JP2004164342A - 情報記憶装置及び方法、並びにプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】データの破損や破壊が起こる前に危険な状態となっているデータを検出する。
【解決手段】情報記憶装置1において、記憶メディア制御部16は、情報の書き込み時又は読み出し時にセクタ不良を検知すると、不良部分を交代領域へ論理的に置き換える交代処理を行う。さらに記憶メディア制御部16は、交代処理が行われた部分にどのような情報が記憶されているかを検索するため、交代処理元となるCHS表記の物理アドレスをLBAへと変換し、CPU10は、LBAから対応するクラスタ番号を導出し、FAT領域及びディレクトリ領域を検索することでファイル名等の詳細な情報を得る。そしてCPU10は、表示部14にファイル名等を表示することで、交代処理が行われた場所に記憶されている情報をユーザに対して通知する。
【選択図】 図3
【解決手段】情報記憶装置1において、記憶メディア制御部16は、情報の書き込み時又は読み出し時にセクタ不良を検知すると、不良部分を交代領域へ論理的に置き換える交代処理を行う。さらに記憶メディア制御部16は、交代処理が行われた部分にどのような情報が記憶されているかを検索するため、交代処理元となるCHS表記の物理アドレスをLBAへと変換し、CPU10は、LBAから対応するクラスタ番号を導出し、FAT領域及びディレクトリ領域を検索することでファイル名等の詳細な情報を得る。そしてCPU10は、表示部14にファイル名等を表示することで、交代処理が行われた場所に記憶されている情報をユーザに対して通知する。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ハードディスク等の記憶メディアに対して情報の書き込み及び/又は読み出しを行う情報記憶装置及び方法、並びにプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ハードディスク等の記憶メディアにおいて、ディスク媒体の寿命が突如として現れ、重要なデータを破損、破壊していた。現在ではディスク媒体の寿命が延びているものの、やはり寿命は存在する。
【0003】
このような寿命に起因するデータの破損等を解決するために、下記の特許文献1には、累積使用回数或いは累積稼働時間からハードディスクの寿命を判断し、寿命時期が到来したらLED(Light Emitting Diode)等の表示素子を介して報知する技術が提案されている。この技術によれば、寿命時期が到来したときに新しいハードディスクに切り替えることで、ディスク媒体の老朽化によるデータの破損等を未然に防ぐことが可能となる。
【0004】
一方、記憶メディアが寿命に到達するまでの間にも、継時的な特性劣化、微小なゴミ、或いはセクタの破損等によって、データ読み書きの際にエラーが発生する場合があるが、上述した特許文献1に記載の技術では、記憶メディアの寿命までに起こり得るエラーに対処することができなかった。
【0005】
ここで、従来、このようなエラーに対処するために、データにパリティビットを付加してエラーを検出するパリティチェック方式や、データに巡回符号を付加してエラー検出を行うCRC(Cyclic Redundancy Check)方式等のECC(Error Correction Code)による誤り訂正が行われている。
【0006】
また、記憶メディア上の所定の領域に例えば交代セクタと呼ばれる交代領域を設け、一定回数以上のリトライ(再試行)にも拘わらずあるセクタに対するデータ書き込みができない場合に、そのセクタに書き込むべきデータを交代セクタに書き込んだり、あるセクタに書き込まれたデータを読み出すのに数回のリトライを要した場合に、読み出せた時点でそのセクタのデータを交代セクタに書き込むという交代処理が行われている。
【0007】
しかしながら、実際にはかなり劣化が進んでいるにも拘わらず、交代領域が枯渇するまでは問題なしとして処理されてしまうため、例えば大きなファイルを書き込む途中に交代領域が枯渇してしまうと、重要なデータが失われてしまう問題が発生する。
【0008】
そこで、下記の特許文献2には、交代処理の回数を記憶メディア上の所定の管理領域に累積記録し、その累積回数が規定値を超えた場合に警告を発することで、問題の発生を未然に防ぐ技術が提案されている。
【0009】
【特許文献1】
特開2000−156024号公報
【特許文献2】
特開平5−120815号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の特許文献2に記載の技術では、交代処理の回数を累積記録することで、交代領域が枯渇しそうな場合を検出することができるものの、交代処理が行われた部分にどのようなデータが記憶されていたかを検出することはできなかった。このため、その部分のデータが破損の危険に晒されたままになるという問題があった。
【0011】
本発明は、このような従来の実情に鑑みて提案されたものであり、データの破損や破壊が起こる前に危険な状態となっているデータを検出する情報記憶装置及びその方法、並びにそのような検出処理をコンピュータに実行させるプログラムを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上述した目的を達成するために、本発明に係る情報記憶装置及びその方法は、記憶メディアに対する情報の書き込み時又は読み出し時に該記憶メディアの不良部分を検知し、該不良部分に書き込む若しくは書き込まれているデータを予め用意された交代領域に書き込む交代処理を行い、又は該不良部分をスキップしてデータを書き込むスキップ処理を行い、上記交代処理又は上記スキップ処理が行われた場合に、上記不良部分を含む領域に書き込み中の又は書き込まれているデータに関する情報を検索し、検索された情報を情報記憶装置のユーザに通知する。
【0013】
ここで、交代処理又はスキップ処理の累積回数を記憶素子に記憶し、上記記憶素子に記憶された上記累積回数が所定の閾値を超えた場合に、上記不良部分を含む領域に書き込み中の又は書き込まれているデータに関する情報を検索するようにしても構わない。
【0014】
また、検索された情報を予備記憶メディアに記憶するようにしてもよく、この場合には、検索された情報と共に、当該情報を上記予備記憶メディアに記憶した旨が上記ユーザに通知される。
【0015】
さらに、検索された情報を記憶してもらうために、ネットワークを介して接続された外部記憶装置に対してリクエストを送信するようにしてもよく、この場合には、検索された情報と共に、上記外部記憶装置に対してリクエストを送信した旨が上記ユーザに通知される。
【0016】
また、本発明に係るプログラムは、上述した記憶メディアに対する情報記憶処理をコンピュータに実行させるものである。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を適用した具体的な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。この実施の形態は、本発明を、半導体メディア(メモリカード等)、磁気記憶メディア(フレキシブルディスク、ハードディスク等)、光記憶メディア(CD、MD(ソニー社商標)、DVD等)、或いは光磁気記憶メディア(MO等)等の記憶メディア(記憶媒体)にデータを書き込み、又は記憶されたデータを読み出す情報記憶装置に適用したものである。記憶メディアは、読み取り専用であっても、書き換え可能であってもよい。なお、本明細書では、記憶メディアの一例として、CHS方式で管理されているハードディスクを用いて説明する。
【0018】
