JP2004143139A - 新規ピペリジン誘導体 - Google Patents

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Abstract

【課題】優れたタキキニン受容体拮抗活性を有する新規ピペリジン誘導体を提供する。
【解決手段】一般式〔I〕
【化1】
Figure 2004143139

(式中、環Aは置換基を有していてもよいベンゼン環を表し、環Bは置換基を有していてもよいベンゼン環を表し、Rは置換基を有してもよいアルキル基、置換基を有していてもよい水酸基等、または式:
【化2】
Figure 2004143139

で示される基であり、
11およびR12は同一または異なって、水素原子、置換基を有しているカルボニル基、置換基を有しているスルホニル基、置換基を有していてもよいアルキル基等を表し、Rは水素原子等を表し、Zは酸素原子または−N(R)−で示される基を表し、Rは水素原子またはアルキル基等を表し、Rは水素原子またはアルキル基等を表す。)
で示されるピペリジン誘導体またはその薬理的に許容しうる塩。
【選択図】  なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、優れたタキキニン受容体拮抗活性を有する新規ピペリジン誘導体に関する。
【0002】
【従来の技術】
タキキニンとは、一群の神経ペプチドの総称であり、哺乳類ではサブスタンスP(以下、SP)、ニューロキニンA、ニューロキニンBが知られており、これらのペプチドは生体内に存在するそれぞれの受容体(ニューロキニン1、ニューロキニン2、ニューロキニン3)に結合することによって、様々な生物活性を発揮することが知られている。その中で、SPは神経ペプチドの中でももっとも歴史が長く詳細に研究されているものの1つであり、1931年にウマ腸管抽出物中に存在が確認され、1971年に構造決定されたアミノ酸11個からなるペプチドである。
【0003】
SPは中枢および末梢の神経系に広く分布しており、一次知覚ニューロンの伝達物質としての機能の他、血管拡張作用、血管透過性亢進作用、平滑筋収縮作用、神経細胞興奮作用、唾液分泌作用、利尿亢進作用、免疫作用などの生理活性を有する。特に、痛みインパルスにより脊髄後角の終末から遊離されたSPが2次ニューロンに痛み情報を伝えること、末梢終末より遊離されたSPがその受容体に炎症反応を惹起することが知られている。このようなことから、SPは種々の病態(例えば、痛み、炎症、アレルギー、頻尿、尿失禁、気道疾患、精神病、うつ病、不安、嘔吐など)に関与していると考えられており、またSPはアルツハイマー型痴呆にも関与していると考えられている〔総説:フィジオロジカル・レビューズ(Physiological Reviews)、73巻、229−308頁(1993年)(非特許文献1)、ジャーナル・オブ・オートノミック・ファーマコロジー(Journal of Autonomic Pharmacology)、13巻、23−93頁(1993年)(非特許文献2)〕。
【0004】
【非特許文献1】
フィジオロジカル・レビューズ(Physiological Reviews)、73巻、229−308頁(1993年)。
【0005】
【非特許文献2】
ジャーナル・オブ・オートノミック・ファーマコロジー(Journal of Autonomic Pharmacology)、13巻、23−93頁(1993年)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
現在、前記種々病態(特に嘔吐、うつ病または排尿異常など)の治療薬として、優れたタキキニン受容体拮抗作用(特にSP受容体拮抗作用)を有し、かつ安全性、持続性(代謝、体内動態、吸収性)などの点から十分に満足できる化合物は未だ見出されていない。そこで、優れたタキキニン受容体拮抗作用を有し、該病態の治療薬として臨床上の効果が十分に満足できる化合物の開発が望まれている。
【0007】
本発明は、優れたタキキニン受容体拮抗作用を有し、かつ安全性、持続性(代謝、体内動態、吸収性)などの点から臨床上十分に満足できる化合物を提供するものである。
【0008】
【発明を解決するための手段】
本発明は、一般式〔I〕
【0009】
【化20】
Figure 2004143139
【0010】
(式中、環Aは置換基を有していてもよいベンゼン環を表し、環Bは置換基を有していてもよいベンゼン環を表し、Rは置換基を有してもよいアルキル基、置換基を有していてもよい水酸基、置換基を有しているチオール基、置換基を有しているカルボニル基、置換基を有しているスルフィニル基、置換基を有しているスルホニル基、または式:
【0011】
【化21】
Figure 2004143139
【0012】
で示される基であり、
11およびR12は同一または異なって、水素原子、置換基を有しているカルボニル基、置換基を有しているスルホニル基、置換基を有していてもよいアルキル基もしくはヘテロ原子として窒素原子、酸素原子および硫黄原子から選ばれる原子を1乃至4個含有する複素環式基であって、当該複素環式基は置換基を有していてもよく、さらに当該複素環式基に含まれる窒素原子は酸化されていてもよいか、あるいは互いに末端で結合して隣接する窒素原子とともに、ピペリジノ基、アザシクロへプチル基、ピロリジノ基、イミダゾリジニル基、ヘキサヒドロピリミジニル基、チアゾリジル基、モルホリノ基、トリアゾリル基、テトラゾリル基およびプリニル基から選ばれる複素環式基を形成していることを表し、当該複素環式基は置換基を有していてもよく、さらに当該複素環式基に含まれる窒素原子は酸化されていてもよく、Rは水素原子、置換基を有していてもよい水酸基、置換基を有していてもよいアミノ基、置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有しているカルボニル基またはハロゲン原子を表し、Zは酸素原子又は−N(R)−で示される基を表し、Rは水素原子または置換基を有していてもよいアルキル基を表し、Rは水素原子または置換基を有していてもよいアルキル基を表す。)
で示されるピペリジン誘導体またはその薬理的に許容しうる塩に関する。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明において、環Aは置換基を有していてもよいベンゼン環を表し、ベンゼン環の置換基としては、アルキル基、ハロゲン原子、シアノ基、保護されていてもよい水酸基またはアルコキシ基が挙げられる。環Aはこれら置換基を同一または異なって1〜3個有していてもよい。
【0014】
本発明において、環Bは置換基を有していてもよいベンゼン環を表し、ベンゼン環の置換基としては、トリハロゲノアルキル基、ハロゲン原子、シアノ基、フェニル基、ヘテロ原子として窒素原子、酸素原子および硫黄原子から選ばれる原子を1乃至4個含有する複素環式基、アルキル基、保護されていてもよい水酸基またはアルコキシ基が挙げられる。環Bはこれら置換基を同一または異なって1〜3個有していてもよい。
【0015】
本発明の化合物における環A及び環Bの好ましい例としては、例えば、環Aが、式:
【0016】
【化22】
Figure 2004143139
【0017】
で示されるベンゼン環であり、環Bが、式:
【0018】
【化23】
Figure 2004143139
【0019】
で示されるベンゼン環であり、A、AおよびAは、同一または異なって、水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、保護されていてもよい水酸基またはアルコキシ基であり、B、BおよびBは、同一または異なって、水素原子、トリハロゲノアルキル基、ハロゲン原子、シアノ基、フェニル基、ヘテロ原子として窒素原子、酸素原子および硫黄原子から選ばれる原子を1乃至4個含有する複素環式基、アルキル基、保護されていてもよい水酸基またはアルコキシ基である化合物が挙げられる。トリハロゲノアルキル基としては、例えば、トリフルオロメチル基またはトリクロロメチル等が挙げられる。ヘテロ原子として窒素原子、酸素原子および硫黄原子から選ばれる原子を1乃至4個含有する複素環式基としては、例えば、テトラゾリル基が挙げられる。
【0020】
本発明において、保護されていてもよい水酸基の保護基としては、置換基を有していてもよいアリールアルキル基、置換基を有していてもよいシリル基、アシル基等の慣用の保護基が挙げられる。このうち好ましいものとしては、例えば、ベンジル基、フェネチル基等のアリールアルキル基、tert−ブチルジメチルシリル基、tert−ブチルジフェニルシリル基等の置換基を有しているシリル基、ホルミル基、アセチル基、プロピオニル基、マロニル基、アクリロイル基、ベンゾイル基等のアシル基が挙げられる。
【0021】
本発明において、Rは置換基を有してもよいアルキル基、置換基を有していてもよい水酸基、置換基を有しているチオール基、置換基を有しているカルボニル基、置換基を有しているスルフィニル基、置換基を有しているスルホニル基、または式:
【0022】
【化24】
Figure 2004143139
【0023】
で示される基であり、R11およびR12は同一または異なって、水素原子、置換基を有しているカルボニル基、置換基を有しているスルホニル基、置換基を有していてもよいアルキル基もしくはヘテロ原子として窒素原子、酸素原子および硫黄原子から選ばれる原子を1乃至4個含有する複素環式基であって、当該複素環式基は置換基を有していてもよく、さらに当該複素環式基に含まれる窒素原子は酸化されていてもよいか、あるいは互いに末端で結合して隣接する窒素原子とともに、ピペリジノ基、アザシクロへプチル基、ピロリジノ基、イミダゾリジニル基、ヘキサヒドロピリミジニル基、チアゾリジル基、モルホリノ基、トリアゾリル基、テトラゾリル基およびプリニル基から選ばれる複素環式基を形成していることを表し、当該複素環式基は置換基を有していてもよく、さらに当該複素環式基に含まれる窒素原子は酸化されていてもよいことを表す。
【0024】
このうち、Rが置換基を有してもよいアルキル基、置換基を有していてもよい水酸基、置換基を有しているチオール基、置換基を有しているカルボニル基、置換基を有しているスルフィニル基、置換基を有しているスルホニル基、または式:
【0025】
【化25】
Figure 2004143139
【0026】
で示される基であり、R11およびR12は同一または異なって、水素原子、置換基を有しているカルボニル基、置換基を有しているスルホニル基、置換基を有していてもよいアルキル基もしくはヘテロ原子として窒素原子、酸素原子および硫黄原子から選ばれる原子を1乃至4個含有する複素環式基であって、当該複素環式基は置換基を有していてもよく、さらに当該複素環式基に含まれる窒素原子は酸化されていてもよい基が好ましく、Rが置換基を有してもよいアルキル基、置換基を有していてもよい水酸基、置換基を有しているチオール基、置換基を有しているカルボニル基、置換基を有しているスルフィニル基、置換基を有しているスルホニル基、または式:
【0027】
【化26】
Figure 2004143139
【0028】
で示される基であり、R11が置換基を有しているカルボニル基、置換基を有しているスルホニル基もしくはヘテロ原子として窒素原子、酸素原子および硫黄原子から選ばれる原子を1乃至4個含有する複素環式基であって、当該複素環式基は置換基を有していてもよく、さらに当該複素環式基に含まれる窒素原子は酸化されていてもよく、R12が水素原子、置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有しているカルボニル基、置換基を有しているスルホニル基もしくはヘテロ原子として窒素原子、酸素原子および硫黄原子から選ばれる原子を1乃至4個含有する複素環式基であって、当該複素環式基は置換基を有していてもよく、さらに当該複素環式基に含まれる窒素原子は酸化されていてもよい基がさらに好ましい。
【0029】
本発明において、Rの置換基を有していてもよいアルキル基の置換基としては、アルコキシカルボニル基、モルホリノカルボニル基、ピリジルアミノカルボニル基、モルホリノカルボニル基、アルコキシフェニル基で置換されているピペリジノカルボニル基、ジアルキルアミノカルボニル基、水酸基、ヒドロキシアルキルアミノカルボニルオキシ基またはアルキルピペラジノカルボニル基が挙げられる。
【0030】
本発明において、Rの置換基を有していてもよい水酸基の置換基としては、
(1)置換基を有しているカルボニル基、
(2)置換基を有しているスルフィニル基、
(3)置換基を有しているスルホニル基または
(4)置換基を有していてもよいアルキル基が挙げられる。
【0031】
上記(1)の置換基を有しているカルボニル基の置換基としては、置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有していてもよいアルコキシ基、置換基を有しているアミノ基、ヘテロ原子として窒素原子および酸素原子から選ばれる原子を1乃至2個含有する単環複素環式基(当該単環複素環式基は置換基を有していてもよい。)が挙げられる。当該置換基を有していてもよいアルキル基の置換基としては、水酸基が挙げられる。当該置換基を有していてもよいアルコキシ基の置換基としては、アルコキシ基、水酸基またはハロゲン原子が挙げられる。当該置換基を有しているアミノ基の置換基としては、ハロゲン原子、ジアルキルアミノ基、ピペリジニル基、モルホリノ基、カルボキシル基、モルホリノカルボニル基、ジアルキルアミノカルボニル基、アルキルアミノカルボニル基、アルカノイルアミノ基、アルキルチオ基、アルコキシ基、アルキルスルホニル基、アルカノイルオキシ基および水酸基から選ばれる基で置換されているアルキル基;ヒドロキシアルカノイル基もしくはアルコキシアルカノイル基で置換されているピペリジニル基;またはジアルキルアミノスルホニル基が挙げられる。当該単環複素環式基としては、モルホリノ基、ピペラジニル基、イミダゾリル基、チオモルホリノ基、ピペリジノ基、フリル基、テトラヒドロチアゾリニル基またはピロリジニル基が挙げられる。当該単環複素環式基の置換基としては、水酸基、アルコキシカルボニル基、カルボキシル基、ヒドロキシアルキルアミノカルボニル基、アルコキシアルキルアミノカルボニル基、アルキルチオアルキルアミノカルボニル基、アルキルスルフィニルアルキルアミノカルボニル基、アルキルスルホニルアルキルアミノカルボニル基またはモルホリノ基で置換されていてもよいアルキル基、オキソ基または水酸基が挙げられる。
【0032】
上記(2)の置換基を有しているスルフィニル基の置換基としては、アルキル基またはチエニル基が挙げられる。
【0033】
上記(3)の置換基を有しているスルホニル基の置換基としては、アルキル基またはチエニル基が挙げられる。
【0034】
上記(4)の置換基を有していてもよいアルキル基の置換基としては、置換基を有していてもよい水酸基、ジアルキルアミノ基またはヘテロ原子として硫黄原子、窒素原子および酸素原子から選ばれる原子を1乃至4個含有する単環複素環式基(当該単環複素環式基は置換基を有していてもよい。)が挙げられる。当該置換基を有していてもよい水酸基の置換基としては、アルキル基、アルキルスルホニル基またはテトラヒドロピラニル基が挙げられる。当該単環複素環式基としては、ピリジル基、ピペリジニル基、モルホリノ基、イソキサゾリル基、トリアゾリル基、テトラゾリル基またはピロリジニル基が挙げられる。当該単環複素環式基の置換基としては、アルキル基およびフェニル基が挙げられる。
【0035】
本発明において、Rの置換基を有しているチオール基の置換基としては、置換基を有しているフェニル基、置換基を有しているカルボニル基または置換基を有していてもよいアルキル基が挙げられる。置換基を有しているフェニル基の置換基としては、水酸基が挙げられる。置換基を有しているカルボニル基の置換基としては、アルキル基があげられる。置換基を有していてもよいアルキル基の置換基としては、アルキルアミノカルボニル基、ジアルキルアミノカルボニル基、アルコキシカルボニルアミノ基、ヒドロキシアルカノイルアミノ基、モルホリノカルボニルアミノ基、ヒドロキシアルキルアミノカルボニルアミノ基、アルカノイルオキシ基または水酸基が挙げられる。
【0036】
本発明において、Rの置換基を有しているカルボニル基の置換基としては、水酸基、アルコキシ基、置換基を有していてもよいアミノ基またはヘテロ原子として硫黄原子、窒素原子および酸素原子から選ばれる原子を1乃至4個含有する単環複素環式基(当該単環複素環式基は置換基を有していてもよい。)が挙げられる。置換基を有していてもよいアミノ基の置換基としては、水酸基で置換されていてもよいピリジル基、ピリミジニル基、アルキルピリド基、ピラジニル基および水酸基もしくはシアノ基で置換されていてもよいアルキル基から選ばれる基が挙げられる。当該アミノ基の置換基は、アミノ基に1〜2個置換していてもよい。当該単環複素環式基としては、ピペリジノ基、ピペラジノ基、モルホリノ基、チオモルホリノ基またはピロリジノ基が挙げられる。当該単環複素環式基の置換基としては、アルキル基、水酸基、オキソ基、ピリミジニル基、ピラジニル基、アルキルスルホニル基、アルカノイル基またはヒドロキシアルキル基が挙げられる。
【0037】
本発明において、Rの置換基を有しているスルフィニル基の置換基としては、水酸基または置換基を有していてもよいアルキル基が挙げられる。置換基を有していてもよいアルキル基の置換基としては、水酸基が挙げられる。
【0038】
本発明において、Rの置換基を有しているスルホニル基の置換基としては、置換基を有していてもよいアルキル基が挙げられる。置換基を有していてもよいアルキル基の置換基としては、水酸基またはアルカノイルオキシ基が挙げられる。
【0039】
本発明において、Rが式:
【0040】
【化27】
Figure 2004143139
【0041】
で示される基である場合、R11およびR12
(1)置換基を有しているカルボニル基の置換基としては、置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有していてもよいアルコキシ基、置換基を有していてもよいアリル基、置換基を有しているアミノ基またはヘテロ原子として窒素原子、酸素原子および硫黄原子から選ばれる原子を1乃至4個含有する複素環式基であって、当該複素環式基は置換基を有していてもよく、さらに当該複素環式基に含まれる窒素原子もしくは硫黄原子は酸化されていてもよい基が挙げられる。当該置換基を有していてもよいアルキル基の置換基としては、アルキルアミノカルボニル基、水酸基でアルキル基部分が置換されていてもよいジアルキルアミノカルボニル基、アミノカルボニル基、アルコキシカルボニルアミノ基、アルカノイルアミノ基、アルコキシカルボニル基及びアルキル基で置換されているアミノ基、アルカノイル基およびアルキル基で置換されているアミノ基、アルコキシ基、ハロゲン原子、テトラゾリル基、ピリジル基、フリル基、水酸基、アルキルチオ基、2−オキソピロリジノ基、2−アミノチアゾリル基、2−チオール−4−アルキルチアゾリル基、2,2−ジアルキル−1,3−ジオキソラニル基、シクロアルキル基、アルキルスルフィニル基、アルキルスルホニル基、チエニル基、5−メチル−2,4(1H,3H)ピリミジンジオン基、アミノ基またはジアルキルアミノ基が挙げられる。当該置換基を有していてもよいアリル基の置換基としては、ニトロ基またはアミノ基が挙げられ、アリル基としては、フェニル基、ナフチル基、フェナントニル基またはアントラセニル基等が挙げられる。当該置換基を有しているアミノ基の置換基としては、ハロゲン原子、アルコキシ基および水酸基から選ばれる基で置換されていてもよいアルキル基が挙げられ、モノ置換またはジ置換されている。当該複素環式基としては、飽和もしくは不飽和単環または二環複素芳香環式基が挙げられ、例えば、チエニル基、フリル基、テトラヒドロフリル基、ピラニル基、ピロリル基、イミダゾリル基、ピラゾリル基、イソチアゾリル基、イソオキサゾリル基、ピリジル基、ピラジニル基、ピリミジニル基、ピリダジニル基、ピロリジニル基、ピロリニル基、イミダゾリジニル基、イミダゾリニル基、ピラゾリジニル基、ピラゾリニル基、ピペリジル基、ピペラジニル基、モルホリニル基、チオモルホリニル基、ベンゾチエニル基、ベンゾフリル基、イソベンゾフラニル基、クロメニル基、インドリル基、イソインドリル基、インダゾリル基、プリニル基、キノリジニル基、ナフチリジニル基、キノキサリニル基、シンノリニル基、キノリル基、イソキノリル基、ベンゾチアゾリル基、ベンズイソチアゾリル基、キナゾリニル基、フタラジニル基、ベンゾオキサゾリル基、ベンズイミダゾリル基、プテリジニル基、ピリドピリミジニル基、イソクロマニル基、クロマニル基、インドリニル基、イソインドリニル基、テトラヒドロキノリル基、テトラヒドロイソキノリル基、テトラヒドロキノキサリニル基、ジヒドロフタラジニル基などが挙げられる。これら複素環式基の中でも、ピリジル基、ピロリジニル基、ピペラジニル基、キノリル基、ピペリジニル基、ピリミジニル基、チアゾリル基、ピラジニル基、モルホリノ基、チオモルホリノ基、インドリル基、シンノリニル基、フリル基、テトラヒドロフリル基、チエニル基などが好適に用いられる。当該複素環式基の置換基としては、ジアルキルアミノ基、アルコキシカルボニル基、モルホリノアルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルキル基、ベンジルオキシ基、アルコキシカルボニル基、アルカノイル基、水酸基、オキソ基またはホルミル基が挙げられる。
(2)置換基を有しているスルホニル基の置換基としては、置換基を有していてもよいアルキル基、シアノフェニル基、ジアルキルアミノ基、またはアルケニル基が挙げられる。当該置換基を有していてもよいアルキル基の置換基としては、ハロゲン原子、水酸基、水酸基で置換されていてもよいジアルキルアミノ基、モルホリノ基、ピペリジノ基または4−メチルピペラジノ基が挙げられる。
(3)置換基を有していてもよいアルキル基の置換基としては、ジアルキルアミノカルボニル基、アルコキシ基、ジアルキルアミノ基、シアノ基、モルホリノ基、ピリジル基またはハロゲン原子が挙げられる。
(4)ヘテロ原子として窒素原子、酸素原子および硫黄原子から選ばれる原子を1乃至4個含有する複素環式基としては、飽和もしくは不飽和単環または二環複素芳香環式基が挙げられ、例えば、チエニル基、フリル基、ピラニル基、ピロリル基、イミダゾリル基、ピラゾリル基、イソチアゾリル基、イソオキサゾリル基、ピリジル基、ピラジニル基、ピリミジニル基、ピリダジニル基、ピロリジニル基、ピロリニル基、イミダゾリジニル基、イミダゾリニル基、ピラゾリジニル基、ピラゾリニル基、ピペリジル基、ピペラジニル基、モルホリニル基、ベンゾチエニル基、ベンゾフリル基、イソベンゾフラニル基、クロメニル基、インドリル基、イソインドリル基、インダゾリル基、プリニル基、キノリジニル基、ナフチリジニル基、キノキサリニル基、シンノリニル基、キノリル基、イソキノリル基、ベンゾチアゾリル基、ベンズイソチアゾリル基、キナゾリニル基、フタラジニル基、ベンゾオキサゾリル基、ベンズイミダゾリル基、プテリジニル基、ピリドピリミジニル基、イソクロマニル基、クロマニル基、インドリニル基、イソインドリニル基、テトラヒドロキノリル基、テトラヒドロイソキノリル基、テトラヒドロキノキサリニル基、ジヒドロフタラジニル基などが挙げられる。これら複素環式基の中でも、ピリジル基、ピロリル基、ピペラジニル基、キノリル基、ピペリジニル基、ピリミジニル基、チアゾリル基、ピラジニル基、モルホリノ基、インドリル基、シンノリニル基、フリル基、チエニル基などが好適に用いられる。当該複素環式基の置換基としては、ジアルキルアミノ基、アルコキシカルボニル基、アルキル基、アルコキシ基、水酸基またはハロゲン原子等が挙げられる。
【0042】
また、R11およびR12が互いに末端で結合して隣接する窒素原子とともに、ピペリジノ基、アザシクロへプチル基、ピロリジノ基、イミダゾリジニル基、チアゾリジル基、モルホリノ基、トリアゾリル基、テトラゾリル基およびプリニル基から選ばれる複素環式基を形成している場合、当該複素環式基の置換基としては、アルコキシ基または水酸基で置換されいてもよいアルキル基、ピペリジニル基、アルコキシフェニル基、アルカノイル基、水酸基、オキシ基およびアミノ基が挙げられる。
【0043】
当該複素環式基の窒素原子が酸化されている場合の酸化された窒素原子とは、窒素原子がカチオン化された状態のことをいい、例えば、N−オキソモルホリノ基、N−アルキルモルホリノ基が挙げられる。
【0044】
本発明において、Rとしては、水素原子、置換基を有していてもよい水酸基、置換基を有していてもよいアミノ基、置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有しているカルボニル基またはハロゲン原子を表す。
【0045】
本発明において、Rの置換基を有していてもよい水酸基の置換基としては、アルキル基が挙げられる。
【0046】
本発明において、Rの置換基を有していてもよいアミノ基の置換基としては、アルキル基が挙げられる。
【0047】
本発明において、Rの置換基を有していてもよいアルキル基の置換基としては、アルコキシ基が挙げられる。
【0048】
本発明において、Rの置換基を有しているカルボニル基の置換基としては、水酸基、アルコキシ基またはアルキルアミノ基が挙げられる。
【0049】
本発明において、Zとしては、酸素原子又は−N(R)−で示される基が挙げられる。
【0050】
本発明において、Rとしては、水素原子または置換基を有していてもよいアルキル基が挙げられる。Rの置換基を有していてもよいアルキル基の置換基としては、水酸基、アルカノイル基、ハロゲン原子、アルコキシ基またはアルキルアミノ基が挙げられる。
【0051】
本発明において、Rとしては、水素原子または置換基を有していてもよいアルキル基が挙げられる。Rの置換基を有していてもよいアルキル基の置換基としては、ハロゲン原子、アルコキシ基またはアルキルアミノ基が挙げられる。
【0052】
本発明の化合物としては、Rが置換基を有していてもよいアルキル基であるものが好ましい。当該アルキル基の置換基としては、ジアルキルアミノカルボニル基、モルホリノカルボニル基、水酸基、アルコキシカルボニル基またはヒドロキシアルキルアミノカルボニルオキシ基が好ましい。
【0053】
本発明の化合物としては、Rが置換基を有していてもよい水酸基であるものが好ましい。このうち、Rが置換基を有していてもよいアルコキシ基であるものが好ましい。このうち他に、置換基を有していてもよいカルボニルオキシ基であるものが好ましい。当該アルコキシ基の置換基としては、水酸基、アルキルスルホニルオキシ基、テトラヒドロピラニルオキシ基、トリアゾリル基、アルキル基で置換されていてもよいテトラゾリル基またはアルコキシ基が好ましく、さらに、水酸基またはテトラヒドロピラニルオキシ基が好ましい。当該カルボニルオキシ基の置換基としては、モルホリノ基;イミダゾリル基;水酸基、モルホリノカルボニル基、ジアルキルアミノカルボニル基、アルキルアミノカルボニル基、アルキルチオ基、アルコキシ基、アルキルスルホニル基、アルカノイルオキシ基もしくはカルボキシル基でアルキル基部分が置換されていてもよいアルキルアミノ基;水酸基、アルコキシカルボニル基、カルボキシル基、ヒドロキシアルキルアミノカルボニル基、アルコキシアルキルアミノカルボニル基、アルキルチオアルキルアミノカルボニル基、アルキルスルフィニルアルキルアミノカルボニル基、アルキルスルホニルアルキルアミノカルボニル基もしくはヒドロキシアルキル基で置換されているピペリジノ基;ヒドロキシアルカノイル基もしくはアルコキシアルカノイル基で置換されているピペリジニルアミノ基;硫黄原子が酸化されていてもよいチオモルホリノ基;オキソピロリジニル基;オキソテトラヒドロチアゾリニル基;またはジアルキルアミノスルホニルアミノ基が好ましく、さらに、モルホリノ基;水酸基でアルキル基部分が置換されていてもよいアルキルアミノ基;または硫黄原子が酸化されているチオモルホリノ基が好ましい。
【0054】
本発明の化合物としては、Rが置換基を有しているチオール基であるものが好ましい。当該チオール基の置換基としては、アルカノイル基;または、水酸基、アルキルアミノカルボニル基、ジアルキルアミノカルボニル基、アルコキシカルボニルアミノ基、ヒドロキシアルカノイルアミノ基、モルホリノカルボニルアミノ基、ヒドロキシアルキルアミノ基もしくはアルカノイルオキシ基で置換されていてもよいアルキル基が好ましい。
【0055】
本発明の化合物としては、Rが置換基を有しているカルボニル基であるものが好ましい。当該カルボニル基の置換としては、アルコキシ基;ピリミジル基もしくはアルキルピリド基で置換されていてもよいアミノ基;水酸基もしくはシアノ基でアルキル基部分が置換されていてもよいアルキルアミノ基;ジ(ヒドロキシアルキル)アミノ基;水酸基でピリジル基部分が置換されていてもよいピリジルアミノ基;水酸基もしくはオキソ基で置換されているピペリジノ基;オキソ基、アルキル基、アルキルスルホニル基もしくはアルカノイル基で置換されているピペラジノ基;モルホリノ基;チオモルホリノ基;またはヒドロキシアルキル基もしくは水酸基で置換されているピロリジノ基が好ましく、さらに、ピリミジニルアミノ基もしくはヒドロキシピペラジノ基が好ましい。
【0056】
本発明の化合物としては、Rが置換基を有しているスルフィニル基であるものが好ましい。当該スルフィニル基の置換基としては、水酸基で置換されていてもよいアルキル基または水酸基が好ましく、さらに、水酸基で置換されていてもよいアルキル基が好ましい。
【0057】
本発明の化合物としては、Rが置換基を有しているスルホニル基であるものが好ましい。当該スルホニル基の置換基としては、水酸基で置換されていてもよいアルキル基またはアルカノイルオキシ基が好ましく、さらに、水酸基で置換されていてもよいアルキル基が好ましい。
【0058】
本発明の化合物としては、Rが式:
【0059】
【化28】
Figure 2004143139
【0060】
で示される基であり、
11およびR12は同一または異なって、水素原子、置換基を有しているカルボニル基、置換基を有しているスルホニル基、置換基を有していてもよいアルキル基もしくはヘテロ原子として窒素原子、酸素原子および硫黄原子から選ばれる原子を1乃至4個含有する複素環式基であって、当該複素環式基は置換基を有していてもよく、さらに当該複素環式基に含まれる窒素原子は酸化されていてもよいか、あるいは互いに末端で結合して隣接する窒素原子とともに、ピペリジノ基、アザシクロへプチル基、ピロリジノ基、イミダゾリジニル基、ヘキサヒドロピリミジニル基、チアゾリジル基、モルホリノ基、トリアゾリル基、テトラゾリル基およびプリニル基から選ばれる複素環式基を形成していることを表し、当該複素環式基は置換基を有していてもよく、さらに当該複素環式基に含まれる窒素原子は酸化されていてもよいものが好ましい。このうち、R11が置換基を有しているカルボニル基、R12が水素原子またはアルキル基であるものが好ましく、さらにR11が置換基を有していてもよいアルカノイル基、置換基を有していてもよいアミノカルボニル基、モルホリノカルボニル基、アルカノイル基で置換されていてもよいピペリジニルカルボニル基がそれぞれ好ましい。このうち他に、R11が置換基を有しているスルホニル基、R12が水素原子またはアルキル基であるものが好ましい。当該アルカノイル基の置換基としては、アルカノイル基、アルキルアミノカルボニル基、ジアルキルアミノカルボニル基、アミノカルボニル基、アルコキシカルボニルアミノ基、アルカノイルアミノ基、アルコキシカルボニル基およびアルキル基で置換されているアミノ基、アルカノイル基およびアルキル基で置換されているアミノ基、フェニル基で置換されていてもよいアルコキシ基、フリル基、テトラゾリル基、水酸基、アルキルチオ基、アルキルスルフィニル基、アルキルスルホニル基、2−アミノチアゾリル基、2−オキソピロリジノ基、2−チオール−4−アルキルチアゾリジニル基またはシクロアルキル基が好ましく、さらに、アルコキシ基、水酸基またはシクロアルキル基が好ましい。当該アミノカルボニル基の置換基としては、ハロゲン原子、水酸基、または、アルコキシ基で置換されていてもよいアルキル基が好ましく、さらに、アルキル基が好ましい。当該スルホニル基の置換基としては、水酸基もしくはハロゲン原子で置換されていてもよいアルキル基、アルケニル基またはジアルキルアミノ基が好ましく、さらに、アルキル基が好ましい。
【0061】
本発明の化合物〔I〕としては、環Aが、式:
【0062】
【化29】
Figure 2004143139
【0063】
で示されるベンゼン環であり、環Bが、式:
【0064】
【化30】
Figure 2004143139
【0065】
で示されるベンゼン環であり、Aが水素原子、ハロゲン原子、アルキル基またはアルコキシ基であり、Aが水素原子またはハロゲン原子であり、Aが水素原子であり、Bが水素原子、アルキル基またはトリハロゲノアルキル基であり、Bが水素原子、アルキル基またはトリハロゲノアルキル基であり、Bが水素原子であり、Rが水酸基;ジアルキルアミノカルボニル基、モルホリノカルボニル基、水酸基、アルコキシカルボニル基、モルホリノアミノカルボニル基、ヒドロキシアルキルアミノカルボニルオキシ基もしくはアルキルピペラジノカルボニル基で置換されているアルキル基;ジヒドロキシフェニルチオ基;アルカノイルチオ基;水酸基、アルキルアミノカルボニル基、ジアルキルアミノカルボニル基、アルコキシカルボニルアミノ基、ヒドロキシアルカノイルアミノ基、モルホリノカルボニルアミノ基、ヒドロキシアルキルアミノカルボニルアミノ基もしくはアルカノイルオキシ基で置換されていてもよいアルキルチオ基;ジアルキルチオニウム基;水酸基、アルキルスルホニルオキシ基、テトラヒドロピラニルオキシ基、ジアルキルアミノ基、ピリジル基、トリアゾリル基、アルキル基で置換されていてもよいテトラゾリル基、ピペリジノ基、モルホリノ基、ピロリジノ基もしくはアルコキシ基で置換されていてもよいアルコキシ基;チエニルスルホニルオキシ基;モルホリノカルボニルオキシ基;アルキルピペラジノカルボニルオキシ基;イミダゾリルカルボニルオキシ基;ピペリジノアルキルアミノカルボニルオキシ基;モルホリノアルキルアミノカルボニルオキシ基;水酸基、モルホリノカルボニル基、ジアルキルアミノカルボニル基、アルキルアミノカルボニル基、アルカノイルアミノ基、アルキルチオ基、アルコキシ基、アルキルスルホニル基、アルカノイルオキシ基もしくはカルボキシル基でアルキル基部分が置換されていてもよいアルキルアミノカルボニルオキシ基;ジアルキルアミノアルキルアミノカルボニルオキシ基;水酸基、アルコキシカルボニル基、カルボキシル基、ヒドロキシアルキルアミノカルボニル基、アルコキシアルキルアミノカルボニル基、アルキルチオアルキルアミノカルボニル基、アルキルスルフィニルアルキルアミノカルボニル基、アルキルスルホニルアルキルアミノカルボニル基もしくはヒドロキシアルキル基で置換されているピペリジノカルボニルオキシ基;水酸基で置換されていてもよいジアルキルアミノカルボニルオキシ基;ヒドロキシアルカノイル基もしくはアルコキシアルカノイル基で置換されているピペリジニルアミノカルボニルオキシ基;硫黄原子がオキソ基で置換されていてもよいチオモルホリノカルボニルオキシ基;オキソピロリジニルカルボニルオキシ基;オキソテトラヒドロチアゾリニルカルボニルオキシ基;ジアルキルアミノスルホニルアミノカルボニルオキシ基;カルボキシル基;アルコキシカルボニル基;ピリミジニル基もしくはピラジニル基で置換されていてもよいアミノカルボニル基;水酸基またはシアノ基でアルキル基部分が置換されていてもよいアルキルアミノカルボニル基;ジ(ヒドロキシアルキル)アミノカルボニル基;水酸基でピリジル基部分が置換されていてもよいピリジルアミノカルボニル基;アルキルピリド基で置換されているアミノカルボニル基;水酸基もしくはオキソ基で置換されているピペリジノカルボニル基;オキソ基、アルキル基、ピリミジニル基、ピラジニル基、アルキルスルホニル基もしくはアルカノイル基で置換されているピペラジノカルボニル基;モルホリノカルボニル基;チオモルホリノカルボニル基;ヒドロキシアルキル基または水酸基で置換されているピロリジノカルボニル基;水酸基で置換されていてもよいアルキルスルフィニル基;ヒドロキシスルフィニル基;水酸基もしくはアルカノイルオキシ基で置換されていてもよいアルキルスルホニル基;または、式:
【0066】
【化31】
Figure 2004143139
【0067】
で示される基であり、R11が水素原子;ピリジル基;アルカノイル基、アルキルアミノカルボニル基、ジアルキルアミノカルボニル基、アミノカルボニル基、アミノ基、アルコキシカルボニルアミノ基、アルカノイルアミノ基、アルコキシカルボニル基及びアルキル基で置換されているアミノ基、アルカノイル基及びアルキル基で置換されているアミノ基、ハロゲン原子、ジアルキルアミノ基、フェニル基で置換されていてもよいアルコキシ基、フリル基、テトラゾリル基、水酸基、アルキルチオ基、アルキルスルフィニル基、アルキルスルホニル基、2−アミノチアゾリル基、2−オキソピロリジノ基、2,2−ジアルキル−1,3−ジオキシラニル基、2−チオール−4−アルキルチアゾリニル基、シクロアルキル基および5−アルキル−2,4(1H,3H)ピリミジンジオン基から選ばれる基で置換されていてもよいアルカノイル基;アミノ基もしくはニトロ基で置換されていてもよいフェニルカルボニル基;アルキル基または水酸基で置換されていてもよいピリジルカルボニル基;ホルミル基、モルホリノアルキル基もしくはヒドロキシアルキル基で置換されていてもよいフリルカルボニル基;チエニルカルボニル基;キノリルカルボニル基;アルキル基で置換されているインドリルカルボニル基;アルキル基もしくはアルカノイル基で置換されていてもよいピラジニルカルボニル基;モルホリノカルボニル基;ベンジルオキシ基、アルコキシカルボニル基、アルカノイル基、水酸基もしくはオキソ基で置換されていてもよいピロリジニルカルボニル基;テトラヒドロフリルカルボニル基;アルコキシカルボニル基もしくはアルカノイル基で置換されているピペリジニルカルボニル基;硫黄原子がオキソ基で置換されていてもよいチオモルホリノカルボニル基;3−アルキル−2,4(1H,3H)ピリミジンジオンカルボニル基;ハロゲン原子、水酸基もしくはアルコキシ基でアルキル基部分が置換されていてもよいアルキルアミノカルボニル基;ジアルキルアミノカルボニル基;アルコキシ基、水酸基もしくはハロゲン原子で置換されていてもよいアルコキシカルボニル基;水酸基、モルホリノ基、アルキルピペラジノ基、水酸基で置換されていてもよいジアルキルアミノ基およびハロゲン原子から選ばれる基で置換されていてもよいアルキルスルホニル基;アルケニルスルホニル基;ジアルキルアミノスルホニル基;またはモルホリノ基、ハロゲン原子、アルコキシ基、シアノ基、ピリジル基、ジアルキルアミノカルボニル基もしくはジアルキルアミノ基で置換されていてもよいアルキル基であり、R12が水素原子;ピリジル基;ピラジニル基;またはアルキル基であるか、あるいは、R11およびR12が互いに末端で結合して、トリアゾリル基、テトラゾリル基、アミノプリニル基、モルホリノ基、窒素原子がアルキル基で置換されているモルホリニオ基、N−オキソモルホリノ基、ピペリジノ基で置換されていてもよいピペリジノ基、水酸基もしくはアルコキシアルキル基で置換されていてもよいピロリジノ基、ヒドロキシアルキル基およびオキソ基で置換されているイミダゾリジニル基、ヒドロキシアルキル基およびオキソ基で置換されているヘキサヒドロピリミジニル基、ジオキソピロリジノ基、チアゾリジル基またはアザシクロへプチル基を形成している基であり、Rが水素原子であり、Zが酸素原子または−N(R)−で示される基であり、Rが水酸基で置換されていてもよいアルキル基またはアルカノイル基であり、Rが水素原子または水酸基で置換されていてもよいアルキル基である化合物が挙げられ、このうち、Rが水酸基;ジアルキルアミノカルボニル基、モルホリノカルボニル基、モルホリノアミノカルボニル基もしくはアルキルピペラジノカルボニル基で置換されているアルキル基;ジヒドロキシフェニルチオ基;アルカノイルチオ基;水酸基で置換されていてもよいアルキルチオ基;水酸基、アルキルスルホニルオキシ基、テトラヒドロピラニルオキシ基、ジアルキルアミノ基、ピリジル基、トリアゾリル基、アルキル基で置換されていてもよいテトラゾリル基、ピペリジノ基、モルホリノ基、ピロリジノ基もしくはアルコキシ基で置換されていてもよいアルコキシ基;モルホリノカルボニルオキシ基;アルキルピペラジノカルボニルオキシ基;イミダゾリルカルボニルオキシ基;ピペリジノアルキルアミノカルボニルオキシ基;モルホリノアルキルアミノカルボニルオキシ基;水酸基、モルホリノカルボニル基もしくはカルボキシル基でアルキル基部分が置換されていてもよいアルキルアミノカルボニルオキシ基;ジアルキルアミノアルキルアミノカルボニルオキシ基;水酸基もしくはヒドロキシアルキル基で置換されているピペリジノカルボニルオキシ基;水酸基で置換されていてもよいジアルキルアミノカルボニルオキシ基;硫黄原子がオキソ基で置換されていてもよいチオモルホリノカルボニルオキシ基;オキソピロリジニルカルボニルオキシ基;オキソテトラヒドロチアゾリニルカルボニルオキシ基;ジアルキルアミノスルホニルアミノカルボニルオキシ基;アルコキシカルボニル基;ヒドロキシアルキルで置換されていてもよいアミノカルボニル基;水酸基で置換されていてもよいアルキルスルフィニル基;水酸基で置換されていてもよいアルキルスルホニル基;または、式:
