JP2004143855A - 管下掘削装置の制御装置およびモニタ装置 - Google Patents

管下掘削装置の制御装置およびモニタ装置 Download PDF

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JP2004143855A JP2002311553A JP2002311553A JP2004143855A JP 2004143855 A JP2004143855 A JP 2004143855A JP 2002311553 A JP2002311553 A JP 2002311553A JP 2002311553 A JP2002311553 A JP 2002311553A JP 2004143855 A JP2004143855 A JP 2004143855A
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Toshimasa Kanda
勘田 俊正
Kenzo Kimoto
木元 健蔵
Mitsunori Matsuda
松田 光範
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Abstract

【課題】管下掘削装置の誤操作、誤作動を防止することにより、装置破損等の発生を防ぎ、作業効率を向上させる。
【解決手段】旋回ロックスイッチ81が上部旋回体の旋回ロック位置にあり、設置・作業切換えスイッチ82が作業位置にあり、管下掘削装置の本体フレームが既設管に固定されていることを検知する圧力センサ89がクランプ圧OKの位置にあり、かつカッタ閉じ近接スイッチ87により回転カッタが閉じ位置にあることが検知されたときに、カッタモータ回転切換えスイッチ86の操作を有効にする。
【選択図】     図13

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、地上に配される建設機械によって操作され、地表近くの地中に埋設された既設管の下方の土を掘削する管下掘削装置の制御装置およびモニタ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、天然ガスや石油等を輸送するのに、地表近く(例えば1m程度の深さ)の地中にパイプラインを埋設することが行われている。このパイプラインは、管肌の損傷・腐食防止や、寒冷地での輸送流体の凍結防止のために、管の外周面に合成テープが巻き付けられた状態で埋設されている。
【0003】
ところで、この種パイプラインは、長年使用していると、外周面に巻き付けられたテープが損傷することにより管肌に損傷・腐食が生じる場合がある。このように管肌が損傷すると、流体輸送そのものに支障を来たすだけでなく、その輸送流体の漏れによって思わぬ事故が発生する危険性がある。このため、埋設後所定期間が経過したパイプラインは、その周囲の土を掘り返して地表面に露出させ、外周面に巻き付けられているテープを交換したり、あるいは腐食した管を新品の管と交換したりする補修作業が必要となってくる。
【0004】
このパイプラインの補修のための既設管周りの土を掘削する従来装置として、特許文献1および特許文献2に開示されるものがある。
【0005】
【特許文献1】
米国特許第5,601,383号明細書
【特許文献2】
米国特許第6,154,988号明細書
【0006】
これら各特許文献に開示された管下掘削装置においては、当該管下掘削装置自身に駆動源および操縦装置を備え、オペレータがその管下掘削装置に搭乗・操作して掘削作業を行うように構成されているために、装置の全体重量が重くならざるを得ず、しかも既設管を跨ぐようにその装置を配置するか、あるいは既設管上に装置を載置する必要があることから、既設管に損傷を与える可能性が極めて高いといった問題点がある。
【0007】
このような問題点を解消するために、本出願人は、油圧ショベルに搭載された油圧源および操縦装置によって操作され、かつ既設管を把持するとともに、所謂尺取運動によってその既設管に沿って移動するように構成された管下掘削装置を、先願発明として既に提案している(特願2001−367269号)。この先願発明は、より具体的には、本体フレームと、この本体フレームに対し相対移動可能なカッタ支持フレームとを設け、本体フレームを既設管に固定した状態でカッタ支持フレームを推進させて掘削を行い、1ストローク分の推進が終わると、今度はカッタ支持フレームを既設管に固定した状態で本体フレームを推進させる(引き寄せる)ように構成されたものである。この先願発明によれば、装置重量の軽量化を図ることができ、既設管の外表面に傷を付けることなく管下掘削を効率的に行うことができるという利点がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記先願発明に記載された管下掘削装置においては、地上に設置された油圧ショベルとの間を油圧ホース等で繋がれていることから、この管下掘削装置による掘削作業中に油圧ショベルが不用意な旋回動作を行った場合には、両者を繋いでいる油圧ホース等に思わぬ張力が加わり、場合によっては切断する恐れがある。
【0009】
また、前記先願発明においては、1)管下掘削装置の既設管上への設置、2)管下掘削装置の本体フレームの既設管への固定、3)一対の回転カッタの掘削作業位置への閉作動、4)回転カッタの回転動作といった一連の操作手続を経て掘削作業が実施される必要があり、これらの操作手続が順序良く行われない場合に、誤作動による装置破損等の思わぬ事態が発生する恐れがあり、また作業効率が損なわれるという問題点がある。このため、このような事態の発生を未然に防ぐシステムの提供が望まれている。さらに、この管下掘削装置の操作は、その掘削作業位置から少し離れた油圧ショベルの運転室内のオペレータにより行われることから、オペレータは掘削作業中の各機器の動作状態を運転室に居ながらにして明確に把握できるようにするシステムの提供も望まれている。
