JP2004165755A

JP2004165755A - Portable information terminal and its control program

Info

Publication number: JP2004165755A
Application number: JP2002326310A
Authority: JP
Inventors: Takashi Yamatani; 祟史山谷; Junichiro Kawahara; 潤一郎川原
Original assignee: Casio Computer Co Ltd
Current assignee: Casio Computer Co Ltd
Priority date: 2002-11-11
Filing date: 2002-11-11
Publication date: 2004-06-10

Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To select a suitable network corresponding to the present position of a portable information terminal to be connected to an access point for the network without a trouble, and avoid the useless operation of a radio communication part to suppress the consumption of a battery. <P>SOLUTION: A GPS receiver 13 fixes the present position of a portable information terminal 1. A controller 16 compares the present position with the position information of a previously registered access point (a radio LAN base station) to be connected. If the access point locates near the present position of the portable information terminal 1, it waits for receiving a beacon signal from the access point with a radio LAN adapter 12 set to power on, and when it receives the beacon signal within a specified time, the controller executes radio LAN connection to the access point through the radio LAN adapter 12. If not receiving the beacon signal within the specified time, the radio LAN adapter 12 is set to be turned off. <P>COPYRIGHT: (C)2004,JPO

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、携帯情報端末およびその制御プログラムに関する。詳しくは、最寄りの無線ＬＡＮ（ＬｏｃａｌＡｒｅａＮｅｔｗｏｒｋ）基地局を介してインターネットやイントラネット等のネットワークに接続可能な無線通信機能を備えた携帯情報端末およびその制御プログラムに関する。
【０００２】
【従来の技術】
今日、ＰＤＡ（ＰｅｒｓｏｎａｌＤｉｇｉｔａｌＡｓｓｉｓｔａｎｃｅ）などの持ち運び可能な携帯型情報端末が普及している。このような携帯型情報端末は、スケジュール管理ソフトや電子メールソフトおよびブラウザソフト（インターネット閲覧用ソフト）などのアプリケーションプログラム（応用ソフト）を標準で実装する。
【０００３】
また、最近ではＩＥＥＥ８０２．１１ａ（５．２ＧＨｚ帯、最大通信速度５４Ｍｂｐｓ）やＩＥＥＥ８０２．１１ｂ（２．４ＧＨｚ帯、最大通信速度１１Ｍｂｐｓ）等の規格に従った無線通信方式によって、家庭やオフィス、公衆のアクセスポイントに設置された無線ＬＡＮ（ＬｏｃａｌＡｒｅａＮｅｔｗｏｒｋ）基地局を介してＬＡＮやインターネットに接続するためのインターフェイスを備えているものもあり、いつでもどこでもネットワーク接続できる利便性を備えたものも存在する。
【０００４】
このような機能を備えた携帯情報端末には、従来バッテリ駆動であるという問題が存在する。したがって、たとえば、携帯電話システムで考案されているような、無線システムの通信確立可能な地理的な領域を予め記憶しておくことで、支障無くネットワークと接続できるような技術を適用することが考えられている（例えば、特許文献１参照）。
【０００５】
【特許文献１】
特開２００１−１８９９７５号公報（第４−６頁、図１−図５）
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような携帯電話システムでは、適用される端末が携帯電話であることから、常時通信処理を行う回路に電源が供給されていることが前提条件にあり、携帯情報端末における上記のようなネットワーク接続のように、「必要なときに接続できれば良い」という使用環境にそのまま適用することは好ましくない。
【０００７】
したがって、本発明の目的は、携帯情報端末の現在位置がアクセスポイントのサービスエリアに十分入っているか否かを判定して、携帯情報端末の無線通信部（無線ＬＡＮアダプタ）の動作をオンオフ制御することにより、無線通信部の無駄な動作を回避して、バッテリの消耗を抑制することにある。
【０００８】
【課題を解決するための手段】
本発明は、アクセスポイントに無線接続してネットワークと通信を行うための無線通信デバイスを備えた携帯情報端末において、自機の現在位置を特定する位置特定手段と、前記アクセスポイントの位置情報を記憶する位置情報記憶手段と、前記位置特定手段によって特定された自機の現在位置と前記位置情報記憶手段に記憶された位置情報とを比較して該現在位置付近にアクセスポイントが存在するか否かを判定する第１の判定手段と、該第１の判定手段によってアクセスポイントが存在すると判定された場合、前記無線通信デバイスへ電力を供給するとともに、所定時間内に前記アクセスポイントから送信される信号が検出されたか否かを判定する第２の判定手段と、該第２の判定手段によって所定時間内に信号検出されない場合、前記無線通信デバイスへの電力供給をオフにする制御手段と
を備えたことを特徴とする。
【０００９】
この発明では、自機（携帯情報端末）の現在位置が特定され、その現在位置と、あらかじめ登録されているアクセスポイントの位置情報とが比較される。そして、自機の現在位置付近にアクセスポイントが存在する場合には、前記無線通信デバイスへ電力を供給して、そのアクセスポイントから送信される信号が検出されるか否かを判定し、所定時間内に検出されない場合に前記無線通信デバイスへの電源供給がオフにされる。
したがって、携帯情報端末の現在位置に対応した適切なネットワークを選択し、当該ネットワーク用のアクセスポイントへの接続を支障なく行うことができると共に、携帯情報端末の現在位置がアクセスポイントのサービスエリアに十分入っているか否かを判定して、携帯情報端末の無線通信デバイス（無線ＬＡＮアダプタ等）の電源供給をオンオフ制御するので、無線通信デバイスの無駄な動作を回避して、バッテリの消耗を抑制することができる。
【００１０】
又、本発明の好ましい態様は、前記位置情報記憶手段は、前記アクセスポイントとの通信が保証される領域（サービスエリア）を更に記憶するとともに、前記第１の判定手段により自機の現在位置付近にアクセスポイントが存在すると判定された場合、自機が前記アクセスポイントとの通信が保証される領域内に存在するか否かを判定する第３の判定手段を更に備え、前記制御手段は、前記第３の判定手段により前記領域内に存在すると判定した場合、前記無線通信デバイスへ電力を供給することを特徴とする。
この態様では、サービスエリア内であっても、その周辺付近、つまり、通信の不安定が起きやすい地点に携帯情報端末が位置していた場合は、アクセスポイントとの通信が行われないので、通信の不安定に伴う再接続動作を回避でき、それだけバッテリの消耗を抑制できる。
【００１１】
又は、本発明の他の好ましい態様は、前記位置情報記憶手段は、前記アクセスポイントの位置情報として三次元情報を記憶することを特徴とする。
この態様では、たとえば、携帯情報端末が地上に位置し、且つ、サービスエリアが地下街のみをカバーしているような場合、または、携帯情報端末が任意のビルの任意の階に位置し、且つ、サービスエリアが当該ビルの他の階をカバーしているような場合における無用な通信を回避でき、それだけバッテリの消耗を抑制できる。
【００１２】
又は、本発明の他の好ましい態様は、前記位置特定手段は、所定間隔で自機の現在位置を特定し、該第１の判定手段によってアクセスポイントが存在すると判定された場合、この位置特定手段より出力される自機の現在位置より、自機が前記アクセスポイント付近に滞在する時間を予測する予測手段と、該予測手段によって予測された時間が所定時間以上か否かを判定する第４の判定手段と、前記制御手段は、前記第４の判定手段により前記所定時間以上と判定した場合、前記無線通信デバイスへ電力を供給することを特徴とする。
この態様によれば、アクセスポイント付近での自機の滞在時間を予測し、その予測時間が所定時間以上の場合に前記無線通信デバイスへ電力が供給される。したがって、単にアクセスポイント付近を通り過ぎるような場合の無用な通信を回避でき、それだけバッテリの消耗を抑制できる。
【００１３】
なお、本発明は、以上の「装置」カテゴリの発明に限定されない。先にも述べたとおり、ＰＤＡなどの携帯情報端末はコンピュータ応用機器の一つであるから、コンピュータに所定の処理機能を実行させるためのプログラムの形で実現してもよい。すなわち、無線通信デバイスが接続可能なコンピュータに所定の処理機能を実行させるための制御プログラムであって、前記処理機能は、自己の現在位置を特定する位置特定手段と、該前記位置特定手段によって特定された自己の現在位置と、予めメモリに記憶されている前記無線通信デバイスを介して接続するアクセスポイントの位置情報とを比較して該現在位置付近にアクセスポイントが存在するか否かを判定する第１の判定手段と、該第１の判定手段によってアクセスポイントが存在すると判定された場合、前記無線通信デバイスへ電力を供給するとともに、所定時間内に前記アクセスポイントから送信される信号が検出されたか否かを判定する第２の判定手段と、該第２の判定手段によって所定時間内に信号検出されない場合、前記無線通信デバイスへの電力供給をオフにする制御手段とを実現するため機能を含むことを特徴とする制御プログラムであってもよい。
【００１４】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。なお、以下の説明における様々な細部の特定ないし実例および数値や文字列その他の記号の例示は、本発明の思想を明瞭にするための、あくまでも参考であって、それらのすべてまたは一部によって本発明の思想が限定されないことは明らかである。また、周知の手法、周知の手順、周知のアーキテクチャおよび周知の回路構成等（以下「周知事項」）についてはその細部にわたる説明を避けるが、これも説明を簡潔にするためであって、これら周知事項のすべてまたは一部を意図的に排除するものではない。かかる周知事項は本発明の出願時点で当業者の知り得るところであるので、以下の説明に当然含まれている。
【００１５】
図１は、実施の形態における携帯情報端末の外観図とその概略的な内部ブロック構成図である。この図において、携帯情報端末１は、手持ちに適した任意形状のボディ２の前面に、液晶ディスプレイ等のタッチパネル付き平面型表示部（以下、単に「表示部」という）３、カーソルキー４およびいくつかのファンクションキー５〜７を配置すると共に、上面や側面の任意位置に、不図示のアクセスポイントとの間でやり取りされる電波８を送受信する無線ＬＡＮ用のアンテナ（以下「ＬＡＮアンテナ」という）９と、不図示のＧＰＳ衛星からの電波１０を受信するＧＰＳ用のアンテナ（以下「ＧＰＳアンテナ」という）１１とを配置している。なお、上面や側面（又は下面）には、不図示の電源スイッチや外部機器用接続端子などが設けられている。また、本実施の形態では、ＰＤＡなどの携帯情報端末を例にするが、これに限定されない。要は、後述する無線ＬＡＮアダプタを介して最寄りのアクセスポイント内に設置された無線ＬＡＮ基地局との間で無線ＬＡＮ接続を行うことが可能な携帯情報端末であればよく、たとえば、ノートパソコンやラップトップパソコン、ハンドヘルドコンピュータ、その他のネットワーク端末あるいはゲーム端末などであってもよい。
【００１６】
ＧＰＳとは、衛星を利用した全地球的かつ高精度な測位システムである。この測位システムでは、高度約２万Ｋｍ、傾斜角５５度の六つの軌道を約１２時間で周回する計２４個（各軌道あたり４個）のＧＰＳ衛星のうち、３個以上の衛星の電波を受信することにより、地球上のあらゆる場所の位置座標とその位置の標高を特定することができる。