【0068】
【化32】
Figure 2004143139
【0069】
で示される基であり、R11が水素原子;アミノ基、ハロゲン原子、ジアルキルアミノ基、アルコキシ基、フリル基、テトラゾリル基、水酸基、アルキルチオ基、アルキルスルフィニル基、アルキルスルホニル基、2−アミノチアゾリル基、2,2−ジアルキル−1,3−ジオキシラニル基、2−チオール−4−アルキルチアゾリニル基、シクロアルキル基および5−アルキル−2,4(1H,3H)ピリミジンジオン基から選ばれる基で置換されていてもよいアルカノイル基;アミノ基もしくはニトロ基で置換されていてもよいフェニルカルボニル基;ピリジルカルボニル基;ホルミル基、モルホリノアルキル基もしくはヒドロキシアルキル基で置換されていてもよいフリルカルボニル基;チエニルカルボニル基;キノリルカルボニル基;アルキル基で置換されていてもよいピラジニルカルボニル基;モルホリノカルボニル基;ピロリジノカルボニル基;テトラヒドロフリルカルボニル基;アルコキシカルボニル基で置換されているピペリジニルカルボニル基;ハロゲン原子、水酸基もしくはアルコキシ基で置換されていてもよいアルキルアミノカルボニル基;ジアルキルアミノカルボニル基;アルコキシ基、水酸基もしくはハロゲン原子で置換されていてもよいアルコキシカルボニル基;水酸基、モルホリノ基、アルキルピペラジノ基、水酸基で置換されていてもよいジアルキルアミノ基およびハロゲン原子から選ばれる基で置換されていてもよいアルキルスルホニル基;アルケニルスルホニル基;ジアルキルアミノスルホニル基;またはモルホリノ基、ハロゲン原子、アルコキシ基、シアノ基、ピリジル基、ジアルキルアミノカルボニル基もしくはジアルキルアミノ基で置換されていてもよいアルキル基であり、R12が水素原子;ピリジル基;またはアルキル基である化合物が好ましく、さらに、Rが水酸基;ジアルキルアミノカルボニル基、モルホリノカルボニル基、モルホリノアミノカルボニル基もしくはアルキルピペラジノカルボニル基で置換されているアルキル基;ジヒドロキシフェニルチオ基;アルカノイルチオ基;水酸基で置換されていてもよいアルキルチオ基;水酸基、アルキルスルホニルオキシ基、テトラヒドロピラニルオキシ基、ピリジル基、トリアゾリル基、アルキル基で置換されていてもよいテトラゾリル基もしくはアルコキシ基で置換されていてもよいアルコキシ基;モルホリノカルボニルオキシ基;イミダゾリルカルボニルオキシ基;ピペリジノアルキルアミノカルボニルオキシ基;モルホリノアルキルアミノカルボニルオキシ基;水酸基、モルホリノカルボニル基もしくはカルボキシル基で置換されていてもよいアルキルアミノカルボニルオキシ基;ジアルキルアミノアルキルアミノカルボニルオキシ基;水酸基もしくはヒドロキシアルキル基で置換されているピペリジノカルボニルオキシ基;水酸基で置換されていてもよいジアルキルアミノカルボニルオキシ基;硫黄原子がオキソ基で置換されていてもよいチオモルホリノカルボニルオキシ基;オキソピロリジニルカルボニルオキシ基;オキソテトラヒドロチアゾリニルカルボニルオキシ基;ジアルキルアミノスルホニルアミノカルボニルオキシ基;アルコキシカルボニル基;ヒドロキシアルキルで置換されていてもよいアミノカルボニル基;水酸基で置換されていてもよいアルキルスルフィニル基;水酸基で置換されていてもよいアルキルスルホニル基;または、式:
【0070】
【化33】
Figure 2004143139
【0071】
で示される基であり、R11がアミノ基、ハロゲン原子、アルコキシ基、フリル基、テトラゾリル基、水酸基、アルキルチオ基、アルキルスルフィニル基、アルキルスルホニル基、2−アミノチアゾリル基、2,2−ジアルキル−1,3−ジオキシラニル基、2−チオール−4−アルキルチアゾリニル基、シクロアルキル基および5−アルキル−2,4(1H,3H)ピリミジンジオン基から選ばれる基で置換されていてもよいアルカノイル基;アミノ基もしくはニトロ基で置換されていてもよいフェニルカルボニル基;ピリジルカルボニル基;ホルミル基もしくはヒドロキシアルキル基で置換されていてもよいフリルカルボニル基;キノリルカルボニル基;モルホリノカルボニル基;ピロリジノカルボニル基;テトラヒドロフリルカルボニル基;アルコキシカルボニル基で置換されているピペリジニルカルボニル基;ハロゲン原子、水酸基もしくはアルコキシ基で置換されていてもよいアルキルアミノカルボニル基;ジアルキルアミノカルボニル基;アルコキシ基、水酸基もしくはハロゲン原子で置換されていてもよいアルコキシカルボニル基;水酸基もしくはハロゲン原子で置換されていてもよいアルキルスルホニル基;アルケニルスルホニル基;またはチエニルスルホニル基であり、R12が水素原子;ピリジル基;またはアルキル基である化合物が好ましい。
【0072】
本発明の化合物において、好ましい化合物としては、環Aが、式:
【0073】
【化34】
Figure 2004143139
【0074】
で示されるベンゼン環であり、環Bが、式:
【0075】
【化35】
Figure 2004143139
【0076】
で示されるベンゼン環であり、Aが水素原子、ハロゲン原子、アルキル基またはアルコキシ基であり、Aが水素原子またはハロゲン原子であり、Aが水素原子であり、Bが水素原子、アルキル基またはトリハロゲノアルキル基であり、Bが水素原子、アルキル基またはトリハロゲノアルキル基であり、Bが水素原子であり、Rが水酸基;ジアルキルアミノカルボニル基、モルホリノカルボニル基、水酸基、アルコキシカルボニル基、モルホリノアミノカルボニル基もしくはヒドロキシアルキルアミノカルボニルオキシ基で置換されているアルキル基;ジヒドロキシフェニルチオ基;アルカノイルチオ基;水酸基、アルキルアミノカルボニル基、ジアルキルアミノカルボニル基、アルコキシカルボニルアミノ基、ヒドロキシアルカノイルアミノ基、モルホリノカルボニルアミノ基、ヒドロキシアルキルアミノカルボニルアミノ基もしくはアルカノイルオキシ基で置換されていてもよいアルキルチオ基;ジアルキルチオニウム基;水酸基、アルキルスルホニルオキシ基、テトラヒドロピラニルオキシ基、トリアゾリル基、アルキル基で置換されていてもよいテトラゾリル基もしくはアルコキシ基で置換されていてもよいアルコキシ基;チエニルスルホニルオキシ基;モルホリノカルボニルオキシ基;イミダゾリルカルボニルオキシ基;水酸基、モルホリノカルボニル基、ジアルキルアミノカルボニル基、アルキルアミノカルボニル基、アルカノイルアミノ基、アルキルチオ基、アルコキシ基、アルキルスルホニル基、アルカノイルオキシ基もしくはカルボキシル基でアルキル基部分が置換されていてもよいアルキルアミノカルボニルオキシ基;水酸基、アルコキシカルボニル基、カルボキシル基、ヒドロキシアルキルアミノカルボニル基、アルコキシアルキルアミノカルボニル基、アルキルチオアルキルアミノカルボニル基、アルキルスルフィニルアルキルアミノカルボニル基、アルキルスルホニルアルキルアミノカルボニル基もしくはヒドロキシアルキル基で置換されているピペリジノカルボニルオキシ基;水酸基で置換されていてもよいジアルキルアミノカルボニルオキシ基;ヒドロキシアルカノイル基もしくはアルコキシアルカノイル基で置換されているピペリジニルアミノカルボニルオキシ基;硫黄原子がオキソ基で置換されていてもよいチオモルホリノカルボニルオキシ基;オキソピロリジニルカルボニルオキシ基;オキソテトラヒドロチアゾリニルカルボニルオキシ基;ジアルキルアミノスルホニルアミノカルボニルオキシ基;カルボキシル基;アルコキシカルボニル基;ピリミジニル基で置換されていてもよいアミノカルボニル基;水酸基またはシアノ基でアルキル基部分が置換されていてもよいアルキルアミノカルボニル基;ジ(ヒドロキシアルキル)アミノカルボニル基;水酸基でピリジル基部分が置換されていてもよいピリジルアミノカルボニル基;アルキルピリド基で置換されているアミノカルボニル基;水酸基もしくはオキソ基で置換されているピペリジノカルボニル基;オキソ基、アルキル基、アルキルスルホニル基もしくはアルカノイル基で置換されているピペラジノカルボニル基;モルホリノカルボニル基;チオモルホリノカルボニル基;ヒドロキシアルキル基または水酸基で置換されているピロリジノカルボニル基;水酸基で置換されていてもよいアルキルスルフィニル基;ヒドロキシスルフィニル基;水酸基もしくはアルカノイルオキシ基で置換されていてもよいアルキルスルホニル基;または、式:
【0077】
【化36】
Figure 2004143139
【0078】
で示される基であり、R11がアルカノイル基、アルキルアミノカルボニル基、ジアルキルアミノカルボニル基、アミノカルボニル基、アルコキシカルボニルアミノ基、アルカノイルアミノ基、アルコキシカルボニル基及びアルキル基で置換されているアミノ基、アルカノイル基及びアルキル基で置換されているアミノ基、フェニル基で置換されていてもよいアルコキシ基、フリル基、テトラゾリル基、水酸基、アルキルチオ基、アルキルスルフィニル基、アルキルスルホニル基、2−アミノチアゾリル基、2−オキソピロリジノ基、2,2−ジアルキル−1,3−ジオキシラニル基、2−チオール−4−アルキルチアゾリニル基およびシクロアルキル基から選ばれる基で置換されていてもよいアルカノイル基;アミノ基もしくはニトロ基で置換されていてもよいフェニルカルボニル基;水酸基で置換されていてもよいピリジルカルボニル基;ホルミル基もしくはヒドロキシアルキル基で置換されていてもよいフリルカルボニル基;チエニルカルボニル基;アルキル基で置換されているインドリルカルボニル基;アルキル基で置換されているインドリルカルボニル基;モルホリノカルボニル基;ベンジルオキシ基、アルコキシカルボニル基、アルカノイル基、水酸基もしくはオキソ基で置換されていてもよいピロリジニルカルボニル基;テトラヒドロフリルカルボニル基;アルコキシカルボニル基もしくはアルカノイル基で置換されているピペリジニルカルボニル基;硫黄原子がオキソ基で置換されていてもよいチオモルホリノカルボニル基;3−アルキル−2,4(1H,3H)ピリミジンジオンカルボニル基;ハロゲン原子、水酸基もしくはアルコキシ基でアルキル基部分が置換されていてもよいアルキルアミノカルボニル基;ジアルキルアミノカルボニル基;アルコキシ基、水酸基もしくはハロゲン原子で置換されていてもよいアルコキシカルボニル基;水酸基およびハロゲン原子から選ばれる基で置換されていてもよいアルキルスルホニル基;アルケニルスルホニル基;またはジアルキルアミノスルホニル基であり、R12が水素原子;ピラジニル基;またはアルキル基であるか、あるいは、R11およびR12が互いに末端で結合して、トリアゾリル基、テトラゾリル基、アミノプリニル基、窒素原子がアルキル基で置換されているモルホリノ基、N−オキソモルホリノ基、ヒドロキシアルキル基およびオキソ基で置換されているイミダゾリジニル基、ヒドロキシアルキル基およびオキソ基で置換されているヘキサヒドロピリミジニル基またはジオキソピロリジノ基、チアゾリジル基またはアザシクロへプチル基を形成している基であり、Rが水素原子であり、Zが−N(R)−で示される基であり、Rが水酸基で置換されていてもよいアルキル基またはアルカノイル基であり、Rが水素原子または水酸基で置換されていてもよいアルキル基である化合物が挙げられる。これら化合物のうち、環Aが、式:
【0079】
【化37】
Figure 2004143139
【0080】
で示されるベンゼン環であり、環Bが、式:
【0081】
【化38】
Figure 2004143139
【0082】
で示されるベンゼン環であり、Aがアルキル基であり、Aがハロゲン原子であり、Aが水素原子であり、Bがトリハロゲノアルキル基であり、Bがトリハロゲノアルキル基であり、Bが水素原子であり、Rが水酸基もしくはテトラヒドロピラニルオキシ基で置換されているアルコキシ基;水酸基でアルキル基部分が置換されていてもよいアルキルアミノカルボニルオキシ基;硫黄原子が酸化されているチオモルホリノカルボニルオキシ基;ヒドロキシアルカノイル基;アルキル基、ピラジニル基およびピリミジニル基から選ばれる基で置換されているアミノカルボニル基;アルカノイル基で置換されているピペラジノカルボニル基;水酸基で置換されているピペリジノカルボニル基;水酸基で置換されていてもよいアルキルスルフィニル基;水酸基で置換されていてもよいアルキルスルホニル基;または、式:
【0083】
【化39】
Figure 2004143139
【0084】
で示される基であり、R11がアルコキシ基、水酸基およびシクロアルキル基から選ばれる基で置換されていてもよいアルカノイル基;アルコキシカルボニル基;水酸基で置換されているピリジルカルボニル基;モルホリノカルボニル基;アルキルアミノカルボニル基;アルキルスルホニル基;またはピラジニル基であり、R12が水素原子またはアルキル基であり、R11およびR12互いに末端で結合して、トリアゾリル基、テトラゾリル基またはN−オキソモルホリノ基を形成している基であり、Rが水素原子であり、Zが−N(R)−で示される基であり、Rがアルキル基であり、Rが水素原子またはアルキル基である化合物が好ましい。
【0085】
さらに本発明の化合物において、好ましい化合物としては、以下の(A)〜(BK)の中から選ばれる化合物またはその薬理的に許容し得る塩である。
(A) (2R,4S)−1−[N−{1−(S)−(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)エチル}−N−メチル]アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−(2−メチルプロピオニルアミノ)ピペリジン、
(B) (2R,4S)−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−モルホリノカルボニルアミノピペリジン、
(C) (2R,4S)−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−(2−ヒドロキシエトキシ)ピペリジン、
(D) (2R,4S)−1−[N−{1−(R)−(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)エチル}−N−メチル]アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−{2−(2−テトラヒドロピラニルオキシ)エトキシ}ピペリジン、
(E) (2R,4S)−1−[N−{1−(S)−(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)エチル}−N−メチル]アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−メトキシアセチルアミノピペリジン、
(F) (2R,4S)−1−[N−{1−(S)−(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)エチル}−N−メチル]アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−メトキシカルボニルアミノピペリジン、
(G) (2R,4S)−1−[N−{1−(S)−(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)エチル}−N−メチル]アミノカルボニル−4−エトキシカルボニルアミノ−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)ピペリジン、
(H) (2R,4S)−1−[N−{1−(S)−(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)エチル}−N−メチル]アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−メタンスルホニルアミノピペリジン、
(I) (2R,4S)−1−[N−{1−(S)−(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)エチル}−N−メチル]アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−(2−ヒドロキシエトキシ)ピペリジン、
(J) (2R,4S)−1−[N−{1−(R)−(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)エチル}−N−メチル]アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−ヒドロキシアセチルアミノピペリジン、
(K) (2R,4S)−1−[N−{1−(R)−(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)エチル}−N−メチル]アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−(3−ヒドロキシプロポキシ)ピペリジン、
(L) (2R,4S)−1−[N−{1−(S)−(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)エチル}−N−メチル]アミノカルボニル−4−(2−シクロプロピル−2−ヒドロキシアセチルアミノ)−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)ピペリジン、
(M) (2R,4S)−1−[N−{1−(S)−(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)エチル}−N−メチル]アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオニルアミノ)ピペリジン、
(N) (2R,4S)−1−[N−{1−(S)−(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)エチル}−N−メチル]アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−((S)−3−ヒドロキシブチリルアミノ)ピペリジン、
(O) (2R,4S)−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−(2−ヒドロキシエチルアミノカルボニルオキシ)ピペリジン、
(P) (2R,4S)−1−[N−{1−(R)−(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)エチル}−N−メチル]アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−メタンスルフィニルピペリジン、
(Q) (2R,4S)−1−[N−{1−(R)−(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)エチル}−N−メチル]アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−メタンスルホニルピペリジン、
(R) (2R,4S)−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−4−エチルアミノカルボニルオキシ−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)ピペリジン、
(S) (2R,4S)−1−[N−{1−(S)−(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)エチル}−N−メチル]アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−(2−メトキシプロピオニルアミノ)ピペリジン、
(T) (2R,4S)−1−[N−{1−(R)−(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)エチル}−N−メチル]アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−(N−メタンスルホニル−N−メチルアミノ)ピペリジン、
(U) (2R,4S)−1−[N−{1−(R)−(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)エチル}−N−メチル]アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−(2−ヒドロキシエチルアミノカルボニルオキシ)ピペリジン、
(V) (2R,4S)−1−[N−{1−(S)−(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)エチル}−N−メチル]アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−(3−ヒドロキシ−3−メチルブチリルアミノ)ピペリジン、
(W) (2R,4S)−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−(2−ヒドロキシエタンスルフィニル)ピペリジン、
(X) (2R,4S)−1−[N−{1−(S)−(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)エチル}−N−メチル]アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−ヒドロキシアセチルアミノピペリジン、
(Y) (2R,4S)−1−[N−{1−(S)−(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)エチル}−N−メチル]アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−((S)−2−ヒドロキシプロピオニルアミノ)ピペリジン、
(Z) (2R,4S)−1−[N−{1−(S)−(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)エチル}−N−メチル]アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−((R)−3−ヒドロキシブチリルアミノ)ピペリジン、
(AA) (2R,4S)−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロパンスルホニル)ピペリジン、
(AB) (2R,4S)−1−[N−{1−(R)−(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)エチル}−N−メチル]アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−(2−ヒドロキシエタンスルフィニル)ピペリジン、
(AC) (2R,4S)−1−[N−{1−(R)−(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)エチル}−N−メチル]アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−{(S)−((S)−2−ヒドロキシプロパン)スルフィニル}ピペリジン、
(AD) (2R,4S)−1−[N−{1−(R)−(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)エチル}−N−メチル]アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−{(R)−((S)−2−ヒドロキシプロパン)スルフィニル}ピペリジン、
(AE) (2R,4S)−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロパンスルフィニル)ピペリジン、
(AF) (2R,4S)−1−[N−{1−(R)−(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)エチル}−N−メチル]アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−((S)−2−ヒドロキシプロパンスルホニル)ピペリジン、
(AG) (2R,4S)−1−[N−{1−(R)−(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)エチル}−N−メチル]アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−(1−メチルエタンスルホニル)ピペリジン、
(AH) (2R,4S)−1−[N−{1−(R)−(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)エチル}−N−メチル]アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロパンスルフィニル)ピペリジン、
(AI) (2R,4S)−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−{(S)−((S)−2−ヒドロキシプロパン)スルフィニル}ピペリジン、
(AJ) (2R,4S)−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−{(R)−((S)−2−ヒドロキシプロパン)スルフィニル}ピペリジン、
(AK) (2R,4S)−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−{(R)−((R)−2−ヒドロキシプロパン)スルフィニル}ピペリジン、
(AL) (2R,4S)−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−{(S)−((R)−2−ヒドロキシプロパン)スルフィニル}ピペリジン、
(AM) (2R,4S)−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−((S)−2−ヒドロキシプロパンスルホニル)ピペリジン、
(AN) (2R,4S)−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−((S)−3−ヒドロキシブチリルアミノ)ピペリジン、
(AO) (2R,4S)−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−((R)−3−ヒドロキシブチリルアミノ)ピペリジン、
(AP) (2R,4S)−4−(4−アセチルピペリジノカルボニル)−1−[N−{1−(R)−(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)エチル}−N−メチル]アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)ピペリジン、
(AQ) (2R,4S)−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−(1−メチルエタンスルフィニル)ピペリジン、
(AR) (2R,4S)−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−(1−オキソチオモルホリノカルボニルオキシ)ピペリジン、
(AS) (2R,4S)−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−(2−ヒドロキシエタンスルホニル)ピペリジン、
(AT) (2R,4S)−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−(1−メチルエタンスルホニル)ピペリジン、
(AU) (2R,4S)−1−[N−{1−(R)−(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)エチル}−N−メチル]アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−(4−ヒドロキシピペリジノカルボニル)ピペリジン、
(AV) (2R,4S)−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−メタンスルホニルピペリジン、
(AW) (2R,4S)−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−((R)−2−ヒドロキシプロピオニル)ピペリジン、
(AX) (2R,4S)−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−(N−メチル−N−ピラジン−2−イルアミノカルボニル)ピペリジン、
(AY) (2R,4S)−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−(ピラジン−2−イルアミノ)ピペリジン、
(AZ) (2R,4S)−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−(N−メチル−N−ピラジン−2−イルアミノ)ピペリジン、
(BA) (2R,4S)−1−[N−{1−(R)−(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)エチル}−N−メチル]アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−(1−メチルエチルチオニル)ピペリジン、
(BB) (2R,4S)−1−[N−{1−(R)−(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)エチル}−N−メチル]アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−(1−トリアゾリル)ピペリジン、
(BC) (2R,4S)−1−[N−{1−(R)−(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)エチル}−N−メチル]アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−(1−テトラゾリル)ピペリジン、
(BD) (2R,4S)−1−[N−{1−(S)−(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)エチル}−N−メチル]アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−(N−オキソモルホリノ)ピペリジン、
(BE) (2R,4S)−1−[N−{1−(R)−(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)エチル}−N−メチル]アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−(N−オキソモルホリノ)ピペリジン、
(BF) (2R,4S)−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−(N−オキソモルホリノ)ピペリジン、
(BG) (2R,4S)−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−(2−ヒドロキシピペリジン−5−イルカルボニルアミノ)ピペリジン、
(BH) (2R,4S)−1−[N−{1−(R)−(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)エチル}−N−メチル]アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−(N−ピリミジン−4−イルアミノカルボニル)ピペリジン、
(BI) (2R,4S)−1−[N−{1−(R)−(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)エチル}−N−メチル]アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−(N−メチル−N−ピリミジン−4−イルアミノカルボニル)ピペリジン、
(BJ) (2R,4S)−1−[N−{1−(S)−(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)エチル}−N−メチル]アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−(2−ヒドロキシアセチルアミノ)ピペリジン、および、
(BK) (2R,4S)−1−[N−{1−(R)−(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)エチル}−N−メチル]アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−(1−メチルエチルチオ)ピペリジン。
【0086】
さらに、とりわけ好ましい化合物としては、以下の(a)〜(q)の中から選ばれる化合物またはその薬理的に許容し得る塩。
(a) (2R,4S)−1−[N−{1−(S)−(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)エチル}−N−メチル]アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオニルアミノ)ピペリジン、
(b) (2R,4S)−1−[N−{1−(S)−(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)エチル}−N−メチル]アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−((S)−3−ヒドロキシブチリルアミノ)ピペリジン、
(c) (2R,4S)−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−(2−ヒドロキシエチルアミノカルボニルオキシ)ピペリジン、
(d) (2R,4S)−1−[N−{1−(S)−(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)エチル}−N−メチル]アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−(3−ヒドロキシ−3−メチルブチリルアミノ)ピペリジン、
(e) (2R,4S)−1−[N−{1−(S)−(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)エチル}−N−メチル]アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−((R)−3−ヒドロキシブチリルアミノ)ピペリジン、
(f) (2R,4S)−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロパンスルホニル)ピペリジン、
(g) (2R,4S)−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロパンスルフィニル)ピペリジン、
(h) (2R,4S)−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−((S)−2−ヒドロキシプロパンスルホニル)ピペリジン、
(i) (2R,4S)−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−((S)−3−ヒドロキシブチリルアミノ)ピペリジン、
(j) (2R,4S)−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−((R)−3−ヒドロキシブチリルアミノ)ピペリジン、
(k) (2R,4S)−4−(4−アセチルピペリジノカルボニル)−1−[N−{1−(R)−(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)エチル}−N−メチル]アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)ピペリジン、
(l) (2R,4S)−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−(1−オキソチオモルホリノカルボニルオキシ)ピペリジン、
(m) (2R,4S)−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−(2−ヒドロキシエタンスルホニル)ピペリジン、
(n) (2R,4S)−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−(1−メチルエタンスルホニル)ピペリジン、
(o) (2R,4S)−1−[N−{1−(R)−(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)エチル}−N−メチル]アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−(4−ヒドロキシピペリジノカルボニル)ピペリジン、
(p) (2R,4S)−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−メタンスルホニルピペリジン、
(q) (2R,4S)−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−((R)−2−ヒドロキシプロピオニル)ピペリジン、
(r) (2R,4S)−1−[N−{1−(S)−(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)エチル}−N−メチル]アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−(2−ヒドロキシアセチルアミノ)ピペリジン、および、
(s) (2R,4S)−1−[N−{1−(R)−(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)エチル}−N−メチル]アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−(1−メチルエチルチオ)ピペリジン。
【0087】
本発明の化合物において、好ましい化合物としては、環Aが、式:
【0088】
【化40】
Figure 2004143139
【0089】
で示されるベンゼン環であり、環Bが、式:
【0090】
【化41】
Figure 2004143139
【0091】
で示されるベンゼン環であり、Aがアルキル基であり、Aがハロゲン原子であり、Aが水素原子であり、Bがトリハロゲノアルキル基またはハロゲン原子であり、Bがトリハロゲノアルキル基またはハロゲン原子であり、Bが水素原子であり、Rが水酸基;ジアルキルアミノカルボニル基もしくはモルホリノカルボニル基で置換されているアルキル基;水酸基、アルキルスルホニルオキシ基、トリアゾリル基、もしくはアルキル基で置換されていてもよいテトラゾリル基で置換されていてもよいアルコキシ基;モルホリノカルボニルオキシ基;ヒドロキシアルキルアミノカルボニルオキシ基;イミダゾリルカルボニルオキシ基;水酸基で置換されていてもよいアルキルスルフィニル基;アルキルスルホニル基;水酸基で置換されているアルキルアミノカルボニル基;水酸基で置換されているピペリジノカルボニル基;または、式:
【0092】
【化42】
Figure 2004143139
【0093】
で示される基であり、R11が水酸基もしくは5−アルキル−2,4(1H,3H)ピリミジンジオン基で置換されていてもよいアルカノイル基;ピリジルカルボニル基;フリルカルボニル基;チエニルカルボニル基;モルホリノカルボニル基;アルコキシカルボニル基;またはアルキルスルホニル基であり、R12が水素原子;またはアルキル基であるか、あるいは、R11およびR12が互いに末端で結合して、トリアゾリル基、窒素原子がアルキル基で置換されているモルホリノ基またはN−オキソモルホリノ基を形成している基であり、Rが水素原子であり、Zが−N(R)−で示される基であり、Rはアルキル基であり、Rは水素原子またはアルキル基である化合物が挙げられ、このうち、Rが水酸基;ジアルキルアミノカルボニル基もしくはモルホリノカルボニル基で置換されているアルキル基;水酸基、アルキルスルホニルオキシ基、トリアゾリル基、もしくはアルキル基で置換されていてもよいテトラゾリル基で置換されていてもよいアルコキシ基;モルホリノカルボニルオキシ基;ヒドロキシアルキルアミノカルボニルオキシ基;イミダゾリルカルボニルオキシ基;水酸基で置換されていてもよいアルキルスルフィニル基;アルキルスルホニル基;水酸基で置換されているアルキルアミノカルボニル基;水酸基で置換されているピペリジノカルボニル基;または、式:
【0094】
【化43】
Figure 2004143139
【0095】
で示される基であり、R11が水酸基もしくは5−アルキル−2,4(1H,3H)ピリミジンジオン基で置換されていてもよいアルカノイル基;ピリジルカルボニル基;フリルカルボニル基;チエニルカルボニル基;モルホリノカルボニル基;アルコキシカルボニル基;またはアルキルスルホニル基であり、R12が水素原子;またはアルキル基である化合物が好ましい。
