【０００１】
【産業上の利用分野】
本発明は、寸法変化が少なく寸法安定性に優れ、かつ建造物の間取りや部屋の配置及び開口部の大きさに合わせて、ドア本体部のサイズ・デザインを自由自在に変更可能な寸法可変安定ドアに関するものである。
【０００２】
【従来技術】
図９に示すごとく、従来のフラッシュドア等のドア本体部９は、横桟等のヨコ芯材８とこれと垂直方向に接合された縦桟であるタテ芯材７とにより基板が構成されているのが一般的である。
【０００３】
そして、この基板であるヨコ芯材８とタテ芯材７との表面にメラミン化粧板や突板表面に塗装が施された、表面化粧部材６が貼着されたフラッシュドア等の各種ドアが知られている。
【０００４】
前記タテ芯材７とヨコ芯材８とは、一般にスギ、ヒノキ、松などの針葉樹の角材が使用されている。一方、前記表面化粧部材６は一般にラワン合板などがヨコ芯材８タテ芯材７との間に介在し、これら芯材と合板等の素材は全体が比較的短期間に成長する樹木からなる木材が使用されている。
【０００５】
しかしながら、従来のドアは、先行文献１によれば、「工場で生産された後、販売を通じて施工現場に搬送されている場合が多い。そのため、消費者である施主等はドアの材料やサイズ・デザインなどが製造時に既に決められているため、建造物の間取りや部屋の配置に合せて自由自在に選択することができない。」と記載されている。
【０００６】
一方、前記基材であるヨコ芯材８やタテ芯材７は、先行文献２によれば、「スギ、ヒノキ、松などの針葉樹の角材が使用されているため、これらは一般に成長が早く、しかし木材繊維が縦方向に偏向していることが多い。」と記載されている。
【０００７】
したがって、木材繊維の縦方向従って、この方向に応じて芯材７、８が寸法変化するため、ヨコ芯材８とタテ芯材７の直角の凹凸接合部において隙間を生じたり、伸長応力が強く働くことがある。そのため、ドア本体部９に歪みを生じ、その結果ドア全体に反りやねじれを生じる原因となる。
【０００８】
他方、メラミン化粧板等の表面化粧部材６の寸法変化率とヨコ芯材８やタテ芯材７である芯材及びその表面に貼着されているラワン合板等との寸法変化率が著しく異なるため、前記ドアの反りやねじれが顕著に発生するという問題点があった。
【０００９】
【先行文献１】
特開平１１−２３６７９０号公報
【先行文献２】
特開平０９−１２３１２７号公報
【００１０】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明は、前記従来のドアの問題点に鑑みてなされたものであり、本発明が解決しようとする課題は、寸法変化が少なく寸法安定性に優れ、かつ建造物の間取りや部屋の配置及び開口部の大きさに合せて、ドア本体部のサイズ・デザインを自由自在に変更可能な寸法可変安定ドアを提供することを目的とするものである。
【００１１】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明の採った手段は次に示す通りである。なお、以下本発明を具体的に説明するために、実施例においても使用する図面の符号を用いて詳細に説明する。
【００１２】
請求項１に記載の発明の採った手段は、上方の一辺である横桟１１が扁平長方形又は略アーチ形であって、かつ扁平長方形である下辺の芯材と縦桟１２とを有するドア本体部１０からなり、
前記芯材は異方性繊維を有する集成材４又はホルマール化の化学処理が施されたホルマール化木材などの寸法安定木材からなり、
その略中央部において、腰掛け蟻継ぎ又は腰掛け蟻継ぎなどの凹凸接合部１５により横幅調整用スペーサー１３が嵌着接合され、かつ縦桟１２はその任意位置において同じく寸法安定木材からなる凹凸接合部により嵌合接合された縦桟長調整用スペーサー１４を有することを特徴とする寸法可変安定ドアを提供するものである。これにより、寸法安定性が優れ、反りやねじれが少なく、自由自在にサイズ・デザインの変更可能な寸法可変安定ドア１を得ることができる。
【００１３】
次に、請求項２に記載の発明の採った手段は、寸法安定木材は木材繊維が多方向に配置さ木材繊維た異方性繊維を有する集成材、又は木材繊維の水酸基架橋結合の一部をホルマール化して親水性を減少させるための化学処理が施されたホルマール化木材であることを特徴とする寸法可変安定ドアを提供するものである。これにより、木材繊維が多方向に配置された異方性繊維の集成材４や木材繊維の親水性が減少したホルマール化木材の使用により、寸法変化が少なく寸法安定性に優れた寸法可変安定ドア１を得ることができる。
