JP2004161844A - リサイクル装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】可燃ガスの凝縮成分が付着することを有効に防止するリサイクル装置を提供することを課題とする。
【解決手段】炭化処理又は乾留処理を実現するリサイクル炉1と、必要に応じて他のガス燃料を供給しつつ、リサイクル炉1で生成された可燃ガスを燃焼させる混焼炉2とを備える。リサイクル炉1で発生する燃焼排ガスの一部を、混焼炉2の入口部ENTに供給することにより、可燃ガスの配管中に凝縮成分が付着しないようにした。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、廃棄物から可燃ガスを生成するリサイクル装置に関し、特に、可燃ガスの配管に可燃ガスの凝縮成分が付着することを防止したリサイクル装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
産業廃棄物の処理法として、回収したプラスチック製品を熱分解して可燃ガスと炭化物とを生成する各種の方法が知られている(例えば、非特許文献1、及び特許文献1,2参照)。
【0003】
なお、本明細書では、他の文献での記載振りに拘わらず、余剰酸素のない状態で対象物を熱分解させることを炭化処理と称し、炭化処理を実現する炉を炭化炉と称する。この用法に対応して、多少の余剰酸素を供給して対象物を熱分解させることを乾留処理と称し、乾留処理を実現する炉を乾留炉と称する。
【0004】
そして、炭化炉からは熱分解ガスが発生し、炭化処理が完了すると炭化物が生成される。一方、乾留炉からは乾留ガスが発生し、乾留処理が完了すると灰化物が生成される。また、本明細書でリサイクル炉とは、炭化炉と乾留炉とを少なくとも含み、可燃ガスとは、熱分解ガスと乾留ガスとを少なくとも含んでいる。
【0005】
【非特許文献1】
特許庁ホームページ・技術分野別特許マップ作成テーマ一覧(94テーマ)・機械 6 焼却炉技術・1.3.3 乾留ガス化燃焼技術・http://www.jpo.go.jp/indexj.htm
【特許文献1】
特開2001−182935号
【特許文献2】
特開2001−241632号
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、炭化炉で生成した熱分解ガスを混焼炉で燃焼させるような場合、上流側の炭化炉で生成された熱分解ガスは、下流側の混焼炉に至るまでにかなり温度降下するので、熱分解ガスが所定温度(300℃程度)を下回ると、粘土状又はタール状となった凝縮成分が配管内に付着することがあった。
【0007】
特に起動時のように、炭化炉での吸熱量が大きい時間帯では、炭化炉の出口部で既に熱分解ガスの温度が300℃以下に降下しているので、混焼炉の入口部では熱分解ガスの凝縮が生じて配管を閉塞させる傾向にあった。図6は、リサイクル装置の運転開始時からの温度上昇曲線を図示したものであり、実際には、運転条件に応じて異なるものの、炭化炉の温度が300℃以上で安定するのに3〜4時間程度かかることを示している。
【0008】
また、運転終了時には、配管内の熱分解ガスを完全に排出させる必要があり、これを怠ると、その後、熱分解ガスの凝縮成分が配管内に付着することになる。このことの弊害は、配管が狭くなる混焼炉の入口部で特に顕著であり、翌日の運転開始時における圧損が大きいだけでなく、新たに付着する凝縮成分と共に、配管を完全に閉塞させるおそれもあった。
【0009】
この発明は、この問題点に鑑みてなされたものであって、熱分解ガスの凝縮成分が付着することを有効に防止するリサイクル装置を提供することを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、請求項1に係る発明は、炭化処理又は乾留処理を実現するリサイクル炉と、必要に応じて二次燃料を供給しつつ、前記リサイクル炉で生成された可燃ガスを燃焼させる混焼炉とを備え、前記リサイクル炉で発生する燃焼排ガスの一部を供給することにより、可燃ガスの配管中に凝縮成分が付着しないようにしている。
