JP2004157302A - 画像表示システム - Google Patents

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JP2004157302A
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Atsushi Shiraishi
篤史 白石
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Abstract

【課題】製作者の意図したとおりに鑑賞者が知覚するように画像を表示すること。
【解決手段】画像表示システム10は、製作者によって製作された画像データに少なくとも製作者の視覚特性情報を組み込む制御部26を備える製作者端末装置20と、製作者の視覚特性情報を組み込まれた画像データを受信し、該受信した画像データから製作者の視覚特性情報を抽出する制御部32と、少なくとも製作者の視覚特性情報に基づいて、画像データを補正する補正部34とを備える鑑賞者端末装置30とからなる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、製作者によって製作された画像データを製作者端末装置から鑑賞者端末装置へ送信し、該画像データを補正して表示する画像表示システムに関し、特に、製作者の意図したとおりに鑑賞者が知覚するように画像を表示することができる画像表示システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、ネットワークを介して画像データを送受信するシステムとして、製作者端末装置および鑑賞者端末装置からなる画像表示システムが知られている。具体的には、インターネットおよび地上波デジタル放送などのネットワークを介して、製作者によって製作された画像データを鑑賞者端末装置に送信する製作者端末装置と、送信された画像データを表示する鑑賞者端末装置からなる画像表示システムである。
【0003】
ここで、人間の視覚特性は、年齢および視覚異常などの様々な要因に応じて実際に視覚で知覚されるものに個人差があるので、鑑賞者端末装置によって実際に表示されている画像と鑑賞者の視覚から知覚される画像が一致しないという事実がある。
【0004】
具体的には、人間の色の弁別感度および網膜上の照度は加齢に伴って低下するので、高齢者が鑑賞者端末装置によって表示された画像を鑑賞する場合には、実際に表示されている画像に比べて、暗く黄色味を帯びて感じられる。このため、従来の画像表示システムでは、実際に表示される画像を良好な画像で鑑賞者に提供することは困難であった。
【0005】
このような事実を背景にして、製作者端末装置から送信された画像データを鑑賞者の視覚特性に対応する画像データに補正する鑑賞者端末装置が開発されている。具体的には、画像表示システムの鑑賞者端末装置において、製作者端末装置から送信された画像データを鑑賞者の視覚特性に対応する画像データに補正するというものである(例えば、特許文献1参照)。
【0006】
【特許文献1】
特開2001−251641号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の従来技術は、製作者端末装置から送信された画像データを鑑賞者の視覚特性に対応するように補正しているので、製作者の意図したとおりに鑑賞者が知覚するように画像を表示するためには不十分であった。
【0008】
本発明は、上述した従来技術による問題点を解消するためになされたものであり、製作者の意図したとおりに鑑賞者が知覚するように画像を表示することができる画像表示システムを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決し、目的を達成するため、本発明は、製作者によって製作された画像データに少なくとも製作者の視覚特性情報を組み込み、製作者の視覚特性情報を組み込まれた画像データを受信し、受信した画像データから製作者の視覚特性情報を抽出し、少なくとも製作者の視覚特性情報に基づいて、画像データを補正する。
【0010】
この発明によれば、製作者の視覚特性データに基づいて標準的な視覚特性データで製作された画像データと同様のものに補正するので、製作者の意図したとおりに鑑賞者が知覚するように画像を表示することができる。
【0011】
また、本発明は、製作者の視覚特性情報に加えて、鑑賞者の視覚特性情報をも用いて、画像データを補正する。
【0012】
この発明によれば、製作者によって製作された画像データは鑑賞者の視覚特性データによって製作された画像データと同様のものに補正されるので、製作者の意図したとおりに鑑賞者が知覚するように画像を表示することができる。
【0013】
また、本発明は、鑑賞者の視覚特性情報に対して製作者の視覚特性情報が逸脱している部分を相対的補正情報として算出し、算出された相対的補正情報に基づいて、画像データを補正する。
【0014】
この発明によれば、製作者の視覚特性データおよび鑑賞者の視覚特性データの逸脱が一度の処理で補正されるので、補正処理を効率的に動作させ、製作者の意図したとおりに鑑賞者が知覚するように画像を表示することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下に添付図面を参照して、この発明に係る画像表示システムの好適な実施の形態を詳細に説明する。なお、以下に示す本発明に係る画像表示システムの概要および主たる特徴を説明した後に、実施の形態1〜3では、本発明に係る画像表示システムについて説明し、また実施の形態4では、本発明に係る製作者端末装置および/または鑑賞者端末装置からなる画像表示システムを実行するコンピュータシステムについて説明することとする。
【0016】
[概要および主たる特徴]
まず最初に、本発明に係る画像表示システムの概要および主たる特徴を説明する。図1に示す本発明に係る画像表示システム10は、概略的には、製作者端末装置20において、製作者によって製作された画像データに製作者の視覚特性データを組み込んで鑑賞者端末装置30に送信する。そして、鑑賞者端末装置30では、受信した画像データから製作者の視覚特性データを抽出し、該抽出した製作者の視覚特性データに基づいて画像データを補正するものである。
