JP2004172689A - 本画像用画面の周囲に残像もしくは先駆画像を表示できるテレビモニタ - Google Patents
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Abstract
【課題】出演者や看る者の意識にまで踏み込んだ効果的な残像や先駆画像等を表現することの可能な本画像用画面の周囲に残像もしくは先駆画像を表示できるテレビモニタを提供することを目的とする。
【解決手段】テレビモニタの画面を本画像用画面と、その周囲に配置した残像用画面もしくは先駆画像用画面とで構成し、各残像用画面もしくは先駆画像用画面に表示された各残像もしくは先駆画像の画像データを生成する残像もしくは先駆画像データ生成手段を備え、各残像用画面もしくは先駆画像用画面中の残像もしくは先駆画像を本画像用画面中の本画像から離れる方向に向かうにしたがって順次遅延もしくは先駆させるよう構成し、各残像用画面もしくは先駆画像用画面の密度を時間の経過に応じ、本画像用画面中の本画像から離れる方向に向かって順次変化するようにして、残像用画面もしくは先駆画像用画面により時間の経過が理解できるようにしたことを特徴とする本画像用画面の周囲に残像もしくは先駆画像を表示できるテレビモニタ。
【選択図】 図1
【解決手段】テレビモニタの画面を本画像用画面と、その周囲に配置した残像用画面もしくは先駆画像用画面とで構成し、各残像用画面もしくは先駆画像用画面に表示された各残像もしくは先駆画像の画像データを生成する残像もしくは先駆画像データ生成手段を備え、各残像用画面もしくは先駆画像用画面中の残像もしくは先駆画像を本画像用画面中の本画像から離れる方向に向かうにしたがって順次遅延もしくは先駆させるよう構成し、各残像用画面もしくは先駆画像用画面の密度を時間の経過に応じ、本画像用画面中の本画像から離れる方向に向かって順次変化するようにして、残像用画面もしくは先駆画像用画面により時間の経過が理解できるようにしたことを特徴とする本画像用画面の周囲に残像もしくは先駆画像を表示できるテレビモニタ。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は本画像用画面の周囲に残像もしくは先駆画像を表示できるテレビモニタに係り、特に、テレビモニタ上を移動する画像主体、例えばドラマの主人公やその乗り物、あるいはゲームにおけるキャラクタの残像もしくは先駆画像を本画像の周囲に表示するようにした、本画像用画面の周囲に残像もしくは先駆画像を表示できるテレビモニタに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、本画像と他の画像、あるいは複数の画像を画面を分割して同時に表示できるようにしたテレビモニタはすでに広く使用されている。すなわち、
1)テレビモニタ画面中に表示されるテレビ画像の中に他のテレビ画像をはめ込んで表示するテレビインテレビ方式
2)DVE等のテレビジョン特殊効果装置による静止画複数分割表示方式
等が提供されている。
しかしながら、このような分割画面を備えたテレビ画像においては、各分割画面はそれぞれ独立しており、この発明の目的としているような残像や先駆画像を表示することについては何も考慮されていない。
【0003】一方、テレビ画像における残像は、画像を鮮明にする過程の中で残像を除去することが避けて通れない課題となっていた。
この残像現象は、もともと映画やテレビを成り立たせている生理学的現象である。すなわち、映像は見られた後も短い時間は眼の網膜に保持されたままでいる。したがって、別の映像がその残像が消えるより前に取って代われば、動きの錯覚を作り出すことができる。映画やテレビの動画はこのような現象を利用しているのである。
【0004】ところがテレビ画像の中の物体の移動が速いと、その速度に残像の消える速度が追いつかず、画像中に残像が障害物となって残ってしまい、非常に見づらく粗悪な画像となってしまう結果となっていた。
【0005】他方、コンピュータグラフィックス(以下CGという)等においては、テレビモニタ中の物体の移動にスピード感を持たせるため、従来、移動中の物体の後方に当該物体の残像を表示することも行われている。
従来の、スピード感を持たせるための残像表示の方法としては、
1)移動方向と移動速度に対応した残像のパターンを、必要な種類だけ、予め記憶しておき、移動物体の移動方向と移動速度に対応した残像パターンを選択して、移動物体の後方に表示する方法
