JP2004168181A - カーマット - Google Patents
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Abstract
【課題】不織布を用いながら、吸水性、保水性が低く、防音性、防振性を高めたカーマットを提供することである。
【解決手段】カーマット10は、カーペット11の基布裏面に、撥水性皮膜を形成した繊維から成る通気性不織布13を接着層12を介して積層したものである。
【選択図】 図1
【解決手段】カーマット10は、カーペット11の基布裏面に、撥水性皮膜を形成した繊維から成る通気性不織布13を接着層12を介して積層したものである。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の技術分野】
この発明は、自動車の床に敷くカーマットに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年自動車室内の静粛化の要請が高まり、エンジン音や他の機器の動作音を吸収する種々の試みがなされている。この種のマットにも、その工夫がなされ、カーペットの裏面に不織布を貼り付けて吸音性を付与したマットが現れている。
【0003】
【発明の課題】
しかしながら不織布は吸水性、保水性が高く、降雨時などに車内に入り込んだ雨水が浸入して防音性が低下し、また水切り、乾燥に時間がかかるなどの問題がある。
【0004】
そこで、この発明の課題は、不織布を用いながら、吸水性、保水性を低下させて防音性、防振性を高めたカーマットを提供することである。
【0005】
【課題の解決手段】
上記の課題を解決するために、この発明においては、カーペットの裏面に、撥水性皮膜を設けた繊維より成る通気性不織布を積層してカーマットを形成したのである。この撥水性皮膜は、不織布に撥水性の良好なゴムラテックスまたは樹脂エマルジョンを含浸させて形成することができる。
【0006】
前記不織布の外面に、樹脂または発泡樹脂の塗布層を設けてもよい。またゴムシートを貼り付けることができる。
【0007】
前記繊維の皮膜表面に細かい凹凸が形成されると音の乱反射が増大し、防音性が高まる。
【0008】
【実施の形態】
以下、この発明の実施形態を添付図面に基づいて説明する。図1に示すように、カーマット10は、カーペット11の基布裏面に接着層12を介して、特殊な通気性不織布13を積層したものである。前記カーペット11のパイル11aは、カットパイル、ループパイル、これらの混合パイルのいずれでもよく、パイルの高さも任意に選択できる。前記接着層12は、カーペット11の基布と不織布13を接着できる樹脂や合成ゴムであればいずれでもよく、発泡樹脂でもよい。
【0009】
図2に示すように、前記不織布13の外面に、樹脂または発泡樹脂の塗布層14を設けたものでもよい。さらに、図3に示すように、接着層12aを介して例えば熱可塑性エラストマーを主原料とした合成ゴムシート15を貼り付けてもよい。
【0010】
前記不織布13は、撥水性の良好なゴムラテックスまたは樹脂エマルジョンを含浸させたものであって、これにより、図4に示すように、不織布13を形成する繊維13aに撥水性皮膜13bが形成される。この皮膜13bを大部分の繊維に形成するには、不織布の原反にゴムラテックスや樹脂エマルジョンを散布したり浸漬した後、2本以上のロールやベルト間を通過させて圧搾し、乾燥させるのがよい。また、充分にゴムラテックスや樹脂エマルジョンを含浸させた後、放置してゴムラテックスや樹脂エマルジョンを自然滴下させながら乾燥させてもよい。
【0011】
上記ゴムラテックスには、天然ゴムラテックス、スチレン・ブタジエン系ラテックス、アクリロニトリル・ブタジエン系ラテックス、メチルメタクレート・ブタジエン系ラテックス、クロロプレン系ラテックス、ポリウレタン系ラテックス等が含まれ、樹脂エマルジョンには、アクリル系エマルジョン、酢酸ビニル系エマルジョン、エチレン多元重合体エマルジョン、ポリエステルエマルジョン等が含まれる。
【0012】
このようにして、繊維13aに撥水性皮膜13bを形成すると、この皮膜13bによって不織布13内部に細かい凹凸が増加し、音響の乱反射がより増大する。また、不織布13の耐圧縮性も向上しクッション性を高める。勿論撥水性の良好な材料を用いているため、吸水性を低下させることができる。なお、このような性能を達成するためには、不織布原反に対して約3〜400重量%、好ましくは20〜300重量%の撥水性材料を含浸させるのがよい。また、不織布13の厚みは、約1mm〜50mm、好ましくは3mm〜30mm程度である。
【0013】
【発明の効果】
この発明によれば、以上のように、カーマット中に、撥水性材料を含浸させた通気性不織布を積層したので、吸水性を低下させると同時に乱反射による防音効果を高め、さらにクッション性、防振性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のカーマットの一例を示す断面図
【図2】この発明のカーマットの他の例を示す断面図
【図3】この発明のカーマットのさらに他の例を示す断面図
【図4】不織布の一部拡大模式図
【符号の説明】
10 カーマット
11 カーペット
11a パイル
12、12a 接着層
13 通気性不織布
13a 繊維
13b 撥水性皮膜
14 樹脂塗布層
15 ゴムシート
【発明の技術分野】
この発明は、自動車の床に敷くカーマットに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年自動車室内の静粛化の要請が高まり、エンジン音や他の機器の動作音を吸収する種々の試みがなされている。この種のマットにも、その工夫がなされ、カーペットの裏面に不織布を貼り付けて吸音性を付与したマットが現れている。
【0003】
【発明の課題】
しかしながら不織布は吸水性、保水性が高く、降雨時などに車内に入り込んだ雨水が浸入して防音性が低下し、また水切り、乾燥に時間がかかるなどの問題がある。
【0004】
そこで、この発明の課題は、不織布を用いながら、吸水性、保水性を低下させて防音性、防振性を高めたカーマットを提供することである。
【0005】
【課題の解決手段】
上記の課題を解決するために、この発明においては、カーペットの裏面に、撥水性皮膜を設けた繊維より成る通気性不織布を積層してカーマットを形成したのである。この撥水性皮膜は、不織布に撥水性の良好なゴムラテックスまたは樹脂エマルジョンを含浸させて形成することができる。