【0096】
本発明の化合物において、より好ましい化合物としては、Rが水酸基;水酸基もしくはトリアゾリル基で置換されているアルコキシ基;ヒドロキシアルキルアミノカルボニルオキシ基;水酸基で置換されていてもよいアルキルスルフィニル基;アルキルスルホニル基;ヒドロキシアルキルアミノカルボニル基;ヒドロキシピペリジノカルボニル基;または、式:
【0097】
【化44】
Figure 2004143139
【0098】
で示される基であり、R11が水酸基で置換されていてもよいアルカノイル基であり、R12が水素原子;またはアルキル基であるか、あるいは、R11およびR12が互いに末端で結合して、窒素原子がアルキル基で置換されているモルホリニオ基、N−オキソモルホリノ基、またはアルキル基もしくはアルカノイル基で置換さているピペラジノ基を形成している基であり、Rが水素原子であり、Zが−N(R)−で示される基であり、Rはアルキル基であり、Rは水素原子またはアルキル基である化合物が挙げられ、このうち、Rが水酸基;水酸基もしくはトリアゾリル基で置換されているアルコキシ基;ヒドロキシアルキルアミノカルボニルオキシ基;水酸基で置換されていてもよいアルキルスルフィニル基;アルキルスルホニル基;水酸基で置換されているアルキルアミノカルボニル基;水酸基で置換されているピペリジノカルボニル基;または、式:
【0099】
【化45】
Figure 2004143139
【0100】
で示される基であり、R11が水酸基で置換されていてもよいアルカノイル基であり、R12が水素原子;またはアルキル基である化合物が好ましい。
【0101】
本発明の化合物において、他の好ましい化合物としては、Rが水酸基;水酸基、アルキルスルホニルオキシ基、テトラゾリル基で置換されていてもよいアルコキシ基;ヒドロキシアルキルアミノカルボニルオキシ基;水酸基で置換されていてもよいアルキルスルフィニル基;アルキルスルホニル基;水酸基で置換されているアルキルアミノカルボニル基;水酸基で置換されているピペリジノカルボニル基から選ばれる基で置換されていてもよいアミノカルボニル基;または、式:
【0102】
【化46】
Figure 2004143139
【0103】
で示される基であり、R11が水酸基で置換されていてもよいアルカノイル基;フリルカルボニル基;モルホリノカルボニル基;アルコキシカルボニル基;またはアルキルスルホニル基であり、R12が水素原子;またはアルキル基であるか、あるいは、R11およびR12が互いに末端で結合して、トリアゾリル基またはテトラゾリル基を形成している基であり、Rが水素原子であり、Zが−N(R)−で示される基であり、Rはアルキル基であり、Rは水素原子またはアルキル基である化合物が挙げられる。
【0104】
このうち、より好ましい化合物としては、Rがヒドロキシアルキルアミノカルボニルオキシ基;水酸基で置換されていてもよいアルキルスルフィニル基;アルキルスルホニル基;水酸基で置換されているアルキルアミノカルボニル基;水酸基で置換されているピペリジノカルボニル基;または、式:
【0105】
【化47】
Figure 2004143139
【0106】
で示される基であり、R11が水酸基で置換されていてもよいアルカノイル基;またはアルコキシカルボニル基であり、R12が水素原子;またはアルキル基であり、Rが水素原子であり、Zが−N(R)−で示される基であり、Rはアルキル基であり、Rは水素原子またはアルキル基である化合物が挙げらる。
【0107】
さらに他の好ましい化合物としては、環Aが、式:
【0108】
【化48】
Figure 2004143139
【0109】
で示されるベンゼン環であり、環Bが、式:
【0110】
【化49】
Figure 2004143139
【0111】
で示されるベンゼン環であり、Aがアルキル基であり、Aがハロゲン原子であり、Aが水素原子であり、Bがトリハロゲノアルキル基であり、Bがトリハロゲノアルキル基であり、Bが水素原子であり、Rがヒドロキシアルキルアミノカルボニルオキシ基;水酸基で置換されていてもよいアルキルスルフィニル基;アルキルスルホニル基;水酸基で置換されているアルキルアミノカルボニル基;水酸基で置換されているピペリジノカルボニル基;または式:
【0112】
【化50】
Figure 2004143139
【0113】
で示される基であり、R11が水酸基で置換されていてもよいアルカノイル基であり、R12が水素原子;またはアルキル基であるか、あるいは、R11およびR12が互いに末端で結合して、N−オキソモルホリノ基を形成している基であり、Rが水素原子であり、Zが−N(R)−で示される基であり、Rはアルキル基であり、Rは水素原子またはアルキル基である化合物が挙げられ、このうち、Rがヒドロキシアルキルアミノカルボニルオキシ基;水酸基で置換されていてもよいアルキルスルフィニル基;アルキルスルホニル基;水酸基で置換されているアルキルアミノカルボニル基;水酸基で置換されているピペリジノカルボニル基;または式:
【0114】
【化51】
Figure 2004143139
【0115】
で示される基であり、R11が水酸基で置換されていてもよいアルカノイル基であり、R12が水素原子;またはアルキル基である化合物が好ましい。
【0116】
本発明の化合物〔I〕は、遊離の形でも、また薬理的に許容し得る塩の形でも医薬用途に使用することができる。
【0117】
本発明の化合物〔I〕の薬理的に許容し得る塩としては、例えば、塩酸塩、硫酸塩、リン酸塩、臭化水素酸塩の如き無機酸塩、酢酸塩、フマル酸塩、シュウ酸塩、クエン酸塩、メタンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、トシル酸塩、マレイン酸塩、コハク酸塩、酒石酸塩の如き有機酸塩等が挙げられる。
【0118】
また、本発明の化合物〔I〕またはその薬理的に許容しうる塩とは、その分子内塩やそれらの溶媒和物あるいは水和物等をいずれも含む。
【0119】
本発明の化合物〔I〕は、不斉原子に基づく光学異性体として存在しうるが、本発明はこれらの光学異性体及びその混合物のいずれも含むものである。本発明においては、これら光学異性体の中でも、ピペリジン環の2位(環Aの接続位)がRの化合物が好ましく、特に、ピペリジン環の2位(環Aの接続位)がR、4位(Rの接続位)がSの化合物が好ましい。
【0120】
本発明の化合物〔I〕またはその薬理的に許容し得る塩は、優れたタキキニン受容体拮抗作用、特にSP受容体拮抗作用を有し、哺乳動物(例えば、マウス、モルモット、スナネズミ、フェレット、ラット、ハムスター、ウサギ、ネコ、イヌ、ウシ、ヒツジ、サル、ヒトなど)に対する、炎症もしくはアレルギー性疾患(例えば、アトピー、皮膚炎、ヘルペス、乾癬、喘息、気管支炎、喀痰、鼻炎、リューマチ関節炎、変形性関節炎、骨粗鬆症、多発性硬化症、結膜炎、眼炎、膀胱炎など)、疼痛、偏頭痛、神経痛、掻痒、咳、さらに中枢神経系の疾患〔例えば、精神分裂症、パーキンソン病、うつ病、不安、心身症、モルヒネ依存症、痴呆(例えば、アルツハイマー病など)など〕、消化器疾患[例えば、過敏性腸疾患、潰瘍性大腸炎、クローン病、ウレアーゼ陽性のラセン状グラム陰性菌(例えば、ヘリコバクター・ピロリなど)に起因する異常(例えば、胃炎、胃潰瘍など)など]、悪心、嘔吐、排尿異常(例えば、頻尿、尿失禁など)、循環器疾患(例えば、狭心症、高血圧、心不全、血栓症など)および免疫異常などの安全な予防、治療薬として有用である。とりわけ、本発明の有効成分である化合物〔I〕またはその薬理的に許容し得る塩は、脳内移行性が高く、且つ低毒性で、副作用を殆ど示さないため、嘔吐、うつ病などの中枢神経系疾患、頻尿などの排尿異常の予防、治療薬として有用である。
【0121】
本発明の化合物またはその薬理的に許容し得る塩は、例えば、ヨーロピアン・ジャーナル・オブ・ファーマコロジー(European Journal of Pharmacology)254巻、221−227頁(1994年)記載の方法に準じて、ニューロキニン−1受容体結合作用を測定することができ、ヨーロピアン・ジャーナル・オブ・ファーマコロジー(European Journal of Pharmacology)265巻、179−183頁(1994年)記載の方法に準じて、ニューロキニン−1受容体作動誘発に対する作用を測定することができ、ブリティッシュ・ジャーナル・オブ・ファーマコロジー(British Journal of Pharmacology)119巻、931−936頁(1996年)記載の方法に準じて、嘔吐に対する作用を測定することができ、また、ジャーナル・オブ・ウロロジー(Journal of Urology)、155巻、1号、355−360頁(1996年)記載の方法に準じて、頻尿抑制作用を測定することができる。
【0122】
本発明の化合物〔I〕およびその薬理的に許容しうる塩は、経口的にも非経口的にも投与することができ、経口もしくは非経口投与に通常用いられる医薬担体を用いて、適当な製剤とすることができる。かかる医薬担体としては、例えば、結合剤(シロップ、アラビアゴム、ゼラチン、ソルビット、トラガント、ポリビニルピロリドン等)、賦形剤(乳糖、砂糖、コーンスターチ、リン酸カリウム、ソルビット、グリシン等)、潤滑剤(ステアリン酸マグネシウム、タルク、ポリエチレングリコール、シリカ等)、崩壊剤(バレイショデンプン等)および湿潤剤(ラウリル無水硫酸ナトリウム等)等をあげることができる。また、これら医薬製剤は、経口投与する場合には、錠剤、顆粒剤、カプセル剤、散剤の如き固形製剤であってもよく、溶液、懸濁液、乳液の如き液体製剤であってもよい。一方、非経口投与する場合には、例えば、注射用蒸留水、生理的食塩水、ブドウ糖水溶液等を用いて注射剤や点滴剤として、あるいは坐剤等とすることができる。
【0123】
本発明の化合物〔I〕またはその薬理的に許容しうる塩の投与量は、投与方法、患者の年齢、体重、状態あるいは疾患の程度によって異なるものの、通常、1日あたりの投与量は、経口投与の場合には、0.1〜20mg/kg、とりわけ0.1〜10mg/kg、非経口投与の場合には、0.01〜10mg/kg、とりわけ0.01〜1mg/kgであるのが好ましい。
〔A法〕
本発明の目的化合物〔I〕は、例えば、一般式〔II〕
【0124】
【化52】
Figure 2004143139
【0125】
(式中、環Aは置換基を有していてもよいベンゼン環を表し、Rは置換基を有してもよいアルキル基、置換基を有していてもよい水酸基、置換基を有しているチオール基、置換基を有しているカルボニル基、置換基を有しているスルフィニル基、置換基を有しているスルホニル基、または式:
【0126】
【化53】
Figure 2004143139
【0127】
で示される基であり、R11およびR12は同一または異なって、水素原子、置換基を有しているカルボニル基、置換基を有しているスルホニル基、置換基を有していてもよいアルキル基もしくはヘテロ原子として窒素原子、酸素原子および硫黄原子から選ばれる原子を1乃至4個含有する複素環式基であって、当該複素環式基は置換基を有していてもよく、さらに当該複素環式基に含まれる窒素原子は酸化されていてもよいか、あるいは互いに末端で結合して隣接する窒素原子とともに、ピペリジノ基、アザシクロへプチル基、ピロリジノ基、チアゾリジル基、モルホリノ基、トリアゾリル基、テトラゾリル基およびプリニル基から選ばれる複素環式基を形成していることを表し、当該複素環式基は置換基を有していてもよく、さらに当該複素環式基に含まれる窒素原子は酸化されていてもよく、Rは水素原子、置換基を有していてもよい水酸基、置換基を有していてもよいアミノ基、置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有しているカルボニル基またはハロゲン原子を表す。)
で示される化合物と一般式〔III〕
【0128】
【化54】
Figure 2004143139
【0129】
(式中、環Bは置換基を有していてもよいベンゼン環を表し、Rは水素原子または置換基を有していてもよいアルキル基を表し、Rは水素原子または置換基を有していてもよいアルキル基を表す。)
で示される化合物とをウレア化剤の存在下反応させることにより製することができる。
〔B法〕
本発明の目的化合物〔I〕のうち、一般式〔I−a〕
【0130】
【化55】
Figure 2004143139
【0131】
(式中、環A、環B、R、Z、RおよびRは前記と同一意味を有する。)で示される化合物は、例えば、一般式〔IV〕
【0132】
【化56】
Figure 2004143139
【0133】
(式中、環A、環B、R、Z、RおよびRは前記と同一意味を有する。)で示される化合物を還元することにより製することができる。
【0134】
〔C法〕
本発明の化合物のうち、一般式〔I−b〕
【0135】
【化57】
Figure 2004143139
【0136】
(式中、環A、環B、R11、R12、R、Z、RおよびRは前記と同一意味を有する。)
で示される化合物は、一般式〔IV〕
【0137】
【化58】
Figure 2004143139
【0138】
(式中、環A、環B、R、Z、RおよびRは前記と同一意味を有する。)で示される化合物と一般式〔V〕
【0139】
【化59】
Figure 2004143139
【0140】
(式中、Xは水素原子、水酸基、珪素原子、リチウム原子またはマグネシウム原子を表し、R11およびR12は前記と同一意味を有する。)
で示される化合物とを反応させることにより製することができる。
【0141】
〔D法〕
本発明の化合物のうち、一般式〔I−c〕
【0142】
【化60】
Figure 2004143139
【0143】
(式中、環A、環B、R、Z、RおよびRは前記と同一意味を有し、R13は置換基を有していてもよいカルボキシル基を表す。)
で示される化合物は、一般式〔IV〕
【0144】
【化61】
Figure 2004143139
【0145】
(式中、環A、環B、R、Z、RおよびRは前記と同一意味を有する。)で示される化合物と一般式〔VI〕
CH13   〔VI〕
(式中、Xは脱離基を表し、R13は前記と同一意味を有する。)
で示される化合物とを反応させ、得られる一般式〔VII〕
【0146】
【化62】
Figure 2004143139
【0147】
(式中、環A、環B、R13、Z、R、RおよびRは前記と同一意味を有する。)
で示される化合物を還元することにより製することができる。
【0148】
〔E法〕
本発明の化合物のうち、一般式〔I’’〕
【0149】
【化63】
Figure 2004143139
【0150】
(式中、環A、環B、R、R及びRは前記と同一意味を有する。)
で示される化合物は、一般式〔II〕
【0151】
【化64】
Figure 2004143139
【0152】
(式中、環A、R及びRは前記と同一意味を有する。)
で示される化合物と一般式〔III’〕
【0153】
【化65】
Figure 2004143139
【0154】
(式中、環B及びRは前記と同一意味を有する。)
で示される化合物とをウレア化剤の存在下反応させることにより製することができる。
【0155】
これら〔A法〕〜〔E法〕は、以下のようにして実施することができる。
〔A法〕
化合物〔II〕と化合物〔III〕との反応は、ウレア化剤の存在下、適当な溶媒中で実施することができる。ウレア化剤としては、式:
【0156】
【化66】
Figure 2004143139
【0157】
(式中、WおよびWは、同一または異なって脱離基を表す。)
で示されるようなものが挙げられる。WおよびWとしては、同一または異なってイミダゾリル基、ハロゲン原子またはフェノキシ基のようなものが挙げられる。具体的には、1,1’−カルボニルジイミダゾール、ホスゲンのようなものが好ましく、例えば、1,1’−カルボニルジイミダゾール、トリホスゲンまたはホスゲン等のカルボニルジハライドを用いることができる。また、溶媒としては、反応に悪影響を与えるものでなければいずれのものでも使用することができ、例えば、アセトニトリル、ジクロロメタン、テトラヒドロフラン等を適宜用いることができる。本反応は、例えば、0℃〜80℃、好ましくは、0℃〜50℃で実施することができる。
【0158】
さらに、本反応は、化合物〔II〕とウレア化剤、式
【0159】
【化67】
Figure 2004143139
【0160】
(式中、WおよびWは、同一または異なって脱離基を表す。)
を反応させ、一般式〔VIII−a〕
【0161】
【化68】
Figure 2004143139
【0162】
(式中、環A、R、RおよびWは前記と同一意味を有する。)
とした後、次いで、化合物〔VIII−a〕をその反応性誘導体へ導き、化合物〔III〕と反応させるか、または、化合物〔III〕とウレア化剤、式
【0163】
【化69】
Figure 2004143139
【0164】
(式中、WおよびWは前記と同一意味を有する)
を反応させ、一般式〔VIII−b〕
【0165】
【化70】
Figure 2004143139
【0166】
(式中、環B、R、RおよびWは前記と同一意味を有する。)
とした後、次いで、化合物〔VIII−b〕をその反応性誘導体へ導き、化合物〔II〕と反応させることにより、化合物〔I〕を製することもできる。
【0167】
反応性誘導体としては、例えば、化合物〔VIII−a〕または化合物〔VIII−b〕において、Wを、式
【0168】
【化71】
Figure 2004143139
【0169】
で示されるような基に誘導した化合物が挙げられる。
【0170】
化合物〔II〕または化合物〔III〕とウレア化剤の反応は、例えば、0℃〜80℃、好ましくは、0℃〜50℃で実施することができる。また、溶媒としては、反応に悪影響を与えるものでなければいずれのものでも使用することができ、例えば、アセトニトリル、ジクロロメタン、テトラヒドロフラン等を適宜用いることができる。
【0171】
化合物〔VIII−a〕または化合物〔VIII−b〕をその反応性誘導体へ導く反応は、ヨウ化メチルのような反応性誘導化剤を用いて、例えば、0℃〜80℃、好ましくは、0℃〜50℃で実施することができる。また、溶媒としては、反応に悪影響を与えるものでなければいずれのものでも使用することができ、例えば、アセトニトリル、ジクロロメタン、テトラヒドロフラン等を適宜用いることができる。
【0172】
それぞれの反応性誘導体と化合物〔III〕または化合物〔II〕との反応は、塩基の存在下、例えば、0℃〜80℃、好ましくは、0℃〜50℃で実施することができる。また、塩基としては、例えば、トリエチルアミンなどを用いることができ、溶媒としては、反応に悪影響を与えるものでなければいずれのものでも使用することができ、例えば、アセトニトリル、ジクロロメタン、テトラヒドロフラン等を適宜用いることができる。
〔B法〕
化合物〔IV〕の還元反応は、還元剤の存在下、適当な溶媒中で実施することができる。還元剤としては、水素化ホウ素ナトリウムのようなものが好ましく、例えば、水素化ホウ素ナトリウム、ジイソブチルアルミニウムヒドリド等のアルミニウムヒドリドを用いることができる。また、溶媒としては、反応に悪影響を与えるものでなければいずれのものでも使用することができ、例えば、エタノール、テトラヒドロフラン、ジクロロメタン等を適宜用いることができる。本反応は、例えば、−70℃〜還流下、好ましくは、−70℃〜20℃で実施することができる。
【0173】
〔C法〕
化合物〔IV〕と化合物〔V〕との反応は、適当な溶媒中、還元的アミノ化反応に付することにより実施することができる。本還元的アミノ化反応は、酸性条件下、水素化ホウ素ナトリウム、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム、水素化シアノホウ素ナトリウム等の還元剤またはパラジウム等の還元触媒と共に水素添加により実施することができる。化合物〔V〕における基〔X〕としては、水素原子または水酸基が好ましく、例えば、水素原子、水酸基、珪素原子、リチウム原子またはマグネシウム原子が挙げられる。溶媒としては、反応に悪影響を与えるものでなければいずれのものでも使用することができ、例えば、ジクロロメタン、酢酸、エタノール、メタノール等を適宜用いることができる。化合物〔V〕の塩としては、塩酸塩、酢酸塩等を適宜用いることができる。本反応は、例えば、−10℃〜80℃、好ましくは、0℃〜30℃で実施することができる。
【0174】
〔D法〕
化合物〔IV〕と化合物〔VI〕との反応は、例えば、塩基の存在下、適当な溶媒中で実施することができる。化合物〔VI〕における脱離基〔X〕としては、ジエチルホスホノ基、トリフェニルホスフィニル基等が挙げられる。塩基としては、例えば、カリウム−tert−ブトキシド、トリエチルアミン、水酸化ナトリウム等を、また、溶媒としては、反応に悪影響を与えるものでなければいずれのものでも使用することができ、例えば、テトラヒドロフラン、ジクロロメタン等を適宜用いることができる。本反応は、例えば、−30℃〜80℃、好ましくは、−20℃〜30℃で実施することができる。
【0175】
また、化合物〔VII〕の還元反応は、常法により、パラジウム等の還元触媒と共に水素添加することにより実施することができる。溶媒としては、メタノール、エタノール等を適宜用いることができる。本反応は、例えば、0℃〜50℃で実施することができる。
【0176】
〔E法〕
化合物〔II〕と化合物〔III’〕との反応は、ウレア化剤の存在下、適当な溶媒中で実施することができる。ウレア化剤としては、式:
【0177】
【化72】
Figure 2004143139
【0178】
(式中、WおよびWは、同一または異なって脱離基を表す。)
で示されるようなものが挙げられる。WおよびWとしては、同一または異なってイミダゾリル基、ハロゲン原子またはフェノキシ基のようなものが挙げられる。具体的には、1,1’−カルボニルジイミダゾール、ホスゲンのようなものが好ましく、例えば、1,1’−カルボニルジイミダゾール、トリホスゲンまたはホスゲン等のカルボニルジハライドを用いることができる。また、溶媒としては、反応に悪影響を与えるものでなければいずれのものでも使用することができ、例えば、アセトニトリル、ジクロロメタン、テトラヒドロフラン等を適宜用いることができる。本反応は、例えば、0℃〜80℃、好ましくは、0℃〜50℃で実施することができる。
【0179】
さらに、本反応は、化合物〔II〕とウレア化剤、式
【0180】
【化73】
Figure 2004143139
【0181】
(式中、WおよびWは、同一または異なって脱離基を表す。)
を反応させ、一般式〔VIII−a〕
【0182】
【化74】
Figure 2004143139
【0183】
(式中、環A、R、RおよびWは前記と同一意味を有する。)
とした後、次いで、化合物〔VIII−a〕をその反応性誘導体へ導き、化合物〔III’〕と反応させるか、または、化合物〔III’〕とウレア化剤、式
【0184】
【化75】
Figure 2004143139
【0185】
(式中、WおよびWは前記と同一意味を有する)
を反応させ、一般式〔VIII’〕
【0186】
【化76】
Figure 2004143139
【0187】
(式中、環B、RおよびWは前記と同一意味を有する。)
とした後、次いで、化合物〔VIII’〕をその反応性誘導体へ導き、化合物〔II〕と反応させることにより、化合物〔I’’〕を製することもできる。
【0188】
反応性誘導体としては、例えば、化合物〔VIII−a〕または化合物〔VIII’〕において、Wを、式
【0189】
【化77】
Figure 2004143139
【0190】
で示されるような基に誘導した化合物が挙げられる。
【0191】
化合物〔II〕または化合物〔III’〕とウレア化剤の反応は、例えば、0℃〜80℃、好ましくは、0℃〜50℃で実施することができる。また、溶媒としては、反応に悪影響を与えるものでなければいずれのものでも使用することができ、例えば、アセトニトリル、ジクロロメタン、テトラヒドロフラン等を適宜用いることができる。
【0192】
化合物〔VIII−a〕または化合物〔VIII’〕をその反応性誘導体へ導く反応は、ヨウ化メチルのような反応性誘導化剤を用いて、例えば、0℃〜80℃、好ましくは、0℃〜50℃で実施することができる。また、溶媒としては、反応に悪影響を与えるものでなければいずれのものでも使用することができ、例えば、アセトニトリル、ジクロロメタン、テトラヒドロフラン等を適宜用いることができる。
【0193】
それぞれの反応性誘導体と化合物〔III’〕または化合物〔II〕との反応は、塩基の存在下、例えば、0℃〜80℃、好ましくは、0℃〜50℃で実施することができる。また、塩基としては、例えば、トリエチルアミンなどを用いることができ、溶媒としては、反応に悪影響を与えるものでなければいずれのものでも使用することができ、例えば、アセトニトリル、ジクロロメタン、テトラヒドロフラン等を適宜用いることができる。
【0194】
本発明の目的化合物〔I〕は、上記の如くして得られる化合物の基Rおよび基Rを目的とする他の置換基へ変換することによっても製造することができる。このような置換基の変換方法は、目的とする置換基の種類に応じて適宜選択すればよいが、例えば、次の(a法)〜(q法)の如く実施することができる。
【0195】
(a法):一般式〔I〕において、基Rが置換基を有している水酸基を含有する置換基(例えば、置換基を有していてもよいアルコキシ基、置換基を有しているカルボニルオキシ基またはアルキルスルホニルオキシ基等)である目的化合物〔I〕は、基Rに水酸基を含有した対応化合物を常法により、アルキル化、アシル化またはスルホニル化することにより、製することができる。例えば、アルキル化は−10℃〜80℃、アシル化は5℃〜80℃、スルホニル化は5℃〜80℃で実施することができる。
【0196】
(b法):一般式〔I〕において、基Rが置換基を有しているアミノ基を含有する置換基である目的化合物〔I〕は、基Rにアミノ基を含有した対応化合物を常法により、アミノ基の置換基(例えば、tert−ブトキシカルボニル基の如きアルコキシカルボニル基、ベンジルオキシカルボニル基等の如きアリールアルコキシカルボニル基、ホルミル基、アセチル基、プロピオニル基等の如きアルカノイル基、メチル基、エチル基、プロピル基等の如きアルキル基、メタンスルホニル基、エタンスルホニル基等の如きアルキルスルホニル基、ビニルスルホニル基等の如きアルケニルスルホニル基、ピリジル基等の如く複素環式基等)で置換することにより製するか、またはN,N’−サクシンイミジルカルボネート等の如きカルバメート合成用試薬を用い、例えばアルコキシアルキルアルコール等と反応することにより製することができる。置換は、置換基の種類に応じて、アルキル化、アシル化、スルホニル化、アリル化等の常法で適宜実施することができる。さらにアミノ基の水素原子を置換基により置換することにより、ジ置換体とすることもできる。本反応は、−20℃〜50℃で実施することができる。
【0197】
また、基Rが置換基を有しているアミノ基を含有する置換基である目的化合物〔I〕がウレア結合を有している化合物の場合、対応するアミン化合物とウレア化剤を用いて、〔A法〕と同様かまたは、特開平10−195037号記載の方法に準じて、反応することにより製することができる。
【0198】
さらに一般式〔I〕において、基Rが置換基を有しているアミノ基を含有する置換基である目的化合物〔I〕は、基Rに炭素−炭素二重結合を含有した対応化合物にアミノ基を含有している化合物を常法により付加することにより、製することができる。本反応は、例えば、溶媒を加熱還流下あるいは無触媒下にて行うことができる。
【0199】
(c法):一般式〔I〕において、基Rがアミノ基を含有している目的化合物〔I〕は、基Rに保護されているアミノ基である対応化合物〔I〕から当該保護基を除去することにより製することができる。当該保護基の除去は常法(例えば、酸処理、塩基処理、接触還元等)によって実施することができる。本反応のうち、酸処理による反応は、例えば、5℃〜120℃、塩基処理による反応は5℃〜40℃、接触還元による反応は、10℃〜40℃で実施することができる。
【0200】
また、一般式〔I〕において、基Rがアミノ基を含有している目的化合物〔I〕は、基Rがニトロ基を含有している対応化合物〔I〕を還元することにより製することができる。還元は、酸の存在下、二塩化スズ、亜鉛等を反応させることにより、実施できる。本反応は、例えば、溶媒を加熱還流下にて行うことができる。
【0201】
さらに、一般式〔I〕において、基Rがアミノ基を含有している目的化合物〔I〕は、基Rがカルボキシル基を含有している対応化合物〔I〕をクルチウス転移反応等に付すことにより製することができる。クルチウス転移反応は、例えばアドバンスド オーガニック ケミストリー(Advanced Organic Chemistry)第4版、1054頁記載の方法により実施できる。すなわち、カルボキシル基をチオニルクロライド等により、酸クロライドにし、次いでアジ化ナトリウム等によりアジド化した後、加水分解することにより実施することができる。
【0202】
(d法):一般式〔I〕において、基Rが水酸基を含有している目的化合物〔I〕は、基Rが保護されている水酸基を含有している対応化合物〔I〕から当該保護基を常法により除去することにより製することができる。当該保護基の除去は、保護基の種類に応じて、酸処理、塩基処理、接触還元等によって実施することができる。本反応は、例えば、0℃〜80℃、とりわけ5℃〜50℃で好適に進行する。
【0203】
また、一般式〔I〕において、基Rが水酸基を含有している目的化合物〔I〕は、基Rがホルミル基を含有している対応化合物〔I〕を還元することにより製することができる。還元は、水素化ホウ素ナトリウム等の還元剤の存在下、反応させることにより、実施できる。本反応は、例えば、−80℃〜80℃、とりわけ−70℃〜20℃で好適に進行する。
【0204】
さらに、一般式〔I〕において、基Rが水酸基を含有している目的化合物〔I〕は、基Rがエステルやカルボキシル基を含有している対応化合物〔I〕を還元することにより製することができる。還元は、水素化リチウムアルミニウム等の還元剤の存在下、反応させることにより、実施できる。本反応は、例えば、−50℃〜200℃、とりわけ、−20℃〜60℃で好適に進行する。
【0205】
(e法):一般式〔I〕において、基Rが水酸基であって、そのRの結合部に不斉中心を持っている場合には、例えば、光延らの方法(シンセシス(Synthesis)、第1〜28頁、1981年)に準じて、その立体配置を逆の配置に変換することができる。具体的には、トリフェニルホスフィン、安息香酸およびジエチルアゾジカルボキシレートの存在下、適当な溶媒中、反応させることにより変換することができる。本反応は、例えば、0℃〜60℃、とりわけ、5℃〜40℃で好適に進行する。
【0206】
(f法):一般式〔I〕において、基Rが置換基を有していてもよいチオール基を含有している目的化合物〔I〕は、基Rに水酸基を有している対応化合物〔I〕とチオール基を含有している対応化合物を、例えば、光延らの方法(シンセシス(Synthesis)、第1〜28頁、1981年)に準じて、反応することにより製することができる。具体的には、トリフェニルホスフィンおよびジエチルアゾジカルボキシレートの存在下、適当な溶媒中、反応させることにより実施することができる。本反応は、例えば、溶媒の還流下で実施することができる。
【0207】
一般式〔I〕において、基Rが置換基を有していてもよいチオール基を含有している目的化合物〔I〕は、基Rにハロゲン原子を含有している対応化合物〔I〕とチオール基を含有している対応化合物を反応することにより、製することができる。本反応は、例えば、−50℃〜150℃、とりわけ、10℃〜100℃で好適に進行する。
【0208】
また、さらに基Rにアルキルチオ基を含有している目的化合物は、基Rにチオール基を含有している対応化合物〔I〕またはチオール基を保護した(例えば、アセチル化したチオール基)対応化合物を塩基の存在下、アルキル化することにより、製することができる。本反応は、例えば、−10℃〜80℃、とりわけ、5℃〜50℃で好適に進行する。
【0209】
(g法):一般式〔I〕において、基Rが置換基を有しているアミノ基を含有している目的化合物〔I〕は、基Rに水酸基を含有している対応化合物〔I〕を例えば、光延らの方法(シンセシス(Synthesis)、第1〜28頁、1981年)に準じて、アミノ化することにより製することができる。
【0210】
(h法):一般式〔I〕において、基Rが遊離カルボキシル基を含有する目的化合物〔I〕は、基Rがエステル化されたカルボキシル基を含有している対応化合物〔I〕を常法により、脱エステル化(例えば、エステル残基の種類に応じて水酸化ナトリウム等の塩基による加水分解、トリフルオロ酢酸、塩化水素、臭化水素等による酸処理、水素雰囲気下、パラジウム(黒)、パラジウム炭素等を用いた還元等)することにより製することができる。本脱エステル化反応のうち、例えば、塩基による加水分解反応は5℃〜70℃、酸処理は5℃〜80℃、還元は10℃〜40℃で実施することができる。
【0211】
(i法):一般式〔I〕において、基Rがアミド結合を含有する目的化合物〔I〕は、基Rが遊離のカルボキシル基を含有している対応化合物〔I〕と対応するアミン化合物、または基Rが遊離のアミノ基を含有している対応化合物〔I〕と対応するカルボン酸化合物とを縮合剤の存在下、または非存在下反応させることにより製することができる。縮合剤としては、カルボン酸とアミンからアミド結合形成反応に通常用いられる、1,1’−カルボニルジイミダゾール、1,3−ジシクロヘキシルカルボジイミド、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩、クロロギ酸イソブチルまたはN−メチルモルホリン等を用いることができる。本反応は、例えば、−20℃〜50℃で実施することができる。
【0212】
(j法):一般式〔I〕において、基Rにおける置換基の窒素原子がオキソ基で置換された(窒素原子が酸化された)複素環式基を含有する基(例えば、N−オキソモルホリノ基等)である目的化合物〔I〕は、基Rが複素環式基を含有している基である対応化合物〔I〕を酸化剤(例えば、3−クロロ過安息香酸、過酸化水素、過酢酸、オキソン等)で処理することにより製することができる。本反応は、例えば、5℃〜50℃で好適に進行する。
【0213】
(k法):一般式〔I〕において、基Rが上記(j法)以外に、窒素原子が酸化された複素環式基を含有する基(例えば、N−アルキル−4−モルホリニオ基等)である目的化合物〔I〕は、基Rが複素環式基を含有している基である対応化合物〔I〕とアルキルハライドとを反応することにより製することができる。本反応は、例えば、20℃〜80℃で好適に進行する。
【0214】
(l法):一般式〔I〕において、基Rがアルキル基である目的化合物〔I〕は、基Rが水素原子である対応化合物〔I〕を常法により、アルキル化することにより製することができる。当該アルキル基は置換基を有していてもよい。本反応は、例えば、20℃〜80℃で好適に進行する。
【0215】
(m法):一般式〔I〕において、基Rにおける置換基の硫黄原子がオキソ基で一つ置換された基を含有する基(例えば、スルフィニル基等)である目的化合物〔I〕は、基Rがチオ基を含有している基である対応化合物〔I〕を酸化剤(例えば、3−クロロ過安息香酸、過酢酸、過ヨウ素酸ナトリウム、オキソン等)で処理することにより製することができる。本反応は、例えば、−80℃〜150℃、とりわけ0℃〜40℃で好適に進行する。
【0216】
(n法):一般式〔I〕において、基Rにおける置換基の硫黄原子がオキソ基で2つ置換された基を含有する基(例えば、スルホニル基等)である目的化合物〔I〕は、基Rがチオ基を含有している基である対応化合物〔I〕を酸化剤(例えば、3−クロロ過安息香酸、過酢酸、過ヨウ素酸ナトリウム、オキソン等)で処理することにより製することができる。本反応は、例えば、−80℃〜150℃、とりわけ0℃〜40℃で好適に進行する。
【0217】
(o法):一般式〔I〕において、基Rがアミノ基を含有する基である目的化合物〔I〕は、基Rにカルボニル基を含有している基である対応化合物〔I〕を還元的アミノ化反応に付すことにより製することができる。本反応は、前記〔C法〕と同様に処理することにより実施することができる。
【0218】
(p法):一般式〔I〕において、基Rがスルフィン酸を含有する目的化合物〔I〕は、基Rがアルキルスルフィニル基を含有している対応化合物〔I〕を、例えば、文献(シンレット(Synlett)、4月号、375−377頁、1997年)に準じて、製することができる。
【0219】
(q法):一般式〔I〕において、基Rがイミダゾリジニル基またはヘキサヒドロピリミジニル基を含有する目的化合物〔I〕は、基Rがアミノアルキルアミノ基を含有している対応化合物を環化することにより製することができる。本反応は、例えば、1,1’−カルボニルジイミダゾール等の様な縮合剤の存在下、実施することができる。本反応は、例えば、−20℃〜50℃で実施することができる。
【0220】
上記(a法)〜(q法)に記載の反応に用いる溶媒は、反応を阻害しない溶媒であれば、特に限定されず、例えば、ジオキサン、エチレングリコールジメチルエーテル、ジメチルアセトアミド、ジメチルホルムアミド、ヘキサメチルホスホラアミド、ベンゼン、テトラヒドロフラン、トルエン、酢酸エチル、アルコール、ジクロロメタン、四塩化炭素、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジン、酢酸、ジエチルエーテル、メトキシエタン、ジメチルスルホキシド、アセトニトリル、水またはこれらの混合溶媒を適宜選択して用いることができる。
【0221】
なお、本発明の原料化合物〔IV〕は新規化合物であり、例えば、下式化学反応式のようにして製造することができる。
【0222】
【化78】
Figure 2004143139
【0223】
(式中、R51はアルキル基を表し、R61はアミノ基の保護基を表し、R52は末端で結合していてもよいアルキル基を表し、Xは脱離基を表し、Xは脱離基を表し、環A、環B、RおよびRは前記と同一意味を有する。)
つまり、ピリジン化合物〔IX〕とグリニャール化合物〔X〕とを縮合してさらにアミノ基を保護し、化合物〔XI〕を得、次いで還元反応に付し、化合物〔XII〕を得る。さらに、化合物〔XII〕のカルボニル基をケタールによって保護して、化合物〔XIII〕を製した後、アミノ基の保護基を脱離し、化合物〔XIV〕を得る。次いで化合物〔XIV〕と化合物〔XV〕と縮合反応に付し、化合物〔XVI〕を得、化合物〔XVII〕とを反応するか、もしくは、化合物〔XIV〕と化合物〔III〕とを縮合反応に付し、得られる化合物〔XVIII〕の保護基を脱離し、化合物〔IV〕を得る。
【0224】
化合物〔IV〕は、不斉炭素を有しており、当該不斉炭素に基づく光学異性体が存在するが、上記化合物〔XIV〕の光学異性体を用いることにより、所望の光学異性体化合物〔IV〕を得ることができる。
【0225】
化合物〔XIV〕の光学異性体は、化合物〔XIV〕のラセミ混合物を常法により、光学分割することにより得られる。光学分割は、例えば、化合物〔XIV〕とN−アシル−光学活性アミノ酸またはN−スルホニル−光学活性アミノ酸を作用させ、生成する2種のジアステレオマー塩の溶解度差を利用して、一方のジアステレオマー塩を分離・採取することことにより実施することができる。
【0226】
N−アシル−光学活性アミノ酸のアシル基としては、例えば、アセチル基、プロピオニル基、トシル基またはベンジルオキシカルボニル基が挙げられ、光学活性アミノ酸としては、例えば、L−フェニルアラニン、L−ロイシン、L−グルタミン、L−メチオニン、L−バリン、L−トレオニン、D−フェニルアラニンまたはD−フェニルグリシンが挙げられる。
【0227】
また、本発明の原料化合物〔II〕のうち、化合物〔II−a〕は新規化合物であり、例えば、下式化学反応式のようにして製造することができる。
【0228】
【化79】
Figure 2004143139
【0229】
(式中、環A、R11、R12、R61およびXは前記と同一意味を有する。)
つまり、化合物〔XII〕と化合物〔V〕を還元的アミノ化反応に付し、得られる化合物〔XIX〕のアミノ基の保護基を脱離することにより、化合物〔II−a〕が得られる。還元的アミノ化は、〔C法〕と同様にして実施することができる。
【0230】
上記化合物〔IV〕を製造するにあたり、各中間体化合物は化学反応式に示しているものだけでなく、反応に関与しなければ、その塩またはその反応性誘導体も、適宜、用いることができる。
【0231】
また、本発明の原料化合物〔II〕のうち、化合物〔II−b〕は、例えば、下式化学反応式のようにして製造することができる。
【0232】
【化80】
Figure 2004143139
【0233】
(式中、R53はアルキル基を表し、Xはハロゲン原子を表し、環Aは前記と同一意味を有する。)
つまり、ピリジン化合物〔XX〕と化合物〔XXI〕を縮合し、得られる化合物〔XXII〕を還元することにより、化合物〔II−b〕が得られる。
【0234】
また、本発明の原料化合物のうち、一般式〔II−c〕:
【0235】
【化81】
Figure 2004143139
【0236】
