JP2004169606A - ホローカソード - Google Patents

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Abstract

【課題】放電容器内に生成される内部プラズマが外部プラズマにつながるときの通路となるオリフィスが形成されているオリフィス板から、放電容器等の外側への熱流出を抑制して熱設計上の諸問題を解消するホローカソードを提供する。
【解決手段】ヒータ9を有する中空状のカソードチューブ32には電子源としてのカソードインサート1が挿入されており、カソードインサート1の空洞部2にはガス導入系によって導かれた作動ガスを電離させて内部プラズマが形成される。内部プラズマは、カソードチューブ32の先端部に取り付けられているオリフィス板30に形成されたオリフィス7から放出される。オリフィス板30の下流側には低輻射率材料からなる1枚(又は複数枚)の熱流量調整板41が設けられており、オリフィス板30から放電容器等の外側への熱流出が抑制される。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、人工衛星等の宇宙構造物に搭載されるホローカソードに関する。
【0002】
【従来の技術】
人工衛星や宇宙ステーション等の宇宙構造物に搭載される長寿命電子源としてホローカソードがあり、宇宙用の用途としては、人工衛星等の軌道制御、南北位置保持、主推進等に用いられるイオンエンジンのような電気推進機の電子源や、宇宙ステーション等の帯電防止に用いられるプラズマコンダクタ等がある。
【0003】
このようなホローカソードのうち、オリフィス付きホローカソードの主要部は、通常、図7に示すように構成されている。図7は、この発明の基盤となる特許文献3に開示されているホローカソードを一部について断面で示す図であって、図中の符号1で示す部材は電子の最初の放出源となるカソードインサートであり、カソードインサート1はその中心部に円柱状の空洞部2が形成されている。カソードインサート1は酸化バリウム(BaO)が含浸された多孔質タングステン(W)製であり、活性化を行った後の空洞部2に面する表面の仕事関数は2eV程度まで低下している。カソードインサート1は円筒状に形成されたタンタル(Ta)製のカソードチューブ3の中に挿入され、Ta製のカソードインサート支持部5によってカソードチューブ3の先端に位置するトリウム・タングステン(ThO −W)製のオリフィス板4に押し付けられている。オリフィス板4の前面には、円盤状に形成されたTa製のキーパ電極板6が配置されている。オリフィス板4の例えば中心部には直径0.3〜1.5mm程度の孔状のオリフィス7が開いており、キーパ電極板6にはオリフィス7に対応して、中心部に直径2〜8mm程度の送出孔8が開いている。
【0004】
カソードチューブ3の外側にはアルミナ溶射層中に埋め込まれたヒータ9が配され、その外側をTa製の熱シールド10が取り囲んでいる。キーパ電極板6はキーパ電極支持部の絶縁円筒11によって固定され、絶縁円筒11の周りはTa製のスパッタ・シールド12が覆っている。カソードチューブ3とキーパ電極支持部絶縁円筒11はベース板13に固定されている。ベース板13にはそれら以外にヒータ9とキーパ電極板6に電流を流すための3つの電流導入端子14,15,16と、ガス導入系17も固定されている。ヒータ9は電流導入端子15とカソードチューブ3につながり、キーパ電極板6は電流導入端子16に、ベース板13は電流導入端子14にそれぞれつながっている。ベース板13は通常、放電容器19の天蓋中心に固定され、放電電源の陰極電位に保たれている。放電電源の陽極は、ホローカソードから離れた放電容器19の側壁18に設けられている。電流導入端子15にはヒータ電源のプラス端子、電流導入端子16にはキーパ電源のプラス端子、電流導入端子14には3つの電源(ヒータ電源、キーパ電源、放電電源)のマイナス端子が、それぞれつながっている。
【0005】