【0017】
ここで、この画像表示システムは、製作者によって製作された画像データに製作者の視覚特性データを組み込んで送信し、画像データを補正する際に製作者の視覚特性をデータとして用いて補正することに主たる特徴があり、製作者の視覚特性データに基づいて標準的な視覚特性データで製作された画像データと同様のものに補正することにより、製作者の意図したとおりに鑑賞者が知覚するように画像を表示することができるようにしている。
【0018】
この主たる特徴を具体的に説明すると、画像表示システムの製作者端末装置における制御部は、製作者によって製作された画像データに製作者の視覚特性データを組み込んで、送信処理部を介して鑑賞者端末装置に送信する。
【0019】
そして、鑑賞者端末装置における制御部は、受信処理部を介して入力された画像データから製作者の視覚特性データを抽出する。続いて、補正部は、製作者によって製作された画像データを製作者の視覚特性データに基づいて補正する補正処理、製作者の視覚特性データおよび鑑賞者の視覚特性データに基づいて製作者によって製作された画像データを補正する補正処理、または、鑑賞者の視覚特性データに対して製作者の視覚特性データが逸脱している部分を相対的補正データとして算出し、該算出した相対的補正データに基づいて製作者によって製作された画像データを補正する補正処理をおこなう。
【0020】
したがって、本発明に係る画像表示システムは、上記した従来技術の例で言えば、製作者端末装置から送信された画像データを、製作者の視覚特性データに基づいて標準的な視覚特性データで製作された画像データと同様のものに補正することにより、製作者の意図したとおりに鑑賞者が知覚するように画像を表示することが可能になる。
【0021】
さらに、製作者端末装置の制御部が製作者の視覚特性データに製作者のID情報をさらに組み込んで送信し、鑑賞者端末装置の視覚特性データ記憶部が製作者のID情報および製作者の視覚特性データを対応付けて記憶しておくことに特徴がある。
【0022】
すなわち、同一の製作者が複数の画像データを送信する場合、2度目以降は画像データのみを送信することで同様の補正をおこなうことができ、また製作者の視覚特性データを記憶している鑑賞者端末装置に画像データを送信する場合には、1度目に製作者のID情報を送信することで同様の処理をおこなうことができるので、ネットワーク間でのデータの送受信を効率良くおこなうことができる。
【0023】
なお、本発明に係る画像表示システムは、静止画像、動画像および立体映像などの広範囲な画像データに対して適用することができ、インターネットおよび地上波デジタル放送などのネットワークを介して、画像データの送受信をおこなう場合に好適に実施される。
【0024】
(実施の形態1)
実施の形態1では、製作者によって製作された画像データに製作者の視覚特性データを組み込んで鑑賞者端末装置に送信する製作者端末装置と、受信した画像データから製作者の視覚特性データを抽出し、該抽出された製作者の視覚特性データに基づいて画像データを補正して表示する鑑賞者端末装置とからなる画像表示システムについて説明する。
【0025】
なお、ここでは、実施の形態1に係る画像表示システムにおける製作者端末装置の構成および各種処理の手順を説明した後に、実施の形態1に係る画像表示システムにおける鑑賞者端末装置の構成および各種処理の手順を説明する。
【0026】
<実施の形態1に係る製作者端末装置の構成>
本実施の形態1に係る画像表示システムにおける製作者端末装置の構成を説明する。図1は、本実施の形態1に係る画像表示システムの構成を示すブロック図である。この画像表示システム10における製作者端末装置20は、同図に示すように、製作者データ入力部21と、視覚データ取得部22と、テーブル23と、視覚特性データ算出部24と、画像データ入力部25と、制御部26と、送信処理部27と、視覚情報データベース60とを備える。
【0027】
製作者データ入力部21は、製作者の年齢の入力を受け付ける処理部である。具体的には、視覚情報データベース60を検索する際の検索項目となる製作者の年齢の受け付けをおこなう。
【0028】
視覚データ取得部22は、製作者の視覚データを取得する処理部である。具体的には、水晶体の透過スペクトルの測定、瞳孔の面積比の測定、色覚検査および視力検査などの測定結果または検査結果の取得をおこなう。
【0029】
テーブル23は、製作者ID、製作者IDの登録の有無および製作者IDの登録年月日を対応付けて記憶する処理部である。具体的には、図3(a)に示すように、製作者IDの番号(123456)、IDの登録の有無(登録の有無を0(登録無し)または1(登録有り)で表している)およびIDの登録年月日(2001.1.1)を対応付けて記憶している。なお、人間の視覚特性は、加齢効果や様々な要因によって月日を経るとともに徐々に変化していくので、既に登録された製作者IDについても所定の期間を過ぎると登録されていないものとして扱われる。
【0030】
視覚特性データ算出部24は、製作者データ入力部21によって入力された製作者の年齢に基づいて視覚情報データベース60から検索された製作者の年齢に対応する統計的な視覚特性データと、視覚データ取得部22によって取得された視覚データから製作者の固有の視覚特性データを算出する処理部である。具体的には、統計的な視覚特性データを用いて、視覚データとして取得された水晶体の透過スペクトルおよび瞳孔の面積比から視覚特性データである分光感度特性および光量感度特性の算出をおこなう。
【0031】
画像データ入力部25は、製作者によって製作された画像データを制御部26に入力する処理部である。また、画像データ入力部25が制御部26に入力する画像データの対象として、静止画像、動画像および立体映像などがある。
【0032】
制御部26は、各処理部でおこなわれるデータの入力および出力を制御する処理部である。その中でも特徴的な処理として、製作者によって製作された画像データに製作者の視覚特性データおよび製作者のID情報を組み込む処理をおこなう。
【0033】
送信処理部27は、制御部26から出力された製作者の視覚特性データおよび製作者のID情報を組み込まれた画像データを鑑賞者端末装置30に送信する処理部である。
【0034】
