JP2004179550A - 分割型円筒磁気シールド装置 - Google Patents

分割型円筒磁気シールド装置 Download PDF

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JP2004179550A JP2002346421A JP2002346421A JP2004179550A JP 2004179550 A JP2004179550 A JP 2004179550A JP 2002346421 A JP2002346421 A JP 2002346421A JP 2002346421 A JP2002346421 A JP 2002346421A JP 2004179550 A JP2004179550 A JP 2004179550A
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Kunihisa Tashiro
晋久 田代
Ichiro Sasada
一郎 笹田
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Abstract

【課題】利便性が飛躍的に向上した、磁気シェイキングを利用した分割型の円筒磁気シールド装置を提供する。
【解決手段】組み合わされて内部に磁気シールド空間を形成するために、横断面がC形状とされ且つ軸線方向に沿って所定の長さとされる複数のC形シェイキングブロック2(2A、2B)を有した分割型円筒磁気シールド装置1であって、C形シェイキングブロック2(2A、2B)は、軸線方向に延在する内層4a及び外層4bが連結された横断面がC形状とされる、角形磁化特性を有する磁性体から成る磁性体層4と、磁性体層4の内層4a或いは外層4bの少なくとも一部に巻回され、C形シェイキングブロック2(2A、2B)に磁気シェイキング電流を流すためのコイル5と、を有する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、一般には、磁気シェイキングを利用した磁気シールド装置に関し、特に、磁気シールド空間を磁気シェイキングを利用した複数のC形シェイキングブロックを組み合わせることにて実現した分割型円筒磁気シールド装置に関するものである。本発明の分割型円筒磁気シールド装置は、例えば、磁気計測、生体磁気計測、脳磁界計測、精密物理計測などにおいて好適に利用し得る。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば、高次元脳機能解明のための脳磁界計測、超電導エレクトロニクス、サブミクロンオーダーの微細加工技術が要求される半導体工場における電子線描画装置などでは、磁気シールドが必須である。
【0003】
磁気シールド性能を向上させる手段として、磁性体にシェイキングと呼ばれる保磁力程度の振幅を持つ交流磁界(即ち、シェイキング磁界)を重畳して印加すると、磁性体の増分透磁率を実効的に高めることができる、所謂、磁気シェイキングがあり、例えば特許文献1には、この磁気シェイキングを利用した磁気シールド法が記載されている。
【0004】
この方法を実施する磁気シールド装置1Aは、図4に図示するように、両端が開口した円筒状の支持体3に角形磁化特性を有する磁性体薄膜を巻き付けて磁性体層4を形成し、この磁性体層4が形成された円筒体の回りにトロイダル状にコイル5を巻回して設け、コイル5には、磁性体層4に、10KHz以下であり、下限値としては特に限定されるものではないが、例えば、商用周波数の50Hz程度以上のシェイキング磁界を与えるためにシェイキング電流が印加される。
【0005】
このような構成の磁気シールド装置1Aによれば、磁性体層4には、微弱磁界に対しても磁気シェイキングにより高い増分透磁率が付与され、円筒体の径方向の磁界に対して大きなシールド効果得られ、上述のような、例えば、脳磁界計測などにも有効に使用することができる。
【0006】
また、上記磁気シールド装置1Aは、両端が開口した円筒形状という、設計、製造が容易な形状とされている。
【0007】
【特許文献1】
特公平3−66839号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記磁気シールド装置は、両端開口円筒形状という単純な形状とされてはいるが、反面、斯かる形状の磁気シールド装置1Aは、開口端からのみアクセスできる利用者、或いは、対象物に対しての磁気シールド空間しか提供し得ない。つまり、脳磁界計測を例にとれば、上記磁気シールド装置1Aは、健常者には使用できても、病室から動くことのできない障害者には適用できない。
