JP2004164449A - ビジネスプロセス変換方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】従来のWebサービス向け会話型ビジネスプロセス言語では、各サービス間の遷移は定義するが、全体を制御する遷移は定義しない。このため、ビジネスプロセスの自動化、管理するため、ユーザーが、ワークフロー管理システムのビジネスプロセス言語に変換しなければならない。
【解決手段】会話型ビジネスプロセス言語の遷移から、各インタラクションに対して、フローの流入数、流出数、流出条件数を求め、図4に示す3パターンの変換を行うことにより、会話型ビジネスプロセス言語からワークフロー管理システムのビジネスプロセス言語を自動生成できる。
【効果】本発明によれば、Webサービス向け会話型ビジネスプロセス言語をワークフロー管理システムのビジネスプロセス言語に自動変換できるため、ビジネスプロセスの自動化・管理にかかる負担を軽減できる。
【選択図】 図4
【解決手段】会話型ビジネスプロセス言語の遷移から、各インタラクションに対して、フローの流入数、流出数、流出条件数を求め、図4に示す3パターンの変換を行うことにより、会話型ビジネスプロセス言語からワークフロー管理システムのビジネスプロセス言語を自動生成できる。
【効果】本発明によれば、Webサービス向け会話型ビジネスプロセス言語をワークフロー管理システムのビジネスプロセス言語に自動変換できるため、ビジネスプロセスの自動化・管理にかかる負担を軽減できる。
【選択図】 図4
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、Webサービスを複合する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、Webサービスを複合するためのビジネスプロセス定義方法として、下記の非特許文献1に記述されている、米ヒューレット・パッカードのWSCLがある。WSCLでは、Webサービスの提供者(プロバイダ)と利用者(リクエスタ)間のやりとりを「会話」とみなす。会話の内容をXMLドキュメントとして定義し、会話のやり取りをドキュメントの交換手順として記述する。
【0003】
【非特許文献1】
http://www.w3.org/TR/wscl10/
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来技術では、複数のサービスから1つのサービスへ文書の受信がある場合、先着で処理するのか、待合で処理するのか定義しない。また、1つのサービスから複数のサービスへ文書の送信がある場合、分岐して処理するのか、分業して処理するのか定義しない。また、分岐するときの分岐条件が定義されない場合がある。このため、ワークフロー管理システムによる、ビジネスプロセスの自動化、管理ができないという問題がある。
【0005】
以下では、電子商取引の例を用いて説明する。製品を発注する業務プロセスをWSCLで記述する。この会話は、ログインしてから、カタログを調べ、見積もりをとった後、購入するといった流れになっている。図2は、UMLのアクティビティ図によりこの様子を示す図である。図2において、各箱が会話(インタラクション)を表し、箱同士を結ぶ矢印が会話の手順である遷移を表している、各箱に付加した小矢印は、インタラクションが入力及び出力する文書を表している。ログイン後、カタログ情報問合せ、見積もり、発注に遷移するが、遷移条件がない。同様に、カタログ情報問合せ、及び見積もり業務後の遷移についても、遷移条件がない。このため、ワークフロー管理システム上で、製品発注業務プロセスを自動化、管理することができない。
【0006】
本発明の第1の目的は、Webサービス間の会話を定義するビジネスプロセス言語から、ワークフロー管理システムのビジネスプロセス言語に自動変換することにより、ビジネスプロセスの自動化、管理を行うことである。
【0007】
本発明の第2の目的は、Webサービス間でのデータのやり取りを記述する会話型ビジネスプロセス言語において、複数のサービスから1つのサービスへ文書の受信があるとき、先着で処理するための定義と、1つのサービスから複数のサービスへ文書の送信があるとき、分岐して処理するための定義と、分岐するときの分岐条件が定義されていないとき、分岐先指定ステップと分岐条件の定義を、自動的に生成し、該定義に基づく遷移を自動的に生成することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、Webサービス間の会話を定義するビジネスプロセス言語において、個々の会話(インタラクション)を、ワークフロー管理システムのビジネスプロセス言語の業務ノードに置き換える。
