JP2004155471A - 流体荷役装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】流体荷役装置において、アーム内管路に流体を保持している状態でも流体を排出した状態でも、容易に装置のバランスをとることができるようにする。
【解決手段】立上り管3、インボードアーム2、アウトボードアーム7を備えるローディングアーム1において、基台50に固定された立上り管3の上端に2軸スイベルジョイント5を設けて水平軸及び鉛直軸回りに回動可能としたインボードアーム2の後端にバランスアーム4を延設する。そしてバランスアーム4の軸方向に沿って可動なバランスウエイト12を配設し、バランス調整機構11を設けて、バランスウエイト12を移動する。ローディングアーム1の重心位置の変動に応じて、バランスウエイト12を移動して重心のバランスをとる。
【選択図】 図1
【解決手段】立上り管3、インボードアーム2、アウトボードアーム7を備えるローディングアーム1において、基台50に固定された立上り管3の上端に2軸スイベルジョイント5を設けて水平軸及び鉛直軸回りに回動可能としたインボードアーム2の後端にバランスアーム4を延設する。そしてバランスアーム4の軸方向に沿って可動なバランスウエイト12を配設し、バランス調整機構11を設けて、バランスウエイト12を移動する。ローディングアーム1の重心位置の変動に応じて、バランスウエイト12を移動して重心のバランスをとる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、流体荷役装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、石油類や液体薬品など種々の流体を、固定タンクなどの流体貯蔵槽と、例えばタンクローリーやタンカーなどの流体運搬手段との間で、流体を移送する流体荷役装置として、ローディングアームが広く用いられている。これらのローディングアームは、固定された中空パイプの上端にスイベルジョイントなどの回動管継手により連結された中空の回動アームを形成し、その先端の流体吐出口を流体の移送先と連結して、流体移送路を形成し、移送を行うものである。
回動アームは一般に長尺なので、円滑に稼動させるために、回動アームの後端側からバランス用アームを延設し、その上にバランスウエイトを設ける場合がある。バランスウエイトは、小型や手動式のローディングアームではバランス用アームに固定されていた。
また、回動アームの回動に伴うローディングアームの重心の変化に応じて、その変化を相殺するようにバランスウエイトを移動可能としたものが知られている。例えば、特許文献1には、バランス用アームと回動アームの間に平行リンク機構を設け、バランスウエイトを所定のロッド上に固定することにより、回動アームの角度変化しても重心が一定に保たれる装置が記載されている。
【0003】
【特許文献1】
実開昭63−42600号公報(第4−9頁、図1−6)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような従来の流体荷役装置では、以下のような問題があった。
図4は、このような従来技術の流体荷役装置の一例に係るローディングアーム100を説明するための正面説明図である。
ローディングアーム100の概略構成は、立上り管3、2軸スイベルジョイント5、インボードアーム2、スイベルジョイント6、アウトボードアーム70、バランスアーム4およびバランスウエイト63からなる。
【0005】
立上り管3は、基台50上に鉛直上向きに立設された中空管である。その下端部には、管継手3aが設けられ、流体供給源(図示略)と接続されている、その上端には、2軸スイベルジョイント5が設けられている。
2軸スイベルジョイント5は、管路のシール性を維持しながら、鉛直軸および水平軸回りに回動可能とされた回動管継手であり、それぞれ独立のスイベルジョイントからなる水平回転部5aおよび鉛直回転部5bを曲げ角90°の屈曲管で接合したものである。そして、水平回転部5aが立上り管3の上端に接続されている。
【0006】
インボードアーム2は、2軸スイベルジョイント5の鉛直回転部5bに一方の端部を接続して立上り管3と連結された中空管であり、他方の端部には、1軸方向に回動するスイベルジョイント6が設けられている。
【0007】
アウトボードアーム70は、スイベルジョイント6にパイプ7aを接続し、パイプ70aの他端にスイベルジョイント70bを介して屈曲パイプ70cを接続し、屈曲パイプ70cの他端にスイベルジョイント70dを介して吐出パイプ70eを接続した中空連結管から構成されている。アウトボードアーム70は、スイベルジョイント6により水平軸回りの回動可能なので、2軸スイベルジョイント5の作用により、3軸回りの回動が可能となっているが、スイベルジョイント70b、70dを備えることにより、吐出パイプ70eの姿勢と、吐出口70fの位置とをさらに細かく変えられるようになっている。