(式中、記号は前記と同一意味を有する。)
で示される化合物は下記のようにして製造することができる。
【0237】
【化82】
Figure 2004143139
【0238】
(式中記号は前記と同一意味を有する。)
つまり、化合物〔XII〕を還元し、化合物〔XXIII〕を得、得られた化合物〔XXIII〕のアミノ基の脱保護を行うことにより、化合物〔II−c〕を製造することができる。
【0239】
化合物〔II−c〕は、光学異性体が存在するが、前記の化合物〔XIV〕の光学分割と同様の方法により、ラセミ混合物から光学分割することにより製造することができる。
【0240】
さらに、本発明の目的化合物および原料化合物の製造に際し、原料化合物ないし各中間体化合物が官能基を有する場合、上記で示した以外にも合成化学の常法により各官能基に適切な保護基を導入し、また、必要がなければ、それら保護基を、適宜、除去してもよい。
【0241】
本明細書において、アルキル基とは、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、tert−ブチル基、イソペンチル基等、炭素数1〜6の直鎖または分岐鎖のアルキル基を意味し、好ましくは炭素数1〜4のものを意味する。アルケニル基とは、例えば、ビニル基、アリール基、プロペニル基、イソプロペニル基等、炭素数2〜7の直鎖または分岐鎖のアルケニル基を意味し、好ましくは炭素数1〜4のものを意味する。アルコキシ基とは、例えば、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブトキシ基等、炭素数1〜6の直鎖または分岐鎖のアルコキシ基を意味し、好ましくは炭素数1〜4のものを意味し、アルカノイル基とは、例えば、ホルミル基、アセチル基、プロピオニル基、ブチリル基、バレリル基、tert−ブチルカルボニル基等、炭素数1〜6の直鎖または分岐鎖のアルカノイル基を意味し、好ましくは炭素数1〜4のものを意味する。シクロアルキル基とは、例えば、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロへキシル基、シクロヘプチル基、シクロオクチル基等、炭素数3〜8のシクロアルキル基を意味し、好ましくは炭素数3〜6のものを意味する。さらに、ハロゲン原子としては、塩素、臭素、フッ素またはヨウ素が挙げられる。
【0242】
【実施例】
実施例1
(1)1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−オキソピペリジン1.43gをエタノール30mlに溶解し、水素化ホウ素ナトリウム114mgを加え、室温下、3時間攪拌した。反応液に塩化アンモニウム水溶液と酢酸エチルを加え攪拌した後、分液した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄し、乾燥、留去した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(クロロホルム:アセトン=4:1)で精製することにより、下記第1表記載の1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−ヒドロキシピペリジン0.99gを得た。
【0243】
(2)上記(1)で得た化合物200mgをさらに、シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=1:1)で精製することにより、下記第1表記載の(a)トランス−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−ヒドロキシピペリジン18mgおよび(b)シス−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−ヒドロキシピペリジン125mgを得た。
【0244】
実施例2
(2R)−1−〔N−{1−(S)−(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)エチル}−N−メチル〕アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−オキソピペリジン200mgをテトラヒドロフラン10mlに溶解し、水素化ホウ素ナトリウム60mgを加えて還流した。ここに還流を続けながらメタノール1mlとテトラヒドロフラン5mlの混合溶媒を滴下した。5時間後、反応液を水にあけて分液、水層を酢酸エチルにて抽出、全有機層を水、飽和食塩水で洗浄し、乾燥、留去した後、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=1:1→1:2)で精製することにより、下記第2表記載の(a)(2R,4R)−1−〔N−{1−(S)−(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)エチル}−N−メチル〕アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−ヒドロキシピペリジン33mgおよび(b)(2R,4S)−1−〔N−{1−(S)−(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)エチル}−N−メチル〕アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−ヒドロキシピペリジン160mgを得た。
【0245】
実施例3
(2R)−1−〔N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル〕アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−オキソピペリジンを用いて、実施例2と同様に処理することにより、下記第2表記載の(a)(2R,4R)−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−ヒドロキシピペリジン及び(b)(2R,4S)−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−ヒドロキシピペリジンを得た。
【0246】
実施例4
1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−ヒドロキシピペリジン150mgをジメチルホルムアミド5mlに溶解し、水素化ナトリウム(60%)40mgを0℃で加えた。この溶液にヨウ化メチル0.2mlを0℃で加え、室温で16時間攪拌した。この溶液に水と酢酸エチルを加え攪拌した後、分液した。有機層を水洗し、減圧下で濃縮した。濃縮残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=2:1)で精製し、下記第3表記載の(a)シス−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−メトキシピペリジンを72mg及び(b)トランス−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−メトキシピペリジン36mgを得た。
【0247】
実施例5
1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−ヒドロキシピペリジンおよび2−ピコリルクロリド塩酸塩を用い、上記実施例4と同様に処理することにより、下記第4表記載の1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−(2−ピリジルメトキシ)ピペリジンを得た。
【0248】
実施例6
ジメチルアミノエチルクロリド塩酸塩57.6mgとテトラブチルアンモニウムブロミド12.5mg及び10M水酸化ナトリウム水溶液1mlを1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−ヒドロキシピペリジン98mgのトルエン溶液2mlに室温で加えた。室温で2時間攪拌した後、さらに60℃で16時間攪拌した。反応後、酢酸エチルと炭酸水素ナトリウム水溶液を加え分液した。有機層をさらに水洗し、硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=19:1)で精製した。得られた油状物を4M塩酸の酢酸エチル溶液で処理した。生成した沈殿物をろ取した後、乾燥して、下記第4表記載の1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−4−(1−ジメチルアミノエトキシ)−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)ピペリジン塩酸塩53mgを得た。
【0249】
実施例7
1−(2−クロロエチル)ピペリジン塩酸塩と1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−ヒドロキシピペリジンを実施例6と同様に処理することにより、下記第4表記載の1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−(1−ピペリジルエトキシ)ピペリジン塩酸塩を得た。
【0250】
実施例8
1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−オキソピペリジン100mgをジクロロメタン3mlに溶解し、ピペリジン0.03ml、酢酸0.018mlを加えて攪拌した。ここにトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム129.7mgを加え、室温下、12時間攪拌した。反応液を飽和重曹水にあけ、分液し、水層をジクロロメタンにて抽出した。全有機層を水、飽和食塩水で洗浄し、乾燥、留去した後、残渣をNHシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=4:1)で精製することにより、トランス−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−ピペリジノピペリジンおよびシス−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−ピペリジノピペリジンを得た。得られたそれぞれの化合物を別々にクロロホルム1mlに溶解し、4M塩酸−酢酸エチル溶液0.2mlを加えしばらく攪拌後、減圧下濃縮して、下記第5表記載の(a)トランス−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−ピペリジノピペリジン塩酸塩58mgおよび(b)シス−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−ピペリジノピペリジン塩酸塩16mgを得た。
【0251】
実施例9−44
対応原料化合物を用いて、実施例8と同様に処理することにより、下記第6−18表記載の化合物を得た。
【0252】
実施例45
1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−オキソピペリジン2.45gを酢酸20mlに溶解し、酢酸アンモニウム3.85g、硫酸ナトリウム5gを加え、室温下1時間攪拌した。その後、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム1.18gを加え室温で24時間攪拌した。反応後、2M炭酸ナトリウム水溶液、クロロホルム及び水を加え0.5時間攪拌した後、分液した。水層を再度クロロホルムで抽出し、併せた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=10:1)で精製した。得られた油状物を4M塩酸の酢酸エチル溶液で処理し、減圧濃縮後イソプロピルエーテルで粉末結晶化することにより、下記第19表記載の4−アミノ−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)ピペリジン塩酸塩1.16gを得た。
【0253】
実施例46
(2R)−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−オキソピペリジンを用いて、実施例45と同様に処理することにより、下記第19表記載の(2R)−4−アミノ−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)ピペリジン塩酸塩を得た。
【0254】
実施例47
4−アミノ−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)ピペリジン1.06gのジクロロメタン溶液20mlにトリエチルアミン0.42mlとジブチルオキシカーボネート660mgを加え16時間室温で攪拌した。反応溶液を減圧で濃縮し、その残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=4:1)で精製し、下記第20表記載の(a)トランス−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−tert−ブトキシカルボニルアミノピペリジン130mgと(b)シス−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−tert−ブトキシカルボニルアミノピペリジン120mgを得た。
【0255】
実施例48
トランス−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−tert−ブトキシカルボニルアミノピペリジン100mgを4M塩酸の酢酸エチル溶液で処理した。エーテルとヘキサンを加えて生成した沈殿物をろ取しヘキサンで洗浄した後、真空乾燥し、下記第21表記載のトランス−4−アミノ−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)ピペリジン塩酸塩56mgを得た。
【0256】
実施例49
シス−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−tert−ブトキシカルボニルアミノピペリジンを用いて実施例48と同様に処理することにより、下記第21表記載のシス−4−アミノ−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)ピペリジン塩酸塩を得た。
【0257】
実施例50
4−アミノ−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)ピペリジン60mgをジクロロメタン1.2mlに溶解し、氷冷下でトリエチルアミン0.02ml、プロピオニルクロリド0.013ml、を加えて氷冷下で20分間攪拌した。反応液を飽和食塩水にあけ分液し、水層をジクロロメタンにて抽出した。全有機層を飽和食塩水で洗浄し、乾燥、留去した後、残渣を薄層シリカゲルクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=9:1)で精製することにより、下記第22表記載の(a)トランス−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−プロピオニルアミノピペリジン40mgおよび(b)シス−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−プロピオニルアミノピペリジン27mgを得た。
【0258】
実施例51−69
対応原料化合物を用いて、実施例50と同様に処理することにより、下記第23−33表記載の化合物を得た。
【0259】
実施例70
4−アミノ−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)ピペリジン98mgのジクロロメタン4ml溶液にトリエチルアミン0.056ml、アセチルクロリド0.028mlを0℃で順次加えて0℃で0.5時間攪拌した。反応後、炭酸水素ナトリウム水溶液とクロロホルムを加えて攪拌し分液した。水層を再度クロロホルムで抽出し、併せた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:酢酸エチル=4:1)で精製し真空乾燥して粉末状の下記第34表記載の4−アセチルアミノ−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)ピペリジン86mgを得た。
【0260】
実施例71
4−アミノ−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)ピペリジン及びニコチン酸クロリド塩酸塩を用いて、実施例70と同様に処理することにより、下記第34表記載の1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−(3−ピリジルカルボニルアミノ)ピペリジンを得た。
【0261】
実施例72
4−アミノ−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)ピペリジン124mgのジメチルホルムアミド溶液3mlにN−tert−ブトキシカルボニルグリシン44mg、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩58mg及び1−ヒドロキシ−1H−ベンゾトリアゾール13.5mgを加えて室温で16時間攪拌した。反応後、炭酸水素ナトリウム水溶液とクロロホルムを加えて攪拌し分液した。水層を再度クロロホルムで抽出し、併せた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=19:1)で精製した後、4M塩酸の酢酸エチル溶液で処理した。溶媒を減圧濃縮して生成した沈殿物をイソプロピルエーテルで洗浄してろ取し、真空乾燥して、下記第35表記載の4−アミノアセチルアミノ−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)ピペリジン塩酸塩83mgを得た。
【0262】
実施例73
4−アミノ−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)ピペリジン及びN,N−ジメチルグリシンを用いて、実施例72と同様に処理することにより、下記第35表記載の1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−4−ジメチルアミノアセチルアミノ−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)ピペリジン塩酸塩を得た。
【0263】
実施例74
シス−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−(4−ニトロベンゾイル)アミノピペリジン320mgのエタノール溶液25mlに二塩化スズ480mgを加え、加熱還流下で4時間攪拌した。反応後、エタノールを減圧下で留去し、ジエチルエーテルと2M水酸化ナトリウム水溶液を加えて分液した。有機層を再度2M水酸化ナトリウム水溶液で洗浄しさらに水洗した。この有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=19:1)で精製し、得られた油状物を4M塩酸の酢酸エチル溶液で処理した。この反応液を減圧下で濃縮した後イソプロピルエーテルで粉末結晶化して、下記第36表記載のシス−4−(4−アミノベンゾイル)アミノ−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)ピペリジン塩酸塩152mgを得た。
【0264】
実施例75
N−{1−(R)−(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)エチル}−N−メチルアミン3.91gのテトラヒドロフラン溶液60mlに1,1’−カルボニルジイミダゾール2.34gを加え、40℃にて終夜攪拌した。溶媒を留去した後、酢酸エチルを加え、全有機層を水、飽和食塩水で洗浄、乾燥した。溶媒を留去して得られる白色結晶をジイソプロピルエーテルにて濾取した。得られた白色結晶をアセトニトリル60mlに溶解し、ヨウ化メチル3.5mlを加えて60℃にて2時間反応した後、溶媒を留去した。残渣224mgをジクロロメタン2mlに溶解し、氷冷下、シス−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−(プロパノイルアミノ)ピペリジン100mg、トリエチルアミン0.11mlを加えて室温下終夜攪拌した。反応液を水にあけ分液、水層をジクロロメタンにて抽出、全有機層を水、飽和食塩水で洗浄し、乾燥、留去した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=1:3)で精製することにより、下記第37表記載の(2R,4S)−1−〔N−{1−(R)−(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)エチル}−N−メチル〕アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−プロパノイルアミノピペリジン83.5mgを得た。
【0265】
実施例76−84
対応原料化合物を用いて、実施例75と同様に処理することにより、下記第37−39表記載の化合物を得た。
【0266】
実施例85
(2R,4S)−1−〔N−{1−(R)−(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)エチル}−N−メチル〕アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−tert−ブトキシカルボニルアミノピペリジン212mgの酢酸エチル溶液1mlに、氷冷下で4M塩酸−酢酸エチル溶液2mlを加え、氷冷下で30分間攪拌した。溶媒を留去した後、残渣にクロロホルム、2M水酸化ナトリウム水溶液を加え分液、水層をクロロホルムにて抽出、全有機層を乾燥、留去することにより、下記第40表記載の(2R,4S)−4−アミノ−1−〔N−{1−(R)−(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)エチル}−N−メチル〕アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)ピペリジン177mgを得た。
【0267】
実施例86
(2R,4S)−1−〔N−{1−(S)−(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)エチル}−N−メチル〕アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−tert−ブトキシカルボニルアミノピペリジンを用いて、実施例85と同様に処理することにより、下記第40表記載の(2R,4S)−4−アミノ−1−〔N−{1−(S)−(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)エチル}−N−メチル〕アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)ピペリジンを得た。
【0268】
実施例87
(2R,4S)−4−アミノ−1−〔N−{1−(R)−(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)エチル}−N−メチル〕アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)ピペリジン253mgとトリエチルアミン0.139mlのジクロロメタン溶液2mlに、氷冷下でメタンスルホニルクロリド0.071mlを加え、1時間攪拌する。反応液を水にあけ、分液、水層をクロロホルムにて抽出する。全有機層を飽和食塩水で洗浄し、乾燥、留去した後、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=1:1)で精製することにより、下記第41表記載の(2R,4S)−1−〔N−{1−(R)−(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)エチル}−N−メチル〕アミノカルボニル−4−メタンスルホニルアミノ−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)ピペリジン243mgを得た。
【0269】
実施例88
(2R,4S)−4−アミノ−1−〔N−{1−(R)−(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)エチル}−N−メチル〕アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)ピペリジンとエタンスルホニルクロリドを実施例87と同様に処理することにより、下記第41表記載の(2R,4S)−1−〔N−{1−(R)−(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)エチル}−N−メチル〕アミノカルボニル−4−エタンスルホニルアミノ−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)ピペリジンを得た。
【0270】
実施例89
(2R,4S)−1−〔N−{1−(R)−(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)エチル}−N−メチル〕アミノカルボニル−4−メタンスルホニルアミノ−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)ピペリジン58.4mgのジメチルホルムアミド溶液1mlに、氷冷下で水素化ナトリウム4.6mgを加え、30分間攪拌後、ヨウ化メタン0.010mlを加え更に1時間攪拌する。反応液を水にあけ、水層を酢酸エチルにて抽出、有機層を水および飽和食塩水で洗浄し、乾燥、留去した後、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=2:1)で精製することにより、下記第41表記載の(2R,4S)−1−〔N−{1−(R)−(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)エチル}−N−メチル〕アミノカルボニル−4−(N−メタンスルホニル−N−メチル)アミノ−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)ピペリジン36.7mgを得る。
【0271】
実施例90
(2R,4S)−1−〔N−{1−(R)−(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)エチル}−N−メチル〕アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−エタンスルホニルアミノピペリジンを用いて、実施例89と同様に処理することにより、下記第41表記載の(2R,4S)−1−〔N−{1−(R)−(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)エチル}−N−メチル〕アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−(N−メチル−N−エタンスルホニル)アミノピペリジンを得る。
【0272】
実施例91
(2R,4S)−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−ヒドロキシピペリジン985mgとテトラブチルアンモニウムブロミド129mgのトルエン溶液20mlおよび10M水酸化ナトリウム水溶液10mlに、室温で2−(2−ブロモエトキシ)テトラヒドロピラン1.21mlを加え、60℃−70℃に昇温して一終夜攪拌する。更に2−(2−ブロモエトキシ)テトラヒドロピラン2.42mlを加え一終夜攪拌する。反応液を飽和重曹水にあけ、酢酸エチルにて抽出、有機層を飽和食塩水で洗浄し、乾燥、留去した後、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=3:2)で精製することにより、下記第42表記載の(2R,4S)−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−{2−(テトラヒドロピラン−2−イルオキシ)エトキシ}ピペリジン1.12gを得た。
【0273】
実施例92
(2R,4S)−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−{2−(テトラヒドロピラン−2−イルオキシ)エトキシ}ピペリジン1.04gのメタノール溶液30mlに、室温でp−トルエンスルホン酸1水和物64mgを加え、20分間攪拌する。反応液を減圧下に濃縮した後、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(クロロホルム:酢酸エチル=1:1)で精製することにより、下記第42表記載の(2R,4S)−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−(2−ヒドロキシエトキシ)ピペリジン703mgを得た。
【0274】
実施例93
(2R,4S)−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−(2−ヒドロキシエトキシ)ピペリジン53.6mg、4H−[1,2,4]−トリアゾール13.8mgおよびトリフェニルホスフィン24.4mgのテトラヒドロフラン溶液2mlに、氷冷下でアゾジカルボン酸ジエチルの40%トルエン溶液0.092mlを加え、室温に昇温して一終夜攪拌、更に50℃に昇温してトリフェニルホスフィン24.4mgを加えた後、30分間攪拌する。反応液を水にあけ、酢酸エチルにて抽出、有機層を飽和食塩水で洗浄し、乾燥、留去した後、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(クロロホルム:酢酸エチル=1:1およびクロロホルム:メタノール=19:1)で精製することにより、下記第42表記載の(2R,4S)−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−{2−(1,2,4)トリアゾリルエトキシ}ピペリジン43.2mgを得た。
【0275】
実施例94−95
対応原料化合物を実施例93と同様に処理することにより、下記第42表記載の化合物を得た。
【0276】
実施例96
(2R,4S)−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−(2−ヒドロキシエトキシ)ピペリジン215mgとトリエチルアミン0.084mlのジクロロメタン溶液2mlに、氷冷下でメタンスルホニルクロリド0.037mlを加え、30分間攪拌する。反応液を水にあけ、クロロホルムにて抽出、有機層を飽和食塩水で洗浄し、乾燥、留去した後、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(クロロホルム:酢酸エチル=2:1)で精製することにより、下記第42表記載の(2R,4S)−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−(2−メタンスルホニルオキシエトキシ)ピペリジン189mgを得た。
【0277】
実施例97
(1)(2R,4S)−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−(2−メタンスルホニルオキシエトキシ)ピペリジン61.5mgとトリエチルアミン0.028mlのジクロロメタン溶液1mlに、氷冷下でモルホリン0.013mlを加え、一終夜加熱還流する。更にモルホリン1mlを加え、8時間攪拌した後、反応液を水にあけ、酢酸エチルにて抽出、有機層を飽和食塩水で洗浄し、乾燥、留去した後、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=19:1)およびNHシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=2:1)で精製することにより、(2R,4S)−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−(2−モルホリノエトキシ)ピペリジン36.3mgを得た。
【0278】
(2)上記(1)得られた化合物30.7mgをクロロホルム1.0mlに溶解し、4M塩酸−酢酸エチル溶液0.02mlを加えしばらく攪拌後、減圧下濃縮し、下記第42表記載の(2R,4S)−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−(2−モルホリノエトキシ)ピペリジン塩酸塩35.3mgを得た。
【0279】
実施例98
(2R,4S)−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−(2−メタンスルホニルオキシエトキシ)ピペリジンとジエチルアミンとを用いて、実施例97(1)と同様に処理することにより、下記第42表記載の(2R,4S)−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−4−(2−ジエチルアミノエトキシ)−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)ピペリジンを得る。
【0280】
実施例99
(2R,4S)−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−ヒドロキシピペリジン200mgをジクロロメタン2mlに溶解し、次いでエチルイソシアネート0.1mlとトリエチルアミン0.1mlを加え60℃で3日間、加熱攪拌した。反応液を室温に冷却した後、水とクロロホルムを加えて分液した。水層を再度クロロホルムで抽出し、併せた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去した後、濃縮残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=1:1)で精製し、下記第42表記載の(2R,4S)−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−4−エチルアミノカルボニルオキシ−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)ピペリジン78mgを得た。
【0281】
実施例100
(2R,4S)−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−ヒドロキシピペリジン200mgをジクロロメタン2mlに溶解し、次いでモルホリン−4−カルボン酸クロリド0.1mlとトリエチルアミン0.1mlを加え、60℃で3日間、加熱攪拌した。反応液を室温に冷却した後、水とクロロホルムを加えて分液した。水層を再度クロロホルムで抽出し、併せた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去した後、濃縮残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=1:1)で精製し、下記第42表記載の(2R,4S)−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−モルホリノカルボニルオキシピペリジン68mgを得た。
【0282】
実施例101
(2R,4S)−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−ヒドロキシピペリジン248mgをテトラヒドロフラン5mlに溶解し、次いで1,1’−カルボニルジイミダゾール81mgを加え、60℃で16時間、加熱攪拌した。反応液を室温に冷却した後、水とクロロホルムを加えて分液した。水層を再度クロロホルムで抽出し、併せた有機層を再度水洗した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧留去した。得られた濃縮残渣をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=1:1)で精製し、下記第42表記載の(2R,4S)−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−(1−イミダゾリル)カルボニルオキシピペリジン135mgを得た。
【0283】
実施例102
(1)(2R,4S)−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−(1−イミダゾリル)カルボニルオキシピペリジン298mgをアセトニトリル3mlに溶解し、次いでヨウ化メチル0.06mlを加え1時間加熱還流した。溶液を室温に冷却した後、溶媒を減圧留去した。残渣にメチレンクロライド2.5ml、4−メチルピペラジン0.11mlとトリエチルアミン0.14mlを加え室温で16時間攪拌した。反応液に炭酸水素ナトリウム水溶液とクロロホルムを加え30分攪拌した。これを分液して得た有機層を再度水洗した後、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去した残渣をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=2:1)で精製し、(2R,4S)−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−(4−メチルピペラジノ)カルボニルオキシピペリジンを得た。
【0284】
(2)上記(1)で得られた化合物を4M塩酸−酢酸エチル溶液で処理し、下記第43表記載の(2R,4S)−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−4−(4−メチルピペラジノ)カルボニルオキシ−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)ピペリジン塩酸塩78mgを得た。
【0285】
実施例103−105
対応原料化合物を用いて、実施例102(1)および(2)と同様に処理することにより、下記第43表記載の化合物を得た。
【0286】
実施例106
(1)シス−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−ヒドロキシピペリジン5g、トリフェニルホスフィン10.5gおよび安息香酸4.88gをテトラヒドロフラン100mlに溶解し、次いでジエチルアゾジカルボキシレートの40%トルエン溶液18.3mlを氷冷下で加えた後、室温で3時間攪拌した。反応液に水と酢酸エチルを加え30分攪拌した。この溶液を分液し、得られた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=4:1)で精製し、トランス−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−4−ベンゾイルオキシ−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)ピペリジン4.36gを得た。
【0287】
(2)上記(1)で得られた化合物1.4gをメタノール10mlに溶解し、次いで炭酸カリウム325mgを加え室温で16時間攪拌した。減圧濃縮で溶媒を留去した後、水と酢酸エチルを加えて分液した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=4:1)で精製し、下記第44表記載のトランス−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−ヒドロキシピペリジン0.68gを得た。
【0288】
実施例107
トランス−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−ヒドロキシピペリジン98mg、[1、2、4]トリアゾール70mgおよびトリフェニルホスフィン262mgをテトラヒドロフラン10mlに溶解し、次いでジエチルアゾジカルボキシレートの40%トルエン溶液0.48mlを加え還流条件下で16時間攪拌した。反応後、重炭酸ナトリウム水溶液と酢酸エチルを加え30分攪拌した。この反応液を分液し、得られた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=9:1)で精製し、下記第44表記載のシス−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−(1,2,4−トリアゾリル)ピペリジン46mgを得た。
【0289】
実施例108
シス−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−ヒドロキシピペリジンと4,6−ジヒドロキシ−2−メルカプトピリミジンを用いて、実施例107と同様に処理することにより、下記第45表記載の化合物を得た。
