JP2004178219A - Id発行システム及びid発行方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】セキュリティ性を向上させたID発行システム及びID発行方法を提供する。
【解決手段】サーバ装置60では第2の送受信器30のシリアルナンバーの照合を行い、照合結果が正規であれば第2の送受信器IDを発行、記憶して第2の送受信器30へ送信し、第2の送受信器30で第2の送受信器IDを取得する。次にデータの人体伝送が可能になると、サーバ装置60は取得した第1の送受信器10及び第2の送受信器30の各シリアルナンバーの照合を行い、その照合結果を第2の送受信器30に送信し、第2の送受信器30はその照合結果が正規であれば第1の送受信器IDを発行且つ記憶して、第1の送受信器ID及び第2の送受信器IDを第1の送受信器10へ送信し、第1の送受信器10は第1の送受信器ID及び第2の送受信器IDを取得する。
【選択図】 図1
【解決手段】サーバ装置60では第2の送受信器30のシリアルナンバーの照合を行い、照合結果が正規であれば第2の送受信器IDを発行、記憶して第2の送受信器30へ送信し、第2の送受信器30で第2の送受信器IDを取得する。次にデータの人体伝送が可能になると、サーバ装置60は取得した第1の送受信器10及び第2の送受信器30の各シリアルナンバーの照合を行い、その照合結果を第2の送受信器30に送信し、第2の送受信器30はその照合結果が正規であれば第1の送受信器IDを発行且つ記憶して、第1の送受信器ID及び第2の送受信器IDを第1の送受信器10へ送信し、第1の送受信器10は第1の送受信器ID及び第2の送受信器IDを取得する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ID発行システム及びID発行方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来例1として、人に識別データを登録した電子キーが装着され、錠機構、錠機構を開閉するための電子錠装置、及び人が接触可能な接触電極が設けられた対象物の接触電極に人が触れることによって、電子キーと電子鍵装置との間に人を通る伝送路が形成され、電子キーから電子鍵装置に人を通して識別データが伝送され、電子錠装置は識別データが既定条件を満たしておれば錠機構を開閉する電子錠システムがある。
【0003】
この電子キーにはインタフェースが設けられ、インタフェースを通して識別データの読出と書込とが可能になっており、インタフェースにはリーダライタを接続可能であって、リーダライタにより電子キーに対する識別データの読出と書込とが行われる。
【0004】
また従来例2として、サーバが、ゲーム装置に使用されたCD−ROMのシリアルナンバーとゲーム装置の装置IDとを関連付けてデータベース上に登録することで、どのCD−ROMがどのゲーム装置で使用されたかを管理するセキュリティシステムがある。(例えば、特許文献1参照。)。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−189636号公報(4頁右欄第5行〜5頁左欄第28行、図1)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし上記従来例1では、電子キーと通信するリーダライタが正規なものかどうかを判別しておらず、そのセキュリティ性が低く、さらには電子キーを用いる設備あるいは機器が複数台ある場合の対応が不充分であるといった問題点がある。
【0007】
また上記従来例2においても、CD−ROMやゲーム装置が正規なものかどうかを判別しておらず、そのセキュリティ性が低いという問題点がある。
【0008】
本発明は、上記事由に鑑みてなされたものであり、その目的は、セキュリティ性を向上させたID発行システム及びID発行方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、自器のシリアルナンバーを記憶した記憶媒体と、自器のシリアルナンバーを記憶して記憶媒体とデータ通信を行う機器と、機器とデータ通信を行うサーバ装置とから構成され、サーバ装置は、記憶媒体及び機器の各シリアルナンバーを取得する手段と、記憶媒体及び機器のシリアルナンバーが正規であるか否かを照合する手段と、機器のシリアルナンバーの照合結果が正規であれば機器IDを発行して機器に送信する手段と、機器IDを記憶する手段と、記憶媒体及び機器の各シリアルナンバーの照合結果を機器に送信する手段とを備え、機器は、サーバ装置から取得した機器IDを記憶する手段と、サーバ装置で行った記憶媒体及び機器の各シリアルナンバーの照合結果が正規であれば記憶媒体IDを発行して記憶媒体ID及び機器IDを記憶媒体へ送信する手段と、記憶媒体IDを記憶する手段とを備え、記憶媒体は、機器から取得した記憶媒体ID及び機器IDを記憶する手段を備えることを特徴とする。
【0010】
請求項2の発明は、自器のシリアルナンバーを記憶した記憶媒体と、自器のシリアルナンバーを記憶して記憶媒体とデータ通信を行う機器と、機器とデータ通信を行うサーバ装置とから構成されるシステムのID発行方法において、機器が新規に設置されてサーバ装置との通信が可能になると、機器は機器のシリアルナンバーをサーバ装置へ送信して、サーバ装置は取得した機器のシリアルナンバーが正規であるか否かを照合し、機器のシリアルナンバーの照合結果が正規であれば機器IDを発行、記憶すると共に機器へ送信し、機器は取得した機器IDを記憶すると共に記憶媒体とのデータ通信の起動を行って、機器の設定が完了し、次に記憶媒体が記憶媒体のシリアルナンバーを機器へ送信すると、機器は記憶媒体及び機器の各シリアルナンバーをサーバ装置へ送信し、サーバ装置は取得した記憶媒体及び機器の各シリアルナンバーが正規であるか否かを照合して、記憶媒体及び機器の各シリアルナンバーの照合結果を機器に送信し、機器はサーバ装置で行った記憶媒体及び機器の各シリアルナンバーの照合結果が正規であれば記憶媒体IDを発行、記憶すると共に、記憶媒体ID及び機器IDを記憶媒体へ送信して、記憶媒体は取得した記憶媒体ID及び機器IDを記憶して記憶媒体のID設定が完了することを特徴とする。
【0011】
請求項3の発明は、自器のシリアルナンバーを記憶した記憶媒体と、自器のシリアルナンバーを記憶して記憶媒体とデータ通信を行う複数の機器と、自器のシリアルナンバーを記憶して複数の機器とデータ通信を行う機器管理装置と、機器管理装置を介して複数の機器とデータ通信を行うサーバ装置とから構成され、サーバ装置は、記憶媒体、機器及び機器管理装置の各シリアルナンバーを取得する手段と、記憶媒体、機器及び機器管理装置の各シリアルナンバーが正規であるか否かを照合する手段と、機器及び機器管理装置の各シリアルナンバーの照合結果が正規であれば機器管理装置IDを発行して機器管理装置IDと機器の起動信号とを機器管理装置に送信する手段と、機器管理装置IDを記憶する手段と、記憶媒体、機器及び機器管理装置の各シリアルナンバーの照合結果を機器管理装置に送信する手段とを備え、機器管理装置は、サーバ装置から取得した機器管理装置IDを記憶する手段と、サーバ装置で行った記憶媒体、機器及び機器管理装置の各シリアルナンバーの照合結果が正規であれば記憶媒体IDを発行して記憶媒体ID及び機器管理装置IDを機器へ送信する手段と、記憶媒体IDを記憶する手段とを備え、機器は、機器管理装置から取得した記憶媒体ID及び機器管理装置IDを記憶媒体へ送信する手段と、機器管理装置IDを記憶する手段とを備え、記憶媒体は、機器から取得した記憶媒体ID及び機器管理装置IDを記憶する手段を備えることを特徴とする。
【0012】
請求項4の発明は、自器のシリアルナンバーを記憶した記憶媒体と、自器のシリアルナンバーを記憶して記憶媒体とデータ通信を行う複数の機器と、自器のシリアルナンバーを記憶して複数の機器とデータ通信を行う機器管理装置と、機器管理装置を介して複数の機器とデータ通信を行うサーバ装置とから構成されるシステムのID発行方法において、機器及び機器管理装置が新規に設置されて機器とサーバ装置との機器管理装置を介した通信が可能になると、機器は機器のシリアルナンバーを機器管理装置へ送信し、機器管理装置は機器及び機器管理装置の各シリアルナンバーをサーバ装置へ送信し、サーバ装置は取得した機器及び機器管理装置の各シリアルナンバーが正規であるか否かを照合し、機器及び機器管理装置の各シリアルナンバーの照合結果が正規であれば機器管理装置IDを発行、記憶すると共に、機器管理装置IDと機器の起動信号とを機器管理装置へ送信し、そして機器管理装置は取得した機器管理装置IDを記憶すると共に機器の起動信号を機器へ送信して、機器は起動信号によって記憶媒体とのデータ通信の起動を行い、機器及び機器管理装置の設定が完了し、次に記憶媒体が記憶媒体のシリアルナンバーを機器へ送信すると、機器は記憶媒体及び機器の各シリアルナンバーを機器管理装置へ送信し、機器管理装置は記憶媒体、機器及び機器管理装置の各シリアルナンバーをサーバ装置へ送信し、サーバ装置は取得した記憶媒体、機器及び機器管理装置の各シリアルナンバーが正規であるか否かを照合して、記憶媒体、機器及び機器管理装置の各シリアルナンバーの照合結果を機器管理装置に送信し、機器管理装置はサーバ装置で行った記憶媒体、機器及び機器管理装置の各シリアルナンバーの照合結果が正規であれば記憶媒体IDを発行、記憶すると共に、記憶媒体ID及び機器管理装置IDを機器へ送信し、機器は機器管理装置IDを記憶すると共に記憶媒体ID及び機器管理装置IDを記憶媒体へ送信して、記憶媒体は取得した記憶媒体ID及び機器管理装置IDを記憶して記憶媒体のID設定が完了することを特徴とする。
【0013】
請求項5の発明は、自器のシリアルナンバーを記憶した記憶媒体と、自器のシリアルナンバーを記憶して記憶媒体とデータ通信を行う機器と、機器とデータ通信を行うサーバ装置とから構成され、サーバ装置は、記憶媒体及び機器のシリアルナンバーを取得する手段と、記憶媒体及び機器のシリアルナンバーが正規であるか否かを照合する手段と、機器のシリアルナンバーの照合結果が正規であれば機器の起動信号を機器に送信する手段と、記憶媒体及び機器の各シリアルナンバーの照合結果が正規であれば記憶媒体IDを発行して機器に送信する手段と、記憶媒体IDを記憶する手段とを備え、機器は、サーバ装置から取得した記憶媒体IDを記憶媒体へ送信する手段を備え、記憶媒体は、機器から取得した記憶媒体IDを記憶する手段を備えることを特徴とする。
【0014】
請求項6の発明は、自器のシリアルナンバーを記憶した記憶媒体と、自器のシリアルナンバーを記憶して記憶媒体とデータ通信を行う機器と、機器とデータ通信を行うサーバ装置とから構成されるシステムのID発行方法において、機器が新規に設置されてサーバ装置との通信が可能になると、機器は機器のシリアルナンバーをサーバ装置へ送信して、サーバ装置は取得した機器のシリアルナンバーが正規であるか否かを照合し、機器のシリアルナンバーの照合結果が正規であれば機器の起動信号を機器へ送信し、機器は記憶媒体とのデータ通信の起動を行って、機器の設定が完了し、次に記憶媒体が記憶媒体のシリアルナンバーを機器へ送信すると、機器は記憶媒体及び機器の各シリアルナンバーをサーバ装置へ送信し、サーバ装置は取得した記憶媒体及び機器の各シリアルナンバーが正規であるか否かを照合して、記憶媒体及び機器の各シリアルナンバーの照合結果が正規であれば記憶媒体IDを発行、記憶すると共に機器へ送信し、機器は記憶媒体IDを記憶媒体へ送信して、記憶媒体は取得した記憶媒体IDを記憶して記憶媒体のID設定が完了することを特徴とする。
【0015】
請求項7の発明は、自器のシリアルナンバーを記憶した記憶媒体と、自器のシリアルナンバーを記憶して記憶媒体とデータ通信を行う複数の機器と、自器のシリアルナンバーを記憶して複数の機器とデータ通信を行う機器管理装置と、機器管理装置を介して複数の機器とデータ通信を行うサーバ装置とから構成され、サーバ装置は、記憶媒体、機器及び機器管理装置の各シリアルナンバーを取得する手段と、記憶媒体、機器及び機器管理装置の各シリアルナンバーが正規であるか否かを照合する手段と、機器及び機器管理装置の各シリアルナンバーの照合結果が正規であれば機器の起動信号を機器管理装置に送信する手段と、記憶媒体、機器及び機器管理装置の各シリアルナンバーの照合結果が正規であれば記憶媒体IDを発行して機器管理装置に送信する手段と、記憶媒体IDを記憶する手段とを備え、機器管理装置は、サーバ装置から取得した記憶媒体ID及び機器の起動信号を機器へ送信する手段を備え、機器は、機器管理装置から取得した記憶媒体IDを記憶媒体へ送信する手段を備え、記憶媒体は、機器から取得した記憶媒体IDを記憶する手段を備えることを特徴とする。
【0016】
請求項8の発明は、自器のシリアルナンバーを記憶した記憶媒体と、自器のシリアルナンバーを記憶して記憶媒体とデータ通信を行う複数の機器と、自器のシリアルナンバーを記憶して複数の機器とデータ通信を行う機器管理装置と、機器管理装置を介して複数の機器とデータ通信を行うサーバ装置とから構成されるシステムのID発行方法において、機器及び機器管理装置が新規に設置されて機器とサーバ装置との機器管理装置を介した通信が可能になると、機器は機器のシリアルナンバーを機器管理装置へ送信し、機器管理装置は機器及び機器管理装置の各シリアルナンバーをサーバ装置へ送信し、サーバ装置は取得した機器及び機器管理装置の各シリアルナンバーが正規であるか否かを照合し、機器及び機器管理装置の各シリアルナンバーの照合結果が正規であれば機器の起動信号を機器管理装置へ送信し、機器管理装置は機器の起動信号を機器へ送信して、機器は記憶媒体とのデータ通信の起動を行って、機器及び機器管理装置の設定が完了し、次に記憶媒体が記憶媒体のシリアルナンバーを機器へ送信すると、機器は記憶媒体及び機器の各シリアルナンバーを機器管理装置へ送信し、機器管理装置は記憶媒体、機器及び機器管理装置の各シリアルナンバーをサーバ装置へ送信し、サーバ装置は取得した記憶媒体、機器及び機器管理装置の各シリアルナンバーが正規であるか否かを照合して、記憶媒体、機器及び機器管理装置の各シリアルナンバーの照合結果が正規であれば記憶媒体IDを発行、記憶すると共に機器管理装置に送信し、機器管理装置は記憶媒体IDを機器へ送信して、機器は記憶媒体IDを記憶媒体へ送信し、記憶媒体は取得した記憶媒体IDを記憶して記憶媒体のID設定が完了することを特徴とする。
【0017】
請求項9の発明は、請求項1,3,5,7いずれかにおいて、記憶媒体は、電池と、人体に直接接触して人体を介して大地と電気的に接続される基準電位用電極と、前記基準電位用電極と離間して配置され、人体に直接接触する信号電極と、送信すべき第1のデータを保存するデータメモリと、前記電池によって選択的に通電され、前記第1のデータを第1の変調電圧信号に変換する第1の変調器と、前記電池によって選択的に通電され、前記信号電極と前記基準電位用電極との間に第1の変調電圧信号を印加する第1の信号送信器と、前記電池によって常に通電され、前記信号電極を介してスタート信号を検出するスタート信号検出器と、前記電池によって常に通電され、前記スタート信号検出器に結合されて上記スタート信号を受けたときに前記第1の変調器及び前記第1の信号送信器に通電して前記第1の変調電圧信号を発生させる第1のコントローラとを備え、機器は、大地に結合される回路グランドと、前記記憶媒体を装着した人体の一部に直接接触される1つのタッチ電極と、前記タッチ電極と前記回路グランドとの間に接続され、前記第1の変調電圧信号を検出する第2の信号検出器と、前記第1の変調電圧信号を前記第1のデータに変換する第2の復調器と、前記スタート信号を生成し、前記タッチ電極を介して前記スタート信号を送出するスタート信号発生器と、前記タッチ電極に接続され、前記タッチ電極に人体が触れたときにタッチ信号を発生するタッチセンサと、前記タッチ信号を受けたときに前記スタート信号発生器を通電させて前記スタート信号を発生させ、記憶媒体から機器へのデータ伝送を可能にする第2のコントローラと、外部とデータ通信を行う通信部とを備えることを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0019】
(実施形態1)