先ず、CHS方式で管理されているハードディスクの概要を図1に示す。CHS方式とは、シリンダ(Cylinder;C)、ヘッド(Head;H)及びセクタ(Sector;S)の頭文字をとったものである。ここで、シリンダとは、複数のディスク媒体の同一トラックの集合のことを意味する。1枚のディスク媒体は、同心円状に分割されて管理されており、この同心円状の領域をトラックと呼ぶ。また、ヘッドとは、ディスク媒体から情報を読み取る装置であり、通常1枚のディスク媒体に対して2つのヘッドが存在する。また、セクタとは、トラックを放射状に等分したものであり、記憶メディアによってトラック当たりのセクタ数が異なる。なお、連続する2n個のセクタをまとめて管理したものがクラスタである。
【0019】
また、CHS方式によって管理されているハードディスクでは、図2(A)に示すように、管理領域、交代管理領域、交代領域及び情報領域に大きく分けられる。また、情報領域は、図2(B)に示すように、情報管理領域及び実情報領域に分けられる。
【0020】
続いて、このような記憶メディアを用いる、本発明の第1の実施の形態における情報記憶装置1の概略構成を図3に示す。図3に示すように、情報記憶装置1は、該情報記憶装置1の各部を統括して制御するCPU(Central Processing Unit)10と、不揮発性のメモリであるROM(Read Only Memory)11と、揮発性のメモリであるRAM(Random Access Memory)12と、ユーザが各種情報を入力するための入力部13と、各種情報を表示する表示部14と、通信処理を行う通信部15と、上述した記憶メディア17に対して各種情報の書き込み及び/又は読み出しを行う記憶メディア制御部16とがバス18を介して接続されてなる。
【0021】
CPU10は、例えばROM11に記録されているプログラムに従って、プログラムを実行するための制御を行う。RAM12には、CPU10が各種処理を実行する上で必要なプログラムやデータが必要に応じて一時的に格納される。
【0022】
入力部13は、この情報記憶装置1に対するユーザの入力を受ける部分である。この入力部13は、例えばキーボードやマウスにより構成される。
【0023】
表示部14は、文字情報や画像情報を入力し、例えばGUI(Graphic User Interface)を用いてこれらを表示する。この表示部14は、例えば陰極線管(Cathode Ray Tube;CRT)や液晶表示装置(Liquid Crystal Display;LCD)により構成される。
【0024】
通信部15は、例えばモデムやターミナルアダプタ等により構成され、電話回線を介してインターネットに接続される。
【0025】
記憶メディア制御部16は、CPU10の制御のもとに上述した記憶メディア17に対してデータの書き込み及び/又は読み出しを行う。
【0026】
このような情報記憶装置1において、記憶メディア制御部16は、一定回数以上のリトライ(再試行)にも拘わらずあるセクタに対するデータ書き込みができない場合に、そのセクタに書き込むべきデータを交代領域(図2(A))に書き込んだり、あるセクタに書き込まれたデータを読み出すのに数回のリトライを要した場合に、読み出せた時点でそのセクタのデータを交代セクタに書き込むという交代処理を行う。また、記憶メディア制御部16は、一定以上のリトライにも拘わらずあるセクタに書き込まれたデータを読み出すことができない場合には、そのセクタの論理ブロックアドレス(Logical Block Address;LBA)を記憶しておき、次にそのセクタを含むデータ書き込みが行われた場合に交代処理を行う。さらに、第1の実施の形態における情報記憶装置1は、交代処理が行われた場合に、交代処理が行われた部分にどのような情報が記憶されているかをユーザに対して通知する。
【0027】
そこで以下では、情報記憶装置1におけるデータの書き込み、読み出し動作について説明し、次いで交代処理が行われた場合のユーザへの通知動作について説明する。
【0028】
ここで、CPU10は、情報領域の中にファイルシステムを作成している。ファイルシステムとは、データを管理する方式であり、ファイルやフォルダ(ディレクトリ)の作成、移動或いは削除の方式や、データを記録する方式などが定められたものである。これは、CPU10で動いているOSの有する1つの機能として提供される。なお、CD−ROMやDVDなどは、独自のファイルシステムを有している。以下では、MS−DOS(マイクロソフト社商標)のFAT16ファイルシステムを例として説明を続ける。
【0029】
FAT16ファイルシステムでは、情報管理領域(図2(B))にブートレコード領域、FAT(File Allocation Table)領域、ディレクトリ領域などが作成され、ディスク媒体の外周から内周へと同心円状に配置される。ここで、ブートレコード領域は、各種ディスクパラメータを記録するための領域であり、ファイルシステムのクラスタ当たりのセクタ数やトラック当たりのセクタ数などが記録される。また、FAT領域は、ディスク媒体上に存在するクラスタの数と同数のテーブル(FAT)を記録するための領域であり、各FATには、対応するクラスタに続いてファイルが書き込まれるクラスタ番号の値が書き込まれる。すなわち、このFATに書き込まれたクラスタ番号を辿ることで、1つのファイルが得られる。なお、ファイルの最終クラスタに対応するFATには、最終であることを示す特別な値(通常はFFFFH )が書き込まれ、空き領域に対応するFATには、未使用であることを示す特別な値(0000H )が書き込まれる。ここで、接尾辞Hは、16進数であることを示す。また、ディレクトリ領域は、ルートディレクトリの情報を記録するための領域であり、ファイル名やファイルの最初のクラスタ番号などのファイル情報が記録される。
【0030】
例えば、記憶メディア17に「ABC.TXT」という名前のファイルが記録されている場合、図4に示すように、ディレクトリ領域のディレクトリエントリには、ファイル名「ABC」、ファイルタイプ「TXT」の他、先頭のクラスタ番号「0024」が記憶され、FAT領域のFATエントリには、ファイルの書き込まれた順序が記憶されている。図4の例では、ファイル「ABC.TXT」が、0024H 、0025H 、011DH 、011EH 、013FH 及び012AH の順序で6クラスタに亘って記録されていることを示している。
【0031】
ここで、あるファイルを記憶メディア17に書き込む場合、CPU10は、先ずディレクトリ領域にそのファイルのディレクトリエントリを確保し、ファイル名等を書き込む。そして、CPU10は、空き領域に対応するFAT、すなわち0000H が書き込まれているFATを検索し、対応するクラスタを確保する。CPU10は、そのクラスタ番号からファイル先頭のLBAであるStart_LBAを計算すると共に、ファイルサイズからファイルが利用するセクタ数を計算し、これらの情報を記憶メディア制御部16に供給する。
【0032】
記憶メディア制御部16は、あるルールに従ってStart_LBAからCHS表記の物理アドレスを計算し、その物理アドレスで示される場所からファイルが利用するセクタ数に亘ってデータを書き込む。同様にして、記憶メディア制御部16は、空いているクラスタにファイルの残りを書き込む。
【0033】
ファイルの書き込みが終了すると、CPU10は、ファイルをクローズし、ディレクトリエントリにそのファイルの最初のクラスタ番号等を書き込む。また、CPU10は、ファイルを書き込んだクラスタに対応するFATエントリに、データが別のクラスタに続く場合にはそのクラスタ番号を、そのクラスタでファイルが終了する場合には上述した特別な値を書き込む。
【0034】
