JP2004154321A - 衣類乾燥機 - Google Patents
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Abstract
【課題】被乾燥衣類を収容するドラム内に熱風を送り乾燥を行う衣類乾燥機に係り、特にリント除去フィルターを自動清掃する機能を備えた衣類乾燥機を得る。
【解決手段】ドラム2の温風循環風路4内にリントフィルター10を配置し、このリントフィルター10の上流と下流間にリント回収具8を有するリント回収風路7を分岐風路として形成し、リント回収風路7と温風循環風路4の風路切り替えを行うシャッター11を設け、リントフィルター10は、温風循環風路4内の温風のリントを回収する状態とそのリントが付着した上流面10aがリント回収風路7に面しかつ下流となる状態とを切り替え可能に取り付けられ、リントフィルター10のリントが付着した上流面10aがリント回収風路7に面しかつ下流となる状態のときはシャッター11をリント回収風路7側に風路を切り替える。
【選択図】 図1
【解決手段】ドラム2の温風循環風路4内にリントフィルター10を配置し、このリントフィルター10の上流と下流間にリント回収具8を有するリント回収風路7を分岐風路として形成し、リント回収風路7と温風循環風路4の風路切り替えを行うシャッター11を設け、リントフィルター10は、温風循環風路4内の温風のリントを回収する状態とそのリントが付着した上流面10aがリント回収風路7に面しかつ下流となる状態とを切り替え可能に取り付けられ、リントフィルター10のリントが付着した上流面10aがリント回収風路7に面しかつ下流となる状態のときはシャッター11をリント回収風路7側に風路を切り替える。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、被乾燥衣類を収容するドラム内に熱風を送り乾燥する衣類乾燥機に係り、特にリント除去フィルタを自動清掃する機能を備えた衣類乾燥機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の衣類乾燥機においては、衣類の乾燥動作時に排気に含まれるリントをリントフィルタにより捕集し、乾燥動作終了後にリントフィルタからリントを剥離してリントボックスに回収する構成にしている(例えば、特許文献1参照。)
【0003】
【特許文献1】
特開2002−113291号公報(第3頁、第1図、第2図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような従来の衣類乾燥機では、リントフィルタの自動清掃装置はリントフィルタの清掃動作を乾燥運転終了後に行う。このとき、タオル、シーツなどリントが多く発生する衣類を乾燥する場合、乾燥動作中にリントフィルターが目詰まりしてしまい、そのため風量が低下して乾燥効率が低下したり、空気温度が上昇してしまい熱風により衣類が損傷する恐れがあるという問題点があった。
また、従来の衣類乾燥機では、リントフィルターからリントを剥離するエアノズルを必要とし、その圧力は5〜7Kg/cm2と高圧力であり、高価な大出力のコンプレッサーが必要であり、かつ大きな設置スペースを要するという問題点があった。
【0005】
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、簡単な構成で乾燥運転中にリントフィルタを自動清掃し、リントフィルタに目詰まりが起きない衣類乾燥機を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明にかかる衣類乾燥機においては、外箱内に弾性支持された外槽内に回転可能に設けた被乾燥衣類を収容するドラムと、このドラムから排出される温風に含まれるリントを捕捉するリントフィルターを備えた衣類乾燥機において、前記ドラムから排出される温風の温風循環風路内に前記リントフィルターを配置し、前記温風循環風路のリントフィルターの上流と下流間にリント回収具を有するリント回収風路を分岐風路として形成し、前記リント回収風路と温風循環風路の風路切り替えを行うシャッターを設け、前記リントフィルターは、温風循環風路内の温風のリントを回収する状態とそのリントが付着した上流面が前記リント回収風路に面しかつ下流となる状態とを切り替え可能に取り付けられ、前記リントフィルターのリントが付着した上流面が前記リント回収風路に面しかつ下流となる状態のときは前記シャッターを前記リント回収風路側に風路を切り替えるものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1と図2はこの発明の実施の形態1である衣類乾燥機を示す断面図とリント回収風路部分の拡大断面図である。