吐出パイプ70eの他端には、適宜の管継手を備える吐出口70fが設けられている。
【0008】
バランスアーム4は、インボードアーム2の、2軸スイベルジョイント5に接続された側の端部にインボードアーム2の延びる方向に略平行な後方方向に延設された棒状または管状のアーム部材である。
バランスウエイト63は、例えば、鋼板などを重ねて適宜の質量に調整された重錘であり、ボルト60、ナット61などによって、2軸スイベルジョイント5からバランスアーム4の延設方向において距離D0の位置に固定されている。
【0009】
このようなローディングアーム100によれば、アウトボードアーム70を稼動させながら、所定の流体移送先に連結してから、立上り管3、インボードアーム2、アウトボードアーム70からなるアーム内管路内に流体を送出することにより流体移送が行われる。
【0010】
バランスウエイト63の固定位置D0は、アウトボードアーム70を移動しやすいように、例えば、図4に示したようにインボードアーム2が水平方向を向いている状態で、ローディングアーム100の重心が立上り管3の軸線上に来るように設定される。その結果、ローディングアーム100の質量が大きくても、軽負荷で2軸スイベルジョイント5回りの回動を行うことが可能となっている。
【0011】
ところがローディングアーム100では、例えば、複数のタンクローリーなどに次々に流体を移送する場合でも、毎回、アーム内管路から流体を排出し、中を空にしなければならず、そのための作業時間がかかっていた。
吐出口7fにバルブなどを設けて、流体をアーム内管路内に保持したまま、移送先を変えるようにすれば、その作業時間が節約できるが、その状態では、ローディングアーム100の重心がずれてしまい、インボードアーム2、アウトボードアーム70などを回動させるための負荷が増大して作業性が悪化するという問題があった。特に手動式の場合、人力では作業できない場合も出てくるので、アーム内管路の長さを短くする必要があり、動作半径の大きいローディングアームが得られないという問題があった。
【0012】
一方、特許文献1に記載の技術では、回動アームの角度変化により重心が一定するものの、回動アーム内に流体がある場合とない場合との重心変化には対応できなかった。流体荷役作業では、必ずその2つの場合が混在するので、一方の場合の作業性が必ず劣ったものとなるという問題があった。また、手動式の場合には、上記と同じ問題があった。さらに、平行リンク機構が必要とされるため、装置が複雑化、大型化するという問題があった。
【0013】
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであって、アーム内管路に流体を保持している状態でも流体を排出した状態でも、容易に装置のバランスをとることができる流体荷役装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明では、流体供給源に接続されて鉛直方向に延ばされた固定管路と、該固定管路の上端に第1の回動管継手を介して回動可能に連結された第1管路と、該第1管路の先端に第2の回動管継手を介して回動可能に連結された第2管路とを備える流体荷役装置であって、前記第1管路の後端側に、該第1管路の延長方向の軸線に対して略平行にアーム部材が延設され、該アーム部材の延設方向に沿って重錘を移動して、装置の重心位置を調整するバランス調整機構が設けられた構成とする。
この発明によれば、重錘をアーム部材の延設方向に沿って移動するバランス調整機構が設けられているので、第1管路および第2管路内の流体の有無などによる装置の重心位置の変化があっても容易に重心位置を調整することができ、第1管路および第2管路を低負荷で回動することができる。
【0015】
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の流体荷役装置において、前記バランス調整機構が、重錘を移動するスクリュージャッキを備え、該スクリュージャッキの入力軸を無端ループ状の巻き掛け部材によって手動で回転駆動することが可能とされた構成とする。
この発明によれば、スクリュージャッキにより、低負荷で重錘を移動でき、巻き掛け部材によってスクリュージャッキの入力軸を回転駆動するので、構成が簡素であり、手動操作が容易となる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下では、本発明の実施の形態を、添付図面を参照して説明する。すべての図面において、同一または相当する部材は同一符号を付し、従来の技術と重複する説明は省略する。
図1は、本発明の実施形態に係るローディングアーム1の概略構成を説明するための正面説明図である。
ローディングアーム1(流体荷役装置)の概略構成は、立上り管3(固定管路)、2軸スイベルジョイント5(第1の回動管継手)、インボードアーム2(第1管路)、スイベルジョイント6(第2の回動管継手)、アウトボードアーム7(第2管路)、バランスアーム4(アーム部材)およびバランス調整部10からなる。すなわち、ローディングアーム1は、従来技術に係るローディングアーム100のアウトボードアーム70をアウトボードアーム7に代え、バランスアーム4に固定されたバランスウエイト63に代えてバランス調整部10を設けたものである。