視覚情報データベース60は、年齢および統計的な視覚特性データを対応付けて記憶する処理部である。具体的には、統計的な視覚特性データとして、図2に示すような各年齢層の分光感度特性(図2(a)参照)、光量感度特性(図2(b)参照)、色覚特性および視力特性のデータを年齢と対応付けて記憶している。また、膨大な人数の視覚特性データを格納したデータベースを用いてもよい。
【0035】
<実施の形態1に係る製作者端末装置の各種処理の手順>
次に、本実施の形態1に係る画像表示システムにおける製作者端末装置の各種処理の手順を説明する。図4は、実施の形態1に係る製作者端末装置の手順を示すフローチャートである。同図に示すように、製作者データ入力部21は、製作者の年齢の入力を受け付ける(ステップS401)。
【0036】
続いて、視覚データ取得部22は、製作者の視覚データを制御部26に入力する(ステップS402)。具体的には、製作者の水晶体の透過スペクトルの測定、瞳孔の面積比の測定、色覚検査および視力検査などの測定結果または検査結果を制御部26に入力する。
【0037】
そして、制御部26は、製作者の年齢に基づいて視覚情報データベース60から統計的な視覚特性データを検索する(ステップS403)。具体的には、製作者の年齢に該当する統計的な視覚特性データ(分光感度特性、光量感度特性、色覚特性および視力特性)を視覚情報データベース60から検索する。
【0038】
続いて、制御部26は、視覚データおよび統計的な視覚特性データを視覚特性データ算出部24に入力する(ステップS404)。そして、視覚特性データ算出部24は、統計的な視覚特性データに基づいて視覚データから製作者の固有の視覚特性データを算出し、制御部26に出力する(ステップS405)。具体的には、統計的な視覚特性データを用いて、視覚データとして取得された水晶体の透過スペクトルおよび瞳孔の面積比から製作者の視覚特性データである分光感度特性および光量感度特性を算出する。
【0039】
ここで、制御部26は、製作者IDおよびIDの登録年月日をテーブル23に登録する(ステップS406)。具体的には、図3(a)に示すように、製作者IDの番号、IDの登録の有無(登録の有無を0(登録無し)または1(登録有り)で表している)およびIDの登録年月日を対応付けてテーブル23に記憶する。
【0040】
そして、画像データ入力部25は、製作者が製作した画像データを制御部26に入力する(ステップS407)。なお、制御部26に入力する画像データの対象として、静止画像、動画像および立体映像などがある。
【0041】
ここで、制御部26は、製作者によって製作された画像データに製作者の固有の視覚特性データおよび製作者のID情報を組み込み、画像データを送信処理部27に出力する(ステップS408)。
【0042】
最後に、送信処理部27は、製作者の固有の視覚特性データおよび製作者のID情報を組み込まれた画像データを鑑賞者端末装置30に送信する(ステップS409)。
【0043】
<実施の形態1に係る鑑賞者端末装置の構成>
本実施の形態1に係る画像表示システムにおける鑑賞者端末装置の構成を説明する。図1は、本実施の形態1に係る画像表示システムの構成を示すブロック図である。この画像表示システム10における鑑賞者端末装置30は、同図に示すように、受信処理部31と、制御部32と、視覚特性データ記憶部33と、補正部34と、表示制御部35と、表示部36とを備える。
【0044】
受信処理部31は、製作者端末装置20の送信処理部27によって送信された製作者の固有の視覚特性データおよび製作者のID情報を組み込まれた画像データを受信する処理部である。
【0045】
制御部32は、各処理部でおこなわれるデータの入力および出力を制御する処理部である。その中でも特徴的な処理として、受信処理部31が受信した画像データから製作者の固有の視覚特性データおよび製作者のID情報を抽出する処理をおこなう。
【0046】
視覚特性データ記憶部33は、制御部32によって抽出された製作者の固有の視覚特性データおよび製作者のID情報を対応付けて記憶する処理部である。具体的には、図3(b)に示すように、製作者ID(123456)と製作者の視覚特性データ(製作者Aの分光感度特性、製作者Aの光量感度特性および白内障)を対応付けて記憶する。
【0047】
補正部34は、製作者の固有の視覚特性データに基づいて、画像データを補正する処理部である。具体的には、画像データを補正する際に、製作者の分光感度特性、光量感度特性、色覚特性および視力特性のそれぞれについて標準的な視覚特性データから逸脱している部分について補正処理をおこなう。なお、標準的な視覚特性データは、任意に変更することができる。
【0048】
表示制御部35は、補正部34によって補正された画像データを、表示部36で出力するために表示画面を作成する処理部であり、表示部36は、表示制御部35によって作成された表示画面を出力する処理部である。
【0049】
<実施の形態1に係る鑑賞者端末装置の各種処理の手順>
次に、本実施の形態1に係る画像表示システムにおける鑑賞者端末装置の各種処理の手順を説明する。なお、(1)画像表示システムにおける鑑賞者端末装置の各種処理の手順を説明した後に、鑑賞者端末装置でおこなわれる(2)補正処理の手順について詳細に説明する。
【0050】
(1)実施の形態1に係る鑑賞者端末装置の各種処理の手順
図5は、実施の形態1に係る鑑賞者端末装置の手順を示すフローチャートである。同図に示すように、受信処理部31は、製作者端末装置20の送信処理部27によって送信された製作者の固有の視覚特性データおよび製作者のID情報を組み込まれた画像データを受信する(ステップS501)。
【0051】
そして、制御部32は、受信処理部31が受信した画像データから製作者の固有の視覚特性データおよび製作者のID情報を抽出し、視覚特性データ記憶部33に記憶する(ステップS502)。また、制御部32は、画像データおよび製作者の固有の視覚特性データを補正部34に入力する(ステップS503)。
【0052】
ここで、補正部34は、製作者の固有の視覚特性データに基づいて、画像データを補正する(ステップS504)。具体的には、製作者の固有の視覚特性データに基づいて標準的な視覚特性データで製作された画像データと同様のものに補正する。
【0053】
