JP2004165652A - 超短パルスレーザ装置およびそれを用いた光学ヘッド - Google Patents

超短パルスレーザ装置およびそれを用いた光学ヘッド Download PDF

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Abstract

【課題】 構成が簡単で小型であり、安定な高出力が得られる超短パルスレーザ装置を提供する。
【解決手段】 単一偏光の励起用半導体レーザ1と、単一偏光で発振する固体レーザ媒質2と、偏光保持光ファイバー3と、可飽和吸収ミラー4とを備えた超短パルスレーザ装置。光ファイバーと可飽和吸収ミラーの間に固体レーザ媒質が配置される。励起用半導体レーザから出射したレーザ光が光ファイバーの第1の端面7に光結合し、光ファイバーの第2の端面8から出射したレーザ光により固体レーザ媒質が励起される。光ファイバーの第1の端面と、可飽和吸収ミラーにより、レーザ共振器が構成される。数100MHzの繰り返し周波数で、安定にモード同期を実現することができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、光通信分野や光情報処理分野で用いられる超短パルスレーザ装置に関する。
次世代の高密度大容量記録として期待されている3次元ビットバイビット記録は、多光子課程などの非線形な効果を利用する。普通の状態では照射するレーザ光に対して透明であるガラスや有機材料などに、パルス幅がフェムト秒の超短パルスレーザをレンズにより集光すると、吸収の遷移確立は光強度の2乗に比例し、光吸収が生じる。これにより、例えば、ジアリールエテンを開環体から閉環体に変化させて、吸収スペクトラムを変化させることができる。材料がレーザ光に透明であるため、層方向に多層化することができ、光記録の大容量化が可能である。
このような3次元ビットバイビット記録には、超短パルスレーザが必要である。図9に、超短パルスレーザ光源であるフェムト秒レーザの一例を示す。この装置では、励起用レーザ60からのレーザ光が、ミラー61および凹面鏡62を介して、固体レーザ媒体63に集光される。可飽和吸収ミラー64と出力ミラー65の間で共振器が構成される。可飽和吸収ミラー64は、モード同期のために用いられる。プリズムペアー66、67は、分散補償用である。固体レーザ媒体66に、Cr:forsterite(励起波長1.06μm、波長1.3μm発振)を用い、励起用レーザ60に、Nd:YAGレーザ(波長1.06μm)を用いて、20fsの超短パルス光が得られる。
また、例えば特許文献1に記載のような、共振器の光路に光ファイバーを介在させた超短パルスレーザ装置も知られている。
特開平8−213680号公報
超短パルス光の平均出力をPc、繰り返し周波数をf、パルス幅をt、ピーク出力をPpとすると、1パルスのエネルギーEは、
E=Pc/f(J)
となり、ピーク出力Ppは、
Pp=E/t(W)
となる。Pcは励起用レーザの出力に依存する。民生用途を考えると、励起用レーザは1W以下である必要がある。したがって、Ppを大きくするためには、繰り返し周波数fを下げて、パルス幅を小さくする必要がある。一方、例えば光記録に利用するためには、ある程度のデータ転送レートが必要であり、数100MHz以上の繰り返し周波数が要求される。1W励起で、ピーク出力1KWを得ようとすると、10ピコ秒程度のパルス幅にする必要がある。
パルス幅を低減するための方法として、モード同期が好適である。この方法では、レーザ光が共振器を一往復するタイミングに同期して、共振器のゲインや損失を変化させることにより、パルスの位相を揃える。モード同期の方法には、AO素子やEO素子を用いた能動型モード同期と、過飽和吸収体やカーレンズ効果を用いた受動型モード同期がある。モード同期の周波数νと共振器長dの関係は、光速をcとすると、
ν=c/2d
である。したがって100MHzの周期でモード同期を得るためには、共振器長を1.5mにする必要がある。そのため、図9に示すような複雑な光学系となる。装置が大型化するだけでなく、光学部品のずれや汚れなどの点を考慮すると、信頼性の点で問題がある。
一方、光ファイバーを用いることにより、光学部品点数および光学的な調整箇所を低減することができる。しかしながら、モード同期による出力の安定性、あるいは構成の簡素化において、十分に実用的な装置は実現されていない。
本発明は、構成が簡単で小型であり、安定な出力が得られる超短パルスレーザ装置を提供することを目的とする。
本発明の第1の構成の超短パルスレーザ装置は、単一偏光の励起用半導体レーザと、単一偏光で発振する固体レーザ媒質と、偏光方向を保持する光ファイバーと、可飽和吸収ミラーとを備える。前記光ファイバーと前記可飽和吸収ミラーの間に前記固体レーザ媒質が配置される。前記励起用半導体レーザから出射したレーザ光が前記光ファイバーの第1の端面に光結合し、前記光ファイバーの第2の端面から出射したレーザ光により前記固体レーザ媒質が励起される。前記光ファイバーの第1の端面と、前記可飽和吸収ミラーにより、レーザ共振器が構成される。
