JP2004176782A - Seal and clutch release bearing device - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、密封性に優れたシール技術に関し、特にクラッチレリーズ軸受に適したシール技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車・トラクター・フォークリフトなどの車両等に搭載されている、摩擦板を用いた動力断続装置であるクラッチを動作させる場合において、入力部材であるレリーズフォークでクラッチカバーのダイヤフラムばねを軸線方向に押圧することにより、ダイヤフラムばねの付勢力を摩擦板から解除して動力伝達の切り離しが行なわれている。
【0003】
ところで、レリーズフォークは車体等の固定側に通常配置されているが、クラッチカバーはエンジンのフライホイール等に取り付けられてそれと一体的に回転するようになっている。従って、クラッチカバーのダイヤフラムばねをレリーズフォークが直に押圧するとなると、当接部の摩耗を招来することとなる。そこで、ダイヤフラムばねに当接して一体的に回転する回転輪を含むクラッチレリーズ軸受と、この軸受を所定の状態に保持すると共にレリーズフォークからの入力を受けるようになっている回転しない軸受保持部材とからなるクラッチレリーズ軸受装置を、例えば以下の特許文献1に示されているように、ダイヤフラムばねとレリーズフォークとの間に設けている。
【特許文献1】
特開2001−280367
【0004】
このように、クラッチは、相対回転する金属面の間に摩擦板を介在させ、互いに作用する摩擦力を用いて動力伝達を行うようになっているので、クラッチの動作に伴い、クラッチ(エンジン)側から摩擦板などの摩耗粉が飛散する。しかるに、かかる異物がクラッチレリーズ軸受の軌道輪と転動体との間に侵入すると、軌道輪や転動体の早期摩耗を招来する恐れがある。そこで、上記特許文献1によるクラッチレリーズ軸受装置においては、内輪と外輪との間をラビリンスシール(又は当接力の小さいいわゆる微接触シール)を用いて密封し、更に内輪と外輪との間を密封するリップ部を設けて、それにより異物の侵入を防止するようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、近年におけるエンジン性能向上に伴いその発熱量が増大するようになってきており、かかる発熱量の増大によるエンジン周囲の温度上昇を防止すべく、クラッチを囲うハウジングに冷却用の空気穴を設けることが考えられている。ところが、かかる空気穴を介して、外部より埃や水等の異物が侵入する恐れがある。上記特許文献1に開示されたシールによれば、ラビリンスシール等とリップ部とを組み合わせることで、通常の使用では十分な密封効果を得ることができる。
【0006】
ところが、特に使用環境が厳しい状況下では、更に異物侵入機能を高めることが要求されている。例えば不整地走行や場合によっては渡河などもあり得る4輪駆動車などは、走行中に大量の泥水等がクラッチレリーズ軸受装置まで侵入する恐れがあるので、そのような過酷な使用状況を考慮した設計が必要である。
【0007】
そこで本発明は、かかる問題点に鑑み、密封効果をより高めたクラッチレリーズ軸受用のシール及びかかるシールを用いたクラッチレリーズ軸受装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成すべく、本発明のシールは、
クラッチレリーズ軸受の内輪と外輪の間を密封するシールにおいて、
前記内輪と前記外輪の一方から延在し、他方の輪に対して非当接状態に維持されるラビリンスシール部と、
前記ラビリンスシール部より内方に配置され、前記他方の輪に対して当接状態に維持される第1のリップ部と、
前記ラビリンスシール部より外方に配置され、前記他方の輪に対して当接状態に維持される第2のリップ部とからなることを特徴とする。
【0009】
【作用】
本発明のシールによれば、クラッチレリーズ軸受の内輪と外輪の間を密封するシールにおいて、前記内輪と前記外輪の一方から延在し、他方の輪に対して非当接状態に維持されるラビリンスシール部と、前記ラビリンスシール部より内方に配置され、前記他方の輪に対して当接状態に維持される第1のリップ部と、前記ラビリンスシール部より外方に配置され、前記他方の輪(例えば摺動部材が取り付けられているような場合、かかる摺動部材も他方の輪に含めるものとする)に対して当接状態に維持される第2のリップ部とからなるので、不整地走行など過酷な使用条件下でも、まず第2のリップ部で、殆どの異物の侵入を阻止でき、万が一前記第2のリップ部を通過した異物があっても、前記ラビリンスシール部又は前記第1のリップ部で、それより内方への侵入を阻止できるので、より効果的にシール作用を発揮できる。尚、ラビリンスシール部とは、前記他方の輪に対し、狭い隙間を介して対向し、断面積変化を利用して、その間を通過する気体のエネルギの減衰を図ることで、異物侵入を阻止する機能を発揮するものをいう。
