JP2004164175A - 電子エスクロウシステム及び電子情報交換方法 - Google Patents

電子エスクロウシステム及び電子情報交換方法 Download PDF

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Abstract

【課題】電子情報の交換を容易に実施する電子エスクロウシステムを提供する。
【解決手段】端末A10と端末B20との間で、電子情報の交換を仲介する電子エスクロウシステム100において、端末A10から電子情報A12を受信し、端末B20から電子情報B22を受信し、電子情報A12と電子情報B22とを解析し、解析した結果、電子情報A12と電子情報B22とが交換可能な電子情報であるかを評価し、評価した評価結果A及び評価結果Bとを端末A10と端末B20それぞれへ通知し、通知した評価結果に対する応答A14及び応答B24とを端末A10と端末B20それぞれから受け付け、受け付けた応答に基づいて、電子情報を交換するか否かを判断し、電子情報を交換すると判断した場合、同じタイミングで、電子情報A12を端末B20へ送信し、電子情報B22を端末A10へ送信する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、2以上のユーザの端末間で、電子情報を交換することを仲介する電子エスクロウシステム及び電子情報交換方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
ビジネスにおいて、業務提携、合併などの協業の交渉、その他、相互に情報をほぼ同時に開示し合う必要がある交渉においては、通常は第三者、例えば、弁護士や投資銀行といった仲介者が仲立ちをし、相互の提出物を確認して交換することが一般的である。しかしながら、費用がかかることや第三者に情報が遺漏する恐れなどがあるため、第三者に依頼することが容易でない場合や、気軽に使えない場合があるのが実情である。
【0003】
また、物品の販売においては、一般企業が売買の仲立ちをして、商品の確認と購買者の入金を確認して商品を引き渡すサービスが行なわれている。一方、情報と情報との交換は、昨今においては、電子情報(電子データ)として扱われることが大部分であり、上記サービスの対象とはならなかった。
【0004】
上記の事情により、情報と情報の交換は、面談時に手交するか、相手の信頼だけを頼りに実施しているのが現状であり、簡便かつ安全な電子情報の交換サービスが求められている。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−222645号公報
【特許文献2】
特開2001−350942号公報
【特許文献3】
特開2002−63394号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、この発明では、当事者以外の第三者が運営する情報交換のサーバを提供することによって、情報を交換する当事者同士が、電子情報の交換を簡単で、安価に実現することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る電子エスクロウシステムは、端末Aと端末Bとの間で、電子情報の交換を仲介する電子エスクロウシステムにおいて、
上記端末Aから電子情報Aを受信し、上記端末Bから電子情報Bを受信する取引受付部と、
受信した電子情報Aと電子情報Bとを格納する情報格納部と、
上記情報格納部に格納した電子情報Aと電子情報Bとを解析し、解析した結果、上記電子情報Aと上記電子情報Bとが交換可能な電子情報であるかを評価する情報評価部と、
上記情報評価部が評価した評価結果を上記端末Aと上記端末Bとへ通知し、通知した評価結果に対する応答を上記端末Aと上記端末Bとから受け付け、受け付けた応答に基づいて、電子情報を交換するか否かを判断する情報制御部と、
上記情報制御部が電子情報を交換すると判断した場合、上記情報格納部から上記電子情報Aと上記電子情報Bとを読み出し、上記電子情報Aを上記端末Bへ送信し、上記電子情報Bを上記端末Aへ送信する取引実施部と
を備えることを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1は、電子エスクロウシステム及び電子情報交換方法の概要を示す図である。
まず、図1を用いて、電子エスクロウシステム及び電子情報交換方法の手順の概略を説明する。
図1は、一例として、電子エスクロウシステム100を介して、端末A10を利用するユーザA11と端末B20を利用するユーザB21との間で、電子情報を交換する手順を示している。交換する電子情報は電子情報A12と電子情報B22として示している。
【0009】
手順1では、電子エスクロウシステム100は、端末A10と端末B20とから取引の依頼を受けつける(取引受付処理)。その際、電子エスクロウシステム100は、電子情報A12と電子情報B22と受信し、受信した電子情報A12と電子情報B22とを保管する。
【0010】
手順2では、電子エスクロウシステム100は、電子情報A12と電子情報B22とを解析し、二つの電子情報が交換可能な電子情報であるかを評価する。評価した結果として、評価結果A13及び評価結果B23とを作成し、評価結果A13を端末A10へ、評価結果B23を端末B20へ通知する。評価結果A13と評価結果B23とは、別の情報であっても良いし、同じ情報であっても構わない。評価結果A13は、少なくとも交換する相手先の情報である電子情報B22に関する情報を含み、評価結果B23は、少なくとも交換する相手先の情報である電子情報A12に関する情報を含む。評価結果は、電子情報A12と電子情報B22との両方の情報を含んでいてもよい。
【0011】
手順3では、電子エスクロウシステム100は、端末A10から評価結果A13に対する応答A14を受け付け、端末B20から評価結果B23に対する応答B24を受け付ける。応答A14は、ユーザA11が評価結果A13を評価し、少なくとも電子情報を交換するか否かを判断した結果を含む。同様に、応答B24は、ユーザB21が評価結果B23を評価し、少なくとも電子情報を交換するか否かを判断した結果を含む。応答は、ユーザからの要求(例えば、再度の電子情報の送信、再度の評価等)を含むこともある。
【0012】
手順4では、電子エスクロウシステム100は、応答A14と応答B24とに基づいて、電子情報を交換するか否かを判断する。電子情報を交換すると判断した場合、電子情報A12を端末B20へ送信し、電子情報B22を端末A10へ送信する。二つの電子情報の送信は、同じタイミング(ほぼ同時)で実施される。二つの電子情報の受信が、端末A10及び端末B20で確認された後、電子情報A12と電子情報B22とを消去する。
上記手順によって、端末A10と端末B20との間で、電子情報を第三者に開示することなく、電子情報の交換を可能にする。
【0013】
次に、電子エスクロウシステム100の構成を説明する。
図2は、電子エスクロウシステム100の構成の一例を示す図である。
図2の電子エスクロウシステム100は、ユーザ情報管理部110、取引受付部111、情報評価部112、情報制御部113、取引実施部114の処理部と、ユーザ情報格納部120、取引内容格納部121、評価基準格納部122、情報格納部123の記憶領域とを備える。
上記複数の処理部は、計算機上で各機能を実現する。上記複数の処理部は、ハードウェア、ソフトウェア、ハードウェアとソフトウェアとの組み合わせ、いずれであってもよい。
また、上記複数の記憶領域は、計算機によってアクセス可能(読み書き可能)なものであればよい。
