JP2004168103A

JP2004168103A - Inflator for air bag

Info

Publication number: JP2004168103A
Application number: JP2002333622A
Authority: JP
Inventors: Yuzo Goto; 雄三後藤
Original assignee: Daicel Chemical Industries Ltd
Current assignee: Daicel Corp
Priority date: 2002-11-18
Filing date: 2002-11-18
Publication date: 2004-06-17
Also published as: WO2004045922A1

Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To provide an inflator for an air bag that concentrates a direction of gas emission to one direction toward an air bag, prevents the inflater from flying away because of a malfunction before an installation onto the vehicle, and allows connection of the air bag and the inflator easily and assuredly. <P>SOLUTION: This inflator for an air bag includes a gas emission component 20 having a ring portion where a plurality of first gas exhaust ports 22 are formed and a diffuser member 40 that is attached detachably only in the vicinity of the first gas exhaust ports, and the diffuser member 40 having a passage forming component 50 where one or more second gas exhaust ports 45 are formed eccentrically on a part of a circumferential direction to exhaust gas within a passage 46 to a radial direction of the inflater housing. <P>COPYRIGHT: (C)2004,JPO

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車輌に搭載されるエアバッグ用インフレータ、特にインフレータにおけるガスの放出部分近傍に改良を施したエアバッグ用インフレータ、及びこのインフレータを用いたエアバッグ装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
自動車輌の膨張式安全システム用のインフレータには、運転席、助手席等の車輌内の座席位置等に応じて最適な乗員保護ができるよう、運転席のエアバッグ用インフレータ、助手席のエアバッグ用インフレータ、サイドエアバッグ用インフレータ、カーテン用インフレータ、ニーボルスター用インフレータ、インフレータブルシートベルト用インフレータ、チューブラーシステム用インフレータ、プリテンショナー用インフレータ等の各種インフレータが知られている。これらのインフレータの中でカーテン用インフレータは、車輌が横方向からの衝撃を受けたときに、瞬時に車輌の窓側に厚さが数ｃｍ程度のカーテン状のエアバックを膨張展開させ頭部を保護するものであり、またサイドエアバッグ用インフレータは、このカーテン用インフレータと同様に横方向からの衝撃に対して乗員の胸部あるいは頭部を保護するものである。
【０００３】
各種インフレータには、車輌自体の軽量化の要請から小型軽量化が求められており、作業性の向上、製造工程の簡略化、作動時における安全性の向上も合わせて求められている。
【０００４】
特にサイドエアバッグ用インフレータやカーテン用インフレータにあっては、取り付け場所のスペースの都合上、全体として長尺状に形成すると共に、インフレータを車輌に配置するときには、そのハウジングの軸が鉛直方向に向くように設置することが望ましく、この場合、インフレータは、エアバッグを膨張させるためのガスを当該軸方向（ハウジングの軸方向）に直交する向きに排出するものとして形成されていることが望ましい。また助手席側に設置される助手席のエアバッグ用インフレータも、全体として軸方向に長いものとして形成されている場合には、ダッシュボード内に横向きに設置する必要があり、このように設置した場合には、インフレータは、エアバッグを膨張させるためのガスを当該軸方向（ハウジングの軸方向）に直交する向きに排出するものとして形成し、放出されるガスで、エアバッグを迅速且つ効率的に膨張させるように、このガスの放出方向をエアバッグに向かう一方向に集中させることが好ましい。但し、ガスを一方向に集中させて排出するようなインフレータであっても、インフレータを車輌に組み付ける前においては、集中して放出されるガスによる推力で、インフレータが飛翔することのないように、安全性も考慮して形成される必要がある。
【０００５】
従来、ガスの放出方向を一方向に集中させる先行技術としては特許文献１及び特許文献２がある。特許文献１には、四方向に放射状にガスを排出するガス発生器２を、モジュールケース１や圧力鋼管１３内に設置し、これらモジュールケース１や圧力鋼管１３でガスの放出方向を一方向に集中させる技術が示されている。しかしこのような構成を伴う場合には、モジュールケースや圧力鋼管はガス発生器全体を収容している関係上、全体容積が大きくなってしまい、車輌に取り付ける際、その設置スペースに関して不都合をきたすことになる。また特許文献２には、ガス発生器の端部に取り付けられたディフューザから放出されるガスが、通路５９と二股に分かれた管５８を経由してエアバッグ５，６に導入される技術が示されている。しかしこのように形成した場合、通路５９を形成する管５３はガス発生器２の本体部まで覆った構造であり、また管５３の先端が二股に分かれている関係上、やはり車輌に取り付ける際、その設置スペースに関して不都合をきたすことになる。
【０００６】
またインフレータとエアバッグとは、インフレータから排出されるガスをエアバッグに導入するように連結される必要があるが、この接続は容易且つ確実に行い得ることが望ましい。しかし従来提供されているインフレータは、この接続に関して未だ改良の余地を有するものとなっている。
【０００７】
【特許文献１】
特開平９−３９７０９号公報
【特許文献２】
独国特許発明第１９８５０４４８号明細書
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、エアバッグを迅速且つ効率的に膨張させるためにインフレータから排出されるガスの放出方向をエアバッグに向かう一方向に集中させることができ、且つ車輌への設置前の誤動作によってもインフレータが飛翔することなく、更にエアバッグとインフレータとの接続を容易且つ確実に行うことのできるエアバッグ用インフレータを提供することを目的とする。
