JP2004167665A - クーラント噴射装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】偏平でコンパクトな構成とするとともに、クーラント漏れや切粉侵入を防止したクーラント噴射装置を提供する。
【解決手段】主軸Sの周囲に各ノズル管Nを配置するクーラント噴射装置100,200は、環体1ととで偏平なケースを構成し、環体に各ノズル管Nを挿通すりる貫通長孔1Dの外面側にシャツタ板5を配置し、上記環体1の内部に複数個のノズル管Nを駆動すると、各ノズル管Nの基端部N1に設けた球体N2を凹球面3Bで受けるノズル支持環体3とを内蔵するものである。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、切削液を噴射するクーラント噴射装置に係り、特に、主軸先端位置に複数のノズルを環状に配置し、そのノズル方向制御を一斉に行えるようにしたものの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、切削液を噴射するクーラント噴射装置が多く提供されている。そして、主軸先端位置に複数のノズルを環状に配置し、そのノズル方向制御を一斉に行えるようにしたものが提供されている。(例えば,特許公報1参照)
【0003】
【特許公報1】
特開平8−57742号公報、図1と段落「0009」〜「0013」に記載
【0004】
上記クーラント噴射装置は、工具長さの長・短や外径の大・小に関連してそのノズル方向を工具交換時の工具情報により制御し、常にクーラント液が工具刃先に向けて噴射されることが望まれる。また、最近は高速切削等により7Mpa以上の高圧クーラントを使用するケースが多くなっている。
【0005】
しかしながら、上記従来のクーラント噴射装置では、複数のノズル配置や配管が煩雑であるため、狭い主軸先端に取付の為の広い占有空間が必要になる。更に、各ノズルは首振り構造をなしているから、この首振り機構からのクーラント漏れ及び細かな切粉が内部へ侵入して首振り機構を損なうと言う難点がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記従来のクーラント噴射装置が持つ問題点に鑑みてなされたものであって、その目的は偏平でコンパクトな構成とするとともに、クーラント漏れや切粉侵入を防止したクーラント噴射装置を提供する。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成すべく、本発明の請求項1記載のクーラント噴射装置は、主軸の周囲に各ノズル管を配置するクーラント噴射装置において、環体と閉塞環体とで偏平なケースを構成し、環体に各ノズル管を挿通する貫通長孔の外面側にシャツタ板を配置し、上記環体の内部に複数個のノズル管を駆動するリング体と、各ノズル管の基端部に設けた球体を凹球面で受ける支持環体とを内蔵したことを特徴とする。
【0008】
本発明の請求項2記載のクーラント噴射装置は、中心位置に主軸を挿通させ周囲にリング空間を設け、且つその側面に半径方向にノズル管の複数個の貫通長孔を明けた環体と、この環体のリング空間内に嵌入し且つ側面にノズル管の複数個のカム孔を明けたリング体と、このリング体の外周に刻設した歯車に螺合するウオーム機構の出力側となる平歯車と、上記環体の開口側面に係合し、複数のノズル管の基端部に設けた球体を嵌入支持して内外径方向にのみ首振りさせる凹球面を有するとともに各ノズル管の球体に明けた通孔と連通する環状通路を有するノズル支持環体と、上記環体の開口側面を閉塞する閉塞環体と、からなり、上記複数のノズル管はリング体のカム孔を貫通させるとともに、環体の複数個の貫通長孔を貫通させて外部に露出させ、且つこの環体の複数個の貫通長孔の外面側にシャツタ板を配置したことを特徴とする。
【0009】
請求項3のクーラント噴射装置は、請求項1または2において、各ノズル管の噴射口を主軸中心側へ約15°傾けて開口させたことを特徴とする。
【0010】