【0009】
また、各業務ノードに対して、該業務ノードを遷移先とする遷移元業務ノード数を求め、遷移元業務ノードが複数あるとき、先着ノードを生成し、遷移元業務ノードから先着ノードへの遷移と、先着ノードから該業務ノードへの遷移を生成する。
【0010】
また、各業務ノードに対して、該業務ノードを遷移元とする遷移先業務ノード数を求め、遷移先業務ノードが複数ありかつ各遷移に遷移条件が定義されているとき、分岐ノードを生成し、該業務ノードから分岐ノードへの遷移と、分岐ノードから複数業務ノードへの遷移を生成する。
【0011】
また、各業務ノードに対して、該業務ノードを遷移元とする遷移先業務ノード数を求め、遷移先業務ノードが複数ありかつ遷移条件が定義されていない遷移があるとき、分岐先指定ノードと分岐ノードを生成し、該業務ノードから分岐先指定ノードへの遷移と、分岐先指定ノードから分岐ノードへの遷移と、分岐ノードから複数業務ノードへの遷移を生成する。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下に、Webサービス間の会話を定義するビジネスプロセス言語を、ワークフロー管理システムのビジネスプロセス言語に変換する方法について説明する。
【0013】
図1は、本実施形態のビジネスプロセス変換システムの構成を示す図である。図1に示す様に、ビジネスプロセス変換システムは、構文解析部101と、変換情報生成部102と、ビジネスプロセス変換部103と、ワークフロー生成部106から構成されている。ビジネスプロセス変換部103は、ノード情報生成部104と遷移情報変換部105からなる。
【0014】
構文解析部101は、会話型ビジネスプロセス言語1001を入力して、変換情報テーブル1002と遷移情報テーブル1003を出力する。
【0015】
変換情報生成部102は、遷移情報テーブル1003と変換情報テーブル1002を入力して、変換情報テーブル1002を出力する。
【0016】
ビジネスプロセス変換部103のノード情報生成部104は、変換情報テーブル1002を入力して、ノード情報テーブル1004を出力する。
【0017】
遷移情報変換部105は、変換情報テーブル1002と遷移情報テーブル1003を入力して、遷移情報テーブル1003を出力する。
【0018】
ワークフロー生成部106は、ノード情報テーブル1004と遷移情報テーブル1003を入力して、ワークフロー型ビジネスプロセス言語1005を出力する。
【0019】
図2は、電子商取引の例で、製品を発注する業務プロセスを、会話型ビジネスプロセス言語(WSCL)で記述したとき、UMLのアクティビティ図でこの様子を示した図である。図2において、各箱が会話(インタラクション)を表し、箱同士を結ぶ矢印が会話の手順である遷移(トランジション)を表している、各箱に付加した小矢印は、インタラクションガ入力及び出力する文書を表している。ログイン後、カタログ情報問合せ、見積もり、発注に遷移するが、遷移条件がない。同様に、カタログ情報問合せ、及び見積もり業務後の遷移についても、遷移条件がない。一方、発注業務においては、在庫の有無に応じて、出荷またはログアウトへの遷移が決定し、プロセスを自動的に進めることができる。
【0020】
図3は、図2に対する会話型ビジネスプロセス言語(WSCL)1001の内容である。図3において、インタラクションで個々の会話を定義し、トランジションでインタラクション間の状態遷移を定義する。
【0021】
図4は、ビジネスプロセス変換方法を示す図である。図4Aから図4Cの各図において、上のモデルが会話型ビジネスプロセスモデルを示し、下のモデルがワークフローモデルを示している。インタラクション間またはノード間を結ぶ矢印が遷移を表している。
【0022】
図4Aは、インタラクション毎に、各インタラクションを遷移先とする複数の遷移元インタラクションがあるとき、インタラクションを業務ノードに置き換え、先着ノードを生成し、複数の遷移元業務ノードから先着ノードへの遷移と、先着ノードから1つの業務ノードへの遷移に変換する。
【0023】
図4Bは、インタラクション毎に、各インタラクションを遷移元とする複数の遷移先インタラクションがあり、遷移条件が定義されているとき、インタラクションを業務ノードに置き換え、分岐ノードを生成し、1つの業務ノードから分岐ノードへの遷移と、分岐ノードから複数の遷移先ノードへの遷移に変換する。
