JP2004175583A - 水素の生成方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】水に超音波を照射した際の水素発生量が多く、水素発生のためのエネルギー効率が高い、水素の生成方法を提供することを課題とする。
【解決手段】反応容器10に反応水としてアルコールを含む水を入れ、この反応容器10内のアルコールを含む水に、超音波発振器12を作動させることにより超音波振動子11から発生する超音波を照射し、この超音波照射によりキャビテーションを発生させ、このキャビテーションの発生により水素を生成させる。
【選択図】 図1
【解決手段】反応容器10に反応水としてアルコールを含む水を入れ、この反応容器10内のアルコールを含む水に、超音波発振器12を作動させることにより超音波振動子11から発生する超音波を照射し、この超音波照射によりキャビテーションを発生させ、このキャビテーションの発生により水素を生成させる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は水を原料とする水素の生成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
水素の一般的な製造方法としては、水を電気分解する方法や、天然ガス、LPG、ナフサなどの炭化水素を高温高圧下で水蒸気と反応させたり、高温高圧下で部分酸化させる方法などがある。水を電気分解する方法においては、高価な電極が劣化し、しばしば交換しなければならないと言う問題があり、又、炭化水素を水蒸気と反応させる方法や炭化水素を部分酸化させる方法においては、反応温度を700℃以上あるいは1000℃以上にしなければならないと言う問題がある。
【0003】
又、上記の方法とは全く異なる手段による水素の生成方法として、水に超音波を照射することにより水素を生成させる方法が知られている(例えば、特許文献1)。
【0004】
特許文献1には、その実施例において、超音波洗浄器により発生させた超音波を水に照射した際に水素が生成したことが記載されている。
【0005】
【特許文献1】
特開平5−245470号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、特許文献1の方法により水素を生成させた場合、その発生量が非常に少なく、水素発生のためのエネルギー効率が悪いということが問題点として挙げられる。
【0007】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、水に超音波を照射した際の水素発生量が多く、水素発生のためのエネルギー効率が高い、水素の生成方法を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記の課題を解決するために、本発明の請求項1に係る発明は、アルコールを含む水に超音波を照射することにより水素を発生させることを特徴としている。
【0009】
液体や溶液に強力な超音波を照射すると、超音波の伝播に伴う圧力変動によりキャビテーションが発生し、超音波によって生じた気泡(キャビティ)の崩壊時には、キャビティの内部においては、数千℃、数千気圧にも及ぶ高温高圧場が形成されることが知られている。このように、液体に超音波を照射することにより、液体の状態を殆ど変えないで、局所的に超高温高圧の反応場ができる。
【0010】
上記のようにして、超高温高圧の反応場ができると、その反応場において、例えば、液体が水である場合、次のような種々の反応が起こり、その反応の結果、水素が生成するものと考えられる。
【0011】
H2O → H・+OH・ ・・・(1)
H・+OH・ → H2O ・・・(2)
2H・ → H2 ・・・(3)
2OH・ → H2O2 ・・・(4)
2OH・ → O・+H2O ・・・(5)
2O・ → O2 ・・・(6)
O・+2H・ → H2O ・・・(7)
O・+H2O → H2O2 ・・・(8)
水又は水溶液に超音波を照射すると、キャビテーションが発生して水中に超高温高圧の反応場ができ、その反応場において、(1)式のように、水が分解してH・とOH・ラジカルが生成する。そして、(1)式によりH・ラジカルとOH・ラジカルが生成することによって、(2)式〜(8)式に示す各種の反応が起こり、それらの反応のうち、(3)式の反応により水素が生成するので、その水素ガスを取り出すことができる。
【0012】
しかし、前述のように、水に超音波を照射しただけでは、水素の発生量が非常に少ないので、得られる水素ガスは僅かな量にとどめられる。
【0013】
そこで、本発明者らは、水素の発生量を増加させるための検討を行い、その検討に基づく実験を行った結果、水に超音波を照射する際に、アルコールを添加しておくと、水素の発生量が飛躍的に増加すると言うデータを得た。本発明は上記の実験結果に基づく知見によってなされたものである。