【0017】
アウトボードアーム7は、アウトボードアーム70の吐出口7fに代えて、吐出パイプ7eの先端に、バルブレバー8aで開閉可能なバルブ8(開閉弁)による吐出口を設けたものである。
バランス調整部10は、バランス調整機構11、バランスウエイト12(重錘)およびガイドロッド13からなる。
【0018】
バランス調整機構11は、スクリュージャッキ30、チェーンホイール23およびチェーン22(巻き掛け部材)からなる。
図2は、バランス調整機構11の概略構成を説明するための斜視部分断面図である。
スクリュージャッキ30は、入力軸の回転を、例えばウォームギヤによって減速し、入力軸と直交する方向に出力軸が進退するように駆動可能とされたものである。出力軸の駆動方式には、例えば、ボールねじ方式、台形ねじ方式などがあるが、どのような方式を採用してもよい。
【0019】
本実施形態では、台形ねじ方式を採用している。すなわち、ジャッキケース18に、ウォーム15aが形成されたウォーム軸15(入力軸)と、外周部にウォーム15aと噛み合ウォームホイール歯形が形成され、内周部に回転中心と同軸な雌ねじが形成されたウォームホイール16とが、それぞれ、軸受20およびスラスト軸受19により、互いに回転軸が直交するように配設されている。そして、外周に雄ねじが形成されたスクリュー軸17(出力軸)がウォームホイール16の雌ねじの回転によって軸方向に進退可能とされた状態で、ウォームホイール16と螺合されている。
スクリュー軸17の端部には軸取付部17aが設けられ、バランスウエイト12とボルト締結可能とされている。
【0020】
チェーンホイール23は、ウォーム軸15に結合されて、ウォーム軸15を回転駆動するためのものである。
チェーン22は、チェーンホイール23を巻き掛け駆動するために、チェーンホイール23のスプロケットに噛み合う構成とされ、チェーンホイール23の外周より長い周長を有する無端ループ状とされている。
【0021】
このように構成されたバランス調整機構11は、スクリュー軸17の進退方向がバランスアーム4と平行方向となる姿勢で、バランスアーム4の中間部に固定されている。そして、チェーン22がローディングアーム1の回動の操作を行う作業者が操作可能な位置で鉛直下方に垂れ下がるようになっている。
【0022】
バランスウエイト12は、バランス調整機構11の軸取付部17aにより固定することができ、バランスアーム4に沿って移動可能であれば、どのような材質、形状の重錘であってもよく、またどのような取付方法を採用してもよい。例えば、鉄板などを複数重ねて適宜の質量に調整された重錘に貫通孔を設けてボルト・ナットで固定され、その貫通孔にはバランスアーム4の中心軸線に平行に固定された所定長さのガイドロッド13が摺動可能に挿通されている。そして、適宜の取付部を備えることにより軸取付部17aとボルト締結され、スクリュー軸17と一体に移動することが可能となっている。
ガイドロッド13の両端部には、バランスウエイト12の抜け止めが施されており、バランスウエイト12の可動範囲を規制している。
【0023】
次に、本発明の実施形態に係るローディングアーム1の作用について説明する。
ローディングアーム1によれば、チェーン22により、手動でチェーンホイール23を回転させて、スクリュージャッキ30のスクリュー軸17を進退させることができる。そして、バランスウエイト12をバランスアーム4に沿って移動させ、ローディングアーム1の水平軸回りの回動支点となっている2軸スイベルジョイント5からの距離を変えることができる。そのようにして、バランスウエイト12を移動させることにより、ローディングアーム1の重心位置を調整することができる。
【0024】
したがって、ローディングアーム1の回動などの作業時に、バランスウエイト12を移動させ、ローディングアーム1の重心位置を適宜の位置に移動させることができる。そこで、ローディングアーム1の重心位置を立上り管3および2軸スイベルジョイント5を通る鉛直軸上に移動させることにより、ローディングアーム1の2軸スイベルジョイント5回りのモーメントがつりあい、インボードアーム2およびアウトボードアーム7の回動作業を軽快に行うことができる。
【0025】
また、このような回動作業に伴い、ローディングアーム1の重心位置がずれていく場合であっても、チェーン22を操作することにより、常時、最適の位置にバランスウエイト12を調整することが可能である。このような操作は、ローディングアーム1を操作する作業者が行うことができるので、作業の負荷変化を作業者が感知しながら、作業負荷がより軽快になるように微調整することができるという利点がある。その結果、作業性が著しく向上する。
【0026】
このような作業時の重心位置変動の一例として、ローディングアーム1内の流体の有無が挙げられる。
