JP2004180184A - ストリームデータの転送方法およびストリームデータの転送プログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】サービス制御装置200は、セットトップボックス21〜23から利用者1〜3の配信要求を受け付け、要求画像のストリームデータを格納する画像サーバ300や400にその配信を指示する。画像サーバ300や400は、そのストリームデータをデータ片に分割して配信し、セットトップボックス21〜23側でストリームデータを再構成する。ここで配信中のストリームデータに対し新たに配信要求された場合、画像サーバ300や400は配信中のデータ片の転送間隔より小さい転送間隔で後続のデータ片の配信を行い、データ片が一致するようにして配信を集約し、ファイル記憶部からのストリームデータを繰り返し読み出す回数やネットワーク100で転送されるデータ量を削減する。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、記憶装置に格納されたストリームデータを利用者からの要求に応じて配信するシステムにおいて、記憶装置からストリームデータを効率的に読み出す方法に関する発明である。
【0002】
【従来の技術】
ADSLやFTTHの普及によるネットワークのエンドーエンド間の転送能力の拡大により、ネットワークを介して音楽データや動画像データといった大量のストリームデータを利用者の端末へ転送することが可能となってきた。このような大量のストリームデータの転送を必要とするサービス例としては、動画像の配信サービスがあり、このサービスは放送型とオンデマンド型とがある。放送型は画像サーバが動画像を格納するファイル記憶装置から画像サーバ側で決定した順序に動画像データを読み出し、利用者からの配信要求を受け付けた時点で配信中の動画像データを開始点とし、利用者にネットワークを介してストリームデータとして配信するものである。このように、放送型の配信サービスではファイル記憶装置からの読み出しが配信先の端末数に影響を受けることがないという利点やネットワークのブロードキャストの機能を利用して複数の利用者に配信できることから画像サーバの通信負荷を低減したりネットワークの負荷を低減したりできる利点がある。しかし、放送型の配信サービスではユーザが一般のテレビ放送と同様に希望する動画像を希望する時間に最初から観ることはできないという欠点がある。
【0003】
一方、オンデマンド型の配信サービスは画像サーバが利用者からの要求に応じてファイル記憶装置から要求された動画像データの読み出しを開始し、順次読み出した動画像データを要求元の利用者の端末にネットワークを介してストリームデータとして配信するものである。このように、オンデマンド型の配信サービスはでは利用者が希望する動画像を利用者の要求時に最初から観ることが可能となる利点があるが、画像サーバは利用者毎の要求に応じてファイル記憶装置から動画像データの読み出すとともにネットワークを介して配信することが必要である欠点がある。すなわち、オンデマンド型の配信サービスでは要求が特定の画像サーバに格納されている動画像データに集中した場合、当該画像サーバは利用者からの要求毎にファイル記憶装置に格納されている動画像データを繰り返し読み出し、ネットワークを介して配信することになる。
【0004】
このようなことから、オンデマンド型の配信サービスでは特定の画像サーバまたは動画像データに対して多数のユーザからの配信要求が発生した場合に備えて、画像サーバの処理能力を向上させたり、同一の動画像データを格納する複数の画像サーバを設置することで利用者からの要求を分散させたりする必要があり、設備の設置および運用コストが増加するという問題がある。なお、下記の非特許文献1には、画像配信のトラヒックを複数のサーバに分散させる技術や、多地点へのマルチキャスト転送を高信頼化するための技術について述べられている。
【0005】
ネットワークを介して配信されるストリームデータとしては動画像の他に音楽データ、高精細静止画像等があり、これらの配信サービスを行うデータサーバについても上記動画像の配信の例と同様の問題がある。
【0006】
【非特許文献1】
山田等、“BroE/BtoC向け大容量コンテンツ配信システムMDS−Dome/Megacast,LSS”、NTT技術ジャーナル2002年4月号、pp.44−pp.49、2002年4月、電気通信協会発行
