JP2004175709A

JP2004175709A - Pigment dispersion for cosmetic use

Info

Publication number: JP2004175709A
Application number: JP2002343103A
Authority: JP
Inventors: Takashi Aota; 岳志青田
Original assignee: Mikuni Color Ltd
Current assignee: Mikuni Color Ltd
Priority date: 2002-11-26
Filing date: 2002-11-26
Publication date: 2004-06-24

Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a pigment dispersion excellent as a cosmetic, mild to the skin, good in color developability, stable in dispersion, and good in color mixing stability. <P>SOLUTION: This pigment dispersion for the cosmetic use essentially contains (a) a pigment and (b) one or more compounds, i.e. polyaspartic acid, polyglutamic acid, and salts thereof. <P>COPYRIGHT: (C)2004,JPO

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ファンデーション、マスカラ、アイライナー、美爪料などのメイクアップ化粧料の着色剤として好適な顔料分散液及びこれを用いた化粧料等に関する。
【０００２】
【従来の技術】
メイクアップ化粧料は、着色剤として顔料を含有している。特に安全性の面から無機顔料が多く用いられる。さらに近年、安全性の面から水を含有したファンデーション、マスカラ、アイライナー、美爪料などのメイクアップ化粧料の生産が増えてきている。
しかしながら、一般に、水に顔料を安定に分散させるのは困難であった。具体的には、経時で顔料の凝集により色相が変化したり、発色も良くない為、顔料を多く配合することを余儀なくされ、そのため、顔料以外の他の成分を多く配合できないために、液状にも関わらず、粉っぽさが出るなどの使用感の悪さや、化粧持続性が低下するなどの問題があった。これらの問題に対処するため、着色剤としては界面活性剤、水溶性高分子などの分散剤を用いて分散した顔料分散液が用いられている。水溶性高分子としては例えば疎水性不飽和モノマーと親水性不飽和モノマーとの共重合体及び／又はその塩の使用が知られている（例えば、特許文献１、特許文献２など）。
【０００３】
【特許文献１】
特公平７−４７５２９号公報
【特許文献２】
特開平８−３０２６号公報
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
上記の水溶性高分子としては具体的にはスチレン−アクリル酸共重合体、スチレン−メタクリル酸共重合体、スチレン−マレイン酸共重合体の塩の使用が知られているが、皮膜感を与える、光沢がでてしまうなどで、化粧料としては不自然なしあがりになってしまう。また、特に複数の種類の顔料を混合して用いる場合には顔料混和安定性が不満足で経時においては顔料の表面形状、電荷の違いから色分かれなどの不具合が発生することがわかった。また界面活性剤を用いる場合には、特に無機顔料を分散する場合にはアニオン性の界面活性剤が好適に用いられるが、肌に対して刺激があったり、独特の臭いがあったりして、化粧料とする場合には不具合が生じることがわかった。
【０００５】
従って、本発明の目的は、顔料特に無機顔料の分散性および分散安定性に優れ、顔料混和安定性に優れ、かつ安全性、使用感、化粧持続性の良好な水系顔料分散液を提供することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
そこで、本発明者らは上記課題を解決し、分散性に優れ、肌にマイルドなメイクアップ化粧料としても好適に用いることのできる化粧料用顔料分散液を提供すべく鋭意検討を重ねた。その結果、分散剤としてポリアスパラギン酸塩等の特定の化合物を用いることにより、発色にも優れ、分散安定性、顔料混和安定性に優れた化粧品用顔料分散液を得ることに成功した。すなわち本発明は、
【０００７】
（１）少なくとも以下の（ａ）及び（ｂ）を含有する化粧料用顔料分散液、
（ａ）顔料
（ｂ）次の化合物のうち一種以上：ポリアスパラギン酸、ポリグルタミン酸及びこれらの塩
（２）（ｂ）の化合物の平均分子量が１０００〜２００００である上記（１）記載の化粧料用顔料分散液、
（３）複数種類の無機顔料を含有する上記（１）又は（２）記載の化粧料用顔料分散液、
（４）さらにポリマーエマルジョンを含有する上記（１）〜（３）のいずれかに記載の化粧料用顔料分散液、
（５）上記（１）〜（４）のいずれかに記載の化粧料用顔料分散液を化粧品容器に充填してなる化粧品、
（６）上記（１）〜（４）のいずれかに記載の化粧料用顔料分散液をペン型容器に充填してなるアイライナー、
に存する。
【０００８】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明では、少なくとも以下の（ａ）及び（ｂ）を含有させることを特徴とする。
（ａ）成分として顔料を含有する。
【０００９】
本発明に用いる顔料としては、たとえば酸化チタン、酸化亜鉛、ベンガラ、酸化クロム、黒酸化鉄、黄酸化鉄などの酸化物や、チタンブラック、チタン酸リチウムコバルト、酸化鉄・酸化チタン焼結物等の焼結顔料、紺青、群青、カーボンブラック、などの着色顔料が挙げられるが、特に制限されない。化粧品用途に用いられるものから適宜選択すればよい。主に、上記のような無機顔料が安全性の面から好適に用いられる。
特に、複数種類の着色顔料を用い混色した場合でも本発明では色分かれを防止することができる。
【００１０】
本発明で用いる顔料の粒径は特に限定されないが、通常の顔料級とよばれる粒径のもの、１００ｎｍ以上のもの、微粒子、超微粒子と呼ばれる、１〜１００ｎｍのものでも用いることができる。
これら顔料の形状も特に制限されず、針状、球状等、いずれの形状のものも用いることができる。顔料成分としては、マット感を得る等の目的で、カオリン、硫酸バリウム、チタン酸バリウム、タルク、セリサイト、マイカ等の体質顔料を入れる等しても差し支えない。
【００１１】
分散液中の顔料の濃度は、１〜７０重量％が良く、さらに好ましくは、２０〜６０重量％が良い。
上述した顔料を分散媒に分散した顔料分散液とする。通常、分散媒として水２０重量％以上含む分散液とし、水性媒体すなわち分散媒として水２０重量％以上含む水系の化粧品用途に好適に用いることができる。水以外の分散媒は限定されないが、化粧品用途で使用できる各種の分散媒から選択して使用することができ、通常、水溶性のアルコールおよび多価アルコール類を含むことができる。
【００１２】
本発明では（ｂ）成分として、ポリアスパラギン酸及びポリグルタミン酸並びにこれらの塩のうち一種以上を、顔料の分散剤として機能させ、顔料の分散安定性を向上させている。この（ｂ）成分の重量平均分子量としては１０００〜２００００が好ましい。重量平均分子量が１０００以下だと、分散安定化が困難な傾向にあり、重量平均分子量が２００００を超えると、顔料分が高い場合には凝集が生じやすい傾向にある。重量平均分子量は、レーザーイオン化飛行時間型質量分析装置によって測定することができる。また分子イオンクロマトグラフィー、光散乱、固有粘度などの測定方法よることもできる。