図4Cは、インタラクション毎に、各インタラクションを遷移元とする複数の遷移先インタラクションがあり、遷移条件が定義されていないとき、インタラクションを業務ノードに置き換え、分岐先指定ノードと分岐ノードを生成し、1つの業務ノードから分岐先指定ノードへの遷移と、分岐先指定ノードから分岐ノードへの遷移と、分岐ノードから複数の遷移先ノードへの遷移に変換する。
【0024】
図5は、図1のビジネスプロセス変換ツール100で用いる、内部テーブル構成図である。
【0025】
図5Aは、遷移情報テーブル1003である。本テーブルは、会話型ビジネスプロセス言語での遷移と、ワークフロー型ビジネスプロセス言語での遷移を格納するためのものである。本テーブルは、遷移元のノード種別(ソースとシンクを識別する)と名称、遷移先のノード種別と名称、遷移条件名からなる。
【0026】
図5Bは、変換情報テーブル1002である。本テーブルは、会話型ビジネスプロセス言語から、ワークフロー型ビジネスプロセス言語に変換するために必要な情報を抽出し、変換時に参照するためのものである。本テーブルは、インタラクション名、種別(ソースとシンクを識別する)、流入数(該インタラクションを遷移先とする遷移元インタラクション数)、流出数(該インタラクションを遷移元とする遷移先インタラクション数)、条件数(遷移条件の数)、先着ノード(ワーク・フロー変換時の要/不要)、分岐ノード(ワークフロー変換時の要/不要)、分岐先指定(ワークフロー変換時の要/不要)からなる。
【0027】
図5Cは、ノード情報テーブル1004である。本テーブルは、ワークフロー生成時に参照するためのものである。本テーブルは、ノードの種別(ソース/シンク/業務/制御)、名称、型(制御ノードの型XORSPLIT/XORJOIN)からなる。
【0028】
図6は、図1のビジネスプロセス変換システム100における構文解析部101を示している。
【0029】
図6Aは、構文解析アルゴリズムである。本アルゴリズムは、インタラクションの変換情報テーブル登録部601と、遷移情報テーブル作成部602からなる。
【0030】
図6Bは、処理601に、図3を入力したときの出力結果の変換情報テーブルである。
【0031】
図6Cは、処理602に、図3を入力したときの出力結果の遷移情報テーブルである。
【0032】
図7は、図1のビジネスプロセス変換システム100における変換情報生成部102を示している。
【0033】
図7Aは、変換情報生成アルゴリズムである。本アルゴリズムは、インタラクション毎に流出数を登録するステップと、インタラクション毎に流入数を登録するステップと、流入数が2以上のとき先着ノードを要に設定するステップと、流出数が2以上のとき分岐ノードを要に設定するステップと、流出数が条件数より大(遷移条件のない遷移がある)とき分岐先指定を要に設定するステップからなる。
【0034】
図7Bは、図7Aに、図6Cの遷移情報テーブルを入力したときの出力結果の変換情報テーブルである。
【0035】
図8は、図1のビジネスプロセス変換システム100におけるノード情報性西部104を示している。
【0036】
図8Aは、ノード情報生成アルゴリズムである。本アルゴリズムは、インタラクションを業務ノードに登録するステップと、先着ノードを登録するステップと、分岐ノードを登録するステップと、分岐先指定ノードを登録するステップからなる。
【0037】
図8Bは、図8Aに図7Bの変換情報テーブルを入力したときの出力結果のノード情報テーブルである。
【0038】
図9は、図1のビジネスプロセス変換システム100の遷移情報変換部105を示している。遷移情報変換部は、変換情報テーブルの各インタラクションに対する処理部901と、遷移情報テーブルに対する処理部902からなる。遷移情報テーブルに対する処理902は、の遷移元インタラクションに対する処理部903と、遷移先インタラクションに対する処理部904からなる。
【0039】
図10は、図9の変換情報テーブルの各インタラクションに対する処理部901を示している。
【0040】
図10Aは、本処理部901のアルゴリズムである。ここでは、先着ノード要ならば、先着ノードから業務ノードへの遷移を生成する。分岐先指定ノード要ならば、業務ノードから分岐先指定ノードへの遷移と、分岐先指定ノードから分岐ノードへの遷移を生成する。分岐先指定ノード不要だが分岐ノード要ならば、業務ノードから分岐ノードへの遷移を生成する。