【００１７】
携帯情報端末１は、そのボディ２の内部に、無線ＬＡＮアダプタ１２、ＧＰＳ受信部（位置特定手段）１３、入力部１４、タイマ部１５、制御部（判定手段、制御手段）１６、メモリ部１７、タッチパネル部１８などを備える。
【００１８】
無線ＬＡＮアダプタ１２は、最寄りのアクセスポイントに設置された無線ＬＡＮ基地局を介してインターネットやイントラネットなどのネットワークに接続するためのハードウェア要素であり、たとえば、無線ＬＡＮ通信規格（ＩＥＥＥ８０２．１１）に対応したものである。無線ＬＡＮアダプタ１２は、制御部１６のコントロール下において、接続が許可された最寄りのアクセスポイント（無線ＬＡＮ基地局）との間で電波８を媒体とした接続を確立し、接続の確立以降、その電波８を用いてネットワークとの間で所望のデータのやり取りを可能とすることにより、携帯情報端末１とネットワークとの間のシームレスなＬＡＮ接続を行うものである。
【００１９】
ＧＰＳ受信部１３は、不図示のＧＰＳ衛星（３個以上）からの電波１０をＧＰＳアンテナ１１で受信し、それらの電波１０に基づいて携帯情報端末１の現在位置座標と標高（以下「位置情報」という）を特定し、その位置情報を定期的に制御部１６に出力する。
【００２０】
ちなみに、ＧＰＳにおける位置特定の基本原理は、衛星Ａから測位点（携帯情報端末１の現在位置）までの距離をａとすれば、測位点の位置は衛星Ａを中心とする半径ａの球の表面のどこかになるが、同時にもう１個の衛星Ｂからの距離をｂとすれば、測位点の位置は半径ａの球と半径ｂの球が重なり合う円周上のどこかになり、さらに、もう１個の衛星Ｃからの距離をｃとすれば、測位点の位置は、半径ａ、半径ｂ、半径ｃの三つの球の交点で求めることができるというものである。
【００２１】
入力部１４は、ボディ２の前面に設けられたカーソルキー４やファンクションキー５〜７からの操作信号を取り込み、それを信号整形し、適宜のキーコードに変換して制御部１６に出力する。また、タイマ部１５は極短い周期（たとえば、数ミリ秒程度）で逐次にカウントアップするタイマ信号を発生する。このタイマ部１５はバッテリバックアップされており、バッテリ電圧が失われない限り、携帯情報端末１の電源スイッチ（不図示）をオフにした後もそのカウントアップ動作を継続する。
【００２２】
タイマ信号は制御部１６に出力され、制御部１６において様々な目的に利用されるが、その代表的な用途の一つは現在日時の特定である。すなわち、制御部１６は過去に遡った所定日時（たとえば、西暦１０００年１月１日０時０分０秒）をスタートタイマ値とし、その日時からの累計タイマ値を現在日時として特定する。このような日時特定機能に注目した場合、タイマ部１５は、単に過去の所定日時からの累計タイマ値をカウントするものにすぎず、日時の特定はもっぱら制御部１６によって行われているが、本明細書中では説明の便宜上、日時特定のすべての機能をタイマ部１５に実装しているものとする。すなわち、タイマ部１５は、現在日時を特定し、その日時情報（年月日および時分秒）を制御部１６に出力するものとする。
【００２３】
メモリ部１７は、制御部１６のワークエリアとして動作する揮発性の高速記憶媒体（以下「ＲＡＭ」という）１７ａと、オペレーティングシステム（ＯＳ）やそのＯＳ上で動作する様々なアプリケーションプログラムを不揮発的且つ書き換え可能に記憶する大容量記憶媒体（以下「ＰＲＯＭ」という）１７ｂとを備える。なお、図示の例では、ワークエリア（ＲＡＭ部１７ａ）とプログラム記憶用の大容量記憶媒体（ＰＲＯＭ部１７ｂ）とを別々に設けているが、これは、現在普及しているＰＤＡなどの携帯情報端末のアーキテクチャに対応させているにすぎない。たとえば、半導体磁気メモリなどの新規デバイスは、不揮発性且つ書き換え可能で、しかもＲＡＭよりも高速性に優れると共に、大容量化も容易であるから、かかる新規デバイスを用いた場合は、ワークエリア（ＲＡＭ部１７ａ）とプログラム記憶用の大容量記憶媒体（ＰＲＯＭ部１７ｂ）とを別々に設ける必要がない。ワークエリアにプログラムを記憶し、そのまま任意のプログラムを実行することができ、パワーオンスタート又はクイックオンスタート（電源投入直後に直ちにプログラムを実行すること）を実現できるから好ましい。また、図示の例では、プログラム記憶用の大容量記憶媒体に半導体不揮発性書き換え可能メモリ（ＰＲＯＭ）を使用しているが、これに限定されない。ハードディスクなどの大容量磁気記憶デバイス又はその他の不揮発性書き換え可能記憶デバイスであってもよい。
【００２４】
制御部１６は、マイクロコンピュータチップおよびその周辺チップを実装した、いわゆるメインボードに相当するものである。この制御部１６は、メモリ部１７のＰＲＯＭ部１７ｂからＲＡＭ部１７ａにＯＳと所要のアプリケーションプログラムをロードし、それを実行することにより、それらのソフトウェアリソースとマイクロコンピュータを含む各種のハードウェアリソースとの有機的結合によって様々な機能を実現する。
【００２５】
図２（ａ）は、上記機能の一つである無線ＬＡＮ接続用のネット設定ユーティリティ画面を示す図である。このネット設定ユーティリティ画面（以下、単に「ユーティリティ画面」という）２０は、アクセスポイント毎の接続プロファイルの登録や、その登録情報の編集及び削除を行うために用いられる他、必要に応じて、接続対象のアクセスポイントを手動で選択するためにも用いられる。
【００２６】
すなわち、ユーティリティ画面２０は、適当なタイトル文字列（図では“ネット設定ユーティリティ”）を表示するタイトルバー２１の下に、設定済みプロファイル毎のいくつかのアイコン（図では、便宜的にアクセスポイントＡのアイコン２２、アクセスポイントＢのアイコン２３、アクセスポイントＣのアイコン２４、ホーム（家庭内無線ＬＡＮ）のアイコン２５）を表示するプロファイル表示エリア２８と、追加、削除および編集の三つのコマンドボタン２９〜３１とを有するクライアントエリア３２を配置してレイアウトされているが、追加コマンドボタン２９をクリックすることにより、プロファイル追加設定画面（不図示）をオープンして、任意のアクセスポイントへの接続プロファイルを新規登録することができ、または、編集コマンドボタン３１をクリックすることにより、プロファイル編集設定画面（不図示）をオープンして、現在選択中（背景がハッチングのアイコン）のアクセスポイントへの接続プロファイルを編集することができ、または、削除コマンドボタン３０をクリックすることにより、現在選択中のアクセスポイントへの接続プロファイルを削除することができる。
【００２７】
あるいは、クライアントエリア３２上のアイコン２２〜２５をクリックすることにより、そのアイコンの表示を選択中（背景ハッチング）に変更すると共に、同アイコンに割り付けられた接続プロファイルを使用して無線ＬＡＮへの接続を行うことができる。たとえば、アクセスポイントＡのアイコン２２をクリックした場合、アクセスポイントＡ用の接続プロファイルを使用して無線ＬＡＮ基地局への接続可能状態となり、もし、携帯情報端末１の現在位置がアクセスポイントＡのサービスエリア内にあれば、無線ＬＡＮアダプタ１２を介してアクセスポイントＡの無線ＬＡＮ基地局と接続を行うことができる。
【００２８】
したがって、メモリ部１７には、あらかじめアクセスポイント（少なくとも接続の可能性があるすべてのアクセスポイント）毎の接続プロファイルも記憶されている。
【００２９】
図２（ｂ）は、接続プロファイルの概念図（詳細な構造は、図４（ｂ）を参照のこと）である。接続プロファイル群４０は、それぞれ独立してアクセス可能な複数（図では便宜的に３個）の接続プロファイル４０ａ〜４０ｃからなり、各接続プロファイル４０ａ〜４０ｃは、各々一つのアクセスポイントに対応する。各接続プロファイル４０ａ〜４０ｃは、対応するアクセスポイントの位置情報（無線ＬＡＮ基地局の設置位置座標や標高など）を格納するための位置情報フィールド４０ｄと、対応するアクセスポイントに接続するための接続情報〔ＩＰアドレス、ＥＳＳ−ＩＤ（たとえば、ＭＡＣアドレスの下６桁など、無線通信をする相手同士をグループ分けするための識別名）、ＷＥＰキー（無線データの暗号化キー）など〕を格納するための接続情報フィールド４０ｅとを含んで構成されている。
【００３０】
接続プロファイル４０ａ〜４０ｃの保持情報は、事前に携帯情報端末１のユーザによって手動で入力されたものであってもよく、または、インターネットへの接続の際に、毎回ないしは一日一回などの条件の下、同ネット上に存在する所定のサーバからダウンロードされたものであってもよい。
【００３１】
携帯情報端末１は、通常（またはディフォルトで省電力モードを選択しているとき）、無線ＬＡＮアダプタ１２の電源をオフにした状態で待機する。そして、その待機中において、前記の位置特定手段で特定された現在位置と、接続プロファイル群４０に保持されているアクセスポイントの位置情報とを比較し、位置情報が一致しまたは所定の誤差範囲（サービスエリアの半径に相当する距離）で一致した場合に、当該アクセスポイントに対応した接続プロファイル（接続プロファイル４０ａ〜４０ｃのうちの一つ）を選択すると共に無線ＬＡＮアダプタ１２の電源をオンにして、そのアクセスポイントにおける無線ＬＡＮ基地局からの呼び出し信号（ビーコン信号という）を受信できるようにする。そして、ビーコン信号を受信した場合はその無線ＬＡＮ基地局に接続する一方、所定時間内にビーコン信号を受信しなかった場合は無線ＬＡＮアダプタ１２の電源をオフにして、再び待機状態に復帰するというアルゴリズムを実行する。
【００３２】
これにより、本実施の形態における携帯情報端末１は、アクセスポイントのサービスエリア圏外にあっては、無線ＬＡＮアダプタ１２の電源をオフにしたままの状態（待機状態）を継続するので、無駄な電力消費をなくしてバッテリの消耗を抑えることができる。しかも、携帯情報端末１がアクセスポイントのサービスエリア内に位置しているときにあっては、そのアクセスポイントの接続プロファイルを選択すると共に無線ＬＡＮアダプタ１２の電源をオンにして当該アクセスポイント（無線ＬＡＮ基地局）に自動的に接続するので、手動によるアクセスポイントへの接続操作を不要（ユーザはアクセスポイントの存在を意識する必要がない）にして使い勝手の向上を図ることができる。
【００３３】
以下、本実施の形態における特徴的なアルゴリズムについて詳しく説明する。図３（ａ）は、携帯情報端末１の現在位置情報テーブルを示すその模式図である。この現在位置情報テーブル５０はメモリ部１７に作られる。現在位置情報テーブル５０は、ＧＰＳ受信部１３から時々刻々と入力される位置特定情報によって逐次に更新される三次元座標フィールド５１と、その更新日時（タイマ部１５からの情報）を記録する記録時刻フィールド５２とから構成されている。すなわち、現在位置情報テーブル５０は、ＧＰＳ受信部１３から携帯情報端末１の現在位置座標とその位置座標の標高の情報が入力されたとき、その入力情報（座標＋標高）で三次元座標フィールド５１の保持内容を上書き更新すると共に、その更新日時をタイマ部１５から取得して、その取得情報（現在日時）で記録時刻フィールド５２の保持内容を上書き更新する。
【００３４】
図３（ｂ）は、図２（ｂ）で示した接続プロファイル４０ａ〜４０ｃのそれぞれの具体的な構造図である。以下、接続プロファイル４０ａ〜４０ｃのそれぞれのことを「アクセスポイント情報テーブル」ということにする。アクセスポイント情報テーブル６０は、三次元位置情報フィールド６１、接続半径フィールド６２、高さ制限フィールド６３、ＥＳＳ−ＩＤフィールド６４、ＷＥＰキーフィールド６５、ユーザ認証情報フィールド６６などを含んで構成され、メモリ部１７に設定される。
【００３５】
三次元位置情報フィールド６１には、対象となる無線ＬＡＮ基地局の三次元位置情報（座標＋標高）が格納される。すなわち、図３（ｃ）に示すように、任意のアクセスポイント内（もしくは中心位置）に設置された無線ＬＡＮ基地局１００の設置位置が座標として格納され、また、設置高ｈが標高として三次元位置情報フィールド６１に格納される。接続半径フィールド６２には、対象となる無線ＬＡＮ基地局１００と無線接続可能なサービスエリアの半径情報が格納される。すなわち、図３（ｃ）における接続半径１０１（略下半分が地面や床面等の下に隠れるので、実際に有効とされる接続半径は残りの上半部分）がそれに相当する。また、高さ制限フィールド６３には、対象となる無線ＬＡＮ基地局１００の接続許容高さ情報が格納される。これは、図３（ｃ）においては、１０１の最も高い位置がそれに相当するが、たとえば、地下街に設置された場合は、その地下街の天井と床面のそれぞれの標高を示す情報、ビルの任意の階に設置された無線ＬＡＮ基地局にあっては、その階の天井と床面のそれぞれの標高を示す情報が相当する。ＥＳＳ−ＩＤフィールド６４には無線通信をする相手同士をグループ分けするための識別名が格納される。さらに、ＷＥＰキーフィールド６５にはＷＥＰによる暗号化のキーワードが格納され、ユーザ認証情報フィールド６６には所望によりユーザＩＤやパスワード等が格納される。
【００３６】
