JP2004148953A - Pneumatic tire having arranged electronic chip, and its manufacturing method - Google Patents

Pneumatic tire having arranged electronic chip, and its manufacturing method Download PDF

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    • B29D30/0061—Accessories, details or auxiliary operations not otherwise provided for
    • B29D2030/0077—Directly attaching monitoring devices to tyres before or after vulcanization, e.g. microchips

Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a pneumatic tire for facilitating communication to an electronic chip by arranging the electronic chip such as a transponder at a position discriminable from the outer surface of the tire surface, and its manufacturing method. <P>SOLUTION: The pneumatic tire 1 comprises a carcass 5 formed of at least one ply extending like a toroid over a pair of bead sections 2, a pair of side wall sections 3, and a crown section 4, and an inner liner 6 formed of at least one air impermeable rubber disposed on the inner peripheral side of the carcass 5. The electronic chip 7 is disposed between the inner liner 6 and the carcass 5, and a display section 8 capable of identifying the disposed position of the electronic chip 7 in the circumferential direction of the tire is disposed at a position on the outer surface of the tire 1 corresponding to the disposed position of the electronic chip 7. <P>COPYRIGHT: (C)2004,JPO

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
この発明は、電子チップを配設した空気入りタイヤおよびその製造方法に関するものであり、特にタイヤ成形時における電子チップの損傷を防止するとともに、電子チップに対する通信の容易化を図る。
【０００２】
【従来の技術】
ＲＦＩＤ（Ｒａｄｉｏ Ｆｒｅｑｕｅｎｃｙ Ｉｄｅｎｔｉｆｉｃａｔｉｏｎ）技術は、商品情報などを記録した半導体と小型アンテナを埋め込んだ「タグ」を対象物に取り付け、無線通信を使ってそれらの情報を「読取器」でピックアップすることで、交通の管理や商品管理、認証などを可能にする。特に、タグは非接触型であるため接点等の摩耗の心配もなく、また無電池のため応用事例にあわせた柔軟な加工や小型化・薄型化が可能であることから、このＲＦＩＤ技術は、現在、ビル等でのアクセス制御、航空手荷物のトラッキングシステム、交通制御システム、自動車の盗難防止システム、図書館での蔵書管理など幅広い分野で活用されており、今後もその利用分野は拡大するものと考えられる。
【０００３】
近年、このＲＦＩＤ技術を応用し、車両に装着するタイヤにいわゆるトランスポンダを取り付け、そのタイヤに関する種々の情報や使用中のタイヤのデータを提供することが試みられている。
【０００４】
例えば特許文献１および２には、それぞれクラウン部およびビード部内にトランスポンダを配設した空気入りタイヤが記載されている。しかし、かかるタイヤでは、成型ドラム上へのタイヤ部材の貼り付け時にトランスポンダを装着する必要があり、その後に行われるタイヤの拡径変形の際にトランスポンダが損傷するおそれがある。さらに、タイヤ外面からはトランスポンダの配設位置が特定できないため、迅速に通信を行えない場合がある。
【０００５】
また、特許文献３および４には、それぞれトランスポンダおよび電子パッケージの取付けを容易にするため、内面に接着部および留め具を用いてトランスポンダおよび電子パッケージを装着した空気入りタイヤが記載されている。かかるトランスポンダは、既存のタイヤへも自由に取り付け可能であるという利点を有するものの、走行中のタイヤの屈曲変形や発熱により剥離・離脱するおそれがある。さらに、タイヤ外面からはトランスポンダの配設位置が特定できないため、迅速に通信を行えない場合がある。
【０００６】
【特許文献１】
特開平１１−４２９１５号公報
【特許文献２】
特開平７−１３７５０号公報
【特許文献３】
特開平９−１３６５１７号公報
【特許文献４】
特表２００２−５０２７６５号公報
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】
したがって、この発明の目的は、トランスポンダ等の電子チップをタイヤ外面から識別できる位置に配設することにより、電子チップに対する通信の容易化を図った空気入りタイヤを提供することにある。また、この発明の他の目的は、グリーンタイヤ形成後に電子チップを所定の手段でタイヤ内部の特定位置に装着することによって、タイヤ形成時における電子チップの損傷を有効に防止した空気入りタイヤの製造方法を提供することにある。
【０００８】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、第１発明は、一対のビード部、一対のサイドウォール部およびクラウン部にわたってトロイド状に延在する少なくとも１枚のプライからなるカーカスと、カーカスの内周側に配設した少なくとも１枚の空気不透過性ゴムからなるインナーライナーとを具える空気入りタイヤにおいて、インナーライナーとカーカスの間に電子チップを配設し、かつ、電子チップの配設位置に対応するタイヤの外面位置に電子チップのタイヤ周方向配設位置を識別できる表示部を有することを特徴とする空気入りタイヤである。
