JP2004146903A - 屋内向けメッセージ出力装置およびプログラム - Google Patents

屋内向けメッセージ出力装置およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】訪問者画像を確認しなくても、どのような種類の訪問者が来訪したかを確認できるようにする。
【解決手段】親機(屋内装置)200は、登録者の画像ファイルNoと共に、登録者の種類を示す種別情報を登録者管理ファイルに記憶管理しておき、屋外装置100側において、その訪問者を撮影した訪問者画像と各登録者毎の画像ファイルとを比較することによって、登録者が来訪したか否か判別し、登録者が来訪した場合には、その訪問者の種別に対応付けられている種別メッセージを読み出して屋内装置200へ案内表示する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、訪問者が来た旨の案内メッセージを屋内へ出力する屋内向けメッセージ出力装置およびプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、一般家庭用のインターフォンシステム(呼鈴装置)にあっては、益々、その高機能化が進み、呼鈴スイッチが押下されると、通話機能が作動すると共に、モニタカメラが作動し、このカメラで撮影された訪問者画像を屋内装置に転送して表示したり、訪問者からの録音メッセージを受け付けて再生出力するようにしたものが実用化されている。
また、一般家庭用のインターフォン付き電子表札装置としては、呼鈴スイッチが押下された後において、その訪問者が所持しているワイヤレス送受信器(ポケットベル)から送信されて来た識別信号を受信し、この識別信号に基づいて当該訪問者を認識することによって、その訪問者に該当するメッセージを表示したり、訪問者からの伝言を受け付けるようにした電子表札器が知られている。(特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平9−259365号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のインターフォンシステムにおいては、訪問者画像を屋内表示する機能が備えられているが、一般家庭への訪問者としては、家族、親戚、友人等のような関係深い人の他に、近所の人、知人、配達人、集金人、外交員、不審者等、様々な人が来訪する為、その一人一人の顔を覚えておくことは極めて困難であると共に、その訪問者画像を確認しただけでは、どのような訪問者かを即座に思い出せなかったり、見間違えるおそれがあった。
また、家族の人数が多いと、訪問者数もそれに応じて多くなるが、来訪時に、その訪問者画像を確認しただけでは、誰宛の訪問者かを知ることはできず、通話によって誰宛の訪問者かを問う合わせるしかなく、訪問者に失礼を与えるおそれもあった。
【0005】
第1の発明の課題は、訪問者画像を確認しなくても、どのような種類の訪問者が来訪したかを確認できるようにすることである。
第2の発明の課題は、訪問者画像を確認しなくても、誰宛の訪問者が来訪したかを確認できるようにすることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明(第1の発明)は、訪問者が来た旨の案内メッセージを屋内へ出力する屋内向けメッセージ出力装置であって、予め登録されている登録者毎に、その登録者を識別する識別情報と共に、登録者の種類を示す種別情報を記憶管理する登録者記憶手段と、訪問者が検知された際に、その訪問者を識別する訪問者識別情報を取得する取得手段と、この取得手段によって取得した訪問者識別情報に基づいて前記登録者記憶手段内の登録者識別情報を検索することによって、該当する訪問者の種別を判別する判別手段と、この判別手段によって判別された訪問者の種別を示す案内メッセージを屋内出力する出力手段とを具備するものである。
更に、コンピュータに対して、上述した請求項1記載の発明に示した主要機能を実現させるためのプログラムを提供する(請求項9記載の発明)。
【0007】
したがって、請求項1、9記載の発明は、予め登録されている登録者毎に、その登録者を識別する識別情報と共に、登録者の種類を示す種別情報を記憶管理しておき、訪問者が検知された際に、その訪問者を識別する訪問者識別情報を取得すると共に、この訪問者識別情報に基づいてその訪問者の種別を判別して対応する案内メッセージを屋内出力するようにしたから、訪問者画像を確認しなくても、例えば、親戚の人、友人、近所の人、その他の知人、配達人、集金人等、どのような種類の訪問者かを容易に確認することができ、様々な人が頻繁に訪問して来る場合でも、適切な対応が可能となり、実用効果の高い屋内向けメッセージ出力装置を提供することができる。
【0008】
なお、請求項1記載の発明は次のようなものであってもよい。
前記判別手段によって判別された訪問者の種別を音声情報に変換する音声変換手段を設け、前記出力手段は、前記音声変換手段によって変換された種別を音声出力する(請求項2記載の発明)。
したがって、請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明と同様の効果を有する他に、訪問者の種別を音声出力するようにしたから、表示画面での確認が不要となり、更に、利便性が向上し、実用効果の高いものとなる。
【0009】
訪問者を撮影する撮影手段と、以前に来訪したことがある既訪問者毎に、前記撮影手段によって撮影された訪問者画像を訪問者識別情報として蓄積管理する情報蓄積手段と、この情報蓄積手段内に蓄積されている既訪問者の中から登録対象者を任意に選択指定することによってその訪問者画像を前記登録者記憶手段内に登録者画像として設定したり、その登録対象者の種別情報を任意に設定する設定手段とを設け、前記取得手段は、訪問者が検知された際に、前記撮影手段によって撮影された訪問者画像を取得し、前記判別手段は、この訪問画像に基づいて前記登録者記憶手段内の登録者画像を検索することによって、該当する訪問者の種別を判別する(請求項3記載の発明)。
したがって、請求項3記載の発明によれば、請求項1記載の発明と同様の効果を有する他に、以前に来訪したことがある既訪問者毎に、その訪問者画像を蓄積管理すると共に、この既訪問者の中から登録対象者を任意に選択指定することによってその訪問者画像を登録設定したり、その種別情報を任意に設定しておき、訪問者が検知された際に、その訪問者画像に基づいて登録者画像を検索することによって、該当する訪問者の種別を判別するようにしたから、訪問者に対して特別な操作を要求したり、特別な装置の所持を要求することなく、訪問者を特定することができると共に、その特定を容易かつ確実に行うことができる。
【0010】
この場合、訪問者を連続撮影するビデオカメラあるいはスチールカメラによって撮影された訪問者画像を蓄積する際に、連続撮影された画像の中から最適な訪問者の顔画像を選択し、この顔画像を訪問者識別情報として蓄積するようにすれば(請求項4記載の発明)、正面に向いている顔画像(静止画)を選択蓄積することによって、訪問者の特定が更に確実なものとなる。
【0011】
請求項5記載の発明(第2の発明)は、訪問者が来た旨の案内メッセージを屋内へ出力する屋内向けメッセージ出力装置であって、誰宛の来訪かを来訪者が任意に入力指定する宛先指定手段と、この宛先指定手段によって指定された宛先に対して、訪問者が来た旨の案内メッセージを屋内出力する出力手段とを具備するものである。
更に、コンピュータに対して、上述した請求項5記載の発明に示した主要機能を実現させるためのプログラムを提供する(請求項10記載の発明)。
【0012】
したがって、請求項5、10記載の発明は、誰宛の来訪かを来訪者によって任意に入力指定された宛先に対して、訪問者が来た旨の案内メッセージを屋内出力するようにしたから、訪問者画像を確認しなくても、誰宛の訪問者かを容易に確認することができ、例えば、家族数が多くても、適切な対応が可能となり、実用効果の高い屋内向けメッセージ出力装置を提供することができる。
【0013】
なお、請求項5記載の発明は次のようなものであってもよい。
複数の宛先情報を設定する設定手段と、この設定手段によって設定された各宛先情報を読み出して、訪問者用の屋外装置に表示させる表示制御手段とを設け、前記宛先指定手段は、前記屋外装置に表示されている複数の宛先情報の中から所望の宛先を選択指定する(請求項6記載の発明)。
したがって、請求項6記載の発明によれば、請求項 記載の発明と同様の効果を有する他に、予め設定した複数の宛先情報が訪問者用の屋外装置に表示されている状態において、この屋外表示の中から訪問者は、所望の宛先を選択指定するようにしたから、訪問者に負担を与えることなく、容易な宛先指定が可能となる。
