JP2004154652A - 機能性フィルタ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】機能材粉末とバインダー樹脂とを含有した混練シートと、径の異なる縦糸と横糸とから編成した樹脂製ネットと、からなる機能性シートを、順次積層または、巻装して構成したことを特徴とする機能性フィルタ。前記機能性フィルタには、混練シートと、樹脂製ネットを構成する径の大きい方の隣接する太糸とで画成される流体の流通空間が形成されている。
【効果】容易に、効率よく製造でき、機械的強度に優れ、しかも悪臭や有害物質を効率よく除去できる。
【選択図】図2
【効果】容易に、効率よく製造でき、機械的強度に優れ、しかも悪臭や有害物質を効率よく除去できる。
【選択図】図2
Description
【0001】
【発明の技術分野】
本発明は、各種機能を有する機能性フィルタに関し、さらに詳しくは、悪臭や有害物質を取り除く、脱臭フィルタや吸着フィルタとして用いられ、フィルタを流通する流体を効率よく処理することが可能な、機械的強度に優れ、容易に製造できる機能性フィルタに関する。
【0002】
【発明の技術的背景】
従来、吸着機能などの各種機能をもった材料を使用したシート状物は、一般的に、これら材料をバインダー効果のある樹脂と混練りし、シート状にロール圧延されて作られている。
例えば、特許第3171454号公報には、多孔性吸着剤粉末を含有するポリテトラフルオロエチレン樹脂成形体からなる吸着フィルタが開示されている。該公報に記載の発明によれば、PTFE樹脂は気体透過性が高く、さらにPTFE樹脂は吸着剤と混合成形されることによって、吸着剤と樹脂との界面に微細孔構造が生じるため、高い気体透過性および透湿性を有し、有害吸着速度が大きいフィルタが提供可能である。
【0003】
また、従来より機能性シート状物は、ハニカム構造などの二次加工をするなどの種々加工を加えて、さらに大量の流体を処理可能にし、脱臭効果などの種々の機能を有効に発揮できるよう製品化されている。
しかしながら、従来しばしば見られるように、細かい粒径の機能材料をフッ素樹脂の繊維で絡めてシート状に成形した場合、シート自体に強度がなく、また、繊維化方向が偏った場合には、縦割けなどの問題点が起こる恐れがあった。
【0004】
さらに、二次加工によるハニカム構造などの工程は手間がかかるだけでなく、シート強度が弱いものであれば、構造体の製造は困難であった。
このため、高い脱臭、吸着など各種機能・効果を発揮し、容易に製造可能な機能性フィルタの出現が望まれていた。
【0005】
【発明の目的】
本発明は、上記のような従来技術に伴う問題点を解決しようとするものであって、容易に、効率よく製造でき、機械的強度に優れ、しかも悪臭や有害物質を取り除く等の、高い脱臭や吸着効果を発揮しうる機能性フィルタを提供することを目的としている。
【0006】
【発明の概要】
本発明にかかる機能性フィルタは、機能材粉末とバインダー樹脂とからなる混練シートと、径の異なる縦糸と横糸とから形成した樹脂製ネットと、からなる機能性シートを、順次積層して構成したことを特徴としている。その好ましい態様では、該機能性フィルタには、前記混練シートと、樹脂製ネットを構成する径の大きい太糸とで画成され、太糸方向に沿って連通した、流体の流通空間が形成されている。
【0007】
本発明では、上記樹脂製ネットを構成する、径の太い方の糸の径(平均直径)は、2〜50mmφであり、細い方の糸の径(平均直径)は、0.2〜5mmφであることが好ましい。
また、上記機能材粉末が、活性炭、グラファイト、カーボンブラック、竹炭、木炭、シリカ、膨張黒鉛、吸水性ポリマー、シリカゲル、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化鉛の内の何れか1種または2種以上であることが好ましく、このような機能材粉末を用いると、吸着作用を有するフィルタを提供できる。
【0008】