【0010】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、管下掘削装置の誤操作、誤作動を防止することにより、装置破損等の発生を防ぎ、作業効率を向上させることのできる管下掘削装置の制御装置を提供し、併せて運転室にいるオペレータが管下掘削装置の動作状態を明確に把握することのできる管下掘削装置のモニタ装置を提供することを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段および作用・効果】
前記目的を達成するために、第1発明による管下掘削装置の制御装置は、
地上に配される建設機械によって操作され、地表近くの地中に埋設された既設管の下方の土を掘削する管下掘削装置の制御装置であって、
(a)前記建設機械の上部旋回体が旋回ロック状態にあることを検知する旋回ロック検知手段、
(b)当該管下掘削装置が前記既設管上に設置されて掘削作業が開始できる作業モードにあることを検知する作業モード検知手段および
(c)前記旋回ロック検知手段および作業モード検知手段からの各出力に基づき、前記上部旋回体が旋回ロック状態にあり、かつ前記管下掘削装置が作業モードにあるときに、前記管下掘削装置に付設の回転カッタが回転可能となるようにその回転カッタを制御する回転カッタ制御手段
を備えることを特徴とするものである。
【0012】
本発明においては、旋回ロック検知手段により建設機械の上部旋回体が旋回ロック状態にあることが検知され、かつ作業モード検知手段により管下掘削装置が作業モードにあることが検知されたときに、回転カッタ制御手段により回転カッタが回転可能となるように制御される。こうして、管下掘削装置による掘削作業中に上部旋回体が旋回動作を行って、この上部旋回体と管下掘削装置とを繋いでいる油圧ホース等が不用な張力を受けることがなく、また、管下掘削装置が作業モードに入る前に回転カッタが回転するという誤操作、誤作動を防止することができる。この結果、装置破損等の発生を防ぐとともに、掘削作業を効率的に行うことができる。
【0013】
また、第2発明による管下掘削装置の制御装置は、
地上に配される建設機械によって操作され、地表近くの地中に埋設された既設管の下方の土を掘削する管下掘削装置の制御装置であって、
(a)前記建設機械の上部旋回体が旋回ロック状態にあることを検知する旋回ロック検知手段、
(b)当該管下掘削装置が前記既設管上に設置されて掘削作業が開始できる作業モードにあることを検知する作業モード検知手段、
(c)前記管下掘削装置の本体フレームが前記既設管に固定されたことを検知する固定状態検知手段、
(d)前記管下掘削装置に付設の一対の回転カッタが前記既設管の下方で互いに近接する閉じ位置に作動されたことを検知する閉作動検知手段および
(e)前記旋回ロック検知手段、作業モード検知手段、閉作動検知手段および固定状態検知手段からの各出力に基づき、前記上部旋回体が旋回ロック状態にあり、前記管下掘削装置が作業モードにあり、前記本体フレームが固定状態にあり、かつ前記回転カッタが閉じ位置にあるときに、前記回転カッタが回転可能となるようにその回転カッタを制御する回転カッタ制御手段
を備えることを特徴とするものである。
【0014】
本発明においては、旋回ロック検知手段により建設機械の上部旋回体が旋回ロック状態にあることが検知され、作業モード検知手段により管下掘削装置が作業モードにあることが検知され、固定状態検知手段により本体フレームが既設管に固定されたことが検知され、かつ閉作動検知手段により回転カッタが閉じ位置にあることが検知されたときに、回転カッタ制御手段により回転カッタが回転可能となるように制御される。こうして、前記第1発明における判定条件に加えて、固定状態検知手段および閉作動検知手段による判定がなされるので、より確実に装置の誤操作、誤作動を防止することができて、装置破損等の発生を防ぐことができるとともに、掘削作業をより効率的に行うことができる。
【0015】
次に、第3発明による管下掘削装置のモニタ装置は、
地上に配される建設機械によって操作され、地表近くの地中に埋設された既設管の下方の土を掘削する管下掘削装置のモニタ装置であって、
(a)前記建設機械の上部旋回体が旋回ロック状態にあることを検知する旋回ロック検知手段、
(b)当該管下掘削装置が前記既設管上に設置されて掘削作業が開始できる作業モードにあることを検知する作業モード検知手段および
(c)前記旋回ロック検知手段および作業モード検知手段からの各出力に基づき、前記上部旋回体が旋回ロック状態にあるか否かおよび、前記管下掘削装置が作業モードにあるか否かを表示する表示手段
を備えることを特徴とするものである。
【0016】
本発明においては、旋回ロック検知手段により建設機械の上部旋回体が旋回ロック状態にあるか否かが検知され、また作業モード検知手段により管下掘削装置が作業モードにあるか否かが検知され、これら検知結果が表示手段に表示される。こうして、オペレータが管下掘削装置と離れた地上の建設機械の運転室内でその管下掘削装置の操作をしていても、掘削作業中の管下掘削装置の各機器の動作状態を容易にかつ明確に把握することができ、掘削作業の作業効率を向上させることができ、また機械トラブルが発生した場合にも迅速に対応することができる。
【0017】
また、第4発明による管下掘削装置のモニタ装置は、
地上に配される建設機械によって操作され、地表近くの地中に埋設された既設管の下方の土を掘削する管下掘削装置のモニタ装置であって、
(a)前記建設機械の上部旋回体が旋回ロック状態にあることを検知する旋回ロック検知手段、
(b)当該管下掘削装置が前記既設管上に設置されて掘削作業が開始できる作業モードにあることを検知する作業モード検知手段、