【0009】
また、近代化に伴い日々変化する環境ノイズを考えると、必要に応じて比較的静寂な空間を見つけ、そこに磁気シールド空間を構成できることが磁気シールド装置の性能向上にも繋がると言える。
【0010】
そこで、本発明の目的は、利便性が飛躍的に向上した、磁気シェイキングを利用した分割型の円筒磁気シールド装置を提供することである。
【0011】
本発明の他の目的は、装置重量をも大幅に軽減することが可能であり、運搬性、取扱い性に優れており、所望の場所へ移動して、設置することのできる磁気シェイキングを利用した分割型の円筒磁気シールド装置を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的は本発明に係る分割型円筒磁気シールド装置にて達成される。要約すれば、本発明は、組み合わされて内部に磁気シールド空間を形成するために、横断面がC形状とされ且つ軸線方向に沿って所定の長さとされる複数のC形シェイキングブロックを有した分割型円筒磁気シールド装置であって、
前記C形シェイキングブロックは、軸線方向に延在する内層及び外層が連結された横断面がC形状とされる、角形磁化特性を有する磁性体から成る磁性体層と、前記磁性体層の内層或いは外層の少なくとも一部に巻回され、前記C形シェイキングブロックに磁気シェイキング電流を流すためのコイルと、を有することを特徴とする分割型円筒磁気シールド装置である。
【0013】
本発明の一実施態様によれば、前記C形シェイキングブロックは、横断面がC形状とされ且つ軸線方向に沿って所定の長さとされるC形支持体を有し、前記磁性体は、前記C形支持体の表面に配設され、前記コイルは、前記C形支持体と前記磁性体層の内層或いは外層とを巻回して設けられる。
【0014】
本発明の他の実施態様によれば、前記分割型円筒磁気シールド装置は、2つの前記C形シェイキングブロックにて形成される。
【0015】
本発明の他の実施態様によれば、前記分割型円筒磁気シールド装置は、横断面が円形断面とされる。
【0016】
本発明の他の実施態様によれば、前記コイルは、前記磁性体層の内層に巻回される。
【0017】
本発明の他の実施態様によれば、前記磁性体は、Co系アモルファス磁性薄帯である。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る分割型円筒磁気シールド装置を図面に則して更に詳しく説明する。
【0019】
実施例1
図1及び図2に、本発明に係る分割型円筒磁気シールド装置の一実施例を示す。本実施例によると、分割型円筒磁気シールド装置1は、複数の、本実施例では横断面がC形状に湾曲した2つのシェイキングブロック、即ち、C形シェイキングブロック2(2A、2B)を有する。
【0020】
2つのC形シェイキングブロック2(2A、2B)は、本実施例では、同じ形状、構成とされ、組み合わせることにより、内部に磁気シールド空間を画成する一つの円筒体を形成する。
【0021】
尚、本明細書にて、便宜上、C形シェイキングブロック2(2A、2B)にて、凹面とされる内周面側を内側と呼び、凸面とされる外周面側を外側と呼び、内周面側と外周面側を連結する側面を連結部と呼ぶ。また、凹面及び凸面とされる湾曲面に対して直交する方向を軸線方向と呼び、シェイキングブロックは軸線方向が垂直となるように配置されたものとして説明する。
【0022】
本実施例では、各シェイキングブロック2(2A、2B)は、例えば円筒体を2分割して形成された半円弧状のC形支持体3を有し、この支持体3の内側周面3a及び外側周面3b、並びに、内外周面の連結部3cをも含めた全表面に磁性体4が配置される。
【0023】
支持体3としては、好ましくは、紙、樹脂、FRP、非磁性金属、その他の種々の材料が使用可能である。
【0024】
又、磁性体4としては、角形磁化特性を有する磁性材料が使用される。このような磁性体4としては、Co系アモルファス磁性薄帯、例えば、メットグラス2705Mが好適に使用される。
【0025】
従って、本実施例では、磁性薄帯、即ち、例えば幅50.8mm、厚み0.02mmのメットグラス2705Mを、C形状支持体3の内周面3a、外周面3b及びその連結面3cをも含む全表面を覆うようにして連続的に螺旋状に巻き付けて配設することにより、磁性体としての磁性体層4が形成される。従って、磁性体層4は、内層4a及び外層4b、並びに、内層4a及び外層4bを連結した連結層(磁気シャント)4cから成る連続層とされる。磁性体層4の厚さとしては、1μm以上、500μm以下、好ましくは、20μm以上、500μm以下とされる。
