【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ポリエステル系紙からなる糸状物に関し、さらに詳しくは、衣料、インテリア用品、寝装品、アウトドア等の分野に用いるのに適したリサイクル性、吸水性、保温性、耐久性に優れた布帛の製造を可能にするポリエステル系紙からなる糸状物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、和紙を細長い短冊状に切り、撚って紙糸にして、得られた紙糸を製織した紙布は、古くは鎌倉時代より紙衣として使用されている。しかしながら、紙糸の製造に想像以上に手間がかかるため、一般に普及することはなかった。
【0003】
また、こうぞ、みつまたおよびマニラ麻等の原料を使用した機械漉和紙製の紙糸が、約20年程前から製造されている。ところが、この紙糸は、伸びがなく、織機で紙糸を製織する際に糸切れが頻繁に起こるため、手織りでないと製織するのは困難である。また、手織りで得られた紙布は、洗濯時の耐水性が悪く、数回洗濯すると破れてしまうという問題点がある。
【0004】
その改良として、特開平8−60473号公報には、耐水処理されたパルプ製テープをらせん甘撚りしたものを使用することが提案されている。しかしながら、素材がパルプであるため、布帛等の実用品として使用するには、耐久性、耐水性、ドレープ性が不十分であると言う問題が尚残っており、使用分野が制限されているのが実情である
【0005】
一方、特開2001−73242には、芳香族ポリアミド紙からなる耐熱性、難燃性に優れた紙糸が提案されている。しかしながら、芳香族ポリアミドは、加撚した後その撚りを熱固定する事が難しいため製織や製編上の問題があるほか、耐熱性、難燃性には優れるが、原料が高価であるために、消防服や高炉作業服等の特殊用途で使用するには適しているものの、染色性、風合い、ドレープ性も劣るため一般衣料用途に使用することは難しく、リサイクル性にも欠ける等の問題があった。
【0006】
【特許文献1】
特開平8−60473号公報
【特許文献2】
特開2001−73242
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、従来のかかる問題点を解決し、衣料、インテリア用品、寝装品、アウトドア等の分野に用いるのに適したリサイクル性、吸水性、保温性、耐久性に優れた布帛の製造を可能にするポリエステル紙からなる糸状物を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、従来技術が有する前記の問題点を解決するために鋭意検討した結果、ポリエステル系紙からなる糸状物を用いて編織成された編織物からなる布帛は、耐水性、耐洗濯性に優れているため、耐久性に優れているとともに、染色性・リサイクル性に優れ、該糸状物に形成される中空部や糸状物を構成する素材(紙)の構造により水蒸気の移動も可能になるため吸水性に富み、通気性や透湿性も良好であるために衣服に使用した場合には快適な着用性を発現し、インテリア、寝装品、アウトドア用品に用いた場合には実用性に優れていることを見出し、本発明に到達したものである。
【0009】
すなわち、本発明は、坪量が7〜50g/m2で、その幅が2〜50mmのテープ状ポリエステル系細幅紙からなり、該細幅紙が10〜300回/mの範囲の撚り数により加撚されて撚り糸に中空部が形成されていることを特徴とするポリエステル系紙からなる糸状物にある。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を詳細に説明する。
【0011】
本発明に使用するポリエステル系紙には公知のポリエステル紙を使用することができるが、好ましくは、繊度が0.1〜3デニール、繊維長が5〜35mmのポリエステル系ステープル繊維95〜50重量%とポリエステル系バインダー繊維5〜50重量%とで構成されているか、繊度が0.1〜3デニール、繊維長が5〜35mmのポリエステル系ステープル繊維95〜50重量%とポリエステル系未延伸糸5〜50重量%とで構成され、そのポリエステル繊維の少なくとも一部が相互またはポリエステル系ステープル繊維と熱融着しているポリエステル系紙からなる糸状物が例示される。
【0012】
ここで用いるポリエステル系ステープル繊維とは、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、或いはエチレンテレフタレート単位および/またはブチレンテレフタレート単位を主たる構成単位とし、これに少量の他の共重合単位を含有させたコポリエステルであるのが好ましく用いられ、特にポリエチレンテレフタレートが好ましく用いられる。
【0013】