さらに、上記機能性フィルタは、前記機能材粉末とバインダー樹脂とからなる混練シートと、径の異なる縦糸と横糸とから形成した樹脂製ネットと、からなる機能性シートを、順次巻装して構成されていても良い。
本発明に係る機能性フィルタは、流体中の悪臭や有害物質を効率よく除去でき、容易に製造できる。
【0009】
【発明の具体的説明】
以下、本発明に係る機能性フィルタについて、添付図面を参照しつつ具体的に説明する。なお、各図面において、同一部材には同一符号が付されている。
図1〜3および図4は、それぞれ、本発明の好適な一実施態様を示す機能性フィルタの模式図である。
【0010】
図1には、機能材粉末とバインダー樹脂とを含有した混練シート20と、径の異なる縦糸と横糸とから形成された樹脂製ネット30とからなる機能性シート10の一態様が示されている。
図2には、前記機能性シートが積層され、太糸40の位置が、樹脂製ネット相互において略同一の位置に配置され、これにより、前記ガス流通空間が太糸40の長手方向に沿って連通し形成された、本発明の好適な一実施態様に係る機能性フィルタ10Aが示されている。
【0011】
図3には、機能性シートが巻装して構成された、本発明の好適な一実施態様に係る機能性フィルタ10Bが示されている。図3(A)は、その横断面図であり、図3(B)はその斜視図である。
また、図4には、樹脂製ネットの太糸が仮想軸Uに対して螺旋を描くように巻装して構成された、本発明の一実施態様に係る機能性フィルタ10Cが示されている。
【0012】
[図1]
以下、図1に示す機能性シートについて、初めに詳説する。
<機能性シート>
図1に示す機能性シート10は、機能材粉末とバインダー樹脂とを、混練りし、ロール等でシート化してなる混練シート20が、細糸50と太糸40の径の異なる糸で形成した樹脂製ネット30の片面にロール機やプレス機を用いて圧着され、径の小さい糸に食い込ませて一体に成形されている。
【0013】
このような略面状の機能性シート10の幅、長さ、厚さ(高さ)、形状などは、その用途等に応じて適宜決定され、特に限定されないが、長尺のシートも成形可能であり、量産性に優れる。
<混練シート20>
混練シート20は、従来公知の技術を用い製造可能である。例えば、加圧ニーダーやバンバリミキサー等により、機能材粉末とバインダー樹脂とを混練して、混練物を得る。この際、加工性を向上させるために添加剤を加えてもよい。さらに得られた混練物を、通常、押出し成形機、ロール機、プレス機等を用いて、加熱下での圧縮、押出等を行うことにより、該混練物はシート化される。
【0014】
<機能材粉末>
上記機能材粉末としては、その用途等に応じてその種類を適宜変更可能であるが、活性炭、グラファイト、カーボンブラック、竹炭、木炭、シリカ、膨張黒鉛、吸水性ポリマー、シリカゲル、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化鉛等の粉末が挙げられる。これらの機能材粉末は、1種または2種以上組み合わせて用いてもよい。
【0015】
このような機能材粉末を選択した場合、上記フィルタは、吸着性フィルタとして好適に用いられ、脱臭用、水質改良用、溶剤吸着用などに活用できる。
また、触媒活性点を有する機能材粉末を使用した場合、触媒作用を有効に発揮するフィルタを提供できる。
<バインダー樹脂>
バインダー樹脂としては、上記の機能材粉末を互いに結合・結着可能な樹脂であれば特に限定されず、従来より公知の結合材を広く使用でき、天然樹脂系、合成樹脂系の何れでもよく、耐薬品性、耐候性等、補強材付き機能性シートに求められる性能に応じて、例えば、PTFE等のフッ素樹脂;ポリエチレン、ポリプロピレン等のオレフィン系樹脂;液状タンパク質;ガラクトース等の糖類;セルロース;等が適宜使用される。
【0016】
これらのうちで、フッ素樹脂は、剪断力を加えると、フィブリル化し、機能材粉末同士を絡めて繋ぎ留めることができ、粉末状の固体をシート状に成形する上で好ましい。特に、PTFE樹脂は気体の透過性が高いため好ましく、例えば、各種粒径に調整された市販の微粒子分散液などを混練シート調製の際に用いることができる。