【0011】
そして、請求項1の発明において、混焼炉の出力を受ける熱交換器を更に設けるのが好適である。ここで熱交換器は特に限定されないが、排ガスボイラや温水器が典型例である。
【0012】
燃焼排ガスの供給は、運転開始と同時か又は運転開始から所定時間後に開始するのが好適である。運転開始直後は可燃ガスが殆ど発生しないが、運転開始直後から燃焼排ガスを供給することによって、少量の凝縮をも防ぐことが可能となる。一方、少量の凝縮成分が問題にならない場合には、運転開始から所定時間後であって、可燃ガスが発生し始めるタイミングに合わせて燃焼排ガスの供給を開始してもよい。
【0013】
また、燃焼排ガスの供給は、上記の構成に代えて、又は上記の構成に加えて、運転終了に先だって所定時間実行されるのも好適である。この所定時間は、配管内の可燃ガスを完全に排出させる時間として設定される。このような構成を採る場合には、毎回の運転終了後に可燃ガスが凝縮することがないので、次回の運転開始時に特別な対策を採らなくても、配管での圧損や配管の閉塞の問題が解消される。
【0014】
燃焼排ガスの供給先は、好ましくは、前記混焼炉の入口部、及び/又は、前記リサイクル炉の出口部である。燃焼排ガスの供給タイミングは適宜に決定されるのが好適であるが、定常的に供給しても良い。例えば、リサイクル炉の出口部については、燃焼排ガスを定常的に供給するのが簡易である。
【0015】
また、燃焼排ガスの供給の有無又は供給量は、混焼炉の入口部の温度に応じて決定するのが典型的である。この場合、入口部の温度が所定値より低いと燃焼排ガスを供給し、所定値より高くなると燃焼排ガスの供給を停止するのが最も簡易である。なお、運転開始直後については燃焼排ガスを供給しなくても良い。また、燃焼排ガスの供給は、一旦上昇した混焼炉の入口部の温度が、その後、減少したことを条件に開始又は再開するのも効果的である。
【0016】
更にまた、本発明におけるリサイクル炉は、上側に設けられる反応室と、下側に設けられる燃焼室とが、燃焼排ガスを通過させる火格子を介して上下に区画され、前記燃焼室では、少なくとも平面ほぼ全域を網羅する流路を形成するチューブ部材の内部で燃焼反応が実現され、燃焼排ガスを前記チューブ部材から噴出させるのが好ましい。
【0017】
上記各発明では、高分子化合物を処理対象とし、炭化物(灰化物でも可)と熱分解ガス(乾留ガスでも可)とを生成するのが好適である。ここで高分子化合物とは、典型的にはプラスチック材であり、好ましくは塩素分を含まないプラスチック材である。この高分子化合物には、何らかの金属成分を含有しているのが好適である。特定の限定された金属成分のみが含有されている場合が更に好適であり、一種類の金属成分のみが含有される場合が最適である。
【0018】
本発明は、製造工場や加工工場などの同一施設から定常的に排出される特定の高分子化合物の処理に好適に適用されるが、同一施設から排出されるものに限らず、ほぼ正確に分別された高分子化合物の処理に適用するもの好適である。この場合、高分子化合物は同一種類のものに分別されるべきであるが、組成の共通性までは問わない。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、実施例に係るリサイクル装置EQUに基づいて説明する。図1に示すように、このリサイクル装置EQUは、炭化炉として機能するリサイクル炉1と、リサイクル炉1で生成された熱分解ガスを燃焼させる混焼炉2と、混焼炉2から排出される燃焼排ガスにより蒸気を生成する排ガスボイラ3と、排ガスボイラ3への給水を予備加熱するエコノマイザ4とを中心的に備えている。
【0020】
リサイクル炉1は、この実施例では略円筒形に形成され、円盤状の火格子5を介して上下に区画されている。そして、火格子5の下部には、耐火材に囲まれた燃焼室1aが形成され、火格子5の上部には、廃棄物たるプラスチック材を収納する反応室1bが形成されている。なお、円盤状の火格子5には、多数の開口がほぼ均一に形成されてリサイクル炉1の上下を連通させている。
【0021】