【００１４】
そして請求項３に記載の発明の採った手段は、凹凸接合部は腰掛け蟻継ぎ（イ）又は腰掛け鎌継ぎ（ロ）或いはこれに準じた形状の着脱可能で高接合力を有する凹凸嵌合部であることを特徴とする寸法可変安定ドア１を提供するものである。
これにより、建造物の間取りや部屋の配置により自由自在にサイズ・デザインが変更可能となり、また着脱可能で高接合力の木材繊維を有する寸法可変安定ドア１を得ることができる。
【００１５】
このように本発明は、ドア本体部１０の骨材となる横桟１１と縦桟１２とに着脱可能な横幅調整用スペーサー１３と縦桟長調整用スペーサー１４とを有することにより、横桟１１と縦桟１２とのサイズ・デザインを自由自在に変更し、さらに横桟１１と縦桟１２を構成する芯材は寸法安定木材であるため、寸法変化が少なく寸法安定性に優れた寸法可変安定ドア１を提供することができる。
【００１６】
【発明の実施の形態】
本発明に係る寸法可変安定ドア１は、横桟１１と縦桟１２の芯材が寸法安定木材からなる。ここで寸法安定木材とは、木材繊維が多方向に配置された異方性繊維を有する集成材４又は木材繊維の水酸基架橋結合の一部がホルマール化されたホルマール化木材である。
【００１７】
そして集成材４は、所定厚さの短形木片を木材繊維が多方向に配置されるよう多数積層し（図７上段参照）、相互に接合されたものである。これにより木材繊維は多方向に配置されることになるため、異方性繊維となる。そのため、従来の集成材や合板は略同一方向に木材繊維が偏向しているものとは異なり、本発明の集成材は寸法変化が小さくなり、従って寸法安定性が優れるため反りやねじれが少なくなる。これは木材繊維の縦方向に伸縮を生じて、寸法変化を生じることを回避できるからである。
【００１８】
前記所定厚さの短形木片は、例えば所定厚さが１０〜２５ミリメートルで、タテ２０〜４０ミリメートル、ヨコ１５〜１００ミリメートルであることが好ましい。これにより木造建築物の廃材や木工家具製作時に廃出される端材を有効利用することが出来て、木材資源の有効活用に役立つことが出来るからである。
【００１９】
また、集成材４は前記短形木片を多数積層し相互に接合されている。接合には、例えばレゾルシノール樹脂、レゾルシノール・フェノール樹脂、オレフィン・無水マレイン酸樹脂等が用いられて、冷圧成形プレスにより製造される。そのため、樹脂注入による強化木材のごとく、高強度で耐久性に優れた本発明の集成材４を得ることができる。
【００２０】
一方、集成材４が建築廃材や木工端材であるの短形木片により構成される場合には、広葉樹を主体に選別したものを使用することが好ましい。これにより、針葉樹からなる従来の集成材に比較して、表面硬度が高く、気乾比重が大きく、引張り強度や圧縮強度、さらには曲げ強度やせん断強度に優れた本発明の集成材４を得ることができる。
【００２１】
前記広葉樹としては、例えばアピトン、ミズナラ、ブナ、ケヤキ、カバ、イタカエデ、シオジ、タモ、ニレ等であることが好ましい。これらは、前記のごとく表面強度や機械強度が針葉樹に比較して優れているからである。
【００２２】
一方、前記集成材４は、その表面に突板、ラワン薄板等の化粧材を貼着したもの（図７下段参照）であることが好ましい。これにより、集成材４の表面の短形木片の接合面が見えなくなり、見栄え、外観が向上することになるからである。
【００２３】
また集成材４の表面から集成材４の芯部へ空気中の水分が侵入しにくくなる。これにより集成材４の寸法安定性は一層向上することになり、反りやねじれも生じにくくなる。寸法変化や反り及びねじれは集成材４中の水分の移動により主として左右され易いからである。
【００２４】
前記ホルマール化木材とは、ホルムアルデヒドの作用により、木材の水酸基間に架橋結合を形成し、木材繊維中の水酸基（ＯＨ基）を減少させた木材である。ドア本体部中の水酸基が減少することにより、木材の芯部に空気中の水分が侵入しても、木材繊維の伸長が減少する。これにより、木材の寸法変化が減少して、寸法安定性に優れることになる。
【００２５】