【0290】
実施例109
(2R,4S)−1−〔N−{1−(R)−(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)エチル}−N−メチル〕アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−ヒドロキシピペリジンを用いて、実施例106(1)および(2)と同様に処理することにより、下記第46表記載の(2R,4R)−1−〔N−{1−(R)−(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)エチル}−N−メチル〕アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−ヒドロキシピペリジンを得た。
【0291】
実施例110−112
対応原料化合物を用いて、実施例107と同様に処理することにより、下記第46表記載の化合物を得た。
【0292】
実施例113
(1)トリエチルホスホノアセテート1.2mlのテトラヒドロフラン溶液30mlを氷冷し、水素化ナトリウムを少しづつ加える。同温にて、30分間攪拌の後、(2R)−1−〔N−{1−(R)−(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)エチル}−N−メチル〕アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−オキソピペリジン3.02gのテトラヒドロフラン溶液30mlを滴下、室温にて終夜攪拌する。反応液を水にあけ酢酸エチルにて抽出、全有機層を水、飽和食塩水で洗浄し、乾燥、溶媒を留去した後、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=4:1)で精製し無色液体の(2R)−1−〔N−{1−(R)−(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)エチル}−N−メチル〕アミノカルボニル−4−エトキシカルボニルメチリデン−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)ピペリジンを得た。
【0293】
(2)上記(1)で得た化合物をメタノール50mlに溶解し、パラジウム−炭素500mgを加え、水素圧下、室温で終夜攪拌した。触媒を除去し、メタノールを減圧下留去、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=4:1)で精製することにより、下記第46表記載の(2R)−1−〔N−{1−(R)−(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)エチル}−N−メチル〕アミノカルボニル−4−エトキシカルボニルメチル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)ピペリジン3.23gを得た。
【0294】
実施例114
(1)(2R)−1−〔N−{1−(R)−(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)エチル}−N−メチル〕アミノカルボニル−4−エトキシカルボニルメチル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)ピペリジン3.23gをメタノール20mlに溶解し、2M水酸化ナトリウム水溶液5.73mlを加え、室温にて終夜攪拌した。2M塩酸にて中和後、メタノールを留去、水層を酢酸エチルのて抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄し、乾燥、溶媒を留去して、黄色粉末の(2R)−1−〔N−{1−(R)−(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)エチル}−N−メチル〕アミノカルボニル−4−カルボキシメチル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)ピペリジン2.97gを得た。
【0295】
(2)上記(1)で得られた化合物200mgをジメチルホルムアミド2mlに溶解し、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩84mg、1−ヒドロキシ−1H−ベンゾトリアゾール65mg、モルホリン0.037mlを加えて室温にて終夜撹拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、飽和クエン酸水、飽和重曹水、飽和食塩水で洗浄した。有機層を乾燥、溶媒を留去して得た残渣をNHシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=2:1)で精製し、下記第46表記載の(2R)−1−〔N−{1−(R)−(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)エチル}−N−メチル〕アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−モルホリノカルボニルメチルピペリジン138mgを得る。
【0296】
実施例115−117
対応原料化合物を用いて、実施例114(2)と同様に処理することにより、下記第46表記載の化合物を得た。
【0297】
実施例118
(1)(2R)−1−〔N−{1−(S)−(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)エチル}−N−メチル〕アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−オキソピペリジン1.49gをエタノール10mlに溶解し、塩酸ヒドロキシルアミン226mg、酢酸ナトリウム267mgを加えて終夜攪拌する。エタノールを留去し、残渣に水を加えて酢酸エチルにて抽出、有機層を飽和食塩水で洗浄し、乾燥する。溶媒を留去して、樹脂状の化合物を得る。
【0298】
(2)上記(1)で得られた化合物をメタノール50mlに溶解し、塩化ニッケル844mgを加えて氷冷、ここに水素化ホウ素ナトリウム224mgを少しづつ加える。終夜攪拌後、濃縮、水と酢酸エチルを加えて分液、有機層を飽和食塩水で洗浄し、乾燥する。溶媒を留去し、下記第47表記載の(2R)−4−アミノ−1−〔N−{1−(S)−(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)エチル}−N−メチル〕アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)ピペリジンを1.44gを得る。
【0299】
実施例119
(2R)−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)メチル−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−オキソピペリジンを用いて、実施例119(1)および(2)と同様に処理することにより、下記第47表記載の(2R)−4−アミノ−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)メチル−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)ピペリジンを得た。
【0300】
実施例120
(2R)−4−アミノ−1−〔N−{1−(S)−(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)エチル}−N−メチル〕アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)ピペリジンを用いて、実施例50と同様に処理することにより、下記第47表記載の(a)(2R,4S)−1−〔N−{1−(S)−(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)エチル}−N−メチル〕アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−(2−ピラジニルカルボニルアミノ)ピペリジンおよび(b)(2R,4R)−1−〔N−{1−(S)−(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)エチル}−N−メチル〕アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−(2−ピラジニルカルボニルアミノ)ピペリジンを得た。
【0301】
実施例121
(2R,4S)−1−〔N−{1−(S)−(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)エチル}−N−メチル〕アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−モルホリノピペリジン80mgのアセトニトリル溶液2mlにヨウ化メチル0.034mlを加え、60℃にて終夜攪拌した。溶媒を留去した後、析出する黄色粉末を乾燥し、下記第48表記載の(2R,4S)−1−〔N−{1−(S)−(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)エチル}−N−メチル〕アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−(N−メチル−4−モルホリニオ)ピペリジンヨーダイド98mgを得た。
【0302】
実施例122
(2R,4S)−1−〔N−{1−(R)−(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)エチル}−N−メチル〕アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−モルホリノピペリジンを用いて、実施例121と同様に処理することにより、下記第48表記載の(2R,4S)−1−〔N−{1−(R)−(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)エチル}−N−メチル〕アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−(N−メチル−4−モルホリニオ)ピペリジンヨーダイドを得た。
【0303】
実施例123
(2R,4S)−1−〔N−{1−(S)−(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)エチル}−N−メチル〕アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−モルホリノピペリジ80mgのジクロロメタン溶液2mlに3−クロロ過安息香酸34mgを加え、室温にて終夜攪拌した。反応液を飽和重曹水にあけ分液、水層をジクロロメタンにて抽出した。全有機層を水、飽和食塩水で洗浄し、乾燥、留去した後、析出する白色粉末を乾燥し、下記第48表記載の(2R,4S)−1−〔N−{1−(S)−(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)エチル}−N−メチル〕アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−(N−オキソモルホリノ)ピペリジン79mgを得た。
【0304】
実施例124
(2R,4S)−1−〔N−{1−(R)−(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)エチル}−N−メチル〕アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−モルホリノピペリジを用いて、実施例123と同様に処理することにより、下記第48表記載の(2R,4S)−1−〔N−{1−(R)−(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)エチル}−N−メチル〕アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−(N−オキソモルホリノ)ピペリジを得た。
【0305】
実施例125−127
対応原料化合物を用いて、実施例8と同様に処理することにより、下記第49表記載の化合物を得た。
【0306】
実施例128−136
対応原料化合物を用いて、実施例50と同様に処理することにより、下記第49−51表記載の化合物を得た。
【0307】
実施例137
(2R)−4−アミノ−1−〔N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル〕アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)ピペリジン263mgをジクロロメタン2mlに溶解し、室温下、2−クロロエチルイソシアナート52μlとトリエチルアミン167μlを加え、2時間撹拌した。溶液に飽和炭酸水素ナトリウムを加え、ジクロロメタン層を分取し、水層を再びクロロホルムで抽出した。全有機層を飽和食塩水で洗浄し、乾燥して、濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=9:1)で精製することにより、下記第51表記載の(2R)−4−(2−クロロエチル)ウレイド−1−〔N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル〕アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)ピペリジン109mgを得た。
【0308】
実施例138
(2R)−4−アミノ−1−〔N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル〕アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)ピペリジン塩酸塩2.65gと5−ホルミルフラン−2−カルボン酸1gをジメチルホルムアミド20mlに溶解し、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩1.92g及び1−ヒドロキシ−1H−ベンゾトリアゾール0.6g及びトリエチルアミン1.4mlを加えて室温で3時間攪拌した。反応後、クエン酸水溶液と酢酸エチルを加えて分液した。有機層を再度、飽和食塩水で洗浄し、併せた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下で濃縮した。残渣をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=2:1)で精製することにより、下記第52表記載の(a)(2R,4S)−1−〔N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル〕アミノカルボニル−4−(5−ホルミルフラン−2−イル)カルバモイル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)ピペリジン289mg及び(b)(2R,4R)−1−〔N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル〕アミノカルボニル−4−(5−ホルミルフラン−2−イル)カルバモイル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)ピペリジン185mgを得た。
【0309】
実施例140−168
対応原料化合物を用いて、実施例138と同様に処理することにより、下記第53−57表記載の化合物を得た。
【0310】
実施例169
(2R,4S)−4−アミノ−1−〔N−{1−(S)−(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)エチル}−N−メチル〕アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)ピペリジン80mgをテトラヒドロフラン1mlに溶解し、氷冷下、1,1’−カルボニルジイミダゾール25.7mgを加え、氷冷下で30分間撹拌した。氷冷下、溶液に2−アミノエタノール19μl、トリエチルアミン44μlを加え、室温で22時間撹拌した。溶媒を留去した後、残渣に水、ジクロロメタンを加え分液した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、乾燥、濃縮した。残渣にイソプロピルエーテルを加え、析出した白色結晶をろ取することにより、下記第57表記載の(2R,4S)−1−〔N−{1−(S)−(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)エチル}−N−メチル〕アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−(2−ヒドロキシエチル)ウレイドピペリジン74mgを得た。
【0311】
実施例170−173
対応原料化合物を用いて、実施例169と同様に処理することにより、下記第57表記載の化合物を得た。
【0312】
実施例174−177
対応原料化合物を用いて、実施例87と同様に処理することにより、下記第58表記載の化合物を得た。
【0313】
実施例178
(2R,4S)−4−アミノ−1−〔N−{1−(R)−(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)エチル}−N−メチル〕アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)ピペリジン1.01gとトリエチルアミン0.558mlをジクロロメタン10mlに溶解し、氷冷下、2−クロロエタンスルホニルクロリド0.314mlを加え、4時間撹拌する。溶液を水に注ぎ、分液し、水層を再びジクロロメタンにて抽出する。全有機層を飽和食塩水にて洗浄した後、乾燥し、濃縮する。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=2:1)で精製することにより、下記第58表記載の(2R,4S)−1−〔N−{1−(R)−(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)エチル}−N−メチル〕アミノカルボニル−4−エチレンスルフォニルアミノ−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)ピペリジン725mgを得た。
【0314】
実施例179
(2R,4S)−1−〔N−{1−(R)−(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)エチル}−N−メチル〕アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−メチルアミノピペリジンを用いて、実施例178と同様に処理することにより、下記第58表記載の(2R,4S)−1−〔N−{1−(R)−(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)エチル}−N−メチル〕アミノカルボニル−4−(N−エチレンスルフォニル−N−メチルアミノ)−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)ピペリジンを得た。
【0315】
実施例180−181
対応原料化合物を用いて、実施例87と同様に処理することにより、下記第59表記載の化合物を得た。
【0316】
実施例183−184
対応原料化合物を用いて、実施例89と同様に処理することにより、下記第59表記載の化合物を得た。
【0317】
実施例185
(2R,4S)−1−〔N−{1−(S)−(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)エチル}−N−メチル〕アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−ヒドロキシピペリジン及び2−メトキシエチルクロライドを用いて、実施例91と同様に処理することにより、下記第59表記載の(2R,4S)−1−〔N−{1−(S)−(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)エチル}−N−メチル〕アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−(2−メトキシエトキシ)ピペリジンを得た。
【0318】
実施例186−189
対応原料化合物を用いて、実施例91及び実施例92と同様に処理することにより、下記第59−60表記載の化合物を得た。
【0319】
実施例190
(2R,4S)−1−〔N−{1−(R)−(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)エチル}−N−メチル〕アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−(2−ヒドロキシエトキシ)ピペリジン及びメタンスルホニルクロリドを用いて、実施例96と同様に処理することにより、下記第60表記載の(2R,4S)−1−〔N−{1−(R)−(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)エチル}−N−メチル〕アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−(2−メタンスルホニルオキシエトキシ)ピペリジンを得た。
【0320】
実施例191−196
対応原料化合物を用いて、実施例97と同様に処理することにより、下記第60−61表記載の化合物を得た。
【0321】
実施例197−198
対応原料化合物を用いて、実施例101と同様に処理することにより、下記第62表記載の化合物を得た。
【0322】
実施例199−205
対応原料化合物を用いて、実施例102(1)または実施例102(1)及び(2)と同様に処理することにより、下記第63表記載の化合物を得た。
【0323】
実施例206
(2R,4S)−1−〔N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル〕アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−ピぺリジノピペリジンを用いて、実施例123と同様に処理することにより、下記第65表記載の(2R,4S)−1−〔N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル〕アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−(N−オキソピぺリジノ)ピペリジンを得た。
【0324】
実施例207
(2R,4S)−1−〔N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル〕アミノカルボニル−4−(5−ホルミルフラン−2−イル)カルバモイル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)ピペリジン124mgをエタノール4mlに溶解し、水素化ホウ素ナトリウム3.8mgを加え、室温で2時間撹拌した。溶液に炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、10分間撹拌した後、濃縮してエタノールを留去した。残渣に酢酸エチル及び水を加え分液し、有機層を乾燥した後、濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=19:1)で精製することにより、下記第65表記載の(2R,4S)−1−〔N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル〕アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−(5−ヒドロキシメチルフラン−2−イル)カルバモイルピペリジン68mgを得た。
【0325】
実施例208
(2R,4S)−1−〔N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル〕アミノカルボニル−4−(5−ホルミルフラン−2−イル)カルバモイル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)ピペリジン124mg、モルホリン44μl及び酢酸2.9μlをジクロロエタン4mlに溶解し、ナトリウムトリアセトキシボロヒドリド106mgを加え、室温で3時間撹拌した。溶液に炭酸ナトリウム水溶液とクロロホルムを加え、10分間撹拌した後、分液した。有機層を硫酸マグネシウムにて乾燥し、濃縮した。残渣をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=1:1)で精製した。得られた油状物を4M塩酸−酢酸エチル溶液で処理することにより、下記第65表記載の(2R,4S)−1−〔N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル〕アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−(5−モルホリノメチルフラン−2−イル)カルバモイルピペリジン塩酸塩78mgを得た。
【0326】
実施例209
(2R,4S)−1−〔N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル〕アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−ヒドロキシピペリジン197mgを、トルエン3.3mlとジクロロメタン0.4mlの混液に溶解し、1,1’−カルボニルジイミダゾール78mgを加え、60℃で4時間攪拌した。蒸留水を加え、クロロホルムで抽出し、硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮した。残渣をアセトニトリル3.7mlに溶解し、ヨウ化メチル100μlを加え、50℃で3時間攪拌した。溶液を減圧濃縮した後、残渣にトルエン3.6ml、チオモルホリン156μlを加え、70℃で16時間攪拌した。蒸留水を加え、クロロホルムで抽出し、硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=2:1→1:2)で精製することにより、下記第65表記載の(2R,4S)−1−〔N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル〕アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−チオモルホリノカルボニルオキシピペリジン197mgを得た。
【0327】
実施例210−212
対応原料化合物を用いて、実施例209と同様に処理することにより、下記第65表記載の化合物を得た。
【0328】
実施例213
(2R,4S)−1−〔N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル〕アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−チオモルホリノカルボニルオキシピペリジン62mgをジクロロメタン1.9mlに溶解し、氷冷下、3−クロロ過安息香酸22mgを加え、0℃で30分間撹拌した。溶液に0.1M水酸化ナトリウム水溶液及び酢酸エチルを加え、抽出した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥した後、濃縮した。残渣を薄層シリカゲルクロマトグラフィー(クロロホルム:アセトン=4:1)で精製することにより、下記第65表記載の(2R,4S)−1−〔N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル〕アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−(1−オキソチオモルホリノ)カルボニルオキシピペリジン63mgを得た。
【0329】
実施例214
(2R,4S)−1−〔N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル〕アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−チオモルホリノカルボニルオキシピペリジン79mgをジクロロメタン2.4mlに溶解し、3−クロロ過安息香酸68mgを加え、室温で4時間撹拌した。溶液に0.1M水酸化ナトリウム水溶液及び酢酸エチルを加え、抽出した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥した後、濃縮した。残渣を薄層シリカゲルクロマトグラフィー(クロロホルム:アセトン=4:1)で精製することにより、下記第65表記載の(2R,4S)−1−〔N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル〕アミノカルボニル−4−(1,1−ジオキソチオモルホリノ)カルボニルオキシ−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)ピペリジン76mgを得た。
【0330】
実施例215
(2R,4S)−1−〔N−{1−(R)−(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)エチル}−N−メチル〕アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−(2,2,5−トリメチル−[1,3]ジオキソラン−5−イル)カルバモイルピペリジン78mgをテトラヒドロフラン1mlに溶解し、氷冷下、2M塩酸水溶液0.5mlを加え、15分後に室温まで昇温して、さらに30分間撹拌した。溶液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、乾燥して濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(クロロホルム:酢酸エチル=2:1)で精製することにより、下記第66表記載の(2R,4S)−1−〔N−{1−(R)−(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)エチル}−N−メチル〕アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−{1,1−ジ(ヒドロキシメチル)エチル}カルバモイルピペリジン64mgを得た。
【0331】
実施例216
(2R,4S)−4−アミノ−1−〔N−{1−(R)−(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)エチル}−N−メチル〕アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)ピペリジン50.5mgをジクロロメタン1mlに溶解し、氷冷下、メチルイソシアナート25.3mgを加え、室温まで昇温した後、30分間撹拌した。溶液を水に注ぎ、ジクロロメタン層を分取し、水層を再びクロロホルムで抽出した。全有機層を飽和食塩水で洗浄し、乾燥して、濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=19:1)で精製することにより、下記第66表記載の(2R,4S)−1−〔N−{1−(R)−(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)エチル}−N−メチル〕アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−(3−メチルウレイド)ピペリジン47.9mgを得た。
【0332】
実施例217
(2R,4S)−4−アミノ−1−〔N−{1−(R)−(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)エチル}−N−メチル〕アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)ピペリジンとtert−ブチルイソシアナートを用いて、実施例216と同様に処理することにより、下記第66表記載の(2R,4S)−1−〔N−{1−(R)−(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)エチル}−N−メチル〕アミノカルボニル−4−tert−ブチルウレイド−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)ピペリジンを得た。
【0333】
実施例218
(2R,4S)−4−アミノ−1−〔N−{1−(R)−(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)エチル}−N−メチル〕アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)ピペリジン50.5mgをジクロロメタン1mlに溶解し、氷冷下、トリエチルアミン42μlとジメチルカルバモイルクロリド18μlを加え、室温まで昇温した後、一終夜撹拌した。溶液を水に注ぎ、ジクロロメタン層を分取し、水層を再びクロロホルムで抽出した。全有機層を飽和食塩水で洗浄し、乾燥して、濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=39:1)で精製することにより、下記第66表記載の(2R,4S)−1−〔N−{1−(R)−(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)エチル}−N−メチル〕アミノカルボニル−4−(3,3−ジメチルウレイド)−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)ピペリジン41.8mgを得た。
【0334】
実施例219−224
対応原料化合物を用いて、実施例216あるいは実施例218と同様に処理することにより、下記第67表記載の化合物を得た。
【0335】
実施例225
(1)(2R,4S)−4−アミノ−1−〔N−{1−(S)−(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)エチル}−N−メチル〕アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)ピペリジン80mgを用いて、実施例216と同様に処理することにより、(2R,4S)−1−〔N−{1−(S)−(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)エチル}−N−メチル〕アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−(4−メチルピペラジノカルバモイル)ピペリジンを得た。
【0336】
(2)上記(1)で得た化合物を酢酸エチル1mlに溶解し、氷冷下、4M塩酸−酢酸エチル溶液0.5mlを加え氷冷下で30分間撹拌した。溶媒を留去した後、ジエチルエーテルを加え、析出した白色結晶をろ取することにより、下記第67表記載の(2R,4S)−1−〔N−{1−(S)−(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)エチル}−N−メチル〕アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−(4−メチルピペラジノカルバモイル)ピペリジン塩酸塩80mgを得た。
【0337】
実施例226
(2R,4S)−4−アミノ−1−〔N−{1−(S)−(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)エチル}−N−メチル〕アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)ピペリジン100mgをジクロロメタン2mlに溶解し、氷冷下、トリエチルアミン33μlとメチルクロロホルメート19μlを加え、氷冷下、30分間撹拌した。溶液を水に注ぎ、ジクロロメタン層を分取し、水層を再びジクロロメタンで抽出した。全有機層を飽和食塩水で洗浄し、乾燥して、濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=19:1)で精製することにより、下記第66表記載の(2R,4S)−1−〔N−{1−(S)−(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)エチル}−N−メチル〕アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−メトキシカルバモイルピペリジン80mgを得た。
【0338】
実施例227−229
対応原料化合物を用いて、実施例226と同様に処理することにより、下記第68表記載の化合物を得た。
【0339】
実施例230
2−エトキシ−エタノール22mgをアセトニトリル1.2mlに溶解し、N,N’−ジサクシンイミジルカーボネート94mg、トリエチルアミン0.1mlを加え、室温で1.5時間撹拌した。溶媒を留去した後、残渣に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、酢酸エチルを加え抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、乾燥した後、濃縮した。残渣をジクロロメタン0.8mlに溶解し、(2R,4S)−4−アミノ−1−〔N−{1−(S)−(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)エチル}−N−メチル〕アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)ピペリジン80mg、トリエチルアミン33μlを加え、室温で30分間撹拌した。溶液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液及びジクロロメタンを加え抽出した。全有機層を飽和食塩水で洗浄し、乾燥して、濃縮した。残渣を薄層シリカゲルクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=19:1)で精製することにより、下記第68表記載の(2R,4S)−1−〔N−{1−(S)−(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)エチル}−N−メチル〕アミノカルボニル−4−(2−エトキシエトキシ)カルバモイル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)ピペリジン85mgを得た。
【0340】
実施例231
3−ヒドロキシ−3−メチルブタノール及び(2R,4S)−4−アミノ−1−〔N−{1−(S)−(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)エチル}−N−メチル〕アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)ピペリジンを用いて、実施例230と同様に処理することにより、下記第68表記載の(2R,4S)−1−〔N−{1−(S)−(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)エチル}−N−メチル〕アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−(3−ヒドロキシ−3−メチルブトキシ)カルバモイルピペリジンを得た。
【0341】
実施例232
(1)(2R,4S)−1−〔N−{1−(R)−(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)エチル}−N−メチル〕アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−ビニルスルホニルアミノピペリジン119mgをテトラフラン1mlに溶解し、室温でモルホリン26μlを加え、加熱還流した。5時間後、モルホリン26μlを加え、さらに2.5時間加熱還流した。溶液を濃縮した後、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=19:1)で精製することにより、(2R,4S)−1−〔N−{1−(R)−(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)エチル}−N−メチル〕アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−(2−モルホリノエチル)スルホニルアミノピペリジン129mgを得た。
【0342】