【0014】
アルコールを添加することにより水素発生量が増大することに対する技術的な解明はなされていないが、水素発生量の増大は次のようにして起こるものと考えられる。
【0015】
アルコールは水に超音波を照射した際に生成したOH・ラジカルを捕捉する物質であると考えられる。超音波の照射によってH・ラジカルとOH・ラジカルが生成している水中にアルコールが存在すると、アルコールによってOH・ラジカルが捕捉され、OH・ラジカルの濃度が減少する。又、これによって、OH・ラジカルが関与する反応(例えば、(2)式の反応)の進行も抑制されるので、H・ラジカルの濃度が増加し、(3)式の反応が促進されて水素ガスの発生量が増大することになる。
【0016】
アルコールを含む水への超音波の照射において、ごく僅かなアルコールを添加しただけでも、水素ガス発生量は著しく増大する。しかし、アルコールはその存在によって発生するキャビテーションの強度を低下させる作用をなすものであるので、その添加量は適正な範囲にとどめる必要がある。
【0017】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の方法により水素を生成させた実施例について説明する。図1は本発明の方法により水素を生成させたバッチ式の実験装置を示す図であり、その実験装置を構成する超音波発生装置の仕様は下記の通りである。
【0018】
図1において、10はアルコールを含む水を入れて水素を発生させる反応容器である三角フラスコ、11は超音波振動子、12は超音波発振器、13は冷却水の水槽、14は冷却水の温度調節装置である。反応容器10は水槽13内に配置された振動子11の上に載せられており、水槽13内の冷却水は温度調節装置14との間を循環しながら所定温度に調節されるようになっている。なお、図1では超音波振動子11を駆動させるため超音波発振器12を用いているが、超音波発振器12の代わりに超音波振動子を駆動できるものであればよく、例えば、高周波信号発生器と高周波増幅器を用いてもその効果は変わらない。
【0019】
上記の構成による装置において、反応容器10に反応水としてアルコールを含む水を入れ、その反応容器10を超音波振動子11の上に載せ、超音波発振器12を作動させると、超音波振動子11に高周波信号が入力されて超音波が発生し、この超音波が反応容器10の壁面を介して反応容器10内の反応水に照射される。反応容器10内においては、キャビテーションが発生して水の分解反応が起こり、次いで、水素生成反応が起こって水素が生成する。生成された水素は気体となって気相部へ排出される。反応容器10にはキャップ15が取り付けられており、生成した水素ガスは反応容器10内に貯められる。
【0020】
なお、図1の実験装置はバッチ式の装置であるため、反応容器10にキャップ15が取り付けられて、生成した水素ガスを反応容器10内に貯えるようになっているが、連続式の水素生成装置においては、反応容器10の上部に水素ガス取出し口が設けられ、この水素ガス取出し口から連続的に水素ガスの取出しが行われる。
又、反応水が反応容器10に入れられたままであるが、連続式の水素生成装置においては、反応水が反応容器10へ連続的あるいは間欠的に導入され、連続的あるいは間欠的に排出されるように構成される。
【0021】
(実施例1)
上記の装置を使用し、次に記す条件による実験を行った。
実験条件
添加したアルコールの種類 :メチルアルコール
反応水のアルコール濃度(体積率):1%、5%、10%、50%
反応水の温度 :25℃
超音波出力 :200W
超音波の周波数 :600KHz
市販の容量200mlの三角フラスコ(反応容器)に、純水にメチルアルコールを加えて上記濃度に調製された反応水100mlを入れ、キャップを取り付けて超音波発振振動子上に載せ、超音波を照射した。超音波の照射を60分間行った時点で、超音波発振器を停止させた。そして、三角フラスコの気相部からマイクロシリンジによりガスを採取し、このガスをガスクロマトグラフィーにより分析し、水素の含有量を調べた。この結果は図2に示す。
【0022】
図2における水素生成率は、上記各条件により生成した水素生成量を、従来の方法によって水素を生成させた場合の生成量と比較した場合の比率である。具体的には、図2の水素生成率は、純水に超音波を照射して水素を生成させた場合のガスクロマトグラフィーによる水素成分のピーク面積を1としたときの相対値である。
【0023】
図2によれば、水に1%のメチルアルコールを添加しただけで、水素の生成量は従来技術による生成量に対し、400〜500倍にも及ぶ比率になっている。このように、水に僅かな量のメチルアルコールを添加するだけで、水素の生成量は飛躍的に増大している。そして、メチルアルコールの濃度が5%〜10%の場合には、従来技術による生成量に対し、1000倍にも及ぶ水素が生成しているが、メチルアルコールの濃度が50%の場合の水素生成量は、メチルアルコールの濃度が1%のときよりも、遥かに低い値まで低下している。