請求項4のクーラント噴射装置は、請求項2において、ウオーム機構の入力側がモータと連結されていることを特徴とする。
【0011】
請求項5のクーラント噴射装置は、請求項1から4項のいずれか1項記載のクーラント噴射装置において、上記シャッタ板は、空間体の複数個の貫通長孔の外面側に3層構造のシャツタ板を配置し、内部側から低圧のエアをかけたことを特徴とする。
【0012】
【作用】
本発明の請求項1及び2のクーラント噴射装置によると、環体を中心位置に主軸を挿通させ周囲にリング空間が設けられていて、この周囲の側面に半径方向に首振りするの複数個のノズル管を設けており、この環体のリング空間内に嵌入したリング体をウオーム機構により旋回して、各ノズル管の向きを内外径方向に一斉に首振りし、工具長さの長・短や外径の大・小に関連してそのノズル方向を工具交換時の工具情報により制御される。
【0013】
しかして、主軸の周囲に各ノズル管を配置するクーラント噴射装置は、環体と閉塞環体とで偏平なケースを構成し、環体に各ノズル管を挿通する貫通長孔の外面側にシャツタ板を配置し、上記環体の内部に複数個のノズル管を駆動するリング体と、各ノズル管の基端部に設けた球体を凹球面で受ける支持環体とを内蔵するものであるから、偏平でコンパクトな構成により狭い主軸先端に容易に取り付け出来るとともに、クーラント漏れや切粉侵入を防止することができる。
【0014】
請求項3のクーラント噴射装置によると、各ノズル管の噴射口を主軸中心側へ約15°傾けて開口させているから、各ノズル管の狭い旋回角度範囲においても、クーラント液の噴射方向を工具の中心側に向けることができる。これにより、小径工具や長さの短い工具にも、的確にクーラント液を噴射させられる。
【0015】
請求項4のクーラント噴射装置によると、ウオーム機構の入力側とモータが連結されているから、主軸に配置されているクーラント噴射装置をモータが駆動して複数のノズル管の方向制御を自動的に行える。
【0016】
請求項5のクーラント噴射装置によると、シャッタ板は、空間体の複数個の貫通長孔の外面側に3層構造のシャツタ板を配置し、内部側からエアパージをかけているから、クーラント噴射装置における各ノズル管の3層構造のシャツタ板から外部へのクーラント漏れを無くすとともに、工具刃先から排出される切粉が各ノズル管の3層構造のシャツタ板からの侵入を防止することができる。
これにより、故障やトラブルを起こさないクーラント噴射装置が提供できる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、図1を参照して本発明のクーラント噴射装置100の第1実施形態を説明する。クーラント噴射装置100は、工作機械Mの主軸Sのとなる先端面にボルト等の適宜締結手段により配置される。このクーラント噴射装置100の外周下面には、複数個のノズル管Nが下向きに配置されるとともに、半径方向に首振り出来るように、ウオーム機構Uの入力側となるウオーム軸U1にモータM1の回転軸S1が連結している。上記モータM1の回転軸S1は、主軸Sに対して平行方向に配置され、主軸に配置されるクーラント噴射装置100に対して、ウオーム機構Uのウオーム軸U1を駆動するモータM1の配置が主軸S1の縦方向の邪魔にならない空間位置になっている。これにより、狭い主軸先端位置にクーラント噴射装置が配置される。
【0018】
また、図2における本発明のクーラント噴射装置200は、モータM1の回転軸S1は、主軸Sに対して直角方向に配置され、主軸に配置されるクーラント噴射装置に対して、ウオーム機構Uの入力側となるウオーム軸U1を駆動する手動ハンドルHが取り付けられている。勿論、このウオーム軸U1にモータM1を取り付けても良い。このモータ配置によっても、主軸S1の横方向の邪魔にならない空間を確保している。これで、狭い主軸先端位置にクーラント噴射装置200が配置される。
【0019】