【０００９】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するため、加圧ガス、及び燃焼してガスを発生させるガス発生剤の少なくとも何れかを収容するインフレータハウジングと、インフレータハウジング内のガスを放出するための第１ガス排出口が複数形成された環状部を備えたガス排出部分と、ガス排出部分の外表面を覆い、第一ガス排出口の近傍のみに、別部材として取り付けられたディフューザ部材とを含んで構成され、前記ディフューザ部材は、ガス排出部分との間において第一ガス排出口から放出されたガスをガス排出部分の周方向に案内するための通路を形成する通路形成部を備えており、この通路形成部には、通路内のガスをインフレータハウジングの半径方向に放出する１又は２以上の第二ガス排出口が、周方向の一部に偏在して形成されているエアバッグ用インフレータを提供する。
【００１０】
本発明のインフレータにおいて、エアバッグを膨張させるためのガス源として使用できるものは、加圧ガスであっても、燃焼によりガスを生じさせる固形ガス発生剤であっても良く、両者を併用しても良い。この為インフレータハウジング内には、ガス源である加圧ガス、及び燃焼してガスを発生させるガス発生剤の少なくとも何れかが収容されることになる。特にガス源として加圧ガスを含んで使用する場合には、通常、この加圧ガスをハウジング内に封止しておくための破裂板も必要となり、また作動時においてこの破裂板を破壊する破壊手段（例えば点火器など）も必要となる。
【００１１】
第一ガス排出口が複数形成された環状部を備えるガス排出部分は、インフレータハウジングに対して別部材として設けられる他、インフレータハウジングと一体形成することもできる。特にガス排出部分がインフレータハウジングと一体形成される場合、当該部分を確定するのは一般に困難となるが、インフレータの小型化を実現するためには、第一ガス排出口が形成されている範囲全体を覆うことのできる、より狭い範囲をガス排出部分とすることが望ましい。
【００１２】
また、ガス排出部分の環状部に複数形成される第一ガス排出口は、当該環状部の周方向に均等に形成されていることが望ましい。即ち、複数の第一ガス排出口の少なくとも２つが、互いに幅方向に対称となる位置乃至はそれに近似する位置に配置されていることが好ましい。例えば、第一ガス排出口を２つ又は３つ以上設けるとき、それらがガス排出部分の外周部に、周方向に均等間隔で配置されるものである。第一ガス排出口を３つ設けるときは、３つの排出口が１２０°の角度をおいて均等配置され、４つ設けるときは、４つの排出口が９０°の角度をおいて均等配置されることが望ましく、５つ以上設けたときも同様である。このように形成した場合には、輸送・保管時など、ディフューザ部材を取着する前においては、仮に誤動作した場合であっても、第一ガス排出口からのガスの排出による推力が相殺されることから、ロケットとなって飛翔するおそれをなくすことができる。
【００１３】
そして本発明のインフレータは、上記ガス排出部分近傍の外表面だけを覆って別部材として取り付けられたディフューザ部材を含んで構成されている。このディフューザ部材は、ガス排出部分との間において第一ガス排出口から放出されたガスをガス排出部分の周方向に案内するための通路を形成する通路形成部を備えており、この通路形成部には、通路内のガスをインフレータハウジングの半径方向に放出する１又は２以上の第二ガス排出口が、周方向の一部に偏在して形成されている。第一ガス排出口から放出されるガスが、ディフューザ部材の通路形成部によって形成される通路内を流通して、この通路形成部の周方向の一部に偏在して形成されている第二ガス排出口から排出されることから、インフレータから排出されるガスの放出方向をエアバッグに向かう一方向に集中させることができる。またディフューザ部材により、ガスは一方向に集中して放出されることから、エアバッグをガスの放出方向に展開するように設置すれば、その展開を効率よく行うことができ、サイドエアバッグ用インフレータやカーテン用インフレータ等のように、衝撃感知後、迅速にエアバッグの展開を行う必要のあるエアバッグ装置に好適なものとなる。そしてディフューザ部材は、別部材として形成され、後から設置できるように形成されていることから、インフレータの輸送、保管中などには、ディフューザ部材を外しておくことができる。仮にインフレータが誤作動を起こしたとしても、第一ガス排出口をガス排出部分の環状部に、周方向に均等に形成しておけば、放出するガスによる推力は相殺され、インフレータがロケットとなって飛翔することを阻止することができる。そして車輌設置時やモジュールケースに組み込む際には、簡易に所定箇所へ嵌め込むことができる。
【００１４】
特に通路形成部に形成される第二ガス排出口は、１つの開口として形成することができる他、２つ以上の開口を通路形成部の周面の何れか一方に偏在させて形成することもできる。後者の場合、複数の開口からなる第二ガス排出口群は、お互いに近接するように、また総開口面積は開口が１つの場合と同等以上になるように形成されている。
【００１５】
またガス排出部分と通路形成部によって区画される通路は、第一ガス排出口から排出されるガスの勢いが衰えることのないような流通断面積を有するものとして形成されることが望ましく、また第二ガス排出口も第一ガス排出口から排出されるガスの勢いを減衰することのないような開口面積に形成されることが望ましい。このように第一ガス排出口と第二ガス排出口の総開口面積を規定することにより、第一ガス排出口により、ガスの噴出圧力を制御することができる。依って、第一ガス排出口の圧力損失は、第二ガス排出口の圧力損失より大きいことが望ましい。
【００１６】
このように、本発明のインフレータでは、エアバッグを膨張させるガスをハウジングの軸方向に直交する向きに均等に放出するものでありながらも、従来のように、モジュールケースでガスの噴出方向を一方向にまとめてエアバッグに送り込むという、大がかりなガス流れの偏向機構を必要としない。この為、より小さい設置スペースでも、本発明のインフレータを用いたエアバッグ装置は設置することができる。
【００１７】
上記発明において、ディフューザ部分の通路形成部は、ガス排出部分の周方向に沿って半径方向外側に突出している２つの突出部分と、２つの突出部分間に一体形成された環状部分とからなり、前記第２ガス排出口は、環状部分の周面の一部に偏在して形成されていることが好ましい。これにより、作動時においてガスが通過する通路、即ち、通路形成部とガス排出部分とで区画された通路を容易に形成することができる。
【００１８】