【0041】
図10Bは、図10Aに図7Bの変換情報テーブルを入力したときの出力結果の遷移情報テーブルである。
【0042】
図11は、図9の遷移情報テーブルに対する処理部902を示している。
【0043】
図11Aは、図9の遷移元インタラクションに対する処理部903を示している。本処理部では、分岐ノード要ならば、遷移元を分岐ノードに置き換える。
【0044】
図11Bは、図9の遷移先インタラクションに対する処理部904を示している。本処理部では、先着ノード要ならば、遷移先を先着に置き換え、さらに分岐先指定要ならば、遷移条件を登録する。
【0045】
図11Cは、図11Aと図11Bに、図6Cの遷移情報テーブルと図7Bの変換情報テーブルを入力したときの出力結果である。
【0046】
図12は、図1のビジネスプロセス変換ツール100のワークフロー生成部106を示している。
【0047】
図12Aは、ワークフロー生成アルゴリズムである。本アルゴリズムは、ノード情報テーブルを入力して、業務ノードと制御ノードを生成し、遷移情報テーブルを入力して、フローを生成する。
【0048】
図12Bは、図12Aに、図8Bのノード情報テーブルと、図10B及び図11Cの遷移情報テーブルを入力したときの出力結果のワークフロー定義情報ファイル1006である。
【0049】
図13は、図12Bのワークフロー定義ファイルを視覚的に示すサービス・フローを表す図である。これより、ワーク・フロー管理システムによるビジネスプロセスの自動化・管理ができるようになる。
【0050】
【発明の効果】
本発明によれば、複数のWebサービスが連携する複合Webサービスを定義する会話型ビジネスプロセス言語において、新たに複数のサービスから1つのサービスへ遷移するときの制御、1つのサービスから複数のサービスへ遷移するときの制御、分岐の遷移条件がないときの制御を定義することにより、ワークフロー管理システムによるビジネスプロセス言語に自動変換できるため、ビジネスプロセスの自動化・管理にかかる負担を軽減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態のビジネスプロセス変換システムの構成を示す図である。
【図2】実施形態の会話型ビジネスプロセスモデルの例を示す図である。
【図3】実施形態の会話型ビジネスプロセス言語の例を示す図である。
【図4】実施形態のビジネスプロセス変換モデルを示す図である。
【図5】実施形態の内部テーブル構成を示す図である。
【図6】実施形態の構文解析処理を示す図である。
【図7】実施形態の変換情報生成処理を示す図である。
【図8】実施形態のノード情報生成処理を示す図である。
【図9】実施形態の遷移情報変換処理を示す図である。
【図10】実施形態の変換情報テーブルの各インタラクションに対する処理を示す図である。
【図11】実施形態の遷移情報テーブルに対する処理を示す図である。
【図12】実施形態のワークフロー生成に対する処理を示す図である。
【図13】実施形態のワークフローモデルのを示す図である。
【符号の説明】
100…ビジネスプロセス変換システム、101…構文解析部、102…変換情報生成部、103…ビジネスプロセス変換部、104…ノード情報生成部、105…遷移情報変換部、106…ワークフロー生成部、1001…会話型ビジネスプロセス言語、1002…変換情報テーブル、1003…遷移情報テーブル、1004…ノード情報テーブル、1005…ワークフロー型ビジネスプロセス言語、601…インタラクションの変換情報テーブル登録部、602…遷移情報テーブル作成部、901…変換情報テーブルの各インタラクションに対する処理部、902…遷移情報テーブルに対する処理部、903…遷移元インタラクションに対する処理部、904…遷移先インタラクションに対する処理部。
【発明の属する技術分野】
本発明は、Webサービスを複合する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、Webサービスを複合するためのビジネスプロセス定義方法として、下記の非特許文献1に記述されている、米ヒューレット・パッカードのWSCLがある。WSCLでは、Webサービスの提供者(プロバイダ)と利用者(リクエスタ)間のやりとりを「会話」とみなす。会話の内容をXMLドキュメントとして定義し、会話のやり取りをドキュメントの交換手順として記述する。
【0003】
【非特許文献1】
http://www.w3.org/TR/wscl10/