【0017】
<樹脂製ネット30>
樹脂製ネット30は、縦糸と横糸とで径の異なる糸を用いて形成されており、これらの糸は、それぞれ1本のモノフィラメントからできていてもよく、複数本のモノフィラメントを撚り合わせたものであってもよい。
また、細糸50と太糸40には、径(直径、幅)の異なるものが用いられているが、径の太い方の糸(図1では太糸40)の径(平均直径)φaは、通常2〜50mmφ、好ましくは3〜10mmφであり、
細い方の糸(図1では細糸50)の径(平均直径)φbは、通常0.2〜5mmφ、好ましくは0.3〜1mmφであることが望ましい。
【0018】
また、これら太糸の平均直径φaと細糸の平均直径φbとの差φa−φbは、通常1.8〜45mmφ、好ましくは2.7〜9mmφであることが望ましい。上記のような平均直径φa、φbおよびその差(φa−φb)を有する太糸40と細糸50とを、例えば、図1に示すように、その何れか一方を縦糸50、他方を横糸40として組み合わせて用いると、後述する図2、図3あるいは図4に示すように、積層された機能性シート10の樹脂製ネット30を構成する糸のうちで径の大きい方の隣接する太糸(図1では横糸40)と太糸(40)とで、流体の流通空間60が形成される。
【0019】
該空間60を有する本発明の機能性フィルタは、流体の透過率が良く、効率良く脱臭・吸着処理等を行うことができる。
樹脂製ネット30を構成する縦糸、横糸の材質としては、機能シートを積層した際、流体の流通空間を良好に保持できるような強度を持つものであれば何でもよく、例えばポリエチレンやポリプロピレンの様な樹脂製のものが、取扱性に優れ、機能性シートの強度を補強する程度の機械的強度を有しているなどの点で好ましい。
【0020】
[図2]
図2に示す機能性フィルタ10Aは、図1に示す機能性シート10が複数枚積層され形成されている。
なお、このような複数枚の機能性シート10は、互いに、接着剤や溶接、加熱・加圧などの接合手段を用いて接合して積層されていてもよいが、上下方向(X方向)の機能性シート10相互を互いに接合することなく単にX方向に複数枚重ね合わせることにより積層して、機能性フィルタ10Aとして用いてもよい。このような機能性フィルタ10Aは、例えば、処理すべき流体用の流通路を有する容器(図示せず)内に収容して用いることができる。
【0021】
機能性シート10を形成する、樹脂製ネット30の太糸40の位置が、紙面に平行な上下方向(X方向)から見た場合に、積層された機能性シート(例えば、排煙脱硫シート)10,10相互において略同一の位置になるように配置されている。
これにより、前記流体の流通空間60が、紙面に垂直な方向(紙面手前から紙面裏の方向、Z方向)に太糸40に沿って連通され、紙面に向かって上下に略同一高さで一様に配列し、混練シート20と樹脂製ネット30との積層方向(紙面に平行な上下方向、矢印X方向)に積層された状態で形成されている。
【0022】
この図2に示す積層タイプの機能性フィルタ10Aは、機能性シート10を所望する形状にカットし、積層するだけで得られ、一度に多量の流体を処理でき、機械的強度に優れ、低コストで簡単に製造できる、という利点を有する。
また、この図2の連通路(流通空間)60は、流体流通の円滑化の観点等から直線であるが、例えば隣接する通路が上下方向から見て、相似形の曲線等で構成されていても良い(図示せず)。
【0023】
[図3]
他の実施例として図3に示すように、機能性フィルタ10Bは、図1に示す機能性シート10を、樹脂製ネット30の太糸40の延びる方向(Z)を軸として、渦巻き状に巻装した態様で用いてもよい。
この図3に示す渦巻き状の機能性フィルタ10Bは、機能性シート10の混練シート側が外周側に面するように巻装されているが、本件発明は、混練シート側が内側に面するように巻装されていても良い。
【0024】
