【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、切削加工機械においての加工時に生じた切粉をチップボックス等に搬送するチップコンベア装置及びチップコンベア装置に使用するチップコンベアに係り、さらに詳細には、チップコンベアに付着した切粉の掻き落しを容易に行うことのできるチップコンベア装置及びチップコンベアに関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来、各種の切削加工機械から排出される種々形状の切粉を、チップキャリヤ，チップボックス等に排出するチップコンベア装置として、図３に示すごとき構成のものがある。
【０００３】
すなわち、概略的に示すと、従来のチップコンベア装置１０１は、支持ブラケット１０３を介してクーラントタンク１０５に傾斜した状態に支持されたコンベア架枠１０７を備えており、このコンベア架枠１０７の上端側及び下端側に回転自在に備えたスプロケット１０９にはエンドレス状のチップコンベア１１１が走行可能（回転可能）に掛回してある。そして、前記コンベア架枠１０７の傾斜下端付近の上面には、工作機械（図示省略）から排出された切粉，切削液等を受け入れて前記チップコンベア１１１上に落下するための切粉落しケーシング１１３が設けられている。
【０００４】
前記チップコンベア１１１は、ヒンジ部１１５を介して多数のプレートをエンドレスのキャタピラ状に接続した構成であって、このチップコンベア１１１には切粉を搬送するための搬送突起部材１１７が適宜間隔に設けられている。なお、同様の構成はよく知られている（例えば特許文献１）。
【０００５】
【特許文献１】
特開２００１−１３８１７０号公報
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
前記構成において、工作機械から排出された切粉及び切削液を切粉落しケーシング１１３からチップコンベア１１１上に落下すると、切削液はクーラントタンク１０５内へ流出し、切粉はチップコンベア１１１によって上端側へ搬送され、チップボックス（図示省略）内へ排出落下されることになる。
【０００７】
前記チップコンベア１１１には搬送突起部材１１７が適宜間隔に設けられているので、チップコンベア１１１が比較的大きく傾斜している場合であっても、大量の切粉を上端側へ効果的に搬送することができるものである。
【０００８】
ところが、前記構成においては、前記搬送突起部材１１７やヒンジ部１１５等に付着して落下することなく下端部側へ搬送され、コンベア架枠１０７の底部とチップコンベア１１１との間において詰まり等を生じることがある。したがって、切粉の清掃が頻繁に必要であるという問題がある。
【０００９】
そこで、チップコンベア１１１に付着して下端部側へ搬送される切粉を除去するために、コンベア架枠１０７の上端部付近の下側に、先端部がチップコンベア１１１に接触したブラシを設けることや、掻き落し板を設けることが試みられているが、ブラシを設ける構成においては、ブラシの摩耗が激しいと共に、ときとして比較的長い切粉がブラシに絡み付く等の問題がある。また、掻き落し板を設ける構成においては摩耗の問題はないものの、掻き落し板に切粉が絡み付くことがあるという問題は依然として存在するものである。
【００１０】
また、従来の構成においては、切粉落しケーシング１１３から加工ワークや残材等が排出されると、チップコンベアの下端部側へ落下して噛み込みを生じることがある等の問題がある。
【００１１】
【課題を解決するための手段】
本発明は前述したごとき従来の問題に鑑みてなされたもので、請求項１に係る発明は、コンベア架枠に走行自在に設けたエンドレス状のチップコンベアに、チップを搬送するための搬送突起部材を適宜間隔に設けると共に、上記各搬送突起部材の搬送方向の背部に傾斜面を設け、前記チップコンベアにおける搬出終端付近の復路側で前記各搬出突起部材の搬送方向の前面部及び前記傾斜面に先端部が接触自在のスクレーパを、前記コンベア架枠に揺動可能に設けると共に、当該スクレーパを前記チップコンベア側へ付勢して設けた構成である。
【００１２】
請求項２に係る発明は、請求項１に記載のチップコンベア装置において、前記コンベア架枠に、前記スクレーパを複数備えた構成である。
【００１３】
請求項３に係る発明は、請求項１又は２に記載のチップコンベア装置において、前記チップコンベアにおける搬出始端付近の往路側に設けた切粉落しケーシング内に、切削液逃し孔を備えた内カゴを設け、この内カゴと前記切粉落しケーシングに、前記チップコンベアの上面に接触自在の切粉逆流防止部材を設けた構成である。
【００１４】
請求項４に係る発明は、チップコンベア装置に使用するチップコンベアであって、エンドレス状のチップコンベアに、チップを搬送するための搬送突起部材を適宜間隔に設けると共に、上記各搬送突起部材の搬送方向の背部に傾斜面を備えた構成である。
