JP2004164467A - 医療費通知および医療費通知システム - Google Patents

医療費通知および医療費通知システム Download PDF

Info

Publication number
JP2004164467A
JP2004164467A JP2002331696A JP2002331696A JP2004164467A JP 2004164467 A JP2004164467 A JP 2004164467A JP 2002331696 A JP2002331696 A JP 2002331696A JP 2002331696 A JP2002331696 A JP 2002331696A JP 2004164467 A JP2004164467 A JP 2004164467A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
medical
expenses
insured
displayed
expense
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002331696A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004164467A5 (ja
Inventor
Hiroyuki Kuriyama
裕之 栗山
Hideyuki Ban
伴  秀行
Takeshi Oriide
武志 折出
Kei Masuda
圭 増田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP2002331696A priority Critical patent/JP2004164467A/ja
Publication of JP2004164467A publication Critical patent/JP2004164467A/ja
Publication of JP2004164467A5 publication Critical patent/JP2004164467A5/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Medical Treatment And Welfare Office Work (AREA)

Abstract

【課題】医療費通知が有効に活用されていないことが課題であり、この課題を解決することを目的とする。
【解決手段】保険者から被保険者に一定期間ごとに送付される医療費通知1に、受診した診療の確認を容易にするために診療概要12gを設けた。診療概要12gは、主な傷病名(主傷病名15)と、診療行為を簡略化した表示(診療内容16)とからなる。診療内容16の表示例としては診療行為を示す単語の最初の一文字や、診療行為を観念させるピクトグラムを用いることができる。また、この医療費通知1は、受けた診療内容や医療費の額などに応じてテンプレートから選択されるコメントが表示されるコメント欄14を有する。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、医療費を被保険者に通知するための医療費通知および医療通知システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
健康保険の加入者(被保険者)またはその家族など(被扶養者)が、医療機関で診療を受けた際に発生する医療費の明細や、附加金の明細は、医療費通知兼保険給付決定通知、つまり医療費通知として保険者から被保険者に通知される。医療費通知に記載される内容やその発行時期は各保険者により異なるが、概略して被保険者の情報、診療が行われた年および月、給付種別、医療費などが記載された葉書や封書が、毎月もしくは年に数回発行されている(例えば非特許文献1参照。)。
【0003】
一般に企業などの健康保険組合が発行する医療費通知は、診療を受けた人の氏名と、その人が受けた診療の区分(歯科、調剤など)と、その診療を受けた年月および日数と、その診療でかかった費用の総額と健康保険組合が支払った金額とが一覧表になっている。また、各診療について費用の総額の合計額も確認できるようになっている。
【0004】
このような医療費通知を保険者が発行する目的としては、医療機関に支払われた医療費が正しいか否かを確認するように被保険者に促すことである。また、給付種別の総医療費や、表全体の合計金額を示すことで、実際の医療費は被保険者の支払う金額に比べて、はるかに高いことを知ってもらうことも医療費通知の目的であると言える。
【0005】
ここで、このような医療費通知を作成するための資料となる診療報酬明細書(レセプト)について図13を用いて簡単に説明する。レセプト110は、医療機関が患者を診療した際に作成するもので、公費受給者番号などの各種IDや、患者の氏名や、保険証に記載された情報(保険の種類や記号、番号など)を記入する領域111と、傷病名や診療開始時および日数を記入する領域112と、医療費を計算するための領域113と、機械的に情報を読み取る領域114とを有する。ここで、傷病名は、複数ある場合には、例えば、「(1)高血圧症(2)蕁麻痺」と記載され、それぞれに対応する診療開始日も記載される。機械的に情報を読み取る領域114は、現在は医療費などの限られた情報ではあるが、数字を羅列することで文字認識技術を利用して情報を電子的に処理するために用いられる。このような領域は、レセプトを磁気データ化することで電子処理化を図る取り組みの一環として設けられているもので、将来的にはレセプトは完全に磁気データ化されることが期待されている。
【0006】
なお、レセプトの磁気データ化の動きに連動して、レセプトで電子処理するシステムが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。医療機関は、診療の際に窓口で被保険者が支払った医療費に対して領収書を発行し、その後にレセプトの磁気データを電子記録媒体に記録してから支払基金に送る。支払基金ではレセプトの審査を行った後に、電子データのままで保険者にレセプトを伝送する。特許文献1の例では、被保険者に電子データで発行される領収書と、保険者が受領したレセプトの電子データとを電子審査機関なる機関が入手し、領収書の金額とレセプトの患者負担額とが一致するか否かをチェックする。
【0007】
【非特許文献1】
http://www.kenpo.gr.jp/kawatetsu/iryouhi/meisai.htm
【特許文献1】
特開2001−142963号公報(例えば、図1など)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の医療費通知では被保険者に通知される情報量が充分ではないので、診療行為の確認が困難であった。例えば、医療機関から受け取った領収書を保管していても、医療費通知に印刷されている情報だけでは、診療を受けたことと、その費用を点検・確認することはできるが、実際に受けた診療行為に対して請求が行われているのかどうかを確認することはできない。とはいえレセプトに記録されたすべての詳細な診療行為を被保険者に提示しても、知識の少ない被保険者がそれらの情報から実際の診療行為を確認することは困難である。また、医療費通知が1回の診療ごとに作成されているわけではないので、例えば同じ病院の複数の診療科に通院している場合など、短期間に多数の診療を受けている場合にはその特定や集計が大変である。