コポリエステルを用いる場合は、コポリエステル中における他の共重合単位の割合が10モル%以下であるのが好ましく、他の共重合単位の例としては、イソフタル酸、フタル酸、2,6−ナフタリンジカルボン酸、5−アルカリ金属スルホイソフタル酸などの芳香族カルボン酸;シュウ酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸などの脂肪族カルボン酸;トリメリット酸、ピロメリット酸などの多官能性カルボン酸;またはそれらのエステル形成性成分に由来するカルボン酸単位;ジエチレングリコール、プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、ポリエチレングリコール、グリセリン、ペンタエリスリトールなどから誘導される単位を挙げることができる。そして、コポリエステルは前記した共重合単位の1種または2種以上を含んでいることができる。
【0014】
本発明にあっては、紙用ポリエステル系ステープル繊維に用いるポリエステルの粘度や分子量などは特に制限されないが、一般に、ウベローデ型粘度計を用いて、フェノールとテトラクロロエタン等量混合溶液中、30℃で測定したときに、その極限粘度[η]が0.40〜0.80g/dlのポリエステルを使用するのが、得られるポリエステル紙の強力、地合い、均一性などの点から好ましい。
【0015】
該ポリエステル繊維の繊度は0.1〜3デニールとすることが好ましく、特に0.3〜2デニールがより好ましい。0.1デニール未満では抄紙性があまり好ましくなく、3デニールを越えると得られた糸状物がごわごわした感蝕になって、風合いがあまり好ましくなくなる。
【0016】
該ポリエステル系ステープル繊維の繊維長は、得られた紙の強力を高め、また可能な限りポリエステル未延伸糸またはバインダー繊維を減らして不織布をソフトな風合いにするためには長い方が好ましいが、余り長くしすぎると抄紙性が悪化するため、5〜35mmの繊維長が好ましい。
【0017】
また、通常は抄紙性を高いレベルに維持するために捲縮を付与していないストレートの繊維を用いるが、嵩高とするためには適度に捲縮を付与してもよい。
【0018】
ポリエステル系紙を構成するポリエステル系ステープル繊維は、紙全重量に対して50〜95重量%の割合で使用するのが好ましい。50重量%未満では得られた紙の強力が低下し、風合いがごわごわし、嵩性が小さくなる。95重量%を越えると、接着成分であるポリエステル未延伸糸またはバインダー繊維の量が少なくなるため接着強力が低下するのであまり好ましくない。
【0019】
本発明でいうバインダー成分とは、抄紙後に施す80〜170℃の熱処理によって融着する成分であり、ポリエチレンテレフタレートを紡糸してそのまま5〜35mmの繊維長にカットしたポリエステル未延伸糸、または80〜170℃の熱処理によって接着効果を発現する成分のポリマーとこれらのポリマーより融点が20℃以上高いポリエステル系ポリマーとのサイドバイサイド型(バイメタル型)またはシースコア型(芯鞘型)複合繊維を用いるのが好ましい。
【0020】
抄紙後に施す80〜170℃の熱処理によって融着し、接着効果を発現する成分のポリマーとしては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン−1、ポリペンテン−1等のポリオレフィン系重合体及びこれらのランダムもしくはブロック共重合体、あるいは、さらにメタクリル酸、アクリル酸、フマル酸、クロトン酸、イタコン酸等の不飽和カルボン酸、及びそれらの誘導体から選択される少なくとも1種以上を共重合したポリオレフィン系重合体をあげることができる。また、テレフタル酸及びイソフタル酸及び/又はこれらのエステル形成性誘導体とエチレングリコール又は1,4−ブタンジオールとをエステル化又はエステル交換反応せしめて得られる低融点共重合ポリエステルもあげることができる。接着性の面からは、低融点共重合ポリエステルを用いることがより好ましい。
【0021】
これらのポリエステル未延伸糸またはポリエステル系バインダー繊維は、繊度8デニール以下、繊維長5〜35mmとすることが好ましい。
【0022】
本発明におけるポリエステル未延伸糸またはポリエステル系バインダー繊維は、不織布全重量に対して5〜50重量%の割合で使用することが好ましい。
【0023】
また、ポリエステル系ステープル繊維及び/又はポリエステル未延伸糸またはポリエステル系バインダー繊維の表面には、抄紙性向上及び接着性向上の目的で親水性の油剤が付与されていることが好ましい。
【0024】
親水性油剤としては公知のものを使用できるが、ポリアルキレングリコール及び/又はそのモノエーテルを共重合せしめた水分散性共重合ポリエステルが、バインダー繊維に吸水性能を付与すると共に、熱接着性能を向上することができるため、より好ましい。
【0025】
また、ポリエステル系ステープル繊維及び/またはポリエステル系バインダー繊維の全体またはその一部にアルカリによる表面減量加工がなされておれば、得られる紙糸の風合いが良くなり、吸水性も向上するためにより好ましい。
【0026】
アルカリ処理は通常に行われる方法で良く、糸の状態、紙の状態、紙糸の状態いずれの工程でも行うことは可能であるが、作業性及び性能の点から、紙糸の状態で行うのが好ましい。
【0027】
