JP2004180057A - デジタルデータの符号化装置および符号化方法 - Google Patents

デジタルデータの符号化装置および符号化方法 Download PDF

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格 金子
Satoru Miyata
哲 宮田
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Abstract

【課題】デジタルデータを伝送・蓄積する際の圧縮率を高めるとともに、原信号を忠実に再現することが可能なデジタルデータの符号化方法およびデジタルデータの符号化装置を提案する。
【解決手段】所定時間領域を1フレームとする入力データごとに変形離散コサイン変換処理を実行する段階と、MDCT係数群を所定のビット数に量子化する段階と、量子化MDCT係数群に対して算術符号化処理を行う段階と、量子化MDCT係数群に対して逆変形離散コサイン変換処理を実行する段階と、入力データとIMDCT出力データとの差分演算を行う階と、差分データに対して第2の確率密度関数に基づく算術符号化処理を行う階と、符号化出力データと符号化差分データとに基づく出力データを出力する段階とを含む。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、デジタルデータを伝送・蓄積に用いられる符号化・復号化に係り、特に、データサイズを圧縮するとともに原信号を正確に復元することが可能なデジタルデータの符号化方法およびデジタルデータの符号化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
デジタルデータを伝送・蓄積する際にデータサイズを圧縮して符号化する技術は種々提案されている。
デジタルデータの符号化では、たとえば、入力データについて変形離散コサイン変換(MDCT:Modified Discrete Cosine Transform)処理を実行し、その結果を所定のビット数(たとえば、19ビット)で量子化することが行われる。この量子化処理時におけるビット数が大きいほど、原信号に対する忠実度が向上するが、その分データの圧縮率が低減し、データ量が大きくなってしまう。逆に、量子化処理時におけるビット数を小さくすると、圧縮率を高めることができるものの復号した際の再現性が損なわれるという問題がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明では、デジタルデータを伝送・蓄積する際の圧縮率を高めるとともに、原信号を忠実に再現することが可能なデジタルデータの符号化方法およびデジタルデータの符号化装置を提案する。
また、本発明の他の目的は、データ量を小さくする必要のあるときもある程度の品質を維持して圧縮率の高い符号化を可能とし、原信号を忠実に再現可能な品質の高い符号化と圧縮率の高い符号化とを選択することを可能にするデジタルデータの符号化方法およびデジタルデータの符号化装置を提案する。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に係るデジタルデータの符号化方法は、所定時間領域を1フレームとする入力データごとに変形離散コサイン変換処理を実行し、MDCT係数群を生成する段階と、MDCT係数群を所定のビット数に量子化して量子化MDCT係数群を生成する段階と、量子化MDCT係数群に対して第1の確率密度関数に基づく算術符号化処理を行い、符号化出力データを生成する段階と、量子化MDCT係数群に対して逆変形離散コサイン変換処理を実行しIMDCT出力データを生成する段階と、入力データとIMDCT出力データとの差分演算を行って差分データを生成する段階と、差分データに対して第2の確率密度関数に基づく算術符号化処理を行い、符号化差分データを生成する段階と、符号化出力データと符号化差分データとに基づいて出力データを出力する段階とを含む。
【0005】
このようにした場合、量子化処理に基づくデータのロスを差分データによって補っており、復号化時に原信号に忠実なデジタルデータを再現することが可能となる。また、出力データおよび差分データを算術符号化処理を用いて符号化しているため、データ量を圧縮することが可能である。