【０００９】
ここで、電子チップは、インナーライナーおよびカーカスの双方に固着されてなることが好ましい。
【００１０】
また、第２発明は、一対のビード部、一対のサイドウォール部およびクラウン部にわたってトロイド状に延在する少なくとも１枚のプライからなるカーカスと、カーカスの内周側に配設した内層ゴムと外層ゴムの少なくとも２枚の空気不透過性ゴムからなるインナーライナーとを具える空気入りタイヤにおいて、インナーライナーを構成する内外層ゴムの間に電子チップを配設し、かつ、電子チップの配設位置に対応するタイヤの外面位置に電子チップのタイヤ周方向配設位置を識別できる表示部を有することを特徴とする空気入りタイヤである。
【００１１】
第１発明および第２発明とも、電子チップとして、パッケージ化されていない剥き出し状態の電子チップを用いることが好ましい。
【００１２】
さらに、第１発明および第２発明とも、タイヤ幅方向断面で見て、電子チップはクラウン部、ビード部およびサイドウォール部のいずれかに配設してなることが好ましい。
【００１３】
第３発明は、インナーライナーゴムを成型ドラム上に貼り付け、カーカスプライ等の他の必要なタイヤ部材を貼り付けた後、成型してグリーンタイヤを形成し、その後、グリーンタイヤを加硫することによって空気入りタイヤを製造するにあたり、インナーライナーゴムの成型ドラム上への貼り付けは、インナーライナーゴムの一方の端部を貼り付けた後に、この一方の端部上から成型ドラムの外面上にはみ出す範囲にわたって配設した剥離シートの上にインナーライナーゴムの他方の端部を貼り付けることによって行い、グリーンタイヤ形成後に、剥離シートのはみ出し部分をタイヤ内面側から引き抜きながらインナーライナーとカーカスの間に電子チップを配設することを特徴とする空気入りタイヤの製造方法である。
【００１４】
なお、ここに言う「他の必要なタイヤ部材」とは、上記のカーカスプライの他に、トレッド部材、ベルト部材等、通常、タイヤを構成するのに必要とされるタイヤ部材のことを言う。
【００１５】
第４発明は、内層ゴムと外層ゴムの少なくとも２枚からなるインナーライナーゴムを成型ドラム上に貼り付け、カーカスプライ等の他の必要なタイヤ部材を貼り付けた後、成型してグリーンタイヤを形成し、その後、グリーンタイヤを加硫することによって空気入りタイヤを製造するにあたり、インナーライナーゴムの成型ドラム上への貼り付けは、内層ゴムの一方の端部を貼り付けた後に、この一方の端部上から成型ドラムの外面上にはみ出す範囲にわたって配設した剥離シートの上にインナーライナーゴムの他方の端部を貼り付け、この上に外層ゴムを貼り付けることによって行い、グリーンタイヤ形成後に、剥離シートのはみ出し部分をタイヤ内面側から引き抜きながらインナーライナーを構成する内外層ゴム間に電子チップを配設することを特徴とする空気入りタイヤの製造方法である。
【００１６】
第３発明および第４発明とも、グリーンタイヤの加硫時に、電子チップの配設位置に対応するタイヤの外面位置に電子チップのタイヤ周方向配設位置を識別できる表示部を形成することが好ましい。
【００１７】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ、この発明の実施の形態を説明する。図１は第１発明に従う代表的な空気入りタイヤ（以下「タイヤ」という。）の幅方向断面を含む斜視図であり、図２は第２発明に従う代表的なタイヤの幅方向断面を含む斜視図である。
【００１８】
図１に示すタイヤ１は、一対のビード部２、一対のサイドウォール部３およびクラウン部４にわたってトロイド状に延在する少なくとも１枚のプライ、図１では１枚のプライからなるカーカス５と、カーカス５の内周側に配設した少なくとも１枚の空気不透過性ゴム、図１では１枚の空気不透過性ゴムからなるインナーライナー６とを具える。
【００１９】
そして、この発明に従う空気入りタイヤの構成上の主な特徴は、インナーライナー６とカーカス５の間に電子チップ７を配設し、かつ、電子チップ７の配設位置に対応するタイヤ１の外面位置に電子チップ７のタイヤ周方向配設位置を識別できる表示部８を有することにある。
【００２０】
以下、この発明が上記構成を採用するに至った経緯を作用とともに説明する。電子チップを配設した従来のタイヤとしては、前述のようにタイヤ内面に電子チップを接着したり、留め具を用いて取り付けたものが知られている。しかし、このようにタイヤ内面に取り付けられた電子チップは、走行中のタイヤの屈曲変形等により剥離・離脱するおそれがあった。
【００２１】
こうした問題点を解消するには、タイヤ内部に電子チップを配設すればよい。タイヤ内部に電子チップを配設するためには、通常は成型ドラム上にタイヤ部材を積層する際に電子チップをタイヤ部材間に挟み込む必要がある。しかし、このような電子チップの配設方法では、その後の工程で大きな拡径成形されることによってグリーンタイヤが形成されることになるため、この拡径時に電子チップにも大きな応力が加わり損傷に至る場合があった。
【００２２】
そこで、発明者は、大きな拡径が完了したグリーンタイヤの形成後に、グリーンタイヤの内部に電子チップを配設することができれば、上記のような問題点を解消できるとの発想の下に検討を行ったところ、以下の知見を得た。
【００２３】
すなわち、発明者は、タイヤ１の内面が、空気不透過性ゴムからなるインナーライナーゴムを成型ドラム上に巻き付けることで形成されたインナーライナー６で構成されていることに着目し、グリーンタイヤ形成後にこのインナーライナーゴムの端部９から電子チップ７をタイヤ１内、より厳密には、インナーライナー６とカーカス５の間にに挿入できれば、タイヤ１内電子チップ７を損傷させずに配設できることを見出した。
【００２４】
さらに、加硫前のグリーンタイヤにおいて電子チップ７の配設位置が把握できるので、例えばモールド内に凹凸部を設けておき、これとグリーンタイヤの電子チップ７の配設位置とを一致させた状態で加硫すれば、電子チップ７の配設位置に対応するタイヤ１の外面位置に電子チップ７のタイヤ周方向配設位置を識別できる表示部８が形成され、タイヤ１の外面からでも電子チップ７の配設位置が容易に識別でき、この結果、電子チップの読み、書きの効率が大幅に向上して、電子チップ７に対する通信の容易化が図れることを見出し、この発明を完成させるに至ったのである。
【００２５】
ここで、電子チップ７は、インナーライナー６およびカーカス５の双方に固着されてなることが好ましい。加硫接着によって電子チップ７を有効に固定できるからである。
【００２６】