本発明の湿式不織布を製造する装置としては、長網式抄紙機、短網式抄紙機、円網式抄紙機等の通常タイプの抄紙機や、ロートホーマー、ベスティホーマーなどがあげられるが、これらに限定されるものではない。
【0028】
このようにして得られるポリエステル系紙の坪量(目付)は、3〜50g/m2の範囲にあることが必要である。該坪量が7g/m2未満であるとポリエステル系紙から得られる糸状物の強力が弱く糸切れが発生し易くなり、また、坪量が50g/m2を超えると糸状物の剛性が大となって硬くなり取り扱いにくくなり好ましくない。
【0029】
得られた不織布を例えばヤンキードライヤーで加熱乾燥し、同時に接着処理が行われる。更に不織布の強力を望む場合、カレンダー加工やエンボス加工による熱圧着を施してもよい。ただ、過度のカレンダー加工は、不織布の剛軟度を高め、風合いを粗硬とするので、注意を要する。
【0030】
本発明においては、ポリエステル系紙をテープ状細幅紙として使用するが、その幅は2〜50mmの範囲にする必要があり、さらに、好ましくは3〜30mmの範囲がよい。テープ状細幅紙の幅が2mm未満では、幅が短すぎるため、撚りを掛けるときに紙の強力が低くなり過ぎて糸切れを起こしやすく、得られた紙糸自身の強力も低く、更には中心部に空間を形成することも難しいので、吸水性、保水性も劣るようになるため好ましくない。一方、幅が50mmを越えると、撚りを掛ける作業性が悪くなり好ましくない。
【0031】
ポリエステル系紙の厚みを薄くして細幅紙の幅を広くすると、柔らかな糸状物となり、糸状物の強力が大となって、編織に適するようになる。例えば、坪量が10g/m2で幅が10mmのポリエステル系紙からなる糸状物の強力の方が、坪量が50g/m2で幅が2mmのポリエステル系紙からなる糸状物の強力より大となり、柔らかで、編織工程に適したものとなる。
【0032】
また、ポリエステル系紙をテープ状細幅紙とするには、湿式抄造の段階で所定の幅を有する細幅紙としても良いが、作業を効率よく行うためには、広幅のポリエステル系紙を取扱いがよい程度のロールに巻き取り、スリッターを使用して所定の幅にセットした回転刃をロールに押し付けて、テープ状に裁断加工する方法が好ましい。
【0033】
このようにして得た細幅紙を加撚して撚り糸を形成して糸状物を得るが、該糸状物には中空部が形成されていることが重要である。該中空部はストローのように糸状物のほぼ中央に形成されているが、これは前記のようにして得た細幅紙にらせん状の撚りを施すことにより得られる。
【0034】
らせん状に撚りを施す方法は、特に限定はされないが、作業の効率が高く、安定した品質を得るためには紙紐製造機を使用して行うものがよい。
【0035】
また、らせん状の撚りを得るための撚り数は、糸状物を布帛にした際の肌触りや水分の透湿性、吸排出性及び通気性、糸強力の観点から、10〜300回/mの撚り数で加撚することが必要である。撚り数が10回/m未満では該糸状物の強力が低くなりすぎ、また良好な中空部が形成されず、吸水性が低下するため好ましくない。他方、撚り数が300回/mを越えると、中空部がほとんど無くなり、吸水性が低下し、糸状物が堅くなりすぎて好ましくない。
【0036】
このようにして得られる糸状物は、従来のように天然木材表皮や天然木材パルプから得た紙に比べてより剛性の高いポリエステル系紙から形成されるので、加撚して糸状物とした後も解撚し易く、撚りのバランスが崩れ易いので、撚糸加工する際に同時に加熱して熱固定する工程を組合わせて行うものがよいが、糸状物とした後にチーズ状等に巻き取り、熱固定する方法でもよい。
【0037】
熱固定する際の温度は、100℃以上、好ましくは130℃以上の温度で行うものがよい。また、該糸状物の染色は、通常のポリエステル糸を染色する公知の方法により任意の色に染色することができる。
【0038】
また、本発明の糸状物を用いて作成される編織物には、該糸状物のほかに他の繊維、例えば、従来から公知のポリエステル繊維からなる糸や、綿、ナイロン、ウール等からなる糸を使用して混編又は混織してもよい。
【0039】
このように本発明の糸状物からなる編織物は、糸状物単独で、若しくは、必要に応じて他の繊維と共に手編みや手織りの方法により得ることも出来るが、作業効率が高く、安定した品質が得られる編み機や織機を用いてもよい。
【0040】
編み機や織機を用いて編織成する場合には、作業中の糸切れを防止し、また該糸状物に平滑性や伸びを付与するために、該糸状物を湿らせたり、糸状物に平滑剤を付与したりして用いるものが好ましい。
【0041】
〈作用〉
このようにして得られる糸状物は、ポリエステル系紙からなるテープ状の細幅紙に撚りを付与することにより、らせん状に撚り加工された形態をしているため、糸状物の中心には中空部が形成され、該糸状物の外側壁は紙構造から来る繊維間空隙が多数存在するものであるために、飽和水分率が3.0%以上と高くなり、さらに、通気性、肌触りが良好で、衣服に用いた場合には快適な着用特性を得ることが可能となる。
【0042】
また、インテリア用品、寝装品、アウトドア等の分野に用いるのに適したリサイクル性、吸水性、保温性、耐久性に優れた布帛の製造を可能にするポリエステル紙からなる糸状物を得ることができる。