本発明の第2の構成の超短パルスレーザ装置は、単一偏光の励起用半導体レーザと、強誘電体結晶基板上に形成され単一偏光で発振するとともに導波路損失可変部を有する導波路型固体レーザ媒質と、偏光方向を保持する光ファイバーとを備える。前記光ファイバーの第1の端面と前記導波路型固体レーザ媒質の第1の端面が、光結合するように対向する。前記励起用半導体レーザから出射したレーザ光が、前記光ファイバーの第2の端面、または前記導波路型固体レーザ媒質の第2の端面から光結合することにより、前記導波路型固体レーザ媒質を光励起する。前記光ファイバーの第2の端面と、前記導波路型固体レーザ媒質の第2の端面によりレーザ共振器が構成される。
本発明の第1の構成の光学ヘッドは、第1の構成の超短パルスレーザ装置を備える。前記超短パルスレーザ装置は、出力取り出し部が設けられて、前記出力取り出し部と前記励起用半導体レーザの間に前記光ファイバーが配置された構成を有する。前記励起用半導体レーザは放熱基台に固定され、前記出力取り出し部は、前記放熱基台とは別体の光学ヘッド基台に固定される。
本発明の第2の構成の光学ヘッドは、単一偏光の励起用半導体レーザと、遷移元素ドープされた光ファイバーと、可飽和吸収ミラーからなる短パルスレーザを備える。前記超短パルスレーザ装置は、出力取り出し部が設けられて、前記出力取り出し部と前記励起用半導体レーザの間に前記光ファイバーが配置された構成を有する。前記励起用半導体レーザは放熱基台に固定され、前記出力取り出し部は、前記放熱基台とは別体の光学ヘッド基台に固定される。
第1の構成の超短パルスレーザ装置によれば、コンパクトな構成で共振器長を1m以上に設定でき、またモード同期が生じるため、繰り返し周波数数100GHzに対して、ピコ秒以下の短パルス光を発生可能であり、十分なピーク出力を安定して得ることができる。また、単一偏光で発振する固体レーザ媒質と、偏光方向を保持するファイバーを用いることで、共振器内で発振するレーザ光の偏光方向が単一偏光に保持されるため、モード同期に有利であり、安定な高効率発振により高いピーク出力が得られる。
第2の構成の超短パルスレーザ装置は、第1の構成における固体レーザ媒質と可飽和吸収ミラーの組み合わせに替えて、導波路損失可変部を有する導波路型固体レーザ媒質を用いたものである。導波路損失可変部により、光導波路27の損失、すなわち共振器損失を可変とすることができ、それにより、モード同期を機能させる。この構成により、第1の構成の装置と同様の効果を得ることができる。
第1または第2の構成の光学ヘッドは、励起用半導体レーザと、出力取り出し部が、各々別体の基台に固定された構成を有する。したがって、光学ヘッドの構成要素のうち、出力取り出し部を含む構造体を、コンパクト/軽量に設計できる。
本発明の第1の構成の超短パルスレーザ装置において、前記光ファイバーの第1の端面に、前記励起用半導体レーザ光に対して低反射率で、レーザ共振器で発振する光に対しては高反射率である誘電体多層膜が形成されていることが好ましい。また、前記光ファイバーとして、フォトニックファイバーを用いることができる。また好ましくは、前記固体レーザ媒質が、Nd:YVO4、Nd:GdVO4、またはCr:LiSAFにより構成される。
本発明の第2の構成の超短パルスレーザ装置において、前記導波路損失可変部を、前記強誘電体結晶基板上に形成された方向性結合器により構成することができる。また、前記導波路型固体レーザ媒質は、波長変換部を有する構成とすることができる。
本発明の光学ヘッドにおいて、前記出力取り出し部が、前記可飽和吸収ミラーである構成とすることができる。
本発明のいずれかの構成の光学ヘッドと、前記光学ヘッドにおける前記短パルスレーザから出射した光を記録媒体に導くための光学系と、前記記録媒体からの反射光を検出するための光学系とを備えることにより、前記記録媒体に対する情報の記録および再生を行う光情報処理装置を構成することができる。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1における超短パルスレーザ装置について、図1を参照して説明する。この超短パルスレーザ装置は、主要な要素として、励起用半導体レーザ1、固体レーザ媒質2、光ファイバー3、および可飽和吸収ミラー4を含む。励起用半導体レーザ1から出射したレーザ光は、バンドパスフィルタ5が挿入された2つのレンズ6により光ファイバー3の第1の端面7に結合される。光ファイバー3の第2の端面8から出射したレーザ光は、レンズ9および出力ミラー10を通過して固体レーザ媒質2に集光され励起する。固体レーザ媒質2を通過したレーザ光は、可飽和吸収ミラー4により反射される。可飽和吸収ミラー4と光ファイバー3の第1の端面7により、レーザ共振器が構成される。