このように渦巻き状に巻回された略円筒状の機能性フィルタ10Bは、例えば、円筒状装置内に1〜複数個、流体が流通可能なようにZ軸方向に直列に連接配置して用い、吸着等の処理精度を高めるようにしてもよい。あるいは機能性フィルタ10Bを、流体処理量を増加可能なように並列に配置して用いてもよい。あるいは図3に示す機能性フィルタを、直並列に組み合わせるなどして用いてもよい。
【0025】
この図3に示す渦巻きタイプの機能性フィルタ10Bは、機械的強度に優れ、一度に多量の流体を処理でき、しかも図2に示す積層タイプの機能性フィルタ10Aに比して、積層時に溶接などの工程を省略できる、などの理由から、より一層製造容易である。
よって、図2に示す積層タイプの機能性フィルタ10Aと比べて、この図3に示す渦巻タイプの機能性フィルタ10Bは、低コストで簡単に製造できる、という利点を有する。
【0026】
[図4]
なお、図4は、樹脂製ネットの太糸が仮想軸Uに対して螺旋を描くように巻装して構成された態様の機能性フィルタ10Cを示す図面である。
このような螺旋タイプの機能性フィルタ10Cは、仮想軸Uに対して、樹脂製ネット30の太糸40の延びる方向Gが一定の角度τ(例:0<τ<90度)となるように渦巻き状に巻装した態様で用いている。この、仮想軸方向Uに対しする角度τを90度近くまで大きく設定することで、流体の流路を自由に長く設定できる。
【0027】
その結果、このような螺旋タイプの機能性フィルタ10Cを用いると、流体は、該仮想軸Uの周りの流通空間を長距離にわたって渦巻き状に巻回しながらU軸方向へ移動し、機能性フィルタにより処理されることになるため、図3に示す渦巻タイプの機能性フィルタ10Bに比して、より少ない容積で、流体の悪臭除去や、有害物質除去等の効率を高めることができる。
【0028】
本発明においては、本発明の機能性フィルタ10A、10B、10C等、上記何れの態様においても、前記機能性フィルタの樹脂製ネット30の細糸50と太糸40の位置が、積層された樹脂製ネット相互において略同一の位置になるように積層され、これにより、前記流体の流通空間が積層方向に積層された状態で形成されていることが好ましい。このような構成の機能性フィルタでは、機械強度に優れる。
【0029】
【発明の効果】
本発明に係る機能性フィルタは、容易に、効率よく製造でき、機械的強度に優れ、しかも高い脱臭、吸着などの機能・効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、活性炭入りシート1枚と樹脂製ネット1枚とからなる本発明の機能性シートの一態様を示す断面図である。
【図2】図2は、図1に示す機能性シートが積層された態様を示し、積層構造の本発明に係る機能性フィルタを示す断面図である。
【図3】図3は、図1に示す機能性シートが、巻装して構成された態様を示す図面である。図3(A)は、巻装構造の本発明に係る機能性フィルタの横断面図であり、図3(B)はその斜視図である。
【図4】図4は、図1に示す機能性シートの太糸が仮想軸に対して螺旋を描くように巻装して構成された態様の機能性フィルタを示す図面である。
【符号の説明】
10・・・・・・機能性シート、
10A、10B、10C・・・・・・機能性フィルタ、
20・・・・・・混練シート、
30・・・・・・樹脂製ネット、
40・・・・・・樹脂製ネットの太糸(横糸)、
50・・・・・・樹脂製ネットの細糸(縦糸)、
X・・・・・・紙面に平行な上下方向、
Y・・・・・・紙面に向かって左右方向、
Z・・・・・・紙面に垂直な方向、
U・・・・・・仮想軸、
G・・・・・・樹脂製ネットの太糸の延びる方向、
L・・・・・・仮想軸方向のフィルタの長さ。
【発明の技術分野】
本発明は、各種機能を有する機能性フィルタに関し、さらに詳しくは、悪臭や有害物質を取り除く、脱臭フィルタや吸着フィルタとして用いられ、フィルタを流通する流体を効率よく処理することが可能な、機械的強度に優れ、容易に製造できる機能性フィルタに関する。
【0002】
【発明の技術的背景】
従来、吸着機能などの各種機能をもった材料を使用したシート状物は、一般的に、これら材料をバインダー効果のある樹脂と混練りし、シート状にロール圧延されて作られている。