【0043】
【発明の効果】
このような特長を有する糸状物を使用して作成される編織物は、水分の透湿性や吸排出性、通気性にも優れているので、一般衣料用布帛として好適に使用される。
【0044】
また、インテリア用品、寝装品、アウトドア等の分野にも用いるのが可能である。
【0045】
【実施例】
以下、実施例により本発明をさらに詳細に説明する。実施例で用いた測定値は下記の測定法によった。
【0046】
(1)坪量:JISP−8124に準拠する方法により測定した。
【0047】
(2)紙幅:1mm単位で表示された物差しを使用して測定した。
【0048】
(3)撚り:1cm当たりの撚り回数を測定し、100倍し撚り数とする。
【0049】
(4)引張強力:定速伸長型引張試験機を用い、JISC−2111の7に準拠する方法で測定した。本発明の糸状物では、1.0N/本以上の強力を得ることが目標である。
【0050】
(5)飽和水分率:JISL−1013に準拠する方法で以下のように測定した。
抄紙し、撚糸して得られた紙糸を温度:110℃の雰囲気中で絶乾した後、温度:20℃、且つ、相対湿度:100RH%の雰囲気中において72時間調整し、該繊維中に含まれる水分率を求めて絶乾状態の該繊維重量に対する割合を算出し、これを百分率(%)で表わした。
【0051】
(6)洗濯耐久性:JIS L−0844 A法に準じて洗濯を20回繰り返し、その後、紙糸の引張強力を測定し、次式により強力保持率を算出した。
強力保持率(%)=洗濯後強力(N)÷初期強力(N)X100
【0052】
(7)製織性:シャットル式織機を用いて製織する場合における経糸と緯糸の切断回数及び織欠点(特に、撚り戻しによるスナールやビリ、緯糸ゆるみ等)の発生率(良品歩留率=織物品質)で判定した。最低でも量産時における稼働率が80%以上、良品歩留率が80%以上になると推定される製織性を有するものを:○で、その値に達しないと推定されるものを:×で表示した。
【0053】
(8)布帛風合い:得られた布帛を5人の評定者が風合いを5点法で判定した。非常に風合いが柔らかいものを5、非常に硬いものを1とした。
【0054】
[実施例1]
ポリエチレンテレフタレートステープル繊維(繊度1.5デニール、繊維長10mm、捲縮数ゼロ)と、バインダーとして熱融着温度が約120℃であるテレフタル酸/イソフタル酸/エチレングリコール/ジエチレングリコール共重合ポリエステルを鞘成分とし、ポリエチレンテレフタレートを芯成分とする芯鞘型複合繊維(繊度1.5デニール、繊維長5mm、捲縮数ゼロ)とを、70:30の割合で混合して、通常の円網抄紙機を用いて目付が約20g/m2になるように抄紙し、ヤンキードライヤーにより乾燥(バインダー繊維による熱融着)を行った。
【0055】
次に、得られたポリエステル系紙を5mm間隔の回転刃がセットされたスリッターで切断し、120本のポリエステル系紙からなるテープ状の細幅紙を得た。該細幅紙に紙紐製造機で1m当たり120回の撚りを施し、続いて温度:160℃であるヒーター中を通して撚り戻りが起こり難くなるように熱セットを行って、ポリエステル紙が中空部を有する撚り糸に形成された糸状物を得た。この糸状物の引張強度、飽和水分率及び洗濯耐久性を示す強力保持率は、表1に示した通りであった。
【0056】
次いで、該ポリエステル紙からなる糸状物を経糸及び緯糸に用いて、打ち込み本数が、経糸×緯糸=30×28本/インチになるように織成し、目付:約270g/m2、織幅:80cm、長さ:50mのポリエステル織物を得た。該織物の製織性も表1に示した。得られた織物は水分の吸湿性も良好で通気性に富んでいるものであった。
【0057】
[実施例2〜6、比較例1〜6]
実施例1で使用した紙糸に代えて、表1に示した条件で得られた紙糸を用いた結果、請求項の範囲内のものは結果が良好であり、範囲外のものは良い結果が得られなかった。比較例1は坪量が過小の場合、比較例2は坪量が過大の場合、比較例3は紙幅が過小の場合である。
【0058】
【表1】
[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a thread-like material made of a polyester-based paper, and more particularly, to a fabric excellent in recyclability, water absorption, heat retention, and durability suitable for use in fields such as clothing, interior goods, bedding, and outdoors. The present invention relates to a thread-like material made of a polyester-based paper which enables production.
