JP2004153790A - 通信リンクの確立を行う無線通信端末、その方法、その方法を実行するためのプログラム及び記録媒体 - Google Patents

通信リンクの確立を行う無線通信端末、その方法、その方法を実行するためのプログラム及び記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】 非同期通信と同期通信の両方をサポートしている無線通信端末に適用可能な、通信帯域の利用状況に応じて同期通信リンクの確立を制御する方法を提供する。
【解決手段】 非同期通信リンク管理部21は、無線通信端末間の非同期通信リンクの確立状態を管理する。同期通信リンク管理部22は、無線通信端末間の同期通信リンクの確立状態を管理する。ユーザから新たな同期通信リンクの確立要求が指示された場合、リンク確立判断部25は、非同期及び同期通信リンクの確立状態と、要求された通信品質とを考慮し、要求された同期通信リンクを新たに確立させた場合でも、現在確立されている非同期通信リンクを維持できるか否かを判断する。そして、リンク確立判断部25は、維持できる場合にだけ、要求された同期通信リンクを確立させる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、通信リンクの確立を行う無線通信端末、その方法、その方法を実行するためのプログラム及び記録媒体に関し、より特定的には、非同期通信と同期通信の両方をサポートしており、複数の他の無線通信端末との間で複数の通信リンクを同時に確立できる無線通信端末、通信リンクの確立方法、その方法を実行するためのプログラム、及びそのプログラムを記録した媒体に関する。
周知のように、PDA、携帯電話、パソコン等の通信端末では、インターネット接続、LANアクセス、名刺データ交換、電話、音楽再生等の、様々な機能を実現することができる。これらの機能は、主にリアルタイム性が要求されないデータ送信に利用される非同期通信、又は主にリアルタイム性が要求されるデータ送信に利用される同期通信のいずれかによって行われる。一般に、インターネット接続やLANアクセス(データ通信、ファイル転送)及び名刺データ交換(ファイル転送)は、非同期通信で行われ、電話(音声通信)及び音楽再生(音声通信)は、同期通信で行われる。
近年、通信端末の利用形態も多様化し、複数の機能を同時に実行させるといった利用も行われている。同時に実行させる複数の機能の組み合わせ例としては、インターネット接続中の名刺データ交換(非同期通信と非同期通信)や音楽を聴きながらの電話使用(同期通信と同期通信)のように同一通信形態の組み合わせのほか、LANアクセス中の電話使用(非同期通信と同期通信)のように異なる通信形態の組み合わせも考えられる。
このような複数機能の同時使用、すなわち非同期通信と同期通信とが混在した通信は、有線通信分野ではIEEE1394規格等によって実現されている。一方、無線通信分野でも、非同期通信及び同期通信の両方をサポートしている技術は、すでに存在する。しかし、この技術では、非同期通信又は同期通信のどちらか一方の実行(シングルリンク通信)が可能であるだけで、非同期通信と同期通信との同時実行(マルチリンク通信)を可能とするものではない。そこで、無線通信分野においても非同期通信と同期通信とを同時に実行させるための技術が、様々に開発されている。その技術の1つとして、Bluetooth(R)通信規格がある(非特許文献1を参照)。
以下、Bluetooth(R)通信の制御モジュールを一例に挙げて、非同期通信と同期通信とを同時に実行させる技術を説明する。図14は、Bluetooth(R)通信の制御モジュールを備えた従来の無線通信端末の概要構成を示すブロック図である。
図14において、従来の無線通信端末は、ユーザ入力部110と、リンク管理部120と、通信処理部130と、無線通信部140と、固有機能処理部150と、表示部160とを備える。リンク管理部120は、非同期通信リンク管理部121、同期通信リンク管理部122、非同期通信リンク制御部123及び同期通信リンク制御部124で構成される。
ユーザ入力部110は、ユーザから無線通信端末の機能に関する指示(データ転送開始、ダウンロード開始、通信リンク確立等)を入力し、通信リンクの確立指示をリンク管理部120へ、その他の指示を固有機能処理部150へ伝える。
非同期通信リンク管理部121は、他の無線通信端末との間で非同期通信リンクを同時に確立できる数(以下、制限数と記す)及び他の無線通信端末との間で非同期通信リンクが現在確立されている数(以下、確立数と記す)を保持しており、これらの数値に基づいてユーザが指示した非同期通信リンクの確立が可能かどうかを判断する。同期通信リンク管理部122は、同期通信リンクの制限数及び確立数を保持しており、これらの数値に基づいてユーザが指示した同期通信リンクの確立が可能かどうかを判断する。非同期通信リンク制御部123は、非同期通信リンク管理部121から発行される非同期通信リンクの確立指示を受けて、通信処理部130及び無線通信部140を用い、対応する無線通信端末との間に非同期通信リンクを確立させる。同期通信リンク制御部124は、同期通信リンク管理部122から発行される同期通信リンクの確立指示を受けて、通信処理部130及び無線通信部140を用い、対応する無線通信端末との間に同期通信リンクを確立させる。
通信処理部130は、通信リンクを確立させるための処理及び固有機能処理部150から指示される処理を実行する。無線通信部140は、他の無線通信端末との無線通信を実行する。固有機能処理部150は、無線通信端末固有の機能を処理するブロックである。表示部160は、無線通信端末に関する様々な情報を表示する。
上記構成によって、従来の無線通信端末では、複数の非同期通信リンクの同時確立や、複数の同期通信リンクの同時確立だけでなく、非同期通信リンクと同期通信リンクとの同時確立を実現させている。