【0014】
前記宛先指定手段によって指定された宛先を音声情報に変換する音声変換手段を設け、前記出力手段は、前記音声変換手段によって変換された宛先を音声出力する(請求項7記載の発明)。
したがって、請求項7記載の発明によれば、請求項5記載の発明と同様の効果を有する他に、表示画面での確認が不要となり、更に、利便性が向上し、実用効果の高いものとなる。
【0015】
予め用意されている各種の共通メッセージ群の中から任意に選択指定されたメッセージ内の空白項目が存在する場合には、その空白項目に対応する入力候補群の中から任意に選択指定された選択候補を対応する空白項目内に挿入結合することによって屋内用の個別メッセージを作成設定する(請求項8記載の発明)。
したがって、請求項8記載の発明によれば、請求項5記載の発明と同様の効果を有する他に、屋内用の個別メッセージを容易に作成することが可能となる。
【0016】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
以下、図1〜図18を参照してこの発明の第1実施形態を説明する。
図1は、この実施形態における電子表札兼インターフォンシステムの全体構成を示したブロック図である。
この電子表札兼インターフォンシステムは、電子表札機能およびインターフォン機能を備え、一般家庭用の屋内装置と屋外装置との間においてデータ通信を可能とした構内通信システムであり、訪問者用として門柱や玄関付近に設置されているインターフォン付き電子表札装置(以下、屋外装置と称する)100と、屋内の所定箇所に設置されているインターフォン付き屋内装置200とが専用ケーブルによって接続された構成となっている。そして、この実施形態における電子表札兼インターフォンシステムは、屋内装置200からの案内メッセージを訪問者向けメッセージとして屋外装置100へ表示出力する他に、訪問者を特定し、その種類を示す訪問者種別のメッセージを屋内向けメッセージとして屋内装置200に案内出力するようにしたものである。
【0017】
なお、屋外装置100と屋外装置200との接続は、ケーブル接続に限らず、それらを無線LANによって接続してなる電子表札兼インターフォンシステムであってもよい。
また、屋内装置200は、1台に限らず、1階、2階等のように複数箇所に設置してもよく、図示の例では、その一台をコントローラ付きの親機とし、他の屋内装置を子機とした場合を示している。この場合、親機としての屋内装置(以下、単に、親機と称する)200は、この電子表札兼インターフォンシステムの全体動作を制御するものであり、屋外装置100の動作制御の他に、その他の屋内装置(子機)200の動作制御を行う。言換えれば、屋外装置100および他の屋内装置(子機)200は、親機200に対する入出力デバイスとなっている。なお、以下、親機と子機を含めて屋内装置200と称する場合がある。
【0018】
図2は、屋外装置100の前面部を示した図である。
この屋外装置100の前面部には、液晶デバイス等を使用した表示画面として表札領域101およびメッセージ領域102が配置されている。この表札領域101は、表札情報として「住所」および家族を構成する各人の「名前」を一覧表示する画面である。メッセージ領域102は、訪問者向けの案内メッセージを表示する画面であり、文章形式のメッセージを複数行分表示可能な構成となっている。
また、屋外装置100の前面部には、人物センサ103、カメラ104、スピーカ・マイクロフォン105、チャイム釦106が配置されている。
【0019】
人物センサ103は、訪問者が来訪したことを検知する人物検知センサであり、例えば、人体の放熱を検知することによって来訪検知を行う熱源検知センサあるいは赤外線を使用して来訪検知を行う反射型センサ等であり、屋外装置100の近傍に居る人物を検知すると、この検知信号は、入出力インターフェイスを介して親機200へ転送される。
カメラ104は、訪問者を撮影するモニタカメラ(ビデオカメラ)であり、人物センサ103の来訪検知に応答してその訪問者を撮影するもので、この訪問者画像は、親機200へ転送される。なお、カメラ104は、ビデオカメラに限らず、例えば、1秒ごとに1回ずつ訪問者を連続的に撮影するスチールカメラであってもよい。
なお、スピーカ・マイクロフォン105は、インターフォン機能を構成するもので、親機200側のスピーカ・マイクロフォンに接続され、屋内と屋外との間での通話時に利用される。チャイム釦106は、チャイム音を発生させる押しボタンである。
【0020】
図3(A)は、屋内装置(親機)200の前面部を示した図である。
この屋内装置200の前面部には、表示領域201の他、留守釦202、メニュー釦203、再生釦204、スピーカ・マイクロフォン205、受話釦206、赤外線通信部207が配置されている。
この表示領域201は、各種の情報を表示するもので、訪問者を検知した通常時には、図示のように、その訪問者の撮影画像が表示されると共に、訪問者の種別に応じたメッセージ(例えば、配達人、集金人の方です)が表示される。その他、表示領域201は、例えば、表札情報やメッセージ情報を設定する際、訪問者画像を再生する際、処理メニューを一覧表示する際に使用されるもので、メッセージ選択等に応じて初期設定画面、メッセージ設定画面、画像再生画面等に切り替わるが、その際、各画面内には、タッチ入力によって操作が可能な各種のボタンが配置表示される。つまり、表示領域201は、液晶デバイス等の表示パネル上に透明の感圧型あるいは人体検知型等のタッチパネルを備えたタッチスクリーンを構成する。
【0021】
留守釦202、メニュー釦203、再生釦204、押しボタン式の操作部である。留守釦202は、留守する場合に押下されるもので、留守釦202が押下される毎に、留守モード/在宅モードにサイクリックに切り換えられる。メニュー釦203は、各種の処理メニュー項目を一覧表示するもので、この処理内容については、後述するが、図3(B)に示すように、「1:初期登録」、「2:訪問者用メッセージ設定」、「3:屋内用メッセージ設定」の各メニュー項目を有している。再生釦204は、予め蓄積されている訪問者画像や訪問者からの音声メッセージを再生出力する際に操作される。
なお、子機としての屋内装置200には、表示領域201、留守釦202、スピーカ・マイクロフォン205、受話釦206が配置されている。
【0022】
図4は、屋外装置100の基本構成要素を示したブロック図である。
この屋外装置100は、親機200に対する入出力デバイスである各種の周辺装置を有する構成となっている。すなわち、屋外装置100は、上述した人物センサ103、カメラ104、スピーカ・マイクロフォン105、チャイム釦106の他に、上述の表札領域101およびメッセージ領域102を構成する表示装置111と、親機200との入出力インターフェイス(I/O制御部)112とが備えられている。
【0023】
図5は、親機(屋内装置)200の基本的構成要素を示したブロック図である。
CPU211は、記憶装置212内のオペレーティングシステムや各種アプリケーションソフトにしたがってこの親機200、屋内装置100、他の屋内装置(子機)の全体動作を制御する中央演算処理装置である。記憶装置212は、プログラム記憶領域とデータ記憶領域とを有し、このプログラム記憶領域内には、オペレーティングシステムの他に、各種アプリケーションプログラム等が格納され、また、データ記憶領域には、後述する各種のファイル等が格納され、磁気的、光学的、半導体メモリ等やその駆動系によって構成されている。この記録装置212はハードディスク等の固定的なメモリの他、CD−ROM、DVD等の着脱自在な記憶媒体を装着可能な構成であってもよい。
【0024】
この記憶装置212内のプログラムやデータは、必要に応じてRAM(例えば、スタティックRAM)213にロードされたり、RAM213内のデータが記憶装置212にセーブされる。なお、RAM213内には、プログラム実行領域と作業領域とを有している。更に、CPU211は伝送制御部214を介して他の電子機器側のプログラム/データを直接アクセスして使用したり、伝送制御部214を介してダウンロード受信することもできる。
一方、CPU211には、その入出力周辺デバイスであるスピーカ・マイクロフォン205の他、上述の留守釦202、メニュー釦203、再生釦204、受話釦206を構成する釦入力装置215、上述の表示領域201を構成する表示装置216を備えている。
【0025】
図6は、親機200側に設けられている表札情報ファイル221の内容を示した図である。