2)また、別の方法としては、一般的なモーションブラー表現を用いる方法として、動きを表現するために移動物体の形状を移動中に変化させ、移動物体が移動中に通過した移動軌跡上で、通過時点での移動物体の形状を残像として表示する方法がある。
3)また、別の方法としては、移動物体の後方に、移動物体のパターンを点滅させて表示して、残像とする方法がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従来のいずれのものも、例えば残像の処理や残像の利用のみで、出演者や看る者の意識にまで踏み込んだ画像や映像を提供することはできなかった。
【0007】本発明は、上記の点に鑑みてなされたもので、出演者や看る者の意識にまで踏み込んだ効果的な残像や先駆画像等を表現することの可能な本画像用画面の周囲に残像もしくは先駆画像を表示できるテレビモニタを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわちこの発明の本画像用画面の周囲に残像もしくは先駆画像を表示できるテレビモニタは、テレビモニタの画面を本画像用画面と、その周囲に配置した残像用画面もしくは先駆画像用画面とで構成し、各残像用画面もしくは先駆画像用画面に表示された各残像もしくは先駆画像の画像データを生成する残像もしくは先駆画像データ生成手段を備え、各残像用画面もしくは先駆画像用画面中の残像もしくは先駆画像を本画像用画面中の本画像から離れる方向に向かうにしたがって順次遅延もしくは先駆させるよう構成し、各残像用画面もしくは先駆画像用画面の密度を時間の経過に応じ、本画像用画面中の本画像から離れる方向に向かって順次変化するようにして、残像用画面もしくは先駆画像用画面により時間の経過が理解できるようにしたことを特徴とするものである。
【0009】また、この発明の本画像用画面の周囲に残像もしくは先駆画像を表示できるテレビモニタは、上記各残像もしくは先駆画像用画面が、本画像用画面の周囲の上下左右の4面に形成されていることをも特徴とするものである。
【0010】上記したこの発明では、予め画面を分割して本画像用画面とその周囲に配置した残像もしくは先駆画像用画面とで構成し、本画像用画面の周囲に残像もしくは先駆画像用画面を複数表示する。このため、本画像の見やすさが確実に確保されているのである。
【0011】なおかつ残像もしくは先駆画像用画面には、各残像用画面もしくは先駆画像用画面の密度を時間の経過に応じ、本画像用画面中の本画像から離れる方向に向かって順次変化するようにして、残像用画面もしくは先駆画像用画面により時間の経過が理解できるようにしたので、テレビモニタ内で本画像と、残像もしくは先駆画像用画面における残像もしくは先駆画像による時間の経過とを同時に表示することを可能とすることができる。言い換えると、残像用画面もしくは先駆画像用画面において出演者や看る者の意識を反映した画像を提供することができ、立体感や臨場感のある映像を提供することができるのである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下この発明の、本画像用画面の周囲に残像もしくは先駆画像を表示できるテレビモニタの実施の形態を、図面に基いて詳細に説明する。
【0013】図1はこの発明の本画像用画面の周囲に残像もしくは先駆画像を表示できるテレビモニタの一実施例を示す説明図、図2(a)、(b)は残像もしくは先駆画像を表示する箇所のそれぞれ部分図および詳細図、図3は本発明を適用したテレビモニタでサッカーを放映する場合を示す概略図、図4は図3の映像の時間から所定時間経過した状態の概略図、図5は上記画像を撮影する場合についての説明図である。
【0014】この発明のテレビモニタは、図1に示すような、テレビジョンやVTR、ゲーム機等の本体部分(図ではテレビモニタと一体化)、制御部11、テレビモニタ12、スピーカ13のようなシステム構成からなっている。
【0015】上記本体部分は、全体の制御を行うCPU(中央処理装置)、システムプログラムや固定のデータ等が格納されたROM、各種データの一時格納や、各種作業を行うためのRAM、タイマ、CD−ROMやDVD装置、CPUに制御されてテレビモニタ(表示装置)12にビデオ信号を供給するビデオジェネレータ、オーディオ信号を生成するサウンドジェネレータ等を備えていることが望ましい。