また、図２に示すように、インナーライナー６が少なくとも２枚の空気不透過性ゴム、図２では内層ゴム６ａと外層ゴム６ｂからなる場合には、内層ゴム６ａと外層ゴム６ｂの間に電子チップ７を配設し、かつ、電子チップ７の配設位置に対応するタイヤ１の外面位置に電子チップ７のタイヤ周方向配設位置を識別できる表示部８を有することができる。この場合にも、前記のように、タイヤ１内電子チップ７を損傷させずに配設できる上、タイヤ１の外面からでも電子チップ７の配設位置が容易に識別でき、この結果、電子チップの読み、書きの効率が大幅に向上して、電子チップ７に対する通信の容易化が図れる。さらに、電子チップ７が、路面から一層離れた位置に配設されるので、走行中に路面から電子チップ７に加わる入力歪を最小限とすることができる。
【００２７】
表示部８は、図１および図２に示すような凸部の他に、凹部を含む幾何学的形状、着色部等、識別できる形状等であればよい。
【００２８】
また、電子チップ７として、パッケージ化されていない剥き出し状態の電子チップを用いることが、電子チップ７をできるだけ軽量にして、タイヤ１の静バランスの悪化を極力防止する点で好ましい。なお、この発明は、タイヤ１の内面に接着部や留め具を用いて取り付ける場合と異なり、タイヤ１内部に電子チップ７を配設する構成であるため、タイヤ１自体が電子チップ７の保護層として機能する結果、パッケージ化されていなくても電子チップ７の損傷を有効に防止することができる。
【００２９】
さらにまた、タイヤ幅方向断面で見て、電子チップ７はクラウン部４、ビード部２およびサイドウォール部３のいずれかに配設してなることが好ましい。特に、タイヤ幅方向の重量バランスを整える観点からは、図１に示すように、クラウン部４に配設することが好ましく、走行中のタイヤ１の屈曲変形から電子チップ７を守る観点からは、ビード部２に配設することが好ましく、リムに妨害されたり停止位置に関わらず通信を容易にする観点からは、サイドウォール部３に配設することが好ましい。
【００３０】
次に、図３および図４を参照しつつ、この発明に従う空気入りタイヤの製造方法の一例を説明する。
【００３１】
図３は成型ドラム１０上にインナーライナー６を貼り付ける工程を説明するための模式図であり、図４はこの発明に従う製造方法により形成されたグリーンタイヤの内面の一部を示す略図であり、（ａ）はタイヤ内部に電子チップ７を配設する前の状態を、（ｂ）はタイヤ内部に電子チップ７をを配設した後の状態を示す。
【００３２】
第３発明および第４発明に従う空気入りタイヤの製造方法においては、まず、図３に示すように、インナーライナーゴム１１の一方の端部９ａを成型ドラム１０上に貼り付けた後に、この一方の端部９ａ上から成型ドラム１０の外面１２上にはみ出す範囲にわたって剥離シート１３を配設し、インナーライナーゴム１１を成型ドラム１０上に巻きつけた後、インナーライナーゴム１１の他方の端部９ｂを剥離シート１３上に貼り付ける。このように、剥離シート１３をインナーライナーゴム１１の両端部９ａ、９ｂ間に配設することで、後述する後工程におけるタイヤ内部への電子チップ７の配設を容易にするとともに、インナーライナーゴム１１の両端部９ａ、９ｂが完全に接着してしまうことを防止する。
【００３３】
次いで、インナーライナーゴム１１上に、第３発明の場合にはカーカスプライを、第４発明の場合には１枚以上のインナーライナーゴムをそれぞれ貼り付け、さらに、他の必要なタイヤ部材を貼り付けた後、拡径成型してグリーンタイヤを形成する。このようにして形成されたグリーンタイヤの内面は、図４（ａ）に示すように、インナーライナー６の端部９から剥離シート１３がはみ出した形状を有する。
【００３４】
その後、剥離シート１３のはみ出し部分１４を、図４（ａ）の矢印Ａで示すように、タイヤ内面側から引き抜きながら、第３発明の場合にはインナーライナー６とカーカス５の間に、第４発明の場合にはインナーライナー６の内外層ゴム間にそれぞれ電子チップ７を配設する。
【００３５】
そして、電子チップ７を配設したグリーンタイヤを加硫し、これによって空気入りタイヤを製造することができる。この加硫により、インナーライナーゴム１１の一方の端部９ａと他方の端部９ｂも完全に接着されるので、剥離シート１３が配設してあった部分からの空気漏れも発生しない。
【００３６】
このように、第３発明および第４発明に従う空気入りタイヤの製造方法によれば、拡径成型後のグリーンタイヤに電子チップを配設するため、大きな拡径変形を受けるグリーンタイヤ形成後に電子チップを配設できるので、タイヤ成形時における電子チップの損傷を防止することができる。
【００３７】
電子チップ７の配設位置は、インナーライナー６の端部９から５〜３００ｍｍ離隔した位置が好ましい。５ｍｍ未満の場合には、端部９からの空気漏れが懸念されるからであり、３００ｍｍを超える場合には、電子チップ７の配設が困難となるからである。
【００３８】
また、剥離シート１３の材料としては、インナーライナー６およびカーカス５との剥離性に優れたものが好ましく、例えばポリエチレン、ポリプロピレン等を用いることができるが、これに限定されない。
【００３９】
さらに、剥離シート１３の大きさは、タイヤ幅方向に沿って測定した長さが５０〜２００ｍｍ、タイヤ周方向に沿って測定した長さが３０〜２００ｍｍであることが好ましい。タイヤ幅方向に沿って測定した長さが５０ｍｍ未満の場合には、電子チップを挿入することが困難となるからであり、２００ｍｍを超える場合には、電子チップ配設後、インナーライナー貼付け時にエアー混入や皺の発生が懸念されるからである。また、タイヤ周方向に沿って測定した長さが３０ｍｍ未満の場合には、電子チップを挿入することが困難となるからであり、２００ｍｍを超える場合には、インナーライナー貼付け時にエアー混入や皺の発生が懸念されるからである。
【００４０】
また、グリーンタイヤの加硫時に、電子チップ７の配設位置に対応するタイヤ１の外面位置に電子チップ７のタイヤ周方向配設位置を識別できる表示部８を形成することが好ましい。このような表示部８を形成すれば、タイヤ１の外面からでも電子チップ７の配設位置が容易に識別でき、電子チップの読み、書きの効率が大幅に向上する結果、電子チップ７に対する通信の容易化が図れるからである。表示部８の形成方法としては、例えばモールド内に凹凸部等の幾何学的形状、または着色手段を設け、これと電子チップ７の配設位置とを対応させて加硫を行うことにより形成することができる。
【００４１】
なお、上述したところは、この発明の実施形態の一例を示したにすぎず、請求の範囲において種々の変更を加えることができる。例えば、図３には長方形の剥離シート１３を用いた例を示したが、円形、楕円形、多角形等の剥離シートを用いることもできる。
【００４２】
【発明の効果】