【0010】
更に、前記第2のリップ部が当接する部位は、前記第1のリップ部が当接する部位より、前記クラッチレリーズ軸受の半径方向外方に位置すると好ましい。前記第2のリップの周速度が、前記第1のリップよりも速くなることから、水切り効果が生まれ、外部からの異物の侵入を防ぐことができるためである。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して以下に詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態にかかるシールを含むクラッチレリーズ軸受装置をレリーズフォーク側から見た図である。図2は、図1のII−II線に沿って切断して矢印方向に見た軸線方向断面図である。
【0012】
図2において、クラッチレリーズ軸受装置は、クラッチレリーズ軸受10と、軸受保持部材であるガイドスリーブ20と、連結部材であるばね部材30とからなる。クラッチレリーズ軸受10は、左方端に当接部11aを有する略円管状の内輪11と、内輪11を同心的に内包する短い円管状の外輪12と、内輪11と外輪12との間に転動自在に配置された複数のボール15と、ボール15を所定間隔で保持する保持器16と、ボール15の軸線方向両側で内輪11と外輪12とにより画成される空間を密封するシール17、18とからなる。内輪11は外輪12に対して回転自在に支持されている。また内輪11の当接部11aは、半径方向外方にめくれたような形状をしており、図示しないクラッチカバーのダイヤフラムばねに当接するようになっている。また、内輪11の当接部11aと反対側の端部は、プレスによるブランク加工のままとし、切削加工を行わず製作コストを安くするようにしている。
【0013】
一方、ガイドスリーブ20はモールド成形された樹脂製であって、円管状の本体21と、本体21の中央近傍の外周から半径方向に延在するフランジ部22と、フランジ部22の半径方向外方端において軸線方向左方に突出する外壁部23と、フランジ部22の半径方向外方端において軸線方向に突出するガイド部25(図1)とからなる。本体21の内方には図示しないガイド軸が延在しており、本体21はガイド軸上を摺動自在となっている。なお、本体21の内方には拡径部24が設けられている。この拡径部24は、本体21がガイド軸上を摺動する際に異物を噛みこまないように機能するものである。外壁部23は、クラッチレリーズ軸受10の外方に設けられ、その半径方向の移動制限部となっている。また、クラッチレリーズ軸受10を半径方向に移動可能とするため、外輪12の外周と外壁23の内周との間には隙間27が形成されている。フランジ部22の中程には、水平溝26が設けられており、この水平溝26にはレリーズフォークを固定するクリップ(不図示)が挿入されるようになっている。
【0014】
図1より明らかなように、同一形状のものが2つ設けられたばね部材30は、クラッチレリーズ軸受10をガイドスリーブ20に対して取り付ける機能を有する。ガイドスリーブ20のストッパ22gは、ばね部材30をガイドスリーブ20に取り付ける際に、ばね部材30の切欠き38に係合して、それ以上ばね部材30が内方に押し込まれることを防止するよう機能する。
【0015】
図1,2に示すように、ガイドスリーブ20のレリーズフォーク側には、補強部材40が設けられている。補強部材40は、円筒部41と、円筒部41の略中央から上方および下方へ突出した板状のアンビル部42と、円筒部41の端部から半径方向に延在するフランジ部43とからなり、比較的肉厚の薄い板をプレスし、その後焼入処理することによって形成される。これによりレリーズフォークとの接触部にて著しい摩耗が発生しないようにしている。
【0016】
円筒部41は、ガイドスリーブ20に取り付けられた際に、本体21に対して隙間をもって嵌め合わされ、ガイドスリーブ20が荷重を受けたときに補強的に支持することができるようになっている。円筒部41の上方および下方は、アンビル部42と対応するように延長されて矩形部41a(図1)を形成している。この矩形部41aは、レリーズフォークをガイドする機能と、アンビル部の剛性を確保する機能とを有する。
【0017】
図1に示すように、補強部材40のフランジ部43には、円周部に矩形状切欠43aが形成されており、この切欠43aは取付時に、ガイドスリーブ20のフランジ部22の対応する位置に形成された突起22fと係合して、補強部材40の回り止め及び位置決めを達成している。
【0018】