【0026】
また、各C形シェイキングブロック2(2A、2B)には、シェイキングブロックに磁気シェイキング電流を流すためのコイル5が巻回される。本実施例では、磁性体とされる磁性体層4の少なくとも一部を巻回するようにして磁気シェイキングのためのコイル5がトロイダル状に巻回される。
【0027】
つまり、本実施例では、コイル線材が、内側の磁性体層4を巻回するようにして、即ち、磁性体層4の内層と支持体3とを軸線方向に取り巻くようにして巻回された。
【0028】
コイルの巻回方法は、上記方法に限定されるものではなく、例えば、コイル線材が、外側の磁性体層4を巻回するようにして、即ち、磁性体層4の外層4bと支持体3とを軸線方向に取り巻くようにして巻回することもできる。
【0029】
二つのC形シェイキングブロック2(2A、2B)は、図示するように、円筒状を形成するように組み合わせ、内部に磁気シールド空間を画成する分割型円筒磁気シールド装置1を構成する。必要により、分割型円筒磁気シールド装置1は、図1に二点鎖線にて示すように、二つのC形シェイキングブロック2(2A、2B)が互いに離間して分離することもできる。
【0030】
各シェイキングブロック2(2A、2B)のシェイキング磁界発生用コイル5は直列に接続して共通の交流電源100に接続され、交流電源100からシェイキングブロック2(2A、2B)に所定の周波数のシェイキング磁界を与えるために所定の周波数のシェイキング電流が印加される。勿論、各シェイキング磁界発生用コイル5は、それぞれ別々の交流電源に接続することもできる。
【0031】
本実施例によれば、各シェイキングブロック2(2A、2B)のシェイキング磁界発生用コイル5には、磁性体層4に、例えば商用周波数の50Hz以上、10KHz以下のシェイキング磁界を与えるように、シェイキング電流が供給される。
【0032】
図3(a)に、本発明に従った分割型円筒磁気シールド装置1の各シェイキングブロック2(2A、2B)における磁性体層4(4a、4b)でのシェイキング磁束の流れを矢印で示す。
【0033】
上述のように、本発明の分割型円筒磁気シールド装置1は、分割が可能であり、例えば脳磁界計測を例にとれば、病室から動くことのできない障害者に対しても、図5(a)、(b)及び図6(a)、(b)に示すように、縦型、或いは、横型とすることにより、極めて容易に適用することができ、利便性が飛躍的に向上する。
【0034】
また、装置重量をも大幅に軽減することが可能であり、運搬性、取扱い性に優れており、所望の場所へ移動して、設置することができる。
【0035】
(磁気シールドのメカニズム)
次に、本発明の分割型円筒磁気シールド装置1における磁気シールドのメカニズムについて説明する。
【0036】
上記説明にて理解されるように、本実施例にて説明した上記2つのC形磁気シェイキングブロック2(2A、2B)が作る分割形円筒磁気シールド装置1は、従来の二重円筒シールド装置にて内外の円筒を結ぶ磁気シャント(連結層)4cを形成した形状の磁気シールド装置と考えることができる。
【0037】
本実施例の分割型円筒磁気シールド装置1にて、磁気シャント4cがシールドメカニズムに与える影響を、有限要素法を用いて解析した。解析に用いた簡単なモデルを図7(a)〜(e)に示す。
【0038】
図7(a)、(b)、(c)は、設計法が確立されている従来のモデルを比較例として挙げた。図7(a)は、磁性体が1層の円筒磁気シールド装置、図7(b)は、図7(a)の装置の磁性体層厚の3倍の磁性体層厚とされた1層の円筒磁気シールド装置、図7(c)は、二重円筒シールド装置である。
【0039】
図7(d)、(e)が本発明に係る分割型円筒磁気シールド装置を模擬しており、その対称性から、直径方向に対向配置された磁気シャント4cを結ぶ直線が磁界に対して平行な態様(図7(d))と、垂直な態様(図7(e))との2通りの態様を示す。
【0040】
それぞれの無限に長い円筒を仮定し、内径0.9m、厚み0.1m、透磁率1000の磁性体、内外層間隙0.1mを与え、直流磁場解析で行った。
【0041】
一様磁界Ho中においた磁気シールド中心での磁界Hiを用いて、径方向シールド比TSF=Ho/Hiを定義した。
【0042】
従来型は、径方向シールド比TSFが、解析式より、図7(a)は111、図7(b)は333、図7(c)は3500であった。図7(c)に示す、間に環状の空隙を挟んだ二重円筒磁気シールド装置の方が、3倍の層厚を持つ図7(b)に示す一重円筒磁気シールド装置よりも、大きなシールド効果を持つことはよく知られており、このことは、磁気回路を使った説明にても十分理解されるであろう。