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記で述べたオンデマンド型のストリームデータ転送方法の欠点を除去するためになされたものであり、利用者からの配信要求毎にストリームデータサーバがファイル記憶手段に格納されているストリームデータを繰り返し読み出す回数およびネットワークを介して転送されるデータ量を削減し、ストリームデータサーバに要求される性能を低く抑えるとともに、ストリームデータサーバの台数も減少させることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明は、1台以上のストリームデータサーバおよび複数の端末がネットワークを介して相互に接続されているストリームデータ配信システムのストリームデータサーバにおけるストリームデータの転送方法であって、端末から配信要求されたストリームデータをデータ片に分割して当該端末に転送する段階と、端末からストリームデータを配信中に当該ストリームデータヘの配信要求を新たに受け付けた場合、当該受け付けたストリームデータのデータ片の配信間隔を予め定められた方法により決定して配信を行う段階と、前記先行するストリームデータの配信のために転送されるデータ片と前記後続のストリームデータの配信のために転送されるデータ片とが一致した場合にこれらの配信にかかわる処理を集約する段階と、を有することを特徴とするストリームデータの転送方法を、その目的の達成手段とする。
【0009】
あるいは、1台以上のストリームデータサーバおよび複数の端末がネットワークを介して相互に接続されているストリームデータ配信システムのストリームデータサーバにおけるストリームデータの転送方法であって、端末から配信要求されたストリームデータをデータ片に分割して当該端末に転送する段階と、端末からストリームデータを配信中に当該ストリームデータヘの配信要求を新たに受け付けた場合、先行するストリームデータを構成するデータ片の配信先に新たに受け付けた配信要求を行った端末を追加して配信する段階とともに、前記新たに受け付けた配信要求を行った端末からストリームデータの再構成に必要なデータ片を受信した旨の通知を受け取るまでストリームデータの最初からデータ片を送信する段階と、を有することを特徴とするストリームデータの転送方法を、その目的の達成手段とする。
【0010】
あるいは、上記のストリームデータの転送方法における段階を、コンピュータに実行させるためのプログラムとしたことを特徴とするストリームデータの転送プログラムを、その目的の達成手段とする。
【0011】
本発明では、利用者からの配信要求毎にストリームデータサーバが端末から配信要求されたストリームデータをデータ片に分割して配信し、端末側でストリームデータに再構成するようにし、配信中のストリームデータに対して新たに端末から配信要求された場合において、ストリームデータサーバは先行して配信中のデータ片の転送間隔よりも小さい転送間隔で後続のデータ片の配信を行い、データ片が一致するようにして配信を集約することにより、あるいは、先行するストリームデータを構成するデータ片の配信先に新たに配信要求を行った端末を追加して集約して配信するとともに、新たに配信要求を行った端末からストリームデータの再構成に必要なデータ片を受信した旨の通知を受け取るまでストリームデータの最初からデータ片を送信することにより、ファイル記憶手段に格納されているストリームデータを繰り返し読み出す回数およびネットワークを介して転送されるデータ量を削減して、ストリームデータサーバに要求される性能を低く抑えるとともにストリームデータサーバの台数も減少させる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図を用いて詳細に説明する。
【0013】
図1は、本発明の第1の実施形態例を説明するためのストリームデータ配信システムの構成例を示す図である。
【0014】
図1において、11,12および13は、動画像を表示する表示装置であり、21,22および23は、ネットワーク100と接続され、ネットワーク100を介してサービス制御装置200と通信し所望のストリームデータの配信要求を行う手段、画像サーバ300または400からネットワーク100を介して転送されたストリームデータのデータ片を内部の記憶手段に蓄積する手段および前記内部の記憶手段に蓄積されたデータ片をストリームデータに再構成して対応する表示装置11,12および13に動画像として表示する手段を有するセットトップボックスである。この表示装置とセットトップボックスの組が、本発明の端末を構成している。
【0015】
サービス制御装置200は、ネットワーク100を介してセットトップボックス21,22および23からの配信要求により指定された動画像を格納している画像サーバを指定して当該画像サーバ300や400にストリームデータの送信を指示する手段を有する。
【0016】