(c)前記管下掘削装置の本体フレームが前記既設管に固定されたことを検知する固定状態検知手段、
(d)前記管下掘削装置に付設の一対の回転カッタが前記既設管の下方で互いに近接する閉じ位置に作動されたことを検知する閉作動検知手段および
(e)前記旋回ロック検知手段、作業モード検知手段、閉作動検知手段および固定状態検知手段からの各出力に基づき、前記上部旋回体が旋回ロック状態にあるか否か、前記管下掘削装置が作業モードにあるか否か、前記本体フレームが固定状態にあるか否かおよび、前記回転カッタが閉じ位置にあるか否かを表示する表示手段
を備えることを特徴とするものである。
【0018】
本発明においては、前記第3発明に加えて、固定状態検知手段により本体フレームが既設管に固定されたか否かが検知され、また閉作動検知手段により回転カッタが閉じ位置にあるか否かが検知され、これら検知結果が表示手段に表示される。こうして、第3発明に対して更に表示項目が多くなるので、掘削作業中の各機器の動作状態をより詳細にオペレータに報知することができ、掘削作業の作業効率をより向上させることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
次に、本発明による管下掘削装置の制御装置およびモニタ装置の具体的な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
【0020】
図1には、本発明の一実施形態に係る管下掘削装置を作業前または取り外し後の状態で表す背面図が示され、図2には、同管下掘削装置を作業状態で表す背面図が示されている。また、図3(a)には図1の側面図が、図3(b)には図2の側面図がそれぞれ示されている。
【0021】
本実施形態において、既設管(埋設管)1は、その外周面にテープが巻き付けられた状態で、地表2から1m程度の深さの位置に埋設されている。この既設管1の補修作業を実行するに際しては、主要機械として油圧ショベル3が用いられ、この油圧ショベル3を含む各重機等が既設管1に平行に進行していくようにされている。また、基本的にその進行方向に向かって既設管1の右方は重機および資材運搬車両等の進行スペースとされ、左方は掘削された土の盛土スペースとされている。ここで、掘削土(盛土)は、既設管1の上方の土(表土)とその下層土とに分離するために、前記盛土スペースのうち進行方向に向かって左側が表土スペース、右側が下層土スペースとされている。また、その補修工程は主として次の9工程からなっている。
(1)第1工程:表土剥ぎ
(2)第2工程:右側側溝掘削
(3)第3工程:左側側溝掘削
(4)第4工程:管下掘削
(5)第5工程:テープ除去、管肌洗浄
(6)第6工程:再テーピング
(7)第7工程:下層土埋め戻し
(8)第8工程:管下土締め固め
(9)第9工程:表土埋め戻し
【0022】
本実施形態において用いられる管下掘削装置4は、前記第1工程(表土剥ぎ)、第2工程(右側側溝掘削)および第3工程(左側側溝掘削)における各作業が終了した後に、前記第4工程(管下掘削)において用いられる。
【0023】
この管下掘削工程においては、前記第3工程における左側側溝掘削が完了した後方部位において、左右の各側溝5,6の下部を既設管1の下方で相互に連結するように掘削するものである。この管下掘削は、通常タイプの油圧ショベル3を、既設管1の右方に設けられた重機等の進行スペースにその履帯が既設管1と略平行になるように設置し、上部旋回体を進行方向に対して左旋回方向に略90°旋回させた状態にし、この油圧ショベル3のアーム3aの先端に取り付けたフック7にてワイヤロープ8を介して管下掘削装置4を吊り下げ、後述するカッタドラム61,62を開いた状態で既設管1上にその管下掘削装置4が載置されてその作業を行うように構成されている。なお、ワイヤロープ8の下端部は後述する各ローラフレーム42,43に取着される。
【0024】
前記管下掘削装置4は、後述するように自走機能を有しており、その作業時にワイヤロープ(命綱)9によって油圧ショベル3の作業機の所要部に結合されるとともに、油圧ショベル3側から多数本の油圧ホース10を介して油圧動力が供給されるように構成されている。
【0025】
次に、前記管下掘削装置4の詳細構造について説明する。図4には本実施形態の管下掘削装置の平面図が、図5には側面図が、図6には正面図がそれぞれ示されている。また、図7には図5のZ矢視図が、図8には図5のA−A断面図が、図9には図5のB−B断面図が、図10には図5のC−C断面図が、図11には図9のD−D断面図がそれぞれ示されている。
【0026】
図示のように、本実施形態の管下掘削装置4は、既設管1上に載置される本体フレーム11と、この本体フレーム11に支持され、下端部に後述するカッタドラム61,62を有するカッタ支持フレーム(以下、「ミドルサドル」と称する。)12とを備えて構成されている。
【0027】
前記本体フレーム11は、進行方向の前端部に配され、既設管1を跨ぐ門型形状のフロントサドル13と、このフロントサドル13の後方に配され、やはり既設管1を跨ぐ門型形状のリヤサドル14と、これらフロントサドル13およびリヤサドル14の各左右上端部同士を連結するように前後方向に延設されるI型断面の左レール15および右レール16とを備えて構成されている。
【0028】
