JP2004147821A - 遊技機 - Google Patents

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Erina Hiraku
映里奈 平工
Ayako Fujimori
綾子 藤森
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Abstract

【課題】従来のものは合成樹脂製部材、金属部材、照明部材、映像表示装置およびこれらに塗装、メッキがされたもので装飾されているため、安価であるとの印象を受けやすく新鮮味に欠けるという課題があった。
【解決手段】所定の大きさに裁断された毛皮片110を被装飾部100に隣接する絵柄120、130と連携させつつ毛先方向を上にして接着することにより、パチンコ遊技機1に毛皮の質感を有する装飾を付加し、趣向性の高い装飾をすることができる。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊技機の前面にて装飾を有する遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の遊技機の装飾部材は、合成樹脂製部材、金属部材、照明部材、映像表示装置およびこれらに塗装、メッキがされたものであった(例えば、特許文献1参照。)。
同文献において、金属材料で形成された扉枠に合成樹脂製の装飾パネルを装着させることにより、強度的、機能的に優れるとともに、デザイン的に優れた装飾を有する扉枠を形成することを可能としている。
【特許文献1】
特開2001−321529号公報
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来の遊技機においては、次のような課題があった。
現在の遊技機では、合成樹脂製部材、金属部材、照明部材、映像表示装置およびこれらに塗装、メッキがされたもので装飾されたものが極一般化している。従って、これらの素材の範囲内でいかに構造的、形態的に工夫を凝らして新規デザインを構成しても新鮮味に欠けるという課題があった。また、遊技者が安価であるとの印象を受けやすい。
本発明は、上記課題にかんがみてなされたもので、新規で、趣向性の高い装飾を施した遊技機の提供を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明は前面側に遊技領域を有する略箱状の遊技機において、上記遊技領域および遊技領域の周囲に毛皮状装飾部を有する構成としてある。
上記のように構成した請求項1にかかる発明において、毛皮状装飾部が略箱状の遊技機の前面側に配設され、上記遊技領域および遊技領域の周囲を装飾する。さらに本発明は、上記の構成に限られるものではなく、以下の手段も含むものである。
【0005】
手段1
手段1にかかる発明は、請求項1に記載の遊技機において、上記毛皮状装飾部は、被装飾部の表面に毛皮片を接合して形成される構成としてある。
上記のように構成した手段1の発明においては、所定の形状に切り取られた毛皮片は毛先方向側を表にして被装飾部の表面上に接合される。
すなわち、合成樹脂もしくは金属等で形成された被装飾部の表面を毛皮によって覆い毛皮の質感を有する装飾がなされる。
【0006】
ここで、上記毛皮は種々の被装飾部材の形状に追従、接合可能な毛皮であれば良く、天然毛皮であっても人工毛皮であっても良い、従って生産者が加工性、生産数量、価格等を考量していずれか適切なものを選択すれば良い。むろん、上記毛皮の色彩についても単色のものに限られるものではなく、模様を有する毛皮を使用すれば装飾部に所望の模様を表現するのに好適である。
また、上記切り取られた毛皮片の形状は被装飾部の全体もしくは一部を覆い隠すことができればよく、種々の形状を採用することが可能である。例えば多角形等の幾何学的形状としても良いし、表現したいモチーフの形を模った形状にしても良い。
【0007】
手段2
さらに、手段2にかかる発明は、手段1に記載の遊技機において、上記毛皮状装飾部は複数の小片化された毛皮片を被装飾部材上に集合させる構成としてある。
上記のように構成した手段2の発明においては、小片化された毛皮片を被装飾部材上に毛先方向側を表にして多数集合させることにより被装飾部材表面が隙間無く敷き詰められ全体として一体の毛皮状装飾部が形成される。