ポリアスパラギン酸塩、ポリグルタミン酸塩の塩の種類としては限定されないが、ナトリウム、カリウム、リチウム等のアルカリ塩、アンモニウム塩や、モノ、ジ−、トリエタノールアミン、トリイソプロパノールアミンなどのアルカノールアミン塩が挙げられる。
【００１３】
これら、ポリアスパラギン酸、ポリグルタミン酸及びこれらの塩であれば限定されず用いることができるが、特に好ましくは重量平均分子量が上記の範囲内のものが良く、さらに好ましくはポリアスパラギン酸の塩が、顔料分散液の粘度や色分かれ防止効果など分散液の性能上が優れている点、また化粧料に配合されるエマルジョン等の他の成分との相互作用により不都合を生じることもない点から最も好ましい。
【００１４】
（ｂ）成分の配合量としては、顔料全体としての１００重量部に対し（ｂ）成分は０．０１〜５０重量部、特に０．５〜２０重量部を配合するのが望ましい。これらの範囲で特に、顔料の分散性および分散安定性を高めることができる。
（ｂ）成分の他に、従来より公知の水溶性高分子や界面活性剤を添加してもよいが、その場合は、（ｂ）成分の機能を妨げることのない程度の少量に抑えるのが良い。
【００１５】
本発明の化粧料用顔料分散液は、少なくとも上述した（ａ）成分及び（ｂ）成分を含むことを特徴とする。ここで化粧料用顔料分散液とは、そのままで化粧品容器等各種の化粧品用部材に充填して化粧品として用いることもできるし、あるいは着色用ベースとして、他の化粧品構成成分と配合して用いることもできるものである。他の顔料分散液と混合して用いることももちろん差し支えない。
【００１６】
本発明の化粧料用顔料分散液は、さらに保湿剤、防腐剤、ｐＨ調整剤等の添加物を含有してもよい。保湿剤としては、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、１．３ブチレングリコール、イソプレングリコール、ポリエチレングリコール、へキシレングリコール、グリセリン、濃グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン、ソルビット、ソルビット液、マルチトール、マルチトール液、キシリットが挙げられる。
【００１７】
防腐剤としては、クロロブタノ―ル、クロルクレゾール、パラクロルメタキシレノール、クレゾール、トリクロサン、トリクロロカルバニド、イソプロピルメチルフェノール、塩化ベンゼトニウム、塩化ベンゼトニウム液、塩化セチルピリジニウム、チアントール、フェノール、パラフェノールスルホン酸ナトリウム（二水和物）、パラフェノールスルホン酸亜鉛、レゾルシン、感光素１０１号、感光素２０１号、感光素３０１号、感光素４０１号、ヒノキオール、ｌ−メントール、ｄｌ−メントール、ｄ−カンフル、ｄｌ−カンフル、安息香酸、安息香酸ナトリウム、パラオキシ安息香酸エステル類、ソルビン酸、ソルビン酸カリウム、デヒドロ酢酸、デヒドロ酢酸ナトリウム、サリチル酸、サリチル酸ナトリウム、サリチル酸メチル、サリチル酸フェニル等が挙げられる。
【００１８】
ｐＨ調整剤としてはエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、イソプロパノールアミン。ジイソプロパノールアミン、トリイソプロパノールアミン、２−アミノ−２−メチル−１−プロパノール、２−アミノ−２−メチル−１．３−プロパンジオール、モルホリン、水酸化ナトリウム、水酸化マグネシウム、水酸化カリウム、強アンモニア水が挙げられる。本発明の化粧料用顔料分散液には、本発明の効果を損なわない程度に、上記成分の他に、水系化粧料用アイテムに一般に使用されている成分、例えば、キレート剤、消泡剤を適宜配合できる。
【００１９】
また、本発明の化粧料用顔料分散液にはポリマーエマルジョンを含有させることができる。ポリマーエマルジョンとしては代表的にはアクリル樹脂系、スチレン／アクリル酸樹脂系、酢酸ビニル樹脂系、スチレン／ブタジエン樹脂系、ポリウレタン系、オレフィン樹脂系、アルキッド樹脂系等の各種水溶性ポリマーエマルジョンが挙げられる。増粘剤としてはメチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー、ポリアクリル酸ソーダ、ポリエチレングリコール、酸化エチレン・酸化プロピレンブロック共重合体、アラビアガム、アルギン酸ナトリウム、キサンタンガム、カゼイン、グァーガム、ローカストビーンガム、ベントナイト系増粘剤、が挙げられる。
【００２０】
これら各成分を配合して本発明の化粧料用顔料分散液を得ることができる。配合方法は特に限定されず、各成分の配合順序も限定されない。公知の諸法を適宜用いればよい。複数の顔料成分を予めブレンドしてから分散媒、分散剤等と配合してもよいし、各顔料成分を予め分散液としておき、それらを互いに混合してもよい。分散装置も限定されず、ボールミル、サンドミル、ロールミルなどのメディアミル、ホモミキサー、アトライターなど公知の分散機を適宜利用して混合すれば良い。
【００２１】
以上説明した本発明の化粧料用顔料分散液は、色相に優れており、沈降分離もなく、また顔料の粗大粒子が抑えられ一次粒径に近い分散径で経時安定性も良く優れた分散性を有するものである。
【００２２】
また本発明の化粧料用顔料分散液の粘度も特に限定されないが、上記のように分散が良いため低粘度の分散液にすることができ、例えば粘度２０ｍＰａ・ｓ以下、さらには１０ｍＰａ・ｓ以下におさえることができる。このため、本発明品はペン型容器に充填してアイライナー等の化粧料として用いた場合には、ペンから出やすく、書き味が良く、顔料コンテントも高く配合できるため、濃度を高くできるという利点を有する。また、高顔料分、具体的には顔料分４０ｗｔ％〜７０ｗｔ％にした場合でも粘度が低く、取扱や他の化粧品成分との混合も容易である。またさらに高粘度とする場合は適宜増粘剤等の成分の添加により調整すればよい。
【００２３】
また、本発明の化粧料用顔料分散液は、有機溶剤を含まない顔料分散液とすることができ、さらに肌に対してはマイルドなアミノ酸由来の分散剤を用いる為、生体への刺激性、有害性、引火性、溶剤臭などに気を使わなくても良い水系アイライナー、ファンデーション、マスカラ、美爪料等の製品を提供できるという利点もある。
【００２４】
また、ファンデーション、マスカラなどのに汎用的に使用される乳化剤およびポリマーエマルジョンとの相溶性にも優れており、経時による色分かれなどに気を使わなくても良いという利点もある。化粧品で汎用的に使用されている乳化剤としてはソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルが挙げられる。
【００２５】
ポリマーエマルジョンとしては代表的にはアクリル樹脂系、スチレン／アクリル酸樹脂系、酢酸ビニル樹脂系、スチレン／ブタジエン樹脂系、ポリウレタン系、オレフィン樹脂系、アルキッド樹脂系等の各種水溶性ポリマーエマルジョンが挙げられる。
本発明の化粧品用水系顔料分散液と上記ポリマーエマルジョンおよび、乳化剤を組み合わせて、さらに、保湿剤、増粘剤、防腐剤等を加えた水系アイライナー、ファンデーション、マスカラ、美爪料等の製品においても顔料混和安定性に優れるという利点を得ることができる。
【００２６】
【実施例】
以下に本発明を実施例により更に具体的に説明する。なお、特に記載のない限り「部」は「重量部」、「％」は「重量％」を示す。
【００２７】
（粘度測定方法）
各実施例、比較例中、粘度は、以下の方法で測定した。
試料を均一に攪拌後、１．２ｃｃをシリンジでとり、その後、２５℃において、Ｅ型粘度計（Ｅ形）用い、黒、茶、焦げ茶分散液は５０ｒｐｍで１分間後の粘度を測定する。白、黄分散液は１ｒｐｍで５分間後の粘度を測定する。測定ローターは試料粘度に応じて、適宜選択する。
【００２８】
（実施例１）
以下の各成分を配合し、メディアミルで混合して、アイライナー用黒色化粧料用顔料分散液を得た。
【００２９】