燃焼室1aは、メンテナンス性の観点から、80cm程度の高さに形成されており、水平方向の一方側には、ガス燃料と燃焼用空気の導入部6が設けられ、他方側に点検扉7が設けられている。この実施例の場合には、導入部6にはラジアント・チューブ・バーナ(radiant tube burner)が配置されており、送風機8によって必要量の燃焼用空気が供給されると共に、制御弁V1を介してガス燃料(例えば、都市ガス13A)が供給されている。
【0022】
一方、反応室1bには、処理対象物であるプラスチック材の投入時に開放される上部開閉扉10と、反応室1bから発生する熱分解ガスの導出部11と、火格子5の上に残る金属成分や炭化物などを回収するための取出部12とが設けられている。
【0023】
図2(a)は、燃焼室1aの概略構成を示す平面図であり、図3(a)は、点検扉7から導入部6の方向を見た正面図である。図2(a)に示す通り、ラジアント・チューブTUは、3本の曲管RA10〜RA12と、4本の直管RA20〜RA23とを蛇行状に接続して、燃焼室1aの全域に広がって配置されている。そして、ガス燃料と必要量の燃焼用空気の混合気が燃焼し、その燃焼ガスは、基端側の直管RA20から先端側の直管RA23に向けて流通される。
【0024】
先端側の直管RA23の側面には、ほぼ全長にわたって、長さ方向の開口溝H1,H2が2つ形成されている。図2(b)に示すように、第1の開口溝H1は水平方向に向けて開口しており、第2の開口溝H2は斜め下方に向けて開口している。そのため、直管RA20から導入された燃焼ガスはラジアント・チューブTUを流通する過程で燃焼反応を終え、その燃焼排ガスが直管RA23の開口溝H1,H2を通して、ほぼ水平方向と斜め下方に向けて噴出されることになる。
【0025】
そして、燃焼室1aの底部は中央に向けて下り勾配で傾斜する傾斜面が、直管のRA20,RA21,RA22,RA23と直交する方向に向けて延設され、断面視で逆台形状に形成されている。そのため、液化して火格子5から垂れ落ちたプラスチック材Pなどは、底部の中央部に集められることになり、ラジアント・チューブTUからの輻射熱が有効に伝わることになる。
【0026】
燃焼室1aに噴出された熱風(燃焼排ガス)は、燃焼室1aから反応室1bに導入されるので、その対流伝熱によって、プラスチック材が熱分解されて水素やメタンなどの熱分解ガスが生成される。なお、火格子5には比較的大径の開口が形成されているので、燃焼排ガスは殆ど圧損を生じることなく反応室1bに導入される。また、ラジアント・チューブTUは、燃焼室1aの全域に広がって配置されているので、ほぼ均等な輻射伝熱を実現することができ、しかも、燃焼室1aに火炎が噴出しないので、局部高温の部分が発生せず、燃焼排ガスの偏流のおそれがないので、火格子5の開口を大径に設定しても問題がない。
【0027】
また、この実施例では、ラジアント・チューブ・バーナを用いるので、反応室1bから垂れ落ちる液状のプラスチック材Pは、ラジアント・チューブTUに接触するか床面に落下してから熱分解ガス化するので、この点でも好適である。なお、燃焼室1aの温度は700℃程度に設定されている。
【0028】
ところで、この実施例では、ラジアント・チューブTUの開口溝H1,H2に近接して、混焼炉2の入口部ENTに至るバイパス流路BYが設けられている(図1参照)。このバイパス流路BYは、ラジアント・チューブTUから噴出される燃焼排ガスを混焼炉2の入口部ENTに導くものであり、その途中に設けられた制御弁V3によって燃焼排ガスの流量を調整している。
【0029】
この調整弁V3は、混焼炉2の入口部ENTの温度に応じて制御されており、具体的には、入口部ENTの温度が300℃〜400℃以上になるように動作している。したがって、リサイクル炉1の起動時のように、リサイクル炉1の温度が上昇している時間帯(蓄熱状態)でも、混焼炉2の入口温度が300℃を下回ることがなく、リサイクル炉1で生成された熱分解ガスが凝縮して固着し配管を閉塞するおそれがない。なお、リサイクル炉1の運転が定常状態となれば、バイパス流路BYによる燃焼排ガスの供給は停止される。