また上記発明において、ガス排出部分の外周面には、その周方向に沿って形成された段部が設けられており、ディフューザ部材は、この段部に相補的に継合する継合部分を備えていることが望ましい。即ち、このガス排出部分の外周面に形成される段部は、ガス排出部分外周面の周方向に伸びて周面を連続して一周する溝、突起などのように、少なくともガス排出部分外周面を周回している段差を備えており、一方ディフューザ部材の継合部分（ディフューザ部材内周面の一部）には、このガス排出部分の段部に形成された段差と相補的に継合するような段差が形成されていることが望ましい。このように形成すれば、ガス排出部分に形成された段部と、ディフューザ部材に形成された継合部分とが相補的に係合することから、ディフューザ部材は、圧入などによって容易にガス排出部分に取り付けることができる。このことは、特にディフューザ部材を溶接等で接合した場合と比べれば、製造工程が簡略化されることや、溶接熱の影響がないという点でも好ましいものとなる。特にモジュールケースにインフレータを取り付ける際に、ディフューザ部材を溶接によってガス排出部分に取り付ける場合、近くに点火器が存在すると溶接熱によって誤作動する可能性もある。更に段部はガス排出部分外周面の周方向に沿って周回するものとして形成されていることから、一旦ディフューザ部材がガス排出部分に継合すれば、ディフューザ部材は、その軸方向に外れにくいものとなる。また、ディフューザ部材の継合部分を以下に示す延長部分として利用することもできる。本発明における段部は、少なくとも段差を有するものとして形成されていることが必要であり、これは前記の如く溝や突起として形成する他、段差を有するもの、例えばクランク状に形成しても良い。
【００１９】
特に、ディフューザ部材の通路形成部を形成する突出部分には、ガス排出部分の軸方向に伸びる環状部を有する延長部分を一体形成すると共に、延長部分の環状部外周面にはナット状部材を螺着し、ナット状部材と突出部分との間をエアバッグ挟着固定部とすることが望ましい。エアバッグ挟着固定部により、エアバッグを直接固定することができるため、このインフレータを用いて形成されたエアバッグ装置（システム全体）は、よりコンパクトなものとなる。このナット状部材は、延長部分の環状部外周面に形成されたネジ溝に螺着し得る形態を備えるものであれば良く、必ずしもナットだけに限定されるものではない。
【００２０】
また、ディフューザ部材の軸方向両側の外周面にナット状部材を螺着すると共に、第二ガス排出口の軸方向両側に存在する環状突出部を備えており、各ナット状部材と環状突出部との間をエアバッグ挟着固定部とすることも望ましい。例えば、延長部分を、通路形成部を形成する２つの突出部分のそれぞれについて一体形成し、それぞれの延長部分の環状部外周面に螺着するナット状部材と突出部分との間を前記エアバッグ挟着固定部とすることもできる。これにより、一層簡易にエアバッグを固定できるインフレータが実現する。
【００２１】
上記発明では、インフレータハウジングは、筒状であって、軸方向及び幅方向に対して対称形とすることにより、製造時における作業性が向上される。
【００２２】
また本発明は、上記課題の解決手段として、衝撃センサ及びコントロールユニットからなる作動信号出力手段と、作動信号出力出力手段から出力される作動信号を受領して作動し、ガスを放出するエアバッグ用インフレータと、エアバッグ用インフレータから放出されるガスを導入して膨張するエアバッグとを含んで構成されるエアバック装置であって、エアバッグ用インフレータとして上記のエアバッグ用インフレータが使用されており、エアバッグは、エアバッグ用インフレータに設けられる第二ガス排出口のガスの噴出方向に展開するものとしてエアバッグ用インフレータに設けられているエアバック装置を提供する。
【００２３】
このように形成されたエアバッグ装置では、第二ガス排出口から排出されるガスによって、効率的にエアバッグを展開することができる。またエアバッグ展開時の衝撃で、エアバッグの端部が固定位置から抜け出ることもない。
【００２４】
【発明の実施の形態】
以下、図面により本発明の一実施形態を説明する。図１は、本発明のインフレータの実施態様における長さ方向への断面図であり、図２はエアバッグとの取り付け状態を説明するための図、図３は他の態様のインフレータを示す長さ方向への断面図であり、図４は更に他の態様のインフレータを示す略図であって（ａ）は要部斜視図、（ｂ）はＡ−Ａ断面図である。
【００２５】
特にこの実施の形態に示すインフレータは、エアバッグ（Ｂ）を膨張させるためのガス源として加圧ガスを用いた態様であり、特にカーテンエアバッグ用インフレータ、或いはサイドエアバッグ用インフレータに適したものとなっている。
【００２６】
図１に示すインフレータでは、インフレータハウジング１２は、一端側に開口部１４を有し、他端側は閉塞されており、内部空間１６には、アルゴン、ヘリウム、窒素等の不活性ガスからなる加圧媒質が最大圧６０，０００ｋＰａ程度で充填されている。インフレータハウジング１２は幅方向の断面が円形であり、開口部１４も同様に円形である。
【００２７】
インフレータハウジング１２は、軸方向及び幅方向に対して対称形である。加圧媒質は、インフレータハウジング１２にガス排出部分２０を接続した後、このハウジング１２の他端側に設けられた細孔に嵌入したシールピン１７の隙間から充填し、その後、シールピン１７の部分でインフレータハウジング１２の他端側を溶接して完全に閉塞する。
【００２８】
インフレータハウジング１２の開口部１４側には、ガス排出部分２０が接続されており、ガス排出部分２０には、加圧媒質を外部に流出させるための第一ガス排出口２２が周方向に均等に形成されている。第一ガス排出口２２は閉塞されておらず、第一ガス排出口２２の内側には、破裂板１９の破片を取り除くための環状金網からなるフィルタ２９が配置されている。
【００２９】
インフレータハウジング１２とガス排出部分２０は、図１に示すように溶接（溶接部２６）により接続してもよいし、インフレータハウジング１２端部外周面に雄ネジ部を設け、ガス排出部分２０の端部内周面に雌ネジ部を設けて、雄ネジ部と雌ネジ部において螺じ合わせて接続してもよい。
【００３０】
インフレータハウジング１２の開口部１４と、ガス排出部分２０との間の加圧媒質の流出経路１８は、破裂板１９で閉塞されており、作動前においては、インフレータハウジング１２の内部空間１６は高圧の気密状態に維持されている。図１では、破裂板１９はガス排出部分２０側に取り付けられているが、インフレータハウジング１２の開口部１４側に取り付けてもよい。
【００３１】
ガス排出部分２０には、破裂板１９の破壊手段として、点火薬を備えた点火器２５が設けられている。この点火器２５は、インフレータハウジング１２とガス排出部分２０とを接続した後に取り付けられており、ガス排出部分２０の一端開口部（図面左側の開口部）から破裂板１９に向かう方向に嵌入され、嵌入後において、ガス排出部分２０の一端開口部の周縁２８をかしめることで固定されている。点火器２５ならびに破裂板１９は、インフレータハウジング１２の中心軸と同軸上に取り付けられており、点火器２５が作動することで破裂板１９が破壊され、内部空間１６内に充填された加圧ガスが開放されて放出されることになる。
【００３２】
ガス排出部分２０には、第一ガス排出口２２を含む外表面を覆うようにして、ディフューザ部材４０が取り付けられている。ディフューザ部材４０は、長さ方向のインフレータハウジング１２側に設けられた継合部分４１と、長さ方向の中央部に設けられた環状部分４３と、環状部分４３の長さ方向両側に設けられた突出部分４２ａ，４２ｂと、長さ方向における継合部分４１とは反対側に形成された延長部分４４が形成されている。即ちこのディフューザ部材４０は、インフレータハウジング１２側から、継合部分４１、突出部分４２ａ，環状部分４３、突出部分４２ｂ、延長部分４４が一連に繋がるものとして形成されており、この内、環状部分４３と突出部分４２ａ，４２ｂとが通路形成部５０となっている。このようにディフューザ部材４０は単体の別部材として形成され、その継合部分４１をかしめることで、ガス排出部分に形成された溝、即ち段部３１において固定されている（なお、この段部は突起を形成することによっても形成することもできる）。
【００３３】
