JP2004173332A - 通信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の通信プロトコルによるデータ通信を効率よく処理する技術を提供する。
【解決手段】 インターネット電話装置100において、ネットワークインターフェース部130がパケットを受信すると、プロトコル検出部176が、TCPパケットかU BR>cPパケットかを検出する。TCPパケットの場合は、汎用回路であるCPU110がソフトウェアによりパケット処理を行う。UDPパケットの場合は、専用回路であるUDP処理部174がパケット処理を行う。UDPパケットにより送受信される音声データは、コーデック処理部140により復号され、スピーカ160に出力される。
【選択図】 図1

Description

本発明は通信技術に関し、特に複数の通信プロトコルによるデータ通信を効率的に処理する技術に関する。
インターネットが広く普及し、ネットワークのインフラの整備も進みつつある現在、通話音声信号を符号化したデータをパケット化し、インターネットなどのネットワークを介して送受信するインターネット電話装置が注目を集めている。通話音声と同時にビデオ映像を送ることにより、ビデオ電話装置として利用することも可能であり、従来の電話装置に取って代わる次世代の電話装置として期待されている。
現在、パケット通信のための通信プロトコルとして、TCP/IP(Transmission Control Protocol / Internet Protocol)が広く利用されている。TCPは、装置間で接続を確立してからデータを送受信するなど、正確性を重視した通信プロトコルである。しかしながら、処理が複雑で、相手側がパケットを受信したことを確認するまで次のパケットを送ることができないなどの時間的制約があり、リアルタイム性に欠けるため、通話音声の送受信には不向きである。
TCPよりも簡便な通信プロトコルに、UDP/IP(User Datagram Protocol / Internet Protocol)がある。UDPでは、データの送受信に先立って装置間で接続を確立する必要がなく、パケットの受信確認を待たずに次のパケットを送ることが許されるので、送信側は次々にパケットを送出することができる。そのため、データの正確性よりもリアルタイム性が重視される、通話音声の送受信に適している。
TCPとUDPの双方の通信プロトコルをサポートする装置では、パケット通信のための処理は、CPUなどの汎用プロセッサによりソフトウェア処理されるのが一般的である。また、ネットワークルータなど、高速性が要求される一部の装置では、全てのプロトコル処理をハードウェア化して実装している。
エスティー(ST)マイクロエレクトロニクス株式会社、ボイスオーバーアイピー(VoIP)デジタルプロセッサデータシート、[online]、平成14年、[平成14年9月30日検索]、インターネット<URL:http://www.st.com/stonline/books/pdf/docs/7818.pdf>
双方の通信プロトコルをソフトウェアにより処理する方式では、処理効率が悪い速度が遅い、消費電力が大きい、などの課題がある。とくに、複数の相手と同時に通話したり、音声とともに画像を送ったりする場合には、プロトコル処理が律速となり、リアルタイム性が損なわれる恐れがある。さらに、通話中は常にCPUがプロトコル処理を実行しているため、その他のアプリケーションを並行して実行させるのが困難である。処理速度を向上させるためにCPU能力を上げると、コスト、消費電力、熱発生などを増大させる結果となるため、いずれかを犠牲にして妥協点を見出す必要がある。
双方の通信プロトコルをハードウェアにより処理する方式では、高速なプロトコル処理が可能となるが、複雑な処理が必要なTCPの処理もハードウェア化するため、回路規模が大きくなり、コスト、消費電力、熱の発生などの点で問題がある。
本発明は、そうした課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、複数の通信プロトコルによるデータ通信を効率よく処理する技術を提供することにある。本発明の別の目的は、比較的簡便な回路構成により、高速でリアルタイムな通信を実現する技術を提供することにある。
本発明のある態様は、通信装置に関する。この通信装置は、ネットワークを介して受信したパケットが、リアルタイムな処理を要するデータを含むパケットであるか否かを判別する判別部と、前記パケットを一時的に保持するバッファと、前記バッファへの前記パケットの格納を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記バッファの空き領域が所定のしきい値を下回ったとき、前記リアルタイムな処理を要するデータを含むパケットの前記バッファへの格納を許可する一方、リアルタイムな処理を要するデータを含まないパケットの前記バッファへの格納を禁止する。