さらに、複数色の上記小片化された毛皮片を複数色組み合わせ集合させることにより全体として所望の模様が形成することができる。さらに、当該装飾部はモザイク風もしくは切り絵の風合いを有する絵柄を表現するとができる。
【0008】
手段3
手段3にかかる発明は、請求項1に記載の遊技機において、上記毛皮状装飾部は被装飾部材に直接繊維を植毛することにより形成される構成としてある。
上記のように構成した手段3の発明においては、被装飾部材に直接の繊維を植毛することにより被装飾部に毛皮片を毛先方向側を表にして貼りつけたものと同様の毛皮状装飾部を形成することができる。
さらに、上記被装飾部材に植毛される繊維に複数色の繊維を使用するとともに、各色を所定の位置に配置することで模様が形成される構成としても良い。
【0009】
手段4
手段4にかかる発明は、手段1〜手段3のいずれかに記載の遊技機において、上記毛皮状装飾部の毛の長さが単一でない構成としてある。
上記のように構成した手段4の発明においては、短毛部と長毛部の間の段差が模様を形成し所望の絵柄を表現することができる。
【0010】
手段5
さらに手段5にかかる発明は、手段1〜手段4のいずれかに記載の遊技機において、上記毛皮状装飾部は、所定の開口を有するカバー部材により蓋覆される構成としてある。
上記のように構成した手段5の発明においては、上記カバー部材が上記毛皮状装飾部の毛皮の毛先方向から毛根方向へ向かって毛根近傍まで押し当てられつつ毛皮を蓋覆する。さらに、上記カバー部材に設けられた開口部に会合する部分の毛のみがカバー部材を貫通し露出する。
すなわち、カバー部材を蓋覆させることにより被装飾部に配置された毛皮を被装飾面上に保持しつつ、カバー部材の開口形状と同じ毛皮の形状を形成することが可能となる。
【0011】
手段6
手段6にかかる発明は、手段1〜手段5のいずれかに記載の遊技機において、上記毛皮状装飾部の模様は、隣接した装飾部材の有する模様と連携している構成としてある。
上記のように構成した手段6の発明においては、隣接した装飾部材の模様と、上記毛皮状装飾部の模様が連携し一体となった絵柄が形成される。
【0012】
手段7
手段7にかかる発明は、手段1〜手段6のいずれかに記載の遊技機において、上記毛皮状装飾部は、上記毛皮状装飾部に隣接した装飾用照明と連携している構成としてある。
上記のように構成した手段7の発明においては、上記毛皮状装飾部は隣接した装飾用照明と連携して一体のモチーフを表現する。
【0013】
手段8
手段8にかかる発明は、手段1〜手段7のいずれかに記載の遊技機において、上記毛皮状装飾部は装飾用照明部材を蓋覆している構成としてある。
上記のように構成した手段8の発明においては、上記装飾用照明部材の照明は上記毛皮状装飾部を透過する。
【0014】
手段9
手段9にかかる発明は、手段8に記載の遊技機において、上記毛皮状装飾部の毛の一部は光ファイバーで形成されている構成としてある。
上記のように構成した手段9にかかる発明においては、上記装飾用照明部材の照明は上記毛皮状装飾部の光ファイバーの毛により毛皮表面に装飾部表面に導出される。
【0015】
手段10
手段10にかかる発明は、手段1〜手段9のいずれかに記載の遊技機において、上記毛皮状装飾部は遊技領域に配設される構成としてある。
上記のように構成した手段10の発明においては、上記毛皮状装飾部は遊技領域に配設され遊技領域を装飾する。
【0016】
手段11
手段11にかかる発明は、手段10に記載の遊技機において、上記毛皮状装飾部は可動部材に形成される構成としてある。
上記のように構成した手段11の発明においては、上記遊技領域内の可動部材が上記毛皮状装飾部により装飾される。
【0017】
手段12
手段12にかかる発明は、手段1〜手段9のいずれかに記載の遊技機において、上記毛皮状装飾部は略箱状の遊技機のガラス扉枠に配設される構成としてある。
上記のように構成した手段12の発明においては、略箱状の遊技機のガラス扉枠は上記毛皮状装飾部により装飾される。
【0018】
手段13
手段13にかかる発明は、手段1〜手段9のいずれかに記載の遊技機において、上記毛皮状装飾部は略箱状の遊技機の本体枠に配設される構成としてある。
上記のように構成した手段13の発明においては、略箱状の遊技機の本体枠は上記毛皮状装飾部により装飾される。