本実施形態のID発行システムの構成は図1に示すように、利用者Mの体に装着される携帯型記憶媒体10(以下、第1の送受信器と記載する)と、機器30(以下、第2の送受信器と記載する)と、第2の送受信器30と通信回線50を介してデータ通信を行うサーバ装置60とを備えており、第1の送受信器10と第2の送受信器30との間の信号伝送経路として人体を利用したデータ伝送手段を用いたものである。
【0020】
まず、第1の送受信器10と第2の送受信器30との間の人体を利用したデータ通信について説明する。第1の送受信器10は信号電極11及び基準電位用電極12を有しており、それぞれ利用者Mの体に接触するように第1の送受信器10に保持される。第1の送受信器10を装着した利用者Mが第2の送受信器30のタッチ電極31に接触すると、信号電極11、利用者Mの体の一部、タッチ電極31、第2の送受信器30の内部回路、第2の送受信器30の回路グランド39、基準電位線100、グランドG(大地アース)、利用者Mの体の別の部分、基準電位用電極12、第1の送受信器10の内部回路という信号経路が確立される。上述した人体を介する信号経路を点線にて示す。
【0021】
信号電極11と基準電位用電極12との間に印加される電圧信号は、利用者Mがタッチ電極31に接触したときに第2の送受信器30に伝送される。図1に示すように、第2の送受信器30の回路グランド39は、簡単のため、基準電位線100を介してグランドGに接続される。しかしながら、信号経路を確立するために回路グランド39をグランドGに容量的に接続させたり、利用者の体と直接容量的に接続させたりしてもよい。
【0022】
図2は電池14により電力供給を受ける様々な回路を備えた第1の送受信器10の構成を示しており、電力供給を行う電池14と、送信しようとするデータを蓄積するデータメモリ15と、コントローラ16と、データを変調電圧信号に変調する変調器17と、信号電極11と基準電位用電極12との間に変調電圧信号を印加する信号送信器18と、第2の送受信器30からのスタート信号を検出するスタート信号検出器20と、電力スイッチ21、22と、ディスプレイ24などから構成される。なお、信号電極11と基準電位用電極12とは互いに5mmから10mm程度離間して配置される。
【0023】
まず、スタート信号検出器20は、第2の送受信器30から信号電極11を介してスタート信号を検出する。スタート信号は信号電極11と回路グランド19との間で受信され、回路グランド19は、基準電位用電極12に接続されるようにしてもよい。そして、コントローラ16及びスタート信号検出器20は常に電池14によって電力が供給されており、第2の送受信器30から送信されるスタート信号の検知をレスポンスよく行うことが可能となる。なお、第1の送受信器10がデータ伝送を行わない非駆動状態にあっては、コントローラ16はスリープモードにあり、スリープモードでは不要な待機電力の消費を低減することで電池14の電流消費を少なくしている。
【0024】
そして、利用者Mがタッチ電極31に触れスタート信号が受信されると、スタート信号検出器20はコントローラ16を駆動して、コントローラ16は、データ伝送を開始すべく、データメモリ15、変調器17、信号送信器18に電池14からの電力を供給し、信号電極11と基準電位用電極12との間に変調電圧信号を印加させる。
【0025】
さらにコントローラ16は、タイマーを内蔵しており、タイマーによってスタート信号の検出からの時間を計測して、データ伝送が行われる予め設定された時間を計測する。予め設定された時間が経過すると、コントローラ16は、変調器17、信号送信器18、データメモリ15への電力供給を停止する。
【0026】
上述した電力供給を実現するために、コントローラ16は電力スイッチ21、22を備えており、電力スイッチ21、22は、スタート信号検出器20の出力及びタイマーによって駆動されて、変調器17、信号送信器18、データメモリ15への電力供給を選択的に行う。図2における点線は、電池からの電力供給ラインを示している。
【0027】
そしてデータの送信後、コントローラ16は再びスリープモードに移行し、スリープモードにあっては、電流及びエネルギーの消費を最小限として、新たなデータ伝送の開始を示すスタート信号の検出のために待機する。なお、タイマー以外の手段を利用してデータ伝送の終端を決定し、スリープモードに移行させるようにしてもよい。
【0028】
また信号送信器18は、変調電圧信号を印加する際、電極間にある人体の一部の電気抵抗が変化したとしても影響されないように、信号電極11と基準電位用電極12との間に略一定の電流を流すように設計されている。したがって、第2の送受信器30に対して信頼性の高いデータ伝送を行うことが可能になる。
【0029】
ディスプレイ24は、データメモリ15に蓄積されているデータを可視的に表示するものである。
【0030】
次に第2の送受信器30は図3に示すように、送受信器30のハウジングの外側若しくは外面に露出しているタッチ電極31に接続されるタッチセンサ32、スタート信号発生器33、信号検出器34と、復調器35と、コントローラ36と、電力スイッチ37、38と、インターフェース40と、電源41と、データメモリ42と、通信部43とから構成される。
【0031】
スタート信号発生器33、信号検出器34の一端は回路グランド39に接続されており、回路グランド39はグランドGとの接続のために第2の送受信器30のグランドターミナル44に接続される。
【0032】
タッチセンサ32は、利用者Mの体がタッチ電極31に触れたときにタッチ信号を与えるようにタッチ電極31に接続されている。
【0033】
さらにスタート信号発生器33は、タッチ信号に応答してタッチ電極31にスタート信号を印加する。生成されたスタート信号は、例えば、均一なAC電圧信号である。
【0034】
信号検出器34は第1の送受信器10から送信される変調電圧信号を検出するもので、変調電圧信号は第1の送受信器10から送信され、タッチ電極31及び回路グランド39間で受信される。このように検出された変調電圧信号は、復調器35において第1のデータとして復調される。そして、第1のデータはコントローラ36に与えられ、そこで処理される、あるいは通信部43によって通信回線50を介してサーバ60に伝送される。
【0035】
また、インターフェース44を介して電池41から電力供給を受けるとともに、データメモリ42とデータの送受信を行うこともできる。
【0036】
利用者Mがタッチ電極31に接触していない非駆動状態にあっては、コントローラ36及びタッチセンサ32だけが人体の接触を検知すべく電力供給されている。タッチ電極31に人体が接触された状態にあっては、タッチセンサ32はコントローラ36にタッチ信号を与える。するとコントローラ36はスイッチ37及びスイッチ38を閉じ、スタート信号発生器33、信号検出器34、復調器35に電力を供給する。これにより、スタート信号が生成され、第2の送受信器30が第1の送受信器からのデータを受信する状態へと移行する。
【0037】
コントローラ36はタイマーも備える。タイマーは、タッチ信号を受信すると計測を開始し、予め設定された時間の計測を行う。予め設定された時間は、第1の送受信器10からのデータ伝送が完全に終わると程度に設定される。設定された時間が経過すると、コントローラ36はスイッチ37、38を開き、スタート信号発生器33、信号検出器34、復調器35への電力供給を停止する。これにより、第2の送受信器30は、再び利用者Mがタッチ電極31に触れるまで電力消費を低減するスリープモードに移行する。図3の点線は電力供給ラインを示している。
【0038】
以上、第1の送受信器10と第2の送受信器30との間のデータ通信について説明したが、次に、第2の送受信器30が新規に設置されるときの設定と、第1の送受信器10のID設定とについて説明する。
【0039】
ここで、第1の送受信器10はデータメモリ15に自器のシリアルナンバーを記憶し、第2の送受信器30はデータメモリ42に自器のシリアルナンバーを記憶している。サーバ60は通信回線50を介したデータ通信を行う通信手段、データの記憶手段、受信したデータに基づく処理を行う処理手段を備えている。
【0040】
そして、第2の送受信器30が新規に設置され、サーバ装置60との通信が可能になると、(1)第2の送受信器30からサーバ装置60へ、通信部43、通信回線50を介して第2の送受信器30のシリアルナンバーが送信され、(2)サーバ装置60では得られた第2の送受信器30のシリアルナンバーが正規であるか否かの照合を行い、その照合結果が正規であれば第2の送受信器IDを発行、記憶して第2の送受信器30へ送信する。第2の送受信器30において、通信部43を介して受信した第2の送受信器IDはコントローラ36に入力されて、第1の送受信器10との間で行う人体伝送機能の起動信号としても働く。さらに第2の送受信器IDはデータメモリ42に記憶される。以上で第2の送受信器30の設定が完了する。
【0041】
次に第1の送受信器10を装着した利用者Mが第2の送受信器30に付設されるタッチ電極31に触れ、データの人体伝送が可能になると、(3)第1の送受信器10のシリアルナンバーが利用者Mを通して第2の送受信器30に伝達され、(4)第2の送受信器30のコントローラ36は自器のシリアルナンバーと得られた第1の送受信器10のシリアルナンバーとを通信部43、通信回線50を介してサーバ装置60へ送信し、(5)サーバ装置60は取得した第1の送受信器10及び第2の送受信器30の各シリアルナンバーが正規であるか否かの照合を行い、(6)その第1の送受信器10及び第2の送受信器30の各シリアルナンバーの照合結果を第2の送受信器30に送信し、(7)第2の送受信器30のコントローラ36はその照合結果が正規であれば第1の送受信器IDを発行し、データメモリ42に第1の送受信器IDを記憶して、第1の送受信器ID及び第2の送受信器IDを第1の送受信器10へ人体伝送によって送信する。(8)第1の送受信器10のコントローラ16は取得した第1の送受信器ID及び第2の送受信器IDをデータメモリ15に記憶する。以上で第1の送受信器10のID設定が完了する。
【0042】
上記設定が完了すると、サーバ装置60は第2の送受信器IDのデータ群を保有し、第2の送受信器30は自器のIDと第1の送受信器IDとのデータ群を保有し、第1の送受信器10は自器のIDと第2の送受信器IDとのデータ群を保有する。
【0043】
運用時において、第2の送受信器30は自器のIDを利用者Mを通して第1の送受信器10に送信し、第1の送受信器10は得られた第2の送受信器IDとペアである自器のIDを、利用者Mを通して第2の送受信器30へ送信し、第2の送受信器30は、得られた第1の送受信器IDを自器が保有する第1送受信器IDのデータ群の中から照合する。
【0044】
ここで、本実施形態の第1の送受信器10を会員証、第2の送受信器30を会員証認証機器とすると、第1の送受信器IDは会員証ID、第2の送受信器IDは会員証認証機器IDとなり、例えば店舗での会員証IDの発行・運用に使用することができ、このときサーバ装置60で正規な会員証10、会員証認証機器30であるか否かを照合するためセキュリティ性が向上する。
【0045】
またこの会員証10は、会員証認証機器IDと会員証IDとのペアのデータを保有しているため、この会員証1つで、例えば別の店舗に設置されている会員証認証機器30でも会員証IDの発行・運用が可能となる。
【0046】
さらに、運用時には、会員証認証機器30−サーバ装置60間のアクセス頻度を軽減することができる。
【0047】
(実施形態2)
実施形態1において第1の送受信器10を会員証、第2送受信器30を会員認証機器とし、大型店舗での会員証ID発行・運用に使用することを想定した場合、会員証認証機器30が複数台設置されることが十分考えられ、実施形態1では適切な対応が不可能となる。そこで本実施形態では複数台の会員証認証機器に対応したもので、その構成は図4に示すように、複数の会員証認証機器30a,30b,30cとサーバ装置60との間に認証機器管理装置70(例えばパソコン等で構成される)を備えており、会員証認証機器30a,30b,30cとサーバ装置60とは認証機器管理装置70を介して通信を行うもので、認証機器管理装置70は店舗側にあり、会員証認証機器30a,30b,30cのサーバ装置60に対する窓口を一本化するために設けられる。なお、実施形態1と同様の構成には同一の符号を付して説明は省略する。
【0048】
会員証10と会員証認証機器30a,30b,30cとの間の人体を利用したデータ通信については実施形態1と同様であり、以下、会員証認証機器30a及び認証機器管理装置70が新規に設置されるときの設定と、会員証10のID設定とについて説明する。
【0049】
まず、会員証10はデータメモリ15に自器のシリアルナンバーを記憶し、会員証認証機器30a,30b,30cはデータメモリ42に自器のシリアルナンバーを各々記憶し、認証機器管路装置70も自器のシリアルナンバーを記憶している。サーバ60は通信回線50を介したデータ通信を行う通信手段、データの記憶手段、受信したデータに基づく処理を行う処理手段を備えている。
【0050】
まず、認証機器管理装置70が新規に設置されて、サーバ装置60との通信が可能となり、新規に設置された会員証認証機器30aが認証機器管理装置70との通信が可能となると、(1)会員証認証機器30aから認証機器管理装置70へ、会員証認証機器30aのシリアルナンバーが通信部43を介して送信され、(2)次に認証機器管理装置70からサーバー装置60へ、自器のシリアルナンバーと得られた会員証認証機器30aのシリアルナンバーとが通信回線50を介して送信されて、(3)サーバ装置60では得られた会員証認証機器30aのシリアルナンバーと認証機器管理装置70のシリアルナンバーとが正規であるか否かの照合を行い、その照合結果が正規であれば認証機器管理装置ID(店舗ID)を発行、記憶して、認証機器管理装置IDと会員証認証機器30aの起動信号とを認証機器管理装置70へ送信する。(4)認証機器管理装置70は、取得した認証機器管理装置IDを記憶して、起動信号を会員証認証機器30aへ送信する。会員証認証機器30aにおいて、通信部43を介して受信した起動信号はコントローラ36に入力されて、会員証10との間で行う人体伝送機能を起動させる。以上で会員証認証機器30aと認証機器管理装置70との設定が完了する。
【0051】
次に第1の送受信器10を装着した利用者Mが会員証認証機器30aに付設されるタッチ電極31に触れ、データの人体伝送が可能になると、(5)会員証10のシリアルナンバーが利用者Mを通して会員証認証機器30aに伝達され、(6)会員証認証機器30aのコントローラ36は自器のシリアルナンバーと得られた会員証10のシリアルナンバーとを通信部43を介して認証機器管理装置70へ送信し、(7)認証機器管理装置70は自器のシリアルナンバーと得られた会員証10のシリアルナンバー及び会員証認証機器30aのシリアルナンバーとを通信回線50を介してサーバ装置60へ送信し、(8)サーバ装置60は取得した会員証10、会員証認証機器30a及び認証機器管理装置70の各シリアルナンバーが正規であるか否かの照合を行い、(9)その会員証10、会員証認証機器30a及び認証機器管理装置70の各シリアルナンバーの照合結果を認証機器管理装置70に送信し、(10)認証機器管理装置70はその照合結果が正規であれば会員証IDを発行、記憶して、会員証ID及び認証機器管理装置IDを会員証認証機器30aへ送信する。(11)会員証認証機器30aのコントローラ36はデータメモリ42に認証機器管理装置IDを記憶し、会員証ID及び認証機器管理装置IDを会員証10へ人体伝送によって送信する。(12)会員証10のコントローラ16は、取得した会員証ID及び認証機器管理装置IDをデータメモリ15に記憶する。以上で会員証10のID設定が完了する。
【0052】
上記設定が完了すると、サーバ装置60は認証機器管理装置IDのデータ群を保有し、認証機器管理装置70は自器のIDと会員証IDとのデータ群を保有し、会員証認証機器30aは認証機器管理装置IDのデータ群を保有し、会員証10は自器のIDと認証機器管理装置IDとのデータ群を保有する。
【0053】