図において、外槽1の内側に回転可能にドラム2が支持され、ドラム2は被乾燥衣類3を収容し、周壁面に温風を通すための多数の通孔を有している。温風循環風路4は外槽1の温風吹き込み口5と排出口6を連結する。そして、温風循環風路4の一部分をバイパスするリント回収風路7が設けられ、リント回収風路7には例えばメッシュ状の素材で形成されたリント回収具8が着脱自在に設けられている。そして、温風循環風路4には排出口6からの排気を冷却して除湿を行う熱交換器9、温風に含まれるリントを捕捉するリントフィルター10、温風循環風路4またはリント回収風路7を閉塞するシャッター11、温風を循環させる送風機12および送風機モータ13、冷却した温風を過熱するヒータ14が設けられている。
【0008】
リントフィルター10は、端部をフィルタ駆動軸15に回転可能に固定され、フィルタモータ16によりフィルタ駆動軸15を軸にして回転駆動し、温風循環風路4側またはリント回収風路7側に接合できるよう構成されている。そして、シャッター11も端部をシャッター駆動軸17に回転可能に固定され、シャッターモータ18により回転駆動され、温風循環風路4またはリント回収風路7を閉塞するように構成されている。
【0009】
次に、このように構成された衣類乾燥機の乾燥運転について説明する。まず、運転開始時は、図2(a)に示すように、リントフィルター10は温風循環風路4側に接合され、シャッター11はリント回収風路7を閉塞し、排出口6から温風循環風路4内へ送風される循環温風に含まれるリントを補足できる状態になっている。そして、ドラム2内に被乾燥衣類3を入れて運転を開始すると、送風ファン12が始動し、ヒータ14で加熱された温風がドラム2内に供給され、ドラム2が回転して攪拌される被乾燥衣類3の乾燥が行われる。被乾燥衣類3を乾燥させた温風はドラム2からの排出口6から温風循環風路4に排出される。この循環温風には、被乾燥衣類3から蒸発した水分とリントが含まれており、循環風路4内を循環する際に水分は熱交換器7で冷却除湿され、リントはリントフィルター10の上流面10aに捕捉され、その後、ヒータ14により加熱されて温風となって再びドラム2内に供給される。
【0010】
このような動作を所定時間行った後、リントフィルター10の上流面10aに付着したリントを回収する動作を短時間、例えば2〜3分間行う。すなわち、図2(b)に示すように、フィルターモータ16が駆動してリントフィルター10の上流面10aをリント回収風路7側へ接合させ、そしてモータ18が駆動してシャッター11により温風循環風路4を閉塞して循環温風がリント回収風路7を通過するようにする。このとき、リントフィルター10の上流面10aに付着していたたリントは、循環風路の風圧によりリント回収風路7内へ剥がされてリント回収具8に回収される。
【0011】
このようにしてリント回収が終了すると、リントフィルター10は温風循環風路4側へ接合し、シャッター11はリント回収風路7を閉塞して再びリントを捕捉する状態に戻る(図2(a)の状態)。そして、リントを捕捉する状態(図2(a))とリントを回収する状態(図2(b))を交互に繰り返して乾燥運転が終了する。
【0012】
乾燥運転が終了したら使用者がリント回収具8を外し、リントフィルター10から回収したリントを除去し、リント回収具8からのリント除去が終わったら再びリント回収具8をリント回収風路7に装着する。
【0013】
このようにして、リント回収具8を備えるリント回収風路7を設け、温風循環用送風機12の風圧を利用して乾燥動作中に所定時間毎にリントフィルター10のリントを除去し回収する動作を行うので、簡単安価な構成で、タオルやシーツなどリントが多く発生する被乾燥衣類3を乾燥する場合でも、リントフィルター10が目詰まりせず、効率の良い乾燥を行うことができる。
【0014】
実施の形態2.