このようなホローカソードの点火手順は以下の通りである。まずヒータ9の加熱によりカソードインサート1を1000℃程度まで温度上昇させる。次に、キーパ電極板6に+200V程度の電圧を印加した状態で推進剤(例えばキセノン(Xe))ガスをガス導入系17からカソードインサート1の空洞部2に導入すると、カソードインサート1とキーパ電極板6との間に絶縁破壊が生じ、カソードインサート1から放出された1次電子が加速される。この1次電子が空洞部2内のキセノンガスに衝突して,図8に示す電離プラズマ(内部プラズマ20)がオリフィス板4側の空洞部2に生成される。
【0006】
この状態で放電容器19の放電電源陽極部分に放電電圧+20〜+60Vを印加すると、内部プラズマ20から新たに2次電子が引き出されて、1次電子と共に放電容器19内のキセノンガスに衝突し、別の2つの電離プラズマ(キーパプラズマ21、外部プラズマ22)が生成される。キーパプラズマ21は、内部プラズマ20と外部プラズマ22をつなぐ役目をしており、オリフィス板4のオリフィス7からキーパ電極板6の送出孔8を経て放電容器19内に形成される。キーパプラズマ21の形状には2種類(スポットモードとプルームモード)あり、長さ1cm程度の小さい冠球形状となる場合をスポットモード、長さ10cm程度の大きい冠球形状となる場合をプルームモードと呼んでいる。放電電流が小さい領域ではプルームモード、大きい領域はスポットモードで動作している。通常、定常動作になるとヒータ9の加熱は停止され、キーパ電源は定電圧制御から定電流制御(0.5〜2A程度)に変更される。
【0007】
図7に示す従来型ホローカソードにおいては、ホローカソード動作に関して、キーパ電極板6、オリフィス板4及びカソードインサート1のキセノンイオン等による浸食という問題がある。即ち、外部プラズマ22で生成されたキセノンイオン(Xe ,Xe2+等)が放電電場によって電子と逆向きに加速されて、キーパ電極板6、オリフィス板4又はカソードインサート1の一部表面に衝突し、その衝突部分がスパッタされる。同様に、キーパプラズマ21から放出される紫外線及びキーパプラズマ21領域に存在する高温(2000〜3000K程度)の中性粒子も、キーパ電極板6とオリフィス板4の浸食作用を促進させる。同じく、内部プラズマ20から放出される紫外線も、カソードインサート1内部表面の浸食作用を促進させる。カソードインサート1の内部表面が侵食されると、仕事関数が上昇し内部プラズマ20の放電損失の増加を招く。一方、キーパ電極板6とオリフィス板4の表面が浸食されると、オリフィス7や送出孔8が拡大・変形し、放電電圧とキーパ電圧の増加及び放電不安定性が生じる。更に、この現象は、外部プラズマ22の影響も受けるので、ホローカソード単体の試験と電気推進機等への組込試験とで浸食率が大きく異なるという問題も引き起こす。このような浸食現象は、ホローカソードの寿命決定要因となっていた。
【0008】
上記問題を回避するため、従来、オリフィス板及びキーパ電極板の一部又は全部に炭素系材料又は炭素系複合材料等の耐スパッタ特性の高い材料を用いたホローカソード(以下、「改良型ホローカソード」と称する)が提案されている。図9は、この改良型ホローカソードの一部断面図である。図9に示す改良型ホローカソードにおいては、図7に示す従来型ホローカソードと同一部分については同一符号が用いられているので、重複した説明を省略する。改良型ホローカソードでは、オリフィス板30とカソードチューブ32及びキーパ電極板31に、炭素系材料又は炭素系複合材料等の耐スパッタ特性の高い材料が用いられている。これらの材料はスパッタリング現象が生じる粒子エネルギの閾値が高いことから、オリフィス板30とキーパ電極板31の浸食の抑制が可能となる。
【0009】