本実施の形態における超短パルスレーザは、繰り返し周波数が数100MHz、パルス幅が10ps以下、ピーク出力が1〜10kW程度の特性を得ることを目的としたものである。この特性を満足するために、可飽和吸収ミラーによりモード同期を得るように構成されている。可飽和吸収ミラーによりpassiveにモード同期が生じるため、繰り返し周波数数100GHzに対して、ピコ秒以下の短パルス光を発生可能である。また、繰り返し周波数を数100MHzにするためには、共振器長を1m前後にする必要がある。光ファイバー3は、1m程度の共振器長を有し、しかもコンパクトな装置を構成するために有効である。
励起用半導体レーザ1には、例えば、波長808nm、出力200mWで、シングルストライプのAlGaAs系半導体レーザを用いる。また、固体レーザ媒質2には、例えば、a軸カット3at.%ドープのNd:YVO4を用いる。光ファイバー3には、例えば長さ1.5mの偏光保持ファイバーを用いる。光ファイバー3は、例えばφ50mmに巻かれて、コンパクトに配置される。出力ミラー10には、通常の誘電体多層ミラーを用い、95%透過、5%反射の特性を持たせ、光軸に対して例えば45度傾けて設置する。
バンドパスフィルタ5は、励起用半導体レーザ1の発振波長を安定させるために用いられる。バンドパスフィルタ5は、例えば、透過スペクトラムの半値全幅が1nmで、透過率が90%の特性を有する。励起用半導体レーザ1からのレーザ光が入射する側である、光ファイバー3の第1の端面7には、励起用半導体レーザ1の波長808nmに対して反射率が例えば5%で、固体レーザ媒質2であるNd:YVO4の発振波長1064nmに対して反射率が例えば99.9%の高反射率コートとなるような多層膜を形成する。出力ミラー10は、波長1064nmに対して反射率が5%である。
波長808nmの光は一部、第1の端面7から反射し、励起用半導体レーザ1にフィードバックされるため、バンドパスフィルタ5の透過スペクトラムの中心波長(ここでは、Nd:YVO4の吸収波長808nm)に固定される。
レーザ光が出射する側の光ファイバー3の第2の端面8には、波長808nmと1064nmに対して無反射コートとなるように多層膜が形成される。可飽和吸収ミラー4と光ファイバー3の第1の端面7によりレーザ共振器が構成されるように、レンズ9のコリメート調整と、可飽和吸収ミラー4の光軸に対する直交度の調整を行う。
可飽和吸収ミラー4について説明する。可飽和吸収ミラー4としては、例えば、半導体可飽和吸収ミラー(semiconductor saturable absorber mirror:SESAM)を用いる。SESAMは、ある出力以上の光が入射すると、吸収が低下する可飽和特性を示し、またその吸収回復時間が数100fs程度と早いことが特徴である。図2に示すように、SESAMは、GaAs基板11上に、反射層12と、バッファー層13で挟まれた可飽和吸収層14が形成された構造を有する。
反射層12は、MOCVD(metalorganic chemical vapor deposition)を用いて形成された、AlAs/GaAsからなるDBRグレーティングにより形成されている。バッファー層13はInAlAs層からなり、可飽和吸収層14はInGaAs/GaAsの多重量子井戸により構成される。ミラーの反射率が100%になるようにブラッグミラーを設計することが望ましい。飽和に達したときの出力である飽和光出力は、一例として100μJ/cm2が得られ、そのとき10%の反射率変化を得ることができる。図示しないが、SESAMは銅のヒートシンクに固定されている。
本実施の形態では、固体レーザ媒質2として一軸性結晶のNd:YVO4が用いられ、光ファイバー3として偏光保持ファイバーが用いられている。したがって、共振器内で発振する1064nmのレーザ光の偏光方向が単一偏光に保存されるため、モード同期にも有利である。
光ファイバー中では、自己位相変調の効果により、ピーク部が位相遅れを生じるため、パルスの前半部の波長は長波長側にシフトし、パルスの後半部は短波長側にシフトする。波長分散が負(異常分散)のファイバーでは、光の群速度が長波長ほど遅くなる。そのため、パルスの前半部では群速度が遅く、後半部では群速度が速くなるので、結果としてパルスの時間波形が狭窄化される。本実施の形態においても、上記の非線形効果によるパルス圧縮が生じているため、短パルス化に有効である。
本実施の形態に基づく超短パルスレーザ装置の実例において、励起用半導体レーザ1の出力200mWに対して、150mWが光ファイバー3に結合した。そして、出力ミラー10より、1064nmの光が平均出力50mWで得られた。また、100MHzの周波数でモード同期が得られ、このとき、パルス幅は500fsであり、ピーク出力は、1kWであった。