【００１５】
【発明の実施の形態】
図１を参照するに、本発明の実施の形態に係るチップコンベア装置１は、前述した従来のチップコンベア装置と同様に、支持ブラケット３を介してクーラントタンク５に傾斜した状態に支持されたコンベア架枠７を備えている。このコンベア架枠７の上端側及び下端側にはそれぞれスプロケット９が回転自在に設けられており、このスプロケット９には、チップコンベア１１が回転可能に掛回支持されている。
【００１６】
上記チップコンベア１１は、多数のプレートをヒンジ部１３を介してエンドレスのキャタピラ状に接続した構成であって、適宜間隔のプレートには、工作機械から排出された切粉等のチップを上部の搬出端側へ搬送するために断面形状がほぼ直角三角形状の搬送突起部材１５が設けられている。この搬送突起部材１５は、チップコンベア１１の搬送方向（図１においては時計回り方向）の前面部１５Ｆが、チップコンベア１１の走行方向（搬送方向）に対してほぼ直角をなす構成であって、上記搬送突起部材１５の搬送方向の背部は、前記走行方向に対して後側が低くなるように傾斜した傾斜面１５Ｓに形成してある。
【００１７】
前記チップコンベア１１において、上端側及び下端側のスプロケット９の間の上側が切粉等のチップを下端側（始端側）から上端側（終端側）へ搬送するための往路側をなすものであり、前記スプロケット９の間の下側が往路側をなすものである。
【００１８】
工作機械（図示省略）からシュータ（図示省略）上に排出され、上記シュータに沿って落下する切粉や切削液を受入れて前記チップコンベア１１おける往路側の下端部付近に落下するために、前記コンベア架枠７の下端部付近で前記チップコンベア１１の上側には、切粉落しケーシング１７が設けられている。
【００１９】
この切粉落しケーシング１７は、切粉の入口と出口を備えた筒状をなすものであって、前記コンベア架枠７に対して前記チップコンベア１１を跨ぐように取付けてあり着脱可能である。
【００２０】
この切粉落しケーシング１７の側部（図１において裏面側）には、工作機械から排出された切粉や切削液等の入口１９が形成してあり、前記チップコンベア１１に対向した下部には出口が形成してあり、この出口付近の側壁には、切削液が透過自在の多数の切削液逃し孔２１が形成してある。
【００２１】
そして、前記切粉落しケーシング１７の出口部分には、前記チップコンベア１１上に落下された切粉や加工片，残材等がチップコンベア１１の下端部方向へ移動することを防止するための逆流防止部材２３が取付けられている。この逆流防止部材２３は、例えばゴム，樹脂のごとき弾性部材のプレートによって構成してあって、その下端部は、前記チップコンベア１１に接触してある。なお、逆流防止部材２３は、チップコンベア１１上に落下したワーク（加工片）や残材等がチップコンベア１１の下端部側へ滑落することを防止する機能を有すれば良いものであるから、逆流防止部材２３の下端部はチップコンベア１１から僅かに離れていても良いものである。
【００２２】
前記切粉落しケーシング１７内には、切削液が透過自在の切削液逃し孔を備えた内カゴ２５が設けてあって二重構造に構成してある。すなわち、上記内カゴ２５は、前記切粉落しケーシング１７の入口１９及び出口に連通した入口及び出口を備えた構成であって、前記切粉落しケーシング１７の内面から僅かに離して設けられている。そして、内カゴ２５の出口にも前記逆流防止部材２３と同様の逆流防止部材２７が設けられている。
【００２３】
したがって、工作機械から排出された切粉及び切削液が切粉落しケーシング１７の入口１９から内カゴ２５内へ搬入されると、切粉と切削液の分離がすみやかに行われ、切削液はクーラントタンク５内に回収されることとなる。そして、切粉は出口からチップコンベア１１上に落下されて、上端側へ搬送され、上端部からチップボックス等の内部に落下されるものである。
【００２４】
前述のごとく、切粉等がチップコンベア１１上に落下されるとき、切粉内に加工品や残材が混入していると、上記加工品や残材は比較的大きな固まりであるから、チップコンベア１１上を下方向へ転動し、ときとしてチップコンベア１１の下端部とコンベア架枠７との間に入り込むことがある。しかし、本実施形態によれば、切粉落しケーシング１７及び内カゴ２５の出口部分に、逆流防止部材２３，２７が設けられているので、例えば残材等の固まりが存在しても、下方向への転動が阻止され、最終的には上端側へ搬送されてチップボックス等へ排出されるものである。
【００２５】