また、電子エスクロウシステム100は、端末A10、端末B20と、ネットワーク1を介して、情報を送受信する。図1では、端末A10、端末B20とを一例として表しているが、上記以外であっても構わない。例えば、携帯端末、携帯電話等、移動可能な装置であってもよい。
ネットワーク1は、有線・無線を問わない。また、電話回線、専用線、LAN(Local Area Network)、インターネット等を用いることができる。
【0014】
次に、各構成要素について説明する。
ユーザ情報格納部120は、ユーザ情報を格納する。
取引内容格納部121は、ユーザが利用する端末から送信される取引の内容を格納するとともに、取引の進捗状況を記録する。
評価基準格納部122は、電子情報を評価する基準となる評価基準データを格納する。
評価基準データは、電子情報の書式を定義したテンプレート、電子情報を評価するキーワード等を含む。
情報格納部123は、取引受付部111が受信した電子情報を格納する。
【0015】
ユーザ情報管理部110は、端末からユーザ情報を受信し、ユーザ毎にユーザIDを付与し、ユーザIDに対応付けて受信したユーザ情報を格納する。また、ユーザIDをユーザへ通知する。以後、取引においては、電子エスクロウシステム100は、ユーザIDを必要とする。
取引受付部111は、端末から取引の依頼を受け付け、受け付けた取引へ、取引番号を付与し、取引番号に対応付けて取引の内容を取引内容格納部121へ格納する。また、端末から取引の対象となる少なくとも二つの電子情報を受信し、受信した電子情報を情報格納部123へ格納する。
情報評価部112は、情報格納部123に格納した少なくとも二つの電子情報を解析し、解析した結果、上記二つの電子情報が交換可能な電子情報であるかを評価する。情報評価部112は、評価基準格納部122に格納した評価基準データを用いて、電子情報を解析・評価する。
【0016】
情報制御部113は、電子情報を取引する端末へ、情報評価部112が評価した評価結果を通知し、通知した評価結果に対する応答を上記端末から受け付ける。また、情報制御部113は、受け付けた応答に基づいて、電子情報を交換するか否かを判断する。
取引実施部114は、情報制御部113が電子情報を交換すると判断した場合、情報格納部123から少なくとも二つの電子情報とを読み出し、二つの電子情報それぞれを、電子情報を取引する端末へ送信する。
【0017】
次に、この実施の形態の電子エスクロウシステム100及び電子情報交換方法の処理の流れを、図3のフローチャートを用いて説明する。
また、以下の説明では、端末A10と端末B20との間で、端末A10のユーザA11が有する電子情報Aと、端末B20のユーザB21が有する電子情報Bとを交換する場合を一例として説明する。
また、以降の説明において、「端末」は、端末A10と端末B20とのいずれか、或いは、両方であること、同様に「電子情報」は、電子情報Aと電子情報Bとのいずれか、或いは、両方であることとする。
【0018】
まず、電子エスクロウシステム100は、ネットワーク1を介して、端末A10及び端末B20それぞれからユーザ情報を受信する。ユーザ情報管理部110は、受信したユーザ情報それぞれへユーザIDを付与する。ユーザ情報管理部110は、ユーザ情報を、ユーザIDと対応させてユーザ情報格納部120へ格納(登録)するとともに、それぞれの端末へユーザIDを通知する(S31)。
図4は、ユーザ情報格納部120の構成(項目)の一例を表している。ユーザIDは、取引受付部111が付与するが、ユーザID以外の情報は、ユーザが端末を介して電子エスクロウシステム100へ送信する情報である。
ユーザID付与後、電子エスクロウシステム100に取引(処理)を要求する場合、端末(ユーザ)はユーザIDを用いることを前提とする。
また、ユーザは、電子情報を交換する相手先のユーザIDを予め取得して、以降の取引要求を実施することを前提とする。
【0019】
次に、電子エスクロウシステム100は、端末から取引の要求(取引の依頼)を受け付ける。
取引受付部111は、受け付けた取引の要求に対して取引番号を付与する。
取引受付部111は、受け付けた取引の要求の内容(取引内容)を取引番号と対応づけて取引内容格納部121へ登録する。また、取引受付部111は、取引番号を端末へ通知する(S32)。
端末A10と端末B20とのいずれか最初に受け付けた一方の取引の要求の内容を登録し、取引番号を付与する。次に、端末A10と端末B20とのいずれかの他方の取引の要求は、ユーザID、取引内容を確認して、一方の取引の要求の内容と対応する場合は、既に登録されている取引番号を読み出し、他方の端末へ通知する。従って、取引の要求を受け付けた場合、他に、対応する取引があるかを確認し、対応する取引が無い場合は、取引番号を付与する。
【0020】
図5は、取引内容格納部121の構成(項目)の一例を表している。図5に示した「処理の進捗」は、取引を受け付けた後、取引の進捗の状態を示す項目であり、電子エスクロウシステム100内の処理を実施する構成要素(取引受付部111〜取引実施部114)が更新する。「電子情報取得」は、端末から電子情報が送られているか否かを示す。図5に示した進捗の状態は、一例である。
「処理の進捗」、「電子情報取得」以外については、取引内容に含まれている情報であり、取引受付部111が受け付けた取引の内容に基づいて登録する。また、評価基準データは、評価基準格納部122に格納された評価基準データの中から、今回の取引において使用するデータを指定する。追加基準は、あたらにユーザが追加したい評価基準データがある場合に指定できるデータである。
取引受付部111は、「処理の進捗」を「1:取引受付」に指定する。
【0021】
次に、電子エスクロウシステム100は、端末から取引番号と電子情報とを受信する。取引受付部111は、電子情報を、取引番号と対応付けて、情報格納部123へ格納(登録)する(S33)。取引受付部111は、電子情報を取得した場合、取引内容格納部121の「電子情報取得」の項目を更新する。図5では、1は、電子情報Aを取得、2は、電子情報Bを取得、3は、電子情報Aと電子情報Bとを取得したことを示す例を示している。取引受付部111は、電子情報取得の項目を確認することによって、電子情報を取得したか否かを確認することが可能になる。
また、電子情報は、取引の要求を受け付ける場合に添付されていても良い。この実施の形態では、取引の要求が受け付けられた後、再度、端末から電子エスクロウシステム100へ電子情報を送信する場合を説明する。
次に、取引受付部111は、電子情報Aと電子情報Bとを取得した場合、「処理の進捗」を「2:電子情報受付」に更新し、情報評価部112へ、電子情報の評価を指示する。
【0022】
次に、情報評価部112は、情報格納部123に格納された電子情報Aと電子情報Bとを読み出し、電子情報Aと電子情報Bとを解析し、評価する(S34)。具体的には、情報評価部112は、取引内容格納部121に登録されている「取引内容」、「評価基準データ」、「追加基準の有無」に基づいて、評価基準格納部122から評価基準データを取得し、取得した評価基準データに基づいて電子情報Aと電子情報Bとを評価し、評価結果(評価結果A、評価結果B)を作成する。情報評価部112は、評価結果を情報制御部113へ通知する。
【0023】
情報制御部113は、情報評価部112から通知された評価結果を端末A10と端末B20とへ送信し、応答を返信することを促す(S35)。情報制御部113は、「処理の進捗」を「3:評価結果通知」に更新する。
情報制御部113は、端末A10と端末B20から応答が通知されることを待ち、応答(応答A、応答B)を受け付ける(S36)。情報制御部113は、「処理の進捗」を「4:応答受付」に更新する。