そして図１においては、延長部分４４の外周全体、即ち突出部分４２ｂとの接続部（曲折部）までネジ溝が形成されており、このネジ溝にはナット状部材４７（本実施形態ではナット）が螺着されている。この螺着されたナット状部材４７は、突出部分４２ｂに当接するまで締結し得ることから、ナット状部材４７−突出部分４２ｂ間で図示するように、エアバッグ（Ｂ）の端部開口を挟着することができる。即ち、このナット状部材４７−突出部分４２ｂ間がエアバッグ挟着固定部として機能している。このようなエアバッグ挟着固定部を設けることにより、インフレータに対してエアバッグ（Ｂ）を固定する際には、例えば図２に示すようにインフレータのガス排出口側をエアバッグ（Ｂ）の開口に通し、延長部分４４の外周全体にナット状部材４７を締結して締め上げれば、エアバッグ（Ｂ）の一端開口は、ナット状部材４７−突出部分４２ｂ間のエアバッグ挟着固定部に挟持され、簡易且つ確実に固定されると共に、エアバッグ（Ｂ）とインフレータ１０との接続強度が高められる。
【００３４】
但し、この図１に示すように、延長部分４４側だけにナット状部材４７を螺着し、エアバッグ挟着固定部を１つとした場合には、エアバッグ（Ｂ）におけるもう一方の開口は、図示するようにクランプ４８で固定する事になる。
【００３５】
そこで、このようなクランプ４８による固定を無くし、より簡易にエアバッグ（Ｂ）を固定するためには、図３に示すように、ディフューザ部分４０のインフレータハウジング１２側に、フランジ状に突起する環状突出部６０を形成するとともに、この突起よりもインフレータハウジング１２側にナット状部材４７’を螺着し、ナット状部材４７’と環状突出部６０との間もエアバッグ挟着固定部とすることができる。この場合、エアバッグ（Ｂ）における全ての開口がエアバッグ挟着固定部に固定されることになる。
【００３６】
ガス排出部分２０の外周面とディフューザ部材４０との間には、ガス排出部分２０の外周面と、突出部分４２ａ，４２ｂ、環状部分４３からなるガス通路４６が形成されている。このため、複数の第一ガス排出口２２から噴出した加圧媒質は、このガス通路４６に流入し、全て第二ガス排出口４５に向かって流通して、この第二ガス排出口４５から噴出されることになる。そしてこの第二ガス排出口４５は、通路形成部５０の周方向の一部に偏在して形成されていることから、インフレータから排出されるガスは一方向に集中して噴出されることになる。これにより、エアバッグ（Ｂ）を効率的に展開させることのできるインフレータが実現する。
【００３７】
そしてディフューザ部分４０は別部材として形成されていることから、本発明のインフレータは、点火器２５まで組み込んだ状態でインフレータ用製品として保管、輸送ができ、その時に仮に誤動作が起こったとしても、第一ガス排出口２２はガス排出部分２０の周面に均等に形成されていることから、推進力が相殺されてインフレータ自体が飛散することがない。そしてモジュールに組み込む直前に、本発明におけるディフューザ部材４０をガス排出部分に取り付けることで、エアバッグを膨張させるガスを集中させることができる。ディフューザ部材４０の取り付けは、その継合部分４１の突起をガス排出部分の段部３１に相補的に合致させることにより行うことができることから、容易に行うことができる。またエアバッグとの接続も容易に行うことができる。
【００３８】
特に第二ガス排出口の形成に際しては、更に図４に示すように、第一ガス排出口からずらして形成することもできる。即ち、ガス通路の一部をディフューザ部材４０の軸方向に伸ばし、この延ばした部分に第二ガス排出口を形成するものである。この図４に示すように第二ガス排出口の形成箇所が、エアバッグ（Ｂ）におけるガス導入口の中央に位置する場合、より効率的且つ安全にエアバッグ（Ｂ）を膨張させることができる。
【００３９】
第一ガス排出口２２の径は、第二ガス排出口４５の径よりも小さくすることが好ましく、それぞれを複数個設けたときにも同様である。
【００４０】
第一ガス排出口２２は、誤作動時においてインフレータ１０がロケット状に飛び出すことを防止する観点から、例えば、ガス排出部分の周面周方向に均等に、複数の第一ガス排出口２２を設けることが好ましい。このように第一ガス排出口を配置すれば、前記ディフューザ部材４０を取り付ける前においては、誤動作した場合であってもロケットのように飛翔することがなくなる。
【００４１】
ディフューザ部材４０を取り付けるに際しては、ディフューザ部材４０を点火器２５側からガス排出部分２０に嵌め込み、継合部分４１と段部３１とが一致するように調整する。このとき、点火器が設けられる側の端部は、ガス排出部分２０の開口縁２８辺りに当接されており、前記当接部には、気密性を保つためにＯリング３０を配置する。その後、ディフューザ部材４０の点火器側端部をかしめて、図１に示すとおり、段部３１に固定する。
【００４２】
次に、図１により、インフレータ１０を用いたエアバッグ装置の動作を説明する。車輌が衝撃を受けた場合、衝撃センサからの信号を受けて点火器２５が作動し、点火薬が着火燃焼することで破裂板１９が破壊される。破裂板１９の破壊によって開口部１４が開放されるため、内部空間１６内の加圧媒質は、流出経路１８、フィルタ２９を経て、複数の第一ガス排出口２２からガス通路４６に流入した後、このガス通路４６を通って第二ガス排出口４５に至り、この第二ガス排出口４５から噴出され、エアバッグ（Ｂ）を膨張させる。このとき、破裂板１９の破片は、フィルタ２９により取り除かれる。
【００４３】
インフレータ１０を用いたエアバッグ装置は、衝撃センサ及びコントロールユニットからなる作動信号出力手段と、ケース内に前記のインフレータ１０とエアバッグ（Ｂ）（例えばカーテン状のエアバッグ）が収容されたモジュールケース等と組み合わせたものであり、例えば、特開平１１−３３４５１７号公報の図１７に示されたものと同じ構成にすることができる。
【００４４】
【発明の効果】
本発明のインフレータは、組み立て作業が容易で、作業者の負担を軽減できるほか、エアバッグを接続する際の接続強度を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明のインフレータの実施態様における長さ方向への断面図。
【図２】図１においてエアバッグとの取り付け状態を説明するための図。
【図３】他の態様のインフレータを示す長さ方向への断面図。
【図４】更に他の態様のインフレータを示す略図であって（ａ）は要部斜視図、（ｂ）はＡ−Ａ断面図。
【符号の説明】
１０インフレータ
１２インフレータハウジング
１８流出経路
２０ガス排出部分
２２第一ガス排出口
２５点火器
２９フィルタ
３０Ｏリング
３１段部
４０ディフューザ部材
４１継合部分
４２ａ，ｂ突出部分
４３環状部分
４４延長部分
４５第二ガス排出口
４６ガス通路
４７ナット状部材
４８クランプ
５０通路形成部
６０環状突出部
Ｂエアバッグ[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to an inflator for an airbag mounted on a vehicle, particularly to an inflator for an airbag in which an improvement is provided in the vicinity of a gas release portion of the inflator, and an airbag device using the inflator.