一方、記憶メディア17からあるファイルを読み出す場合、CPU10は、ファイル名をディレクトリ領域のディレクトリエントリから検索し、そのファイルの最初のクラスタ番号を得る。また、CPU10は、その最初のクラスタ番号からFAT領域のFATエントリの情報を得る。これにより、目的のファイルがどのクラスタを利用しているかが判明する。そしてCPU10は、クラスタ番号からStart_LBAを計算すると共に、ファイルサイズからファイルが利用しているセクタ数を計算し、これらの情報を記憶メディア制御部16に供給する。
【0035】
記憶メディア制御部16は、あるルールに従ってStart_LBAからCHS表記の物理アドレスを算出する。これにより記憶メディア17のどの部分にファイルが書き込まれているかが判明し、記憶メディア制御部16は、その場所からファイルが利用しているセクタ数に亘ってデータを読み出す。
【0036】
ところで、記憶メディア制御部16は、記憶メディア17に不良セクタや不良ブロックを検知した場合、不良部分を交代領域(図2(A))へ論理的に置き換える交代処理を行う。ここで検知とは、実際の読み書き時に不良部分を検知することのみならず、例えば、一定以上のリトライにも拘わらずあるセクタに書き込まれたデータを読み出すことができず、その不良セクタのLBAを記憶しておいた場合に、その不良セクタのLBAを参照して不良部分を検知することを含む。そして、記憶メディア制御部16は、交代処理元と交代処理先の情報を交代管理領域に作成する。例えばCHS方式であれば、「交代処理元;C:16、H:6、S:555」、「交代処理先;C:22、H:1、S:312」といった情報が、交代管理領域に書き込まれる。1セクタの不良が発生した場合、交代管理領域の少なくとも1セクタは消費される。なお、このセクタ不良は記憶メディア17の全領域に発生する可能性がある。
【0037】
交代処理を行うと、記憶メディア制御部16は、交代管理領域に書き込んだ交代処理元の物理アドレスをLBAへと変換し、この情報をCPU10に供給する。CPU10は、LBAから対応するクラスタ番号を導出し、FAT領域を逆に辿ってファイルの先頭のクラスタ番号を得る。そしてCPU10は、ディレクトリ領域からこのファイルの先頭のクラスタ番号を検索し、ファイル名等の詳細な情報を得る。
【0038】
CPU10は、得られた詳細情報をユーザに対して通知する。例えば、図5のように表示部14のGUIを用いてファイル名を通知したり、同様の内容を通信部15を用いて電子メール、インスタントメッセンジャー等を利用して通知、或いはプレビューすることができる。また、情報記憶装置1が音声合成エンジンを備えている場合には、ファイル名を音声合成して通知しても構わない。
【0039】
なお、通知する内容は、ファイル名に限定されるものではなく、ファイルの中身などファイルシステムに記載されている内容からCPU10が管理する情報まで選択可能である。
【0040】
この情報記憶装置1の動作手順を図6のフローチャートに示す。先ずステップS1において、記憶メディア制御部16がセクタ不良を検知すると、ステップS2において、不良部分を交代領域へ論理的に置き換える交代処理を行う。
【0041】
続いてステップS3において、交代処理が行われた部分にどのような情報が記憶されているかを検索する。具体的には、上述したように、記憶メディア制御部16が交代処理元となるCHS表記の物理アドレスをLBAへと変換し、この情報をCPU10に供給する。CPU10は、LBAから対応するクラスタ番号を導出し、FAT領域及びディレクトリ領域を検索することでファイル名等の詳細な情報を得る。
【0042】
そしてステップS4において、CPU10は、交代処理が行われた場所に記憶されている情報をユーザに対して通知する。
【0043】
以上のように、第1の実施の形態における情報記憶装置1によれば、記憶メディア17に不良が発生し交代処理が行われた場合に、交代処理が行われた部分にどのような情報が記憶されているかをユーザに対して通知するため、データの破損や破壊が起こる前に、危険な状態となっている情報を例えば別の記憶メディアにコピーすることが可能となる。
【0044】
また、本実施の形態における情報記憶装置1では、特殊なハードウェアを増設する必要もないため、コストの面でも負担が少ない。
【0045】
次に、第2の実施の形態として図7に示す情報記憶装置2は、基本構成を図1に示した情報記憶装置1と同様とするが、記憶素子20がバス18を介して接続され、この記憶素子20に交代処理の累積回数を記憶する点に特徴を有している。したがって、先に図1に示した情報記憶装置1と同様の構成については同一符号を付して詳細な説明を省略する。
【0046】
第1の実施の形態と同様に情報記憶装置2においても、記憶メディア制御部16は、記憶メディア17に不良セクタや不良ブロックを検知した場合、不良部分を交代領域へ論理的に置き換える交代処理を行うが、この際、記憶メディア制御部16は、交代処理が行われたことを記憶素子20に保存する。そして記憶メディア制御部16は、記憶素子20に記憶された交代処理の累積回数が所定の閾値を超えた場合に、第1の実施の形態と同様の手法により、交代処理が行われた部分にどのような情報が記憶されているかを検索し、CPU10は、検索された情報をユーザに対して通知する。
【0047】
ここで、上記所定の閾値は、物理的に交代処理可能な限界値、限界値よりも数パーセント少ない値、或いは1回など、情報記憶装置2のセキュリティレベルに応じて設定される。
【0048】
この情報記憶装置2の動作手順を図8のフローチャートに示す。先ずステップS10において、記憶メディア制御部16がセクタ不良を検知すると、ステップS11において、不良部分を交代領域へ論理的に置き換える交代処理を行う。
【0049】
続いてステップS12において、交代処理が行われたことを記憶素子20に保存し、続いてステップS13において、交代処理の累積回数が所定の閾値を超えたか否かを判別する。所定の閾値を超えている場合(Yes)にはステップS14に進み、そうでない場合(No)には処理を終了する。
【0050】
ステップS14では、交代処理が行われた部分にどのような情報が記憶されているかを検索する。具体的には、上述したように、記憶メディア制御部16が交代処理元となるCHS表記の物理アドレスをLBAへと変換し、この情報をCPU10に供給する。CPU10は、LBAから対応するクラスタ番号を導出し、FAT領域及びディレクトリ領域を検索することでファイル名等の詳細な情報を得る。
【0051】
そしてステップS15において、CPU10は、交代処理が行われた場所に記憶されている情報をユーザに対して通知する。
【0052】
以上のように、第2の実施の形態における情報記憶装置2によれば、記憶メディア17に不良が発生し交代処理が行われるとその累積回数を記憶し、累積回数が所定の閾値を超えた場合に、交代処理が行われた部分にどのような情報が記憶されているかをユーザに対して通知するため、ユーザは記憶メディアの寿命時期が到来したことや不良が発生していることを知ることができ、データの破損や破壊が起こる前に、危険な状態となっている情報を例えば別の記憶メディアにコピーすることが可能となる。
【0053】
続いて、第3の実施の形態として図9に示す情報記憶装置3は、基本構成を図1に示した情報記憶装置1と同様とするが、予備記憶メディア31に対して各種情報の書き込み及び/又は読み出しを行う予備記憶メディア制御部30がバス18を介して接続され、交代処理が行われた場合にその場所に記憶されている情報を予備記憶メディア31に記憶する点に特徴を有している。したがって、先に図1に示した情報記憶装置1と同様の構成については同一符号を付して詳細な説明を省略する。
【0054】
ここで、予備記憶メディア31としては、半導体メディア(メモリカード等)、磁気記憶メディア(フレキシブルディスク、ハードディスク等)、光記憶メディア(CD−R、MD(ソニー社商標)、DVD−R等)、或いは光磁気記憶メディア(MO等)等を用いることができる。なお、記憶メディア17とは異なり、情報を書き込むことができる必要がある。
