JP2004147871A - バッグ及びその使用方法 - Google Patents

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裕 村田
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Abstract

【課題】特に背負いバッグにおいて背当て部を強制的に冷却し、長時間背負っていても背中の蒸れを効果的に除去することができる背負いバッグを提供する。
【解決手段】背中に背負うバッグであって、少なくとも、物を収容するバッグ本体2と、背負ったときに背中が当たる背当て部11を電動ファン5a,5bによる気流により強制的に冷却する強制冷却手段4と、前記バッグ本体又は強制冷却手段に取り付けられ、肩に掛けてバッグを背負うためのベルト3とを具備することを特徴とする背負いバッグ1。前記強制冷却手段は、例えば、背負いバッグの底部に設けられた前記電動ファンと、上部に開口部8が設けられて吸気又は排気を行うためのノズル7a,7bと、前記背当て部に設けられて前記電動ファンとノズルをつなぐパイプ6とからなり、該パイプの背中が当たる側が通気性を有するものである。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、デイパック、マウンテンバッグ、バイクバッグ、サイクルバッグ、リュックザック、ランドセル、メッセンジャーバッグ等、物を収容して背中、腰、お尻等、身体の一部に密着させて運ぶタイプのバッグに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、デイパックやサイクルバッグは、通常、背中に密着して背負うが、人の背中や肩には大きな筋肉があり熱や汗が出やすいため、特に長い時間背負っていると、背中が当たる背当て部のあたりが蒸れて不快感をもたらすという問題がある。そこで、背当て部の通気性を良くするため、様々な工夫がなされている。
【0003】
例えば、図5に示されるように、バッグ51の背当て部54を湾曲形状に形成することで背中53に当たる部分を小さくして蒸れを防ぐようにしたものが提案されている。
しかし、このように背当て部54を湾曲させて背中に接する面積を小さくすると、バッグの収容性が悪い上、背中に密着しないため不安定であり、背負う人の動きが制限されるという問題がある。また、背中に当たる部分に荷重が集中するので、背負っている人に苦痛を与えてしまうという問題もある。
【0004】
また、背当て部に大きな溝を形成したものや、多数の孔を形成したプラスチック製の複数の筒を平行に並べたものをバッグの背当て部に取り付けるなどして通気性を確保するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
しかし、このように背当て部に溝を形成したり、パイプを連結したものでは、背当て部の通気は自然の流れに依存するので、特に暑い日や長時間背負っている場合には背中の蒸れが十分に除去されないという問題がある。
【0005】
さらに、背中部分を積極的に冷却する手段として、断熱ケース内に飲料用の液体を入れて冷凍したものを、背当て部に取り付けたリュックザックが提案されている(例えば、特許文献2参照)。
このようなリュックザックであれば、断熱ケース内に例えば水を入れて氷とした場合、氷が溶けるまでは背当て部を積極的に冷却することができるが、長時間背負って全て解けてしまった場合には冷却効果が失われ、再び冷却効果を発揮させるにはケース内の水を凍らせる必要がある。従って、バッグ使用中に交換等することは事実上不可能であり、再び使用するためには冷凍庫が必要で、凍るまでの時間的な制約もある。また、単に氷水で冷やすだけであるので、背中は冷却されるけれども、湿気については全く揮散する機能は無く、かえって背中が一層蒸れてしまう。さらに飲料用の液体を入れたケースはかなりの高重量となるので、背負う人にとってはかえって負担となってしまうという問題もある。
【0006】
【特許文献1】
特開平10−14657号公報(請求項1、図1〜図4)
【特許文献2】