この発明によれば、トランスポンダ等の電子チップをタイヤ外面から識別できる位置に配設することにより、電子チップに対する通信の容易化を図った空気入りタイヤを提供することが可能となった。また、グリーンタイヤ形成後に電子チップを所定の手段でタイヤ内部の特定位置に装着することによって、タイヤ形成時における電子チップの損傷を有効に防止した空気入りタイヤの製造方法を提供することが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図１】第１発明に従う代表的な空気入りタイヤの幅方向断面を含む斜視図である。
【図２】第２発明に従う代表的な空気入りタイヤの幅方向断面を含む斜視図である。
【図３】成型ドラム上にインナーライナーを貼り付ける工程を説明するための模式図である。
【図４】この発明に従う製造方法により形成されたグリーンタイヤの内面の一部を示す略図であり、（ａ）はタイヤ内部に電子チップを配設する前の状態を、（ｂ）はタイヤ内部に電子チップを配設した後の状態を示す。
【符号の説明】
１ タイヤ
２ ビード部
３ サイドウォール部
４ クラウン部
５ カーカス
６ インナーライナー
６ａ 内層ゴム
６ｂ 外層ゴム
７ 電子チップ
８ 表示部
９、９ａ、９ｂ インナーライナー端部
１０ 成型ドラム
１１ インナーライナーゴム
１２ 成型ドラム外面
１３ 剥離シート
１４ 剥離シートはみ出し部分[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a pneumatic tire provided with an electronic chip and a method of manufacturing the same, and more particularly, to prevent damage to the electronic chip during tire molding and facilitate communication with the electronic chip.
[0002]
[Prior art]
RFID (Radio Frequency Identification) technology attaches a “tag” embedded with a semiconductor and a small antenna on which product information is recorded to a target object, and picks up the information with a “reader” using wireless communication. Enables traffic management, product management, authentication, etc. In particular, since the tag is a non-contact type, there is no need to worry about abrasion of contacts and the like, and since there is no battery, flexible processing and miniaturization and thinning according to the application example are possible. Currently, it is used in a wide range of fields, such as access control in buildings, tracking systems for air baggage, traffic control systems, anti-theft systems for cars, and collection management in libraries. Can be
[0003]
In recent years, it has been attempted to apply a so-called transponder to a tire mounted on a vehicle by applying this RFID technology, and to provide various information on the tire and data on the tire being used.
[0004]
For example, Patent Literatures 1 and 2 describe pneumatic tires in which transponders are disposed in a crown portion and a bead portion, respectively. However, in such a tire, it is necessary to attach the transponder at the time of attaching the tire member to the molding drum, and the transponder may be damaged when the tire is subsequently expanded and deformed. Further, since the location of the transponder cannot be specified from the outer surface of the tire, communication may not be performed quickly.
[0005]
Patent Literatures 3 and 4 disclose pneumatic tires in which a transponder and an electronic package are mounted using an adhesive portion and a fastener on an inner surface to facilitate mounting of the transponder and the electronic package, respectively. Although such a transponder has an advantage that it can be freely attached to an existing tire, there is a possibility that the transponder may peel or separate due to bending deformation or heat generation of the running tire. Further, since the location of the transponder cannot be specified from the outer surface of the tire, communication may not be performed quickly.