前述のごとく、チップコンベア１１の走行によって切粉等を上端側へ搬送してチップボックス等に落下すると、チップコンベア１１は復路側へ移行して下端側へ走行することとなる。この際、チップコンベア１１のヒンジ部１３や搬送突起部材１５に付着して復路側を戻る傾向にある切粉を掻き落とすために、前記チップコンベア１１の上端付近（搬出終端付近）の復路側には、チップコンベア１１に付着した切粉等を掻き落とすためのスクレーパ装置２９が設けてある。
【００２６】
より詳細には、前記チップコンベア１１の上端付近の下側には、前記コンベア架枠７の一部にヒンジピン３１を介して揺動アーム３３が揺動自在に支持されており、この揺動アーム３３の先端側には、先端部が前記チップコンベア１１に常に接触したスクレーパ３５が設けられている。そして、上記スクレーパ３５をチップコンベア１１側へ付勢するために、前記コンベア架枠７に設けたブラケット３７と前記揺動アーム３３との間には、付勢手段の一例としてコイルスプリング、ゴム等のごとき適宜の弾性部材３９が設けられている。
【００２７】
したがって、上記弾性部材３９の作用によって前記スクレーパ３５の先端部は前記チップコンベア１１に常に接触した状態にあり、チップコンベア１１に対するスクレーパ３５の接触位置は、前記ヒンジピン３１の軸心を通り、かつこの軸心と前記チップコンベア１１との最短距離を結ぶ線が前記チップコンベア１１に当接する位置よりも僅かに下流側に設定してある。
【００２８】
上記構成により、前記チップコンベア１１が切粉等を上端側へ搬送して上端部から切粉等を落下排出して下側の復路に移行すると、前記スクレーパ３５の先端部が常に接触しているので、付着して戻される傾向にある切粉はスクレーパ３５の先端部によって掻き落されるものである。この際、スクレーパ３５の先端部が搬送突起部材１５の前面部１５Ｆに接触すると、チップコンベア１１の走行に起因してスクレーパ３５の先端部が押されるので揺動アーム３３が弾性部材３９の付勢力に抗して次第に回動され、前記搬送突起部材１５の頂部をスクレーパ３５の先端部が相対的に乗り越えると、前記弾性部材３９の付勢力によってスクレーパ３５の先端部は前記搬送突起部材１５の傾斜面１５Ｓに沿って移動するものである。
【００２９】
すなわち、スクレーパ３５は搬送突起部材１５の前面部１５Ｆ及び傾斜面１５Ｓに接触した状態を保持し、搬送突起部材１５に付着している切粉を掻き落す作用をなすものである。
【００３０】
既に理解されるように、前記搬送突起部材１５の前記前面部１５Ｆと背部の傾斜面１５Ｓとのなす角度は鋭角であり、前記傾斜面１５Ｓの傾斜角は、前記ヒンジピン３１を中心として前記スクレーパ３５の先端部が円弧を描くときにデッドゾーン（非接触となる領域）を生じない関係の傾斜角に限定してある。換言すれば、前記搬送突起部材１５の背部の傾斜面１５Ｓは必ずしも平面である必要はないものである。
【００３１】
なお、前記スクレーパ３５の先端部は、前記チップコンベア１１におけるヒンジ部１３の凹凸に対しても何等の問題を生じることなく、上記凹凸に倣って揺動し、ヒンジ部１３に付着している切粉の掻き落しを行うものである。
【００３２】
したがって、上記構成によれば、チップコンベア１１に付着して復路側を下端部側へ搬送される切粉を掻き落すことができ、復路の途中で落下してチップコンベア１１における復路側とコンベア架枠７の底部との間に切粉が次第に堆積して詰まりを生じるようなことがないものであり、前述したごとき従来の問題を解消し得るものである。
【００３３】
図２は第２の実施形態を示すもので、この実施形態においては、スクレーパ装置２９を複数備えた構成である。このように、複数のスクレーパ装置２９を設けることにより、チップコンベア１１に付着した切粉等の除去をより確実に行うことができるものである。
【００３４】
ところで、前述のように、スクレーパ装置２９を複数備えた構成においては、チップコンベア１１に対する一方のスクレーパ装置２９におけるスクレーパ３５の先端部の接触角度と他方のスクレーパ装置２９におけるスクレーパ３５の先端部の接触角度を異にして、例えば一方のスクレーパ装置２９における一方のスクレーパ３５は、前記搬送突起部材１５における前面部１５Ｆに付着している切粉を重点的に掻き落す構成とし、他方のスクレーパ装置２９における他方のスクレーパ３５は前記搬送突起部材１５における傾斜面１５Ｓに付着している切粉の掻き落しを重点的に行う構成とすることもできる。
【００３５】
このように構成することにより、チップコンベア１１に付着した切粉の掻き落し除去をより確実に行うことができ、前述したごとき従来の問題点を解消し得るものである。
【００３６】
なお、本発明は前述のごとき実施形態にのみ限るものではなく、適宜の変更を行うことにより、その他の形態でもって実施可能である。例えば、前記搬送突起部材１５の前面部１５Ｆ及び背部の傾斜面１５Ｓを凹状又は凸状の曲面に形成することも可能である。すなわち、搬送突起部材１５の断面形状としては種々の形状とすることが可能なものである。