【0055】
第1の実施の形態と同様に情報記憶装置3においても、記憶メディア制御部16は、記憶メディア17に不良セクタや不良ブロックを検知した場合、不良部分を交代領域へ論理的に置き換える交代処理を行うと共に、第1の実施の形態と同様の手法により、交代処理が行われた部分にどのような情報が記憶されているかを検索する。そして、予備記憶メディア制御部16は、検索された情報を予備記憶メディア31に記憶し、CPU10は、検索された情報と共に、当該情報を予備記憶メディア31に記憶した旨をユーザに対して通知する。
【0056】
この情報記憶装置3の動作手順を図10のフローチャートに示す。先ずステップS20において、記憶メディア制御部16がセクタ不良を検知すると、ステップS21において、不良部分を交代領域へ論理的に置き換える交代処理を行う。
【0057】
次にステップS22において、交代処理が行われた部分にどのような情報が記憶されているかを検索する。具体的には、上述したように、記憶メディア制御部16が交代処理元となるCHS表記の物理アドレスをLBAへと変換し、この情報をCPU10に供給する。CPU10は、LBAから対応するクラスタ番号を導出し、FAT領域及びディレクトリ領域を検索することでファイル名等の詳細な情報を得る。
【0058】
続いてステップS23において、予備記憶メディア制御部30は、検索された情報を予備記憶メディア31に記憶する。
【0059】
そしてステップS24において、CPU10は、交代処理が行われた場所に記憶されている情報と共に、当該情報を予備記憶メディア31に記憶した旨をユーザに対して通知する。
【0060】
なお、交代処理が行われた場所に記憶されている情報を複製する場所は、予備記憶メディア31に限定されるものではない。例えば、ネットワークを介して接続された外部の情報記憶装置に対してその情報を記憶してもらえるように通信部15がリクエストを出し、許可された場合にその情報を送信するようにしても構わない。この場合、CPU10は、検索された情報と共に、外部の情報記憶装置にリクエストを出した旨をユーザに対して通知する。
【0061】
また、第2の実施の形態と同様に、この第3の実施の形態においても交代処理の累積回数を記憶する記憶素子を設け、累積回数が所定の閾値を超えた場合に、交代処理が行われた場所に記憶されている情報を予備記憶メディア31に記憶すると共に、記憶した旨をユーザに対して通知するようにしても構わない。
【0062】
以上のように、第3の実施の形態における情報記憶装置3によれば、記憶メディア17に不良が発生し交代処理が行われた場合に、交代処理が行われた部分にどのような情報が記憶されているかを検索し、その情報を予備記憶メディア31に自動的に複製するため、データの破損や破壊を未然に防ぐことができ、また、予備記憶メディア31に記憶した旨をユーザに対して通知するため、ユーザは、どのような情報が予備記憶メディア31に複製されたをしることができる。
【0063】
なお、本発明は上述した実施の形態のみに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能であることは勿論である。
【0064】
例えば、上述した第1乃至第3の実施の形態では、記憶メディア17に不良部分を検知した場合、交代処理を行うものとして説明したが、交代処理ではなく不良部分をスキップするスキップ処理を行うような情報記憶装置にも適用可能である。
【0065】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように本発明に係る情報記憶装置及び方法は、記憶メディアに対する情報の書き込み時又は読み出し時に該記憶メディアの不良部分を検知し、該不良部分に書き込む若しくは書き込まれているデータを予め用意された交代領域に書き込む交代処理を行い、又は該不良部分をスキップしてデータを書き込むスキップ処理を行い、上記交代処理又は上記スキップ処理が行われた場合に、上記不良部分を含む領域に書き込み中の又は書き込まれているデータに関する情報を検索し、検索された情報を情報記憶装置のユーザに通知する。
【0066】
このような情報記憶装置及び方法によれば、記憶メディアに不良が発生し交代処理又はスキップ処理が行われた場合に、当該不良部分にどのような情報が記憶されているかをユーザに対して通知するため、データの破損や破壊が起こる前に、危険な状態となっている情報を例えば別の記憶メディアにコピーすることが可能となる。
【0067】
また、本発明に係るプログラムは、上述した記憶メディアに対する情報記憶処理をコンピュータに実行させるものである。
【0068】
このようなプログラムによれば、上述した記憶メディアに対する情報記憶処理をソフトウェアにより実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】CHS方式で管理されているハードディスクの概要を説明する図である。
【図2】同ハードディスクでにおける各領域の配置を示す図であり、同図(A)は、ハードディスク全体の各領域を示し、同図(B)は、ハードディスクの情報領域を示す。
【図3】第1の実施の形態における情報記憶装置の概略構成を説明する図である。
【図4】ハードディスクのディレクトリ領域及びFAT領域に書き込まれている情報の一例を示す図である。
【図5】交代処理が行われた場合に情報記憶装置の表示部に表示される内容の一例を示す図である。
【図6】第1の実施の形態における情報記憶装置の動作手順を説明するフローチャートである。
【図7】第2の実施の形態における情報記憶装置の概略構成を説明する図である。
【図8】第2の実施の形態における情報記憶装置の動作手順を説明するフローチャートである。
【図9】第3の実施の形態における情報記憶装置の概略構成を説明する図である。
【図10】第3の実施の形態における情報記憶装置の動作手順を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
1,2,3 情報記憶装置、10 CPU、11 ROM、12 RAM、13 入力部、14 表示部、15 通信部、16 記憶メディア制御部、17 記憶メディア、18 バス、20 記憶素子、30 予備記憶メディア制御部、31 予備記憶メディア
【発明の属する技術分野】
本発明は、ハードディスク等の記憶メディアに対して情報の書き込み及び/又は読み出しを行う情報記憶装置及び方法、並びにプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ハードディスク等の記憶メディアにおいて、ディスク媒体の寿命が突如として現れ、重要なデータを破損、破壊していた。現在ではディスク媒体の寿命が延びているものの、やはり寿命は存在する。
【0003】
このような寿命に起因するデータの破損等を解決するために、下記の特許文献1には、累積使用回数或いは累積稼働時間からハードディスクの寿命を判断し、寿命時期が到来したらLED(Light Emitting Diode)等の表示素子を介して報知する技術が提案されている。この技術によれば、寿命時期が到来したときに新しいハードディスクに切り替えることで、ディスク媒体の老朽化によるデータの破損等を未然に防ぐことが可能となる。
【0004】
一方、記憶メディアが寿命に到達するまでの間にも、継時的な特性劣化、微小なゴミ、或いはセクタの破損等によって、データ読み書きの際にエラーが発生する場合があるが、上述した特許文献1に記載の技術では、記憶メディアの寿命までに起こり得るエラーに対処することができなかった。
【0005】
