JP2004151701A - ドラムのラグ取付構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】ドラムヘッドの交換作業を迅速に行うことができ、またラグがドラム胴本体の振動を妨げないようにしたドラムのラグ取付構造を提供する。
【解決手段】ドラム胴本体1の外周に係合突起部30を突設し、この係合突起部30に対応してラグ8に係合部31を設け、これらの係合によってラグ8をドラム胴本体1に対して着脱可能に取付ける。係合突起部30にドラム胴本体1とラグ8との間に介在される間隔設定部30Bを一体に設ける。係合部31を大径穴部31Aと長孔部31Bとからなる鍵穴形状の穴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、バスドラム、スネアドラム、マーティングドラム等に用いられるドラムのラグ取付構造に関する。
バスドラム、スネアドラム、マーティングドラム等のドラムは、ドラムヘッドを複数個のヘッド支持緊張手段によって支持、緊張し、ドラムヘッドに所定の張力を付与している(例えば、特許文献1参照)。
特願2001−176367号
図13は従来のスネアドラムを上下反転させて示す外観斜視図、図14は同ドラムのラグ取付構造を示す断面図で、符号1で示すものは両端開放の円筒体からなるドラム胴本体、2はドラムヘッドで、2aは表面側ドラムヘッド、2bは裏面側ドラムヘッド、3はドラムヘッド2のヘッド支持緊張手段である。
前記ヘッド支持緊張手段3は、ドラム胴本体1に対して締め枠(リム)6を連結手段によって着脱可能に連結し、ドラムヘッド2の張力を可変設定するもので、ドラムヘッド2の外周縁部を保持し、ドラム胴本体1の開口端部外周に嵌装される環状のヘッド枠5と、同じくドラム胴本体1の開口端部外周に嵌装される前記締め枠6と、ドラム胴本体1の外周に複数本のボルト7およびナットによって固定された通称ラグと呼ばれる複数個の固定具(以下、ラグという)8と、締め枠6をドラム胴本体1に連結する複数本の締めボルト9等で構成されている。締めボルト9は、締め枠6のボルト用取付孔11にワッシャ12を介して挿通され、ラグ8側に設けたラグナット13に螺合されている。ラグナット13は、ラグ8内に組み込まれ、遊動を防止するために圧縮コイルばね14によって締めボルト9方向に付勢されることにより、ラグ8の内面に押付けられている。
このような構造において、締めボルト9を図示しないチューニングキーによって締め付けて締め枠6をヘッド枠5に押し付けると、ヘッド枠5はラグ8側に移動するため、ドラムヘッド2が径方向に伸張して張力が増大し、ドラムの音色、音高さが調整される。なお、15は裏面側ドラムヘッド2bに設けられたスナッピー(響線)である。
上記した従来のスネアドラム16においては、ラグ8をドラム胴本体1の外周にボルト7によって固定し、ラグナット13をラグ8内に抜け出ないように収納しているため、ドラムヘッド2を他のドラムヘッドと交換するときには、締めボルト9を緩めてラグナット13から外し、締め枠6およびヘッド枠5をドラム胴本体1から取り外す必要があった。したがって、締めボルト9のラグナット13からの取外し作業が煩わしく、時間を要するという問題があった。
また、新たなドラムヘッド2を装着するときは、ヘッド枠5と締め枠6をドラム胴本体1に嵌装した後、締めボルト9をラグナット13に螺合して締め枠6をヘッド枠5に押し付けなければならず、締めボルト9のラグナット13へのねじ込み作業も煩雑である。
そこで、このような問題を解決するために、例えば図15に示すようなラグナットの係止構造が提案されている。このラグナット係止構造は、本体21A、爪部21Bおよび溝21Cを有するクランプ部材21を上記したラグ8の代わりにドラム胴本体1の外周にねじ止め固定し、ラグナット13を棒状に形成して長手方向中央に径方向に貫通するねじ孔22を形成し、このねじ孔22に締めボルト9を螺合し、前記クランプ部材20の爪部21Bにラグナット13を係合し、締めボルト9を前記溝21Cに挿入するようにしている。