【0024】
【発明の効果】
以上述べた本発明によれば、水にアルコールを添加することにより、超音波を照射した際の水素発生量が飛躍的に増大し、水素発生のためのエネルギー効率が非常に高くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法により水素を生成させたバッチ式の実験装置を示す図である。
【図2】実施例1で得られた水素生成率の結果を示す図である。
【符号の説明】
10 反応容器
11 超音波振動子
12 超音波発振器
13 冷却水の水槽
14 冷却水の温度調節装置
15 キャップ
【発明の属する技術分野】
本発明は水を原料とする水素の生成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
水素の一般的な製造方法としては、水を電気分解する方法や、天然ガス、LPG、ナフサなどの炭化水素を高温高圧下で水蒸気と反応させたり、高温高圧下で部分酸化させる方法などがある。水を電気分解する方法においては、高価な電極が劣化し、しばしば交換しなければならないと言う問題があり、又、炭化水素を水蒸気と反応させる方法や炭化水素を部分酸化させる方法においては、反応温度を700℃以上あるいは1000℃以上にしなければならないと言う問題がある。
【0003】
又、上記の方法とは全く異なる手段による水素の生成方法として、水に超音波を照射することにより水素を生成させる方法が知られている(例えば、特許文献1)。
【0004】
特許文献1には、その実施例において、超音波洗浄器により発生させた超音波を水に照射した際に水素が生成したことが記載されている。
【0005】
【特許文献1】
特開平5−245470号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、特許文献1の方法により水素を生成させた場合、その発生量が非常に少なく、水素発生のためのエネルギー効率が悪いということが問題点として挙げられる。
【0007】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、水に超音波を照射した際の水素発生量が多く、水素発生のためのエネルギー効率が高い、水素の生成方法を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記の課題を解決するために、本発明の請求項1に係る発明は、アルコールを含む水に超音波を照射することにより水素を発生させることを特徴としている。
【0009】
液体や溶液に強力な超音波を照射すると、超音波の伝播に伴う圧力変動によりキャビテーションが発生し、超音波によって生じた気泡(キャビティ)の崩壊時には、キャビティの内部においては、数千℃、数千気圧にも及ぶ高温高圧場が形成されることが知られている。このように、液体に超音波を照射することにより、液体の状態を殆ど変えないで、局所的に超高温高圧の反応場ができる。
【0010】
上記のようにして、超高温高圧の反応場ができると、その反応場において、例えば、液体が水である場合、次のような種々の反応が起こり、その反応の結果、水素が生成するものと考えられる。
【0011】
H2O → H・+OH・ ・・・(1)
H・+OH・ → H2O ・・・(2)
2H・ → H2 ・・・(3)
2OH・ → H2O2 ・・・(4)
2OH・ → O・+H2O ・・・(5)
2O・ → O2 ・・・(6)
O・+2H・ → H2O ・・・(7)
O・+H2O → H2O2 ・・・(8)
水又は水溶液に超音波を照射すると、キャビテーションが発生して水中に超高温高圧の反応場ができ、その反応場において、(1)式のように、水が分解してH・とOH・ラジカルが生成する。そして、(1)式によりH・ラジカルとOH・ラジカルが生成することによって、(2)式〜(8)式に示す各種の反応が起こり、それらの反応のうち、(3)式の反応により水素が生成するので、その水素ガスを取り出すことができる。
【0012】
しかし、前述のように、水に超音波を照射しただけでは、水素の発生量が非常に少ないので、得られる水素ガスは僅かな量にとどめられる。
【0013】
そこで、本発明者らは、水素の発生量を増加させるための検討を行い、その検討に基づく実験を行った結果、水に超音波を照射する際に、アルコールを添加しておくと、水素の発生量が飛躍的に増加すると言うデータを得た。本発明は上記の実験結果に基づく知見によってなされたものである。
【0014】
アルコールを添加することにより水素発生量が増大することに対する技術的な解明はなされていないが、水素発生量の増大は次のようにして起こるものと考えられる。