[0002]
[Prior art]
Inflators for inflatable safety systems for automobiles include driver airbag inflators and passenger airbags so that occupants can be optimally protected according to the position of the driver's seat, passenger seat, etc. in the vehicle. Various inflators such as an inflator for a side airbag, an inflator for a side airbag, an inflator for a curtain, an inflator for a knee bolster, an inflator for an inflatable seat belt, an inflator for a tubular system, and an inflator for a pretensioner are known. Among these inflators, the curtain inflator protects the head by inflating and deploying a curtain-shaped airbag with a thickness of about several cm on the window side of the vehicle when the vehicle receives a lateral impact. The side airbag inflator, like the curtain inflator, protects the occupant's chest or head against a lateral impact.
[0003]
Various inflators are required to be reduced in size and weight in order to reduce the weight of the vehicle itself, and are also required to improve workability, simplify the manufacturing process, and improve safety during operation.
[0004]
Particularly, in the case of an inflator for a side airbag or a curtain inflator, the overall shape of the inflator is elongated in view of the space required for the installation, and when the inflator is arranged in a vehicle, the axis of the housing is oriented vertically. In this case, it is desirable that the inflator is formed so as to discharge gas for inflating the airbag in a direction perpendicular to the axial direction (axial direction of the housing). In addition, if the inflator for the airbag of the passenger seat to be installed on the passenger seat side is formed to be long in the axial direction as a whole, it is necessary to install the inflator sideways in the dashboard, and such an inflator is installed. In some cases, the inflator is configured to discharge gas for inflating the airbag in a direction perpendicular to the axial direction (axial direction of the housing), and the released gas quickly and efficiently discharges the airbag. It is preferable to concentrate this gas emission direction in one direction toward the airbag so that the gas is inflated. However, even if the inflator discharges the gas by concentrating it in one direction, before assembling the inflator to the vehicle, the thrust by the gas discharged in a concentrated manner does not cause the inflator to fly. It must be formed in consideration of safety.
[0005]
Conventionally, Patent Literatures 1 and 2 disclose prior art techniques for concentrating a gas discharge direction in one direction. In Patent Literature 1, a gas generator 2 that discharges gas radially in four directions is installed in a module case 1 and a pressure steel pipe 13, and the gas emission direction of the module case 1 and the pressure steel pipe 13 is set to one direction. Focusing techniques are shown. However, when such a configuration is involved, the module case and the pressure steel pipe house the entire gas generator, so the overall volume becomes large, which causes inconvenience regarding the installation space when mounting the module on a vehicle. become. Patent Literature 2 discloses a technique in which gas discharged from a diffuser attached to an end of a gas generator is introduced into airbags 5 and 6 through a passage 59 and a forked pipe 58. Have been. However, when formed in this manner, the pipe 53 forming the passage 59 has a structure that covers the main body of the gas generator 2, and since the tip of the pipe 53 is bifurcated, when the pipe 53 is mounted on a vehicle, The installation space is inconvenient.
[0006]
Further, the inflator and the airbag need to be connected so that gas discharged from the inflator is introduced into the airbag, and it is desirable that this connection can be performed easily and reliably. However, conventionally provided inflators still have room for improvement with respect to this connection.
[0007]
[Patent Document 1]
JP-A-9-39709
[Patent Document 2]
DE 198 50 448 A1
[0008]
[Problems to be solved by the invention]
The present invention can concentrate the discharge direction of the gas discharged from the inflator in one direction toward the airbag in order to inflate the airbag quickly and efficiently, and can also operate the inflator even if it malfunctions before installation in the vehicle. It is an object of the present invention to provide an inflator for an airbag that can easily and reliably connect the airbag and the inflator without flying.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
SUMMARY OF THE INVENTION In order to solve the above problems, the present invention provides an inflator housing containing at least one of a pressurized gas and a gas generating agent that burns to generate a gas, and a first gas for discharging gas in the inflator housing. A gas discharge portion provided with an annular portion having a plurality of discharge ports, and a diffuser member that covers an outer surface of the gas discharge portion and is attached only as a separate member only near the first gas discharge port. The diffuser member includes a passage forming portion that forms a passage for guiding the gas discharged from the first gas discharge port in a circumferential direction of the gas discharge portion between the diffuser member and the gas discharge portion. One or two or more second gas discharge ports for discharging gas in the passage in the radial direction of the inflator housing are formed in the portion so as to be partially distributed in the circumferential direction. Tsu to provide a grayed for an inflator.
[0010]
In the inflator of the present invention, what can be used as a gas source for inflating the airbag may be a pressurized gas or a solid gas generating agent that generates gas by combustion, and both may be used in combination. Is also good. Therefore, the inflator housing contains at least one of a pressurized gas as a gas source and a gas generating agent that generates gas by burning. In particular, when a pressurized gas is used as a gas source, a rupturable plate for sealing the pressurized gas in the housing is usually required. Means (such as an igniter) are also required.
[0011]
The gas discharge portion including the annular portion having the plurality of first gas discharge ports is provided as a separate member with respect to the inflator housing, and may be formed integrally with the inflator housing. In particular, when the gas discharge portion is integrally formed with the inflator housing, it is generally difficult to determine the portion. However, in order to realize the downsizing of the inflator, the entire area where the first gas discharge port is formed is required. It is desirable that the gas exhaust portion be a narrower area that can cover the gas exhaust port.
[0012]
Further, it is preferable that a plurality of first gas outlets formed in the annular portion of the gas exhaust portion are formed uniformly in the circumferential direction of the annular portion. That is, it is preferable that at least two of the plurality of first gas outlets are arranged at positions that are symmetrical in the width direction or at positions similar thereto. For example, when two or three or more first gas discharge ports are provided, they are arranged on the outer peripheral portion of the gas discharge portion at equal intervals in the circumferential direction. When three first gas outlets are provided, three outlets are evenly arranged at an angle of 120 °, and when four first gas outlets are provided, four outlets are evenly arranged at an angle of 90 °. Desirably, the same applies when five or more are provided. When formed in this way, such as during transportation and storage, before attaching the diffuser member, even if it malfunctions, the thrust due to the discharge of gas from the first gas outlet is offset. This eliminates the risk of flying as a rocket.