【0019】
手段14
手段14にかかる発明は、手段1〜手段9のいずれかに記載の遊技機において、上記毛皮状装飾部は略箱状の遊技機の上皿に配設される構成としてある。
上記のように構成した手段14の発明においては、略箱状の遊技機の上皿は上記毛皮状装飾部により装飾される。
【0020】
手段15
手段15にかかる発明は、手段1〜手段9のいずれかに記載の遊技機において、上記毛皮状装飾部は略箱状の遊技機の下皿に配設される構成としてある。
上記のように構成した手段15の発明においては、略箱状の遊技機の下皿は上記毛皮状装飾部により装飾される。
【0021】
手段16
手段16にかかる発明は、手段1〜手段9のいずれかに記載の遊技機において、上記毛皮状装飾部は略箱状の遊技機の前面ガラス上に配設される構成としてある。
上記のように構成した手段16の発明においては、略箱状の遊技機の前面ガラスは上記毛皮状装飾部により装飾される。
【0022】
手段17
手段17にかかる発明は、手段1〜手段16のいずれかに記載の遊技機において、上記毛皮状装飾部の周囲には装飾部と当該装飾部の外部とを隔てる壁部が設けられている構成としてある。
上記のように構成した手段17の発明において、上記毛皮状装飾部が有する毛が遊技領域であって遊技球の流通経路および可動部品の軌道上等に漏出することにより円滑な遊技を妨げることを防止する。
【0023】
手段18
手段18にかかる発明は、手段1〜手段17のいずれかに記載の遊技機において、上記毛皮状装飾部は帯電防止材料で形成されている構成としてある。
上記のように構成した手段18の発明において上記毛皮状装飾部の帯電を妨げ、遊技盤に配設された各種電子機器の誤動作を防止する。
【0024】
手段19
さらに、手段19にかかる発明は、上記遊技機がスロットマシンであり、スロットマシンの筺体における前面側の遊技領域および遊技領域の周囲に毛皮状装飾部を具備する構成としてある。
スロットマシンにおいても、同様に毛皮状装飾部により毛皮の質感を有する装飾がなされる。
【0025】
手段20
さらに、手段20にかかる発明は、上記遊技機がパチロットであり、パチロットの筺体における前面側の遊技領域および遊技領域の周囲に毛皮状装飾部を具備する構成としてある。
パチロットは、メダルの代わりに一定数のパチンコ球を使用して絵合わせを行うパチンコ機とスロットマシンの両方の特徴を備えた遊技機である。このようなパチロットも、同様に毛皮状装飾部により毛皮の質感を有する装飾がなされる。
【0026】
【発明の効果】
以上説明したように本発明は、前面側に上記毛皮状装飾部を設けることにより、新規で趣向性の高い装飾を施した遊技機を提供することができる。
また、手段1にかかる発明によれば、簡易な毛皮状装飾部の形成方法を提示することができる。
また、手段2にかかる発明によれば、趣向性の高い毛皮状装飾部の形成方法を提示することができる。
また、手段3にかかる発明によれば、毛皮を用いない毛皮状装飾部の形成方法を提示することができる。
【0027】
また、手段4にかかる発明によれば、より趣向性の高い毛皮状装飾部の形成方法を提示することができる。
また、手段5にかかる発明によれば、複雑な毛皮の裁断を要さない毛皮状装飾部の模様の形成方法を提示することができる。
また、手段6にかかる発明によれば、毛皮状装飾部は周囲の装飾部材と連携することができる。
また、手段7にかかる発明によれば、毛皮状装飾部は周囲の照明部材と連携することができる。
【0028】
また、手段8にかかる発明によれば、毛皮状装飾部が周囲の照明部材と連携する別の一例を提示ことができる。
また、手段9にかかる発明によれば、毛皮状装飾部が周囲の照明部材と連携する別の一例を提示ことができる。
また、手段10にかかる発明によれば、遊技領域に新規で趣向性の高い装飾を施すことができる。
また、手段11にかかる発明によれば、可動部材の動きを柔らかく認識させる装飾を施すことができる。
また、手段12にかかる発明によれば、ガラス扉枠に新規で趣向性の高い装飾を施すことができる。
また、手段13にかかる発明によれば、本体枠に新規で趣向性の高い装飾を施すことができる。
また、手段14にかかる発明によれば、上皿に新規で趣向性の高い装飾を施すことができる。
また、手段15にかかる発明によれば、下皿に新規で趣向性の高い装飾を施すことができる。
【0029】