情報制御部113は、応答に基づいて、電子情報を交換するか否かを判断する(S37)。電子情報を交換する場合(取引が成立する場合)、情報制御部113は、取引実施部114へ電子情報を交換することを指示する(S38でYes)。
取引実施部114は、情報格納部123から電子情報Aと電子情報Bとを読み出し、端末A10へ電子情報Bを送信し、端末B20へ電子情報Aを送信する(S39)。また、取引実施部114は、「処理の進捗」を「5:電子情報送信」へ更新する。
次に、取引実施部114は、電子情報の交換が正常に実施されたことを確認し、情報格納部123に格納された電子情報を抹消し、取引内容格納部121に登録された取引内容を削除する(S41)。
【0024】
取引が成立しない場合は(S38でNo)、情報制御部113は、取引実施部114へ取引の不成立を通知する(S38でNo)。取引実施部114は、取引不成立を端末へ通知し(S40)、「処理の進捗」を「6:取引不成立」へ更新する。
取引不成立の場合も同様に、S41の処理を実施する。
【0025】
上記のように、この実施の形態では、端末A10と端末B20との間で、電子情報の交換を仲介する電子エスクロウシステム100において、端末A10から電子情報Aを受信し、上記端末B20から電子情報Bを受信する取引受付部111と、受信した電子情報Aと電子情報Bとを格納する情報格納部123と、情報格納部123に格納した電子情報Aと電子情報Bとを解析し、解析した結果、上記電子情報Aと上記電子情報Bとが交換可能な電子情報であるかを評価する情報評価部112と、情報評価部112が評価した評価結果を上記端末A10と上記端末B20とへ通知し、通知した評価結果に対する応答を上記端末A10と上記端末B20とから受け付け、受け付けた応答に基づいて、電子情報を交換するか否かを判断する情報制御部113と、情報制御部113が電子情報を交換すると判断した場合、情報格納部123から上記電子情報Aと上記電子情報Bとを読み出し、上記電子情報Aを上記端末B20へ送信し、上記電子情報Bを上記端末A10へ送信する取引実施部114とを備えることを特徴とする電子エスクロウシステムについて説明した。
【0026】
また、取引実施部114は、上記電子情報Aと上記電子情報Bとを同じタイミングで送信することを特徴とする。
さらに、電子エスクロウシステム100は、電子情報を評価する基準となる評価基準データを格納する評価基準格納部122を有し、情報評価部112は、評価基準格納部122から評価基準データを読み出し、上記電子情報A及び上記電子情報Bと、読み出した評価基準データとを比較し、一致する度合いを示す一致度を評価結果として作成することを特徴とする。
また、評価基準格納部122は、上記電子情報A及び上記電子情報Bの書式を定義したテンプレートを評価基準データとして格納し、情報評価部112は、上記電子情報A及び上記電子情報Bと、上記テンプレートとを比較して、評価結果を作成することを特徴とする。
【0027】
この実施の形態の電子エスクロウシステム100及び電子情報交換方法によれば、第三者に電子情報の内容を知られることなく、簡便(簡易)に、また、安価に電子情報を交換することが可能になる。
また、電子情報を同じタイミングで配布(送信)することができるため、ユーザを安心させることができる。
さらに、電子情報の交換において、第三者の介入を阻止することができるため、その後の活動に第三者の影響が及ぶことを防止することができる。
また、テンプレートを用いた評価結果を取得することが可能になるため、電子情報の確からしさを向上させることが可能である。
【0028】
実施の形態2.
この実施の形態では、端末A10及び端末B20から応答を受け付けた後、受け付けた応答を判断する処理(図3のS37)について、実施の形態1の処理に加え、確認用情報を要求する場合、及び、評価基準を追加する場合について説明する。
図6は、実施の形態2の応答判断の処理の手順を表したフローチャート図である。
【0029】
電子エスクロウシステム100の情報制御部113は、端末A10及び端末B20から応答A及び応答B(以下、単に「応答」と記した場合は、応答Aと応答Bのいずれか一方または両方)を受け付け、受け付けた応答に基づいて、処理の要求が有るか否かを判断する(S61)。処理の要求がない場合(S61でNo)、応答判断の処理を終了し、図3のS38の処理へ進む。S61でNoの場合は、実施の形態1で説明した処理と同様の場合であり、応答の内容が、電子情報を交換する取引成立か、電子情報を交換しない取引不成立かのいずれかを指示している場合である。
【0030】
要求がある場合(S61でYes)、要求された処理内容を判断する(S62)。要求された処理内容によって、次に実施する処理を決定する。図6では、処理内容として、確認用情報要求処理(S63)と評価基準追加処理(S64)とを一例として示している。その他の処理であっても構わない。情報制御部113は、要求された処理を実施する。具体的な処理については、後述する。
要求された処理を実施後、情報制御部113は、端末A10及び端末B20から応答を受け付ける。
情報制御部113は、受け付けた応答を解析する。応答を解析した結果、情報制御部113は、さらに要求がある場合は(S67でYes)、要求内容判断(S62)へ進み、要求内容に応じた処理を繰り返す(S62〜S66)。
【0031】
次に、要求された処理の一例として、確認用情報要求処理(S63)と、評価基準追加処理(S64)について、説明する。
まず、確認用情報要求処理について説明する。
確認用情報とは、電子情報の確からしさを確認するための情報である。ユーザが交換対象となる電子情報を事前に確認したい場合に、ユーザは、端末を介して電子エスクロウシステム100へ、電子情報(確認用情報)の開示を要求する。一方、電子エスクロウシステム100は、交換対象となる電子情報そのもの(以下、「原本情報」ともいう)を開示することはできないが、原本情報を加工した情報(確認用情報)を、端末を介してユーザへ提供する。
【0032】
図7は、確認用情報要求処理の一例を表すフローチャート図である。
情報制御部113は、まず、原本情報を情報格納部123から読み出す(S71)。
情報制御部113は、読み出した原本情報を確認用情報へ加工する(S72)。
確認用情報の一例として、原本情報に対して、上記原本情報の一部分を開示する情報、上記原本情報の内容が判読できない程度にぼかす加工したイメージ情報を開示する情報、原本情報の一部分を判読不能に加工したイメージ情報を開示する情報とのいずれかの情報が考えられる。また、上記以外の情報を確認用情報として提供することも可能である。確認用情報は、原本情報に記載された内容が相手先に漏れないように加工したものであれば、上記以外の方法で作成されても構わない。情報制御部113は、原本情報の内容が漏れないように確認用情報を生成する。
次に、情報制御部113は、生成した確認用情報を端末へ送付する(S73)。
【0033】
次に、評価基準追加処理(S64)について説明する。
評価基準追加処理は、電子情報解析・評価(図3のS34)において、評価する際に用いる評価基準の追加を要求するものである。
ユーザは、取引要求時に、評価基準データを指定することができるが、評価結果を入手した後で、さらに、評価基準データを追加して評価結果を取得したい場合も生じる。このような場合に、評価基準追加処理は、ユーザが端末を介して、評価基準データを追加できるようにする処理である。
【0034】
図8は、評価基準追加処理の一例を表すフローチャート図である。