図3はこの発明の実施の形態2である衣類乾燥機を示すリント回収風路部分の拡大断面図である。なお、本実施の形態2において、上記実施の形態1の1〜6で構成される被乾燥衣類の収容部の構成は同一とし、説明および図示を省略する。図において、7〜9および12〜14は上記実施の形態1と同様であり、その説明は省略する。そして、温風に含まれるリントを捕捉するリントフィルター20と風路切替シャッター21a、21bが回動自在な風路切替駆動軸22に90度の角度間隔で風路切替シャッター21a、リントフィルター20、風路切替シャッター21bの順に固定されて、モーター23により駆動されるように構成される。
【0015】
次に、このように構成された衣類乾燥機の乾燥運転について説明する。まず、運転開始時は、図3(a)に示すように、リントフィルター20は温風循環風路4に直交するように位置し、風路切替シャッター21bはリント回収風路7を閉塞するようにモータ23により駆動され、排気口6から温風循環風路4内経層風される循環温風に含まれるリントを捕捉できる状態になっている。そして、ドラム2内に被乾燥衣類3を入れて運転を開始すると、上記実施の形態1と同様に、送風ファン2が始動し、ヒータ14で加熱された温風がドラム2内に供給され、ドラム2が回転して攪拌される被乾燥衣類3の乾燥が行われる。被乾燥衣類3を乾燥させた温風はドラム2からの排出口6から温風循環風路4に排出される。この循環風路には、被乾燥衣類3から蒸発した水分とリントが含まれており、循環風路4内を循環する際に水分は熱交換器9で冷却除湿され、リントはリントフィルター20の上流面20aに捕獲され、その後、ヒータ14により加熱されて温風となって再びドラム2内に供給される。
【0016】
このような動作を所定時間行った後、リントフィルター20の上流面20aに付着したリントを回収する動作を短時間、例えば2〜3分間行う。すなわち、図3(b)に示すように、モータ23が駆動して風路切替駆動軸22が90度回転してリントフィルター20の上流面20aをリント回収風路7側へ接合し、風路切替シャッター21aが温風循環風路4を閉塞するようにし、循環風路がリント回収風路7を通過するようにする。このとき、リントフィルター20の上流面20aに付着していたリントは、循環風路の風圧によりリント回収風路7内へ剥がされてリント回収具8に回収される。
【0017】
このようにしてリント回収が終了すると、モータ23により風路切替駆動軸22が回転してリントフィルター20は温風循環風路4に直交するように位置するとともに、風路切替シャッター21bがリント回収風路7を閉塞して再びリントを捕捉する状態に戻る(図3(a)の状態)。そして、リントを捕捉する状態(図3(a))とリントを回収する状態(図3(b))を交互に繰り返して乾燥運転が終了する。
【0018】
このようにして、リント回収具8を備えるリント回収風路7を設け、温風循環用送風機12の風圧を利用して乾燥動作中に所定時間毎にリントフィルター20のリントを除去し回収する動作を行うので、簡単安価な構成で、タオルやシーツなどリントが多く発生する被乾燥衣類3を乾燥する場合でも、リントフィルター20が目詰まりせず、効率の良い乾燥を行うことができる。
【0019】
なお、上記実施の形態1および2では、リントフィルター10、20をリントを回収する状態(図2(b)、図3(b))またはリントを捕捉する状態(図2(a)、図3(a))への切り替えを、フィルターモータ16及びシャッターモータ18またはモータ23を使用して自動的に行っているが、フィルタ駆動軸15及びシャッター駆動軸17または風路切替軸23にハンドルを設けるなどして手動で随時行うようにしても良い。
【0020】
実施の形態3.