また、手段16にかかる発明によれば、前面ガラスに新規で趣向性の高い装飾を施すことができる。
また、手段17にかかる発明によれば、毛皮状装飾部の毛が抜けて円滑な遊技を妨害することを防止することができる。
また、手段18にかかる発明によれば、周辺の電子機器の誤動作を防止することができる。
また、手段19にかかる発明によれば、前面側に上記毛皮状装飾部を設けることにより、新規で趣向性の高い装飾を施したスロットマシンを提供するすることができる。
また、手段20にかかる発明によれば、前面側に上記毛皮状装飾部を設けることにより新規で趣向性の高い装飾を施したパチロットを提供することができる。
【0030】
【発明の実施の形態】
ここでは、下記の順序に従って本発明の実施形態について説明する。
(1)パチンコ遊技機の構成:
(2)第一の実施形態:
(3)第二の実施形態:
(4)各部材、各種遊技機への適用例:
(5)まとめ:
【0031】
(1)パチンコ遊技機の構成:
図1は、本発明にかかる遊技機を適用したパチンコ遊技機を正面から見て示した正面図である。同図において、パチンコ遊技機1の外枠10は、鋼材をプレス加工あるいは木材枠を組み合わせて形成されている。この外枠10は、矩形板状の樹脂製の本体枠20よりも僅かに大きいサイズの矩形開口10aを有している。この本体枠20は、矩形開口10aの図に向かって左端にて枢支されており、図示しない回転軸を中心に回動し、外枠10に対して開閉可能かつ着脱可能に装着されている。この本体枠20の上部には、矩形板状の遊技板30が取り付けられている。また、本体枠20の下部には、遊技球の発射機構40と、概略矩形形状に形成された樹脂製の流路板50とが取り付けられている。さらに、当該流路板50の前面側にて下皿70が本体枠20に取り付けられている。遊技板30の前面には、下端中央から右巻きに概略一回転する外枠レールが前方へ立設されており、この外枠レールに取り囲まれる略円形の領域が遊技領域31となっている。
【0032】
この遊技領域31は、樹脂製のガラス扉枠60を介して視認可能となっている。遊技領域31には、複数の風車32や入賞口36、パチンコ玉が入賞する入口の大きさが変化する入賞口34、パチンコ玉が入賞する入口が開閉される入賞口35等が設けられている。さらに、入賞しなかった遊技球をアウト球として回収するアウト球回収口や、遊技の状況を表示する表示装置33などが配設されている。
【0033】
遊技板30の前面側には、樹脂製のガラス扉枠60が本体枠20の左端にて枢支されている。このガラス扉枠60には、遊技領域31を対面してガラス61が嵌め込まれているとともに、ガラス61の周囲を取り囲むように装飾ランプ62および上皿63が配設されている。また、ガラス扉枠60の下方の本体枠20には、発射機構40の一部を構成する発射ハンドル41が取り付けられている。この発射機構40は、発射ハンドル41の回転量に応じて遊技球を発射棹にて打ち出し、遊技板30に向けて放出する。放出された遊技球は、流路板50の前面側に取り付けられた遮蔽板と一対の仕切板とで囲まれた発射経路を通過した後、遊技板30の前面側に立設された外側レールと内側レールとの間を通り抜けて、遊技領域31に投入される。
【0034】
(2)第一の実施形態:
図2は、図1において遊技領域の中央部に位置する遊技の状況を表示する表示装置33の周りを取り囲んで取りつけられている表示装置装飾部材100を示している。本表示装置装飾部材100は、一般に役物とよばれる部品の一種であって、遊技球の流下経路を振り分ける経路分岐機構を備える。また、通常役物は、上述した経路分岐機構を備える他、内部もしくは表面に照明部材を備え、表面(ガラス面に対向する側)には模様、絵柄を備える。そして、上記模様、絵柄もしくは照明またはこれらの組み合わせにより所望の装飾を形成している。
【0035】
図2において、表示装置装飾部材100の表面(ガラス面に対向する側)に龍の絵柄が形成されている。龍の絵柄には、龍のうねった胴体部120に沿って毛皮状の背びれ部110が形成されている。また、毛皮状に形成された同背びれ部110は、毛皮片が毛先方向を上にして装飾部材100の表面に接合されることにより形成されている。さらに、毛皮状に形成された同背びれ部110は、第一の色彩と第二の色彩を有し、これらが交互に配置されることにより略縞模様になっている。