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来技術では、複数のサービスから1つのサービスへ文書の受信がある場合、先着で処理するのか、待合で処理するのか定義しない。また、1つのサービスから複数のサービスへ文書の送信がある場合、分岐して処理するのか、分業して処理するのか定義しない。また、分岐するときの分岐条件が定義されない場合がある。このため、ワークフロー管理システムによる、ビジネスプロセスの自動化、管理ができないという問題がある。
【0005】
以下では、電子商取引の例を用いて説明する。製品を発注する業務プロセスをWSCLで記述する。この会話は、ログインしてから、カタログを調べ、見積もりをとった後、購入するといった流れになっている。図2は、UMLのアクティビティ図によりこの様子を示す図である。図2において、各箱が会話(インタラクション)を表し、箱同士を結ぶ矢印が会話の手順である遷移を表している、各箱に付加した小矢印は、インタラクションが入力及び出力する文書を表している。ログイン後、カタログ情報問合せ、見積もり、発注に遷移するが、遷移条件がない。同様に、カタログ情報問合せ、及び見積もり業務後の遷移についても、遷移条件がない。このため、ワークフロー管理システム上で、製品発注業務プロセスを自動化、管理することができない。
【0006】
本発明の第1の目的は、Webサービス間の会話を定義するビジネスプロセス言語から、ワークフロー管理システムのビジネスプロセス言語に自動変換することにより、ビジネスプロセスの自動化、管理を行うことである。
【0007】
本発明の第2の目的は、Webサービス間でのデータのやり取りを記述する会話型ビジネスプロセス言語において、複数のサービスから1つのサービスへ文書の受信があるとき、先着で処理するための定義と、1つのサービスから複数のサービスへ文書の送信があるとき、分岐して処理するための定義と、分岐するときの分岐条件が定義されていないとき、分岐先指定ステップと分岐条件の定義を、自動的に生成し、該定義に基づく遷移を自動的に生成することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、Webサービス間の会話を定義するビジネスプロセス言語において、個々の会話(インタラクション)を、ワークフロー管理システムのビジネスプロセス言語の業務ノードに置き換える。
【0009】
また、各業務ノードに対して、該業務ノードを遷移先とする遷移元業務ノード数を求め、遷移元業務ノードが複数あるとき、先着ノードを生成し、遷移元業務ノードから先着ノードへの遷移と、先着ノードから該業務ノードへの遷移を生成する。
【0010】
また、各業務ノードに対して、該業務ノードを遷移元とする遷移先業務ノード数を求め、遷移先業務ノードが複数ありかつ各遷移に遷移条件が定義されているとき、分岐ノードを生成し、該業務ノードから分岐ノードへの遷移と、分岐ノードから複数業務ノードへの遷移を生成する。
【0011】
また、各業務ノードに対して、該業務ノードを遷移元とする遷移先業務ノード数を求め、遷移先業務ノードが複数ありかつ遷移条件が定義されていない遷移があるとき、分岐先指定ノードと分岐ノードを生成し、該業務ノードから分岐先指定ノードへの遷移と、分岐先指定ノードから分岐ノードへの遷移と、分岐ノードから複数業務ノードへの遷移を生成する。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下に、Webサービス間の会話を定義するビジネスプロセス言語を、ワークフロー管理システムのビジネスプロセス言語に変換する方法について説明する。
【0013】
図1は、本実施形態のビジネスプロセス変換システムの構成を示す図である。図1に示す様に、ビジネスプロセス変換システムは、構文解析部101と、変換情報生成部102と、ビジネスプロセス変換部103と、ワークフロー生成部106から構成されている。ビジネスプロセス変換部103は、ノード情報生成部104と遷移情報変換部105からなる。
【0014】
構文解析部101は、会話型ビジネスプロセス言語1001を入力して、変換情報テーブル1002と遷移情報テーブル1003を出力する。
【0015】
変換情報生成部102は、遷移情報テーブル1003と変換情報テーブル1002を入力して、変換情報テーブル1002を出力する。
【0016】
ビジネスプロセス変換部103のノード情報生成部104は、変換情報テーブル1002を入力して、ノード情報テーブル1004を出力する。
【0017】