図４は、携帯情報端末１の制御部１６で実行される無線ＬＡＮ接続制御プログラムの要部フローチャートを示す図である。この無線ＬＡＮ接続プログラムは、携帯情報端末１の電源投入後、所定時間毎に実行される。または、ＧＰＳ受信部１３から時々刻々と入力される位置特定情報より算出される移動速度が所定値以下の時に所定時間毎もしくは所定距離移動毎に実行される。この無線ＬＡＮ接続プログラムでは、まず、任意のアクセスポイントと、現在、無線ＬＡＮ接続中であるか否かを判定する（ステップＳ１１）。そして、接続中であれば当該プログラムを終了し、接続中でなければ無線ＬＡＮアダプタ１２の電源をオフに（すでにオフになっていればその状態を維持）する（ステップＳ１２）。次に、現在位置情報テーブル５０（図３（ａ）参照）の三次元座標フィールド５１から携帯情報端末１の三次元情報（現在位置座標と標高の情報）を取り出し、その標高の情報に基づいて、登録済みの接続プロファイル４０ａ〜４０ｃ（図３（ｂ）参照）の「高さ制限による選別」を行う（ステップＳ１３）。
【００３７】
ここで、高さ制限による選別とは、位置情報がマッチしていても、高さ位置が異なるために実際には接続できない無線ＬＡＮ基地局を除外するための事前フィルタリング処理のことをいう。たとえば、携帯情報端末１の現在位置付近に存在するアクセスポイント（無線ＬＡＮ基地局）であっても、その高さ位置が、携帯情報端末１の現在の高さと（高さ制限値を越えて）異なる場合（具体例：携帯情報端末１の位置が地上であり、無線ＬＡＮ基地局が地下街である場合、または、携帯情報端末１の位置がビルの任意階であり、無線ＬＡＮ基地局の位置が当該ビルの他の階である場合など）は、地面や床面あるいは天井等の構造物が障害となって接続ができないからである。
【００３８】
高さ制限による選別を行った結果、接続プロファイルが一つも残らなかった場合（ステップＳ１４の“ＮＯ”判定）、言い換えれば、携帯情報端末１の現在の高さに対応する（高さ制限値をパスした）接続プロファイルが一つも存在しなかった場合は、当該プログラムを終了し、存在している場合（ステップＳ１４の“ＹＥＳ”判定）は、次に、そのフィルタリングされた接続プロファイルの各々について、無線ＬＡＮ基地局の位置座標と携帯情報端末１の現在位置座標とから両者の離隔距離を算出する（ステップＳ１５）。そして、それらの距離と各々の無線ＬＡＮ基地局の接続半径とを比較し、接続可能な距離関係（離隔距離≦接続半径）にある無線ＬＡＮ基地局を選別して（ステップＳ１６）、かかる関係を満たす接続プロファイルの“有り／無し”を判定する（ステップＳ１７）。
【００３９】
そして、上記の関係を満たす接続プロファイルが存在しなければ（ステップＳ１７の“ＮＯ”判定；すなわち、“無し”の判定）当該プログラムを終了し、存在すれば（ステップＳ１７の“ＹＥＳ”判定；すなわち、“有り”の判定）、以下のステップを実行する。
【００４０】
まず、無線ＬＡＮアダプタ１２の電源をオンにして（ステップＳ１８）、無線ＬＡＮ基地局からのビーコン信号の受信を待ち（ステップＳ１９）、所定時間内にビーコン信号を受信しなければ（ステップＳ２０の“ＮＯ”判定）、無線ＬＡＮアダプタ１２の電源をオフ（ステップＳ２１）にして当該プログラムを終了する一方、所定時間内に無線ＬＡＮ基地局からのビーコン信号を受信した場合（ステップＳ２０の“ＹＥＳ”判定）は、その無線ＬＡＮ基地局の属するアクセスポイントの接続プロファイルを選択（ステップＳ２２）して、当該アクセスポイントを介してインターネットやイントラネット等のネットワークに接続する（ステップＳ２３）。
【００４１】
このプログラムによれば、無線ＬＡＮアダプタ１２の電源をオフにしたままの状態で、携帯情報端末１の現在位置に対応した接続プロファイルの“有り／無し”を判定し、該当する接続プロファイルが存在した場合に、無線ＬＡＮアダプタ１２の電源をオンにして、無線ＬＡＮ基地局からのビーコン信号の受信を待ち、所定時間内にビーコン信号を受信しなければ、再び、無線ＬＡＮアダプタ１２の電源をオフにする一方、所定時間内にビーコン信号を受信すると、対応するアクセスポイントの接続プロファイルを選択して当該アクセスポイントとの間で無線ＬＡＮ接続を行うことができる。
【００４２】
したがって、携帯情報端末１に実装された無線ＬＡＮアダプタ１２の電源は、通常オフにされ、携帯情報端末１の現在位置に対応した接続プロファイルが存在する場合にのみ例外的にオンにされるから、サービスエリア圏外における無駄な無線ＬＡＮアダプタ１２の電力消費をなくすことができ、それだけ、携帯情報端末１のバッテリ消耗を抑制できるという格別の効果が得られる。また、この制御プログラムにおいては、単なる二次元的な現在位置の判定のみならず、高さ制限の判定も同時に行うため、たとえば、地下街やビルのフロアーなどの空間的な位置関係も考慮することができ、とりわけ、市街地などの複雑な利用環境においても、サービスエリア圏外における無駄な無線ＬＡＮアダプタ１２の電力消費をなくすことができ、それだけ、携帯情報端末１のバッテリ消耗を抑制することができる。
【００４３】
なお、図４に示した制御プログラムは、ネットワーク接続の“切断処理”を有していない。このため、同制御プログラムにあっては、携帯情報端末１が移動して通信不能になるまで（サービスエリア圏外に出るまで）、切断は行われない。しかしながら、冒頭でも述べたように、サービスエリアの周辺付近（圏外に出る直前の位置）にあっては、無線接続が保証されず、通信が不安定になって再接続を試みるため、バッテリ消耗の点で不都合がある。そこで、通信が不安定になる前に（サービスエリアの周辺付近に至る前に）、積極的にネットワークの接続を切断することにより、度重なる再接続動作を防止し、バッテリ消耗を回避することができる。
【００４４】
図５は、上記の考え方に従って改良された接続制御プログラムの要部フローチャートを示す図である。このフローチャートは、図４のフローチャートにおけるステップＳ１１の“ＹＥＳ”判定後に実行される。すなわち、任意のアクセスポイントとの間で、現在、無線ＬＡＮ接続中である場合に実行される。まず、携帯情報端末１の現在位置と、接続中の無線ＬＡＮ基地局の設置位置との離隔距離を算出し（ステップＳ３１）、その離隔距離が、接続プロファイルに登録されている「切断半径」よりも大きいか否かを判定する。ここで、切断半径とは、図３（ｂ）の接続半径フィールド６２に格納されている値よりも若干短い値であり、上記の「サービスエリアの周辺付近に至る前」に相当する値である。
【００４５】
そして、その判定結果が“ＮＯ”であれば、まだ、上記の「サービスエリアの周辺付近に至る前」に達しておらず、通信が不安定になっていないと判断して、当該フローチャートを終了する。一方、その判定結果が“ＹＥＳ”であれば、上記の「サービスエリアの周辺付近に至る前」に達し、そのまま放置した場合は、通信が保証されず、早々に通信が不安定になる可能性が大であると判断して、ネットワークを強制的に切断し（ステップＳ３３）、無線ＬＡＮアダプタ１２の電源をオフにして（ステップＳ３４）当該フローチャートを終了する。
【００４６】
したがって、この改良されたフローチャートによれば、無線ＬＡＮ接続中の携帯情報端末１がサービスエリアの周辺付近に至る前に積極的に接続を切断し、無線ＬＡＮアダプタ１２の電源をオフにできるので、通信の不安定に伴う度重なる再接続を防止し、携帯情報端末１のバッテリ消耗を抑えることができる。
【００４７】
次に、携帯情報端末１を用いて異動先の任意のアクセスポイントに自動的に接続できる実施の形態について説明する。
図６は、その利用ケースを示す概念図である。図において、ユーザ７０に携行された携帯情報端末１は、以上説明のとおりの構成と機能を有しているものである。すなわち、ＧＰＳ受信部１３によってその現在位置を刻々と把握することができるとともに、ユーザ７０の行動経路中に存在する様々な施設７１〜７４（これらは、先に説明したアクセスポイントＡ〜Ｄが存在する）の接続プロファイルをメモリ部１７に保持し、それらの接続プロファイルを適宜に切り換えながら、無線ＬＡＮアダプタ１２により、任意の施設に設置されたアクセスポイント（無線ＬＡＮ基地局）との間で無線ＬＡＮ接続できるものである。
【００４８】
今、ユーザ７０が道路７５に沿って地点７６から地点７７へ、地点７７から地点７８へ、地点７８から地点７９へ、地点７９から位置８０へ、位置８０から位置８１へ、位置８１から位置８２へ移動するものとする。なお、それぞれの施設７１〜７４に示された一点鎖線の円形は、各施設７１〜７４におけるサービスエリアを示し、ユーザ７０は、それぞれの施設７１〜７４において、接続を行うために、ある時間留まるものとする。
【００４９】
図７（ａ）は、各アクセスポイント毎の接続プロファイルを設定するためのフローチャートを示す図である。このフローチャートは、所望の施設におけるサービスエリア内において、ユーザ７０により意図的に実行される。このフローチャートを実行すると、まず、携帯情報端末１の現在位置（いいかえればその施設に設置された無線ＬＡＮ基地局の位置）を取得して（ステップＳ４１）、当該位置と対応付けて、そのアクセスポイントの接続プロファイルを登録する（ステップＳ４２）。そして、設定動作を終了して（ステップＳ１３の“ＹＥＳ”）、必要であれば、次の施設（アクセスポイント）に移動して再び同じ操作を繰り返すことにより、各施設７１〜７４の位置情報と接続プロファイルとを登録する。
【００５０】
図７（ｂ）は、各アクセスポイント毎の接続プロファイルを設定した後に実行される接続プロファイル自動選択用のフローチャートを示す図である。
このフローチャートでは、まず、携帯情報端末１の現在位置の情報を取得し（ステップＳ５１）、その位置に対応する接続プロファイルの“有り／無し”を判定する（ステップＳ５２、ステップＳ５３）。そして、該当する接続プロファイルが存在すれば、その接続プロファイルを用いて無線ＬＡＮ接続を行い（ステップＳ５５の“ＹＥＳ”）、フローチャートを終了する一方、接続プロファイルが存在しない場合は、再び、ステップＳ５１以降を繰り返すという処理を実行する。
【００５１】
したがって、図６において、携帯情報端末１が地点７６、地点７８または地点８１に位置しているときは、いずれもステップＳ５３の判定結果が“ＮＯ”となるため、無線ＬＡＮ接続が行われず、一方、それ以外の地点（地点７７、地点７９、地点８０または地点８２）に位置しているときは、それらの地点をカバーするアクセスポイントの接続プロファイルが自動的に選択され、当該アクセスポイントに無線ＬＡＮ接続されるから、いちいちアクセスポイントの存在を意識せず、それらのアクセスポイントに対応した接続プロファイルを手動で選択する必要もなく、使い勝手のよい無線ＬＡＮ接続機能を提供することができる。
【００５２】
なお、この例においては、ユーザ７０がそれぞれの施設７１〜７４で、ある時間留まるものと仮定した。すなわち、ユーザ７０は施設７１〜７４のそれぞれでネット接続を行うものと仮定したが、ユーザ７０の行動パターンによっては、必ずしも各々の施設７１〜７４でネット接続を行うとは限らない。むしろ、ネット接続を行わないにも関わらず、単に施設に立ち寄っただけ、または、そのサービスエリア内を通過しただけの場合に無線ＬＡＮアダプタ１２の電源をオンにすることは無駄なことであり、バッテリ消耗の点で好ましくない。
【００５３】
このような点を解決するためには、ＧＰＳ受信部１３から時々刻々と入力される位置特定情報より算出される移動速度、及び、移動方向から、サービスエリア内における滞在時間を予測し、その予測滞在時間が所定時間以下の時は、単にその施設に立ち寄っただけ、または、施設を通過しているだけであると判断し、ネット接続を行わない（無線ＬＡＮアダプタ１２の電源をオンにしない）ようにすればよい。無駄なネット接続を回避してバッテリ消耗を抑制できる。
【００５４】
また、以上の説明では、携帯情報端末１の現在位置を特定するための位置特定手段として、ＧＰＳシステムを利用したものを示したが、本発明の思想はこれに限定されない。たとえば、ＧＰＳシステムなどの支援システムを必要としない推測航法を利用した位置特定手段であってもよい。
【００５５】
図８は、推測航法を利用した位置特定手段の一例を示す図である。この図において、位置特定手段９０は、加速度センサ９１、ジャイロセンサ９２及び位置演算部９３を含んで構成されている。加速度センサ９１は携帯情報端末１に加えられる様々な方向の加速度を検出し、その検出信号を位置演算部９３に出力する。また、ジャイロセンサ９２は、携帯情報端末１の重力方向に対する傾斜角を検出し、その検出信号を位置演算部９３に出力する。位置演算部９３は、それらの検出信号に基づいて、携帯情報端末１の初期位置からの移動距離と移動方向とを推定算出し、その算出結果を携帯情報端末１の現在の位置情報として、図１（ｂ）の制御部１６に出力する。
【００５６】
ここで、物体に加えられる加速度の積分値は、その物体の移動速度を表し、その移動速度の積分値は移動距離を表す。したがって、その物体の初期位置（座標）を与えることによって、その物体の移動距離を算出することができる。さらに、その物体の移動方向は、重力方向に対する傾斜角で与えられるから、結局、これらを総合して、その物体の移動後の位置座標を得ることができる。このように、加速度センサ９１、ジャイロセンサ９２及び位置演算部９３によって位置特定手段９０を構成し、この位置特定手段９０を、図１（ｂ）のＧＰＳ受信部１３の代わりに用いてもよい。加速度センサ９１やジャイロセンサ９２などはＧＰＳ受信部１３よりも消費電力が少なく、それだけバッテリ消耗を防止できるから好ましい。