前記横幅調整用スペーサー１３及び縦桟長調整用スペーサー１４は、前記横桟１１及び縦桟１２の一部を構成することになるため、横桟１１及び縦桟１２と同様に寸法安定木材より構成する。その結果、寸法安定性に優れ機械的強度が優れた横幅調整用スペーサー１３及び縦桟長調整用スペーサー１４が凹凸接合部により嵌着接合されることになる。これにより、ドア本体部１０の横桟１１と縦桟１２とは、強固な接合力のある凹凸接合部１５を有する芯材を構成する。
【００２６】
前記凹凸接合部１５は、腰掛け蟻継ぎ（イ）又は腰掛け鎌継ぎ（ロ）或いはこれに準じた形状（図３上段及び下段参照）であることが好ましい。ここで腰掛け蟻継ぎ（イ）、腰掛け蟻継ぎ（ロ）に準じた形状とは、例えば蟻ほぞ、扇ほぞ、杓子ほぞ、隠し目違いほぞなどをいう。これらは、いずれも高接合力を有し、強固な凹凸嵌合部を形成することになる。
【００２７】
そして、前記凹凸接合部１５は、着脱可能で容易に凹凸嵌合部を形成することになるが、更に好ましくは、補強用の接合具を使用することが好ましい。補強用の接合具としては、ねじ釘又はこれに準じたねじなど（図５参照）を使用することができる。
【００２８】
これにより、補強用の接合具３や凹凸接合部１５の取り付けや取り外しにより、横幅調整用スペーサー１３または縦桟長調整用スペーサー１４が着脱可能となり、自由自在にサイズ・デザインが変更可能となり、建造物の間取りの部屋の配置や開口部の大きさに適合させた寸法可変安定ドア１を提供することが出来る。
【００２９】
また、上方の一辺である横桟１１は、扁平長方形又は略アーチ形であるため、和風の部屋では扁平長方形を、洋風の部屋では略アーチ形の横桟１１を採用することが好ましい。
これにより、各部屋の雰囲気にマッチしたデザインの寸法可変安定ドア１を得ることができる。
【００３０】
そして、横桟１１、縦桟１２、横幅調整用スペーサー１３、縦桟長調整用スペーサー１４は、いずれもドア本体部１０の芯材を構成するため、木目模様や抽象模様の化粧材２（図２参照）を有するものであることが好ましい。
【００３１】
以下、本発明の好ましい実施例について図面を参照しながら説明する。勿論、下記の実施例は本発明の一態様であるから、本発明の技術的範囲は、これらの実施例に制限されるものではない。
（実施例１）
本例の寸法可変安定ドア１は、ドア本体部１０の骨格部において、着脱可能な横幅調整用スペーサー１３及び縦桟長調整用スペーサー１４を、それぞれ横桟１１及び縦桟１２の略中央部において有する。
そして、ドア本体部１０の骨格部である芯材は、全て図１〜図５に示すごとく、凹凸接合部１５により嵌着接合されている。
【００３２】
また、横桟１１、縦桟１２、横幅調整用スペーサー１３、縦桟長調整用スペーサー１４は、図６及び図７に示すごとく、寸法安定木材４により構成されている。該寸法安定木材４は、木材繊維が多方向に配置された異方性繊維を有する。
しかも、寸法安定木材４は図６及び図７に示すごとく、木材繊維が相互に異なる短形木片４１、４２が交互に積層接合された木材繊維ている。
【００３３】
接合は、レゾルシノール・フェノール樹脂を使用して一昼夜冷却成形プレスにより強固に接着されている。そのため、距形木片は相互に高接合力を有しており、全体として曲げ強度、せん断強度などの機械的強度に優れたものとなる。
【００３４】
そして、集成材４は、図７の下段に示すごとく、表面にラワン薄板の化粧材を有することが好ましい。そのため、距形木片の接合面の見えない見栄え、外観のよいものとなる。
【００３５】
また、前記凹凸接合部１５は、図３の上段に示すごとく、腰掛け蟻継ぎ（イ）により嵌着接合されている。そのため、該凹凸接合部１５は高接合力の凹凸嵌合部を構成してある。そのため、凹凸接合部１５は高接合力を有する。
【００３６】
しかも、前記凹凸接合部１５は、図４に示すごとく、両端部と略中央部において、相互に異なる方向のほぞを形成している。そのため、凹凸接合部１５は一層高接合力を有し、特にねじれ応力やせん断応力に対して抵抗力が増大する。
【００３７】
また、凹凸接合部１５は、図５に示すごとく、ねじ釘３による補強用の接合具により強固に凹凸嵌合部を形成している。一方、ねじ釘３と凹凸接合部１５の腰掛け蟻継ぎ（イ）を取り外すことにより、凹凸嵌合部は解除される。これにより、凹凸接合部１５は着脱可能５となり、横桟１１又は縦桟１２のサイズ・デザインが変更可能となる。
【００３８】