【００３０】
上記の黒色化粧料用顔料分散液の粘度は、４．０ｍＰａ・ｓであった。
上記の黒色化粧料用顔料分散液を筆ペン型容器に詰め、筆記を行った。筆記物を目視判定したところ、色相は青味黒の良好なものであった。
また、この筆ペン型容器中で、室温、５０℃で１ヶ月放置した後も、ペンの上向き、下向きで、ともにインクの吐き出し良好であり、濃度差および色相差は見られなかった。塗布して乾いた皮膜は、濃度が濃く、てかりも発生せず、自然なしあがりとなった。
【００３１】
（実施例２）
以下の各成分を配合し、メディアミルで混合して、アイライナー用茶色化粧料用顔料分散液を得た。
【００３２】
〔配合処方〕
べんがら３０．０部
ポリアスパラギン酸ナトリウム１．５部
アクリル酸アルキル共重合体エマルション１０．０部
１．３ブチレングリコール５．０部
フェノキシエタノール０．７部
パラオキシ安息香酸メチル０．３部
精製水５２．５部
【００３３】
上記の茶色化粧料用顔料分散液の粘度は、５．０ｍＰａ・ｓであった。
上記の茶色化粧料用顔料分散液を筆ペン型容器に詰め、筆記を行った。筆記物を目視判定したところ、色相は赤茶の良好なものであった。
また、この筆ペン型容器中で、室温、５０℃で１ヶ月放置した後も、ペンの上向き、下向きで、ともにインクの吐き出し良好あり、濃度差および色相差は見られなかった。塗布して乾いた皮膜は、濃度が濃く、てかりも発生せず、自然なしあがりとなった。
【００３４】
（実施例３）
実施例１と実施例２でできた化粧料顔料分散液を下記の表−１に示す割合で混合しアイライナー用焦げ茶化粧料用顔料分散液（表中、混色▲１▼〜▲３▼で示す）を得た。
【００３５】
上記の焦げ茶色化粧料用顔料分散液（混色▲１▼〜▲３▼）の粘度は、４〜５ｍＰａ・ｓであった。
上記の焦げ茶化粧料用顔料分散液（混色▲１▼〜▲３▼）を各々筆ペン型容器に詰め、筆記を行った。筆記物を目視判定したところ、色相は焦げ茶色の良好なものであった。
また、この筆ペン型容器中で、室温、５０℃で１ヶ月放置した後も、ペンの上向き、下向きで、ともにインクの吐き出し良好であり、濃度差および色相差は見られなかった。塗布して乾いた皮膜は、濃度が濃く、てかりも発生せず、自然なしあがりとなった。
【００３６】
【表１】