この表札情報ファイル221は、屋外装置100に表示させる表札情報として、ユーザによって任意に設定された「住所情報」と、自動生成された「家族No」に対応して各人の「名前」およびその「表示位置」を記憶管理するもので、親機200は、この表札情報ファイル221が設定された際に、その内容を屋外装置100へ表札情報として送る。この場合、屋外装置100は、その表札領域内に住所情報を表示すると共に、各人の名前をその表示位置の並び順にしたがって一覧表示する。
【0026】
図7(A)は、親機200側に設けられている登録者管理ファイル222の内容を示した図である。
この登録者管理ファイル222は、予め登録されている登録者毎に、その「登録者No」、「登録日時」、「訪問者画像No」、「ランク情報」、「種別情報」を記憶管理する構成となっている。ここで、「画像No」は、登録者を撮影した画像を登録者識別情報として格納している画像ファイルGF(図7(B)参照)をアクセスする為のファイルNoである。なお、画像ファイルGFには、「画像No」が付加されている。
「ランク情報」は、登録者の種類を分類仕分けした場合の分類(ランク)を示すもので、この実施形態においては、登録者を3つのランクに分類するようにしており、「ランク▲1▼」は、家族、親戚、友人等の関係深い来訪者を示し、「ランク▲2▼」は、近所、知人、配達人、集金人等の特定来訪者、「ランク▲3▼」は、頻繁に来る外交員(しつこいセールスマン)等の拒否来訪者を示している。
【0027】
この場合、親機200は、訪問者が検知された際に、その訪問者を撮影した訪問者画像と各登録者毎の画像ファイルGFとを比較することによって、登録者が来訪した否かを判別し、登録者が来訪した場合には、その訪問者のランクに対応付けられているランク別案内メッセージを読み出して、屋外装置100へ案内表示するようにしている。
「種別情報」は、上述したランク情報を細分類化したもので、例えば、種別「▲1▼−1」は、“家族”、「▲1▼−2」は、“親しい親戚”、「▲1▼−3」は、“その他の親戚や友人”を示し、また、「▲2▼−1」は、“近所の方や知人”、「▲2▼−2」は、“配達人、集金人”を示している。「▲3▼」は、“拒否訪問者”を示している。この場合、親機200は、訪問者が検知された際に、その訪問者を撮影した訪問者画像と各登録者毎の画像ファイルGFとを比較することによって、登録者が来訪した否かを判別し、登録者が来訪した場合には、その訪問者の種別に対応付けられている種別メッセージを読み出して、屋内向けメッセージとして出力(表示出力・音声出力)するようにしている。
【0028】
図8(A)は、親機200側に設けられている訪問者情報蓄積ファイル223のレコード構成を示した図である。
この訪問者情報蓄積ファイル223は、以前に来訪したことがある既訪問者毎に、その訪問者を撮影た訪問者画像およびその訪問者からの録音メッセージを蓄積管理するもので、そのレコードは、「訪問日時」、「画像No」、「録音メッセージNo」の各項目を有する構成となっている。ここで、「画像No」は、訪問者を撮影した画像を訪問者識別情報として格納している画像ファイルGF(図7(B)参照)をアクセスする為のファイルNoである。「録音メッセージNo」は、訪問者からの録音メッセージを格納している録音ファイルRF(図8(B)参照)をアクセスする為のファイルNoである。なお、録音ファイルRFには、「録音メッセージNo」が付加されている。
【0029】
この訪問者情報蓄積ファイル223の内容は、再生釦204が押下された際に、その先頭レコードから順に読み出される。この場合、親機200は、その再生画面内に、この蓄積レコード内の「訪問日時」を表示出力させると共に、「画像No」、「録音メッセージNo」に基づいて画像ファイルGF、録音ファイルRFをアクセスし、該当する画像ファイルGF、録音ファイルRFを再生出力させる。ここで、再生画像の登録が指示されると、その「画像No」を含む登録者レコードが生成されて登録者管理ファイル222に登録されると共に、訪問者情報蓄積ファイル223内から該当レコード(登録済みレコード)を削除するようにしている。なお、訪問者情報蓄積ファイル223の内容を再生出力した後において、削除対象レコードを指定することによって、それを任意に削除することもできるようになっている。
【0030】
図9は、親機200側に設けられているランク別固定型メッセージファイル224の内容を示した図である。
このランク別固定型メッセージファイル224は、ランクに対応して訪問者向けとして、予め固定的に用意されている文章形式の案内メッセージを記憶管理するもので、例えば、「ランク▲1▼」に対応して、複数のメッセージとして、「只今、留守しています。ご用の方は録音メッセージをを入れて下さい。」と、「只今、留守しています。お急ぎの方は携帯電話へ連絡して下さい。」等が設定されている。
また、「ランク▲2▼」に対応して「ご用の方は録音メッセージを受け賜ります。」、「折り返し御連絡致しますので、録音メッセージをお願い致します。」等の複数のメッセージが設定されている。
【0031】
更に、「ランク▲3▼」に対応して、「訪問販売等は固くお断りしております。ご了承願います。」等が設定されている。なお、「ランク」が設定されていない場合には、「メッセージ無応答」となっている。つまり、訪問者を特定することができない場合には、メッセージ出力を行わないようにしている。このランク別固定型メッセージファイル224は、製品購入時に添付されているもので、1つのランクに複数のメッセージが設定されている場合に、ユーザは、その中から希望する出力対象メッセージを任意に選択指定するようにしている。
【0032】
図10は、親機200側に設けられている任意入力型メッセージファイル225の内容を示した図である。
この任意入力型メッセージファイル225は、上述した3ランクのうち、特に、ランク▲1▼、▲2▼に対応して任意に設定された任意入力型のメッセージを記憶管理するものである。
例えば、ランク▲1▼対応のメッセージとしては、「〇〇へ出かけています。〇〇戻ります。」が共通メッセージとして設定されている。この共通メッセージ内の各空白項目「〇〇」は、予め用意されている入力候補群の中から任意に選択指定されたデータが挿入される項目である。例えば、空白項目(1)の入力候補群としては、“床屋”、“近くのスーパー”等が用意され、また、空白項目(2)は、“直ぐに”、“昼頃”、‥‥の他、“頃”、“までには”‥‥が用意されており、その中から任意に選択指定されたデータを対応する空白項目内に挿入するようにしている。なお、帰宅時間を入力可能とする為に、メッセージ設定画面にはテンキーが配置表示されている。同様に、ランク▲2▼対応のメッセージとしては、「〇〇戻りますが、ご用の方は録音メッセージを受け賜わります。」が共通メッセージとして設定され、その空白項目「〇〇」は、予め用意されている入力候補群の中から任意に選択指定されたデータが挿入される。
なお、この任意入力型メッセージファイル225は、製品購入時に添付されているもので、ユーザは、その空白項目に必要事項を挿入するだけで、所望の任意入力型メッセージの作成が可能となっている。
【0033】
図11は、親機200側に設けられている訪問者種別メッセージファイル226の内容を示した図である。
この訪問者種別メッセージファイル226は、訪問者検知時に特定される訪問者種別に対応して予め設定されている各種の案内メッセージ(屋内報知用のメッセージ)を記憶管理するもので、例えば、種別「▲1▼−1」対応のメッセージは、家族の誰かが来たことを報知する為のメッセージとして、「家族です」が記憶され、また、「▲1▼−2」対応のメッセージは、親しい親戚が来たことを報知する為のメッセージとして、「親戚です」が記憶され、また、「▲2▼−1」対応のメッセージは、「近所の方、知人です」、「▲3▼」対応のメッセージは、「拒否来訪者です」、不特定者対応のメッセージとして、「特定できません」が設定されている。なお、この訪問者種別メッセージの設定は、予め用意されているメッセージ入力候補群の中から任意に選択指定されて、種別毎に設定されたものである。
【0034】
次に、この第1実施形態における電子表札兼インターフォンシステムの動作概念を図12〜図18に示すフローチャートを参照して説明する。ここで、これらのフローチャートに記述されている各機能は、読み取り可能なプログラムコードの形態で格納されており、このプログラムコードにしたがった動作を逐次実行する。また、伝送媒体を介して伝送されてきた上述のプログラムコードにしたがった動作を逐次実行することもできる。このことは後述する他の実施形態においても同様であり、記録媒体の他、伝送媒体を介して外部供給されたプログラム/データを利用してこの実施形態特有の動作を実行することもできる。
【0035】