情報制御部113は、ユーザからの応答によって、追加する評価基準を受け付ける(S81)。ユーザは、評価結果に対する応答を端末を介して送付する場合に、追加したい評価基準データを追加する。したがって、情報制御部113は、応答の内容を解析することによって、追加する評価基準データを取得することができる。
次に、情報制御部113は、追加された評価基準データを取引内容格納部121へ格納する(S82)。情報制御部113は、取引内容格納部121の追加基準の有無の項目を変更する。評価基準データそのものを変更しても良い。
情報制御部113は、再度電子情報の解析・評価を行う(S83)。
情報制御部113は、端末を介してユーザへ評価結果を送付する(S84)。
【0035】
追加する評価基準データは、既に、評価基準格納部122へ格納されているデータに限られることはない。詳細な説明は省くが、応答を送付する際に、ユーザが評価基準格納部122へ新しい評価基準データを登録し、登録した新しい評価基準データを、返信する応答へ含めることも可能である。評価基準格納部122への新しい評価基準データの登録については、一例として、次のような手順がある。電子エスクロウシステム100は、ユーザ情報管理部110がユーザからの評価基準データの追加を受け付ける画面を提供し、ユーザは、端末を介して(端末に提供された画面を介して)、ユーザが希望する評価基準データを予め登録する。ユーザ情報管理部110は、ユーザが登録した評価基準データを評価基準格納部122へ格納することができる。
また、電子エスクロウシステム100は、その他の手順で評価基準データを登録する手段を、ユーザへ提供することも可能である。
【0036】
上記のように、この実施の形態では、情報制御部113は、上記端末A10と上記端末B20との少なくともいずれか一方を要求元として、電子情報の確からしさを確認するための情報の送信を要求する要求を受け付け、上記電子情報Aと上記電子情報Bとのいずれかを原本情報とし、上記原本情報を判読できない状態にした確認用情報を作成し、作成した確認用情報を要求元へ送信し、送信した確認用情報に対する応答を要求元から受け付け、受け付けた応答に基づいて電子情報を交換するか否かを判断することを説明した。
また、上記確認用情報は、上記原本情報について、上記原本情報の一部分の開示、上記原本情報の内容が判読できない程度にぼかす加工したイメージ情報の開示、原本情報の一部分を判読不能に加工したイメージ情報の開示とのいずれかの処理を上記原本情報へ施すことを説明した。
【0037】
このようにして、ユーザは、取得した評価結果をみて、確認用情報を取得したい場合、或いは、再度評価してほしい場合等生じたときに、電子エスクロウシステム100に対して、追加の処理を要求することが可能になる。従って、ユーザは、納得いくまで、電子情報の評価結果を取得し、取得した評価結果に基づいて電子情報を交換するか否かの判断をすることが可能になる。
また、電子エスクロウシステム100が確認用情報を提供することにより、ユーザは、交換する電子情報が確かであるか否かを具体的なイメージを用いて判断することが可能になる。
【0038】
実施の形態3.
この実施の形態では、電子情報の書式を定義したテンプレートを提供する例について説明する。
テンプレートは、予め評価基準格納部122へ登録されていることを前提とする。
ユーザは、端末(端末A10及び端末B20のいずれかあるいは両方)から取引の要求を送信する際に、テンプレートの送付を要求することができる。
取引受付部111は、取引の要求を受け付けた場合に、テンプレートの送付を要求された場合、テンプレートを提供する。
【0039】
図9は、実施の形態4の取引内容受付処理の一例を表すフローチャート図である。図3の取引内容受付(S32)の処理の具体的な一例を表した図である。
取引受付部111は、受け付けた取引内容を解析する(S81)。
取引内容にテンプレートの要求が含まれている場合(S82でYes)、取引受付部111は、評価基準格納部122からテンプレートを読み出し(S83)、読み出したテンプレートを端末へ送信する(S84)。
【0040】
次に、取引受付部111は、取引番号を付与し(S85)、取引内容を取引番号と対応付けて取引内容格納部121へ格納する(S86)。取引番号を端末へ送信する(S87)。
ユーザは、端末を介して、テンプレートを受信し、受信したテンプレートにデータを入力して電子情報を作成する。作成された電子情報は、取引番号とともに取引受付部111へ送信される。
取引受付部111は、取引番号と電子情報とを受信し、電子情報を取引番号と対応付けて情報格納部123へ登録する(図3のS34)。また、取引受付部111は、取引内容格納部121の「処理の進捗」を「2:電子情報受付」に更新する。
【0041】
取引受付部111は、取引番号を付与する場合、端末A10と端末B20とに別々の取引番号を付与し、二つの番号を対応づけてもよい。既に、いずれかの端末に対して取引番号が付与されている場合、同じ番号を使用することができる。
【0042】
なお、テンプレートは、ユーザが事前に電子エスクロウシステム100に対して登録していてもよいし、電子エスクロウシステム100が用意している場合であってもよい。以下に、一例を説明する。
電子エスクロウシステム100は、ユーザ情報管理部110がユーザ情報を登録する場合に、テンプレートや、評価基準データを新規に登録する画面を提供する。ユーザ情報管理部110は、新規にユーザから登録されたテンプレート、評価基準データを評価基準格納部122へ登録する。テンプレートは、評価基準格納部122へ複数格納され、識別番号等によりそれぞれ識別される。また、評価基準データについても同様に、複数の評価基準データが格納され、識別番号によってそれぞれが識別される。ユーザは、識別番号を指定することによって、特定のテンプレート或いは評価基準データを指定する。
【0043】
図10〜図13は、テンプレートの一例を表した図である。図10〜図13では、財務データに関する情報を交換する場合に用いるテンプレートの一例を示した。テンプレートは図10〜図13以外に、契約書、顧客リスト、経理情報、製品仕様等の情報を交換する場合に用いるテンプレートであっても構わない。
【0044】
この実施の形態のように、予めテンプレートに入力したデータを電子情報として交換する場合、電子エスクロウシステム100の情報制御部113は、テンプレートを用いて、電子情報を評価することが可能になる。テンプレートを用いて電子情報を評価するか否かは、ユーザが取引の要求時に指定することができる。また、ユーザは、テンプレートに加え、他の評価基準データを用いることも可能である。さらに、テンプレートを用いないで電子情報を評価することも可能である。
【0045】
上記のように、この実施の形態では、取引受付部111は、上記端末A10と上記端末B20との少なくともいずれか一方を要求元として、上記テンプレートの送信を要求するテンプレート要求を受け付け、評価基準格納部122からテンプレートを読み出し、読み出したテンプレートを上記要求元へ送信し、上記テンプレートへ情報を入力した電子情報を上記要求元から受信することを説明した。
【0046】
このようにして、取引をするユーザ同士が同じテンプレートを容易に入手し、電子情報を交換することができる。これにより、ユーザ同士が、同じ種類のデータを交換することが容易になる。また、交換する電子情報のデータ入力もれ等を防ぐことができる。また、電子エスクロウシステム100は、電子情報が交換可能な否かを判断する場合に、テンプレートを用いて、電子情報を評価することができるため、評価の精度を向上させることができる。
【0047】
実施の形態4.