【００３７】
混色▲１▼、▲２▼、▲３▼のどの配合割合においても、室温、５０℃で１ヶ月放置した後も顔料同士の色分かれは確認されず、任意の割合で極めて良好な分散性を示すことがわかった。
【００３８】
（実施例４）
以下の各成分を配合し、メディアミルで混合して、白色化粧料用顔料分散液を得た。
【００３９】
〔配合処方〕
酸化チタン６０．０部
ポリアスパラギン酸ナトリウム１．５部
１．３ブチレングリコール５．０部
フェノキシエタノール０．７部
パラオキシ安息香酸メチル０．３部
キサンタンガム０．１部
精製水３２．４部
【００４０】
上記の白色化粧料用顔料分散液の粘度は、２２００ｍＰａ・ｓであった。
室温、５０℃で１ヶ月放置した後も、沈降物はみられず、分散安定性は維持されていた。ファンデーションに使用したところ、使用感が良く自然なしあがりとなった。
【００４１】
（実施例５）
以下の各成分を配合し、メディアミルで混合して、黄色化粧料用顔料分散液を得た。
【００４２】
〔配合処方〕
黄酸化鉄４５．０部
ポリアスパラギン酸ナトリウム２．４部
１．３ブチレングリコール５．０部
フェノキシエタノール０．７部
パラオキシ安息香酸メチル０．３部
キサンタンガム０．１部
精製水４６．５部
【００４３】
上記の黄色化粧料用顔料分散液の粘度は、１８００ｍＰａ・ｓであった。
室温、５０℃で１ヶ月放置した後も、沈降物はみられず、分散安定性は維持されていた。ファンデーションに使用したところ、使用感が良く自然なしあがりとなった。
【００４４】
（実施例６）
実施例４と実施例５でできた化粧料用顔料分散液を下記の表−２に示す割合で混合し黄色化粧料用顔料分散液を得た。
【００４５】
【表２】

【００４６】
混色▲４▼、▲５▼、▲６▼のどの配合割合においても、室温、５０℃で１ヶ月放置した後も顔料同士の色分かれは確認されなかった。
【００４７】
（比較例１）
以下の各成分を配合し、メディアミルで混合して、アイライナー用黒色化粧料用顔料分散液を得た。
【００４８】
〔配合処方〕
チタン・酸化チタン焼結物３０．０部
スチレン−アクリル酸共重合体２．０部
１，３−ブチレングリコール５．０部
フェノキシエタノール０．７部
パラオキシ安息香酸メチル０．３部
強アンモニア水０．４部
精製水６１．６部
【００４９】
上記の黒色化粧料用顔料分散液の粘度は、５．０ｍＰａ・ｓであった。
上記の黒色化粧料用顔料分散液を筆ペン型容器に詰め、筆記を行った。筆記物を目視判定したところ、色相は、青味黒であった。
また、この筆ペン型容器中で、室温、５０℃で１ヶ月放置した後も、ペンの上向き、下向きで、ともにインクの吐き出し良好であり、濃度差および色相差は見られなかった。しかし、塗布して乾いた皮膜は白ボケし、濃度は薄く、てかりも発生し、不自然なしあがりとなった。
【００５０】
（比較例２）
以下の各成分を配合し、メディアミルで混合して、アイライナー用茶色化粧料用顔料分散液を得た。
【００５１】
〔配合処方〕
べんがら３０．０部
スチレン−アクリル酸共重合体２．０部
１，３−ブチレングリコール５．０部
フェノキシエタノール０．７部
パラオキシ安息香酸メチル０．３部
強アンモニア水０．４部
精製水６１．６部
【００５２】
上記の茶色化粧料用顔料分散液の粘度は、５．５ｍＰａ・ｓであった。
上記の茶色化粧料用顔料分散液を筆ペン型容器に詰め、筆記を行った。筆記物を目視判定したところ、色相は、赤茶色であった。
また、この筆ペン型容器中で、室温、５０℃で１ヶ月放置した後も、ペンの上向き、下向きで、ともにインクの吐き出し良好であり、濃度差および色相差は見られなかった。しかし、塗布して乾いた皮膜は白ボケし、濃度は薄く、てかりも発生し、不自然なしあがりとなった。
【００５３】
（比較例３）
比較例１と比較例２でできた化粧料顔料分散液を下記の表−３に示す割合で混合しアイライナー用焦げ茶化粧料用顔料分散液を得た。
【００５４】
上記の焦げ茶色化粧料用顔料分散液（混色▲７▼〜▲９▼）の粘度は、４〜６ｍＰａ・ｓであった。
上記の焦げ茶化粧料用顔料分散液（混色▲７▼〜▲９▼）を筆ペン型容器に詰め、筆記を行った。筆記物を目視判定したところ、色相は焦げ茶色の良好なものであった。
また、この筆ペン型容器中で、室温、５０℃で１ヶ月放置した後も、ペンの上向き、下向きで、濃度差および色相差が見られた。塗布して乾いた皮膜は、濃度が薄く、てかりが発生し、不自然なしあがりとなった。
【００５５】
【表３】

【００５６】
混色▲７▼、▲８▼、▲９▼のどの配合割合においても、室温、５０℃で１ヶ月放置した後も顔料同士の色分かれが確認された。
【００５７】
（比較例４）
以下の各成分を配合し、メディアミルで混合して、白色化粧料用顔料分散液を得た。
【００５８】
〔配合処方〕
酸化チタン６０．０部
スチレン−αメチルスチレン−アクリル酸共重合体１．０部
１，３−ブチレングリコール５．０部
フェノキシエタノール０．７部
パラオキシ安息香酸メチル０．３部
強アンモニア水０．１部
キサンタンガム０．１部
精製水３２．８部
【００５９】
白色化粧料用顔料分散液の粘度は、２５００ｍＰａ・ｓであった。
室温、５０℃で１ヶ月放置したところ、沈降はみられず、分散安定性は維持されていたがファンデーションに使用したところ、皮膜感が発生し、使用感が悪い物であった。
【００６０】
（比較例５）
以下の各成分を配合し、メディアミルで混合して、黄色化粧料用顔料分散液を得た。
【００６１】
〔配合処方〕
黄酸化鉄４５．０部
スチレン−αメチルスチレン−アクリル酸共重合体４．０部
１．３ブチレングリコール５．０部
フェノキシエタノール０．７部
パラオキシ安息香酸メチル０．３部
強アンモニア水０．４部
キサンタンガム０．１部
精製水４４．５部
【００６２】
上記の黄色化粧料用顔料分散液の粘度は、１８００ｍＰａ・ｓであった。
室温、５０℃で１ヶ月放置した後も、沈降物はみられず、分散安定性は維持されていたがファンデーションに使用したところ、皮膜感が発生し、使用感が悪い物であった。
【００６３】
（比較例６）
比較例４と比較例５でできた化粧料顔料分散液を下記の表−４に示す割合で黄色化粧料用顔料分散液を得た。
【００６４】
【表４】