そして、表示処理部35は、補正部34によって補正された画像データを、表示部36で出力するために表示画面を作成する(ステップS505)。最後に、表示部36は、表示制御部35によって作成された表示画面を出力する(ステップS506)。
【0054】
(2)補正処理の手順(ステップS504でおこなわれる補正処理)
次に、上述した鑑賞者端末装置の補正部でおこなわれる補正処理の手順について詳細に説明する。図6は、実施の形態1に係る補正処理の手順を示すフローチャートである。
【0055】
同図に示すように、補正部34は、製作者の分光感度特性で製作された画像データを標準的な分光感度特性で製作された画像データと同様のものに補正する(ステップS601)。具体的には、製作者の分光感度特性が標準的な分光感度特性から逸脱している波長感度の部分について、画像データにおける色差データを補正する。
【0056】
そして、製作者の光量感度特性で製作された画像データを標準的な光量感度特性で製作された画像データと同様のものに補正する(ステップS602)。具体的には、製作者の光量感度特性が標準的な光量感度特性から逸脱している部分について、画像データにおける輝度データを補正する。
【0057】
続いて、製作者の色覚特性に異常があるか判定する(ステップS603)。そして、製作者の色覚特性に異常がある場合には(ステップS603肯定)、製作者の色覚特性で製作された画像データを標準的な色覚特性で製作された画像データと同様のものに補正する(ステップS604)。
【0058】
また、製作者の色覚特性に異常がない場合には(ステップS603否定)、下記のステップS605の処理を実行する。
【0059】
続いて、製作者の視力特性に異常があるか判定する(ステップS605)。そして、製作者の視力特性に異常がある場合には(ステップS605肯定)、製作者の視力特性で製作された画像データを標準的な視力特性で製作された画像データと同様のものに補正する(ステップS606)
【0060】
また、製作者の視力特性に異常がない場合には(ステップS605否定)、補正処理を終了する。
【0061】
上述してきたように、本実施の形態1に係る画像表示システムは、製作者の固有の視覚特性データに基づいて、画像データを補正するので、製作者の視覚特性データに基づいて標準的な視覚特性データで製作された画像データと同様のものに補正することとなり、製作者の意図したとおりに鑑賞者が知覚するように画像を表示することが可能になる。
【0062】
(実施の形態2)
実施の形態2では、製作者によって製作された画像データに製作者の視覚特性データを組み込んで鑑賞者端末装置に送信する製作者端末装置と、受信した画像データから製作者の視覚特性データを抽出し、該抽出された製作者の視覚特性データおよび鑑賞者の視覚特性データに基づいて、画像データを補正する鑑賞者端末装置とからなる画像表示システムについて説明する。
【0063】
なお、ここでは、実施の形態2に係る画像表示システムにおける鑑賞者端末装置の構成を説明した後に、この画像表示システムにおける鑑賞者端末装置による各種処理の手順を説明する。また、本実施の形態2に係る製作者端末装置は、実施の形態1に係る製作者端末装置と同様であるので説明を省略する。
【0064】
<実施の形態2に係る鑑賞者端末装置の構成>
本実施の形態2に係る画像表示システムにおける鑑賞者端末装置の構成を説明する。図7は、本実施の形態2に係る画像表示システムの構成を示すブロック図である。この画像表示システム10における鑑賞者端末装置40は、同図に示すように、実施の形態1に示す鑑賞者端末装置30に比較して、鑑賞者データ入力部41と、視覚データ取得部42および視覚特性データ算出部43と、視覚情報データベース60とを備える点が相違する。
【0065】
鑑賞者データ入力部41は、鑑賞者の年齢の入力を受け付ける処理部である。具体的には、視覚情報データベース60を検索する際の検索項目となる鑑賞者の年齢の受け付けをおこなう。
【0066】
視覚データ取得部42は、鑑賞者の視覚データを取得する処理部である。具体的には、水晶体の透過スペクトルの測定、瞳孔の面積比の測定、色覚検査および視力検査などの測定結果または検査結果の取得をおこなう。
【0067】
視覚特性データ算出部43は、鑑賞者データ入力部41によって入力された鑑賞者の年齢に基づいて視覚情報データベース60から検索された鑑賞者の年齢に対応する統計的な視覚特性データと、視覚データ取得部42によって取得された視覚データから鑑賞者の固有の視覚特性データを算出する処理部である。具体的には、統計的な視覚特性データを用いて、視覚データとして取得された水晶体の透過スペクトルおよび瞳孔の面積比から視覚特性データである分光感度特性および光量感度特性の算出をおこなう。
【0068】
視覚情報データベース60は、年齢および統計的な視覚特性データを対応付けて記憶する処理部である。具体的には、統計的な視覚特性データとして、図2に示すような各年齢層の分光感度特性(図2(a)参照)、光量感度特性(図2(b)参照)、色覚特性および視力特性のデータを年齢と対応付けて記憶している。また、膨大な人数の視覚特性データを格納したデータベースを用いてもよい。
【0069】
<実施の形態2に係る鑑賞者端末装置の各種処理の手順>
次に、本実施の形態2に係る画像表示システムにおける鑑賞者端末装置の各種処理の手順を説明する。なお、(1)画像表示システムにおける鑑賞者端末装置の各種処理の手順を説明した後に、鑑賞者端末装置でおこなわれる(2)補正処理の手順について詳細に説明する。
【0070】
(1)実施の形態2に係る鑑賞者端末装置の各種処理の手順
図8は、実施の形態2に係る鑑賞者端末装置の手順を示すフローチャートである。同図に示すように、受信処理部31は、製作者端末装置20の送信処理部27によって送信された製作者の固有の視覚特性データおよび製作者のID情報を組み込まれた画像データを受信する(ステップS801)。
【0071】
そして、制御部32は、受信処理部31が受信した画像データから製作者の固有の視覚特性データおよび製作者のID情報を抽出し、視覚特性データ記憶部33に記憶する(ステップS802)。また、制御部32は、画像データおよび製作者の固有の視覚特性データを補正部34に入力する(ステップS803)。
【0072】