なお、非同期通信リンクの同時確立に関する従来の技術としては、例えば、パケット通信ネットワークにおける非同期通信リンクの追加に関する技術が存在する(特許文献1を参照)。この従来の技術では、非同期通信リンクを確立するためのリソース(平均ビット速度、平均ビット速度の偏差、帯域幅)を交換ノード毎にチェックし、交換ノードのリソースが足りている場合には、非同期通信リンクの確立を実行し、交換ノードのリソースが不足している場合には、非同期通信リンクの確立を拒否することを行う。
宮津和弘著,「テクノロジー解体新書 Bluetooth技術解説ガイド」,第1版,株式会社リックテレコム,2001年6月11日 特許第2500097号明細書
上記構成による従来の無線通信端末は、非同期通信リンクの管理と同期通信リンクの管理とを、互いのリンク確立状態を考慮することなく別個独立で行っている。このため、非同期通信リンクがすでに確立されている状態で同期通信リンクの確立要求があった場合、従来の無線通信端末は、非同期通信リンクがどのように確立されているかを全く判断することなく、同期通信リンクを確立してしまう(図15)。従って、一般に同期通信が非同期通信よりも優先されるため、確立する同期通信リンクが占有的に使用する通信帯域(要求される通信品質)によっては、すでに確立されている非同期通信リンクが切断されてしまうという通信障害が生じてしまう問題がある。なお、このような問題は、通信帯域に制限がある無線通信特有の問題であり、通信帯域を考慮する必要がない有線通信には生じることはない。
この無線通信において通信障害が生じる問題を以下に説明する。図16−a及び図16−bは、公衆網に接続されたマスタとして機能する無線通信端末A(パソコン)が、スレーブである無線通信端末B〜E(携帯電話)との間で通信リンクを確立する具体的な構成例を示す図である。図17及び図18は、通信品質の異なるパケットタイプによる通信リンクの確立を説明する図である。
図16−aにおいて、マスタ無線通信端末Aは、スレーブ無線通信端末B〜Eとの間で、LANアクセスを行うための非同期通信リンクを予め確立している。今この状態において、スレーブ無線通信端末Bが、公衆網を介して電話をかけるためにマスタ無線通信端末Aとの間で同期通信リンクを新たに確立する場合を考える。この場合、マスタ無線通信端末Aは、どのスレーブ無線通信端末B〜Eに対しても同期通信リンクを確立していないため、無条件でスレーブ無線通信端末Bとの間の同期通信リンクを確立する。ここで、一般に無線通信においては、同期通信リンクの確立要求に通信帯域、すなわち通信品質の指示が含まれる。従って、要求される同期通信リンクの通信帯域が、確立前まで未使用の通信帯域で確保できれば問題はない。しかし、未使用の通信帯域だけでは確保できない場合、すでに確立している非同期通信リンクの通信帯域がなくなりリンクが切断されてしまう(図16−b)。
例えば、Bluetooth(R)通信では、通信品質に相当するパケットタイプ(非特許文献1のp104及びp105を参照)が規定されている。HV1パケットは通信帯域の全てを占有的に使用する同期通信用のパケットであり、HV2パケットは通信帯域の1/2を占有的に使用する同期通信用のパケットであり、HV3パケットは通信帯域の1/3を占有的に使用する同期通信用のパケットである。DM1パケットは、非同期通信用のパケットである。DVパケットは、同一の無線通信端末間で行われる同期通信用のパケット(HV1〜HV3)のデータと非同期通信用のパケット(DM1)のデータとを同時に格納して送信できるパケットである(非特許文献1のp106を参照)。また、Bluetooth(R)通信では、同期通信リンク(HV1〜HV3)は、非同期通信リンク(DM1)が確立された後で確立できるという規定がある。従って、図16−aの場合、同期通信リンクが、HV2パケットで要求されていれば問題は発生しない(図17)。しかし、同期通信リンクが、HV1パケットで要求されていれば、スレーブ無線通信端末C〜Eとの非同期通信リンクが切断されてしまうという問題が発生する(図18)。
それ故に、本発明の目的は、すでに確立している非同期通信リンクを維持しつつ、新たな同期通信リンクの確立を制御できる無線通信端末、及び当該端末で実行される通信リンク確立方法、その方法を実行するためのプログラム及び記録媒体を提供することである。
本発明は、非同期通信及び同期通信のいずれも可能で、かつ通信品質に応じて異なる通信帯域を使用した同期通信が可能であり、複数の他の無線通信端末との間で複数の通信リンクを同時に確立できる無線通信端末に向けられている。そして、上記目的を達成させるために、本発明の無線通信端末は、非同期通信リンク管理部、同期通信リンク管理部、リンク確立判断部及びリンク確立部を備えている。
非同期通信リンク管理部は、他の無線通信端末との間で確立されている非同期通信リンクが使用している非同期通信帯域を管理する。同期通信リンク管理部は、他の無線通信端末との間で確立されている同期通信リンクが使用している同期通信帯域を管理する。リンク確立判断部は、新たな同期通信リンクの確立要求に対し、非同期通信帯域及び同期通信帯域に基づいて、すでに確立されている非同期通信リンクを切断することなく、要求された通信品質で同期通信リンクを確立できるか否かを判断する。リンク確立部は、リンク確立判断部における確立できるとの判断に従って、新たな同期通信リンクを確立する。
ここで、非同期通信帯域及び同期通信帯域によっては、同期通信リンクの確立が、要求された通信品質では不可能だが他の通信品質では可能な場合も考えられる。このような場合に対応させるために、要求された通信品質で同期通信リンクを確立できないと判断したときには、リンク確立判断部に、他の通信品質で同期通信リンクを確立できるか否かをさらに判断させてもよい。そして、リンク確立判断部が他の通信品質で確立できると判断した場合には、リンク確立部に、当該他の通信品質で新たな同期通信リンクを確立させるようにする。