【0043】
上記諸装置モデルにおける磁気シールド周辺の磁束分布を解析した結果を図8に示す。
【0044】
図8から、外部磁界と磁気シャント4cが平行な図7(d)に示す磁気シールド装置の内部磁束分布は、図7(b)に示す装置とよく似ていることが分かる。
【0045】
これは、磁気シャント4cにより外層から漏れてくる磁束が空隙を通らないため、図7(c)に示す二重円筒磁気シールド装置のような空隙のシールド効果が使われないためである。また、磁気シャント4cの存在により、内部の磁束が歪んでしまうことも分かった。
【0046】
一方、図7(e)に示す外部磁界と磁気シャント4cが垂直な場合は、図7(c)の二重円筒磁気シールド装置と全く同じとなった。磁気回路的に考えると、内と外を繋ぐ非常に通りやすい道がありながらも、ポテンシャルが発生していないため、磁気シャント4cを通って内外層を交差する磁束の流れはない。つまり、外部磁界がこの向きからくるときのシールド比は、従来の二重円筒シールドの式を用いて予め設計することが可能であることが分かった。
【0047】
以上、2つのシェイキングブロック2(2A、2B)が理想的に密着した状況を考えて解析を行ったが、僅かに隙間を持つようなC形シェイキングブロック2(2A、2B)が作る円筒のシールド性能はどうなるかを解析した。その結果を図9(a)、(b)に示す。
【0048】
図9(a)は、外部磁界に対し、空隙Sを結ぶ直線が平行になった場合を示す。この場合、内部磁束分布は二重円筒磁気シールド装置と全く変わらない(図7(d)、図8(d)参照)。このことは、磁性体層4の面で受けるのではなく、磁性体層4に沿って磁束の道を変える磁気シールドの原理そのものを考えればよく理解できることである。
【0049】
図9(b)は、外部磁界に対し、空隙Sを結ぶ直線が垂直になった場合を示す。この場合、シールド内部に磁束が多量漏れ込む。一方のC形シェイキングブロックを抜けてきた磁束は他方のC形シェイキングブロックに渡る際に空隙Sを通るしかない。空隙Sにでた磁束にはそれぞれ斥力が働き、シールド内部、外部へ押し出される。これにより空間のエネルギーバランスから、距離に近い空隙を越えるのではなく、外層から漏れた磁束は内層へ渡り、空隙付近まで行かず直接他方の内層へシールド内部を経て他方の内層を経由する磁束もでるためシールド性能としては極めて悪化する。
【0050】
以上のことから、本発明のC形シェイキングブロック2(2A、2B)を、分割型円筒磁気シールド装置1として設計して使用する場合には、できるだけ磁気シャントSの隙間をあけないように構成することが望ましい。
【0051】
次に、上記構成とされる本実施例の分割型円筒磁気シールド装置1における磁気シェイキングの作用効果について、実験例に則して説明する。本発明の分割型円筒磁気シールド装置1の作用効果を確認するために以下の実験を行った。
【0052】
実験例1
長さ6cm、半径2.5cm、厚み0.5cmの紙パイプを準備し、半分に切断して、C形状の支持体3を作製した。この支持体3の内側周面3a及び外側周面3b、並びに、内外周面の連結部3cをも含めた全表面に、上端及び下端を残して、幅50.8mm、厚み0.02mmのメットグラス2705Mを、2つに割る前の紙パイプに10ターン巻ける量使用して、螺旋状に巻き付け、厚さ20μm程度の磁性体層4(4a、4b、4c)を形成し、C形シェイキングブロック2(2A、2B)を作製した。
【0053】
また、本実験例では、上記構成の各シェイキングブロック2(2A、2B)にはそれぞれ、シェイキング磁界発生用コイル5と、更に、微弱磁界印加用コイルと誘起電圧検出用コイル(図示せず)を、磁性体層4の内層4aと支持体3とを囲包してトロイダル状に巻回した。
【0054】
このようにして形成した2つのC形シェイキングブロック2(2A、2B)を組み合わせ、一つの円筒形状とされる分割型円筒磁気シールド装置1を作製した。
【0055】
各シェイキングブロックのシェイキング磁界発生用コイル及び微弱磁界印加用コイルは、交流電源に接続した。
【0056】
比較例として、上記本発明に従った分割型円筒磁気シールド装置1と同じ材料及び寸法にて、ただ、コイル5の巻回態様において異なる分割型円筒磁気シールド装置を作製した。つまり、比較例の分割型円筒磁気シールド装置において、コイル5は、図4を参照して説明した従来の円筒磁気シールド装置1Aと同様に、全磁性体4を囲包するようにして、つまり、図3(b)に示すように、磁性体層4の周りにトロイダル状に巻回した。
【0057】