また、ドア本体部１０は、図２に示すごとく、メラミン化粧板などの化粧材２を有する。これにより、ドア本体部１０の表裏は優れたデザイン性を有することになる。
【００３９】
一方、前記メラミン化粧板などの化粧材２は寸法変化が小さく寸法安定性に優れるため、その芯材である横桟１１、縦桟１２、横幅調整用スペーサー１３、縦桟長調整用スペーサー１４と同様に寸法変化が小さく寸法安定性に優れている。
【００４０】
したがって、本例によれば、建造物の間取りや部屋の配置に適合したサイズ・デザインが自由自在で変更可能な寸法可変安定ドア１を得ることができる。
（実施例２）
本例の寸法可変安定ドア１は、図８に示すごとく、実施例１における上方の一辺である横桟１１を略アーチ形にし、芯材である横桟１１、縦桟１２、横幅調整用スペーサー１３、縦桟長調整用スペーサー１４をそれぞれホルマール化木材により構成したものである。その他は、実施例１と同様にした。これにより、洋室にふさわしくデザインに優れた寸法可変安定ドア１を得ることができる。
【００４１】
なお、以上のごとく、本発明に係る寸法可変安定ドア１を実施例１及び２により説明したが、本発明の目的である芯材を寸法安定木材により構成することにより寸法変化が小さくて寸法安定性に優れ、サイズ・デザインが自由自在に変更可能な寸法可変安定ドア１を提供することを逸脱しない範囲において、種々の改良が可能である。
【００４２】
【発明の効果】
本発明は、請求項１〜請求項３に記載の発明により構成されているため、下記のごとき諸々の優れた効果を発揮するものである。
【００４３】
請求項１に記載の発明によれば、寸法変化が小さく寸法安定性に優れ、ドア本体部１０の反りやねじれが少なく、自由自在にサイズ・デザインの変更可能な寸法可変安定ドア１を得ることができる。
【００４４】
また、請求項２に記載の発明によれば、木材繊維が多方向に配置された異方性繊維の集成材４や木材繊維の親水性が減少したホルマール化木材の使用により、寸法変化が少なく寸法安定性に優れた寸法可変安定ドア１を得ることができる。
【００４５】
そして、請求項３に記載の発明によれば、建造物の間取りや部屋の配置により自由自在にサイズ・デザインが変更可能となり、また着脱可能で高接合力の凹凸嵌合部を有する寸法可変安定ドア１を得ることができる。
【００４６】
以上のごとく、本発明によれば、建造物の間取りや部屋の配置の開口部の大きさに適応したサイズ・デザインが自由自在に変更可能な寸法可変安定ドア１を提供することが出来る。また、寸法変化が小さくて寸法安定性に優れ、反りやねじれの発生の少ない寸法可変安定ドア１を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施例１の寸法可変安定ドアの正面図である。
【図２】同じ実施例１１の寸法可変安定ドアの一部切欠の正面図である。
【図３】同じく実施例１の凹凸接合部及び他の態様の斜視図である。
【図４】同じく実施例１の横桟の平面図及びこれに対応する側面図である。
【図５】同じく実施例１の補強用の接合具を使用した横桟の断面図である。
【図６】実施例１で使用する集成材の斜視図である。
【図７】同じく実施例１で使用する集成材の斜視図である。
【図８】実施例２の寸法可変安定ドアの正面図である。
【図９】従来のドアの一部切欠の正面図である。
【符号の説明】
１ 寸法可変安定ドア
１０ ドア本体部
１１ 横桟
１２ 縦桟
１３ 横幅調整用スペーサー
１４ 縦桟長調整用スペーサー
４ 集成材
（イ） 腰掛け蟻継ぎ
（ロ） 腰掛け鎌継ぎ[0001]
[Industrial applications]
The present invention has excellent dimensional stability with little dimensional change, and dimensional variable stability that allows the size and design of the door body to be freely changed according to the layout of the building, the layout of the room, and the size of the opening. It is about doors.