また、他の同期通信リンクがすでに確立されているようなときには、同期通信リンクの確立が、他の通信品質で不可能な場合であっても、当該他の同期通信リンクの通信品質を変更すれば確立できる場合もあり得る。このような場合に対応させるために、他の通信品質で同期通信リンクを確立できないと判断したときには、リンク確立判断部に、すでに確立されている他の同期通信リンクの通信品質を変更すれば同期通信リンクを確立できるか否かをさらに判断させてもよい。そして、リンク確立判断部が変更すれば確立できると判断した場合には、リンク確立部に、他の同期通信リンクを変更後の通信品質で再確立させると共に、新たな同期通信リンクを確立させるようにする。
なお、同期通信リンクを確立できる他の通信品質が複数存在する場合には、リンク確立判断部に、当該複数の他の通信品質に関する情報をユーザに提示させて、ユーザによる通信品質の選択を可能とすることも考えられる。
さらに、複数確立されている同期通信リンクの1つが解放された場合、リンク確立判断部に、残る同期通信リンクを現状より高い通信品質で再確立できるか否かをさらに判断させ、再確立できると判断した場合には、リンク確立部に、残る同期通信リンクを高い通信品質で再確立させてもよい。
典型的には、通信品質は、通信リンクのパケットタイプによって決定される。このパケットタイプは複数あり、それぞれ異なる占有通信帯域が定められている。
上述した無線通信端末の非同期通信リンク管理部、同期通信リンク管理部、リンク確立判断部及びリンク確立部が行うそれぞれの処理は、一連の処理手順を与える通信リンク確立方法として捉えることができる。すなわち、無線通信端末において、他の無線通信端末との間で確立されている非同期通信リンクが使用している非同期通信帯域及び同期通信リンクが使用している同期通信帯域を管理しておき、新たな同期通信リンクの確立要求があった場合、非同期通信帯域及び同期通信帯域に基づいて、すでに確立されている非同期通信リンクを切断することなく、要求された通信品質で同期通信リンクを確立できるか否かを判断し、要求された通信品質で確立できると判断した場合に、新たな同期通信リンクを確立する、通信リンク確立方法である。
好ましくは、この通信リンク確立方法は、一連の処理手順を無線通信端末に実行させるためのプログラムの形式で提供される。このプログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてもよい。
本発明は、無線通信端末間の非同期通信リンクの確立状態及び同期通信リンクの確立状態の両方を考慮し、要求された通信品質による同期通信リンクの確立可否を決定するので、新たに同期通信リンクの確立が要求されても、現在確立されている非同期通信リンクを常に維持することができる。
また、要求された通信品質だけでなく他の通信品質も判断して同期通信リンクの確立可否を決定することができるので、多くの同期通信リンクを確立させることが可能となる。このとき、複数ある他の通信品質についてはユーザへの情報提供を行うことよって、ユーザの意思を反映させた同期通信リンクの確立制御を実現することができる。
さらには、すでに確立されている同期通信リンクの通信品質も動的に変更させることができるので、より多くの同期通信リンクを確立させることが可能となる。また、同期通信リンクが解放されたときにも、通信品質を動的に変更させることができるので、通信帯域に余裕がある場合には高い通信品質で同期通信リンクを確立させることができる。
本発明の基本的な概念は、すでに確立されている非同期通信リンクを切断させることなく、新たに要求された同期通信リンクの確立を制御することであり、確立可否の判断及び確立する通信品質の適切な制御を行うことを特徴とする。本発明は、通信品質によって使用する通信帯域が異なる同期通信リンクを通信端末間で確立できる無線通信であれば、近距離通信又は遠距離通信を問わず適用可能である。以下、従来の技術で説明した、Bluetooth(R)通信を用いたマスタ無線通信端末Aが、スレーブ無線通信端末B〜Eとの間で通信リンクを確立する具体的な一例(図16−a)を用いて、本発明の実施形態を説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る無線通信端末の概要構成を示すブロック図である。図1において、第1の実施形態に係る無線通信端末は、ユーザ入力部10と、リンク管理部20と、通信処理部30と、無線通信部40と、固有機能処理部50と、表示部60とを備える。リンク管理部20は、非同期通信リンク管理部21、同期通信リンク管理部22、非同期通信リンク制御部23、同期通信リンク制御部24及びリンク確立判断部25で構成される。このリンク管理部20の構成により、無線通信端末はマスタとしての機能を実現する。
まず、本実施形態に係る無線通信端末の各構成の概要を説明する。
ユーザ入力部10は、ユーザから無線通信端末の機能に関する指示(データ転送開始、ダウンロード開始、通信リンク確立等)を入力し、通信リンクの確立指示をリンク管理部20へ、その他の指示を固有機能処理部50へ伝える。非同期通信リンク管理部21は、非同期通信リンクの制限数及び確立数に基づいて、現在確立されている非同期通信リンクが使用している通信帯域を管理する。同期通信リンク管理部22は、同期通信リンクの制限数及び確立数に基づいて、現在確立されている同期通信リンクが使用している通信帯域を管理する。
リンク確立判断部25は、非同期通信リンク管理部21で管理される非同期通信リンクの使用通信帯域、同期通信リンク管理部22で管理される同期通信リンクの使用通信帯域、及び確立要求された同期通信リンクの通信品質(パケットタイプ等)に基づいて、新たに要求された通信リンクを確立させた場合でも、現在確立されている通信リンクを維持できるか否かを判断する。通信品質は、ユーザが指示してもよいし、予めデフォルト値で定められてもよい。そして、リンク確立判断部25は、この判断に応じて非同期通信リンク又は同期通信リンクの確立指示を、非同期通信リンク制御部23又は同期通信リンク制御部24に発行する。