例えば、特許第3171454号公報には、多孔性吸着剤粉末を含有するポリテトラフルオロエチレン樹脂成形体からなる吸着フィルタが開示されている。該公報に記載の発明によれば、PTFE樹脂は気体透過性が高く、さらにPTFE樹脂は吸着剤と混合成形されることによって、吸着剤と樹脂との界面に微細孔構造が生じるため、高い気体透過性および透湿性を有し、有害吸着速度が大きいフィルタが提供可能である。
【0003】
また、従来より機能性シート状物は、ハニカム構造などの二次加工をするなどの種々加工を加えて、さらに大量の流体を処理可能にし、脱臭効果などの種々の機能を有効に発揮できるよう製品化されている。
しかしながら、従来しばしば見られるように、細かい粒径の機能材料をフッ素樹脂の繊維で絡めてシート状に成形した場合、シート自体に強度がなく、また、繊維化方向が偏った場合には、縦割けなどの問題点が起こる恐れがあった。
【0004】
さらに、二次加工によるハニカム構造などの工程は手間がかかるだけでなく、シート強度が弱いものであれば、構造体の製造は困難であった。
このため、高い脱臭、吸着など各種機能・効果を発揮し、容易に製造可能な機能性フィルタの出現が望まれていた。
【0005】
【発明の目的】
本発明は、上記のような従来技術に伴う問題点を解決しようとするものであって、容易に、効率よく製造でき、機械的強度に優れ、しかも悪臭や有害物質を取り除く等の、高い脱臭や吸着効果を発揮しうる機能性フィルタを提供することを目的としている。
【0006】
【発明の概要】
本発明にかかる機能性フィルタは、機能材粉末とバインダー樹脂とからなる混練シートと、径の異なる縦糸と横糸とから形成した樹脂製ネットと、からなる機能性シートを、順次積層して構成したことを特徴としている。その好ましい態様では、該機能性フィルタには、前記混練シートと、樹脂製ネットを構成する径の大きい太糸とで画成され、太糸方向に沿って連通した、流体の流通空間が形成されている。
【0007】
本発明では、上記樹脂製ネットを構成する、径の太い方の糸の径(平均直径)は、2〜50mmφであり、細い方の糸の径(平均直径)は、0.2〜5mmφであることが好ましい。
また、上記機能材粉末が、活性炭、グラファイト、カーボンブラック、竹炭、木炭、シリカ、膨張黒鉛、吸水性ポリマー、シリカゲル、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化鉛の内の何れか1種または2種以上であることが好ましく、このような機能材粉末を用いると、吸着作用を有するフィルタを提供できる。
【0008】
さらに、上記機能性フィルタは、前記機能材粉末とバインダー樹脂とからなる混練シートと、径の異なる縦糸と横糸とから形成した樹脂製ネットと、からなる機能性シートを、順次巻装して構成されていても良い。
本発明に係る機能性フィルタは、流体中の悪臭や有害物質を効率よく除去でき、容易に製造できる。
【0009】
【発明の具体的説明】
以下、本発明に係る機能性フィルタについて、添付図面を参照しつつ具体的に説明する。なお、各図面において、同一部材には同一符号が付されている。
図1〜3および図4は、それぞれ、本発明の好適な一実施態様を示す機能性フィルタの模式図である。
【0010】
図1には、機能材粉末とバインダー樹脂とを含有した混練シート20と、径の異なる縦糸と横糸とから形成された樹脂製ネット30とからなる機能性シート10の一態様が示されている。
図2には、前記機能性シートが積層され、太糸40の位置が、樹脂製ネット相互において略同一の位置に配置され、これにより、前記ガス流通空間が太糸40の長手方向に沿って連通し形成された、本発明の好適な一実施態様に係る機能性フィルタ10Aが示されている。
【0011】
図3には、機能性シートが巻装して構成された、本発明の好適な一実施態様に係る機能性フィルタ10Bが示されている。図3(A)は、その横断面図であり、図3(B)はその斜視図である。
また、図4には、樹脂製ネットの太糸が仮想軸Uに対して螺旋を描くように巻装して構成された、本発明の一実施態様に係る機能性フィルタ10Cが示されている。