【0009】
一方、特許文献1のように電子審査機関なる機関を別途設立すると費用がかさむし、被保険者が領収書を電子審査機関に送付する手間が必要になる。そして、このような手法では、医療費通知の目的の1つである実際の医療費が高額であることを知ってもらうことは困難である。
【0010】
したがって、本発明は、医療費通知が有効に活用できていないことを課題とし、このような課題を解決して、医療費通知に記載されている情報を最大限に活用できるようにすることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
前記の課題を解決するための手段としては、受診者および医療費と、受診者が受けた診療内容を簡略化した表示や、主な傷病名がある場合にその名称の表示を行ったりして、被保険者またはその扶養者が自分達の受けた診療行為を確認できるようにした医療費通知があげられる。また、このような医療費通知を該当する被保険者に閲覧可能にしても良い。そして、このような医療費通知を実現するシステムとしては、医療費通知に主な傷病名として表示する内容を決定したり、診療行為について簡略化した表示を選択したり、テンプレートから適切なコメントを選択したりできる構成があげられる。これらの手段の詳細については実施の形態において詳細に説明する。
【0012】
【発明の実施の形態】
(第一実施形態)
本発明の第一実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
まず、図1を用いて、健康保険に加入している人(被保険者)またはその家族など(扶養者)が病院などの医療機関で診療を受けた場合の費用の支払いについて簡単に説明する。ステップS1で被保険者またはその扶養者が医療機関で受診すると、健康保険の種類などに応じて、受診に伴う医療費の一部を医療機関の窓口で負担する。この際に、ステップS2で医療機関は、受診した被保険者またはその扶養者、つまり受診者に窓口負担についての領収書を発行する。その後にステップS3として、医療機関は受診者について作成したレセプトを審査支払機関に送って、残りの医療費の支払いを要求する。ステップS4で審査支払機関では、レセプトの記載の点検を行い、保険者ごとに仕分けたレセプトを配送する。保険者ではレセプト管理システム2などを活用してレセプトを確認し、必要な金額をステップS5で健保負担として審査支払機関に支払う。審査支払機関は各保険者からの健保負担を医療機関ごとにまとめて、ステップS6で該当する医療機関に支払う。一方、保険者は、一定期間内に受領したレセプトに基づいて被保険者ごとの医療費を一覧表にまとめて、医療費通知として該当する被保険者にステップS7として郵送する。本実施形態は、ステップS7で郵送される医療費通知に関する。また、そのような医療費通知を作成するために用いられる医療費通知システム3に関する。なお、レセプトは、医科(病院、診療所)、歯科、調剤薬局、柔整師、老人保健施設により作成される。また、訪問看護において作成されることもあるので、本実施形態の医療機関には、これらが含まれるものとする。
【0013】
ここで、本実施形態の医療費通知1の一例を図2に示す。
この医療費通知1は、印字したデータ面を内側に2つ折りに貼り合わせてデータ部分を外から見えなくし、開封を防止することにより親展性を高めた折り畳み式葉書で被保険者に郵送されるもので、図2ではシールを剥がして開いた状態を示している。医療費通知1は、被保険者を特定する被保険者情報欄11と、被保険者およびその扶養者が所定期間内に受けた診療についての情報をまとめた医療費一覧表12と、医療費の合計が記載される合計欄13と、付加的な情報が記載されるコメント欄14とを含む。
【0014】
被保険者情報欄11は、被保険者の氏名11aと、事業所の名称11bと、被保険者を特定する記号11cおよび番号11dとが記入されている。ここで事業所の名称11bには、被保険者が特定の企業を対象とした健康保険組合に加入していればその企業内の所属を、その他の被保険者であれば、被保険者の勤務先の名称などが記入される。
【0015】
医療費一覧表12は、受診者12a、医療機関12bおよび管理番号12c、診療年月12dおよび診療日数12e、種別12f、診療概要12g、医療費の明細12hといったデータが表示されるようになっており、これらの各データを組み合わせた情報をレコードRとして、このレコードRが複数行に渡って表示できるように構成されている。受診者12aには被保険者またはその扶養者の氏名が表示される。医療機関12bにはその名称が表示され、管理番号12cはそのレコードRの元になるレセプトの番号が表示される。診療年月12dは管理番号12cで特定されるレセプトが作成された年および月が記載され、診療日数12eはその受診者が同じ医療機関に複数回に渡って診療を受けた場合に、診療を受けた日を積算した値が表示される。種別12fは通院や入院、あるいは薬局などの別が表示される。診療概要12gは、その医療機関で受診した理由を思い出しやすくするために表示されるもので、レセプトの記載に基づいて、主傷病名15や診療内容16が表示される。医療費の明細12hは、医療費の総額である総医療費と、健保負担と、窓口負担と、保険給付とのそれぞれに該当する金額が表示される。なお、医療機関12bおよび管理番号12c、あるいは診療年月12dおよび診療日数12eは、それぞれ1つの項目として扱い、情報が上下の2段に表示される構成になっているが、これらを個々の項目として扱っても良い。
【0016】
診療概要12gにおける主傷病名15は、レセプトに記載された通りの表記、例えば「急性上気道炎」や、「麦粒腫」と表示される場合もあるし、一般によく知られている通称、例えば「風邪」や、「ものもらい」と表示しても良い。後者の一般的な病名の表示を選択する利点としては、一般に患者が思っている病名と医学的な見地からの正式な病名とが異なる場合に、患者が診療行為の内容を容易に確認できることがあげられる。また、「悪性腫瘍」や、「精神疾患」など、告知の問題やプライバシの問題から傷病名を記載しない方が良いと判断されるものもある。このような場合には、「内科」や「外科」、あるいは「胃腸科」などの診療科の名称を記載しても良い。ここで、一般的な病名を選択して表示させる処理や、多数の病名がレセプトに記載されていた場合に主病名として表示させる病名を選択する処理は、後に説明する医療費通知システム3により行われる。
【0017】
診療概要12gにおける診療内容16は、レセプトに記載された診療行為を簡略化して表示させたものであり、図3に例示するようなピクトグラムが用いられる。なお、ピクトグラムを用いずに、診療行為を示す単語の最初の一文字のみを表示させても良い。
【0018】