図12は、製品購入後において、メニュー画面の中から「初期登録」が選択指定された場合に実行開始する初期登録処理を示したフローチャートである。
先ず、親機200は、メニュー釦203が操作されると、そのメニュー画面をを表示出力されるが、その中から処理メニュー項目「初期登録」が選択指定されると、表札情報の設定画面を表示出力させて住所情報の入力を促す(ステップA1)。ここで、表札情報設定画面には、タッチ入力式の文字キー、テンキー等が表示配置され、この文字キー、テンキー等を使用して表札情報の入力を行う。いま、住所情報が入力されると(ステップA2)、入力された住所情報を表札情報ファイル221へ登録する(ステップA3)。
【0036】
次に、家族の各人の名前が入力されると(ステップA4)、入力順に各名前を表札情報ファイル221へ登録すると共に(ステップA5)、「家族No」および「表示位置No」を生成して表札情報ファイル221へ登録する(ステップA6)。ここで、表札情報の設定終了が指示されたかをチェックし(ステップA7)、終了指示が有るまでステップA2に戻る為、以下、入力データの修正が可能となる。これによって表札情報の設定が終了すると(ステップA7)、親機200は、表札情報を読み出して屋外装置100へ表示出力させるが、住所情報および世帯主の名前は、所定サイズに拡大表示される(ステップA8)。
【0037】
この状態、親機200は、家族全員の顔画像を撮影して登録する処理に移る。この場合、屋外装置1のカメラ104によって撮影を行うが、その際、表札情報として表示されている名前の並び順に各人の撮影を開始する。先ず、屋外装置1に接近すると、人物センサ103によって人物検知が行われ(ステップA9)、カメラ104が作動して撮影が開始される(ステップA10)。この場合、人物検知されている間、撮影が行われるが、親機200は、この撮影画像に基づいて画像ファイルGFを生成すると共に、そのファイルNoを生成する(ステップA11)。以下、一人ずつ屋外装置1に接近して撮影を行うと、家族全員の画像ファイルGFが順次生成される。
【0038】
そして、家族全員の顔画像を撮影が完了すると、親機200側の再生釦204を操作する(ステップA12)。すると、親機200は、画像再生画面を表示させ(ステップA13)、家族全員の画像ファイルGFのうち、表札情報の名前の並び順にしたがって各画像ファイルGFを1ファイル毎にアクセスして再生表示させる(ステップA14)。ここで、オペレータは、再生画面を確認しながら正面を向いている最適な画像が出現した時に、画像再生画面内の画像取込みボタン(図示せず)を操作すると(ステップA15)、親機200は、その時の画像(静止画)を取り込み、当該画像ファイルGFをこの静止画像のファイルに書き換えると共に、その家族Noを「登録者No」、現在日時を「登録日時」、静止画像ファイルのファイルNoを「画像No」とし、更に、ランク情報を「▲1▼」とする登録者レコードを生成して登録者管理ファイル222に新規登録する(ステップA16)。以下、家族全員の登録が完了するまで(ステップA17)、表札情報の名前の並び順にしたがって各画像ファイルGFを1ファイル毎に再生表示させ、画像取込みボタンに操作時の静止画を取り込んで、新規登録する処理を繰り返す(ステップA14〜A17)。
【0039】
図13は、メニュー画面の中から「訪問者用メッセージ設定」が選択指定された場合に実行開始するメッセージ設定処理を示したフローチャートである。
先ず、親機200は、メッセージ設定画面を表示させた後(ステップB1)、このメッセージ設定画面内の固定型/任意入力型指定ボタン(図示せず)の操作に基づいてランク別固定型メッセージファイル224に対する設定指示か、任意入力型メッセージファイル225に対する設定指示かを判別し(ステップB2)、固定型メッセージの設定指示であれば、ランク別固定型メッセージファイル224をアクセスして、複数のメッセージが設定されているランクを指定し、そのランク対応のメッセージを一覧表示させる(ステップB3)。この一覧画面の中から任意のメッセージが選択された場合には、そのメッセージを当該ランクの出力対象メッセージとして特定しておく(ステップB4)。以下、各ランク毎にその出力対象メッセージを選択し終わるまで(ステップB5)、上述の動作を繰り返す(ステップB3〜B5)。
【0040】
一方、任意入力型メッセージに対する設定指示であれば(ステップB2)、メッセージ設定画面内のランク指定ボタン(図示せず)の操作を受け付けて、指定ランを判別し(ステップB6)、指定ランク対応の共通メッセージを任意入力型メッセージファイル225から読み出して表示出力させると共に、この共通メッセージ内の空白項目に対応付けられている各入力候補群を読み出して一覧表示させる(ステップB7)。この各入力候補群の中から任意の候補が選択指定される毎に、その指定候補を対応する空白項目内に挿入結合することによって任意入力型メッセージを作成する(ステップB8)。以下、ランク毎に、任意入力型メッセージを作成し終わるまで(ステップB9)、上述の動作を繰り返す(ステップB6〜B9)。
【0041】
図14は、メニュー画面の中から「屋内用メッセージ設定」が選択指定された場合に実行開始するメッセージ設定処理を示したフローチャートである。
先ず、親機200は、メッセージ設定画面を表示させた後(ステップC1)、予め用意されているメッセージ入力候補群を一覧表示させる(ステップC2)。この一覧画面の中から任意のメッセージが選択された場合には、そのメッセージを屋内用の出力対象メッセージとして特定する(ステップC3)。ここで、種別情報の入力を促し、それに応じて種別情報が入力された場合には(ステップC4)、出力対象として特定されたメッセージと入力された種別情報とを対応付けて訪問者種別メッセージファイル226に設定する(ステップC5)。以下、設定終了を示すボタンが操作されるまでステップC3に戻り、以下、上述の動作を繰り返す。
【0042】
図15および図16は、訪問者ランクに応じたメッセージを出力する訪問者対応処理を示したフローチャートであり、留守釦202が操作されている留守モード時に実行開始される。
先ず、親機200は、人物センサ103からの検知信号に基づいて訪問者を検知すると(ステップD1)、屋外装置100のカメラ104を作動させると共に(ステップ)、録音機能を作動させる(ステップD2)。そして、この訪問者撮影画像を格納する新規ファイルとその画像Noを生成して録画を開始すると共に、(ステップD3)、訪問者からの音声メッセージを格納する新規ファイルとその録音メッセージNoを生成して録音を開始し(ステップD4)、更に、「訪問日時(現在日時)」、「画像No」、「録音メッセージNo」を含む蓄積レコードを生成して訪問者情報蓄積ファイル223に保存する(ステップD5)。
【0043】
この状態において、訪問者撮影画像と各画像ファイルGF内の登録画像とを比較し(ステップD6)、登録者管理ファイル222内に登録されている登録者が来訪したか否かの判別を行う(ステップD7)。この場合、訪問者撮影画像の中から特徴部分を抽出し、各登録者画像との特徴比較を行うが、その際、登録者画像の顔の向き、大きさに撮影画像を補正した後、顔の輪郭、目、口、鼻、額等の形、位置、大きさ、髪型、メガネの有無と種類等を個別に比較する他、それらを総合比較することによって画像比較を行うようにしている。
【0044】
この結果、訪問者撮影画像が何れかの登録者画像に一致/近似していれば、登録者が来訪した場合であるから、ステップD8に移り、その登録者画像を格納している画像ファイルGF対応の「画像No」を取得すると共に、この「画像No」に基づいて登録者管理ファイル222内の「画像No」を検索し、該当する「ランク情報」を取得する(ステップD9)。そして、この訪問者ランクの判別を行い(ステップD10)、そのランク設定有りかを判別し(ステップD11)、ランクが設定されていれば、その訪問者ランク対応のメッセージを屋外装置100に表示出力させる。
【0045】
すなわち、先ず、任意入力型メッセージファイル225をアクセスし、訪問者ランクに対して任意入力型メッセージが設定されているか否かを調べ(ステップD12)、任意入力型メッセージが設定されていなれけば、ランク別固定型メッセージファイル224をアクセスし、この訪問者ランクに対して出力対象として選択設定されている固定型メッセージを読み出し、屋外装置100のメッセージ領域102に表示出力させる(ステップD13)。
また、任意入力型メッセージが設定されていれば(ステップD12)、その任意入力型メッセージを読み出し、屋外装置100のメッセージ領域102に表示出力させる(ステップD14)。なお、訪問者ランクが設定されていなければ(ステップD11)、上述のメッセージ表示は禁止される。
【0046】