リアルタイムな処理を要するパケットを優先的に受信バッファに取り込んで処理することで、バッファが飽和してリアルタイムな処理を要するパケットが破棄される可能性を抑えることができる。
本発明の別の態様も、通信装置に関する。この通信装置は、ネットワークを介して受信したパケットが、データの送受信に先立って装置間で接続を確立することを要する第1の通信方式により送られたパケットであるか、装置間での接続の確立を要しない第2の通信方式により送られたパケットであるかを判別する判別部と、前記パケットを一時的に保持するバッファと、前記バッファへの前記パケットの格納を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記バッファの空き領域が所定のしきい値を下回ったとき、前記第2の通信方式により送られたパケットの前記バッファへの格納を許可する一方、前記第1の通信方式により送られたパケットの前記バッファへの格納を禁止する。
電話装置における通話音声信号や、ビデオ電話装置における映像信号などをUDPにより送受信する場合、UDPパケットをTCPパケットより優先して選択的に取り込むことにより、UDPパケットが破棄されて通話音声信号などのデータが欠落する可能性を抑えることができる。
本発明のさらに別の態様も、通信装置に関する。この通信装置は、ネットワークを介して受信したパケットの種別を判別する判別部と、前記パケットを一時的に保持するバッファと、前記バッファへのパケットの格納を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記バッファへのパケットの格納の許否を判定するためのしきい値をパケットの種別に応じて複数保持し、前記バッファの空き領域がしきい値を下回ったパケット種別のパケットの前記バッファへの格納を禁止する。
リアルタイムな処理を要するパケットや、重要度の高いパケットに対するしきい値を、その他のパケットに対するしきい値よりも低く設定してもよい。これにより、バッファの空き領域が少なくなったときに、リアルタイム性を有するパケットや、重要度の高いパケットを優先的に取り込み、パケットが破棄される可能性を抑えることができる。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法、装置、システム、などの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、複数の通信プロトコルによるデータ通信を効率よく処理することができる。また、比較的簡便な回路構成により、高速でリアルタイムな通信を実現することができる。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る通信装置の一例としてのインターネット電話装置100の全体構成を示す。インターネット電話装置100は、インターネット20を介して、他のインターネット電話装置100との間で通話を行うための装置である。インターネット電話装置100は、主に、ソフトウェア処理を実行するための汎用回路であるCPU110、プログラムエリアまたはワークエリアとして利用されるメモリ120、インターネット20を介してパケットを送受信するネットワークインターフェース部130、音声信号を入力するマイク150、音声信号を出力するスピーカ160、音声信号の圧縮符号化処理および復号処理を行うコーデック処理部140、通信プロトコルに応じた各種処理を行うプロトコル処理部170、およびこれらの構成を電気的に接続するバス102を備える。
本実施の形態のインターネット電話装置100では、トランスポート層の通信プロトコルとして、UDPを利用して音声信号を送受信する。UDPは、接続の確立を要さず、パケットを次々に送出することが可能な通信方式であるため、プロトコル処理が簡単で、かつ高速な通信が可能であり、通話音声を送るなどのリアルタイムな通信に適している。本実施の形態のインターネット電話装置100では、UDPにより送られたパケットの処理を、専用の回路であるプロトコル処理部170に実行させることで、さらに処理速度を向上させ、通話音声のリアルタイムな送受信を実現する。
インターネット電話装置100が送受信するパケットのうち、TCPにより送受信されるパケットは、CPU110を利用してソフトウェアにより処理される。リアルタイム性を要しないTCPについては、専用の回路を設けず、汎用回路によるソフトウェア処理を行うことで、回路規模の増大を抑え、コスト、消費電力、熱発生の増大を最小限に抑えることができる。本発明者の試算によれば、TCPとUDPの双方を専用回路により処理する場合に比べて、回路の面積および消費電力が約1/3で済むことが分かっている。