[0006]
[Patent Document 1]
JP-A-11-42915 [Patent Document 2]
JP-A-7-13750 [Patent Document 3]
Japanese Patent Application Laid-Open No. Hei 9-136517 [Patent Document 4]
Japanese Unexamined Patent Publication No. 2002-502765
[Problems to be solved by the invention]
Accordingly, an object of the present invention is to provide a pneumatic tire that facilitates communication with an electronic chip by disposing an electronic chip such as a transponder at a position that can be identified from the outer surface of the tire. Another object of the present invention is to manufacture a pneumatic tire in which damage to an electronic chip during tire formation is effectively prevented by mounting an electronic chip at a specific position inside the tire by a predetermined means after forming a green tire. It is to provide a method.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, a first aspect of the present invention provides a carcass comprising at least one ply extending in a toroidal shape over a pair of bead portions, a pair of sidewall portions, and a crown portion, and a carcass including an inner peripheral side of the carcass. A pneumatic tire having at least one inner liner made of air-impermeable rubber, wherein an electronic chip is disposed between the inner liner and the carcass, and the tire corresponds to a position at which the electronic chip is disposed. A pneumatic tire characterized by having a display portion at an outer surface position thereof for identifying an arrangement position of an electronic chip in a tire circumferential direction.
[0009]
Here, it is preferable that the electronic chip is fixed to both the inner liner and the carcass.
[0010]
Further, the second invention provides a carcass comprising at least one ply extending in a toroidal shape over a pair of bead portions, a pair of sidewall portions and a crown portion, an inner rubber layer and an outer layer disposed on an inner peripheral side of the carcass. In a pneumatic tire having at least two pieces of rubber and an inner liner made of air-impermeable rubber, an electronic chip is arranged between inner and outer layer rubbers constituting an inner liner, and an arrangement position of the electronic chip is provided. A pneumatic tire characterized in that it has a display portion at the outer surface position of the tire corresponding to the above, which can identify the position of the electronic chip in the tire circumferential direction.
[0011]
In both the first invention and the second invention, it is preferable to use an unpackaged bare electronic chip as the electronic chip.
[0012]
Further, in both the first invention and the second invention, when viewed in a cross section in the tire width direction, it is preferable that the electronic chip is provided at any one of the crown portion, the bead portion, and the sidewall portion.
[0013]
The third invention is to paste an inner liner rubber on a molding drum, paste other necessary tire members such as a carcass ply, and then form a green tire, and then vulcanize the green tire. When manufacturing a pneumatic tire by applying, the inner liner rubber is pasted on the molding drum after sticking one end of the inner liner rubber and then protruding from the one end onto the outer surface of the molding drum This is performed by pasting the other end of the inner liner rubber onto the release sheet disposed over the range, and after forming the green tire, the electronic part between the inner liner and the carcass is pulled out while the protruding portion of the release sheet is pulled out from the tire inner surface side. A method for manufacturing a pneumatic tire, comprising disposing a chip.
[0014]
The “other necessary tire member” here refers to a tire member usually required to construct a tire, such as a tread member and a belt member, in addition to the above-described carcass ply.
[0015]
According to a fourth aspect of the invention, a green tire is formed by pasting an inner liner rubber consisting of at least two pieces of an inner layer rubber and an outer layer rubber onto a molding drum, pasting other necessary tire members such as a carcass ply, and molding. Then, in producing a pneumatic tire by vulcanizing a green tire, the inner liner rubber was attached to a molding drum after one end of the inner layer rubber was attached. This is done by pasting the other end of the inner liner rubber onto the release sheet disposed over the area protruding onto the outer surface of the molding drum from above the part, and pasting the outer layer rubber on this, and peeling after forming the green tire While pulling out the protruding part of the sheet from the inner side of the tire, dispose the electronic chip between the inner and outer rubber layers that constitute the inner liner It is a manufacturing method of a pneumatic tire according to claim.
[0016]
In both the third invention and the fourth invention, it is preferable to form a display portion at the outer surface position of the tire corresponding to the disposition position of the electronic chip at the time of vulcanizing the green tire so that the position where the electronic chip is disposed in the tire circumferential direction can be identified. .
[0017]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings. FIG. 1 is a perspective view including a cross section in a width direction of a typical pneumatic tire (hereinafter, referred to as “tire”) according to the first invention, and FIG. 2 is a perspective view including a cross section in a width direction of a typical tire according to the second invention. FIG.
[0018]
The tire 1 shown in FIG. 1 includes a carcass 5 composed of at least one ply extending in a toroidal shape over a pair of bead portions 2, a pair of sidewall portions 3, and a crown portion 4, and in FIG. The carcass 5 includes at least one sheet of air-impermeable rubber disposed on the inner peripheral side of the carcass 5, and an inner liner 6 made of one sheet of air-impermeable rubber in FIG.
[0019]
The main features of the configuration of the pneumatic tire according to the present invention are that the electronic chip 7 is disposed between the inner liner 6 and the carcass 5 and the outer surface of the tire 1 corresponding to the position where the electronic chip 7 is disposed. The position of the electronic chip 7 is provided with a display unit 8 for identifying the position of the electronic chip 7 in the tire circumferential direction.
[0020]
Hereinafter, a description will be given of how the present invention adopts the above configuration together with its operation. As a conventional tire provided with an electronic chip, a tire in which an electronic chip is adhered to the inner surface of the tire as described above or attached using a fastener is known. However, the electronic chip attached to the inner surface of the tire in this manner may be separated or separated due to bending deformation of the running tire.