【００５７】
【発明の効果】
本発明によれば、自機（携帯情報端末）の現在位置が特定され、その現在位置と、あらかじめ登録されているアクセスポイントの位置情報とが比較される。そして、自機の現在位置付近にアクセスポイントが存在する場合には、前記無線通信デバイスへ電力を供給して、そのアクセスポイントから送信される信号が検出されるか否かを判定し、所定時間内に検出されない場合に前記無線通信デバイスへの電源供給がオフにされる。
したがって、携帯情報端末の現在位置に対応した適切なネットワークを選択し、当該ネットワーク用のアクセスポイントへの接続を支障なく行うことができると共に、携帯情報端末の現在位置がアクセスポイントのサービスエリアに十分入っているか否かを判定して、携帯情報端末の無線通信デバイス（無線ＬＡＮアダプタ等）の電源供給をオンオフ制御するので、無線通信デバイスの無駄な動作を回避して、バッテリの消耗を抑制することができる。
【００５８】
又、本発明の好ましい態様によれば、サービスエリア内であっても、その周辺付近、つまり、通信の不安定が起きやすい地点に携帯情報端末が位置していた場合は、アクセスポイントとの通信が行われないので、通信の不安定に伴う再接続動作を回避でき、それだけバッテリの消耗を抑制できる。
【００５９】
又は、本発明の他の好ましい態様によれば、たとえば、携帯情報端末が地上に位置し、且つ、サービスエリアが地下街のみをカバーしているような場合、または、携帯情報端末が任意のビルの任意の階に位置し、且つ、サービスエリアが当該ビルの他の階をカバーしているような場合における無用な通信を回避でき、それだけバッテリの消耗を抑制できる。
【００６０】
又は、本発明の他の好ましい態様によれば、アクセスポイント付近での自機の滞在時間を予測し、その予測時間が所定時間以上の場合に前記無線通信デバイスへ電力が供給される。したがって、単にアクセスポイント付近を通り過ぎるような場合の無用な通信を回避でき、それだけバッテリの消耗を抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【図１】実施の形態における携帯情報端末の外観図とその概略的な内部ブロック構成図である。
【図２】無線ＬＡＮ接続用のネット設定ユーティリティ画面を示す図及び接続プロファイルの概念図（詳細な構造は図４（ｂ）を参照のこと）である。
【図３】携帯情報端末１の現在位置情報テーブルを示すその模式図（ａ）、図２（ｂ）で示した接続プロファイル４０ａ〜４０ｃのそれぞれの具体的な構造図（ｂ）、及び、無線ＬＡＮ基地局のサービスエリアの模式図（ｃ）である。
【図４】携帯情報端末１の制御部１６で実行される無線ＬＡＮ接続制御プログラムの要部フローチャートを示す図である。
【図５】改良された接続制御プログラムの要部フローチャートを示す図である。
【図６】携帯情報端末１の利用ケースを示す概念図である。
【図７】各ホットスポット毎の接続プロファイルを設定するためのフローチャートを示す図及び各ホットスポット毎の接続プロファイルを設定した後に実行される接続プロファイル自動選択用のフローチャートを示す図である。
【図８】推測航法を利用した位置特定手段の一例を示す図である。
【符号の説明】
１携帯情報端末
１２無線ＬＡＮアダプタ（無線通信デバイス）
１３ＧＰＳ受信部（位置特定手段）
１６制御部（第１の判定手段、第２の判定手段、制御手段）
６０アクセスポイント情報テーブル（位置情報記憶手段）[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a portable information terminal and a control program therefor. More specifically, the present invention relates to a portable information terminal having a wireless communication function connectable to a network such as the Internet or an intranet via a nearest wireless LAN (Local Area Network) base station, and a control program therefor.
[0002]
[Prior art]
Today, portable information terminals such as PDAs (Personal Digital Assistance) are widely used. Such a portable information terminal implements application programs (application software) such as schedule management software, e-mail software, and browser software (software for Internet browsing) as standard.
[0003]
Recently, home, office, and public networks have been established using wireless communication systems in accordance with standards such as IEEE 802.11a (5.2 GHz band, maximum communication speed of 54 Mbps) and IEEE 802.11b (2.4 GHz band, maximum communication speed of 11 Mbps). Some have an interface for connecting to a LAN or the Internet via a wireless LAN (Local Area Network) base station installed at an access point, and some have the convenience of network connection anytime and anywhere.
[0004]
The portable information terminal having such a function has a problem that it is conventionally driven by a battery. Therefore, for example, it is conceivable to apply a technology that can be connected to a network without hindrance by storing in advance a geographical area in which communication of a wireless system can be established, as invented in a mobile phone system. (For example, see Patent Document 1).
[0005]
[Patent Document 1]
JP 2001-189975 A (pages 4-6, FIGS. 1-5)
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
However, in such a mobile phone system, since the applicable terminal is a mobile phone, it is a precondition that power is supplied to a circuit that constantly performs communication processing. It is not preferable to directly apply to a use environment such as “connection is only required when necessary” like network connection.
[0007]
Therefore, an object of the present invention is to determine whether or not the current position of the portable information terminal is sufficiently within the service area of the access point, and to control the operation of the wireless communication unit (wireless LAN adapter) of the portable information terminal. Accordingly, it is to avoid wasteful operation of the wireless communication unit and suppress consumption of the battery.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
The present invention relates to a portable information terminal provided with a wireless communication device for wirelessly connecting to an access point and communicating with a network, and a position specifying means for specifying a current position of the own device, and storing position information of the access point. A location information storage unit that compares the current position of the own device identified by the location identification unit with the location information stored in the location information storage unit, and determines whether an access point exists near the current location. And a signal transmitted from the access point within a predetermined time while supplying power to the wireless communication device when the access point is determined to be present by the first determination means. A second determining means for determining whether or not a signal has been detected; and if the signal is not detected within a predetermined time by the second determining means, Control means for turning off the power supply to the line communication device
It is characterized by having.
[0009]
According to the present invention, the current position of the own device (portable information terminal) is specified, and the current position is compared with the position information of the access point registered in advance. When an access point is present near the current position of the own device, power is supplied to the wireless communication device, and it is determined whether or not a signal transmitted from the access point is detected. If not detected, the power supply to the wireless communication device is turned off.