しかしながら、改良型ホローカソードにも以下のような熱設計上の問題がある。オリフィス板30とカソードチューブ32及びキーパ電極板31を形成している材料は、炭素系材料又は炭素系複合材料等であって輻射率が0.85以上と極めて大きいため、従来の金属材料を用いた場合に比べて、オリフィス板30からキーパ電極板31への輻射による熱流出量が10倍以上大きい。同様に、キーパ電極板31から放電容器19への熱流出量も増大する。このため、改良型ホローカソードにおいては、点火時のヒータ加熱に長時間を要する、ヒータ電力が増大する、放電容器19への熱流出により放電容器19の側壁18に取り付けられた永久磁石が減磁する等の熱設計上の問題が生じていた。
【0010】
なお、ホローカソードについての公知文献として、熱制御に関しては特許文献1(陰極パイプの外側に複数の筒体を同心状に配置した多重熱シールドを切り起こし片で接合して熱伝導を低下させる)等、幾つかある。また、特許文献2に開示されているホローカソードは、放電形成用ガスを導く陰極パイプの内周面に沿って設けられた放電電極と、この放電電極の一端に接合されガスと電子のための噴出孔を有する陰極円板と、この陰極円板に対向する陽極のキーパ電極とを備え、ガス流量が少ないときでも放電の安定・持続を図っている。これらの文献においては、形状・構造において僅かの類似点は有るものの、本発明とは課題及び具体的な構造で異なるものである。
【0011】
このように改良型ホローカソードにおいては、オリフィス板、カソードチューブ及びキーパ電極板が炭素系材料又は炭素系複合材料等の高輻射率材料で作られているために、オリフィス板からキーパ電極板への熱流出、及びキーパ電極板から放電容器への熱流出が大きく、点火時のヒータ加熱の長時間化、ヒータ電力の増大、放電室磁石の減磁等の熱設計上の問題が生じていた。ヒータ加熱の長時間化は、ヒータ焼き切れやアルミナ溶射の破損を招くとともに、宇宙利用で求められる短時間でのスタートアップの妨げになり、ヒータ電力の増大は、同じくヒータ焼き切れやアルミナ溶射の破損を招くとともに、電源の大型化が必要となるためシステム重量と体積の増大となる。更に、放電室磁石の減磁は、電気推進機の推進性能を大幅に低下させることになる。
【0012】
【特許文献1】
特開平1−169857号公報(第2頁〜第3頁、第1図)
【特許文献2】
特開平1−309241号公報(第3頁、第1図)
【特許文献3】
特開2000−161201号公報(第2欄〜第3欄、図7)
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、ホローカソードにおいて、カソードインサートの内部に形成される内部プラズマが放電容器内に生成される外部プラズマにつながるときの通路となるオリフィスが形成されているオリフィス板から、放電容器等の外側への熱流出を抑制する点で解決すべき課題がある。
【0014】
この発明の目的は、上記のオリフィス板から放電容器等の外側への熱流出を抑制することにより、点火時のヒータ加熱の長時間化やヒータ電力の増大に起因したヒータ焼き切れやアルミナ溶射の破損を招くことなく、点火時における短時間でのスタートアップを実現し、電源の大型化に起因したシステム重量と体積の増大とを回避し、更に、放電室磁石の減磁に起因した電気推進機の推進性能の低下を回避する等の、熱設計上の諸問題を解消することができるホローカソードを提供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、この発明によるホローカソードは、ヒータを有する中空状のカソードチューブと、前記カソードチューブの先端部に取り付けられたオリフィスを有するオリフィス板と、前記カソードチューブに挿入され空洞部を持つ電子源としてのカソードインサートと、前記カソードチューブの内部に作動ガスを導入するガス導入系と、前記ガス導入系によって導かれた作動ガスを電離させて前記カソードインサートの前記空洞部内にプラズマを生成する手段とを有するホローカソードにおいて、前記オリフィス板の下流側に低輻射率材料からなる1枚又は複数枚の熱流量調整板が設けられていることを特徴としている。
【0016】