このような構造においては、締めボルト9を緩み方向に回転させてラグナット13を締めボルト9の先端側に外れない範囲内で移動させると、ラグナット13を爪部21Bから離脱させることができるため、締めボルト9をラグナット13から抜き取ることなくドラムヘッドを交換することができる。
しかしながら、図15に示したラグナット取付構造は、図13および図14に示したラグ8と同様にクランプ部材21のドラム胴本体1に接触する面積が大きく、ドラム胴本体1自体の振動を妨げるという問題があった。
また、締めボルト9を緩めた後締め枠との連結部を回動支点として図15の矢印A方向に回動させてラグナット13を爪部21Bから離脱させても、締めボルト9が元の位置に回動復帰するとラグナット13が爪部21Bの下に入り込んで再び引っ掛かるおそれがある。このためドラムヘッド2を交換するときは、緩めてクランプ部材21から外した締めボルト9を手で元の位置に戻らないように押さえておきながら締め枠をドラム胴本体から外す必要があるが、ドラム胴本体1の外周に等間隔をおいて設けている全ての締めボルト9を手で押さえておくことは困難である。したがって、図13および図14に示したラグの取付構造と同様にドラムヘッド2の交換作業が煩わしく、依然として改良の余地があった。
本発明は上記した従来の問題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、ドラムヘッドの交換作業を迅速に行うことができるようにしたドラムのラグ取付構造を提供することにある。
また、本発明は、ラグがドラム胴本体の振動を妨げないようにしたドラムのラグ取付構造を提供することにある。
第1の発明は、ドラム胴本体の開口端部に嵌装されヘッド枠を押圧する締め枠を複数本の締めボルトによってラグに連結することによりドラムヘッドを支持緊張する手段を備えたドラムのラグ取付構造において、前記ドラム胴本体の外周に係合部を有するラグ固定用部材を突設し、このラグ固定用部材に対応して前記ラグに係合部を設けるとともに、少なくとも前記係合部と前記締めボルトが貫通する位置を挟んで対向する位置に壁面を設け、前記ラグ固定用部材と前記係合部との係合によって前記ラグを前記ドラム胴本体に対して着脱可能に取付けたものである。
第2の発明は、前記第1の発明において、前記ラグ固定用部材に前記ドラム胴本体と前記ラグとの間に介在される間隔設定部を設けたものである。
第3の発明は、前記第1または第2の発明において、前記ラグの係合部が鍵型の穴で、ラグ固定用部材の先端部には鍔部が一体に設けられ、前記鍔部が前記穴からの抜けを防止する抜け防止部を形成するものである。
第4の発明は、前記第1、第2、第3の発明のうちのいずれか1つにおいて、前記ラグに前記締めボルトが螺合するナットを一体に設けたものである。
第1の発明においては、係合部または係合部材がラグ固定用部材に係合することでラグをドラム胴本体の外周に固定することができ、係合を解除するとラグをドラム胴本体から離脱させることができるので、ドラムヘッドの交換時に締めボルトをラグから外す必要がなく、ドラムヘッドの交換作業を容易かつ迅速に行うことができる。
また、ラグ固定用部材と係合部との係合を解除してラグをドラム胴本体から外した後、ラグを裏返しにしておくと、締めボルトが元の位置に回動復帰してラグがラグ固定用部材に当たったとしても、壁面があるのでラグ固定用部材と係合部とが再び係合するようなことがないので、締めボルトを元の位置に戻らないように手で押さえておく必要がなく、ドラムヘッドの交換作業を一層容易に行うことができる。
第2の発明においては、間隔設定部によってラグをドラム胴本体から離間させているので、ラグがドラム胴本体の振動を妨げるようなことがなく、音量を増大させることができる。
第3の発明においては、鍔部によってラグ固定用部材が鍵型の孔から抜けるのを防止することができる。
第4の発明においては、別部品からなるナットを必要としないため、部品点数を削減することができる。また、脱落して紛失したりすることもない。