前記フロントサドル13は、図7に示されているように、フロントサドル本体17と、このフロントサドル本体17に対し中間部をピン18,19にて支持されて回動される略くの字状の左クランプレバー20および右クランプレバー21を備えている。そして、各クランプレバー20,21の下端部にはピン22,23によってフート(第1の把持部)24,25が回動可能に取り付けられ、また各クランプレバー20,21の上端部間は開閉用油圧シリンダ(フロントクランプシリンダ)26にて連結され、このフロントクランプシリンダ26の伸縮により各フート24,25が既設管1に対して接離できるようにされている。また、前記フロントサドル本体17は、下面側の内面が既設管1の曲率と略同曲率の円弧面に形成され、その中央部下面には既設管1の頂面に接当する接当片27が取着されて構成されている。こうして、フロントクランプシリンダ26を収縮状態にしてフロントサドル本体17を既設管1上に載置すると、接当片27が既設管1の頂面に接当されることによりそのフロントサドル本体17が既設管1に対して位置決めされる。この状態でフロントクランプシリンダ26を伸長させると、各クランプレバー20,21がピン18,19周りに回動されてそれらクランプレバー20,21先端のフート24,25が既設管1の両側面に押し付けられ、既設管1に対してフロントサドル13が位置決めされることになる。
【0029】
一方、リヤサドル14は、図10に示されているように、リヤサドル本体28と、このリヤサドル本体28の下端部に中間部をピン29,30にて支持されて回動される略三角形形状の左クランプレバー31および右クランプレバー32を備えている。そして、各クランプレバー31,32の内端部にはピン33,34によってフート(第1の把持部)35,36が回動可能に取り付けられ、また各クランプレバー31,32の外端部とリヤサドル本体28上部との間は開閉用油圧シリンダ(リヤクランプシリンダ)37,38にて連結され、これらリヤクランプシリンダ37,38の伸縮により各フート35,36が既設管1に対して接離できるようにされている。また、前記リヤサドル本体28は、下面側の内面が既設管1の外面に近接する形状に形成され、その左右の下面には既設管1の上面に接当する接当片39,40がそれぞれ取着されて構成されている。こうして、各リヤクランプシリンダ37,38を収縮状態にしてリヤサドル本体28を既設管1上に載置すると、接当片39,40が既設管1の上面に接当されることによりそのリヤサドル本体28が既設管1に対して位置決めされる。この状態で各リヤクランプシリンダ37,38を伸長させると、各クランプレバー31,32がピン29,30周りに回動されてそれらクランプレバー31,32先端のフート35,36が既設管1の左右下部側面に押し付けられて、既設管1に対してリヤサドル14が位置決めされることになる。
【0030】
また、前記ミドルサドル12は、図8、図9に示されているように、ミドルサドル本体41と、このミドルサドル本体41に対しボルト締結により固着される左ローラフレーム42および右ローラフレーム43を備え、各ローラフレーム42,43に、左右のレール15,16を上下から挟み込むように複数のローラ44が装着されて構成されている。そして、各ローラ44にはそのローラ44の転動面から側方に突出するように鍔部(フランジ部)44aが設けられ、この鍔部44aによってローラ44の転動方向(前後方向)および左右方向のガイド機能を持たせるように構成されている。こうして、各ローラ44がレール15,16に沿って転動することで、このローラ44の鍔部44aがレール15,16の側面に接触して案内され、ミドルサドル12が本体フレーム11に対して前後方向に相対移動される。
【0031】
図4、図5に示されるように、前記ローラフレーム42,43の前部および後部には、前記ミドルサドル12が本体フレーム11に対して相対移動する際に、レール15,16上に堆積した異物を除去するスクレーパ42A,43Aが取り付けられている。このスクレーパ42A,43Aは、上部が前記ローラフレーム42,43の端面にボルト締結されるとともに、下部がそのローラフレーム42,43の外方へ向けて側面視略くの字状に屈曲形成されてなり、上部のボルト締結部に長孔が形成されることによってその上下位置が調節できるようにされている。なお、このスクレーパ42A,43Aの左右方向の幅はレール15,16の幅よりも若干広めにされている。このようなスクレーパ42A,43Aを設けることで、ミドルサドル12が前後方向に移動する際に、レール15,16上に堆積した土等を排除することができ、この堆積物がローラ44とレール15,16との間に噛み込むことによる不具合の発生を未然に防ぐことが可能となる。
【0032】
図8に示されるように、前記ミドルサドル本体41の前部には、このミドルサドル本体41の下端部に中間部をピン45,46にて支持されて回動される略くの字状の左クランプレバー47および右クランプレバー48が設けられている。そして、各クランプレバー47,48の下端部にはピン49,50によってフート(第2の把持部)51,52が回動可能に取り付けられ、また各クランプレバー47,48の上端部間は開閉用油圧シリンダ(ミドルクランプシリンダ)53にて連結され、このミドルクランプシリンダ53の伸縮により各フート51,52が既設管1に対して接離できるようにされている。なお、前記フロントサドル13およびリヤサドル14が既設管1上に載置された状態では、ミドルサドル本体41の円弧状の下面は既設管1の外周面には接当せず、その外周面に対して近接した位置にある。こうして、ミドルクランプシリンダ53を収縮状態から伸長方向に作動させると、各クランプレバー47,48がピン45,46周りに回動されてそれらクランプレバー47,48先端のフート51,52が既設管1の左右側面に押し付けられ、ミドルサドル12が既設管1に固定される。
【0033】
また、図9に示されるように、前記ミドルサドル本体41の後部には、このミドルサドル本体41の下端部に上端部をピン54,55にて支持されて回動されるカッタ装置(回転カッタ)56,57が設けられている。そして、各カッタ装置56,57の上端部とミドルサドル本体41とは開閉用油圧シリンダ(カッタ開閉シリンダ)58,59にて連結され、各カッタ装置56,57は各カッタ開閉シリンダ58,59の伸縮により、ピン54,55周りに回動されるようになっている。