また、上記実施の形態1および2では、温風循環式の衣類乾燥機について説明したが、図4に示すような排気式衣類乾燥機でも上記実施の形態1および2と同様のリント回収風路構造により同様な効果を得ることができる。つまり、温風排気風路40にリント回収具8を備えるリント回収風路7を設け、温風送風機12の風圧を利用して乾燥動作中に所定時間毎にリントフィルター10(リントフィルター20)のリントを除去し回収する動作を行うことができ、上記実施の形態1および2と同様の効果を得ることができる。
【0021】
【発明の効果】
この発明は、以上説明したように、外箱内に弾性支持された外槽内に回転可能に設けた被乾燥衣類を収容するドラムと、このドラムから排出される温風に含まれるリントを捕捉するリントフィルターを備えた衣類乾燥機において、前記ドラムから排出される温風の温風循環風路内に前記リントフィルターを配置し、前記温風循環風路のリントフィルターの上流と下流間にリント回収具を有するリント回収風路を分岐風路として形成し、前記リント回収風路と温風循環風路の風路切り替えを行うシャッターを設け、前記リントフィルターは、温風循環風路内の温風のリントを回収する状態とそのリントが付着した上流面が前記リント回収風路に面しかつ下流となる状態とを切り替え可能に取り付けられ、前記リントフィルターのリントが付着した上流面が前記リント回収風路に面しかつ下流となる状態のときは前記シャッターを前記リント回収風路側に風路を切り替えるので、リントが発生しやすい被乾燥衣類を乾燥する場合でもリントフィルターが目詰まりせず、効率の良い乾燥が行え、リントフィルターの目詰まりによる温風の過熱での被乾燥衣類の損傷を防止でき安全性の高い衣類乾燥機を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1である洗濯乾燥機を示す断面図である。
【図2】この発明の実施の形態1である洗濯乾燥機を示すリント回収風路部分の拡大断面図である。
【図3】この発明の実施の形態2である洗濯乾燥機を示すリント回収風路部分の拡大断面図である。
【図4】この発明の実施の形態3である洗濯乾燥機を示す断面図である。
【符号の説明】
1 外槽、2 ドラム、3 被乾燥衣類、4 温風循環風路、5 温風吹き込み口、6 排出口、7 リント回収風路、8 リント回収具、9 熱交換器、10 リントフィルター、10a 上流面、11 シャッター、12送風機、13送風機モータ、14 ヒータ、15 フィルタ駆動軸、16 フィルタモータ、17 シャッター駆動軸、18 シャッターモータ。
【産業上の利用分野】
本発明は、被乾燥衣類を収容するドラム内に熱風を送り乾燥する衣類乾燥機に係り、特にリント除去フィルタを自動清掃する機能を備えた衣類乾燥機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の衣類乾燥機においては、衣類の乾燥動作時に排気に含まれるリントをリントフィルタにより捕集し、乾燥動作終了後にリントフィルタからリントを剥離してリントボックスに回収する構成にしている(例えば、特許文献1参照。)
【0003】
【特許文献1】
特開2002−113291号公報(第3頁、第1図、第2図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような従来の衣類乾燥機では、リントフィルタの自動清掃装置はリントフィルタの清掃動作を乾燥運転終了後に行う。このとき、タオル、シーツなどリントが多く発生する衣類を乾燥する場合、乾燥動作中にリントフィルターが目詰まりしてしまい、そのため風量が低下して乾燥効率が低下したり、空気温度が上昇してしまい熱風により衣類が損傷する恐れがあるという問題点があった。
また、従来の衣類乾燥機では、リントフィルターからリントを剥離するエアノズルを必要とし、その圧力は5〜7Kg/cm2と高圧力であり、高価な大出力のコンプレッサーが必要であり、かつ大きな設置スペースを要するという問題点があった。
【0005】