しかして、上記クーラント噴射装置100,200によると、上記複数個のノズル管Nは、向きを内外径方向に一斉に首振りし、工具長さの長・短や外径の大・小に関連してそのノズル方向を工具交換時の工具情報により制御される。そして、高圧クーラント装置「図示無し」からの高圧クーラント液Cをクーラント噴射装置100,200内に供給し、各ノズル管Nから工具Tの刃先T1に向けて外周の上方から噴射される。
【0020】
続いて、クーラント噴射装置100,200を、図3〜図9により詳細に説明する。クーラント噴射装置100,200は、図9に示すように、環状下面「側面」の周囲に配置した複数個のノズル管Nを持つ環体1と、上記ノズル管Nを半径方向に首振りさせるリング体2と、ノズル管Nを半径方向に首振り可能に支持するノズル支持環体3と、閉塞環体4とからなる。
【0021】
更に、詳細に説明すると、環体1は、中心位置に主軸Sを挿通させ周囲にリング空間1Aを設け、且つその側面1Bに半径方向に凹座面1Cを設け、この凹座面1Cの中央位置にノズル管Nの複数個の貫通長孔1Dを明けている。リング体2は、上記環体1のリング空間1A内に嵌入し且つ側面1Bに半径方向に凹設した凹座面1Cにノズル管Nの複数個のカム孔2Cを合わせている。上記リング体2の外周に刻設した歯車2Dには、ウオーム機構Uの入力側となるウオーム軸U1のウオームU2がウオームホイールU3に噛み合い、このウオームホイールU3の回転軸U4に嵌着した平歯車U5が螺合する。この平歯車U5の駆動は、手動ハンドルH又はモータM1に連結したウオーム機構Uにより行われ、リング体2を時計・反時計方向に回動駆動することができる。
【0022】
上記ノズル支持環体3は、上記環体1のリング空間1A内におけるリング体2の上側となる開口側面1E内に係合する。このノズル支持環体3の周囲には、図6と図8に示すように、複数のノズル管Nの基端部N1に設けた球体N2を嵌入支持し、球体N2に設けた支持ピンP1によりノズル管Nを回り止めして内外径方向(主軸の中心と外径方向)にのみ首振りさせる軸受体3Aと、この凹球面3Bを有する。上記凹球面3Bと球体N2とは、クーラント液Cの漏れを防止するために、2つのOリングRを内装させている。このOリングRは、座板10により所定圧力で押圧すべく、ボルトBにより固定されている。更に、上記ノズル支持環体3は、各ノズル管Nの球体N2に明けた通孔hと連通する環状通路h2が上面に設けられている。
【0023】
しかして、上記複数のノズル管Nは、リング体2のカム孔2Cを貫通させるとともに、環体1の複数個の貫通長孔1Dを貫通させて外部に露出させている。上記各部材2,3,Nを組み込んだ環体1の開口側面1Eは、閉塞環体4により閉塞されている。これにより、外部から供給される高圧クーラント液Cが環体1の開口側面1E内に圧入され、環状通路h2から各ノズル管Nの球体N2に明けた通孔hから、各ノズル管N内に供給される。更に、環体1の複数個の貫通長孔1Cの外面側には、3層構造のシャツタ板5{5A,5B,5C}を配置し、内部側からエアパージEPをかけている。
【0024】
上記3層構造のシャツタ板5は、図6〜図8にその詳細構成を示す。図示によると、環体1において、側面1Bの半径方向に設けた凹座面1Cに、シャツタ板5{5A,5B,5C}を係合し、各ノズル管Nの先端CリングR1とシャツタ板5C間にコイルバネ30が圧装されている。このバネ力Fでシャツタ板5{5A,5B,5C}が凹座面1Cに押圧された状態で気密性が確保され、各ノズル管Nの首振り運動に追従して主軸の半径方向にスライドする。上記シャツタ板5{5A,5B,5C}と凹座面1C間には、内部側からエアパージEPを掛けることにより、工具刃先から排出される切粉の内部侵入やクーラント液Cの外部漏出が3層構造のシャツタ板により防止することができる。
【0025】
更に、上記各ノズル管Nの噴射口N5は、図7に示すように直進するタイプと、図6に示すように、主軸Sの中心側へ約15°傾けて開口さているタイプを、それぞれ用意していて、適宜に選択して使用される。尚、主軸Sの中心側へ約15°傾けて開口さているタイプは、各ノズル管の狭い旋回角度範囲においても、クーラント液の噴射方向を工具の中心側により大きく向けることができる。
【0026】