非同期通信リンク制御部23は、リンク確立判断部25から非同期通信リンクの確立指示を受けて、通信処理部30及び無線通信部40を用いて、対応する無線通信端末との間に非同期通信リンクを確立させる。同期通信リンク制御部24は、リンク確立判断部25から同期通信リンクの確立指示を受けて、通信処理部30及び無線通信部40を用いて、対応する無線通信端末との間に同期通信リンクを確立させる。すなわち、この非同期通信リンク制御部23、同期通信リンク制御部24、通信処理部30及び無線通信部40によって、リンク確立部が構成される。
通信処理部30は、通信リンクを確立させるための処理及び固有機能処理部50から指示される処理を実行する。無線通信部40は、他の無線通信端末との無線通信を実行する。固有機能処理部50は、無線通信端末固有の機能を処理するブロックである。なお、この固有機能処理部50は、本願発明の主眼ではないので、詳細な説明は省略する。表示部60は、無線通信端末に関する様々な情報を表示する。
次に、図2及び図3を参照して、上記構成による第1の実施形態に係る無線通信端末で行われる通信リンクの確立方法を具体的に説明する。図2は、本発明の第1の実施形態に係る通信リンクの確立方法の手順を示すフローチャートである。図3は、図16−aの構成において、新たな同期通信リンクの確立要求によって現在確立されている非同期通信リンクが切断される問題が生じる、通信リンクの組み合わせパターンを示す図である。なお、図3は、Bluetooth(R)通信の規格に対応しており、非同期通信リンクは単独で最大7つ、同期通信リンクは単独でHV1パケットが最大1つ、HV2パケットが最大2つ、HV3パケットが最大3つ、同時に確立可能となっている。
ユーザから通信リンクの確立指示(通信品質を含む)が入力されると、ユーザ入力部10は、指示された通信リンクが非同期通信であるか同期通信であるかを判断する(ステップS201)。そして、ユーザ入力部10は、判断に応じた通信リンクの確立要求をリンク確立判断部25へ発行する。リンク確立判断部25は、発行される確立要求が、非同期通信リンクに対するものである場合には従来と同様の確立処理を行い(ステップS210)、同期通信リンクに対するものである場合には次に示す確立処理を行う(ステップS202〜S207)。
リンク確立判断部25は、同期通信リンクの確立要求をユーザ入力部10から受け付けると、非同期通信リンク管理部21から現在の非同期通信リンクの使用通信帯域に関する情報を、同期通信リンク管理部22から現在の同期通信リンクの使用通信帯域に関する情報を、それぞれ取得する(ステップS202)。そして、リンク確立判断部25は、各使用通信帯域と要求された通信品質とに基づいて、現在確立されている非同期通信リンクを維持しつつ新たに要求された同期通信リンクを確立できるか否かを判断する(ステップS203)。
本発明では、このステップS203の判断によって、例えば図16−aの構成によるBluetooth(R)通信では、図3に示すパターンにおける既確立の非同期通信リンクの切断を防ぐことができる。図3のパターンを説明する。状態[1]及び[4]は、同期通信リンクが全く確立されていない状態で、HV1パケットによる同期通信リンクを新たに確立した場合である。この場合、全通信帯域がこの同期通信リンク(HV1)に使用されてしまうため、従来ではスレーブ無線通信端末B以外に確立されている非同期通信リンク(網掛け部分)が切断されてしまうことになる。状態[2]、[5]及び[7]は、HV2パケットによる同期通信リンクが1つ確立されている状態で、HV2パケットによる同期通信リンクを新たに確立した場合である。この場合、全通信帯域がこの2つの同期通信リンク(HV2)に使用されてしまうため、従来ではスレーブ無線通信端末B(及びC)以外に確立されている非同期通信リンク(網掛け部分)が切断されてしまうことになる。状態[3]、[6]及び[8]〜[10]は、HV3パケットによる同期通信リンクが2つ確立されている状態で、HV3パケットによる同期通信リンクを新たに確立した場合である。この場合、全通信帯域がこの3つの同期通信リンク(HV3)に使用されてしまうため、従来ではスレーブ無線通信端末B(及びC)以外に確立されている非同期通信リンク(網掛け部分)が切断されてしまうことになる。
同期通信リンクを確立できないと判断した場合(ステップS204,No)、リンク確立判断部25は、要求された同期通信リンクを確立せずに処理を終了する(ステップS207)。一方、同期通信リンクを確立できると判断した場合(ステップS204,Yes)、リンク確立判断部25は、同期通信リンク制御部24に対して同期通信リンクの確立を指示する。また、リンク確立判断部25は、同期通信リンクの確立指示に応じて、同期通信リンク管理部22で管理している同期通信リンクの使用通信帯域(確立数)を更新する(ステップS205)。そして、同期通信リンク確立指示を受けた同期通信リンク制御部24は、同期通信リンクを新たに確立する(ステップS206)。
次に、より具体的な構成を例に挙げて、図2で説明した同期通信リンクの確立方法に従って同期通信リンクを確立する手順を説明する。図4は、PDAを用いてインターネットに接続しながら音楽を聴く場合の無線通信システムの一例を示す図である。図5は、携帯電話を用いて音楽を聴きながら電話をかける場合の無線通信システムの一例を示す図である。図6は、図4のシステム構成におけるリンク確立可能時の通信シーケンスを示す図である。また、図7は、図4のシステム構成における通信リンク確立不可能時の通信シーケンスを示す図である。