この実施の形態では、ビジネス文書の交換に適用した電子エスクロウシステム100の一例を示す。
図14は、ビジネスでの電子情報の交換を仲介する電子エスクロウシステム101の一例を示している。
図14は、実施の形態4電子エスクロウシステム101の構成と処理の流れを示した図である。図14では、(1)から(10)の項目に注目して、処理の流れを示している。(1)から(10)の項目は下記の通りであり、(6)を除いて、電子エスクロウシステム101と端末との間で送受信される項目を示している。
(1)ユーザ情報、(2)ユーザID、(3)取引依頼、(4)取引番号、(5)自己の電子情報、(6)マッチング度評価指示、(7)評価結果、(8)応答、(9)相手の電子情報、(10)終了通知。
また、図14では、(x−n)(xは1〜10であり、上記に羅列したの項目の番号に一致する、nは整数)で表した部分は、xで示す数値(1)〜(10)の項目に関連する処理を示している。
【0048】
図14の電子エスクロウシステム101は、電子エスクロウシステム101が端末4とデータを送受信する具体例を示している。
端末4は、電子エスクロウシステム101と取引を行う端末の全体を表したものであり、端末A10、端末B20を具体例とする。
電子エスクロウシステム101と端末4との間では、電子メール3とWeb画面2を介したインターネットを用いてデータを送受信する場合を示している。
図14では、電子メール3を用いる場合と、Web画面2を用いる場合とを分けて示している。しかしながら、必ずしも厳密に区別する必要はなく、どちらの用いてもよい。
【0049】
図14の電子エスクロウシステム101は、マッチング度評価部115と進捗管理部116とを有する。
マッチング度評価部115は、図2の情報評価部112と評価基準格納部122とが実施する機能を含む構成要素であり、電子情報の一致度を評価するソフトウェアである。マッチング度評価部115は、他のパッケージソフトウェアを用いることも可能である。
進捗管理部116は、図2の取引受付部111と情報制御部113と取引実施部114とを含む構成要素として示してある。
図2と同じ符号の構成要素は、実施の形態1で説明した構成要素と同様であるため説明を省略する。また、処理の全体の流れは、基本的には、図3のフローチャートと同様である。
【0050】
図14を用いて、動作を説明する。以下では、(1)〜(10)及び(x−n)の番号を用いて説明する。
まず、電子エスクロウシステム101は、ユーザから端末4を介して、ユーザ情報を受け付ける(1)。
ユーザ情報管理部110は、受け付けたユーザ情報をユーザ情報格納部120へ登録する(1−1)。ユーザ情報管理部110は、ユーザIDを付与し、ユーザ情報格納部120へ格納するとともに(2−1)、ユーザIDを端末4へ通知する(2)。取引をする少なくとも二つのユーザそれぞれかユーザIDを取得する。
【0051】
次に、電子エスクロウシステム101は、ユーザから取引依頼(取引の要求)を受け付ける(3)。取引受付部111は、取引依頼を解析する。また、取引受付部111は、取引番号を付与し、取引依頼を取引番号と対応付けて取引内容格納部121へ格納するとともに(3−1)、取引番号を端末4へ通知する(4)。
【0052】
次に、電子エスクロウシステム101は、取引番号と自己の電子情報とを受信する(5)。取引受付部111は、受信した電子情報を取引番号と対応付けて情報格納部123へ格納するとともに、取引内容格納部121の処理の進捗を更新する。
次に、取引受付部111は、取引を実施する二つのユーザそれぞれから自己の電子情報を受信したことを確認すると(6−1)、情報制御部113へマッチング度評価指示を出す(6)。情報制御部113は、マッチング度評価部115へマッチング度評価を実施するように指示する。その際、取引番号を通知する。マッチング度評価部115は、取引番号に基づいて、情報格納部123から二つの電子情報を読み出し(6−3)、一致度(マッチング度)を評価する。
マッチング度評価部115は、図2で示した評価基準格納部122が格納している評価基準データと同様の評価基準データを保持する。従って、マッチング度評価部115は、保持する評価基準データに基づいて、電子情報の一致度を数値として評価し、情報制御部113へ通知する(7−1)。
【0053】
マッチング度評価は、交換対象となる電子情報が交換可能か否かを判断する一つの手法であり、二つの電子情報がどのくらい一致するかを評価する。すなわち、ビジネス文書を交換する場合、情報の内容の必須項目があることを前提とし、項目の一致度を評価して、電子情報が交換可能であるかを評価する。従って、実施の形態3で説明したように、テンプレートを用いる場合は、一致度は高くなる。電子エスクロウシステム101は、一致度(マッチング度)を、数値で表し、ユーザへ評価結果として通知する。ユーザは、一致度がどのくらいの数値であれば交換するかを判断し、応答として電子エスクロウシステム101へ返信することになる。
【0054】
情報制御部113は、マッチング度評価部115から通知された一致度を評価結果として端末4へ送信する(7)。また、情報制御部113は、取引内容格納部121の処理の進捗を更新する(7−2)。
ユーザは、評価結果に基づいて、電子情報の交換を承認するか、否かを判断し、判断した結果を応答として電子エスクロウシステム101へ送信する(8)。電子エスクロウシステム101は、応答を受信し(8)、情報制御部113は、応答を解析して、電子情報の交換を実施するか否かを判断する。
【0055】
電子情報の交換を実施する場合、取引番号を指定して、電子情報を配布することを取引実施部114へ指示する(8−1)。また、情報制御部113は、取引内容格納部121の処理の進捗を更新する(8−2)。
取引実施部114は、取引番号を用いて電子情報を情報格納部123から読み出す(9−1)。また、電子情報に必要なユーザ情報を取引番号を用いて取引内容格納部121から読み出す。読み出した電子情報を端末4へ送信する(9)。
電子情報の送信が完了後、取引実施部114は、終了通知をそれぞれの端末4へ送信し(10)、取引受付部111へ電子情報の送信が完了したことを取引番号とともに通知する(10−2)。
取引受付部111は、通知された取引番号の電子情報を情報格納部123から削除するとともに(10−3)、取引内容を取引内容格納部121から削除する(10−1)。
【0056】
一方、電子情報の交換を実施しない場合、情報制御部113は、ユーザから次の処理が指示されている場合は、指示された処理を実施する。
指示される処理としては、再度のマッチング度評価の実施、評価基準の追加、電子情報の再度の送付等がある。
情報制御部113は、ユーザからの指示に基づいて、処理を繰り返す。
【0057】
また、情報制御部113が取引不成立であると判断した場合、情報制御部113は、取引実施部114へ取引の不成立をユーザへ通知するように指示する(8−1)。
取引実施部114は、ユーザへ取引の不成立を通知する(10)。また、取引実施部114は、取引受付部111へ取引番号とともに、取引が不成立で終了したことを通知する(10−2)。取引受付部111は、通知された取引番号の電子情報を情報格納部123から削除するとともに(10−3)、取引内容を取引内容格納部121から削除する(10−4)。
【0058】
上記の説明では、電子エスクロウシステム101を利用する費用の請求については言及していない。電子エスクロウシステム101を利用する費用については、取引実施部114が費用を請求する電子メールを送付し、銀行等金融機関への振り込みを要求してもよい。また、ユーザ情報を登録する際に、電子エスクロウシステム101を利用する費用の支払方法を、予め登録しておき、自動的に費用を引き落とすようにしてもよい。支払方法としては、クレジット、金融機関からの自動引き落とし等が考えられる。
【0059】
ユーザは応答へ、実施の形態2で説明した処理を指示する内容を指定することも可能である。情報制御部113は、指定された内容を実施する。
応答は、Web画面において、電子情報の交換の承認、再度のマッチング度評価の実施、評価基準データの追加、テンプレートの指定、取引の中止等、複数の項目から一つの項目をユーザに選択させるように促す画面から送信するようにしてもよい。応答を選択して入力させることにより、情報制御部113は、その後の処理が容易になる。
また、実施の形態3で説明したように、取引受付部111は、ユーザからテンプレートの送付の要求を受け付けることも可能である。
また、ビジネス文書には、契約書、財務情報、製品仕様、顧客情報、経理情報等が一例として挙げられる。
【0060】
このように、電子エスクロウシステム101によれば、第三者を介さずに電子情報を交換することが容易できる。また、第三者にビジネス上の秘密情報がもれることを防止することができる。従って、今後のビジネス活動の方向が第三者へ漏れることを防止するとともに、第三者(仲介者)を立てることによってその後の活動が制約されることをも防ぐことが可能になる。
【0061】
実施の形態5.