【0030】
ところで、バイパス通路BYに代えて、或いは、バイパス通路BYに加えて、図1に一点鎖線で示すように、第2のバイパス通路BY’を設けても良い。このバイパス通路BY’は、燃焼排ガスを燃焼室1aからリサイクル炉1の導出部11に供給するものであり、リサイクル炉1の蓄熱分を考慮して、熱分解ガスのリサイクル炉1の出口温度を上昇させて、その凝縮を防止するものである。
【0031】
以上のような構成によって、混焼炉2の入口部ENTは、常に300℃〜400℃以上に管理されているが、入口部ENTに連続して、混焼炉2には拡散型ガスバーナ14が設けられている。拡散型ガスバーナ14の構成は特に限定されないが、例えば、図4に示すように、二重管15の内管15aにリサイクル炉1の熱分解ガスを導入する一方、二重管の外管15bには二次燃料たるガス燃料を導入している。これらの燃料は、外管15bに延設される拡径部16に向けて吐出され、拡径部16の側面から導入される燃焼用空気と混合されて燃焼する。なお、拡径部16の側面には、送風機17によって燃焼用空気が供給されている。
【0032】
この実施例の場合、リサイクル炉1は、炭化炉として機能するので、リサイクル炉1で生成された熱分解ガスと、外管15bに供給されているガス燃料とが混合状態で燃焼されることになる。具体的には、混焼炉2の排出部に配置された温度センサTE2及び制御部CTL3によって制御弁V2が制御されて、燃焼排ガスの温度が800℃以上に管理されている。また、燃焼ガス(燃焼火炎及び燃焼完了ガス)の滞留時間が2秒以上となるように、混焼炉2の容積や燃焼用空気の供給量などが設定されている。
【0033】
排ガスボイラ3は、混焼炉2の上部に連設して一体的に保持されている。排ガスボイラ3の構成は特に限定されないが、この実施例では、図5に示すような貫流ボイラを使用している。この貫流ボイラは、上部管寄せ17Aと下部管寄せ17Bとの間に多数の垂直水管18・・・18を接続した構成であり、下部管寄せ17Bに給水を行い、垂直水管18を上昇する間に気水混合状態とし、これを上部管寄せ17Aから気水分離器19に送り込み分離して蒸気を得るものである。
【0034】
図5(b)に示す通り、垂直水管18は、円環状に配置された内側水管群18Aと外側水管群18Bの二重構造になっている。そして、混焼炉2の排ガス出口から導入された燃焼排ガスは、内側水管群18Aの一方側に形成されたガス入口20から内外の水管群18A,18Bの隙間を流通し、外側水管群18Bの他方側に形成されたガス出口21から導出される。ガス出口21から導出された燃焼排ガスは、エコノマイザ4で更に熱交換した後、誘引ファン22によって煙突23に導出されて大気に放出される。
【0035】
続いて、実施例に係るリサイクル装置EQUの動作内容を説明する。ここでは、スナック菓子などに利用する、アルミウム箔の上下にプラスチック膜を積層してなるシート材等の製造工場であって、一日に排出されるシート材の切れ端をバッチ的に処理する場合を説明する。
【0036】
このような場合には、前日に排出されたシート材の廃棄物を反応室1bに投入した後、扉7,10及び取出部12を閉鎖した状態で、制御弁V1を開放して燃焼室1aにガス燃料を導入し、送風機8によって必要量の燃焼用空気を供給しつつガス燃料に着火する。なお、反応室1bの温度は、予め設定されている燃焼量に基づき、高分子化合物(プラスチック)の熱分解温度(300〜400℃)以上であって、含有金属(アルミニウム)の融点(700℃)未満に維持される。
【0037】
このように、殆ど酸素を含まない所定温度域の熱風が反応室1bを流通することにより、プラスチック材が熱分解され水素やメタンなどの熱分解ガスが生成される。リサイクル炉1で生成された熱分解ガスは、混焼炉2に導入されて、別に導入されるガス燃料と混合されて燃焼される。
【0038】
先に説明した通り、リサイクル炉1の燃焼室1aと、混焼炉2の入口部ENT(及び/又はリサイクル炉1の導出部11)との間には、バイパス通路BY(及び/又はBY’)が設けられている。そして、必要時には、バイパス通路BY(及び/又はBY’)から燃焼排ガスが出力されて、入口部ENTの温度が常に300〜400℃以上に維持されている。そのためリサイクル装置EQUの起動時にも、配管中で熱分解ガスが凝縮することはない。