運用時において、会員証認証機器30は認証機器管理装置IDを利用者Mを通して会員証10に送信し、会員証10は得られた認証機器管理装置IDとペアである自器のIDを、利用者Mを通して会員証認証機器30へ送信し、会員証認証機器30は得られた会員証IDをさらに認証機器管理装置70へ送信し、認証機器管理装置70は得られた会員証IDを自器が保有する会員証IDのデータ群の中から照合する。
【0054】
このような構成とすることによって、複数台ある会員証認証機器30にも対応可能となり、またサーバ装置60で正規な会員証10、会員証認証機器30、認証機器管理装置70であるか否かを照合するためセキュリティ性が向上する。
【0055】
またこの会員証10は、認証機器管理装置IDと会員証IDとのペアのデータを保有しているため、この会員証1つで、例えば別の店舗に設置されている会員証認証機器30でも会員証IDの発行・運用が可能となる。
【0056】
さらに、運用時には、認証機器管理装置70−サーバ装置60間のアクセス頻度を軽減することができる。
【0057】
(実施形態3)
本実施形態の構成は実施形態1と同様に図1に示されて、実施形態1と同様の構成には同一の符号を付して説明は省略する。以下、第2の送受信器30が新規に設置されるときの設定と、第1の送受信器10のID設定とについて説明する。
【0058】
まず、第2の送受信器30が新規に設置され、サーバ装置60との通信が可能になると、(1)第2の送受信器30からサーバ装置60へ、通信部43、通信回線50を介して第2の送受信器30のシリアルナンバーが送信され、(2)サーバ装置60では得られた第2の送受信器30のシリアルナンバーが正規であるか否かの照合を行い、その照合結果が正規であれば起動信号を第2の送受信器30へ送信する。第2の送受信器30において、通信部43を介して受信した起動信号はコントローラ36に入力されて、第1の送受信器10との間で行う人体伝送機能を起動させる。以上で第2の送受信器30の設定が完了する。
【0059】
次に第1の送受信器10を装着した利用者Mが第2の送受信器30に付設されるタッチ電極31に触れ、データの人体伝送が可能になると、(3)第1の送受信器10のシリアルナンバーが利用者Mを通して第2の送受信器30に伝達され、(4)第2の送受信器30のコントローラ36は自器のシリアルナンバーと得られた第1の送受信器10のシリアルナンバーとを通信部43、通信回線50を介してサーバ装置60へ送信し、(5)サーバ装置60は取得した第1の送受信器10及び第2の送受信器30の各シリアルナンバーが正規であるか否かの照合を行い、その照合結果が正規であれば第1送受信器IDを発行、記憶して、第2送受信器30へ送信する。(6)第2の送受信器30のコントローラ36は第1の送受信器IDを第1の送受信器10へ人体伝送によって送信する。(7)第1の送受信器10のコントローラ16は取得した第1の送受信器IDをデータメモリ15に記憶する。以上で第1の送受信器10のID設定が完了する。
【0060】
上記設定が完了すると、サーバ装置60は第1の送受信器IDのデータ群を保有することになる。
【0061】
運用時において、第1の送受信器10は自器のIDを、利用者Mを通して第2の送受信器30へ送信する。ここで、第2の送受信器30とサーバ装置60との間に専用回線がある場合、第2の送受信器30は、得られた第1の送受信器IDをサーバ装置60へ送信し、サーバ装置60では自器が保有する第1送受信器IDのデータ群の中から照合する。
【0062】
しかし、第2の送受信器30とサーバ装置60との間が通常回線の場合には、毎回サーバ装置60にアクセスすることが困難であるので、例えば回線が空いた深夜にサーバ装置60から第2の送受信器30へ第1の送受信器IDのデータ群を送信し、第2の送受信器30で第1の送受信器IDのデータ群を保有して、照合を行うことも可能である。
【0063】
なお、本実施形態の第1の送受信器10を会員証、第2の送受信器30を会員証認証機器とすると、第1の送受信器IDは会員証IDとなり、例えば店舗での会員証IDの発行・運用に使用することができ、このときサーバ装置60で正規な会員証10、会員証認証機器30であるか否かを照合するためセキュリティ性が向上する。
【0064】
(実施形態4)
実施形態3において第1の送受信器10を会員証、第2送受信器30を会員認証機器とし、大型店舗での会員証ID発行・運用に使用することを想定した場合、会員証認証機器30が複数台設置されることが十分考えられ、実施形態3では適切な対応が不可能となる。そこで本実施形態では複数台の会員証認証機器に対応したもので、その構成は実施形態2と同様に図4に示されて、実施形態2と同様の構成には同一の符号を付して説明は省略する。以下、会員証認証機器30a及び認証機器管理装置70が新規に設置されるときの設定と、会員証10のID設定とについて説明する。
【0065】
まず、認証機器管理装置70が新規に設置されて、サーバ装置60との通信が可能となり、新規に設置された会員証認証機器30aが認証機器管理装置70との通信が可能となると、(1)会員証認証機器30aから認証機器管理装置70へ、会員証認証機器30aのシリアルナンバーが通信部43を介して送信され、(2)次に認証機器管理装置70からサーバー装置60へ、自器のシリアルナンバーと得られた会員証認証機器30aのシリアルナンバーとが通信回線50を介して送信されて、(3)サーバ装置60では得られた会員証認証機器30aのシリアルナンバーと認証機器管理装置70のシリアルナンバーとが正規であるか否かの照合を行い、その照合結果が正規であれば会員証認証機器30aの起動信号を認証機器管理装置70へ送信する。(4)認証機器管理装置70は、得られた起動信号を会員証認証機器30aへ送信する。会員証認証機器30aにおいて、通信部43を介して受信した起動信号はコントローラ36に入力されて、会員証10との間で行う人体伝送機能を起動させる。以上で会員証認証機器30aと認証機器管理装置70との設定が完了する。
【0066】
次に第1の送受信器10を装着した利用者Mが会員証認証機器30aに付設されるタッチ電極31に触れ、データの人体伝送が可能になると、(5)会員証10のシリアルナンバーが利用者Mを通して会員証認証機器30aに伝達され、(6)会員証認証機器30aのコントローラ36は自器のシリアルナンバーと得られた会員証10のシリアルナンバーとを通信部43を介して認証機器管理装置70へ送信し、(7)認証機器管理装置70は自器のシリアルナンバーと得られた会員証10のシリアルナンバー及び会員証認証機器30aのシリアルナンバーとを通信回線50を介してサーバ装置60へ送信し、(8)サーバ装置60は取得した会員証10、会員証認証機器30a及び認証機器管理装置70の各シリアルナンバーが正規であるか否かの照合を行い、その照合結果が正規であれば会員証IDを発行、記憶して、会員証IDを認証機器管理装置70へ送信する。(9)認証機器管理装置70は得られた会員証IDを会員証認証機器30aへ送信する。(10)会員証認証機器30aのコントローラ36は会員証IDを会員証10へ人体伝送によって送信する。(11)会員証10のコントローラ16は、取得した会員証IDをデータメモリ15に記憶する。以上で会員証10のID設定が完了する。
【0067】
上記設定が完了すると、サーバ装置60は会員証IDのデータ群を保有することになる。
【0068】
運用時において、会員証10は自器のIDを、利用者Mを通して会員証認証機器30へ送信し、会員証認証機器30はさらに会員証IDを認証機器管理装置70へ送信する。ここで、認証機器管理装置70とサーバ装置60との間に専用回線がある場合、認証機器管理装置70は、得られた会員証IDをサーバ装置60へ送信し、サーバ装置60では自器が保有する会員証IDのデータ群の中から照合する。
【0069】
しかし、認証機器管理装置70とサーバ装置60との間が通常回線の場合には、毎回サーバ装置60にアクセスすることが困難であるので、例えば回線が空いた深夜にサーバ装置60から認証機器管理装置70へ会員証IDのデータ群を送信し、認証機器管理装置70で会員証IDのデータ群を保有して、照合を行うことも可能である。
【0070】
このような構成とすることによって、複数台ある会員証認証機器30にも対応可能となり、またサーバ装置60で正規な会員証10、会員証認証機器30、認証機器管理装置70であるか否かを照合するためセキュリティ性が向上する。
【0071】
(実施形態5)
図1の会員認証機器(第2の送受信器)30あるいは図4の認証機器管理装置70と、サーバ装置60との間の通信セキュリティをさらに高め、正規な会員認証機器30あるいは認証機器管理装置70であることを確かめる方法としては、例えばRSA暗号を用いたものがあり、サーバ装置60は予め、サーバ装置自身の公開鍵及び秘密鍵、会員認証機器30あるいは認証機器管理装置70のシリアルナンバーとその公開鍵のデータベースを保有しており、利用者Mに配布される会員証10は会員証自身の秘密鍵を保有している。
【0072】
そして、会員認証機器30あるいは認証機器管理装置70が新規に設置され、サーバ装置60との通信が可能になると、(1)会員認証機器30あるいは認証機器管理装置70は自器のシリアルナンバーをサーバ装置60に送信し、(2)サーバ装置60では、得られた会員認証機器30あるいは認証機器管理装置70のシリアルナンバーと自器が保有するデータベースとの照合を行い、その照合結果が正規であればペアとなっている公開鍵によって発生させた乱数を暗号化して、その暗号化したデータを会員認証機器30あるいは認証機器管理装置70に送信する。(3)そして、会員認証機器30あるいは認証機器管理装置70では、得られたデータを自器が保有する秘密鍵で復号化を行い、その復号化したデータを再びサーバ装置60へ送信する。(4)サーバ装置60では、得られたデータと発生させた乱数とを比較することによって会員認証機器30あるいは認証機器管理装置70が正規なものであるか否かの照合を行うことができる。(5)得られたデータと発生させた乱数とが一致すれば、正規な会員認証機器30あるいは認証機器管理装置70であると判断し、会員認証機器30あるいは認証機器管理装置70に対して、会員証10との間で行う人体伝送機能を起動させる起動信号とサーバ公開鍵とを送信する。以後、会員認証機器30あるいは認証機器管理装置70と、サーバ装置60との間のデータのやり取りは、RSA暗号を用いることが可能となる。
【0073】
さらに、サーバ装置60との間の通信セキュリティをさらに高め、正規な会員認証機器30あるいは認証機器管理装置70であることを確かめる別の方法としては、以下のゼロ知識証明によるものがある。
【0074】
サーバ装置60は予め、会員認証機器30あるいは認証機器管理装置70のシリアルナンバーとその公開鍵とのデータベースを保有しており、利用者Mに配布される会員証10は会員証自身の秘密鍵を保有している。
【0075】
そして、会員認証機器30あるいは認証機器管理装置70が新規に設置され、サーバ装置60との通信が可能になると、(1)会員認証機器30あるいは認証機器管理装置70は自器のシリアルナンバーと、発生させた乱数の2乗をサーバ装置60が公開しているサーバ公開鍵で割った余りの数値Aと、前述の乱数と自器の秘密鍵との積をサーバ公開鍵で割った余りの数値Bとをサーバ装置60へ送信し、(2)サーバ装置60では、得られた会員認証機器30あるいは認証機器管理装置70のシリアルナンバーと自器が保有するデータベースとの照合を行い、ペアと成っているサーバ公開鍵と、得られた数値A,BよりBの2乗値をAで割った数値(この演算はサーバ公開鍵を法としたモジュロ演算)とを比較し、一致するか否かの確認を行う。(3)一致すれば、正規な会員認証機器30あるいは認証機器管理装置70であると判断し、会員認証機器30あるいは認証機器管理装置70に対して、会員証10との間で行う人体伝送機能を起動させる起動信号を送信する。
【0076】
【発明の効果】
請求項1の発明は、自器のシリアルナンバーを記憶した記憶媒体と、自器のシリアルナンバーを記憶して記憶媒体とデータ通信を行う機器と、機器とデータ通信を行うサーバ装置とから構成され、サーバ装置は、記憶媒体及び機器の各シリアルナンバーを取得する手段と、記憶媒体及び機器のシリアルナンバーが正規であるか否かを照合する手段と、機器のシリアルナンバーの照合結果が正規であれば機器IDを発行して機器に送信する手段と、機器IDを記憶する手段と、記憶媒体及び機器の各シリアルナンバーの照合結果を機器に送信する手段とを備え、機器は、サーバ装置から取得した機器IDを記憶する手段と、サーバ装置で行った記憶媒体及び機器の各シリアルナンバーの照合結果が正規であれば記憶媒体IDを発行して記憶媒体ID及び機器IDを記憶媒体へ送信する手段と、記憶媒体IDを記憶する手段とを備え、記憶媒体は、機器から取得した記憶媒体ID及び機器IDを記憶する手段を備えるので、正規な記憶媒体及び機器であるかをサーバ装置で確認するためセキュリティ性が向上し、さらに記憶媒体は記憶媒体IDと機器IDとのペアのデータを保有しているため、この記憶媒体1つで例えば他の店舗に設置されている機器でも記憶媒体IDの発行・運用が可能になるという効果がある。また、運用時には、機器−サーバ装置間のアクセス頻度を軽減することができる。
【0077】
請求項2の発明は、自器のシリアルナンバーを記憶した記憶媒体と、自器のシリアルナンバーを記憶して記憶媒体とデータ通信を行う機器と、機器とデータ通信を行うサーバ装置とから構成されるシステムのID発行方法において、機器が新規に設置されてサーバ装置との通信が可能になると、機器は機器のシリアルナンバーをサーバ装置へ送信して、サーバ装置は取得した機器のシリアルナンバーが正規であるか否かを照合し、機器のシリアルナンバーの照合結果が正規であれば機器IDを発行、記憶すると共に機器へ送信し、機器は取得した機器IDを記憶すると共に記憶媒体とのデータ通信の起動を行って、機器の設定が完了し、次に記憶媒体が記憶媒体のシリアルナンバーを機器へ送信すると、機器は記憶媒体及び機器の各シリアルナンバーをサーバ装置へ送信し、サーバ装置は取得した記憶媒体及び機器の各シリアルナンバーが正規であるか否かを照合して、記憶媒体及び機器の各シリアルナンバーの照合結果を機器に送信し、機器はサーバ装置で行った記憶媒体及び機器の各シリアルナンバーの照合結果が正規であれば記憶媒体IDを発行、記憶すると共に、記憶媒体ID及び機器IDを記憶媒体へ送信して、記憶媒体は取得した記憶媒体ID及び機器IDを記憶して記憶媒体のID設定が完了するので、正規な記憶媒体及び機器であるかをサーバ装置で確認するためセキュリティ性が向上し、さらに記憶媒体は記憶媒体IDと機器IDとのペアのデータを保有しているため、この記憶媒体1つで例えば他の店舗に設置されている機器でも記憶媒体IDの発行・運用が可能になるという効果がある。また、運用時には、機器−サーバ装置間のアクセス頻度を軽減することができる。
【0078】
請求項3の発明は、自器のシリアルナンバーを記憶した記憶媒体と、自器のシリアルナンバーを記憶して記憶媒体とデータ通信を行う複数の機器と、自器のシリアルナンバーを記憶して複数の機器とデータ通信を行う機器管理装置と、機器管理装置を介して複数の機器とデータ通信を行うサーバ装置とから構成され、サーバ装置は、記憶媒体、機器及び機器管理装置の各シリアルナンバーを取得する手段と、記憶媒体、機器及び機器管理装置の各シリアルナンバーが正規であるか否かを照合する手段と、機器及び機器管理装置の各シリアルナンバーの照合結果が正規であれば機器管理装置IDを発行して機器管理装置IDと機器の起動信号とを機器管理装置に送信する手段と、機器管理装置IDを記憶する手段と、記憶媒体、機器及び機器管理装置の各シリアルナンバーの照合結果を機器管理装置に送信する手段とを備え、機器管理装置は、サーバ装置から取得した機器管理装置IDを記憶する手段と、サーバ装置で行った記憶媒体、機器及び機器管理装置の各シリアルナンバーの照合結果が正規であれば記憶媒体IDを発行して記憶媒体ID及び機器管理装置IDを機器へ送信する手段と、記憶媒体IDを記憶する手段とを備え、機器は、機器管理装置から取得した記憶媒体ID及び機器管理装置IDを記憶媒体へ送信する手段と、機器管理装置IDを記憶する手段とを備え、記憶媒体は、機器から取得した記憶媒体ID及び機器管理装置IDを記憶する手段を備えるので、複数台の機器に対応でき、また正規な記憶媒体、機器及び機器管理装置であるかをサーバ装置で確認するためセキュリティ性が向上し、さらに記憶媒体は記憶媒体IDと機器管理装置IDとのペアのデータを保有しているため、この記憶媒体1つで例えば他の店舗に設置されている機器でも記憶媒体IDの発行・運用が可能になるという効果がある。また、運用時には、機器管理装置−サーバ装置間のアクセス頻度を軽減することができる。