【0012】
[図1]
以下、図1に示す機能性シートについて、初めに詳説する。
<機能性シート>
図1に示す機能性シート10は、機能材粉末とバインダー樹脂とを、混練りし、ロール等でシート化してなる混練シート20が、細糸50と太糸40の径の異なる糸で形成した樹脂製ネット30の片面にロール機やプレス機を用いて圧着され、径の小さい糸に食い込ませて一体に成形されている。
【0013】
このような略面状の機能性シート10の幅、長さ、厚さ(高さ)、形状などは、その用途等に応じて適宜決定され、特に限定されないが、長尺のシートも成形可能であり、量産性に優れる。
<混練シート20>
混練シート20は、従来公知の技術を用い製造可能である。例えば、加圧ニーダーやバンバリミキサー等により、機能材粉末とバインダー樹脂とを混練して、混練物を得る。この際、加工性を向上させるために添加剤を加えてもよい。さらに得られた混練物を、通常、押出し成形機、ロール機、プレス機等を用いて、加熱下での圧縮、押出等を行うことにより、該混練物はシート化される。
【0014】
<機能材粉末>
上記機能材粉末としては、その用途等に応じてその種類を適宜変更可能であるが、活性炭、グラファイト、カーボンブラック、竹炭、木炭、シリカ、膨張黒鉛、吸水性ポリマー、シリカゲル、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化鉛等の粉末が挙げられる。これらの機能材粉末は、1種または2種以上組み合わせて用いてもよい。
【0015】
このような機能材粉末を選択した場合、上記フィルタは、吸着性フィルタとして好適に用いられ、脱臭用、水質改良用、溶剤吸着用などに活用できる。
また、触媒活性点を有する機能材粉末を使用した場合、触媒作用を有効に発揮するフィルタを提供できる。
<バインダー樹脂>
バインダー樹脂としては、上記の機能材粉末を互いに結合・結着可能な樹脂であれば特に限定されず、従来より公知の結合材を広く使用でき、天然樹脂系、合成樹脂系の何れでもよく、耐薬品性、耐候性等、補強材付き機能性シートに求められる性能に応じて、例えば、PTFE等のフッ素樹脂;ポリエチレン、ポリプロピレン等のオレフィン系樹脂;液状タンパク質;ガラクトース等の糖類;セルロース;等が適宜使用される。
【0016】
これらのうちで、フッ素樹脂は、剪断力を加えると、フィブリル化し、機能材粉末同士を絡めて繋ぎ留めることができ、粉末状の固体をシート状に成形する上で好ましい。特に、PTFE樹脂は気体の透過性が高いため好ましく、例えば、各種粒径に調整された市販の微粒子分散液などを混練シート調製の際に用いることができる。
【0017】
<樹脂製ネット30>
樹脂製ネット30は、縦糸と横糸とで径の異なる糸を用いて形成されており、これらの糸は、それぞれ1本のモノフィラメントからできていてもよく、複数本のモノフィラメントを撚り合わせたものであってもよい。
また、細糸50と太糸40には、径(直径、幅)の異なるものが用いられているが、径の太い方の糸(図1では太糸40)の径(平均直径)φaは、通常2〜50mmφ、好ましくは3〜10mmφであり、
細い方の糸(図1では細糸50)の径(平均直径)φbは、通常0.2〜5mmφ、好ましくは0.3〜1mmφであることが望ましい。
【0018】
また、これら太糸の平均直径φaと細糸の平均直径φbとの差φa−φbは、通常1.8〜45mmφ、好ましくは2.7〜9mmφであることが望ましい。上記のような平均直径φa、φbおよびその差(φa−φb)を有する太糸40と細糸50とを、例えば、図1に示すように、その何れか一方を縦糸50、他方を横糸40として組み合わせて用いると、後述する図2、図3あるいは図4に示すように、積層された機能性シート10の樹脂製ネット30を構成する糸のうちで径の大きい方の隣接する太糸(図1では横糸40)と太糸(40)とで、流体の流通空間60が形成される。
【0019】
該空間60を有する本発明の機能性フィルタは、流体の透過率が良く、効率良く脱臭・吸着処理等を行うことができる。
