JP2004165486A - Semiconductor laser diode - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、発光出力が大きい可視光半導体レーザダイオードに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
半導体レーザダイオード(LD)は光ディスク用光源、レーザプリンタ用光源として広く用いられている。特に書き込み可能なDVD−R、DVD−RW、DVD−RAM用光源として用いられているAlGaInP系のLDは、高出力で動作電流が小さく、しかも信頼性が高いことが求められている。
【0003】
従来、活性層を含む所定の半導体材料層が形成された半導体基板上に積層されたリッジ構造のクラッド層と、クラッド層上に積層されたリッジ構造のキャップ層と、クラッド層の両側に形成された電流ブロック層とで構成される半導体レーザダイオードがある(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
図2に、AlGaInP系半導体材料を用いた従来の半導体レーザダイオード(LD)の一例を示す。図において、201はn型GaAs基板、202は基板201上に形成されたn型AlGaInPからなる第1クラッド層である。203はAlGaInPからなる活性層である。204は、p型AlGaInPからなる第2クラッド層である。すなわち、AlGaInP活性層203のエネルギーギャップが、AlGaInPクラッド層202及び204のエネルギーギャップより小さくなるよう混晶比が設定されており、ダブルヘテロ構造をなしている。206はコンタクト層である。205はGaAsからなる電流ブロック層である。電流ブロック層205は、レーザ発振に必要な電流密度を得るために、いわゆる、電流狭窄を行う目的で設けられる。
【0005】
【特許文献1】
特開2000−244066号公報(図3(i))
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
AlGaInP系LDを高出力化するための大きな課題は、第1に動作電流の低減、第2にレーザ端面での劣化(COD;Catastrophic Optical Damage)の抑制である。動作電流を低減する方法としては、(1)活性層を歪み量子井戸構造として活性層での利得を増やす方法、(2)p型クラッド層のキャリア濃度を高くしてp型クラッド層からの漏れ電流を低減する方法、(3)電流ブロック層をレーザ光に対し透明な材料で形成することにより内部損失を低減する方法、(4)レーザ上部のコンタクト層(キャップ層)をレーザ光に対し透明な材料で形成することにより内部損失を低減する方法、(5)p型クラッド層を厚くすることにより活性層とキャップ層の距離を大きくしコンタクト層での吸収の影響を低減する方法等がある。
【0007】
このうち(4)の方法として、コンタクト層としてAlGaAsを用いる例が報告されている(応用物理学会2001年秋期、14P−B−3)。コンタクト層はできる限り低抵抗でなければならないが、AlGaAsは従来広く用いられてきたGaAs層よりも活性化率が低いため、抵抗を小さくすることが難しいという問題があった。
【0008】
例えば、p型ドーパントとして一般的な亜鉛(Zn)を1×1019cm−3ドープしたZn−GaAsの正孔移動度は約80cm2/V・sであり、抵抗率は7.8×10−3Ω・cmであった。一方、Znを同量ドープしたZn−Al0.5Ga0.5Asの正孔移動度は約30cm2/V・sであり、抵抗率は前記Zn−GaAsの約2.7倍の2.1×10−2Ω・cmであった。
【0009】
このように、AlGaAs層はGaAs層よりもキャリア移動度が小さいため、同じ抵抗率を得るためのキャリア濃度は、GaAsよりもAlGaAsの方が大きくなる。したがってAlGaAsコンタクト層をGaAsコンタクト層と同程度に低抵抗化するためには、GaAsコンタクト層よりも高濃度のドーピングをしなければならず、このときに添加した元素のZnがp型クラッド層側へ拡散し、レーザ素子の特性を劣化させるという問題があった。例えば、活性化しなかったZnの拡散により、pn接合位置が発光層よりもn側にずれ、電流電圧特性に異常をもたらしたり、レーザのしきい値電流を増加させたりする。
【0010】
一方、AlGaAsは適切な成長条件下(例えば基板温度約600℃以下とし、なおかつ、V族原料モル供給量をIII族原料モル供給量の30倍以下)で、MOVPE法により結晶成長を行うことにより、結晶中に大量のCが入りp型の伝導性を示すことが知られているが、酸化し易いAlを含むために同時に結晶中に大量の酸素が混入し、低抵抗の膜を得るのは非常に難しいという問題がある。
【0011】
したがって、コンタクト層として低抵抗のAlGaAs層を得るためには、意図的にZn等を添加する必要があり、これが前述の拡散の原因となっていた。