このホローカソードによれば、中空状のカソードチューブと、オリフィスを有するオリフィス板と、電子源としてのカソードインサートと、カソードチューブの内部に作動ガスを導入するガス導入系と、ガス導入系によって導かれた作動ガスを電離させてカソードインサートの空洞部内にプラズマを生成する手段とを有し、オリフィス板の下流側に低輻射率材料からなる熱流量調整板を備えているので、熱流量調整板の形状等を適当に選択することにより、熱流量調整板がオリフィス板から外部へ放出される熱流量を調整することが可能になる。従って、点火時におけるカソードチューブ内部の温度上昇と、その後の温度維持が確保され、最適な熱設計が可能となる。
【0017】
このホローカソードにおいて、前記熱流量調整板に形成された1つ又は複数の小孔により定められる前記熱流量調整板の開口率によって、前記オリフィス板から外部への熱流出量を調整可能にすることができる。即ち、熱流量調整板に1つ又は複数の小孔を形成することにより、熱流量調整板の開口率がその小孔の大きさと数とにより定められ、その開口率に応じてオリフィス板から外部への熱流出量を調整することができる。従って、開口率の異なる複数種類の熱流量調整板を予め用意することで、適当な熱流量調整板を選択するか、或いは、設計された熱流出量に応じて、小孔の大きさ又は個数を定め、所定の開口率となる熱流量調整板を製作することができる。
【0018】
このホローカソードにおいて、前記熱流量調整板に前記オリフィスに対応して形成されている接続孔の孔径は、前記オリフィス板の前記オリフィスの孔径と等しいか又は大きい孔径とすることができる。熱流量調整板はXeイオンの衝突を受けるため、長時間運転では接続孔の周辺が浸食されることが予想されるが、接続孔の孔径をオリフィス板のオリフィスの径と等しいか又は大きい孔径とすることで、ホローカソードの電子放出性能への影響を小さくすることができ、また熱流量調整板が浸食を受ける範囲が接続孔の周辺に限られることにより、熱流量調整板の浸食進行後も、熱流量調整板による熱遮蔽の効果が持続する。更に、長時間運転での熱流量調整板の浸食予想部分を予め接続孔として欠落させることで、長時間運転による熱流量調整板の浸食を抑制して、長時間運転中の熱流量調整板の形状変化を防止し、ホローカソードの安定した動作を得ることができる。
【0019】
このホローカソードにおいて、前記オリフィス板の下流側には、前記カソードインサート内に生じた前記プラズマ中の電子を前記オリフィス板の前記オリフィスから引き出して送出孔から外部へ送り出すキーパ電極板を設け、前記熱流量調整板を前記オリフィス板と前記キーパ電極板との間に配置することができる。熱流量調整板の配置位置については、オリフィス板側、即ち、オリフィス板のキーパ電極板に対面する側であっても、或いはキーパ電極板側、即ち、キーパ電極板のオリフィス板に対面する側であってもよく、また、オリフィス板とキーパ電極板の互いに面する両側に配置することもできる。
【0020】
このホローカソードにおいて、前記オリフィス板及び前記カソードチューブの一部又は全部を耐スパッタ特性の高い材料から形成することができる。耐スパッタ特性の高い材料としては、既に取り上げた炭素系材料又は炭素系複合材料とすることができる。これらの材料はスパッタリング現象が生じる粒子エネルギの閾値が高いことから、オリフィス板とカソードチューブとの浸食を抑制することが可能である。
【0021】
このホローカソードにおいて、前記キーパ電極板及び前記オリフィス板の一部又は全部を耐スパッタ特性の高い材料から形成することができる。耐スパッタ特性の高い材料としては、既に取り上げた炭素系材料又は炭素系複合材料とすることができる。これらの材料はスパッタリング現象が生じる粒子エネルギの閾値が高いことから、キーパ電極板とオリフィス板との浸食を抑制することが可能である。
【0022】
このホローカソードにおいて、前記熱流量調整板を溶射等のコーティングで形成することができる。熱流量調整板については、板材から形成することができるのは勿論であるが、溶射等のコーティングによって層として形成することもでき、接続孔や小孔はマスキング等によって容易に形成することができる。