【００６５】
混色（１０）、（１１）、（１２）のどの配合割合においても、室温、５０℃で１ヶ月放置した後共に顔料同士の色分かれが確認された。
【００６６】
【発明の効果】
本発明により、肌にマイルドで発色が良く分散安定なかつ混色安定性に優れた化粧料として優れた顔料分散液を得ることができる。[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a pigment dispersion suitable as a colorant for a makeup cosmetic such as a foundation, a mascara, an eyeliner, and a beauty nail, and a cosmetic using the same.
[0002]
[Prior art]
Makeup cosmetics contain a pigment as a coloring agent. In particular, inorganic pigments are often used from the viewpoint of safety. Furthermore, in recent years, from the viewpoint of safety, the production of makeup cosmetics such as foundations, mascaras, eyeliners, and nail polish containing water has been increasing.
However, it has been generally difficult to stably disperse the pigment in water. Specifically, the hue changes due to the aggregation of the pigment over time, or the coloration is not good, so it is inevitable to mix a large amount of the pigment. Nevertheless, there are problems such as inferior feeling of use such as powdery appearance, and deterioration of makeup persistence. In order to address these problems, a pigment dispersion in which a dispersant such as a surfactant or a water-soluble polymer is dispersed as a colorant is used. As the water-soluble polymer, for example, use of a copolymer of a hydrophobic unsaturated monomer and a hydrophilic unsaturated monomer and / or a salt thereof is known (for example, Patent Documents 1 and 2).
[0003]
[Patent Document 1]
Japanese Patent Publication No. 7-47529 [Patent Document 2]
JP-A-8-3026
[Problems to be solved by the invention]
Specific examples of the water-soluble polymer include styrene-acrylic acid copolymers, styrene-methacrylic acid copolymers, and salts of styrene-maleic acid copolymers. As a result, the cosmetics become unnaturally finished due to glossiness. It was also found that, especially when a plurality of types of pigments are used in combination, the pigment mixing stability is unsatisfactory, and problems such as color separation occur over time due to differences in pigment surface shape and charge. In addition, when a surfactant is used, an anionic surfactant is preferably used particularly when an inorganic pigment is dispersed, but there is irritation to the skin or a unique smell, It turned out that a problem arises when using as a cosmetic.
[0005]
Accordingly, an object of the present invention is to provide an aqueous pigment dispersion having excellent dispersibility and dispersion stability of pigments, particularly inorganic pigments, excellent pigment mixing stability, and excellent safety, usability, and cosmetic durability. It is in.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
Accordingly, the present inventors have intensively studied to solve the above-mentioned problems and provide a pigment dispersion for cosmetics which has excellent dispersibility and can be suitably used as a makeup cosmetic which is mild on the skin. As a result, by using a specific compound such as polyaspartate as a dispersant, a pigment dispersion liquid for cosmetics having excellent color development, excellent dispersion stability, and excellent pigment mixing stability was successfully obtained. That is, the present invention
[0007]
(1) A cosmetic pigment dispersion containing at least the following (a) and (b):
(A) Pigment (b) One or more of the following compounds: polyaspartic acid, polyglutamic acid and salts thereof (2) The cosmetic according to (1), wherein the compound (b) has an average molecular weight of 1,000 to 20,000. Pigment dispersion,
(3) The cosmetic pigment dispersion according to the above (1) or (2), comprising a plurality of types of inorganic pigments.
(4) The pigment dispersion for cosmetic according to any one of (1) to (3), further comprising a polymer emulsion.
(5) A cosmetic product obtained by filling a cosmetic container with the cosmetic pigment dispersion according to any one of (1) to (4) above,
(6) an eyeliner obtained by filling a pen-shaped container with the cosmetic pigment dispersion according to any one of (1) to (4) above;
Exists.
[0008]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, the present invention will be described in detail.
The present invention is characterized by containing at least the following (a) and (b).
(A) It contains a pigment as a component.
[0009]
Examples of the pigment used in the present invention include oxides such as titanium oxide, zinc oxide, red iron oxide, chromium oxide, black iron oxide, and yellow iron oxide, titanium black, lithium cobalt titanate, and sintered iron oxide and titanium oxide. , And color pigments such as navy blue, ultramarine blue, carbon black and the like, but are not particularly limited. What is necessary is just to select suitably from what is used for cosmetics use. Mainly, the above-mentioned inorganic pigments are suitably used from the viewpoint of safety.
In particular, in the present invention, color separation can be prevented even when a plurality of types of color pigments are used and mixed.
[0010]
The particle size of the pigment used in the present invention is not particularly limited, but those having a particle size called a normal pigment grade, those having a particle size of 100 nm or more, fine particles, and ultrafine particles having a particle size of 1 to 100 nm can also be used.
The shape of these pigments is not particularly limited, and any shape such as a needle shape and a spherical shape can be used. As a pigment component, an extender such as kaolin, barium sulfate, barium titanate, talc, sericite, or mica may be added for the purpose of obtaining a matte feeling.
[0011]
The concentration of the pigment in the dispersion is preferably from 1 to 70% by weight, more preferably from 20 to 60% by weight.
A pigment dispersion is obtained by dispersing the above-described pigment in a dispersion medium. Usually, a dispersion containing 20% by weight or more of water as a dispersion medium can be suitably used for an aqueous medium, that is, an aqueous cosmetic containing 20% by weight or more of water as a dispersion medium. The dispersing medium other than water is not limited, but can be selected from various dispersing media that can be used for cosmetics and can be used, and usually includes water-soluble alcohols and polyhydric alcohols.
[0012]
In the present invention, as component (b), one or more of polyaspartic acid, polyglutamic acid and salts thereof are caused to function as a pigment dispersant, thereby improving the dispersion stability of the pigment. The weight average molecular weight of the component (b) is preferably from 1,000 to 20,000. If the weight average molecular weight is less than 1,000, dispersion stabilization tends to be difficult, and if the weight average molecular weight exceeds 20,000, aggregation tends to occur when the pigment content is high. The weight average molecular weight can be measured by a laser ionization time-of-flight mass spectrometer. In addition, measurement methods such as molecular ion chromatography, light scattering, and intrinsic viscosity can also be used.
The type of polyaspartate and polyglutamate salts are not limited, but include alkali salts such as sodium, potassium and lithium, ammonium salts, and alkanolamine salts such as mono, di-, triethanolamine and triisopropanolamine. No.
[0013]
Any of these polyaspartic acid, polyglutamic acid and salts thereof can be used without limitation, but particularly preferably those having a weight average molecular weight within the above range, more preferably a salt of polyaspartic acid, It is most preferable in that the performance of the dispersion is excellent, such as the viscosity of the pigment dispersion and the effect of preventing color separation, and that there is no inconvenience caused by interaction with other components such as an emulsion blended in cosmetics. .
[0014]
As the compounding amount of the component (b), it is desirable that the component (b) is used in an amount of 0.01 to 50 parts by weight, particularly 0.5 to 20 parts by weight, based on 100 parts by weight of the pigment as a whole. Particularly in these ranges, the dispersibility and dispersion stability of the pigment can be enhanced.
In addition to the component (b), a conventionally known water-soluble polymer or surfactant may be added. In such a case, the amount of the component (b) should be suppressed to a small amount that does not interfere with the function of the component. good.
[0015]
The pigment dispersion for cosmetics of the present invention is characterized by containing at least the components (a) and (b) described above. Here, the pigment dispersion for cosmetics can be used as it is by filling various cosmetic components such as cosmetic containers as it is, or can be used as a coloring base in combination with other cosmetic components. Can also be. Of course, it can be used by mixing with another pigment dispersion.
[0016]
The pigment dispersion for cosmetics of the present invention may further contain additives such as a humectant, a preservative, and a pH adjuster. Examples of the humectant include ethylene glycol, diethylene glycol, triethylene glycol, propylene glycol, dipropylene glycol, polypropylene glycol, 1.3 butylene glycol, isoprene glycol, polyethylene glycol, hexylene glycol, glycerin, concentrated glycerin, diglycerin, and polyglycerin. Sorbitol, sorbitol solution, maltitol, maltitol solution, xylit.
[0017]
Preservatives include chlorobutanol, chlorcresol, parachloromethaxylenol, cresol, triclosan, trichlorocarbanide, isopropylmethylphenol, benzethonium chloride, benzethonium chloride solution, cetylpyridinium chloride, thianthol, phenol, sodium paraphenol sulfonate ( Dihydrate), zinc paraphenolsulfonate, resorcinol, photosensitive element 101, photosensitive element 201, photosensitive element 301, photosensitive element 401, hinokiol, l-menthol, dl-menthol, d-camphor, dl -Camphor, benzoic acid, sodium benzoate, paraoxybenzoates, sorbic acid, potassium sorbate, dehydroacetic acid, sodium dehydroacetate, salicylic acid, sodium salicylate, methyl salicylate, sa Phenyl chill acid.
[0018]
Ethanolamine, diethanolamine, triethanolamine and isopropanolamine are used as pH adjusters. Diisopropanolamine, triisopropanolamine, 2-amino-2-methyl-1-propanol, 2-amino-2-methyl-1.3-propanediol, morpholine, sodium hydroxide, magnesium hydroxide, potassium hydroxide, strong Ammonia water. In the cosmetic pigment dispersion of the present invention, to the extent that the effects of the present invention are not impaired, in addition to the above components, components generally used in water-based cosmetic items, for example, chelating agents, defoamers It can be appropriately blended.
[0019]
Further, the pigment dispersion for cosmetics of the present invention can contain a polymer emulsion. Typical examples of the polymer emulsion include various water-soluble polymer emulsions such as acrylic resin, styrene / acrylic acid resin, vinyl acetate resin, styrene / butadiene resin, polyurethane, olefin resin, and alkyd resin. . Examples of the thickener include methylcellulose, carboxymethylcellulose, hydroxyethylcellulose, hydroxypropylcellulose, polyvinyl alcohol, polyvinylpyrrolidone, carboxyvinyl polymer, sodium polyacrylate, polyethylene glycol, ethylene oxide / propylene oxide block copolymer, gum arabic, sodium alginate , Xanthan gum, casein, guar gum, locust bean gum, bentonite thickeners.
[0020]
By blending these components, the cosmetic pigment dispersion of the present invention can be obtained. The blending method is not particularly limited, and the blending order of each component is not limited. Known methods may be used as appropriate. A plurality of pigment components may be blended in advance and then blended with a dispersion medium, a dispersant, or the like, or each pigment component may be prepared in advance as a dispersion and mixed with each other. The dispersing apparatus is not limited, and mixing may be appropriately performed using a known dispersing machine such as a media mill such as a ball mill, a sand mill, and a roll mill, a homomixer, and an attritor.
[0021]
The pigment dispersion for cosmetics of the present invention described above is excellent in hue, has no sedimentation separation, and has excellent dispersion stability close to the primary particle diameter, in which coarse particles of the pigment are suppressed, and excellent stability over time. It has.
[0022]
The viscosity of the pigment dispersion for cosmetics of the present invention is not particularly limited, but the dispersion is good as described above, so that a low-viscosity dispersion can be obtained. For example, the viscosity is 20 mPa · s or less, and more preferably 10 mPa · s or less. Can be suppressed. Therefore, when the product of the present invention is filled in a pen-type container and used as a cosmetic such as an eyeliner, it is easy to come out of a pen, has a good writing taste, and can be blended with a high pigment content. Has advantages. Even when the pigment content is high, specifically, when the pigment content is 40 wt% to 70 wt%, the viscosity is low, and handling and mixing with other cosmetic components are easy. In order to further increase the viscosity, the viscosity may be appropriately adjusted by adding a component such as a thickener.
[0023]
In addition, the pigment dispersion for cosmetics of the present invention can be a pigment dispersion containing no organic solvent, and further uses a mild amino acid-derived dispersant for the skin, so that it is irritating to the living body, There is also an advantage that products such as water-based eyeliners, foundations, mascaras, and nail polish which do not require attention to harmfulness, flammability, solvent odor and the like can be provided.
[0024]
In addition, it has excellent compatibility with emulsifiers and polymer emulsions commonly used in foundations, mascaras and the like, and has the advantage of not having to worry about color separation over time. Emulsifiers commonly used in cosmetics include sorbitan fatty acid esters, glycerin fatty acid esters, polyglycerin fatty acid esters, polyoxyethylene sorbitan fatty acid esters, polyoxyethylene sorbit fatty acid esters, polyoxyethylene glycerin fatty acid esters, and polyoxyethylene alkyl. Ether, polyoxyethylene polyoxypropylene alkyl ether, and polyoxyethylene alkyl phenyl ether.
[0025]
Typical examples of the polymer emulsion include various water-soluble polymer emulsions such as acrylic resin, styrene / acrylic acid resin, vinyl acetate resin, styrene / butadiene resin, polyurethane, olefin resin, and alkyd resin. .
The aqueous pigment dispersion for cosmetics of the present invention and the polymer emulsion and the emulsifier are combined, and further, a humectant, a thickener, a preservative, and the like are added to an aqueous eyeliner, a foundation, a mascara, a product for a beautiful nail, and the like. Can also obtain the advantage of being excellent in pigment mixing stability.
[0026]
【Example】
Hereinafter, the present invention will be described more specifically with reference to examples. Unless otherwise specified, “parts” indicates “parts by weight” and “%” indicates “% by weight”.
[0027]
(Viscosity measurement method)
In each of the examples and comparative examples, the viscosity was measured by the following method.
After uniformly stirring the sample, 1.2 cc is taken with a syringe, and then, at 25 ° C., the viscosity of the black, brown, and dark brown dispersions is measured at 50 rpm for 1 minute using an E-type viscometer (E-type). The viscosity of the white and yellow dispersions is measured after 5 minutes at 1 rpm. The measurement rotor is appropriately selected according to the viscosity of the sample.
[0028]
(Example 1)
The following components were blended and mixed with a media mill to obtain a black cosmetic pigment dispersion for an eyeliner.
[0029]