【0015】
アルコールは水に超音波を照射した際に生成したOH・ラジカルを捕捉する物質であると考えられる。超音波の照射によってH・ラジカルとOH・ラジカルが生成している水中にアルコールが存在すると、アルコールによってOH・ラジカルが捕捉され、OH・ラジカルの濃度が減少する。又、これによって、OH・ラジカルが関与する反応(例えば、(2)式の反応)の進行も抑制されるので、H・ラジカルの濃度が増加し、(3)式の反応が促進されて水素ガスの発生量が増大することになる。
【0016】
アルコールを含む水への超音波の照射において、ごく僅かなアルコールを添加しただけでも、水素ガス発生量は著しく増大する。しかし、アルコールはその存在によって発生するキャビテーションの強度を低下させる作用をなすものであるので、その添加量は適正な範囲にとどめる必要がある。
【0017】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の方法により水素を生成させた実施例について説明する。図1は本発明の方法により水素を生成させたバッチ式の実験装置を示す図であり、その実験装置を構成する超音波発生装置の仕様は下記の通りである。
【0018】
図1において、10はアルコールを含む水を入れて水素を発生させる反応容器である三角フラスコ、11は超音波振動子、12は超音波発振器、13は冷却水の水槽、14は冷却水の温度調節装置である。反応容器10は水槽13内に配置された振動子11の上に載せられており、水槽13内の冷却水は温度調節装置14との間を循環しながら所定温度に調節されるようになっている。なお、図1では超音波振動子11を駆動させるため超音波発振器12を用いているが、超音波発振器12の代わりに超音波振動子を駆動できるものであればよく、例えば、高周波信号発生器と高周波増幅器を用いてもその効果は変わらない。
【0019】
上記の構成による装置において、反応容器10に反応水としてアルコールを含む水を入れ、その反応容器10を超音波振動子11の上に載せ、超音波発振器12を作動させると、超音波振動子11に高周波信号が入力されて超音波が発生し、この超音波が反応容器10の壁面を介して反応容器10内の反応水に照射される。反応容器10内においては、キャビテーションが発生して水の分解反応が起こり、次いで、水素生成反応が起こって水素が生成する。生成された水素は気体となって気相部へ排出される。反応容器10にはキャップ15が取り付けられており、生成した水素ガスは反応容器10内に貯められる。
【0020】
なお、図1の実験装置はバッチ式の装置であるため、反応容器10にキャップ15が取り付けられて、生成した水素ガスを反応容器10内に貯えるようになっているが、連続式の水素生成装置においては、反応容器10の上部に水素ガス取出し口が設けられ、この水素ガス取出し口から連続的に水素ガスの取出しが行われる。
又、反応水が反応容器10に入れられたままであるが、連続式の水素生成装置においては、反応水が反応容器10へ連続的あるいは間欠的に導入され、連続的あるいは間欠的に排出されるように構成される。
【0021】
(実施例1)
上記の装置を使用し、次に記す条件による実験を行った。
実験条件
添加したアルコールの種類 :メチルアルコール
反応水のアルコール濃度(体積率):1%、5%、10%、50%
反応水の温度 :25℃
超音波出力 :200W
超音波の周波数 :600KHz
市販の容量200mlの三角フラスコ(反応容器)に、純水にメチルアルコールを加えて上記濃度に調製された反応水100mlを入れ、キャップを取り付けて超音波発振振動子上に載せ、超音波を照射した。超音波の照射を60分間行った時点で、超音波発振器を停止させた。そして、三角フラスコの気相部からマイクロシリンジによりガスを採取し、このガスをガスクロマトグラフィーにより分析し、水素の含有量を調べた。この結果は図2に示す。
【0022】
図2における水素生成率は、上記各条件により生成した水素生成量を、従来の方法によって水素を生成させた場合の生成量と比較した場合の比率である。具体的には、図2の水素生成率は、純水に超音波を照射して水素を生成させた場合のガスクロマトグラフィーによる水素成分のピーク面積を1としたときの相対値である。
【0023】
図2によれば、水に1%のメチルアルコールを添加しただけで、水素の生成量は従来技術による生成量に対し、400〜500倍にも及ぶ比率になっている。このように、水に僅かな量のメチルアルコールを添加するだけで、水素の生成量は飛躍的に増大している。そして、メチルアルコールの濃度が5%〜10%の場合には、従来技術による生成量に対し、1000倍にも及ぶ水素が生成しているが、メチルアルコールの濃度が50%の場合の水素生成量は、メチルアルコールの濃度が1%のときよりも、遥かに低い値まで低下している。