本発明の請求項2に係るデジタルデータの符号化方法は請求項1に記載のデジタルデータの符号化方法であって、量子化MDCT係数群を第1の確率密度関数に近似する分布状態となる確率密度関数化数値群に変換する段階をさらに含む。
【0006】
この場合、算術符号化処理により高圧縮率を実現することが可能であり、符号化出力データのデータサイズを小さくすることが可能となる。
本発明の請求項3に係るデジタルデータの符号化方法は請求項2に記載のデジタルデータの符号化方法であって、確率密度関数化数値群に変換する段階が、前後に連続する複数のフレームの量子化MDCT係数群に対して所定の周波数領域ごとにブロック化する段階と、各ブロック内においてそれぞれスケールファクタを設定して各量子化MDCT係数群をスケーリングする段階とを含む。
【0007】
この場合、前後に連続するフレームを含めたブロッキングを行うことで、時間軸方向におけるデータのばらつきをなくし、符号化効率を高めることができる。
本発明の請求項4に係るデジタルデータの符号符号化方法は、請求項2または3に記載のデジタルデータの符号化方法であって、第1の確率密度関数は、
【0008】
【数5】
Figure 2004180057
【0009】
である。
このような確率密度関数に基づく算術符号化処理を実行することにより、符号化出力データの圧縮率を高め、データサイズを極力小さくすることが可能となる。
本発明の請求項5に係るデジタルデータの符号化方法は、請求項1〜4のいずれかに記載のデジタルデータの符号化方法であって、第2の確率密度関数が、
【0010】
【数6】
Figure 2004180057
【0011】
である。
差分データをこのような確率密度関数に基づく算術符号化を行って圧縮しているため、圧縮効率を高め、全体のデータサイズを小さくすることが可能となる。
本発明の請求項6に係るデジタルデータの符号化方法は請求項1〜5に記載のデジタルデータの符号化方法であって、符号化出力データと符号化差分データとの双方を含むロスレス出力データと、符号化出力データのみである擬似ロスレス出力データとのうちいずれを出力するかの選択を行う段階をさらに備えている。
【0012】
この場合、伝送路の状態や蓄積時の容量などに応じて、高品質の符号化と高圧縮率の符号化とを選択して出力することが可能となる。しかも、擬似ロスレス出力データを選択した場合であっても、通常の損失のある符号化方法(lossy compression)に比して高い品質を維持することが可能となる。
本発明の請求項7に係るデジタルデータの符号化装置は、所定時間領域を1フレームとする入力データごとに変形離散コサイン変換処理を実行しMDCT係数群を生成するMDCT処理手段と、MDCT処理手段により生成されたMDCT係数群を所定のビット数に量子化して量子化MDCT係数群を生成する量子化手段と、量子化手段が生成する量子化MDCT係数群に対して第1の確率密度関数に基づく算術符号化処理を行い符号化出力データを生成する第1算術符号化手段と、量子化手段が生成する量子化MDCT係数群に対して逆変形離散コサイン変換処理を実行しIMDCT出力データを生成するIMDCT処理手段と、IMDCT処理手段が生成するIMDCT出力データと入力データとの差分演算を行って差分データを生成する差分データ生成手段と、差分データ生成手段からの差分データに対して第2の確率密度関数に基づく算術符号化処理を行い符号化差分データを生成する第2算術符号化手段と、符号化出力データと符号化差分データとに基づいて出力データを出力するデータ出力手段とを備える。
【0013】
このようなデジタルデータの符号化装置では、量子化により生じる差分データを符号化出力データととも出力するため、復号時にこの差分データを用いて完全な原信号を再現することが可能となる。また、出力データおよび差分データに対して算術符号化処理をしているため、圧縮率を高めることができデータサイズを小さくすることが可能となる。
本発明の請求項8に係るデジタルデータの符号化装置は請求項7に記載のデジタルデータの符号化装置であって、量子化手段により生成された量子化MDCT係数群を第1の確率密度関数に近似する分布状態となる確率密度関数化数値群に変換する確率密度関数化手段をさらに含む。
【0014】
この場合、算術符号化処理における圧縮率を高めることが可能となり、出力データのデータサイズを小さくすることが可能となる。