【0006】
前記不織布の外面に、樹脂または発泡樹脂の塗布層を設けてもよい。またゴムシートを貼り付けることができる。
【0007】
前記繊維の皮膜表面に細かい凹凸が形成されると音の乱反射が増大し、防音性が高まる。
【0008】
【実施の形態】
以下、この発明の実施形態を添付図面に基づいて説明する。図1に示すように、カーマット10は、カーペット11の基布裏面に接着層12を介して、特殊な通気性不織布13を積層したものである。前記カーペット11のパイル11aは、カットパイル、ループパイル、これらの混合パイルのいずれでもよく、パイルの高さも任意に選択できる。前記接着層12は、カーペット11の基布と不織布13を接着できる樹脂や合成ゴムであればいずれでもよく、発泡樹脂でもよい。
【0009】
図2に示すように、前記不織布13の外面に、樹脂または発泡樹脂の塗布層14を設けたものでもよい。さらに、図3に示すように、接着層12aを介して例えば熱可塑性エラストマーを主原料とした合成ゴムシート15を貼り付けてもよい。
【0010】
前記不織布13は、撥水性の良好なゴムラテックスまたは樹脂エマルジョンを含浸させたものであって、これにより、図4に示すように、不織布13を形成する繊維13aに撥水性皮膜13bが形成される。この皮膜13bを大部分の繊維に形成するには、不織布の原反にゴムラテックスや樹脂エマルジョンを散布したり浸漬した後、2本以上のロールやベルト間を通過させて圧搾し、乾燥させるのがよい。また、充分にゴムラテックスや樹脂エマルジョンを含浸させた後、放置してゴムラテックスや樹脂エマルジョンを自然滴下させながら乾燥させてもよい。
【0011】
上記ゴムラテックスには、天然ゴムラテックス、スチレン・ブタジエン系ラテックス、アクリロニトリル・ブタジエン系ラテックス、メチルメタクレート・ブタジエン系ラテックス、クロロプレン系ラテックス、ポリウレタン系ラテックス等が含まれ、樹脂エマルジョンには、アクリル系エマルジョン、酢酸ビニル系エマルジョン、エチレン多元重合体エマルジョン、ポリエステルエマルジョン等が含まれる。
【0012】
このようにして、繊維13aに撥水性皮膜13bを形成すると、この皮膜13bによって不織布13内部に細かい凹凸が増加し、音響の乱反射がより増大する。また、不織布13の耐圧縮性も向上しクッション性を高める。勿論撥水性の良好な材料を用いているため、吸水性を低下させることができる。なお、このような性能を達成するためには、不織布原反に対して約3〜400重量%、好ましくは20〜300重量%の撥水性材料を含浸させるのがよい。また、不織布13の厚みは、約1mm〜50mm、好ましくは3mm〜30mm程度である。
【0013】
【発明の効果】
この発明によれば、以上のように、カーマット中に、撥水性材料を含浸させた通気性不織布を積層したので、吸水性を低下させると同時に乱反射による防音効果を高め、さらにクッション性、防振性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のカーマットの一例を示す断面図
【図2】この発明のカーマットの他の例を示す断面図
【図3】この発明のカーマットのさらに他の例を示す断面図
【図4】不織布の一部拡大模式図
【符号の説明】
10 カーマット
11 カーペット
11a パイル
12、12a 接着層
13 通気性不織布
13a 繊維
13b 撥水性皮膜
14 樹脂塗布層
15 ゴムシート
Claims (5)
- カーペットの裏面に、撥水性皮膜を形成した繊維より成る通気性不織布を積層したカーマット。
- 前記撥水性皮膜は、不織布に撥水性の良好なゴムラテックスまたは樹脂エマルジョンを含浸させて形成された請求項1に記載のカーマット。
- 前記不織布の外面に樹脂または発泡樹脂の塗布層を設けた請求項1または2に記載のカーマット。
- 前記不織布の外面にゴムシートを貼り付けた請求項1または2に記載のカーマット。
- 前記撥水性皮膜の表面に細かい凹凸が形成された請求項1〜4のいずれかに記載のカーマット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002336269A JP2004168181A (ja) | 2002-11-20 | 2002-11-20 | カーマット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002336269A JP2004168181A (ja) | 2002-11-20 | 2002-11-20 | カーマット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004168181A true JP2004168181A (ja) | 2004-06-17 |
Family
ID=32700155
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002336269A Pending JP2004168181A (ja) | 2002-11-20 | 2002-11-20 | カーマット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004168181A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009291500A (ja) * | 2008-06-06 | 2009-12-17 | Toyota Boshoku Corp | カーペット及びその製造方法 |
-
2002
- 2002-11-20 JP JP2002336269A patent/JP2004168181A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009291500A (ja) * | 2008-06-06 | 2009-12-17 | Toyota Boshoku Corp | カーペット及びその製造方法 |
US8574700B2 (en) | 2008-06-06 | 2013-11-05 | Toyota Boshoku Kabushiki Kaisha | Carpet and method of manufacture therefor |
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