次に、本発明の実施の形態であるクラッチレリーズ軸受装置の動作につき以下に説明する。図1において、図示しないレリーズフォークが枢動して、その先端が補強部材40のアンビル部42に当接して一定の荷重を印加する。補強部材40の板厚は比較的厚くその剛性も十分であるため、レリーズフォークより受ける大荷重を受けることができる。クラッチレリーズ軸受装置は、レリーズフォークからの入力により図示しないガイド軸上を軸線方向に摺動して、図示しないクラッチカバーのダイヤフラムばねに内輪11の当接部11aを当接させる。かかる場合、ダイヤフラムばねは回転していても、内輪11は回転自在であるので、当接後にダイヤフラムばねと一体で回転することとなり、更にクラッチレリーズ軸受装置が軸線方向に移動することによりダイヤフラムばねが押圧されてクラッチが動作されるようになっている。
【0019】
ばね部材30は適切な板厚となっていて、ガイドスリーブ20に対してクラッチレリーズ軸受10を、押圧部32と外輪12との間に作用する摩擦力のみで支持しているため、軸受10はガイドスリーブ20に対して半径方向に移動可能となっている。従って、内輪11の当接部11aがダイヤフラムばねに当接したとき、両者の間に偏心があれば、軸受10を同心に位置させようとする公知の力が生じ、それにより軸受10は半径方向に移動して、自動調心が達成されることとなる。なお、ガイドスリーブ20の外壁部23は、軸受10が所定量以上半径方向外方に移動しないよう制限する機能を有する。また、一般の玉軸受の外輪にはフランジがないタイプが多いので、本実施の形態のように外輪をばね部材30で挟みこむように構成すれば、外輪自体を改造する必要がなく既存のものを使用でき、コスト低減に寄与しうる。
【0020】
ところで、クラッチレリーズ軸受10は、ボール15が内輪11と外輪12の転動路に沿って転動するものであるので、クラッチレリーズ軸受装置を構成する要素の中でも特に異物の侵入を嫌うものである。従って、従来技術のクラッチレリーズ軸受においては、ラビリンスシール部とリップ部とを組み合わせて、クラッチの摩耗粉などが軸受内部に侵入することを阻止していた。
【0021】
これに対し、特に使用環境が厳しい状況下では、更に異物侵入機能を高めることが要求されている。本実施の形態によれば、かかる要求に応えることができる。
【0022】
図3は、図2に示すクラッチレリーズ軸受10の軸線方向拡大断面図であり、図3の左方がエンジン側であり、同右方がトランスミッション側となっている。図3において、外輪12の両端内周には、周溝12a、12bが形成されている。トランスミッション側の周溝12bには、略円盤状の芯金18aと、内輪11の端面に当接したリップ部18bとを備えたシール18の外縁が取り付けられており、トランスミッション側から内輪11の内径面を通って異物が侵入することを阻止し、かつグリースの流出を防止している。尚、シール18の右方(トランスミッション側)には、ガイド部材20のフランジ部22(図1)が配置されるので、泥水などの異物が飛散してくる恐れは低いので、単一のリップ部18bを内輪11に当接させるだけでも、異物の侵入を効果的に阻止できる。
【0023】
一方、エンジン側の周溝12aには、接触型のシール17の外縁が取り付けられている。シール17は、略円盤状の芯金17aと、芯金17aの内縁から延在し内輪11の外周部に当接する断面三角形状の第1のリップ部17bと、リップ部17bよりエンジン側で芯金17aの内縁から延在し、内輪11の外周部からわずかに離隔して位置するラビリンスシール部17cと、ラビリンスシール部17cよりエンジン側で芯金17aの内縁からテーパ状に延在し、内輪11の外周面に取り付けられた断面L字状の摺動部材17eのフランジ部に当接する第2のリップ部17dとを有している。尚、リップ部17b、17dと、ラビリンスシール部17cとは、ゴムにより一体的に形成されているが、別体とすることもできる。又、摺動部材17eは、金属製であり、内輪11に対して圧入嵌合、接着、又は溶接などの手段で固定できる。
【0024】
このように、本実施の形態のクラッチレリーズ軸受装置を搭載した車両が、濁流などを渡河するような状況でも、殆どの泥水は、摺動部材17eに当接する第2のリップ部17dにより、それより内方への侵入が阻止され、万が一異物が侵入した場合でも、大きな固形異物は、ラビリンスシール部17cにより捕捉して、それより内方への侵入を阻止するようになっている。又、(半)流体異物は、例えラビリンスシール部17cを通過できても、第1のリップ部17bにより捕捉され、それより内方への侵入が阻止されるようになっている。従って、ボール15や内輪11,外輪12の転動路の摩耗を極力防止でき、もってクラッチレリーズ軸受10の寿命を延長することができる。
【0025】