[0002]
[Prior art]
As shown in FIG. 9, a conventional door body 9 such as a flash door has a board composed of a horizontal core 8 such as a horizontal rail and a vertical core 7 which is a vertical rail joined vertically to the horizontal core. Is common.
[0003]
Various doors such as a flash door having a surface decorative member 6 affixed with a melamine decorative plate or a veneer surface coated on the surface of the horizontal core material 8 and the vertical core material 7 as the substrates are known. ing.
[0004]
As the vertical core material 7 and the horizontal core material 8, coniferous timbers such as cedar, hinoki and pine are generally used. On the other hand, the surface decorative member 6 generally has a rawan plywood or the like interposed between the horizontal core material 8 and the vertical core material 7, and the material of the core material and the plywood is made of a tree that grows in a relatively short period of time. Is used.
[0005]
However, according to the prior art document 1, conventional doors are often described as being “manufactured in a factory and then transported to a construction site through sales. Since the design and the like have already been determined at the time of manufacture, it cannot be freely selected according to the layout of the building or the layout of the rooms. "
[0006]
On the other hand, according to the prior art document 2, the horizontal core material 8 and the vertical core material 7 as the base materials are described as follows: "Since coniferous lumber such as cedar, cypress, and pine is used, they generally grow quickly, However, wood fibers are often deflected in the longitudinal direction. "
[0007]
Therefore, since the core members 7 and 8 change their dimensions in accordance with the longitudinal direction of the wood fiber, the gaps are generated at the right-angled uneven joints between the horizontal core member 8 and the vertical core member 7, and the elongation stress is strong. May work. Therefore, the door main body 9 is distorted, and as a result, the entire door may be warped or twisted.
[0008]
On the other hand, the dimensional change rate of the surface decorative member 6 such as a melamine decorative board is significantly different from the dimensional change rate of the core material, which is the weft core material 8 or the vertical core material 7, and the Lauan plywood attached to the surface thereof. However, there has been a problem that the warp and twist of the door are remarkably generated.
[0009]
[Prior literature 1]
JP-A-11-236790 [Prior art document 2]
Japanese Patent Application Laid-Open No. 09-123127
[Problems to be solved by the invention]
Therefore, the present invention has been made in view of the problems of the conventional door, and the problem to be solved by the present invention is that the dimensional change is small, the dimensional stability is excellent, and the floor plan of the building and the room An object of the present invention is to provide a dimensionally variable stable door capable of freely changing the size and design of a door body according to the arrangement and the size of an opening.
[0011]
[Means for Solving the Problems]
Means taken by the present invention to solve the above problems are as follows. Hereinafter, in order to specifically describe the present invention, the present invention will be described in detail by using reference numerals in the drawings used in the embodiments.
[0012]
The means according to the invention as claimed in claim 1, wherein the horizontal rail 11 as the upper side has a flat rectangular shape or a substantially arch shape, and the door main body has a lower rectangular core and a vertical rail 12 which is a flat rectangular shape. Consisting of part 10,
The core material is made of dimensionally stable wood such as glued laminated wood 4 having anisotropic fibers or formalized wood subjected to formalization chemical treatment,
At the approximate center thereof, a spacer 13 for width adjustment is fitted and joined by an uneven joint 15 such as a dovetail joint or a dovetail joint, and the vertical bar 12 is formed by an irregular joint made of dimensionally stable wood at an arbitrary position. It is an object of the present invention to provide a dimensionally variable stable door having a vertical beam length adjusting spacer 14 fitted and joined thereto. Thereby, it is possible to obtain the dimensionally variable stable door 1 which is excellent in dimensional stability, has little warpage and twist, and whose size and design can be freely changed.
[0013]
Next, the means adopted by the invention according to claim 2 is that the dimensionally stable wood is a laminated wood having anisotropic fibers of wood fibers in which wood fibers are arranged in multiple directions, or a part of hydroxyl cross-linking of wood fibers. The present invention provides a dimensionally variable stable door characterized in that it is a formalized wood which has been subjected to a chemical treatment for formalizing it to reduce hydrophilicity. Thus, the use of the laminated wood 4 of anisotropic fibers in which the wood fibers are arranged in multiple directions and the use of formalized wood in which the hydrophilicity of the wood fibers is reduced allows the dimensional variable stable doors to have little dimensional change and excellent dimensional stability. 1 can be obtained.