[0021]
To solve these problems, an electronic chip may be provided inside the tire. In order to dispose the electronic chip inside the tire, it is usually necessary to sandwich the electronic chip between the tire members when laminating the tire members on the molding drum. However, in such a method of disposing an electronic chip, a green tire is formed by performing a large-diameter molding in a subsequent process. There was a case.
[0022]
Therefore, the inventor has studied under the idea that if the electronic chip can be arranged inside the green tire after the formation of the green tire whose large diameter has been completed, the above problems can be solved. As a result, the following findings were obtained.
[0023]
That is, the inventor paid attention to the fact that the inner surface of the tire 1 was constituted by an inner liner 6 formed by winding an inner liner rubber made of air-impermeable rubber on a molding drum, and after forming a green tire. If the electronic chip 7 can be inserted into the tire 1 from the end 9 of the inner liner rubber, more precisely, between the inner liner 6 and the carcass 5, it can be disposed without damaging the electronic chip 7 in the tire 1. I found it.
[0024]
Furthermore, since the arrangement position of the electronic chip 7 in the green tire before vulcanization can be grasped, for example, a concave and convex portion is provided in a mold, and the arrangement position of the electronic chip 7 in the green tire is matched. When the vulcanization is carried out, a display portion 8 is formed at an outer surface position of the tire 1 corresponding to the arrangement position of the electronic chip 7 so as to identify the arrangement position of the electronic chip 7 in the tire circumferential direction. It has been found that the arrangement position of the electronic chip 7 can be easily identified, and as a result, the efficiency of reading and writing of the electronic chip can be greatly improved, and communication with the electronic chip 7 can be facilitated. It was.
[0025]
Here, it is preferable that the electronic chip 7 is fixed to both the inner liner 6 and the carcass 5. This is because the electronic chip 7 can be effectively fixed by the vulcanization bonding.
[0026]
As shown in FIG. 2, when the inner liner 6 is made of at least two air-impermeable rubbers, and in FIG. 2, when the inner liner 6a and the outer layer rubber 6b are used, the inner liner 6 is disposed between the inner layer rubber 6a and the outer layer rubber 6b. It is possible to dispose the chip 7 and have a display portion 8 at the outer surface position of the tire 1 corresponding to the disposition position of the electronic chip 7 for identifying the disposition position of the electronic chip 7 in the tire circumferential direction. Also in this case, as described above, the electronic chip 7 in the tire 1 can be disposed without being damaged, and the position at which the electronic chip 7 is disposed can be easily identified from the outer surface of the tire 1 as a result. The efficiency of reading and writing the data is greatly improved, and communication with the electronic chip 7 can be facilitated. Further, since the electronic chip 7 is provided at a position further away from the road surface, input distortion applied to the electronic chip 7 from the road surface during traveling can be minimized.
[0027]
The display unit 8 may have any shape such as a geometric shape including a concave portion, a colored portion, or the like, in addition to the convex portion as shown in FIGS.
[0028]
It is preferable to use an unpackaged bare electronic chip as the electronic chip 7 in order to reduce the weight of the electronic chip 7 as much as possible and to prevent deterioration of the static balance of the tire 1 as much as possible. Note that, unlike the case where the present invention is mounted on the inner surface of the tire 1 using an adhesive portion or a fastener, the electronic chip 7 is disposed inside the tire 1, so that the tire 1 itself is a protective layer of the electronic chip 7. As a result, even if the electronic chip 7 is not packaged, damage to the electronic chip 7 can be effectively prevented.
[0029]
Furthermore, when viewed in a cross section in the tire width direction, it is preferable that the electronic chip 7 is disposed on any one of the crown portion 4, the bead portion 2, and the sidewall portion 3. In particular, from the viewpoint of adjusting the weight balance in the tire width direction, as shown in FIG. 1, it is preferable to arrange the crown portion 4, and from the viewpoint of protecting the electronic chip 7 from bending deformation of the running tire 1, It is preferable to dispose it on the bead part 2, and from the viewpoint of facilitating communication irrespective of the position interrupted or stopped by the rim, it is preferable to dispose it on the sidewall part 3.
[0030]
Next, an example of a method for manufacturing a pneumatic tire according to the present invention will be described with reference to FIGS.
[0031]
FIG. 3 is a schematic diagram for explaining a step of attaching the inner liner 6 on the molding drum 10, and FIG. 4 is a schematic diagram showing a part of an inner surface of a green tire formed by the manufacturing method according to the present invention. (A) shows a state before the electronic chip 7 is arranged inside the tire, and (b) shows a state after the electronic chip 7 is arranged inside the tire.
[0032]
In the method for manufacturing a pneumatic tire according to the third invention and the fourth invention, first, as shown in FIG. 3, one end 9a of the inner liner rubber 11 is pasted on the molding drum 10, and then, After the release sheet 13 is disposed over the range protruding from the end 9a onto the outer surface 12 of the forming drum 10, the inner liner rubber 11 is wound around the forming drum 10, and then the other end 9b of the inner liner rubber 11 is removed. Affix on release sheet 13. By arranging the release sheet 13 between the both end portions 9a and 9b of the inner liner rubber 11 in this manner, it is easy to arrange the electronic chip 7 inside the tire in a later process described later, This prevents both end portions 9a and 9b of 11 from completely adhering.