【0079】
請求項4の発明は、自器のシリアルナンバーを記憶した記憶媒体と、自器のシリアルナンバーを記憶して記憶媒体とデータ通信を行う複数の機器と、自器のシリアルナンバーを記憶して複数の機器とデータ通信を行う機器管理装置と、機器管理装置を介して複数の機器とデータ通信を行うサーバ装置とから構成されるシステムのID発行方法において、機器及び機器管理装置が新規に設置されて機器とサーバ装置との機器管理装置を介した通信が可能になると、機器は機器のシリアルナンバーを機器管理装置へ送信し、機器管理装置は機器及び機器管理装置の各シリアルナンバーをサーバ装置へ送信し、サーバ装置は取得した機器及び機器管理装置の各シリアルナンバーが正規であるか否かを照合し、機器及び機器管理装置の各シリアルナンバーの照合結果が正規であれば機器管理装置IDを発行、記憶すると共に、機器管理装置IDと機器の起動信号とを機器管理装置へ送信し、そして機器管理装置は取得した機器管理装置IDを記憶すると共に機器の起動信号を機器へ送信して、機器は起動信号によって記憶媒体とのデータ通信の起動を行い、機器及び機器管理装置の設定が完了し、次に記憶媒体が記憶媒体のシリアルナンバーを機器へ送信すると、機器は記憶媒体及び機器の各シリアルナンバーを機器管理装置へ送信し、機器管理装置は記憶媒体、機器及び機器管理装置の各シリアルナンバーをサーバ装置へ送信し、サーバ装置は取得した記憶媒体、機器及び機器管理装置の各シリアルナンバーが正規であるか否かを照合して、記憶媒体、機器及び機器管理装置の各シリアルナンバーの照合結果を機器管理装置に送信し、機器管理装置はサーバ装置で行った記憶媒体、機器及び機器管理装置の各シリアルナンバーの照合結果が正規であれば記憶媒体IDを発行、記憶すると共に、記憶媒体ID及び機器管理装置IDを機器へ送信し、機器は機器管理装置IDを記憶すると共に記憶媒体ID及び機器管理装置IDを記憶媒体へ送信して、記憶媒体は取得した記憶媒体ID及び機器管理装置IDを記憶して記憶媒体のID設定が完了するので、複数台の機器に対応でき、また正規な記憶媒体、機器及び機器管理装置であるかをサーバ装置で確認するためセキュリティ性が向上し、さらに記憶媒体は記憶媒体IDと機器管理装置IDとのペアのデータを保有しているため、この記憶媒体1つで例えば他の店舗に設置されている機器でも記憶媒体IDの発行・運用が可能になるという効果がある。また、運用時には、機器管理装置−サーバ装置間のアクセス頻度を軽減することができる。
【0080】
請求項5の発明は、自器のシリアルナンバーを記憶した記憶媒体と、自器のシリアルナンバーを記憶して記憶媒体とデータ通信を行う機器と、機器とデータ通信を行うサーバ装置とから構成され、サーバ装置は、記憶媒体及び機器のシリアルナンバーを取得する手段と、記憶媒体及び機器のシリアルナンバーが正規であるか否かを照合する手段と、機器のシリアルナンバーの照合結果が正規であれば機器の起動信号を機器に送信する手段と、記憶媒体及び機器の各シリアルナンバーの照合結果が正規であれば記憶媒体IDを発行して機器に送信する手段と、記憶媒体IDを記憶する手段とを備え、機器は、サーバ装置から取得した記憶媒体IDを記憶媒体へ送信する手段を備え、記憶媒体は、機器から取得した記憶媒体IDを記憶する手段を備えるので、正規な記憶媒体及び機器であるかをサーバ装置で確認するためセキュリティ性が向上するという効果がある。
【0081】
請求項6の発明は、自器のシリアルナンバーを記憶した記憶媒体と、自器のシリアルナンバーを記憶して記憶媒体とデータ通信を行う機器と、機器とデータ通信を行うサーバ装置とから構成されるシステムのID発行方法において、機器が新規に設置されてサーバ装置との通信が可能になると、機器は機器のシリアルナンバーをサーバ装置へ送信して、サーバ装置は取得した機器のシリアルナンバーが正規であるか否かを照合し、機器のシリアルナンバーの照合結果が正規であれば機器の起動信号を機器へ送信し、機器は記憶媒体とのデータ通信の起動を行って、機器の設定が完了し、次に記憶媒体が記憶媒体のシリアルナンバーを機器へ送信すると、機器は記憶媒体及び機器の各シリアルナンバーをサーバ装置へ送信し、サーバ装置は取得した記憶媒体及び機器の各シリアルナンバーが正規であるか否かを照合して、記憶媒体及び機器の各シリアルナンバーの照合結果が正規であれば記憶媒体IDを発行、記憶すると共に機器へ送信し、機器は記憶媒体IDを記憶媒体へ送信して、記憶媒体は取得した記憶媒体IDを記憶して記憶媒体のID設定が完了するので、正規な記憶媒体及び機器であるかをサーバ装置で確認するためセキュリティ性が向上するという効果がある。
【0082】
請求項7の発明は、自器のシリアルナンバーを記憶した記憶媒体と、自器のシリアルナンバーを記憶して記憶媒体とデータ通信を行う複数の機器と、自器のシリアルナンバーを記憶して複数の機器とデータ通信を行う機器管理装置と、機器管理装置を介して複数の機器とデータ通信を行うサーバ装置とから構成され、サーバ装置は、記憶媒体、機器及び機器管理装置の各シリアルナンバーを取得する手段と、記憶媒体、機器及び機器管理装置の各シリアルナンバーが正規であるか否かを照合する手段と、機器及び機器管理装置の各シリアルナンバーの照合結果が正規であれば機器の起動信号を機器管理装置に送信する手段と、記憶媒体、機器及び機器管理装置の各シリアルナンバーの照合結果が正規であれば記憶媒体IDを発行して機器管理装置に送信する手段と、記憶媒体IDを記憶する手段とを備え、機器管理装置は、サーバ装置から取得した記憶媒体ID及び機器の起動信号を機器へ送信する手段を備え、機器は、機器管理装置から取得した記憶媒体IDを記憶媒体へ送信する手段を備え、記憶媒体は、機器から取得した記憶媒体IDを記憶する手段を備えるので、複数台の機器に対応でき、また正規な記憶媒体、機器及び機器管理装置であるかをサーバ装置で確認するためセキュリティ性が向上するという効果がある。
【0083】
請求項8の発明は、自器のシリアルナンバーを記憶した記憶媒体と、自器のシリアルナンバーを記憶して記憶媒体とデータ通信を行う複数の機器と、自器のシリアルナンバーを記憶して複数の機器とデータ通信を行う機器管理装置と、機器管理装置を介して複数の機器とデータ通信を行うサーバ装置とから構成されるシステムのID発行方法において、機器及び機器管理装置が新規に設置されて機器とサーバ装置との機器管理装置を介した通信が可能になると、機器は機器のシリアルナンバーを機器管理装置へ送信し、機器管理装置は機器及び機器管理装置の各シリアルナンバーをサーバ装置へ送信し、サーバ装置は取得した機器及び機器管理装置の各シリアルナンバーが正規であるか否かを照合し、機器及び機器管理装置の各シリアルナンバーの照合結果が正規であれば機器の起動信号を機器管理装置へ送信し、機器管理装置は機器の起動信号を機器へ送信して、機器は記憶媒体とのデータ通信の起動を行って、機器及び機器管理装置の設定が完了し、次に記憶媒体が記憶媒体のシリアルナンバーを機器へ送信すると、機器は記憶媒体及び機器の各シリアルナンバーを機器管理装置へ送信し、機器管理装置は記憶媒体、機器及び機器管理装置の各シリアルナンバーをサーバ装置へ送信し、サーバ装置は取得した記憶媒体、機器及び機器管理装置の各シリアルナンバーが正規であるか否かを照合して、記憶媒体、機器及び機器管理装置の各シリアルナンバーの照合結果が正規であれば記憶媒体IDを発行、記憶すると共に機器管理装置に送信し、機器管理装置は記憶媒体IDを機器へ送信して、機器は記憶媒体IDを記憶媒体へ送信し、記憶媒体は取得した記憶媒体IDを記憶して記憶媒体のID設定が完了するので、複数台の機器に対応でき、また正規な記憶媒体、機器及び機器管理装置であるかをサーバ装置で確認するためセキュリティ性が向上するという効果がある。
【0084】
請求項9の発明は、請求項1,3,5,7いずれかにおいて、記憶媒体は、電池と、人体に直接接触して人体を介して大地と電気的に接続される基準電位用電極と、前記基準電位用電極と離間して配置され、人体に直接接触する信号電極と、送信すべき第1のデータを保存するデータメモリと、前記電池によって選択的に通電され、前記第1のデータを第1の変調電圧信号に変換する第1の変調器と、前記電池によって選択的に通電され、前記信号電極と前記基準電位用電極との間に第1の変調電圧信号を印加する第1の信号送信器と、前記電池によって常に通電され、前記信号電極を介してスタート信号を検出するスタート信号検出器と、前記電池によって常に通電され、前記スタート信号検出器に結合されて上記スタート信号を受けたときに前記第1の変調器及び前記第1の信号送信器に通電して前記第1の変調電圧信号を発生させる第1のコントローラとを備え、機器は、大地に結合される回路グランドと、前記記憶媒体を装着した人体の一部に直接接触される1つのタッチ電極と、前記タッチ電極と前記回路グランドとの間に接続され、前記第1の変調電圧信号を検出する第2の信号検出器と、前記第1の変調電圧信号を前記第1のデータに変換する第2の復調器と、前記スタート信号を生成し、前記タッチ電極を介して前記スタート信号を送出するスタート信号発生器と、前記タッチ電極に接続され、前記タッチ電極に人体が触れたときにタッチ信号を発生するタッチセンサと、前記タッチ信号を受けたときに前記スタート信号発生器を通電させて前記スタート信号を発生させ、記憶媒体から機器へのデータ伝送を可能にする第2のコントローラと、外部とデータ通信を行う通信部とを備えるので、記憶媒体を装着した利用者が機器に付設されるタッチ電極に触れるだけで、IDの発行、運用を行うことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1,3の構成を示す図である。
【図2】本発明の第1の送受信器の構成を示す図である。
【図3】本発明の第2の送受信器の構成を示す図である。
【図4】本発明の実施形態2,4の構成を示す図である。
【符号の説明】
10 第1の送受信器
11 信号電極
12 基準電位用電極
30 第2の送受信器
31 タッチ電極
50 通信回線
60 サーバ装置
100 基準電位線
G グランド
M 利用者
【発明の属する技術分野】
本発明は、ID発行システム及びID発行方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来例1として、人に識別データを登録した電子キーが装着され、錠機構、錠機構を開閉するための電子錠装置、及び人が接触可能な接触電極が設けられた対象物の接触電極に人が触れることによって、電子キーと電子鍵装置との間に人を通る伝送路が形成され、電子キーから電子鍵装置に人を通して識別データが伝送され、電子錠装置は識別データが既定条件を満たしておれば錠機構を開閉する電子錠システムがある。
【0003】
この電子キーにはインタフェースが設けられ、インタフェースを通して識別データの読出と書込とが可能になっており、インタフェースにはリーダライタを接続可能であって、リーダライタにより電子キーに対する識別データの読出と書込とが行われる。
【0004】
また従来例2として、サーバが、ゲーム装置に使用されたCD−ROMのシリアルナンバーとゲーム装置の装置IDとを関連付けてデータベース上に登録することで、どのCD−ROMがどのゲーム装置で使用されたかを管理するセキュリティシステムがある。(例えば、特許文献1参照。)。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−189636号公報(4頁右欄第5行〜5頁左欄第28行、図1)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし上記従来例1では、電子キーと通信するリーダライタが正規なものかどうかを判別しておらず、そのセキュリティ性が低く、さらには電子キーを用いる設備あるいは機器が複数台ある場合の対応が不充分であるといった問題点がある。
【0007】
また上記従来例2においても、CD−ROMやゲーム装置が正規なものかどうかを判別しておらず、そのセキュリティ性が低いという問題点がある。
【0008】
本発明は、上記事由に鑑みてなされたものであり、その目的は、セキュリティ性を向上させたID発行システム及びID発行方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、自器のシリアルナンバーを記憶した記憶媒体と、自器のシリアルナンバーを記憶して記憶媒体とデータ通信を行う機器と、機器とデータ通信を行うサーバ装置とから構成され、サーバ装置は、記憶媒体及び機器の各シリアルナンバーを取得する手段と、記憶媒体及び機器のシリアルナンバーが正規であるか否かを照合する手段と、機器のシリアルナンバーの照合結果が正規であれば機器IDを発行して機器に送信する手段と、機器IDを記憶する手段と、記憶媒体及び機器の各シリアルナンバーの照合結果を機器に送信する手段とを備え、機器は、サーバ装置から取得した機器IDを記憶する手段と、サーバ装置で行った記憶媒体及び機器の各シリアルナンバーの照合結果が正規であれば記憶媒体IDを発行して記憶媒体ID及び機器IDを記憶媒体へ送信する手段と、記憶媒体IDを記憶する手段とを備え、記憶媒体は、機器から取得した記憶媒体ID及び機器IDを記憶する手段を備えることを特徴とする。
【0010】
請求項2の発明は、自器のシリアルナンバーを記憶した記憶媒体と、自器のシリアルナンバーを記憶して記憶媒体とデータ通信を行う機器と、機器とデータ通信を行うサーバ装置とから構成されるシステムのID発行方法において、機器が新規に設置されてサーバ装置との通信が可能になると、機器は機器のシリアルナンバーをサーバ装置へ送信して、サーバ装置は取得した機器のシリアルナンバーが正規であるか否かを照合し、機器のシリアルナンバーの照合結果が正規であれば機器IDを発行、記憶すると共に機器へ送信し、機器は取得した機器IDを記憶すると共に記憶媒体とのデータ通信の起動を行って、機器の設定が完了し、次に記憶媒体が記憶媒体のシリアルナンバーを機器へ送信すると、機器は記憶媒体及び機器の各シリアルナンバーをサーバ装置へ送信し、サーバ装置は取得した記憶媒体及び機器の各シリアルナンバーが正規であるか否かを照合して、記憶媒体及び機器の各シリアルナンバーの照合結果を機器に送信し、機器はサーバ装置で行った記憶媒体及び機器の各シリアルナンバーの照合結果が正規であれば記憶媒体IDを発行、記憶すると共に、記憶媒体ID及び機器IDを記憶媒体へ送信して、記憶媒体は取得した記憶媒体ID及び機器IDを記憶して記憶媒体のID設定が完了することを特徴とする。
【0011】
請求項3の発明は、自器のシリアルナンバーを記憶した記憶媒体と、自器のシリアルナンバーを記憶して記憶媒体とデータ通信を行う複数の機器と、自器のシリアルナンバーを記憶して複数の機器とデータ通信を行う機器管理装置と、機器管理装置を介して複数の機器とデータ通信を行うサーバ装置とから構成され、サーバ装置は、記憶媒体、機器及び機器管理装置の各シリアルナンバーを取得する手段と、記憶媒体、機器及び機器管理装置の各シリアルナンバーが正規であるか否かを照合する手段と、機器及び機器管理装置の各シリアルナンバーの照合結果が正規であれば機器管理装置IDを発行して機器管理装置IDと機器の起動信号とを機器管理装置に送信する手段と、機器管理装置IDを記憶する手段と、記憶媒体、機器及び機器管理装置の各シリアルナンバーの照合結果を機器管理装置に送信する手段とを備え、機器管理装置は、サーバ装置から取得した機器管理装置IDを記憶する手段と、サーバ装置で行った記憶媒体、機器及び機器管理装置の各シリアルナンバーの照合結果が正規であれば記憶媒体IDを発行して記憶媒体ID及び機器管理装置IDを機器へ送信する手段と、記憶媒体IDを記憶する手段とを備え、機器は、機器管理装置から取得した記憶媒体ID及び機器管理装置IDを記憶媒体へ送信する手段と、機器管理装置IDを記憶する手段とを備え、記憶媒体は、機器から取得した記憶媒体ID及び機器管理装置IDを記憶する手段を備えることを特徴とする。