この実施の形態では、電子情報として、動画、静止画などの映像情報や、音楽情報等の電子情報を交換する場合について説明する。
なお、映像情報や、音楽情報に著作権がある場合は、電子情報は複製ができないことを前提とする。また、電子エスクロウシステム100内では、情報格納部123へ電子情報を格納する場合も、電子情報は複製することができない、或いは、複製したデータは利用できないデータになっていることを前提とし、電子情報交換後は、情報格納部123から削除する(消滅させる)ことを前提として説明する。例えば、電子情報は所定のキーワードや暗号を用いて処理した場合のみ、利用できる状態となるように処理されている場合である。
【0062】
図15は、実施の形態5の電子エスクロウシステム102の一例を示した構成図である。
電子エスクロウシステム102は、ユーザ情報管理部110、取引受付部111、情報提供部117、取引実施部114、ユーザ情報格納部120、取引情報格納部124を含む構成となっている。
情報提供部117は、取引情報格納部124に登録された取引の内容を希望するユーザに提供し、提供したユーザから取引の対象となる電子情報を入手し、取引を仲介する。
取引情報格納部124は、ユーザから取引したい電子情報を登録する。
実施の形態1において図2を用いて説明した符号と同じ構成要素は同様であるため説明を省略する。
【0063】
図16は、取引情報格納部124の項目の一例を示した図である。
取引番号は、取引受付部111が付与する。取引受付部111は、取引番号と取引が依頼された取引内容とを関連づけて取引情報格納部124へ格納する。
取引紹介情報は、ユーザが自己の電子情報をアピールする内容である。
ユーザID、取引紹介情報、電子情報は、取引依頼(取引の要求)の際に、ユーザから送信される情報である。
「処理の進捗」は、取引依頼時では、「1:取引登録」となる。一度取引をした後、取引が成立した場合は、取引が成立した取引番号の情報は全て消去される。また、取引が成立しなかった場合は、「4:取引不成立」となる。取引が成立するまで、或いは、登録したユーザによって削除要求があるまで、登録された取引内容は、登録された状態が維持される。
ユーザは、登録した取引について削除を希望する場合は、電子エスクロウシステム102に取引番号を指定して削除を要求する。取引受付部111は、削除を要求された取引番号の取引内容を削除することができる。
【0064】
次に、図17を用いて動作を説明する。
ここでは、図1と同様に、ユーザAが端末A10を介して、また、ユーザBが端末B20を介して、電子エスクロウシステム102と情報を送受信する場合を一例として説明する。
また、以下では、ユーザAが登録した電子情報Aを、ユーザBが自己の有する電子情報Bと交換することを希望する場合について説明する。
【0065】
電子エスクロウシステム102を利用するユーザは、予め、ユーザ情報を登録する。ユーザ情報管理部110は、ユーザからユーザ情報を受信し、ユーザ情報格納部120へ登録する。また、ユーザIDを付与し、ユーザへ通知する(S161)。
ユーザAは、端末A10を介して電子情報Aの取引を依頼する(S162)。
また、ユーザBも端末B20を介して電子情報Bの取引を依頼する。
なお、ユーザBが電子情報Bの取引を依頼するタイミングは、後述するS167の処理の前までに依頼をして、取引番号を取得していれば良い。
電子エスクロウシステム102の取引受付部111は、端末A10から取引依頼を受信する。取引受付部111は、取引番号を付与し、取引番号と関連づけて、取引依頼を取引情報格納部124へ登録する。この場合、取引受付部111は、取引依頼とともに、交換の対象となる電子情報も受信する。取引受付部111は、取引内容とともに電子情報も取引情報格納部124へ格納する。
【0066】
次に、電子エスクロウシステム102は、端末B20を介して、ユーザBから取引情報の提供要求を受け付ける(S163)。
電子エスクロウシステム102の情報評価部112は、取引情報格納部124に登録された取引紹介情報の内容を提示する(S164)。例えば、Web画面等に、取引紹介情報の一覧を開示する。
ユーザBは、希望する取引があれば、電子エスクロウシステム102へ端末B20を介して取引の希望を送信する。
情報提供部117は、端末B20から取引希望を受け付ける(S165)。
【0067】
情報提供部117は、端末B20へ取引希望を受け付けた取引番号の電子情報の確認用情報を提供し、端末B20からの応答を待つ(S166)。
確認用情報は、電子情報の確からしさを確認する情報である。確認用情報は、例えば、電子情報の一部、電子情報をぼかしたイメージ情報、電子情報の一部をぼかしたイメージ情報等である。
ユーザBは、端末B20に送付された確認用情報を確認する。
確認用情報を確認した後、取引を希望する場合は、ユーザBは、取引希望を通知する。その際、ユーザBは、交換する対象となる電子情報を登録した取引番号と、ユーザBに付与されたユーザIDとを通知する。
取引を希望しない場合は、取引不成立を通知する。
端末B20から取引希望の通知を受信した場合、情報提供部117は、ユーザBから通知された取引番号とユーザIDとを、取引情報格納部124の取引希望ユーザIDと交換する取引番号とへそれぞれ格納する(S167)。
この時、ユーザBが、電子エスクロウシステム102へ交換対象となる電子情報Bを取引依頼していない場合(電子情報Bを電子エスクロウシステム102へ登録していない場合)は、併せて、電子情報Bの取引依頼も実施する。
また、情報提供部117は、処理の進捗を「2:取引希望受付」に更新する。
【0068】
情報提供部117は、端末A10へユーザBから取引希望があったことを通知し、ユーザBが交換を希望する電子情報Bの確認用情報を端末A10へ送付する(S168)。
情報提供部117は、端末A10から応答を待つ。
ユーザAは、端末A10に送信された電子情報Bの確認用情報を確認し、電子エスクロウシステム102へ応答を返す。
情報提供部117は、端末A10からの応答を受け付ける(S169)。
情報提供部117は、応答に基づいて、取引が成立したか否かを判断する(S170)。
取引が成立した場合(S170でYes)、情報提供部117は、取引実施部114へ電子情報の交換を指示する。
【0069】
取引実施部114は、通知された取引番号に基づいて、電子情報Aを端末B20へ、電子情報Bを端末A10へ送信する(S171)。取引実施部114は、電子情報を同じタイミングで送信する。また、取引実施部114は、電子情報が確実に端末へ届いたことを確認する。確認は、端末からの受領を通知する電子メール等の受信より行う。
取引が成立しなかった場合(S170でNo)、情報提供部117は、取引実施部114へ取引不成立を通知することを指示する。
取引実施部114は、端末A10及び端末B20へ取引不成立を通知する(S172)。
取引実施部114は、取引の結果(成立/不成立)を取引受付部111へ通知する。
【0070】
取引が成立した場合は、取引受付部111は、取引情報格納部124に格納された取引内容を消去する。また、取引の対象となった電子情報Bの取引依頼の取引内容も消去する。
取引が成立しなかった場合、取引受付部111は、処理の進捗を「4:取引不成立」へ更新する。
取引が成立しなかった場合は、ユーザAは、次の取引の希望が発生するまで待つことになる。
【0071】
このように、個人的に電子情報を交換する場合においても、電子エスクロウシステム102を介して容易に物と物との交換を実施することができる。また、交換にあたって、それぞれのユーザの端末に同時に配布されるため、一方が物を受け取って、他方が物を受け取れないといった自体を心配する必要がなくなる。従って、ユーザは、安心して電子情報の交換を依頼することができる。
【0072】
実施の形態6.