【0036】
龍の胴体部120、頭部130および背景の絵柄は、表示装置装飾部材100の表面に直接描画されているか、別途龍の頭部、胴体部120および背景の絵柄が描画されたシール等が接着されることにより形成されている。また、表示装置装飾部材100には、龍の目140a,140bに円形の発光素子が片目各1個ずつ埋め込まれていている。
【0037】
かかる構成により、表示装置装飾部材100に描かれた龍の胴体部120、頭部130と、発光素子により形成された発光する目140a,140bおよび毛皮状の背びれ部110とが互いに連携して一体の龍の絵柄が形成される。また、発光素子により形成された発光する龍の目140a,140bは上記発光素子が点灯、消灯を繰り返すことにより動的な印象を遊技者に付与することができる。さらに、毛皮状に形成された背びれ部110は毛皮の有する柔らかな質感により、龍の背びれの様な柔らかい印象を遊技者に表現する。すなわち、各部が互いの装飾効果を相乗し合いながら、遊技者にあたかも龍が生きているかの様な印象を与えることができる。
また、本実施例においては毛皮状装飾部により龍の背びれの柔らかさを表現したが、モチーフを毛皮を有する動物に置き換えれば、毛皮状装飾部は動物の毛並をより本物らしく表現することが可能である。
【0038】
本実施例に示した龍の絵柄の製造方法は種々考えられるが、図3は、その製造過程の一例を示している。同図において背びれ部のみ描画されていない、胴体部120、頭部130と、発光素子により形成された発光する目140a,140bからなる龍の絵柄が表示装置装飾部材100上に形成されている。そして、胴体部120の背中側に沿って接着剤が接合部150に塗布されている。一方、縞模様の毛皮を裁断することにより龍の背びれの形に形成された、第一および第二の色彩を有する略縞模様の毛皮片111が別途用意されている。
【0039】
上述した構成により、毛皮片111は毛皮の基材側を接着面として表示装置装飾部材100上に形成された接合部150に接着される。すなわち、毛皮片111は、胴体部120の背中側に沿って接着され、一体の毛皮状の背びれ110を有する龍の絵柄が完成する。特に、隣接する従来の方法で描画された絵柄と毛皮状装飾部とを連携させ、装飾効果を高めることができる。本製造方法を利用すれば、既存の遊技機に対しても毛皮状装飾部を容易に付加することが可能であるといえる。また、絵柄全体に毛皮を使用する必要はないため強調したい部分のみ毛皮を使用すれば良く、毛皮を使用することによるコストを抑えることができる。
【0040】
なお、本実施例においては、表示装置装飾部材100側に接着剤を塗布したものとしているが、接着方法は接着剤に限られるものではなく両面テープ、鋲等であっても良いし、接着剤は毛皮片111側に塗布されているものとしても良い。また、本実施例において毛皮片と表示装置装飾部材100の被装飾部の形状は平坦なものを例示しているが立体的な構造であってもよい。毛皮片111は柔軟性を有するので立体的な接合部であっても容易に追従することができるからである。
【0041】
図4は第一の実施例にかかる別の製造方法を示している。同図においても背びれのみ描画されていない胴体部120、頭部130と、照明部材により形成された発光する目140a,140bからなる龍の絵柄が装飾部材100上に形成されている。そして、胴体部120の背中側に沿って接着剤が塗布され接合部150が設けられている。一方、第一の色彩を有する小片化された毛皮片112a〜112fおよび第二の色彩を有する小片化された毛皮片113a〜113fが別途用意されている。これらが交互に接合部150に並べられ貼りつけられることにより、図2に示すような略縞模様の毛皮状の背びれ部110が形成される。なお、小片化された毛皮片112a〜112f、113a〜113fは、集合させたときに背びれ部110を隙間無く敷きつめるとともに、龍の背びれの形状を形成することができる様に予め所定の形状に裁断されている必要がある。
【0042】
かかる製造方法にて形成された模様においては、切り絵風、モザイク風の模様を表現することもでき、さらに趣向性の高い装飾をすることができる。