画像サーバ300および400は、サービス制御装置200から指定された画像データを、指定されたセットトップボックス21,22および23にストリームデータのデータ片に分割してネットワーク100を介して送信する手段と、ストリームデータを配信中に当該ストリームデータヘの配信要求を新たに受け付けた場合、予め定められた方法により後続のストリームデータのデータ片の配信間隔を先行して配信中の配信間隔より小さく決定して配信を行う手段と、先行するストリームデータの配信のために転送されるデータ片と後続のストリームデータの配信のために転送されるデータ片とが一致した場合にこれらの配信にかかわる処理を集約する手段とを有する。
【0017】
図2は、画像サーバ300および400の具体的な構成例を示す図である。画像サーバ300および400は、ネットワーク100を介してセットトップボックス21,22および23と通信を行うための配信用通信部306、サービス制御装置200と通信を行うための制御用通信部301、動画像データを格納するファイル記憶(外部記憶)部304、ファイル記憶部304に格納されている動画データをデータ片に分割して読み出してバッファメモリ部305に格納するファイル記憶制御部303、ファイル記憶部304から読み出された動画データを格納する作業用のメモリであるバッファメモリ部305およびサーバの各部の制御を行うとともにバッファメモリ部305に格納されている動画データのデータ片をストリームデータとして配信用通信部306を介してネットワーク100に出力する制御部302により構成される。
【0018】
ここでは、利用者1,2および3が画像サーバ300または400に格納されている動画像データを表示装置11,12および13に表示する例について説明する。ここで、動画像AおよびBは画像サーバ300に格納されており、この格納情報はサービス制御装置200に通知されているとする。
【0019】
利用者1がセットトップボックス21を操作して動画像Aの配信を要求すると、動画像Aの配信要求はネットワーク100を介してサービス制御装置200に通知される。サービス制御装置200は、動画像Aのデータを格納している画像サーバ300に対して、動画像Aのデータをセットトップボックス21に転送するように指示する。画像サーバ300では、制御部302が制御用通信部301を介して動画像Aのデータをセットトップボックス21に転送する旨の指示を受け取り、制御部302は図3に示すフローチャートに従って以下の処理を行う。ここで、各画像サーバ300や400は動画像の配信を管理するためのリンクテーブル(図4)を有し、図5に示す形式で動画像をデータ片に分割してセットトップボックスに配信するものとする。データ片の配信の際にはネットワーク100を介した通信に必要な情報が付加される。
【0020】
図3(ただし、1001〜1009は処理のステップを表す)において、制御部302は、図4(a)に示すようにリンクテーブルに動画像Aをセットトップボックス21に転送するための情報をリンク番号#1として設定する。ここで、「次転送データ片」は動画像Aを構成する動画データ片を指定する識別子であり、a0は動画像Aの最初の動画データ片である。また、「転送間隔」はバッファメモリ部305に格納されているデータ片を配信用通信部306を介して送信する周期時間である。この値は、例えば動画像Aを転送している既登録のリンクが1つ以上存在すれば、その中で「転送間隔」が最も短い値の1/2倍と「転送間隔」に設定可能な値の最小値とを比較して大きい方の値を設定する。動画像Aを転送している既登録のリンクが存在しない場合には予め定められた値(この例では16)を設定する(1001)。
【0021】
制御部302は、リンクテーブルに登録されている各リンクに対して最後にデータ片を転送してからの経過時間を管理し、その経過時間が「転送間隔」で指定されている値以上となったリンク(以下の説明では「リンク番号」は#L、「次転送データ片」はxnとする)に対して以下の処理を行う(1002)。
【0022】
制御部302は、経過時間が「転送間隔」で指定されている値以上となったリンク#Lの「次転送データ片」に格納されている識別子xnで特定されるデータ片xn(この例ではリンク番号#1の場合動画データ片はa0となる)がバッファメモリ部305に存在するか否かを判定する(1003)。
【0023】
制御部302は、転送するデータ片xnがバッファメモリ部305に存在しない場合、ファイル記憶制御部303に対して当該動画データ片xnまたは当該データ片xnを含む複数のデータ片をファイル記憶部304から読み出してバッファメモリ部305の指定アドレスに格納するように指示する。ファイル記憶制御部303は、制御部302からの指示に基づいて指定された1個以上のデータ片をバッファメモリ部305の指定アドレスに格納する(1004)。