上記の実施の形態では、電子情報を変換する場合について説明したが、契約書等を取り交わす場合に、この電子エスクロウシステムを適用することも可能である。
例えば、ユーザA、ユーザBそれぞれが作成した契約書に相手方のユーザが押印(サイン)し、押印した契約書を交換する場合を考える。ユーザAとユーザBとが電子認証(電子印、電子署名)を用いて契約書へ押印する例で説明する。
【0073】
この実施の形態の電子エスクロウシステム100は、実施の形態1と同様である場合を一例として説明する。
図18は、実施の形態6の電子エスクロウシステム100の動作の一例を表した図である。
まず、ユーザ情報管理部110は、端末からユーザ情報を受け付ける。このとき、ユーザ情報は、ユーザが用いる電子認証(電子署名)を含んでいるものとする。ユーザ情報管理部110は、ユーザ情報へユーザIDを付与し、ユーザ情報格納部120へ格納する(S181)。また、ユーザ情報管理部110は、ユーザへユーザIDを通知する。
次に、取引受付部111は、端末から取引依頼を受け付ける。取引受付部111は、取引依頼に要求されている取引内容を取引内容格納部121へ登録する(S182)。このとき、取引受付部111は、取引番号を付与し、以降、端末とやり取りするときに取引番号を用いる。
【0074】
取引内容には、ユーザが相手方に署名が欲しい文書を記録した電子情報を含む。電子情報は、情報格納部123(取引内容格納部121であってもよい)へ格納される。電子エスクロウシステム100は、ユーザA及びユーザBから電子情報を受信したことを認証するまで待つ。
【0075】
次に、上記認証後、情報制御部113は、端末それぞれへ相手方から送付された電子情報を送付し、内容の認証を促す(S183)。情報制御部113は、ユーザA及びユーザBそれぞれから応答を受け付ける(S184)。情報制御部113は、応答の内容を確認し、電子情報が承認されたか否かを判断する(S185)。電子情報の内容が承認されなかった場合(S185でNo)、S190へ進み、取引を終了する。電子情報の内容が承認された場合、情報制御部113は、端末それぞれへ相手方の電子情報を送付し、署名を依頼し、署名された電子情報を受信する(S186)。情報制御部113は、(1)電子情報の内容が変更されていないこと、(2)署名がユーザ情報格納部120へ登録された電子認証であることを確認する(S187)。
確認した結果、上記(1),(2)がOKの場合(S188でYes)、取引実施部114は、電子情報をそれぞれの端末へ送付する(S189)。送付される電子情報は、必要に応じて自己の署名をした電子情報と、相手が署名した電子情報との両方が含まれる。上記(1),(2)が満たされていない場合(S188でNo)、再度、電子情報を送付し、署名を依頼する処理(S186)から繰り返す。
取引実施部114は、電子情報の交換が完了したことを確認し、電子情報の消去等を、後処理を行う(S190)。
【0076】
上記の動作の説明では、詳細な動作については、実施の形態1から実施の形態4と同様の動作を行うため、一部省略している。上記では、契約を一例としたが、これに限られることはない。相手方の署名を必要とする電子情報を取り扱う場合に、適用することが可能である。
【0077】
また、上記では、ユーザは、相手方が作成した電子情報へ署名し、電子エスクロウシステムは、署名された電子情報を、電子情報を作成したユーザへ返送する例を説明したが、これ以外の手順であってもよい。
例えば、一つの電子情報(契約書)にユーザA、ユーザBが署名する場合でもよい。この場合、電子情報の内容については、予めユーザ同士が合意していることを前提としている。
電子エスクロウシステムは、ユーザA、ユーザBそれぞれに電子情報を送付し、署名した電子情報を受信する。
次に、電子エスクロウシステムは、相手方の署名のある電子情報を送り、署名した電子情報を受信する。
伝エスクロウシステムは、(1)電子情報の内容が変更されていないこと、(2)電子認証が予め登録されたものと一致することを確認し、(1),(2)を満たす場合に、ユーザそれぞれへ、二つのユーザが署名した電子情報を送付する。
このようにして、一つの電子情報へ二つのユーザの署名をすることができる。
また、二以上のユーザ間であっても同様の手順で行うことができる。
【0078】
このように、契約書等、相手方の署名を必要とする場合においても、電子エスクロウシステムを用いることによって、署名された電子情報をユーザそれぞれが同じタイミングで取得することが可能となる。
さらに、電子情報の内容が相手方によって変更されることを防止することができる。
【0079】
実施の形態7.
上記実施の形態1から実施の形態6では、二つのユーザ間で、二つの電子情報を交換する場合を一例として説明した。しかしながら、これに限られることはない。二つのユーザ間で、二つ以上の電子情報、例えば、二つずつ四つの電子情報を交換することも可能である。さらに、二つのユーザの電子情報の数が一致していなくてもよい。
【0080】
また、二つ以上のユーザ間で、電子情報を交換する場合であってもよい。この場合、電子エスクロウシステムは、複数のユーザ間の対応付けが必要でもある。また、電子エスクロウシステムは、評価結果に対する応答が一部のユーザ間で取引成立の場合、電子情報を交換するか否かを判断する処理、或いは、再度の問い合わせ等の追加機能が必要となる。電子エスクロウシステムは、複数のユーザ間で同意をとる手順を予め取り決めておき、手順に従って、取引成立、不成立を決定する必要がある。
また、複数のユーザ間で電子情報を交換する場合も、交換する電子情報の数については上記と同様に、一つずつに限られることはない。
【0081】
実施の形態8.