本実施の形態の特徴は、固体レーザ媒質2であるNd:YVO4が単一偏光発振の特性を有し、光ファイバー3が偏光保持ファイバーであるため、偏光が保存され、高効率のモード同期発振が行われることである。また、可飽和吸収ミラー4と光ファイバー3を用いているため、従来の構成に比べ、コンパクトで安定な構成が実現できる。さらに、光フィードバック機能を有しているため、励起用半導体レーザ1の波長が、固体レーザ媒質2であるNd:YVO4の吸収波長に安定に固定され、高効率のレーザ発振が行われる。
本実施の形態に基づく装置により得られた1064nmの超短パルス光を波長変換することにより、より短波長の超短パルス光を得ることができた。波長変換素子としては、KTiPO4結晶などを用いることが可能である。図1の構成において、固体レーザ媒質2と光ファイバー3の間にKTiPO4結晶を挿入することで、内部共振器型にすることも可能である。得られた532nmの超短パルス光を3次元の光記録に用いると、高感度な材料を選択することができる。
上述の構成では、固体レーザ媒質2としてNd:YVO4を用いた場合を示したが、Cr:LiSAFなどの固体レーザ媒質を用いることもできる。それにより、赤色AlGaInP半導体レーザで励起し、800nm帯を発信させることも可能であり、コンパクトな短パルスレーザを実現することができる。また、Nd:GdVO4を用いることもできる。いずれの固体レーザ媒質も、単一偏光の発振が可能である。
さらに、上述の構成では、励起用半導体レーザ1と可飽和吸収ミラー4の間に光ファイバー3が位置しており、それぞれを個別に放熱できるため、安定で信頼性のある共振器を構成できる。特に、半導体レーザ1の温度を安定に保持できるため、波長も安定化でき、結果として固体レーザ媒質2の励起効率を安定に保持できる。
本実施の形態に基づく超短パルスレーザ装置を、例えば、2光子吸収を用いた3次元ビットバイビット記録の記録再生システムに用いることができる。記録材料としては、例えば、ジアリールエテンを用いる。この記録材料に、波長400nm以下の紫外線を照射すると青色に着色し、これに可視光(500nm以上)を照射すると元に戻る。この材料に、波長780nmのTi:Al23レーザを用いたフェムト秒レーザ光(ピーク出力2kW、パルス幅150fs、平均繰り返し80MHz、平均出力25mW)を照射すると、2光子吸収により青色に着色する。波長780nmの光に対して本来吸収がないため、結晶内部に3次元的にピットを形成できる。また光強度の高い領域でのみ2光子吸収が起こるため、微細なピットが形成できる。
ジアリールエテンの構造を変えることにより、500nm以下の可視光を照射すると緑色に変化し、赤色光を照射することで元に戻す材料も設計できる。また、最近ではさらに感度の高い材料も開発され、ピーク出力が1kW以下で記録できる材料も可能となっている。
(実施の形態2)
実施の形態2における超短パルスレーザ装置について、図3を参照して説明する。この装置は、結合レンズ系を用いない直接結合方式を採用した例である。同図において、図1に示した要素と同一の要素には、同一の参照符号を付す。
図示していないが、V溝が形成されたSiサブマウント上に、励起用半導体レーザ1がその活性層面をSiサブマウント面に対向させて実装される。V溝にはまた、光ファイバー3が固定される。また、本実施の形態では、SESAMからなる可飽和吸収ミラー15を出力ミラーとして用いる。波長1064nmの共振器は、図1の構成と同様、光ファイバー3の第1の端面7と可飽和吸収ミラー15により構成される。可飽和吸収ミラー15の反射率が90%になるようにブラッグミラーを設計する。可飽和吸収ミラー15の飽和光出力として100μJ/cm2が得られ、そのときの反射率変化は10%であった。可飽和吸収ミラー15は銅のヒートシンク(図示せず)に固定されるが、本実施の形態では可飽和吸収ミラー15を出力ミラーとして用いるため、ヒートシンクの中央部には穴が開けられる。
本実施の形態に基づく超短パルスレーザ装置の実例において、励起用半導体レーザ1の出力200mWに対して、100mWが光ファイバー3に結合した。そして、可飽和吸収ミラー15から、1064nmの光が平均出力20mWで得られた。また100MHzの周波数でモード同期が得られ、このとき、パルス幅は500fsであり、ピーク出力は、400Wであった。
本実施の形態の構成では、図1の構成と比較して発振効率が低いが、出力ミラーが不要であり、励起用半導体レーザ1の結合レンズ系も不要である。したがって、部品点数が少なくコンパクトで、安定な構成であり、実用的な価値が高い。
(実施の形態3)
実施の形態3における超短パルスレーザ装置について、図4を参照して説明する。本実施の形態においては、図1および図3の構成のように、光ファイバー3を通して、固体レーザ媒質2であるNd:YVO4を励起することに加えて、斜め位置から入射する第2の励起用半導体レーザ16による励起光を、レンズ17、18により集光する。それにより、さらに高出力化が図れる。また。固体レーザ媒質2が導波路型である場合、ワイドストライプの高出力半導体レーザにより励起が可能となるため、さらに高出力化を期待できる。