【0023】
【実施例】
以下、図面を参照してこの発明によるホローカソードの実施例を説明する。図1は、本発明の第1実施例に係わるホローカソードを示す断面図である。なお、第1実施例においては、図9に示す従来の改良型ホローカソードと同一部分については同一符号を用いているため、重複した詳細な説明を省略する。
【0024】
第1実施例に係わるホローカソードは、図9に示す改良型ホローカソードと対比して、プラズマの流れ方向に見て、オリフィス板30の下流側に熱流量調整板41が取り付けられている点で異なっている。熱流量調整板41には、オリフィス板のオリフィス7に対応してオリフィス7と同程度又は少し大きめの接続孔42が形成されている。熱流量調整板41は、ニオブ又はタンタル又はタングステン又はモリブデン等の輻射率の低い金属材料又は複合材料等で作られているため、オリフィス板30からキーパ電極板31への熱流出、及びオリフィス7に対応してキーパ電極板31の中央部に形成されている送出孔8を通しての熱流出が低減される。熱流量調整板41には、図2に示されるような小孔43が複数個形成されており、小孔43の大きさや個数を変化させることによりオリフィス板30からキーパ電極板31及びその送出孔8への熱流出量が調整され、ホローカソードの熱設計の最適化が可能となる。なお、オリフィス板30には小孔43を必ずしも形成する必要はなく、小孔43が無い熱流量調整板41を用いた場合には最も大きな熱遮蔽効果が期待される。熱流量調整板41はXeイオンの衝突を受けるため、長時間運転では接続孔42の周辺が浸食されることが予想されるが、ホローカソードの電子放出性能への影響は小さい。また、熱流量調整板41が浸食を受ける範囲は接続孔42の周辺に限られるため、熱流量調整板41の浸食が進行した後にも熱流量調整板41による熱遮蔽の効果は持続する。第1実施例では、従来の熱シールド10と熱流量調整板41とを一体とすることも可能である。
【0025】
図3は、本発明の第2実施例に係わるホローカソードの断面図である。図3に示すホローカソードでは、図1に示す第1実施例と同一部分には同一符号を用いているため、重複する詳細な説明を省略する。第2実施例では、第1実施例と同様にオリフィス板30側に低輻射率材料で作られた熱流量調整板44が配置されているが、熱流量調整板44の接続孔45が第1実施例の場合よりも大きく形成されている。第2実施例においては、長時間運転での熱流量調整板44の浸食予想部分を予め接続孔45として欠落させており、長時間運転による熱流量調整板44の浸食は生じない。このため、長時間運転中の熱流量調整板44の形状変化は生じず、ホローカソードの安定した動作が可能である。熱流量調整板44は、第1実施例における熱流量調整板41と同様の熱流量調整機能を有するが、熱流量調整板44による熱遮蔽能力は第1実施例よりも低下する。第2実施例では、従来の熱シールド10と熱流量調整板44を一体とすることも可能である。また、第1実施例及び第2実施例では、キーパ電極板31は必ずしも必要ではない。
【0026】
図4は、本発明の第3実施例に係わるホローカソードを示す断面図である。図4に示すホローカソードでは図9に示す改良型ホローカソードと同一部分には同一符号を用いているため、重複した詳細な説明を省略する。第3実施例に係わるホローカソードは、図9に示されている改良型ホローカソードと対比して、オリフィス板30の下流側であるが、オリフィス板30に対向するキーパ電極板31側に、金属等の低輻射率材料で製作された熱流量調整板46が取り付けられている点で異なっている。熱流量調整板46には、オリフィス板30のオリフィス7とキーパ電極板31の送出孔8に対応した中心部において、送出孔8と同程度又は少し大きめの接続孔47が開いている。輻射率の低い熱流量調整板46の介在により、オリフィス板30からキーパ電極板31への熱流出が低減される。熱流量調整板46は、第1実施例における熱流量調整板41と同様の熱流量調整機能を有する。第3実施例では、スパッタ・シールド12と熱流量調整板46を一体とすることも可能である。