ここで、補正部34は、製作者の固有の視覚特性データに基づいて、画像データを補正する(ステップS804)。具体的には、製作者の固有の視覚特性データに基づいて標準的な視覚特性データで製作された画像データと同様のものに補正する。
【0073】
続いて、鑑賞者データ入力部41は、鑑賞者の年齢の入力を受け付ける(ステップS805)。また、視覚データ取得部42は、鑑賞者の視覚データを制御部32に入力する(ステップS806)。具体的には、鑑賞者の水晶体の透過スペクトルの測定、瞳孔の面積比の測定、色覚検査および視力検査などの測定結果または検査結果を制御部32に入力する。
【0074】
そして、制御部32は、鑑賞者の年齢に基づいて視覚情報データベース60から統計的な視覚特性データを検索する(ステップS807)。具体的には、鑑賞者の年齢に該当する統計的な視覚特性データ(分光感度特性、光量感度特性、色覚特性および視力特性)を視覚情報データベース60から検索する。
【0075】
続いて、制御部32は、鑑賞者の視覚データおよび統計的な視覚特性データを視覚特性データ算出部43に入力する(ステップS808)。そして、視覚特性データ算出部43は、鑑賞者の統計的な視覚特性データに基づいて鑑賞者の視覚データから鑑賞者の固有の視覚特性データを算出し、制御部32に出力する(ステップS809)。具体的には、統計的な視覚特性データを用いて、視覚データとして取得された水晶体の透過スペクトルおよび瞳孔の面積比から視覚特性データである分光感度特性および光量感度特性を算出する。
【0076】
また、制御部32は、標準的な視覚特性データで製作された画像データおよび鑑賞者の固有の視覚特性データを補正部34に入力する(ステップS810)。
【0077】
ここで、補正部34は、鑑賞者の固有の視覚特性データに基づいて画像データを補正する(ステップS811)。具体的には、標準的な視覚特性データで製作された画像データを鑑賞者の固有の視覚特性データに対応する画像データに補正する。
【0078】
そして、表示処理部35は、補正部34によって補正された画像データを、表示部36で出力するために表示画面を作成する(ステップS812)。最後に、表示部36は、表示制御部35によって作成された表示画面を出力する(ステップS813)。
【0079】
(2)補正処理の手順(ステップS811でおこなわれる補正処理)
次に、上述した鑑賞者端末装置の補正部でおこなわれる補正処理の手順について詳細に説明する。図9は、実施の形態2に係る補正処理の手順を示すフローチャートである。
【0080】
同図に示すように、補正部34は、標準的な分光感度特性で製作された画像データを鑑賞者の分光感度特性に対応する画像データに補正する(ステップS901)。具体的には、標準的な分光感度特性が鑑賞者の分光感度特性から逸脱している波長感度の部分について、画像データにおける色差データを補正する。
【0081】
そして、標準的な光量感度特性で製作された画像データを鑑賞者の光量感度特性に対応する画像データに補正する(ステップS902)。具体的には、標準的な光量感度特性が鑑賞者の光量感度特性から逸脱している部分について、画像データにおける輝度データを補正する。
【0082】
続いて、鑑賞者の色覚特性に異常があるか判定する(ステップS903)。そして、鑑賞者の色覚特性に異常がある場合には(ステップS903肯定)、標準的な色覚特性で製作された画像データを鑑賞者の色覚特性に対応する画像データに補正する(ステップS904)。
【0083】
また、鑑賞者の色覚特性に異常がない場合には(ステップS903否定)、下記のステップS905の処理を実行する。
【0084】
続いて、鑑賞者の視力特性に異常があるか判定する(ステップS905)。そして、鑑賞者の視力特性に異常がある場合には(ステップS905肯定)、標準的な視力特性で製作された画像データを鑑賞者の視力特性に対応する画像データに補正する(ステップS906)。
【0085】
また、鑑賞者の視力特性に異常がない場合には(ステップS905否定)、補正処理を終了する。
【0086】
上述してきたように、本実施の形態2に係る画像表示システムは、製作者の視覚特性データおよび鑑賞者の視覚特性に基づいて画像データを補正するので、製作者によって製作された画像データを鑑賞者の視覚特性データによって製作された画像データと同様のものに補正することとなり、製作者の意図したとおりに鑑賞者が知覚するように画像を表示することが可能になる。
【0087】
(実施の形態3)
実施の形態3では、製作者によって製作された画像データに製作者の視覚特性データを組み込んで鑑賞者端末装置に送信する製作者端末装置と、該受信した画像データから製作者の視覚特性データを抽出し、鑑賞者の視覚特性に対して製作者の視覚特性が逸脱している部分を相対的補正データとして算出し、該算出された相対的補正データに基づいて、製作者によって製作された画像データを補正する鑑賞者端末装置からなる画像表示システムについて説明する。
【0088】
なお、ここでは、実施の形態3に係る画像表示システムにおける鑑賞者端末装置の構成を説明した後に、この画像表示システムにおける鑑賞者端末装置による各種処理の手順を説明する。また、本実施の形態3に係る製作者端末装置は、実施の形態1に係る製作者端末装置と同様であるので説明を省略する。
【0089】
<実施の形態3に係る鑑賞者端末装置の構成>
本実施の形態3に係る画像表示システムにおける鑑賞者端末装置の構成を説明する。図10は、本実施の形態3に係る画像表示システムの構成を示すブロック図である。この画像表示システム10における鑑賞者端末装置50は、同図に示すように、実施の形態1または2に示す鑑賞者端末装置30または鑑賞者端末装置40に比較して、相対的補正データ算出部51を備える点が相違する。つまり、鑑賞者の視覚特性に対して製作者の視覚特性が逸脱している部分を相対的補正データとして算出する相対的補正データ算出部51を備える。
【0090】
<実施の形態3に係る鑑賞者端末装置の各種処理の手順>
次に、本実施の形態3に係る画像表示システムにおける鑑賞者端末装置の各種処理の手順を説明する。なお、(1)画像表示システムにおける鑑賞者端末装置の各種処理の手順を説明した後に、鑑賞者端末装置でおこなわれる(2)補正処理の手順について詳細に説明する。
【0091】
(1)実施の形態3に係る鑑賞者端末装置の各種処理の手順