【0039】
また、混焼炉2に供給される二次燃料たるガス燃料は、混焼炉2の出口温度に基づいて制御されており、具体的には、混焼炉2の出口温度が800℃以上に維持されている。
【0040】
一方、リサイクル装置EQUの運転停止時について説明すると、運転停止までの所定時間は、内部に残存している可能性のある熱分解ガスが排出されるに充分な時間に設定されており、その時間内は、混焼炉2の入口部ENTの温度が300〜400℃程度に維持されている。具体的には、バイパス流路BYを開放して、燃焼排ガスを入口部ENTに供給している。したがって、運転停止後に熱分解ガスが凝縮して配管に付着することはない。
【0041】
上記のような動作の結果、反応室1bのプラスチック材は完全に熱分解すると共に、混焼炉2で燃焼することになる。また、過剰の炭素分は炭化物としてリサイクル炉1に残存することになる。また、プラスチック製フィルムに含まれるアルニミウムは、溶融することなくパサパサ状態のアルミ箔として残存する。したがって、リサイクル炉1が冷えた状態で、アルミニウムを回収し、有価物として流通させることができる。また、炭化物についても、そのまま回収の状態もしくは造粒後に有価物として流通させることが可能となる。
【0042】
なお、以上の説明では、便宜上、リサイクル炉が炭化炉として機能するものとして説明したが、リサイクル炉を乾留炉として機能させることを何ら禁止するものではない。
【0043】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、熱分解ガスの凝縮成分が付着することを有効に防止するリサイクル装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係るリサイクル装置の全体構成を示す概略図である。
【図2】図1のリサイクル炉の燃焼室を図示した概略図である。
【図3】図1のリサイクル炉の燃焼室を図示した概略図である。
【図4】拡散型ガスバーナの構成を示す概略図である。
【図5】排ガスボイラの一例を示す概略図である。
【図6】リサイクル装置の蓄熱動作を説明する図面である。
【符号の説明】
1 リサイクル炉
2 混焼炉

Claims (7)

  1. 炭化処理又は乾留処理を実現するリサイクル炉と、必要に応じて二次燃料を供給しつつ、前記リサイクル炉で生成された可燃ガスを燃焼させる混焼炉とを備え、
    前記リサイクル炉で発生する燃焼排ガスの一部を供給することにより、可燃ガスの配管中に凝縮成分が付着しないようにしたことを特徴とするリサイクル装置。
  2. 前記燃焼排ガスの供給は、運転開始と同時か又は運転開始から所定時間後に開始される請求項1に記載のリサイクル装置。
  3. 前記燃焼排ガスの供給は、運転終了に先だって所定時間実行される請求項1又は2に記載のリサイクル装置。
  4. 前記燃焼排ガスの供給先は、前記混焼炉の入口部、及び/又は、前記リサイクル炉の出口部である請求項1〜3の何れかに記載のリサイクル装置。
  5. 前記燃焼排ガスの供給の有無又は供給量は、前記混焼炉の入口部の温度に応じて決定されている請求項1〜4の何れかに記載のリサイクル装置。
  6. 前記燃焼排ガスの供給は、一旦上昇した混焼炉の入口部の温度が、その後、減少したことを条件に開始又は再開される請求項1〜5の何れかに記載のリサイクル装置。
  7. 前記リサイクル炉は、上側に設けられる反応室と、下側に設けられる燃焼室とが、燃焼排ガスを通過させる火格子を介して上下に区画され、
    前記燃焼室では、少なくとも平面ほぼ全域を網羅する流路を形成するチューブ部材の内部で燃焼反応が実現され、燃焼排ガスを前記チューブ部材から噴出させている請求項1〜5の何れかに記載のリサイクル装置。
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