以下、本発明を図面に示す実施の形態に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明に係るドラムのラグ取付構造の第1の実施の形態を示す断面図、図2は同ラグ取付構造の斜視図、図3は締めボルトを緩めたときの状態を示す断面図、図4はラグをドラム胴本体から外した状態を示す断面図、図5はラグを裏返しにした状態を示す断面図である。なお、従来技術において示した構成部材と同一のものについては同一符号をもって示し、その説明を適宜省略する。
本発明に係るラグ取付構造は、ドラム胴本体1の外周に突設したラグ固定用部材30とラグ8側に設けた係合部31との係合によってラグ8をドラム胴本体1の外周に着脱可能に固定するように構成したものである。
前記ラグ固定用部材30は、断面円形のピン状に形成された本体30Aと、この本体30Aの先端部外周面に所定の間隔をおいて一体に突設された2つの鍔部30B,30Cとからなり、本体30Aの基端面にはねじ孔32が形成されている。2つの鍔部32A,32Bは、前記ラグ8の前後方向の移動を規制するもので、前記ラグ8の背面板8Dの板厚より若干大きな間隔を有している。また、ドラム胴本体1の外周面に接する鍔部30Bは、先端側に位置する鍔部30Cより若干大きな外径を有し、前記ラグ8をドラム胴本体1の外周面から離間させる間隔設定部としての機能をも有している。一方、先端側の鍔部30Cは、前記係合部31からラグ用固定部材30が抜けるのを防止する抜け防止部を形成している。
このようなラグ固定用部材30は、前記ドラム胴本体1の周面に形成した取付孔33にドラム胴本体1の外側から挿入されて間隔設定部30Bがドラム胴本体1の外周面に密接され、ドラム胴本体1の内側からボルト7がねじ孔32に螺合されることによりドラム胴本体1に対して固定されている。
前記ラグ8は、上面板8A、傾斜した底板8B、半円筒形(またはU字形)の前面兼側面板8Cおよび前記背面板8Dとで中空体に形成され、内部に締めボルト9が螺合するラグナット13と、このラグナット13を上方に付勢する圧縮コイルばね14が収納されている。ラグナット13は回転止めされて収納され、先端部が前記上面板8Aに形成したナット用孔34より外部に突出している。前記背面板8Dは、ドラム胴本体1の外周面と略同一の曲率をもって円弧状に湾曲しており、中央に前記係合部31が形成されている。なお、上面板8A,底板8Bおよび前面兼側面板8Cは一体に形成され、これらに対して背面板8Dが溶接等によって接合されている。また、前面兼側面板8Cは、請求項1における壁面、すなわちラグ8の前記係合部31と前記締めボルト9が貫通する位置を挟んで対向する位置に設けられた壁面を形成している。
前記係合部31は、鍵穴形状に形成されることにより、大径穴部31Aと、上端が前記大径穴部31Aの下端に連通する長孔部31Bとで構成されている。大径穴部31Aは、前記ラグ固定用部材30の先端側の鍔部30Cの挿入を可能にするため当該鍔部30Cの外径より若干大きく、内側の鍔30Bの外径より小さい穴径を有している。長孔部31Bは、大径穴部31Aの穴径より溝幅が狭く、かつ前記ラグ固定用部材30の本体30Aの外径より若干大きな溝幅を有し、大径穴部31Aの下方に延在している。
このようなラグ8のドラム胴本体1への取付けに際しては、大径穴部31Aに鍔部30Cを挿入し、本体30Aの鍔部30B,30C間の部分30aを長孔部31B内に挿入する。また、ドラム胴本体1の開口端部外周にヘッド枠5と締め枠6を嵌着する。そして、締めボルト9を締め枠6のボルト用取付孔11にワッシャ12を介して挿通し、先端部をラグナット13に螺合してチューニングキーで締め付けると、締め枠6とラグ8が互いに接近する方向に移動するため、締め枠6がヘッド枠5を押圧してドラムヘッド2の張力を増大させ、長孔部31Bの終端壁36が前記本体部分30aに押し付けられ、もってドラムヘッド2とラグ8がドラム胴本体1に対して取付けられる。ラグ8はドラム胴本体1に取付けられた状態において、ドラム胴本体1と背面板8Dとの間にラグ固定用部材30に設けた間隔設定部30Bが介在されているため、ドラム胴本体1に対して接触することはない。