【0016】CPUは、RAMに格納されたシステムプログラムに従い、本画像の進行に応じて残像や先駆画像を制御する。ずなわち、CPUはテレビモニタ12の画面に本画像を表示させ、また、本画像の進行に合わせてビデオジェネレータやサウンドジェネレータにビデオ・オーディオ信号を生成させて、スピーカ13から本画像の効果音を出力させる。同時にRAMに本画像から分離した残像もしくは先駆画像用データを記憶させておき、本画像から所定の時間遅延もしくは先駆させてビデオジェネレータやサウンドジェネレータにビデオ・オーディオ信号を生成することにより、残像もしくは先駆画像を本画像の周囲に表示させる。
【0017】この本画像から分離した残像もしくは先駆画像を本画像から遅延させてテレビモニタ12に表示する手段としては、プログラムによりビデオジェネレータやサウンドジェネレータを制御して実行したり、残像もしくは先駆画像用画面の遅延処理の制御を遅延回路を用いて実行することによって行なうことが挙げられる。
【0018】次に、テレビモニタ12の画面中の本画像用画面31の周囲に表示する残像もしくは先駆画像の表示について図1ないし図2に基いて説明する。ここでは、本画像用画面31の周囲を上下左右に4分割して、残像もしくは先駆画像を表示できる画面32を形成している。もちろん、この残像もしくは先駆画像用画面32の分割方法はこのような4分割に限定されるものではなく、分割位置や分割数はテレビモニタの大きさ等を配慮して適宜決定することができる。
【0019】なおその際、テレビモニタ12の上記各残像もしくは先駆画像用画面32を本画像用画面31に対して傾斜して形成しておけば、より立体感や臨場感のある映像を得ることができる。すなわち、各残像もしくは先駆画像用画面32を手前側に傾斜させておけば画面の奥に向かう移動物体のスピード感がより臨場感のあるものとなり、各残像もしくは先駆画像用画面32を奥側に傾斜させておけば画面の奥の方から進行してくる移動物体のスピード感がより臨場感のあるものとなる。
【0020】上記各残像もしくは先駆画像用画面32は、その密度を時間の経過に応じ、本画像用画面31中の本画像から離れる方向に向かって順次変化するようにしてある。すなわち、図1の0点からA´点までの長さ(幅d−1と距離l)0⇔A´は、本画像用画面31のA地点から0地点までの長さを縮小して表示するものである。なお、図2における幅d−1,d−2および距離lは、それぞれ通常の画像幅の3〜4倍の画像を縮小して表示するものでなければならない。
【0021】ただし、画像中の物体の移動が速いときは、各残像もしくは先駆画像用画面32においては本画像用画面31の周辺端部からテレビモニタ12の外縁に向かって、最初は本画像との縮小率は小さく、したがって画像の残像もはっきりしており、徐々に縮小率が上がって最後にはほとんどボケた状態となるようにすることが望ましい。もちろん、縮小率が上がって画像が潰れるような場合には、黒く表示するよりもグラデーションで白くぼかすことのほうがより見やすくなる。
【0022】このようにして残像用画面もしくは先駆画像用画面32により、画像中の物体の移動が速いときは、最初は本画像との縮小率は小さく、したがって画像の残像もはっきりしており、徐々に縮小率が上がって最後にはほとんどボケた状態となるようにすれば、テレビモニタ12の画像中で時間の経過が理解できるようになり、より一層立体感や臨場感のある、優れた画像を見ることができるようになる。
【0023】以上に説明したこの発明の本画像用画面の周囲に残像もしくは先駆画像を表示できるテレビモニタ12における残像もしくは先駆画像の表示例を図3以下に基いて具体的に説明する。
【0024】図3および図4は本発明をサッカーの中継の場合を例にとって説明するためのものである。すなわち、図3は攻撃側の選手が本画像用画面31内のゴールGを目指して進んでいるシーンであるが、残像用画面もしくは先駆画像用画面32により主人公の両側から相手方の選手Pがせまっている気配を表示している。
【0025】他方、ボールキーパーKが後方のゴールGのポールPoの幅をとして気配で感じるものを、図4のように残像用画面もしくは先駆画像用画面32において表示することにより、ゴールキーパーKの左右移動を残像として、あるいは先駆画像として映し出すものである。
【0026】このような本画像用画面31、残像用画面もしくは先駆画像用画面32は、図5のようにして撮影することができる。先ず最初に出演者本人の目の位置が決められる。その両側に監督MやカメラC、上部にライトLが配置されている。そして出演者は、カメラC、監督M、ライトLを意識しながら、出演者本人の意識を、例えば残像や先駆画像として映し出すのである。
