JP2004145570A - 画像形成装置及び画像形成装置の資材発注システム - Google Patents
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Abstract
【課題】資材の発注に自由度を持たせ、多様な発注を可能とするシステムを提供する。
【解決手段】CPU11は、資材発注処理において、資材残量検知部15による資材残量の検知結果に基づいて資材の残量が予め設定されている基準量より少ないと判断した場合、その資材に関する見積書を要求すべき資材供給元を選択する選択動作モードとして、要求すべき資材供給元を予め1つ指定しておく「資材供給元指定モード」、見積書を要求する度に、要求すべき複数の資材供給元を選択する「相見積もりモード」のうち、どちらか一方を選択するための選択画面を表示部19に表示させる。
【選択図】 図1
【解決手段】CPU11は、資材発注処理において、資材残量検知部15による資材残量の検知結果に基づいて資材の残量が予め設定されている基準量より少ないと判断した場合、その資材に関する見積書を要求すべき資材供給元を選択する選択動作モードとして、要求すべき資材供給元を予め1つ指定しておく「資材供給元指定モード」、見積書を要求する度に、要求すべき複数の資材供給元を選択する「相見積もりモード」のうち、どちらか一方を選択するための選択画面を表示部19に表示させる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ファクシミリ装置、プリンタ、複写機又はこれらの複合機(以下、画像形成装置という。)に係り、特に画像形成装置の資材を発注するシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
画像形成装置は、その運用に伴って徐々に消耗するトナー、インク、記録紙等の消耗品、部材の交換部品(以下、これらを資材という。)を含んで構成されている。
【0003】
画像形成装置の資材は、運用に伴って徐々に消耗するものであるため、一般に予備の資材を準備しておくことが多い。従来、この資材の在庫管理を容易にするために、画像形成装置と管理者側又は資材供給元等の販売者側の情報処理端末とをネットワークを介して接続し、画像形成装置側で資材の消耗の度合いを検知して、管理者側の情報処理端末に自動的に資材の発注を要求する又は販売者側の情報処理装置に直接発注を行う技術が提案されている(例えば、特許文献1)。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−228760号公報(第7−8頁、第1図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、通常、資材の発注は、資材の残量が少なくなったり、消耗してすぐに行われるのではなく、まず見積書の提出を資材供給元に要請し、提出された見積書の価格、納期等を検討してから発注を行うというプロセスを経ることが多い。上記従来の技術では、ユーザの意思に関わらず資材の消耗が検知されると発注が行われるため、ほとんど使用されていない廃棄寸前の画像形成装置であっても、不必要であるにも関わらず資材の発注が行われてしまう可能性がある。また、発注先が固定されてしまうためユーザは高価な資材を購入してしまう可能性もある。
【0006】
本発明は、資材の発注に自由度を持たせ、多様な発注を可能とするシステムを提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、
画像形成装置の資材を供給可能な一又は複数の資材供給元に設置された受注装置に、通信回線を介して接続される画像形成装置において、
画像形成装置の資材の残量を検知する資材残量検知部と、
前記資材残量検知部の検知結果に基づいて前記資材の残量を判断し、当該資材の残量が予め定められた基準量より少ない場合に当該資材に関する見積もり情報を要求する要求情報を出力する判断処理部と、
前記要求情報を前記一又は複数の資材供給元の受注装置に送信する送信部と、前記要求情報に応じて前記一又は複数の資材供給元の受注装置から返信された見積もり情報を受信する受信部と、
前記受信部により受信された見積もり情報に基づいて、発注すべき資材供給元の受注装置を選択する選択処理部と、
前記選択処理部により選択された資材供給元の受注装置に、前記資材に関する発注情報を送信する発注処理部と、
を備えることを特徴としている。
【0008】
この請求項1に記載の発明によれば、資材の残量が少ないと判断された場合に、資材に関する見積もり情報の要求情報を資材供給元の受注装置に送信し、受注装置から見積もり情報を受信すると、その見積もり情報に基づいて発注すべき受注装置を選択し、発注情報を送信するので、資材の購入価格や納期等の見積もりを確認したうえで発注する受注装置を選択することができ、発注の自由度を向上させることができる。
【0009】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、
前記選択処理部は、複数の資材供給元から返信された各見積もり情報に含まれる価格情報に基づいて、最も安価な価格情報を含む見積もり情報を返信した資材供給元の受注装置を優先的に選択する価格優先選択動作モードを有することを特徴としている。
【0010】
この請求項2に記載の発明によれば、複数の資材供給元の受注装置のうち、最も安価な価格情報を含む見積もり情報を返信した受注装置を優先的に選択するので、最も安価な価格条件で発注を行うことができる。
【0011】
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、
前記選択処理部は、複数の資材供給元から返信された各見積もり情報に含まれる納期情報に基づいて、最も早い納期情報を含む見積もり情報を返信した資材供給元の受注装置を優先的に選択する納期優先選択動作モードを有することを特徴としている。
【0012】
この請求項3に記載の発明によれば、複数の資材供給元の受注装置のうち、最も早い納期情報を含む見積もり情報を返信した受注装置を優先的に選択するので、最も早い納期条件で発注を行うことができる。
【0013】
請求項4に記載の発明は、請求項3又は4に記載の画像形成装置において、
前記選択処理部は、資材供給元を選択する際に、前記資材残量検知部により検知された資材の残量に応じて前記価格優先選択動作モード又は納期優先選択動作モードの何れか一方に選択的に切り換えることが可能に構成されたことを特徴としている。
【0014】
この請求項4に記載の発明によれば、価格優先選択動作モードと納期優先選択動作モードとを選択的に切り換えることができるので、資材の残量に余裕がある場合は価格を優先して発注し、資材の残量に余裕が無い場合は納期を優先して発注することができ、状況に応じて多様な発注を行うことができる。
【0015】
請求項5に記載の発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、
前記判断処理部は、前記見積もり情報の要求情報を送信すべき資材供給元の受注装置を予め指定する指定選択動作モードを有することを特徴としている。
【0016】
この請求項5に記載の発明によれば、予め見積もり情報の要求情報を送信すべき資材供給元の受注装置を指定するので、資材供給元を固定して安定した発注取引を行うことができるとともに割引契約等を交わしてコストの低減化を図ることが可能となる。
【0017】
請求項6に記載の発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、
前記送信部は、ファクシミリ装置であることを特徴としている。
【0018】
この請求項6に記載の発明によれば、見積もり情報の要求情報をファクシミリ送信することができる。
【0019】
請求項7に記載の発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、
前記送信部は、電子メール通信装置であることを特徴としている。
【0020】
この請求項7に記載の発明によれば、見積もり情報の要求情報を電子メールで送信することができる。
【0021】
請求項8に記載の発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、
前記受信部により受信された見積もり情報を印刷出力する出力部を備えることを特徴としている。
【0022】
この請求項8に記載の発明によれば、見積もり情報を印刷出力するので、受信した見積もり情報を印刷物としてユーザに提供することができる。
【0023】
請求項9に記載の発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、
前記受信部により受信された見積もり情報の内容をユーザに通知する通知手段を備え、
前記選択処理部は、ユーザの指示に応じて、発注すべき資材供給元の受注装置を選択することを特徴としている。
【0024】
この請求項9に記載の発明によれば、見積もり情報の内容をユーザに通知し、ユーザの指示に応じて、発注すべき資材供給元の受注装置を選択するので、ユーザの意図に応じた発注を行うことができる。
【0025】
請求項10に記載の発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、
画像形成装置と、前記画像形成装置の資材を供給可能な一又は複数の資材供給元に設置された受注装置と、が通信回線を介して接続される画像形成装置の資材発注システムにおいて、