図3(a)において、「初」と書かれたピクトグラム17aは初診を示し、「再」と書かれたピクトグラム17bは再診を示す。以下、「指」のピクトグラム17cは医師などによる指導を、「宅」のピクトグラム17dは在宅を、「薬」のピクトグラム17eは投薬を、「注」のピクトグラム17fは注射を、それぞれ示す。また、「処」のピクトグラム17gは処置を、「術」のピクトグラム17hは手術・麻酔を、「検」のピクトグラム17iは検査を、「画」のピクトグラム17jは画像診断を、それぞれ示す。「他」のピクトグラム17kはその他の処置などを、「処方せん」のピクトグラム17lは処方せんを、「入」のピクトグラム17mは入院を、「食」のピクトグラム17nは食事を、それぞれ示す。
【0019】
図3(a)のピクトグラム17a〜17nは文字を使って診療行為を示すものであるが、図3(b)に示すように、家を想起させる模式的な絵からなるピクトグラム18aで「在宅」をあらわしたり、薬を想起させる模式的な絵からなるピクトグラム18bで「投薬」をあらわしても良い。また、注射器を想起させる模式的な絵からなるピクトグラム18cで「注射」とし、試験管を想起させる模式的な絵からなるピクトグラム18dで「検査」をあらわす。肺を想起させる模式的な絵からなるピクトグラム18eで「画像検査」とし、書面を想起させる模式的な絵からなるピクトグラム18fで「処方せん」をあらわす。そして、スプーンとフォークを想起させる模式的な絵からなるピクトグラム18gで「食事」をあらわす。
【0020】
このようなピクトグラム17a〜17n,18a〜18gは、直接に視覚に訴えるもので、被保険者が診療行為の内容を確認する有効な手助けとなる。また、例えば文字で「画像診断」と記載するよりも、ピクトグラム17jやピクトグラム18eを使った方が直感的な理解を促せるとともに、少ない領域で済むので、限られた少ないスペースを使って、より確実に情報を被保険者に伝達することができる。
【0021】
このような医療費一覧表12は、各レコードRから受診者が特定の医療機関で受けた診療と、診療を受けた回数およびその間に発生した費用の総計とがわかるようになっている。図2の例では、1つ目のレコードRから、受診者「○○太郎」が「△△クリニック」で「平成14年5月」に「1回」だけ「初診」で「通院」し、「主傷病名:咽頭気管支炎」の治療を行い、総医療費「3540円」のうち保険者の負担が「2832円」、被保険者が窓口で支払った医療費が「708円」であること、および「処方せん」を受け取ったことがわかる。また、2つ目のレコードRから、受診者「○○太郎」が「△△薬局」で「平成14年5月」に「再診」として「1回」、薬を購入し、その費用が「1720円」で、そのうちの「1256円」が保険者の負担で、「464円」が被保険者の負担であることがわかる。このように処方せんに従って薬剤のみを受け取った場合は、主傷病名15は表示されない。以上、具体例をあげて説明したように、医療費一覧表12は、被保険者などが実際に受けた医療行為を言葉にして表す(もしくは思い出す)ときの流れと合致するように各項目が配列されている。このような構成を有することで、知識の少ない被保険者であっても読みやすく、かつ医療行為の確認が容易になっている。
【0022】
また、医療費一覧表12のその他の表示例について、診療概要12gを中心にして図4に示す。
図4(a)は、診療日数が3日で、診療内容16に「初」、「再」、「処方せん」のピクトグラム17a,17b,17lが並んでいる。この場合は、3回の診療の内訳が、初診と再診が2回であったことがわかる。また、そのうちの少なくとも1回は、医師から処方せんが出されたことがわかる。このように同様の診療行為が複数回行われた場合には、1個だけ表示して、なるべく多くの種類の診療行為を診療内容16に表示できるようにする。
【0023】
図4(b)は、手術のピクトグラム17hが表示されている。この場合は、手術に付随して当然に行われる診療行為、例えば投薬や注射などは表示されない。同様に、入院のピクトグラム17mが表示された場合にも、入院に付随して当然に行われる診療行為、例えば食事の表示はされない。これは、手術や入院は被保険者にとって印象深いが、それらに纏わる様々な診療行為はいちいちすべて把握しきれないためである。さらに限られた表示スペースを有効活用するためでもある。
【0024】
なお、図5(a)に示すように、簡略化された診療内容16(図2参照)とその説明との対応を示す対応表19を作成して被保険者に提供すると、被保険者が診療内容16の表示から診療行為の内容を確認しやすくなる。この対応表19は、簡略化された表記19aと、これに対応する診療行為の内容19bとを配列したものである。表記19aは、診療内容16に文字を表示した場合の文字、もしくは、図4(a)のピクトグラム17a〜17nを用いた場合の図式化された文字である。対応表19の配置としては、例えば、図5(b)に示す医療費通知1の下部の領域20a、もしくは側部の領域20bがあげられる。また、図5(c)に示すように折り畳み式葉書を用いて医療費通知1が郵送される場合には、その裏面、つまり2つ折りで郵送するときに宛名の面と反対側にあらわれる面の少なくとも一部の領域20cに、対応表19を表示しても良いし、封書で郵送する場合は別の紙面に表示しても良い。
【0025】
なお、この対応表19は、図5(d)に示すように文字を図式化したピクトグラム17a〜17nと診療行為の内容19bとを対応付けて配列したものでも良い。同様に、図5(e)に示すように診療行為を想起させる模式的な絵のピクトグラム18a〜18gと診療行為の内容19bとを対応付けて配列したものでも良い。
【0026】
次に、保険者が活用するレセプト管理システム2と、医療費通知1を作成し、郵送する際に使用する医療費通知システム3とについてそれぞれ説明する。
まず、図1に示すレセプト管理システム2は、被保険者の情報をデータベース化した被保険者マスタ21と、レセプトに記載されている情報から医療費の集計などを行う際に参照するテーブルなどが記憶されているレセプトデータベース22が連結されており、医療費集計論理23に従って、医療費の集計を行うように構成されている。
【0027】
医療費通知システム3は、レセプト管理システム2に連動して使用される装置構成を有し、レセプト管理システム2から取得するデータに基づいて、演算装置31が所定の処理により医療費通知1を作成し、印刷装置32で印刷する構成になっている。ここで、レセプト管理システム2から取得するデータとしては、被保険者の情報と、その被保険者に集計された医療費と、その被保険者についてレセプトから抽出した診療内容および傷病名ならびに医療機関の名称と、これらのデータの抽出元となるレセプトの番号とがあげられる。なお、図中のデータ配信装置33は、後に説明する他の実施形態に用いる構成要素であり、本実施形態においては必須の構成要素ではない。
【0028】
演算装置31は、CPUやRAMなどからなり、傷病名判定論理34と、診療行為判定論理35と、コメント文選択論理36とを活用して医療費通知1を作成する。各論理34,35,36はプログラムによりソフトウエア的に実行されるようにしても良いし、それぞれ専用のロジック回路を有する構成であっても良い。
【0029】