ネットワークインターフェース部130が受信したパケットは、プロトコル処理部170のIP処理部178に送られる。IP処理部178は、パケットが自装置に割り当てられたIPアドレスに宛てられたものであるか否かを判断し、自装置宛てのパケットのみをプロトコル検出部176に送る。プロトコル検出部176は、パケットに付されたIPヘッダ内のプロトコル種別を示すPROTを参照して、または、TCPヘッダまたはUDPヘッダを参照して、プロトコルの種別を検出する。パケットがTCPにより送られたパケットであった場合は、そのパケットのデータをバス102上に送り、CPU110によりソフトウェア処理させる。パケットがUDPのパケットであった場合は、そのパケットのデータをUDP処理部174に送り、UDPデータの処理のために専用に設けられた回路により処理させる。
UDP処理部174は、UDPパケットを処理するための専用回路であり、UDPパケットを受け取って、そのヘッダを解析し、必要な処理を実行する。セキュリティ処理部172は、データに対して暗号化処理などのセキュリティ対策が施されていた場合に、暗号を復号するなどの処理を行う。復号されたデータは、コーデック処理部140に送られる。コーデック処理部140は、圧縮符号化されていた通話音声信号を復号し、スピーカ160に出力する。
このように、本実施の形態のインターネット電話装置100では、正確性よりもリアルタイム性が重視され、通話中、常時処理が必要となる通話音声データは、UDPにより送受信を行い、専用回路であるUDP処理部174によりハードウェア処理を行う一方、リアルタイム性よりも正確性が重視されるデータは、TCPにより送受信を行い、CPU110によりソフトウェア処理を行う。これにより、回路の複雑化、回路規模、コスト、消費電力、熱発生などの増大を抑えつつ、通話音声データを高速に処理することが可能となる。このような利点は、複数の相手と同時に通話したり、通話音声とともに画像を送信するなど、大量のデータを同時に処理することが必要な場合に、より顕著となる。また、プロトコル検出部176によりパケットの種別を検出し、パケットの処理主体を高速かつ適切に選択することができる。さらに、CPU110の処理負担を軽減し、低コスト化、低消費電力化が実現できるほか、CPU110に余力ができるため、通話中に他のアプリケーションを実行することが可能となり、新たなサービスを提供することもできる。
以上、パケットを受信したときの動作について説明したが、つづいて、マイク150から入力された音声信号をパケット化して送信するときの動作について説明する。マイク150から入力された音声信号は、コーデック処理部140に送られ、符号化される。符号化された信号は、必要であれば、セキュリティ処理部172により暗号化されたあと、UDP処理部174に送られ、UDPヘッダが付され、パケット化される。このUDPパケットは、ネットワークインターフェース部130を介して、インターネット20に送出される。
図2は、本実施の形態における通信方法の手順を示すフローチャートである。ネットワークインターフェース部130がパケットを受信すると(S100)、IP処理部178が処理を行ったあと、プロトコル検出部176がUDPパケットかTCPパケットかを検出する(S102)。UDPパケットであった場合は(S102のY)、UDPパケットを処理するための専用回路であるUDP処理部174によりパケット処理が行われる(S104)。TCPパケットであった場合は(S102のN)、汎用回路であるCPU110によりパケット処理が行われる(S106)。その後、データの種類に応じて、必要な処理が行われる。
(第2の実施の形態)
図3は、第2の実施の形態に係る通信装置の一例としてのビデオ電話装置200の全体構成を示す。本実施の形態のビデオ電話装置200は、図1に示した第1の実施の形態のインターネット電話装置100の構成に加えて、入力部の一例としての画像入力部180、および出力部の一例としての表示装置190を備える。その他の構成については、第1の実施の形態と同様である。同様の構成には同じ符号を付している。本実施の形態では、画像データもUDPにより送受信される。
画像入力部180は、通話音声とともに相手に送信すべき画像を入力する。画像入力部180は、外部のカメラやビデオ再生装置などから画像を入力してもよいし、自身が撮像装置として画像を撮像してもよい。入力された画像は、コーデック処理部140に直接送られて符号化され、UDP処理部174によりUDPパケットに整形されて、ネットワークインターフェース部130によりインターネット20へ送出される。表示装置190は、通話音声とともに相手から受信した画像を表示する。ネットワークインターフェース部130が受信したUDPパケットに含まれる画像データは、UDP処理部174、セキュリティ処理部172、およびコーデック処理部140により処理され、コーデック処理部140から表示装置190に直接画像データが送られ、表示される。