前記画像形成装置は、
画像形成装置の資材の残量を検知する資材残量検知部と、
前記資材残量検知部の検知結果に基づいて前記資材の残量を判断し、当該資材の残量が予め定められた基準量より少ない場合に当該資材に関する見積もり情報を要求する要求情報を出力する判断処理部と、
前記要求情報を前記一又は複数の資材供給元の受注装置に送信する送信部と、前記要求情報に応じて前記一又は複数の資材供給元の受注装置から返信された見積もり情報を受信する受信部と、
前記受信部により受信された見積もり情報に基づいて、発注すべき資材供給元の受注装置を選択する選択処理部と、
前記選択処理部により選択された資材供給元の受注装置に、前記資材に関する発注情報を送信する発注処理部と、を備え、
前記受注装置は、前記画像形成装置から送信された要求情報に応じて、資材の見積もり情報を前記画像形成装置に送信し、前記画像形成装置から資材の発注情報を受信して受注することを特徴としている。
【0026】
この請求項10に記載の発明によれば、画像形成装置が資材の残量が少ないと判断した場合に、資材に関する見積情報の要求情報を資材供給元の受注装置に送信し、受注装置から見積もり情報を受信すると、その見積もり情報に基づいて発注すべき受注装置を選択し、発注情報を送信するので、資材の購入価格や納期等の見積もりを確認したうえで発注する受注装置を選択することができ、発注の自由度を向上させることができる。
【0027】
請求項11に記載の発明は、請求項10に記載の画像形成装置の資材発注システムにおいて、
前記受注装置は、受信した資材の発注情報に応じて、受注したことを通知する受注通知情報を前記画像形成装置に送信し、
前記画像形成装置において、
前記受信部は、前記受注装置から受注通知情報を受信し、
前記受信部により受信された受注通知情報の内容をユーザに通知する通知手段を備えることを特徴としている。
【0028】
この請求項11に記載の発明によれば、画像形成装置が受注装置から受注通知情報を受信してその内容をユーザに通知するので、受注内容を確認することができる。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、図を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。
まず、構成を説明する。
図1に、本実施の形態における資材発注システム100の全体構成を示す。
図1において、資材発注システム100は、画像形成装置1と、資材供給元Aの受注装置30aと、資材供給元Bの受注装置30bと、が通信回線である通信ネットワークN1、公衆回線網N2を介して相互に情報の送受信が可能なように接続されて構成されている。なお、本実施の形態では、1台の画像形成装置1、2台の受注装置30a、30bが通信ネットワークN1又は公衆回線網N2を介して接続されているとして説明するが、その台数や設置個所は特に限定しない。
【0030】
受注装置30a、30bは、それぞれ資材供給元である資材供給元A、Bに設置され、モデムやネットワークインターフェイスカード等の通信装置を備えている。
【0031】
通信ネットワークN1は、各種通信回線を適用可能であり、LAN(Local Area Network)やWAN(Wide Area Network)、インターネット等の様々な回線形態を適用することが可能である。
【0032】
次に、画像形成装置1について説明する。
図2に、画像形成装置1の機能的構成を示す。
図2において、画像形成装置1は、制御手段であるCPU(Central Processing Unit)11、メモリ12、プログラムメモリ13、操作部14、資材残量検知部15、ネットワーク用インターフェイス(InterFace:以下、I/Fと略称する。)16、FAX用I/F17、出力部18、表示部19から構成され、各部はシステムバス20により接続される。
【0033】
前記制御手段であるCPU11は、プログラムメモリ13に格納されているシステムプログラムや各種制御プログラムを読み出してメモリ12に展開し、当該プログラムに従って各部の動作を集中制御する。また、CPU11は、メモリ12に展開したプログラムに従って各種処理を実行し、その処理結果をメモリ12に格納するとともに表示部19に表示させ、メモリ12に格納した処理結果をプログラムメモリ13の所定の保存先に保存させる。
【0034】
本実施の形態において、CPU11は、プログラムメモリ13に記憶される判断処理プログラム、選択処理プログラム、発注処理プログラムを含む資材発注処理プログラムを読み出して後述する資材発注処理(図4参照)を実行する。図2に示すように、この資材発注処理において、CPU11は、判断処理プログラムとの供働により図4に示すステップS1〜S5の処理を実行する判断処理部11a、選択処理プログラムとの供働により図4に示すステップS7、S8の処理を実行する選択処理部11b、発注処理プログラムとの供働により図4に示すステップS9の処理を実行する発注処理部11cを含んで構成される。
【0035】
CPU11は、資材発注処理において、資材残量検知部15による資材残量の検知結果に基づいて資材の残量が予め設定されている基準量より少ないと判断した場合、その資材に関する見積書を要求すべき資材供給元を選択する選択動作モードとして、要求すべき資材供給元を予め1つ指定しておく「資材供給元指定モード」、見積書を要求する度に、要求すべき複数の資材供給元を選択する「相見積もりモード」のうち、どちらか一方を選択するための選択画面を表示部19に表示させる。
【0036】
「資材供給元指定モード」が操作部14から選択指示された場合、プログラムメモリ13に格納される資材供給元リスト13a(図3参照)に登録されている資材供給元を選択可能に表示部19に表示させる。そして、操作部14から選択指示された一の資材供給元を要求対象とし決定し、資材供給元リスト13aにおいて決定された資材供給元の指定フラグをONに設定して、その資材供給元を要求対象として決定する。次回からの資材発注処理で、資材供給元指定モードが選択された場合は、資材供給元の選択は行わず、指定フラグがONに設定されている資材供給元を要求対象として自動的に決定する。
【0037】
一方、「相見積もりモード」が選択指示された場合、同様に資材供給元リスト13aに登録されている資材供給元を選択可能に表示部19に表示させる。そして、操作部14から選択指示された複数の資材供給元を要求対象とし決定し、資材供給元リスト13aにおいて決定された資材供給元の指定フラグをONに設定する。
【0038】
CPU11は、見積書要求の電子メールを作成すると、資材供給元リスト13aから指定フラグがONに設定されている資材供給元のメールアドレスを読み出し、そのメールアドレスに作成した電子メールを送信するようネットワークI/F16に指示する。この要求に応じて、受注装置30aから返信された見積書の電子メールを受信すると、「相見積もりモード」が選択されている場合は、複数の資材供給元のうち、資材を発注すべき資材供給元を選択する選択動作モードとして、見積書で最も安価な価格を提示した資材供給元を発注すべき資材供給元として優先的に選択する「価格優先モード」、最も早い納期を提示した資材供給元を発注すべき資材供給元として優先的に選択する「納期優先モード」のうち、どちらか一方を選択するための選択画面を表示部19に表示させる。
【0039】
操作部14から動作モードが選択指示されると、受信した各見積書を比較し、資材を発注すべき資材供給元を決定する。ここで、「資材供給元指定モード」が選択されている場合は見積書を返信した資材供給元を発注対象として決定する。
【0040】
「相見積もりモード」が選択されており、「価格優先モード」が選択されている場合は最も安い価格が記述されている見積書の電子メールを返信した資材供給元を発注対象として決定する。一方、「納期優先モード」が設定されている場合は最も早い納期が記述されている見積書の電子メールを返信した資材供給元を発注対象として決定する。
【0041】
CPU11は、発注書の電子メールを作成して、決定された発注すべき資材供給元に送信するようネットワークI/F16に指示して発注を行う。そして、受注装置30aから受注通知の電子メールを受信すると、その内容を表示部19に表示する又は出力部18から印刷出力させる。
【0042】
メモリ12は、RAM(Random Access Memory)等を適用可能であり、CPU11によって実行される各種プログラムやこれらプログラムによって処理されたデータ等を一時的に記憶するワークエリアを形成する。
【0043】
プログラムメモリ13は、磁気的、光学的記録媒体若しくは半導体メモリで構成され、システムプログラム、各種制御プログラム、資材発注処理プログラム、判断処理プログラム、選択処理プログラム、発注処理プログラム等の各種処理プログラム及びこれらプログラムにより処理されたデータ等を記憶する。なお、プログラムは、コンピュータが読み取り可能なプログラムコードにより記述されている。
【0044】
また、プログラムメモリ13は、各資材供給元の情報を登録した資材供給元リスト13aを内部に格納する。資材供給元リスト13aは、図3にそのデータ格納例を示すように、資材供給元の名称、その電話番号、FAX番号、資材供給元の受注装置のメールアドレス、指定フラグを対応付けて記憶している。なお、指定フラグとは、「資材供給元指定モード」が選択されている場合に、各資材供給元が指定されているか否かを示すフラグであり、指定されている場合には「ON」が設定され、指定されていない場合には「OFF」が設定される。また、図3に示した資材供給元リスト13aは、その一例であり、これに限定されるものではない。例えば、住所やIPアドレス、URL等の他の連絡先情報を含めることとしてもよいし、その資材供給元が取り扱っている資材商品の情報や過去に発注した発注履歴を記憶することとしてもよい。