傷病名判定論理34は、傷病名を判定して必要な処理を行う際に用いられる。具体的には、医療費通知1(図2参照)の診療概要12gの主傷病名15として表示する傷病名を決定することと、傷病名変換テーブル37を参照しつつ、レセプトに記載されている傷病名と異なる名称を診療概要12gに表示する場合に、傷病名をそのような名称に変換することがあげられる。
【0030】
ここで、傷病名変換テーブル37は、その一部を図6に例示するように、傷病名と、診療概要12gに表示する傷病名(一般病名あるいは診療科名)とを対応付けて格納したテーブルである。すなわち、レセプトに記載されている傷病名「急性上気道炎」で検索すると、一般病名である「風邪」が得られるようになっている。同様に、傷病名「麦粒腫」からは一般病名「ものもらい」が、傷病名「白癬」からは一般病名「みずみし・たむし」が、傷病名「尋常性疣贅」からは一般病名「いぼ」が、それぞれ検索できる。また、前記したように告知やプライバシの問題がある傷病名、例えば「悪性腫瘍」、「後天性免疫不全症候群(AIDS)」、「精神疾患」などは、それぞれ診察する医師の所属する診療科の名称、例えば「内科」、「精神科」が得られるようになっている。また、担当医の専門によっては「外科」、「胃腸科」などが表示できるように傷病名変換テーブル37を構築しても良い。
【0031】
傷病名判定論理31の処理フローを図7を用いて説明する。なお、この処理フローは前半(ステップS11からステップS16まで)の主傷病名の決定処理と、後半(ステップS17からステップS19まで)の傷病名の変換処理とからなる。
【0032】
ステップS11でレセプト管理システム2から、目的とするレセプトの傷病名を取得したら、ステップS12で傷病名の数を調べ、傷病名が複数ある場合(Yes)は、ステップS13で、複数の傷病名の中から語尾に「(主)」が付いている傷病名を調べる。語尾に「(主)」が付いている傷病名があったならば(Yes)、その傷病名を主傷病名とする(ステップS14)。一方、ステップS12でNo、つまりレセプトから取得した傷病名が1つしかなかった場合は、その傷病名を主傷病名とする(ステップS16)。さらに、ステップS13でNo、つまり語尾に「(主)」が付いた傷病名がない場合は、最初の傷病名を主傷病名とする(ステップS15)。これは、最初にレセプトに記載された傷病名がその患者の主な傷病名であることが多いからである。
【0033】
そして、ステップS14、ステップS15、およびステップS16のいずれかの処理により決定した主傷病名で、傷病名変換テーブル37を検索して、表記を変換すべき傷病名であるか否かを調べる(ステップS17)。その傷病名が傷病名変換テーブル37に登録されている場合(Yes)は、傷病名変換テーブル37の検索結果、つまり一般病名もしくは診療科名に変換し(ステップS18)、処理を終了する。一方、傷病名変換テーブル37に登録されていない場合(ステップS17でNo)は、変換の必要がないので、その傷病名をそのまま主傷病名とし(ステップS19)、処理を終了する。
【0034】
また、図1に示す診療行為判定論理35は、診療行為テーブル38を検索してレセプトに記載されている具体的な診療行為から、簡略化した表示を決定する処理を行う。ここで、簡略化した表示とは、前記した「初診」、「再診」、「指導」などであり、これらをこのまま、もしくは対応するピクトグラム17a〜17n,18a〜18gを医療費通知1の診療内容16に配列表示させる。
【0035】
診療行為テーブル38としては、例えば図8に示すようなものがあげられる。この診療行為テーブルは、具体的な診療行為と簡略化した表示とを対応付けて構築されている。図8の例では診療行為が「外来管理加算」であれば診療行為種別は「再診」であり、診療行為が「塩酸ヒドララジン錠 50mg」のような具体的な薬品名あるいは「調剤料」であれば「投薬」に分類される。また、診療行為が「処方料」であれば「処方せん」に、診療行為が「湿布処置」であれば「処置」に、診療行為が「胃全摘術」であれば「手術」に、診療行為が「救命緊急入院料1」であれば「入院」に、それぞれ分類される。なお、診療行為判定論理35は、診療行為テーブル38を検索して、ひとつでも分類される診療行為がある場合、ピクトグラムを表示させる。
【0036】
図1に示すコメント文選択論理36は、コメントテンプレート39を参照し、医療費通知1のコメント欄14(図2参照)に、被保険者ごとに適切な連絡事項を表示させる処理を行う。
例えば、先月の医療費、および昨年の同じ月の医療費を提示して被保険者の家庭における医療費動向を比較し、確認してもらうときには、「先月の総医療費は○○○○円、去年の同月の総医療費は△△△△円でした。」というコメントを選択する。そして、医療費通知1に表示される際に、「○○○○」、「△△△△」には具体的な数字を取得し、埋め込む。
年間医療費が10万円もしくは収入の5%を超え、税金の医療費控除を受けられそうだと判断される場合に、領収書をきちんと管理・保存しておくように促すときには、「確定申告により医療費控除の還付金を受けられる可能性がありますので医療費、通院費、入院に伴う費用等の領収書を大切に保管しておいて下さい。」というコメントを選択し、表示させる。
今年の法定検診をまだ受けていない人に受診を促すときには、「××××さんは今年度の健康診断をまだ受けていません。」というコメントを選択し、表示させる。「××××」には該当する被保険者もしくはその扶養者の氏名が埋め込まれる。
また、特定の傷病の治療を行っている場合に、その傷病の治療にかかる一般的な費用が算出されている場合には、「傷病名:○○○の治療には、一般的には×××円かかるといわれています。」というコメントを選択し、表示させる。「○○○」は治療を行っている傷病名が埋め込まれ、「××××」には一般的に必要とされる費用の額が埋め込まれる。
【0037】
これらのコメントは、あらかじめテンプレートとして用意されており、医療費の額や、総額、法定検診に要する医療費をすでに通知したか、あるいは主傷病名についての一般的な治療費が登録されているか、などをコメント文選択論理39が判断して、必要なコメントを選択する。そして、コメントに必要な数字や氏名、名称を埋め込む。なお、コメントは必ずしも文章ではなく、図式でもかまわない。
【0038】
このように、本実施形態の医療費通知1は、所定期間内に発生した医療費を被保険者に通知するにあたり、診療概要12gを設け、主傷病名15の表示や、診療内容16として簡略化した表示を行うことにした。これにより、医療費通知1の情報量が大幅に増えるので、被保険者は診療内容の確認が容易になる。ここで、主傷病名15が被保険者にとって確認し難いものである場合には一般的に用いられている通称を表示すると、診療内容を思い出しやすくなる。また、このような診療概要12gを、医療費一覧表12の行方向の略中央に配置したことも特徴の1つである。このような配置にすると、左から右へ文法的に関連付けやすくなり、知識の少ない被保険者であっても読みやすく、かつ医療行為の確認が容易になる。
【0039】