さらに、かかる製造方法においては、複雑な模様を表現する際においても毛皮材料は単色のものを数色準備しておけば良く、材料の毛皮に複雑な彩色を施す必要はなくなる。さらに、単色の毛皮を材料としているため装飾部のデザイン変更があった場合でも共通の材料を使って、裁断形状および貼りつけの配置を変更することで対応できる可能性が高いため、デザイン毎に専用の毛皮を用意する必要がなく省資源、省コストにつながる。
【0043】
かかる製造方法の応用例として図5は、竜の背びれ部の切断図を示している。本図において、第一の色彩のみを有する毛皮片112a〜112fと第二の色彩のみを有する毛皮片113a〜113fは、色だけではなく毛足の長さが異なる毛皮から裁断して使用すれば、図5のような段差を簡易に形成することができる。かかる段差は、模様となってさらに趣向性の高い毛皮の装飾部を作ることができる。
【0044】
貼り合せる毛皮を小片化して集合させるという上記製造方法の概念を、究極的に発展させた製造方法として、被装飾部に直接植毛する方法が挙げられる。具体的手段としては、正極性直流高電圧を印加したグリッド電極を配設しつつ、その網目の中を毛皮状に形成したい短繊維を通過させながら帯電させクーロン力により、接着剤を塗布しアースさせた接合部150に向かって飛行させ、垂直に衝突付着させることにより植毛させる静電植毛法などが挙げられる。さらに、本製造方法を利用して毛皮状装飾部に複数色を配したい場合、第一の色彩を付したい部分にのみ接着剤を塗布し、そこに第一の色彩を有する短繊維を付着させ、乾燥が完了した後、上記と同じ方法で再び第二の色彩毛皮を形成すれば複数色を有する毛皮状の模様が形成できる。同様に長さの違う繊維を順に植毛すれば図5のような段差を有する毛皮の装飾部を形成することも可能である。
【0045】
(3)第二の実施形態:
図6は第二の実施形態において装飾がされている様子を示している。同図において、第一の実施形態と同様に龍の絵柄が表現されているが、龍の背びれ部210がすべて毛皮状ではない点につき構成を異にしている。第一の実施形態においては、背びれを構成する第一の色彩を有する部分と第二の色彩を有する部分はともに毛皮状に形成されていたが、本実施形態においては、カバー部材に直接描かれた第一の色彩を有する部分212と、毛皮状に形成された第二の色彩を有する部分213とが交互に連なった構成となっている。また、上記第二の色彩を有する毛皮状に形成された部分は、裏側の照明部材が発光した光を透過させ、自らが発光しているように見えている。
さらに、上記カバー部材201の外周には、遊技盤に取りつけられた際のガラス面方向に突出する壁部280が立設されている。
【0046】
図7は同実施形態の製造過程を示している、本図において表示装置装飾部材200の中央部に照明部202が組み込まれている。
おおよそ龍の背びれの形状であって上記第二の色彩を有する毛皮片211が照明部202の上に置かれる。なお、上記毛皮片211は基材に光を透過することができる人工毛皮を採用している。上記毛皮片211と照明部202は接着されていても良いし、後からカバー部材201によって押さえつけられて固定されるので接着しなくても良い。そして、その上にカバー部材201を蓋覆させつつ、同カバー部材201の外周部の下側に配設された係合爪270によって表示装置装飾部材200との固定がされる。一方、カバー部材201は遮光性の高い合成樹脂で形成され、龍の胴体部220、頭部230、さらには背びれの第一の色彩を有する部分212の絵柄が描画されている。また、龍の目に該当する部分240a,240bと、背びれの第二の色彩を有する部分に該当する部分に開口部214がそれぞれ設けてある。従って、同カバー部材201を蓋覆させれば、開口部から、開口部の下側に配された毛皮片211の毛が露出し、第二の色彩を有する部分213が毛皮状に形成される。これらは、隣接するカバー部材に直接描かれた第一の色彩を有する部分212と連携し2色の色彩を有する背びれ部210が形成される。また、遮光性を有するのカバー部材201に開口が設けられている龍の目の部分240a,240bと第二の色彩を有する部分は、光を遮断するものが無いため遮光性のカバー部材201の直下で発光した照明部202の光を透過させ、その部分のみが発光しているかのような装飾効果が得られる。
【0047】
図8は、図6に示した龍の背びれ部210の断面図を模式的に示している。同図において、開口部から毛皮片の毛および照明部材202の光が遊技者の側に導出されている。さらに、毛皮の毛を光ファイバーに置き換えれば、より一層多くの光を導出することが可能となる。