【００３７】
【発明の効果】
以上のごとき実施例の説明より理解されるように、本発明によれば、チップコンベアの復路側に付着して搬送される傾向にある切粉はスクレーパによって掻き落されるので、前記復路側に付着して搬送される切粉を減少することができ、前述したごとき従来の問題を解消し得るものである。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施形態に係るチップコンベア装置の概略的な説明図である。
【図２】スクレーパ装置を複数設けた構成を示す第２の実施形態の概略的な説明図である。
【図３】従来の構成を示す概略的な説明図である。
【符号の説明】
１ チップコンベア装置
７ コンベア架枠
１１ チップコンベア
１５ 搬送突起部材
１５Ｆ 前面部
１５Ｓ 傾斜面
１７ 切粉落しケーシング
２３，２７ 逆流防止部材
２５ 内カゴ
２９ スクレーパ装置
３５ スクレーパ
３９ 弾性部材[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a chip conveyor device used for a chip conveyor device and a chip conveyor device that transports chips generated during processing in a cutting machine to a chip box or the like, and more specifically, to a chip conveyor attached to a chip conveyor. The present invention relates to a chip conveyor device and a chip conveyor that can easily scrape off.
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art Conventionally, as a chip conveyor device for discharging chips of various shapes discharged from various cutting machines to a chip carrier, a chip box, or the like, there is a structure as shown in FIG.
[0003]
That is, when schematically shown, the conventional chip conveyor device 101 includes a conveyor frame 107 supported in a state of being inclined by a coolant tank 105 via a support bracket 103, and an upper end side of the conveyor frame 107. An endless chip conveyor 111 is rotatably (rotatably) wound around a sprocket 109 rotatably provided at the lower end side. A chip dropping casing 113 for receiving chips, cutting fluid, etc. discharged from a machine tool (not shown) and dropping the chips onto the chip conveyor 111 is provided on the upper surface of the conveyor frame 107 near the inclined lower end. Is provided.
[0004]
The chip conveyor 111 has a configuration in which a number of plates are connected in an endless caterpillar shape via a hinge 115, and the chip conveyor 111 is provided with transport protrusion members 117 for transporting chips at appropriate intervals. Have been. Note that a similar configuration is well known (for example, Patent Document 1).