ここで、従来、このようなエラーに対処するために、データにパリティビットを付加してエラーを検出するパリティチェック方式や、データに巡回符号を付加してエラー検出を行うCRC(Cyclic Redundancy Check)方式等のECC(Error Correction Code)による誤り訂正が行われている。
【0006】
また、記憶メディア上の所定の領域に例えば交代セクタと呼ばれる交代領域を設け、一定回数以上のリトライ(再試行)にも拘わらずあるセクタに対するデータ書き込みができない場合に、そのセクタに書き込むべきデータを交代セクタに書き込んだり、あるセクタに書き込まれたデータを読み出すのに数回のリトライを要した場合に、読み出せた時点でそのセクタのデータを交代セクタに書き込むという交代処理が行われている。
【0007】
しかしながら、実際にはかなり劣化が進んでいるにも拘わらず、交代領域が枯渇するまでは問題なしとして処理されてしまうため、例えば大きなファイルを書き込む途中に交代領域が枯渇してしまうと、重要なデータが失われてしまう問題が発生する。
【0008】
そこで、下記の特許文献2には、交代処理の回数を記憶メディア上の所定の管理領域に累積記録し、その累積回数が規定値を超えた場合に警告を発することで、問題の発生を未然に防ぐ技術が提案されている。
【0009】
【特許文献1】
特開2000−156024号公報
【特許文献2】
特開平5−120815号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の特許文献2に記載の技術では、交代処理の回数を累積記録することで、交代領域が枯渇しそうな場合を検出することができるものの、交代処理が行われた部分にどのようなデータが記憶されていたかを検出することはできなかった。このため、その部分のデータが破損の危険に晒されたままになるという問題があった。
【0011】
本発明は、このような従来の実情に鑑みて提案されたものであり、データの破損や破壊が起こる前に危険な状態となっているデータを検出する情報記憶装置及びその方法、並びにそのような検出処理をコンピュータに実行させるプログラムを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上述した目的を達成するために、本発明に係る情報記憶装置及びその方法は、記憶メディアに対する情報の書き込み時又は読み出し時に該記憶メディアの不良部分を検知し、該不良部分に書き込む若しくは書き込まれているデータを予め用意された交代領域に書き込む交代処理を行い、又は該不良部分をスキップしてデータを書き込むスキップ処理を行い、上記交代処理又は上記スキップ処理が行われた場合に、上記不良部分を含む領域に書き込み中の又は書き込まれているデータに関する情報を検索し、検索された情報を情報記憶装置のユーザに通知する。
【0013】
ここで、交代処理又はスキップ処理の累積回数を記憶素子に記憶し、上記記憶素子に記憶された上記累積回数が所定の閾値を超えた場合に、上記不良部分を含む領域に書き込み中の又は書き込まれているデータに関する情報を検索するようにしても構わない。
【0014】
また、検索された情報を予備記憶メディアに記憶するようにしてもよく、この場合には、検索された情報と共に、当該情報を上記予備記憶メディアに記憶した旨が上記ユーザに通知される。
【0015】
さらに、検索された情報を記憶してもらうために、ネットワークを介して接続された外部記憶装置に対してリクエストを送信するようにしてもよく、この場合には、検索された情報と共に、上記外部記憶装置に対してリクエストを送信した旨が上記ユーザに通知される。
【0016】
また、本発明に係るプログラムは、上述した記憶メディアに対する情報記憶処理をコンピュータに実行させるものである。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を適用した具体的な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。この実施の形態は、本発明を、半導体メディア(メモリカード等)、磁気記憶メディア(フレキシブルディスク、ハードディスク等)、光記憶メディア(CD、MD(ソニー社商標)、DVD等)、或いは光磁気記憶メディア(MO等)等の記憶メディア(記憶媒体)にデータを書き込み、又は記憶されたデータを読み出す情報記憶装置に適用したものである。記憶メディアは、読み取り専用であっても、書き換え可能であってもよい。なお、本明細書では、記憶メディアの一例として、CHS方式で管理されているハードディスクを用いて説明する。
【0018】
先ず、CHS方式で管理されているハードディスクの概要を図1に示す。CHS方式とは、シリンダ(Cylinder;C)、ヘッド(Head;H)及びセクタ(Sector;S)の頭文字をとったものである。ここで、シリンダとは、複数のディスク媒体の同一トラックの集合のことを意味する。1枚のディスク媒体は、同心円状に分割されて管理されており、この同心円状の領域をトラックと呼ぶ。また、ヘッドとは、ディスク媒体から情報を読み取る装置であり、通常1枚のディスク媒体に対して2つのヘッドが存在する。また、セクタとは、トラックを放射状に等分したものであり、記憶メディアによってトラック当たりのセクタ数が異なる。なお、連続する2n個のセクタをまとめて管理したものがクラスタである。
【0019】
また、CHS方式によって管理されているハードディスクでは、図2(A)に示すように、管理領域、交代管理領域、交代領域及び情報領域に大きく分けられる。また、情報領域は、図2(B)に示すように、情報管理領域及び実情報領域に分けられる。
【0020】
続いて、このような記憶メディアを用いる、本発明の第1の実施の形態における情報記憶装置1の概略構成を図3に示す。図3に示すように、情報記憶装置1は、該情報記憶装置1の各部を統括して制御するCPU(Central Processing Unit)10と、不揮発性のメモリであるROM(Read Only Memory)11と、揮発性のメモリであるRAM(Random Access Memory)12と、ユーザが各種情報を入力するための入力部13と、各種情報を表示する表示部14と、通信処理を行う通信部15と、上述した記憶メディア17に対して各種情報の書き込み及び/又は読み出しを行う記憶メディア制御部16とがバス18を介して接続されてなる。
【0021】
CPU10は、例えばROM11に記録されているプログラムに従って、プログラムを実行するための制御を行う。RAM12には、CPU10が各種処理を実行する上で必要なプログラムやデータが必要に応じて一時的に格納される。
【0022】
入力部13は、この情報記憶装置1に対するユーザの入力を受ける部分である。この入力部13は、例えばキーボードやマウスにより構成される。
【0023】
表示部14は、文字情報や画像情報を入力し、例えばGUI(Graphic User Interface)を用いてこれらを表示する。この表示部14は、例えば陰極線管(Cathode Ray Tube;CRT)や液晶表示装置(Liquid Crystal Display;LCD)により構成される。
【0024】
通信部15は、例えばモデムやターミナルアダプタ等により構成され、電話回線を介してインターネットに接続される。
【0025】
記憶メディア制御部16は、CPU10の制御のもとに上述した記憶メディア17に対してデータの書き込み及び/又は読み出しを行う。
【0026】