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art Conventionally, a paper cloth obtained by cutting Japanese paper into an elongated strip shape and twisting it into a paper thread and weaving the obtained paper thread has been used as a paper garment since the Kamakura period. However, since the production of paper thread takes more time than expected, it has not been widely used.
[0003]
In addition, machine-made paper thread using raw materials such as Kozo, Mitsumata, and Manila hemp has been manufactured for about 20 years. However, since the paper yarn does not stretch and frequently breaks when weaving the paper yarn with a loom, it is difficult to weave the yarn without hand weaving. Further, the paper cloth obtained by hand-weaving has a problem that the water resistance at the time of washing is poor and the paper cloth is torn after washing several times.
[0004]
As an improvement, Japanese Patent Application Laid-Open No. H8-60473 proposes to use a pulp tape which has been subjected to a water-resistant treatment and is spirally twisted. However, since the material is pulp, there is still a problem that the durability, water resistance, and drapability are insufficient for use as a practical product such as cloth, and the field of use is limited. Is the actual situation [0005]
On the other hand, Japanese Patent Application Laid-Open No. 2001-73242 proposes a paper yarn made of an aromatic polyamide paper and having excellent heat resistance and flame retardancy. However, aromatic polyamides have problems in weaving and knitting because it is difficult to heat-set the twist after twisting, and they have excellent heat resistance and flame retardancy, but the raw materials are expensive. Although it is suitable for use in special applications such as firefighting clothes and blast furnace work clothes, it is difficult to use for general apparel because of poor dyeing properties, texture, and drapability. there were.
[0006]
[Patent Document 1]
JP-A-8-60473 [Patent Document 2]
JP-A-2001-73242
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
The present invention solves the above-mentioned conventional problems and makes it possible to produce a fabric excellent in recyclability, water absorption, heat retention, and durability suitable for use in fields such as clothing, interior goods, bedding, and outdoors. It is an object of the present invention to provide a thread made of polyester paper.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
The inventor of the present invention has conducted intensive studies to solve the above-mentioned problems of the prior art, and as a result, a fabric made of a knitted fabric woven using a thread-like material made of polyester-based paper has a water resistance and a washing resistance. It is excellent in durability, excellent in durability, excellent in dyeability and recyclability, and the movement of water vapor is possible by the structure of the hollow part formed in the thread and the material (paper) constituting the thread. Because it is rich in water absorption, it has good breathability and moisture permeability, so it exhibits comfortable wearability when used for clothes, and has excellent practicality when used for interior, bedding and outdoor goods Have reached the present invention.
[0009]
That is, the present invention comprises a tape-like polyester narrow paper having a basis weight of 7 to 50 g / m 2 and a width of 2 to 50 mm, and the narrow paper has a twist number in a range of 10 to 300 turns / m. And a hollow portion is formed in the twisted yarn by twisting with the use of a polyester-based paper.
[0010]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, the present invention will be described in detail.
[0011]
As the polyester paper used in the present invention, known polyester paper can be used. Preferably, polyester staple fibers having a fineness of 0.1 to 3 denier and a fiber length of 5 to 35 mm are 95 to 50% by weight. Or 5 to 50% by weight of a polyester binder fiber, or 95 to 50% by weight of a polyester staple fiber having a fineness of 0.1 to 3 denier and a fiber length of 5 to 35 mm and a polyester undrawn yarn 5 to 5%. 50% by weight, and at least a part of the polyester fiber is a thread-like material made of polyester paper which is heat-sealed with each other or with polyester staple fiber.
[0012]
The polyester staple fiber used here is polyethylene terephthalate, polybutylene terephthalate, or a copolyester containing an ethylene terephthalate unit and / or a butylene terephthalate unit as a main constituent unit and containing a small amount of another copolymer unit. Is preferably used, and particularly polyethylene terephthalate is preferably used.
[0013]
When a copolyester is used, the proportion of other copolymerized units in the copolyester is preferably 10 mol% or less. Examples of other copolymerized units include isophthalic acid, phthalic acid, and 2,6-naphthalene. Aromatic carboxylic acids such as dicarboxylic acid and 5-alkali metal sulfoisophthalic acid; aliphatic carboxylic acids such as oxalic acid, adipic acid, azelaic acid and sebacic acid; polyfunctional carboxylic acids such as trimellitic acid and pyromellitic acid; Or a carboxylic acid unit derived from an ester-forming component thereof; a unit derived from diethylene glycol, propylene glycol, 1,4-butanediol, polyethylene glycol, glycerin, pentaerythritol, or the like. The copolyester may contain one or more of the above-mentioned copolymer units.