【0012】
請求項4の発明は、自器のシリアルナンバーを記憶した記憶媒体と、自器のシリアルナンバーを記憶して記憶媒体とデータ通信を行う複数の機器と、自器のシリアルナンバーを記憶して複数の機器とデータ通信を行う機器管理装置と、機器管理装置を介して複数の機器とデータ通信を行うサーバ装置とから構成されるシステムのID発行方法において、機器及び機器管理装置が新規に設置されて機器とサーバ装置との機器管理装置を介した通信が可能になると、機器は機器のシリアルナンバーを機器管理装置へ送信し、機器管理装置は機器及び機器管理装置の各シリアルナンバーをサーバ装置へ送信し、サーバ装置は取得した機器及び機器管理装置の各シリアルナンバーが正規であるか否かを照合し、機器及び機器管理装置の各シリアルナンバーの照合結果が正規であれば機器管理装置IDを発行、記憶すると共に、機器管理装置IDと機器の起動信号とを機器管理装置へ送信し、そして機器管理装置は取得した機器管理装置IDを記憶すると共に機器の起動信号を機器へ送信して、機器は起動信号によって記憶媒体とのデータ通信の起動を行い、機器及び機器管理装置の設定が完了し、次に記憶媒体が記憶媒体のシリアルナンバーを機器へ送信すると、機器は記憶媒体及び機器の各シリアルナンバーを機器管理装置へ送信し、機器管理装置は記憶媒体、機器及び機器管理装置の各シリアルナンバーをサーバ装置へ送信し、サーバ装置は取得した記憶媒体、機器及び機器管理装置の各シリアルナンバーが正規であるか否かを照合して、記憶媒体、機器及び機器管理装置の各シリアルナンバーの照合結果を機器管理装置に送信し、機器管理装置はサーバ装置で行った記憶媒体、機器及び機器管理装置の各シリアルナンバーの照合結果が正規であれば記憶媒体IDを発行、記憶すると共に、記憶媒体ID及び機器管理装置IDを機器へ送信し、機器は機器管理装置IDを記憶すると共に記憶媒体ID及び機器管理装置IDを記憶媒体へ送信して、記憶媒体は取得した記憶媒体ID及び機器管理装置IDを記憶して記憶媒体のID設定が完了することを特徴とする。
【0013】
請求項5の発明は、自器のシリアルナンバーを記憶した記憶媒体と、自器のシリアルナンバーを記憶して記憶媒体とデータ通信を行う機器と、機器とデータ通信を行うサーバ装置とから構成され、サーバ装置は、記憶媒体及び機器のシリアルナンバーを取得する手段と、記憶媒体及び機器のシリアルナンバーが正規であるか否かを照合する手段と、機器のシリアルナンバーの照合結果が正規であれば機器の起動信号を機器に送信する手段と、記憶媒体及び機器の各シリアルナンバーの照合結果が正規であれば記憶媒体IDを発行して機器に送信する手段と、記憶媒体IDを記憶する手段とを備え、機器は、サーバ装置から取得した記憶媒体IDを記憶媒体へ送信する手段を備え、記憶媒体は、機器から取得した記憶媒体IDを記憶する手段を備えることを特徴とする。
【0014】
請求項6の発明は、自器のシリアルナンバーを記憶した記憶媒体と、自器のシリアルナンバーを記憶して記憶媒体とデータ通信を行う機器と、機器とデータ通信を行うサーバ装置とから構成されるシステムのID発行方法において、機器が新規に設置されてサーバ装置との通信が可能になると、機器は機器のシリアルナンバーをサーバ装置へ送信して、サーバ装置は取得した機器のシリアルナンバーが正規であるか否かを照合し、機器のシリアルナンバーの照合結果が正規であれば機器の起動信号を機器へ送信し、機器は記憶媒体とのデータ通信の起動を行って、機器の設定が完了し、次に記憶媒体が記憶媒体のシリアルナンバーを機器へ送信すると、機器は記憶媒体及び機器の各シリアルナンバーをサーバ装置へ送信し、サーバ装置は取得した記憶媒体及び機器の各シリアルナンバーが正規であるか否かを照合して、記憶媒体及び機器の各シリアルナンバーの照合結果が正規であれば記憶媒体IDを発行、記憶すると共に機器へ送信し、機器は記憶媒体IDを記憶媒体へ送信して、記憶媒体は取得した記憶媒体IDを記憶して記憶媒体のID設定が完了することを特徴とする。
【0015】
請求項7の発明は、自器のシリアルナンバーを記憶した記憶媒体と、自器のシリアルナンバーを記憶して記憶媒体とデータ通信を行う複数の機器と、自器のシリアルナンバーを記憶して複数の機器とデータ通信を行う機器管理装置と、機器管理装置を介して複数の機器とデータ通信を行うサーバ装置とから構成され、サーバ装置は、記憶媒体、機器及び機器管理装置の各シリアルナンバーを取得する手段と、記憶媒体、機器及び機器管理装置の各シリアルナンバーが正規であるか否かを照合する手段と、機器及び機器管理装置の各シリアルナンバーの照合結果が正規であれば機器の起動信号を機器管理装置に送信する手段と、記憶媒体、機器及び機器管理装置の各シリアルナンバーの照合結果が正規であれば記憶媒体IDを発行して機器管理装置に送信する手段と、記憶媒体IDを記憶する手段とを備え、機器管理装置は、サーバ装置から取得した記憶媒体ID及び機器の起動信号を機器へ送信する手段を備え、機器は、機器管理装置から取得した記憶媒体IDを記憶媒体へ送信する手段を備え、記憶媒体は、機器から取得した記憶媒体IDを記憶する手段を備えることを特徴とする。
【0016】
請求項8の発明は、自器のシリアルナンバーを記憶した記憶媒体と、自器のシリアルナンバーを記憶して記憶媒体とデータ通信を行う複数の機器と、自器のシリアルナンバーを記憶して複数の機器とデータ通信を行う機器管理装置と、機器管理装置を介して複数の機器とデータ通信を行うサーバ装置とから構成されるシステムのID発行方法において、機器及び機器管理装置が新規に設置されて機器とサーバ装置との機器管理装置を介した通信が可能になると、機器は機器のシリアルナンバーを機器管理装置へ送信し、機器管理装置は機器及び機器管理装置の各シリアルナンバーをサーバ装置へ送信し、サーバ装置は取得した機器及び機器管理装置の各シリアルナンバーが正規であるか否かを照合し、機器及び機器管理装置の各シリアルナンバーの照合結果が正規であれば機器の起動信号を機器管理装置へ送信し、機器管理装置は機器の起動信号を機器へ送信して、機器は記憶媒体とのデータ通信の起動を行って、機器及び機器管理装置の設定が完了し、次に記憶媒体が記憶媒体のシリアルナンバーを機器へ送信すると、機器は記憶媒体及び機器の各シリアルナンバーを機器管理装置へ送信し、機器管理装置は記憶媒体、機器及び機器管理装置の各シリアルナンバーをサーバ装置へ送信し、サーバ装置は取得した記憶媒体、機器及び機器管理装置の各シリアルナンバーが正規であるか否かを照合して、記憶媒体、機器及び機器管理装置の各シリアルナンバーの照合結果が正規であれば記憶媒体IDを発行、記憶すると共に機器管理装置に送信し、機器管理装置は記憶媒体IDを機器へ送信して、機器は記憶媒体IDを記憶媒体へ送信し、記憶媒体は取得した記憶媒体IDを記憶して記憶媒体のID設定が完了することを特徴とする。
【0017】
請求項9の発明は、請求項1,3,5,7いずれかにおいて、記憶媒体は、電池と、人体に直接接触して人体を介して大地と電気的に接続される基準電位用電極と、前記基準電位用電極と離間して配置され、人体に直接接触する信号電極と、送信すべき第1のデータを保存するデータメモリと、前記電池によって選択的に通電され、前記第1のデータを第1の変調電圧信号に変換する第1の変調器と、前記電池によって選択的に通電され、前記信号電極と前記基準電位用電極との間に第1の変調電圧信号を印加する第1の信号送信器と、前記電池によって常に通電され、前記信号電極を介してスタート信号を検出するスタート信号検出器と、前記電池によって常に通電され、前記スタート信号検出器に結合されて上記スタート信号を受けたときに前記第1の変調器及び前記第1の信号送信器に通電して前記第1の変調電圧信号を発生させる第1のコントローラとを備え、機器は、大地に結合される回路グランドと、前記記憶媒体を装着した人体の一部に直接接触される1つのタッチ電極と、前記タッチ電極と前記回路グランドとの間に接続され、前記第1の変調電圧信号を検出する第2の信号検出器と、前記第1の変調電圧信号を前記第1のデータに変換する第2の復調器と、前記スタート信号を生成し、前記タッチ電極を介して前記スタート信号を送出するスタート信号発生器と、前記タッチ電極に接続され、前記タッチ電極に人体が触れたときにタッチ信号を発生するタッチセンサと、前記タッチ信号を受けたときに前記スタート信号発生器を通電させて前記スタート信号を発生させ、記憶媒体から機器へのデータ伝送を可能にする第2のコントローラと、外部とデータ通信を行う通信部とを備えることを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0019】
(実施形態1)
本実施形態のID発行システムの構成は図1に示すように、利用者Mの体に装着される携帯型記憶媒体10(以下、第1の送受信器と記載する)と、機器30(以下、第2の送受信器と記載する)と、第2の送受信器30と通信回線50を介してデータ通信を行うサーバ装置60とを備えており、第1の送受信器10と第2の送受信器30との間の信号伝送経路として人体を利用したデータ伝送手段を用いたものである。
【0020】
まず、第1の送受信器10と第2の送受信器30との間の人体を利用したデータ通信について説明する。第1の送受信器10は信号電極11及び基準電位用電極12を有しており、それぞれ利用者Mの体に接触するように第1の送受信器10に保持される。第1の送受信器10を装着した利用者Mが第2の送受信器30のタッチ電極31に接触すると、信号電極11、利用者Mの体の一部、タッチ電極31、第2の送受信器30の内部回路、第2の送受信器30の回路グランド39、基準電位線100、グランドG(大地アース)、利用者Mの体の別の部分、基準電位用電極12、第1の送受信器10の内部回路という信号経路が確立される。上述した人体を介する信号経路を点線にて示す。
【0021】
信号電極11と基準電位用電極12との間に印加される電圧信号は、利用者Mがタッチ電極31に接触したときに第2の送受信器30に伝送される。図1に示すように、第2の送受信器30の回路グランド39は、簡単のため、基準電位線100を介してグランドGに接続される。しかしながら、信号経路を確立するために回路グランド39をグランドGに容量的に接続させたり、利用者の体と直接容量的に接続させたりしてもよい。
【0022】
図2は電池14により電力供給を受ける様々な回路を備えた第1の送受信器10の構成を示しており、電力供給を行う電池14と、送信しようとするデータを蓄積するデータメモリ15と、コントローラ16と、データを変調電圧信号に変調する変調器17と、信号電極11と基準電位用電極12との間に変調電圧信号を印加する信号送信器18と、第2の送受信器30からのスタート信号を検出するスタート信号検出器20と、電力スイッチ21、22と、ディスプレイ24などから構成される。なお、信号電極11と基準電位用電極12とは互いに5mmから10mm程度離間して配置される。
【0023】
まず、スタート信号検出器20は、第2の送受信器30から信号電極11を介してスタート信号を検出する。スタート信号は信号電極11と回路グランド19との間で受信され、回路グランド19は、基準電位用電極12に接続されるようにしてもよい。そして、コントローラ16及びスタート信号検出器20は常に電池14によって電力が供給されており、第2の送受信器30から送信されるスタート信号の検知をレスポンスよく行うことが可能となる。なお、第1の送受信器10がデータ伝送を行わない非駆動状態にあっては、コントローラ16はスリープモードにあり、スリープモードでは不要な待機電力の消費を低減することで電池14の電流消費を少なくしている。
【0024】
そして、利用者Mがタッチ電極31に触れスタート信号が受信されると、スタート信号検出器20はコントローラ16を駆動して、コントローラ16は、データ伝送を開始すべく、データメモリ15、変調器17、信号送信器18に電池14からの電力を供給し、信号電極11と基準電位用電極12との間に変調電圧信号を印加させる。
【0025】
さらにコントローラ16は、タイマーを内蔵しており、タイマーによってスタート信号の検出からの時間を計測して、データ伝送が行われる予め設定された時間を計測する。予め設定された時間が経過すると、コントローラ16は、変調器17、信号送信器18、データメモリ15への電力供給を停止する。
【0026】
上述した電力供給を実現するために、コントローラ16は電力スイッチ21、22を備えており、電力スイッチ21、22は、スタート信号検出器20の出力及びタイマーによって駆動されて、変調器17、信号送信器18、データメモリ15への電力供給を選択的に行う。図2における点線は、電池からの電力供給ラインを示している。
【0027】
そしてデータの送信後、コントローラ16は再びスリープモードに移行し、スリープモードにあっては、電流及びエネルギーの消費を最小限として、新たなデータ伝送の開始を示すスタート信号の検出のために待機する。なお、タイマー以外の手段を利用してデータ伝送の終端を決定し、スリープモードに移行させるようにしてもよい。
【0028】
また信号送信器18は、変調電圧信号を印加する際、電極間にある人体の一部の電気抵抗が変化したとしても影響されないように、信号電極11と基準電位用電極12との間に略一定の電流を流すように設計されている。したがって、第2の送受信器30に対して信頼性の高いデータ伝送を行うことが可能になる。
【0029】
ディスプレイ24は、データメモリ15に蓄積されているデータを可視的に表示するものである。
【0030】
次に第2の送受信器30は図3に示すように、送受信器30のハウジングの外側若しくは外面に露出しているタッチ電極31に接続されるタッチセンサ32、スタート信号発生器33、信号検出器34と、復調器35と、コントローラ36と、電力スイッチ37、38と、インターフェース40と、電源41と、データメモリ42と、通信部43とから構成される。
【0031】
スタート信号発生器33、信号検出器34の一端は回路グランド39に接続されており、回路グランド39はグランドGとの接続のために第2の送受信器30のグランドターミナル44に接続される。
【0032】
タッチセンサ32は、利用者Mの体がタッチ電極31に触れたときにタッチ信号を与えるようにタッチ電極31に接続されている。
【0033】
さらにスタート信号発生器33は、タッチ信号に応答してタッチ電極31にスタート信号を印加する。生成されたスタート信号は、例えば、均一なAC電圧信号である。
【0034】
信号検出器34は第1の送受信器10から送信される変調電圧信号を検出するもので、変調電圧信号は第1の送受信器10から送信され、タッチ電極31及び回路グランド39間で受信される。このように検出された変調電圧信号は、復調器35において第1のデータとして復調される。そして、第1のデータはコントローラ36に与えられ、そこで処理される、あるいは通信部43によって通信回線50を介してサーバ60に伝送される。
【0035】
また、インターフェース44を介して電池41から電力供給を受けるとともに、データメモリ42とデータの送受信を行うこともできる。
【0036】
利用者Mがタッチ電極31に接触していない非駆動状態にあっては、コントローラ36及びタッチセンサ32だけが人体の接触を検知すべく電力供給されている。タッチ電極31に人体が接触された状態にあっては、タッチセンサ32はコントローラ36にタッチ信号を与える。するとコントローラ36はスイッチ37及びスイッチ38を閉じ、スタート信号発生器33、信号検出器34、復調器35に電力を供給する。これにより、スタート信号が生成され、第2の送受信器30が第1の送受信器からのデータを受信する状態へと移行する。
【0037】
コントローラ36はタイマーも備える。タイマーは、タッチ信号を受信すると計測を開始し、予め設定された時間の計測を行う。予め設定された時間は、第1の送受信器10からのデータ伝送が完全に終わると程度に設定される。設定された時間が経過すると、コントローラ36はスイッチ37、38を開き、スタート信号発生器33、信号検出器34、復調器35への電力供給を停止する。これにより、第2の送受信器30は、再び利用者Mがタッチ電極31に触れるまで電力消費を低減するスリープモードに移行する。図3の点線は電力供給ラインを示している。