遷移情報変換部105は、変換情報テーブル1002と遷移情報テーブル1003を入力して、遷移情報テーブル1003を出力する。
【0018】
ワークフロー生成部106は、ノード情報テーブル1004と遷移情報テーブル1003を入力して、ワークフロー型ビジネスプロセス言語1005を出力する。
【0019】
図2は、電子商取引の例で、製品を発注する業務プロセスを、会話型ビジネスプロセス言語(WSCL)で記述したとき、UMLのアクティビティ図でこの様子を示した図である。図2において、各箱が会話(インタラクション)を表し、箱同士を結ぶ矢印が会話の手順である遷移(トランジション)を表している、各箱に付加した小矢印は、インタラクションガ入力及び出力する文書を表している。ログイン後、カタログ情報問合せ、見積もり、発注に遷移するが、遷移条件がない。同様に、カタログ情報問合せ、及び見積もり業務後の遷移についても、遷移条件がない。一方、発注業務においては、在庫の有無に応じて、出荷またはログアウトへの遷移が決定し、プロセスを自動的に進めることができる。
【0020】
図3は、図2に対する会話型ビジネスプロセス言語(WSCL)1001の内容である。図3において、インタラクションで個々の会話を定義し、トランジションでインタラクション間の状態遷移を定義する。
【0021】
図4は、ビジネスプロセス変換方法を示す図である。図4Aから図4Cの各図において、上のモデルが会話型ビジネスプロセスモデルを示し、下のモデルがワークフローモデルを示している。インタラクション間またはノード間を結ぶ矢印が遷移を表している。
【0022】
図4Aは、インタラクション毎に、各インタラクションを遷移先とする複数の遷移元インタラクションがあるとき、インタラクションを業務ノードに置き換え、先着ノードを生成し、複数の遷移元業務ノードから先着ノードへの遷移と、先着ノードから1つの業務ノードへの遷移に変換する。
【0023】
図4Bは、インタラクション毎に、各インタラクションを遷移元とする複数の遷移先インタラクションがあり、遷移条件が定義されているとき、インタラクションを業務ノードに置き換え、分岐ノードを生成し、1つの業務ノードから分岐ノードへの遷移と、分岐ノードから複数の遷移先ノードへの遷移に変換する。
図4Cは、インタラクション毎に、各インタラクションを遷移元とする複数の遷移先インタラクションがあり、遷移条件が定義されていないとき、インタラクションを業務ノードに置き換え、分岐先指定ノードと分岐ノードを生成し、1つの業務ノードから分岐先指定ノードへの遷移と、分岐先指定ノードから分岐ノードへの遷移と、分岐ノードから複数の遷移先ノードへの遷移に変換する。
【0024】
図5は、図1のビジネスプロセス変換ツール100で用いる、内部テーブル構成図である。
【0025】
図5Aは、遷移情報テーブル1003である。本テーブルは、会話型ビジネスプロセス言語での遷移と、ワークフロー型ビジネスプロセス言語での遷移を格納するためのものである。本テーブルは、遷移元のノード種別(ソースとシンクを識別する)と名称、遷移先のノード種別と名称、遷移条件名からなる。
【0026】
図5Bは、変換情報テーブル1002である。本テーブルは、会話型ビジネスプロセス言語から、ワークフロー型ビジネスプロセス言語に変換するために必要な情報を抽出し、変換時に参照するためのものである。本テーブルは、インタラクション名、種別(ソースとシンクを識別する)、流入数(該インタラクションを遷移先とする遷移元インタラクション数)、流出数(該インタラクションを遷移元とする遷移先インタラクション数)、条件数(遷移条件の数)、先着ノード(ワーク・フロー変換時の要/不要)、分岐ノード(ワークフロー変換時の要/不要)、分岐先指定(ワークフロー変換時の要/不要)からなる。
【0027】
図5Cは、ノード情報テーブル1004である。本テーブルは、ワークフロー生成時に参照するためのものである。本テーブルは、ノードの種別(ソース/シンク/業務/制御)、名称、型(制御ノードの型XORSPLIT/XORJOIN)からなる。
【0028】
図6は、図1のビジネスプロセス変換システム100における構文解析部101を示している。
【0029】
図6Aは、構文解析アルゴリズムである。本アルゴリズムは、インタラクションの変換情報テーブル登録部601と、遷移情報テーブル作成部602からなる。
【0030】
図6Bは、処理601に、図3を入力したときの出力結果の変換情報テーブルである。
【0031】
図6Cは、処理602に、図3を入力したときの出力結果の遷移情報テーブルである。