【0024】
【発明の効果】
以上述べた本発明によれば、水にアルコールを添加することにより、超音波を照射した際の水素発生量が飛躍的に増大し、水素発生のためのエネルギー効率が非常に高くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法により水素を生成させたバッチ式の実験装置を示す図である。
【図2】実施例1で得られた水素生成率の結果を示す図である。
【符号の説明】
10 反応容器
11 超音波振動子
12 超音波発振器
13 冷却水の水槽
14 冷却水の温度調節装置
15 キャップ
Claims (1)
- アルコールを含む水に超音波を照射することにより水素を発生させることを特徴とする水素の生成方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002340524A JP2004175583A (ja) | 2002-11-25 | 2002-11-25 | 水素の生成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002340524A JP2004175583A (ja) | 2002-11-25 | 2002-11-25 | 水素の生成方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004175583A true JP2004175583A (ja) | 2004-06-24 |
Family
ID=32703118
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002340524A Pending JP2004175583A (ja) | 2002-11-25 | 2002-11-25 | 水素の生成方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004175583A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004094306A1 (ja) * | 2003-04-21 | 2004-11-04 | Techno Network Shikoku Co. Ltd. | 水素発生装置および水素発生方法 |
JP2006062884A (ja) * | 2004-08-24 | 2006-03-09 | Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd | 燃料改質装置及び燃料改質方法 |
US7141216B2 (en) * | 2003-08-25 | 2006-11-28 | General Motors Corporation | System for sono-catalytic production of hydrogen |
JP2014103690A (ja) * | 2014-01-15 | 2014-06-05 | Olympus Imaging Corp | カメラ |
-
2002
- 2002-11-25 JP JP2002340524A patent/JP2004175583A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004094306A1 (ja) * | 2003-04-21 | 2004-11-04 | Techno Network Shikoku Co. Ltd. | 水素発生装置および水素発生方法 |
JPWO2004094306A1 (ja) * | 2003-04-21 | 2006-07-13 | 株式会社テクノネットワーク四国 | 水素発生装置および水素発生方法 |
JP4710048B2 (ja) * | 2003-04-21 | 2011-06-29 | 国立大学法人愛媛大学 | 水素発生装置および水素発生方法 |
US7141216B2 (en) * | 2003-08-25 | 2006-11-28 | General Motors Corporation | System for sono-catalytic production of hydrogen |
JP2006062884A (ja) * | 2004-08-24 | 2006-03-09 | Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd | 燃料改質装置及び燃料改質方法 |
JP2014103690A (ja) * | 2014-01-15 | 2014-06-05 | Olympus Imaging Corp | カメラ |
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