【0038】
以上、第1の送受信器10と第2の送受信器30との間のデータ通信について説明したが、次に、第2の送受信器30が新規に設置されるときの設定と、第1の送受信器10のID設定とについて説明する。
【0039】
ここで、第1の送受信器10はデータメモリ15に自器のシリアルナンバーを記憶し、第2の送受信器30はデータメモリ42に自器のシリアルナンバーを記憶している。サーバ60は通信回線50を介したデータ通信を行う通信手段、データの記憶手段、受信したデータに基づく処理を行う処理手段を備えている。
【0040】
そして、第2の送受信器30が新規に設置され、サーバ装置60との通信が可能になると、(1)第2の送受信器30からサーバ装置60へ、通信部43、通信回線50を介して第2の送受信器30のシリアルナンバーが送信され、(2)サーバ装置60では得られた第2の送受信器30のシリアルナンバーが正規であるか否かの照合を行い、その照合結果が正規であれば第2の送受信器IDを発行、記憶して第2の送受信器30へ送信する。第2の送受信器30において、通信部43を介して受信した第2の送受信器IDはコントローラ36に入力されて、第1の送受信器10との間で行う人体伝送機能の起動信号としても働く。さらに第2の送受信器IDはデータメモリ42に記憶される。以上で第2の送受信器30の設定が完了する。
【0041】
次に第1の送受信器10を装着した利用者Mが第2の送受信器30に付設されるタッチ電極31に触れ、データの人体伝送が可能になると、(3)第1の送受信器10のシリアルナンバーが利用者Mを通して第2の送受信器30に伝達され、(4)第2の送受信器30のコントローラ36は自器のシリアルナンバーと得られた第1の送受信器10のシリアルナンバーとを通信部43、通信回線50を介してサーバ装置60へ送信し、(5)サーバ装置60は取得した第1の送受信器10及び第2の送受信器30の各シリアルナンバーが正規であるか否かの照合を行い、(6)その第1の送受信器10及び第2の送受信器30の各シリアルナンバーの照合結果を第2の送受信器30に送信し、(7)第2の送受信器30のコントローラ36はその照合結果が正規であれば第1の送受信器IDを発行し、データメモリ42に第1の送受信器IDを記憶して、第1の送受信器ID及び第2の送受信器IDを第1の送受信器10へ人体伝送によって送信する。(8)第1の送受信器10のコントローラ16は取得した第1の送受信器ID及び第2の送受信器IDをデータメモリ15に記憶する。以上で第1の送受信器10のID設定が完了する。
【0042】
上記設定が完了すると、サーバ装置60は第2の送受信器IDのデータ群を保有し、第2の送受信器30は自器のIDと第1の送受信器IDとのデータ群を保有し、第1の送受信器10は自器のIDと第2の送受信器IDとのデータ群を保有する。
【0043】
運用時において、第2の送受信器30は自器のIDを利用者Mを通して第1の送受信器10に送信し、第1の送受信器10は得られた第2の送受信器IDとペアである自器のIDを、利用者Mを通して第2の送受信器30へ送信し、第2の送受信器30は、得られた第1の送受信器IDを自器が保有する第1送受信器IDのデータ群の中から照合する。
【0044】
ここで、本実施形態の第1の送受信器10を会員証、第2の送受信器30を会員証認証機器とすると、第1の送受信器IDは会員証ID、第2の送受信器IDは会員証認証機器IDとなり、例えば店舗での会員証IDの発行・運用に使用することができ、このときサーバ装置60で正規な会員証10、会員証認証機器30であるか否かを照合するためセキュリティ性が向上する。
【0045】
またこの会員証10は、会員証認証機器IDと会員証IDとのペアのデータを保有しているため、この会員証1つで、例えば別の店舗に設置されている会員証認証機器30でも会員証IDの発行・運用が可能となる。
【0046】
さらに、運用時には、会員証認証機器30−サーバ装置60間のアクセス頻度を軽減することができる。
【0047】
(実施形態2)
実施形態1において第1の送受信器10を会員証、第2送受信器30を会員認証機器とし、大型店舗での会員証ID発行・運用に使用することを想定した場合、会員証認証機器30が複数台設置されることが十分考えられ、実施形態1では適切な対応が不可能となる。そこで本実施形態では複数台の会員証認証機器に対応したもので、その構成は図4に示すように、複数の会員証認証機器30a,30b,30cとサーバ装置60との間に認証機器管理装置70(例えばパソコン等で構成される)を備えており、会員証認証機器30a,30b,30cとサーバ装置60とは認証機器管理装置70を介して通信を行うもので、認証機器管理装置70は店舗側にあり、会員証認証機器30a,30b,30cのサーバ装置60に対する窓口を一本化するために設けられる。なお、実施形態1と同様の構成には同一の符号を付して説明は省略する。
【0048】
会員証10と会員証認証機器30a,30b,30cとの間の人体を利用したデータ通信については実施形態1と同様であり、以下、会員証認証機器30a及び認証機器管理装置70が新規に設置されるときの設定と、会員証10のID設定とについて説明する。
【0049】
まず、会員証10はデータメモリ15に自器のシリアルナンバーを記憶し、会員証認証機器30a,30b,30cはデータメモリ42に自器のシリアルナンバーを各々記憶し、認証機器管路装置70も自器のシリアルナンバーを記憶している。サーバ60は通信回線50を介したデータ通信を行う通信手段、データの記憶手段、受信したデータに基づく処理を行う処理手段を備えている。
【0050】
まず、認証機器管理装置70が新規に設置されて、サーバ装置60との通信が可能となり、新規に設置された会員証認証機器30aが認証機器管理装置70との通信が可能となると、(1)会員証認証機器30aから認証機器管理装置70へ、会員証認証機器30aのシリアルナンバーが通信部43を介して送信され、(2)次に認証機器管理装置70からサーバー装置60へ、自器のシリアルナンバーと得られた会員証認証機器30aのシリアルナンバーとが通信回線50を介して送信されて、(3)サーバ装置60では得られた会員証認証機器30aのシリアルナンバーと認証機器管理装置70のシリアルナンバーとが正規であるか否かの照合を行い、その照合結果が正規であれば認証機器管理装置ID(店舗ID)を発行、記憶して、認証機器管理装置IDと会員証認証機器30aの起動信号とを認証機器管理装置70へ送信する。(4)認証機器管理装置70は、取得した認証機器管理装置IDを記憶して、起動信号を会員証認証機器30aへ送信する。会員証認証機器30aにおいて、通信部43を介して受信した起動信号はコントローラ36に入力されて、会員証10との間で行う人体伝送機能を起動させる。以上で会員証認証機器30aと認証機器管理装置70との設定が完了する。
【0051】
次に第1の送受信器10を装着した利用者Mが会員証認証機器30aに付設されるタッチ電極31に触れ、データの人体伝送が可能になると、(5)会員証10のシリアルナンバーが利用者Mを通して会員証認証機器30aに伝達され、(6)会員証認証機器30aのコントローラ36は自器のシリアルナンバーと得られた会員証10のシリアルナンバーとを通信部43を介して認証機器管理装置70へ送信し、(7)認証機器管理装置70は自器のシリアルナンバーと得られた会員証10のシリアルナンバー及び会員証認証機器30aのシリアルナンバーとを通信回線50を介してサーバ装置60へ送信し、(8)サーバ装置60は取得した会員証10、会員証認証機器30a及び認証機器管理装置70の各シリアルナンバーが正規であるか否かの照合を行い、(9)その会員証10、会員証認証機器30a及び認証機器管理装置70の各シリアルナンバーの照合結果を認証機器管理装置70に送信し、(10)認証機器管理装置70はその照合結果が正規であれば会員証IDを発行、記憶して、会員証ID及び認証機器管理装置IDを会員証認証機器30aへ送信する。(11)会員証認証機器30aのコントローラ36はデータメモリ42に認証機器管理装置IDを記憶し、会員証ID及び認証機器管理装置IDを会員証10へ人体伝送によって送信する。(12)会員証10のコントローラ16は、取得した会員証ID及び認証機器管理装置IDをデータメモリ15に記憶する。以上で会員証10のID設定が完了する。
【0052】
上記設定が完了すると、サーバ装置60は認証機器管理装置IDのデータ群を保有し、認証機器管理装置70は自器のIDと会員証IDとのデータ群を保有し、会員証認証機器30aは認証機器管理装置IDのデータ群を保有し、会員証10は自器のIDと認証機器管理装置IDとのデータ群を保有する。
【0053】
運用時において、会員証認証機器30は認証機器管理装置IDを利用者Mを通して会員証10に送信し、会員証10は得られた認証機器管理装置IDとペアである自器のIDを、利用者Mを通して会員証認証機器30へ送信し、会員証認証機器30は得られた会員証IDをさらに認証機器管理装置70へ送信し、認証機器管理装置70は得られた会員証IDを自器が保有する会員証IDのデータ群の中から照合する。
【0054】
このような構成とすることによって、複数台ある会員証認証機器30にも対応可能となり、またサーバ装置60で正規な会員証10、会員証認証機器30、認証機器管理装置70であるか否かを照合するためセキュリティ性が向上する。
【0055】
またこの会員証10は、認証機器管理装置IDと会員証IDとのペアのデータを保有しているため、この会員証1つで、例えば別の店舗に設置されている会員証認証機器30でも会員証IDの発行・運用が可能となる。
【0056】
さらに、運用時には、認証機器管理装置70−サーバ装置60間のアクセス頻度を軽減することができる。
【0057】
(実施形態3)
本実施形態の構成は実施形態1と同様に図1に示されて、実施形態1と同様の構成には同一の符号を付して説明は省略する。以下、第2の送受信器30が新規に設置されるときの設定と、第1の送受信器10のID設定とについて説明する。
【0058】
まず、第2の送受信器30が新規に設置され、サーバ装置60との通信が可能になると、(1)第2の送受信器30からサーバ装置60へ、通信部43、通信回線50を介して第2の送受信器30のシリアルナンバーが送信され、(2)サーバ装置60では得られた第2の送受信器30のシリアルナンバーが正規であるか否かの照合を行い、その照合結果が正規であれば起動信号を第2の送受信器30へ送信する。第2の送受信器30において、通信部43を介して受信した起動信号はコントローラ36に入力されて、第1の送受信器10との間で行う人体伝送機能を起動させる。以上で第2の送受信器30の設定が完了する。
【0059】
次に第1の送受信器10を装着した利用者Mが第2の送受信器30に付設されるタッチ電極31に触れ、データの人体伝送が可能になると、(3)第1の送受信器10のシリアルナンバーが利用者Mを通して第2の送受信器30に伝達され、(4)第2の送受信器30のコントローラ36は自器のシリアルナンバーと得られた第1の送受信器10のシリアルナンバーとを通信部43、通信回線50を介してサーバ装置60へ送信し、(5)サーバ装置60は取得した第1の送受信器10及び第2の送受信器30の各シリアルナンバーが正規であるか否かの照合を行い、その照合結果が正規であれば第1送受信器IDを発行、記憶して、第2送受信器30へ送信する。(6)第2の送受信器30のコントローラ36は第1の送受信器IDを第1の送受信器10へ人体伝送によって送信する。(7)第1の送受信器10のコントローラ16は取得した第1の送受信器IDをデータメモリ15に記憶する。以上で第1の送受信器10のID設定が完了する。
【0060】
上記設定が完了すると、サーバ装置60は第1の送受信器IDのデータ群を保有することになる。
【0061】
運用時において、第1の送受信器10は自器のIDを、利用者Mを通して第2の送受信器30へ送信する。ここで、第2の送受信器30とサーバ装置60との間に専用回線がある場合、第2の送受信器30は、得られた第1の送受信器IDをサーバ装置60へ送信し、サーバ装置60では自器が保有する第1送受信器IDのデータ群の中から照合する。
【0062】
しかし、第2の送受信器30とサーバ装置60との間が通常回線の場合には、毎回サーバ装置60にアクセスすることが困難であるので、例えば回線が空いた深夜にサーバ装置60から第2の送受信器30へ第1の送受信器IDのデータ群を送信し、第2の送受信器30で第1の送受信器IDのデータ群を保有して、照合を行うことも可能である。
【0063】
なお、本実施形態の第1の送受信器10を会員証、第2の送受信器30を会員証認証機器とすると、第1の送受信器IDは会員証IDとなり、例えば店舗での会員証IDの発行・運用に使用することができ、このときサーバ装置60で正規な会員証10、会員証認証機器30であるか否かを照合するためセキュリティ性が向上する。
【0064】
(実施形態4)
実施形態3において第1の送受信器10を会員証、第2送受信器30を会員認証機器とし、大型店舗での会員証ID発行・運用に使用することを想定した場合、会員証認証機器30が複数台設置されることが十分考えられ、実施形態3では適切な対応が不可能となる。そこで本実施形態では複数台の会員証認証機器に対応したもので、その構成は実施形態2と同様に図4に示されて、実施形態2と同様の構成には同一の符号を付して説明は省略する。以下、会員証認証機器30a及び認証機器管理装置70が新規に設置されるときの設定と、会員証10のID設定とについて説明する。
【0065】
まず、認証機器管理装置70が新規に設置されて、サーバ装置60との通信が可能となり、新規に設置された会員証認証機器30aが認証機器管理装置70との通信が可能となると、(1)会員証認証機器30aから認証機器管理装置70へ、会員証認証機器30aのシリアルナンバーが通信部43を介して送信され、(2)次に認証機器管理装置70からサーバー装置60へ、自器のシリアルナンバーと得られた会員証認証機器30aのシリアルナンバーとが通信回線50を介して送信されて、(3)サーバ装置60では得られた会員証認証機器30aのシリアルナンバーと認証機器管理装置70のシリアルナンバーとが正規であるか否かの照合を行い、その照合結果が正規であれば会員証認証機器30aの起動信号を認証機器管理装置70へ送信する。(4)認証機器管理装置70は、得られた起動信号を会員証認証機器30aへ送信する。会員証認証機器30aにおいて、通信部43を介して受信した起動信号はコントローラ36に入力されて、会員証10との間で行う人体伝送機能を起動させる。以上で会員証認証機器30aと認証機器管理装置70との設定が完了する。
【0066】
次に第1の送受信器10を装着した利用者Mが会員証認証機器30aに付設されるタッチ電極31に触れ、データの人体伝送が可能になると、(5)会員証10のシリアルナンバーが利用者Mを通して会員証認証機器30aに伝達され、(6)会員証認証機器30aのコントローラ36は自器のシリアルナンバーと得られた会員証10のシリアルナンバーとを通信部43を介して認証機器管理装置70へ送信し、(7)認証機器管理装置70は自器のシリアルナンバーと得られた会員証10のシリアルナンバー及び会員証認証機器30aのシリアルナンバーとを通信回線50を介してサーバ装置60へ送信し、(8)サーバ装置60は取得した会員証10、会員証認証機器30a及び認証機器管理装置70の各シリアルナンバーが正規であるか否かの照合を行い、その照合結果が正規であれば会員証IDを発行、記憶して、会員証IDを認証機器管理装置70へ送信する。(9)認証機器管理装置70は得られた会員証IDを会員証認証機器30aへ送信する。(10)会員証認証機器30aのコントローラ36は会員証IDを会員証10へ人体伝送によって送信する。(11)会員証10のコントローラ16は、取得した会員証IDをデータメモリ15に記憶する。以上で会員証10のID設定が完了する。
【0067】
上記設定が完了すると、サーバ装置60は会員証IDのデータ群を保有することになる。
【0068】
運用時において、会員証10は自器のIDを、利用者Mを通して会員証認証機器30へ送信し、会員証認証機器30はさらに会員証IDを認証機器管理装置70へ送信する。ここで、認証機器管理装置70とサーバ装置60との間に専用回線がある場合、認証機器管理装置70は、得られた会員証IDをサーバ装置60へ送信し、サーバ装置60では自器が保有する会員証IDのデータ群の中から照合する。