図3(a)に、本発明に従った分割型円筒磁気シールド装置の各シェイキングブロック2(2A、2B)におけるシェイキング磁束の流れを矢印で示し、図3(b)に、比較例の分割型円筒磁気シールド装置における各シェイキングブロック2(2A、2B)でのシェイキング磁束の流れを矢印で示す。
【0058】
(磁気シェイキングの効果)
図1にて、説明のために仮に、本発明の分割型円筒磁気シールド装置1における2つのシェイキングブロック2(2A、2B)における左側のシェイキングブロック2Aを第1のシェイキングブロックと呼び、右側のシェイキングブロック2Bを第2のシェイキングブロックと呼ぶこととする。
【0059】
図10は、本発明及び比較例の分割型円筒磁気シールド装置1における、0.05A/m、10Hzという微弱低周波磁界に対する各シェイキングブロックの増分透磁率と、周波数1kHzのシェイキング磁界の強さとの関係を示す。本実験例では、微弱低周波磁界は、第1のシェイキングブロック2Aの微弱磁界印加用コイルに所定の周波数の電流を流すことによって与えた。
【0060】
図10から分かるように、比較例の分割型円筒磁気シールド装置では、本実験にて試みたシェイキング磁界の強さの範囲では、図4に示す従来の円筒磁気シールド装置1Aと同程度のシェイキング効果を達成することはできなかった。
【0061】
これに対して、本発明の分割型円筒磁気シールド装置1は、増分透磁率が、シェイキング磁界2.4A/mで、図4に示す従来の円筒磁気シールド装置1Aと同じ最高値500000を記録した。
【0062】
更に、本発明者らの実験により次のことが分かった。
【0063】
第1のシェイキングブロック2Aの磁気シェイキングが第2のシェイキングブロック2Bの増分透磁率を変化させ、第1のシェイキングブロック2Aに、およそ10倍のシェイキング磁界を印加すると、第2のシェイキングブロック2Bの増分透磁率が最大100000程度にまで増幅されることが分かった。
【0064】
そこで、第1のシェイキングブロック2Aを最適シェイキング条件に保った状態で、第2のシェイキングブロック2Bの増分透磁率とシェイキング磁界の強さの関係を調べた。その結果が図11に示される。
【0065】
図11から、一方のシェイキングブロックを最適シェイキング状態にしておいても、増分透磁率の最大値、及び、最適シェイキング磁界に顕著な差異は見られなかった。
【0066】
これらのことから、本発明の分割型円筒磁気シールド装置1においても、C形シェイキングブロック2(2A、2B)のシェイキング磁界発生用コイル5を直列に接続し、従来の円筒形磁気シールド装置における既知の最適磁気シェイキング条件をパラメータとして使用し、最適設計を行い得ることが分かった。
【0067】
実験例2
本実験例では、図1及び図2に示す構造の分割型円筒磁気シールド装置1を作製した。
【0068】
つまり、長さ25cm、半径7.5cm、厚み0.5cmの紙パイプを準備し、半分に切断して、C形状の支持体3を作製した。この支持体3の内側周面3a及び外側周面3b、並びに、内外周面の連結部3cをも含めた全表面に、軸線方向に長さ20cmに渡って、即ち、上端及び下端から2.5cmを残して、幅50.8mm、厚み0.02mmのメットグラス2705Mを螺旋状に2層巻き付け、厚さ40μm程度の磁性体層4(4a、4b、4c)を形成した。
【0069】
また、本実験例では、線材として電子機器用10芯フラットケーブルを用いて、磁性体層4の内層4aと支持体3を囲包するようにしてトロイダル状に巻回し、コイル5とした。コイル5は、内側磁性体層4aの円周方向全周に渡って設けた。
【0070】
このようにして形成した2つのC形シェイキングブロック2(2A、2B)を組み合わせ、一つの円筒形状とされる、図1及び図2に示す分割型円筒磁気シールド装置1を作製した。
【0071】
各シェイキングブロック2(2A、2B)のシェイキング磁界発生用コイル5は、使用時には、直列に接続して交流電源100に接続した。
【0072】
一様磁界は、ヘルムホルツコイルで発生させた。外部磁界は、分割型円筒磁気シールド装置1を置かないときの一様磁界の値を用いて、10nT〜10000nT、0.1Hz〜100Hzの範囲を用いた。
【0073】
磁界測定にはフラックスゲートセンサ(MAG−03、Bartinghton)を用い、横方向(径方向)のシールド比TSF(Transverse Shielding Factor)を評価した。
【0074】
(TSF)
作製した分割型円筒磁気シールド装置1のTSFを実測した結果を図12(a)、(b)に示す。図12(a)は、外部磁界に対して磁気シャント4cが平行になる場合を示し、図12(b)は、外部磁界に対して磁気シャント4cが垂直になる場合を示す。