樹脂製ネット30を構成する縦糸、横糸の材質としては、機能シートを積層した際、流体の流通空間を良好に保持できるような強度を持つものであれば何でもよく、例えばポリエチレンやポリプロピレンの様な樹脂製のものが、取扱性に優れ、機能性シートの強度を補強する程度の機械的強度を有しているなどの点で好ましい。
【0020】
[図2]
図2に示す機能性フィルタ10Aは、図1に示す機能性シート10が複数枚積層され形成されている。
なお、このような複数枚の機能性シート10は、互いに、接着剤や溶接、加熱・加圧などの接合手段を用いて接合して積層されていてもよいが、上下方向(X方向)の機能性シート10相互を互いに接合することなく単にX方向に複数枚重ね合わせることにより積層して、機能性フィルタ10Aとして用いてもよい。このような機能性フィルタ10Aは、例えば、処理すべき流体用の流通路を有する容器(図示せず)内に収容して用いることができる。
【0021】
機能性シート10を形成する、樹脂製ネット30の太糸40の位置が、紙面に平行な上下方向(X方向)から見た場合に、積層された機能性シート(例えば、排煙脱硫シート)10,10相互において略同一の位置になるように配置されている。
これにより、前記流体の流通空間60が、紙面に垂直な方向(紙面手前から紙面裏の方向、Z方向)に太糸40に沿って連通され、紙面に向かって上下に略同一高さで一様に配列し、混練シート20と樹脂製ネット30との積層方向(紙面に平行な上下方向、矢印X方向)に積層された状態で形成されている。
【0022】
この図2に示す積層タイプの機能性フィルタ10Aは、機能性シート10を所望する形状にカットし、積層するだけで得られ、一度に多量の流体を処理でき、機械的強度に優れ、低コストで簡単に製造できる、という利点を有する。
また、この図2の連通路(流通空間)60は、流体流通の円滑化の観点等から直線であるが、例えば隣接する通路が上下方向から見て、相似形の曲線等で構成されていても良い(図示せず)。
【0023】
[図3]
他の実施例として図3に示すように、機能性フィルタ10Bは、図1に示す機能性シート10を、樹脂製ネット30の太糸40の延びる方向(Z)を軸として、渦巻き状に巻装した態様で用いてもよい。
この図3に示す渦巻き状の機能性フィルタ10Bは、機能性シート10の混練シート側が外周側に面するように巻装されているが、本件発明は、混練シート側が内側に面するように巻装されていても良い。
【0024】
このように渦巻き状に巻回された略円筒状の機能性フィルタ10Bは、例えば、円筒状装置内に1〜複数個、流体が流通可能なようにZ軸方向に直列に連接配置して用い、吸着等の処理精度を高めるようにしてもよい。あるいは機能性フィルタ10Bを、流体処理量を増加可能なように並列に配置して用いてもよい。あるいは図3に示す機能性フィルタを、直並列に組み合わせるなどして用いてもよい。
【0025】
この図3に示す渦巻きタイプの機能性フィルタ10Bは、機械的強度に優れ、一度に多量の流体を処理でき、しかも図2に示す積層タイプの機能性フィルタ10Aに比して、積層時に溶接などの工程を省略できる、などの理由から、より一層製造容易である。
よって、図2に示す積層タイプの機能性フィルタ10Aと比べて、この図3に示す渦巻タイプの機能性フィルタ10Bは、低コストで簡単に製造できる、という利点を有する。
【0026】
[図4]
なお、図4は、樹脂製ネットの太糸が仮想軸Uに対して螺旋を描くように巻装して構成された態様の機能性フィルタ10Cを示す図面である。
このような螺旋タイプの機能性フィルタ10Cは、仮想軸Uに対して、樹脂製ネット30の太糸40の延びる方向Gが一定の角度τ(例:0<τ<90度)となるように渦巻き状に巻装した態様で用いている。この、仮想軸方向Uに対しする角度τを90度近くまで大きく設定することで、流体の流路を自由に長く設定できる。
【0027】