【0045】
操作部14は、カーソルキーや数字キー、各種機能キーを備え、押下されたキーに対応する押下信号をCPU11に出力する。なお、操作部14は、必要に応じてマウス、タッチパネル等のポインティングディバイスや、その他の入力装置を備えることとしてもよい。
【0046】
資材残量検知部15は、資材の消耗度から使用可能な残量を検知し、その検知結果をCPU11に出力する。例えば、インク等の記録材の残量を検知する場合は、予め印刷時のドット数と記録材の消耗度との相関を求めておいて、記録紙に印刷したそのドット数を計測し、そのドット数に応じた記録材の消耗度を算出して残りの使用可能な記録材の残量を推定し検知結果とする。
【0047】
ネットワークI/F16は、送信部、受信部の一つであり、例えば、モデム、ターミナルアダプタ、LANアダプタ等により構成されて電子メールを送受信する電子メール通信装置が適用される。ネットワークI/F16は、本実施の形態では、通信ネットワークN1を介して見積書を要求する電子メールを受注装置30aに送信し、見積書又は受注通知等の電子メールを受信する。
【0048】
FAXI/F17は、送信部、受信部の一つであり、例えばFAXモデム等により構成されるファクシミリ装置が適用される。FAXI/F17は、公衆回線網N2を介して、送信指示されたデジタルデータをファクシミリ送受信用のアナログデータ(FAXデータ)に変換して、CPU11により指定された電話番号の送信先FAXに転送する。また、公衆回線網N2を介して外部の装置からFAXデータを受信すると、デジタルデータに変換してメモリ12に出力する。
【0049】
FAXI/F17は、CPU11からの送信指示されたFAXデータをインターネットFAX用のサーバに送信するとともに、このサーバからFAXデータを受信することにより、インターネットFAX通信を行うことが可能である。なお、FAXI/F17にTCP/IP等の接続プロトコルを実装し、インターネットに直接アクセスしてインターネットFAX通信を行うこととしてもよい。
【0050】
出力部18は、原稿をスキャナランプにより光走査し、CCDによりその反射光を光電変換して画像信号を得るスキャナを備え、CPU11からの印刷指示に従ってスキャナで読み取った画像を印刷出力する。出力部18の印刷方式は、インクジェット方式、電子写真方式であってもよく、その印刷方式は特に限定しない。
【0051】
出力部18は、通知手段の一つであり、CPU11の指示に従って、ネットワークI/F16を介して受注装置30a、30bから送信された見積書や受注通知の電子メールや、FAXI/F17により受信されたFAXデータ(画像データ、テキストデータを含む)を印刷出力する。
【0052】
表示部19は、通知手段の一つであり、LCD(Liquid Crystal Display)等の表示画面を備えて構成される。表示部19は、CPU11からの表示指示に従って、ネットワークI/F16を介して受注装置30a、30bから送信された見積書や受注通知の電子メールを表示する。その他、各種処理結果や資材残量検知部15による検知結果、操作部14からの操作指示等の各種データを表示する。
【0053】
次に、本実施の形態の動作を説明する。
図4は、資材発注システム100において実行される資材発注処理を説明するフローチャートである。受注装置30a、30bは、同様の動作をするので、ここでは受注装置30aの動作を一例として説明する。
【0054】
図4において、まず画像形成装置1のCPU11は、資材残量検知部15から資材残量の検知結果を受けると(ステップS1)、判断処理部11aにおいて、その検知結果に基づいて、資材の残量が予め設定されている基準量より少ないか否かを判別する(ステップS2)。資材の残量が少ないと判別された場合は、見積書を要求すべき資材供給元を選択する選択動作モードとして、「資材供給元指定モード」、「相見積もりモード」のどちらか一方を選択するための選択画面を表示部19に表示させ、所望の選択動作モードを操作部14から選択指示させる(ステップS3)。
【0055】
「資材供給元指定モード」が選択指示された場合は、資材供給元リスト13aから資材供給元名を読み出してリスト表示し、所望の資材供給元を1つ選択させる。そして、資材供給元リスト13aにおいて、選択された資材供給元の指定フラグを「ON」に設定して要求対象の資材供給元を決定する(ステップS4)。
次回の資材発注処理からは、「資材供給元指定モード」が選択された場合、上述したような資材供給元の選択は行わず、指定フラグが「ON」に設定されている資材供給元を要求すべき資材供給元として自動的に決定する。
【0056】
一方、「相見積もりモード」が選択指示された場合は、同様に資材供給元名をリスト表示して所望の資材供給元を複数選択させ、資材供給元リスト13aにおいて、選択された資材供給元の指定フラグを「ON」に設定して要求対象の資材供給元を決定する(ステップS4)。資材供給元を選択させると同時に、その見積書の電子メールを受け付ける受信期限を操作部14から入力させる。そして、操作部14から入力された受信期間をメモリ12に格納する。
【0057】
CPU11は、残量が少ない資材の見積書を要求する電子メールを作成すると、資材供給元リスト13aから指定フラグが「ON」に設定されている資材供給元のメールアドレスを読み出し、そのメールアドレスの資材供給元に作成した電子メールを送信するようネットワークI/F16に指示する(ステップS5)。
なお、見積書を要求する電子メールを作成する前に、残量が少ない資材が有ることを表示部19に表示させる又は出力部18により印刷出力させてユーザに通知し、ユーザから操作部4により見積書を要求する操作指示が得られた場合に、見積書要求の電子メールを作成することとしてもよい。
【0058】
受注装置30aは、画像形成装置1から見積書要求の電子メールを受信すると、その電子メールを表示手段に表示する。そして、ユーザからの操作指示に従って資材の購入価格や納期等の見積もりを記述した見積書の電子メールを作成し、画像形成装置1に送信する(ステップS6)。なお、受注装置30aが、予め設定されている見積もり条件及び書式で自動的にその見積書の電子メールを作成することとしてもよい。
【0059】
CPU11は、受注装置30aからネットワークI/F16を介して見積書の電子メールを受信すると、選択処理部11bにおいて、資材を発注すべき資材供給元を選択する選択動作モードとして、「価格優先モード」、「納期優先モード」のどちらか一方を選択するための選択画面を表示部19に表示させ、操作部14から選択指示させる(ステップS7)。
【0060】
CPU11は、受信した見積書に基づいて、資材を発注する資材供給元を決定する(ステップS8)。ここで、「資材供給元指定モード」が選択されている場合は、見積書の電子メールを送信した資材供給元を、資材を発注すべき資材供給元として決定する。このとき、受信した見積書の電子メールを表示部19に表示してユーザに内容の確認を得たうえで発注先として決定することとしてもよい。
【0061】
一方、「相見積もりモード」が選択されている場合は、メモリ12から受信期限を読み出し、この受信期限に達した又は受信期限内に見積書を要求した全ての資材供給元から見積書の電子メールを受信すると、発注対象の資材供給元の決定に移行することとする。
【0062】
「相見積もりモード」で「価格優先モード」が選択されている場合には、複数の資材供給元から送信された見積書の内容を比較し、最も安価な購入価格が記述されている見積書の電子メールを返信した資材供給元を発注すべき資材供給元として決定する。
【0063】
一方、「相見積もりモード」で「納期優先モード」が選択されている場合には、複数の資材供給元から送信された見積書の内容を比較し、最も早い納期が記述されている見積書の電子メールを返信した資材供給元を、発注すべき資材供給元として決定する(ステップS8)。
【0064】
発注すべき資材供給元を決定すると、CPU11は、発注処理部11cにおいて、資材名、発注数量、価格、納期希望日等を記述した発注書の電子メールを作成する。そして、資材供給元リスト13aから決定された発注対象のメールアドレスを読み出し、読み出したメールアドレスに作成した電子メールを送信するようネットワークI/F16に指示する(ステップS9)。
【0065】
受注装置30aは、画像形成装置1から発注書の電子メールを受信すると、その電子メールを表示手段に表示して発注内容をユーザに通知する。発注内容を確認したユーザから受注の指示を受けると、資材名、受注数量、単価、合計価格、納期予定日等の受注内容を記述した受注通知の電子メールを作成し、画像形成装置1に送信する(ステップS10)。
【0066】
CPU11は、ネットワークI/F16を介して受注通知の電子メールを受信すると、その受注通知の内容を表示部19に表示させて(ステップS11)、ユーザに確認を促し、資材発注処理を終了する。
【0067】
以上のように、資材の残量を検知して残量が少ないと判断した場合には、画像形成装置1は受注装置30aに見積書を要求し、受注装置30aから受信した見積書を比較して発注を行う資材供給元を選択し、選択した資材供給元に発注の電子メールを送信するので、資材の購入価格や納期などの見積もりを確認したうえで発注することができ、発注に自由度をもたせることができる。また、誤って使用していない画像形成装置の資材を購入する等、不要な資材の発注を回避することができる。