【0034】
各カッタ装置56,57は、油圧モータ(カッタモータ)60を内蔵する円筒状の支持ハウジング(カッタブラケット)56a,57aと、この支持ハウジング56a,57aの下端部に装着され、前記カッタモータ60の出力軸60aに駆動伝達機構を介して連結されて回転駆動されるカッタドラム61,62を備えて構成されている。また、前記各カッタ装置56,57の既設管1に面する側には管保護部材63,64が配されており、カッタ開閉シリンダ58,59の伸長時にそれら管保護部材63,64が既設管1の外周面に近接する位置(もしくは当接する位置)まで移動するようにされている。ここで、これら管保護部材63,64は、図11に示されるように、前記支持ハウジング56a,57aの後面に一体に設けられて内方へ向けて張り出す平面視略L字形のアーム部63a,64aと、このアーム部63a,64aの先端に取着されて既設管1の外表面に沿う曲面形状の管保護片63b,64bとにより構成されている。これら管保護部材63,64は、カッタドラム61,62が予期せぬ外力によって突き上げられた場合、もしくはクランプレバー20,21;31,32による既設管1の把持力の弛みが生じた場合等に、その管保護片63b,64bが既設管1の外表面に接当することによって、カッタドラム61,62が既設管1に直接接当するのを防止する役目をする。こうして、掘削作業時に既設管1が不用意に損傷するのを防止するようにされている。
【0035】
前記カッタドラム61,62は、外周面に超硬合金よりなる多数個のカッタビットが螺旋状に配されてなり、そのカッタビット先端の包絡面形状が中央部を外方へ向けて突出させた形状にされている。より具体的には、カッタドラム61,62の軸心に沿う方向でそのカッタドラム61,62の上端縁から全長の約1/3の距離に至るまでは次第に大径になるようにされ、この最大径の位置からカッタドラム61,62の下端部に至るまでは次第に小径になるようにされている。また、前記最大径位置より上方側の径の縮小率が下方側の径の縮小率より大きくなるようにされている。さらに、このカッタビット先端の包絡面形状は、カッタ開閉シリンダ58,59の伸長時に、言い換えればカッタ装置56,57の作動時に、カッタドラム61,62の中央部より上方部分の包絡面pが既設管1の外周面に沿うとともに、この中央部より下方部分の包絡面qが対向するカッタドラムの包絡面qに近接するようにその形状が設定されている。こうすることで、既設管1の下方の土砂を掘り残しなく効果的に掘削することが可能である。
【0036】
また、図4、図5および図10に示されているように、前記リヤサドル本体28の左右下部位置には、筒状部材65,66が前部を開放するようにして配され、この筒状部材65,66の底部(後端部)と前記ミドルサドル本体41の後端部との間には推進用油圧シリンダ67,68がそのロッド67a,68aを後方側にして配されている。こうして、推進用油圧シリンダ67,68を伸長させると、リヤサドル14とミドルサドル12との相互間の距離が離れ、推進用油圧シリンダ67,68を収縮させると、それら両者の相互間の距離が接近する。なお、前記筒状部材63,64は、推進用油圧シリンダ65,66のストロークを確保する役目をするとともに、それら推進用油圧シリンダ65,66のロッド65a,66aの外面を覆う役目をする。
【0037】
図12には、管下掘削装置4に搭載された各アクチュエータである、ミドルクランプシリンダ53、フロントクランプシリンダ26、リヤクランプシリンダ37,38、推進用油圧シリンダ67,68、カッタ開閉シリンダ58,59、カッタドラム61,62を回転させるカッタモータ60のほか、油圧ショベル3に搭載されてその油圧ショベル3の上部旋回体を下部走行体に対して旋回させる旋回モータ70の作動を制御する制御回路構成図が示されている。
【0038】
図示のように、前記各シリンダ53;26;37,38;67,68;58,59および油圧モータ60,70は、油圧ショベル3に搭載される油圧ポンプ71より供給される圧油がそれぞれ、電磁式の、ミドルクランプシリンダ53用のクランプ切換え主操作弁(Mクランプ主操作弁)72、フロントクランプシリンダ26およびリヤクランプシリンダ37,38用のクランプ切換え主操作弁(FRクランプ主操作弁)73、推進シリンダ主操作弁74、カッタ開閉主操作弁75、カッタモータ主操作弁76および旋回モータ主操作弁77を介して供給されることで、その作動が制御される。そして、各主操作弁72〜77はコントローラ78からの制御信号によってその開閉動作が制御される。
【0039】
また、前記旋回モータ70には旋回軸ブレーキ79が付設されるとともに、この旋回軸ブレーキ79に対してブレーキ開放油圧を差し向ける電磁式のブレーキ操作弁80が設けられ、コントローラ78からの制御信号によってそのブレーキ操作弁80が操作されたときに旋回軸ブレーキ79が開放されるように構成されている。
【0040】
前記各主操作弁72〜77およびブレーキ操作弁80を制御するために、前記コントローラ78には、旋回ロックスイッチ81からの旋回モータ70の旋回ロックON指示信号、設置・作業切換えスイッチ82からの設置モードもしくは作業モードの切換え指示信号、クランプ開閉切換えスイッチ83からのFRクランプ閉じ(Mクランプ開き)、Mクランプ閉じ(FRクランプ開き)およびクランプ切換え停止のいずれかのクランプ開閉指示信号、カッタ開閉スイッチ84からのカッタ装置56,57の開き、閉じもしくは停止指示信号、電気レバーよりなる推進レバー85のレバー位置を表わす推進レバー位置指示信号、カッタモータ回転切換えスイッチ86からのカッタモータ60の正転、停止もしくは逆転指示信号が入力される。また、このコントローラ78には、カッタ装置56,57が閉位置(作業位置)にセットされたことを検知するカッタ閉じ近接スイッチ87からのカッタ閉じ信号、ミドルクランプシリンダ53のボトム圧を検知する圧力センサ88からのクランプ完了信号およびフロントクランプシリンダ26、リヤクランプシリンダ37,38のボトム圧を検知する圧力センサ89からのクランプ完了信号も入力される。ここで、前記カッタ閉じ近接スイッチ87は、図6に示されるように、各カッタ装置56,57が閉じ位置に回動されたときに接当するストッパ内に埋設されている。