このような情報記憶装置1において、記憶メディア制御部16は、一定回数以上のリトライ(再試行)にも拘わらずあるセクタに対するデータ書き込みができない場合に、そのセクタに書き込むべきデータを交代領域(図2(A))に書き込んだり、あるセクタに書き込まれたデータを読み出すのに数回のリトライを要した場合に、読み出せた時点でそのセクタのデータを交代セクタに書き込むという交代処理を行う。また、記憶メディア制御部16は、一定以上のリトライにも拘わらずあるセクタに書き込まれたデータを読み出すことができない場合には、そのセクタの論理ブロックアドレス(Logical Block Address;LBA)を記憶しておき、次にそのセクタを含むデータ書き込みが行われた場合に交代処理を行う。さらに、第1の実施の形態における情報記憶装置1は、交代処理が行われた場合に、交代処理が行われた部分にどのような情報が記憶されているかをユーザに対して通知する。
【0027】
そこで以下では、情報記憶装置1におけるデータの書き込み、読み出し動作について説明し、次いで交代処理が行われた場合のユーザへの通知動作について説明する。
【0028】
ここで、CPU10は、情報領域の中にファイルシステムを作成している。ファイルシステムとは、データを管理する方式であり、ファイルやフォルダ(ディレクトリ)の作成、移動或いは削除の方式や、データを記録する方式などが定められたものである。これは、CPU10で動いているOSの有する1つの機能として提供される。なお、CD−ROMやDVDなどは、独自のファイルシステムを有している。以下では、MS−DOS(マイクロソフト社商標)のFAT16ファイルシステムを例として説明を続ける。
【0029】
FAT16ファイルシステムでは、情報管理領域(図2(B))にブートレコード領域、FAT(File Allocation Table)領域、ディレクトリ領域などが作成され、ディスク媒体の外周から内周へと同心円状に配置される。ここで、ブートレコード領域は、各種ディスクパラメータを記録するための領域であり、ファイルシステムのクラスタ当たりのセクタ数やトラック当たりのセクタ数などが記録される。また、FAT領域は、ディスク媒体上に存在するクラスタの数と同数のテーブル(FAT)を記録するための領域であり、各FATには、対応するクラスタに続いてファイルが書き込まれるクラスタ番号の値が書き込まれる。すなわち、このFATに書き込まれたクラスタ番号を辿ることで、1つのファイルが得られる。なお、ファイルの最終クラスタに対応するFATには、最終であることを示す特別な値(通常はFFFFH )が書き込まれ、空き領域に対応するFATには、未使用であることを示す特別な値(0000H )が書き込まれる。ここで、接尾辞Hは、16進数であることを示す。また、ディレクトリ領域は、ルートディレクトリの情報を記録するための領域であり、ファイル名やファイルの最初のクラスタ番号などのファイル情報が記録される。
【0030】
例えば、記憶メディア17に「ABC.TXT」という名前のファイルが記録されている場合、図4に示すように、ディレクトリ領域のディレクトリエントリには、ファイル名「ABC」、ファイルタイプ「TXT」の他、先頭のクラスタ番号「0024」が記憶され、FAT領域のFATエントリには、ファイルの書き込まれた順序が記憶されている。図4の例では、ファイル「ABC.TXT」が、0024H 、0025H 、011DH 、011EH 、013FH 及び012AH の順序で6クラスタに亘って記録されていることを示している。
【0031】
ここで、あるファイルを記憶メディア17に書き込む場合、CPU10は、先ずディレクトリ領域にそのファイルのディレクトリエントリを確保し、ファイル名等を書き込む。そして、CPU10は、空き領域に対応するFAT、すなわち0000H が書き込まれているFATを検索し、対応するクラスタを確保する。CPU10は、そのクラスタ番号からファイル先頭のLBAであるStart_LBAを計算すると共に、ファイルサイズからファイルが利用するセクタ数を計算し、これらの情報を記憶メディア制御部16に供給する。
【0032】
記憶メディア制御部16は、あるルールに従ってStart_LBAからCHS表記の物理アドレスを計算し、その物理アドレスで示される場所からファイルが利用するセクタ数に亘ってデータを書き込む。同様にして、記憶メディア制御部16は、空いているクラスタにファイルの残りを書き込む。
【0033】
ファイルの書き込みが終了すると、CPU10は、ファイルをクローズし、ディレクトリエントリにそのファイルの最初のクラスタ番号等を書き込む。また、CPU10は、ファイルを書き込んだクラスタに対応するFATエントリに、データが別のクラスタに続く場合にはそのクラスタ番号を、そのクラスタでファイルが終了する場合には上述した特別な値を書き込む。
【0034】
一方、記憶メディア17からあるファイルを読み出す場合、CPU10は、ファイル名をディレクトリ領域のディレクトリエントリから検索し、そのファイルの最初のクラスタ番号を得る。また、CPU10は、その最初のクラスタ番号からFAT領域のFATエントリの情報を得る。これにより、目的のファイルがどのクラスタを利用しているかが判明する。そしてCPU10は、クラスタ番号からStart_LBAを計算すると共に、ファイルサイズからファイルが利用しているセクタ数を計算し、これらの情報を記憶メディア制御部16に供給する。
【0035】
記憶メディア制御部16は、あるルールに従ってStart_LBAからCHS表記の物理アドレスを算出する。これにより記憶メディア17のどの部分にファイルが書き込まれているかが判明し、記憶メディア制御部16は、その場所からファイルが利用しているセクタ数に亘ってデータを読み出す。
【0036】
ところで、記憶メディア制御部16は、記憶メディア17に不良セクタや不良ブロックを検知した場合、不良部分を交代領域(図2(A))へ論理的に置き換える交代処理を行う。ここで検知とは、実際の読み書き時に不良部分を検知することのみならず、例えば、一定以上のリトライにも拘わらずあるセクタに書き込まれたデータを読み出すことができず、その不良セクタのLBAを記憶しておいた場合に、その不良セクタのLBAを参照して不良部分を検知することを含む。そして、記憶メディア制御部16は、交代処理元と交代処理先の情報を交代管理領域に作成する。例えばCHS方式であれば、「交代処理元;C:16、H:6、S:555」、「交代処理先;C:22、H:1、S:312」といった情報が、交代管理領域に書き込まれる。1セクタの不良が発生した場合、交代管理領域の少なくとも1セクタは消費される。なお、このセクタ不良は記憶メディア17の全領域に発生する可能性がある。
【0037】
交代処理を行うと、記憶メディア制御部16は、交代管理領域に書き込んだ交代処理元の物理アドレスをLBAへと変換し、この情報をCPU10に供給する。CPU10は、LBAから対応するクラスタ番号を導出し、FAT領域を逆に辿ってファイルの先頭のクラスタ番号を得る。そしてCPU10は、ディレクトリ領域からこのファイルの先頭のクラスタ番号を検索し、ファイル名等の詳細な情報を得る。
【0038】
CPU10は、得られた詳細情報をユーザに対して通知する。例えば、図5のように表示部14のGUIを用いてファイル名を通知したり、同様の内容を通信部15を用いて電子メール、インスタントメッセンジャー等を利用して通知、或いはプレビューすることができる。また、情報記憶装置1が音声合成エンジンを備えている場合には、ファイル名を音声合成して通知しても構わない。
【0039】
なお、通知する内容は、ファイル名に限定されるものではなく、ファイルの中身などファイルシステムに記載されている内容からCPU10が管理する情報まで選択可能である。
【0040】
この情報記憶装置1の動作手順を図6のフローチャートに示す。先ずステップS1において、記憶メディア制御部16がセクタ不良を検知すると、ステップS2において、不良部分を交代領域へ論理的に置き換える交代処理を行う。
【0041】