特開2000−152820号公報(請求項1、図1)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、特に背負いバッグにおいて、背当て部を強制的に冷却し、長時間背負っていても背中の蒸れを効果的に除去することができる背負いバッグを提供することを主な目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、本発明によれば、背中に背負うバッグであって、少なくとも、物を収容するバッグ本体と、背負ったときに背中が当たる背当て部を電動ファンによる気流により強制的に冷却する強制冷却手段と、前記バッグ本体又は強制冷却手段に取り付けられ、肩に掛けてバッグを背負うためのベルトとを具備することを特徴とする背負いバッグが提供される(請求項1)。
【0009】
このような強制冷却手段を具備した背負いバッグであれば、人がこのバックを背負っている際に電動ファンを作動させておくことで、電動ファンによる気流によって背当て部の熱と汗を強制的に排除するとともに、身体、特に背中を冷却することができる。また、電動ファンを使用しているので、電池交換等をするだけで電気の供給を継続することができ、冷却効果を安定して発揮させることができる。
【0010】
また、前記電動ファンは、正逆両方向に回転できるものであることが好ましい(請求項2)。
このように電動ファンが両方向に回転できるものであれば、電動ファンによる気流を反対方向に設定することができる。従って、状況に応じ、電動ファンの回転方向、すなわち気流の方向を変えることで、背当て部をより効果的に強制冷却することができる。
【0011】
また、電動ファンは、乾電池、蓄電池、ソーラーセル、小型発電装置、自転車用発電機及びオートバイのバッテリーのうちの少なくともいずれか一つを電源として作動するものとすることができる(請求項3)。
このような電源により作動する電動ファンであれば、電源が小さくて軽量であったり、一緒に携帯することができるなどの利点があり、使用状況に応じた電源を用いることで、背当て部を効率的にかつ持続的に強制冷却することができる。
【0012】
さらに、具体的なものとして、前記強制冷却手段は、背負いバッグの底部に設けられた前記電動ファンと、上部に開口部が設けられて吸気又は排気を行うためのノズルと、前記背当て部に設けられて前記電動ファンとノズルをつなぐパイプとからなり、該パイプの背中が当たる側が通気性を有するものとすることができる(請求項4)。
このような強制冷却手段とすれば、バッグを背負っている人の背中から出る熱や汗がパイプ内に取り込まれて電動ファンあるいはノズルを通じて外に放出させることができ、背中の蒸れを極めて効果的に除去することができる。
【0013】
この場合、前記ノズルが、前記開口部の向きを変えられるものであることが好ましい(請求項5)。
例えば、電動ファンによる開口部からの気流がバッグを背負っている人の頸動脈付近に当たるように開口部の向きを調節すれば、背負っている人の背中のほかに首や頭も冷やすことができる。
【0014】
前記強制冷却手段とバッグ本体とが、着脱可能に設けられているものとしても良い(請求項6)。
こうすることによって、例えば必要なときにだけバッグ本体に強制冷却手段を取り付けることができ一層便利であるし、例えば、1つの強制冷却手段に対してサイズの異なる複数のバッグ本体を取り付けられるようにすることも可能となる。
【0015】
また、本発明の背負いバッグは、前記ノズルに連結される連結口及び該連結口に通ずる通気口を有するヘルメットを取り付けたヘルメット連結型の背負いバッグとしても良い(請求項7)。
このようなヘルメット連結型の背負いバッグとすれば、バッグの背当て部のほかに、ヘルメット内部における蒸れも強制的に除去することが可能となる。
【0016】
さらに、前記ノズルに連結される連結口及び該連結口に通ずる通気口を有するウエアを取り付けたウエア連結型の背負いバッグとしても良く(請求項8)、この場合、前記ウエアはレインウエアとすることができる(請求項9)。
このようなウエア連結型の背負いバッグとすれば、ウエア内部の蒸れも強制的に除去することができ、特にレインウエアの内部は蒸れ易いので極めて便利なものとなる。
【0017】
そして、前記ノズルを設けた背負いバッグの具体的な使用方法としては、前記背負いバッグのノズルと連結される連結口及び該連結口に通ずる通気口を有するヘルメット及びウエアのうち少なくとも1つを前記背負いバッグに取り付け、前記強制冷却手段により通気しつつ使用することができる(請求項10)。
このようにヘルメットやウエアの連結口を背負いバッグのノズルに連結して使用すれば、強制冷却手段による通気により、これらを装着している人の背中や肩の蒸れのほかに、頭や体全体の蒸れを効果的に除去することができる。