【0041】
次に、この管下掘削装置4を用いる掘削作業について説明する。まず、作業に先立って、油圧ショベル3のアーム3aの先端にフック7を取り付け、このフック7にワイヤロープ8を介して管下掘削装置4を吊り下げて既設管1上へ設置する。このとき、設置・作業切換えスイッチ82は設置モード側に操作されており、コントローラ78からの制御信号によってMクランプ主操作弁72が作動されて油圧ポンプ71からの圧油はミドルクランプシリンダ53のヘッド側油室に供給されてそのミドルクランプシリンダ53が収縮方向に作動され、かつFRクランプ主操作弁73が作動されて油圧ポンプ71からの圧油はフロントクランプシリンダ26およびリヤクランプシリンダ37,38の各ヘッド側油室に供給されてそれらフロントクランプシリンダ26およびリヤクランプシリンダ37,38が収縮方向に作動され、これによりフロントサドル13のフート24,25、リヤサドル14のフート35,36およびミドルサドル12のフート51,52は開いた状態にある。また、カッタ開閉スイッチ84の操作によりカッタ開閉主操作弁75を介してカッタ開閉シリンダ58,59が作動されてカッタ装置56,57は開いた状態にある。さらに、推進レバー85の操作により推進シリンダ主操作弁74を介して推進用油圧シリンダ67,68は収縮した状態(図5の二点鎖線参照)にある。なお、この設置作業に先立って予め管下掘削装置4をセットする部分の管下部の土砂は排除されている。
【0042】
こうして、管下掘削装置4を既設管1上に設置した後、設置・作業切換えスイッチ82を作業モード側に切換え操作し、クランプ開閉切換えスイッチ83をFRクランプ閉じ側に操作すると、FRクランプ主操作弁73が作動されてフロントクランプシリンダ26およびリヤクランプシリンダ37,38が伸長され、各フート24,25;35,36が既設管1の外面に押し付けられ、フロントサドル13、リヤサドル14、左レール15および右レール16よりなる本体フレーム11が既設管1に固定される。これと同時に、カッタ開閉スイッチ84をカッタ閉じ側に操作すると、カッタ開閉主操作弁75を介してミドルサドル12におけるカッタ開閉シリンダ58,59が伸長されて、カッタドラム61,62が相互に接近することによりそれらカッタドラム61,62およびガイド部材63,64が所定位置にセットされる。
【0043】
次いで、このセット状態でカッタモータ回転切換えスイッチ86を正転側に操作すると、カッタドラム61,62がカッタモータ60により回転され、既設管1の下方の土(下層土)が掘削されるとともに、推進レバー85の操作により推進シリンダ主操作弁74を介して推進用油圧シリンダ67,68が伸長されて掘削作業が行われていく。このとき、ミドルサドル12は左右のレール15,16に沿って案内されて既設管1に対して回転することなく推進されていく。なお、カッタドラム61,62の回転により掘削された土は、カッタドラム61,62の支持軸に略直交する方向である外側の斜め下方に排出される。
【0044】
この後、推進用油圧シリンダ67,68が伸びきって1ストローク分の推進が終わると、推進レバー85を戻すとともにクランプ開閉切換えスイッチ83をMクランプ閉じ側に操作すると、Mクランプ主操作弁72を介してミドルクランプシリンダ53が伸長されて各フート51,52が既設管1の外面に押し付けられ、ミドルサドル12が既設管1に固定される。これと同時に、FRクランプ主操作弁73が作動されてフロントクランプシリンダ26およびリヤクランプシリンダ37,38が収縮され、既設管1を把持していた各フート24,25;35,36がフリーになる。この状態で推進レバー85の操作により推進シリンダ主操作弁74を介して推進用油圧シリンダ67,68を収縮させることで本体フレーム11が前方へ引き寄せられる。
【0045】
こうして、推進用油圧シリンダ67,68がストロークエンドまで収縮すると、再度各フート24,25;35,36を既設管1の外面に押し付け、フロントサドル13、リヤサドル14、左レール15および右レール16よりなる本体フレーム11を既設管1に固定するとともに、フート51,52の押し付け状態を解除する。そして、再度カッタドラム61,62を回転させるとともに、推進用油圧シリンダ67,68を伸張させて掘削作業を順次行っていく。なお、この掘削作業中ワイヤロープ9を緩めておくことにより作業が妨げられることはない。また、油圧ショベル3は掘削作業の進展に合わせて移動させていく。
【0046】
本実施形態では、前述のような掘削作業において、各種スイッチ等の操作手続を円滑に行い、その操作手続抜けによる誤操作、誤作動を防止することを目的として、図13に示されるような制御ロジック(回転カッタ制御手段)によりカッタモータ60が制御されるように構成されている。すなわち、図示のように、電源94とカッタモータ回転切換えスイッチ86とを接続する回路上には、旋回ロックリレー90、設置・作業切換えリレー91、カッタ閉じリレー92およびクランプ圧OKリレー93がそれぞれ直列に設けられるとともに、各リレー90〜93のリレーコイル90a,91a,92a,93aが旋回ロックスイッチ(旋回ロック検知手段)81、設置・作業切換えスイッチ(作業モード検知手段)82、カッタ閉じ近接スイッチ(閉作動検知手段)87およびフロントクランプシリンダ26、リヤクランプシリンダ37,38用の圧力センサ(固定状態検知手段)89にそれぞれ接続されている。