【0027】
【発明の効果】上記したこの発明では、予め画面を分割して本画像用画面とその周囲に配置した残像もしくは先駆画像用画面とで構成し、本画像用画面の周囲に残像もしくは先駆画像用画面を複数表示する。このため、本画像の見やすさが確実に確保できるようになった。
【0028】なおかつ残像もしくは先駆画像用画面には、各残像用画面もしくは先駆画像用画面の密度を時間の経過に応じ、本画像用画面中の本画像から離れる方向に向かって順次変化するようにして、残像用画面もしくは先駆画像用画面により時間の経過が理解できるようにしたので、テレビモニタ内で本画像と、残像もしくは先駆画像用画面における残像もしくは先駆画像による時間の経過とを同時に表示することを可能とすることができる。言い換えると、残像用画面もしくは先駆画像用画面において出演者や看る者の意識を反映した画像を提供することができ、立体感や臨場感のある映像を提供することができるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の本画像用画面の周囲に残像もしくは先駆画像を表示できるテレビモニタの一実施例を示す説明図である。
【図2】(a)、(b)は残像もしくは先駆画像を表示する箇所のそれぞれ部分図および詳細図である。
【図3】本発明を適用したテレビモニタでサッカーを放映する場合を示す概略図である。
【図4】図3の映像の時間から所定時間経過した状態の概略図である。
【図5】上記画像を撮影する場合についての説明図である。
【符号の説明】
11 制御部
12 テレビモニタ
13 スピーカ
31 本画像用画面
32 残像もしくは先駆画像用画面
【発明の属する技術分野】この発明は本画像用画面の周囲に残像もしくは先駆画像を表示できるテレビモニタに係り、特に、テレビモニタ上を移動する画像主体、例えばドラマの主人公やその乗り物、あるいはゲームにおけるキャラクタの残像もしくは先駆画像を本画像の周囲に表示するようにした、本画像用画面の周囲に残像もしくは先駆画像を表示できるテレビモニタに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、本画像と他の画像、あるいは複数の画像を画面を分割して同時に表示できるようにしたテレビモニタはすでに広く使用されている。すなわち、
1)テレビモニタ画面中に表示されるテレビ画像の中に他のテレビ画像をはめ込んで表示するテレビインテレビ方式
2)DVE等のテレビジョン特殊効果装置による静止画複数分割表示方式
等が提供されている。
しかしながら、このような分割画面を備えたテレビ画像においては、各分割画面はそれぞれ独立しており、この発明の目的としているような残像や先駆画像を表示することについては何も考慮されていない。
【0003】一方、テレビ画像における残像は、画像を鮮明にする過程の中で残像を除去することが避けて通れない課題となっていた。
この残像現象は、もともと映画やテレビを成り立たせている生理学的現象である。すなわち、映像は見られた後も短い時間は眼の網膜に保持されたままでいる。したがって、別の映像がその残像が消えるより前に取って代われば、動きの錯覚を作り出すことができる。映画やテレビの動画はこのような現象を利用しているのである。
【0004】ところがテレビ画像の中の物体の移動が速いと、その速度に残像の消える速度が追いつかず、画像中に残像が障害物となって残ってしまい、非常に見づらく粗悪な画像となってしまう結果となっていた。
【0005】他方、コンピュータグラフィックス(以下CGという)等においては、テレビモニタ中の物体の移動にスピード感を持たせるため、従来、移動中の物体の後方に当該物体の残像を表示することも行われている。
従来の、スピード感を持たせるための残像表示の方法としては、
1)移動方向と移動速度に対応した残像のパターンを、必要な種類だけ、予め記憶しておき、移動物体の移動方向と移動速度に対応した残像パターンを選択して、移動物体の後方に表示する方法
2)また、別の方法としては、一般的なモーションブラー表現を用いる方法として、動きを表現するために移動物体の形状を移動中に変化させ、移動物体が移動中に通過した移動軌跡上で、通過時点での移動物体の形状を残像として表示する方法がある。