【0075】
本発明の分割型円筒磁気シールド装置1は、図12(a)に比べ、図12(b)の場合に、つまり、外部磁界に対して磁気シャント4cが垂直となるように配置した場合にTSFが高くなり、外部磁界に対するシールド効果がより有効であることが分かる。これは、上述の解析の結果が示唆した通りである。
【0076】
また、いずれの場合にも、磁気シェイキング無しでは、1000nTを下回る微弱電界に対してシールド比が激減した。しかし、磁気シェイキングにより、いずれの場合にも、微弱磁界に対して一定の高いTSFを保持することができた。
【0077】
特に、図7(c)に示す2重円筒磁気シールド装置と同じシールド効果が得られる外部磁界に対して磁気シャント4cが垂直になる場合においては、TSFが1000という高い値を示した。このように、シールド効果が大であることから、図12(b)に示すように、10nT以下の外部磁界に対してはフラックスゲートセンサでその漏れ磁界を検出することができなかった。
【0078】
(非線形性の除去)
10000nTと地磁気の数分の一という比較的大きな外部磁界の中に分割型円筒磁気シールド装置を設置し、磁気シールド内の残留磁界のFFTスペクトラムを測定した。その結果を図13に示す。
【0079】
図13から、磁気シェイキング無しの場合、外部磁界の周波数は10Hzの高調波成分がシールド内部に残留していることが分かる。これは、強磁性体を用いたシールドでは必ず起きることで、磁性体の非線形性が目立つ磁界になるとこのような基本波が変調されたノイズとして内部に現れる。
【0080】
また、磁気シェイキングを行うことで、基本波のノイズが低減されるだけでなく、非線形性が取り除かれたことにより、これらの高調波ノイズが一掃されることが分かる。
【0081】
(磁気センサのノイズフロアの低減)
FFTアナライザで磁気センサのノイズフロアを解析する際、ラインスペクトル幅よりも短いノイズが存在するとき、磁気センサのノイズフロア上昇として現れる。
【0082】
外部磁界0.1Hzを与えたときの磁気シールド内のノイズをフラックスゲートセンサで測定し、FFTアナライザを用いて、50Hzスパン、ラインスペクトル幅0.125Hzで評価した。そのときの結果を図14(a)、(b)に示す。
【0083】
図14(a)から、100nT程度のノイズが存在していても、最小の周波数にラインノイズが立たずに全体のノイズフロアに影響を与えていることが分かる。
【0084】
最適な磁気シェイキングを施すことで、図14(b)に示すように、ノイズフロアの上昇をも抑えることができる。
【0085】
強制的に外部磁界を与えず、本発明者らの研究室環境下においても、シールドなし、磁気シールド+シェイキング有りで図15のようにノイズフロアの改善を確認できた。
【0086】
実施例2
実施例1では、本発明に係る分割型円筒磁気シールド装置1は、2つのC形状のシェイキングブロック、即ち、C形シェイキングブロック2(2A、2B)を有するものとして説明したが、例えば、図16に示すように、円筒を3分割して形成される3つのC形状のシェイキングブロック、即ち、C形シェイキングブロック2(2A、2B、2C)にて形成することも可能である。勿論、それ以上に分割した形状とすることもできる。角度α、β、γは同じでも良く、異なっていても良い。
【0087】
また、以上の説明では、複数のC形シェイキングブロック2を組み合わせることにより、横断面が円形とされる円筒形状が形成されるものとしたが、つまり、C形シェイキングブロック2は、所定半径を有した円形の一部分(円弧)であるとしたが、本発明によれば、これに限定されるものではなく、各C形シェイキングブロック2は、組み合わせることにより横断面が円形以外の形状、例えば、楕円などとされる円筒形状を形成する形状とすることも可能である。
【0088】
従って、本明細書にて、「C形」とは、内面或いは外面が一定の半径とされるものだけを意味するのではなく、凹面と凸面が形成された湾曲形状であって、組み合わせることにより、内部に磁気シールド空間を形成し得るものを意味するものとする。
【0089】
又、複数のC形シェイキングブロック2は、上述にても理解されるように、必ずしも同じ形状である必要はなく、組み合わされて内部に磁気シールド空間を形成し得るものであれば、互いに異なる形状とすることもできる。
【0090】
実施例3
上述したように、本発明の分割型円筒磁気シールド装置1において、空隙Sはできるだけ小さい方が望ましい。
【0091】