図11は、実施の形態3に係る鑑賞者端末装置の手順を示すフローチャートである。同図に示すように、受信処理部31は、製作者端末装置20の送信処理部27によって送信された製作者の固有の視覚特性データおよび製作者のID情報を組み込まれた画像データを受信する(ステップS1101)。
【0092】
続いて、制御部32は、受信処理部31が受信した画像データから製作者の固有の視覚特性データおよび製作者のID情報を抽出して視覚特性データ記憶部33に記憶する(ステップS1102)。
【0093】
また、鑑賞者データ入力部41は、鑑賞者の年齢の入力を受け付ける(ステップS1103)。続いて、視覚データ取得部42は、鑑賞者の視覚データを制御部32に入力する(ステップS1104)。具体的には、鑑賞者の水晶体の透過スペクトルの測定、瞳孔の面積比の測定、色覚検査および視力検査などの測定結果または検査結果を制御部32に入力する。
【0094】
そして、制御部32は、鑑賞者の年齢に基づいて視覚情報データベース60から統計的な視覚特性データを検索する(ステップS1105)。具体的には、鑑賞者の年齢に該当する統計的な視覚特性データ(分光感度特性、光量感度特性、色覚特性および視力特性)を視覚情報データベース60から検索する。
【0095】
続いて、制御部32は、鑑賞者の視覚データおよび統計的な視覚特性データを視覚特性データ算出部43に入力する(ステップS1106)。その後、視覚特性データ算出部43は、鑑賞者の統計的な視覚特性データに基づいて鑑賞者の視覚データから鑑賞者の固有の視覚特性データを算出し、制御部32に出力する(ステップS1107)。具体的には、鑑賞者の統計的な視覚特性データを用いて、視覚データとして取得された水晶体の透過スペクトルおよび瞳孔の面積比から視覚特性データである分光感度特性および光量感度特性を算出する。
【0096】
そして、制御部32は、画像データ、製作者の固有の視覚特性データおよび鑑賞者の固有の視覚特性データを相対的補正データ算出部51に入力する(ステップS1108)。続いて、相対的補正データ算出部51は、製作者の固有の視覚特性データおよび鑑賞者の固有の視覚特性データに基づいて相対的補正データを算出し、該算出した相対的補正データおよび画像データを補正部51に入力する(ステップS1109)。
【0097】
ここで、補正部34は、相対的補正データ算出部51によって算出された相対的補正データに基づいて、画像データを補正する(ステップS1110)。
【0098】
そして、表示処理部35は、補正部34によって補正された画像データを、表示部36で出力するために表示画面を作成する(ステップS1111)。最後に、表示部36は、表示制御部35によって作成された表示画面を出力する(ステップS1112)。
【0099】
(2)補正処理の手順(ステップS1110でおこなわれる補正処理)
次に、上述した鑑賞者端末装置の補正部でおこなわれる補正処理の手順について詳細に説明する。図12は、実施の形態3に係る補正処理の手順を示すフローチャートである。
【0100】
同図に示すように、補正部34は、製作者の分光感度特性で製作された画像データを鑑賞者の分光感度特性に対応する画像データに補正する(ステップ1201)。具体的には、製作者の分光感度特性が鑑賞者の分光感度特性から逸脱している波長感度の部分について、画像データにおける色差データを補正する。
【0101】
そして、製作者の光量感度特性で製作された画像データを鑑賞者の光量感度特性に対応する画像データに補正する(ステップS1202)。具体的には、製作者の光量感度特性が鑑賞者の光量感度特性から逸脱している部分について、画像データにおける輝度データを補正する。
【0102】
続いて、色覚特性に相対的な逸脱があるか判定する(ステップS1203)。そして、色覚特性に相対的な逸脱がある場合には(ステップS1203肯定)、製作者の色覚特性で製作された画像データを鑑賞者の色覚特性に対応する画像データに補正する(ステップS1204)。
【0103】
また、色覚特性に相対的な逸脱がない場合には(ステップS1203否定)、下記のステップS1205の処理を実行する。
【0104】
続いて、視力特性に相対的な逸脱があるか判定する(ステップS1205)。そして、視力特性に相対的な逸脱がある場合には(ステップS1205肯定)、製作者の視力特性で製作された画像データを鑑賞者の視力特性に対応する画像データに補正する(ステップS1206)。
【0105】
また、視力特性に相対的な逸脱がない場合には(ステップS1205否定)、補正処理を終了する。
【0106】
上述してきたように、本実施の形態3に係る画像表示システムは、鑑賞者の視覚特性に対して製作者の視覚特性が逸脱している部分を相対的補正情報として算出し、該算出した相対的補正情報に基づいて画像データを補正するので、製作者の視覚特性データおよび鑑賞者の視覚特性データの逸脱を一度の処理で補正することとなり、補正処理を効率的に動作させ、製作者の意図したとおりに鑑賞者が知覚するように画像を表示することが可能になる。
【0107】
なお、実施の形態1〜3では、製作者または鑑賞者の視覚特性データとして、分光感度特性、光量感度特性、色覚特性および視力特性について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、透過スペクトル特性および散乱スペクトル特性についても同様に適用することができる。
【0108】
また、実施の形態1〜3では、製作者および/または鑑賞者の固有の視覚特性データを算出し、該算出したデータを視覚特性データとして用いた場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、統計的な視覚特性データを視覚特性データとして用いる場合についても同様に適用することができる。
【0109】
(実施の形態4)
ところで、上記実施の形態1〜3で説明した画像表示システムにおける製作者端末装置および/または鑑賞者端末装置は、あらかじめ用意されたプログラムをパーソナル・コンピュータやワークステーションなどのコンピュータシステムで実行することによって実現することができる。そこで、本実施の形態4では、上記実施の形態1〜3で説明した製作者端末装置および/または鑑賞者端末装置からなる画像表示システムと同様の機能を有する画像表示プログラムを実行するコンピュータシステムについて説明する。