【0024】
制御部302は、データ片xnの識別子をキーとしてリンクテーブルの「次転送データ片」の項目を検索し、リンク#L以外で識別子“xn”と一致するリンク#Mがあれば、当該リンク#Mの「転送先セットトップボックス」に登録されているセットトップボックス番号をリンク#Lの「転送先セットトップボックス」に追加するとともに、リンク#Lとリンク#Mの「転送間隔」を比較して大きい値をリンク#Lの「転送間隔」とし、リンク#Mの情報をリンクテーブルから削除する(1005,1006)。
【0025】
制御部302は、動画データ片xnをバッファメモリ部305から配信用通信部306に転送するとともに、リンク#Lの「転送先セットトップボックス」に登録されている全てのセットトップボックスにデータ片xnを送信するように配信用通信部306に指示する。配信用通信部306は、ネットワーク100を介して指定されたセットトップボックスにデータ片xnを転送する(1007)。
【0026】
制御部302は、xnの次の動画データ片の識別子をリンク#Lの「次転送データ片」に設定することで上記の手続きを繰り返すか、またはxnが動画像データAの最後の動画データ片であればリンクテーブルからリンク#Lの情報を削除する(1008,1009)。
【0027】
上述した方法によるリンクテーブルの変更状態を図4に示す。まず、利用者1が動画像Aを要求した時点でのリンクテーブルの状態を図4(a)に示す、次に利用者2が動画像Bを要求した時点でのリンクテーブルの状態を図4(b)に示す。前記の動画像Aの転送中に利用者3が動画像Aを要求した時点でのリンクテーブルの状態を図4(c)に示す。この時、図3のフローチャートのステップ1001の説明で述べたように、「転送間隔」はリンク#1の1/2倍の値(この例では8)が設定される。このような設定で図3に示す処理が繰り返し行われると、図4(c)のリンク#3のデータ片の転送はリンク#1の2倍の速度で転送されることになるので時間が経過すると図3のフローチャートのステップ1005の条件が成立し、リンク#1とリンク#3は集約されることになる。集約後のリンクテーブルを図4(d)に示す。
【0028】
以上説明した本発明の実施形態例の方法を用いることによって、同一の動画像に対する配信要求が複数発生した場合でも、時間の経過とともにリンク数を減少させることが可能となり、これはファイル記憶部やバッファメモリ部からデータ片を取り出す回数を減少させることにつながり、画像サーバの処理負荷を低減することになる。また、配信用通信部がブロードキャストの機能を有しておれば、複数のセットトップボックスヘの配信はネットワークが必要に応じて複製することになるため、ネットワークのトラヒックを削減することも可能となる。
【0029】
本実施形態例では、「転送間隔」を図3のフローチャートのステップ1001の説明で述べたように決定しているが、転送間隔は以下の条件を考慮して決定する方法もある。
(a)現在実行中のリンク数とファイル記憶部やバッファメモリ部からのデータ片の読み出し能力を考慮し、他のリンクの読み出しを妨げる過剰な速度での読み出しを行わないようにする。
(b)転送間隔を小さくしても既登録の同一動画像データの「次転送データ片」へ追いつくことができない場合には、予め定められた値(たとえば16)を設定する。
(c)転送間隔を小さくすることで既登録の同一動画像データの「次転送データ片」へ追いつくことは可能であるが、集約による効果があまり期待できない場合には予め定められた値(たとえば16)を設定する。
【0030】
このように、システムに悪影響を及ぼす恐れや充分な効果が得られない場合には、「転送間隔」に小さな値を設定しないことで、後続の要求が同一の動画像を要求した場合にそれとの集約による効果を期待することができる。
【0031】
続いて、本発明の第2の実施形態例について説明する。本実施形態例における制御部の処理フローチャートを図6に、リンクテーブルの構成を図7に示す。本実施形態例が図1と異なっている点は、各セットトップボックス21,22および23が、さらにネットワーク100を介して配信された動画像を構成するデータ片が自セットトップボックスに配信済みであるか否かを知る手段と、動画像を再構成する全てのデータ片を受信した時または必要なデータ片を全て受信した時にその旨をネットワーク100を介して当該データ片を配信した画像サーバ300や400に通知する手段を有すること、および画像サーバ300および400が、ストリームデータを配信中に当該ストリームデータヘの配信要求を新たに受け付けた場合、先行するストリームデータを構成するデータ片の配信先に新たに受け付けた配信要求を行った端末を追加して配信する手段とともに、新たに受け付けた配信要求を行った端末に前記通知を受け取るまでストリームデータの最初からデータ片を送信する手段を有することである。