(第3の実施の形態)
図4は、第3の実施の形態に係る通信装置の一例としてのデジタルカメラ300の全体構成を示す。本実施の形態のデジタルカメラ300は、電話通信機能を有しており、図1に示した第1の実施の形態のインターネット電話装置100の構成に加えて、撮像部182および表示装置190を備える。その他の構成については、第1の実施の形態と同様である。同様の構成には同じ符号を付している。
撮像部182は、CCDなどの撮像素子と、それを制御する構成を含み、静止画または動画を撮像する。撮像された画像は、コーデック処理部140に直接送られて符号化され、UDP処理部174によりUDPパケットに整形されて、ネットワークインターフェース部130によりインターネット20へ送出される。表示装置190は、通話音声とともに相手から受信した画像を表示する。ネットワークインターフェース部130が受信したUDPパケットに含まれる画像データは、UDP処理部174、セキュリティ処理部172、およびコーデック処理部140により処理され、コーデック処理部140から表示装置190に直接画像データが送られ、表示される。
(第4の実施の形態)
図5は、第4の実施の形態に係る通信装置の一例としてのビデオ電話装置200の全体構成を示す。本実施の形態のビデオ電話装置200は、図3に示した第2の実施の形態のビデオ電話装置200に比して、画像入力部180および表示装置190が、コーデック処理部140に直接接続されているのではなく、バス102に接続されている。その他の構成は図3と同様であり、同様の構成には同じ符号を付している。
画像入力部180が入力した画像は、メモリ120に保持され、適宜読み出されて、コーデック処理部140により符号化される。符号化された画像データは、UDP処理部174によりUDPパケットに整形されて、ネットワークインターフェース部130によりインターネット20へ送出される。ネットワークインターフェース部130が受信したUDPパケットに含まれる画像データは、UDP処理部174、セキュリティ処理部172、およびコーデック処理部140により処理され、バス102を介して表示装置190に送られ、表示される。
(第5の実施の形態)
図6は、第5の実施の形態に係る通信装置の一例としてのデジタルカメラ300の全体構成を示す。本実施の形態のデジタルカメラ300は、図4に示した第3の実施の形態のデジタルカメラ300に比して、撮像部182および表示装置190が、コーデック処理部140に直接接続されているのではなく、バス102に接続されている。その他の構成は図4と同様であり、同様の構成には同じ符号を付している。
撮像部182が撮像した画像は、メモリ120に保持され、適宜読み出されてコーデック処理部140により符号化される。符号化された画像データは、UDP処理部174によりUDPパケットに整形されて、ネットワークインターフェース部130によりインターネット20へ送出される。ネットワークインターフェース部130が受信したUDPパケットに含まれる画像データは、UDP処理部174、セキュリティ処理部172、およびコーデック処理部140により処理され、バス102を介して表示装置190に送られ、表示される。
(第6の実施の形態)
図7は、第6の実施の形態に係る通信装置の一例としてのインターネット電話装置100の全体構成を示す。本実施の形態のインターネット電話装置100は、図1に示した第1の実施の形態のインターネット電話装置100の構成に加えて、IP判別部186およびパケット受信部192をさらに備え、プロトコル検出部176に代えてUDP判別部184を備える。その他の構成は図1と同様であり、同様の構成には同じ符号を付している。
本実施の形態のインターネット電話装置100でも、第1の実施の形態と同様に、音声信号を含むUDPパケットを専用のハードウェアで処理することで、処理速度を向上させ、通話音声のリアルタイムな送受信を実現するが、本実施の形態では、さらにリアルタイム性を向上させるための技術を提案する。
パケット受信部192は、リアルタイム性を要するデータを含むパケットを、リアルタイム性を要しないパケットに優先して受信バッファ193に格納するために、リアルタイム性を要しないパケットについては、受信バッファ193の空き領域が所定のしきい値を下回ると受信バッファ193への格納を禁止し、リアルタイム性を要するパケットのみを格納可能とする。これにより、リアルタイム性を要するパケットの受信が遅延したり、パケットが破棄されてデータが欠落する可能性を抑えることができる。