以上のように、図1、図3および図4に示す超短パルスレーザ装置の構成では、光ファイバー3を用いることにより、長い共振器を小型に構成して、モード同期周波数を光記録再生システムに適した数100MHz程度に設定できる。結果として、kWレベルの高出力とピコ秒レベルの短パルスを同時に実現でき、その実用的効果は大きい。
なお、図1、図3および図4に示すような、光ファイバー3と可飽和吸収ミラー4、15の間に固体レーザ媒質2が配置された構成に代えて、固体レーザ媒質2と可飽和吸収ミラー4、15の間に光ファイバーが配置された構成とした場合でも、超短パルス光を得ることが可能である。但し、この場合には、共振器が、固体レーザ媒質2の端面と可飽和吸収ミラー4、15により構成されるため、共振器の調整軸数が増加する。
(実施の形態4)
実施の形態4における超短パルスレーザ装置について、図5を参照して説明する。本実施の形態では、装置の構成は、図1、図3および図4に示したものと同様である。但し、光ファイバー3として、偏光保持ファイバーに代えて、フォトニックファイバーを用いて偏光方向を保持させることが特徴である。
図5は、フォトニックファイバーの断面形状を示す。ファイバーを形成するシリカ(SiO2)19に、周期的なエアホール20が形成されており、エアホール20が形成されていない一部の領域がコア21となる。エアホール20の直径dと周期Λにより、クラッド22の実効的な屈折率が変化し、導波モードの実効屈折率を変化させることができる。
周期Λを3μm、エアホール20の直径dを1.0μm(d/Λ=0.33)に設計すると、波長1064nmに対してシングルモードで導波させることができた。フォトニックファイバーの特長は、偏光保持が可能であること、波長分散がないことである。そのため、フォトニックファイバーは超短パルスレーザ装置に用いられる光学部品として有用である。特に、図1の超短パルスレーザ装置を構成する光ファイバー3として用いた場合、偏光が保持され、波長分散もないため、安定に短パルスを発生させることができる。
(実施の形態5)
実施の形態5における超短パルスレーザ装置について、図6を参照して説明する。この装置は、導波路損失可変機能を有する導波路型固体レーザ媒質23と、励起用半導体レーザ24と、偏光保持光ファイバー25から構成されている。
導波路型固体レーザ媒質23は、強誘電体結晶基板26に、光導波路27と方向性結合器28が形成された構造を有する。強誘電体結晶としては、例えばLiNbO3結晶を用いる。LiNbO3結晶は、大きな非線形性を有するため、良好な波長変換特性や電気光学効果を示す。また、レーザ発振に必要なNdなどの遷移元素を熱拡散によりドーピングすることができる。
LiNbO3基板の−Z面にNd膜を形成し、1070℃の酸素中で熱アニールする。さらに、NdドープLiNbO3からなる強誘電体結晶基板26の−Z面に、プロトン交換により光導波路27を形成する。光導波路27の両端面は研磨する。得られた導波路型固体レーザ媒質23は、吸収スペクトラムのセンター波長が814nmで、蛍光スペクトラムのセンタ波長が1084nmである。また、この光導波路27は、異常方向のみ屈折率分布を持ち、単一偏光発振が可能である。導波路型固体レーザ媒質23の第1の端面29には、波長1084に対する無反射コート、第2の端面30には、波長1084nmに対する高反射率コートが形成される。
導波路型固体レーザ媒質23上に形成された方向性結合器28は、導波路損失可変機能を付与する。光導波路27および方向性結合器28上に形成された電極31、32に電界を印加すると、導波路27内部の実効屈折率が変化し、隣の方向性結合器28の光導波路に光が結合する。これを利用して、光導波路27の損失、すなわち共振器損失を可変とすることができる。
偏光保持ファイバー25に対しても、同様にコーティングが形成され、第1の端面33aには、波長1084に対する無反射コート、第2の端面34には、波長1084nmに対する高反射率コートが形成される。第2の端面34は、出力ミラーとして機能させるため、透過率は例えば5%とする。
発振波長である1084nmに対する共振器は、導波路型固体レーザ媒質23の第2の端面29と、偏光保持ファイバー25の第2の端面34により形成される。図6の超短パルスレーザ装置では、導波路型固体レーザ媒質23の光導波路27と偏光保持ファイバー25が、レンズ系を用いないで直接光結合する構成になっており、偏光保持ファイバー25の第1の端面33と導波路型固体レーザ媒質23の第1の端面29が対向している。
励起用半導体レーザ24からの出射光が導波路型固体レーザ媒質23の第2の端面30から光結合し、導波路型固体レーザ媒質23を光励起する。1084nmの光は、導波路型固体レーザ媒質23の第2の端面30と、偏光保持ファイバー25の第2の端面34の間で共振する。同時に、電極31、32に100MHzの周期で電圧を印加すれば、偏光保持ファイバー25の長さが1.5mであると、モード同期発振を生じる。