本発明の請求項9に係るデジタルデータは請求項8に記載のデジタルデータの符号化装置であって、確率密度関数化手段が、前後に連続する複数のフレームの量子化MDCT係数群に対して所定の周波数領域ごとにブロック化するブロッキング手段と、ブロッキング手段によりブロック化された各ブロック内においてそれぞれスケールファクタを設定して各量子化MDCT係数群をスケーリングするスケーリング手段とを含む。
【0015】
この場合、時間軸・周波数軸方向のデータのばらつきをなくし、符号化効率を高めることが可能となる。
本発明の請求項10に係るデジタルデータの符号化装置は請求項8または9に記載のデジタルデータの符号化装置であって、第1の確率密度関数が、
【0016】
【数7】
Figure 2004180057
【0017】
である。
この場合、上述のような確率密度関数に基づく算術符号化処理を実行することにより、符号化出力データの圧縮率を高め、データサイズを極力小さくすることが可能となる
本発明の請求項11に係るデジタルデータの符号化装置は請求項7〜10のいずれかに記載のデジタルデータの符号化装置であって、第2の確率密度関数が、
【0018】
【数8】
Figure 2004180057
【0019】
である。
この場合、差分データを上述のような確率密度関数に基づく算術符号化を行って圧縮しているため、圧縮効率を高め、全体のデータサイズを小さくすることが可能となる。
本発明の請求項12に係るデジタルデータの復号化装置は、算術符号化処理された符号化デジタルデータを算術復号化する第1算術復号化手段と、算術符号化処理された符号化差分データを算術復号化する第2算術復号化手段と、第1復号化手段の出力データに基づいて逆変形離散コサイン変換処理を行うIMDCT処理手段と、IMDCT処理手段の出力データと第2算術復号化手段の出力データを加算して復元データを出力する加算手段とを備える。
【0020】
このようなデジタルデータの復号化装置では、復号化した差分データを用いて原信号を忠実に再現することが可能となり品質の高いデジタルデータの復号化を可能とする。
【0021】
【発明の実施の形態】
〔エンコード〕
本発明の1実施形態に採用されるデジタルデータの符号化装置の簡略ブロック図を図1に示す。
デジタルデータの符号化装置1は、MDCT部11、量子化器12、第1遅延器13、第2遅延器14、ブロッキング・スケーリング部15、第1算術符号化器16、IMDCT部17、第3遅延器18、差分演算器19、第2算術符号化器20、データ合成部21を備えている。
【0022】
MDCT部11は、所定時間領域を1フレームとする入力データごとに変形離散コサイン変換処理(MDCT:Modified Discrete Cosine Transform)を実行しMDCTデータを生成する。
量子化器12は、MDCT部11により生成されたMDCTデータのMDCT係数を所定のビット数に量子化するものであって、たとえば、19ビットのデータとして均一量子化されたMDCT係数群を生成する。
第1遅延器13および第2遅延器14は、入力されたデータを1フレーム分遅延して出力するものであって、第1遅延器13の出力は量子化器12の出力データを1フレーム分遅延させたデータであり、第2遅延器14の出力が量子化器12の出力を2フレーム分遅延させたデータとなる。
【0023】
ブロッキング・スケーリング部15は、量子化器12、第1遅延器13、第2遅延器14からのデータを入力として、各量子化MDCT係数群をブロッキングし、ブロック化された各量子化MDCT係数群を周波数軸方向に何等分かして分割領域を形成し、各分割領域においてそれぞれスケールファクタを設定して各量子化MDCT係数群をスケーリングする。
たとえば、時間t0において量子化器12から出力された量子化MDCT係数群は、2クロック遅延されて第2遅延器14から出力される。このとき、時間t1において量子化器12から出力された量子化MDCT係数群が、1クロック遅延されて第1遅延器13から出力される。したがって、時間t2において、ブロッキング・スケーリング部15には、量子化器12、第1遅延器13、第2遅延器14からそれぞれ時間t2における量子化MDCT係数群、時間t1における量子化MDCT係数群、時間t0における量子化MDCT係数群が入力される。
【0024】
ブロッキング・スケーリング部15では、図2(a)に示すように、これらの3つの連続フレームに関する量子化MDCT係数群をブロッキングし、所定の周波数領域f0〜f1、f1〜f2、f(n−1)〜fnに分割して、分割領域B0〜Bnを形成する。