IP判別部186は、IPパケットのうち、複雑な処理を要する特殊なパケットを判別し、そのパケットをCPU110に送ってソフトウェアにより処理させる一方、通常のIPパケットはIP処理部178に送ってハードウェアにより処理させる。これにより、IP処理部178のハードウェア規模の増大、複雑化、消費電力の増大を回避しつつ、専用のハードウェアにより通常のIPパケットを高速に処理することができる。それぞれの技術の詳細については、図を参照しつつ後述する。
図8は、パケット受信部192の内部構成を示す。制御部195は、読出し位置管理部196、書込み位置管理部197、およびバッファ飽和検出部198を含む。本実施の形態の受信バッファ193は、FIFO(First In First Out)メモリにより構成されており、読出し位置管理部196は受信バッファ193のリードアドレスを保持するレジスタであり、書込み位置管理部197は受信バッファ193のライトアドレスを保持するレジスタである。バッファ飽和検出部198は、読出し位置管理部196に保持されたリードアドレスと、書込み位置管理部197に保持されたライトアドレスとの差を算出することにより、受信バッファ193の使用領域の大きさを検出し、受信バッファ193の空き領域を把握する。
バッファ飽和検出部198は、受信バッファ193への書込みの許否を判定するための複数のしきい値を保持している。しきい値は、パケットの種別に応じて設定されており、受信バッファ193の空き領域が、あるパケット種別に対するしきい値を下回ると、その種別のパケットの受信バッファ193への書込みを禁止し、受信したパケットを破棄する。
本実施の形態では、リアルタイムな処理を要するデータを含むパケットを優先的に受信バッファ193に格納するために、リアルタイムな処理を要するパケットに対する許否判定のしきい値を、リアルタイムな処理を要しないパケットに対する許否判定のしきい値よりも低く設定する。たとえば、リアルタイムな処理を要するパケットに対するしきい値を0とし、リアルタイムな処理を要しないパケットに対するしきい値をバッファサイズの50%としたとき、バッファ飽和検出部198は、受信バッファ193の空き領域が50%を下回ると、リアルタイムな処理を要しないパケットに対してはバッファが飽和したと判定して書込みを禁止する一方、リアルタイムな処理を要するパケットに対しては空き領域があると判定して書込みを許可する。すなわち、受信バッファ193の空き領域が50%以上のときは、リアルタイムな処理を要するパケットもリアルタイムな処理を要しないパケットも受信バッファ193に格納可能とするが、空き領域が50%を下回ると、リアルタイムな処理を要するパケットのみの格納を許可する。
本実施の形態では、リアルタイム性を要する音声信号は、UDPを用いて送受信される。そのため、パケット判別部194は、受信したパケットがTCPパケットであるかUDPパケットであるかを判別し、TCPパケットであれば、リアルタイムな処理を要しないパケットに対しての許否判定を採用し、UDPパケットであれば、リアルタイムな処理を要するパケットに対しての許否判定を採用する。パケット判別部194は、格納を許可されたパケットを受信バッファ193に格納し、格納を拒否されたパケットを破棄する。
TCPでは、FTP(File Transfer Protocol)によりデータファイルを転送する場合など、一時に大量のパケットを受信する可能性があるが、このとき、受信バッファ193がTCPパケットで飽和し、UDPパケットを受信できなくなる恐れがある。音声信号を含むUDPパケットは、リアルタイムに再生する必要があるので、UDPパケットが優先的に受信バッファ193を利用できるようにすることで、パケットの破棄によるデータの欠落を最小限に抑える。UDPは再送制御を行わないので、いったんパケットが破棄されると再び取得することができないが、TCPは、再送制御を行うので、欠落したデータを再送により補うことが可能である。
受信バッファ193を2つ設け、一方にリアルタイム性を要するパケットを格納し、他方にリアルタイム性を要しないパケットを格納するように構成してもよいが、上述の技術を用いることにより、1つの受信バッファ193でリアルタイムな処理を要するパケットを優先的に受信することができるので、2つの受信バッファ193を設ける場合に比べて、ハードウェア規模を抑え、消費電力を低減することができる。
リアルタイムな処理を要するデータを含むか否かを示す情報をパケットのヘッダ情報に格納しておき、その情報を参照してパケットの種別を取得し、受信バッファ193への格納の許否を判定してもよい。リアルタイム性の有無だけでなく、他の観点に基づいてしきい値を設定し、受信バッファ193への格納の優先度を決定してもよい。たとえば、重要度が高く、データの欠落が許されないパケットのしきい値を他のパケットのしきい値よりも低く設定し、優先的に取り込むようにしてもよい。パケット判別部194がしきい値を保持し、バッファ飽和検出部198から受信バッファ193の残量を取得して、受信バッファ193への書込みの許否を判定してもよい。