(2)上記(1)で得た化合物34.1mgをクロロホルム1mlに溶解し、4M塩酸−酢酸エチル溶液25μlを加えて撹拌した後、濃縮することにより、下記第69表記載の(2R,4S)−1−〔N−{1−(R)−(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)エチル}−N−メチル〕アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−(2−モルホリノエチル)スルホニルアミノピペリジン塩酸塩33.1mgを得た。
【0343】
実施例233−238
対応原料化合物を用いて、実施例232(1)及び(2)と同様に処理することにより、下記第69表記載の化合物を得た。
【0344】
実施例239
(2R,4S)−1−〔N−{1−(S)−(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)エチル}−N−メチル〕アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−ヒドロキシピペリジン101mgをジメチルホルムアミド1.6mlとジクロロメタン0.2mlの混液に溶解し、これに(S)−(−)−2−ピロリドン−5−カルボン酸39mg、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩58mg、4−(ジメチルアミノ)ピリジン12mgを加え、室温で6時間攪拌した後、60℃で4日間攪拌した。溶液に5%クエン酸水溶液を加え、クロロホルムで抽出し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した後、濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(クロロホルム:アセトン=4:1→2:1)で精製することにより、下記第70表記載の(2R,4S)−1−〔N−{1−(S)−(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)エチル}−N−メチル〕アミノカルボニル−4−{(2S)−5−オキソピロリジン−2−イル}カルボニルオキシ−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)ピペリジン64mgを得た。
【0345】
実施例240
(1)(2R,4S)−1−〔N−{1−(S)−(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)エチル}−N−メチル〕アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−ヒドロキシピペリジン179mgを、トルエン3.2mlとジクロロメタン0.4mlの混液に溶解し、1,1’−カルボニルジイミダゾール69mgを加え、60℃で3時間攪拌した。蒸留水を加え、クロロホルムで抽出し、硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮した。残渣をアセトニトリル3.2mlに溶解し、ヨウ化メチル88μlを加え、50℃で3時間攪拌した。溶液を濃縮した後、残渣にトルエン3.2ml、チアゾリジン114μlを加え、70℃で16時間攪拌した。蒸留水を加え、クロロホルムで抽出し、硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=1:1→1:2)で精製することにより、(2R,4S)−1−〔N−{1−(S)−(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)エチル}−N−メチル〕アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−(1,3−テトラヒドロチアゾール−3−イル)カルボニルオキシピペリジン141mgを得た。
(2)上記(1)で得た化合物62mgをジクロロエタン2mlに溶解し、氷冷下、3−クロロ過安息香酸22mgを加え、0℃で1時間攪拌した。飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え抽出し、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮した。残渣を薄層シリカゲルクロマトグラフィー(クロロホルム:アセトン=4:1)で精製することにより、下記第70表記載の(2R,4S)−1−〔N−{1−(S)−(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)エチル}−N−メチル〕アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−(1−オキソ−1,3−テトラヒドロチアゾール−3−イル)カルボニルオキシピペリジン42mgを得た。
【0346】
実施例241
(1)(2R,4S)−1−〔N−{1−(S)−(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)エチル}−N−メチル〕アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−ヒドロキシピペリジン101mgをトルエン1.9mlに溶解し、イソシアナト酢酸エチル46μl、酢酸1滴を加え、70℃で16時間攪拌した。溶液を濃縮し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=2:1→1:1)で精製することにより、(2R,4S)−1−〔N−{1−(S)−(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)エチル}−N−メチル〕アミノカルボニル−4−エトキシカルボニルメチルアミノカルボニルオキシ−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)ピペリジン124mgを得た。
(2)上記(1)で得た化合物106mgをテトラヒドロフラン1.35mlとメタノール0.15mlの混液に溶解し、2M水酸化ナトリウム水溶液92μlを加え、室温で1時間攪拌した。溶液を濃縮した後、10%クエン酸酸水溶液を加え、析出物をろ取し、水洗することにより、下記第70表記載の(2R,4S)−1−〔N−{1−(S)−(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)エチル}−N−メチル〕アミノカルボニル−4−カルボキシメチルアミノカルボニルオキシ−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)ピペリジン92mgを得る。
【0347】
実施例242
(2R,4S)−1−〔N−{1−(S)−(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)エチル}−N−メチル〕アミノカルボニル−4−カルボキシメチルアミノカルボニルオキシ−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)ピペリジン61mgをジメチルホルムアミド0.9mlに溶解し、モルホリン9μl、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール一水和物15mg、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩19mgを加え、室温で一日攪拌した。溶液に蒸留水を加え、クロロホルムで抽出し、硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=19:1)で精製することにより、下記第70表記載の(2R,4S)−1−〔N−{1−(S)−(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)エチル}−N−メチル〕アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−モルホリノカルボニルメチルアミノカルボニルオキシピペリジン50mgを得た。
【0348】
実施例243
(2R,4S)−1−〔N−{1−(S)−(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)エチル}−N−メチル〕アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−ヒドロキシピペリジン101mgをトルエン1.9mlに溶解し、クロロスルホニルイソシアネート37μlを加え、室温で10分間攪拌した。これにジエチルアミン207μlを加え、室温で1時間攪拌した。溶液に蒸留水を加え、クロロホルムで抽出し、硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=19:1)で精製することにより、下記第70表記載の(2R,4S)−1−〔N−{1−(S)−(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)エチル}−N−メチル〕アミノカルボニル−4−ジエチルアミノスルホニルアミノカルボニルオキシ−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)ピペリジン116mgを得た。
【0349】
実施例244
(2R,4S)−1−〔N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル〕アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−ヒドロキシピペリジン及び(S)−(−)−2−ピロリドン−5−カルボン酸を用いて、実施例239と同様に処理することにより、下記第71表記載の(2R,4S)−1−〔N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル〕アミノカルボニル−4−{(2S)−5−オキソピロリジン−2−イル}カルボニルオキシ−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)ピペリジンを得た。
【0350】
実施例245
(2R)−4−アミノ−1−〔N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル〕アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)ピペリジン塩酸塩264mg、2−ブロモピリジン80mg、酢酸パラジウム12mg、2,2’−ビス(ジフェニルフォスフィノ)−1,1’−ビスナフチル32mg及びナトリウムtert−ブトキシド48mgをトルエン2mlに溶解し、80℃で16時間攪拌した。溶液を室温に冷却した後、酢酸エチルと炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて抽出した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮した。残渣をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィ−(ヘキサン:酢酸エチル=2:1)で精製することにより、下記第71表記載の(a)(2R,4S)−1−〔N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル〕アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−(2−ピリジルアミノ)ピペリジン68mg及び(b)(2R,4R)−1−〔N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル〕アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−(2−ピリジルアミノ)ピペリジン56mgを得た。
【0351】
実施例246−247
対応原料化合物を用いて、実施例245と同様に処理することにより、下記第71−72表記載の化合物を得た。
【0352】
実施例248−249
対応原料化合物を用いて、実施例75と同様に処理することにより、下記第72−73表記載の化合物を得た。
【0353】
実施例250
(1)(2R,4S)−1−〔N−{1−(S)−(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)エチル}−N−メチル〕アミノカルボニル−4−エトキシカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)ピペリジン800mgをテトラヒドロフラン5mlに溶解し、2M水酸化ナトリウム水溶液5mlを加え、室温で3日間撹拌した。この反応液にクエン酸水溶液を加え、酸性にした後、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、乾燥した。この溶液を濃縮して(2R,4S)−1−〔N−{1−(S)−(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)エチル}−N−メチル〕アミノカルボニル−4−カルボキシ−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)ピペリジン700mgを得た。
【0354】
(2)上記(1)で得た化合物110mgをジメチルホルムアミドに溶解し、1−〔3−(ジメチルアミノ)プロピル〕−3−エチルカルボジイミド塩酸塩96mg、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール30mg、40%アンモニア水溶液0.1m1を加えて、室温で3時間攪拌した。溶液に、クエン酸水溶液及び酢酸エチルを加え、分液した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、乾燥し、濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=9:1)で精製することにより、下記第73表記載の(2R,4S)−4−アミノカルボニル−1−〔N−{1−(S)−(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)エチル}−N−メチル〕アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)ピペリジン87mgを得た。
【0355】
実施例251−253
対応原料化合物を用いて、実施例250(1)及び(2)または実施例250(2)と同様に処理することにより、下記第73表記載の化合物を得た。
【0356】
実施例254
(1)(2R,4S)−1−〔N−{1−(R)−(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)エチル}−N−メチル〕アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−ヒドロキシピペリジン2gをテトラヒドロフラン40mlに溶解し、四臭化炭素1.59g及びトリフェニルフォスフィン1.26gを加え、室温下、2時間撹拌した。溶液にジエチルエーテル80mlを加え、撹拌した後、析出した不溶物をろ去した。有機層を濃縮した後、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=10:1)で精製することにより、(2R,4R)−1−〔N−{1−(S)−(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)エチル}−N−メチル〕アミノカルボニル−4−ブロモ−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)ピペリジン1.26gを得た。
【0357】
(2)上記(1)で得た化合物1.14gをジメチルホルムアミド20mlに溶解し、チオ酢酸カリウム1.14gを加え、80℃で2時間撹拌した。溶液を室温まで冷却した後、クエン酸水溶液を酢酸エチルを加えて分液した。有機層を飽和食塩水で洗浄した後、乾燥し、濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=6:1)で精製することにより、下記第74表記載の(2R,4S)−4−アセチルチオ−1−〔N−{1−(S)−(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)エチル}−N−メチル〕アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)ピペリジン920mgを得た。
【0358】
実施例255−256
対応原料化合物を用いて、実施例254(1)及び(2)と同様に処理することにより、下記第74表記載の化合物を得た。
【0359】
実施例257
(2R,4S)−4−アセチルチオ−1−〔N−{1−(R)−(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)エチル}−N−メチル〕アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)ピペリジン880mgをメタノール10mlに溶解し、ヨウ化メチルと1M水酸化ナトリウム水溶液5mlを加え、室温で2時間撹拌した。溶液にクエン酸水溶液を加え中和した後、メタノールを留去した。残渣に酢酸エチル及び飽和食塩水を加え、分液し、有機層を乾燥後、濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=6:1)で精製することにより、下記第74表記載の(2R,4S)−1−〔N−{1−(R)−(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)エチル}−N−メチル〕アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−メチルチオピペリジン560mgを得た。
【0360】
実施例258−263
対応原料化合物を用いて、実施例257と同様に処理することにより、下記第74−75表記載の化合物を得た。
【0361】
実施例264−270
対応原料化合物を用いて、実施例213と同様に処理することにより、下記第76−77表記載の化合物を得た。
【0362】
実施例271−278
対応原料化合物を用いて、実施例214と同様に処理することにより、下記第78−79表記載の化合物を得た。
【0363】
実施例279−312
対応原料化合物を用いて、実施例138と同様に処理することにより、下記第80−86表記載の化合物を得た。
【0364】
実施例313
(2R,4S)−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−4−[{(2S,4R)−4−ベンジルオキシ−1−tert−ブトキシカルボニルピロリジン−2−イルカルボニル}アミノ]アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)ピペリジン361mgを4M塩酸−酢酸エチル溶液4.2mlに加え、1時間室温で攪拌した。溶液を濃縮して、残さにヘキサンを加え、結晶化した後、溶媒を除いた。残さにメチレンクロライド4ml、トリエチルアミン0.158ml、アセチルクロライド0.36mlを加え、氷温下で1時間攪拌した。溶液に氷水を加え、クロロホルムで分液した。有機層を分取し、乾燥後、濃縮した。残さにシリカゲルクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=49:1→19:1)にて精製することにより、下記第86表記載の(2R,4S)−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−4−[{(2S,4R)−4−ベンジルオキシ−1−アセチルピロリジン−2−イルカルボニル}アミノ]アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)ピペリジン304mgを得た。
【0365】
実施例314−317
対応原料化合物を用いて、実施例313と同様に処理することにより、下記第86−87表記載の化合物を得た。
【0366】
実施例318
対応原料化合物を用いて、実施例138と同様に処理することにより、下記第87表記載の化合物を得た。
【0367】
実施例319
(2R,4S)−4−アミノ−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)ピペリジン98mgをトルエン1.8mlに溶解し、これに無水こはく酸24mg、トリエチルアミン33μlを加え、18時間加熱還流した。室温に冷却後、蒸留水を加え、クロロホルムで抽出し、飽和食塩水にて洗浄した。有機層を乾燥後、濃縮した。残さをシリカゲルクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=19:1)にて精製することにより、下記第87表記載の(2R,4S)−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−(2,5−ジオキソピロリジノ)ピペリジン79mgを得た。
【0368】
実施例320−330
対応原料化合物を用いて、実施例209と同様に処理することにより、下記第88−90表記載の化合物を得た。
【0369】
実施例331
対応原料化合物を用いて実施例113と同様に処理することにより、下記第91表記載の(2R,4S)−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−(エトキシカルボニルメチル)−ピペリジンを得た。
【0370】
実施例332
(2R,4S)−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−エトキシカルボニルメチルピペリジン2.03gをテトラヒドロフラン20mlに溶解し、水素化リチウムアルミニウム450mgを氷冷下加えて1時間攪拌した。水2mlをゆっくり加えて10分攪拌した後、1M水酸化ナトリム水溶液5mlを加えてさらに10分攪拌した。生成した白い沈殿物を除去し、ろ液にジエチルエーテルと水を加えて分液した。有機層を再度水洗した後、乾燥、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=4:1→3:2)で精製することにより、下記第91表記載の(2R,4S)−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−(2−ヒドロキシエチル)ピペリジン830mgを得た。
【0371】
実施例333
対応原料化合物を用いて実施例245と同様に処理することにより、下記第91表記載の(2R,4S)−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−(N−ピラジン−2−イルアミノ)ピペリジンを得た。
【0372】
実施例334
(2R,4S)−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−(N−ピラジン−2−イルアミノ)ピペリジン114mgをN,N−ジメチルホルムアミド2mlに溶解し、水素化ナトリム(40%オイル混合物)10mgを氷冷下加え5分攪拌した後、ヨウ化メチル0.013mlを加え室温で2時間攪拌した。溶液に水と酢酸エチルを加えて10分攪拌した後、分液した。有機層を食塩水で洗浄した後、乾燥、減圧濃縮した。残渣をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=85:15→1:1)で精製し下記第91表記載の(2R,4S)−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−(N−ピラジン−2−イル−N−メチルアミノ)ピペリジン98mgを得た。
【0373】
実施例335
(2R)−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−オキソピペリジン8.0gをジクロロメタン40mlに溶解し、メチルアミンのエタノール溶液(35%、約8M)10mlと酢酸2ml及び水素化トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム4.24gを加え室温で16時間攪拌した。溶液に2M炭酸ナトリウム水溶液とクロロホルムを加えて30分攪拌した後、分液した。水層を再度クロロホルムで抽出した後、併せた有機層を乾燥、減圧濃縮した。残渣をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=2:1)で精製することにより、(a)(2R,4S)−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−メチルアミノピペリジン及び(b)(2R,4R)−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−メチルアミノピペリジンの混合物を得た。
【0374】
(2)上記(1)で得られた混合物をジクロロメタン40mlに溶解し、ジ−tert−ブチルジカーボネート4.4gを加え室温で16時間攪拌した。溶液を減圧濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=10:1)で精製することにより、(2R,4S)−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−(tert−ブトキシカルボニル−N−メチルアミノ)ピペリジン4.2gを得た。
【0375】
(3)上記(2)で得られた化合物を4M塩酸−酢酸エチル溶液で処理した後、減圧濃縮した。残渣をヘキサンと酢酸エチルの混合溶液で結晶化することにより、下記第91表記載の(2R,4S)−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−メチルアミノピペリジン塩酸塩3.6gを得た。
【0376】
実施例336
(1)(2R,4S)−4−エトキシカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−ピペリジン2.12gを用いて、実施例248と同様に処理することにより、(2R,4S)−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−4−エトキシカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)ピペリジン3.8g得た。
【0377】
(2)上記(1)で得られた化合物を実施例250(1)と同様に処理することにより、下記第91表記載の化合物(2R,4S)−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノ−4−カルボキシ−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)ピペリジン2.3gを得た。
【0378】
実施例337−340
対応原料化合物を用いて、実施例250(2)と同様に処理することにより、下記第91表記載の化合物を得た。
【0379】
実施例341
(1)4−エトキシカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)ピペリジンと対応原料化合物を用いて、実施例248と同様に処理した後、シリカゲルカラムクロマトグラフィーで(ヘキサン:酢酸エチル=4:1)で精製することにより(2R,4S)−1−[N−{1−(S)−(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)エチル}−N−メチル]アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−エトキシカルボニルピペリジンを得た。
【0380】
(2)上記(1)で得られた化合物を用いて、実施例250(1)と同様に処理することにより、下記第92表記載の(2R,4S)−1−[N−{1−(S)−(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)エチル}−N−メチル]アミノカルボニル−4−カルボキシ−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)ピペリジンを得た。
【0381】
実施例342−349
(2R,4S)−1−[N−{1−(S)−(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)エチル}−N−メチル]アミノカルボニル−4−カルボキシ−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)ピペリジン及び対応する原料化合物を用いて、実施例250(2)と同様に処理することにより、下記第92−93表記載の化合物を得た。
【0382】
実施例350
(2R,4S)−1−[N−{1−(S)−(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)エチル}−N−メチル]アミノカルボニル−4−カルボキシ−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)ピペリジン1.62gをテトラヒドロフラン12mlに溶解し、ボランのジメチルスルフィド錯体(約10M)を2ml氷冷下で滴下し、室温で16時間攪拌した。反応溶液にメタノール10mlを加えて0.5時間攪拌した。発泡が終了した後、減圧濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=9:1)で精製することにより、下記第93表記載の(2R,4S)−1−[N−{1−(S)−(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)エチル}−N−メチル]アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−ヒドロキシメチルピペリジン1.32gを得た。
【0383】
実施例351−352
(2R,4S)−1−[N−{1−(S)−(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)エチル}−N−メチル]アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−ヒドロキシメチルピペリジン及び対応原料化合物を用いて、実施例209と同様に処理することにより、下記第93表記載の化合物を得た。
【0384】
実施例353
4−エトキシカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)ピペリジンおよび対応原料化合物を用いて、実施例341と同様に処理することにより、下記第94表記載の化合物(2R,4S)−1−[N−{1−(R)−(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)エチル}−N−メチル]アミノカルボニル−4−カルボキシ−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)ピペリジンを得た。
【0385】
実施例354−365
(2R,4S)−1−[N−{1−(R)−(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)エチル}−N−メチル]アミノカルボニル−4−カルボキシ−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)ピペリジン及び対応原料化合物を用いて、実施例250(2)と同様に処理することにより、下記第94−95表記載の化合物を得た。
【0386】
実施例366
(2R,4S)−1−[N−{1−(R)−(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)エチル}−N−メチル]アミノカルボニル−4−カルボキシ−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)ピペリジン132mgをジクロロメタン2mlに溶解し、シュウ酸ジクロリド0.027ml及びN,N−ジメチルホルムアミド1滴を加えて室温で2時間攪拌した。反応液を減圧濃縮した残渣に、テトラヒドロフラン2.5ml及び2−アミノピラジン0.12mlを加えて室温で16時間攪拌した。反応溶液を減圧濃縮し、残渣をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=1:1)で精製することにより下記第96表記載の(2R,4S)−1−[N−{1−(R)−(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)エチル}−N−メチル]アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−(2−ピラジルアミノカルボニル)ピペリジン63mgを得た。
【0387】
実施例367
(2R,4S)−1−[N−{1−(R)−(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)エチル}−N−メチル]アミノカルボニル−4−カルボキシ−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)ピペリジンを用いて実施例350と同様に処理することにより、下記第96表記載の(2R,4S)−1−[N−{1−(R)−(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)エチル}−N−メチル]アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−ヒドロキシメチルピペリジンを得た。
【0388】
実施例368
実施例268で得られた化合物1.07gをトルエン20mlと無水酢酸20mlに溶解し、酢酸ナトリウム165mgを加え加熱還流下で16時間攪拌した。室温まで冷却後、炭酸水素ナトリウム水溶液を少しずつ泡が出なくなるまで加えた。水と酢酸エチルを加えて分液し水層を酢酸エチルで再度抽出した。併せた有機層を乾燥、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=1:1)で精製することにより、下記第97表記載の(2R,4S)−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−アセトキシメチルチオピペリジン980mgを得た。
【0389】
実施例369
(2R,4S)−4−アセトキシメチルチオ−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)ピペリジンを用い実施例214と同様に処理することにより、下記第97表記載の(2R,4S)−4−アセトキシメチルスルホニル−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)ピペリジンを得た。
【0390】
実施例370
(2R,4S)−4−アセトキシメチルスルホニル−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)ピペリジン200mgをテトラヒドロフラン10mlと2M水酸化ナトリウム水溶液5mlに溶解し室温で3時間攪拌した。反応溶液を2M塩酸で中和し、酢酸エチルで2回抽出した。併せた有機層を乾燥、減圧濃縮することにより、下記第97表記載の(2R,4S)−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−ヒドロキシスルフィニルピペリジン80mgを得た。
【0391】
実施例371
実施例261で得られた化合物130mgをアセトニトリル2.5mlに溶解し、ヨウ化メチル0.5mlを加えて、50℃で2時間攪拌した。反応溶液を濃縮し、残渣をジエチルエーテルで洗浄することにより、下記97表記載のヨウ化(2R,4S)−[1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)ピペリジン−4−イル]ジメチルスルホニウム117mgを得た。
【0392】
実施例372
(2R)−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−ヒドロキシプロピル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−オキソピペリジン10.7gをテトラヒドロフラン100mlに溶解し,ピリジン20mlと無水酢酸20mlを加え室温で5時間攪拌した。反応溶液に炭酸水素ナトリウム水溶液とジエチルエーテルを加えて1時間攪拌した後、分液した。有機層を2回水洗後、乾燥、減圧濃縮した。残渣をエタノール100mlに溶解し水素化ホウ素ナトリウム1.5gを氷冷下で加え0.5時間攪拌した。反応溶液に塩化アンモニウム水溶液を加え30分攪拌した後、溶媒を留去した。残渣に水を加えてクロロホルムで2回抽出した。併せた有機層を乾燥、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=9:1)で精製することにより、下記第98表記載の(2R,4S)−1−{N−(3−アセトキシプロピル)−N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−ヒドロキシピペリジン9.6gを得た。
【0393】
実施例373−376
(2R,4S)−1−{N−(3−アセトキシプロピル)−N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−ヒドロキシピペリジンと対応する原料化合物を用いて、実施例209と同様に処理することにより、下記98表記載の化合物を得た。
【0394】
実施例377
(2R,4S)−1−{N−(3−アセトキシプロピル)−N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)}アミノカルボニル−4−エチルアミノカルボニルオキシ−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)ピペリジン600mgをメタノール5mlに溶解し、2M水酸化ナトリウム水溶液5mlを加え室温で16時間攪拌した。反応溶液に2M塩酸水溶液を加え中和し、クロロホルムで2回抽出した。併せた有機層を乾燥、減圧濃縮しシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=9:1)で精製することにより、下記第99表記載の(2R,4S)−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−(3−ヒドロキシプロピル)}アミノカルボニル−4−エチルアミノカルボニルオキシ−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)ピペリジン550mgを得た。
【0395】
実施例378−381
対応原料化合物を用いて、上記実施例377と同様に処理することにより、下記第98表記載の化合物を得た。
【0396】
実施例382
(2R,4S)−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−(3−ヒドロキシプロピル)}アミノカルボニル−4−チオモルホリノカルボニルオキシ−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)ピペリジンを用いて、実施例213と同様に処理することにより、下記第99表記載の(2R,4S)−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−(3−ヒドロキシプロピル)}アミノカルボニル−4−(1−オキソチオモルホリノ)カルボニルオキシ−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)ピペリジンを得た。
【0397】
実施例383
(1)(2R,4S)−1−{N−アセトキシプロピル−N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−ヒドロキシピペリジンを用いて、実施例254(1)及び(2)と同様に処理することにより、(2R,4S)−1−{N−アセトキシプロピル−N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−アセチルチオピペリジンを得た。
【0398】
(2)上記(1)で得られた化合物を用いて、実施例257と同様に処理することにより、(2R,4S)−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−ヒドロキシプロピル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−(2−iso−プロピルチオ)ピペリジンを得た。