また、表示装置装飾部200の端部において、カバー部材201と一体化した壁部280が立設されている。壁部280は、破線で示したガラス面近傍まで突出しているため、毛皮片211の毛が抜けた際においても、遊技球の流通経路に漏出して円滑な遊技を妨げることはない。本実施形態において、複雑な形状の毛皮状の装飾を施す場合においても、複雑な毛皮の裁断を必要とせず、比較的簡易なプラスチック形成でカバー部材に所定の開口を作れば済む。
【0048】
(4)各部材、遊技機への適用例
本発明の毛皮状装飾部の適用箇所は、上述した実施例の表示装置装飾部材に限られない。少なくとも、円滑な遊技を妨げない箇所であれば適用可能である。具体的には、遊技球の流通経路において、通常合成樹脂や金属等で形成されている遊技球誘導壁を毛皮で覆うことによって所望の弾性係数が得られない場合や、可動部において毛皮状にしたことによって毛が絡みついたり異常に摩擦が大きくなる部分等でなければ適用することができる。
【0049】
以下、種々の部材の装飾例を図を用いて説明する。図9は、遊技盤上に配設された風車32および開口角可変入賞口34の可動部材に適用した状態を示している。
本図において、毛皮状の装飾は風車332および開口角可変入賞口334の表面(遊技者に対面する側)に配設されているため遊技球の適正な弾性運動を妨げない。また、開口角可変入賞口334は略半円柱状の可動部334aと受け皿状の開口部334bとにより構成され、略半円柱状の可動部334aが、同略半円柱状の可動部334aの最下端に位置する図示しない支点により回動することにより、一対の略半円柱状の可動部334aが開口角度を変化させ、入賞口に遊技球が入る確率を変化させる。同時に、略半円柱状の可動部334aと受け皿状の開口部334bが、開閉運動の際ある一定の領域をもって擦れ合うこととなる。すなわち、略半円柱状の可動部334aの回動の支点を基準として受け皿状の開口部334bの最も遠方の点までの距離を半径として、回動の支点を中心とした円弧の内側の領域で擦れ合うこととなる。上記の領域に毛皮状の装飾を施した場合、異常な摩擦抵抗が発生するとともに、回動の支軸に毛が絡みつき正常な動作が確保できない。したがって、本図において上記円弧の内側の領域を避けるように毛皮状の装飾を配した。
上述したように、遊技機の可動部材に毛皮状の装飾を施した場合、毛皮の質感が表現できるのみならず、可動部材の動きに柔らかい印象を与えることができる。
【0050】
なお、遊技場は乾燥しやすいことに加え、可動部材に毛皮状の装飾を施した場合は自らの運動により、毛皮状装飾部は帯電しやくなることが予想される。したがって、静電気が発生しやすく周辺電子機器の動作を妨害するおそれがある。そこで、毛皮状装飾部にはレーヨン等の比較的帯電しにくい繊維や帯電防止繊維を使用して、毛皮状装飾部が帯電するのを防止しても良い。
【0051】
図10は、毛皮状装飾部が前面ガラス31、本体枠20およびガラス扉枠60上に配接されている状態を示している。本図において、前面ガラス31および本体枠20とガラス扉枠60を一周取り囲む毛皮状装飾部420,421を例示しているが、部分的であっても良い。また、毛皮状装飾部の適用箇所は上皿63および下皿70であっても良い。毛皮状装飾部を適用したことにより、遊技者の遊技領域への視線を妨げなければ良く適用例は種々考えられる。
【0052】
むろん、本発明の適用対象はパチンコ遊技機に限られず、図11に示すスロットマシン5であっても良い。スロットマシン5は複数の識別情報からなる識別情報列を動的表示した後に識別情報を確定表示する可変表示手段を備え、始動用操作手段(例えば、操作レバー)の操作に起因して識別情報の動的表示が開始され、停止用操作手段(例えばストップボタン)の操作に起因して、あるいは、所定時間経過することにより、識別情報の動的表示が停止され、その停止時の確定識別情報が特定識別情報であることを必要条件として、遊技者に有利な特別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段とを備えている。
【0053】