【0012】
そこで、本発明の目的は、上記課題を解決し、コンタクト層での光吸収による内部損失によるレーザ動作電流の増大を抑え、且つ低抵抗の電気的接触を得ることにより、高出力でしかも動作電流が小さい半導体レーザダイオードを提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明は、次のように構成したものである。
【0014】
請求項1の発明に係る半導体レーザダイオードは、n型のGaAs基板と、基板上に形成したn型のAlGaInPからなる第1クラッド層と、該第1クラッド層上に形成した活性層と、該活性層上に形成したp型AlGaInPからなる第2クラッド層と、該第2クラッド層上に形成したp型コンタクト層を備えた端面発光型の半導体レーザダイオードにおいて、上記p型コンタクト層がGaPから成ることを特徴とするものである。
【0015】
請求項2の発明は、請求項1記載の半導体レーザダイオードにおいて、上記p型コンタクト層のGaPの導電性を規定している主要な元素が炭素(C)であることを特徴とする。
【0016】
請求項3の発明は、請求項1又は2記載の半導体レーザダイオードにおいて、上記第2クラッド層及びp型コンタクト層がリッジ構造を有しており、該リッジ構造の左右に電流ブロック層を具備していることを特徴とする。
【0017】
<作用>
本発明は上記欠点を解消するために成されたものであり、出力が高く、しかも動作電流が小さい半導体レーザダイオードを得ることを目的としている。
【0018】
このため本発明では、n型のGaAs基板と、基板上に形成したn型のAlGaInPクラッド層と、n型AlGaInPクラッド層上に形成した活性層と、活性層上に形成したp型AlGaInPクラッド層と、p型AlGaInPクラッド層上に形成したp型のGaPコンタクト層を、形成することにより目的とする半導体レーザダイオードを達成した。
【0019】
また、上記において、GaP層の伝導性を規定する主要な元素をCとすることにより目的とする半導体レーザダイオードを達成した。
【0020】
GaPは間接遷移型の半導体でエネルギーバンドギャップは約2.28eVであり、DVD用可視光レーザダイオードの発振波長約650nmに対し透明な材料である。またCを1×1019cm−3ドープしたC−GaPの正孔移動度は約40cm2/V・sであり、同量のZnをドープしたZn−Al0.5Ga0.5Asの正孔移動度約30cm2/V・sよりも大きな移動度を持つことから、少なくともAlGaAsよりは低抵抗の膜を得やすい。さらにCはZn等と比較して拡散しにくい性質があることから1×1019cm−3を超える濃度のCをドープすることができ、さらにAlGaAsのようにAlを含まないため酸素の影響は少なく、結果的にGaAs層と同程度の低抵抗率を実現することができる。
【0021】
したがってコンタクト層としてGaAsの代わりにGaPを用いることにより、コンタクト層におけるレーザ光の光吸収による損失を無くして内部損失を低減させることができ、しかも抵抗率を低くできるので良好な電気的接触を得ることができ、結果として発光出力の大きいレーザダイオードを得ることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図示の実施形態に基づいて説明する。
【0023】
本発明の実施形態に係る半導体レーザダイオードLDを図1に示す。このLDは、n型GaAs基板101上に、n型GaAsバッファ層102、n型AlGaInP下部クラッド層(第1クラッド層)103を順次エピタキシャル成長し、その上にAlGaInPとGaInPの多層構造からなる歪量子井戸構造の活性層104、さらにp型AlGaInP上部クラッド層(第2クラッド層)105、p型GaPコンタクト層(キャップ層)106を順次成長した、ダブルヘテロ構造を有する。またp型AlGaInP上部クラッド層105及びp型GaPコンタクト層はリッジ構造となっており、該リッジ構造の左右にはn型AlInP電流ブロック層107が設けられている。そして、上記p型GaPコンタクト層106は、そのGaP層の導電性を規定する元素として、Cを高濃度にドープした構造となっている。
【0024】
本実施形態の半導体レーザダイオードでは、p型コンタクト層に、発振レーザ光に対し透明材料であるGaPを用い、これにCを高濃度にドープしているので、AlGaAsよりも低抵抗のp型コンタクト層を得ることができる。さらにGaPはAlを含まないため酸素の影響が少なく、結果的にGaAs層と同程度の低抵抗率を実現することができる。
【0025】
したがって、コンタクト層としてGaAsの代わりにGaPを用いることにより、p型コンタクト層での光吸収による内部損失によるレーザ動作電流の増大を抑え、且つ、低抵抗の電気的接触を可能として、高出力でしかも動作電流が小さい半導体レーザダイオードを得ることができる。
【0026】
[実施例]