[0014]
In the present invention, the viscosity or molecular weight of the polyester used for the polyester staple fiber for paper is not particularly limited, but generally, using an Ubbelohde viscometer, in a mixed solution of phenol and tetrachloroethane in an equal amount at 30 ° C. It is preferable to use a polyester having an intrinsic viscosity [η] of 0.40 to 0.80 g / dl when measured, from the viewpoint of the strength, texture, uniformity, and the like of the obtained polyester paper.
[0015]
The fineness of the polyester fiber is preferably 0.1 to 3 denier, and more preferably 0.3 to 2 denier. If it is less than 0.1 denier, the papermaking properties are not very favorable, and if it exceeds 3 denier, the obtained thread-like material becomes stiff and corrosive, and the texture becomes less favorable.
[0016]
The fiber length of the polyester staple fiber is preferably longer in order to increase the strength of the obtained paper and to reduce the unstretched polyester yarn or the binder fiber as much as possible to make the nonwoven fabric soft. If the length is too long, the papermaking property deteriorates. Therefore, a fiber length of 5 to 35 mm is preferable.
[0017]
In addition, in order to maintain the papermaking property at a high level, a straight fiber without a crimp is usually used, but in order to make it bulky, a moderate crimp may be provided.
[0018]
The polyester staple fiber constituting the polyester paper is preferably used in a proportion of 50 to 95% by weight based on the total weight of the paper. If it is less than 50% by weight, the strength of the obtained paper decreases, the texture becomes rough, and the bulkiness decreases. If it exceeds 95% by weight, the amount of the unstretched polyester yarn or the binder fiber as the adhesive component becomes small, so that the adhesive strength is lowered, so that it is not preferable.
[0019]
The binder component referred to in the present invention is a component which is fused by heat treatment at 80 to 170 ° C. applied after papermaking, and is obtained by spinning polyethylene terephthalate and directly cutting the fiber to a fiber length of 5 to 35 mm, or 80 to 170 mm. It is preferable to use a side-by-side (bimetal type) or sea core type (core-sheath type) conjugate fiber of a polymer which exhibits an adhesive effect by heat treatment at 170 ° C. and a polyester-based polymer having a melting point higher by 20 ° C. or more than these polymers. preferable.
[0020]
Examples of the polymer of a component which fuses by a heat treatment at 80 to 170 ° C. applied after papermaking and exhibits an adhesive effect include polyolefin polymers such as polyethylene, polypropylene, polybutene-1, and polypentene-1 and random or block copolymers thereof. Or a polyolefin-based polymer obtained by copolymerizing at least one or more selected from unsaturated carboxylic acids such as methacrylic acid, acrylic acid, fumaric acid, crotonic acid, and itaconic acid, and derivatives thereof. it can. Further, mention may also be made of low-melting-point copolyesters obtained by subjecting terephthalic acid and isophthalic acid and / or their ester-forming derivatives to ethylene glycol or 1,4-butanediol to esterification or transesterification. From the viewpoint of adhesiveness, it is more preferable to use a low melting point copolymerized polyester.
[0021]
The undrawn polyester yarn or polyester-based binder fiber preferably has a fineness of 8 denier or less and a fiber length of 5 to 35 mm.
[0022]
In the present invention, the polyester undrawn yarn or the polyester-based binder fiber is preferably used in a proportion of 5 to 50% by weight based on the total weight of the nonwoven fabric.
[0023]
In addition, it is preferable that a hydrophilic oil agent is applied to the surface of the polyester-based staple fiber and / or the polyester undrawn yarn or the polyester-based binder fiber for the purpose of improving the papermaking property and the adhesiveness.
[0024]
Known hydrophilic oil agents can be used, but a water-dispersible copolymerized polyester obtained by copolymerizing polyalkylene glycol and / or its monoether imparts water-absorbing performance to the binder fiber and improves thermal bonding performance. Is more preferable.
[0025]
In addition, it is more preferable that the polyester staple fibers and / or polyester binder fibers have been subjected to a surface reduction treatment with alkali in whole or in part thereof, because the feeling of the obtained paper yarn is improved and the water absorption is also improved.
[0026]
The alkali treatment can be performed in a usual manner, and can be performed in any of the thread state, paper state, and paper thread state.However, from the viewpoint of workability and performance, the alkali treatment is performed in the paper thread state. Is preferred.
[0027]
Examples of the apparatus for producing the wet nonwoven fabric of the present invention include ordinary types of paper machines such as a fourdrinier paper machine, a short net paper machine, and a circular net paper machine, a rotoformer, a besty homer, and the like. However, the present invention is not limited to this.