3)また、別の方法としては、移動物体の後方に、移動物体のパターンを点滅させて表示して、残像とする方法がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従来のいずれのものも、例えば残像の処理や残像の利用のみで、出演者や看る者の意識にまで踏み込んだ画像や映像を提供することはできなかった。
【0007】本発明は、上記の点に鑑みてなされたもので、出演者や看る者の意識にまで踏み込んだ効果的な残像や先駆画像等を表現することの可能な本画像用画面の周囲に残像もしくは先駆画像を表示できるテレビモニタを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわちこの発明の本画像用画面の周囲に残像もしくは先駆画像を表示できるテレビモニタは、テレビモニタの画面を本画像用画面と、その周囲に配置した残像用画面もしくは先駆画像用画面とで構成し、各残像用画面もしくは先駆画像用画面に表示された各残像もしくは先駆画像の画像データを生成する残像もしくは先駆画像データ生成手段を備え、各残像用画面もしくは先駆画像用画面中の残像もしくは先駆画像を本画像用画面中の本画像から離れる方向に向かうにしたがって順次遅延もしくは先駆させるよう構成し、各残像用画面もしくは先駆画像用画面の密度を時間の経過に応じ、本画像用画面中の本画像から離れる方向に向かって順次変化するようにして、残像用画面もしくは先駆画像用画面により時間の経過が理解できるようにしたことを特徴とするものである。
【0009】また、この発明の本画像用画面の周囲に残像もしくは先駆画像を表示できるテレビモニタは、上記各残像もしくは先駆画像用画面が、本画像用画面の周囲の上下左右の4面に形成されていることをも特徴とするものである。
【0010】上記したこの発明では、予め画面を分割して本画像用画面とその周囲に配置した残像もしくは先駆画像用画面とで構成し、本画像用画面の周囲に残像もしくは先駆画像用画面を複数表示する。このため、本画像の見やすさが確実に確保されているのである。
【0011】なおかつ残像もしくは先駆画像用画面には、各残像用画面もしくは先駆画像用画面の密度を時間の経過に応じ、本画像用画面中の本画像から離れる方向に向かって順次変化するようにして、残像用画面もしくは先駆画像用画面により時間の経過が理解できるようにしたので、テレビモニタ内で本画像と、残像もしくは先駆画像用画面における残像もしくは先駆画像による時間の経過とを同時に表示することを可能とすることができる。言い換えると、残像用画面もしくは先駆画像用画面において出演者や看る者の意識を反映した画像を提供することができ、立体感や臨場感のある映像を提供することができるのである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下この発明の、本画像用画面の周囲に残像もしくは先駆画像を表示できるテレビモニタの実施の形態を、図面に基いて詳細に説明する。
【0013】図1はこの発明の本画像用画面の周囲に残像もしくは先駆画像を表示できるテレビモニタの一実施例を示す説明図、図2(a)、(b)は残像もしくは先駆画像を表示する箇所のそれぞれ部分図および詳細図、図3は本発明を適用したテレビモニタでサッカーを放映する場合を示す概略図、図4は図3の映像の時間から所定時間経過した状態の概略図、図5は上記画像を撮影する場合についての説明図である。
【0014】この発明のテレビモニタは、図1に示すような、テレビジョンやVTR、ゲーム機等の本体部分(図ではテレビモニタと一体化)、制御部11、テレビモニタ12、スピーカ13のようなシステム構成からなっている。
【0015】上記本体部分は、全体の制御を行うCPU(中央処理装置)、システムプログラムや固定のデータ等が格納されたROM、各種データの一時格納や、各種作業を行うためのRAM、タイマ、CD−ROMやDVD装置、CPUに制御されてテレビモニタ(表示装置)12にビデオ信号を供給するビデオジェネレータ、オーディオ信号を生成するサウンドジェネレータ等を備えていることが望ましい。
【0016】CPUは、RAMに格納されたシステムプログラムに従い、本画像の進行に応じて残像や先駆画像を制御する。ずなわち、CPUはテレビモニタ12の画面に本画像を表示させ、また、本画像の進行に合わせてビデオジェネレータやサウンドジェネレータにビデオ・オーディオ信号を生成させて、スピーカ13から本画像の効果音を出力させる。同時にRAMに本画像から分離した残像もしくは先駆画像用データを記憶させておき、本画像から所定の時間遅延もしくは先駆させてビデオジェネレータやサウンドジェネレータにビデオ・オーディオ信号を生成することにより、残像もしくは先駆画像を本画像の周囲に表示させる。