MOVPE法により、n型GaAs基板101上に、n型GaAsバッファ層102と、n型(Al0.7Ga0.3)0.5In0.5P下部クラッド層103と、(Al0.5Ga0.5)0.5In0.5PとGa0.45In0.55Pの多層構造からなる歪量子井戸構造の活性層104と、p型(Al0.7Ga0.3)0.5In0.5P上部クラッド層105と、n型Al0.5In0.5P電流ブロック層107と、p型GaPから成るコンタクト層(キャップ層)106を有する半導体レーザダイオードを作製した。Ga、Al、In原料としてはトリエチルガリウム又はトリメチルガリウム、トリメチルアルミニウム、トリメチルインジウムを使用した。P原料としてはフォスフィン(PH3)を使用した。As原料としてはアルシン(AsH3)を使用した。
【0027】
まず、成長炉内にGaAs基板101を配置し、基板温度700℃においてn型の導電性を有し、厚さ0.5μmのGaAsバッファ層102を形成した。さらにn型の導電性を有し厚さ1.0μmの(Al0.7Ga0.3)0.5In0.5P下部クラッド層103、(Al0.5Ga0.5)0.5In0.5PとGa0.45In0.55Pの多層構造からなる歪量子井戸構造の活性層104、p型の導電性を有し、厚さ1.0μmの(Al0.7Ga0.3)0.5In0.5P上部クラッド層105を順次形成した。
【0028】
次に、基板温度を600℃に設定し、p型GaPコンタクト層106を形成した。p型GaPコンタクト層106のキャリア濃度は(5〜20)×1018cm−3、厚さは0.5μmとした。なお比較のため、p型GaPコンタクト層106の代わりにGaAsコンタクト層を有するレーザダイオード用ウェハも作製した。
【0029】
次に、コンタクト層106まで結晶成長したエピタキシャルウェハを成長炉内より取り出し、酸化シリコンによるパターン形成を行ったのち、リアクティブイオンエッチング(RIE)及びヘキサシアノ鉄(III)カリウムを含むエッチング液によりエッチングを行い、リッジを形成した。リッジ形成済みのエピタキシャルウェハ上に、n型の導電性を有するAlInP電流ブロック層107を形成し、埋め込み成長を行った。
【0030】
このようにして得られたレーザダイオードエピタキシャルウェハからレーザダイオードチップを作製した。チップの幅は400μmとし、共振器長を1000μmとした。レーザ端面は端面破壊を抑制するためにZn拡散処理を行った。このレーザチップに電流を加え閾電流値を測定したところ、GaPコンタクト層(キャップ層)を有するレーザダイオードの閾電流値は50mAであり、GaAsコンタクト層(キャップ層)を有するレーザダイオードの閾電流値の60mAよりも小さくなった。
【0031】
さらにキンクフリー出力を調べたところ、本実施例のGaPコンタクト層(キャップ層)を有するレーザダイオードのキンクフリー出力は120mWであり、比較例のGaAsキャップ層を有するレーザダイオードのキンクフリー出力である90mWよりも、キンクフリー出力を約30%増加させることができた。なお、1000時間通電時における信頼性測定結果については、両者に有意差は見られなかった。
【0032】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、p型コンタクト層に、発振レーザ光に対し透明材料であるGaPを用いているので、コンタクト層におけるレーザ光の光吸収による損失を無くして内部損失を低減させることができる。またGaPを用いることで、p型コンタクト層に1×1019cm−3を超える濃度のCをドープすることを可能としているので、AlGaAsよりも低抵抗のp型コンタクト層を得ることができる。さらにGaPはAlを含まないため酸素の影響が少なく、結果的にGaAs層と同程度の低抵抗率を実現することができる。
【0033】
したがってコンタクト層としてGaAsの代わりにGaPを用いることにより、コンタクト層におけるレーザ光の光吸収による損失を無くして内部損失を低減させることができ、しかも抵抗率を低くできるので良好な電気的接触を得ることができ、結果として発光出力の大きいレーザダイオードを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体レーザダイオードの構造を示す図である。
【図2】従来の半導体レーザダイオードの構造を示す図である。
【符号の説明】
101 n型GaAs基板
102 n型GaAsバッファ層
103 n型AlGaInP下部クラッド層
104 活性層
105 p型AlGaInP上部クラッド層
106 p型GaPコンタクト層(キャップ層)
107 n型AlInP電流ブロック層[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a visible light semiconductor laser diode having a large light output.