[0028]
The basis weight (basis weight) of the polyester paper thus obtained needs to be in the range of 3 to 50 g / m 2 . When the basis weight is less than 7 g / m 2 , the thread-like material obtained from the polyester-based paper has a low strength and the thread breaks easily, and when the basis weight exceeds 50 g / m 2 , the rigidity of the thread-like material is large. It becomes hard and difficult to handle, which is not preferable.
[0029]
The obtained nonwoven fabric is dried by heating with, for example, a Yankee dryer, and is simultaneously subjected to an adhesive treatment. If the nonwoven fabric is desired to be strong, thermocompression bonding by calendering or embossing may be performed. However, care must be taken because excessive calendering increases the rigidity and softness of the nonwoven fabric and makes the texture coarse and hard.
[0030]
In the present invention, the polyester-based paper is used as the tape-shaped narrow paper, and the width thereof needs to be in the range of 2 to 50 mm, and more preferably in the range of 3 to 30 mm. If the width of the tape-shaped narrow paper is less than 2 mm, the width is too short, so that the strength of the paper becomes too low when twisting, and the yarn is apt to break, and the strength of the obtained paper yarn itself is low, and furthermore, It is also difficult to form a space in the center, which results in poor water absorption and water retention, which is not preferable. On the other hand, when the width exceeds 50 mm, the workability of twisting is deteriorated, which is not preferable.
[0031]
When the thickness of the polyester paper is reduced and the width of the narrow paper is widened, the paper becomes a soft thread, and the strength of the thread becomes large, which is suitable for knitting. For example, the strength of a thread made of polyester paper having a basis weight of 10 g / m 2 and a width of 10 mm is greater than the strength of a thread made of polyester paper having a basis weight of 50 g / m 2 and a width of 2 mm. It is soft and suitable for the knitting process.
[0032]
Also, in order to make the polyester-based paper into a tape-shaped narrow paper, a narrow paper having a predetermined width may be used in the wet papermaking stage, but in order to perform the work efficiently, a wide polyester paper is handled. It is preferable to wind the roll into a roll having a good degree, press a rotary blade set to a predetermined width using a slitter against the roll, and cut the tape into a tape shape.
[0033]
The narrow paper thus obtained is twisted to form a twisted yarn to obtain a thread. It is important that the thread has a hollow portion. The hollow portion is formed almost at the center of the thread-like material like a straw. This is obtained by applying a spiral twist to the narrow paper obtained as described above.
[0034]
The method of twisting in a spiral shape is not particularly limited, but it is preferable to use a paper string manufacturing machine in order to achieve high work efficiency and stable quality.
[0035]
The number of twists for obtaining a spiral twist is 10 to 300 twists / m from the viewpoints of feel when a thread is formed into a fabric, moisture permeability, moisture absorption / discharge and air permeability, and yarn strength. It is necessary to twist by number. If the number of twists is less than 10 turns / m, the strength of the filamentous material becomes too low, a good hollow portion is not formed, and the water absorption is unfavorably reduced. On the other hand, if the number of twists exceeds 300 turns / m, the hollow portion is almost eliminated, the water absorption is reduced, and the thread is too hard, which is not preferable.
[0036]
The filamentous material thus obtained is formed from a polyester paper having higher rigidity as compared with paper obtained from natural wood skin or natural wood pulp as in the past, so that it is twisted into a filamentous material. It is also easy to untwist and the balance of twist is easily lost, so it is good to combine the steps of heating and heat setting at the same time when twisting, but winding it into a cheese etc. A fixing method may be used.
[0037]
The temperature at the time of heat setting is preferably 100 ° C. or higher, and more preferably 130 ° C. or higher. The thread can be dyed in any color by a known method for dyeing ordinary polyester yarn.
[0038]
In addition, the knitted fabric produced using the thread-like material of the present invention includes, in addition to the thread-like material, other fibers, for example, a yarn made of a conventionally known polyester fiber, a yarn made of cotton, nylon, wool, or the like. May be used for knitting or weaving.
[0039]
As described above, the knitted woven fabric composed of the thread-like material of the present invention can be obtained by a hand-knitting or hand-weaving method alone or together with other fibers as necessary, but the work efficiency is high and stable quality is obtained. The resulting knitting machine or loom may be used.
[0040]
In the case of knitting or weaving using a knitting machine or a loom, in order to prevent yarn breakage during operation and to impart smoothness and elongation to the thread, the thread is wetted or a smoothing agent is applied to the thread. Is preferably used.