しかしながら、この空隙Sを広くすることが望まれる場合には、空隙Sを広くしたことによる問題を軽減するために、図17に示すように、組み合わせたときの円筒直径寸法の異なる二組のC形シェイキングブロック2(2A、2B);20(20A、20B)を二重管構造に配置して、分割型円筒磁気シールド装置1を構成することも可能である。
【0092】
実施例4
図18に、本発明に従った分割型円筒磁気シールド装置1に好適に使用し得るC形シェイキングブロック2の他の実施例を示す。
【0093】
つまり、本実施例によれば、C形シェイキングブロック2は、例えば円筒体を2分割して形成されるようなC形状の第1の支持体3を有する。この第1の支持体3の外周面3bには、長手軸線方向に沿って、所定の間隔で導体51が予めプリントされる。勿論、導体51を第1の支持体外周面3bに埋設しておくことも可能である。
【0094】
同様に、C形状第1の支持体3の内側に配置し得るような形状とされる第2のC形状支持体30が用意される。この第2の支持体30の外周面30bにも、第1の支持体3と同様に、長手軸線方向に沿って、所定の間隔で導体52が予めプリント、或いは、導体52が埋設されている。
【0095】
ここで、先ず、導体51が形成された第1の支持体3の内周面3a、外周面3b及びその連結面3cを含む全表面を覆うようにして全周面に磁性薄帯4が螺旋状に巻き付けて配設される。
【0096】
次に、C形状第1の支持体3の内側に、第2のC形状支持体30が配置され、第1の支持体3と一体に固定される。
【0097】
その後、第1の支持体3の導体51と、第2の支持体30の導体52とを電気的に接続することにより、シェイキング磁界発生用コイル5が形成される。
【0098】
上記構成とすれば、C形シェイキングブロックの作製が容易となる。
【0099】
実施例5
図19に、本発明に従った分割型円筒磁気シールド装置1の他の実施例を示す。
【0100】
つまり、例えば図4に示すような従来の円筒磁気シールド装置1Aを、その軸線方向に覆う形で囲包して、即ち、円筒磁気シールド装置1Aの開口部が本発明の分割型円筒磁気シールド装置1の磁気シャント4c(或いは空隙S)に対向するようにして配置する。
【0101】
斯かる構成とすることにより、軸線方向の長さの短い形態の円筒磁気シールド装置1Aでは性能向上が難しいとされる軸線方向から浸入する磁界に対するシールド効果(軸線方向のシールド比ASF:Axial Shielding Factor)を向上することができる。
【0102】
勿論、円筒磁気シールド装置の代わりに本発明の分割型円筒磁気シールド装置1を同様の態様で配置した場合であっても、分割型円筒磁気シールド装置に対するシールド効果(軸線方向のシールド比ASF:Axial Shielding Factor)を向上することができる。
【0103】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は、組み合わされて内部に磁気シールド空間を形成するために、横断面がC形状とされ且つ軸線方向に沿って所定の長さとされる複数のC形シェイキングブロックを有した分割型円筒磁気シールド装置であって、C形シェイキングブロックは、軸線方向に延在する内層及び外層が連結された横断面がC形状とされる、角形磁化特性を有する磁性体から成る磁性体層と、磁性体層の内層或いは外層の少なくとも一部に巻回され、C形シェイキングブロックに磁気シェイキング電流を流すためのコイルと、を有する構成とされるので、
(1)分割型円筒磁気シールド装置は、分割が可能であり、脳磁界計測を例にとれば、病室から動くことのできない障害者に対しても、縦型、或いは、横型とすることにより、極めて容易に適用することができ、利便性が飛躍的に向上する。また、
(2)装置重量をも大幅に軽減することが可能であり、運搬性、取扱い性に優れており、所望の場所へ移動して、設置することができる。
という効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る分割型円筒磁気シールド装置の一実施例の概略構成を示す横断面図である。
【図2】図1の分割型円筒磁気シールド装置の斜視図である。
【図3】本発明に係る分割型円筒磁気シールド装置及び比較例の磁気シールド装置における磁束の流れを説明する図である。
【図4】従来の円筒磁気シールド装置の斜視図である。
【図5】本発明に係る分割型円筒磁気シールド装置の縦型の装置の応用例を説明するための図であり、図5(a)は、C形シェイキングブロックを開いた状態を示し、図5(b)は、C形シェイキングブロックを組み合わせた状態を示す。