ドラムヘッド2を別のドラムヘッドと交換するときは、締めボルト9をチューニングキーでラグナット13から外れない範囲で緩めてラグ8およびラグナット13を図3に示すように締めボルト9に沿って下方へ移動させ、係合部31の大径穴部31Aと鍔部30B,30Cを一致させる。次に、図4に示すようにラグ8がドラム胴本体1から離間する方向に締めボルト9を回動させて、ラグ固定用部材30を係合部31から抜き出す。そして、図5に示すようにラグ8を180°回転させて裏返しにする。ラグ8を裏返しにしておく理由は、締めボルト9が元の位置に回動復帰したとき、ラグ固定用部材30の鍔部30B,30Cが係合部31の大径穴部31Aに再び係入するのを防止するためである。
このような構造からなるラグ8の取付構造においては、ラグ固定用部材30と係合部31との係合によってラグ8をドラム胴本体1に対して着脱自在に取付け、締めボルト9を一定量緩み方向に回転させてラグ固定用部材30の鍔30B,30Cと係合部31の大径穴部31Aとを一致させ、ラグ8をドラム胴本体1から離間する方向に回動させることにより、ラグ固定用部材30と係合部31との係合を解除するように構成したので、ドラムヘッド2の交換時に締めボルト9をラグナット13から完全に外す必要がなく、ドラムヘッド2の交換作業が容易である。
また、ラグ固定用部材30は、ピン状でラグ8に比べて十分に小さく、しかもラグ固定用部材30に設けた間隔設定部30Bをドラム胴本体1とラグ8との間に介在させているので、ラグ8がドラム胴本体1に対して直接接触することがなく、図13〜図15に示した従来のラグ取付構造およびラグナット係止構造に比べてドラム胴本体1の振動を妨げることが少なく、音量を増大させることができる。
また、ラグ固定用部材30と係合部31との係合を解除してラグ8をドラム胴本体1から外した後、ラグ8を裏返しにしておくと、締めボルト9が元の位置に回動復帰してラグがラグ固定用部材30に当たったとしても、ラグ固定用部材30と係合部31とが再び係合するようなことがないので、締めボルト9を元の位置に戻らないように手で押さえておく必要がなく、ドラムヘッドの交換作業を一層容易に行うことができる。
図6は本発明の第2の実施の形態を示すラグの斜視図である。
この実施の形態は、金属板の折曲加工によってラグ40を形成したものである。ラグ40は、上面板40A、底面板40B、前面板40Cおよび背面板40Dとによって左右両側面および背面上部が開放する側面視矩形の箱型に形成され、上面板40Aにラグナット13の上端部が貫通するナット用穴41を設け、上面板40Aと背面板40Dとの間に空間42を設け、かつ背面板40Dの上縁にU字状の溝(係合部)43を形成している。前面板40Cは、請求項1に記載の壁面、すなわち締めボルト9を挟んでU字状溝43と対向する壁面を形成している。
前記ラグナット13は上面板40Aの下面側に溶接等によって固定されているため、図1に示した圧縮コイルばね14を必要としない。空間42と前記U字状溝43は、図1に示した大径穴部31Aと長孔部31Bに相当し、これら空間42とU字状溝43とでラグ固定用部材30に係合可能な係合部44を形成している。なお、ラグ固定用部材30は、上記した実施の形態と同一構造である。
このような構造からなるラグ40においては、金属板の折曲加工によって形成されるものであるため、ラグ40の製作が容易で製造コストを低減することができる。
図7(a)、(b)は本発明の第3の実施の形態を示す断面図および回り止め板の斜視図である。
この実施の形態は、図1に示した圧縮コイルばね14の代わりに回り止め板45を用いて締めボルト9の緩みを防止するようにしたものである。回り止め板45は、プラスチック等によって形成され、先端部中央に前記締めボルト9が螺合するねじ孔46を有し、基端側に折曲片45Aが上方に向かって略垂直に折り曲げられ、この折曲片45Aがラグ8の背面上部に設けた取付部47にビス48によって固定されている。ラグ8の内部上方には、前記回り止め板45が載置される仕切板49が一体に設けられている。なお、その他の構造は上記した第1の実施の形態と略同一である。このような構造においては、圧縮コイルばね14が不要である。
図8は本発明の第4の実施の形態を示すラグ固定用部材と係合部材の断面図である。