Therefore, it is possible to select an appropriate network corresponding to the current position of the portable information terminal, to perform connection to the access point for the network without any trouble, and to make sure that the current position of the portable information terminal is sufficient for the service area of the access point. Since it is determined whether the wireless communication device is turned on and the power supply of the wireless communication device (wireless LAN adapter or the like) of the portable information terminal is controlled on / off, useless operation of the wireless communication device is avoided and battery consumption is suppressed. be able to.
[0010]
In a preferred aspect of the present invention, the location information storage means further stores an area (service area) in which communication with the access point is guaranteed, and the first determination means determines the vicinity of the current location of the own device. When it is determined that there is an access point, the apparatus further includes a third determination unit that determines whether the own device is in an area where communication with the access point is guaranteed, and the control unit includes: When the third determination unit determines that the wireless communication device exists in the area, power is supplied to the wireless communication device.
In this aspect, even if the mobile information terminal is located in the vicinity of the service area, that is, at a point where communication instability is likely to occur, communication with the access point is not performed. The reconnection operation accompanying the instability of the battery can be avoided, and the consumption of the battery can be suppressed accordingly.
[0011]
Alternatively, in another preferred aspect of the present invention, the position information storage means stores three-dimensional information as position information of the access point.
In this aspect, for example, when the portable information terminal is located on the ground and the service area covers only the underground mall, or when the portable information terminal is located on any floor of any building, Unnecessary communication when the service area covers another floor of the building can be avoided, and the consumption of the battery can be suppressed accordingly.
[0012]
Alternatively, in another preferred aspect of the present invention, the position specifying unit specifies a current position of the own device at a predetermined interval, and when the first determining unit determines that an access point exists, the position specifying unit A prediction unit for predicting a time at which the own device stays near the access point from the current position of the own device output from the control unit, and a fourth method for determining whether the time predicted by the prediction unit is equal to or longer than a predetermined time. The determining means and the control means supply power to the wireless communication device when the fourth determining means determines that the time is equal to or longer than the predetermined time.
According to this aspect, the staying time of the own device near the access point is predicted, and when the predicted time is equal to or longer than the predetermined time, power is supplied to the wireless communication device. Therefore, it is possible to avoid unnecessary communication in the case where the vehicle simply passes near the access point, and it is possible to suppress the consumption of the battery.
[0013]
It should be noted that the present invention is not limited to the invention of the “apparatus” category. As described above, a portable information terminal such as a PDA is one of computer-applied devices, and may be realized in the form of a program for causing a computer to execute a predetermined processing function. That is, a control program for causing a computer to which a wireless communication device can be connected to execute a predetermined processing function, wherein the processing function is a position specifying unit that specifies a current position of the wireless communication device, and is specified by the position specifying unit. Of the access point connected via the wireless communication device stored in advance in the memory to determine whether an access point exists near the current position First determining means, and when it is determined by the first determining means that an access point is present, power is supplied to the wireless communication device, and a signal transmitted from the access point within a predetermined time is detected. A second determining means for determining whether or not a signal is detected within a predetermined time by the second determining means. Or it may be a control program which comprises a function for realizing the control means for turning off the power supply to the line communication device.
[0014]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings. In the following description, the specification or examples of various details and examples of numerical values, character strings, and other symbols are merely reference for clarifying the idea of the present invention, and all or some of them Obviously, the idea of the invention is not limited. In addition, well-known techniques, well-known procedures, well-known architectures, and well-known circuit configurations (hereinafter, “known matters”) will not be described in detail, but this is also for the purpose of simplifying the description, It does not intentionally exclude all or some of the matters. Such a well-known matter can be known to those skilled in the art at the time of filing the present invention, and is naturally included in the following description.