[0013]
The inflator of the present invention is configured to include a diffuser member that is attached as a separate member so as to cover only the outer surface near the gas discharge portion. The diffuser member includes a passage forming portion that forms a passage for guiding the gas discharged from the first gas discharge port in a circumferential direction of the gas discharging portion between the diffuser member and the gas discharging portion. , One or two or more second gas outlets for discharging gas in the passage in the radial direction of the inflator housing are formed unevenly in a part of the circumferential direction. The gas discharged from the first gas discharge port flows through the passage formed by the passage forming portion of the diffuser member, and is formed unevenly in a part of the passage forming portion in the circumferential direction. Since the gas is discharged from the discharge port, the discharge direction of the gas discharged from the inflator can be concentrated in one direction toward the airbag. In addition, since the gas is discharged in one direction by the diffuser member, if the airbag is installed so as to be deployed in the gas release direction, the deployment can be performed efficiently, and the inflator for the side airbag is provided. It is suitable for an airbag device such as a curtain or curtain inflator, which needs to quickly deploy the airbag after sensing an impact. Since the diffuser member is formed as a separate member and can be installed later, the diffuser member can be removed during transportation or storage of the inflator. Even if the inflator malfunctions, if the first gas discharge port is formed evenly in the circumferential direction in the annular part of the gas discharge part, the thrust by the released gas will be offset and the inflator will become a rocket. Can be prevented from flying. Then, when installing in a vehicle or when assembling into a module case, it can be easily fitted into a predetermined location.
[0014]
In particular, the second gas outlet formed in the passage forming portion may be formed as one opening, or may be formed such that two or more openings are unevenly distributed on any one of the peripheral surfaces of the passage forming portion. it can. In the latter case, the second gas outlet group consisting of a plurality of openings is formed so as to be close to each other, and the total opening area is equal to or greater than that in the case of one opening.
[0015]
Further, it is preferable that the passage defined by the gas discharge portion and the passage forming portion is formed as having a flow cross-sectional area such that the momentum of the gas discharged from the first gas discharge port does not decline, and The second gas outlet is also desirably formed with an opening area that does not attenuate the momentum of the gas discharged from the first gas outlet. By defining the total opening area of the first gas outlet and the second gas outlet in this way, the gas ejection pressure can be controlled by the first gas outlet. Therefore, it is desirable that the pressure loss at the first gas outlet is larger than the pressure loss at the second gas outlet.
[0016]
As described above, in the inflator of the present invention, the gas for inflating the airbag is evenly discharged in a direction orthogonal to the axial direction of the housing, but the gas ejection direction in the module case is the same as in the related art. There is no need for a large gas flow deflecting mechanism to collectively feed the airbags into the airbag. Therefore, the airbag device using the inflator of the present invention can be installed in a smaller installation space.
[0017]
In the above invention, the passage forming portion of the diffuser portion includes two projecting portions projecting radially outward along the circumferential direction of the gas discharge portion, and an annular portion integrally formed between the two projecting portions, It is preferable that the second gas outlet is formed unevenly on a part of the peripheral surface of the annular portion. This makes it possible to easily form a passage through which the gas passes during operation, that is, a passage defined by the passage forming portion and the gas discharge portion.
[0018]
Further, in the above invention, a step portion formed along the circumferential direction is provided on an outer peripheral surface of the gas discharge portion, and the diffuser member includes a joining portion that joins complementarily to the step portion. Is desirable. In other words, the step formed on the outer peripheral surface of the gas discharge portion has at least the outer peripheral surface of the gas discharge portion, such as a groove or a protrusion extending in the circumferential direction of the outer peripheral surface of the gas discharge portion and continuously making one round on the peripheral surface. , While the joint portion of the diffuser member (part of the inner peripheral surface of the diffuser member) is joined in a complementary manner to the step formed in the step portion of the gas discharge portion. It is desirable that such a step is formed. According to this structure, the step formed on the gas discharge portion and the joint formed on the diffuser member complementarily engage with each other, so that the diffuser member can be easily fitted into the gas discharge portion by press fitting or the like. Can be attached to This is preferable in that the manufacturing process is simplified and there is no influence of welding heat, as compared with the case where the diffuser member is joined by welding or the like. In particular, when the inflator is attached to the module case, when the diffuser member is attached to the gas discharge portion by welding, if there is an igniter nearby, malfunction may occur due to welding heat. Furthermore, since the stepped portion is formed as orbiting along the circumferential direction of the gas discharge portion outer peripheral surface, once the diffuser member is joined to the gas discharge portion, the diffuser member is less likely to come off in the axial direction. It becomes. Further, the joint portion of the diffuser member can be used as an extension portion described below. The step portion in the present invention needs to be formed as having at least a step, and may be formed as a groove or a projection as described above, or may be formed as a step, for example, a crank shape. .
[0019]
In particular, an extended portion having an annular portion extending in the axial direction of the gas discharge portion is integrally formed with the projecting portion forming the passage forming portion of the diffuser member, and a nut-shaped member is screwed on the outer peripheral surface of the annular portion of the extended portion. It is desirable that the space between the nut-shaped member and the protruding portion be an airbag sandwiching fixing portion. Since the airbag can be directly fixed by the airbag sandwiching fixing portion, the airbag device (entire system) formed using this inflator becomes more compact. The nut-shaped member is not limited to the nut only, as long as it has a form that can be screwed into a thread groove formed on the outer peripheral surface of the annular portion of the extended portion.
[0020]
In addition, the nut-shaped member is screwed onto the outer peripheral surface on both sides in the axial direction of the diffuser member, and an annular protrusion existing on both sides in the axial direction of the second gas discharge port is provided. It is also desirable that the space between them is an airbag sandwiching fixing portion. For example, an extension portion is integrally formed with each of the two protruding portions forming the passage forming portion, and the airbag sandwiches between a protruding portion and a nut-like member screwed to the outer peripheral surface of the annular portion of each extension portion. It can also be a wearing fixing part. This realizes an inflator that can more easily fix the airbag.
[0021]
In the above invention, the inflator housing has a tubular shape and is symmetrical with respect to the axial direction and the width direction, so that workability during manufacturing is improved.
[0022]
According to another aspect of the present invention, there is provided an operation signal output unit including an impact sensor and a control unit, and an operation signal output unit configured to receive an operation signal output from the operation signal output unit and to operate to release gas. An airbag device including an inflator and an airbag that expands by introducing gas released from the airbag inflator, wherein the airbag inflator is used as the airbag inflator. The airbag is provided in the inflator for an airbag and is provided in the inflator for the airbag so as to be deployed in a direction in which gas is ejected from a second gas discharge port provided in the inflator for the airbag.