[0002]
[Prior art]
Semiconductor laser diodes (LDs) are widely used as light sources for optical disks and laser printers. In particular, AlGaInP-based LDs used as light sources for writable DVD-Rs, DVD-RWs, and DVD-RAMs are required to have high output, low operating current, and high reliability.
[0003]
Conventionally, a cladding layer having a ridge structure laminated on a semiconductor substrate on which a predetermined semiconductor material layer including an active layer is formed, a cap layer having a ridge structure laminated on the cladding layer, and formed on both sides of the cladding layer There is a semiconductor laser diode including a current block layer (for example, see Patent Document 1).
[0004]
FIG. 2 shows an example of a conventional semiconductor laser diode (LD) using an AlGaInP-based semiconductor material. In the figure,
[0005]
[Patent Document 1]
JP-A-2000-244066 (FIG. 3 (i))
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
The major issues for increasing the output power of an AlGaInP-based LD are firstly a reduction in operating current, and secondly, the suppression of degradation (COD; Catastrophic Optical Damage) at the laser end face. The methods for reducing the operating current include (1) a method of increasing the gain in the active layer by making the active layer a strained quantum well structure, and (2) increasing the carrier concentration of the p-type cladding layer to increase the leakage from the p-type cladding layer. (3) A method for reducing internal loss by forming a current blocking layer with a material transparent to laser light, (4) A method for forming a contact layer (cap layer) above a laser transparent to laser light. And (5) increasing the distance between the active layer and the cap layer by increasing the thickness of the p-type cladding layer to reduce the influence of absorption in the contact layer. .
[0007]
As the method (4), an example using AlGaAs as the contact layer has been reported (Applied Physics Society Fall 2001, 14P-B-3). The contact layer must have as low a resistance as possible, but AlGaAs has a lower activation rate than a GaAs layer that has been widely used in the past, and thus has a problem that it is difficult to reduce the resistance.
[0008]
For example, Zn-GaAs doped with zinc (Zn) at 1 × 10 19 cm −3 as a p-type dopant has a hole mobility of about 80 cm 2 / V · s and a resistivity of 7.8 × 10 −3 Ω · cm. On the other hand, Zn—Al 0.5 Ga 0.5 As doped with the same amount of Zn has a hole mobility of about 30 cm 2 / V · s and a resistivity of about 2.7 times that of Zn—GaAs. 0.1 × 10 −2 Ω · cm.
[0009]
As described above, since the AlGaAs layer has a lower carrier mobility than the GaAs layer, the carrier concentration for obtaining the same resistivity is higher in AlGaAs than in GaAs. Therefore, in order to reduce the resistance of the AlGaAs contact layer to the same level as that of the GaAs contact layer, it is necessary to dope at a higher concentration than the GaAs contact layer. In the laser element, which degrades the characteristics of the laser element. For example, the diffusion of unactivated Zn causes the pn junction position to be shifted to the n side from the light emitting layer, resulting in abnormal current-voltage characteristics and increasing the threshold current of the laser.
[0010]
On the other hand, AlGaAs is grown by MOVPE under appropriate growth conditions (for example, at a substrate temperature of about 600 ° C. or less, and the molar supply of group V raw material is 30 times or less of the molar supply of group III raw material). It is known that a large amount of C is contained in the crystal and exhibits p-type conductivity. However, a large amount of oxygen is simultaneously mixed in the crystal because Al is easily oxidized, and a low-resistance film is obtained. Is very difficult.