本発明のクーラント噴射装置100,200は、上記のように構成され、以下のように作用する。クーラント噴射装置100,200によると、環体1を中心位置に主軸Sを挿通させ周囲にリング空間が設けられる。この周囲の側面に主軸の中心方向となる半径方向に首振りする複数個のノズル管Nを設けている。上記環体1のリング空間1A内に嵌入したリング体2を、ウオーム機構Uにより旋回して各ノズル管Nの向きを内外径方向に一斉に首振りさせ、工具長さの長・短や外径の大・小に関連してそのノズル方向を工具交換時の工具情報により制御される。
【0001】
また、クーラント噴射装置100,200は、主軸Sの周囲に各ノズル管Nを配置する環体1と閉塞環体4とで偏平構成となし、環体1に各ノズル管Nを挿通する貫通長孔1Cの外面側にシャツタ板5{5A,5B,5C}を配置し、上記環体1の内部に複数個のノズル管を駆動するリング体2と、各ノズル管の基端部に設けた球体を凹球面で受ける支持環体とを内蔵するものであるから、偏平でコンパクトな構成により狭い主軸先端に容易に取り付け出来るとともに、クーラント漏れや切粉侵入を防止することができる。
【0002】
また、各ノズル管Nの噴射口を主軸中心側へ約15°傾けて開口させている場合は、各ノズル管の狭い旋回角度範囲においても、クーラント液Cの噴射方向を工具Tの中心側により大きく向けることができる。これにより、小径工具や長さの短い工具においても、的確にクーラント液Cを工具先端T1に噴射させることができる。
【0003】
更に、ウオーム機構Uのウオーム軸U1と連結するモータM1の回転軸S1は、主軸Sに対して水平方向又は垂直方向に配置されるから、主軸に配置されるクーラント噴射装置100に対して、ウオーム機構Uを駆動するモータの配置が主軸の横方向や縦方向の邪魔にならない空間位置にできる。これにより、狭い主軸先端位置にクーラント噴射装置を自由に配置できる。
【0004】
そして、シャッタ板5{5A,5B,5C}は、環体1の複数個の貫通長孔1Dの外面側に3層構造のシャツタ板を配置し、内部側からエアパージEPをかけているから、クーラント噴射装置における各ノズル管Nの3層構造のシャッタ板から外部へのクーラント液の漏れを無くすとともに、工具刃先から排出される切粉が各ノズル管Nの3層構造のシャツタ板からの侵入を防止することができる。これにより、故障やトラブルを起こさないクーラント噴射装置となる。
【0031】
本発明は、上記実施形態に限定されず、発明の要旨内での設計変更が可能である。例えば、取付ける工作機械は立形に限定されず、横形工作機械に取り付けることも可能である。また、クーラント液噴射装置100における各部材の構成も上記実施形態に限定され、自由に設計変更できる。また、ノズル管Nの個数は、リングサイズにより自由に増減して設定できる。
【0032】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明の請求項1および2によると、主軸の周囲に各ノズル管を配置するクーラント噴射装置は、環体と閉塞環体とで偏平なケースを構成し、環体に各ノズル管を挿通すりる貫通長孔の外面側にシャツタ板を配置し、上記環体の内部に複数個のノズル管を駆動するリング体と、各ノズル管の基端部に設けた球体を凹球面で受ける支持環体とを内蔵するものであるから、偏平でコンパクトな構成により狭い主軸先端に容易に取り付け出来るとともに、クーラント漏れや切粉侵入を防止することができる。
【0033】
請求項3のクーラント噴射装置によると、各ノズル管の噴射口を主軸中心側へ約15°傾けて開口させているから、各ノズル管の狭い旋回角度範囲においても、クーラント液の噴射方向を工具の中心側に向けることができる。これにより、小径工具や長さの短い工具にも、的確にクーラント液を噴射できる。
【0034】
請求項4のクーラント噴射装置によると、ウオーム機構のウオーム軸と連結するモータの回転軸は、主軸に対して水平方向又は垂直方向に配置されるから、主軸に配置されるクーラント噴射装置に対して、ウオーム機構のウオーム軸を駆動するモータの配置が主軸の横方向や立方向の邪魔にならない空間位置にできる。これにより、狭い主軸先端位置にクーラント噴射装置を自由に配置できる。