[0023]
In the airbag device thus formed, the airbag can be efficiently deployed by the gas discharged from the second gas discharge port. In addition, the end of the airbag does not come out of the fixed position due to the impact when the airbag is deployed.
[0024]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, an embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings. FIG. 1 is a longitudinal sectional view of an embodiment of the inflator of the present invention, FIG. 2 is a diagram for explaining a state of attachment to an airbag, and FIG. 3 is a length showing an inflator of another embodiment. FIG. 4 is a schematic view showing an inflator according to still another embodiment, in which (a) is a perspective view of a main part and (b) is an AA cross-sectional view.
[0025]
In particular, the inflator shown in this embodiment is a mode using a pressurized gas as a gas source for inflating the airbag (B), and is particularly suitable for a curtain airbag inflator or a side airbag inflator. It has become.
[0026]
In the inflator shown in FIG. 1, the inflator housing 12 has an opening 14 on one end side and is closed on the other end side, and the interior space 16 has an additional space made of an inert gas such as argon, helium, or nitrogen. The pressure medium is filled at a maximum pressure of about 60,000 kPa. The cross section of the inflator housing 12 in the width direction is circular, and the opening 14 is also circular.
[0027]
The inflator housing 12 is symmetrical with respect to the axial direction and the width direction. After the gas discharge portion 20 is connected to the inflator housing 12, the pressurized medium is filled from the gap between the seal pins 17 fitted in the fine holes provided at the other end of the housing 12, and then the inflator is The other end of the housing 12 is completely closed by welding.
[0028]
A gas discharge portion 20 is connected to the opening portion 14 side of the inflator housing 12, and a first gas discharge port 22 for allowing the pressurized medium to flow to the outside is uniformly connected to the gas discharge portion 20 in the circumferential direction. Is formed. The first gas outlet 22 is not closed, and a filter 29 made of an annular wire mesh for removing fragments of the rupturable plate 19 is arranged inside the first gas outlet 22.
[0029]
As shown in FIG. 1, the inflator housing 12 and the gas discharge portion 20 may be connected by welding (weld portion 26), or a male screw portion may be provided on the outer peripheral surface of the end of the inflator housing 12, and the end of the gas discharge portion 20 may be provided. A female screw portion may be provided on the inner peripheral surface of the female screw portion, and the male screw portion and the female screw portion may be screwed and connected.
[0030]
An outflow path 18 of the pressurized medium between the opening 14 of the inflator housing 12 and the gas discharge portion 20 is closed by a rupturable plate 19, and before operation, the internal space 16 of the inflator housing 12 has a high pressure. It is kept airtight. In FIG. 1, the rupturable plate 19 is attached to the gas discharge portion 20 side, but may be attached to the opening portion 14 side of the inflator housing 12.
[0031]
The gas discharge portion 20 is provided with an igniter 25 provided with an igniter as a means for breaking the rupturable plate 19. The igniter 25 is attached after connecting the inflator housing 12 and the gas exhaust portion 20, and is fitted in a direction from the one end opening (opening on the left side in the drawing) of the gas exhaust portion 20 toward the rupturable plate 19, After the fitting, the gas discharge portion 20 is fixed by caulking the peripheral edge 28 of the one end opening. The igniter 25 and the rupturable plate 19 are mounted coaxially with the central axis of the inflator housing 12, and when the igniter 25 is operated, the rupturable plate 19 is broken, and the pressurized gas filled in the internal space 16 is filled. Will be released and released.
[0032]
A diffuser member 40 is attached to the gas discharge portion 20 so as to cover an outer surface including the first gas discharge port 22. The diffuser member 40 is provided on a joint portion 41 provided on the inflator housing 12 side in the length direction, an annular portion 43 provided on a central portion in the length direction, and on both sides in the length direction of the annular portion 43. The protruding portions 42a and 42b and the extension portion 44 formed on the side opposite to the joint portion 41 in the length direction are formed. That is, the diffuser member 40 is formed such that the joining portion 41, the protruding portion 42a, the annular portion 43, the protruding portion 42b, and the extending portion 44 are connected in series from the inflator housing 12 side. And the protruding portions 42a and 42b form a passage forming portion 50. As described above, the diffuser member 40 is formed as a single separate member, and is fixed in the groove formed in the gas discharge portion, that is, the step portion 31 by caulking the joint portion 41 (note that this step portion is formed). Can also be formed by forming projections).
[0033]
In FIG. 1, a screw groove is formed up to the entire outer periphery of the extension portion 44, that is, a connection portion (bent portion) with the protruding portion 42b, and a nut-like member 47 (a nut in the present embodiment) is formed in the screw groove. Is screwed. Since the screwed nut-like member 47 can be fastened until it comes into contact with the protruding portion 42b, the end opening of the airbag (B) is sandwiched between the nut-like member 47 and the protruding portion 42b as shown in the figure. You can wear it. That is, the space between the nut-like member 47 and the protruding portion 42b functions as an airbag sandwiching fixing portion. When the airbag (B) is fixed to the inflator by providing such an airbag sandwiching fixing portion, for example, the gas outlet side of the inflator is connected to the airbag (B) as shown in FIG. When the nut-shaped member 47 is fastened by fastening the nut-like member 47 to the entire outer periphery of the extension portion 44 through the opening, the one-end opening of the airbag (B) is fixed to the airbag sandwiching fixing portion between the nut-like member 47 and the protruding portion 42b. The connection between the airbag (B) and the inflator 10 is enhanced while being clamped and fixed easily and reliably.
[0034]
However, as shown in FIG. 1, when the nut-like member 47 is screwed only to the extension portion 44 side and the airbag sandwiching fixing portion is one, the other opening in the airbag (B) is As shown in FIG.
[0035]
Therefore, in order to eliminate the fixing by the clamp 48 and more easily fix the airbag (B), as shown in FIG. 3, an annular protrusion-like annular projection is provided on the diffuser portion 40 on the inflator housing 12 side. The protrusion 60 is formed, and a nut-like member 47 ′ is screwed to the inflator housing 12 side from the protrusion, so that an airbag sandwiching fixing portion is also provided between the nut-like member 47 ′ and the annular protrusion 60. Can be. In this case, all the openings in the airbag (B) are fixed to the airbag sandwiching fixing portion.
[0036]
Between the outer peripheral surface of the gas discharge portion 20 and the diffuser member 40, a gas passage 46 including the outer peripheral surface of the gas discharge portion 20, the protruding portions 42a and 42b, and the annular portion 43 is formed. Therefore, the pressurized medium ejected from the plurality of first gas outlets 22 flows into the gas passage 46, all of which flows toward the second gas outlet 45, and is ejected from the second gas outlet 45. Will be done. Since the second gas discharge port 45 is formed unevenly in a part of the passage forming portion 50 in the circumferential direction, the gas discharged from the inflator is intensively jetted in one direction. . This realizes an inflator that can efficiently deploy the airbag (B).