また、このような医療費通知1を作成する医療費通知システム3を構築することで、低コストで情報密度の高い医療費通知1を作成することが可能になる。特に、テンプレートから選択したコメントの文面を用い、必要な数字などを埋め込むようにしたので、コメントを人が入力する場合に比べて低コストで、かつ充実したコメント欄14を作成することが可能になる。
【0040】
(第二実施形態)
本発明の第二実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
本実施形態における医療費通知は、被保険者が図1に示す端末装置41を用い、通信網42を介して保険者の医療費通知システム3のデータ配信装置33にアクセスすることで閲覧できるようにしたことを特徴とする。
ここで、データ配信装置33は、通信網42を介してコンテンツを提供できるように構成されたコンピュータであり、通信網42の例としてはインターネットがあげられる。また、被保険者などが使用する端末装置41は、携帯電話、携帯情報端末などの移動体通信用の端末や、パーソナルコンピュータなどが適用できるが、ここではパーソナルコンピュータを想定して説明する。
【0041】
被保険者が端末装置41から医療費通知システム3のデータ配信装置33にアクセスすると、最初に図9に示すログイン画面51があらわれる。ログイン画面51はログインIDの入力欄52とパスワードの入力欄53とがほぼ中央に配列されており、下部にはログインを指示するログインボタン54と、ログイン画面51をキャンセルするキャンセルボタン55とが配置されている。ログインIDは、保険者と被保険者との間の合意に元にあらかじめ決定されている。パスワードは被保険者がサービスの利用までに決定し、医療費通知システム3に通知しておく。ログインIDおよびパスワードは、例えば、被保険者の記号および番号と関連付けてデータ配信装置33に登録される。このようにするとログインIDから被保険者の医療費通知のデータを即座に特定することができる。
【0042】
ログインIDおよびパスワードを入力し、ログインボタン54をクリックしてログインの要求を行うと、データ配信装置33において被保険者の認証が行われる。この認証は、被保険者の端末装置41から送信されるログインIDおよびパスワードと、データ配信装置33に登録されているログインIDおよびパスワードとを比較することにより行われ、それぞれが一致する場合は、その被保険者についての医療費通知として、医療費通知兼保険給付決定通知画面(以下、医療費通知画面とする)を閲覧できるように必要なデータを送信する。一致しない場合はログインIDやパスワードの再入力を促す。
【0043】
本実施形態における医療費通知画面の一例を図10に示す。
この医療費通知画面71は、一定期間内に発生した医療費を知らせるために用いられ、被保険者の情報および操作用のボタンを含む第一の領域72と、医療機関の名称や医療費などの医療費一覧表からなる第二の領域73と、コメントや医療費の合計が表示される第三の領域74とに大別され、これらの三つの領域72,73,74が順番に上下に配列された構成になっている。
【0044】
第一の領域72は、タイトル75および発行者の名称76と、被保険者情報欄77と、操作ボタン78とからなる。なお、操作ボタン78の形態や、配列は一例である。また、操作ボタン78の替わり、もしくはこれと併用できるようにプルダウン式のメニューを設けても良い。
【0045】
被保険者情報欄77は、通知年月77aと、被保険者の氏名77bと、被保険者の所属を示す事業所77cおよび記号77dならびに番号77eからなる。
【0046】
操作ボタン78は、作成順に沿って古い医療費通知画面71を表示させるボタン78aと、作成順に沿って新しい医療費通知画面71を表示させるボタン78bとを有し、被保険者が自分で時系列を追って比較したり、確認したりできるようになっている。図10では月ごとに作成される医療費通知について、前月の医療費通知画面71と、次月の医療費通知画面71とを切り替えて表示できるようになっている。
【0047】
また、第二の領域73に配列表示される医療費の一覧表の配列順番を並べ替えるためのソートボタン78cも用意されている。ソートボタン78cは複数のボタンからなり、受診者順、医療機関順、医療費順にその医療費通知画面71に表示されている医療費の一覧表の並べ替えができるようになっている。通常はレセプトの作成順に医療費の一覧表が作成されるので、紙に印刷された医療費通知の場合は、多数の受診歴がある被保険者が、家族の1人について確かめることは容易でなかった。これに対して本実施形態の医療費通知画面71は一覧表の並べ替えができるので、このような確認が容易である。また、同様に、特定の医療機関について確かめたいときや、高額の医療費を確認したいときであっても、一覧表の並べ替えにより容易に確認や比較をすることができる。
【0048】
さらに、付加的な情報を表示させるボタン78dも用意されている。このボタン78dをクリックすると、例えば図11に示すような情報画面79が医療費通知画面71とは別の領域もしくは、ポップアップ画面として表示される。ここでの情報画面79は、被保険者の年間医療費の累積が表示されている。すなわち、受診が記録された年月79aと、受診者79bと、医療機関79cと、総医療費79dおよび窓口支払額79eとからなる1つの記録が時系列に上から配列されており、最下欄に総医療費の合計と窓口支払額の合計とが表示される。この情報画面79を閉じるときは、右下の閉じるボタン90をクリックすれば良い。情報画面79はこれに限定されずに、受診者ごとの医療費累積や、診療概要ごとの一覧表などであっても良い。複数の情報画面79が用意されている場合は、ボタン78dを複数用意したり、プルダウンメニューにするなど、被保険者が情報画面79の内容を選択できるようにすることが好ましい。
【0049】
第二の領域73は、レセプトの管理番号80a、受診者の氏名80b、医療機関名80c、診療年月80d、診療を受けた日数80e、受けた診療の種別80f、主傷病名80g、診療概要80h、医療費の明細80i、といった各情報がレセプトの記載を単位として1つのレコードRを形成し、このようなレコードRを配列させた医療費一覧表80を有する。医療費の明細80iは、総医療費と、健保負担と、公費負担と、窓口負担と、法定給付と、附加給付と、その他給付とから構成され、実際に発生した費用の額が表示される。診療概要80hは、「初診」などの文字が表示されている例が示してあるが、図3に示すようなピクトグラム17a〜17n,18a〜18gであっても良い。ここでの医療費一覧表80は、1つのレコードRを2段に分割して表示している。これは、できるだけ多くの情報を見やすく表示するためである。しかしながら、1つのレコードRを1段で表示しても良い。
【0050】
また、第二の領域73は、表示内容が多くて1つの画面上に全ての情報を表示できない場合には、スクロールバーを操作することで医療費一覧表80をスクロール表示できるようになっている。第二の領域73をスクロールさせた場合であっても、第一の領域72および第三の領域74はスクロールしないので、操作やコメントあるいは医療費の合計の確認は容易にできる。なお、スクロール表示させる代わりに、複数のページに分けて医療費一覧表80を作成し、ページを切り替えて表示するようにしても良い。この場合は、ページを切り替える操作ボタン(「前ページ」や「次ページ」と書かれたボタン)や、全ページ数と表示されているページ数の表示(例えば、全部で5ページあって2ページ目が表示されている場合に、「2/5ページ」など)をいずれかの領域72,73,74に備えることが好ましい。