【0018】
また、本発明では背負いバッグに限らず、体の一部に密着させるバッグであって、同様の効果を奏することができるバッグも提供される。すなわち、体の一部に密着させて運ぶバッグであって、少なくとも、物を収容するバッグ本体と、運ぶときに体に密着させる密着部を電動ファンによる気流により強制的に冷却する強制冷却手段と、前記バッグ本体又は強制冷却手段に取り付けられ、バッグを体に密着させて支持するための支持手段とを具備することを特徴とするバッグが提供される(請求項11)。
例えば、腰やお尻に密着させて運ぶタイプのバッグ、あるいは胸から腹にかけて体の前面に密着させるタイプのバッグも体に密着する部分は蒸れ易いが、上記のような電動ファンによる強制冷却手段を具備することで、密着部の熱と汗を強制的に排除するとともに、密着部を強制的に冷却することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について具体的に説明する。なお、好適な態様として背中に密着させて運ぶ背負いバッグについて説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
図1は、本発明に係る背負いバッグの第1の態様の概略を示したものであり、図2は、その使用例を示したものである。この背負いバッグ1は、荷物等、物を収容するバッグ本体2と、該バッグ本体2に取り付けられ、肩に掛けてバッグ1を背負うためのベルト(肩ベルト)3と、背負ったときに背中が当たる背当て部11を電動ファン5a,5bによる気流により強制的に冷却する強制冷却手段4とを具備している。
【0020】
この強制冷却手段4は、具体的には背負いバッグ1の底部に設けられた電動ファン5と、上部に開口部8が設けられて吸気又は排気を行うためのノズル7a,7bと、背当て部11に設けられて電動ファン5a,5bとノズル7a,7bをつなぐパイプ6とからなり、パイプ6の背中が当たる側が通気性を有するものとなっている。
【0021】
電動ファン5a,5bはバッグ本体2の底部の左右に1つずつ設けられており、乾電池9を電源としてそれぞれ作動する。また、各電動ファン5a,5bは、バッグ1の底部の外側に取り付けられたスイッチ10の切り換えにより、正逆いずれの方向にも回転することができるようになっている。そのためパイプ6内を通る気流の方向も逆転させることができ、すなわちノズル7a,7bの開口部8から吸気することも、排気することも行うことができる。
【0022】
なお、電動ファン5a,5bの形状や羽根の枚数は特に限定されるものではないが、例えばパソコン内部で一般的に冷却用ファンとして使用されているようなものであれば小さくて軽量であり、静かであり、また省電力で比較的強い気流を生じさせることができるので、好適に適用することができる。
【0023】
また、電動ファン5a,5bの電源に関しては、乾電池9であれば、小さくて軽量であり、また、電池切れの際には容易に交換してファン5を再び作動させることができるので非常に便利である。ただし、動力源は乾電池9に限定されるものではなく、乾電池、蓄電池、ソーラーセル、小型発電装置、自転車用発電機及びオートバイのバッテリーのうちの少なくともいずれか一つを電源として作動するものとしても良い。例えば、乾電池と自転車用発電機のいずれかにより作動するものとすれば、歩行時には乾電池によって一定時間確実に作動させて強制冷却することができる。一方、自転車13に乗っているときには、そのまま乾電池を使うか、自転車13に付属し、車輪の回転によって発電することができる発電機(図示せず)につなげて作動させても良い。
【0024】
一方、蓄電池を電源とするものであれば、充電により繰り返し使用することができるので経済性に優れたものとなる。また、ソーラーセルを電源とするものであれば、天気の良い日などは乾電池等によらずに作動させることができ、経済性に優れる上に自然環境にも良い。また、いずれの電源も一緒に携帯できる点でも好適である。
さらに、小型の発電装置も使用することができる。例えば、最近パソコンやデジタルカメラに使用するものとして実用化されている小型の燃料電池など、小型の発電装置であればバッグ内に携帯することができ、好適に使用することができる。
【0025】