【0399】
(3)上記(2)で得られた化合物を用いて、実施例213と同様に処理することにより、下記第99表記載の(2R,4S)−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−ヒドロキシプロピル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−(iso−プロパン−2−スルフィニル)ピペリジンを得た。
【0400】
実施例384
(2R,4S)−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−ヒドロキシプロピル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−(2−iso−プロピルチオ)ピペリジンを用いて、実施例214と同様に処理することにより、下記第99表記載の(2R,4S)−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−ヒドロキシプロピル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−(iso−プロパン−2−スルホニル)ピペリジンを得た。
【0401】
実施例385
(2R,4S)−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−(2−ヒドロキシエチルアミノカルボニルオキシ)ピペリジン148mgと対応する原料化合物を用いて、参考例6と同様に処理することにより、下記第100表記載の(2R,4S)−1−{N−(3,5−ジメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−(2−ヒドロキシエチルアミノカルボニルオキシ)ピペリジン36mgを得た。
【0402】
実施例386
対応原料化合物を用いて、実施例385と同様に処理することにより、下記第100表記載の(2R,4S)−1−{N−(3,5−ジクロロベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−(2−ヒドロキシエチルアミノカルボニルオキシ)ピペリジンを得た。
【0403】
実施例387
(2R、4S)−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−(2−アセトキシエチルアミノカルボニルオキシ)ピペリジン塩酸塩676mgをテトラヒドロフラン10mlに溶解し、0.28mlにトリエチルアミンを加えて30分攪拌した。反応溶液に1,1’−カルボニルジイミダゾール330mgを加え、65℃で2時間攪拌した。溶媒を留去した後、残渣をクロロホルム5mlに溶解した。溶液を水および飽和食塩水で洗浄し、有機層を乾燥した。溶液を減圧下、濃縮後、残渣をアセトニトリル5mlに溶解した。溶液にヨウ化メチル1mlを加えて60℃で2時間攪拌して溶媒を留去した。残渣をテトラヒドロフラン20mlに溶解し、N−{1−(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)−2−ヒドロキシエチル}−N−メチルアミン600mgとトリエチルアミン0.5mlを加えて70℃で3時間攪拌した。反応溶液に酢酸エチルと水を加え分液した。有機層を乾燥、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=19:1)で精製することにより、下記第101表記載の化合物(a)(2R,4S)−4−(2−アセトキシエチルアミノカルボニルオキシ)−1−[N−{1−(S)−(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)−2−ヒドロキシエチル}−N−メチル]アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)ピペリジン及び(b)(2R,4S)−4−(2−アセトキシエチルアミノカルボニルオキシ)−1−[N−{1−(R)−(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)−2−ヒドロキシエチル}−N−メチル]アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)ピペリジンの混合物780mgを得た。
【0404】
実施例388
実施例387で得られた化合物122mgをメタノール2mlに溶解し、2M水酸化ナトリウム水溶液1mlを加え室温で16時間攪拌した。反応溶液を6M塩酸水溶液で中和し、溶媒を留去した。残渣にクロロホルムと水を加え分液した。水層を再度クロロホルムで抽出し、併せた有機層を乾燥、減圧濃縮した。残渣を真空乾燥し下記101表記載の化合物(a)(2R,4S)−1−[N−{1−(S)−(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)−2−ヒドロキシエチル}−N−メチル]アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−(2−ヒドロキシエチルアミノカルボニルオキシ)ピペリジン及び(b)(2R,4S)−1−[N−{1−(R)−(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)−2−ヒドロキシエチル}−N−メチル]アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−(2−ヒドロキシエチルアミノカルボニルオキシ)ピペリジンの混合物88mgを得た。
【0405】
実施例389
(1)(2R,4S)−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−ヒドロキシピペリジン4.92gをジクロロメタン50mlに溶解し、溶液に室温で1,1’−カルボニルジイミダゾール2.43gを加え、1.5時間攪拌した。反応溶液に水を加え、ジクロロメタンで分液、有機層を飽和食塩水で洗浄し、乾燥、留去することにより、(2R,4S)−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−(1−イミダゾリルカルボニルオキシ)ピペリジン5.99gを得た。
【0406】
(2)上記(1)で得られた化合物1.17gをトルエン12ml−N,N−ジメチルホルムアミド5ml溶液に溶解し、室温でエチルニペコテート0.925mlを加え、一終夜攪拌した。反応溶液に酢酸エチルを加え、水および飽和食塩水で洗浄し、乾燥、留去した後、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=39:1)で精製することにより、下記第102表記載の(2R,4S)−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−4−(4−エトキシカルボニルピペリジノカルボニルオキシ)−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)ピペリジン1.24gを得た。
【0407】
実施例390
実施例389で得られら化合物1.08gをエタノール15mlに溶解し、室温で水酸化カリウムの1Mエタノール溶液4.8mlを加え、50℃まで昇温後、3時間攪拌した。反応溶液に2M塩酸水溶液を加え、エタノールを留去、水を加え、クロロホルムで分液した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、乾燥、留去した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=9:1)で精製することにより、下記第102表記載の(2R,4S)−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−4−(4−カルボキシピペリジノカルボニルオキシ)−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)ピペリジン1.05gを得た。
【0408】
実施例391
実施例390で得られた化合物64.8mgとエタノールアミン18.6mgをジクロロメタン1mlに溶解し、室温で1,1−カルボニルジイミダゾール48.6mgを加え、室温にて一終夜攪拌した。飽和塩化アンモニウム溶液を加え、ジクロロメタンで分液、乾燥、留去した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=19:1)で精製することにより、下記第102表記載の(2R,4S)−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−{4−(2−ヒドロキシエチルアミノカルボニル)ピペリジノカルボニルオキシ}ピペリジン17.8mgを得た。
【0409】
実施例392−398
実施例390で得られた化合物と対応原料化合物を用いて、実施例391と同様に処理することにより、下記第102−103表記載の化合物を得た。
【0410】
実施例399
(1)(2R,4S)−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−(1−イミダゾリルカルボニルオキシ)ピペリジン1.17gをトルエン12mlに溶解し、室温で4−アミノ−1−ベンジルピペリジン1.14gを加え、三日間攪拌した。反応溶液に酢酸エチルを加え、水および飽和食塩水で洗浄し、乾燥、留去した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=19:1)で精製することにより、(2R,4S)−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−4−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)アミノカルボニルオキシ−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)ピペリジン0.89gを得た。
【0411】
(2)上記(1)で得られた化合物890mgをメタノール10mlに溶解し、パラジウム炭素400mgおよび濃塩酸1滴を加え、水素雰囲気下、室温で4.5時間攪拌する。反応溶液をろ過し、ろ液を留去した後、残渣を結晶化(酢酸エチル−ヘキサン)することにより、(2R,4S)−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−(4−ピペリジニル)アミノカルボニルオキシピペリジン802mgを得た。
【0412】
(3)3−ヒドロキシ−3−メチル−ブタン酸14.2mgをジクロロメタン2mlに溶解し、室温で1,1’−カルボニルジイミダゾール21.1mgを加え、室温にて一終夜攪拌した。反応溶液に、上記(2)で得られた化合物61.9mgを加え、更に一終夜攪拌した。反応溶液に水を加え、クロロホルムで分液、乾燥、留去した後、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=19:1)で精製することにより、下記第104表記載の(2R,4S)−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−{1−(3−ヒドロキシ−3−メチルブチリル)ピペリジン−4−イル}アミノカルボニルオキシピペリジン57.5mgを得た。
【0413】
実施例400−402
実施例399(2)で得られた化合物と対応原料化合物を実施例399(3)と同様に処理することにより、下記第104表記載の化合物を得た。
【0414】
実施例403
参考例11(2)で得られた化合物を実施例2と同様に処理して得られた(2R,4S)−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−エチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−ヒドロキシピペリジンを対応原料化合物を実施例209と同様に処理することにより、下記第105表記載の化合物を得た。
【0415】
実施例404
対応原料化合物を実施例209と同様に処理することにより、下記第105表記載の化合物を得た。
【0416】
実施例405
実施例404で得られた化合物を実施例213と同様に処理することにより、下記第105表記載の化合物を得た。
【0417】
実施例406
実施例404で得られた化合物を実施例214と同様に処理することにより、下記第105表記載の化合物を得た。
【0418】
実施例407−413
対応原料化合物を実施例257と同様に処理することにより、下記106−107記載の化合物を得た。
【0419】
実施例414
(2R,4S)−4−アセチルチオ−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)ピペリジン1.17gをメタノール50mlに溶解し、室温で2−ブロモエチルカルバミン酸 tert−ブチルエステル1.17gを加えた後、1M水酸化ナトリウム水溶液25mlを滴下した。反応溶液を5分間攪拌後、溶媒を留去、ジクロロメタンで分液、飽和食塩水で洗浄し、乾燥、留去した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=2:1)で精製することにより、下記第107表記載の(2R,4S)−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−4−(2−tert−ブトキシカルボニルアミノエチルチオ)−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)ピペリジン710mgを得た。
【0420】
実施例415
(1)実施例414で得られた化合物681mgに、氷温下で4M塩酸−酢酸エチル溶液2mlを加えた後、室温で1時間攪拌した。溶媒を留去した後、飽和重曹水を加え、クロロホルムで抽出、乾燥、留去することにより、(2R,4S)−4−(2−アミノエチルチオ)−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)ピペリジン・塩酸塩612mgを得た。
【0421】
(2)上記(1)で得られた化合物55.2mgとグリコール酸9.1mgをN,N−ジメチルホルムアミド1mlに溶解し、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド・塩酸塩24.9mgおよびN−ハイドロキシベンゾトリアゾール・1水和物19.9mgを加え、室温にて一終夜攪拌した。酢酸エチルを加え、水および飽和食塩水で洗浄し、乾燥、留去した後、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=19:1)で精製することによりことにより、下記第107表記載の(2R,4S)−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−{2−(ヒドロキシアセチルアミノ)エチルチオ}ピペリジン28.8mgを得た。
【0422】
実施例416−419
実施例414で得られた化合物と対応原料化合物を実施例416と同様に処理することにより、下記第108表記載の化合物を得た。
【0423】
実施例420
実施例415(1)で得られた化合物55.2mgをN,N−ジメチルホルムアミド1mlに溶解し、1,1−カルボニルジイミダゾール9.1mgを加え、室温で3時間攪拌する。反応溶液に酢酸エチルを加え、水および飽和食塩水で洗浄し、乾燥、留去した。残渣をアセトニトリル1mlに溶解し、ヨウ化メタン0.025mlを加え、50℃で一終夜攪拌後、更にヨウ化メタン0.025mlを加え、同温で一終夜攪拌した。N,N−ジメチルホルムアミドおよびヨウ化メタンを留去後、トルエン1mlおよびモルホリン0.040mlを加え、室温で5日間攪拌した。反応溶液に水を加え、酢酸エチルで分液、乾燥、留去した後、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=19:1)で精製することによりことにより、下記第108表記載の(2R,4S)−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−(2−モルホリノカルボニルアミノエチルチオ)ピペリジン38.0mgを得た。
【0424】
実施例421
実施例415(1)で得られた化合物と対応原料化合物を実施例420と同様に処理することにより、下記第108表記載の(2R,4S)−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−{2−(2−ヒドロキシエチルアミノ)カルボニルアミノエチルチオ}ピペリジンを得た。
【0425】
実施例422
対応原料化合物を実施例213と同様に処理することにより、下記第108表記載の(2R,4S)−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−{4−(2−メチルスルフィニルエチルアミノカルボニル)ピペリジノカルボニルオキシ}ピペリジンを得た。
【0426】
実施例423
対応原料化合物を実施例214と同様に処理することにより、、下記第108表記載の(2R,4S)−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−{4−(3−メチルスルホニルプロピルアミノカルボニル)ピペリジノカルボニルオキシ}ピペリジンを得た。
【0427】
実施例424−425
対応原料化合物を用いて、実施例209と同様に処理することにより、下記第109表記載の化合物を得た。
【0428】
実施例426
(2R,4S)−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−(2−メチルチオエチルアミノカルボニルオキシ)ピペリジン82.0mgをジクロロメタン1.5mlに溶解し、室温でm−クロロ過安息香酸99.5mgを加え、1時間攪拌した。反応溶液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで分液、有機層を飽和食塩水で洗浄し、乾燥、留去した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=19:1)で精製することにより、下記第109表記載の(2R,4S)−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−(2−メチルスルホニルエチルアミノカルボニルオキシ)ピペリジン48.6mgを得た。
【0429】
実施例427
(2R,4S)−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−(3−メチルチオプロピルアミノカルボニルオキシ)ピペリジンを実施例426と同様に処理することにより、下記第109表記載の(2R,4S)−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−(3−メチルスルホニルプロピルアミノカルボニルオキシ)ピペリジンを得た。
【0430】
実施例428−431
対応原料化合物を実施例169と同様に処理することにより、下記第110表記載の化合物を得た。
【0431】
実施例432−433
対応原料化合物を実施例213と同様に処理することにより、下記第111表記載の化合物を得た。
【0432】
実施例434−435
対応原料化合物を実施例214と同様に処理することにより、下記第111表記載の化合物を得た。
【0433】
実施例436
イミダゾール−1−カルボン酸 N−(3,5−ビス−トリフルオロメチルベンジル)−N−(2−メトキシエチル)アミド130mgをアセトニトリル2.8mlに溶解し、これにヨウ化メチル411μlを加え、50℃で3時間攪拌した後、反応溶液を減圧濃縮した。残渣をジクロロメタン2.7mlに懸濁し、これに(2R,4S)−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−(2−ヒドロキシエチルアミノカルボニルオキシ)ピペリジン89mg、トリエチルアミン50μlを加え、室温で20時間攪拌した。反応溶液に5%クエン酸水溶液を加え、クロロホルムで抽出し、硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮した。残渣を薄層シリカゲルクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=19:1)にて精製することにより、下記第112表記載の(2R,4S)−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−(2−メトキシエチル)}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−(2−ヒドロキシエチルアミノカルボニルオキシ)ピペリジン63mgを得る。
【0434】
実施例437
2−(4−フルオロ−2−メトキシフェニル)−4−(2−ヒドロキシエチルアミノカルボニルオキシ)ピペリジン94mgをジクロロメタン2.7mlに溶解し、これにヨウ化3−[(3,5−ビス−トリフルオロメチルベンジル)−メチル−カルバモイル]−1−メチル−3H−イミダゾール−1−イウム163mg、トリエチルアミン50μlを加え、室温で18時間攪拌する。反応溶液に蒸留水を加え、クロロホルムで抽出し、硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮した。残渣を薄層シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=19:1)にて精製することにより、下記第112表記載の1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メトキシフェニル)−4−(2−ヒドロキシエチルアミノカルボニルオキシ)ピペリジン84mgを得た。
【0435】
実施例438
イミダゾール−1−カルボン酸 N−[(S)−1−(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)エチル]−N−メチルアミド201mgをアセトニトリル5.2mlに溶解し、これにヨウ化メチル137μlを加え、50℃で3時間攪拌した後、反応溶液を濃縮した。残渣をジクロロメタン4.5mlに溶解し、これに4−(2−ヒドロキシエチルカルバモイルオキシ)−2−フェニルピペリジン132mg、トリエチルアミン84μlを加え、室温で18時間攪拌した。反応溶液に5%クエン酸水溶液を加え、クロロホルムで抽出し、有機層を乾燥後、濃縮した。残渣を薄層シリカゲルクロマトグラフィー(クロロホルム:アセトン=4:1)にて精製することにより、下記第112表記載の(2R,4R)−1−[N−{(S)−1−(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)エチル}−N−メチル]アミノカルボニル−4−(2−ヒドロキシエチルアミノカルボニルオキシ)−2−フェニルピペリジン75mgを得た。
【0436】
実施例439
(1)イミダゾール−1−カルボン酸 1−(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)エチルエステル127mgをアセトニトリル3mlに溶解し、これにヨウ化メチル448μlを加え、50℃で3時間攪拌した後、反応溶液を濃縮した。残渣をジクロロメタン2.7mlに懸濁し、これに酢酸2−[(2R,4S)−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)ピペリジン−4−イルオキシカルボニルアミノ]エチルエステル102mg、トリエチルアミン50μlを加え、室温で18時間攪拌した。反応溶液に蒸留水を加え、クロロホルムで抽出し、有機層を乾燥後、濃縮した。残渣を薄層シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=1:1)にて精製することにより、(2R,4S)−4−(2−アセトキシエチルアミノカルボニルオキシ)−1−{(S)−1−(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)エチル}オキシカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)ピペリジン43mgを得た。
MS(m/z):623[M+1]。
【0437】
(2)上記(1)で得られた43mgをテトラヒドロフラン0.9mlとメタノール0.1mlの混液に溶解し、1M水酸化ナトリウム水溶液103μlを加え、室温で1時間攪拌した。反応溶液に蒸留水を加え、酢酸エチルで抽出し、有機層を乾燥後、濃縮した。残渣を薄層シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=19:1)にて精製することにより、下記第112表記載の(2R,4S)−1−{(S)−1−(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)エチル}オキシカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−(2−ヒドロキシエチルアミノカルボニルオキシ)ピペリジン37mgを得た。
【0438】
実施例440
(2R,4S)−2−(4−フルオロ−2−メチル)フェニル−4−ヒドロキシピペリジン50mgをN,N−ジメチルホルムアミド2.4mlに溶解し、窒素気流下、室温下でトリエチルアミン0.044mlとN−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル−アミノカルボニルクロライド99.3mgを加えた。反応溶液を室温にて21時間攪拌した。反応溶液を水にあけ、酢酸エチルで2回抽出した。有機層を合わせて、飽和食塩水で洗浄し、乾燥後、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=2:1→1:2)で精製することにより、下記第113表記載の(2R,4S)−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−ヒドロキシピペリジン128mgを得た。
【0439】
実施例441
(2R,4S)−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−ヒドロキシピペリジン560mgをジクロロメタン2.0mlに溶解し、窒素気流下、氷冷下でピリジン0.22mlとクロロギ酸フェニル0.314mlのジクロロメタン1.5ml溶液を加えた。反応溶液を0℃〜5℃にて3.5時間攪拌し、さらに室温で16時間攪拌した。反応溶液を水にあけ、ジクロロメタンを加え2回抽出した。有機層を合わせて、1M塩酸水溶液で2回洗浄、さらに飽和食塩水で洗浄し、乾燥後、濃縮した。残渣をN,N−ジメチルホルムアミド11mlに溶解し、窒素気流下、室温下でエタノールアミン0.274mlを加え、60℃にて26時間攪拌した。反応溶液を水にあけ、酢酸エチルを加え2回抽出した。有機層を合わせて、飽和食塩水で洗浄し、乾燥後、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=39:1)で精製することにより、下記第113表記載の(2R,4S)−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−(2−ヒドロキシエチルアミノカルボニルオキシ)ピペリジン493mgを得た。
【0440】
実施例442
(2R)−4−アミノ−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)ピペリジン1.0gをジクロロメタン8mlに溶解し、トリエチルアミン0.31mlとジ−tert−ブチルオキシカーボネート466mgを加え16時間室温で攪拌した。反応溶液に水を加え、ジクロロメタンで2回抽出する。有機層を合わせて、飽和食塩水で洗浄し、乾燥後、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=4:1)で精製することにより、下記第113表記載の(a)(2R,4R)−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−tert−ブトキシカルボニルアミノピペリジン481mgおよび(b)(2R,4S)−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−tert−ブトキシカルボニルアミノピペリジン516mgを得た。
【0441】
実施例443
(2R,4S)−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−tert−ブトキシカルボニルアミノピペリジン700mgを酢酸エチル3.5mlに溶解し、氷冷下で4M塩酸−酢酸エチル溶液3.5mlを加え、氷冷下で30分間攪拌した。溶媒を留去した後、残渣に酢酸エチルを加え、ろ取する。ろ取した物にクロロホルム、2M水酸化ナトリウム水溶液を加え分液、水層をクロロホルムにて抽出した。全有機層を乾燥、濃縮することにより、下記第113表記載の(2R,4S)−4−アミノ−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)ピペリジン489mgを得た。
【0442】
実施例444−449
対応原料化合物を用いて、実施例138と同様に処理することにより、下記第114表記載の化合物を得た。
【0443】
実施例450−451
対応原料化合物を用いて、実施例102(1)と同様に処理することにより、下記第114表記載の化合物を得た。
【0444】
実施例452−469
対応原料化合物を用いて、実施例250(2)と同様に処理することにより、下記第115−117表記載の化合物を得た。
【0445】
実施例470
(2R,4S)−4−アミノ−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)ピペリジン塩酸塩52.8mgのジクロロメタン溶液1mlに、室温でトリエチルアミン0.017ml、カルボジイミダゾール24.3mgを加え、30分間攪拌した。反応液に水を加え、ジクロロメタンで分液、有機層を飽和食塩水で洗浄し、乾燥、留去した。残渣のアセトニトリル溶液1mlにヨウ化メチル0.025mlを加え60℃で一終夜攪拌後、減圧下、溶媒と過剰の試薬を留去した。残渣のトルエン−アセトニトリル(7:3)溶液1mlにアミノエタノール24.4mgを加え、30分間攪拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルで分液、乾燥、留去した後、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=9:1)で精製することにより、下記第118表記載の(2R,4S)−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−(2−ヒドロキシエチルアミノカルボニルアミノ)ピペリジン53.1mgを得た。
【0446】
実施例471−480
対応原料化合物を用いて、実施例470と同様に処理することにより、下記第118−119表記載の化合物を得た。
【0447】
実施例481
(2R,4S)−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−オキソピペリジン490mgと2−(2−アミノエチルアミノ)エタノール312mgのジクロロメタン溶液10mlに、室温で酢酸0.086mlおよびトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム669mgを加え、一終夜攪拌する。反応液に水を加え、クロロホルムで分液、有機層を飽和食塩水で洗浄し、乾燥、留去するにより(2R,4RS)−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−{2−(2−ヒドロキシエチルアミノ)エチルアミノ}ピペリジン581mg((2R,4S):(2R,4R)=74:26)を得た。得られた化合物116mgのジクロロメタン溶液2mlに、室温で1,1’−カルボニルジイミダゾール39mgを加え、40分間攪拌した。反応液に水を加え、クロロホルムで分液、有機層を飽和食塩水で洗浄し、乾燥、留去した後、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=9:1)で精製することにより、下記第120表記載の(a)(2R,4S)−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−{3−(2−ヒドロキシエチル)−2−オキソイミダゾリジン−1−イル}ピペリジン75.5mgおよび(b)(2R,4R)−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−{3−(2−ヒドロキシエチル)−2−オキソイミダゾリジン−1−イル}ピペリジン22.6mgを得た。
【0448】
実施例482−486
対応原料化合物を用いて、実施例481と同様に処理することにより、下記第120−122表記載の化合物を得た。
【0449】
実施例487
エチレングリコール12.4mgのジクロロメタン溶液1mlに、室温で1,1’−カルボニルジイミダゾール32.4mgを加え、室温にて7.5時間攪拌後、(2R,4S)−4−アミノ−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)ピペリジン52.8mgおよびトリエチルアミン0.021mlを加え、4終夜攪拌した。反応液を減圧下、溶媒を留去した後、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=9:1)で精製することにより、下記第123表記載の(2R,4R)−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−(2−ヒドロキシエトキシカルボニルアミノ)ピペリジン16.4mgを得た。
【0450】
実施例488
(1)トリホスゲン58mgをジクロロメタン3mlに溶解し、これに[2−メトキシ−5−(5−トリフルオロメチルテトラゾール−1−イル)ベンジル]メチルアミン138mgおよびトリエチルアミン201μlをジクロロメタン2mlに溶解したものを、−60℃で滴下し、0℃に昇温した。反応液を濃縮した後、残渣をジクロロメタン2mlに溶解し、これに(2R,4S)−4−(2−アセチルオキシエチルアミノカルボニルオキシ)−2−(4−フルオロ−2−メチル−フェニル)ピペリジン135mgおよびトリエチルアミン84μlをジクロロメタン2mlに溶解したものを滴下し、室温で1日攪拌する。反応液に蒸留水を加え、クロロホルムで抽出し、硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮した。得られた残渣を薄層シリカゲルクロマトグラフィー(クロロホルム:アセトン=10:1)にて精製することにより、(2R,4S)−4−(2−アセチルオキシエチルアミノカルボニルオキシ)−1−[N−{2−メトキシ−5−(5−トリフルオロメチルテトラゾール−1−イル)ベンジル}−N−メチル]アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチル−フェニル)ピペリジン44mgを得た。
MS(m/z):652[M+1]。
(2)(2R,4S)−4−(2−アセチルオキシエチルアミノカルボニルオキシ)−1−[N−{2−メトキシ−5−(5−トリフルオロメチルテトラゾール−1−イル)ベンジル}−N−メチル]アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチル−フェニル)ピペリジン44mgをテトラヒドロフラン0.8mlとメタノール0.1mlの混液に溶解し、1M水酸化ナトリウム水溶液101μlを加え、室温で6時間攪拌した。反応液に蒸留水を加え、酢酸エチルで抽出し、硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮した。得られた残渣を薄層シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=19:1)にて精製することにより、下記第124表記載の(2R,4S)−2−(4−フルオロ−2−メチル−フェニル)−1−[N−{2−メトキシ−5−(5−トリフルオロメチルテトラゾール−1−イル)ベンジル}−N−メチル]アミノカルボニル−4−(2−ヒドロキシエチルアミノカルボニルオキシ)ピペリジン36mgを得る。MS(m/z):610[M+H]
【0451】
参考例1
マグネシウム14.2g、2−ブロモ−5−フルオロトルエン93.1g、テトラヒドロフラン500mlから調整したグリニヤール溶液に−20℃、窒素気流下で4−メトキシピリジン50mlを滴下した。滴下終了後、同温にて20分攪拌した。さらに、反応液を−50℃に冷却し、−40℃以下を保ちながらベンジルクロロカーボネート85mlを滴下した。滴下終了後、反応液をゆっくりと昇温し、−15℃で氷200gを加え30分攪拌した。さらに、5Mクエン酸水溶液200mlを加え室温で1時間攪拌した。反応液から、テトラヒドロフランを減圧下に留去し、残渣に酢酸エチル200mlを加え2回抽出した。有機層を合わせて、炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧留去した。残渣をイソプロピルエーテルで濾取洗浄し、下記第125表記載の1−ベンジルオキシカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピリジン146.5gを得た。
【0452】
参考例2
1−ベンジルオキシカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピリジン190gを酢酸4600mlに溶解し、亜鉛末91gを加え、室温にて24時間攪拌した。反応液から不溶物を濾別し、溶媒を減圧留去した。残渣に酢酸エチル400mlを加え、炭酸水素ナトリウム水溶液および飽和食塩水で洗浄した後、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=2:1)にて精製し、下記第125表記載の1−ベンジルオキシカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−オキソピペリジン166gを得た。
【0453】
参考例3
1−ベンジルオキシカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−オキソピペリジン132gに、メタノール650ml、トリメトキシメタン84mlおよび強酸性樹脂IR−120(オルガノ株式会社製)2gを加え、室温にて3日間攪拌した。反応液から不溶物を濾別し、溶媒を減圧留去し、下記第125表記載の1−ベンジルオキシカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4,4−ジメトキシ−ピペリジン146gを得た。
【0454】
参考例4
1−ベンジルオキシカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4,4−ジメトキシ−ピペリジン30gおよび10%パラジウム−炭素3.0gをエタノール300mlに加え、水素雰囲気下室温にて3時間攪拌した。反応液から不溶物を濾別後、溶媒を減圧留去し、残渣に酢酸エチル300mlを加えた。氷冷下、4M塩酸−酢酸エチル溶液20mlをゆっくりと滴下した。結晶を濾取し、酢酸エチルにて洗浄した。乾燥後、ジクロロメタン−炭酸ナトリウム水に加え、攪拌した。有機層を分離後、水層をジクロロメタンにて再抽出した。有機層を合わせて硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧留去し、下記第125表記載の2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4,4−ジメトキシピペリジン16.7gを得た。
【0455】
参考例5
2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4,4−ジメトキシピペリジン10.1gとL−N−アセチルバリン3.18gの酢酸エチル130ml懸濁液にメタノール35mlを加え、過熱溶解させた後、室温で放冷した。3.5時間後に析出結晶を濾取、酢酸エチル20mlにて洗浄、得られた結晶を減圧下に乾燥した。次にクロロホルム50mlを加え、2M水酸化ナトリウム水溶液30ml、飽和食塩水溶液30mlで洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下に濃縮した。得られた残渣にエーテルを加え、析出した結晶を更に減圧下に濃縮することにより、下記第125表記載の(2R)−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4,4−ジメトキシピペリジン2.94g(光学純度:97.0%ee)を得た。
【0456】