[0015]
FIG. 1 is an external view of a portable information terminal according to an embodiment and a schematic internal block diagram thereof. In this figure, a portable information terminal 1 has a flat display unit (hereinafter simply referred to as a “display unit”) 3 with a touch panel such as a liquid crystal display, a cursor key 4, These function keys 5 to 7 are arranged, and an antenna for a wireless LAN (hereinafter, referred to as a “LAN antenna”) for transmitting and receiving a radio wave 8 exchanged with an access point (not shown) at an arbitrary position on an upper surface or a side surface. 9 and a GPS antenna (hereinafter referred to as “GPS antenna”) 11 for receiving a radio wave 10 from a GPS satellite (not shown). A power switch, a connection terminal for external equipment, and the like (not shown) are provided on the upper surface and the side surface (or the lower surface). Further, in the present embodiment, a portable information terminal such as a PDA is taken as an example, but the present invention is not limited to this. The point is that a portable information terminal capable of making a wireless LAN connection with a wireless LAN base station installed in the nearest access point via a wireless LAN adapter to be described later may be used. It may be a laptop personal computer, a handheld computer, another network terminal or a game terminal.
[0016]
GPS is a global and highly accurate positioning system using satellites. In this positioning system, radio waves of three or more satellites out of a total of 24 GPS satellites (four in each orbit) orbiting six orbits at an altitude of about 20,000 km and a tilt angle of 55 degrees in about 12 hours are provided. By receiving the information, the position coordinates of any place on the earth and the altitude of the position can be specified.
[0017]
The portable information terminal 1 includes a wireless LAN adapter 12, a GPS receiving unit (position specifying unit) 13, an input unit 14, a timer unit 15, a control unit (judgment unit, control unit) 16, and a memory unit 17 inside its body 2. , A touch panel unit 18 and the like.
[0018]
The wireless LAN adapter 12 is a hardware element for connecting to a network such as the Internet or an intranet via a wireless LAN base station installed at a nearest access point. For example, the wireless LAN adapter 12 conforms to the wireless LAN communication standard (IEEE 802.11). It corresponds. Under the control of the control unit 16, the wireless LAN adapter 12 establishes a connection using a radio wave 8 as a medium with the nearest access point (wireless LAN base station) to which the connection has been permitted. By enabling desired data to be exchanged with the network using the radio wave 8, a seamless LAN connection between the portable information terminal 1 and the network is performed.
[0019]
The GPS receiving unit 13 receives radio waves 10 from GPS satellites (three or more) (not shown) with a GPS antenna 11 and, based on those radio waves 10, the current position coordinates and altitude (hereinafter, “position information”) of the portable information terminal 1. )), And periodically outputs the position information to the control unit 16.
[0020]
Incidentally, the basic principle of the position specification in the GPS is that if the distance from the satellite A to the positioning point (the current position of the portable information terminal 1) is a, the position of the positioning point is a sphere having a radius a around the satellite A. If it is somewhere on the surface, but at the same time the distance from another satellite B is b, the position of the positioning point will be somewhere on the circumference where the sphere of radius a and the sphere of radius b overlap, and Assuming that the distance from the other satellite C is c, the position of the positioning point can be obtained at the intersection of three spheres having a radius a, a radius b, and a radius c.
[0021]
The input unit 14 takes in operation signals from the cursor keys 4 and the function keys 5 to 7 provided on the front surface of the body 2, shapes the signals, converts them into appropriate key codes, and outputs them to the control unit 16. In addition, the timer unit 15 generates a timer signal that sequentially counts up at a very short cycle (for example, about several milliseconds). The timer unit 15 is backed up by a battery, and continues counting up even after a power switch (not shown) of the portable information terminal 1 is turned off as long as the battery voltage is not lost.
[0022]
The timer signal is output to the control unit 16 and is used for various purposes in the control unit 16. One of the typical uses is to specify the current date and time. That is, the control unit 16 specifies a predetermined date and time (for example, 00:00:00 on January 1, 1000 AD) that has been traced back in the past as a start timer value, and specifies a cumulative timer value from that date and time as a current date and time. When focusing on such a date and time specifying function, the timer unit 15 merely counts the cumulative timer value from a predetermined date and time in the past, and the date and time is specified solely by the control unit 16. In the specification, for convenience of explanation, it is assumed that all functions for specifying the date and time are implemented in the timer unit 15. That is, the timer unit 15 specifies the current date and time, and outputs the date and time information (year, month, day, hour, minute, and second) to the control unit 16.
[0023]
The memory unit 17 stores a volatile high-speed storage medium (hereinafter, referred to as “RAM”) 17a that operates as a work area of the control unit 16 and an operating system (OS) and various application programs that operate on the OS in a non-volatile manner. And a large-capacity storage medium (hereinafter referred to as “PROM”) 17b for rewritably storing. In the illustrated example, a work area (RAM unit 17a) and a large-capacity storage medium for program storage (PROM unit 17b) are separately provided. It only corresponds to the terminal architecture. For example, a new device such as a semiconductor magnetic memory is non-volatile and rewritable, has a higher speed than a RAM, and is easy to increase in capacity. Therefore, when such a new device is used, a work area (RAM There is no need to separately provide the unit 17a) and the large-capacity storage medium (PROM unit 17b) for storing programs. It is preferable because a program can be stored in a work area and an arbitrary program can be executed as it is, and power-on start or quick-on start (execution of the program immediately after turning on the power) can be realized. In the illustrated example, a semiconductor nonvolatile rewritable memory (PROM) is used as a large-capacity storage medium for storing a program, but the present invention is not limited to this. It may be a large-capacity magnetic storage device such as a hard disk or other nonvolatile rewritable storage device.
[0024]
The control unit 16 corresponds to a so-called main board on which a microcomputer chip and its peripheral chips are mounted. The control unit 16 loads the OS and the required application programs from the PROM unit 17b of the memory unit 17 to the RAM unit 17a and executes them to execute the software resources and various hardware resources including the microcomputer. Various functions are realized by organic bonding of.
[0025]
FIG. 2A is a diagram showing a network setting utility screen for wireless LAN connection, which is one of the above functions. The network setting utility screen (hereinafter, simply referred to as “utility screen”) 20 is used for registering a connection profile for each access point, editing and deleting the registration information, and, if necessary, a connection target. It is also used to manually select an access point.
[0026]
That is, the utility screen 20 displays several icons (access point A for convenience in the figure) below the title bar 21 displaying an appropriate title character string (“net setting utility” in the figure) for each set profile. , An access point B icon 23, an access point C icon 24, a home (home wireless LAN) icon 25), a profile display area 28, and three command buttons 29 to 29 for addition, deletion, and editing. Although the client area 32 having the configuration 31 is arranged and laid out, by clicking the additional command button 29, a profile addition setting screen (not shown) is opened and a connection profile to an arbitrary access point is newly created. Can be registered or edited By clicking the command button 31, a profile edit setting screen (not shown) is opened, and a connection profile to the currently selected access point (icon with a hatched background) can be edited. By clicking the button 30, the connection profile to the currently selected access point can be deleted.
[0027]
Alternatively, by clicking the icons 22 to 25 on the client area 32, the display of the icons is changed to the selected one (background hatching), and the connection to the wireless LAN is made using the connection profile assigned to the icons. It can be performed. For example, when the icon 22 of the access point A is clicked, it becomes possible to connect to the wireless LAN base station using the connection profile for the access point A. If it is within the area, it can be connected to the wireless LAN base station of the access point A via the wireless LAN adapter 12.
[0028]
Therefore, the memory unit 17 also stores in advance a connection profile for each access point (at least all access points that have a possibility of connection).
[0029]
FIG. 2B is a conceptual diagram of the connection profile (for the detailed structure, see FIG. 4B). The connection profile group 40 is composed of a plurality (three in the figure, for convenience) of connection profiles 40a to 40c that can be independently accessed, and each of the connection profiles 40a to 40c corresponds to one access point. Each of the connection profiles 40a to 40c includes a position information field 40d for storing position information of a corresponding access point (such as an installation position coordinate and an altitude of a wireless LAN base station) and connection information for connecting to the corresponding access point. To store [IP address, ESS-ID (for example, the last six digits of the MAC address, etc., an identifier for grouping wireless communication partners), WEP key (wireless data encryption key), etc.] And a connection information field 40e.
[0030]
The information held in the connection profiles 40a to 40c may be manually input in advance by the user of the mobile information terminal 1, or may be set to a condition such as every time or once a day when connecting to the Internet. May be downloaded from a predetermined server existing on the same network.
[0031]
The portable information terminal 1 normally stands by (or when the power saving mode is selected by default) with the power of the wireless LAN adapter 12 turned off. During the standby, the current position specified by the position specifying means is compared with the position information of the access point held in the connection profile group 40, and the position information matches or a predetermined error range ( If they match at a distance corresponding to the radius of the service area), a connection profile (one of the connection profiles 40a to 40c) corresponding to the access point is selected, and the power of the wireless LAN adapter 12 is turned on. A call signal (called a beacon signal) from the wireless LAN base station at the access point can be received. When a beacon signal is received, the wireless LAN adapter 12 is connected to the wireless LAN base station. When a beacon signal is not received within a predetermined time, the wireless LAN adapter 12 is turned off and returns to the standby state. Execute the algorithm.
[0032]
As a result, the portable information terminal 1 according to the present embodiment keeps the power of the wireless LAN adapter 12 turned off (standby state) outside the service area of the access point, and thus wastes power. Battery consumption can be suppressed by eliminating consumption. In addition, when the portable information terminal 1 is located in the service area of the access point, the connection profile of the access point is selected, and the power of the wireless LAN adapter 12 is turned on to turn on the access point (wireless LAN). Since the connection to the access point is automatically made, the user does not need to manually connect to the access point (the user does not need to be aware of the existence of the access point), and the usability can be improved.