【0110】
図13は、本実施の形態4に係るコンピュータシステムの構成を示すシステム構成図であり、図14は、このコンピュータシステムにおける本体部の構成を示すブロック図である。図13に示すように、本実施の形態4に係るコンピュータシステム100は、本体部101と、本体部101からの指示によって表示画面102aに画像などの情報を表示するためのディスプレイ102と、このコンピュータシステム100に種々の情報を入力するためのキーボード103と、ディスプレイ102の表示画面102a上の任意の位置を指定するためのマウス104とを備える。
【0111】
また、このコンピュータシステム100における本体部101は、図14に示すように、CPU121と、RAM122と、ROM123と、ハードディスクドライブ(HDD)124と、CD−ROM109を受け入れるCD−ROMドライブ125と、フレキシブルディスク(FD)108を受け入れるFDドライブ126と、ディスプレイ102、キーボード103並びにマウス104を接続するI/Oインターフェース127と、ローカルエリアネットワークまたは広域エリアネットワーク(LAN/WAN)106に接続するLANインターフェース128とを備える。
【0112】
さらに、このコンピュータシステム100には、インターネットなどの公衆回線107に接続するためのモデム105が接続されるとともに、LANインターフェース128およびLAN/WAN106を介して、他のコンピュータシステム(PC)111、サーバ112並びにプリンタ113などが接続される。
【0113】
そして、このコンピュータシステム100は、所定の記録媒体に記録された画像表示プログラムを読み出して実行することで製作者端末装置および/または鑑賞者端末装置からなる画像表示システムを実現する。ここで、所定の記録媒体とは、フレキシブルディスク(FD)108、CD−ROM109、MOディスク、DVDディスク、光磁気ディスク、ICカードなどの「可搬用の物理媒体」の他に、コンピュータシステム100の内外に備えられるハードディスクドライブ(HDD)124や、RAM122、ROM123などの「固定用の物理媒体」、さらに、モデム105を介して接続される公衆回線107や、他のコンピュータシステム111並びにサーバ112が接続されるLAN/WAN106などのように、プログラムの送信に際して短期にプログラムを保持する「通信媒体」など、コンピュータシステム100によって読み取り可能な製作者端末装置および/または鑑賞者端末装置からなる画像表示システムをコンピュータに実行させる画像表示プログラムを記録する、あらゆる記録媒体を含むものである。
【0114】
すなわち、画像表示プログラムは、上記した「可搬用の物理媒体」、「固定用の物理媒体」、「通信媒体」などの記録媒体に、コンピュータ読み取り可能に記録されるものであり、コンピュータシステム100は、このような記録媒体から画像表示プログラムを読み出して実行することで製作者端末装置および/または鑑賞者端末装置からなる画像表示システムを実現する。なお、画像表示プログラムは、コンピュータシステム100によって実行されることに限定されるものではなく、他のコンピュータシステム111またはサーバ112が画像表示プログラムを実行する場合や、これらが協働して画像表示プログラムを実行するような場合にも、本発明を同様に適用することができる。
【0115】
なお、実施の形態4では、実施の形態1〜3で説明した画像表示システムが画像表示プログラムとして実行される際に、所定の記録媒体に記録して実行する場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、製作者の視覚特性が反映された媒体を介してリアルタイムで画像データを送信する場合についても同様に適用することができる。
【0116】
(付記1)製作者によって製作された画像データを製作者端末装置から鑑賞者端末装置へ送信し、該画像データを補正して表示する画像表示システムであって、前記製作者端末装置は、前記製作者によって製作された画像データに少なくとも当該製作者の視覚特性情報を組み込む組込手段を備え、
前記鑑賞者端末装置は、前記組込手段によって前記製作者の視覚特性情報を組み込まれた画像データを受信し、該受信した画像データから前記製作者の視覚特性情報を抽出する抽出手段と、
少なくとも前記抽出手段によって抽出された前記製作者の視覚特性情報に基づいて、前記画像データを補正する補正手段と、
を備えたことを特徴とする画像表示システム。
【0117】
(付記2)前記補正手段は、前記抽出手段によって抽出された前記製作者の視覚特性情報に加えて、鑑賞者の視覚特性情報をも用いて、前記画像データを補正することを特徴とする付記1に記載の画像表示システム。
【0118】
(付記3)前記鑑賞者端末装置は、
前記鑑賞者の視覚特性情報に対して前記製作者の視覚特性情報が逸脱している部分を相対的補正情報として算出する相対的補正情報算出手段を備え、
前記補正手段は、前記相対的補正情報算出手段によって算出された相対的補正情報に基づいて、前記画像データを補正することを特徴とする付記2に記載の画像表示システム。
【0119】
(付記4)前記製作者端末装置は、
前記製作者の年齢の入力を受け付ける入力受付手段と、
年齢および統計的な視覚特性情報を対応付けて記憶する視覚情報記憶手段と、を備え、
前記組込手段は、前記製作者によって製作された画像データに、前記入力受付手段によって入力を受け付けられた前記製作者の年齢に基づいて前記視覚情報記憶手段から検索された前記製作者の年齢に対応する統計的な視覚特性情報を組み込むことを特徴とする付記1、2または3に記載の画像表示システム。
【0120】
(付記5)前記鑑賞者端末装置は、
前記鑑賞者の年齢の入力を受け付ける入力受付手段と、
年齢および統計的な視覚特性情報を対応付けて記憶する視覚情報記憶手段と、を備え、
前記補正手段は、前記入力受付手段によって入力を受け付けられた前記鑑賞者の年齢に基づいて前記視覚情報記憶手段から検索された前記鑑賞者の年齢に対応する統計的な視覚特性情報と、前記製作者の年齢に対応する統計的な視覚特性情報に基づいて、前記画像データを補正することを特徴とする付記2、3または4に記載の画像表示システム。