本実施の形態に基づく実例では、励起用半導体レーザ24のレーザ出力200mWに対して、150mWが導波路型固体レーザ媒質23の光導波路27に結合した。そして偏光保持ファイバー25の第2の端面34より、1084nmの光が平均出力10mWで得られた。また、100MHzの周波数でモード同期が得られ、このとき、パルス幅は500fsであり、ピーク出力は、200Wであった。
さらに高出力パルス光を得るためには、導波路型固体レーザ媒質23を横方向から励起することが有効であり、この場合にはスラブ型の高出力半導体レーザを励起光として用いることができる。
以上のように、導波路損失可変機能が集積化された導波路型固体レーザ媒質と光ファイバーを用いることで、モード同期の周波数を100MHzに設定でき、高いピーク出力が得られる。それにより、コンパクトで高いピーク出力を有し、3次元ビット記録用光源などに適した超短パルスレーザ装置が得られる。
さらに、固体レーザ媒質の基板として強誘電体結晶基板26を用いているため、周期的分極反転構造などを形成することにより、波長変換素子の機能も持たせることができる。周知のように、基板表面に波形電極を形成し、電界を印加することで、図6に示すように光導波路27に直交する周期的な分極反転35を形成できる。反転周期を6.4μmに設定することで、1084nmに対する位相整合が得られ、これにより、532nmの超短パルス光を発生できる。可視光の超短パルス光を3次元の光記録に用いると、高感度な材料を選択することができる。
上述の構成では、励起用半導体レーザ24を、直接結合により導波路型固体レーザ媒質23の光導波路27に光結合させたが、光ファイバー25を介在させてその端面から励起光を結合させて、導波路型固体レーザ媒質23の光導波路27の端面を出力ミラーとして機能させることもできる。この場合、励起用半導体レーザ24と導波路型固体レーザ媒質23の位置関係が離れるため、導波路型固体レーザ媒質23の変調特性や波長変換特性の安定性が向上する。
(実施の形態6)
実施の形態6における超短パルスレーザ装置は、図1に示した構成において、励起用半導体レーザ1として赤色半導体レーザ(670nm)を、固体レーザ媒質2としてCr:LiSAFを、光ファイバー3としてフォトニックファイバーを各々用いたものである。
赤色半導体レーザとしては、例えばAlGaInP系の高出力赤色レーザ(波長670nm)を用いる。レーザ光は、レンズ6を用いてフォトニックファイバーからなる光ファイバー3に結合する。フォトニックファイバーは、670nm、および850nmの波長に対してシングルモードで伝搬するように設計され、偏光を保持し、波長分散が零となっている。フォトニックファイバーの入射端面には、670nm帯に対する無反射コート、発振波長である850nm帯に対する高反射率コートが形成される。光ファイバー3を伝搬した光は、出射端面である第2の端面8から出射し、固体レーザ媒質2であるCr:LiSAFを励起する。光ファイバー3の第2の端面8には、850nm帯に対する無反射コートが形成されている。レーザ共振器は、可飽和吸収ミラー4と光ファイバー3の入射端面である第1の端面7で形成される。可飽和吸収ミラー5は、波長850nm帯に設計されている。
本実施の形態に基づく実例では、励起用半導体レーザ1である赤色半導体レーザの出力200mWに対して、150mWが光ファイバー3であるフォトニックファイバーに結合した。そして可飽和吸収ミラー4より、850nmの光が平均出力30mWで得られた。また100MHzの周波数でモード同期が得られ、このとき、パルス幅は500fsであり、ピーク出力は、600Wであった。
以上のように、本発明の各実施の形態における超短パルスレーザ装置は、単一偏光の励起用半導体レーザと、偏光保持光ファイバーと、単一偏光で発振する固体レーザ媒質と、可飽和吸収ミラーを主要な要素とする。または、固体レーザ媒質と可飽和吸収ミラーの組み合わせに替えて、導波路損失可変機能を有する導波路型固体レーザ媒質を用いる。
それにより、コンパクトな構成で共振器長を1m以上に設定でき、またモード同期が生じるため、繰り返し周波数数100GHzに対して、ピコ秒以下の短パルス光を発生可能であり、またピーク出力としても1kW程度が容易に得られる。
また、単一偏光で発振する固体レーザ媒質と、偏光を保持する光ファイバーを用いることで、共振器内で発振するレーザ光の偏光方向が単一偏光に保存されるため、モード同期に有利であり、安定な高効率発振により高いピーク出力が得られる。したがって、各実施の形態の超短パルスレーザ装置は、3次元ビット記録用光源として好適である。
(実施の形態7)
実施の形態7における光学ヘッドについて、図7を参照して説明する。この光学ヘッドは、図3に示した超短パルスレーザ装置を用いて構成され、光記録再生装置のような光情報処理装置に適用することができる。