[0033]
Hereinafter, a characteristic algorithm in the present embodiment will be described in detail. FIG. 3A is a schematic diagram illustrating a current position information table of the portable information terminal 1. This current position information table 50 is created in the memory unit 17. The current position information table 50 includes a three-dimensional coordinate field 51 that is sequentially updated by position identification information input from the GPS receiving unit 13 moment by moment, and a recording time for recording the update date and time (information from the timer unit 15). And a field 52. That is, when the current position coordinates of the portable information terminal 1 and the altitude information of the position coordinates are input from the GPS receiving unit 13, the current position information table 50 stores the three-dimensional coordinate field 51 with the input information (coordinates + altitude). Of the recording time field 52 is overwritten and updated with the update date and time from the timer unit 15 and the obtained information (current date and time).
[0034]
FIG. 3B is a specific structural diagram of each of the connection profiles 40a to 40c shown in FIG. Hereinafter, each of the connection profiles 40a to 40c is referred to as an “access point information table”. The access point information table 60 includes a three-dimensional position information field 61, a connection radius field 62, a height restriction field 63, an ESS-ID field 64, a WEP key field 65, a user authentication information field 66, and the like. 17 is set.
[0035]
The three-dimensional position information field 61 stores three-dimensional position information (coordinates + altitude) of the target wireless LAN base station. That is, as shown in FIG. 3C, the installation position of the wireless LAN base station 100 installed in an arbitrary access point (or the center position) is stored as coordinates, and the installation height h is three-dimensional as altitude. It is stored in the position information field 61. The connection radius field 62 stores radius information of a service area that can be wirelessly connected to the target wireless LAN base station 100. That is, the connection radius 101 in FIG. 3C (the substantially lower half is hidden under the ground or the floor surface, so the actually effective connection radius is the remaining upper half). The height limit field 63 stores allowable connection height information of the target wireless LAN base station 100. This corresponds to the highest position of 101 in FIG. 3C. For example, when it is installed in an underground shopping mall, information indicating the elevations of the ceiling and the floor of the underground shopping mall, arbitrary information of the building, For the wireless LAN base station installed on the floor, information indicating the respective altitudes of the ceiling and floor of the floor corresponds. The ESS-ID field 64 stores an identification name for grouping communication partners. Further, the WEP key field 65 stores a keyword for encryption by WEP, and the user authentication information field 66 stores a user ID, a password, and the like as desired.
[0036]
FIG. 4 is a diagram showing a main part flowchart of the wireless LAN connection control program executed by the control unit 16 of the portable information terminal 1. This wireless LAN connection program is executed at predetermined time intervals after the portable information terminal 1 is powered on. Alternatively, the processing is executed every predetermined time or every predetermined distance when the moving speed calculated from the position identification information input from the GPS receiving unit 13 every moment is equal to or less than a predetermined value. In this wireless LAN connection program, first, it is determined whether or not an arbitrary access point is currently connected to the wireless LAN (step S11). If the connection is in progress, the program is terminated. If the connection is not in progress, the power of the wireless LAN adapter 12 is turned off (if it is already off, the state is maintained) (step S12). Next, the three-dimensional information (current position coordinates and altitude information) of the portable information terminal 1 is extracted from the three-dimensional coordinate field 51 of the current position information table 50 (see FIG. 3A), and based on the altitude information. Then, “selection by height restriction” of the registered connection profiles 40a to 40c (see FIG. 3B) is performed (step S13).
[0037]
Here, the selection based on the height restriction refers to a pre-filtering process for excluding a wireless LAN base station that cannot be actually connected due to a difference in height position even if the position information matches. For example, even if an access point (wireless LAN base station) exists near the current position of the portable information terminal 1, its height position is the same as the current height of the portable information terminal 1 (exceeding the height limit value). If different (specific example: the position of the portable information terminal 1 is on the ground and the wireless LAN base station is in an underground mall, or the position of the portable information terminal 1 is on an arbitrary floor of a building and the position of the wireless LAN base station is This is because, on another floor of the building, for example), structures such as the ground, the floor surface, and the ceiling become obstacles and cannot be connected.
[0038]
As a result of the selection by the height restriction, if no connection profile remains ("NO" determination in step S14), in other words, the selection corresponds to the current height of the portable information terminal 1 (the height restriction value is If there is no connection profile that has passed (passed), the program is terminated, and if it exists (“YES” determination in step S14), then, for each of the filtered connection profiles, From the position coordinates of the wireless LAN base station and the current position coordinates of the portable information terminal 1, the distance between them is calculated (step S15). Then, those distances are compared with the connection radius of each wireless LAN base station, and the wireless LAN base stations having a connectable distance relationship (separation distance ≦ connection radius) are selected (step S16). It is determined whether the connection profile satisfies “existence / absence” (step S17).
[0039]
If there is no connection profile that satisfies the above relationship (“NO” determination in step S17; that is, “no” determination), the program ends, and if it exists (“YES” determination in step S17; , "Judgment"), the following steps are executed.
[0040]
First, the power of the wireless LAN adapter 12 is turned on (step S18), the reception of a beacon signal from the wireless LAN base station is waited for (step S19), and the beacon signal is not received within a predetermined time (step S20). If the beacon signal is received from the wireless LAN base station within a predetermined time ("NO" determination), the power of the wireless LAN adapter 12 is turned off (step S21), and the program is terminated ("YES" determination in step S20). ) Selects a connection profile of an access point to which the wireless LAN base station belongs (step S22), and connects to a network such as the Internet or an intranet via the access point (step S23).
[0041]
According to this program, while the power of the wireless LAN adapter 12 is kept off, it is determined whether the connection profile corresponding to the current position of the portable information terminal 1 is "present / absent", and the corresponding connection profile exists. In this case, the power of the wireless LAN adapter 12 is turned on, the reception of a beacon signal from the wireless LAN base station is waited, and if the beacon signal is not received within a predetermined time, the power of the wireless LAN adapter 12 is turned off again. On the other hand, when a beacon signal is received within a predetermined time, a connection profile of a corresponding access point can be selected to establish a wireless LAN connection with the access point.
[0042]
Therefore, the power of the wireless LAN adapter 12 mounted on the portable information terminal 1 is normally turned off, and is turned on only when a connection profile corresponding to the current position of the portable information terminal 1 exists. It is possible to eliminate wasteful power consumption of the wireless LAN adapter 12 outside the service area area, and accordingly, it is possible to obtain a special effect that the battery consumption of the portable information terminal 1 can be suppressed. In this control program, not only a two-dimensional current position determination but also a height restriction determination are performed at the same time. For example, it is necessary to consider a spatial positional relationship such as an underground mall or a building floor. In particular, even in a complicated use environment such as an urban area, unnecessary power consumption of the wireless LAN adapter 12 outside the service area can be eliminated, and the battery consumption of the portable information terminal 1 can be suppressed accordingly.
[0043]
Note that the control program shown in FIG. 4 does not have “disconnection processing” for network connection. For this reason, in the control program, disconnection is not performed until the portable information terminal 1 moves and becomes unable to communicate (goes out of the service area). However, as described at the beginning, wireless connection is not guaranteed near the service area (position immediately before going out of service area), communication becomes unstable, and reconnection is attempted, so that battery consumption is reduced. There are disadvantages in this respect. Therefore, before the communication becomes unstable (before reaching the vicinity of the service area), it is possible to prevent the reconnection operation repeatedly and avoid the battery consumption by actively disconnecting the network connection. it can.
[0044]
FIG. 5 is a diagram showing a main part flowchart of a connection control program improved in accordance with the above concept. This flowchart is executed after “YES” determination in step S11 in the flowchart of FIG. That is, the process is executed when a wireless LAN connection is currently being established with an arbitrary access point. First, the separation distance between the current position of the portable information terminal 1 and the installation position of the connected wireless LAN base station is calculated (step S31), and the separation distance is calculated from the “cut radius” registered in the connection profile. Is also determined. Here, the cutting radius is a value that is slightly shorter than the value stored in the connection radius field 62 in FIG. 3B, and is a value corresponding to the above “before reaching the vicinity of the service area”. .
[0045]
If the determination result is “NO”, it is determined that the communication has not yet reached “before the vicinity of the service area” and that the communication has not become unstable, and the flow chart is terminated. I do. On the other hand, if the result of the determination is “YES”, the above-mentioned “before reaching the vicinity of the service area” is reached, and if left untouched, communication is not guaranteed and communication may become unstable immediately. Is large, the network is forcibly disconnected (step S33), the power of the wireless LAN adapter 12 is turned off (step S34), and the flowchart ends.
[0046]
Therefore, according to the improved flowchart, the portable information terminal 1 connected to the wireless LAN can be actively disconnected before reaching the vicinity of the service area and the power of the wireless LAN adapter 12 can be turned off. Repeated reconnection due to communication instability can be prevented, and battery consumption of the portable information terminal 1 can be suppressed.
[0047]
Next, an embodiment in which the mobile information terminal 1 can be automatically connected to an arbitrary access point at a transfer destination will be described.
FIG. 6 is a conceptual diagram showing the use case. In the figure, the portable information terminal 1 carried by the user 70 has the configuration and functions as described above. In other words, the current position can be grasped every moment by the GPS receiving unit 13 and various facilities 71 to 74 existing in the action route of the user 70 (these are the access points A to D described above. Is stored in the memory unit 17 and the wireless LAN adapter 12 switches the wireless LAN connection between the wireless LAN adapter 12 and an access point (wireless LAN base station) installed in an arbitrary facility while appropriately switching the connection profiles. It can be connected.