【0051】
さらに、第二の領域73において、医療機関名80cや、ピクトグラム17a〜17n,18a〜18gを用いた場合の診療概要80hは、追加の情報とリンクされている。例えば、医療機関名80cである「△△クリニック」をクリックすると、その医療機関の追加情報を表示する画面が、医療費通知画面71とは別領域に、もしくはポップアップ画面として表示される。一方、診療概要80hのピクトグラム17a〜17n,18a〜18gをクリックすると、そのピクトグラムの内容や、ピクトグラムの対応表(対応表の表示形態としては、例えば、図5(a),(c),(d)を参照)がポップアップ画面で表示される。クリックする代わりに、ピクトグラム17a〜17n,18a〜18gの上にマウスのポインタが一定時間継続してとまったら、そのピクトグラム17a〜17n,18a〜18gの説明をポップアップ画面で表示しても良い。
【0052】
医療機関の追加情報を表示する画面としては、図12に示す医療機関情報画面81があげられる。この医療機関情報画面81は、医療機関名81aと、所在地81bと、診療日および診療時間81cとを有し、その他の基本情報82や、その医療機関について作成された外部の情報にアクセスするための情報83なども備えている。医療機関情報画面81を閉じるときは、閉じるボタン84をクリックする。
基本情報82に含まれる項目としては、床数82a、医師数82b、看護士数82c、診療科目82d、設備82e、緊急受け入れ82f、などがある。外部情報にアクセスするための情報83とは、その医療機関がホームページを有している場合にそのURL(Uniform Resource Locator)が、その医療機関の評価を行っている第三者機関がある場合には、そのURLが、選択可能に表示される。また、医療機関情報画面81は、その医療機関に複数の医師が交代して勤務する場合に、その勤務スケジュールを表示しても良い。
【0053】
第三の領域74は、コメント欄85と、合計欄86と、終了ボタン87とを有する。コメント欄85および合計欄86の内容や表示形態は、前記第一実施形態と同様である。終了ボタン87は、医療費通知画面71を閉じるために用いる。
【0054】
本実施形態の医療費通知画面71は、図1に示す演算装置31が作成した医療費通知のデータに基づいて提供されるものであり、第二の領域73の主傷病名80gは、図7に示したフローチャートに従って決定される。また、診療概要80iは、図8に示す診療行為テーブル38を検索して決定される。また、データ配信装置33は、その保険者のホームページを管理・提供するためも用いることができる。このような場合に、保険者のホームページから医療費通知画面71へのログイン画面51が選択できるようにすることが望ましい。
【0055】
このような医療費通知システム3で、医療費通知を被保険者の端末装置41から閲覧可能にすることで、紙に印刷された医療費通知に比べて多くの情報を被保険者に知らせることができ、医療費の確認などを容易に行えるようになる。ここで、ログインIDおよびパスワードによりプライバシは保護されるし、クリックするだけで前月の情報や、医療機関についての情報を得ることができるので、医療費の確認にとどまらない多様な利用が期待できる。そして、被保険者がデータ配信装置33にアクセスしたログを保存しておくことで、被保険者が医療費通知画面71を閲覧したことを確認することができる。紙であれば一方的に被保険者に送るだけであるので、被保険者が実際に医療費を確認したことまではわからないが、アクセスの記録から被保険者が医療費通知の中身を確認したことを調べることができる。
【0056】
なお、本発明は前記の各実施形態に限定されずに広く応用することができる。例えば、医療費通知1または医療費通知画面71における主傷病名の表示については、「悪性腫瘍」などの診療科の名称などに変換する傷病名は、変換せずにそのような傷病名は表示しないようにしても良い。この場合は、図6に示す傷病名変換テーブル37にそのような傷病名は表示しない旨の情報を対応付けておくか、非表示扱いにする傷病名を集めたテーブルを別途作成し、そのようなテーブルを参照するようにしても良い。すなわち、前記者の場合は、図7に示す処理において、ステップS17で傷病名変換テーブル37で表示しない旨の情報を取得した場合には、主傷病名を空欄にする。後者の場合は、ステップS17で非表示扱いの傷病名を集めたテーブルも検索し、該当する傷病名であった場合には、主傷病名を空欄にする。
【0057】
また、医療費通知システム3は、図1に示す印刷装置32とデータ配信装置33とを併せ持つ構成とし、データ配信装置33にアクセス可能な被保険者については、医療費通知画面71を提供し、そのような環境にない被保険者には紙に印刷した医療費通知1を郵送するようにしても良い。
【0058】
さらに、第二実施形態において、演算装置31が新しい医療費通知のデータを作成し、その医療費通知画面71がデータ配信装置33で閲覧可能になったときには、被保険者に確認を促すメールを送信するようにしても良い。このようにすると、被保険者が確認を忘れることなどを防止できる。
【0059】
【発明の効果】
本発明によれば、医療費を通知するにあたり、被保険者やその扶養者に与える情報量を増やすことができるので、診療の内容や種類の確認が容易になり、医療費の通知を有効に活用することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態における医療費通知システムの構成図である。
【図2】医療費通知の一例を示す図である。
【図3】(a)、(b)は診療概要として簡略化した表示を用いる場合のピクトグラムの例を示す図である。
【図4】(a)、(b)は医療費一覧表を示す図である。
【図5】(a)、(d)、(e)は、診療概要と簡略化した表とを対応付ける対応表を示す図である。(b)、(c)は対応表の配置例を示す図である。
【図6】傷病名変換テーブルの構成図である。
【図7】主傷病名を表示させるための処理を説明するフローチャートである。
【図8】診療行為テーブルの構成図である。
【図9】医療費通知画面にログインするためのログイン画面である。
【図10】医療費通知画面を示す図である。
【図11】情報画面を示す図である。
【図12】医療機関情報画面を示す図である。
【図13】レセプトの一例を示す図である。
【符号の説明】
1 医療費通知
3 医療費通知システム
12 医療費一覧表
12g 診療概要
14 コメント欄
15 主傷病名
16 診療内容
17a〜17n ピクトグラム
18a〜18g ピクトグラム
31 演算装置
32 印刷装置
33 データ配信装置
37 傷病名変換テーブル
38 診療行為テーブル
39 コメントテンプレート
71 医療費通知画面
80 医療費一覧表
80g 主傷病名
80h 診療概要
85 コメント欄