【0069】
しかし、認証機器管理装置70とサーバ装置60との間が通常回線の場合には、毎回サーバ装置60にアクセスすることが困難であるので、例えば回線が空いた深夜にサーバ装置60から認証機器管理装置70へ会員証IDのデータ群を送信し、認証機器管理装置70で会員証IDのデータ群を保有して、照合を行うことも可能である。
【0070】
このような構成とすることによって、複数台ある会員証認証機器30にも対応可能となり、またサーバ装置60で正規な会員証10、会員証認証機器30、認証機器管理装置70であるか否かを照合するためセキュリティ性が向上する。
【0071】
(実施形態5)
図1の会員認証機器(第2の送受信器)30あるいは図4の認証機器管理装置70と、サーバ装置60との間の通信セキュリティをさらに高め、正規な会員認証機器30あるいは認証機器管理装置70であることを確かめる方法としては、例えばRSA暗号を用いたものがあり、サーバ装置60は予め、サーバ装置自身の公開鍵及び秘密鍵、会員認証機器30あるいは認証機器管理装置70のシリアルナンバーとその公開鍵のデータベースを保有しており、利用者Mに配布される会員証10は会員証自身の秘密鍵を保有している。
【0072】
そして、会員認証機器30あるいは認証機器管理装置70が新規に設置され、サーバ装置60との通信が可能になると、(1)会員認証機器30あるいは認証機器管理装置70は自器のシリアルナンバーをサーバ装置60に送信し、(2)サーバ装置60では、得られた会員認証機器30あるいは認証機器管理装置70のシリアルナンバーと自器が保有するデータベースとの照合を行い、その照合結果が正規であればペアとなっている公開鍵によって発生させた乱数を暗号化して、その暗号化したデータを会員認証機器30あるいは認証機器管理装置70に送信する。(3)そして、会員認証機器30あるいは認証機器管理装置70では、得られたデータを自器が保有する秘密鍵で復号化を行い、その復号化したデータを再びサーバ装置60へ送信する。(4)サーバ装置60では、得られたデータと発生させた乱数とを比較することによって会員認証機器30あるいは認証機器管理装置70が正規なものであるか否かの照合を行うことができる。(5)得られたデータと発生させた乱数とが一致すれば、正規な会員認証機器30あるいは認証機器管理装置70であると判断し、会員認証機器30あるいは認証機器管理装置70に対して、会員証10との間で行う人体伝送機能を起動させる起動信号とサーバ公開鍵とを送信する。以後、会員認証機器30あるいは認証機器管理装置70と、サーバ装置60との間のデータのやり取りは、RSA暗号を用いることが可能となる。
【0073】
さらに、サーバ装置60との間の通信セキュリティをさらに高め、正規な会員認証機器30あるいは認証機器管理装置70であることを確かめる別の方法としては、以下のゼロ知識証明によるものがある。
【0074】
サーバ装置60は予め、会員認証機器30あるいは認証機器管理装置70のシリアルナンバーとその公開鍵とのデータベースを保有しており、利用者Mに配布される会員証10は会員証自身の秘密鍵を保有している。
【0075】
そして、会員認証機器30あるいは認証機器管理装置70が新規に設置され、サーバ装置60との通信が可能になると、(1)会員認証機器30あるいは認証機器管理装置70は自器のシリアルナンバーと、発生させた乱数の2乗をサーバ装置60が公開しているサーバ公開鍵で割った余りの数値Aと、前述の乱数と自器の秘密鍵との積をサーバ公開鍵で割った余りの数値Bとをサーバ装置60へ送信し、(2)サーバ装置60では、得られた会員認証機器30あるいは認証機器管理装置70のシリアルナンバーと自器が保有するデータベースとの照合を行い、ペアと成っているサーバ公開鍵と、得られた数値A,BよりBの2乗値をAで割った数値(この演算はサーバ公開鍵を法としたモジュロ演算)とを比較し、一致するか否かの確認を行う。(3)一致すれば、正規な会員認証機器30あるいは認証機器管理装置70であると判断し、会員認証機器30あるいは認証機器管理装置70に対して、会員証10との間で行う人体伝送機能を起動させる起動信号を送信する。
【0076】
【発明の効果】
請求項1の発明は、自器のシリアルナンバーを記憶した記憶媒体と、自器のシリアルナンバーを記憶して記憶媒体とデータ通信を行う機器と、機器とデータ通信を行うサーバ装置とから構成され、サーバ装置は、記憶媒体及び機器の各シリアルナンバーを取得する手段と、記憶媒体及び機器のシリアルナンバーが正規であるか否かを照合する手段と、機器のシリアルナンバーの照合結果が正規であれば機器IDを発行して機器に送信する手段と、機器IDを記憶する手段と、記憶媒体及び機器の各シリアルナンバーの照合結果を機器に送信する手段とを備え、機器は、サーバ装置から取得した機器IDを記憶する手段と、サーバ装置で行った記憶媒体及び機器の各シリアルナンバーの照合結果が正規であれば記憶媒体IDを発行して記憶媒体ID及び機器IDを記憶媒体へ送信する手段と、記憶媒体IDを記憶する手段とを備え、記憶媒体は、機器から取得した記憶媒体ID及び機器IDを記憶する手段を備えるので、正規な記憶媒体及び機器であるかをサーバ装置で確認するためセキュリティ性が向上し、さらに記憶媒体は記憶媒体IDと機器IDとのペアのデータを保有しているため、この記憶媒体1つで例えば他の店舗に設置されている機器でも記憶媒体IDの発行・運用が可能になるという効果がある。また、運用時には、機器−サーバ装置間のアクセス頻度を軽減することができる。
【0077】
請求項2の発明は、自器のシリアルナンバーを記憶した記憶媒体と、自器のシリアルナンバーを記憶して記憶媒体とデータ通信を行う機器と、機器とデータ通信を行うサーバ装置とから構成されるシステムのID発行方法において、機器が新規に設置されてサーバ装置との通信が可能になると、機器は機器のシリアルナンバーをサーバ装置へ送信して、サーバ装置は取得した機器のシリアルナンバーが正規であるか否かを照合し、機器のシリアルナンバーの照合結果が正規であれば機器IDを発行、記憶すると共に機器へ送信し、機器は取得した機器IDを記憶すると共に記憶媒体とのデータ通信の起動を行って、機器の設定が完了し、次に記憶媒体が記憶媒体のシリアルナンバーを機器へ送信すると、機器は記憶媒体及び機器の各シリアルナンバーをサーバ装置へ送信し、サーバ装置は取得した記憶媒体及び機器の各シリアルナンバーが正規であるか否かを照合して、記憶媒体及び機器の各シリアルナンバーの照合結果を機器に送信し、機器はサーバ装置で行った記憶媒体及び機器の各シリアルナンバーの照合結果が正規であれば記憶媒体IDを発行、記憶すると共に、記憶媒体ID及び機器IDを記憶媒体へ送信して、記憶媒体は取得した記憶媒体ID及び機器IDを記憶して記憶媒体のID設定が完了するので、正規な記憶媒体及び機器であるかをサーバ装置で確認するためセキュリティ性が向上し、さらに記憶媒体は記憶媒体IDと機器IDとのペアのデータを保有しているため、この記憶媒体1つで例えば他の店舗に設置されている機器でも記憶媒体IDの発行・運用が可能になるという効果がある。また、運用時には、機器−サーバ装置間のアクセス頻度を軽減することができる。
【0078】
請求項3の発明は、自器のシリアルナンバーを記憶した記憶媒体と、自器のシリアルナンバーを記憶して記憶媒体とデータ通信を行う複数の機器と、自器のシリアルナンバーを記憶して複数の機器とデータ通信を行う機器管理装置と、機器管理装置を介して複数の機器とデータ通信を行うサーバ装置とから構成され、サーバ装置は、記憶媒体、機器及び機器管理装置の各シリアルナンバーを取得する手段と、記憶媒体、機器及び機器管理装置の各シリアルナンバーが正規であるか否かを照合する手段と、機器及び機器管理装置の各シリアルナンバーの照合結果が正規であれば機器管理装置IDを発行して機器管理装置IDと機器の起動信号とを機器管理装置に送信する手段と、機器管理装置IDを記憶する手段と、記憶媒体、機器及び機器管理装置の各シリアルナンバーの照合結果を機器管理装置に送信する手段とを備え、機器管理装置は、サーバ装置から取得した機器管理装置IDを記憶する手段と、サーバ装置で行った記憶媒体、機器及び機器管理装置の各シリアルナンバーの照合結果が正規であれば記憶媒体IDを発行して記憶媒体ID及び機器管理装置IDを機器へ送信する手段と、記憶媒体IDを記憶する手段とを備え、機器は、機器管理装置から取得した記憶媒体ID及び機器管理装置IDを記憶媒体へ送信する手段と、機器管理装置IDを記憶する手段とを備え、記憶媒体は、機器から取得した記憶媒体ID及び機器管理装置IDを記憶する手段を備えるので、複数台の機器に対応でき、また正規な記憶媒体、機器及び機器管理装置であるかをサーバ装置で確認するためセキュリティ性が向上し、さらに記憶媒体は記憶媒体IDと機器管理装置IDとのペアのデータを保有しているため、この記憶媒体1つで例えば他の店舗に設置されている機器でも記憶媒体IDの発行・運用が可能になるという効果がある。また、運用時には、機器管理装置−サーバ装置間のアクセス頻度を軽減することができる。
【0079】
請求項4の発明は、自器のシリアルナンバーを記憶した記憶媒体と、自器のシリアルナンバーを記憶して記憶媒体とデータ通信を行う複数の機器と、自器のシリアルナンバーを記憶して複数の機器とデータ通信を行う機器管理装置と、機器管理装置を介して複数の機器とデータ通信を行うサーバ装置とから構成されるシステムのID発行方法において、機器及び機器管理装置が新規に設置されて機器とサーバ装置との機器管理装置を介した通信が可能になると、機器は機器のシリアルナンバーを機器管理装置へ送信し、機器管理装置は機器及び機器管理装置の各シリアルナンバーをサーバ装置へ送信し、サーバ装置は取得した機器及び機器管理装置の各シリアルナンバーが正規であるか否かを照合し、機器及び機器管理装置の各シリアルナンバーの照合結果が正規であれば機器管理装置IDを発行、記憶すると共に、機器管理装置IDと機器の起動信号とを機器管理装置へ送信し、そして機器管理装置は取得した機器管理装置IDを記憶すると共に機器の起動信号を機器へ送信して、機器は起動信号によって記憶媒体とのデータ通信の起動を行い、機器及び機器管理装置の設定が完了し、次に記憶媒体が記憶媒体のシリアルナンバーを機器へ送信すると、機器は記憶媒体及び機器の各シリアルナンバーを機器管理装置へ送信し、機器管理装置は記憶媒体、機器及び機器管理装置の各シリアルナンバーをサーバ装置へ送信し、サーバ装置は取得した記憶媒体、機器及び機器管理装置の各シリアルナンバーが正規であるか否かを照合して、記憶媒体、機器及び機器管理装置の各シリアルナンバーの照合結果を機器管理装置に送信し、機器管理装置はサーバ装置で行った記憶媒体、機器及び機器管理装置の各シリアルナンバーの照合結果が正規であれば記憶媒体IDを発行、記憶すると共に、記憶媒体ID及び機器管理装置IDを機器へ送信し、機器は機器管理装置IDを記憶すると共に記憶媒体ID及び機器管理装置IDを記憶媒体へ送信して、記憶媒体は取得した記憶媒体ID及び機器管理装置IDを記憶して記憶媒体のID設定が完了するので、複数台の機器に対応でき、また正規な記憶媒体、機器及び機器管理装置であるかをサーバ装置で確認するためセキュリティ性が向上し、さらに記憶媒体は記憶媒体IDと機器管理装置IDとのペアのデータを保有しているため、この記憶媒体1つで例えば他の店舗に設置されている機器でも記憶媒体IDの発行・運用が可能になるという効果がある。また、運用時には、機器管理装置−サーバ装置間のアクセス頻度を軽減することができる。
【0080】
請求項5の発明は、自器のシリアルナンバーを記憶した記憶媒体と、自器のシリアルナンバーを記憶して記憶媒体とデータ通信を行う機器と、機器とデータ通信を行うサーバ装置とから構成され、サーバ装置は、記憶媒体及び機器のシリアルナンバーを取得する手段と、記憶媒体及び機器のシリアルナンバーが正規であるか否かを照合する手段と、機器のシリアルナンバーの照合結果が正規であれば機器の起動信号を機器に送信する手段と、記憶媒体及び機器の各シリアルナンバーの照合結果が正規であれば記憶媒体IDを発行して機器に送信する手段と、記憶媒体IDを記憶する手段とを備え、機器は、サーバ装置から取得した記憶媒体IDを記憶媒体へ送信する手段を備え、記憶媒体は、機器から取得した記憶媒体IDを記憶する手段を備えるので、正規な記憶媒体及び機器であるかをサーバ装置で確認するためセキュリティ性が向上するという効果がある。
【0081】
請求項6の発明は、自器のシリアルナンバーを記憶した記憶媒体と、自器のシリアルナンバーを記憶して記憶媒体とデータ通信を行う機器と、機器とデータ通信を行うサーバ装置とから構成されるシステムのID発行方法において、機器が新規に設置されてサーバ装置との通信が可能になると、機器は機器のシリアルナンバーをサーバ装置へ送信して、サーバ装置は取得した機器のシリアルナンバーが正規であるか否かを照合し、機器のシリアルナンバーの照合結果が正規であれば機器の起動信号を機器へ送信し、機器は記憶媒体とのデータ通信の起動を行って、機器の設定が完了し、次に記憶媒体が記憶媒体のシリアルナンバーを機器へ送信すると、機器は記憶媒体及び機器の各シリアルナンバーをサーバ装置へ送信し、サーバ装置は取得した記憶媒体及び機器の各シリアルナンバーが正規であるか否かを照合して、記憶媒体及び機器の各シリアルナンバーの照合結果が正規であれば記憶媒体IDを発行、記憶すると共に機器へ送信し、機器は記憶媒体IDを記憶媒体へ送信して、記憶媒体は取得した記憶媒体IDを記憶して記憶媒体のID設定が完了するので、正規な記憶媒体及び機器であるかをサーバ装置で確認するためセキュリティ性が向上するという効果がある。
【0082】
請求項7の発明は、自器のシリアルナンバーを記憶した記憶媒体と、自器のシリアルナンバーを記憶して記憶媒体とデータ通信を行う複数の機器と、自器のシリアルナンバーを記憶して複数の機器とデータ通信を行う機器管理装置と、機器管理装置を介して複数の機器とデータ通信を行うサーバ装置とから構成され、サーバ装置は、記憶媒体、機器及び機器管理装置の各シリアルナンバーを取得する手段と、記憶媒体、機器及び機器管理装置の各シリアルナンバーが正規であるか否かを照合する手段と、機器及び機器管理装置の各シリアルナンバーの照合結果が正規であれば機器の起動信号を機器管理装置に送信する手段と、記憶媒体、機器及び機器管理装置の各シリアルナンバーの照合結果が正規であれば記憶媒体IDを発行して機器管理装置に送信する手段と、記憶媒体IDを記憶する手段とを備え、機器管理装置は、サーバ装置から取得した記憶媒体ID及び機器の起動信号を機器へ送信する手段を備え、機器は、機器管理装置から取得した記憶媒体IDを記憶媒体へ送信する手段を備え、記憶媒体は、機器から取得した記憶媒体IDを記憶する手段を備えるので、複数台の機器に対応でき、また正規な記憶媒体、機器及び機器管理装置であるかをサーバ装置で確認するためセキュリティ性が向上するという効果がある。
【0083】
請求項8の発明は、自器のシリアルナンバーを記憶した記憶媒体と、自器のシリアルナンバーを記憶して記憶媒体とデータ通信を行う複数の機器と、自器のシリアルナンバーを記憶して複数の機器とデータ通信を行う機器管理装置と、機器管理装置を介して複数の機器とデータ通信を行うサーバ装置とから構成されるシステムのID発行方法において、機器及び機器管理装置が新規に設置されて機器とサーバ装置との機器管理装置を介した通信が可能になると、機器は機器のシリアルナンバーを機器管理装置へ送信し、機器管理装置は機器及び機器管理装置の各シリアルナンバーをサーバ装置へ送信し、サーバ装置は取得した機器及び機器管理装置の各シリアルナンバーが正規であるか否かを照合し、機器及び機器管理装置の各シリアルナンバーの照合結果が正規であれば機器の起動信号を機器管理装置へ送信し、機器管理装置は機器の起動信号を機器へ送信して、機器は記憶媒体とのデータ通信の起動を行って、機器及び機器管理装置の設定が完了し、次に記憶媒体が記憶媒体のシリアルナンバーを機器へ送信すると、機器は記憶媒体及び機器の各シリアルナンバーを機器管理装置へ送信し、機器管理装置は記憶媒体、機器及び機器管理装置の各シリアルナンバーをサーバ装置へ送信し、サーバ装置は取得した記憶媒体、機器及び機器管理装置の各シリアルナンバーが正規であるか否かを照合して、記憶媒体、機器及び機器管理装置の各シリアルナンバーの照合結果が正規であれば記憶媒体IDを発行、記憶すると共に機器管理装置に送信し、機器管理装置は記憶媒体IDを機器へ送信して、機器は記憶媒体IDを記憶媒体へ送信し、記憶媒体は取得した記憶媒体IDを記憶して記憶媒体のID設定が完了するので、複数台の機器に対応でき、また正規な記憶媒体、機器及び機器管理装置であるかをサーバ装置で確認するためセキュリティ性が向上するという効果がある。