ここで、各分割領域B0〜Bn内における量子化係数群の振幅値の出現率が図3(a)に示すような正規分布に近似する分布状態となるように各分割領域B0〜Bnを形成することとし、その結果各分割領域B0〜Bn内における確率密度関数は、
【0025】
【数9】
Figure 2004180057
【0026】
に近似すると考えられる。
ブロッキング・スケーリング部15では、さらに図2(b)に示すように、各分割領域B0〜BnのそれぞれについてMDCT係数の最大値を求め、これを各分割領域のスケールファクタAに設定し、各分割領域B0〜Bn内における量子化MDCT係数群のスケーリング処理を行う。
ブロッキング・スケーリング部15は、スケールファクタによりスケーリングを行った結果の確率密度関数化数値群を時間t1における出力として第1算術符号化器16に入力する。
【0027】
第1算術符号化器16では、前述の正規分布に各分割領域B0〜BnのそれぞれについてスケーリングファクタAをパラメータとする確率密度関数を適用して入力された数値群を算術符号化処理を行い、符号化出力データE1を出力する。
ここで用いられる確率密度関数は、
【0028】
【数10】
Figure 2004180057
【0029】
となり、各分割領域B0〜Bn内における数値群は図3(b)に示すような分布状態となる。
ここで用いられる算術符号化処理は、周知の技術であり、ここでは詳細な説明を省略する。
IMDCT部17は、時間t1に相当する量子化MDCT係数群である第1遅延器13の出力データを入力として、逆変形離散コサイン変換処理(IMDCT:Inverse Modified Discrete Cosine Transform)を実行し、IMDCT出力データを出力する。
【0030】
差分演算器19は、第3遅延器18により1クロック分遅延された入力データと、IMDCT部17の出力データとの差分を演算してこれを第2算術符号化器20に出力する。
第2算術符号化器20では、差分演算器19からの差分データに対して、所定の確率密度関数に基づく算術符号化処理を実行し、符号化差分データE2を出力する。
ここで、第2算術符号化器20が差分データに対して算術符号化処理を実行する際には、確率密度関数として、
【0031】
【数11】
Figure 2004180057
【0032】
を用いることとする。
差分データの分布は、ガウス分布にほぼ近似しているものと考えられ、このような確率密度関数を用いて算術符号化処理を実行することによって、差分データを効率よく圧縮化することが可能となる。
第1算術符号化器16の出力である符号化出力データE1と、第2算術符号化器20の出力である符号化差分データE2は、データ合成部21によって合成され、出力される。図示していないが、ブロッキング・スケーリング部15で生成されたスケールファクタも同時に出力されることとなる。
【0033】
〔デコード〕
上述のようなデジタルデータの符号化装置により符号化された符号化デジタルデータを復号するための復号化装置の簡略ブロック図を図4に示す。
デジタルデータ復号化装置3は、第1算術復号化器31、デブロッキング部32、IMDCT部33、第2算術復号化器34、差分データ加算器35とを備えている。
第1算術復号化器31は、入力される符号化デジタルデータのうち符号化入力データE1(符号化出力データE1)を算術復号化する。この場合、符号化入力データに添付されるスケールファクタを用いて、前述のデジタルデータ符号化装置1の第1算術符号化器16により実行される算術符号化処理の逆変換を行い、複数のフレームがブロック化されたMDCT係数群を生成する。
【0034】
デブロッキング部32は、第1算術復号化器31からの出力に基づいて、デジタルデータ符号化装置1のブロッキング・スケーリング部15で行ったブロッキング処理の逆処理を実行する。ここでは、ブロック化された各MDCT係数群をデブロック化する。デブロッキング部32は、ブロックされていた3つのMDCT係数群を独立したMDCT係数群に分離し、そのうち中間のフレームに相当するMDCT係数群(図2の時間t1に相当する)をIMDCT部33に入力する。
IMDCT部33は、入力されるMDCT係数群に対して、逆変形離散コサイン変換処理を実行する。この結果、IMDCT部33は、デジタルデータ符号化装置1の量子化器12による量子化処理後のMDCTデータと同等のデータを出力する。