Claims (12)

  1. 保険者から被保険者に医療費を知らせるために用いられ、前記被保険者またはその扶養者が受診者として診療を受けた場合に、その対価として医療機関に支払われる医療費とその受診者とを対応させた一覧表を有する医療費通知であって、
    前記一覧表は、前記受診者および前記医療費に対応して、その診療についての主な傷病名が表示されていることを特徴とする医療費通知。
  2. 保険者から被保険者に医療費を知らせるために用いられ、前記被保険者またはその扶養者が受診者として診療を受けた場合に、その対価として医療機関に支払われる医療費とその受診者とを対応させた一覧表を有する医療費通知であって、
    前記一覧表は、前記受診者および前記医療費に対応して、診療行為を簡略化した表示とを有することを特徴とする医療費通知。
  3. 前記一覧表は、前記受診者および前記医療費に対応して、その診療についての主な傷病名が表示されていることを特徴とする請求項2に記載の医療費通知。
  4. 簡略化した前記表示はピクトグラムであることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の医療費通知。
  5. 簡略化した前記表示と前記診療行為とを対応付ける対応表を有することを特徴とする請求項2から請求項4のいずれか一項に記載の医療費通知。
  6. 前記保険者から前記被保険者に対するコメントを表示するコメント欄を有し、前記コメント欄には複数のテンプレートから選択されたコメントが表示されていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の医療費通知。
  7. 画面上に表示可能な形態で作成され、前記一覧表はその内容として配列表示される前記受診者および前記医療費を含む情報が多い場合に表示サイズを変えずにスクロールまたは切り替えて表示できるように構成されていることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の医療費通知。
  8. 前記一覧表が特定の項目に着目して前記情報を並べ替えて表示できるようになっていることを特徴とする請求項7に記載の医療費通知。
  9. 前記一覧表が作成順番に沿って順番に切り替えて表示可能であることを特徴とする請求項7または請求項8に記載の医療費通知。
  10. 前記一覧表は、追加の情報とリンクされていることを特徴とする請求項7に記載の医療費通知。
  11. 保険者から被保険者に医療費を知らせるために用いられ、前記被保険者またはその扶養者が受診者として診療を受けた場合に、その対価として医療機関に支払われる医療費とその受診者とを対応付けた一覧表を有する医療費通知を作成する医療費通知システムであって、
    前記医療費通知に主な傷病名として表示する内容を決定する手段、診療行為について簡略化した表示を選択する手段、テンプレートから前記被保険者に適切なコメントを選択する手段、を含んで構成されることを特徴とする医療費通知システム。
  12. 前記被保険者がネットワークを介して自己の医療費通知を閲覧できるようにする手段を含む請求項11に記載の医療費通知システム。
JP2002331696A 2002-11-15 2002-11-15 医療費通知および医療費通知システム Pending JP2004164467A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002331696A JP2004164467A (ja) 2002-11-15 2002-11-15 医療費通知および医療費通知システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002331696A JP2004164467A (ja) 2002-11-15 2002-11-15 医療費通知および医療費通知システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004164467A true JP2004164467A (ja) 2004-06-10
JP2004164467A5 JP2004164467A5 (ja) 2005-07-21