[0005]
[Patent Document 1]
JP 2001-138170 A
[Problems to be solved by the invention]
In the above-described configuration, when chips and cutting fluid discharged from the machine tool are dropped from the casing 113 and fall onto the chip conveyor 111, the cutting fluid flows out into the coolant tank 105, and the chips are moved to the upper side by the chip conveyor 111. To be dropped into a chip box (not shown).
[0007]
Since the chip conveyor 111 is provided with the conveyance protrusion members 117 at appropriate intervals, even when the chip conveyor 111 is inclined relatively large, a large amount of chips is effectively conveyed to the upper end side. Is what you can do.
[0008]
However, in the above-described configuration, the toner is conveyed to the lower end without adhering to the conveyance protrusion member 117 and the hinge 115 and falling, and a clogging or the like occurs between the bottom of the conveyor frame 107 and the chip conveyor 111. Sometimes. Therefore, there is a problem that swarf needs to be frequently cleaned.
[0009]
Therefore, in order to remove chips adhered to the chip conveyor 111 and conveyed to the lower end side, a brush having a tip part in contact with the chip conveyor 111 is provided below the upper end of the conveyor frame 107. Also, attempts have been made to provide a scraping plate, but in the configuration in which the brush is provided, there is a problem that the brush is severely worn and sometimes relatively long chips are entangled with the brush. Further, although there is no problem of abrasion in the configuration in which the scraping plate is provided, there still exists a problem that chips may be entangled with the scraping plate.
[0010]
Further, in the conventional configuration, there is a problem that when the processed work or the residual material is discharged from the chip dropping casing 113, it may fall to the lower end side of the chip conveyor and cause biting.
[0011]
[Means for Solving the Problems]
The present invention has been made in view of the conventional problems as described above, and the invention according to claim 1 is a conveying protrusion member for conveying chips to an endless chip conveyor movably provided on a conveyor frame. Are provided at appropriate intervals, and an inclined surface is provided on the back portion of each of the conveying protrusion members in the conveying direction, and on the front side and the inclined surface in the conveying direction of each of the discharging protrusion members on the return path near the end of unloading on the chip conveyor. In this configuration, a scraper having a freely contactable tip is provided on the conveyor frame so as to be swingable, and the scraper is urged toward the chip conveyor.
[0012]
The invention according to claim 2 is the chip conveyor device according to claim 1, wherein the conveyor frame is provided with a plurality of the scrapers.
[0013]
According to a third aspect of the present invention, in the chip conveyor device according to the first or second aspect, an inner basket provided with a cutting fluid escape hole is provided in a chip dropping casing provided on an outward path near a carry-out start end of the chip conveyor. And a chip backflow preventing member that can freely contact the upper surface of the chip conveyor is provided in the inner basket and the chip removing casing.
[0014]
The invention according to claim 4 is a chip conveyor for use in a chip conveyor device, wherein the endless chip conveyor is provided with conveying protrusion members for conveying chips at appropriate intervals, and conveys the conveying protrusion members. It is a configuration with an inclined surface on the back in the direction.
[0015]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Referring to FIG. 1, a chip conveyor device 1 according to an embodiment of the present invention has a conveyor supported in a tilted state by a coolant tank 5 via a support bracket 3, similarly to the above-described conventional chip conveyor device. A frame 7 is provided. Sprockets 9 are rotatably provided on the upper and lower ends of the conveyor frame 7, respectively, and the chip conveyor 11 is rotatably supported by the sprocket 9 so as to be rotatable.
[0016]
The chip conveyor 11 has a configuration in which a large number of plates are connected in an endless caterpillar shape via a hinge 13, and chips such as chips discharged from a machine tool are unloaded to upper and lower plates at appropriate intervals. A transport projection member 15 having a substantially right-angled triangular cross section is provided for transport to the end side. The transport projection member 15 has a configuration in which a front surface portion 15F in a transport direction (clockwise direction in FIG. 1) of the chip conveyor 11 is substantially perpendicular to a traveling direction (transport direction) of the chip conveyor 11. The back of the transfer projection member 15 in the transfer direction is formed on an inclined surface 15S that is inclined so that the rear side is lower with respect to the running direction.
[0017]
In the chip conveyor 11, the upper side between the upper end side and lower end side sprockets 9 constitutes the outward path for transporting chips such as chips from the lower end side (start end side) to the upper end side (end side). The lower side between the sprockets 9 forms the outward path.