[0030]
The viscosity of the pigment dispersion for black cosmetics was 4.0 mPa · s.
The above-mentioned pigment dispersion liquid for black cosmetics was filled in a brush pen type container, and writing was performed. When the written matter was visually judged, the hue was a good bluish black.
In addition, even after standing in this brush pen-type container at room temperature and 50 ° C. for one month, the ink was well ejected both upward and downward, and there was no difference in density or hue. The applied and dried film had a high concentration, no shine, and spontaneously finished.
[0031]
(Example 2)
The following components were blended and mixed with a media mill to obtain a brown cosmetic pigment dispersion for an eyeliner.
[0032]
(Formulation)
Benga 30.0 parts Sodium polyaspartate 1.5 parts Alkyl acrylate copolymer emulsion 10.0 parts 1.3 Butylene glycol 5.0 parts Phenoxyethanol 0.7 parts Methyl parahydroxybenzoate 0.3 parts Purified water 52. 5 copies [0033]
The viscosity of the pigment dispersion for brown cosmetics was 5.0 mPa · s.
The pigment dispersion liquid for brown cosmetics described above was packed in a brush pen type container, and writing was performed. When the written matter was visually judged, the hue was reddish brown.
In addition, even after standing at room temperature and 50 ° C. for 1 month in this brush pen-type container, the ink was well discharged upward and downward, and there was no difference in density and no difference in hue. The applied and dried film had a high concentration, no shine, and spontaneously finished.
[0034]
(Example 3)
The cosmetic pigment dispersions prepared in Example 1 and Example 2 were mixed at the ratios shown in Table 1 below, and the pigment dispersions for dark brown cosmetics for eyeliners (in the tables, the mixed colors (1) to (3) were used). Shown).
[0035]
The viscosity of the above-mentioned pigment dispersion liquid for dark brown cosmetics (mixed colors (1) to (3)) was 4 to 5 mPa · s.
Each of the above-mentioned pigment dispersions for dark brown cosmetics (mixed colors (1) to (3)) was filled in a brush pen type container, and writing was performed. When the written matter was visually judged, the hue was dark brown.
In addition, even after standing in this brush pen-type container at room temperature and 50 ° C. for one month, the ink was well ejected both upward and downward, and there was no difference in density or hue. The applied and dried film had a high concentration, no shine, and spontaneously finished.
[0036]
[Table 1]