図9は、本実施の形態におけるパケットの受信手順を示すフローチャートである。ネットワークインターフェース部130がパケットを受信すると(S200)、パケット判別部194がリアルタイムな処理を要するデータを含むパケットか否かを判別する(S202)。リアルタイム性のパケットであった場合は(S202のY)、リアルタイム性のパケットに対して設定されたしきい値を用いて受信バッファ193への格納の許否が判定される(S204)。リアルタイム性のパケットでなかった場合は(S202のN)、非リアルタイム性のパケットに対して設定されたしきい値を用いて受信バッファ193への格納の許否が判定される(S206)。そして、受信したパケットの受信バッファ193への格納が許可された場合は(S208のY)、パケットを受信バッファ193に格納し(S210)、格納が許可されなかった場合は(S208のN)、パケットは破棄される(S212)。
図10は、IP判別部186の内部構成を示す。第1の判別部の一例としてのIP判別部186は、IPヘッダ検出部187、IPヘッダ判定部188、およびパケット出力切替部189を含む。IPヘッダ検出部187は、パケット受信部192から取得したパケットのIPヘッダを検出し、IPヘッダ判定部188に送る。IPヘッダ判定部188は、IPヘッダなどを参照して、そのパケットが通常のIPパケットであるか、複雑な処理を要する特殊なIPパケットであるかを判定し、判定結果をパケット出力切替部189に通知する。特殊なIPパケットは、たとえば、オプション付きIPパケット、フラグメント化されたIPパケットなどであってもよい。パケット出力切替部189は、IPヘッダ判定部188の判定結果に基づいて、IPヘッダ検出部187が取得したIPパケットの出力先を切り替える。パケット出力切替部189は、通常のIPパケットをハードウェアにより処理させるために第1の専用回路の一例としてのIP処理部178へ出力し、複雑な処理を要する特殊なIPパケットをソフトウェアにより処理させるためにバスインターフェースを介して汎用回路の一例としてのCPU110へ出力する。
フラグメント化されたIPパケットは、パケットの順序の管理や、欠落や重複があったときの処理など、通常のIP処理よりも複雑な処理が必要となる。また、オプション付きIPパケットは、付されたオプションに応じた処理が必要となる。このような例外的な処理もハードウェアにより実現しようとすると、回路規模が増大し、コストや消費電力の増大を招く。そのため、通常のIPパケットのみを処理可能なハードウェアのみを設けることで、コストや消費電力を抑える。
IP処理部178により処理されたパケットは、第2の判別部の一例としてのUDP判別部184に送られる。UDP判別部184は、受信したパケットがTCPパケットであるかUDPパケットであるかを判別し、UDPパケットは第2の専用回路の一例としてのUDP処理部174によりハードウェア処理する一方、TCPパケットは汎用回路の一例としてのCPU110によりソフトウェア処理する。ここで、UDP判別部184は、第1の実施の形態におけるプロトコル検出部176と同様の機能を有するが、本実施の形態では、通信プロトコルのうちトランスポート層の通信方式の種別を判別することを明示するために、この名称を用いている。
このように、本実施の形態のインターネット電話装置100では、IP判別部186によりIPパケットの種別を検出し、パケットの処理主体を高速かつ適切に選択することができる。また、通話音声などのリアルタイムな処理を要するデータを含む通常のIPパケットは専用回路であるIP処理部178により高速に処理を行いつつ、複雑な処理を要する特殊なIPパケットはCPU110によりソフトウェア処理を行うことにより、回路の複雑化、回路規模、コスト、消費電力、熱発生などの増大を抑えることができる。
図11は、本実施の形態におけるパケット処理手順を示すフローチャートである。ネットワークインターフェース部130がパケットを受信すると(S300)、IP判別部186が通常のIPパケットか否かを判別する(S302)。通常のIPパケットであった場合は(S302のY)、専用回路であるIP処理部178によりIPのパケット処理が行われる(S304)。フラグメント化されたIPパケットなど、複雑な処理を要する特殊なIPパケットであった場合は(S302のN)、汎用回路であるCPU110に送られ、ソフトウェアによりパケット処理が行われる(S310)。UDP判別部184は、IP処理部178により処理されたパケットがUDPパケットであるか否かを判別する(S306)。UDPパケットであった場合は(S306のY)、専用回路であるUDP処理部174によりUDPのパケット処理が行われる。TCPパケットであった場合は(S306のN)、汎用回路であるCPU110に送られ、ソフトウェアによりパケット処理が行われる(S310)。