このように屋外向けメッセージを案内出力する他に、特定した訪問者の種別に応じたメッセージを屋内向けメッセージとして案内出力する。
すなわち、上述した画像比較の結果、登録者が来訪したことが検出された場合には、ステップD15に移り、その登録者に対応付けられている「種別情報」を登録者管理ファイル222から取得し、この種別情報に基づいて訪問者種別メッセージファイル226をアクセスして該当メッセージを読み出す(ステップD16)。そして、このメッセージを音声情報に変換して各屋内装置200から音声出力すると共に、ステップD17)、各表示画面に屋内表示する(ステップD18)。
一方、訪問者が登録者でない場合には(ステップD7)、訪問者種別メッセージファイル226から種別▲4▼対応のメッセージを読み出し(ステップD19)、このメッセージを音声情報に変換して各屋内装置200から音声出力すると共に、ステップD17)、各表示画面に屋内表示する(ステップD18)。
【0047】
そして、ステップD20に移り、その訪問者が立ち去ったか、つまり、訪問者無し検知されたかをチェックする。ここで、訪問者が立ち去った場合あるいは家の中に入った場合には、ステップD21に移り、屋外装置100のカメラ104および録音機能を停止させた後に、図15のステップD1に戻るが、訪問者が検知されている間は、ステップD17に戻り、屋内向けメッセージが継続出力される。
【0048】
図17および図18は、訪問者情報再生処理を示したフローチャートであり、再生釦204が操作された際に実行開始される。
先ず、親機200は、再生画面を表示出力させた後(ステップE1)、訪問者情報蓄積ファイル223の先頭から順に蓄積レコードを読み出し(ステップE2)、この蓄積レコード内の「訪問日時」を表示出力すると共に(ステップE3)、「画像No」、「録音メッセージNo」に基づいて画像ファイルGF、録音ファイルRFをアクセスし、該当する画像ファイルGF、録音ファイルRFを再生出力させる(ステップE4)。
【0049】
ここで、再生画面内の早送りボタンが操作されたか(ステップE5)、画像取込ボタンが操作されたか(ステップE6)、登録指示ボタンが操作されたかをチェックする(ステップE7)。ここで、早送りボタンが操作された場合には、画像早送り再生を行い(ステップE8)、画像取込ボタンが操作された場合には、その時の画像を静止画として取り込むと共に(ステップE9)、その画像ファイルGFの内容をこの静止画のファイルに書き換える(ステップE10)。
その後、登録指示ボタンが操作されると、その訪問者のランクを入力すべきことを促し、それに応じてランク情報が入力された場合には(ステップE11)、その種別情報の入力を促し、それに応じて種別情報が入力された場合には(ステップE12)、「登録No」、「登録日時」を生成すると共に「画像No」を取得し、更に、入力された「ランク情報」および「種別情報」を含む登録者レコードを生成して登録者管理ファイル222に登録する(ステップE13)。そして、登録された該当レコードを訪問者情報蓄積ファイル223から削除する(ステップE14)。
【0050】
また、再生画面内のキャンセルボタンが操作された場合には(ステップE15)、当該レコードを訪問者情報蓄積ファイル223から削除すると共に、それに該当する画像ファイルGF、録音ファイルRFを削除する(ステップE16)。また、再生画面内の次へボタンが操作された場合には(ステップE17)、次の蓄積レコードを読み出し(ステップE2)、以下、再生画面内の再生終了ボタンが操作されるまで(ステップE18)、上述の動作が繰り返される。
【0051】
以上のように、この第1実施形態において親機200は、登録者の画像ファイルNoと共に、登録者の種類を示す種別情報を登録者管理ファイル222に記憶管理しておき、その訪問者を撮影した訪問者画像と各登録者毎の画像ファイルGFとを比較することによって、登録者が来訪したか否か判別し、登録者が来訪した場合には、その訪問者の種別に対応付けられている種別メッセージを読み出して屋内装置200へ案内表示するようにしたから、例えば、親戚の人、友人、近所の人、その他の知人、配達人、集金人等、どのような種類の訪問者かを容易に確認することができ、様々な人が頻繁に訪問して来る場合でも、適切な対応が可能となり、実用効果の高い屋内向けメッセージ出力装置を提供することができる。
この場合、訪問者の種別を音声出力するようにしたから、表示画面での確認が不要となり、更に、利便性が向上し、実用効果の高いものとなる。
【0052】
また、以前に来訪したことがある既訪問者毎に、その来訪時に取得した訪問者画像に関する情報を訪問者情報蓄積ファイル223内に蓄積管理しておき、この既訪問者の中から登録対象者を任意に選択指定してその訪問者画像に関する情報を登録者管理ファイル222内に設定したり、その登録対象者のランク情報、種別を任意に設定するようにしたから、例えば、製品購入後の初期設定時に、メッセージの出力対象者を一括して登録しておかなくてもよく、時間の経過と共に出力対象者数(登録者数)を自然に増やすことができ、登録者数の増大によって更に効果的なメッセージ出力を実現することが可能となる。この場合、訪問者に対して特別な操作を要求したり、特別な装置の所持を要求することなく、訪問者画像をその特徴情報として容易に登録することができる。更に、連続撮影された画像の中から最適な訪問者の顔画像を選択するようにしたから、正面に向いている顔画像(静止画)によって、訪問者の特定を確実に行うことが可能となる。
【0053】
一方、訪問者のランクに対応付けられているランク別メッセージを屋外装置100へ案内表示するようにしたから、例えば、家族、親戚、友人等のような関係深い人が来訪した場合には、外出先や何時ごろ戻る等の詳細な情報を案内し、近所の人、知人、配達人、集金人等が来訪した場合には、留守である旨を案内し、何回も訪れる外交員等のように拒否したい人が来訪した場合には、拒否応答を案内する等、来訪者の種類に応じて適切なメッセージを表示出力することができ、実情に即した案内出力を実現することができる。
【0054】
なお、上述した第1実施形態において、この訪問者種別メッセージの設定は、予め固定的に用意されているメッセージ入力候補群の中から任意に選択指定して設定するようにしたが、ユーザが任意に入力作成したものであってもよく、また、訪問者の種別も任意であり、訪問者をどのような種類で仕分けてもよい。
更に、上述した第1実施形態においては、訪問者が検知された際に、訪問者種別メッセージを出力するようにしたが、その出力タイミングはそれに限らず、例えば、チャイム釦106が押下された際に、訪問者種別メッセージを出力するようにしてもよい。
【0055】
一方、コンピュータに対して、上述した各手段を実行させるためのプログラムコードをそれぞれ記録した記録媒体(例えば、CD−ROM、フロッピィデスク、RAMカード等)を提供するようにしてもよい。
すなわち、コンピュータが読み取り可能なプログラムコードを有する記録媒体であって、予め登録されている登録者毎に、その登録者を識別する識別情報と共に、登録者の種類を示す種別情報を記憶管理する機能と、訪問者が検知された際に、その訪問者を識別する訪問者識別情報を取得する機能と、取得した訪問者識別情報に基づいて前記登録者識別情報を検索することによって、該当する訪問者の種別を判別する機能と、判別された訪問者の種別を示す案内メッセージを屋内出力する機能とを実現させるためのプログラムを記録したコンピュータが読み取り可能な記録媒体を提供するようにしてもよい。
【0056】
(第2実施形態)
以下、この発明の第2実施形態について図19〜図28を参照して説明する。なお、上述した第1実施形態は、訪問者のランクに対応付けられているメッセージを読み出して屋外装置へ表示したり、訪問者の種別に対応付けられている種別メッセージを読み出して屋内出力するようにしたが、この第2実施形態においては、家族を構成する各人のうち、誰宛の来訪かに応じて宛先別メッセージを訪問者に対して屋外向けメッセージとして表示する他、誰当ての訪問かを屋内向けメッセージとして出力するようにしたものである。
ここで、両実施形態において基本的に同一のものは、同一符号を付して示し、その説明を省略する他、以下、第2実施形態の特徴部分を中心に説明するものとする。
【0057】
図19は、第2実施形態における屋外装置100の前面部を示した図である。この表札領域101のうち、名前一覧が表示される名前表示域は、タッチ入力を可能としたタッチスクリーンによって構成されており、訪問者は、誰宛の訪問かを指定する為に、上述の名前表示域の中かに所望する名前位置をタッチすると、図示の如く、その名前位置が識別表示(網掛け表示)されるようになっている。なお、タッチスクリーンは、例えば、液晶等の表示パネル上に透明の感圧型あるいは人体検知型等のタッチパネルを備えたもので、屋外用として特に、防水加工が施されている。