【0047】
ここで、各リレー90〜93はそれぞれ、リレーコイル90a〜93aによって切換え操作されるリレー接点90b〜93bを有し、このリレー接点90b〜93bがリレーコイル90a〜93aの励磁時に常閉側端子90c〜93cから常開側端子90d〜93dに切換え操作されるように構成されている。
【0048】
このように構成されている回路において、前記旋回ロックリレー90は、旋回ロックスイッチ81が旋回ロック側(実線位置)にあるとき、言い換えれば旋回軸ブレーキ79によって旋回モータ70がロックされているときに導通状態となる。また、前記設置・作業切換えリレー91は、設置・作業切換えスイッチ82が作業側(破線位置)に切換えられたときに導通状態となる。さらに、カッタ閉じリレー92は、カッタ閉じ近接スイッチ87がカッタの閉作動状態(破線位置)を検知したときに導通状態となる。また、クランプ圧OKリレー93は、フロントクランプシリンダ26、リヤクランプシリンダ37,38のボトム圧を検知する圧力センサ89からのクランプ完了信号(破線位置)を検知したときに導通状態となる。したがって、旋回モータ70がロックされており、設置・作業切換えスイッチ82が作業側に切換えられており、カッタ装置56,57が閉作動状態にあり、かつフロントクランプシリンダ26、リヤクランプシリンダ37,38が既設管1に固定されているときに、初めてカッタモータ回転切換えスイッチ86に電流が流れ、カッタモータ60に正転指示もしくは逆転指示の駆動信号を発することが可能となる。
【0049】
こうして、管下掘削装置4による掘削作業中に油圧ショベル3の上部旋回体が旋回動作を行って、この上部旋回体と管下掘削装置4とを繋いでいる油圧ホース10等に不用な張力が加わるのを確実に防止することができる。また、管下掘削装置4が作業モードに入る前にカッタモータ60が回転したり、本体フレーム11が既設管1に固定される前にカッタモータ60が回転したり、カッタ装置56,57が閉じ位置に回動される前にカッタモータ60が回転するといった誤操作、誤作動を確実に防止することができる。この結果、装置破損等の発生を防ぐことができ、掘削作業を効率的に行うことが可能となる。
【0050】
また、前記回路においては、旋回ロックスイッチ81が旋回ロック側にあるとき、設置・作業切換えスイッチ82が作業側にあるとき、カッタ閉じ近接スイッチ87がカッタの閉作動状態を検知したとき、圧力センサ89がクランプ完了信号を検知したときには、油圧ショベル3の運転室に配されたモニタ装置95(図14参照)にその電気信号が送信されるようになっている。このモニタ装置95は、旋回ロック時に点灯する旋回ロック表示灯96と、管下掘削装置4の作業時に点灯する設置・作業表示灯97と、カッタ閉じ時に点灯するカッタ閉じ表示灯98と、フロントクランプシリンダ26およびリヤクランプシリンダ37,38による本体フレーム11のクランプ時に点灯するFRクランプ表示灯99と、ミドルクランプシリンダ53によるミドルサドル12のクランプ時に点灯するMクランプ表示灯100を備え、さらに本実施形態においては詳細に説明していないが、自動運転・マニュアル運転の別、推進・停止・後進の別を表示する表示灯101と、自動運転時においてFRクランプ・Mクランプの状態および推進シリンダの状態を表示する表示灯102を備えている。ここで、前記Mクランプ表示灯100は、ミドルクランプシリンダ53のボトム圧を検知する圧力センサ88からのクランプ完了信号にて点灯される。
【0051】
このように構成されているので、油圧ショベル3の運転室にいるオペレータは、掘削作業中の管下掘削装置4の各機器の動作状態を容易にかつ明確に把握することができる。したがって、掘削作業の作業効率を向上させることができるとともに、機械トラブルが発生した場合にも迅速に対応することができる。
【0052】
本実施形態においては、旋回ロックスイッチ81、設置・作業切換えスイッチ82、カッタ閉じ近接スイッチ87および圧力センサ89の4つの検知手段が所要の判定条件を満足したときに、カッタモータ60の駆動を許容するようにしたものについて説明したが、少なくとも旋回ロックスイッチ81および設置・作業切換えスイッチ82が所要の判定条件を満足したときにカッタモータ60の駆動を許容するようにする実施形態も可能である。また、その場合にはモニタ装置95には、旋回ロック表示灯96および設置・作業表示灯97のみを設けるだけで良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の一実施形態に係る管下掘削装置を作業前または取り外し後の状態で示す背面図である。
【図2】図2は、管下掘削装置を作業状態で示す背面図である。
【図3】図3(a)は、図1の側面図、図3(b)は図2の側面図である。
【図4】図4は、管下掘削装置の平面図である。
【図5】図5は、管下掘削装置の側面図である。
【図6】図6は、管下掘削装置の正面図である。
【図7】図7は、図5のZ矢視図である。
【図8】図8は、図5のA−A断面図である。
【図9】図9は、図5のB−B断面図である。
【図10】図10は、図5のC−C断面図である。
【図11】図11は、図9のD−D断面図である。
【図12】図12は、本実施形態の制御回路構成図である。
【図13】図13は、回転カッタ制御ロジックを示す回路図である。
【図14】図14は、モニタ装置の正面図である。
【符号の説明】
1           既設管(埋設管)
2           地表
3           油圧ショベル
4           管下掘削装置
11          本体フレーム
12          ミドルサドル(カッタ支持フレーム)
13          フロントサドル