【図6】本発明に係る分割型円筒磁気シールド装置の横型の装置の応用例を説明するための図であり、図6(a)は、C形シェイキングブロックを開いた状態を示し、図6(b)は、C形シェイキングブロックを組み合わせた状態を示す。
【図7】図7(a)は、磁性体が1層の円筒磁気シールド装置、図7(b)は、図7(a)の装置の磁性体層厚の3倍の磁性体層厚とされた1層の円筒磁気シールド装置、また、図7(c)は、二重円筒シールド装置であり、また、図7(d)、(e)は、本発明に係る分割型円筒磁気シールド装置であり、それぞれ装置を模擬して示す図である。
【図8】図7に示す各磁気シールド装置の、磁気シールド周辺の磁束分布を解析した結果を示す図である。
【図9】C形シェイキングブロックが作る円筒のシールド性能を解析した図であり、図9(a)は、外部磁界に対し、空隙を結ぶ直線が平行になった場合を示し、図9(b)は、外部磁界に対し、空隙を結ぶ直線が垂直になった場合を示す。
【図10】第1のシェイキングブロックにシェイキング磁界を与えたときの、第1のシェイキングブロックと第2のシェイキングブロックにおける増分透磁率と、第1のシェイキングブロックのシェイキング磁界の強さとの関係を示す図である。
【図11】第1のシェイキングブロックを最適シェイキング条件に保った状態での第2のシェイキングブロックの増分透磁率とシェイキング磁界の強さの関係を示す図である。
【図12】本発明の分割型円筒磁気シールド装置のTSFを実測した結果を示す図であり、図12(a)は、外部磁界に対して磁気シャントが平行の場合を示し、図12(b)は、外部磁界に対して磁気シャントが垂直の場合を示す。
【図13】内部磁界に対する磁気シェイキングの効果を示す図である。
【図14】本発明の分割形円筒磁気シールド装置内に配置された磁気センサーのノイズフロアに対する磁気シェイキングの効果を示す図であり、図14(a)は、磁気シェイキングを与える前の状態であり、図14(b)は、磁気シェイキングを与えた場合を示す。
【図15】研究室内におけるノイズフロアに対する磁気シェイキングの効果を示す図である。
【図16】本発明に係る分割型円筒磁気シールド装置の他の実施例の概略構成を示す横断面図である。
【図17】本発明に係る分割型円筒磁気シールド装置の他の実施例の概略構成を示す横断面図である。
【図18】本発明に従ったC形シェイキングブロックの他の実施例の概略構成を示す斜視図である。
【図19】本発明に係る分割型円筒磁気シールド装置の他の実施例の概略構成を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 分割型円筒磁気シールド装置
2(2A、2B) C形シェイキングブロック
3 支持体
4 磁性体(磁性体層)
4a 磁性体層内層
4b 磁性体層外層
4c 磁性体層連結層(磁気シャント)
5 シェイキング磁界発生用コイル

Claims (6)

  1. 組み合わされて内部に磁気シールド空間を形成するために、横断面がC形状とされ且つ軸線方向に沿って所定の長さとされる複数のC形シェイキングブロックを有した分割型円筒磁気シールド装置であって、
    前記C形シェイキングブロックは、軸線方向に延在する内層及び外層が連結された横断面がC形状とされる、角形磁化特性を有する磁性体から成る磁性体層と、前記磁性体層の内層或いは外層の少なくとも一部に巻回され、前記C形シェイキングブロックに磁気シェイキング電流を流すためのコイルと、を有することを特徴とする分割型円筒磁気シールド装置。
  2. 前記C形シェイキングブロックは、横断面がC形状とされ且つ軸線方向に沿って所定の長さとされるC形支持体を有し、前記磁性体は、前記C形支持体の表面に配設され、前記コイルは、前記C形支持体と前記磁性体層の内層或いは外層とを巻回して設けられることを特徴とする請求項1の分割型円筒磁気シールド装置。
  3. 前記分割型円筒磁気シールド装置は、2つの前記C形シェイキングブロックにて形成されることを特徴とする請求項1又は2の分割型円筒磁気シールド装置。
  4. 前記分割型円筒磁気シールド装置は、横断面が円形断面とされることを特徴とする請求項1、2又は3の分割型円筒磁気シールド装置。
  5. 前記コイルは、前記磁性体層の内層に巻回されることを特徴とする請求項1〜4のいずれかの項に記載の分割型円筒磁気シールド装置。
  6. 前記磁性体は、Co系アモルファス磁性薄帯であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかの項に記載の分割型円筒磁気シールド装置。
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