図7において、励起用半導体レーザ1から出射したレーザ光は、レンズ系を介さず直接光ファイバー3に結合される。励起用半導体レーザ1と光ファイバー3はSiサブマウント上に実装され、Siサブマウントは放熱基台36に固定されている。光ファイバー3から出射したレーザ光は、レンズ9により集光され固体レーザ媒質2を励起する。レーザ共振器は、光ファイバー3の第1の端面7と可飽和吸収ミラー15により構成される。可飽和吸収ミラー15は、反射率が95%に設定され、出力ミラーとして用いられる。光ファイバー3の第2の端面8から可飽和吸収ミラー15までの出力部37が、光学ヘッド基台38に固定されている。
可飽和吸収ミラー15から出射した短パルス光(1064nm)は、レンズ39によりコリメートされ、ビームスプリッタ40、ミラー41、および対物レンズ42を含む光学系により、記録媒体である光ディスク43上に集光される。光ディスク43からの反射光は、検出光学系44により検出器45に導かれ、サーボ検出や再生信号検出に用いられる。
本実施の形態では、光ファイバー3が、出力部37に配置された可飽和吸収ミラー15と励起用半導体レーザ1の間に位置する。そして、励起用半導体レーザ1と出力部37が各々別の基台すなわち、放熱基台36と光学ヘッド基台38に固定されている。したがって、光学ヘッドの構成要素のうち、光学ヘッド基台38上に設置される部分を、コンパクト/軽量に設計できる。その結果、CDやDVDで用いられる光学ヘッドと同様、光学ヘッド基台38を移動させて、サーボ制御を行うことができる。
また、励起用半導体レーザ1から発する熱は放熱基台36に放熱されるため、光学ヘッドの放熱設計が容易となる。
上述の構成に代えて、図8に示すように、励起用半導体レーザ46と、遷移元素ドープされた光ファイバー47と、可飽和吸収ミラー48を主たる要素とする超短パルスレーザ装置を搭載して同様の光学ヘッドを構成し、同様の効果を得ることができる。例えば、励起用半導体レーザ46として980nm帯InGaAs半導体レーザを用い、光ファイバー47としてErやYbがドープされた光ファイバーを用いる。
励起用半導体レーザ46から出射したレーザ光は、結合器49によりErドープ光ファイバー47に結合する。Erドープ光ファイバー47の一方の端面50には、ファラデー回転子51が取り付けられている。Erドープ光ファイバー47により励起されその他端面から出射したレーザ光は、レンズ52により集光され、ファラデー回転子53、波長板54を通過して可飽和吸収ミラー48により反射される。レーザ共振器は、可飽和吸収ミラー48とファラデー回転子51が取り付けられた端面50により構成される。可飽和吸収ミラー48は、反射率が95%に設定されていて、出力ミラーとして用いられる。可飽和吸収ミラー48を含む出力部55が光学ヘッド基台38に固定されている。
可飽和吸収ミラー48から出射した短パルス光(1560nm)は、図7の光ヘッドと同様に、対物レンズ42を含む光学系により、記録媒体である光ディスク43上に集光され、光ディスク43からの反射光は、検出器45に導かれ、サーボ検出や再生信号検出に用いられる。
本実施の形態の構成では、Erドープファイバー47が、出力部55に配置された可飽和吸収ミラー48と励起用半導体レーザ46の間に位置する。そして、励起用半導体レーザ46と出力部55が各々別の基台、すなわち、放熱基台35と光学ヘッド基台38に固定されている。したがって、光学ヘッドの構成要素のうち、光学ヘッド基台38上に設置される部分を、コンパクト/軽量に設計できる。
本発明の超短パルスレーザ装置によれば、コンパクトな構成で共振器長を1m以上に設定でき、またモード同期が生じるため、繰り返し周波数数100GHzに対して、ピコ秒以下の短パルス光を発生可能であり、十分なピーク出力を安定して得ることができる。また、共振器内で発振するレーザ光の偏光方向が単一偏光に保持されるため、モード同期に有利であり、安定な高効率発振により高いピーク出力が得られる。したがって、光通信分野や光情報処理分野での用途に極めて有用である。
本発明の実施の形態1における超短パルスレーザ装置の概略構成図 同超短パルスレーザ装置に用いられる半導体可飽和吸収ミラーの断面図 本発明の実施の形態2における超短パルスレーザ装置の概略構成図 本発明の実施の形態3における超短パルスレーザ装置の概略構成図 本発明の実施の形態4における超短パルスレーザ装置に用いられるフォトニックファイバーの断面図 本発明の実施の形態5における超短パルスレーザ装置の概略構成図 本発明の実施の形態7における光ヘッドの概略構成図 本発明の実施の形態7における光ヘッドの概略構成図 従来のフェムト秒レーザの概略構成図
符号の説明
1、24 励起用半導体レーザ
2 固体レーザ媒質
3 光ファイバー
4 可飽和吸収ミラー
5 バンドパスフィルタ
6、9、17、18 レンズ
7 第1の端面