インターネット利用のためにアクセスポイントに接続する指示をユーザから受けると、PDAのユーザ入力部10は、非同期通信リンクの確立に関する指示であることを判断し、リンク確立判断部25に非同期通信リンクの確立要求を発行する。リンク確立判断部25は、この要求を受け取り、非同期通信リンク管理部21から非同期通信リンクの確立数(初期状態であるのでヘッドフォン:0,アクセスポイント:0)及び制限数(=7)を、同期通信リンク管理部22から同期通信リンクの確立数(初期状態であるのでヘッドフォン:0,アクセスポイント:0)及び制限数(=3)をそれぞれ取得する。リンク確立判断部25は、これらの数値に基づいて、ユーザが要求してきた非同期通信リンクを確立できると判断する。そして、リンク確立判断部25は、非同期通信リンク制御部23に非同期通信リンクの確立指示を発行すると共に、非同期通信リンク管理部21で管理される確立数を更新する(アクセスポイント:0→1)。非同期通信リンク制御部23は、この指示を受けて非同期通信リンクを確立する。
次に、音楽を聴くための準備としてヘッドフォンを接続する指示をユーザから受けると、PDAのユーザ入力部10は、非同期通信リンクの確立に関する指示であることを判断し、リンク確立判断部25に非同期通信リンクの確立要求を発行する。リンク確立判断部25は、この要求を受け取り、非同期通信リンク管理部21から非同期通信リンクの確立数(ヘッドフォン:0,アクセスポイント:1)及び制限数(=7)を、同期通信リンク管理部22から同期通信リンクの確立数(ヘッドフォン:0,アクセスポイント:0)及び制限数(=3)をそれぞれ取得する。リンク確立判断部25は、これらの数値に基づいて、ユーザが要求してきた非同期通信リンクを確立できると判断する。そして、リンク確立判断部25は、非同期通信リンク制御部23に非同期通信リンクの確立指示を発行すると共に、非同期通信リンク管理部21で管理される確立数を更新する(ヘッドフォン:0→1)。非同期通信リンク制御部23は、この指示を受けて非同期通信リンクを確立する。
この後、音楽を再生する指示をユーザから受けると、PDAのユーザ入力部10は、同期通信リンクの確立に関する指示であることを判断し、リンク確立判断部25に同期通信リンクの確立要求を発行する。この要求には、パラメータとしてパケットタイプが含まれる。リンク確立判断部25は、この要求を受け取り、非同期通信リンク管理部21から非同期通信リンクの確立数(ヘッドフォン:1,アクセスポイント:1)及び制限数(=7)を、同期通信リンク管理部22から同期通信リンクの確立数(ヘッドフォン:0,アクセスポイント:0)及び制限数(=3)をそれぞれ取得する。リンク確立判断部25は、これらの数値及びパケットタイプに基づいて、ユーザが要求してきた同期通信リンクを確立できるか否かを判断する。
ここで、リンク確立判断部25は、ユーザが要求してきたパケットタイプが「HV1」である場合には、同期通信リンクを確立不可能と判断し、「HV2」又は「HV3」である場合には、同期通信リンクを確立可能と判断する。リンク確立判断部25は、同期通信リンクを確立可能と判断した場合だけ、同期通信リンク制御部24に同期通信リンクの確立指示を発行すると共に、同期通信リンク管理部22で管理される確立数を更新する(ヘッドフォン:0→1)。同期通信リンク制御部24は、この指示を受けて同期通信リンクを確立する。
以上のように、本発明の第1の実施形態に係る無線通信端末及び通信リンクの確立方法によれば、無線通信端末間の非同期通信リンクの確立状態及び同期通信リンクの確立状態の両方を考慮し、要求された通信品質による同期通信リンクの確立可否を決定する。特に、新たに同期通信リンクを確立する無線通信端末以外で非同期通信リンクのみを確立している無線通信端末が存在する場合には、両方の確立状態に基づいて、確立される全ての同期通信リンクが全通信帯域を使用することにならないか否かが考慮される。これによって、新たに同期通信リンクの確立が要求されても、現在確立されている非同期通信リンクを常に維持することができる。
(第2の実施形態)
上記第1の実施形態では、リンク確立判断部25が、ユーザが要求してきた通信品質を遵守して、同期通信リンクを確立できるか否かを判断する。このため、他の通信品質を用いれば確立できる場合であっても、ユーザの要求に制限されて同期通信リンクを確立しない場合があった。
そこで、第2の実施形態では、ユーザが要求する通信品質にこだわらずに、判断時点における最適な通信品質によって同期通信リンクを確立できる手法を説明する。
本発明の第2の実施形態に係る無線通信端末の概要構成は、図1に示す第1の実施形態の構成と同様であるが、リンク確立判断部25で行われる処理が異なる。以下、この異なる部分を中心に第2の実施形態の説明を行う。図8は、本発明の第2の実施形態に係る通信リンクの確立方法の手順を示すフローチャートである。なお、図2と同一の処理を行うステップには、同一の番号を付している。
リンク確立判断部25は、各使用通信帯域と要求された通信品質とに基づいて、現在確立されている非同期通信リンクを維持しつつ新たに要求された同期通信リンクを確立できるか否かを判断する(ステップS203)。同期通信リンクを確立できると判断された場合(ステップS204,Yes)は、上記第1の実施形態と同様の処理が行われる。同期通信リンクを確立できないと判断した場合(ステップS204,No)、リンク確立判断部25は、他の通信品質で同期通信リンクの確立が可能か否かを確認する(ステップS801)。他の通信品質で確立可能な場合、リンク確立判断部25は、最も品質の高い通信品質を選択する(ステップS802)。そして、この選択された通信品質による同期通信リンクについて、リンク確立判断部25による使用通信帯域の更新(ステップS205)、及び同期通信リンク制御部24による通信リンクの確立(ステップS206)が行われる。なお、確立可能な通信品質がない場合には、要求された同期通信リンクを確立せずに処理を終了する(ステップS207)。
例えば、Bluetooth(R)通信では、パケットタイプがHV1>HV2>HV3の順に通信品質がよくなる関係、すなわち使用する通信帯域が多くなる関係にある(上記非特許文献1を参照)。上述した図3の状態[1]の例で考えるとてみると、HV1パケットによる同期通信リンクの確立は不可能であるが、HV2パケットによる同期通信リンク又はHV3パケットによる同期通信リンクは確立可能である。よって、ユーザから要求された通信品質がHV1である場合には、リンク確立判断部25では、HV2による同期通信リンクが選択されることとなる。