続いてステップS3において、交代処理が行われた部分にどのような情報が記憶されているかを検索する。具体的には、上述したように、記憶メディア制御部16が交代処理元となるCHS表記の物理アドレスをLBAへと変換し、この情報をCPU10に供給する。CPU10は、LBAから対応するクラスタ番号を導出し、FAT領域及びディレクトリ領域を検索することでファイル名等の詳細な情報を得る。
【0042】
そしてステップS4において、CPU10は、交代処理が行われた場所に記憶されている情報をユーザに対して通知する。
【0043】
以上のように、第1の実施の形態における情報記憶装置1によれば、記憶メディア17に不良が発生し交代処理が行われた場合に、交代処理が行われた部分にどのような情報が記憶されているかをユーザに対して通知するため、データの破損や破壊が起こる前に、危険な状態となっている情報を例えば別の記憶メディアにコピーすることが可能となる。
【0044】
また、本実施の形態における情報記憶装置1では、特殊なハードウェアを増設する必要もないため、コストの面でも負担が少ない。
【0045】
次に、第2の実施の形態として図7に示す情報記憶装置2は、基本構成を図1に示した情報記憶装置1と同様とするが、記憶素子20がバス18を介して接続され、この記憶素子20に交代処理の累積回数を記憶する点に特徴を有している。したがって、先に図1に示した情報記憶装置1と同様の構成については同一符号を付して詳細な説明を省略する。
【0046】
第1の実施の形態と同様に情報記憶装置2においても、記憶メディア制御部16は、記憶メディア17に不良セクタや不良ブロックを検知した場合、不良部分を交代領域へ論理的に置き換える交代処理を行うが、この際、記憶メディア制御部16は、交代処理が行われたことを記憶素子20に保存する。そして記憶メディア制御部16は、記憶素子20に記憶された交代処理の累積回数が所定の閾値を超えた場合に、第1の実施の形態と同様の手法により、交代処理が行われた部分にどのような情報が記憶されているかを検索し、CPU10は、検索された情報をユーザに対して通知する。
【0047】
ここで、上記所定の閾値は、物理的に交代処理可能な限界値、限界値よりも数パーセント少ない値、或いは1回など、情報記憶装置2のセキュリティレベルに応じて設定される。
【0048】
この情報記憶装置2の動作手順を図8のフローチャートに示す。先ずステップS10において、記憶メディア制御部16がセクタ不良を検知すると、ステップS11において、不良部分を交代領域へ論理的に置き換える交代処理を行う。
【0049】
続いてステップS12において、交代処理が行われたことを記憶素子20に保存し、続いてステップS13において、交代処理の累積回数が所定の閾値を超えたか否かを判別する。所定の閾値を超えている場合(Yes)にはステップS14に進み、そうでない場合(No)には処理を終了する。
【0050】
ステップS14では、交代処理が行われた部分にどのような情報が記憶されているかを検索する。具体的には、上述したように、記憶メディア制御部16が交代処理元となるCHS表記の物理アドレスをLBAへと変換し、この情報をCPU10に供給する。CPU10は、LBAから対応するクラスタ番号を導出し、FAT領域及びディレクトリ領域を検索することでファイル名等の詳細な情報を得る。
【0051】
そしてステップS15において、CPU10は、交代処理が行われた場所に記憶されている情報をユーザに対して通知する。
【0052】
以上のように、第2の実施の形態における情報記憶装置2によれば、記憶メディア17に不良が発生し交代処理が行われるとその累積回数を記憶し、累積回数が所定の閾値を超えた場合に、交代処理が行われた部分にどのような情報が記憶されているかをユーザに対して通知するため、ユーザは記憶メディアの寿命時期が到来したことや不良が発生していることを知ることができ、データの破損や破壊が起こる前に、危険な状態となっている情報を例えば別の記憶メディアにコピーすることが可能となる。
【0053】
続いて、第3の実施の形態として図9に示す情報記憶装置3は、基本構成を図1に示した情報記憶装置1と同様とするが、予備記憶メディア31に対して各種情報の書き込み及び/又は読み出しを行う予備記憶メディア制御部30がバス18を介して接続され、交代処理が行われた場合にその場所に記憶されている情報を予備記憶メディア31に記憶する点に特徴を有している。したがって、先に図1に示した情報記憶装置1と同様の構成については同一符号を付して詳細な説明を省略する。
【0054】
ここで、予備記憶メディア31としては、半導体メディア(メモリカード等)、磁気記憶メディア(フレキシブルディスク、ハードディスク等)、光記憶メディア(CD−R、MD(ソニー社商標)、DVD−R等)、或いは光磁気記憶メディア(MO等)等を用いることができる。なお、記憶メディア17とは異なり、情報を書き込むことができる必要がある。
【0055】
第1の実施の形態と同様に情報記憶装置3においても、記憶メディア制御部16は、記憶メディア17に不良セクタや不良ブロックを検知した場合、不良部分を交代領域へ論理的に置き換える交代処理を行うと共に、第1の実施の形態と同様の手法により、交代処理が行われた部分にどのような情報が記憶されているかを検索する。そして、予備記憶メディア制御部16は、検索された情報を予備記憶メディア31に記憶し、CPU10は、検索された情報と共に、当該情報を予備記憶メディア31に記憶した旨をユーザに対して通知する。
【0056】
この情報記憶装置3の動作手順を図10のフローチャートに示す。先ずステップS20において、記憶メディア制御部16がセクタ不良を検知すると、ステップS21において、不良部分を交代領域へ論理的に置き換える交代処理を行う。
【0057】
次にステップS22において、交代処理が行われた部分にどのような情報が記憶されているかを検索する。具体的には、上述したように、記憶メディア制御部16が交代処理元となるCHS表記の物理アドレスをLBAへと変換し、この情報をCPU10に供給する。CPU10は、LBAから対応するクラスタ番号を導出し、FAT領域及びディレクトリ領域を検索することでファイル名等の詳細な情報を得る。
【0058】
続いてステップS23において、予備記憶メディア制御部30は、検索された情報を予備記憶メディア31に記憶する。
【0059】
そしてステップS24において、CPU10は、交代処理が行われた場所に記憶されている情報と共に、当該情報を予備記憶メディア31に記憶した旨をユーザに対して通知する。
【0060】
なお、交代処理が行われた場所に記憶されている情報を複製する場所は、予備記憶メディア31に限定されるものではない。例えば、ネットワークを介して接続された外部の情報記憶装置に対してその情報を記憶してもらえるように通信部15がリクエストを出し、許可された場合にその情報を送信するようにしても構わない。この場合、CPU10は、検索された情報と共に、外部の情報記憶装置にリクエストを出した旨をユーザに対して通知する。
【0061】
また、第2の実施の形態と同様に、この第3の実施の形態においても交代処理の累積回数を記憶する記憶素子を設け、累積回数が所定の閾値を超えた場合に、交代処理が行われた場所に記憶されている情報を予備記憶メディア31に記憶すると共に、記憶した旨をユーザに対して通知するようにしても構わない。
【0062】
以上のように、第3の実施の形態における情報記憶装置3によれば、記憶メディア17に不良が発生し交代処理が行われた場合に、交代処理が行われた部分にどのような情報が記憶されているかを検索し、その情報を予備記憶メディア31に自動的に複製するため、データの破損や破壊を未然に防ぐことができ、また、予備記憶メディア31に記憶した旨をユーザに対して通知するため、ユーザは、どのような情報が予備記憶メディア31に複製されたをしることができる。
【0063】
なお、本発明は上述した実施の形態のみに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能であることは勿論である。