14          リヤサドル
24,25,35,36 フート(第1の把持部)
26          フロントクランプシリンダ
37,38       リヤクランプシリンダ
51,52       フート(第2の把持部)
53          ミドルクランプシリンダ
58,59       カッタ開閉シリンダ
56,57       カッタ装置(回転カッタ)
60          油圧モータ(カッタモータ)
61,62       カッタドラム
67,68       推進用油圧シリンダ
70          旋回モータ
78          コントローラ
81          旋回ロックスイッチ
82          設置・作業切換えスイッチ
83          クランプ開閉切換えスイッチ
84          カッタ開閉スイッチ
86          カッタモータ回転切換えスイッチ
87          カッタ閉じ近接スイッチ
88,89       圧力センサ
90          旋回ロックリレー
91          設置・作業切換えリレー
92          カッタ閉じリレー
93          クランプ圧OKリレー

Claims (4)

  1. 地上に配される建設機械によって操作され、地表近くの地中に埋設された既設管の下方の土を掘削する管下掘削装置の制御装置であって、
    (a)前記建設機械の上部旋回体が旋回ロック状態にあることを検知する旋回ロック検知手段、
    (b)当該管下掘削装置が前記既設管上に設置されて掘削作業が開始できる作業モードにあることを検知する作業モード検知手段および
    (c)前記旋回ロック検知手段および作業モード検知手段からの各出力に基づき、前記上部旋回体が旋回ロック状態にあり、かつ前記管下掘削装置が作業モードにあるときに、前記管下掘削装置に付設の回転カッタが回転可能となるようにその回転カッタを制御する回転カッタ制御手段
    を備えることを特徴とする管下掘削装置の制御装置。
  2. 地上に配される建設機械によって操作され、地表近くの地中に埋設された既設管の下方の土を掘削する管下掘削装置の制御装置であって、
    (a)前記建設機械の上部旋回体が旋回ロック状態にあることを検知する旋回ロック検知手段、
    (b)当該管下掘削装置が前記既設管上に設置されて掘削作業が開始できる作業モードにあることを検知する作業モード検知手段、
    (c)前記管下掘削装置の本体フレームが前記既設管に固定されたことを検知する固定状態検知手段、
    (d)前記管下掘削装置に付設の一対の回転カッタが前記既設管の下方で互いに近接する閉じ位置に作動されたことを検知する閉作動検知手段および
    (e)前記旋回ロック検知手段、作業モード検知手段、閉作動検知手段および固定状態検知手段からの各出力に基づき、前記上部旋回体が旋回ロック状態にあり、前記管下掘削装置が作業モードにあり、前記本体フレームが固定状態にあり、かつ前記回転カッタが閉じ位置にあるときに、前記回転カッタが回転可能となるようにその回転カッタを制御する回転カッタ制御手段
    を備えることを特徴とする管下掘削装置の制御装置。
  3. 地上に配される建設機械によって操作され、地表近くの地中に埋設された既設管の下方の土を掘削する管下掘削装置のモニタ装置であって、
    (a)前記建設機械の上部旋回体が旋回ロック状態にあることを検知する旋回ロック検知手段、
    (b)当該管下掘削装置が前記既設管上に設置されて掘削作業が開始できる作業モードにあることを検知する作業モード検知手段および
    (c)前記旋回ロック検知手段および作業モード検知手段からの各出力に基づき、前記上部旋回体が旋回ロック状態にあるか否かおよび、前記管下掘削装置が作業モードにあるか否かを表示する表示手段
    を備えることを特徴とする管下掘削装置のモニタ装置。
  4. 地上に配される建設機械によって操作され、地表近くの地中に埋設された既設管の下方の土を掘削する管下掘削装置のモニタ装置であって、(a)前記建設機械の上部旋回体が旋回ロック状態にあることを検知する旋回ロック検知手段、
    (b)当該管下掘削装置が前記既設管上に設置されて掘削作業が開始できる作業モードにあることを検知する作業モード検知手段、
    (c)前記管下掘削装置の本体フレームが前記既設管に固定されたことを検知する固定状態検知手段、
    (d)前記管下掘削装置に付設の一対の回転カッタが前記既設管の下方で互いに近接する閉じ位置に作動されたことを検知する閉作動検知手段および
    (e)前記旋回ロック検知手段、作業モード検知手段、閉作動検知手段および固定状態検知手段からの各出力に基づき、前記上部旋回体が旋回ロック状態にあるか否か、前記管下掘削装置が作業モードにあるか否か、前記本体フレームが固定状態にあるか否かおよび、前記回転カッタが閉じ位置にあるか否かを表示する表示手段
    を備えることを特徴とする管下掘削装置のモニタ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
RU2729632C1 (ru) * 2019-07-24 2020-08-11 Федеральное государственное бюджетное образовательное учреждение высшего образования "Псковский государственный университет" Экскаватор для вскрытия трубопроводов

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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