【0017】この本画像から分離した残像もしくは先駆画像を本画像から遅延させてテレビモニタ12に表示する手段としては、プログラムによりビデオジェネレータやサウンドジェネレータを制御して実行したり、残像もしくは先駆画像用画面の遅延処理の制御を遅延回路を用いて実行することによって行なうことが挙げられる。
【0018】次に、テレビモニタ12の画面中の本画像用画面31の周囲に表示する残像もしくは先駆画像の表示について図1ないし図2に基いて説明する。ここでは、本画像用画面31の周囲を上下左右に4分割して、残像もしくは先駆画像を表示できる画面32を形成している。もちろん、この残像もしくは先駆画像用画面32の分割方法はこのような4分割に限定されるものではなく、分割位置や分割数はテレビモニタの大きさ等を配慮して適宜決定することができる。
【0019】なおその際、テレビモニタ12の上記各残像もしくは先駆画像用画面32を本画像用画面31に対して傾斜して形成しておけば、より立体感や臨場感のある映像を得ることができる。すなわち、各残像もしくは先駆画像用画面32を手前側に傾斜させておけば画面の奥に向かう移動物体のスピード感がより臨場感のあるものとなり、各残像もしくは先駆画像用画面32を奥側に傾斜させておけば画面の奥の方から進行してくる移動物体のスピード感がより臨場感のあるものとなる。
【0020】上記各残像もしくは先駆画像用画面32は、その密度を時間の経過に応じ、本画像用画面31中の本画像から離れる方向に向かって順次変化するようにしてある。すなわち、図1の0点からA´点までの長さ(幅d−1と距離l)0⇔A´は、本画像用画面31のA地点から0地点までの長さを縮小して表示するものである。なお、図2における幅d−1,d−2および距離lは、それぞれ通常の画像幅の3〜4倍の画像を縮小して表示するものでなければならない。
【0021】ただし、画像中の物体の移動が速いときは、各残像もしくは先駆画像用画面32においては本画像用画面31の周辺端部からテレビモニタ12の外縁に向かって、最初は本画像との縮小率は小さく、したがって画像の残像もはっきりしており、徐々に縮小率が上がって最後にはほとんどボケた状態となるようにすることが望ましい。もちろん、縮小率が上がって画像が潰れるような場合には、黒く表示するよりもグラデーションで白くぼかすことのほうがより見やすくなる。
【0022】このようにして残像用画面もしくは先駆画像用画面32により、画像中の物体の移動が速いときは、最初は本画像との縮小率は小さく、したがって画像の残像もはっきりしており、徐々に縮小率が上がって最後にはほとんどボケた状態となるようにすれば、テレビモニタ12の画像中で時間の経過が理解できるようになり、より一層立体感や臨場感のある、優れた画像を見ることができるようになる。
【0023】以上に説明したこの発明の本画像用画面の周囲に残像もしくは先駆画像を表示できるテレビモニタ12における残像もしくは先駆画像の表示例を図3以下に基いて具体的に説明する。
【0024】図3および図4は本発明をサッカーの中継の場合を例にとって説明するためのものである。すなわち、図3は攻撃側の選手が本画像用画面31内のゴールGを目指して進んでいるシーンであるが、残像用画面もしくは先駆画像用画面32により主人公の両側から相手方の選手Pがせまっている気配を表示している。
【0025】他方、ボールキーパーKが後方のゴールGのポールPoの幅をとして気配で感じるものを、図4のように残像用画面もしくは先駆画像用画面32において表示することにより、ゴールキーパーKの左右移動を残像として、あるいは先駆画像として映し出すものである。
【0026】このような本画像用画面31、残像用画面もしくは先駆画像用画面32は、図5のようにして撮影することができる。先ず最初に出演者本人の目の位置が決められる。その両側に監督MやカメラC、上部にライトLが配置されている。そして出演者は、カメラC、監督M、ライトLを意識しながら、出演者本人の意識を、例えば残像や先駆画像として映し出すのである。
【0027】
【発明の効果】上記したこの発明では、予め画面を分割して本画像用画面とその周囲に配置した残像もしくは先駆画像用画面とで構成し、本画像用画面の周囲に残像もしくは先駆画像用画面を複数表示する。このため、本画像の見やすさが確実に確保できるようになった。