図4は、第2の実施の形態にかかるシールを含むクラッチレリーズ軸受110の軸線方向断面図である。尚、本実施の形態においては、図3に示す実施の形態に対し、共通する部分については同じ符号を付すことで、重複する説明を省略するものとする。
【0026】
本実施の形態が、図3に示す実施の形態と異なる点は、摺動部材とシールの構成である。より具体的には、摺動部材117eは、略断面コ字形状を有し、すなわち2重円筒の片側(エンジン側)の端部同士をフランジ部で連結した構成を有する。これに合わせて、シール117の第2のリップ部117dが、摺動部材117eの外側円筒面に当接すべく、軸線方向に筒状に延在している。
【0027】
図5は、第3の実施の形態にかかるシールを含むクラッチレリーズ軸受210の軸線方向断面図である。尚、本実施の形態においては、図3に示す実施の形態に対し、共通する部分については同じ符号を付すことで、重複する説明を省略するものとする。
【0028】
本実施の形態が、図3に示す実施の形態と異なる点は、内輪の切削加工を工夫することにより、摺動部材を省略した点である。より具体的には、エンジン側が厚肉の内輪211は、その外周面に段部211aを形成している。シール17の第2のリップ部17dは、段部211aの半径方向延在面に当接している。
【0029】
図3〜5の実施の形態に共通している特徴は、第2のリップ部が当接する摺動部材又は内輪の部位が、第1のリップ部が当接する内輪の外周面より、クラッチレリーズ軸受の半径方向外方に位置することである。
【0030】
以上、本発明を実施例を参照して説明してきたが、本発明は上記実施例に限定して解釈されるべきではなく、適宜変更・改良が可能であることはもちろんである。例えば、ラビリンスシール部の代わりに、微接触シール部を設けても良い。
【0031】
【発明の効果】
本発明のシールによれば、クラッチレリーズ軸受の内輪と外輪の間を密封するシールにおいて、前記内輪と前記外輪の一方から延在し、他方の輪に対して非当接状態に維持されるラビリンスシール部と、前記ラビリンスシール部より内方に配置され、前記他方の輪に対して当接状態に維持される第1のリップ部と、前記ラビリンスシール部より外方に配置され、前記他方の輪に対して当接状態に維持される第2のリップ部とからなるので、不整地走行など過酷な使用条件下でも、まず第2のリップ部で、殆どの異物の侵入を阻止でき、万が一前記第2のリップ部を通過した異物があっても、前記ラビリンスシール部又は前記第1のリップ部で、それより内方への侵入を阻止できるので、より効果的にシール作用を発揮できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施例であるクラッチレリーズ軸受装置をレリーズフォーク側から見た図である。
【図2】図1のII−II線に沿って切断して矢印方向に見た軸線方向断面図である。
【図3】第1の実施の形態にかかるシールを含むクラッチレリーズ軸受10の軸線方向断面図である。
【図4】第2の実施の形態にかかるシールを含むクラッチレリーズ軸受110の軸線方向断面図である。
【図5】第3の実施の形態にかかるシールを含むクラッチレリーズ軸受210の軸線方向断面図である。
【符号の説明】
10 クラッチレリーズ軸受
17 シール
17a 芯金
17b 第1のリップ部
17c ラビリンスシール部
17d 第2のリップ部
17e、117e 摺動部材
20 ガイドスリーブ
30 ばね部材
40 補強部材[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a sealing technique having excellent sealing properties, and more particularly to a sealing technique suitable for a clutch release bearing.
[0002]
[Prior art]
When operating a clutch, which is a power interrupting device using a friction plate, mounted on a vehicle such as an automobile, a tractor, a forklift, etc., the diaphragm spring of the clutch cover is axially pressed by a release fork as an input member. As a result, the urging force of the diaphragm spring is released from the friction plate to disconnect the power transmission.