[0014]
According to a third aspect of the present invention, there is provided a concave-convex fitting portion having a detachable and high joining force, wherein the concavo-convex joint portion is a dovetail joint (a) or a sickle joint (b) or a shape similar thereto. The dimension-variable stable door 1 is provided.
Thereby, the size and design can be freely changed according to the floor plan of the building and the arrangement of the rooms, and the dimensional variable stable door 1 having detachable and high bonding force wood fibers can be obtained.
[0015]
As described above, the present invention includes the horizontal width adjustment spacer 13 and the vertical width adjustment spacer 14 that can be attached to and detached from the horizontal rail 11 and the vertical rail 12 serving as aggregates of the door body 10. The size and design of the vertical bar 12 and the vertical bar 12 can be freely changed. Furthermore, the core material constituting the horizontal bar 11 and the vertical bar 12 is dimensionally stable wood, so there is little dimensional change and excellent dimensional stability. A door 1 can be provided.
[0016]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
In the dimensionally variable stable door 1 according to the present invention, the core members of the horizontal rail 11 and the vertical rail 12 are made of dimensionally stable wood. Here, the dimensionally stable wood is a laminated wood 4 having anisotropic fibers in which wood fibers are arranged in multiple directions or formalized wood in which a part of hydroxyl cross-linking of wood fibers is formalized.
[0017]
The laminated wood 4 is formed by laminating a large number of rectangular pieces of wood having a predetermined thickness so that the wood fibers are arranged in multiple directions (see the upper part of FIG. 7), and joined together. As a result, the wood fibers are arranged in multiple directions, and thus become anisotropic fibers. Therefore, unlike the conventional laminated wood or plywood in which the wood fibers are deflected in substantially the same direction, the laminated wood of the present invention has a small dimensional change, and thus has excellent dimensional stability, so that warpage and twisting are reduced. . This is because it is possible to prevent the wood fibers from expanding and contracting in the longitudinal direction and causing dimensional changes.
[0018]
It is preferable that the rectangular piece of the predetermined thickness has, for example, a predetermined thickness of 10 to 25 mm, a length of 20 to 40 mm, and a width of 15 to 100 mm. This makes it possible to effectively use waste materials of wooden buildings and scrap materials that are discarded at the time of producing woodwork furniture, which can contribute to effective utilization of wood resources.
[0019]
Also, the laminated wood 4 is formed by laminating a large number of the above-mentioned short wooden pieces and joining them together. For joining, for example, a resorcinol resin, a resorcinol / phenol resin, an olefin / maleic anhydride resin, or the like is used, and is manufactured by a cold pressing press. Therefore, it is possible to obtain the laminated wood 4 of the present invention, which has high strength and excellent durability, like wood reinforced by resin injection.
[0020]
On the other hand, in the case where the glued laminated lumber 4 is composed of a short piece of wood, which is a waste of construction material or woodwork scrap, it is preferable to use a material selected mainly from hardwood. Thereby, compared with the conventional glulam made of softwood, the glulam 4 of the present invention having a high surface hardness, a large air-dry specific gravity, and excellent tensile strength and compressive strength, and further excellent bending strength and shear strength is obtained. be able to.
[0021]
The hardwood is preferably, for example, apiton, oak, beech, zelkova, hippopotamus, maple, shioji, ash, elm and the like. This is because, as described above, the surface strength and the mechanical strength are superior to coniferous trees.
[0022]
On the other hand, it is preferable that the laminated material 4 has a surface to which a decorative material such as a veneer or a Lauan sheet is adhered (see the lower part of FIG. 7). Thereby, the joining surface of the rectangular piece of wood on the surface of the laminated wood 4 becomes invisible, and the appearance and appearance are improved.
[0023]
Further, moisture in the air hardly enters from the surface of the laminated wood 4 to the core of the laminated wood 4. As a result, the dimensional stability of the laminated wood 4 is further improved, and warpage and twist are less likely to occur. This is because the dimensional change, warpage and torsion are easily influenced mainly by the movement of moisture in the laminated wood 4.