Family

ID=32808995

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002331696A Pending JP2004164467A (ja) 2002-11-15 2002-11-15 医療費通知および医療費通知システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2004164467A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006107298A (ja) * 2004-10-08 2006-04-20 Hitachi Ltd 健康情報表示システム
JP2007241646A (ja) * 2006-03-08 2007-09-20 Konica Minolta Medical & Graphic Inc 診断システム
JP2008242654A (ja) * 2007-03-26 2008-10-09 Fujitsu Ltd 医療費控除申請支援プログラム、該装置、該方法
JP2010157140A (ja) * 2008-12-27 2010-07-15 Seikatsu Kyodo Kumiai Coop Sapporo 電子カルテ管理サーバ、及び電子カルテ管理システム
JP2019179443A (ja) * 2018-03-30 2019-10-17 ヘルスデータ・プラットフォーム株式会社 コンピュータプログラム、端末及び方法

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006107298A (ja) * 2004-10-08 2006-04-20 Hitachi Ltd 健康情報表示システム
JP4506396B2 (ja) * 2004-10-08 2010-07-21 株式会社日立製作所 健康情報表示システム
JP2007241646A (ja) * 2006-03-08 2007-09-20 Konica Minolta Medical & Graphic Inc 診断システム
JP2008242654A (ja) * 2007-03-26 2008-10-09 Fujitsu Ltd 医療費控除申請支援プログラム、該装置、該方法
JP2010157140A (ja) * 2008-12-27 2010-07-15 Seikatsu Kyodo Kumiai Coop Sapporo 電子カルテ管理サーバ、及び電子カルテ管理システム
JP2019179443A (ja) * 2018-03-30 2019-10-17 ヘルスデータ・プラットフォーム株式会社 コンピュータプログラム、端末及び方法
JP7064676B2 (ja) 2018-03-30 2022-05-11 ヘルスデータ・プラットフォーム株式会社 コンピュータプログラム、端末及び方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7039628B2 (en) Portable health care history information system
US8050938B1 (en) Integrated medical software system with enhanced portability
US8099295B2 (en) Prescription creation and adjudication method
Ward et al. Why we need guidelines for guidelines: a study of the quality of clinical practice guidelines in Australia
Zuckerman The paper office: Forms, guidelines, and resources to make your practice work ethically, legally, and profitably
US20110246225A1 (en) Integrated medical software system with patient pre-approvals
US8639529B2 (en) Method and device for maintaining and providing access to electronic clinical records
Savoy et al. Screening your adult patients for depression
WO1995024010A1 (en) Computer system for managing patient care
US8099303B1 (en) Method of providing enhanced health care, finance and benefit information via a personal health finance and benefits statement
Green et al. Seeking, delaying, and avoiding routine health care services: patient perspectives
JP2004164467A (ja) 医療費通知および医療費通知システム
Okechukwu A call for improved mental health workforce in low-income countries
Yocum Documenting for quality patient care
Zurhellen The computerization of ambulatory pediatric practice
JPH08235258A (ja) 診療記録簿管理システム
Pant et al. Obamacare: a view from the outside
JP4471596B2 (ja) 患者情報データベース管理システム
Kusmaul et al. Medical Aid in Dying: How Might US Policy Prevent Suffering at the End of Life?
DeVore The Electronic Health Record for the Physician's Office for SimChart for the Medical Office-E-Book
Davis et al. The relationship between office system tools and evidence-based care in primary care physician practice
McNary RISK MANAGEMENT: On the Record: Documentation of Psychiatric Treatment
Karagiannis et al. Assessing the Need for a Comprehensive National Health System in the United States
Gershner Medical nutrition therapy, private practice, and the reimbursement process: A quick primer to a complicated subject
Pearson Medicare Diabetes Prevention Program: Are You Ready?

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20041130

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041130

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060621

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060809

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20061213