8 第2の端面
10 出力ミラー
11 GaAs基板
12 反射層
13 バッファー層
14、15 可飽和吸収層
16 第2の励起用半導体レーザ
19 シリカ
20 エアホール
21 コア
22 クラッド
23 導波路型固体レーザ媒質
25 偏光保持光ファイバー
26 強誘電体結晶基板
27 光導波路
28 方向性結合器
29 第1の端面
30 第2の端面
31、32 電極
33 第1の端面
34 第2の端面
35 分極反転
36 放熱基台
37、55 出力部
38 光学ヘッド基台
39、52 レンズ
40 ビームスプリッタ
41 ミラー
42 対物レンズ
43 光ディスク
44 検出光学系
45 検出器
46 励起用半導体レーザ
47 遷移元素ドープされた光ファイバー
48 可飽和吸収ミラー
49 結合器
50 端面
51、53 ファラデー回転子
54 波長板
60 励起用レーザ
61 ミラー
62 凹面鏡
63 固体レーザ媒体
64 可飽和吸収ミラー
65 出力ミラー
66、67 プリズムペアー

Claims (13)

  1. 単一偏光の励起用半導体レーザと、単一偏光で発振する固体レーザ媒質と、偏光方向を保持する光ファイバーと、可飽和吸収ミラーとを備え、
    前記光ファイバーと前記可飽和吸収ミラーの間に前記固体レーザ媒質が配置され、
    前記励起用半導体レーザから出射したレーザ光が前記光ファイバーの第1の端面に光結合し、前記光ファイバーの第2の端面から出射したレーザ光により前記固体レーザ媒質が励起され、
    前記光ファイバーの第1の端面と、前記可飽和吸収ミラーにより、レーザ共振器が構成される超短パルスレーザ装置。
  2. 前記光ファイバーの第1の端面に、前記励起用半導体レーザ光に対して低反射率で、レーザ共振器で発振する光に対しては高反射率である誘電体多層膜が形成されている請求項1に記載の超短パルスレーザ装置。
  3. 前記光ファイバーが、フォトニックファイバーである請求項1に記載の超短パルスレーザ装置。
  4. 前記固体レーザ媒質が、Nd:YVO4、Nd:GdVO4、またはCr:LiSAFにより構成されている請求項1に記載の超短パルスレーザ装置。
  5. 単一偏光の励起用半導体レーザと、強誘電体結晶基板上に形成され単一偏光で発振するとともに導波路損失可変部を有する導波路型固体レーザ媒質と、偏光方向を保持する光ファイバーとを備え、
    前記光ファイバーの第1の端面と前記導波路型固体レーザ媒質の第1の端面が光結合するように対向し、
    前記励起用半導体レーザから出射したレーザ光が、前記光ファイバーの第2の端面、または前記導波路型固体レーザ媒質の第2の端面から光結合することにより、前記導波路型固体レーザ媒質を光励起し、
    前記光ファイバーの第2の端面と、前記導波路型固体レーザ媒質の第2の端面によりレーザ共振器が構成される超短パルスレーザ装置。
  6. 前記導波路損失可変部は、前記強誘電体結晶基板上に形成された方向性結合器により構成された請求項5に記載の超短パルスレーザ装置。
  7. 前記導波路型固体レーザ媒質は、波長変換部を有する請求項5に記載の超短パルスレーザ装置。
  8. 請求項1記載の超短パルスレーザ装置を備え、
    前記超短パルスレーザ装置は、出力取り出し部が設けられて、前記出力取り出し部と前記励起用半導体レーザの間に前記光ファイバーが配置された構成を有し、
    前記励起用半導体レーザは放熱基台に固定され、前記出力取り出し部は、前記放熱基台とは別体の光学ヘッド基台に固定された光学ヘッド。
  9. 前記出力取り出し部が、前記可飽和吸収ミラーである請求項8記載の光学ヘッド。
  10. 単一偏光の励起用半導体レーザと、遷移元素ドープされた光ファイバーと、可飽和吸収ミラーからなる短パルスレーザを備え、
    前記超短パルスレーザ装置は、出力取り出し部が設けられて、前記出力取り出し部と前記励起用半導体レーザの間に前記光ファイバーが配置された構成を有し、
    前記励起用半導体レーザは放熱基台に固定され、前記出力取り出し部は、前記放熱基台とは別体の光学ヘッド基台に固定された光学ヘッド。
  11. 前記出力取り出し部が、前記可飽和吸収ミラーである請求項10記載の光情報処理装置。
  12. 請求項8に記載の光学ヘッドと、前記光学ヘッドにおける前記短パルスレーザから出射した光を記録媒体に導くための光学系と、前記記録媒体からの反射光を検出するための光学系とを備え、前記記録媒体に対する情報の記録および再生を行う光情報処理装置。
  13. 請求項10に記載の光学ヘッドと、前記光学ヘッドにおける前記短パルスレーザから出射した光を記録媒体に導くための光学系と、前記記録媒体からの反射光を検出するための光学系とを備え、前記記録媒体に対する情報の記録および再生を行う光情報処理装置。
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