背当て部11に位置するパイプ6は、電動ファン5a,5bとノズル7a,7bをつなぐとともに、背中が当たる側がメッシュ状となって背中側の通気性が確保されるものとなっている。これにより、背負っている人12の背中から出る熱や汗を確実に排出することができる。なお、熱や汗をパイプ6内部に取り出せるのであれば、必ずしもメッシュ状である必要は無く、汗や熱を効率的に吸収する素材や構造を適用することができる。一方、パイプ6のバッグ本体側では、通気を確保するためパイプ6の形状を保つ必要がある。従って、パイプ6は例えばウレタンフォームあるいは他のプラスチック素材により成形し、背中側では多数の小さな孔を開けるなどして通気性が保たれるようにしても良く、例えばウレタンフォームで成形したものであれば柔軟性も保たれるので、背中に密着させてバッグを安定して背負うことができる。
また、パイプは、各電動ファン5a,5bとノズル7a,7bとをそれぞれ別々につなぐものを2つ設け、各パイプ内部での気流を速くするようにしても良い。
【0026】
さらに上部のノズル7a,7bとしては、プラスチック製の蛇腹状のものが使用され、手で角度を調節することで開口部8の向きが容易に変えられるようになっている。なお、開口部8の角度を変えられるものとしては、蛇腹状のもに限らず他のフレキシブルなノズルを使用しても良い。
【0027】
このような背負いバッグ1の使い方は特に限定されるものではないが、例えば、歩行時には、図2(A)に示したようにファン5の下から吸気してノズル7の開口部8から排気されるようにファン5を回転させるとともに、ノズル7を角度調節して開口部8を頸動脈付近あるいは顔の方に向ければ、扇風機のようにも機能し、背中の他に首や頭も強制的に冷却することができる。
なお、開口部8の径を小さく設定すれば流出する空気の流れが速くなるので、首や頭の冷却効果を高めることができる。
【0028】
一方、自転車やオートバイに乗っているときには、図2(B)に示したようにファン5を逆方向に回転させてノズル7の開口部8から吸気して底部から排気させることで、背中からの発熱及び発汗を効果的に除去することができる。なお、この場合、開口部8が進行方向に向くようにノズル7の角度を調節しておけば、効率的に吸気することができ、自転車13の進行によって開口部8から取り込まれる空気と電動ファン5による強制的な気流とが相俟って背当て部11の熱や汗を極めて効果的に除去することができる。
【0029】
図1、2に示した背負いバッグ1は、バッグ本体2と、肩ベルト3と、強制冷却手段4が一体的となったものであるが、強制冷却手段4とバッグ本体2とが、着脱可能に設けられているものとしても良い。
【0030】
図3は、本発明に係る背負いバッグの第2の態様を示したものである。この強制冷却手段4aは、底部に設けられた電動ファン(図示せず)と、上部に開口部8が設けられて吸気又は排気を行うためのノズル7と、電動ファンとノズル7をつなぐパイプ6とを有し、さらに、バッグ本体と合体させるための取り付け用ベルト22,23が縦横に設けられている。
【0031】
このようにバッグ本体に着脱可能な強制冷却手段4aとすれば、サイズが異なる同種のバッグ本体、あるいは所定の大きさの範囲内にあれば形状が多少異なるものを交換して使用することも可能となる。例えば、図3に示されるように、タウンユース用(あるいはサイクリング用)の比較的小さなバッグ21aと、トレッキング用(あるいは登山用)の比較的大きなバッグ21bのいずれにも対応させることができる。
【0032】
なお、着脱手段としては、図3に示されているような取り付け用ベルト22,23に限定されず、ボタンやファスナーを用いても良い。また、図3では、肩ベルト3はバッグ本体2に取り付けられているが、このような肩ベルト3は強制冷却手段4aに取り付けたものとしても良いし、あるいはバッグ本体2a,2bと強制冷却手段4aの両方に取り付けたものとしても良い。
【0033】
さらに図4は、本発明の背負いバッグの第3の態様を示したものである。
この背負いバッグ21は、一方のノズル7aを介してヘルメット31を取り付けたヘルメット連結型の背負いバッグ21となっている。ヘルメット31の額部には通気口32が設けられ、さらに側部に背負いバッグ21のノズル7に連結される連結口33が設けられており、ヘルメット31の内部においては通気口32と連結口33とが通じて空気の流れをつくる構造となっている。例えばヘルメット31を被っているときでも連結口33と通気口32とが通じるような溝を形成しておけば良い。
【0034】