【0035】
請求項5のクーラント噴射装置によると、シャッタ板は、空間体の複数個の貫通長孔の外面側に3層構造のシャツタ板を配置し、内部側からエアパージをかけているから、クーラント噴射装置における各ノズル管の3層構造のシャツタ板から外部へのクーラント漏れを無くすとともに、工具刃先から排出される切粉が各ノズル管の3層構造のシャツタ板からの侵入を防止することができる。これにより、故障やトラブルを起こさないクーラント噴射装置が提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態のクーラント噴射装置を備えた主軸の正面図である。
【図2】本発明の第2実施形態のクーラント噴射装置を備えた主軸の正面図である。
【図3】本発明の第2実施形態のクーラント噴射装置を図2のA−A線方向に見た平面図である。
【図4】本発明の第2実施形態のクーラント噴射装置を図2のB−B線方向に見た平面図である。
【図5】本発明の第2実施形態のクーラント噴射装置を下方から見た底面図である。
【図6】図5のC−C線方向に見たノズル管とその周辺の断面図である。
【図7】図6のノズル管を変更したノズル管とその周辺の断面図である。
【図8】図5のD−D線方向に見たノズル管とその周辺の断面図である。
【図9】本発明の第1実施形態のクーラント噴射装置の環体とリング体とノズル支持環体と閉塞環体とを示す斜視図である。
【符号の説明】
1 環体
1A リング空間
1B 側面
1C 凹座面
1D 貫通長孔
1E 開口側面
2 リング体
3 ノズル支持環体
3A 軸受体
3B 凹球面
4 閉塞環体
5{5A,5B,5C} シャッタ板
10 座板
30 コイルバネ
C クーラント液
EP エアパージ
h 通孔
h2 環状通路
P1 回り止め要の支持ピン
N ノズル管
N1 基端部
N2 球体
N5 噴射口
M1 モータ
S 主軸
S1 回転軸
U ウオーム機構
U1 ウオーム軸
U3 ウオームホイール
U2 ウオーム
U4 回転軸
U5 平歯車
100,200 クーラント噴射装置

Claims (5)

  1. 主軸の周囲に各ノズル管を配置するクーラント噴射装置において、環体と閉塞環体とで偏平なケースを構成し、環体に各ノズル管を挿通する貫通長孔の外面側にシャツタ板を配置し、上記環体の内部に複数個のノズル管を駆動するリング体と、各ノズル管の基端部に設けた球体を凹球面で受ける支持環体とを内蔵したことを特徴とするクーラント噴射装置。
  2. 中心位置に主軸を挿通させ周囲にリング空間を設け、且つその側面に半径方向にノズル管の複数個の貫通長孔を明けた環体と、この環体のリング空間内に嵌入し且つ側面にノズル管の複数個のカム孔を明けたリング体と、このリング体の外周に刻設した歯車に螺合するウオーム機構の出力側となる平歯車と、上記環体の開口側面に係合し、複数のノズル管の基端部に設けた球体を嵌入支持して内外径方向にのみ首振りさせる凹球面を有するとともに各ノズル管の球体に明けた通孔と連通する環状通路を有するノズル支持環体と、上記環体の開口側面を閉塞する閉塞環体とからなり、上記複数のノズル管はリング体のカム孔を貫通させるとともに、環体の複数個の貫通長孔を貫通させて外部に露出させ、且つこの環体の複数個の貫通長孔の外面側にシャツタ板を配置したことを特徴とするクーラント噴射装置。
  3. 各ノズル管の噴射口を主軸中心側へ約15°傾けて開口させたことを特徴とする請求項1または2記載のクーラント噴射装置。
  4. ウオーム機構の入力側がモータと連結されていることを特徴とする請求項2記載のクーラント噴射装置。
  5. 上記シャッタ板は、空間体の複数個の貫通長孔の外面側に3層構造のシャツタ板を配置し、内部側からエアパージをかけたことを特徴とする請求項1から4項のいずれか1項記載のクーラント噴射装置。
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