【0032】
図6(ただし、1001〜1004,1007〜1009は図3と同様のステップを表し、1010,1011は新たに追加されたステップを表す)において、制御部302は、図7(a)に示すようにリンクテーブルに動画像Aを転送するための情報をリンク番号#1として本発明の第1の実施形態例と同様に設定する。ここで、「次転送データ片」は動画像Aを構成する動画データ片を指定する識別子であり、a0は動画像Aの最初の動画データ片である(1001)。
【0033】
制御部302は、リンク#Lと同一の動画像を転送するリンク#Mが存在する(複数のリンクが存在する場合には、例えば「次転送データ片」の値が最も動画像の先頭に近いリンクを選択)場合、リンク#Mの「転送先セットトップボックス」にリンク#Lの「転送先セットトップボックス」に登録されているセットトップボックスを追加する(1010,1011)。
【0034】
制御部302は、リンクテーブルに登録されている各リンクに対して最後にデータ片を転送してからの経過時間を管理し、その経過時間が制御部302内で予め定められた値以上となったリンク(以下の説明では「リンク番号」は#L、「次転送データ片」はxnとする)に対して以下の処理を行う(1002)。
【0035】
制御部302は、経過時間が「転送間隔」で指定されている値以上となったリンク#Lの「次転送データ片」に格納されている識別子xnで特定される動画データ片xn(この例ではリンク番号#1の場合、動画データ片はa0となる)がバッファメモリ部305に存在するか否かを判定する(1003)。
【0036】
制御部302は、転送する動画データ片xnがバッファメモリ部305に存在しない場合、ファイル記憶制御部303に対して当該動画データ片xnまたは当該データ片xnを含む複数のデータ片をファイル記憶部304から読み出してバッファメモリ部305の指定アドレスに格納するように指示する。ファイル記憶制御部303は、制御部302からの指示に基づいて指定された1個以上の動画データ片をバッファメモリ部305の指定アドレスに格納する(1004)。
【0037】
制御部302は、データ片xnをバッファメモリ部305から配信用通信部306に転送するとともに、リンク#Lの「転送先セットトップボックス」に登録されている全てのセットトップボックスに動画データ片xnを送信するように配信用通信部306に指示する。配信用通信部306は、ネットワーク100を介して指定されたセットトップボックスに動画データ片xnを転送する(1007)。
【0038】
制御部302は、xnの次に転送するデータ片の識別子をリンク#Lの「次転送データ片」に設定することで上記の手続き(1002)以降を繰り返し、以下のいずれかの条件が成立する場合にリンクテーブルからリンク#Lの情報を削除する(1008,1009)。
(条件1)xnが動画像Aの最後のデータ片である場合。
(条件2)送信先のセットトップボックスから「終了通知」として必要なデータ片の配信を受けた(必ずしも全てのデータ片である必要はない)旨の通知を受信した場合。
【0039】
上述した方法によるリンクテーブルの変更状態を図7に示す。まず、利用者1が動画像Aを要求した時点でのリンクテーブルの状態を図7(a)に示す、次に利用者2が動画像Bを要求した時点でのリンクテーブルの状態を図7(b)に示す。前記の動画像Aの転送中に利用者3が動画像Aを要求した時点でのリンクテーブルの状態を図7(c)に示す。このような設定で図6に示す処理が繰り返し行われると、図7(c)のリンク#3のデータ片の転送はデータ片a2またはa3を転送した後、セットトップボックス23から「終了通知」を受信することになるのでリンクテーブルから削除される。リンク#3を削除した後のリンクテーブルを図4(d)に示す。
【0040】
以上説明した本発明の第2の実施形態例の方法を用いることによって、同一の動画像に対する配信要求が複数発生した場合でも、リンク毎に全ての動画像をファイル記憶装置から読み出してネットワークを介してストリームデータとして転送する必要が無くなり、同一の動画像の配信要求の頻度が多いほど画像データの処理負荷を削減することが可能となる。また、配信用通信部がブロードキャストの機能を有しておれば、複数のセットトップボックスヘの配信はネットワークが必要に応じて複製することになるため、ネットワークのトラヒックを削減することも可能となる。
【0041】