以上のように、本発明の第2の実施形態に係る無線通信端末及び通信リンクの確立方法によれば、無線通信端末間の非同期通信リンクの確立状態及び同期通信リンクの確立状態の両方を考慮し、要求された通信品質だけでなく他の通信品質も判断して同期通信リンクの確立可否を決定する。これによって、新たに同期通信リンクの確立が要求されても、現在確立されている非同期通信リンクを常に維持することができる。また、上記第1の実施形態よりも多くの同期通信リンクを確立させることが可能となる。
(第3の実施形態)
上記第2の実施形態では、ユーザから要求された通信品質とは異なる通信品質で同期通信リンクの確立を制御する手法を説明した。すなわち、未使用の通信帯域を使用して、同期通信リンクを新たに確立できるか否かを判断した。
次に、第3の実施形態では、すでに他の同期通信リンクが確立されている場合には、未使用の通信帯域だけにとらわれずに、全通信帯域において複数の同期通信リンクが確立できるように通信品質を最適に制御する手法を説明する。
本発明の第3の実施形態に係る無線通信端末の概要構成は、図1に示す第1及び第2の実施形態の構成と同様であるが、リンク確立判断部25で行われる処理が異なる。以下、この異なる部分を中心に第3の実施形態の説明を行う。図9は、本発明の第3の実施形態に係る通信リンクの確立方法の手順を示すフローチャートである。なお、図2及び図8と同一の処理を行うステップには、同一の番号を付している。
各使用通信帯域と要求された通信品質とに基づいて、同期通信リンクを確立できないと判断した場合、リンク確立判断部25は、他の通信品質で同期通信リンクの確立が可能か否かを確認する(ステップS801)。他の通信品質で確立可能な場合、リンク確立判断部25は、最も品質の高い通信品質を選択する(ステップS802)。そして、この選択された通信品質による同期通信リンクについて、リンク確立判断部25による使用通信帯域の更新(ステップS205)、及び同期通信リンク制御部24による通信リンクの確立(ステップS206)が行われる。
一方、他の通信品質で確立できない場合、リンク確立判断部25は、すでに確立されている他の同期通信リンクの通信品質を変更すれば、当該他の同期通信リンクと共に新たな同期通信リンクを確立できるか否かを判断する(ステップS901)。確立できると判断した場合、リンク確立判断部25は、同期通信リンク制御部24に対して、変更後の通信品質による他の同期通信リンクの再確立、及び新たな同期通信リンクの確立を指示する。リンク確立判断部25は、これらの同期通信リンクの確立指示に応じて、同期通信リンク管理部22で管理している同期通信リンクの使用通信帯域(確立数)を更新する(ステップS205)。そして、同期通信リンク制御部24は、同期通信リンクの確立を行う(ステップS206)。
例えば、上述した図3の状態[2]の例で考えるとてみると、すでにHV2パケットによる同期通信リンクが確立されているため、HV2パケットはもちろんHV3パケットによる同期通信リンクの確立も不可能である。しかし、すでに確立されている同期通信リンクをHV3パケットに変更すれば、HV3パケットによる同期通信リンクを新たに確立することが可能である。よって、この場合には、HV3パケットによる同期通信リンクが2つ確立されることとなる。
以上のように、本発明の第3の実施形態に係る無線通信端末及び通信リンクの確立方法によれば、無線通信端末間の非同期通信リンクの確立状態及び同期通信リンクの確立状態の両方を考慮し、要求された通信品質だけでなく他の通信品質も判断して同期通信リンクの確立可否を決定する。さらに、すでに確立されている同期通信リンクの通信品質も動的に変更させる。これによって、新たに同期通信リンクの確立が要求されても、現在確立されている非同期通信リンクを常に維持することができる。また、上記第2の実施形態よりもさらに多くの同期通信リンクを確立させることが可能となる。
なお、上記制御手法によって複数の同期通信リンクが確立された後に、いずれかの同期通信リンクが解放された場合には、次の処理を行って通信品質を向上させてもよい。新たに確立された同期通信リンクが先に解放された場合には、既確立の同期通信リンクの通信品質を変更前の通信品質に戻してやる。既確立の同期通信リンクが先に解放された場合には、新たに確立された同期通信リンクの通信品質を本来要求された通信品質に戻してやる。例えば、上述した例のようにHV3パケットによる同期通信リンクが2つ確立されている状態においていずれかの同期通信リンクが解放された場合には、残る同期通信リンクをHV2パケットに変更することができる。
(第4の実施形態)
上記第2の実施形態では、ユーザの意思を尊重せずに、判断時点における最適な通信品質による同期通信リンクを自動的に確立できる手法を説明した。
次に、第4の実施形態では、ユーザの意思を尊重できるように、判断時点における確立可能な通信品質をユーザに提示し、ユーザ自らが選択できるようにする手法を説明する。
図10は、本発明の第4の実施形態に係る無線通信端末の概要構成を示すブロック図である。図10に示すように、第4の実施形態に係る無線通信端末は、図1に示す無線通信端末のリンク確立判断部25を、リンク確立判断部26に代えた構成である。以下、この異なる部分を中心に第4の実施形態の説明を行う。図11は、本発明の第4の実施形態に係る通信リンクの確立方法の手順を示すフローチャートである。なお、図2及び図8と同一の処理を行うステップには、同一の番号を付している。図12は、本発明の第4の実施形態に係る無線通信端末の各構成が行う通信シーケンスを示す図である。