【0058】
図20は、第2実施形態における屋内装置200の前面部を示した図である。この表示領域201は、タッチ入力を可能としたタッチスクリーンによって構成され、その一部には、家族の各人の名前が一覧表示されている。
この場合、第2実施形態においては、宛先別メッセージを設定する際に、その名前の位置をタッチして個人を特定してから宛先別メッセージを作成するようにしている。また、訪問者画像や録音内容を再生出力時にも、その名前の位置をタッチして個人を特定してから宛先別の訪問者画像や録音内容を再生出力するようにしている。更に、訪問者が検知された際に、誰宛の訪問かを報知する為に、訪問者が指定した宛先に対する名前表示部分が点滅表示するようにしている。
【0059】
図21は、第2実施形態における訪問者情報蓄積ファイル223のレコード構成を示した図で、この訪問者情報蓄積ファイル223のレコードには、上述した第1実施形態と同様の「訪問日時」、「画像No」、「録音メッセージNo」の各項目を有す他、この第2実施形態においては、更に、「宛先家族No」の項目を有している。この「宛先家族No」は、訪問者が誰宛の訪問かを指定した際に、表札情報ファイル221からそのタッチ位置(表示位置)対応の「家族No」を読み出してセットされたものである。
【0060】
図22は、第2実施形態における固有の屋外用個別メッセージファイル227の内容を示した図である。
この屋外用個別メッセージファイル227には、「家族No」に対応して任意に入力作成されたメッセージを記憶管理する構成となっている。例えば、家族No(1)に対応して「只今、出社していますので、お急ぎの方は、勤務先まで連絡願います。」、家族No(2)に対応して「直ぐに戻りますので、しばらくお待ち下さい。」、家族No(3)に対応して「今日は、夜遅く帰りますので、携帯に電話してね。」等が設定されている。
この場合、個人別メッセージは、図23に示した共通メッセージファイル228を参照することによって作成されたものである。
【0061】
共通メッセージファイル228は、製品購入時に添付されているもので、例えば、「只今、出社していますので、お急ぎの方は、勤務先まで連絡願います。」、「近くの〇〇に行っている。」、「〇〇頃帰るので、また来てね。」等が用意されており、上述した第1実施形態の任意入力型メッセージと同様に、空白項目を有するメッセージも含まれており、入力候補群あるいはテンキー等のデータ入力によって空白項目内に必要事項を挿入することによって個人別メッセージを作成するようにしている。
【0062】
図24は、屋内用個別メッセージファイル229の内容を示した図である。
この屋内用個別メッセージファイル229は、宛先別にその「家族No」と、任意に選択された「共通メッセージ」と、この共通メッセージの空白項目内に挿入結合される「選択候補」とを記憶する構成となっている。すなわち、予め用意されている各種の共通メッセージ群の中から任意のメッセージ、例えば、「〇〇さん来客です」を選択し、この空白項目内にその入力候補群の中から選択した「お父」を挿入結合することによって所望の屋内用個別メッセージを作成するようにしている。
【0063】
次に、この第2実施形態における電子表札兼インターフォンシステムの動作概要を図25〜図28に示すフローチャートを参照して説明する。
図25は、家族各人の個別メッセージを設定する設定処理を示したフローチャートであり、各人が留守をする際、あるいは事前にメニュー釦203を操作し、そのメニュー画面の中から「訪問者用メッセージ設定」を選択することによって訪問者用個別メッセージ設定処理が開始される。
先ず、親機200は、家族名前一覧が表示されている表示領域201の中からその名前位置がタッチ指定されると(ステップG1)、その表示位置に基づいて表札情報ファイル221を検索し、該当する「家族No」を取得する(ステップG2)。
【0064】
次に、共通メッセージファイル228をアクセスし、その先頭から読み出したメッセージを表示した後、次へボタンが操作される毎に、次のメッセージを順次切り換え表示する表示切り換え処理を行う(ステップG3)。ここで、所望の共通メッセージが選択指定された場合には(ステップG4)、そのメッセージ内に空白項目が存在するかをチェックし(ステップG5)、空白項目が存在していれば、その入力を促し、入力待機状態となる(ステップG6)。いま、入力候補群からの選択あるいはデータ入力操作が行われると、そのデータを共通メッセージ内の空白項目に挿入結合する(ステップG7)。
そして、空白項目が存在しない共通メッセージ(ステップG5)あるいは空白項目内に所望のデータが挿入結合された共通メッセージは、その「家族No」に対応付けて屋外用個別メッセージファイル227に設定される(ステップG8)。
【0065】
図26は、メニュー画面の中から「屋内用メッセージ設定」が選択指定された場合に実行開始する屋内用個別メッセージ設定処理を示したフローチャートである。
先ず、予め用意されている各種の共通メッセージ群を表示出力させ(ステップH1)、そのメッセージ群の中から任意のメッセージ任意のメッセージが選択指定されると(ステップH2)、このメッセージ内に空白項目が存在するかをチェックする(ステップH3)。いま、メッセージ内に空白項目が存在している場合には、その空白項目対応して用意されている入力候補群の中から任意の候補を選択指定すると、その選択候補は対応する空白項目内に挿入結合されることによって所望の屋内用個別メッセージの作成が行われる(ステップH4)。
そして、屋内用個別メッセージファイル229内に宛先別にその「家族No」、「共通メッセージ」、「選択候補」を設定する(ステップH5)。以下、ステップH6で設定終了ボタンの操作が検出されるまで、ステップH2に戻り、以下、上述の動作を繰り返す。
【0066】
図27は、誰宛の訪問かに応じて宛先別メッセージを出力する訪問者対応処理を示したフローチャートであり、留守釦202が操作されている留守モード時に実行開始される。なお、この図27で示した訪問者対応処理には、第1実施形態で示した訪問者対応処理と基本的に同様な処理が多く含まれているので、以下、その相違点を中心に詳述するものとする。
先ず、親機200は、人物センサ103からの検知信号に基づいて訪問者を検知すると(ステップJ1)、屋外装置100のカメラ104を作動させると共に、録音機能を作動させる(ステップJ2)。そして、録画および録音を開始すると共に(ステップH3)、蓄積レコードを生成して訪問者情報蓄積ファイル223に保存する(ステップJ4)。そして、訪問者撮影画像と各画像ファイルGF内の登録画像とを比較し(ステップJ5)、登録者管理ファイル222内に登録されている登録者が来訪したか否かの判別を行う(ステップJ6)。
【0067】
いま、訪問者撮影画像が何れかの登録者画像に一致/近似し、登録者が来訪したことが検出された場合には、ステップJ7に移り、その訪問者が表札の名前位置をタッチして誰宛の訪問かを指定したかをチェックする。ここで、訪問者が宛先を指定した場合には、その表示位置対応の「家族No」を表札情報ファイル221から取得し(ステップJ8)、この「家族No」に基づいて屋外用個別メッセージファイル227をアクセスし、該当する個人別メッセージを読み出し、屋外装置100のメッセージ領域102に表示出力させる(ステップJ9)。
【0068】
一方、各屋内装置200の表示領域201上において、訪問者が宛先指定した表示位置に対応する名前表示部分を特定して(ステップJ10)、この部分を点滅表示させる(ステップJ11)。更に、訪問者が宛先を指定した表示位置対応の「家族No」に基づいて屋内用個別メッセージファイル229をアクセスし、該当する屋内用個別メッセージを読み出して、各屋内装置200の表示領域201上に表示出力させると共に(ステップJ12)、このメッセージを音声情報に変換して音声出力させる(ステップJ13)。
その後、訪問者が立ち去った場合には、ステップJ14で訪問者無し検知されるので、ステップJ15に移り、屋外装置100のカメラ104および録音機能を停止させた後、ステップJ1に戻る。
【0069】
図28は、訪問者情報再生処理を示したフローチャートであり、再生釦204が操作された際に実行開始される。なお、図27で示した訪問者情報再生処理には、第1実施形態で示した訪問者情報再生処理と基本的に同様な処理が多く含まれているので、以下、その相違点を中心に詳述するものとする。