【0068】
さらに、「相見積もりモード」で「価格優先モード」が選択されている場合は、複数の見積書を比較して最も安価な価格の見積書を返信した資材供給元を発注対象として決定し、「相見積もりモード」で「納期優先モード」が選択されている場合は、最も早い納期の見積書を返信した資材供給元を発注対象として決定するので、資材の残量に余裕が有るときは価格を優先して、残量に余裕が無いときは納期を優先して発注先を決定する等、状況に応じて多様な発注を行うことができる。
【0069】
また、「相手先特定モード」により発注先の資材供給元を予め指定しておくことができるので、その資材供給元と年間割引契約等を交わすことにより資材コストの低減を図ることが可能となる。また、資材供給元側においても固定した顧客を確保することができる。
【0070】
なお、本実施の形態における記述は、画像形成装置1及び資材発注システム100における好適な一例であって、これに限定されるものではない。
例えば、上述した説明では、見積書や発注書等は電子メールを作成して送受信する通信形態を適用したが、これに限らず、電子メールの添付ファイルとして作成することとしてもよいし、FAXデータを作成し、FAXI/F17を介して送受信することとしてもよい。また、見積書や発注書のFAXデータをFAXI/F17からインターネットFAX用のサーバを経由して送信する又はFAXI/F17にTCP/IPを実装してインターネットに接続する等してインターネットFAXを適用することとしてもよい。
【0071】
また、上述した説明では、受注装置20aから見積書の電子メールを受信すると、見積書の内容を比較検討して発注する資材供給元を決定し、自動的に発注を行うこととしていたが、発注書が所定の記録用紙などに定められており、ユーザが手書きで書かなければいけない場合もあるため、受信した見積書の電子メールを表示部19に表示する又は出力部18から印刷出力して、ユーザに受信した見積書の内容を通知して資材発注処理を終了することとしてもよい。
【0072】
また、「相手先特定モード」により発注する資材供給元が予め指定されている場合には、指定されている資材供給元のメールアドレスや発注の記載要件等を予め設定した発注書式を準備しておき、資材の残量が少ないと判断した時点で、発注書式に従った発注書の電子メールを作成して発注を行うこととしてもよい。これにより、見積書の要求動作を省略でき、発注までの所要時間を短縮することができる。
【0073】
「価格優先モード」と「納期優先モード」のうち、ユーザが所望する方を選択できることとしていたが、CPU11が資材の残量を判断し、その資材の残量に応じて自動的に「価格優先モード」と、「納期優先モード」とを切り換えることとしてもよい。例えば資材の残量が基準量とほぼ同量の場合は、残量に余裕が有ると判断して価格優先モードを選択し、残量が基準量より少ない場合は、残量に余裕が無いと判断して納期優先モードを選択する。
【0074】
また、資材の発注に限らず、廃トナーの回収代金や画像形成装置1を移設した際の移設料金等のサービスに対する見積もりや発注を行うこととしてもよい。
【0075】
さらに、資材の発注をデータベース化して統計し、その統計結果から適切な発注間隔を予め予測して見積もり要求や発注を行うこととしてもよい。
【0076】
その他、本実施の形態における画像形成装置1、資材発注システム100を構成する各構成部分の細部構成及び細部動作に関しても本発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能である。
【0077】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、資材の残量が少ないと判断された場合に、資材に関する見積もり情報の要求情報を資材供給元の受注装置に送信し、受注装置から見積もり情報を受信すると、その見積もり情報に基づいて発注すべき受注装置を選択し、発注情報を送信するので、資材の購入価格や納期等の見積もりを確認したうえで発注する受注装置を選択することができ、発注の自由度を向上させることができる。
【0078】
請求項2に記載の発明によれば、複数の資材供給元の受注装置のうち、最も安価な価格情報を含む見積もり情報を返信した受注装置を優先的に選択するので、最も安価な価格条件で発注を行うことができる。
【0079】
請求項3に記載の発明によれば、複数の資材供給元の受注装置のうち、最も早い納期情報を含む見積もり情報を返信した受注装置を優先的に選択するので、最も早い納期条件で発注を行うことができる。
【0080】
請求項4に記載の発明によれば、価格優先選択動作モードと納期優先選択動作モードとを選択的に切り換えることができるので、資材の残量に余裕がある場合は価格を優先して発注し、資材の残量に余裕が無い場合は納期を優先して発注することができ、状況に応じて多様な発注を行うことができる。
【0081】
請求項5に記載の発明によれば、予め見積もり情報の要求情報を送信すべき資材供給元の受注装置を指定するので、資材供給元を固定して安定した発注取引を行うことができるとともに割引契約等を交わしてコストの低減化を図ることが可能となる。
【0082】
請求項6に記載の発明によれば、見積もり情報の要求情報をファクシミリ送信することができる。
【0083】
請求項7に記載の発明によれば、見積もり情報の要求情報を電子メールで送信することができる。
【0084】
請求項8に記載の発明によれば、見積もり情報を印刷出力するので、受信した見積もり情報を印刷物としてユーザに提供することができる。
【0085】
請求項9に記載の発明によれば、見積もり情報の内容をユーザに通知し、ユーザの指示に応じて、発注すべき資材供給元の受注装置を選択するので、ユーザの意図に応じた発注を行うことができる。
【0086】
請求項10に記載の発明によれば、画像形成装置が資材の残量が少ないと判断した場合に、資材に関する見積情報の要求情報を資材供給元の受注装置に送信し、受注装置から見積もり情報を受信すると、その見積もり情報に基づいて発注すべき受注装置を選択し、発注情報を送信するので、資材の購入価格や納期等の見積もりを確認したうえで発注する受注装置を選択することができ、発注の自由度を向上させることができる。
【0087】
請求項11に記載の発明によれば、画像形成装置が受注装置から受注通知情報を受信してその内容をユーザに通知するので、受注内容を確認することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した実施の形態の資材発注システム100の全体構成を示す概念図である。
【図2】図1の画像形成装置1の機能的構成を示すブロック図である。
【図3】図2のプログラムメモリ13に格納される資材供給元リスト13aのデータ格納例を示す図である。
【図4】資材発注システム100で実行される資材発注処理を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
1 画像形成装置
11 CPU
12 メモリ
13 プログラムメモリ
14 操作部
15 資材残量検知部
16 ネットワークI/F
17 FAXI/F
18 出力部
19 表示部
30a、30b 受注装置
【発明の属する技術分野】
本発明は、ファクシミリ装置、プリンタ、複写機又はこれらの複合機(以下、画像形成装置という。)に係り、特に画像形成装置の資材を発注するシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
画像形成装置は、その運用に伴って徐々に消耗するトナー、インク、記録紙等の消耗品、部材の交換部品(以下、これらを資材という。)を含んで構成されている。
【0003】
画像形成装置の資材は、運用に伴って徐々に消耗するものであるため、一般に予備の資材を準備しておくことが多い。従来、この資材の在庫管理を容易にするために、画像形成装置と管理者側又は資材供給元等の販売者側の情報処理端末とをネットワークを介して接続し、画像形成装置側で資材の消耗の度合いを検知して、管理者側の情報処理端末に自動的に資材の発注を要求する又は販売者側の情報処理装置に直接発注を行う技術が提案されている(例えば、特許文献1)。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−228760号公報(第7−8頁、第1図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、通常、資材の発注は、資材の残量が少なくなったり、消耗してすぐに行われるのではなく、まず見積書の提出を資材供給元に要請し、提出された見積書の価格、納期等を検討してから発注を行うというプロセスを経ることが多い。上記従来の技術では、ユーザの意思に関わらず資材の消耗が検知されると発注が行われるため、ほとんど使用されていない廃棄寸前の画像形成装置であっても、不必要であるにも関わらず資材の発注が行われてしまう可能性がある。また、発注先が固定されてしまうためユーザは高価な資材を購入してしまう可能性もある。
【0006】
本発明は、資材の発注に自由度を持たせ、多様な発注を可能とするシステムを提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、