[0024]
The formalized wood is wood in which a hydroxyl group (OH group) in wood fiber is reduced by forming a cross-linking between hydroxyl groups of wood by the action of formaldehyde. The reduction of the hydroxyl groups in the door body reduces the elongation of the wood fibers even when moisture in the air enters the wood core. Thereby, the dimensional change of the wood is reduced and the dimensional stability is improved.
[0025]
Since the spacer 13 for adjusting the width and the spacer 14 for adjusting the length of the vertical beam are to constitute a part of the horizontal beam 11 and the vertical beam 12, they are made of dimensionally stable wood like the horizontal beam 11 and the vertical beam 12. I do. As a result, the spacer 13 for adjusting the width and the spacer 14 for adjusting the vertical beam length, which are excellent in dimensional stability and mechanical strength, are fitted and joined by the uneven joint. As a result, the horizontal rail 11 and the vertical rail 12 of the door main body 10 constitute a core material having a concave-convex joint 15 having a strong joint force.
[0026]
It is preferable that the concavo-convex joint 15 is a dovetail dovetail joint (a) or a sickle sickle joint (b) or a shape similar thereto (see the upper and lower parts in FIG. 3). Here, the shapes conforming to the perched dovetail joint (a) and the perched dovetail joint (b) refer to, for example, an ant tenon, a fan tenon, a scoop tenon, a hidden tenon, and the like. These all have a high bonding force and form a strong concave-convex fitting portion.
[0027]
The concave-convex joint 15 is detachable and easily forms the concave-convex fitting portion. More preferably, a reinforcing joint is used. A screw or a similar screw (see FIG. 5) can be used as a reinforcing connector.
[0028]
Thus, by attaching or detaching the reinforcing joint 3 or the concave / convex joint 15, the spacer 13 for adjusting the width or the spacer 14 for adjusting the vertical beam length can be detached, and the size and design can be freely changed. It is possible to provide the dimensionally variable stable door 1 which is adapted to the arrangement of the room of the article and the size of the opening.
[0029]
Moreover, since the horizontal rail 11 which is the upper side is a flat rectangular shape or a substantially arch shape, it is preferable to adopt a flat rectangular shape in a Japanese-style room and a substantially arch-shaped horizontal shape bar 11 in a Western-style room.
As a result, it is possible to obtain the dimensionally variable stable door 1 having a design that matches the atmosphere of each room.
[0030]
The horizontal rail 11, the vertical rail 12, the spacer 13 for adjusting the width, and the spacer 14 for adjusting the length of the vertical line all constitute the core material of the door body 10, so that the decorative material 2 having a wood grain pattern or an abstract pattern (FIG. 2).
[0031]
Hereinafter, preferred embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings. Of course, the following embodiments are one aspect of the present invention, and the technical scope of the present invention is not limited to these embodiments.
(Example 1)
In the dimensional variable stable door 1 of this example, a detachable horizontal width adjusting spacer 13 and a vertical rail length adjusting spacer 14 are provided at a substantially central portion of the horizontal rail 11 and the vertical rail 12 at the skeleton portion of the door body 10. Have.
As shown in FIGS. 1 to 5, the core material, which is the skeleton of the door body 10, is all fitted and joined by the uneven joint 15.
[0032]
The horizontal rail 11, the vertical rail 12, the spacer 13 for adjusting the horizontal width, and the spacer 14 for adjusting the vertical rail length are made of dimensionally stable wood 4 as shown in FIGS. The dimensionally stable wood 4 has anisotropic fibers in which wood fibers are arranged in multiple directions.
Moreover, as shown in FIGS. 6 and 7, the dimensionally stable wood 4 is a wood fiber in which short wood pieces 41 and 42 having different wood fibers are alternately laminated and joined.
[0033]
The joints are firmly adhered to the resorcinol phenolic resin using a day and night cooling press. Therefore, the timber pieces have a high bonding strength with each other, and as a whole, have excellent mechanical strength such as bending strength and shear strength.
[0034]
And as shown in the lower part of FIG. 7, the laminated wood 4 preferably has a Lauan thin plate decorative material on the surface. For this reason, the joint surface of the timber piece is invisible and has a good appearance.
[0035]
As shown in the upper part of FIG. 3, the concave-convex joint 15 is fitted and joined by a dovetail joint (a). Therefore, the concave-convex joining portion 15 forms a concave-convex fitting portion with high joining force. Therefore, the uneven bonding portion 15 has a high bonding force.