先ず、親機200は、再生画面を表示出力させた後(ステップK1)、家族名前一覧が表示されている表示領域201の中からその名前位置がタッチ指定されたかをチェックする(ステップK2)。ここで、名前位置がタッチ指定された場合には、その表示位置に基づいて表札情報ファイル221を検索し、該当する「家族No」を取得するが(ステップK3)、名前指定が無ければ、家族全員の各「家族No」を取得する(ステップK4)。そして、取得した「家族No」に基づいて訪問者情報蓄積ファイル223をアクセスし、該当する蓄積レコードを読み出し、この蓄積レコードに該当する画像ファイルGF、録音ファイルRFを再生出力させる(ステップK5)。
【0070】
ここで、再生画面内に設けられている各種のボタン、つまり、早送りボタン、画像取込ボタン、登録指示ボタン、キャンセルボタン、次へボタンが操作されたかをチェックし(ステップK6)、その操作ボタンに応じた処理を行う(ステップK7)。つまり、画像取込ボタンが操作された場合には、その時の画像を静止画として取り込み、登録指示ボタンが操作された場合には、「登録No」、「登録日時」、「画像No」を含む登録者レコードを生成して登録者管理ファイル222に登録すると共に、登録された該当レコードを訪問者情報蓄積ファイル223から削除する。また、キャンセルボタンが操作された場合には、当該レコードを訪問者情報蓄積ファイル223から削除すると共に、それに該当する画像ファイルGF、録音ファイルRFを削除し、次へボタンが操作された場合には、次の蓄積レコードを読み出し、以下、再生画面内の再生終了ボタンが操作されるまで(ステップK8)、上述の操作ボタンに応じた処理が繰り返される。
【0071】
以上のように、この第2実施形態において親機200は、屋外装置100によって誰宛の来訪かを来訪者によって任意に入力指定された際に、その宛先に対して、訪問者が来た旨の案内メッセージを屋内出力するようにしたから、誰宛の訪問者かを容易に確認することができ、例えば、家族数が多くても、適切な対応が可能となり、実用効果の高い屋内向けメッセージ出力装置を提供することができる。
【0072】
この場合、家族各人の名前を表札情報として設定して屋外装置100に表示出力させている状態において、この表札表示の中から訪問者は、所望の宛先を選択指定するようにしたから、訪問者に負担を与えることなく、容易な宛先指定が可能となる。また、指定された宛先対応の屋内用個別メッセージを音声情報に変換して音声出力するようにしたから、表示画面での確認が不要となり、更に、利便性が向上し、実用効果の高いものとなる。
また、予め用意されている各種の共通メッセージ群の中から任意に選択指定されたメッセージ内に空白項目が存在する場合には、その空白項目に対応する入力候補群の中から任意に選択指定された選択候補を対応する空白項目内に挿入結合することによって屋内用の個別メッセージを作成設定するようにしているため、屋内用の個別メッセージを容易に作成することが可能となる。
【0073】
一方、親機200は、家族の各人別に予め任意に設定された各種のメッセージを屋外用個別メッセージファイル227に設定している状態において、誰宛の来訪かの宛先が訪問者によって指定した際に、指定された宛先に対応付けられている個人別メッセージを屋外表示するようにしたから、例えば、友人、知人が来訪した場合に、家族を構成する各人のうち誰の友人、知人が来訪したかを認識することができ、宛先別に適切なメッセージを案内することができる。この場合、屋外装置100に表札情報として家族各人の名前を表示しておき、この中から所望の名前位置をタッチして宛先指定を行うようにしたから、訪問者に負担をかけず、容易な宛先指定が可能となる。
【0074】
また、上述した第2実施形態においては、表札情報として表示されている家族の名前一覧から宛先指定すると、その宛先対応の屋外用および屋内用の個別メッセージを案内するようにしたが、第1実施形態で示した登録者管理ファイル222内に、訪問者の「画像No」と共に、誰宛の訪問かを示す宛先情報として「家族No」を付加登録しておけば、訪問者が他の名前を間違って指定したり、故意に指定した場合、訪問者に直接関係しない個別メッセージの出力を禁止することができる。
この場合、図27で示した訪問者対応処理において、宛先指定が行われた際に、登録者管理ファイル222内の「家族No」を取得し、宛先指定された「家族No」と一致するか否かを判別し、一致することを条件に、該当する屋外用および屋内用の個別メッセージを読み出して表示し、不一致が検出された場合には、その旨を報知するようすればよい。
【0075】
一方、コンピュータに対して、上述した各手段を実行させるためのプログラムコードをそれぞれ記録した記録媒体(例えば、CD−ROM、フロッピィデスク、RAMカード等)を提供するようにしてもよい。
すなわち、コンピュータが読み取り可能なプログラムコードを有する記録媒体であって、誰宛の来訪かを来訪者が任意に入力指定する機能と、指定された宛先に対して、訪問者が来た旨の案内メッセージを屋内出力する機能とを実現させるためのプログラムを記録したコンピュータが読み取り可能な記録媒体を提供するようにしてもよい。
【0076】
また、上述した第1実施形態におけるランク別メッセージ表示と上述した第2実施形態における宛先別メッセージ表示とを分けたが、宛先別メッセージ表示を行う際に、予め宛先別にランクを設定しておけば、宛先別およびランク別メッセージ表示が可能となる。例えば、所帯主に対応する登録者情報として、“会社関係”、“学校関係”、“その他の友人”、等のように複数のランクを設定しておけば、宛先別・ランク別のメッセージ表示によって、より効果的なメッセージ案内が可能となる。
【0077】
また、上述した第1および第2実施形態においては、屋外装置100を親機200に対する入出力デバイスとした場合を例示したが、逆に、屋内装置200を屋外装置100に対する入出力デバイスとしてもよく、更に、屋外装置100と屋内装置200とによって分散処理を行うようにしてもよい。
また、チャイム釦106が押下された場合に限り、メッセージ表示を行うようにしてもよく、屋外向けメッセージを表示に代えて音声出力するようにしてもよい。
更に、家族の各人に対応して留守/在宅の表示を屋内装置200あるいは屋外装置100に案内するようにしてもよい。
【0078】
また、上述した第1および第2実施形態においては、訪問者を撮影した顔画像を訪問者識別情報としたが、訪問者を認識する手段としては、顔画像に限らず、身長、体格、性別、髪型等を総合的に認識して人物特定を行うようにしてもよい。
また、訪問者識別情報としては、訪問者画像に限らず、指紋認識、眼球認識等によって人物特定を行うようにしてもよい。
【0079】
また、上述した第1および第2実施形態においては、表札情報や各種のメッセージ情報の設定を屋内装置(親機)200によって行うようにしたが、例えば、屋内装置200にパーソナルコンピュータや携帯端末を接続し、これらの外部機器から入力された表札情報や各種のメッセージ情報を屋内装置200に転送して設定するようにしてもよい。
【0080】
上述した第1および第2実施形態においては、屋外装置100の前面部に人物センサ103およびカメラ104を配置した場合を例示したが、人物センサ103およびカメラ104の配置場所は任意であり、例えば、門柱から玄関に向かって入って来る人物を検知したり、その人物を撮影するようにしてもよい。つまり、訪問者が屋外装置100の設置付近に来るまでの間に人物検知および物撮影を行うようにしてもよい。このように事前に訪問者を検知して撮影することによって素早い対応が可能となる他、例えば、訪問者画像を解析処理してその行動を観察し、特に、不審者であることを検知した際には、アラーム音と共に、警備会社と契約している旨のメッセージを報知するようにしてもよい。
【0081】
更に、電子表札兼インターフォンシステムは、一般家庭用に限らず、例えば、会社等における受付業務の補助手段として採用するようにしてもよく、しかも、電子表札兼インターフォンシステムに限らず、インターフォン機能を備えていない電子表札システム、あるいはその他の訪問者対応の屋内用メッセージ出力システムであってもよい。
【0082】
【発明の効果】
第1の発明(請求項1記載の発明)によれば、予め登録されている登録者毎に、その登録者を識別する識別情報と共に、登録者の種類を示す種別情報を記憶管理しておき、訪問者が検知された際に、その訪問者を識別する訪問者識別情報を取得すると共に、この訪問者識別情報に基づいてその訪問者の種別を判別して対応する案内メッセージを屋内出力するようにしたから、訪問者画像を確認しなくても、例えば、親戚の人、友人、近所の人、その他の知人、配達人、集金人等、どのような種類の訪問者かを容易に確認することができ、様々な人が頻繁に訪問して来る場合でも、適切な対応が可能となり、実用効果の高い屋内向けメッセージ出力装置を提供することができる。