画像形成装置の資材を供給可能な一又は複数の資材供給元に設置された受注装置に、通信回線を介して接続される画像形成装置において、
画像形成装置の資材の残量を検知する資材残量検知部と、
前記資材残量検知部の検知結果に基づいて前記資材の残量を判断し、当該資材の残量が予め定められた基準量より少ない場合に当該資材に関する見積もり情報を要求する要求情報を出力する判断処理部と、
前記要求情報を前記一又は複数の資材供給元の受注装置に送信する送信部と、前記要求情報に応じて前記一又は複数の資材供給元の受注装置から返信された見積もり情報を受信する受信部と、
前記受信部により受信された見積もり情報に基づいて、発注すべき資材供給元の受注装置を選択する選択処理部と、
前記選択処理部により選択された資材供給元の受注装置に、前記資材に関する発注情報を送信する発注処理部と、
を備えることを特徴としている。
【0008】
この請求項1に記載の発明によれば、資材の残量が少ないと判断された場合に、資材に関する見積もり情報の要求情報を資材供給元の受注装置に送信し、受注装置から見積もり情報を受信すると、その見積もり情報に基づいて発注すべき受注装置を選択し、発注情報を送信するので、資材の購入価格や納期等の見積もりを確認したうえで発注する受注装置を選択することができ、発注の自由度を向上させることができる。
【0009】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、
前記選択処理部は、複数の資材供給元から返信された各見積もり情報に含まれる価格情報に基づいて、最も安価な価格情報を含む見積もり情報を返信した資材供給元の受注装置を優先的に選択する価格優先選択動作モードを有することを特徴としている。
【0010】
この請求項2に記載の発明によれば、複数の資材供給元の受注装置のうち、最も安価な価格情報を含む見積もり情報を返信した受注装置を優先的に選択するので、最も安価な価格条件で発注を行うことができる。
【0011】
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、
前記選択処理部は、複数の資材供給元から返信された各見積もり情報に含まれる納期情報に基づいて、最も早い納期情報を含む見積もり情報を返信した資材供給元の受注装置を優先的に選択する納期優先選択動作モードを有することを特徴としている。
【0012】
この請求項3に記載の発明によれば、複数の資材供給元の受注装置のうち、最も早い納期情報を含む見積もり情報を返信した受注装置を優先的に選択するので、最も早い納期条件で発注を行うことができる。
【0013】
請求項4に記載の発明は、請求項3又は4に記載の画像形成装置において、
前記選択処理部は、資材供給元を選択する際に、前記資材残量検知部により検知された資材の残量に応じて前記価格優先選択動作モード又は納期優先選択動作モードの何れか一方に選択的に切り換えることが可能に構成されたことを特徴としている。
【0014】
この請求項4に記載の発明によれば、価格優先選択動作モードと納期優先選択動作モードとを選択的に切り換えることができるので、資材の残量に余裕がある場合は価格を優先して発注し、資材の残量に余裕が無い場合は納期を優先して発注することができ、状況に応じて多様な発注を行うことができる。
【0015】
請求項5に記載の発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、
前記判断処理部は、前記見積もり情報の要求情報を送信すべき資材供給元の受注装置を予め指定する指定選択動作モードを有することを特徴としている。
【0016】
この請求項5に記載の発明によれば、予め見積もり情報の要求情報を送信すべき資材供給元の受注装置を指定するので、資材供給元を固定して安定した発注取引を行うことができるとともに割引契約等を交わしてコストの低減化を図ることが可能となる。
【0017】
請求項6に記載の発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、
前記送信部は、ファクシミリ装置であることを特徴としている。
【0018】
この請求項6に記載の発明によれば、見積もり情報の要求情報をファクシミリ送信することができる。
【0019】
請求項7に記載の発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、
前記送信部は、電子メール通信装置であることを特徴としている。
【0020】
この請求項7に記載の発明によれば、見積もり情報の要求情報を電子メールで送信することができる。
【0021】
請求項8に記載の発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、
前記受信部により受信された見積もり情報を印刷出力する出力部を備えることを特徴としている。
【0022】
この請求項8に記載の発明によれば、見積もり情報を印刷出力するので、受信した見積もり情報を印刷物としてユーザに提供することができる。
【0023】
請求項9に記載の発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、
前記受信部により受信された見積もり情報の内容をユーザに通知する通知手段を備え、
前記選択処理部は、ユーザの指示に応じて、発注すべき資材供給元の受注装置を選択することを特徴としている。
【0024】
この請求項9に記載の発明によれば、見積もり情報の内容をユーザに通知し、ユーザの指示に応じて、発注すべき資材供給元の受注装置を選択するので、ユーザの意図に応じた発注を行うことができる。
【0025】
請求項10に記載の発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、
画像形成装置と、前記画像形成装置の資材を供給可能な一又は複数の資材供給元に設置された受注装置と、が通信回線を介して接続される画像形成装置の資材発注システムにおいて、
前記画像形成装置は、
画像形成装置の資材の残量を検知する資材残量検知部と、
前記資材残量検知部の検知結果に基づいて前記資材の残量を判断し、当該資材の残量が予め定められた基準量より少ない場合に当該資材に関する見積もり情報を要求する要求情報を出力する判断処理部と、
前記要求情報を前記一又は複数の資材供給元の受注装置に送信する送信部と、前記要求情報に応じて前記一又は複数の資材供給元の受注装置から返信された見積もり情報を受信する受信部と、
前記受信部により受信された見積もり情報に基づいて、発注すべき資材供給元の受注装置を選択する選択処理部と、
前記選択処理部により選択された資材供給元の受注装置に、前記資材に関する発注情報を送信する発注処理部と、を備え、
前記受注装置は、前記画像形成装置から送信された要求情報に応じて、資材の見積もり情報を前記画像形成装置に送信し、前記画像形成装置から資材の発注情報を受信して受注することを特徴としている。
【0026】
この請求項10に記載の発明によれば、画像形成装置が資材の残量が少ないと判断した場合に、資材に関する見積情報の要求情報を資材供給元の受注装置に送信し、受注装置から見積もり情報を受信すると、その見積もり情報に基づいて発注すべき受注装置を選択し、発注情報を送信するので、資材の購入価格や納期等の見積もりを確認したうえで発注する受注装置を選択することができ、発注の自由度を向上させることができる。
【0027】
請求項11に記載の発明は、請求項10に記載の画像形成装置の資材発注システムにおいて、
前記受注装置は、受信した資材の発注情報に応じて、受注したことを通知する受注通知情報を前記画像形成装置に送信し、
前記画像形成装置において、
前記受信部は、前記受注装置から受注通知情報を受信し、
前記受信部により受信された受注通知情報の内容をユーザに通知する通知手段を備えることを特徴としている。
【0028】
この請求項11に記載の発明によれば、画像形成装置が受注装置から受注通知情報を受信してその内容をユーザに通知するので、受注内容を確認することができる。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、図を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。
まず、構成を説明する。
図1に、本実施の形態における資材発注システム100の全体構成を示す。
図1において、資材発注システム100は、画像形成装置1と、資材供給元Aの受注装置30aと、資材供給元Bの受注装置30bと、が通信回線である通信ネットワークN1、公衆回線網N2を介して相互に情報の送受信が可能なように接続されて構成されている。なお、本実施の形態では、1台の画像形成装置1、2台の受注装置30a、30bが通信ネットワークN1又は公衆回線網N2を介して接続されているとして説明するが、その台数や設置個所は特に限定しない。
【0030】
受注装置30a、30bは、それぞれ資材供給元である資材供給元A、Bに設置され、モデムやネットワークインターフェイスカード等の通信装置を備えている。
【0031】
通信ネットワークN1は、各種通信回線を適用可能であり、LAN(Local Area Network)やWAN(Wide Area Network)、インターネット等の様々な回線形態を適用することが可能である。
【0032】
次に、画像形成装置1について説明する。
図2に、画像形成装置1の機能的構成を示す。