[0033]
Then, on the inner liner rubber 11, a carcass ply is attached in the case of the third invention, and one or more inner liner rubbers are attached in the case of the fourth invention, and further, other necessary tire members are attached. After that, the green tire is formed by expanding and molding. The inner surface of the green tire thus formed has a shape in which the release sheet 13 protrudes from the end 9 of the inner liner 6, as shown in FIG.
[0034]
Thereafter, while the protruding portion 14 of the release sheet 13 is pulled out from the tire inner surface side as shown by an arrow A in FIG. In the case of the invention, the electronic chips 7 are arranged between the inner and outer layer rubbers of the inner liner 6, respectively.
[0035]
Then, the green tire provided with the electronic chip 7 is vulcanized, whereby a pneumatic tire can be manufactured. Due to this vulcanization, one end 9a and the other end 9b of the inner liner rubber 11 are also completely adhered, so that no air leaks from the portion where the release sheet 13 was provided.
[0036]
As described above, according to the pneumatic tire manufacturing method according to the third and fourth inventions, since the electronic chip is disposed on the green tire after the expansion molding, the electronic chip is formed after the green tire is subjected to a large expansion deformation. Can be disposed, so that the electronic chip can be prevented from being damaged during tire molding.
[0037]
The disposition position of the electronic chip 7 is preferably a position separated from the end 9 of the inner liner 6 by 5 to 300 mm. If it is less than 5 mm, air leakage from the end 9 may be concerned, and if it exceeds 300 mm, it is difficult to dispose the electronic chip 7.
[0038]
Further, as a material of the release sheet 13, a material having excellent releasability from the inner liner 6 and the carcass 5 is preferable, and for example, polyethylene, polypropylene, or the like can be used, but is not limited thereto.
[0039]
Further, the size of the release sheet 13 is preferably 50 to 200 mm in length measured along the tire width direction, and 30 to 200 mm in length measured along the tire circumferential direction. If the length measured along the tire width direction is less than 50 mm, it becomes difficult to insert the electronic chip. This is because mixing and wrinkles may occur. In addition, if the length measured along the tire circumferential direction is less than 30 mm, it becomes difficult to insert an electronic chip. If the length exceeds 200 mm, air mixing or wrinkling occurs when the inner liner is attached. This is because the occurrence is concerned.
[0040]
Further, it is preferable to form a display portion 8 at the outer surface position of the tire 1 corresponding to the disposition position of the electronic chip 7 at the time of vulcanization of the green tire so as to identify the disposition position of the electronic chip 7 in the tire circumferential direction. If such a display section 8 is formed, the arrangement position of the electronic chip 7 can be easily identified even from the outer surface of the tire 1, and the efficiency of reading and writing of the electronic chip is greatly improved. This is because it is possible to simplify the process. As a method of forming the display section 8, for example, a geometrical shape such as an uneven portion or a coloring means is provided in a mold, and the display section 8 is formed by performing vulcanization in correspondence with the arrangement position of the electronic chip 7. be able to.
[0041]
The above description is only an example of the embodiment of the present invention, and various changes can be made within the scope of the claims. For example, FIG. 3 shows an example in which a rectangular release sheet 13 is used, but a release sheet having a circular shape, an elliptical shape, a polygonal shape, or the like may be used.
[0042]
【The invention's effect】
According to the present invention, it is possible to provide a pneumatic tire that facilitates communication with an electronic chip by disposing an electronic chip such as a transponder at a position that can be identified from the outer surface of the tire. Further, it is possible to provide a method for manufacturing a pneumatic tire in which damage to the electronic chip during tire formation is effectively prevented by mounting the electronic chip at a specific position inside the tire by a predetermined means after forming the green tire. became.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view including a cross section in a width direction of a representative pneumatic tire according to a first invention.
FIG. 2 is a perspective view including a cross section in a width direction of a representative pneumatic tire according to a second invention.
FIG. 3 is a schematic diagram for explaining a step of attaching an inner liner on a forming drum.