[0003]
By the way, the release fork is usually arranged on the fixed side of the vehicle body or the like, but the clutch cover is attached to the flywheel or the like of the engine and rotates integrally therewith. Therefore, when the release fork directly presses the diaphragm spring of the clutch cover, wear of the contact portion is caused. Therefore, a clutch release bearing including a rotating wheel that abuts against a diaphragm spring and integrally rotates, a non-rotating bearing holding member that holds the bearing in a predetermined state and receives an input from a release fork. Is provided between a diaphragm spring and a release fork, for example, as shown in Patent Document 1 below.
[Patent Document 1]
JP 2001-280367 A
[0004]
As described above, the clutch is configured such that the friction plate is interposed between the relatively rotating metal surfaces and the power is transmitted by using the frictional force acting on each other, so that the clutch (engine) Wear powder such as friction plates scatter from the side. However, if such foreign matter enters between the raceway of the clutch release bearing and the rolling element, there is a possibility that the raceway and the rolling element will be worn early. Therefore, in the clutch release bearing device disclosed in Patent Document 1, the inner ring and the outer ring are sealed with a labyrinth seal (or a so-called fine contact seal having a small contact force), and the inner ring and the outer ring are further sealed. A lip is provided to prevent foreign matter from entering.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, in recent years, the heat generation amount has been increased with the improvement of engine performance, and a cooling air hole is provided in a housing surrounding the clutch in order to prevent a temperature rise around the engine due to the increase in the heat generation amount. It is thought that. However, there is a possibility that foreign matter such as dust and water may enter from outside through the air holes. According to the seal disclosed in Patent Document 1, by combining a labyrinth seal or the like with the lip portion, a sufficient sealing effect can be obtained in normal use.
[0006]
However, it is required to further enhance the foreign-matter intrusion function especially in a severe use environment. For example, in a case of a four-wheel drive vehicle that can travel on uneven terrain or in some cases cross a river, a large amount of muddy water may enter the clutch release bearing device during traveling. Design is required.
[0007]
In view of the foregoing, an object of the present invention is to provide a clutch release bearing seal having a higher sealing effect and a clutch release bearing device using such a seal.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
To achieve the above object, the seal of the present invention
In the seal that seals between the inner ring and outer ring of the clutch release bearing,
A labyrinth seal portion extending from one of the inner ring and the outer ring and maintained in a non-contact state with the other ring;
A first lip portion disposed inward of the labyrinth seal portion and maintained in contact with the other wheel;
A second lip portion disposed outside the labyrinth seal portion and kept in contact with the other wheel.
[0009]
[Action]
According to the seal of the present invention, in a seal for sealing between an inner ring and an outer ring of a clutch release bearing, a labyrinth extending from one of the inner ring and the outer ring and maintained in a non-contact state with the other ring A seal portion, a first lip portion disposed inward of the labyrinth seal portion, and maintained in contact with the other wheel, and a first lip portion disposed outside of the labyrinth seal portion, Since the second lip portion is kept in contact with a ring (for example, when a sliding member is attached, such a sliding member is also included in the other ring), the second lip portion is not provided. Even under severe use conditions such as terrain running, first, the second lip portion can prevent most foreign matter from entering, and even if there is foreign material that has passed through the second lip portion, the labyrinth seal portion or the second 1 lip Since it prevents from entering inward it can exhibit more effectively sealing action. The labyrinth seal portion is opposed to the other ring via a narrow gap, and a change in cross-sectional area is used to attenuate the energy of gas passing therethrough to prevent foreign matter from entering. A material that performs its function.
[0010]
Further, it is preferable that a portion where the second lip portion abuts is located radially outward of the clutch release bearing from a portion where the first lip portion abuts. This is because the peripheral speed of the second lip is higher than that of the first lip, so that a draining effect is generated, and foreign substances can be prevented from entering from the outside.
[0011]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the drawings.
FIG. 1 is a view of a clutch release bearing device including a seal according to an embodiment of the present invention as viewed from a release fork side. FIG. 2 is an axial sectional view taken along the line II-II of FIG. 1 and viewed in the direction of the arrow.