図2において、画像形成装置1は、制御手段であるCPU(Central Processing Unit)11、メモリ12、プログラムメモリ13、操作部14、資材残量検知部15、ネットワーク用インターフェイス(InterFace:以下、I/Fと略称する。)16、FAX用I/F17、出力部18、表示部19から構成され、各部はシステムバス20により接続される。
【0033】
前記制御手段であるCPU11は、プログラムメモリ13に格納されているシステムプログラムや各種制御プログラムを読み出してメモリ12に展開し、当該プログラムに従って各部の動作を集中制御する。また、CPU11は、メモリ12に展開したプログラムに従って各種処理を実行し、その処理結果をメモリ12に格納するとともに表示部19に表示させ、メモリ12に格納した処理結果をプログラムメモリ13の所定の保存先に保存させる。
【0034】
本実施の形態において、CPU11は、プログラムメモリ13に記憶される判断処理プログラム、選択処理プログラム、発注処理プログラムを含む資材発注処理プログラムを読み出して後述する資材発注処理(図4参照)を実行する。図2に示すように、この資材発注処理において、CPU11は、判断処理プログラムとの供働により図4に示すステップS1〜S5の処理を実行する判断処理部11a、選択処理プログラムとの供働により図4に示すステップS7、S8の処理を実行する選択処理部11b、発注処理プログラムとの供働により図4に示すステップS9の処理を実行する発注処理部11cを含んで構成される。
【0035】
CPU11は、資材発注処理において、資材残量検知部15による資材残量の検知結果に基づいて資材の残量が予め設定されている基準量より少ないと判断した場合、その資材に関する見積書を要求すべき資材供給元を選択する選択動作モードとして、要求すべき資材供給元を予め1つ指定しておく「資材供給元指定モード」、見積書を要求する度に、要求すべき複数の資材供給元を選択する「相見積もりモード」のうち、どちらか一方を選択するための選択画面を表示部19に表示させる。
【0036】
「資材供給元指定モード」が操作部14から選択指示された場合、プログラムメモリ13に格納される資材供給元リスト13a(図3参照)に登録されている資材供給元を選択可能に表示部19に表示させる。そして、操作部14から選択指示された一の資材供給元を要求対象とし決定し、資材供給元リスト13aにおいて決定された資材供給元の指定フラグをONに設定して、その資材供給元を要求対象として決定する。次回からの資材発注処理で、資材供給元指定モードが選択された場合は、資材供給元の選択は行わず、指定フラグがONに設定されている資材供給元を要求対象として自動的に決定する。
【0037】
一方、「相見積もりモード」が選択指示された場合、同様に資材供給元リスト13aに登録されている資材供給元を選択可能に表示部19に表示させる。そして、操作部14から選択指示された複数の資材供給元を要求対象とし決定し、資材供給元リスト13aにおいて決定された資材供給元の指定フラグをONに設定する。
【0038】
CPU11は、見積書要求の電子メールを作成すると、資材供給元リスト13aから指定フラグがONに設定されている資材供給元のメールアドレスを読み出し、そのメールアドレスに作成した電子メールを送信するようネットワークI/F16に指示する。この要求に応じて、受注装置30aから返信された見積書の電子メールを受信すると、「相見積もりモード」が選択されている場合は、複数の資材供給元のうち、資材を発注すべき資材供給元を選択する選択動作モードとして、見積書で最も安価な価格を提示した資材供給元を発注すべき資材供給元として優先的に選択する「価格優先モード」、最も早い納期を提示した資材供給元を発注すべき資材供給元として優先的に選択する「納期優先モード」のうち、どちらか一方を選択するための選択画面を表示部19に表示させる。
【0039】
操作部14から動作モードが選択指示されると、受信した各見積書を比較し、資材を発注すべき資材供給元を決定する。ここで、「資材供給元指定モード」が選択されている場合は見積書を返信した資材供給元を発注対象として決定する。
【0040】
「相見積もりモード」が選択されており、「価格優先モード」が選択されている場合は最も安い価格が記述されている見積書の電子メールを返信した資材供給元を発注対象として決定する。一方、「納期優先モード」が設定されている場合は最も早い納期が記述されている見積書の電子メールを返信した資材供給元を発注対象として決定する。
【0041】
CPU11は、発注書の電子メールを作成して、決定された発注すべき資材供給元に送信するようネットワークI/F16に指示して発注を行う。そして、受注装置30aから受注通知の電子メールを受信すると、その内容を表示部19に表示する又は出力部18から印刷出力させる。
【0042】
メモリ12は、RAM(Random Access Memory)等を適用可能であり、CPU11によって実行される各種プログラムやこれらプログラムによって処理されたデータ等を一時的に記憶するワークエリアを形成する。
【0043】
プログラムメモリ13は、磁気的、光学的記録媒体若しくは半導体メモリで構成され、システムプログラム、各種制御プログラム、資材発注処理プログラム、判断処理プログラム、選択処理プログラム、発注処理プログラム等の各種処理プログラム及びこれらプログラムにより処理されたデータ等を記憶する。なお、プログラムは、コンピュータが読み取り可能なプログラムコードにより記述されている。
【0044】
また、プログラムメモリ13は、各資材供給元の情報を登録した資材供給元リスト13aを内部に格納する。資材供給元リスト13aは、図3にそのデータ格納例を示すように、資材供給元の名称、その電話番号、FAX番号、資材供給元の受注装置のメールアドレス、指定フラグを対応付けて記憶している。なお、指定フラグとは、「資材供給元指定モード」が選択されている場合に、各資材供給元が指定されているか否かを示すフラグであり、指定されている場合には「ON」が設定され、指定されていない場合には「OFF」が設定される。また、図3に示した資材供給元リスト13aは、その一例であり、これに限定されるものではない。例えば、住所やIPアドレス、URL等の他の連絡先情報を含めることとしてもよいし、その資材供給元が取り扱っている資材商品の情報や過去に発注した発注履歴を記憶することとしてもよい。
【0045】
操作部14は、カーソルキーや数字キー、各種機能キーを備え、押下されたキーに対応する押下信号をCPU11に出力する。なお、操作部14は、必要に応じてマウス、タッチパネル等のポインティングディバイスや、その他の入力装置を備えることとしてもよい。
【0046】
資材残量検知部15は、資材の消耗度から使用可能な残量を検知し、その検知結果をCPU11に出力する。例えば、インク等の記録材の残量を検知する場合は、予め印刷時のドット数と記録材の消耗度との相関を求めておいて、記録紙に印刷したそのドット数を計測し、そのドット数に応じた記録材の消耗度を算出して残りの使用可能な記録材の残量を推定し検知結果とする。
【0047】
ネットワークI/F16は、送信部、受信部の一つであり、例えば、モデム、ターミナルアダプタ、LANアダプタ等により構成されて電子メールを送受信する電子メール通信装置が適用される。ネットワークI/F16は、本実施の形態では、通信ネットワークN1を介して見積書を要求する電子メールを受注装置30aに送信し、見積書又は受注通知等の電子メールを受信する。
【0048】
FAXI/F17は、送信部、受信部の一つであり、例えばFAXモデム等により構成されるファクシミリ装置が適用される。FAXI/F17は、公衆回線網N2を介して、送信指示されたデジタルデータをファクシミリ送受信用のアナログデータ(FAXデータ)に変換して、CPU11により指定された電話番号の送信先FAXに転送する。また、公衆回線網N2を介して外部の装置からFAXデータを受信すると、デジタルデータに変換してメモリ12に出力する。
【0049】
FAXI/F17は、CPU11からの送信指示されたFAXデータをインターネットFAX用のサーバに送信するとともに、このサーバからFAXデータを受信することにより、インターネットFAX通信を行うことが可能である。なお、FAXI/F17にTCP/IP等の接続プロトコルを実装し、インターネットに直接アクセスしてインターネットFAX通信を行うこととしてもよい。
【0050】
出力部18は、原稿をスキャナランプにより光走査し、CCDによりその反射光を光電変換して画像信号を得るスキャナを備え、CPU11からの印刷指示に従ってスキャナで読み取った画像を印刷出力する。出力部18の印刷方式は、インクジェット方式、電子写真方式であってもよく、その印刷方式は特に限定しない。
【0051】
出力部18は、通知手段の一つであり、CPU11の指示に従って、ネットワークI/F16を介して受注装置30a、30bから送信された見積書や受注通知の電子メールや、FAXI/F17により受信されたFAXデータ(画像データ、テキストデータを含む)を印刷出力する。
【0052】
表示部19は、通知手段の一つであり、LCD(Liquid Crystal Display)等の表示画面を備えて構成される。表示部19は、CPU11からの表示指示に従って、ネットワークI/F16を介して受注装置30a、30bから送信された見積書や受注通知の電子メールを表示する。その他、各種処理結果や資材残量検知部15による検知結果、操作部14からの操作指示等の各種データを表示する。
【0053】
次に、本実施の形態の動作を説明する。