その結果、このような螺旋タイプの機能性フィルタ10Cを用いると、流体は、該仮想軸Uの周りの流通空間を長距離にわたって渦巻き状に巻回しながらU軸方向へ移動し、機能性フィルタにより処理されることになるため、図3に示す渦巻タイプの機能性フィルタ10Bに比して、より少ない容積で、流体の悪臭除去や、有害物質除去等の効率を高めることができる。
【0028】
本発明においては、本発明の機能性フィルタ10A、10B、10C等、上記何れの態様においても、前記機能性フィルタの樹脂製ネット30の細糸50と太糸40の位置が、積層された樹脂製ネット相互において略同一の位置になるように積層され、これにより、前記流体の流通空間が積層方向に積層された状態で形成されていることが好ましい。このような構成の機能性フィルタでは、機械強度に優れる。
【0029】
【発明の効果】
本発明に係る機能性フィルタは、容易に、効率よく製造でき、機械的強度に優れ、しかも高い脱臭、吸着などの機能・効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、活性炭入りシート1枚と樹脂製ネット1枚とからなる本発明の機能性シートの一態様を示す断面図である。
【図2】図2は、図1に示す機能性シートが積層された態様を示し、積層構造の本発明に係る機能性フィルタを示す断面図である。
【図3】図3は、図1に示す機能性シートが、巻装して構成された態様を示す図面である。図3(A)は、巻装構造の本発明に係る機能性フィルタの横断面図であり、図3(B)はその斜視図である。
【図4】図4は、図1に示す機能性シートの太糸が仮想軸に対して螺旋を描くように巻装して構成された態様の機能性フィルタを示す図面である。
【符号の説明】
10・・・・・・機能性シート、
10A、10B、10C・・・・・・機能性フィルタ、
20・・・・・・混練シート、
30・・・・・・樹脂製ネット、
40・・・・・・樹脂製ネットの太糸(横糸)、
50・・・・・・樹脂製ネットの細糸(縦糸)、
X・・・・・・紙面に平行な上下方向、
Y・・・・・・紙面に向かって左右方向、
Z・・・・・・紙面に垂直な方向、
U・・・・・・仮想軸、
G・・・・・・樹脂製ネットの太糸の延びる方向、
L・・・・・・仮想軸方向のフィルタの長さ。
Claims (5)
- 機能材粉末とバインダー樹脂とからなる混練シートと、径の異なる縦糸と横糸とから形成した樹脂製ネットと、からなる機能性シートを、順次積層して構成したことを特徴とする機能性フィルタ。
- 前記機能性フィルタには、上記混練シートと、上記樹脂製ネットを構成する径の大きい太糸とで画成され、太糸方向に沿って連通した、流体の流通空間が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の機能性フィルタ。
- 上記樹脂製ネットを構成する、径の太い方の糸の径(平均直径)は、2〜50mmφであり、細い方の糸の径(平均直径)は、0.2〜5mmφ、であることを特徴とする請求項1〜2の何れかに記載の機能性フィルタ。
- 上記機能材粉末が、活性炭、グラファイト、カーボンブラック、竹炭、木炭、シリカ、膨張黒鉛、吸水性ポリマー、シリカゲル、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化鉛の内の何れか1種または2種以上である、請求項1〜3の何れかに記載の機能性フィルタ。
- 前記機能材粉末とバインダー樹脂とからなる混練シートと、径の異なる縦糸と横糸とから形成した樹脂製ネットと、からなる機能性シートを、順次巻装して構成したことを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の機能性フィルタ。
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2002
- 2002-11-05 JP JP2002321513A patent/JP2004154652A/ja not_active Withdrawn
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