[0011]
Therefore, in order to obtain a low-resistance AlGaAs layer as a contact layer, it is necessary to intentionally add Zn or the like, which has caused the above-mentioned diffusion.
[0012]
Therefore, an object of the present invention is to solve the above-described problems, suppress an increase in laser operating current due to internal loss due to light absorption in a contact layer, and obtain a low-resistance electrical contact, thereby achieving high output and operating current. Is to provide a semiconductor laser diode having a small value.
[0013]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, the present invention is configured as follows.
[0014]
The semiconductor laser diode according to the present invention includes an n-type GaAs substrate, a first cladding layer made of n-type AlGaInP formed on the substrate, an active layer formed on the first cladding layer, In an edge-emitting semiconductor laser diode including a second clad layer made of p-type AlGaInP formed on an active layer and a p-type contact layer formed on the second clad layer, the p-type contact layer is made of GaP. It is characterized by becoming.
[0015]
According to a second aspect of the present invention, in the semiconductor laser diode according to the first aspect, a main element defining the conductivity of GaP of the p-type contact layer is carbon (C).
[0016]
According to a third aspect of the present invention, in the semiconductor laser diode according to the first or second aspect, the second cladding layer and the p-type contact layer have a ridge structure, and a current blocking layer is provided on the left and right sides of the ridge structure. It is characterized by having.
[0017]
<Action>
SUMMARY OF THE INVENTION The present invention has been made to solve the above-mentioned drawbacks, and has as its object to obtain a semiconductor laser diode having a high output and a small operating current.
[0018]
Therefore, in the present invention, an n-type GaAs substrate, an n-type AlGaInP cladding layer formed on the substrate, an active layer formed on the n-type AlGaInP cladding layer, and a p-type AlGaInP cladding layer formed on the active layer And a p-type GaP contact layer formed on the p-type AlGaInP cladding layer, thereby achieving the intended semiconductor laser diode.
[0019]
In the above, the target semiconductor laser diode was achieved by setting C as the main element that determines the conductivity of the GaP layer.
[0020]
GaP is an indirect transition type semiconductor, has an energy band gap of about 2.28 eV, and is a transparent material with respect to an oscillation wavelength of about 650 nm of a visible light laser diode for DVD. The hole mobility of C-GaP doped with C at 1 × 10 19 cm −3 is about 40 cm 2 / V · s, and Zn-Al 0.5 Ga 0.5 As doped with the same amount of Zn is used. Since it has a mobility higher than the hole mobility of about 30 cm 2 / V · s, it is easy to obtain a film having a lower resistance than at least AlGaAs. Further, C has a property that it is difficult to diffuse as compared with Zn or the like, so that C can be doped with a concentration exceeding 1 × 10 19 cm −3 , and furthermore, unlike AlGaAs, which does not contain Al, the effect of oxygen is less. As a result, a low resistivity equivalent to that of the GaAs layer can be realized.
[0021]
Therefore, by using GaP instead of GaAs as the contact layer, internal loss can be reduced by eliminating loss due to light absorption of laser light in the contact layer, and good electrical contact can be obtained because resistivity can be lowered. As a result, a laser diode having a large light emission output can be obtained.
[0022]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, the present invention will be described based on the illustrated embodiments.
[0023]
FIG. 1 shows a semiconductor laser diode LD according to an embodiment of the present invention. In this LD, an n-type
[0024]
In the semiconductor laser diode of this embodiment, GaP, which is a transparent material for the oscillating laser light, is used for the p-type contact layer and is doped with C at a high concentration, so that the p-type contact layer has a lower resistance than AlGaAs. Layers can be obtained. Further, since GaP does not contain Al, the influence of oxygen is small, and as a result, low resistivity similar to that of the GaAs layer can be realized.
[0025]
Therefore, by using GaP instead of GaAs as the contact layer, it is possible to suppress an increase in laser operation current due to internal loss due to light absorption in the p-type contact layer, and to enable low-resistance electrical contact, thereby achieving high output and high output. Moreover, a semiconductor laser diode having a small operating current can be obtained.