【0035】
第2算術符号化器34は、入力されるデジタルデータのうち符号化差分データE2を算術復号化処理する。この場合も、デジタルデータ符号化装置1の第2算術符号化器20が実行する算術符号化処理の逆処理を実行する。
差分データ加算器35は、IMDCT部33が出力するMDCTデータと第2算術復号化器34が出力する差分データとを加算して加算結果を出力する。
前述のようにしたデジタルデータの符号化装置1では、量子化器12で生じるロスが符号化出力データE1に影響して原信号との差異を生じることとなるが、符号化出力データとともに差分データを出力しているため、差分データを用いて完全に原信号を再現することが可能となり、復元されたデジタルデータを品質の高いものとすることが可能となる。また、出力データだけでなく差分データを算術符号化処理しているため、出力データを効率よく圧縮することが可能であり、ロスレス圧縮を行うことが可能であるとともに圧縮効率をさほど低減することもなくなる。
【0036】
前述したような符号化・復号化装置を用いた場合の原信号と復号化信号との差異を実験値に基づいてプロットしたものを図5に示す。また、たとえば一般に用いられている所謂MP3方式で使用されている符号化・復号化方式を用いた場合の原信号と復号化信号との差異を図6に示す。
このように、本発明のデジタルデータの符号化方法によれば、復号化信号と原信号との差異がほとんどなく、原信号を忠実に再現できる。
また、デジタルデータ符号化装置1側で、符号化出力データE1のみを出力することにより、データ量を低減することも可能である。この場合、符号化出力データE1を復号化した際に、原信号を忠実に再現することができないものの、通常の損失のある圧縮方式(lossy compression)に比して高品質を維持することが可能である。したがって、伝送路の状態や蓄積時の容量などに応じて、高品質の符号化と高圧縮率の符号化とを選択して出力することが可能となる。
【0037】
本発明のデジタルデータの符号化方法は、音声データ、画像データはもちろん、デジタルデータであればあらゆるデータに適用することが可能である。
前述した実施形態では、前後1フレームずつ計3フレームのデータをブロック化してスケーリングを行っているが、4以上のフレームに対してブロック化を採用することも可能であり特に限定するものではない。
また、算術符号化処理時に採用される確率密度関数についても前述したものに限定されるものではない。
【0038】
【発明の効果】
本発明では、符号化出力データとともにデジタルデータを量子化する際に生じる差分データを出力するように構成しているため、この差分データを用いて原信号を忠実に再現することを可能とし、デジタルデータの品質を高く維持することを可能にするとともに、出力データおよび差分データを算術符号化処理を行って高圧縮率を実現しデータサイズを縮小させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施形態に採用されるデジタルデータ符号化装置の簡略ブロック図。
【図2】ブロッキング・スケーリング処理の説明図。
【図3】スケーリングにより正規化されたデータの分布状態を示す説明図。
【図4】デジタルデータ復号化装置の簡略ブロック図。
【図5】原信号と復号化信号との差異を示す説明図。
【図6】MP3プレイヤによる原信号と復号化信号との差異を示す説明図。

Claims (13)

  1. 所定時間領域を1フレームとする入力データごとに変形離散コサイン変換処理を実行し、MDCT係数群を生成する段階と、
    前記MDCT係数群を所定のビット数に量子化して量子化MDCT係数群を生成する段階と、
    前記量子化MDCT係数群に対して第1の確率密度関数に基づく算術符号化処理を行い、符号化出力データを生成する段階と、
    前記量子化MDCT係数群に対して逆変形離散コサイン変換処理を実行しIMDCT出力データを生成する段階と、
    前記入力データとIMDCT出力データとの差分演算を行って差分データを生成する段階と、
    前記差分データに対して第2の確率密度関数に基づく算術符号化処理を行い、符号化差分データを生成する段階と、
    前記符号化出力データと符号化差分データとに基づいて出力データを出力する段階と、
    を含むデジタルデータの符号化方法。