[0041]
<Action>
Since the filamentous material thus obtained is twisted in a spiral shape by imparting a twist to a tape-shaped narrow paper made of polyester paper, a hollow is formed at the center of the filamentous material. A portion is formed, and since the outer wall of the thread-like material has a large number of inter-fiber voids coming from the paper structure, the saturated moisture content is as high as 3.0% or more, and the air permeability and feel are good. Therefore, when used for clothes, it is possible to obtain comfortable wearing characteristics.
[0042]
Further, it is possible to obtain a thread-like material made of polyester paper which enables production of a fabric excellent in recyclability, water absorption, heat retention, and durability, which is suitable for use in fields such as interior goods, bedding, and outdoors.
[0043]
【The invention's effect】
A knitted fabric made using a thread-like material having such features is excellent in moisture permeability, absorption / discharge properties, and air permeability, and thus is suitably used as a cloth for general clothing.
[0044]
Further, it can be used in fields such as interior goods, bedding, and outdoor.
[0045]
【Example】
Hereinafter, the present invention will be described in more detail with reference to examples. The measurement values used in the examples were based on the following measurement methods.
[0046]
(1) Basis weight: Measured by a method based on JISP-8124.
[0047]
(2) Paper width: Measured using a ruler indicated in units of 1 mm.
[0048]
(3) Twisting: The number of twists per 1 cm is measured and multiplied by 100 to obtain the number of twists.
[0049]
(4) Tensile strength: Measured by a method conforming to JISC-2111-7 using a constant-speed elongation type tensile tester. The purpose of the filamentous material of the present invention is to obtain a strength of 1.0 N / filament or more.
[0050]
(5) Saturated moisture content: Measured as follows by a method based on JISL-1013.
After the paper yarn obtained by papermaking and twisting is completely dried in an atmosphere at a temperature of 110 ° C., it is adjusted for 72 hours in an atmosphere of a temperature of 20 ° C. and a relative humidity of 100 RH%, and the fibers are mixed in the fiber. The percentage of moisture contained in the fiber was calculated based on the weight of the fiber in an absolutely dry state, and the percentage was expressed as a percentage (%).
[0051]
(6) Washing durability: Washing was repeated 20 times according to JIS L-0844 A method, and then the tensile strength of the paper thread was measured, and the strength retention was calculated by the following equation.
Strength retention (%) = Strength after washing (N) ÷ Initial strength (N) × 100
[0052]
(7) Weaving property: The number of cuts of warp and weft and the occurrence rate of weaving defects (especially, snare, twist, weft loosening, etc. due to untwisting) when weaving using a shuttle loom (good product yield = fabric quality) ). Weaving properties with an operating rate of at least 80% in mass production and a yield rate of non-defective products of at least 80% are indicated by ○, and those not estimated to reach the value are indicated by ×. did.
[0053]
(8) Fabric texture: The texture of the obtained fabric was evaluated by five raters according to a 5-point method. 5 was very soft and 1 was very hard.
[0054]
[Example 1]
Polyethylene terephthalate staple fiber (1.5 denier, fiber length 10 mm, no crimping number) and terephthalic acid / isophthalic acid / ethylene glycol / diethylene glycol copolymer polyester having a heat fusion temperature of about 120 ° C. as a binder And a core-sheath composite fiber (polyethylene terephthalate) having a core component of 1.5 denier, a fiber length of 5 mm, and a crimp number of zero were mixed at a ratio of 70:30. The paper was made to have a basis weight of about 20 g / m 2 and dried by a Yankee dryer (thermal fusion with binder fibers).
[0055]
Next, the obtained polyester paper was cut with a slitter in which rotary blades at 5 mm intervals were set, to obtain a tape-shaped narrow paper made of 120 polyester papers. The narrow paper is twisted 120 times per meter by a paper string manufacturing machine, and then heat-set so that untwisting hardly occurs through a heater having a temperature of 160 ° C., so that the polyester paper has a hollow portion. Thus, a thread formed on the twisted yarn was obtained. The tensile strength, the saturated moisture content and the strength retention indicating the washing durability of this filamentous material were as shown in Table 1.
[0056]
Next, using the thread-like material made of the polyester paper as a warp and a weft, weaving is performed so that the number of threads is 30 × 28 / inch, the basis weight: about 270 g / m 2 , the weave width: 80 cm, A polyester fabric having a length of 50 m was obtained. Table 1 also shows the weaving properties of the woven fabric. The obtained woven fabric had good moisture absorption and good air permeability.
[0057]
[Examples 2 to 6, Comparative Examples 1 to 6]
As a result of using the paper yarn obtained under the conditions shown in Table 1 in place of the paper yarn used in Example 1, the results within the scope of the claims are good, and those outside the range are good. Was not obtained. Comparative Example 1 is a case where the basis weight is too small, Comparative Example 2 is a case where the basis weight is too large, and Comparative Example 3 is a case where the paper width is too small.
[0058]
[Table 1]