流体荷役は、例えばタンクローリーなどの荷役先とアウトボードアーム7を接続するまでは、図1に示したように、インボードアーム2、アウトボードアーム7内が空の状態で移動される。このとき、ローディングアーム1の重心を2軸スイベルジョイント5の両側で分けて考え、アウトボードアーム7側では、2軸スイベルジョイント5から水平距離d1の位置G1であり、バランスウエイト12側では、バランスウエイト12の重心位置にほぼ等しい位置G1であるとする。このとき、それぞれの側の質量から、てこの原理により定まる位置D1(第1の位置)に、バランスウエイト12を移動することにより、重心のバランスを保つことができる。
【0027】
次に、流体の送出が開始されると、図3に示したように、ローディングアーム1およびアウトボードアーム7内に、流体40が満たされ、アウトボードアーム7側の重心が水平距離d2(d2>d1)となる位置G2に変化する。このとき、チェーン22を操作して、バランスウエイト12を位置D2(第2の位置、D2>D1)に移動することにより、重心のバランスを保つことができる。
【0028】
したがって、その流体の荷役が終了したあとで、例えば同じ流体を別のタンクローリーなどに荷役する場合、まずバルブレバー8aを操作してバルブ8を閉鎖してから、アウトボードアーム7を切り離し、流体のローディングアーム1内に保持したまま、アウトボードアーム7を別の荷役先に移動して、接続することが可能となる。
その結果、同じ流体を連続して荷役する場合、アウトボードアーム7を荷役先から切り離して別の荷役先に接続しなおす間で、ローディングアーム1内の流体をいったん退避する作業を省略することができ、作業時間を短縮することができる。
【0029】
また、バランスウエイト12の可動範囲をあらかじめ、ローディングアーム1の可動部分の内部に流体40が排出された状態(図1参照)と流体40で満たされる状態(図3参照)とにそれぞれ相当する位置D1、D2を移動限度としておけば、それぞれの状態で、移動限度いっぱいまでバランスウエイト12を移動させれば最適のバランス位置となる。その結果、作業者は、バランスウエイト12を一方向へ移動限度まで送るだけで、それぞれの作業状態に応じた最適な重心のバランスが得られるから、調整作業が簡素となり、熟練していない作業者でも容易かつ迅速に作業を行うことができる利点がある。
【0030】
このように、本実施形態に係るローディングアーム1によれば、作業者による手動操作が可能な簡素なバランス調整機構11を設けることにより、ローディングアーム1の重心位置の変動に応じてきわめて容易にその重心位置を調整することができ、流体荷役作業の作業効率を格段に向上させることができる。
【0031】
なお、上記の説明では、バランス調整機構11にスクリュージャッキ30を用いた例で説明したが、バランスウエイト12を容易に移動させることができれば、スクリュージャッキに限るものではない。例えば、適宜の歯車減速機を備えたピニオンラック機構などを採用してもよい。
【0032】
また、上記の説明では、バランス調整機構11を手動駆動する例で説明したが、モータなどの機械力を用いて駆動してもよいことは言うまでもない。したがって、バランス調整機構11は、例えば電動アクチュエータなどで構成してもよい。
【0033】
また、上記の説明では、ローディングアーム1の重心位置を、2軸スイベルジョイント5を通る鉛直軸上に調整する例で説明したが、そのようにすれば、最も負荷が軽くなるからであって、調整位置がその近傍であっても低負荷となることは言うまでもない。したがって、厳密な位置調整が必要というわけではない。
【0034】
【発明の効果】
以上に述べたように、請求項1に記載の発明では、荷役中に、種々の原因による装置の重心位置の変化、例えば、第1管路および第2管路内の流体の有無による重心位置の変化、が起きても、容易に重心位置を調整することができ、第1管路および第2管路を低負荷で回動することができるから、流体荷役の作業性が向上することができるという効果を奏する。
【0035】
請求項2に記載の発明では、スクリュージャッキと巻き掛け部材とにより、重錘を低負荷で移動できるので、簡素な構成で手動操作が容易となるから、簡素で作業性が向上された流体荷役装置とすることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るローディングアームの概略構成を説明するための正面説明図である。
【図2】本発明の実施形態に係るバランス調整機構の概略構成を説明するための斜視部分断面図である。
【図3】本発明の実施形態に係るローディングアームの作用を説明するための正面説明図である。
【図4】従来の技術の一例に係るローディングアームを説明するための正面説明図である。
【符号の説明】
1 ローディングアーム(流体荷役装置)
2 インボードアーム(第1管路)
3 立上り管(固定管路)
4 バランスアーム(アーム部材)
5 2軸スイベルジョイント(第1の回動管継手)
6 スイベルジョイント(第2の回動管継手)