【0028】なおかつ残像もしくは先駆画像用画面には、各残像用画面もしくは先駆画像用画面の密度を時間の経過に応じ、本画像用画面中の本画像から離れる方向に向かって順次変化するようにして、残像用画面もしくは先駆画像用画面により時間の経過が理解できるようにしたので、テレビモニタ内で本画像と、残像もしくは先駆画像用画面における残像もしくは先駆画像による時間の経過とを同時に表示することを可能とすることができる。言い換えると、残像用画面もしくは先駆画像用画面において出演者や看る者の意識を反映した画像を提供することができ、立体感や臨場感のある映像を提供することができるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の本画像用画面の周囲に残像もしくは先駆画像を表示できるテレビモニタの一実施例を示す説明図である。
【図2】(a)、(b)は残像もしくは先駆画像を表示する箇所のそれぞれ部分図および詳細図である。
【図3】本発明を適用したテレビモニタでサッカーを放映する場合を示す概略図である。
【図4】図3の映像の時間から所定時間経過した状態の概略図である。
【図5】上記画像を撮影する場合についての説明図である。
【符号の説明】
11 制御部
12 テレビモニタ
13 スピーカ
31 本画像用画面
32 残像もしくは先駆画像用画面
Claims (2)
- テレビモニタの画面を本画像用画面と、その周囲に配置した残像用画面もしくは先駆画像用画面とで構成し、各残像用画面もしくは先駆画像用画面に表示された各残像もしくは先駆画像の画像データを生成する残像もしくは先駆画像データ生成手段を備え、各残像用画面もしくは先駆画像用画面中の残像もしくは先駆画像を本画像用画面中の本画像から離れる方向に向かうにしたがって順次遅延もしくは先駆させるよう構成し、各残像用画面もしくは先駆画像用画面の密度を時間の経過に応じ、本画像用画面中の本画像から離れる方向に向かって順次変化するようにして、残像用画面もしくは先駆画像用画面により時間の経過が理解できるようにしたことを特徴とする本画像用画面の周囲に残像もしくは先駆画像を表示できるテレビモニタ。
- 各残像もしくは先駆画像用画面が、本画像用画面の周囲の上下左右の4面に形成されている、請求項1に記載の本画像用画面の周囲に残像もしくは先駆画像を表示できるテレビモニタ。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002333083A JP2004172689A (ja) | 2002-11-18 | 2002-11-18 | 本画像用画面の周囲に残像もしくは先駆画像を表示できるテレビモニタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002333083A JP2004172689A (ja) | 2002-11-18 | 2002-11-18 | 本画像用画面の周囲に残像もしくは先駆画像を表示できるテレビモニタ |
Publications (1)
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---|---|
JP2004172689A true JP2004172689A (ja) | 2004-06-17 |
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ID=32697893
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006033259A1 (ja) * | 2004-09-21 | 2006-03-30 | Konami Digital Entertainment Co., Ltd. | 画像処理装置、画像処理方法、情報記録媒体、ならびに、プログラム |
KR100903711B1 (ko) * | 2005-07-20 | 2009-06-19 | 가부시끼가이샤 도시바 | 텍스처 부호화 장치, 텍스처 복호화 장치, 방법 및 프로그램을 기록한 컴퓨터 독출가능한 매체 |
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2002
- 2002-11-18 JP JP2002333083A patent/JP2004172689A/ja active Pending
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