また、この背負いバッグ21は、他方のノズルを介してレインウエア41を取り付けたウエア連結型の背負いバッグでもある。レインウエア41は、肩部付近において連結口43、膝部付近において通気口42がそれぞれ設けられている。レインウエア41の場合は、連結口43と通気口42とはウエア41内部に溝等を設けなくてもこれを装着して歩いているときには通じることになる。しかし、自転車やオートバイに乗って腰や膝を曲げたときにはウエア41が腰や膝のあたりに密着して通気し難くなるおそれがあるので、通気を確保できるように、例えば、所定の箇所にウレタン等の素材を用いて溝や孔等を形成したものを設けても良い。
【0035】
このようなヘルメット連結型兼ウエア連結型の背負いバッグ21を使用する際には、背負いバッグ21の片方のノズル7aを連結用パイプ14aを通じてヘルメット31の連結口33に連結させ、もう一方のノズルを同様の連結用パイプ14bを通じてレインウエア41の連結口43にそれぞれ連結させる。なお、蛇腹状のノズル7であれば伸ばすこともできるので、各連結口33,43と直結するようにしても良い。そして例えば雨の日にオートバイを運転する際、このような背負いバッグ21を使用し、ヘルメット31及びウエア41の各通気口32,42から吸気し、バッグ21の底部から排気させるように強制冷却手段4の電動ファン5を回転させる。これにより、バッグ21の背当て部11のみならず、ヘルメット31の内部とレインウエア41の内部が強制的に通気されて蒸れを効率的に排除することができ、安全運転にも繋がることになる。
【0036】
なお、状況によりバッグ21の底部から吸気し、ヘルメット31とレインウエア41の各通気口32,42から排気されるように電動ファン5を回転させるようにしても良い。また、ヘルメット31とレインウエア41のいずれか一方を取り付けたものとしても良いし、レインウエア41に限らず、トレッキング用ウエア、登山用ウエア、あるいは皮革製のオートバイ用ウエアを取り付けたものとしても良い。
さらに、バッグの底部の電動ファン5a,5bのほかに、例えば各ノズル7a,7bにヘルメット用とウエア用の補助的な電動ファンをそれぞれ独立して設けて通気能力を高めても良い。
【0037】
本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態は単なる例示であり、本発明の特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同一な構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかなるものであっても本発明の技術的範囲に包含される。
【0038】
例えば、上記実施形態では強制冷却手段として電動ファン5a,5bとパイプ6とノズル7a,7bとを具備したものについて説明したが、背当て部11を電動ファン5による気流により強制的に冷却することができれば、パイプ6やノズル7は必ずしも具備する必要はなく、例えば、背当て部11の内側に上下に通じる溝を設けて電動ファン5による気流が通過できる構造としても良い。
【0039】
また、電動ファンやノズルの数は限定されず、それぞれ1つずつ、あるいは3つ以上設けても良い。また、電動ファンの位置も底部に限られず、上部あるいは中間部に取り付けることも可能である。
また、バッグを背負うためのベルトに関しても、図1等に示したように両肩に掛けるもののほか、たすき掛けとするものや、服のように両腕に通すものなど、バッグを体に密着させて支持することができるものであれば特に限定されない。
【0040】
さらに、背負いバッグのタイプは特に限定されるものではなく、デイパック、マウンテンバッグ、バイクバッグ、サイクルバッグ、リュック、ランドセル等、身体に密着させて背負うバッグであれば全てに適用可能である。
また、上記実施形態では背中全体で背負うバッグについて説明したが、本発明は体の一部に密着させて運ぶバッグであれば特に限定されず、例えば、背中の片側で背負うバッグのほか、ベルト等の支持手段により腰まわりに密着させて運ぶウエストバッグ、お尻に密着させて運ぶヒップバッグ、あるいは体の前面に密着させて運ぶタイプのバッグ等において、運ぶときに体に密着させる密着部を電動ファンによる気流により強制的に冷却する強制冷却手段を設けることで本発明のバッグとすることができる。
また、本発明のバッグは、電動ファンによる強制冷却手段が設けられていれば、さらに他の冷却手段、例えば氷等の冷媒による冷却手段を組み合わせて用いてもよい。
【0041】
【発明の効果】