リンク確立判断部26は、非同期通信リンク管理部21で管理される非同期通信リンクの使用通信帯域、同期通信リンク管理部22で管理される同期通信リンクの使用通信帯域、及び確立要求された同期通信リンクの通信品質に基づいて、新たに要求された通信リンクを確立させた場合でも、現在確立されている通信リンクを維持できるか否かを判断する。そして、リンク確立判断部26は、ユーザが要求した通信品質による通信リンクの確立が不可能であると判断した場合に、通信リンクの確立が可能な他の通信品質に関する情報を、表示部60を介してユーザに提示する。
図11を参照して、リンク確立判断部26は、各使用通信帯域と要求された通信品質とに基づいて、現在確立されている非同期通信リンクを維持しつつ新たに要求された同期通信リンクを確立できるか否かを判断する(ステップS203)。同期通信リンクを確立できると判断された場合(ステップS204,Yes)は、上記第1の実施形態と同様の処理が行われる。同期通信リンクを確立できないと判断した場合(ステップS204,No)、リンク確立判断部26は、他の通信品質で同期通信リンクの確立が可能か否かを確認する(ステップS801)。他の通信品質で確立可能な場合、リンク確立判断部26は、確立可能な他の通信品質を全て抽出し、要求した通信品質による同期通信リンクの確立が不可能である判断結果と共に、それらの情報を所定の表示手法により表示部60を介してユーザに提示する(ステップS1101)。
上述した図3の状態[1]の例で考えるとてみると、ユーザが要求するHV1パケットによる同期通信リンクの確立は不可能であるが、HV2パケットによる同期通信リンク又はHV3パケットによる同期通信リンクは確立可能である。よってこの場合、リンク確立判断部26は、HV1パケットによる同期通信リンクの確立が不可能である判断結果と、HV2パケット又はHV3パケットであれば同期通信リンクの確立が可能である判断結果とを、表示部60の画面に表示させる。画面表示の内容としては、例えば図13−aに示すようなものが考えられる。
この表示部60の画面表示によって、ユーザは、現在高品質による音楽再生が実行できないことを把握できる。よって、ユーザは、この画面を確認して、音楽再生を行わないのか、通信品質を変更して音楽再生を行うか等を自ら選択することが可能となる(ステップS1102)。
以上のように、本発明の第4の実施形態に係る無線通信端末及び通信リンクの確立方法によれば、無線通信端末間の非同期通信リンクの確立状態及び同期通信リンクの確立状態の両方を考慮し、要求された通信品質だけでなく他の通信品質も判断して同期通信リンクの確立可否を決定する。また、ユーザが要求する通信品質で同期通信リンクが確立できない場合には、確立可能な他の通信品質に関する情報の提供を行う。これによって、現在確立されている非同期通信リンクを常に維持しつつ、ユーザの意思を反映させた同期通信リンクの確立制御を実現することができる。
なお、第4の実施形態では、確立可能な他の通信品質を表示部60の画面に提示して、ユーザが選択できるようにしている。しかし、ユーザによる選択を考えなくてもよいのならば、確立した同期通信リンクの通信品質を結果として表示するだけでもよい。例えば図13−bに示すような画面である。また、第4の実施形態は、上記第2の実施形態のリンク確立処理に画面表示処理を組み合わせた例を説明したが、上記第3の実施形態のリンク確立処理に画面表示処理を組み合わせても構わない。
典型的には、上記第1〜第4の実施形態に係る無線通信端末が行う通信リンクの確立方法は、記憶装置(ROM、RAM、ハードディスク等)に格納された上述した処理手順を実行可能な所定のプログラムデータが、CPUによって解釈実行されることで実現される。この場合、プログラムデータは、CD−ROMやフレキシブルディスク等の記録媒体を介して記憶装置内に導入されてもよいし、記録媒体上から直接実行されてもよい。
本発明の無線通信端末及び通信リンク確立方法は、複数の無線通信端末間で複数の通信リンクを同時に確立させる場合に有用であり、新たに同期通信リンクの確立が要求されてもすでに確立されている非同期通信リンクを維持したい場合に適している。
本発明の第1〜第3の実施形態に係る無線通信端末の概要構成を示すブロック図 本発明の第1の実施形態に係る通信リンクの確立方法の手順を示すフローチャート 新たな同期通信リンクの確立要求によって現在確立されている非同期通信リンクが切断される問題が生じる通信リンクの組み合わせの一例を示す図 複数の無線通信端末間で通信リンクを確立する具体的なシステム構成例を示す図 複数の無線通信端末間で通信リンクを確立する具体的なシステム構成例を示す図 図4のシステム構成におけるリンク確立可能時の通信シーケンスを示す図 図4のシステム構成におけるリンク確立不可能時の通信シーケンスを示す図 本発明の第2の実施形態に係る通信リンクの確立方法の手順を示すフローチャート 本発明の第3の実施形態に係る通信リンクの確立方法の手順を示すフローチャート 本発明の第4の実施形態に係る無線通信端末の概要構成を示すブロック図 本発明の第4の実施形態に係る通信リンクの確立方法の手順を示すフローチャート 本発明の第4の実施形態に係る無線通信端末の各構成が行う通信シーケンスを示す図 リンク確立判断部26による表示部60の画面表示例を示す図 リンク確立判断部26による表示部60の画面表示例を示す図 従来の無線通信端末の概要構成を示すブロック図 従来の無線通信端末の各構成が行う通信シーケンスを示す図 複数の無線通信端末間で通信リンクを確立する具体的な構成例を示す図 複数の無線通信端末間で通信リンクを確立する具体的な構成例を示す図 図15の通信シーケンスに従ってパケット送信を行った場合の問題を説明する図 図15の通信シーケンスに従ってパケット送信を行った場合の問題を説明する図
符号の説明
10,110 ユーザ入力部
20,120 リンク管理部
21,121 非同期通信リンク管理部
22,122 同期通信リンク管理部
23,123 非同期通信リンク制御部
24,124 同期通信リンク制御部
25,26 リンク確立部
30,130 通信処理部
40,140 無線通信部
50,150 固有機能処理部