なお、図1、および図2を用いて説明したサービス制御装置や画像サーバや端末の一部もしくは全部の機能手段を、コンピュータを用いて実現できること、あるいは、図1、図3および図6を用いて説明した処理の段階をコンピュータに実行させることができることは言うまでもなく、コンピュータでその各部の機能手段を実現するためのプログラム、あるいは、コンピュータにその処理の段階を実行させるためのプログラムを、そのコンピュータが読み取り可能な記録媒体、例えば、フレキシブルディスクや、MO、ROM、メモリカード、CD、DVD、リムーバルディスクなどに記録して、保存したり、提供したりすることが可能であり、また、インターネットのような通信ネットワークを通じて、該プログラムを提供したりすることが可能である。このようにして記録媒体や通信ネットワークにより提供された装置毎のプログラムを、サービス制御装置や画像サーバや端末を構成しているコンピュータにインストールすることで、本発明が実施可能となる。
【0042】
【発明の効果】
以上の説明で明らかなように、本発明によれば、動画像のようにストリーム形式で使用される多量のデータを配信するストリームデータ配信システムにおいて、同一の動画像に対する配信要求が逐次的に行われる場合に、後続の要求を先行して実行中の転送に集約することによってストリームデータ配信システムを構成する画像サーバの能力を低く抑えるとともにネットワークのブロードキャスト機能を利用してネットワーク資源を有効に利用することが可能となる。また、この方法によれば、動画像の先頭の部分に対して転送が集約されない傾向があることから、動画像の先頭部分を配信するサーバを別途設けることで、動画像を記憶する領域を節約して負荷分散を図ることが可能となる利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態例を説明するためのストリームデータ配信システムの構成例を示す図である。
【図2】第1の実施形態例を説明するための画像サーバの構成例を示す図である。
【図3】第1の実施形態例を説明するための画像サーバの制御部の処理フローチャートである。
【図4】(a),(b),(c),(d)は、第1の実施形態例を説明するためのリンクテーブルの構成および変更例を示す図である。
【図5】(a),(b)は、動画像を構成するストリームデータの構成例を示す図である。
【図6】本発明の第2の実施形態例を説明するための画像サーバの制御部の処理フローチャートである。
【図7】(a),(b),(c),(d)は、第2の実施形態例を説明するためのリンクテーブルの構成および変更例を示す図である。
【符号の説明】
1,2,3…利用者
21,22,23…セットトップボックス
100…ネットワーク
200…サービス制御装置
300,400…画像サーバ
301…制御用通信部
302…制御部
303…ファイル記憶制御部
304…ファイル記憶部
305…バッファメモリ部
306…配信用通信部
Claims (3)
- 1台以上のストリームデータサーバおよび複数の端末がネットワークを介して相互に接続されているストリームデータ配信システムのストリームデータサーバにおけるストリームデータの転送方法であって、
端末から配信要求されたストリームデータをデータ片に分割して当該端末に転送する段階と、
端末からストリームデータを配信中に当該ストリームデータヘの配信要求を新たに受け付けた場合、当該受け付けたストリームデータのデータ片の配信間隔を予め定められた方法により決定して配信を行う段階と、
前記先行するストリームデータの配信のために転送されるデータ片と前記後続のストリームデータの配信のために転送されるデータ片とが一致した場合にこれらの配信にかかわる処理を集約する段階と、を有する
ことを特徴とするストリームデータの転送方法。 - 1台以上のストリームデータサーバおよび複数の端末がネットワークを介して相互に接続されているストリームデータ配信システムのストリームデータサーバにおけるストリームデータの転送方法であって、
端末から配信要求されたストリームデータをデータ片に分割して当該端末に転送する段階と、
端末からストリームデータを配信中に当該ストリームデータヘの配信要求を新たに受け付けた場合、先行するストリームデータを構成するデータ片の配信先に新たに受け付けた配信要求を行った端末を追加して配信する段階とともに、
前記新たに受け付けた配信要求を行った端末からストリームデータの再構成に必要なデータ片を受信した旨の通知を受け取るまでストリームデータの最初からデータ片を送信する段階と、を有する
ことを特徴とするストリームデータの転送方法。 - 請求項1または2に記載のストリームデータの転送方法における段階を、コンピュータに実行させるためのプログラムとした
ことを特徴とするストリームデータの転送プログラム。
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