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、簡単な構成で乾燥運転中にリントフィルタを自動清掃し、リントフィルタに目詰まりが起きない衣類乾燥機を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明にかかる衣類乾燥機においては、外箱内に弾性支持された外槽内に回転可能に設けた被乾燥衣類を収容するドラムと、このドラムから排出される温風に含まれるリントを捕捉するリントフィルターを備えた衣類乾燥機において、前記ドラムから排出される温風の温風循環風路内に前記リントフィルターを配置し、前記温風循環風路のリントフィルターの上流と下流間にリント回収具を有するリント回収風路を分岐風路として形成し、前記リント回収風路と温風循環風路の風路切り替えを行うシャッターを設け、前記リントフィルターは、温風循環風路内の温風のリントを回収する状態とそのリントが付着した上流面が前記リント回収風路に面しかつ下流となる状態とを切り替え可能に取り付けられ、前記リントフィルターのリントが付着した上流面が前記リント回収風路に面しかつ下流となる状態のときは前記シャッターを前記リント回収風路側に風路を切り替えるものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1と図2はこの発明の実施の形態1である衣類乾燥機を示す断面図とリント回収風路部分の拡大断面図である。図において、外槽1の内側に回転可能にドラム2が支持され、ドラム2は被乾燥衣類3を収容し、周壁面に温風を通すための多数の通孔を有している。温風循環風路4は外槽1の温風吹き込み口5と排出口6を連結する。そして、温風循環風路4の一部分をバイパスするリント回収風路7が設けられ、リント回収風路7には例えばメッシュ状の素材で形成されたリント回収具8が着脱自在に設けられている。そして、温風循環風路4には排出口6からの排気を冷却して除湿を行う熱交換器9、温風に含まれるリントを捕捉するリントフィルター10、温風循環風路4またはリント回収風路7を閉塞するシャッター11、温風を循環させる送風機12および送風機モータ13、冷却した温風を過熱するヒータ14が設けられている。
【0008】
リントフィルター10は、端部をフィルタ駆動軸15に回転可能に固定され、フィルタモータ16によりフィルタ駆動軸15を軸にして回転駆動し、温風循環風路4側またはリント回収風路7側に接合できるよう構成されている。そして、シャッター11も端部をシャッター駆動軸17に回転可能に固定され、シャッターモータ18により回転駆動され、温風循環風路4またはリント回収風路7を閉塞するように構成されている。
【0009】
次に、このように構成された衣類乾燥機の乾燥運転について説明する。まず、運転開始時は、図2(a)に示すように、リントフィルター10は温風循環風路4側に接合され、シャッター11はリント回収風路7を閉塞し、排出口6から温風循環風路4内へ送風される循環温風に含まれるリントを補足できる状態になっている。そして、ドラム2内に被乾燥衣類3を入れて運転を開始すると、送風ファン12が始動し、ヒータ14で加熱された温風がドラム2内に供給され、ドラム2が回転して攪拌される被乾燥衣類3の乾燥が行われる。被乾燥衣類3を乾燥させた温風はドラム2からの排出口6から温風循環風路4に排出される。この循環温風には、被乾燥衣類3から蒸発した水分とリントが含まれており、循環風路4内を循環する際に水分は熱交換器7で冷却除湿され、リントはリントフィルター10の上流面10aに捕捉され、その後、ヒータ14により加熱されて温風となって再びドラム2内に供給される。
【0010】
このような動作を所定時間行った後、リントフィルター10の上流面10aに付着したリントを回収する動作を短時間、例えば2〜3分間行う。すなわち、図2(b)に示すように、フィルターモータ16が駆動してリントフィルター10の上流面10aをリント回収風路7側へ接合させ、そしてモータ18が駆動してシャッター11により温風循環風路4を閉塞して循環温風がリント回収風路7を通過するようにする。このとき、リントフィルター10の上流面10aに付着していたたリントは、循環風路の風圧によりリント回収風路7内へ剥がされてリント回収具8に回収される。
【0011】
このようにしてリント回収が終了すると、リントフィルター10は温風循環風路4側へ接合し、シャッター11はリント回収風路7を閉塞して再びリントを捕捉する状態に戻る(図2(a)の状態)。そして、リントを捕捉する状態(図2(a))とリントを回収する状態(図2(b))を交互に繰り返して乾燥運転が終了する。
【0012】
乾燥運転が終了したら使用者がリント回収具8を外し、リントフィルター10から回収したリントを除去し、リント回収具8からのリント除去が終わったら再びリント回収具8をリント回収風路7に装着する。
【0013】
このようにして、リント回収具8を備えるリント回収風路7を設け、温風循環用送風機12の風圧を利用して乾燥動作中に所定時間毎にリントフィルター10のリントを除去し回収する動作を行うので、簡単安価な構成で、タオルやシーツなどリントが多く発生する被乾燥衣類3を乾燥する場合でも、リントフィルター10が目詰まりせず、効率の良い乾燥を行うことができる。
【0014】
実施の形態2.