[0026]
[Example]
By an MOVPE method, an n-type
[0027]
First, a
[0028]
Next, the substrate temperature was set to 600 ° C., and the p-type GaP contact layer 106 was formed. The carrier concentration of the p-type GaP contact layer 106 was (5 to 20) × 10 18 cm −3 , and the thickness was 0.5 μm. For comparison, a laser diode wafer having a GaAs contact layer instead of the p-type GaP contact layer 106 was also manufactured.
[0029]
Next, the epitaxial wafer having the crystal grown to the contact layer 106 is taken out of the growth furnace, and a pattern is formed with silicon oxide. Then, reactive ion etching (RIE) and etching with an etching solution containing potassium hexacyanoiron (III) are performed. Then, a ridge was formed. An AlInP current blocking layer 107 having n-type conductivity was formed on the ridge-formed epitaxial wafer, and buried growth was performed.
[0030]
A laser diode chip was manufactured from the laser diode epitaxial wafer thus obtained. The width of the chip was 400 μm, and the length of the resonator was 1000 μm. The laser end face was subjected to Zn diffusion processing in order to suppress the end face destruction. When a threshold current value was measured by applying a current to this laser chip, the threshold current value of the laser diode having the GaP contact layer (cap layer) was 50 mA, and the threshold current value of the laser diode having the GaAs contact layer (cap layer) Of 60 mA.
[0031]
Further investigation of kink-free output revealed that the kink-free output of the laser diode having the GaP contact layer (cap layer) of the present example was 120 mW, and the kink-free output of the laser diode having the GaAs cap layer of the comparative example was 90 mW. The kink-free output could be increased by about 30%. It should be noted that no significant difference was observed between the two when the reliability was measured when the battery was energized for 1000 hours.
[0032]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, GaP, which is a transparent material for oscillation laser light, is used for the p-type contact layer, so that loss due to light absorption of laser light in the contact layer is eliminated and internal loss is reduced. Can be done. Also, by using GaP, the p-type contact layer can be doped with C at a concentration exceeding 1 × 10 19 cm −3 , so that a p-type contact layer having a lower resistance than AlGaAs can be obtained. Further, since GaP does not contain Al, the influence of oxygen is small, and as a result, low resistivity similar to that of the GaAs layer can be realized.
[0033]
Therefore, by using GaP instead of GaAs as the contact layer, the loss due to the absorption of laser light in the contact layer can be eliminated and the internal loss can be reduced, and the resistivity can be lowered, so that good electrical contact can be obtained. As a result, a laser diode having a large light emission output can be obtained.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a diagram showing a structure of a semiconductor laser diode of the present invention.
FIG. 2 is a diagram showing a structure of a conventional semiconductor laser diode.
[Explanation of symbols]
101 n-type GaAs substrate 102 n-type GaAs buffer layer 103 n-type AlGaInP lower cladding layer 104 active layer 105 p-type AlGaInP upper cladding layer 106 p-type GaP contact layer (cap layer)
107 n-type AlInP current block layer
Claims (3)
上記p型コンタクト層がGaPから成ることを特徴とする半導体レーザダイオード。an n-type GaAs substrate, a first cladding layer made of n-type AlGaInP formed on the substrate, an active layer formed on the first cladding layer, and a p-type AlGaInP formed on the active layer. An edge-emitting type semiconductor laser diode comprising two clad layers and a p-type contact layer formed on the second clad layer,
A semiconductor laser diode, wherein the p-type contact layer is made of GaP.
上記p型コンタクト層のGaPの導電性を規定している主要な元素が炭素(C)であることを特徴とする半導体レーザダイオード。The semiconductor laser diode according to claim 1,
A semiconductor laser diode, wherein a main element defining the conductivity of GaP of the p-type contact layer is carbon (C).
上記第2クラッド層及びp型コンタクト層がリッジ構造を有しており、該リッジ構造の左右に電流ブロック層を具備していることを特徴とする半導体レーザダイオード。The semiconductor laser diode according to claim 1 or 2,
A semiconductor laser diode, wherein the second cladding layer and the p-type contact layer have a ridge structure, and a current blocking layer is provided on the left and right sides of the ridge structure.
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