【0084】
請求項9の発明は、請求項1,3,5,7いずれかにおいて、記憶媒体は、電池と、人体に直接接触して人体を介して大地と電気的に接続される基準電位用電極と、前記基準電位用電極と離間して配置され、人体に直接接触する信号電極と、送信すべき第1のデータを保存するデータメモリと、前記電池によって選択的に通電され、前記第1のデータを第1の変調電圧信号に変換する第1の変調器と、前記電池によって選択的に通電され、前記信号電極と前記基準電位用電極との間に第1の変調電圧信号を印加する第1の信号送信器と、前記電池によって常に通電され、前記信号電極を介してスタート信号を検出するスタート信号検出器と、前記電池によって常に通電され、前記スタート信号検出器に結合されて上記スタート信号を受けたときに前記第1の変調器及び前記第1の信号送信器に通電して前記第1の変調電圧信号を発生させる第1のコントローラとを備え、機器は、大地に結合される回路グランドと、前記記憶媒体を装着した人体の一部に直接接触される1つのタッチ電極と、前記タッチ電極と前記回路グランドとの間に接続され、前記第1の変調電圧信号を検出する第2の信号検出器と、前記第1の変調電圧信号を前記第1のデータに変換する第2の復調器と、前記スタート信号を生成し、前記タッチ電極を介して前記スタート信号を送出するスタート信号発生器と、前記タッチ電極に接続され、前記タッチ電極に人体が触れたときにタッチ信号を発生するタッチセンサと、前記タッチ信号を受けたときに前記スタート信号発生器を通電させて前記スタート信号を発生させ、記憶媒体から機器へのデータ伝送を可能にする第2のコントローラと、外部とデータ通信を行う通信部とを備えるので、記憶媒体を装着した利用者が機器に付設されるタッチ電極に触れるだけで、IDの発行、運用を行うことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1,3の構成を示す図である。
【図2】本発明の第1の送受信器の構成を示す図である。
【図3】本発明の第2の送受信器の構成を示す図である。
【図4】本発明の実施形態2,4の構成を示す図である。
【符号の説明】
10 第1の送受信器
11 信号電極
12 基準電位用電極
30 第2の送受信器
31 タッチ電極
50 通信回線
60 サーバ装置
100 基準電位線
G グランド
M 利用者
Claims (9)
- 自器のシリアルナンバーを記憶した記憶媒体と、自器のシリアルナンバーを記憶して記憶媒体とデータ通信を行う機器と、機器とデータ通信を行うサーバ装置とから構成され、
サーバ装置は、記憶媒体及び機器の各シリアルナンバーを取得する手段と、記憶媒体及び機器のシリアルナンバーが正規であるか否かを照合する手段と、機器のシリアルナンバーの照合結果が正規であれば機器IDを発行して機器に送信する手段と、機器IDを記憶する手段と、記憶媒体及び機器の各シリアルナンバーの照合結果を機器に送信する手段とを備え、
機器は、サーバ装置から取得した機器IDを記憶する手段と、サーバ装置で行った記憶媒体及び機器の各シリアルナンバーの照合結果が正規であれば記憶媒体IDを発行して記憶媒体ID及び機器IDを記憶媒体へ送信する手段と、記憶媒体IDを記憶する手段とを備え、
記憶媒体は、機器から取得した記憶媒体ID及び機器IDを記憶する手段を備えることを特徴とするID発行システム。 - 自器のシリアルナンバーを記憶した記憶媒体と、自器のシリアルナンバーを記憶して記憶媒体とデータ通信を行う機器と、機器とデータ通信を行うサーバ装置とから構成されるシステムのID発行方法において、
機器が新規に設置されてサーバ装置との通信が可能になると、機器は機器のシリアルナンバーをサーバ装置へ送信して、サーバ装置は取得した機器のシリアルナンバーが正規であるか否かを照合し、機器のシリアルナンバーの照合結果が正規であれば機器IDを発行、記憶すると共に機器へ送信し、機器は取得した機器IDを記憶すると共に記憶媒体とのデータ通信の起動を行って、機器の設定が完了し、
次に記憶媒体が記憶媒体のシリアルナンバーを機器へ送信すると、機器は記憶媒体及び機器の各シリアルナンバーをサーバ装置へ送信し、サーバ装置は取得した記憶媒体及び機器の各シリアルナンバーが正規であるか否かを照合して、記憶媒体及び機器の各シリアルナンバーの照合結果を機器に送信し、機器はサーバ装置で行った記憶媒体及び機器の各シリアルナンバーの照合結果が正規であれば記憶媒体IDを発行、記憶すると共に、記憶媒体ID及び機器IDを記憶媒体へ送信して、記憶媒体は取得した記憶媒体ID及び機器IDを記憶して記憶媒体のID設定が完了することを特徴とするID発行方法。 - 自器のシリアルナンバーを記憶した記憶媒体と、自器のシリアルナンバーを記憶して記憶媒体とデータ通信を行う複数の機器と、自器のシリアルナンバーを記憶して複数の機器とデータ通信を行う機器管理装置と、機器管理装置を介して複数の機器とデータ通信を行うサーバ装置とから構成され、
サーバ装置は、記憶媒体、機器及び機器管理装置の各シリアルナンバーを取得する手段と、記憶媒体、機器及び機器管理装置の各シリアルナンバーが正規であるか否かを照合する手段と、機器及び機器管理装置の各シリアルナンバーの照合結果が正規であれば機器管理装置IDを発行して機器管理装置IDと機器の起動信号とを機器管理装置に送信する手段と、機器管理装置IDを記憶する手段と、記憶媒体、機器及び機器管理装置の各シリアルナンバーの照合結果を機器管理装置に送信する手段とを備え、
機器管理装置は、サーバ装置から取得した機器管理装置IDを記憶する手段と、サーバ装置で行った記憶媒体、機器及び機器管理装置の各シリアルナンバーの照合結果が正規であれば記憶媒体IDを発行して記憶媒体ID及び機器管理装置IDを機器へ送信する手段と、記憶媒体IDを記憶する手段とを備え、
機器は、機器管理装置から取得した記憶媒体ID及び機器管理装置IDを記憶媒体へ送信する手段と、機器管理装置IDを記憶する手段とを備え、
記憶媒体は、機器から取得した記憶媒体ID及び機器管理装置IDを記憶する手段を備えることを特徴とするID発行システム。 - 自器のシリアルナンバーを記憶した記憶媒体と、自器のシリアルナンバーを記憶して記憶媒体とデータ通信を行う複数の機器と、自器のシリアルナンバーを記憶して複数の機器とデータ通信を行う機器管理装置と、機器管理装置を介して複数の機器とデータ通信を行うサーバ装置とから構成されるシステムのID発行方法において、
機器及び機器管理装置が新規に設置されて機器とサーバ装置との機器管理装置を介した通信が可能になると、機器は機器のシリアルナンバーを機器管理装置へ送信し、機器管理装置は機器及び機器管理装置の各シリアルナンバーをサーバ装置へ送信し、サーバ装置は取得した機器及び機器管理装置の各シリアルナンバーが正規であるか否かを照合し、機器及び機器管理装置の各シリアルナンバーの照合結果が正規であれば機器管理装置IDを発行、記憶すると共に、機器管理装置IDと機器の起動信号とを機器管理装置へ送信し、そして機器管理装置は取得した機器管理装置IDを記憶すると共に機器の起動信号を機器へ送信して、機器は起動信号によって記憶媒体とのデータ通信の起動を行い、機器及び機器管理装置の設定が完了し、
次に記憶媒体が記憶媒体のシリアルナンバーを機器へ送信すると、機器は記憶媒体及び機器の各シリアルナンバーを機器管理装置へ送信し、機器管理装置は記憶媒体、機器及び機器管理装置の各シリアルナンバーをサーバ装置へ送信し、サーバ装置は取得した記憶媒体、機器及び機器管理装置の各シリアルナンバーが正規であるか否かを照合して、記憶媒体、機器及び機器管理装置の各シリアルナンバーの照合結果を機器管理装置に送信し、機器管理装置はサーバ装置で行った記憶媒体、機器及び機器管理装置の各シリアルナンバーの照合結果が正規であれば記憶媒体IDを発行、記憶すると共に、記憶媒体ID及び機器管理装置IDを機器へ送信し、機器は機器管理装置IDを記憶すると共に記憶媒体ID及び機器管理装置IDを記憶媒体へ送信して、記憶媒体は取得した記憶媒体ID及び機器管理装置IDを記憶して記憶媒体のID設定が完了することを特徴とするID発行方法。 - 自器のシリアルナンバーを記憶した記憶媒体と、自器のシリアルナンバーを記憶して記憶媒体とデータ通信を行う機器と、機器とデータ通信を行うサーバ装置とから構成され、
サーバ装置は、記憶媒体及び機器のシリアルナンバーを取得する手段と、記憶媒体及び機器のシリアルナンバーが正規であるか否かを照合する手段と、機器のシリアルナンバーの照合結果が正規であれば機器の起動信号を機器に送信する手段と、記憶媒体及び機器の各シリアルナンバーの照合結果が正規であれば記憶媒体IDを発行して機器に送信する手段と、記憶媒体IDを記憶する手段とを備え、
機器は、サーバ装置から取得した記憶媒体IDを記憶媒体へ送信する手段を備え、
記憶媒体は、機器から取得した記憶媒体IDを記憶する手段を備えることを特徴とするID発行システム。 - 自器のシリアルナンバーを記憶した記憶媒体と、自器のシリアルナンバーを記憶して記憶媒体とデータ通信を行う機器と、機器とデータ通信を行うサーバ装置とから構成されるシステムのID発行方法において、
機器が新規に設置されてサーバ装置との通信が可能になると、機器は機器のシリアルナンバーをサーバ装置へ送信して、サーバ装置は取得した機器のシリアルナンバーが正規であるか否かを照合し、機器のシリアルナンバーの照合結果が正規であれば機器の起動信号を機器へ送信し、機器は記憶媒体とのデータ通信の起動を行って、機器の設定が完了し、
次に記憶媒体が記憶媒体のシリアルナンバーを機器へ送信すると、機器は記憶媒体及び機器の各シリアルナンバーをサーバ装置へ送信し、サーバ装置は取得した記憶媒体及び機器の各シリアルナンバーが正規であるか否かを照合して、記憶媒体及び機器の各シリアルナンバーの照合結果が正規であれば記憶媒体IDを発行、記憶すると共に機器へ送信し、機器は記憶媒体IDを記憶媒体へ送信して、記憶媒体は取得した記憶媒体IDを記憶して記憶媒体のID設定が完了することを特徴とするID発行方法。 - 自器のシリアルナンバーを記憶した記憶媒体と、自器のシリアルナンバーを記憶して記憶媒体とデータ通信を行う複数の機器と、自器のシリアルナンバーを記憶して複数の機器とデータ通信を行う機器管理装置と、機器管理装置を介して複数の機器とデータ通信を行うサーバ装置とから構成され、
サーバ装置は、記憶媒体、機器及び機器管理装置の各シリアルナンバーを取得する手段と、記憶媒体、機器及び機器管理装置の各シリアルナンバーが正規であるか否かを照合する手段と、機器及び機器管理装置の各シリアルナンバーの照合結果が正規であれば機器の起動信号を機器管理装置に送信する手段と、記憶媒体、機器及び機器管理装置の各シリアルナンバーの照合結果が正規であれば記憶媒体IDを発行して機器管理装置に送信する手段と、記憶媒体IDを記憶する手段とを備え、
機器管理装置は、サーバ装置から取得した記憶媒体ID及び機器の起動信号を機器へ送信する手段を備え、
機器は、機器管理装置から取得した記憶媒体IDを記憶媒体へ送信する手段を備え、
記憶媒体は、機器から取得した記憶媒体IDを記憶する手段を備えることを特徴とするID発行システム。 - 自器のシリアルナンバーを記憶した記憶媒体と、自器のシリアルナンバーを記憶して記憶媒体とデータ通信を行う複数の機器と、自器のシリアルナンバーを記憶して複数の機器とデータ通信を行う機器管理装置と、機器管理装置を介して複数の機器とデータ通信を行うサーバ装置とから構成されるシステムのID発行方法において、
機器及び機器管理装置が新規に設置されて機器とサーバ装置との機器管理装置を介した通信が可能になると、機器は機器のシリアルナンバーを機器管理装置へ送信し、機器管理装置は機器及び機器管理装置の各シリアルナンバーをサーバ装置へ送信し、サーバ装置は取得した機器及び機器管理装置の各シリアルナンバーが正規であるか否かを照合し、機器及び機器管理装置の各シリアルナンバーの照合結果が正規であれば機器の起動信号を機器管理装置へ送信し、機器管理装置は機器の起動信号を機器へ送信して、機器は記憶媒体とのデータ通信の起動を行って、機器及び機器管理装置の設定が完了し、
次に記憶媒体が記憶媒体のシリアルナンバーを機器へ送信すると、機器は記憶媒体及び機器の各シリアルナンバーを機器管理装置へ送信し、機器管理装置は記憶媒体、機器及び機器管理装置の各シリアルナンバーをサーバ装置へ送信し、サーバ装置は取得した記憶媒体、機器及び機器管理装置の各シリアルナンバーが正規であるか否かを照合して、記憶媒体、機器及び機器管理装置の各シリアルナンバーの照合結果が正規であれば記憶媒体IDを発行、記憶すると共に機器管理装置に送信し、機器管理装置は記憶媒体IDを機器へ送信して、機器は記憶媒体IDを記憶媒体へ送信し、記憶媒体は取得した記憶媒体IDを記憶して記憶媒体のID設定が完了することを特徴とするID発行方法。 - 記憶媒体は、電池と、人体に直接接触して人体を介して大地と電気的に接続される基準電位用電極と、前記基準電位用電極と離間して配置され、人体に直接接触する信号電極と、送信すべき第1のデータを保存するデータメモリと、前記電池によって選択的に通電され、前記第1のデータを第1の変調電圧信号に変換する第1の変調器と、前記電池によって選択的に通電され、前記信号電極と前記基準電位用電極との間に第1の変調電圧信号を印加する第1の信号送信器と、前記電池によって常に通電され、前記信号電極を介してスタート信号を検出するスタート信号検出器と、前記電池によって常に通電され、前記スタート信号検出器に結合されて上記スタート信号を受けたときに前記第1の変調器及び前記第1の信号送信器に通電して前記第1の変調電圧信号を発生させる第1のコントローラとを備え、
機器は、大地に結合される回路グランドと、前記記憶媒体を装着した人体の一部に直接接触される1つのタッチ電極と、前記タッチ電極と前記回路グランドとの間に接続され、前記第1の変調電圧信号を検出する第2の信号検出器と、前記第1の変調電圧信号を前記第1のデータに変換する第2の復調器と、前記スタート信号を生成し、前記タッチ電極を介して前記スタート信号を送出するスタート信号発生器と、前記タッチ電極に接続され、前記タッチ電極に人体が触れたときにタッチ信号を発生するタッチセンサと、前記タッチ信号を受けたときに前記スタート信号発生器を通電させて前記スタート信号を発生させ、記憶媒体から機器へのデータ伝送を可能にする第2のコントローラと、外部とデータ通信を行う通信部とを備えることを特徴とする請求項1,3,5,7いずれか記載のID発行システム。
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JP2002342902A JP2004178219A (ja) | 2002-11-26 | 2002-11-26 | Id発行システム及びid発行方法 |
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JP2002342902A JP2004178219A (ja) | 2002-11-26 | 2002-11-26 | Id発行システム及びid発行方法 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006268614A (ja) * | 2005-03-25 | 2006-10-05 | Sony Corp | 情報処理システム、情報処理装置および方法、プログラム、並びに記録媒体 |
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-
2002
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