【0121】
(付記6)前記製作者端末装置および/または前記鑑賞者端末装置は、
前記製作者または前記鑑賞者の視覚情報を取得する視覚情報取得手段と、
前記視覚情報取得手段によって取得された前記製作者または前記鑑賞者の視覚情報と、前記製作者または前記鑑賞者の統計的な視覚特性情報とから前記製作者または前記鑑賞者の固有の視覚特性情報を算出する視覚特性情報算出手段と、をさらに備え、
前記組込手段は、前記製作者によって製作された画像データに前記視覚特性算出手段によって算出された前記製作者の固有の視覚特性情報を組み込み、
前記補正手段は、前記製作者の固有の視覚特性情報および前記視覚特性情報算出手段によって算出された前記鑑賞者の固有の視覚特性情報に基づいて、前記画像データを補正することを特徴とする付記4または5に記載の画像表示システム。
【0122】
(付記7)前記製作者端末装置における前記組込手段は、
前記製作者を一意に識別するためのID情報をさらに組み込み、
前記鑑賞者端末装置における前記抽出手段は、
前記組込手段によって前記画像データに組み込まれた前記製作者のID情報および前記視覚特性情報を抽出し、該抽出した前記製作者のID情報および前記視覚特性情報を対応付けて記憶することを特徴とする付記1〜6のいずれか一つに記載の画像表示システム。
【0123】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、製作者によって製作された画像データに少なくとも製作者の視覚特性情報を組み込み、製作者の視覚特性情報を組み込まれた画像データを受信し、受信した画像データから製作者の視覚特性情報を抽出し、少なくとも製作者の視覚特性情報に基づいて、画像データを補正することとしたので、製作者の視覚特性データに基づいて標準的な視覚特性データで製作された画像データと同様のものに補正することができる。これにより、製作者の意図したとおりに鑑賞者が知覚するように画像を表示することができる。
【0124】
また、本発明によれば、製作者の視覚特性情報に加えて、鑑賞者の視覚特性情報をも用いて、画像データを補正することとしたので、製作者によって製作された画像データを鑑賞者の視覚特性データによって製作された画像データと同様のものに補正することができる。これにより、製作者の意図したとおりに鑑賞者が知覚するように画像を表示することができる。
【0125】
また、本発明によれば、鑑賞者の視覚特性情報に対して製作者の視覚特性情報が逸脱している部分を相対的補正情報として算出し、算出された相対的補正情報に基づいて、画像データを補正することとしたので、製作者の視覚特性データおよび鑑賞者の視覚特性データの逸脱を一度の処理で補正することができる。これにより、補正処理を効率的に動作させ、製作者の意図したとおりに鑑賞者が知覚するように画像を表示することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1に係る画像表示システムの構成を示すブロック図である。
【図2】視覚情報データベースに記憶される情報の構成例を説明するための図である。
【図3】製作者のID情報を説明するための図である。
【図4】実施の形態1に係る製作者端末装置の手順を示すフローチャートである。
【図5】実施の形態1に係る鑑賞者端末装置の手順を示すフローチャートである。
【図6】実施の形態1に係る補正処理の手順を示すフローチャートである。
【図7】実施の形態2に係る画像表示システムの構成を示すブロック図である。
【図8】実施の形態2に係る鑑賞者端末装置の手順を示すフローチャートである。
【図9】実施の形態2に係る補正処理の手順を示すフローチャートである。
【図10】実施の形態3に係る画像表示システムの構成を示すブロック図である。
【図11】実施の形態3に係る鑑賞者端末装置の手順を示すフローチャートである。
【図12】実施の形態3に係る補正処理の手順を示すフローチャートである。
【図13】本実施の形態4に係るコンピュータシステムの構成を示すシステム構成図である。
【図14】図13に示したコンピュータシステムにおける本体部の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
10 画像表示システム
20 製作者端末装置
21 製作者データ入力部
22 視覚データ取得部
23 テーブル
24 視覚特性データ算出部
25 画像データ入力部
26 制御部
27 送信処理部
30、40、50 鑑賞者端末装置
31 受信処理部
32 制御部
33 視覚特性データ記憶部
34 補正部
35 表示制御部
36 表示部
41 鑑賞者データ入力部
42 視覚データ取得部(鑑賞者)
43 視覚特性データ算出部
51 相対的補正データ算出部
60 視覚情報データベース

Claims (3)

  1. 製作者によって製作された画像データを製作者端末装置から鑑賞者端末装置へ送信し、該画像データを補正して表示する画像表示システムであって、
    前記製作者端末装置は、前記製作者によって製作された画像データに少なくとも当該製作者の視覚特性情報を組み込む組込手段を備え、
    前記鑑賞者端末装置は、前記組込手段によって前記製作者の視覚特性情報を組み込まれた画像データを受信し、該受信した画像データから前記製作者の視覚特性情報を抽出する抽出手段と、
    少なくとも前記抽出手段によって抽出された前記製作者の視覚特性情報に基づいて、前記画像データを補正する補正手段と、
    を備えたことを特徴とする画像表示システム。
  2. 前記補正手段は、前記抽出手段によって抽出された前記製作者の視覚特性情報に加えて、鑑賞者の視覚特性情報をも用いて、前記画像データを補正することを特徴とする請求項1に記載の画像表示システム。
  3. 前記鑑賞者端末装置は、
    前記鑑賞者の視覚特性情報に対して前記製作者の視覚特性情報が逸脱している部分を相対的補正情報として算出する相対的補正情報算出手段を備え、
    前記補正手段は、前記相対的補正情報算出手段によって算出された相対的補正情報に基づいて、前記画像データを補正することを特徴とする請求項2に記載の画像表示システム。
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