図4は、資材発注システム100において実行される資材発注処理を説明するフローチャートである。受注装置30a、30bは、同様の動作をするので、ここでは受注装置30aの動作を一例として説明する。
【0054】
図4において、まず画像形成装置1のCPU11は、資材残量検知部15から資材残量の検知結果を受けると(ステップS1)、判断処理部11aにおいて、その検知結果に基づいて、資材の残量が予め設定されている基準量より少ないか否かを判別する(ステップS2)。資材の残量が少ないと判別された場合は、見積書を要求すべき資材供給元を選択する選択動作モードとして、「資材供給元指定モード」、「相見積もりモード」のどちらか一方を選択するための選択画面を表示部19に表示させ、所望の選択動作モードを操作部14から選択指示させる(ステップS3)。
【0055】
「資材供給元指定モード」が選択指示された場合は、資材供給元リスト13aから資材供給元名を読み出してリスト表示し、所望の資材供給元を1つ選択させる。そして、資材供給元リスト13aにおいて、選択された資材供給元の指定フラグを「ON」に設定して要求対象の資材供給元を決定する(ステップS4)。
次回の資材発注処理からは、「資材供給元指定モード」が選択された場合、上述したような資材供給元の選択は行わず、指定フラグが「ON」に設定されている資材供給元を要求すべき資材供給元として自動的に決定する。
【0056】
一方、「相見積もりモード」が選択指示された場合は、同様に資材供給元名をリスト表示して所望の資材供給元を複数選択させ、資材供給元リスト13aにおいて、選択された資材供給元の指定フラグを「ON」に設定して要求対象の資材供給元を決定する(ステップS4)。資材供給元を選択させると同時に、その見積書の電子メールを受け付ける受信期限を操作部14から入力させる。そして、操作部14から入力された受信期間をメモリ12に格納する。
【0057】
CPU11は、残量が少ない資材の見積書を要求する電子メールを作成すると、資材供給元リスト13aから指定フラグが「ON」に設定されている資材供給元のメールアドレスを読み出し、そのメールアドレスの資材供給元に作成した電子メールを送信するようネットワークI/F16に指示する(ステップS5)。
なお、見積書を要求する電子メールを作成する前に、残量が少ない資材が有ることを表示部19に表示させる又は出力部18により印刷出力させてユーザに通知し、ユーザから操作部4により見積書を要求する操作指示が得られた場合に、見積書要求の電子メールを作成することとしてもよい。
【0058】
受注装置30aは、画像形成装置1から見積書要求の電子メールを受信すると、その電子メールを表示手段に表示する。そして、ユーザからの操作指示に従って資材の購入価格や納期等の見積もりを記述した見積書の電子メールを作成し、画像形成装置1に送信する(ステップS6)。なお、受注装置30aが、予め設定されている見積もり条件及び書式で自動的にその見積書の電子メールを作成することとしてもよい。
【0059】
CPU11は、受注装置30aからネットワークI/F16を介して見積書の電子メールを受信すると、選択処理部11bにおいて、資材を発注すべき資材供給元を選択する選択動作モードとして、「価格優先モード」、「納期優先モード」のどちらか一方を選択するための選択画面を表示部19に表示させ、操作部14から選択指示させる(ステップS7)。
【0060】
CPU11は、受信した見積書に基づいて、資材を発注する資材供給元を決定する(ステップS8)。ここで、「資材供給元指定モード」が選択されている場合は、見積書の電子メールを送信した資材供給元を、資材を発注すべき資材供給元として決定する。このとき、受信した見積書の電子メールを表示部19に表示してユーザに内容の確認を得たうえで発注先として決定することとしてもよい。
【0061】
一方、「相見積もりモード」が選択されている場合は、メモリ12から受信期限を読み出し、この受信期限に達した又は受信期限内に見積書を要求した全ての資材供給元から見積書の電子メールを受信すると、発注対象の資材供給元の決定に移行することとする。
【0062】
「相見積もりモード」で「価格優先モード」が選択されている場合には、複数の資材供給元から送信された見積書の内容を比較し、最も安価な購入価格が記述されている見積書の電子メールを返信した資材供給元を発注すべき資材供給元として決定する。
【0063】
一方、「相見積もりモード」で「納期優先モード」が選択されている場合には、複数の資材供給元から送信された見積書の内容を比較し、最も早い納期が記述されている見積書の電子メールを返信した資材供給元を、発注すべき資材供給元として決定する(ステップS8)。
【0064】
発注すべき資材供給元を決定すると、CPU11は、発注処理部11cにおいて、資材名、発注数量、価格、納期希望日等を記述した発注書の電子メールを作成する。そして、資材供給元リスト13aから決定された発注対象のメールアドレスを読み出し、読み出したメールアドレスに作成した電子メールを送信するようネットワークI/F16に指示する(ステップS9)。
【0065】
受注装置30aは、画像形成装置1から発注書の電子メールを受信すると、その電子メールを表示手段に表示して発注内容をユーザに通知する。発注内容を確認したユーザから受注の指示を受けると、資材名、受注数量、単価、合計価格、納期予定日等の受注内容を記述した受注通知の電子メールを作成し、画像形成装置1に送信する(ステップS10)。
【0066】
CPU11は、ネットワークI/F16を介して受注通知の電子メールを受信すると、その受注通知の内容を表示部19に表示させて(ステップS11)、ユーザに確認を促し、資材発注処理を終了する。
【0067】
以上のように、資材の残量を検知して残量が少ないと判断した場合には、画像形成装置1は受注装置30aに見積書を要求し、受注装置30aから受信した見積書を比較して発注を行う資材供給元を選択し、選択した資材供給元に発注の電子メールを送信するので、資材の購入価格や納期などの見積もりを確認したうえで発注することができ、発注に自由度をもたせることができる。また、誤って使用していない画像形成装置の資材を購入する等、不要な資材の発注を回避することができる。
【0068】
さらに、「相見積もりモード」で「価格優先モード」が選択されている場合は、複数の見積書を比較して最も安価な価格の見積書を返信した資材供給元を発注対象として決定し、「相見積もりモード」で「納期優先モード」が選択されている場合は、最も早い納期の見積書を返信した資材供給元を発注対象として決定するので、資材の残量に余裕が有るときは価格を優先して、残量に余裕が無いときは納期を優先して発注先を決定する等、状況に応じて多様な発注を行うことができる。
【0069】
また、「相手先特定モード」により発注先の資材供給元を予め指定しておくことができるので、その資材供給元と年間割引契約等を交わすことにより資材コストの低減を図ることが可能となる。また、資材供給元側においても固定した顧客を確保することができる。
【0070】
なお、本実施の形態における記述は、画像形成装置1及び資材発注システム100における好適な一例であって、これに限定されるものではない。
例えば、上述した説明では、見積書や発注書等は電子メールを作成して送受信する通信形態を適用したが、これに限らず、電子メールの添付ファイルとして作成することとしてもよいし、FAXデータを作成し、FAXI/F17を介して送受信することとしてもよい。また、見積書や発注書のFAXデータをFAXI/F17からインターネットFAX用のサーバを経由して送信する又はFAXI/F17にTCP/IPを実装してインターネットに接続する等してインターネットFAXを適用することとしてもよい。
【0071】
また、上述した説明では、受注装置20aから見積書の電子メールを受信すると、見積書の内容を比較検討して発注する資材供給元を決定し、自動的に発注を行うこととしていたが、発注書が所定の記録用紙などに定められており、ユーザが手書きで書かなければいけない場合もあるため、受信した見積書の電子メールを表示部19に表示する又は出力部18から印刷出力して、ユーザに受信した見積書の内容を通知して資材発注処理を終了することとしてもよい。
【0072】
また、「相手先特定モード」により発注する資材供給元が予め指定されている場合には、指定されている資材供給元のメールアドレスや発注の記載要件等を予め設定した発注書式を準備しておき、資材の残量が少ないと判断した時点で、発注書式に従った発注書の電子メールを作成して発注を行うこととしてもよい。これにより、見積書の要求動作を省略でき、発注までの所要時間を短縮することができる。
【0073】
「価格優先モード」と「納期優先モード」のうち、ユーザが所望する方を選択できることとしていたが、CPU11が資材の残量を判断し、その資材の残量に応じて自動的に「価格優先モード」と、「納期優先モード」とを切り換えることとしてもよい。例えば資材の残量が基準量とほぼ同量の場合は、残量に余裕が有ると判断して価格優先モードを選択し、残量が基準量より少ない場合は、残量に余裕が無いと判断して納期優先モードを選択する。
【0074】
また、資材の発注に限らず、廃トナーの回収代金や画像形成装置1を移設した際の移設料金等のサービスに対する見積もりや発注を行うこととしてもよい。
【0075】
さらに、資材の発注をデータベース化して統計し、その統計結果から適切な発注間隔を予め予測して見積もり要求や発注を行うこととしてもよい。
【0076】