この実施の形態は、ドラム胴本体1の外周にラグ固定用部材50を突設し、このラグ固定用部材50の先端面に挿入孔51を形成するとともに、この挿入孔51の内周面に環状の係合溝52を形成している。一方、ラグ8の締めボルト側とは反対側の端部53に係合部材54を前記ラグ固定用部材50に対応して取付けている。
前記係合部材54は、先端部56aが前記ラグ固定用部材50の挿入孔51に挿入されるピン状の本体56を有し、この本体56の基端側が前記ラグ8の前記端部53に固定される固定部56bを形成している。前記本体56の先端部56aは、前記挿入孔51の穴径より若干小さい外径を有し、先端付近の外周には2つのボール57が前記係合溝52に対応して出没自在に組み込まれている。このため、本体56の先端部56aには軸線と直交する方向の貫通孔58が形成されており、この貫通孔58に前記ボール57が組み込まれている。貫通孔58の両端開口部は、ボール57の外径より若干小さく設定され、ボール57の抜けを防止している。
前記本体56には、前記ボール57を前記係合溝52に対して係脱させる係脱ピン60が組み込まれている。係脱ピン60は、前記本体56に形成した貫通孔61に固定部56b側から抜けを防止されて摺動自在に挿入され、圧縮コイルばね62によって固定部56b側に付勢されている。係脱ピン60の先端部側外周面には、小さな半球状の凹部63が前記各ボール57に対応して形成されている。
このような構造において、ラグ固定用部材50に係合部材54を連結する場合には、係脱ピン60を圧縮コイルばね62に抗して押し込みボール57と凹部63を一致させる。この状態で本体56の先端部56aを挿入孔51に挿入し、ボール57を係合溝52と一致させる。次いで、係脱ピン60の押圧力を解除すると、係脱ピン60は圧縮コイルばね62の力により後退してボール57を凹部63から退出させ、係合溝52に係合させる。これによって係合部材54がラグ固定用部材50に対して係止される。
係合部材54をラグ固定用部材50から抜き出すときは、係脱ピン60を圧縮コイルばね62に抗して押し込み、凹部63をボール57と一致させ、この状態で係合部材54を抜き出せばよい。
図9は本発明の第5の実施の形態を示す断面図、図10(a)〜(e)はラグの正面図、背面図、A−A線断面図、B−B線断面図およびC−C線断面図、図11(a)〜(c)は回り止め板の平面図、正面図および底面図である。
この実施の形態は、ドラム胴本体1の外周に突設したラグ固定用部材50にラグ70を係止し、ラグナット13の回転を回り止め板75によって防止するようにしたものである。ラグ固定用部材50は、ドラム胴本体1に貫通して取付けられ、前端部外周面にV字状の係合溝71が形成されている。ラグ70は、内部上方に前記回り止め板45を受け止め支持する仕切板49が一体に設けられている。仕切板49は、幅方向中央に締めボルトが挿通されるU字状の溝73が形成されている。一方、ラグ70の下方には、前後に開放し前記ラグ固定用部材50の先端部が後方から挿入される開口部74が設けられている。この開口部74には、ラグ固定用部材50の係合溝71に下方から係合する山形の係合突起75が一体に突設されている。
前記回り止め板75は、長孔76と弾性係合片77を有し、前記長孔76にラグナット13の下端部が挿入されることにより、ラグナット13の回転を防止している。この場合、ラグナット13の回転防止は、回り止め板75の長孔76が形成されている部分をラグ70の内形状によって弾性変形(圧縮)させて長孔76の左右両側壁をラグナット13に押し付けることに行う。前記弾性係合片77は、回り止め板75の前記長孔76側とは反対側端部に上方に折り曲げ形成された側面視逆L字型の弾性片からなり、回り止め板75がラグ70の上面板70Aと前記仕切板49との間の空間に挿入されると、前記上面板70Aの下面に下方から圧接され、これによって回り止め板75がラグ70から抜けて脱落するのを防止している。なお、図9において、78はラグナット13に嵌着されたOリングである。
このような構造においても、図7に示した実施の形態と同様な効果が得られることは明らかであろう。
図12(a)〜(f)は本発明の第6の実施の形態を示すラグの正面図、平面図、側面図、背面図、D−D線断面図およびF−F線断面図である。