上記電子エスクロウシステム及び電子情報交換方法は、計算機で動作するソフトウェア(電子情報交換プログラム)を用いて実現することも可能である。
電子情報交換プログラムは、端末A10と端末B20との間で、電子情報の交換を仲介する。具体的には、上記電子情報交換プログラムは、図1に一例と示した記憶領域、少なくとも情報格納部情報格納部123を確保し、下記の処理を実行する。
(1)上記端末A10から電子情報Aを受信し、上記端末B20から電子情報Bを受信する取引受付処理。
(2)受信した電子情報Aと電子情報Bとを上記情報格納部情報格納部123へ格納する情報格納処理。
(3)上記情報格納部情報格納部123に格納した電子情報Aと電子情報Bとを解析し、解析した結果、上記電子情報Aと上記電子情報Bとが交換可能な電子情報であるかを評価する情報評価処理。
(4)上記情報評価処理が評価した評価結果を上記端末A10と上記端末B20とへ通知し、通知した評価結果に対する応答を上記端末A10と上記端末B20とから受け付け、受け付けた応答に基づいて、電子情報を交換するか否かを判断する情報制御処理。
(5)上記情報制御処理が電子情報を交換すると判断した場合、上記情報格納部情報格納部123から上記電子情報Aと上記電子情報Bとを読み出し、上記電子情報Aを上記端末B20へ送信し、上記電子情報Bを上記端末A10へ送信する取引実施処理。
【0082】
また、上記で示した処理は、一例であり、実施の形態1から3及びその他の実施の形態で示した処理を実施することは言うまでもない。
【0083】
さらに、上記電子情報交換プログラムは、計算機で読み取り可能な記録媒体へ記録することが可能である。また、ネットワークを介して、計算機間で転送することも可能である。
上記電子情報交換プログラムは、計算機に備える記憶領域へロードされ、計算機情で動作する。
【0084】
【発明の効果】
この発明の電子エスクロウシステム及び電子情報交換処理によれば、簡便で、自動化され、かつ、安価な電子情報の交換システムの提供が可能になる。また、交換する情報の第三者への漏洩を防止し、及び、情報の交換の事実が第三者へもれることを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】電子エスクロウシステム及び電子情報交換方法の概要を示す図。
【図2】電子エスクロウシステムの構成の一例を表した図。
【図3】実施の形態1の電子エスクロウシステム及び電子情報交換方法の処理の流れを示すフローチャート図。
【図4】ユーザ情報格納部120の構成の一例を示す図。
【図5】取引内容格納部121の構成の一例を示す図。
【図6】応答判断処理の一例を表すフローチャート図。
【図7】イメージ要求処理の一例を表すフローチャート図。
【図8】評価基準追加処理の一例を表すフローチャート図。
【図9】取引内容受付処理の一例を表すフローチャート図。
【図10】テンプレートの一例を表した図。
【図11】テンプレートの一例を表した図。
【図12】テンプレートの一例を表した図。
【図13】テンプレートの一例を表した図。
【図14】実施の形態4の電子エスクロウシステムの構成の一例を表した図。
【図15】実施の形態5の電子エスクロウシステムの構成の一例を表した図。
【図16】取引情報格納部124の構成の一例を示す図。
【図17】実施の形態5の電子エスクロウシステム及び電子情報交換方法の処理の流れを示すフローチャート図。
【図18】実施の形態6の電子エスクロウシステムの動作の一例を表した図。
【符号の説明】
1 ネットワーク、2 Web画面、3 電子メール、4 端末、10 端末A、11 ユーザA、12 電子情報A、13 評価結果A、14 応答A、20 端末B、21 ユーザB、22 電子情報B、23 評価結果B、24 応答B、100,101,102 電子エスクロウシステム、110 ユーザ情報管理部、111 取引受付部、112 情報評価部、113 情報制御部、114 取引実施部、115 マッチング度評価部、116 進捗管理部、117 情報提供部、120 ユーザ情報格納部、121 取引内容格納部、122 評価基準格納部、123 情報格納部、124 取引情報格納部。

Claims (9)

  1. 端末Aと端末Bとの間で、電子情報の交換を仲介する電子エスクロウシステムにおいて、
    上記端末Aから電子情報Aを受信し、上記端末Bから電子情報Bを受信する取引受付部と、
    受信した電子情報Aと電子情報Bとを格納する情報格納部と、
    上記情報格納部に格納した電子情報Aと電子情報Bとを解析し、解析した結果、上記電子情報Aと上記電子情報Bとが交換可能な電子情報であるかを評価する情報評価部と、
    上記情報評価部が評価した評価結果を上記端末Aと上記端末Bとへ通知し、通知した評価結果に対する応答を上記端末Aと上記端末Bとから受け付け、受け付けた応答に基づいて、電子情報を交換するか否かを判断する情報制御部と、
    上記情報制御部が電子情報を交換すると判断した場合、上記情報格納部から上記電子情報Aと上記電子情報Bとを読み出し、上記電子情報Aを上記端末Bへ送信し、上記電子情報Bを上記端末Aへ送信する取引実施部と
    を備えることを特徴とする電子エスクロウシステム。
  2. 上記取引実施部は、上記電子情報Aと上記電子情報Bとを同じタイミングで送信することを特徴とする請求項1記載の電子エスクロウシステム。
  3. 上記電子エスクロウシステムは、さらに、電子情報を評価する基準となる評価基準データを格納する評価基準格納部を有し、
    上記情報評価部は、上記評価基準格納部から評価基準データを読み出し、上記電子情報A及び上記電子情報Bと、読み出した評価基準データとを比較し、一致する度合いを示す一致度を評価結果として作成することを特徴とする請求項1または2記載の電子エスクロウシステム。
  4. 上記評価基準格納部は、上記電子情報A及び上記電子情報Bの書式を定義したテンプレートを評価基準データとして格納し、
    上記情報評価部は、上記電子情報A及び上記電子情報Bと、上記テンプレートとを比較して、評価結果を作成することを特徴とする請求項3記載電子エスクロウシステム。
  5. 上記情報制御部は、上記端末Aと上記端末Bとの少なくともいずれか一方を要求元として、電子情報の多しからしさを確認するための情報の送信を要求する要求を受け付け、上記電子情報Aと上記電子情報Bとのいずれかを原本情報とし、上記原本情報を判読できない状態にした確認用情報を作成し、作成した確認用情報を要求元へ送信し、送信した確認用情報に対する応答を要求元から受け付け、受け付けた応答に基づいて電子情報を交換するか否かを判断することを特徴とする請求項1から4いずれかに記載の電子エスクロウシステム。
  6. 上記確認用情報は、上記原本情報について、上記原本情報の一部分の開示、上記原本情報の内容が判読できない程度にぼかす加工したイメージ情報の開示、原本情報の一部分を判読不能に加工したイメージ情報の開示とのいずれかの処理を上記原本情報へ施すことを特徴とする請求項5記載の電子エスクロウシステム。
  7. 上記取引受付部は、上記端末Aと上記端末Bとの少なくともいずれか一方を要求元として、上記テンプレートの送信を要求するテンプレート要求を受け付け、上記評価基準格納部からテンプレートを読み出し、読み出したテンプレートを上記要求元へ送信し、上記テンプレートへ情報を入力した電子情報を上記要求元から受信することを特徴とする請求項4記載の電子エスクロウシステム。
  8. 上記電子情報は、契約書、顧客リスト、経理情報、製品仕様のいずれかを含むことを特徴とする請求項1記載の電子エスクロウシステム。
  9. 端末Aと端末Bとの間で、電子情報の交換を仲介する電子エ情報交換方法において、
    上記端末Aから電子情報Aを受信し、
    上記端末Bから電子情報Bを受信し、
    受信した電子情報Aと電子情報Bとを情報格納部へ格納し、
    上記情報格納部に格納した電子情報Aと電子情報Bとを解析し、
    解析した結果、上記電子情報Aと上記電子情報Bとが交換可能な電子情報であるかを評価し、
    評価した評価結果を上記端末Aと上記端末Bとへ通知し、
    通知した評価結果に対する応答を上記端末Aと上記端末Bとから受け付け、
    受け付けた応答に基づいて、電子情報を交換するか否かを判断し、
    電子情報を交換すると判断した場合、上記情報格納部から上記電子情報Aと上記電子情報Bとを読み出し、
    上記電子情報Aを上記端末Bへ送信し、
    上記電子情報Bを上記端末Aへ送信することを特徴とする電子情報交換方法。
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