【0032】
図7は、図1のビジネスプロセス変換システム100における変換情報生成部102を示している。
【0033】
図7Aは、変換情報生成アルゴリズムである。本アルゴリズムは、インタラクション毎に流出数を登録するステップと、インタラクション毎に流入数を登録するステップと、流入数が2以上のとき先着ノードを要に設定するステップと、流出数が2以上のとき分岐ノードを要に設定するステップと、流出数が条件数より大(遷移条件のない遷移がある)とき分岐先指定を要に設定するステップからなる。
【0034】
図7Bは、図7Aに、図6Cの遷移情報テーブルを入力したときの出力結果の変換情報テーブルである。
【0035】
図8は、図1のビジネスプロセス変換システム100におけるノード情報性西部104を示している。
【0036】
図8Aは、ノード情報生成アルゴリズムである。本アルゴリズムは、インタラクションを業務ノードに登録するステップと、先着ノードを登録するステップと、分岐ノードを登録するステップと、分岐先指定ノードを登録するステップからなる。
【0037】
図8Bは、図8Aに図7Bの変換情報テーブルを入力したときの出力結果のノード情報テーブルである。
【0038】
図9は、図1のビジネスプロセス変換システム100の遷移情報変換部105を示している。遷移情報変換部は、変換情報テーブルの各インタラクションに対する処理部901と、遷移情報テーブルに対する処理部902からなる。遷移情報テーブルに対する処理902は、の遷移元インタラクションに対する処理部903と、遷移先インタラクションに対する処理部904からなる。
【0039】
図10は、図9の変換情報テーブルの各インタラクションに対する処理部901を示している。
【0040】
図10Aは、本処理部901のアルゴリズムである。ここでは、先着ノード要ならば、先着ノードから業務ノードへの遷移を生成する。分岐先指定ノード要ならば、業務ノードから分岐先指定ノードへの遷移と、分岐先指定ノードから分岐ノードへの遷移を生成する。分岐先指定ノード不要だが分岐ノード要ならば、業務ノードから分岐ノードへの遷移を生成する。
【0041】
図10Bは、図10Aに図7Bの変換情報テーブルを入力したときの出力結果の遷移情報テーブルである。
【0042】
図11は、図9の遷移情報テーブルに対する処理部902を示している。
【0043】
図11Aは、図9の遷移元インタラクションに対する処理部903を示している。本処理部では、分岐ノード要ならば、遷移元を分岐ノードに置き換える。
【0044】
図11Bは、図9の遷移先インタラクションに対する処理部904を示している。本処理部では、先着ノード要ならば、遷移先を先着に置き換え、さらに分岐先指定要ならば、遷移条件を登録する。
【0045】
図11Cは、図11Aと図11Bに、図6Cの遷移情報テーブルと図7Bの変換情報テーブルを入力したときの出力結果である。
【0046】
図12は、図1のビジネスプロセス変換ツール100のワークフロー生成部106を示している。
【0047】
図12Aは、ワークフロー生成アルゴリズムである。本アルゴリズムは、ノード情報テーブルを入力して、業務ノードと制御ノードを生成し、遷移情報テーブルを入力して、フローを生成する。
【0048】
図12Bは、図12Aに、図8Bのノード情報テーブルと、図10B及び図11Cの遷移情報テーブルを入力したときの出力結果のワークフロー定義情報ファイル1006である。
【0049】
図13は、図12Bのワークフロー定義ファイルを視覚的に示すサービス・フローを表す図である。これより、ワーク・フロー管理システムによるビジネスプロセスの自動化・管理ができるようになる。
【0050】
【発明の効果】
本発明によれば、複数のWebサービスが連携する複合Webサービスを定義する会話型ビジネスプロセス言語において、新たに複数のサービスから1つのサービスへ遷移するときの制御、1つのサービスから複数のサービスへ遷移するときの制御、分岐の遷移条件がないときの制御を定義することにより、ワークフロー管理システムによるビジネスプロセス言語に自動変換できるため、ビジネスプロセスの自動化・管理にかかる負担を軽減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態のビジネスプロセス変換システムの構成を示す図である。
【図2】実施形態の会話型ビジネスプロセスモデルの例を示す図である。
【図3】実施形態の会話型ビジネスプロセス言語の例を示す図である。