この実施の形態は、ラグ80の上面板80Aを厚肉に形成し、その中央に締めボルトが螺合するねじ孔を形成し、このねじ孔を形成した部分をラグナット82としたものである。すなわち、本実施の形態はラグ80とラグナット82を一体に形成したものである。また、ラグ80の内部で前記ラグナット82の下方に左右一対の回り止め用爪83を一体に設け、これらの爪83を締めボルトの雄ねじに係合させることにより、締めボルトの緩みを防止するようにしたのである。なお、ラグ80のその他の構造は図9に示したラグ70と略同様であり、内部下方にラグ固定用部材50の係合溝71に下方から係合する山形の係合突起75が一体に突設されている。
このような構造においては、ラグ80にナット82と回り止め用爪83を一体に設けているので、別部材からなるラグナットと回り止め板を必要とせず、部品点数を削減することができる。
なお、本発明は上記した実施の形態に限らず種々の変更、変形が可能であり、例えば図2に示した鍵孔形状の孔からなる係合部31を丸孔形状の孔からなる係合部とすることも可能である。
本発明に係るドラムのラグ取付構造の第1の実施の形態を示す断面図である。 同ラグ取付構造の斜視図である。 締めボルトを緩めたときの状態を示す断面図である。 ラグをドラム胴本体から外した状態を示す断面図である。 ラグを裏返しにした状態を示す断面図である。 本発明の第2の実施の形態を示すラグの斜視図である。 (a)、(b)は本発明の第3の実施の形態を示す断面図および回り止め板の斜視図である。 本発明の第4の実施の形態を示すラグ固定用部材と係合部材の断面図である。 本発明の第5の実施の形態を示す断面図である。 (a)〜(e)はラグの正面図、背面図、A−A線断面図、B−B線断面図およびC−C線断面図である。 (a)〜(c)は回り止め板の平面図、正面図および底面図である。 (a)〜(f)は本発明の第6の実施の形態を示すラグの正面図、平面図、側面図、背面図、D−D線断面図およびF−F線断面図である。 従来のスネアドラムを上下反転させて示す外観斜視図である。 従来のラグの取付構造を示す断面図である。 従来のラグナットの係止構造を示す斜視図である。
符号の説明
1…ドラム胴本体、2,2a,2b…ドラムヘッド、3…ヘッド支持緊張手段、5…ヘッド枠、6…締め枠、8…ラグ、9…締めボルト、30…ラグ固定用部材、30A…本体、30B…間隔設定部、31…係合部、31A…大径穴部、31B…長孔部、40…ラグ、42…空間、43…U字状溝、44…係合部、50…ラグ固定用部材、51…挿入孔、52…係合溝、54…係合部材、56…本体、57…ボール、60…係脱ピン、70,80ラグ、75…回り止め板、82…ナット。

Claims (4)

  1. ドラム胴本体の開口端部に嵌装されヘッド枠を押圧する締め枠を複数本の締めボルトによってラグに連結することによりドラムヘッドを支持緊張する手段を備えたドラムのラグ取付構造において、
    前記ドラム胴本体の外周に係合部を有するラグ固定用部材を突設し、このラグ固定用部材に対応して前記ラグに係合部を設けるとともに、少なくとも前記係合部と前記締めボルトが貫通する位置を挟んで対向する位置に壁面を設け、前記ラグ固定用部材と前記係合部との係合によって前記ラグを前記ドラム胴本体に対して着脱可能に取付けたことを特徴とするドラムのラグ取付構造。
  2. 請求項1記載のドラムのラグ取付構造において、
    前記ラグ固定用部材に前記ドラム胴本体と前記ラグとの間に介在される間隔設定部を設けたことを特徴とするドラムのラグ取付構造。
  3. 請求項1または2記載のドラムのラグ取付構造において、
    前記ラグの係合部が鍵型の穴で、ラグ固定用部材の先端部には鍔部が一体に設けられ、前記鍔部が前記穴からの抜けを防止する抜け防止部を形成することを特徴とするドラムのラグ取付構造。
  4. 請求項1,2,3のうちのいずれか1つに記載のドラムのラグ取付構造において、
    前記ラグに前記締めボルトが螺合するナットを一体に設けたことを特徴とするドラムのラグ取付構造。
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