図12は、スロットマシン5の最も特徴的な構成要素である上記識別情報の動的表示部533に毛皮状装飾部を適用した状態を示している。上述した、パチンコ遊技機1の風車32、開口角可変入賞口34に適用した場合と同様に、毛皮の質感が表現できるのみならず、可動部材の動きに柔らかい印象を与えることができる。むろん、スロットマシン5においても、パチンコ遊技機1における上皿63および下皿70、本体枠20、ガラス扉枠60に相当するメダル貯留皿570および本体枠520にそれぞれ適用可能であることは言うまでもない。
【0054】
また、図13に示すパチロットであっても良い。なお、パチロット6は、パチンコ機とスロットマシンとを融合させたものであり、その基本構成としては、複数の識別情報からなる識別情報列を動的表示した後に識別情報を確定表示する可変表示手段を備え、始動用操作手段(例えば操作レバー)の操作に起因して識別情報の動的表示が開始され、停止用操作手段(例えばストップボタン)の操作に起因して、あるいは、所定時間経過することにより、識別情報の動的表示が停止され、その停止時の確定識別情報が特定識別情報であることを必要条件として、遊技者に有利な特別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段とを備え、遊技媒体として球を使用するとともに、前記識別情報の動的表示の開始に際しては所定数の球を必要とし、特別遊技状態の発生に際しては多くの球が払い出されるようになっている。
【0055】
パチロット6は、パチンコ機とスロットマシンとを融合させたものであるため、パチロット6の前面に配接される部材は、基本的にパチンコ機1とスロットマシン5の構成部材と同様である。従って、上述したパチンコ遊技機1およびスロットマシン5の各種構成部材への適用例を、パチンコ機1とスロットマシン5と同様にパチロット6にも適用することができ、新規で趣向性の高いパチロットの装飾を表現することが可能である。
【0056】
(5)まとめ:
以上説明したように、本発明によれば、毛皮状装飾部を備えることにより、パチンコ遊技機1、スロットマシン5、パチロット6における装飾効果をより趣向的なものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる遊技機を適用したパチンコ遊技機を正面から見て示した正面図である。
【図2】本発明を適用した表示装置装飾部材を正面から見て示した正面図である。
【図3】本発明にかかる遊技機の製造過程を示した模式図である。
【図4】本発明にかかる遊技機の製造過程を示した模式図である。
【図5】本発明を適用した表示装置装飾部材の断面図である。
【図6】本発明を適用した表示装置装飾部材を正面から見て示した正面図である。
【図7】本発明にかかる遊技機の製造過程を示した模式図である。
【図8】本発明を適用した表示装置装飾部材の断面図である。
【図9】本発明を適用した遊技領域を正面から見て示した正面図である。
【図10】本発明を本体枠、ガラス扉枠に適用した遊技機を正面から見て示した正面図である。
【図11】本発明を適用したスロットマシンの外観斜視図である。
【図12】本発明をスロットマシンの動的表示部に適用した正面図である。
【図13】本発明を適用した適用したパチロットの外観斜視図である。
【符号の説明】
1…パチンコ遊技機
5…スロットマシン
6…パチロット
10…外枠
10a…矩形開口
20,520…本体枠
30…遊技板
31…遊技領域
32,332…風車
33…表示装置
34,334…開口角可変入賞口
35…開閉入賞口
36…入賞口
40…発射機構
41…発射ハンドル
50…流路板
60…ガラス扉枠
61…ガラス
62…装飾ランプ
63…上皿
70…下皿
100,200…表示装置装飾部材
110,210…背びれ部
111,112a〜112f…毛皮片
211,212,213,113a〜113f…毛皮片
120,220…動体部
130,230…頭部
140a,140b,240a,240b…目
150…接合部
201…カバー部材
202…照明部
214…開口部
270…係合爪
280…壁部
420,421…毛皮状装飾部
533…動的表示部
570…メダル貯留皿

Claims (1)

  1. 前面に遊技領域を有する略箱状の遊技機において、
    上記遊技領域および遊技領域の周囲に毛皮状装飾部を有することを特徴とする遊技機。
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