[0037]
Regardless of the mixing ratio of the mixed colors (1), (2) and (3), no color separation between the pigments was observed even after being left at room temperature and 50 ° C. for one month, and extremely good dispersibility was obtained at an arbitrary ratio. It turned out to show.
[0038]
(Example 4)
The following components were blended and mixed with a media mill to obtain a white cosmetic pigment dispersion.
[0039]
(Formulation)
Titanium oxide 60.0 parts Sodium polyaspartate 1.5 parts 1.3 Butylene glycol 5.0 parts Phenoxyethanol 0.7 parts Methyl parahydroxybenzoate 0.3 parts Xanthan gum 0.1 parts Purified water 32.4 parts
The viscosity of the pigment dispersion for white cosmetics was 2,200 mPa · s.
Even after standing at room temperature at 50 ° C. for one month, no sediment was observed and the dispersion stability was maintained. When used for the foundation, the feeling of use was good and the natural finish was achieved.
[0041]
(Example 5)
The following components were blended and mixed with a media mill to obtain a yellow cosmetic pigment dispersion.
[0042]
(Formulation)
Iron yellow oxide 45.0 parts Sodium polyaspartate 2.4 parts 1.3 Butylene glycol 5.0 parts Phenoxyethanol 0.7 parts Methyl parahydroxybenzoate 0.3 parts Xanthan gum 0.1 parts Purified water 46.5 parts ]
The viscosity of the pigment dispersion for yellow cosmetics was 1,800 mPa · s.
Even after standing at room temperature at 50 ° C. for one month, no sediment was observed and the dispersion stability was maintained. When used for the foundation, the feeling of use was good and the natural finish was achieved.
[0044]
(Example 6)
The pigment dispersions for cosmetics prepared in Example 4 and Example 5 were mixed at the ratio shown in Table 2 below to obtain a pigment dispersion for yellow cosmetics.
[0045]
[Table 2]