以上、本発明を実施の形態をもとに説明した。この実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。以下、そうした例を述べる。
実施の形態では、電話装置を例にとって説明したが、本発明の技術は、コンピュータや携帯電話など、ストリームデータを送受信する通信装置全般に利用可能である。
IP処理部178、プロトコル検出部176、UDP処理部174の機能を有する回路を、一つの半導体基板上に搭載してもよい。さらに、セキュリティ処理部172、コーデック処理部140、CPU110などの回路を搭載してもよい。これにより、通信装置の小型化、軽量化、高速化を図ることができる。
第1の実施の形態に係る通信装置の一例としてのインターネット電話装置の全体構成を示す図である。 第1の実施の形態に係る通信方法の手順を示すフローチャートである。 第2の実施の形態に係る通信装置の一例としてのビデオ電話装置の全体構成を示す図である。 第3の実施の形態に係る通信装置の一例としてのデジタルカメラの全体構成を示す図である。 第4の実施の形態に係る通信装置の一例としてのビデオ電話装置の全体構成を示す図である。 第5の実施の形態に係る通信装置の一例としてのデジタルカメラの全体構成を示す図である。 第6の実施の形態に係る通信装置の一例としてのインターネット電話装置の全体構成を示す図である。 第6の実施の形態に係るインターネット電話装置のパケット受信部の内部構成を示す図である。 第6の実施の形態におけるパケットの受信手順を示すフローチャートである。 第6の実施の形態に係るインターネット電話装置のIP判別部の内部構成を示す図である。 第6の実施の形態におけるパケットのパケット処理手順を示すフローチャートである。
符号の説明
20 インターネット、 100 インターネット電話装置、 130 ネットワークインターフェース部、 140 コーデック処理部、 150 マイク、 160 スピーカ、 170 プロトコル処理部、 172 セキュリティ処理部、 174 UDP処理部、 176 プロトコル検出部、 178 IP処理部、 180 画像入力部、 182 撮像部、 184 UDP判別部、 186 IP判別部、 190 表示装置、 192 パケット受信部、 193 受信バッファ、 194 パケット判別部、 195 制御部、 200 ビデオ電話装置、 300 デジタルカメラ。

Claims (4)

  1. ネットワークを介して受信したパケットが、リアルタイムな処理を要するデータを含むパケットであるか否かを判別する判別部と、
    前記パケットを一時的に保持するバッファと、
    前記バッファへの前記パケットの格納を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記バッファの空き領域が所定のしきい値を下回ったとき、前記リアルタイムな処理を要するデータを含むパケットの前記バッファへの格納を許可する一方、リアルタイムな処理を要するデータを含まないパケットの前記バッファへの格納を禁止することを特徴とする通信装置。
  2. ネットワークを介して受信したパケットが、データの送受信に先立って装置間で接続を確立することを要する第1の通信方式により送られたパケットであるか、装置間での接続の確立を要しない第2の通信方式により送られたパケットであるかを判別する判別部と、
    前記パケットを一時的に保持するバッファと、
    前記バッファへの前記パケットの格納を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記バッファの空き領域が所定のしきい値を下回ったとき、前記第2の通信方式により送られたパケットの前記バッファへの格納を許可する一方、前記第1の通信方式により送られたパケットの前記バッファへの格納を禁止することを特徴とする通信装置。
  3. ネットワークを介して受信したパケットの種別を判別する判別部と、
    前記パケットを一時的に保持するバッファと、
    前記バッファへのパケットの格納を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記バッファへのパケットの格納の許否を判定するためのしきい値をパケットの種別に応じて複数保持し、前記バッファの空き領域がしきい値を下回ったパケット種別のパケットの前記バッファへの格納を禁止することを特徴とする通信装置。
  4. リアルタイムな処理を要するパケットの種別のしきい値を、リアルタイムな処理を要しないパケットの種別のしきい値よりも低く設定したことを特徴とする請求項3に記載の通信装置。
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