7 アウトボードアーム(第2管路)
8 バルブ(開閉弁)
10 バランス調整部
11 バランス調整機構
12 バランスウエイト(重錘)
13 ガイドロッド
15 ウォーム軸(入力軸)
17 スクリュー軸
22 チェーン(巻き掛け部材)
23 チェーンホイール
30 スクリュージャッキ
40 流体
【発明の属する技術分野】
本発明は、流体荷役装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、石油類や液体薬品など種々の流体を、固定タンクなどの流体貯蔵槽と、例えばタンクローリーやタンカーなどの流体運搬手段との間で、流体を移送する流体荷役装置として、ローディングアームが広く用いられている。これらのローディングアームは、固定された中空パイプの上端にスイベルジョイントなどの回動管継手により連結された中空の回動アームを形成し、その先端の流体吐出口を流体の移送先と連結して、流体移送路を形成し、移送を行うものである。
回動アームは一般に長尺なので、円滑に稼動させるために、回動アームの後端側からバランス用アームを延設し、その上にバランスウエイトを設ける場合がある。バランスウエイトは、小型や手動式のローディングアームではバランス用アームに固定されていた。
また、回動アームの回動に伴うローディングアームの重心の変化に応じて、その変化を相殺するようにバランスウエイトを移動可能としたものが知られている。例えば、特許文献1には、バランス用アームと回動アームの間に平行リンク機構を設け、バランスウエイトを所定のロッド上に固定することにより、回動アームの角度変化しても重心が一定に保たれる装置が記載されている。
【0003】
【特許文献1】
実開昭63−42600号公報(第4−9頁、図1−6)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような従来の流体荷役装置では、以下のような問題があった。
図4は、このような従来技術の流体荷役装置の一例に係るローディングアーム100を説明するための正面説明図である。
ローディングアーム100の概略構成は、立上り管3、2軸スイベルジョイント5、インボードアーム2、スイベルジョイント6、アウトボードアーム70、バランスアーム4およびバランスウエイト63からなる。
【0005】
立上り管3は、基台50上に鉛直上向きに立設された中空管である。その下端部には、管継手3aが設けられ、流体供給源(図示略)と接続されている、その上端には、2軸スイベルジョイント5が設けられている。
2軸スイベルジョイント5は、管路のシール性を維持しながら、鉛直軸および水平軸回りに回動可能とされた回動管継手であり、それぞれ独立のスイベルジョイントからなる水平回転部5aおよび鉛直回転部5bを曲げ角90°の屈曲管で接合したものである。そして、水平回転部5aが立上り管3の上端に接続されている。
【0006】
インボードアーム2は、2軸スイベルジョイント5の鉛直回転部5bに一方の端部を接続して立上り管3と連結された中空管であり、他方の端部には、1軸方向に回動するスイベルジョイント6が設けられている。
【0007】
アウトボードアーム70は、スイベルジョイント6にパイプ7aを接続し、パイプ70aの他端にスイベルジョイント70bを介して屈曲パイプ70cを接続し、屈曲パイプ70cの他端にスイベルジョイント70dを介して吐出パイプ70eを接続した中空連結管から構成されている。アウトボードアーム70は、スイベルジョイント6により水平軸回りの回動可能なので、2軸スイベルジョイント5の作用により、3軸回りの回動が可能となっているが、スイベルジョイント70b、70dを備えることにより、吐出パイプ70eの姿勢と、吐出口70fの位置とをさらに細かく変えられるようになっている。
吐出パイプ70eの他端には、適宜の管継手を備える吐出口70fが設けられている。
【0008】
バランスアーム4は、インボードアーム2の、2軸スイベルジョイント5に接続された側の端部にインボードアーム2の延びる方向に略平行な後方方向に延設された棒状または管状のアーム部材である。
バランスウエイト63は、例えば、鋼板などを重ねて適宜の質量に調整された重錘であり、ボルト60、ナット61などによって、2軸スイベルジョイント5からバランスアーム4の延設方向において距離D0の位置に固定されている。
【0009】
このようなローディングアーム100によれば、アウトボードアーム70を稼動させながら、所定の流体移送先に連結してから、立上り管3、インボードアーム2、アウトボードアーム70からなるアーム内管路内に流体を送出することにより流体移送が行われる。
【0010】
バランスウエイト63の固定位置D0は、アウトボードアーム70を移動しやすいように、例えば、図4に示したようにインボードアーム2が水平方向を向いている状態で、ローディングアーム100の重心が立上り管3の軸線上に来るように設定される。その結果、ローディングアーム100の質量が大きくても、軽負荷で2軸スイベルジョイント5回りの回動を行うことが可能となっている。