図3はこの発明の実施の形態2である衣類乾燥機を示すリント回収風路部分の拡大断面図である。なお、本実施の形態2において、上記実施の形態1の1〜6で構成される被乾燥衣類の収容部の構成は同一とし、説明および図示を省略する。図において、7〜9および12〜14は上記実施の形態1と同様であり、その説明は省略する。そして、温風に含まれるリントを捕捉するリントフィルター20と風路切替シャッター21a、21bが回動自在な風路切替駆動軸22に90度の角度間隔で風路切替シャッター21a、リントフィルター20、風路切替シャッター21bの順に固定されて、モーター23により駆動されるように構成される。
【0015】
次に、このように構成された衣類乾燥機の乾燥運転について説明する。まず、運転開始時は、図3(a)に示すように、リントフィルター20は温風循環風路4に直交するように位置し、風路切替シャッター21bはリント回収風路7を閉塞するようにモータ23により駆動され、排気口6から温風循環風路4内経層風される循環温風に含まれるリントを捕捉できる状態になっている。そして、ドラム2内に被乾燥衣類3を入れて運転を開始すると、上記実施の形態1と同様に、送風ファン2が始動し、ヒータ14で加熱された温風がドラム2内に供給され、ドラム2が回転して攪拌される被乾燥衣類3の乾燥が行われる。被乾燥衣類3を乾燥させた温風はドラム2からの排出口6から温風循環風路4に排出される。この循環風路には、被乾燥衣類3から蒸発した水分とリントが含まれており、循環風路4内を循環する際に水分は熱交換器9で冷却除湿され、リントはリントフィルター20の上流面20aに捕獲され、その後、ヒータ14により加熱されて温風となって再びドラム2内に供給される。
【0016】
このような動作を所定時間行った後、リントフィルター20の上流面20aに付着したリントを回収する動作を短時間、例えば2〜3分間行う。すなわち、図3(b)に示すように、モータ23が駆動して風路切替駆動軸22が90度回転してリントフィルター20の上流面20aをリント回収風路7側へ接合し、風路切替シャッター21aが温風循環風路4を閉塞するようにし、循環風路がリント回収風路7を通過するようにする。このとき、リントフィルター20の上流面20aに付着していたリントは、循環風路の風圧によりリント回収風路7内へ剥がされてリント回収具8に回収される。
【0017】
このようにしてリント回収が終了すると、モータ23により風路切替駆動軸22が回転してリントフィルター20は温風循環風路4に直交するように位置するとともに、風路切替シャッター21bがリント回収風路7を閉塞して再びリントを捕捉する状態に戻る(図3(a)の状態)。そして、リントを捕捉する状態(図3(a))とリントを回収する状態(図3(b))を交互に繰り返して乾燥運転が終了する。
【0018】
このようにして、リント回収具8を備えるリント回収風路7を設け、温風循環用送風機12の風圧を利用して乾燥動作中に所定時間毎にリントフィルター20のリントを除去し回収する動作を行うので、簡単安価な構成で、タオルやシーツなどリントが多く発生する被乾燥衣類3を乾燥する場合でも、リントフィルター20が目詰まりせず、効率の良い乾燥を行うことができる。
【0019】
なお、上記実施の形態1および2では、リントフィルター10、20をリントを回収する状態(図2(b)、図3(b))またはリントを捕捉する状態(図2(a)、図3(a))への切り替えを、フィルターモータ16及びシャッターモータ18またはモータ23を使用して自動的に行っているが、フィルタ駆動軸15及びシャッター駆動軸17または風路切替軸23にハンドルを設けるなどして手動で随時行うようにしても良い。
【0020】
実施の形態3.