[0012]
2, the clutch release bearing device includes a clutch release bearing 10, a
[0013]
On the other hand, the
[0014]
As apparent from FIG. 1, the
[0015]
As shown in FIGS. 1 and 2, a reinforcing
[0016]
The
[0017]
As shown in FIG. 1, the
[0018]
Next, the operation of the clutch release bearing device according to the embodiment of the present invention will be described below. In FIG. 1, a release fork (not shown) pivots, and its tip contacts an
[0019]
Since the
[0020]
By the way, the clutch release bearing 10 is such that the
[0021]
On the other hand, it is required to further enhance the foreign matter intrusion function particularly under a severe use environment. According to the present embodiment, such a request can be met.
[0022]
3 is an enlarged sectional view in the axial direction of the clutch release bearing 10 shown in FIG. 2, in which the left side of FIG. 3 is the engine side and the right side is the transmission side. In FIG. 3,
[0023]
On the other hand, an outer edge of a contact-
[0024]
As described above, even in a situation where the vehicle equipped with the clutch release bearing device of the present embodiment crosses a turbid current or the like, most muddy water is removed by the
[0025]
FIG. 4 is an axial sectional view of a clutch release bearing 110 including a seal according to the second embodiment. Note that, in the present embodiment, the same reference numerals are given to the common portions with respect to the embodiment shown in FIG.
[0026]
This embodiment differs from the embodiment shown in FIG. 3 in the configuration of the sliding member and the seal. More specifically, the sliding
[0027]
FIG. 5 is an axial sectional view of a clutch release bearing 210 including a seal according to the third embodiment. Note that, in the present embodiment, the same reference numerals are given to the common portions with respect to the embodiment shown in FIG.
[0028]
This embodiment is different from the embodiment shown in FIG. 3 in that the sliding member is omitted by devising the cutting of the inner ring. More specifically, the
[0029]
The feature common to the embodiments of FIGS. 3 to 5 is that the portion of the sliding member or inner ring contacted by the second lip portion is shifted from the outer peripheral surface of the inner ring contacted by the first lip portion to the clutch release bearing. Is located radially outward of the
[0030]
As described above, the present invention has been described with reference to the embodiments. However, the present invention should not be construed as being limited to the above-described embodiments, and it is needless to say that modifications and improvements can be made as appropriate. For example, a fine contact seal may be provided instead of the labyrinth seal.
[0031]
【The invention's effect】
According to the seal of the present invention, in a seal for sealing between an inner ring and an outer ring of a clutch release bearing, a labyrinth extending from one of the inner ring and the outer ring and maintained in a non-contact state with the other ring A seal portion, a first lip portion disposed inward of the labyrinth seal portion, and maintained in contact with the other wheel, and a first lip portion disposed outside of the labyrinth seal portion, Since the second lip portion is maintained in contact with the wheel, even under severe use conditions such as running on uneven terrain, the second lip portion can prevent most foreign matter from entering, and Even if there is foreign matter passing through the second lip portion, the labyrinth seal portion or the first lip portion can prevent the foreign material from intruding inward, so that the sealing effect can be more effectively exerted.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a view of a clutch release bearing device according to an embodiment of the present invention as viewed from a release fork side.
FIG. 2 is an axial sectional view taken along the line II-II of FIG. 1 and viewed in a direction indicated by an arrow.
FIG. 3 is an axial sectional view of the clutch release bearing 10 including the seal according to the first embodiment.
FIG. 4 is an axial sectional view of a clutch release bearing 110 including a seal according to a second embodiment.
FIG. 5 is an axial sectional view of a clutch release bearing 210 including a seal according to a third embodiment.
[Explanation of symbols]
10
Claims (3)
前記内輪と前記外輪の一方から延在し、他方の輪に対して非当接状態に維持されるラビリンスシール部と、
前記ラビリンスシール部より内方に配置され、前記他方の輪に対して当接状態に維持される第1のリップ部と、
前記ラビリンスシール部より外方に配置され、前記他方の輪に対して当接状態に維持される第2のリップ部とからなることを特徴とするシール。In the seal that seals between the inner ring and outer ring of the clutch release bearing,
A labyrinth seal portion extending from one of the inner ring and the outer ring and maintained in a non-contact state with the other ring;
A first lip portion disposed inward of the labyrinth seal portion and maintained in contact with the other wheel;
A second lip disposed outside the labyrinth seal portion and maintained in contact with the other wheel.
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