[0048]
Now, the user 70 moves along the road 75 from the point 76 to the point 77, from the point 77 to the point 78, from the point 78 to the point 79, from the point 79 to the position 80, from the position 80 to the position 81, from the position 81 to the position 82. Shall move to In addition, the circle of the dashed-dotted line shown in each facility 71-74 shows the service area in each facility 71-74, and the user 70 stays for a certain time in order to make a connection in each facility 71-74. Shall be.
[0049]
FIG. 7A is a diagram illustrating a flowchart for setting a connection profile for each access point. This flowchart is intentionally executed by the user 70 in a service area of a desired facility. When this flowchart is executed, first, the current position of the portable information terminal 1 (in other words, the position of the wireless LAN base station installed in the facility) is obtained (step S41), and the access point is associated with the position. Is registered (step S42). Then, the setting operation is completed ("YES" in step S13), and if necessary, the user moves to the next facility (access point) and repeats the same operation again to obtain the location information of each facility 71 to 74. Register a connection profile.
[0050]
FIG. 7B is a diagram showing a flowchart for connection profile automatic selection executed after setting a connection profile for each access point.
In this flowchart, first, information on the current position of the portable information terminal 1 is obtained (step S51), and “existence / absence” of the connection profile corresponding to the position is determined (step S52, step S53). Then, if the corresponding connection profile exists, the wireless LAN connection is performed using the connection profile ("YES" in step S55), and the flow chart is terminated. Is repeated.
[0051]
Therefore, in FIG. 6, when the portable information terminal 1 is located at the point 76, the point 78, or the point 81, the determination result in step S53 is “NO”, and the wireless LAN connection is not performed. If the user is located at another point (point 77, point 79, point 80 or point 82), a connection profile of an access point covering those points is automatically selected, and the access point is connected to the wireless LAN. Since the connection is established, it is possible to provide an easy-to-use wireless LAN connection function without being conscious of the existence of access points and without having to manually select a connection profile corresponding to those access points.
[0052]
In this example, it is assumed that the user 70 stays at each of the facilities 71 to 74 for a certain time. In other words, it is assumed that the user 70 makes a network connection at each of the facilities 71 to 74. However, depending on the behavior pattern of the user 70, the user 70 does not always make a network connection at each of the facilities 71 to 74. Rather, it is wasteful to turn on the power of the wireless LAN adapter 12 when the user simply stops at the facility or passes through the service area in spite of not connecting the network. It is not preferable in terms of battery consumption.
[0053]
In order to solve such a point, the staying time in the service area is predicted from the moving speed and the moving direction calculated from the position specifying information input momentarily from the GPS receiving unit 13, and the prediction is performed. If the stay time is shorter than the predetermined time, it is determined that the user simply dropped in or passed through the facility, and does not connect to the network (do not turn on the power of the wireless LAN adapter 12). What should I do? Useless net connection can be avoided to suppress battery consumption.
[0054]
Further, in the above description, the position specifying means for specifying the current position of the portable information terminal 1 uses the GPS system, but the idea of the present invention is not limited to this. For example, a position specifying unit using dead reckoning which does not require a support system such as a GPS system may be used.
[0055]
FIG. 8 is a diagram illustrating an example of a position specifying unit using dead reckoning navigation. In this figure, the position specifying means 90 includes an acceleration sensor 91, a gyro sensor 92, and a position calculation unit 93. The acceleration sensor 91 detects accelerations in various directions applied to the portable information terminal 1 and outputs detection signals to the position calculation unit 93. The gyro sensor 92 detects an inclination angle of the portable information terminal 1 with respect to the direction of gravity, and outputs a detection signal to the position calculation unit 93. The position calculation unit 93 estimates and calculates a moving distance and a moving direction of the portable information terminal 1 from the initial position based on the detection signals, and uses the calculation result as current position information of the portable information terminal 1 as shown in FIG. 1 (b).
[0056]
Here, the integral value of the acceleration applied to the object represents the moving speed of the object, and the integral value of the moving speed represents the moving distance. Therefore, by giving the initial position (coordinates) of the object, the moving distance of the object can be calculated. Furthermore, since the moving direction of the object is given by the inclination angle with respect to the direction of gravity, it is possible to obtain the position coordinates of the object after the movement by combining them. As described above, the acceleration sensor 91, the gyro sensor 92, and the position calculation unit 93 constitute the position specification unit 90, and the position specification unit 90 may be used instead of the GPS reception unit 13 in FIG. The acceleration sensor 91, the gyro sensor 92, and the like are preferable because they consume less power than the GPS receiving unit 13 and can prevent battery consumption.
[0057]
【The invention's effect】
According to the present invention, the current position of the own device (portable information terminal) is specified, and the current position is compared with the position information of the access point registered in advance. When an access point is present near the current position of the own device, power is supplied to the wireless communication device, and it is determined whether or not a signal transmitted from the access point is detected. If not detected, the power supply to the wireless communication device is turned off.
Therefore, it is possible to select an appropriate network corresponding to the current position of the portable information terminal, to perform connection to the access point for the network without any trouble, and to make sure that the current position of the portable information terminal is sufficient for the service area of the access point. Since it is determined whether the wireless communication device is turned on and the power supply of the wireless communication device (wireless LAN adapter or the like) of the portable information terminal is controlled on / off, useless operation of the wireless communication device is avoided and battery consumption is suppressed. be able to.
[0058]
Further, according to a preferred aspect of the present invention, even if the portable information terminal is located in the vicinity of the service area, that is, in a point where communication instability is likely to occur, the communication with the access point is performed even in the service area. Is not performed, it is possible to avoid the reconnection operation due to the instability of communication, and to suppress the consumption of the battery accordingly.
[0059]
Alternatively, according to another preferred embodiment of the present invention, for example, when the portable information terminal is located on the ground and the service area covers only the underground mall, or when the portable information terminal is located in an arbitrary building, Unnecessary communication when the service area is located on an arbitrary floor and covers another floor of the building can be avoided, and the consumption of the battery can be suppressed accordingly.
[0060]
Alternatively, according to another preferred aspect of the present invention, the stay time of the own device near the access point is predicted, and when the predicted time is equal to or longer than a predetermined time, power is supplied to the wireless communication device. Therefore, it is possible to avoid unnecessary communication in the case where the vehicle simply passes near the access point, and it is possible to suppress the consumption of the battery.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an external view of a portable information terminal according to an embodiment and a schematic internal block configuration diagram thereof.
FIG. 2 is a diagram showing a network setting utility screen for wireless LAN connection and a conceptual diagram of a connection profile (see FIG. 4B for a detailed structure).
3A is a schematic diagram showing a current position information table of the portable information terminal 1, FIG. 3B is a specific structural diagram of each of connection profiles 40a to 40c shown in FIG. 2B, and FIG. It is a schematic diagram (c) of the service area of a LAN base station.
FIG. 4 is a flowchart showing a main part of a wireless LAN connection control program executed by a control unit 16 of the portable information terminal 1;
FIG. 5 is a diagram showing a flowchart of a main part of an improved connection control program.
FIG. 6 is a conceptual diagram showing a use case of the portable information terminal 1.
FIG. 7 is a diagram illustrating a flowchart for setting a connection profile for each hot spot, and a diagram for automatically selecting a connection profile executed after setting a connection profile for each hot spot.
FIG. 8 is a diagram showing an example of a position specifying unit using dead reckoning navigation.
[Explanation of symbols]
1 portable information terminals
12 Wireless LAN adapter (wireless communication device)
13 GPS receiver (location specifying means)
16 control unit (first determining means, second determining means, control means)
60 access point information table (location information storage means)

Claims

In a portable information terminal having a wireless communication device for wirelessly connecting to an access point and communicating with a network,
Position identification means for identifying the current position of the aircraft,
Position information storage means for storing position information of the access point;
A first determination that compares the current position of the own device specified by the position specifying unit with the position information stored in the position information storage unit to determine whether an access point exists near the current position; Means,
When the first determination unit determines that an access point is present, a power is supplied to the wireless communication device, and it is determined whether a signal transmitted from the access point is detected within a predetermined time. 2 determination means;
Control means for turning off the power supply to the wireless communication device when a signal is not detected within a predetermined time by the second determination means.

The position information storage unit further stores an area where communication with the access point is guaranteed, and when the first determination unit determines that the access point exists near the current position of the own device, Further comprises a third determination means for determining whether or not there is in an area where communication with the access point is guaranteed,
The portable information terminal according to claim 1, wherein the control unit supplies power to the wireless communication device when the third determination unit determines that the wireless communication device exists in the area.

The portable information terminal according to claim 1, wherein the location information storage unit stores three-dimensional information as location information of the access point.

Acquiring means for acquiring position information of an access point from the network,
2. The portable information terminal according to claim 1, further comprising: a storage control unit configured to store the position information acquired by the acquisition unit in the position information storage unit.

The position specifying means specifies the current position of the own device at predetermined intervals,
When the first determination unit determines that an access point exists, a prediction unit that predicts a time at which the own device stays near the access point from a current position of the own device output from the position identification unit;
Fourth determining means for determining whether the time predicted by the predicting means is equal to or longer than a predetermined time;
The portable information terminal according to claim 1, wherein the control unit supplies power to the wireless communication device when the fourth determination unit determines that the predetermined time or more has elapsed.

A control program for causing a computer connectable to a wireless communication device to execute a predetermined processing function,
The processing function includes:
Position specifying means for specifying the current position of the user,
The current position specified by the position specifying unit is compared with the position information of an access point connected via the wireless communication device stored in a memory in advance, and an access point exists near the current position. First determining means for determining whether or not to perform
When the first determination unit determines that an access point is present, a power is supplied to the wireless communication device, and it is determined whether a signal transmitted from the access point is detected within a predetermined time. 2 determination means;
A control program having a function for realizing a control unit that turns off power supply to the wireless communication device when a signal is not detected within a predetermined time by the second determination unit.