[0018]
The chip conveyor 11 receives chips and cutting fluid discharged from a machine tool (not shown) onto a chute (not shown), and falls along the chute, and falls near the lower end of the chip conveyor 11 on the outward path. A chip removing casing 17 is provided near the lower end of the conveyor frame 7 and above the chip conveyor 11.
[0019]
The chip dropping casing 17 has a tubular shape having an inlet and an outlet for chips, and is attached to the conveyor frame 7 so as to straddle the chip conveyor 11 and is detachable.
[0020]
An inlet 19 for chips and cutting fluid discharged from the machine tool is formed in a side portion (a back side in FIG. 1) of the chip dropping casing 17, and a lower portion facing the chip conveyor 11 is formed in a lower portion thereof. An outlet is formed, and a number of cutting fluid escape holes 21 through which the cutting fluid can pass are formed in a side wall near the outlet.
[0021]
At the outlet of the chip removing casing 17, a backflow for preventing chips, processed pieces, residual materials, and the like dropped on the chip conveyor 11 from moving toward the lower end of the chip conveyor 11. The prevention member 23 is attached. The backflow prevention member 23 is constituted by a plate of an elastic member such as rubber or resin, for example, and its lower end is in contact with the chip conveyor 11. Note that the backflow prevention member 23 only needs to have a function of preventing a work (work piece) or remaining material dropped on the chip conveyor 11 from sliding down to the lower end side of the chip conveyor 11. The lower end of the backflow prevention member 23 may be slightly separated from the chip conveyor 11.
[0022]
An inner basket 25 having a cutting fluid escape hole through which the cutting fluid can pass is provided in the chip removing casing 17 to form a double structure. That is, the inner cage 25 has an inlet and an outlet communicating with the inlet 19 and the outlet of the chip removing casing 17, and is provided slightly away from the inner surface of the chip removing casing 17. . A backflow prevention member 27 similar to the backflow prevention member 23 is also provided at the outlet of the inner basket 25.
[0023]
Therefore, when the chips and the cutting fluid discharged from the machine tool are carried into the inner cage 25 from the inlet 19 of the chip dropping casing 17, the chips and the cutting fluid are quickly separated, and the cutting fluid is cooled. It will be collected in the tank 5. The chips are dropped from the outlet onto the chip conveyor 11, conveyed to the upper end, and dropped into the chip box or the like from the upper end.
[0024]
As described above, when chips and the like are dropped onto the chip conveyor 11, if the processed products and the remaining material are mixed in the chips, the processed product and the remaining material are relatively large clumps. It rolls down on the conveyor 11 and sometimes enters between the lower end of the chip conveyor 11 and the conveyor frame 7. However, according to the present embodiment, since the backflow prevention members 23 and 27 are provided at the outlets of the chip removing casing 17 and the inner basket 25, even if there is a lump such as residual material, for example, even if the lump exists, Is stopped, and is finally conveyed to the upper end side and discharged to a chip box or the like.
[0025]
As described above, when the chips and the like are conveyed to the upper end side by the traveling of the chip conveyor 11 and fall to the chip box or the like, the chip conveyor 11 moves to the return path side and travels to the lower end side. At this time, in order to scrape off chips that tend to adhere to the hinge portion 13 and the transport protrusion member 15 of the chip conveyor 11 and return to the homeward side, the chip conveyor 11 is provided on the homeward side near the upper end (near the end of unloading). Is provided with a scraper device 29 for scraping off chips and the like adhering to the chip conveyor 11.
[0026]
More specifically, a swing arm 33 is swingably supported by a part of the conveyor frame 7 via a hinge pin 31 below the upper end of the chip conveyor 11 near the upper end thereof. A scraper 35 is provided on the tip side of the tip 33 so that the tip portion always contacts the chip conveyor 11. In order to urge the scraper 35 toward the chip conveyor 11, a coil spring, rubber, or the like is provided between the bracket 37 provided on the conveyor frame 7 and the swing arm 33 as an example of an urging means. An appropriate elastic member 39 is provided.