[0037]
Since the diffuser portion 40 is formed as a separate member, the inflator of the present invention can be stored and transported as an inflator product with the igniter 25 incorporated, and even if a malfunction occurs at that time, the Since the one gas discharge port 22 is formed uniformly on the peripheral surface of the gas discharge portion 20, the propulsive force is canceled and the inflator itself does not scatter. By attaching the diffuser member 40 according to the present invention to the gas discharge portion immediately before assembling the module, the gas for inflating the airbag can be concentrated. The attachment of the diffuser member 40 can be performed easily by making the projection of the joint portion 41 complementarily match the step 31 of the gas discharge portion. Also, connection with the airbag can be easily performed.
[0038]
In particular, when forming the second gas outlet, as shown in FIG. 4, the second gas outlet can be formed shifted from the first gas outlet. That is, a part of the gas passage is extended in the axial direction of the diffuser member 40, and a second gas outlet is formed in the extended part. As shown in FIG. 4, when the location where the second gas outlet is formed is located at the center of the gas inlet in the airbag (B), the airbag (B) can be more efficiently and safely inflated. .
[0039]
The diameter of the first gas outlet 22 is preferably smaller than the diameter of the second gas outlet 45, and the same applies when a plurality of each are provided.
[0040]
From the viewpoint of preventing the inflator 10 from popping out in a rocket shape at the time of malfunction, for example, the first gas discharge ports 22 are provided with a plurality of first gas discharge ports 22 evenly in the circumferential direction of the peripheral surface of the gas discharge portion. Is preferred. By arranging the first gas discharge port in this manner, even before a malfunction occurs before the diffuser member 40 is attached, it does not fly like a rocket.
[0041]
When attaching the diffuser member 40, the diffuser member 40 is fitted into the gas discharge portion 20 from the igniter 25 side, and the joint portion 41 and the step portion 31 are adjusted so as to match. At this time, the end on the side where the igniter is provided is in contact with around the opening edge 28 of the gas discharge portion 20, and an O-ring 30 is disposed in the contact portion to maintain airtightness. Thereafter, the igniter side end of the diffuser member 40 is swaged and fixed to the step portion 31 as shown in FIG.
[0042]
Next, the operation of the airbag device using the inflator 10 will be described with reference to FIG. When the vehicle receives an impact, the igniter 25 operates in response to a signal from the impact sensor, and the igniter ignites and burns, so that the rupturable plate 19 is destroyed. Since the opening 14 is opened by the destruction of the rupturable plate 19, the pressurized medium in the internal space 16 flows into the gas passage 46 from the plurality of first gas outlets 22 through the outflow path 18 and the filter 29. The gas passes through the gas passage 46 to reach the second gas outlet 45, and is ejected from the second gas outlet 45 to inflate the airbag (B). At this time, the fragments of the rupturable plate 19 are removed by the filter 29.
[0043]
The airbag device using the inflator 10 includes an operation signal output unit including an impact sensor and a control unit, and a module case in which the inflator 10 and the airbag (B) (for example, a curtain-shaped airbag) are accommodated in a case. The configuration can be the same as that shown in FIG. 17 of JP-A-11-334517, for example.
[0044]
【The invention's effect】
ADVANTAGE OF THE INVENTION The inflator of this invention can assemble easily, can reduce a burden of an operator, and can increase the connection strength at the time of connecting an airbag.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a longitudinal sectional view of an embodiment of an inflator of the present invention.
FIG. 2 is a view for explaining a state of attachment to an airbag in FIG. 1;
FIG. 3 is a longitudinal sectional view showing another embodiment of the inflator.
FIGS. 4A and 4B are schematic views showing an inflator of still another embodiment, wherein FIG. 4A is a perspective view of a main part, and FIG.
[Explanation of symbols]
10 Inflator
12 Inflator housing
18 Outflow route
20 Gas emission part
22 First gas outlet
25 Igniter
29 Filter
30 O-ring
31 steps
40 diffuser members
41 Joint
42a, b projecting part
43 Annular part
44 Extension
45 Second gas outlet
46 Gas passage
47 Nut-shaped member
48 clamp
50 passage formation part
60 annular protrusion
B airbag

Claims

Pressurized gas, and an inflator housing containing at least one of a gas generating agent that generates gas by burning,
A gas discharge portion having an annular portion formed with a plurality of first gas discharge ports for discharging gas in the inflator housing;
It is configured to cover the outer surface of the gas discharge portion, and only in the vicinity of the first gas discharge port, including a diffuser member attached as a separate member,
The diffuser member includes a passage forming portion that forms a passage between the gas discharge portion and the gas discharged from the first gas discharge port in a circumferential direction of the gas discharge portion, and includes a passage formation portion. In the inflator for an airbag, one or two or more second gas discharge ports for discharging gas in a passage in a radial direction of the inflator housing are formed unevenly in a part of a circumferential direction.

The passage forming portion of the diffuser portion includes two protruding portions projecting radially outward along a circumferential direction of the gas discharge portion, and an annular portion integrally formed between the two protruding portions. 2. The inflator for an airbag according to claim 1, wherein the gas discharge port is formed unevenly on a part of a peripheral surface of the annular portion.

A step formed along the circumferential direction is provided on an outer peripheral surface of the gas discharge portion,
The inflator for an airbag according to claim 1, wherein the diffuser member includes a joining portion that joins the step portion complementarily.

An extended portion having an annular portion extending in the axial direction of the gas discharge portion is integrally formed with the projecting portion forming the passage forming portion of the diffuser member, and a nut-like member is screwed on the outer peripheral surface of the annular portion of the extended portion. The inflator for an airbag according to claim 3, wherein the airbag is fixed, and a portion between the nut-shaped member and the protruding portion is an airbag sandwiching fixing portion.

The diffuser member has a nut-like member screwed to the outer peripheral surface on both sides in the axial direction, and includes annular protrusions present on both sides in the axial direction of the second gas discharge port. The inflator for an airbag according to any one of claims 1 to 4, wherein a space between the airbag and the airbag is fixed.

Actuation signal output means comprising an impact sensor and a control unit; an airbag inflator for receiving an actuation signal output from the actuation signal output means to actuate and release gas; and a gas released from the airbag inflator. An airbag device comprising:
The airbag inflator according to any one of claims 1 to 5 is used as an airbag inflator,
An airbag device provided in an inflator for an airbag, wherein the airbag is deployed in a gas ejection direction of a second gas discharge port provided in the inflator for an airbag.