第2の発明(請求項5記載の発明)によれば、誰宛の来訪かを来訪者によって任意に入力指定された宛先に対して、訪問者が来た旨の案内メッセージを屋内出力するようにしたから、訪問者画像を確認しなくても、誰宛の訪問者かを容易に確認することができ、例えば、家族数が多くても、適切な対応が可能となり、実用効果の高い屋内向けメッセージ出力装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】電子表札兼インターフォンシステムの全体構成を示したブロック図。
【図2】屋外装置100の前面部を示した図。
【図3】(A)は、屋内装置(親機)200の前面部を示した図、(B)は、メニュー釦203の操作に応じて表示されるメッセージ画面の内容を示した図。
【図4】屋外装置100の基本構成要素を示したブロック図。
【図5】親機(屋内装置)200の基本的構成要素を示したブロック図。
【図6】親機200側に設けられている表札情報ファイル221の内容を示した図。
【図7】(A)は、親機200側に設けられている登録者管理ファイル222の内容を示した図、(B)は、画像ファイルGFを示した図。
【図8】(A)は、親機200側に設けられている訪問者情報蓄積ファイル223のレコード構成を示した図、(B)は、録音ファイルRFを示した図。
【図9】親機200側に設けられているランク別固定型メッセージファイル224の内容を示した図。
【図10】親機200側に設けられている任意入力型メッセージファイル225の内容を示した図。
【図11】親機200側に設けられている訪問者種別メッセージファイル226の内容を示した図。
【図12】製品購入後において、メニュー画面の中から「初期登録」が選択指定された場合に実行開始する初期登録処理を示したフローチャート。
【図13】メニュー画面の中から「訪問者用メッセージ設定」が選択指定された場合に実行開始するメッセージ設定処理を示したフローチャート。
【図14】メニュー画面の中から「屋内用メッセージ設定」が選択指定された場合に実行開始するメッセージ設定処理を示したフローチャート。
【図15】訪問者ランクに応じたメッセージを出力する訪問者対応処理を示したフローチャート。
【図16】図15に続く、訪問者対応処理を示したフローチャート。
【図17】訪問者情報再生処理を示したフローチャート。
【図18】図17に続く、訪問者情報再生処理を示したフローチャート。
【図19】第2実施形態における屋外装置100の前面部を示した図。
【図20】第2実施形態における屋内装置200の前面部を示した図。
【図21】第2実施形態における訪問者情報蓄積ファイル223のレコード構成を示した図。
【図22】第2実施形態における固有の屋外用個別メッセージファイル227の内容を示した図。
【図23】第2実施形態における固有の共通メッセージファイル228の内容を示した図。
【図24】屋内用個別メッセージファイル229の内容を示した図。
【図25】訪問者用個別メッセージ設定処理を示したフローチャート。
【図26】屋内用個別メッセージ設定処理を示したフローチャート。
【図27】誰宛の訪問かに応じて宛先別メッセージを出力する訪問者対応処理を示したフローチャート。
【図28】訪問者情報再生処理を示したフローチャート。
【符号の説明】
100 屋外装置
101 表札領域
102 メッセージ領域
103 人物センサ
104 カメラ
105、205 スピーカ・マイクロフォン
111 表示装置
200 屋内装置(親機・子機)
201 表示領域
202 留守釦
203 メニュー釦
204 再生釦
211 CPU211
212 記憶装置
214 伝送制御部
221 表札情報ファイル
222 登録者管理ファイル
223 訪問者情報蓄積ファイル
224 ランク別固定型メッセージファイル
225 任意入力型メッセージファイル
226 訪問者種別メッセージファイル
227 屋外用個別メッセージファイル
228 共通メッセージファイル
229 屋内用個別メッセージファイル
GF 画像ファイル
RF 録音ファイル

Claims (10)

  1. 訪問者が来た旨の案内メッセージを屋内へ出力する屋内向けメッセージ出力装置であって、
    予め登録されている登録者毎に、その登録者を識別する識別情報と共に、登録者の種類を示す種別情報を記憶管理する登録者記憶手段と、
    訪問者が検知された際に、その訪問者を識別する訪問者識別情報を取得する取得手段と、
    この取得手段によって取得した訪問者識別情報に基づいて前記登録者記憶手段内の登録者識別情報を検索することによって、該当する訪問者の種別を判別する判別手段と、
    この判別手段によって判別された訪問者の種別を示す案内メッセージを屋内出力する出力手段と、
    を具備したことを特徴とする屋内向けメッセージ出力装置。
  2. 前記判別手段によって判別された訪問者の種別を音声情報に変換する音声変換手段を設け、
    前記出力手段は、前記音声変換手段によって変換された種別を音声出力する、
    ようにしたことを特徴とする請求項1記載の屋内向けメッセージ出力装置。
  3. 訪問者を撮影する撮影手段と、
    以前に来訪したことがある既訪問者毎に、前記撮影手段によって撮影された訪問者画像を訪問者識別情報として蓄積管理する情報蓄積手段と、
    この情報蓄積手段内に蓄積されている既訪問者の中から登録対象者を任意に選択指定することによってその訪問者画像を前記登録者記憶手段内に登録者画像として設定したり、その登録対象者の種別情報を任意に設定する設定手段と、
    を設け、前記取得手段は、訪問者が検知された際に、前記撮影手段によって撮影された訪問者画像を取得し、前記判別手段は、この訪問画像に基づいて前記登録者記憶手段内の登録者画像を検索することによって、該当する訪問者の種別を判別する、
    ようにしたことを特徴とする請求項1記載の屋内向け屋内向けメッセージ出力装置。
  4. 前記撮影手段は、訪問者を連続撮影するビデオカメラあるいはスチールカメラであり、
    前記撮影手段によって撮影された訪問者画像を蓄積する際に、連続撮影された画像の中から最適な訪問者の顔画像を選択し、この顔画像を訪問者識別情報として蓄積する、
    ようにしたことを特徴とする請求項3記載の屋内向けメッセージ出力装置。
  5. 訪問者が来た旨の案内メッセージを屋内へ出力する屋内向けメッセージ出力装置であって、
    誰宛の来訪かを来訪者が任意に入力指定する宛先指定手段と、
    この宛先指定手段によって指定された宛先に対して、訪問者が来た旨の案内メッセージを屋内出力する出力手段と、
    を具備したことを特徴とする屋内向けメッセージ出力装置。
  6. 複数の宛先情報を設定する設定手段と、
    この設定手段によって設定された各宛先情報を読み出して、訪問者用の屋外装置に表示させる表示制御手段と、
    を設け、前記宛先指定手段は、前記屋外装置に表示されている複数の宛先情報の中から所望の宛先を選択指定する、
    ようにしたことを特徴とする請求項3記載の屋内向けメッセージ出力装置。
  7. 前記宛先指定手段によって指定された宛先を音声情報に変換する音声変換手段を設け、
    前記出力手段は、前記音声変換手段によって変換された宛先を音声出力する、
    ようにしたことを特徴とする請求項3記載の屋内向けメッセージ出力装置。
  8. 予め用意されている各種の共通メッセージ群の中から任意に選択指定されたメッセージ内の空白項目が存在する場合には、その空白項目に対応する入力候補群の中から任意に選択指定された選択候補を対応する空白項目内に挿入結合することによって屋内用の個別メッセージを作成設定する、
    ようにしたことを特徴とする請求項3記載の屋内向けメッセージ出力装置。
  9. コンピュータに対して、
    予め登録されている登録者毎に、その登録者を識別する識別情報と共に、登録者の種類を示す種別情報を記憶管理する機能と、
    訪問者が検知された際に、その訪問者を識別する訪問者識別情報を取得する機能と、
    取得した訪問者識別情報に基づいて前記登録者識別情報を検索することによって、該当する訪問者の種別を判別する機能と、
    判別された訪問者の種別を示す案内メッセージを屋内出力する機能と、
    を実現させるためのプログラム。
  10. コンピュータに対して、
    誰宛の来訪かを来訪者が任意に入力指定する機能と、
    指定された宛先に対して、訪問者が来た旨の案内メッセージを屋内出力する機能と、
    を実現させるためのプログラム。
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