本発明のバッグ、例えば背負いバッグであれば、背負ったときに背中が当たる背当て部を電動ファンによる気流により強制的に冷却する強制冷却手段を具備しており、これを背負ったときに電動ファンを作動させることで特に熱や汗が出易い背中や肩の部分の蒸れを強制的に除去するとともに、身体を冷却することができる。従って、例えば長時間背負っていても快適さを保つことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の背負いバッグの一例を示す概略図である。
【図2】図1の背負いバッグの使用例を示す説明図である。
(A)歩行時の使用例
(B)自転車乗車時の使用例
【図3】本発明の背負いバッグの第2の形態を示す概略図である。
【図4】本発明の背負いバッグの第3の形態を示す概略図である。
【図5】従来の背負いバッグの一例を示す概略図である。
【符号の説明】
1,21…背負いバッグ、 2,2a,2b…バッグ本体、 3…肩ベルト、
4,4a…強制冷却手段、 5,5a,5b…電動ファン、 6…パイプ、
7,7a,7b…ノズル、 8…開口部、 9…乾電池、 10…スイッチ、
11…背当て部、 12…人、 13…自転車、
21a…背負いバッグ(タウンユース用)、 14a,14b…連結用パイプ、
21b…背負いバッグ(トレッキング用)、 22,23…取り付け用ベルト、
31…ヘルメット、 32…通気口、 33…連結口、 41…レインウエア、
42…通気口、 43…連結口、 51…背負いバッグ(従来品)、
53…背中、 54…背当て部。

Claims (11)

  1. 背中に背負うバッグであって、少なくとも、物を収容するバッグ本体と、背負ったときに背中が当たる背当て部を電動ファンによる気流により強制的に冷却する強制冷却手段と、前記バッグ本体又は強制冷却手段に取り付けられ、肩に掛けてバッグを背負うためのベルトとを具備することを特徴とする背負いバッグ。
  2. 前記電動ファンが、正逆両方向に回転できるものであることを特徴とする請求項1に記載の背負いバッグ。
  3. 前記電動ファンが、乾電池、蓄電池、ソーラーセル、小型発電装置、自転車用発電機及びオートバイのバッテリーのうちの少なくともいずれか一つを電源として作動するものであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の背負いバッグ。
  4. 前記強制冷却手段が、背負いバッグの底部に設けられた前記電動ファンと、上部に開口部が設けられて吸気又は排気を行うためのノズルと、前記背当て部に設けられて前記電動ファンとノズルをつなぐパイプとからなり、該パイプの背中が当たる側が通気性を有するものであることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の背負いバッグ。
  5. 前記ノズルが、前記開口部の向きを変えられるものであることを特徴とする請求項4に記載の背負いバッグ。
  6. 前記強制冷却手段とバッグ本体とが、着脱可能に設けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の背負いバッグ。
  7. 前記ノズルに連結される連結口及び該連結口に通ずる通気口を有するヘルメットを取り付けたものであることを特徴とする請求項4ないし請求項6のいずれか1項に記載のヘルメット連結型の背負いバッグ。
  8. 前記ノズルに連結される連結口及び該連結口に通ずる通気口を有するウエアを取り付けたものであることを特徴とする請求項4ないし請求項7のいずれか1項に記載のウエア連結型の背負いバッグ。
  9. 前記ウエアが、レインウエアであることを特徴とする請求項8に記載の背負いバッグ。
  10. 前記背負いバッグのノズルと連結される連結口及び該連結口に通ずる通気口を有するヘルメット及びウエアのうち少なくとも1つを前記背負いバッグに取り付け、前記強制冷却手段により通気しつつ使用することを特徴とする請求項4ないし請求項6のいずれか1項に記載の背負いバッグの使用方法。
  11. 体の一部に密着させて運ぶバッグであって、少なくとも、物を収容するバッグ本体と、運ぶときに体に密着させる密着部を電動ファンによる気流により強制的に冷却する強制冷却手段と、前記バッグ本体又は強制冷却手段に取り付けられ、バッグを体に密着させて支持するための支持手段とを具備することを特徴とするバッグ。
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