【0064】
例えば、上述した第1乃至第3の実施の形態では、記憶メディア17に不良部分を検知した場合、交代処理を行うものとして説明したが、交代処理ではなく不良部分をスキップするスキップ処理を行うような情報記憶装置にも適用可能である。
【0065】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように本発明に係る情報記憶装置及び方法は、記憶メディアに対する情報の書き込み時又は読み出し時に該記憶メディアの不良部分を検知し、該不良部分に書き込む若しくは書き込まれているデータを予め用意された交代領域に書き込む交代処理を行い、又は該不良部分をスキップしてデータを書き込むスキップ処理を行い、上記交代処理又は上記スキップ処理が行われた場合に、上記不良部分を含む領域に書き込み中の又は書き込まれているデータに関する情報を検索し、検索された情報を情報記憶装置のユーザに通知する。
【0066】
このような情報記憶装置及び方法によれば、記憶メディアに不良が発生し交代処理又はスキップ処理が行われた場合に、当該不良部分にどのような情報が記憶されているかをユーザに対して通知するため、データの破損や破壊が起こる前に、危険な状態となっている情報を例えば別の記憶メディアにコピーすることが可能となる。
【0067】
また、本発明に係るプログラムは、上述した記憶メディアに対する情報記憶処理をコンピュータに実行させるものである。
【0068】
このようなプログラムによれば、上述した記憶メディアに対する情報記憶処理をソフトウェアにより実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】CHS方式で管理されているハードディスクの概要を説明する図である。
【図2】同ハードディスクでにおける各領域の配置を示す図であり、同図(A)は、ハードディスク全体の各領域を示し、同図(B)は、ハードディスクの情報領域を示す。
【図3】第1の実施の形態における情報記憶装置の概略構成を説明する図である。
【図4】ハードディスクのディレクトリ領域及びFAT領域に書き込まれている情報の一例を示す図である。
【図5】交代処理が行われた場合に情報記憶装置の表示部に表示される内容の一例を示す図である。
【図6】第1の実施の形態における情報記憶装置の動作手順を説明するフローチャートである。
【図7】第2の実施の形態における情報記憶装置の概略構成を説明する図である。
【図8】第2の実施の形態における情報記憶装置の動作手順を説明するフローチャートである。
【図9】第3の実施の形態における情報記憶装置の概略構成を説明する図である。
【図10】第3の実施の形態における情報記憶装置の動作手順を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
1,2,3 情報記憶装置、10 CPU、11 ROM、12 RAM、13 入力部、14 表示部、15 通信部、16 記憶メディア制御部、17 記憶メディア、18 バス、20 記憶素子、30 予備記憶メディア制御部、31 予備記憶メディア
Claims (9)
- 記憶メディアに対して情報の書き込み及び/又は読み出しを行う情報記憶装置において、
上記記憶メディアに対する情報の書き込み時又は読み出し時に該記憶メディアの不良部分を検知し、該不良部分に書き込む若しくは書き込まれているデータを予め用意された交代領域に書き込む交代処理を行い、又は該不良部分をスキップしてデータを書き込むスキップ処理を行う処理手段と、
上記処理手段によって上記交代処理又は上記スキップ処理が行われた場合に、上記不良部分を含む領域に書き込み中の又は書き込まれているデータに関する情報を検索する検索手段と、
上記検索手段によって検索された情報を上記情報記憶装置のユーザに通知する通知手段と
を備えることを特徴とする情報記憶装置。 - 上記処理手段による上記交代処理又は上記スキップ処理の累積回数を記憶する記憶素子をさらに備え、
上記検索手段は、上記記憶素子に記憶された上記累積回数が所定の閾値を超えた場合に、上記不良部分を含む領域に書き込み中の又は書き込まれているデータに関する情報を検索すること
を特徴とする請求項1記載の情報記憶装置。 - 上記検索手段によって検索された情報を上記記憶メディアとは異なる予備記憶メディアに記憶する予備記憶手段をさらに備え、
上記通知手段は、上記検索手段によって検索された情報と共に、当該情報を上記予備記憶メディアに記憶した旨を上記ユーザに通知すること
を特徴とする請求項1記載の情報記憶装置。 - 上記検索手段によって検索された情報を記憶してもらうために、ネットワークを介して接続された外部記憶装置に対してリクエストを送信する通信手段をさらに備え、
上記通知手段は、上記検索手段によって検索された情報と共に、上記外部記憶装置に対してリクエストを送信した旨を上記ユーザに通知すること
を特徴とする請求項1記載の情報記憶装置。 - 記憶メディアに対して情報の書き込み及び/又は読み出しを行う情報記憶装置の情報記憶方法において、
上記記憶メディアに対する情報の書き込み時又は読み出し時に該記憶メディアの不良部分を検知し、該不良部分に書き込む若しくは書き込まれているデータを予め用意された交代領域に書き込む交代処理を行い、又は該不良部分をスキップしてデータを書き込むスキップ処理を行う処理工程と、
上記処理工程にて上記交代処理又は上記スキップ処理が行われた場合に、上記不良部分を含む領域に書き込み中の又は書き込まれているデータに関する情報を検索する検索工程と、
上記検索工程にて検索された情報を上記情報記憶装置のユーザに通知する通知工程と
を有することを特徴とする情報記憶方法。 - 上記処理工程における上記交代処理又は上記スキップ処理の累積回数を記憶素子に記憶する記憶工程をさらに有し、
上記検索工程では、上記記憶素子に記憶された上記累積回数が所定の閾値を超えた場合に、上記不良部分を含む領域に書き込み中の又は書き込まれているデータに関する情報が検索されること
を特徴とする請求項5記載の情報記憶方法。 - 上記検索工程にて検索された情報を上記記憶メディアとは異なる予備記憶メディアに記憶する予備記憶工程をさらに有し、
上記通知工程では、上記検索工程にて検索された情報と共に、当該情報を上記予備記憶メディアに記憶した旨が上記ユーザに通知されること
を特徴とする請求項5記載の情報記憶方法。 - 上記検索工程にて検索された情報を記憶してもらうために、ネットワークを介して接続された外部記憶装置に対してリクエストを送信する通信工程をさらに有し、
上記通知工程では、上記検索工程にて検索された情報と共に、上記外部記憶装置に対してリクエストを送信した旨が上記ユーザに通知されること
を特徴とする請求項5記載の情報記憶方法。 - 記憶メディアに対して情報の書き込み及び/又は読み出しを行う処理を情報記憶装置に行わせるプログラムにおいて、
上記記憶メディアに対する情報の書き込み時又は読み出し時に該記憶メディアの不良部分を検知し、該不良部分に書き込む若しくは書き込まれているデータを予め用意された交代領域に書き込む交代処理を行い、又は該不良部分をスキップしてデータを書き込むスキップ処理を行う処理工程と、
上記処理工程にて上記交代処理又は上記スキップ処理が行われた場合に、上記不良部分を含む領域に書き込み中の又は書き込まれているデータに関する情報を検索する検索工程と、
上記検索工程にて検索された情報を上記情報記憶装置のユーザに通知する通知工程と
を有することを特徴とするプログラム。
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
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