【0027】
図5は、本発明の第4実施例に係わるホローカソードを示す断面図である。第4実施例は、第1実施例と第3実施例の両者を選択的に組み合わせて構成されており、図1に示すホローカソード及び図4に示すホローカソードにおいて採用されていた部分については、それらに付されていた符号と同一符号を用いているので、重複する詳細な説明を省略する。第4実施例では、オリフィス板30側の熱流量調整板41とキーパ電極31側の熱流量調整板46とが存在するため、オリフィス板30からキーパ電極板31への熱流出を大幅に低減することが可能である。第4実施例においては、第1実施例と同様に、熱流量調整板41がXeイオンの衝突を受けるが、その浸食範囲は接続孔42の周辺に限られるため、熱流量調整板41の浸食が進行した後にも、熱流量調整板41による熱遮蔽の効果が持続する。
【0028】
図6は、本発明の第5実施例に係わるホローカソードを示す断面図である。第5実施例は、第2実施例と第3実施例の両者を選択的に組み合わせて構成されており、図3に示すホローカソード及び図4に示すホローカソードにおいて採用されていた部分については、それらに付されていた符号と同一符号を用いているので、重複する詳細な説明を省略する。第5実施例では、オリフィス板30側の熱流量調整板44とキーパ電極31側の熱流量調整板46の両者が存在するため、オリフィス板30からキーパ電極31への熱流出を大幅に低減することが可能である。第5実施例においては、第2実施例と同様に、熱流量調整板44の浸食予想部分は予め接続孔45として欠落されているため、長時間運転中の熱流量調整板44の形状変化は生じず、ホローカソードの安定した動作が可能である。熱流量調整板41,44,46については、複数の板材から構成することも、溶射等のコーティングによって構成することも可能である。
【0029】
なお、本発明は上述した各実施例に限定されるものではない。即ち、上記の各実施例では推進剤としてXeガスを使用しているが、推進剤はXeガスに限定されるものではない。また、オリフィス板30、キーパ電極板31、オリフィス板30側の熱流量調整板41,44及びキーパ電極31側の熱流量調整板46は、平板である必要はない。更に、熱流量調整板41,44はオリフィス板30に密着している必要はなく、熱流量調整板46はキーパ電極板31に密着している必要もなく、それぞれオリフィス板30又はキーパ電極板31との間に適宜の隙間を置いて配置することも可能である。本発明は、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更を行って実施可能である。
【0030】
【発明の効果】
この発明によるホローカソードによれば、中空状のカソードチューブと、オリフィスを有するオリフィス板と、電子源としてのカソードインサートと、カソードチューブの内部に作動ガスを導入するガス導入系と、ガス導入系によって導かれた作動ガスを電離させてカソードインサートの空洞部内にプラズマを生成する手段とを有し、オリフィス板の下流側に低輻射率材料からなる1枚又は複数枚の熱流量調整板を設けたことを特徴としているので、熱流量調整板の形状等を適当に選択することにより、熱流量調整板がオリフィス板から外部へ放出される熱流量を調整することができる。従って、このホローカソードによれば、点火時のヒータ加熱の長時間化やヒータ電力の増大に起因したヒータ焼き切れやアルミナ溶射の破損を招くことなく、点火時において短時間でのスタートアップを実現することができる。また、ヒータ電力を増大する必要がなくなるので、電源の大型化に起因したシステム重量と体積の増大とを回避することができ、更に、放電室磁石の減磁に起因した電気推進機の推進性能の低下を回避する等の、熱設計上の諸問題を解消することができる。即ち、長期間運転が可能な電子源であるホローカソードにおいて、オリフィス板から外部へ放出される熱流量の調整が可能であり、ヒータ加熱時間の長期化、ヒータ電力の増大、放電室磁石の減磁等の熱設計上の問題を解決することができ、長期間の宇宙利用に適したホローカソードの設計や製作が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例に係わるホローカソードの一部を示す断面図である。