その他、本実施の形態における画像形成装置1、資材発注システム100を構成する各構成部分の細部構成及び細部動作に関しても本発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能である。
【0077】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、資材の残量が少ないと判断された場合に、資材に関する見積もり情報の要求情報を資材供給元の受注装置に送信し、受注装置から見積もり情報を受信すると、その見積もり情報に基づいて発注すべき受注装置を選択し、発注情報を送信するので、資材の購入価格や納期等の見積もりを確認したうえで発注する受注装置を選択することができ、発注の自由度を向上させることができる。
【0078】
請求項2に記載の発明によれば、複数の資材供給元の受注装置のうち、最も安価な価格情報を含む見積もり情報を返信した受注装置を優先的に選択するので、最も安価な価格条件で発注を行うことができる。
【0079】
請求項3に記載の発明によれば、複数の資材供給元の受注装置のうち、最も早い納期情報を含む見積もり情報を返信した受注装置を優先的に選択するので、最も早い納期条件で発注を行うことができる。
【0080】
請求項4に記載の発明によれば、価格優先選択動作モードと納期優先選択動作モードとを選択的に切り換えることができるので、資材の残量に余裕がある場合は価格を優先して発注し、資材の残量に余裕が無い場合は納期を優先して発注することができ、状況に応じて多様な発注を行うことができる。
【0081】
請求項5に記載の発明によれば、予め見積もり情報の要求情報を送信すべき資材供給元の受注装置を指定するので、資材供給元を固定して安定した発注取引を行うことができるとともに割引契約等を交わしてコストの低減化を図ることが可能となる。
【0082】
請求項6に記載の発明によれば、見積もり情報の要求情報をファクシミリ送信することができる。
【0083】
請求項7に記載の発明によれば、見積もり情報の要求情報を電子メールで送信することができる。
【0084】
請求項8に記載の発明によれば、見積もり情報を印刷出力するので、受信した見積もり情報を印刷物としてユーザに提供することができる。
【0085】
請求項9に記載の発明によれば、見積もり情報の内容をユーザに通知し、ユーザの指示に応じて、発注すべき資材供給元の受注装置を選択するので、ユーザの意図に応じた発注を行うことができる。
【0086】
請求項10に記載の発明によれば、画像形成装置が資材の残量が少ないと判断した場合に、資材に関する見積情報の要求情報を資材供給元の受注装置に送信し、受注装置から見積もり情報を受信すると、その見積もり情報に基づいて発注すべき受注装置を選択し、発注情報を送信するので、資材の購入価格や納期等の見積もりを確認したうえで発注する受注装置を選択することができ、発注の自由度を向上させることができる。
【0087】
請求項11に記載の発明によれば、画像形成装置が受注装置から受注通知情報を受信してその内容をユーザに通知するので、受注内容を確認することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した実施の形態の資材発注システム100の全体構成を示す概念図である。
【図2】図1の画像形成装置1の機能的構成を示すブロック図である。
【図3】図2のプログラムメモリ13に格納される資材供給元リスト13aのデータ格納例を示す図である。
【図4】資材発注システム100で実行される資材発注処理を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
1 画像形成装置
11 CPU
12 メモリ
13 プログラムメモリ
14 操作部
15 資材残量検知部
16 ネットワークI/F
17 FAXI/F
18 出力部
19 表示部
30a、30b 受注装置
Claims (11)
- 画像形成装置の資材を供給可能な一又は複数の資材供給元に設置された受注装置に、通信回線を介して接続される画像形成装置において、
画像形成装置の資材の残量を検知する資材残量検知部と、
前記資材残量検知部の検知結果に基づいて前記資材の残量を判断し、当該資材の残量が予め定められた基準量より少ない場合に当該資材に関する見積もり情報を要求する要求情報を出力する判断処理部と、
前記要求情報を前記一又は複数の資材供給元の受注装置に送信する送信部と、前記要求情報に応じて前記一又は複数の資材供給元の受注装置から返信された見積もり情報を受信する受信部と、
前記受信部により受信された見積もり情報に基づいて、発注すべき資材供給元の受注装置を選択する選択処理部と、
前記選択処理部により選択された資材供給元の受注装置に、前記資材に関する発注情報を送信する発注処理部と、
を備えることを特徴とする画像形成装置。 - 前記選択処理部は、複数の資材供給元から返信された各見積もり情報に含まれる価格情報に基づいて、最も安価な価格情報を含む見積もり情報を返信した資材供給元の受注装置を優先的に選択する価格優先選択動作モードを有することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記選択処理部は、複数の資材供給元から返信された各見積もり情報に含まれる納期情報に基づいて、最も早い納期情報を含む見積もり情報を返信した資材供給元の受注装置を優先的に選択する納期優先選択動作モードを有することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記選択処理部は、資材供給元を選択する際に、前記資材残量検知部により検知された資材の残量に応じて前記価格優先選択動作モード又は納期優先選択動作モードの何れか一方に選択的に切り換えることが可能に構成されたことを特徴とする請求項3又は4に記載の画像形成装置。
- 前記判断処理部は、前記見積もり情報の要求情報を送信すべき資材供給元の受注装置を予め指定する指定選択動作モードを有することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記送信部は、ファクシミリ装置であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記送信部は、電子メール通信装置であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記受信部により受信された見積もり情報を印刷出力する出力部を備えることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記受信部により受信された見積もり情報の内容をユーザに通知する通知手段を備え、
前記選択処理部は、ユーザの指示に応じて、発注すべき資材供給元の受注装置を選択することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 画像形成装置と、前記画像形成装置の資材を供給可能な一又は複数の資材供給元に設置された受注装置と、が通信回線を介して接続される画像形成装置の資材発注システムにおいて、
前記画像形成装置は、
画像形成装置の資材の残量を検知する資材残量検知部と、
前記資材残量検知部の検知結果に基づいて前記資材の残量を判断し、当該資材の残量が予め定められた基準量より少ない場合に当該資材に関する見積もり情報を要求する要求情報を出力する判断処理部と、
前記要求情報を前記一又は複数の資材供給元の受注装置に送信する送信部と、前記要求情報に応じて前記一又は複数の資材供給元の受注装置から返信された見積もり情報を受信する受信部と、
前記受信部により受信された見積もり情報に基づいて、発注すべき資材供給元の受注装置を選択する選択処理部と、
前記選択処理部により選択された資材供給元の受注装置に、前記資材に関する発注情報を送信する発注処理部と、を備え、
前記受注装置は、前記画像形成装置から送信された要求情報に応じて、資材の見積もり情報を前記画像形成装置に送信し、前記画像形成装置から資材の発注情報を受信して受注することを特徴とする画像形成装置の資材発注システム。 - 前記受注装置は、受信した資材の発注情報に応じて、受注したことを通知する受注通知情報を前記画像形成装置に送信し、
前記画像形成装置において、
前記受信部は、前記受注装置から受注通知情報を受信し、
前記受信部により受信された受注通知情報の内容をユーザに通知する通知手段を備えることを特徴とする請求項10に記載の画像形成装置の資材発注システム。
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JP2002308824A JP2004145570A (ja) | 2002-10-23 | 2002-10-23 | 画像形成装置及び画像形成装置の資材発注システム |
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JP (1) | JP2004145570A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2015174368A (ja) * | 2014-03-17 | 2015-10-05 | 富士ゼロックス株式会社 | 画像形成装置及びプログラム |
-
2002
- 2002-10-23 JP JP2002308824A patent/JP2004145570A/ja active Pending
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