FIG. 4 is a schematic view showing a part of an inner surface of a green tire formed by a manufacturing method according to the present invention, wherein (a) shows a state before an electronic chip is arranged inside the tire, and (b) shows a state inside the tire. Shows a state after the electronic chip is provided.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Tire 2 Bead part 3 Side wall part 4 Crown part 5 Carcass 6 Inner liner 6a Inner rubber 6b Outer rubber 7 Electronic chip 8 Display part 9, 9a, 9b Inner liner end 10 Molding drum 11 Inner liner rubber 12 Molding drum outer surface 13 Release sheet 14 Release sheet protruding part

Claims (8)

一対のビード部、一対のサイドウォール部およびクラウン部にわたってトロイド状に延在する少なくとも１枚のプライからなるカーカスと、カーカスの内周側に配設した少なくとも１枚の空気不透過性ゴムからなるインナーライナーとを具える空気入りタイヤにおいて、
インナーライナーとカーカスの間に電子チップを配設し、かつ、電子チップの配設位置に対応するタイヤの外面位置に電子チップのタイヤ周方向配設位置を識別できる表示部を有することを特徴とする空気入りタイヤ。A carcass comprising at least one ply extending in a toroidal manner over a pair of bead portions, a pair of sidewall portions and a crown portion, and at least one air-impermeable rubber disposed on an inner peripheral side of the carcass. In pneumatic tires with inner liners,
An electronic chip is disposed between the inner liner and the carcass, and a display unit capable of identifying a position in the tire circumferential direction of the electronic chip at an outer surface position of the tire corresponding to the position of the electronic chip. Pneumatic tires. 電子チップは、インナーライナーおよびカーカスの双方に固着されてなる請求項１記載の空気入りタイヤ。The pneumatic tire according to claim 1, wherein the electronic chip is fixed to both the inner liner and the carcass. 一対のビード部、一対のサイドウォール部およびクラウン部にわたってトロイド状に延在する少なくとも１枚のプライからなるカーカスと、カーカスの内周側に配設した内層ゴムと外層ゴムの少なくとも２枚の空気不透過性ゴムからなるインナーライナーとを具える空気入りタイヤにおいて、
インナーライナーを構成する内外層ゴムの間に電子チップを配設し、かつ、電子チップの配設位置に対応するタイヤの外面位置に電子チップのタイヤ周方向配設位置を識別できる表示部を有することを特徴とする空気入りタイヤ。A carcass composed of at least one ply extending in a toroidal manner over a pair of bead portions, a pair of sidewall portions and a crown portion, and at least two sheets of air of an inner rubber layer and an outer rubber layer disposed on the inner peripheral side of the carcass; In a pneumatic tire having an inner liner made of impermeable rubber,
An electronic chip is disposed between the inner and outer layer rubbers constituting the inner liner, and a display portion is provided at an outer surface position of the tire corresponding to the arrangement position of the electronic chip so as to identify a position in the tire circumferential direction of the electronic chip. A pneumatic tire, characterized in that: 前記電子チップとして、パッケージ化されていない剥き出し状態の電子チップを用いる請求項１〜３のいずれか一項記載の空気入りタイヤ。The pneumatic tire according to claim 1, wherein an unpackaged bare electronic chip is used as the electronic chip. タイヤ幅方向断面で見て、電子チップはクラウン部、ビード部およびサイドウォール部のいずれかに配設してなる請求項１〜４のいずれか一項記載の空気入りタイヤ。The pneumatic tire according to any one of claims 1 to 4, wherein the electronic chip is disposed at any one of a crown portion, a bead portion, and a sidewall portion when viewed in a cross section in the tire width direction. インナーライナーゴムを成型ドラム上に貼り付け、カーカスプライ等の他の必要なタイヤ部材を貼り付けた後、成型してグリーンタイヤを形成し、その後、グリーンタイヤを加硫することによって空気入りタイヤを製造するにあたり、インナーライナーゴムの成型ドラム上への貼り付けは、インナーライナーゴムの一方の端部を貼り付けた後に、この一方の端部上から成型ドラムの外面上にはみ出す範囲にわたって配設した剥離シートの上にインナーライナーゴムの他方の端部を貼り付けることによって行い、グリーンタイヤ形成後に、剥離シートのはみ出し部分をタイヤ内面側から引き抜きながらインナーライナーとカーカスの間に電子チップを配設することを特徴とする空気入りタイヤの製造方法。After pasting the inner liner rubber on the molding drum, pasting other necessary tire members such as carcass plies, molding to form a green tire, and then vulcanizing the green tire to produce a pneumatic tire In manufacturing, the inner liner rubber was stuck on the forming drum over a range where after sticking one end of the inner liner rubber, it protruded from the one end onto the outer surface of the forming drum. This is performed by pasting the other end of the inner liner rubber onto the release sheet, and after forming the green tire, disposing the electronic chip between the inner liner and the carcass while pulling out the protruding portion of the release sheet from the tire inner surface side. A method for manufacturing a pneumatic tire, comprising: 内層ゴムと外層ゴムの少なくとも２枚からなるインナーライナーゴムを成型ドラム上に貼り付け、カーカスプライ等の他の必要なタイヤ部材を貼り付けた後、成型してグリーンタイヤを形成し、その後、グリーンタイヤを加硫することによって空気入りタイヤを製造するにあたり、インナーライナーゴムの成型ドラム上への貼り付けは、内層ゴムの一方の端部を貼り付けた後に、この一方の端部上から成型ドラムの外面上にはみ出す範囲にわたって配設した剥離シートの上にインナーライナーゴムの他方の端部を貼り付け、この上に外層ゴムを貼り付けることによって行い、グリーンタイヤ形成後に、剥離シートのはみ出し部分をタイヤ内面側から引き抜きながらインナーライナーを構成する内外層ゴム間に電子チップを配設することを特徴とする空気入りタイヤの製造方法。An inner liner rubber composed of at least two pieces of an inner rubber and an outer rubber is pasted on a molding drum, and other necessary tire members such as a carcass ply are pasted, and then molded to form a green tire. In manufacturing a pneumatic tire by vulcanizing the tire, the inner liner rubber is attached onto a molding drum after attaching one end of the inner layer rubber, and then from the one end of the molding drum. The other end of the inner liner rubber is stuck on the release sheet disposed over the range protruding on the outer surface of the inner surface, and the outer layer rubber is stuck thereon, and after forming the green tire, the protruding portion of the release sheet is removed. Electronic chips are placed between the inner and outer rubber layers of the inner liner while being pulled out from the tire inner surface. The pneumatic tire manufacturing method to be. グリーンタイヤの加硫時に、電子チップの配設位置に対応するタイヤの外面位置に電子チップのタイヤ周方向配設位置を識別できる表示部を形成する請求項６または７記載の空気入りタイヤの製造方法。8. The pneumatic tire manufacturing according to claim 6, wherein a display portion for identifying the position of the electronic chip in the tire circumferential direction is formed at an outer surface position of the tire corresponding to the position of the electronic chip when vulcanizing the green tire. Method.
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