【0011】
ところがローディングアーム100では、例えば、複数のタンクローリーなどに次々に流体を移送する場合でも、毎回、アーム内管路から流体を排出し、中を空にしなければならず、そのための作業時間がかかっていた。
吐出口7fにバルブなどを設けて、流体をアーム内管路内に保持したまま、移送先を変えるようにすれば、その作業時間が節約できるが、その状態では、ローディングアーム100の重心がずれてしまい、インボードアーム2、アウトボードアーム70などを回動させるための負荷が増大して作業性が悪化するという問題があった。特に手動式の場合、人力では作業できない場合も出てくるので、アーム内管路の長さを短くする必要があり、動作半径の大きいローディングアームが得られないという問題があった。
【0012】
一方、特許文献1に記載の技術では、回動アームの角度変化により重心が一定するものの、回動アーム内に流体がある場合とない場合との重心変化には対応できなかった。流体荷役作業では、必ずその2つの場合が混在するので、一方の場合の作業性が必ず劣ったものとなるという問題があった。また、手動式の場合には、上記と同じ問題があった。さらに、平行リンク機構が必要とされるため、装置が複雑化、大型化するという問題があった。
【0013】
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであって、アーム内管路に流体を保持している状態でも流体を排出した状態でも、容易に装置のバランスをとることができる流体荷役装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明では、流体供給源に接続されて鉛直方向に延ばされた固定管路と、該固定管路の上端に第1の回動管継手を介して回動可能に連結された第1管路と、該第1管路の先端に第2の回動管継手を介して回動可能に連結された第2管路とを備える流体荷役装置であって、前記第1管路の後端側に、該第1管路の延長方向の軸線に対して略平行にアーム部材が延設され、該アーム部材の延設方向に沿って重錘を移動して、装置の重心位置を調整するバランス調整機構が設けられた構成とする。
この発明によれば、重錘をアーム部材の延設方向に沿って移動するバランス調整機構が設けられているので、第1管路および第2管路内の流体の有無などによる装置の重心位置の変化があっても容易に重心位置を調整することができ、第1管路および第2管路を低負荷で回動することができる。
【0015】
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の流体荷役装置において、前記バランス調整機構が、重錘を移動するスクリュージャッキを備え、該スクリュージャッキの入力軸を無端ループ状の巻き掛け部材によって手動で回転駆動することが可能とされた構成とする。
この発明によれば、スクリュージャッキにより、低負荷で重錘を移動でき、巻き掛け部材によってスクリュージャッキの入力軸を回転駆動するので、構成が簡素であり、手動操作が容易となる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下では、本発明の実施の形態を、添付図面を参照して説明する。すべての図面において、同一または相当する部材は同一符号を付し、従来の技術と重複する説明は省略する。
図1は、本発明の実施形態に係るローディングアーム1の概略構成を説明するための正面説明図である。
ローディングアーム1(流体荷役装置)の概略構成は、立上り管3(固定管路)、2軸スイベルジョイント5(第1の回動管継手)、インボードアーム2(第1管路)、スイベルジョイント6(第2の回動管継手)、アウトボードアーム7(第2管路)、バランスアーム4(アーム部材)およびバランス調整部10からなる。すなわち、ローディングアーム1は、従来技術に係るローディングアーム100のアウトボードアーム70をアウトボードアーム7に代え、バランスアーム4に固定されたバランスウエイト63に代えてバランス調整部10を設けたものである。
【0017】
アウトボードアーム7は、アウトボードアーム70の吐出口7fに代えて、吐出パイプ7eの先端に、バルブレバー8aで開閉可能なバルブ8(開閉弁)による吐出口を設けたものである。
バランス調整部10は、バランス調整機構11、バランスウエイト12(重錘)およびガイドロッド13からなる。
【0018】
バランス調整機構11は、スクリュージャッキ30、チェーンホイール23およびチェーン22(巻き掛け部材)からなる。
図2は、バランス調整機構11の概略構成を説明するための斜視部分断面図である。
スクリュージャッキ30は、入力軸の回転を、例えばウォームギヤによって減速し、入力軸と直交する方向に出力軸が進退するように駆動可能とされたものである。出力軸の駆動方式には、例えば、ボールねじ方式、台形ねじ方式などがあるが、どのような方式を採用してもよい。
【0019】