[0036]
In addition, as shown in FIG. 4, the concavo-convex joint 15 forms tenons in mutually different directions at both ends and a substantially central portion. Therefore, the uneven bonding portion 15 has a higher bonding force, and in particular, the resistance to torsional stress and shear stress increases.
[0037]
Further, as shown in FIG. 5, the concave-convex joint portion 15 forms a concave-convex fitting portion firmly by a reinforcing tool using the screw 3. On the other hand, by removing the dovetail joint (a) between the screw nail 3 and the uneven joint portion 15, the uneven fitting portion is released. Thereby, the concave-convex joint 15 becomes detachable 5, and the size and design of the horizontal rail 11 or the vertical rail 12 can be changed.
[0038]
Further, as shown in FIG. 2, the door body 10 has a decorative material 2 such as a melamine decorative board. Thereby, the front and back of the door body 10 have excellent design.
[0039]
On the other hand, since the decorative material 2 such as the melamine decorative board has a small dimensional change and excellent dimensional stability, the core members of the horizontal bar 11, the vertical bar 12, the width adjusting spacer 13, and the vertical bar length adjusting spacer 14 are provided. Similarly, the dimensional change is small and the dimensional stability is excellent.
[0040]
Therefore, according to the present example, it is possible to obtain the dimensionally variable stable door 1 in which the size and design suitable for the floor plan of the building and the layout of the rooms can be freely changed.
(Example 2)
As shown in FIG. 8, the dimensionally variable stable door 1 of this example has a substantially horizontal arch 11 which is an upper side in the first embodiment, and has a substantially horizontal arch 11, a vertical rail 12, and a spacer for adjusting the width. 13. The vertical beam length adjusting spacers 14 are each made of formalized wood. Others were the same as Example 1. This makes it possible to obtain the dimensionally variable stable door 1 which is suitable for a Western room and has an excellent design.
[0041]
As described above, the dimensional variable stable door 1 according to the present invention has been described in the first and second embodiments. Various improvements can be made without departing from the provision of the dimensionally variable stable door 1 which is excellent in performance and whose size and design can be freely changed.
[0042]
【The invention's effect】
Since the present invention is constituted by the inventions described in claims 1 to 3, it exhibits various excellent effects as described below.
[0043]
According to the first aspect of the present invention, it is possible to obtain a dimensionally variable stable door 1 that has a small dimensional change, is excellent in dimensional stability, has little warpage and twist of the door body 10, and can freely change its size and design. Can be.
[0044]
According to the second aspect of the present invention, the dimensional change is reduced by using the laminated wood 4 of anisotropic fibers in which the wood fibers are arranged in multiple directions and the formalized wood in which the hydrophilicity of the wood fibers is reduced. The dimensional variable stable door 1 having excellent dimensional stability can be obtained.
[0045]
According to the third aspect of the present invention, the size and design can be freely changed depending on the floor plan of the building and the arrangement of the rooms, and the dimensional variable stabilization has a concave and convex fitting portion with a detachable and high bonding force. The door 1 can be obtained.
[0046]
As described above, according to the present invention, it is possible to provide the dimensionally variable stable door 1 whose size and design can be freely changed according to the size of the opening of the layout of the building and the room. Further, it is possible to provide the dimensionally variable stable door 1 which is small in dimensional change, has excellent dimensional stability, and is less likely to warp or twist.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a front view of a dimensionally variable stable door according to Embodiment 1 of the present invention.
FIG. 2 is a front view of a partially cut-out portion of a dimensionally variable stable door according to the eleventh embodiment.
FIG. 3 is a perspective view of an uneven joint portion and another embodiment of the first embodiment.
FIG. 4 is a plan view of a horizontal rail and a side view corresponding thereto according to the first embodiment.
FIG. 5 is a cross-sectional view of the cross bar using the reinforcing connector of the first embodiment.
FIG. 6 is a perspective view of a laminated wood used in Example 1.
FIG. 7 is a perspective view of the laminated wood used in the first embodiment.
FIG. 8 is a front view of the dimensionally variable stable door according to the second embodiment.
FIG. 9 is a front view of a conventional door with a partial cutout.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Dimension variable stable door 10 Door main body part 11 Horizontal beam 12 Vertical beam 13 Spacer for width adjustment 14 Spacer for vertical beam length adjustment 4 Glulam (a) Dowel joint perched (b) Seam joint perched