【図4】実施形態のビジネスプロセス変換モデルを示す図である。
【図5】実施形態の内部テーブル構成を示す図である。
【図6】実施形態の構文解析処理を示す図である。
【図7】実施形態の変換情報生成処理を示す図である。
【図8】実施形態のノード情報生成処理を示す図である。
【図9】実施形態の遷移情報変換処理を示す図である。
【図10】実施形態の変換情報テーブルの各インタラクションに対する処理を示す図である。
【図11】実施形態の遷移情報テーブルに対する処理を示す図である。
【図12】実施形態のワークフロー生成に対する処理を示す図である。
【図13】実施形態のワークフローモデルのを示す図である。
【符号の説明】
100…ビジネスプロセス変換システム、101…構文解析部、102…変換情報生成部、103…ビジネスプロセス変換部、104…ノード情報生成部、105…遷移情報変換部、106…ワークフロー生成部、1001…会話型ビジネスプロセス言語、1002…変換情報テーブル、1003…遷移情報テーブル、1004…ノード情報テーブル、1005…ワークフロー型ビジネスプロセス言語、601…インタラクションの変換情報テーブル登録部、602…遷移情報テーブル作成部、901…変換情報テーブルの各インタラクションに対する処理部、902…遷移情報テーブルに対する処理部、903…遷移元インタラクションに対する処理部、904…遷移先インタラクションに対する処理部。
Claims (4)
- Webサービス間での文書のやりとりを記述する会話型ビジネスプロセス言語から、ワークフロー管理システムのビジネスプロセス言語に自動変換する、ビジネスプロセス変換方法。
- Webサービス間での文書のやり取りを記述する会話型ビジネスプロセス言語において、各サービスに対して、該サービスを遷移先とする遷移元サービス数を求め、遷移元サービスが複数あるとき、先着ノードを生成し、遷移元サービスから先着ノードへの遷移と、先着ノードから該サービスへの遷移を生成する、ビジネスプロセス変換方法。
- Webサービス間での文書のやり取りを記述する会話型ビジネスプロセス言語において、各サービスに対して、該サービスを遷移元とする遷移先サービス数を求め、遷移先サービスが複数ありかつ各遷移に遷移条件が定義されているとき、分岐ノードを生成し、該サービスから分岐ノードへの遷移と、分岐ノードから複数サービスへの遷移を生成する、ビジネスプロセス変換方法。
- Webサービス間での文書のやり取りを記述する会話型ビジネスプロセス言語において、各サービスに対して、該サービスを遷移元とする遷移先サービス数を求め、遷移先サービスが複数ありかつ遷移条件が定義されていない遷移があるとき、分岐先指定ノードと分岐ノードを生成し、該サービスから分岐先指定ノードへの遷移と、分岐先指定ノードから分岐ノードへの遷移と、分岐ノードから複数サービスへの遷移を生成する、ビジネスプロセス変換方法。
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JP2002331526A JP2004164449A (ja) | 2002-11-15 | 2002-11-15 | ビジネスプロセス変換方法 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US7809754B2 (en) | 2005-02-28 | 2010-10-05 | International Business Machines Corporation | Method and computer program product for generating a lightweight ontological data model |
WO2014016884A1 (ja) * | 2012-07-23 | 2014-01-30 | 株式会社日立製作所 | 計算機システム、データ処理方法、及び、記録媒体 |
-
2002
- 2002-11-15 JP JP2002331526A patent/JP2004164449A/ja active Pending
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WO2014016884A1 (ja) * | 2012-07-23 | 2014-01-30 | 株式会社日立製作所 | 計算機システム、データ処理方法、及び、記録媒体 |
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