【図2】図1に示すホローカソードに用いられるオリフィス板側の熱流量調整板を示す概要平面図である。
【図3】この発明の第2実施例に係わるホローカソードの一部を示す断面図である。
【図4】この発明の第3実施例に係わるホローカソードの一部を示す断面図である。
【図5】この発明の第4実施例に係わるホローカソードの一部を示す断面図である。
【図6】この発明の第5実施例に係わるホローカソードの一部を示す断面図である。
【図7】従来のホローカソードを一部切欠して示す断面図である。
【図8】ホローカソード近傍に形成される電離プラズマの概要図である。
【図9】従来のホローカソードを改良してオリフィス板及びカソードチューブ及びキーパ電極板に耐スパッタ特性の高い材料を使用した改良型ホローカソードの一部の断面図である。
【符号の説明】
1 カソードインサート 2 空洞部
3 カソードチューブ 4 オリフィス板
5 カソードインサート支持部 6 キーパ電極板
7 オリフィス 8 送出孔
9 ヒータ 10 熱シールド
11 キーパ電極支持部絶縁円筒 12 スパッタ・シールド
13 ベース板
14,15,16 電流導入端子
17 ガス導入系 18 側壁
19 放電容器
20 内部プラズマ 21 キーパプラズマ
22 外部プラズマ
30 オリフィス板(改良型) 31 キーパ電極板(改良型)
32 カソードチューブ(改良型)
41,44,46 熱流量調整板 42,45,47 接続孔
43 小孔

Claims (7)

  1. ヒータを有する中空状のカソードチューブと、前記カソードチューブの先端部に取り付けられたオリフィスを有するオリフィス板と、前記カソードチューブに挿入され空洞部を持つ電子源としてのカソードインサートと、前記カソードチューブの内部に作動ガスを導入するガス導入系と、前記ガス導入系によって導かれた作動ガスを電離させて前記カソードインサートの前記空洞部内にプラズマを生成する手段とを有するホローカソードにおいて、前記オリフィス板の下流側に低輻射率材料からなる1枚又は複数枚の熱流量調整板が設けられていることを特徴とするホローカソード。
  2. 前記熱流量調整板に形成された1つ又は複数の小孔により定められる前記熱流量調整板の開口率によって、前記オリフィス板から外部への熱流出量を調整可能にしたことを特徴とする請求項1に記載のホローカソード。
  3. 前記熱流量調整板に前記オリフィスに対応して形成されている接続孔の孔径は、前記オリフィス板の前記オリフィスの孔径と等しいか又は大きい孔径であることを特徴とする請求項2に記載のホローカソード。
  4. 前記オリフィス板の下流側には、前記カソードインサート内に生じた前記プラズマ中の電子を前記オリフィス板の前記オリフィスから引き出して送出孔から外部へ送り出すキーパ電極板が設けられており、前記熱流量調整板は前記オリフィス板と前記キーパ電極板との間に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のホローカソード。
  5. 前記オリフィス板及び前記カソードチューブの一部又は全部が、耐スパッタ特性の高い材料で形成されていることを特徴とする請求項1に記載のホローカソード。
  6. 前記キーパ電極板及び前記オリフィス板の一部又は全部が、耐スパッタ特性の高い材料で形成されていることを特徴とする請求項4に記載のホローカソード。
  7. 前記熱流量調整板は、溶射等のコーティングで形成されていることを特徴とする請求項1に記載のホローカソード。
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