60,160 表示部


Claims (10)

  1. 非同期通信及び同期通信のいずれも可能で、かつ通信品質に応じて異なる通信帯域を使用した同期通信が可能であり、複数の他の無線通信端末との間で複数の通信リンクを同時に確立できる無線通信端末であって、
    前記他の無線通信端末との間で確立されている非同期通信リンクが使用している非同期通信帯域を管理する非同期通信リンク管理部と、
    前記他の無線通信端末との間で確立されている同期通信リンクが使用している同期通信帯域を管理する同期通信リンク管理部と、
    新たな同期通信リンクの確立要求に対し、前記非同期通信帯域及び前記同期通信帯域に基づいて、すでに確立されている非同期通信リンクを切断することなく、要求された通信品質で同期通信リンクを確立できるか否かを判断するリンク確立判断部と、
    前記リンク確立判断部における確立できるとの判断に従って、前記新たな同期通信リンクを確立するリンク確立部とを備える、無線通信端末。
  2. 前記リンク確立判断部は、要求された通信品質で同期通信リンクを確立できないと判断した場合、他の通信品質で同期通信リンクを確立できるか否かをさらに判断し、
    前記リンク確立部は、前記リンク確立判断部における確立できるとの判断に従って、他の通信品質で前記新たな同期通信リンクを確立することを特徴とする、請求項1に記載の無線通信端末。
  3. 前記リンク確立判断部は、他の通信品質で同期通信リンクを確立できないと判断した場合、すでに確立されている他の同期通信リンクの通信品質を変更すれば同期通信リンクを確立できるか否かをさらに判断し、
    前記リンク確立部は、前記リンク確立判断部における確立できるとの判断に従って、前記他の同期通信リンクを変更後の通信品質で再確立すると共に、前記新たな同期通信リンクを確立することを特徴とする、請求項2に記載の無線通信端末。
  4. 前記リンク確立判断部は、同期通信リンクを確立できる他の通信品質が複数存在する場合、当該複数の他の通信品質に関する情報をユーザに提示し、ユーザによる通信品質の選択を可能とすることを特徴とする、請求項2に記載の無線通信端末。
  5. 前記リンク確立判断部は、複数確立されている同期通信リンクの1つが解放された場合、残る同期通信リンクを現状より高い通信品質で再確立できるか否かをさらに判断し、
    前記リンク確立部は、前記リンク確立判断部における再確立できるとの判断に従って、前記残る同期通信リンクを高い通信品質で再確立することを特徴とする、請求項1に記載の無線通信端末。
  6. 前記通信品質は、通信リンクのパケットタイプによって決定されることを特徴とする、請求項1に記載の無線通信端末。
  7. 前記パケットタイプは複数あり、それぞれ異なる占有通信帯域が定められていることを特徴とする、請求項6に記載の無線通信端末。
  8. 非同期通信及び同期通信のいずれも可能で、かつ通信品質に応じて異なる通信帯域を使用した同期通信が可能であり、複数の他の無線通信端末との間で複数の通信リンクを同時に確立できる無線通信端末が行う通信リンク確立方法であって、
    前記他の無線通信端末との間で確立されている非同期通信リンクが使用している非同期通信帯域を管理し、
    前記他の無線通信端末との間で確立されている同期通信リンクが使用している同期通信帯域を管理し、
    新たな同期通信リンクの確立要求に対し、前記非同期通信帯域及び前記同期通信帯域に基づいて、すでに確立されている非同期通信リンクを切断することなく、要求された通信品質で同期通信リンクを確立できるか否かを判断し、
    要求された通信品質で確立できると判断した場合に、前記新たな同期通信リンクを確立する、通信リンク確立方法。
  9. 非同期通信及び同期通信のいずれも可能で、かつ通信品質に応じて異なる通信帯域を使用した同期通信が可能であり、複数の他の無線通信端末との間で複数の通信リンクを同時に確立できる無線通信端末が実行するプログラムであって、
    前記無線通信端末に、
    前記他の無線通信端末との間で確立されている非同期通信リンクが使用している非同期通信帯域を管理させるステップと、
    前記他の無線通信端末との間で確立されている同期通信リンクが使用している同期通信帯域を管理させるステップと、
    新たな同期通信リンクの確立要求に対し、前記非同期通信帯域及び前記同期通信帯域に基づいて、すでに確立されている非同期通信リンクを切断することなく、要求された通信品質で同期通信リンクを確立できるか否かを判断させるステップと、
    前記判断させるステップにおける確立できるとの判断に従って、前記新たな同期通信リンクを確立させるステップとを実行させるための、プログラム。
  10. 非同期通信及び同期通信のいずれも可能で、かつ通信品質に応じて異なる通信帯域を使用した同期通信が可能であり、複数の他の無線通信端末との間で複数の通信リンクを同時に確立できる無線通信端末が実行するプログラムを記録した、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、
    前記無線通信端末に、
    前記他の無線通信端末との間で確立されている非同期通信リンクが使用している非同期通信帯域を管理させるステップと、
    前記他の無線通信端末との間で確立されている同期通信リンクが使用している同期通信帯域を管理させるステップと、
    新たな同期通信リンクの確立要求に対し、前記非同期通信帯域及び前記同期通信帯域に基づいて、すでに確立されている非同期通信リンクを切断することなく、要求された通信品質で同期通信リンクを確立できるか否かを判断させるステップと、
    前記判断させるステップにおける確立できるとの判断に従って、前記新たな同期通信リンクを確立させるステップとを実行させるプログラムを記録する、記録媒体。


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