[0027]
Therefore, the tip of the scraper 35 is always in contact with the chip conveyor 11 by the action of the elastic member 39, and the contact position of the scraper 35 with the chip conveyor 11 passes through the axis of the hinge pin 31 and A line connecting the shortest distance between the axis and the chip conveyor 11 is set slightly downstream from a position where the chip conveyor 11 contacts the chip conveyor 11.
[0028]
With the above configuration, when the chip conveyor 11 conveys chips and the like to the upper end side and drops and discharges the chips and the like from the upper end and shifts to the lower return path, the tip of the scraper 35 is always in contact. Therefore, the chips that tend to adhere and return are scraped off by the tip of the scraper 35. At this time, when the tip of the scraper 35 comes into contact with the front portion 15F of the transport projection member 15, the tip of the scraper 35 is pushed due to the travel of the chip conveyor 11, so that the swing arm 33 applies the urging force of the elastic member 39. When the tip of the scraper 35 relatively gets over the top of the transfer protrusion member 15, the tip of the scraper 35 is inclined by the biasing force of the elastic member 39. It moves along the surface 15S.
[0029]
That is, the scraper 35 keeps the state in which the scraper 35 is in contact with the front surface portion 15F and the inclined surface 15S of the transport projection member 15, and has the function of scraping off the chips attached to the transport projection member 15.
[0030]
As already understood, the angle formed by the front surface portion 15F of the transport projection member 15 and the inclined surface 15S of the back portion is an acute angle, and the inclined angle of the inclined surface 15S is Are limited to a tilt angle that does not cause a dead zone (a non-contact area) when the tip of the circle draws an arc. In other words, the inclined surface 15S at the back of the transport projection member 15 is not necessarily required to be flat.
[0031]
The tip of the scraper 35 swings according to the unevenness of the hinge portion 13 without causing any problem even with the unevenness of the hinge portion 13 of the chip conveyor 11, and the cutting portion attached to the hinge portion 13. It is used to scrape off powder.
[0032]
Therefore, according to the above configuration, the chips adhered to the chip conveyor 11 and conveyed to the lower end portion on the return path side can be scraped off, fall in the middle of the return path, and return to the chip conveyor 11 and the conveyor path. Chips do not gradually accumulate between the bottom of the frame 7 and clogging, and the conventional problem as described above can be solved.
[0033]
FIG. 2 shows a second embodiment, in which a plurality of scraper devices 29 are provided. Thus, by providing the plurality of scraper devices 29, it is possible to more reliably remove chips and the like attached to the chip conveyor 11.
[0034]
As described above, in the configuration including a plurality of scraper devices 29, the contact angle of the tip of the scraper 35 in one scraper device 29 with the chip conveyor 11 and the contact of the tip of the scraper 35 with the other scraper device 29. At a different angle, for example, one scraper 35 in one scraper device 29 is configured to mainly scrape off the chips attached to the front surface portion 15F of the transport projection member 15, and the other scraper device 29 in the other scraper device 29 The other scraper 35 may be configured to focus on scraping off the chips adhering to the inclined surface 15S of the transport projection member 15.
[0035]
With this configuration, the chips attached to the chip conveyor 11 can be scraped off and removed more reliably, and the conventional problems as described above can be solved.
[0036]
It should be noted that the present invention is not limited to the above-described embodiment, but can be embodied in other forms by making appropriate changes. For example, it is also possible to form the front surface 15F and the inclined surface 15S of the back of the transport projection member 15 into a concave or convex curved surface. That is, the cross-sectional shape of the transport protrusion member 15 can be various shapes.
[0037]
【The invention's effect】
As can be understood from the above description of the embodiment, according to the present invention, chips that tend to adhere and be conveyed on the return path side of the chip conveyor are scraped off by the scraper, so that Chips adhered and conveyed can be reduced, and the conventional problems as described above can be solved.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic explanatory diagram of a chip conveyor device according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a schematic explanatory view of a second embodiment showing a configuration provided with a plurality of scraper devices.
FIG. 3 is a schematic explanatory view showing a conventional configuration.
[Explanation of symbols]
1 Chip Conveyor Device 7 Conveyor Frame 11 Chip Conveyor 15 Conveying Protrusion Member 15F Front Part 15S Inclined Surface 17 Chip Dropping Casings 23, 27 Backflow Prevention Member 25 Inner Basket 29 Scraper Device 35 Scraper 39 Elastic Member