[0046]
Regardless of the mixing ratio of the mixed colors (4), (5), and (6), no color separation between the pigments was observed even after being left at room temperature and 50 ° C. for one month.
[0047]
(Comparative Example 1)
The following components were blended and mixed with a media mill to obtain a black cosmetic pigment dispersion for an eyeliner.
[0048]
(Formulation)
Titanium / titanium oxide sintered product 30.0 parts Styrene-acrylic acid copolymer 2.0 parts 1,3-butylene glycol 5.0 parts Phenoxyethanol 0.7 parts Methyl parahydroxybenzoate 0.3 parts Strong ammonia water 0. 4 parts purified water 61.6 parts
The viscosity of the pigment dispersion for black cosmetics was 5.0 mPa · s.
The above-mentioned pigment dispersion liquid for black cosmetics was filled in a brush pen type container, and writing was performed. When the written matter was visually judged, the hue was bluish black.
In addition, even after standing in this brush pen-type container at room temperature and 50 ° C. for one month, the ink was well ejected both upward and downward, and there was no difference in density or hue. However, the applied and dried film was white-blurred, had a low concentration, and had shine, resulting in unnatural finish.
[0050]
(Comparative Example 2)
The following components were blended and mixed with a media mill to obtain a brown cosmetic pigment dispersion for an eyeliner.
[0051]
(Formulation)
Bengala 30.0 parts Styrene-acrylic acid copolymer 2.0 parts 1,3-butylene glycol 5.0 parts Phenoxyethanol 0.7 parts Methyl parahydroxybenzoate 0.3 parts Strong ammonia water 0.4 parts Purified water 61. 6 copies [0052]
The viscosity of the pigment dispersion liquid for brown cosmetics was 5.5 mPa · s.
The pigment dispersion liquid for brown cosmetics described above was packed in a brush pen type container, and writing was performed. When the written matter was visually judged, the hue was reddish brown.
In addition, even after standing in this brush pen-type container at room temperature and 50 ° C. for one month, the ink was well ejected both upward and downward, and there was no difference in density or hue. However, the applied and dried film was white-blurred, had a low concentration, and had shine, resulting in unnatural finish.
[0053]
(Comparative Example 3)
The cosmetic pigment dispersions obtained in Comparative Example 1 and Comparative Example 2 were mixed at the ratio shown in Table 3 below to obtain a pigment dispersion for dark brown cosmetics for eyeliners.
[0054]
The viscosity of the above-mentioned pigment dispersion liquid for dark brown cosmetics (mixed colors {7} to {circle around (9)}) was 4 to 6 mPa · s.
The above-mentioned pigment dispersion for dark brown cosmetics (mixed colors {7} to {circle around (9)}) was filled in a brush pen type container, and writing was performed. When the written matter was visually judged, the hue was dark brown.
Further, even after standing in this brush pen type container at room temperature and 50 ° C. for one month, a difference in density and a difference in hue were observed between the upward and downward directions of the pen. The applied and dried film had a low concentration, caused glaring and unnatural finish.
[0055]
[Table 3]

[0056]
Regardless of the mixing ratio of the mixed colors (7), (8), and (9), color separation between the pigments was confirmed even after being left at room temperature and 50 ° C. for one month.
[0057]
(Comparative Example 4)
The following components were blended and mixed with a media mill to obtain a white cosmetic pigment dispersion.
[0058]
(Formulation)
Titanium oxide 60.0 parts Styrene-α-methylstyrene-acrylic acid copolymer 1.0 part 1,3-butylene glycol 5.0 parts Phenoxyethanol 0.7 parts Methyl parahydroxybenzoate 0.3 parts Strong aqueous ammonia 0.1 Part xanthan gum 0.1 part purified water 32.8 parts
The viscosity of the pigment dispersion liquid for white cosmetics was 2500 mPa · s.
When left at room temperature and 50 ° C. for one month, no sedimentation was observed and the dispersion stability was maintained. However, when used in a foundation, a filmy feeling was generated and the feeling of use was poor.
[0060]
(Comparative Example 5)
The following components were blended and mixed with a media mill to obtain a yellow cosmetic pigment dispersion.
[0061]
(Formulation)
Iron yellow oxide 45.0 parts Styrene-α-methylstyrene-acrylic acid copolymer 4.0 parts 1.3 Butylene glycol 5.0 parts Phenoxyethanol 0.7 parts Methyl parahydroxybenzoate 0.3 parts Strong aqueous ammonia 0.4 Part xanthan gum 0.1 part purified water 44.5 parts
The viscosity of the pigment dispersion for yellow cosmetics was 1,800 mPa · s.
Even after standing at room temperature and 50 ° C. for one month, no sediment was observed and the dispersion stability was maintained, but when used in a foundation, a filmy feeling was generated and the feeling of use was poor.
[0063]
(Comparative Example 6)
The pigment dispersions for yellow cosmetics were obtained from the cosmetic pigment dispersions obtained in Comparative Example 4 and Comparative Example 5 at the ratios shown in Table 4 below.
[0064]
[Table 4]

[0065]
In any of the mixing ratios of the mixed colors (10), (11), and (12), color separation between the pigments was confirmed after standing at room temperature and 50 ° C. for one month.
[0066]
【The invention's effect】
According to the present invention, it is possible to obtain a pigment dispersion liquid which is mild, has good color development on the skin, is stable in dispersion, and is excellent in color mixing stability.

Claims

A pigment dispersion for cosmetics containing at least the following (a) and (b):
(A) pigment (b) one or more of the following compounds: polyaspartic acid, polyglutamic acid and salts thereof

The cosmetic pigment dispersion according to claim 1, wherein the compound (b) has an average molecular weight of 1,000 to 20,000.

3. The pigment dispersion for cosmetics according to claim 1, which contains a plurality of types of inorganic pigments.

The pigment dispersion for cosmetics according to any one of claims 1 to 3, further comprising a polymer emulsion.

A cosmetic product comprising the cosmetic pigment dispersion according to any one of claims 1 to 4 filled in a cosmetic container.

An eyeliner comprising a pen-shaped container filled with the pigment dispersion for cosmetics according to any one of claims 1 to 4.