本実施形態では、台形ねじ方式を採用している。すなわち、ジャッキケース18に、ウォーム15aが形成されたウォーム軸15(入力軸)と、外周部にウォーム15aと噛み合ウォームホイール歯形が形成され、内周部に回転中心と同軸な雌ねじが形成されたウォームホイール16とが、それぞれ、軸受20およびスラスト軸受19により、互いに回転軸が直交するように配設されている。そして、外周に雄ねじが形成されたスクリュー軸17(出力軸)がウォームホイール16の雌ねじの回転によって軸方向に進退可能とされた状態で、ウォームホイール16と螺合されている。
スクリュー軸17の端部には軸取付部17aが設けられ、バランスウエイト12とボルト締結可能とされている。
【0020】
チェーンホイール23は、ウォーム軸15に結合されて、ウォーム軸15を回転駆動するためのものである。
チェーン22は、チェーンホイール23を巻き掛け駆動するために、チェーンホイール23のスプロケットに噛み合う構成とされ、チェーンホイール23の外周より長い周長を有する無端ループ状とされている。
【0021】
このように構成されたバランス調整機構11は、スクリュー軸17の進退方向がバランスアーム4と平行方向となる姿勢で、バランスアーム4の中間部に固定されている。そして、チェーン22がローディングアーム1の回動の操作を行う作業者が操作可能な位置で鉛直下方に垂れ下がるようになっている。
【0022】
バランスウエイト12は、バランス調整機構11の軸取付部17aにより固定することができ、バランスアーム4に沿って移動可能であれば、どのような材質、形状の重錘であってもよく、またどのような取付方法を採用してもよい。例えば、鉄板などを複数重ねて適宜の質量に調整された重錘に貫通孔を設けてボルト・ナットで固定され、その貫通孔にはバランスアーム4の中心軸線に平行に固定された所定長さのガイドロッド13が摺動可能に挿通されている。そして、適宜の取付部を備えることにより軸取付部17aとボルト締結され、スクリュー軸17と一体に移動することが可能となっている。
ガイドロッド13の両端部には、バランスウエイト12の抜け止めが施されており、バランスウエイト12の可動範囲を規制している。
【0023】
次に、本発明の実施形態に係るローディングアーム1の作用について説明する。
ローディングアーム1によれば、チェーン22により、手動でチェーンホイール23を回転させて、スクリュージャッキ30のスクリュー軸17を進退させることができる。そして、バランスウエイト12をバランスアーム4に沿って移動させ、ローディングアーム1の水平軸回りの回動支点となっている2軸スイベルジョイント5からの距離を変えることができる。そのようにして、バランスウエイト12を移動させることにより、ローディングアーム1の重心位置を調整することができる。
【0024】
したがって、ローディングアーム1の回動などの作業時に、バランスウエイト12を移動させ、ローディングアーム1の重心位置を適宜の位置に移動させることができる。そこで、ローディングアーム1の重心位置を立上り管3および2軸スイベルジョイント5を通る鉛直軸上に移動させることにより、ローディングアーム1の2軸スイベルジョイント5回りのモーメントがつりあい、インボードアーム2およびアウトボードアーム7の回動作業を軽快に行うことができる。
【0025】
また、このような回動作業に伴い、ローディングアーム1の重心位置がずれていく場合であっても、チェーン22を操作することにより、常時、最適の位置にバランスウエイト12を調整することが可能である。このような操作は、ローディングアーム1を操作する作業者が行うことができるので、作業の負荷変化を作業者が感知しながら、作業負荷がより軽快になるように微調整することができるという利点がある。その結果、作業性が著しく向上する。
【0026】
このような作業時の重心位置変動の一例として、ローディングアーム1内の流体の有無が挙げられる。
流体荷役は、例えばタンクローリーなどの荷役先とアウトボードアーム7を接続するまでは、図1に示したように、インボードアーム2、アウトボードアーム7内が空の状態で移動される。このとき、ローディングアーム1の重心を2軸スイベルジョイント5の両側で分けて考え、アウトボードアーム7側では、2軸スイベルジョイント5から水平距離d1の位置G1であり、バランスウエイト12側では、バランスウエイト12の重心位置にほぼ等しい位置G1であるとする。このとき、それぞれの側の質量から、てこの原理により定まる位置D1(第1の位置)に、バランスウエイト12を移動することにより、重心のバランスを保つことができる。
【0027】
次に、流体の送出が開始されると、図3に示したように、ローディングアーム1およびアウトボードアーム7内に、流体40が満たされ、アウトボードアーム7側の重心が水平距離d2(d2>d1)となる位置G2に変化する。このとき、チェーン22を操作して、バランスウエイト12を位置D2(第2の位置、D2>D1)に移動することにより、重心のバランスを保つことができる。
【0028】