また、上記実施の形態1および2では、温風循環式の衣類乾燥機について説明したが、図4に示すような排気式衣類乾燥機でも上記実施の形態1および2と同様のリント回収風路構造により同様な効果を得ることができる。つまり、温風排気風路40にリント回収具8を備えるリント回収風路7を設け、温風送風機12の風圧を利用して乾燥動作中に所定時間毎にリントフィルター10(リントフィルター20)のリントを除去し回収する動作を行うことができ、上記実施の形態1および2と同様の効果を得ることができる。
【0021】
【発明の効果】
この発明は、以上説明したように、外箱内に弾性支持された外槽内に回転可能に設けた被乾燥衣類を収容するドラムと、このドラムから排出される温風に含まれるリントを捕捉するリントフィルターを備えた衣類乾燥機において、前記ドラムから排出される温風の温風循環風路内に前記リントフィルターを配置し、前記温風循環風路のリントフィルターの上流と下流間にリント回収具を有するリント回収風路を分岐風路として形成し、前記リント回収風路と温風循環風路の風路切り替えを行うシャッターを設け、前記リントフィルターは、温風循環風路内の温風のリントを回収する状態とそのリントが付着した上流面が前記リント回収風路に面しかつ下流となる状態とを切り替え可能に取り付けられ、前記リントフィルターのリントが付着した上流面が前記リント回収風路に面しかつ下流となる状態のときは前記シャッターを前記リント回収風路側に風路を切り替えるので、リントが発生しやすい被乾燥衣類を乾燥する場合でもリントフィルターが目詰まりせず、効率の良い乾燥が行え、リントフィルターの目詰まりによる温風の過熱での被乾燥衣類の損傷を防止でき安全性の高い衣類乾燥機を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1である洗濯乾燥機を示す断面図である。
【図2】この発明の実施の形態1である洗濯乾燥機を示すリント回収風路部分の拡大断面図である。
【図3】この発明の実施の形態2である洗濯乾燥機を示すリント回収風路部分の拡大断面図である。
【図4】この発明の実施の形態3である洗濯乾燥機を示す断面図である。
【符号の説明】
1 外槽、2 ドラム、3 被乾燥衣類、4 温風循環風路、5 温風吹き込み口、6 排出口、7 リント回収風路、8 リント回収具、9 熱交換器、10 リントフィルター、10a 上流面、11 シャッター、12送風機、13送風機モータ、14 ヒータ、15 フィルタ駆動軸、16 フィルタモータ、17 シャッター駆動軸、18 シャッターモータ。
Claims (2)
- 外箱内に弾性支持された外槽内に回転可能に設けた被乾燥衣類を収容するドラムと、このドラムから排出される温風に含まれるリントを捕捉するリントフィルターを備えた衣類乾燥機において、前記ドラムから排出される温風の温風循環風路内に前記リントフィルターを配置し、前記温風循環風路のリントフィルターの上流と下流間にリント回収具を有するリント回収風路を分岐風路として形成し、前記リント回収風路と温風循環風路の風路切り替えを行うシャッターを設け、前記リントフィルターは、温風循環風路内の温風のリントを回収する状態とそのリントが付着した上流面が前記リント回収風路に面しかつ下流となる状態とを切り替え可能に取り付けられ、前記リントフィルターのリントが付着した上流面が前記リント回収風路に面しかつ下流となる状態のときは前記シャッターを前記リント回収風路側に風路を切り替えることを特徴とする衣類乾燥機。
- 前記リントフィルターの温風循環風路内の温風のリントを回収する状態とそのリントが付着した上流面が前記リント回収風路に面しかつ下流となる状態との切り替えと、前記シャッターによるリント回収風路と温風循環風路の風路切り替えを乾燥運転中に行うことを特徴とする請求項1記載の衣類乾燥機。
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