  2. 前記量子化MDCT係数群を、前記第1の確率密度関数に近似する分布状態となる確率密度関数化数値群に変換する段階をさらに含む、請求項1に記載のデジタルデータの符号化方法。
  3. 前記確率密度関数化数値群に変換する段階は、
    前後に連続する複数のフレームの量子化MDCT係数群をブロック化する段階と、
    ブロック化したMDCT係数群を所定周波数領域ごとに分割しそれぞれスケールファクタを設定して各量子化MDCT係数群をスケーリングする段階と、
    を含む請求項2に記載のデジタルデータの符号化方法。
  4. 前記第1の確率密度関数は、
    Figure 2004180057
    である、請求項2または3に記載のデジタルデータの符号化方法。
  5. 前記第2の確率密度関数は、
    Figure 2004180057
    である、請求項1〜4のいずれかに記載のデジタルデータの符号化方法。
  6. 前記符号化出力データと符号化差分データとの双方を含むロスレス出力データと、前記符号化出力データのみである擬似ロスレス出力データとのうちいずれを出力するかの選択を行う段階をさらに備える、請求項1〜5のいずれかに記載のデジタルデータの符号化方法。
  7. 所定時間領域を1フレームとする入力データごとに変形離散コサイン変換処理を実行しMDCT係数群を生成するMDCT処理手段と、
    前記MDCT処理手段により生成されたMDCT係数群を所定のビット数に量子化して量子化MDCT係数群を生成する量子化手段と、
    前記量子化手段が生成する量子化MDCT係数群に対して第1の確率密度関数に基づく算術符号化処理を行い符号化出力データを生成する第1算術符号化手段と、
    前記量子化手段が生成する量子化MDCT係数群に対して逆変形離散コサイン変換処理を実行しIMDCT出力データを生成するIMDCT処理手段と、
    前記IMDCT処理手段が生成するIMDCT出力データと入力データとの差分演算を行って差分データを生成する差分データ生成手段と、
    前記差分データ生成手段からの差分データに対して第2の確率密度関数に基づく算術符号化処理を行い符号化差分データを生成する第2算術符号化手段と、
    前記符号化出力データと符号化差分データとに基づいて出力データを出力するデータ出力手段と、
    を備えるデジタルデータの符号化装置。
  8. 前記量子化手段により生成された量子化MDCT係数群を前記第1の確率密度関数に近似する分布状態となる確率密度関数化数値群に変換する確率密度関数化手段をさらに含む、請求項7に記載のデジタルデータの符号化装置。
  9. 前記確率密度関数化手段は、
    前後に連続する複数のフレームの量子化MDCT係数群をブロック化するブロッキング手段と、
    ブロッキング手段によりブロック化されたMDCT係数群を所定周波数毎に分割し各分割領域内においてそれぞれスケールファクタを設定して各量子化MDCT係数群をスケーリングするスケーリング手段と、
    を含む請求項8に記載のデジタルデータの符号化装置。
  10. 前記第1の確率密度関数は、
    Figure 2004180057
    である、請求項8または9に記載のデジタルデータの符号化装置。
  11. 前記第2の確率密度関数は、
    Figure 2004180057
    である、請求項7〜10のいずれかに記載のデジタルデータの符号化装置。
  12. 前記符号化出力データと符号化差分データとの双方を含むロスレス出力データと、前記符号化出力データのみである擬似ロスレス出力データとのうちいずれを出力データとするかを選択する出力選択手段をさらに含む、請求項7〜11のいずれかに記載のデジタルデータの符号化装置。
  13. 算術符号化処理された符号化デジタルデータを算術復号化する第1算術復号化手段と、
    算術符号化処理された符号化差分データを算術復号化する第2算術復号化手段と、
    前記第1復号化手段の出力データに基づいて逆変形離散コサイン変換処理を行うIMDCT処理手段と、
    前記IMDCT処理手段の出力データと第2算術復号化手段の出力データを加算して復元データを出力する加算手段と、
    を備えるデジタルデータ復号化装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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