したがって、その流体の荷役が終了したあとで、例えば同じ流体を別のタンクローリーなどに荷役する場合、まずバルブレバー8aを操作してバルブ8を閉鎖してから、アウトボードアーム7を切り離し、流体のローディングアーム1内に保持したまま、アウトボードアーム7を別の荷役先に移動して、接続することが可能となる。
その結果、同じ流体を連続して荷役する場合、アウトボードアーム7を荷役先から切り離して別の荷役先に接続しなおす間で、ローディングアーム1内の流体をいったん退避する作業を省略することができ、作業時間を短縮することができる。
【0029】
また、バランスウエイト12の可動範囲をあらかじめ、ローディングアーム1の可動部分の内部に流体40が排出された状態(図1参照)と流体40で満たされる状態(図3参照)とにそれぞれ相当する位置D1、D2を移動限度としておけば、それぞれの状態で、移動限度いっぱいまでバランスウエイト12を移動させれば最適のバランス位置となる。その結果、作業者は、バランスウエイト12を一方向へ移動限度まで送るだけで、それぞれの作業状態に応じた最適な重心のバランスが得られるから、調整作業が簡素となり、熟練していない作業者でも容易かつ迅速に作業を行うことができる利点がある。
【0030】
このように、本実施形態に係るローディングアーム1によれば、作業者による手動操作が可能な簡素なバランス調整機構11を設けることにより、ローディングアーム1の重心位置の変動に応じてきわめて容易にその重心位置を調整することができ、流体荷役作業の作業効率を格段に向上させることができる。
【0031】
なお、上記の説明では、バランス調整機構11にスクリュージャッキ30を用いた例で説明したが、バランスウエイト12を容易に移動させることができれば、スクリュージャッキに限るものではない。例えば、適宜の歯車減速機を備えたピニオンラック機構などを採用してもよい。
【0032】
また、上記の説明では、バランス調整機構11を手動駆動する例で説明したが、モータなどの機械力を用いて駆動してもよいことは言うまでもない。したがって、バランス調整機構11は、例えば電動アクチュエータなどで構成してもよい。
【0033】
また、上記の説明では、ローディングアーム1の重心位置を、2軸スイベルジョイント5を通る鉛直軸上に調整する例で説明したが、そのようにすれば、最も負荷が軽くなるからであって、調整位置がその近傍であっても低負荷となることは言うまでもない。したがって、厳密な位置調整が必要というわけではない。
【0034】
【発明の効果】
以上に述べたように、請求項1に記載の発明では、荷役中に、種々の原因による装置の重心位置の変化、例えば、第1管路および第2管路内の流体の有無による重心位置の変化、が起きても、容易に重心位置を調整することができ、第1管路および第2管路を低負荷で回動することができるから、流体荷役の作業性が向上することができるという効果を奏する。
【0035】
請求項2に記載の発明では、スクリュージャッキと巻き掛け部材とにより、重錘を低負荷で移動できるので、簡素な構成で手動操作が容易となるから、簡素で作業性が向上された流体荷役装置とすることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るローディングアームの概略構成を説明するための正面説明図である。
【図2】本発明の実施形態に係るバランス調整機構の概略構成を説明するための斜視部分断面図である。
【図3】本発明の実施形態に係るローディングアームの作用を説明するための正面説明図である。
【図4】従来の技術の一例に係るローディングアームを説明するための正面説明図である。
【符号の説明】
1 ローディングアーム(流体荷役装置)
2 インボードアーム(第1管路)
3 立上り管(固定管路)
4 バランスアーム(アーム部材)
5 2軸スイベルジョイント(第1の回動管継手)
6 スイベルジョイント(第2の回動管継手)
7 アウトボードアーム(第2管路)
8 バルブ(開閉弁)
10 バランス調整部
11 バランス調整機構
12 バランスウエイト(重錘)
13 ガイドロッド
15 ウォーム軸(入力軸)
17 スクリュー軸
22 チェーン(巻き掛け部材)
23 チェーンホイール
30 スクリュージャッキ
40 流体
Claims (2)
- 流体供給源に接続されて鉛直方向に延ばされた固定管路と、該固定管路の上端に第1の回動管継手を介して回動可能に連結された第1管路と、該第1管路の先端に第2の回動管継手を介して回動可能に連結された第2管路とを備える流体荷役装置であって、
前記第1管路の後端側に、該第1管路の延長方向の軸線に対して略平行にアーム部材が延設され、
該アーム部材の延設方向に沿って重錘を移動して、装置の重心位置を調整するバランス調整機構が設けられたことを特徴とする流体荷役装置。 - 前記バランス調整機構が、重錘を移動するスクリュージャッキを備え、
該スクリュージャッキの入力軸を無端ループ状の巻き掛け部材によって手動で回転駆動することが可能とされたことを特徴とする請求項1に記載の流体荷役装置。
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