参考例6
N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチルアミン5.0gのテトラヒドロフラン溶液36mlに1,1’−カルボニルジイミダゾール3.47gを加え、65℃にて20分間攪拌した。溶媒を留去した後、ジクロロメタンを加え、全有機層を飽和食塩水で洗浄し、乾燥、留去した。残渣をアセトニトリル26mlに溶解し、ヨウ化メチル4.84mlを加えて60℃にて2時間攪拌した後、溶媒を留去した。残渣をジクロロメタン80mlに溶解し、氷冷下、2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4,4−ジメトキシピペリジン5.17g、トリエチルアミン3mlを加えて室温下で2時間攪拌した。反応液を水にあけ、分液、水層をジクロロメタンにて抽出し、全有機層を飽和食塩水で洗浄し、乾燥、留去した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=4:3)で精製することにより、下記第126表記載の1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4,4−ジメトキシピペリジン9.7gを得た。
【0457】
参考例7
1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4,4−ジメトキシピペリジン9.7gをテトラヒドロフラン180mに溶解し、氷冷下、1M硫酸水溶液70mlを加え、室温下1時間攪拌した。1M水酸化ナトリウム水溶液にてpHを8〜9に調整後、テトラヒドロフランを留去し、残渣に水と酢酸エチルを加えて分液した。水層を酢酸エチルにて抽出し、全有機層を飽和食塩水で洗浄し、乾燥した。溶媒を留去して得られた残渣にジイソプロピルエーテルを加えて白色結晶を濾取することにより、下記第126表記載の1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−オキソピペリジン7.86gを得た。
【0458】
参考例8
N−{1−(S)−(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)エチル}−N−メチルアミン3.91gのテトラヒドロフラン溶液60mlに1,1’−カルボニルジイミダゾール2.34gを加え、40℃にて終夜攪拌した。反応液から溶媒を留去した後、酢酸エチルを加え、全有機層を水、飽和食塩水で洗浄、乾燥した。溶媒を留去して得られる白色結晶をジイソプロピルエーテルにて濾取した。得られた白色結晶をアセトニトリル60mlに溶解し、ヨウ化メチル3.4mlを加えて60℃にて2時間反応した後、溶媒を留去した。残渣をジクロロメタン40mlに溶解し、氷冷下、2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4,4−ジメトキシピペリジン3.47g、トリエチルアミン3.82mlを加えて室温下終夜攪拌した。反応液を水にあけ、分液し、水層をジクロロメタンにて抽出した。全有機層を水、飽和食塩水で洗浄し、乾燥、留去した。残渣をテトラヒドロフラン90mlに溶解し、氷冷下、1M硫酸水溶液30mlを加え、室温下5時間攪拌した。1M水酸化ナトリウム水溶液にてpHを8〜9に調整後、テトラヒドロフランを留去、残渣に水と酢酸エチルを加えて分液し、水層を酢酸エチルにて抽出した。全有機層を水、飽和食塩水で洗浄し、乾燥、留去した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=2:1)で精製することにより、下記第126表記載の(2R)−1−〔N−{1−(S)−(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)エチル}−N−メチル〕アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−オキソピペリジン2.12gを得た。
【0459】
参考例9−11
対応の原料化合物を用いて、参考例8と同様に処理することにより、下記第126表記載の化合物を得た。
【0460】
参考例12
1−ベンジルオキシカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−オキソピペリジン16.7gをエタノール140mlに溶解し、ヒドロキシルアミンヒドロクロリド3.74g、酢酸ナトリウム4.41gを加えて室温下で2時間攪拌した。エタノールを留去し、残渣に水、酢酸エチルを加え分液、水層を酢酸エチルにて抽出、全有機層を飽和食塩水で洗浄し、乾燥、留去した。残渣をメタノール500mlに溶解し、塩化ニッケル六水和物23.2gを加え攪拌後、氷冷下で水素化ホウ素ナトリウム3.7gをゆっくり加え、氷冷下で4時間攪拌した。メタノールを留去し、残渣にアンモニア水、ジクロロメタンを加え、室温下で一時間攪拌した。反応液を分液、水層をジクロロメタンにて抽出、全有機層を飽和食塩水で洗浄し、乾燥、留去した。残渣をジクロロメタン480mlに溶解し、氷冷下でトリエチルアミン8.2ml、プロピオニルクロライド5.1mlを加えて氷冷下で1時間攪拌した。反応液を飽和食塩水にあけ分液、水層をジクロロメタンにて抽出、全有機層を飽和食塩水で洗浄し、乾燥、留去した後、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=1:1)で精製することにより、下記第127表記載の(a)トランス−1−ベンジルオキシカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−プロパノイルアミノピペリジン6.43gおよび(b)シス−1−ベンジルオキシカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−プロパノイルアミノピペリジン5.65gを得た。
【0461】
参考例13
1−ベンジルオキシカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−オキソピペリジン及びイソブチロイルクロリドを用いて、参考例12と同様に処理することにより、下記第128表記載の(a)トランス−1−ベンジルオキシカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−イソブタノイルアミノピペリジンおよび(b)シス−1−ベンジルオキシカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−イソブタノイルアミノピペリジンを得た。
【0462】
参考例14
トランス−1−ベンジルオキシカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−プロパノイルアミノピペリジン1.73gをエタノール17mlに溶解し、水素気流下で、パラジウム−炭素(50.9%水分)280mgを加えて室温下で3時間攪拌した。反応液をセライト濾過し、エタノールを留去した。残渣をNHシリカゲルクロマトグラフィー(クロロホルム:ヘキサン:酢酸エチル=5:5:2)で精製することにより、下記第129表記載のトランス−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−プロパノイルアミノピペリジン772mgを得た。
【0463】
参考例15−17
対応原料化合物を用いて、参考例14と同様に処理することにより、下記第129−130表記載の化合物を得た。
【0464】
参考例18
1−ベンジルオキシカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−オキソピペリジン110gをエタノール900mlに溶解し、ヒドロキシルアミンハイドロクロライド24.8g、酢酸ナトリウム29.3g、を加えて室温下で5時間攪拌した。エタノールを留去し、残渣に水、酢酸エチルを加え分液、水層を酢酸エチルにて抽出、全有機層を飽和食塩水で洗浄し、乾燥、留去した。残渣をメタノール2.4lに溶解し、塩化ニッケル六水和物92.5gを加え攪拌後、氷冷下で水素化ホウ素ナトリウム18.4gをゆっくり加え、氷冷下で4時間攪拌した。メタノールを留去し、残渣にアンモニア水、ジクロロメタン、を加え、室温下で一時間攪拌した。反応液を分液、水層をジクロロメタンにて抽出、全有機層を飽和食塩水で洗浄し、乾燥、留去した。残渣をジクロロメタン1.2lに溶解し、氷冷下でトリエチルアミン45.2ml、ジ−tert−ブチルジカルボネート74.5mlを加えて室温下で一時間攪拌した。反応液を飽和食塩水にあけ分液、水層をジクロロメタンにて抽出、全有機層を飽和食塩水で洗浄し、乾燥、留去した後、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=4:1)で精製することにより、下記第131表記載の(a)トランス−1−ベンジルオキシカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−tert−ブトキシカルボニルアミノピペリジン36.7gおよび(b)シス−1−ベンジルオキシカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−tert−ブトキシカルボニルアミノピペリジン37.9gを得た。
【0465】
参考例19
シス−1−ベンジルオキシカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−tert−ブトキシカルボニルアミノピペリジン37.0gをエタノール350mlに溶解し、水素気流下で、パラジウム−炭素(50.9% 水分)5.5gを加えて室温下で2時間攪拌した。反応液をセライト濾過し、エタノールを留去することにより、下記第132表記載のシス−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−tert−ブトキシカルボニルアミノピペリジン25.8gを得た。
【0466】
参考例20
3−ヒドロキシル−2−ヒドロキシメチル−2−メチルプロピオン酸1.34gとアセトンジメチルアセタール13mlに、室温でp−トルエンスルホン酸一水和物95mgを加え、6時間攪拌する。更にp−トルエンスルホン酸一水和物95mgを加え、一終夜攪拌する。溶液を濃縮した後、水に注ぎ、抽出した。水層をクロロホルムにて抽出した後、全有機層を飽和食塩水で洗浄し、乾燥、濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=19:1)で精製することにより、下記第132表記載の2,2,5−トリメチル−[1,3]ジオキソラン−5−カルボン酸333mgを得た。
【0467】
参考例21
2−クロロイソニコチン酸31.5gをテトラヒドロフラン400mlに溶解し1,1’−カルボニルジイミダゾ−ル32.5gを加え、氷冷下、1時間攪拌した。この溶液にエタノ−ル50mlを加え、室温で2時間攪拌した。溶液を濃縮した後、酢酸エチルと水を加え抽出した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、した後、残渣を真空乾燥することにより、下記第132表記載の2−クロロイソニコチン酸エチルエステル35.6gを得た。
【0468】
参考例22
2−クロロイソニコチン酸エチルエステル20gと2−メチル−4−フルオロフェニルボロン酸20gをトルエン250mlとエタノ−ル50mlの混合溶媒に溶解し、パラジウムテトラキストリフェニルフォスフィン5.8gと2M炭酸ナトリウム水溶液250mlを加え、50−70℃で2時間攪拌した。この溶液を室温まで冷却した後、酢酸エチルと水を加え抽出した。有機層を再度水洗した後、硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ−(ヘキサン:酢酸エチル=6:1)で精製することにより、下記第132表記載の4−エトキシカルボニル−2(4−フルオロ−2−メチルフェニル)ピリジン24.8gを得た。
【0469】
参考例23
4−エトキシカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)ピリジン5.2gと酸化白金1.5gをエタノ−ル200mlに溶解した。この溶液に濃塩酸15mlを加え、水素雰囲気下室温で5時間攪拌した。水200mlを加えて30分攪拌した後、不溶物をセライトろ過で除去した。不溶物をエタノ−ルで洗浄した後、ろ液と洗液を併せて濃縮した。残渣に酢酸エチルと飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、水層が十分にアルカリ性であることを確認した後、抽出した。水層を酢酸エチルで3度抽出し、全有機層を硫酸ナトリウムで乾燥した後、濃縮することにより、下記第132表記載の2,4−シス−4−エトキシカルボニル−2(4−フルオロ−2−メチルフェニル)ピペリジン3.6gを得た。
【0470】
参考例24
(1)2,4−シス−4−エトキシカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)ピペリジン7.4gとN−p−トルエンスルホニル−D−フェニルアラニン4.0gを酢酸エチル50mlとジエチルエーテル50mlに加熱溶解した。溶媒を加熱濃縮し、ジイソプロピルエーテル30mlを加え攪拌した。析出した結晶を除去し母液を濃アンモニア水溶液で洗浄後、乾燥、減圧濃縮した。残渣にN−p−トルエンスルホニル−L−フェニルアラニン4.0gを加え酢酸エチル50mlとジイソプロピルエーテル30mlを加え加熱溶解した後、16時間室温で攪拌した。析出した結晶をろ取しジイソプロピルエーテルで洗浄した後、乾燥し(2R,4S)−4−エトキシカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−ピペリジンのN−p−トルエンスルホニル−L−フェニルアラニン塩4.0gを得た。
【0471】
(2)上記(1)で得られた化合物をアンモニア水溶液に溶解し十分塩基性を示すことを確認した後、クロロホルムで2回抽出した。併せた有機層を乾燥、減圧濃縮し下記第133表記載の(2R,4S)−4−エトキシカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−ピペリジン2.6g(96%ee)を得た。
【0472】
参考例25
(1)3−アミノプロパノール7.5gをN,N−ジメチルホルムアミド50mlに溶解し、tert−ブチルジメチルシリルクロリド16gとイミダゾール6.8gを加えて室温で16時間攪拌した。反応溶液にクエン酸11gを加え、室温で1時間攪拌した後、減圧濃縮した。残渣に2M水酸化ナトリウム水溶液とジエチルエーテルを加えて分液した。有機層を乾燥、減圧濃縮した。残渣と3,5−ビストリフルオロメチルベンズアルデヒド12.1gをジクロロメタン300mlに溶解し、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム21.2gと酢酸2.9mlを加えて室温で3時間攪拌した。反応溶液に2M炭酸ナトリウム水溶液を加えて30分攪拌し、クロロホルムで2回抽出した。併せた有機層を乾燥、減圧濃縮しシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=4:1)で精製しN−3−tert−ブチルジメチルシロキシプロピル−N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)アミン20gを得た。
【0473】
(2)上記(1)で得られた化合物12.5g及び参考例5で得られた化合物を用い、参考例6と同様に処理することにより、(2R)−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−(3−tert−ブチルジメチルシロキシプロピル)}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4,4−ジメトキシピペリジン19gを得た。
【0474】
(3)上記(2)で得られた化合物19.0gを用い、参考例6、7と同様に処理することにより下記第133表記載の化合物(2R)−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−(3−ヒドロキシプロピル)}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−オキソピペリジン19gを得た。
【0475】
参考例26
(1)参考例5で得られた化合物4.8gをジクロロメタン40mlに溶解し、ジ−tert−ブチルジカーボネート4.4gを加え室温で16時間攪拌した。反応溶液を減圧濃縮し、残渣をアセトン100mlに溶解して、強酸性樹脂IR−120(オルガノ株式会社製)を200mg加えて、室温で3日間攪拌した。反応溶液から樹脂を除去し、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=4:1)で精製し、(R)−1−tert−ブトキシカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−オキソピペリジン3.9gを得た。
【0476】
(2)上記(1)で得られた化合物3.9gをエタノール20mlに溶解し、−20℃で水素化ホウ素ナトリウム400mgを加えて1時間攪拌した。反応溶液に塩化アンモニウム水溶液を加えた後、エタノールを留去した。残渣に酢酸エチルと水を加えて分液し、再度水洗した。有機層を乾燥、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=4:1)で精製し、(2R,4S)−1−tert−ブトキシカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−ヒドロキシピペリジン3.1gを得た。
【0477】
(3)上記(2)で得られた化合物3.1gと対応原料化合物を用いて、実施例209と同様に処理することにより、(2R,4S)−1−tert−ブトキシカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−(2−ヒドロキシエチルアミノカルボニルオキシ)ピペリジン2.3gを得た。
【0478】
(4)上記(3)で得られた化合物2.3gを4M塩酸−酢酸エチル溶液20mlに溶解し、室温で1時間攪拌した。反応溶液を減圧濃縮した。残渣を乾燥することにより、(2R,4S)−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−(2−アセトキシエチルアミノカルボニルオキシ)ピペリジン塩酸塩1.5gを得た。
【0479】
(5)上記(4)で得られた化合物1.5gを1M水酸化ナトリウム水溶液25mlに溶解し、クロロホルム25mlで2回抽出した。併せた有機層を乾燥、減圧濃縮した。残渣を乾燥することにより、下記第133表記載の(2R,4S)−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−(2−ヒドロキシエチルアミノカルボニルオキシ)ピペリジン1.5gを得た。
【0480】
参考例27
3,5−ビストリフルオロメチルベンズアルデヒド4.8gをアセトニトリル250mlに溶解し、ヨウ化トリメチルスルフォニ−ム6.6gとすりつぶした水酸化カリウム3.2gと水0.5mlを加え、アルミナボール存在下、65℃−70℃で16時間攪拌した。反応終了後、不溶物を除去し、ろ液に酢酸エチルと水を加えて分液した。有機層を水洗、乾燥、減圧濃縮した。残渣に40%メチルアミンのメタノール溶液50mlを加え、室温で16時間攪拌した。反応溶液を減圧濃縮した。残渣をNH−シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=1:2)で精製することにより、下記第133表記載の1−(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)−2−ヒドロキシエチルアミン1.23gを得た。
【0481】
参考例28
(1)3,5−ビス−トリフルオロメチルベンズアルデヒド2.45g、2−メトキシエチルアミン835mg、酢酸687μlをジクロロメタン43mlに溶解し、これにトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム3.12gを加え、窒素雰囲気下、室温で1時間攪拌した。反応溶液を0.5M水酸化ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮した。残渣をNH−シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=19:1→9:1)にて精製することにより、3,5−ビストリフルオロメチルベンジル−2−メトキシエチルアミン2.76gを得た。
MS(m/z):302[M+1]
(2)3,5−ビストリフルオロメチルベンジル−2−メトキシエチルアミン2.76gをトルエン37mlと塩化メチレン4mlの混液に溶解し、これに1,1’−カルボニルジイミダゾール1.78gを加え、60℃で3時間攪拌した。反応溶液に蒸留水を加え、クロロホルムで抽出し、硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:アセトン=9:1→2:1)にて精製することにより、下記第133表記載のイミダゾール−1−カルボン酸 3,5−ビストリフルオロメチルベンジル−2−メトキシエチルアミド3.45gを得た。
【0482】
参考例29
(1)2−ブロモ−5−フルオロフェノール3.94g、ヨウ化メチル1.62mlをN,N−ジメチルホルムアミド15mlに溶解し、氷冷下、炭酸カリウム5.08gを少しずつ加え、室温で3時間攪拌した。不溶物をろ去後、ろ液に蒸留水を加え、ジエチルエーテルで抽出し、飽和食塩水で洗浄した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮する。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=19:1→9:1)にて精製することにより、1−ブロモ−4−フルオロ−2−メトキシベンゼン4.10gを得た。
MS(m/z):204/206(M+1)。
【0483】
(2)テトラヒドロフラン7mlにマグネシウム486mg、ヨウ素少量を加え、これに上記(1)で得られた化合物4.10gをテトラヒドロフラン16mlに加えた溶液を滴下してグリニアル試薬を調整した。溶液に、窒素雰囲気下、−60℃以下で4−メトキシピリジン1.96gをテトラヒドロフラン7mlに加えた溶液を滴下し、次いでクロロギ酸ベンジル3.75gをテトラヒドロフラン18mlに加えた溶液を滴下して、3時間攪拌した。室温に昇温して5%クエン酸水溶液40mlを加え、酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄した。有機層で乾燥後、濃縮する。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=2:1→1:2)にて精製することにより、1−ベンジルオキシカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メトキシフェニル)−4−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピリジン3.15gを得た。
MS(m/z):356[M+1]。
【0484】
(3)上記(2)で得られた化合物3.15gをエタノール79mlとテトラヒドロフラン6mlの混液に溶解し、これにホウ素化水素ナトリウム706mgを加え、室温で6時間攪拌した。反応溶液を濃縮し、残渣に蒸留水を加え、クロロホルムで抽出し、有機層を乾燥後、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:アセトン=19:1→9:1)にて精製することにより、1−ベンジルオキシカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メトキシフェニル)−4−ヒドロキシピペリジン1.62gを得た。
MS(m/z):360[M+1]。
【0485】
(4)上記(3)で得られた化合物1.62gをトルエン20mlに溶解し、1,1’−カルボニルジイミダゾール876mgを加え、60℃で1時間攪拌した。これにエタノールアミン1.09mlを加え、60℃で6時間攪拌した。反応溶液に蒸留水を加え、クロロホルムで抽出し、有機層を乾燥後、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:アセトン=4:1→1:1)にて精製することにより、1−ベンジルオキシカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メトキシフェニル)−4−(2−ヒドロキシエチルアミノカルボニルオキシ)ピペリジン1.81gを得た。
MS(m/z):447[M+1]。
【0486】
(5)上記(4)で得られた化合物1.81gをメタノール20mlに溶解し、これに10%パラジウム−炭素90mgを加え、水素雰囲気下、室温で1時間攪拌した。不溶物をろ去後、ろ液を濃縮する。残渣にジエチルエーテルを加えて析出物をろ取し、下記第134表記載の2−(4−フルオロ−2−メトキシフェニル)−4−(2−ヒドロキシエチルアミノカルボニルオキシ)ピペリジン1.30gを得た。
【0487】
参考例30
(1)4−メトキシピリジン5.46gをテトラヒドロフラン40mlに溶解し、これに、窒素雰囲気下、−60℃以下で1Mフェニルマグネシウムブロミドテトラヒドロフラン溶液55mlを滴下し、次いでクロロギ酸ベンジル10.24gをテトラヒドロフラン50mlに加えた溶液を滴下して、3時間攪拌した。室温に昇温して5%クエン酸水溶液120mlを加え、酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄した。有機層を乾燥後、濃縮した。残渣にジイソプロピルエーテルを加えて析出物をろ取することにより、1−ベンジルオキシカルボニル−4−オキソ−2−フェニル−2,3−ジヒドロ−1H−ピリジン8.51gを得た。MS(m/z):308[M+1]。
【0488】
(2)上記(1)で得られた化合物8.48gを酢酸260mlに溶解し、これに亜鉛末3.61gを加え、室温で18時間攪拌した。次いで亜鉛末1.8gを加え、室温で6時間攪拌後、さらに亜鉛末1.8gを加え、50℃で3日攪拌した。不溶物をろ去後、ろ液を濃縮する。残渣を酢酸エチルで抽出し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄した。有機層を乾燥後、濃縮することにより、1−ベンジルオキシカルボニル−4−オキソ−2−フェニルピペリジン8.54gを得た。
MS(m/z):310[M+1]。
【0489】
(3)上記(2)で得られた化合物619mgをテトラヒドロフラン15mlに溶解し、窒素雰囲気下、−60℃以下で1M水素化ジイソブチルアルミニウムトルエン溶液4mlを滴下し、10分間攪拌した。反応溶液に6M塩酸水667μlを加え、濃縮した。残渣に蒸留水を加え、酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄した。有機層を乾燥後、濃縮する。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=2:1→1:1)にて精製することにより、1−ベンジルオキシカルボニル−4−ヒドロキシ−2−フェニルピペリジン553mgを得た。
MS(m/z):312[M+1]。
【0490】
(4)上記(3)で得られた化合物511mgをトルエン14mlとジクロロメタン1.6mlの混液に溶解し、1,1’−カルボニルジイミダゾール319mgを加え、60℃で2時間攪拌した。これにエタノールアミン396μlを加え、60℃で3時間攪拌した。反応溶液に蒸留水を加え、クロロホルムで抽出し、有機層を乾燥後、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:アセトン=9:1→2:1)にて精製することにより、1−ベンジルオキシカルボニル−4−(2−ヒドロキシエチルアミノカルボニルオキシ)−2−フェニルピペリジン462mgを得た。
MS(m/z):399[M+1]。
【0491】
(5)上記(4)で得られた化合物430mgをメタノール10mlに溶解し、これに10%パラジウム−炭素30mgを加え、水素雰囲気下、室温で5日間攪拌した。不溶物をろ去後、ろ液を濃縮することにより、下記第134表記載の4−(2−ヒドロキシエチルアミノカルボキシオキシ)−2−フェニルピペリジン348mgを得た。
【0492】
参考例31
(1)3,5−ビス−トリフルオロメチル−アセトフェノン2.61gをエタノール47mlに溶解し、これに水素化ホウ素ナトリウム478mgを加え、室温で30分間攪拌する。反応溶液に飽和塩化アンモニウム水溶液を加え濃縮した。残渣を酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄し、有機層を乾燥後、濃縮する。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=9:1→4:1)にて精製することにより、1−(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)−エタノール2.51gを得た。
MS(m/z):258[M+1]。
(2)上記(1)で得られた化合物2.49gをトルエン40mlとアセトニトリル4mlの混液に溶解し、これに1,1’−カルボニルジイミダゾール1.72gを加え、室温で3時間攪拌した。反応溶液に水を加え、酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄した。有機層を乾燥後、減圧濃縮することにより、下記第134表記載のイミダゾール−1−カルボン酸 1−(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)エチルエステル3.40gを得た。
【0493】
参考例32
マグネシウム1.74g、テトラハイドロフラン40mlにヨウ素を少量加え、窒素気流下、室温下で2−ブロモ−5−フロロトルエン10.4gを40分間かけて滴下した。反応溶液を1時間加熱還流し、グリニヤール試薬溶液を調製した。調整したグリニヤール試薬溶液に−40℃、窒素気流下で4−メトキシピリジン5.46gを20分間で滴下した。滴下終了後、−40℃〜−30℃にて30分攪拌した。次いで、反応溶液を−40℃に冷却し、−40℃以下を保ちながらジ−tert−ブチルジカルボネート12gをテトラハイドロフラン20mlに溶解した溶液を滴下した。滴下終了後、反応液をゆっくりと昇温し、−15℃で氷を加え20分攪拌し、さらに、クエン酸水溶液を加え室温で40分間攪拌した。テトラヒドロフランを留去した残渣に、酢酸エチルを加え2回抽出した。有機層を合わせて、飽和食塩水で洗浄し、乾燥後、濃縮した。残渣にジイソプロピルエーテルを加え、得られる結晶をジイソプロピルエーテルにてろ取することにより、下記第134表記載の1−tert−ブトキシカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピリジン11.9gを得た。
【0494】
参考例33
1−tert−ブトキシカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピリジン916mgおよび10%パラジウム−炭素(水分 50.5%)110mgをエタノール6.0mlに加え、水素雰囲気下、室温にて12時間攪拌した。不溶物をろ別後、溶媒を留去した。残渣をトルエン15mlに溶解し−78℃に冷却する。この溶液に窒素気流下で水素化アルミニウムブチルリチウム(65重量%トルエン溶液)1.8mlをゆっくり滴下し、滴下終了後、−78℃〜−60℃にて1時間攪拌した。反応液に1M水酸化ナトリウム水溶液を加え、10分間攪拌した。生じた沈殿をセライトを用いてろ別し、酢酸エチルにて2回抽出した。有機層を合わせて、飽和塩化アンモニア水、飽和食塩水で洗浄し、有機層を乾燥後、濃縮した。残渣に酢酸エチル7.5mlを加え、氷冷下で4M塩酸−酢酸エチル溶液7.5mlをゆっくりと滴下した。結晶をろ取し、酢酸エチルにて洗浄した。乾燥後、酢酸エチル−1M水酸化ナトリウム水溶液に加え、攪拌した。有機層を分離後、水層を酢酸エチルにて3回抽出した。有機層を合わせて硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を留去し、下記第134表記載の2−(4−フルオロ−2−メチル)フェニル−4−ヒドロキシピペリジンを471mgを得た。
【0495】
参考例34
トリホスゲン831mlをジクロロメタン3.0mlに溶解し、窒素気流下、氷冷下でN−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチルアミン1.08gとトリエチルアミン1.76mlのジクロロメタン5.0ml溶液を10分間で滴下した。反応溶液を0℃〜5℃にて30分間攪拌した。溶媒を留去し、残渣を乾燥した。残渣に、水、ジクロロメタンを加え2回抽出した。有機層を合わせて、飽和食塩水で洗浄し、乾燥後、溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン→ヘキサン:酢酸エチル=10:1)で精製することにより、下記第134表記載のN−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル−アミノカルボニルクロライド760mgを得た。
【0496】
参考例35
3,5−ビストリフルオロメチルベンズアルデヒド24.5gをメタノール20mlに溶解し、氷冷下、これにエチルアミン(2Mテトラヒドロフラン溶液)60mlを加えた。次いで、水素化ホウ素ナトリウム4.38gを少しずつ加え、室温で3時間攪拌した。反応溶液に蒸留水を加え、濃縮した。残渣をジクロロメタンで抽出し、乾燥後、減圧濃縮する。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=4:1→クロロホルム:メタノール=9:1)にて精製することにより、下記第135表記載のN−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−エチルアミン6.35gを得た。
【0497】
参考例36
(1)テトラヒドロフラン20mlにマグネシウム1.34g、ヨウ素少量を加え、これに2−ブロモトルエン9.50gをテトラヒドロフラン45mlに加えた溶液を滴下して、グリニアル試薬を調整した。このグリニアル試薬に、窒素雰囲気下、−60℃以下で4−メトキシピリジン5.46gをテトラヒドロフラン20mlに加えた溶液を滴下し、次いでクロロギ酸ベンジル10.24gをテトラヒドロフラン50mlに加えた溶液を−40℃にて滴下して、3時間攪拌した。室温に昇温して、5%クエン酸水溶液120mlを加え、酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄した。有機層を乾燥後、減圧濃縮した。残渣をジイソプロピルエーテルで結晶化し、ろ取することにより、1−ベンジルオキシカルボニル−2−(2−メチルフェニル)−4−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピリジン11.15gを得た。
MS(m/z):322[M+1]。
【0498】
(2)1−ベンジルオキシカルボニル−2−(2−メチルフェニル)−4−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピリジン11.15gをエタノール125mlとテトラヒドロフラン35mlの混液に溶解し、これに水素化ホウ素ナトリウム2.76gを加え、室温で1日攪拌した。さらに、水素化ホウ素ナトリウム1.38gを加え、室温で1日攪拌した。反応溶液を濃縮し、残渣に蒸留水を加え、クロロホルムで抽出し、乾燥後、減圧濃縮する。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:アセトン=49:1→9:1)にて精製することにより、1−ベンジルオキシカルボニル−4−ヒドロキシ−2−(2−メチルフェニル)ピペリジン6.18gを得た。
MS(m/z):326[M+1]。
【0499】
(3)1−ベンジルオキシカルボニル−4−ヒドロキシ−2−(2−メチルフェニル)ピペリジン1.63gを、トルエン21mlに溶解し、1,1’−カルボニルジイミダゾール973mgを加え、60℃で1時間攪拌した。この溶液にエタノールアミン1.21mlを加え、60℃で6時間攪拌した。反応溶液に蒸留水を加え、クロロホルムで抽出し、乾燥後、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:アセトン=9:1→クロロホルム:メタノール=19:1)にて精製することにより、1−ベンジルオキシカルボニル−4−(2−ヒドロキシエチルアミノカルボニルオキシ)−2−(2−メチルフェニル)ピペリジン1.34gを得た。
MS(m/z):413[M+1]。
【0500】
(4)1−ベンジルオキシカルボニル−4−(2−ヒドロキシエチルアミノカルボニルオキシ)−2−(2−メチルフェニル)ピペリジン1.33gをメタノール30mlに溶解し、これに10%パラジウム−炭素70mgを加え、水素雰囲気下、室温で14時間攪拌した。不溶物をろ去後、ろ液を濃縮することにより、下記第135表記載の4−(2−ヒドロキシエチルアミノカルボニルオキシ)−2−(2−メチルフェニル)ピペリジン880mgを得た。
【0501】
参考例37
(1)4−フルオロ−1−ブロモベンゼン25gを用いて参考例1と同様に処理することにより、1−ベンジルオキシカルボニル−2−(4−フルオロフェニル)−4−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピリジン22.3gを得た。
【0502】
(2)上記(1)で得られた化合物20gをエタノール400mlに溶解し、水素化ホウ素ナトリウム7.6gを加え、−20℃で2時間攪拌した。反応終了後、クエン酸水溶液をゆっくり加え、発泡がなくなるまで攪拌した。溶媒を留去後、クロロホルムと水を加えて分液した。水層をクロロホルムで再度抽出した後、併せた有機層を乾燥、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:酢酸エチル=10:1)で精製することにより、(a)(2R,4S)−1−ベンジルオキシカルボニル−2−(4−フルオロフェニル)−4−ヒドロキシピペリジン(b)(2S,4R)−1−ベンジルオキシカルボニル−2−(4−フルオロフェニル)−4−ヒドロキシピペリジンの混合物6.3gを得た。
【0503】
(3)上記化合物(2)で得られた化合物6.2gを用い、実施例209と同様に処理することにより、(a)(2R,4S)−1−ベンジルオキシカルボニル−2−(4−フルオロフェニル)−4−(2−ヒドロキシエチルアミノカルボニルオキシ)ピペリジン(b)(2S,4R)−1−ベンジルオキシカルボニル−2−(4−フルオロフェニル)−4−(2−ヒドロキシエチルアミノカルボニルオキシ)ピペリジンの混合物7.3gを得た。
【0504】
(4)上記(3)で得られた化合物6.3gを用い、参考例4と同様に処理することにより、下記第135表記載の(a)(2R,4S)−2−(4−フルオロフェニル)−4−(2−ヒドロキシエチルアミノカルボニルオキシ)ピペリジン及び(b)(2S,4R)−2−(4−フルオロフェニル)−4−(2−ヒドロキシエチルアミノカルボニルオキシ)ピペリジンの混合物2.6gを得た。
【0505】
参考例38
N−トシル−D−フェニルアラニン0.639gをメタノール5mlに溶解して、59℃に加熱後、2−(4−フルオロ−2−メチル)フェニル−4−ヒドロキシピペリジン0.418gをメタノール1.3mlに溶解して滴下した。結晶が析出し始めた時点で20分間結晶を育晶後、残りの2−(4−フルオロ−2−メチル)フェニル−4−ヒドロキシピペリジンのメタノール溶液を5分間かけて滴下した。その後、温度を59℃から30℃まで1時間かけて冷却後、さらに1時間攪拌条件下で育晶した。得られた結晶をろ取し、氷冷メタノールで洗浄し、60℃で一晩送風乾燥することにより、(2R,4S)−2−(4−フルオロ−2−メチル)フェニル−4−ヒドロキシピペリジンのジアステレオマー塩0.325gを取得した。得られた結晶に2M塩酸0.62mlを添加して、酢酸エチルを加え分液した。水層に5Mの水酸化ナトリウム水溶液0.3mlを加えて、酢酸エチル(1ml)で4回抽出した。有機層を乾燥後、減圧濃縮することにより、下記第136表記載の(2R,4S)−2−(4−フルオロ−2−メチル)フェニル−4−ヒドロキシピペリジン0.129gを得た。
【0506】
参考例39
2−メトキシ−5−(5−トリフルオロメチルテトラゾール−1−イル)ベンズアルデヒド2.72gをジクロロメタン40mlに溶解し、これに8Mメチルアミン−エタノール溶液2.5ml、酢酸572μlおよびトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム3.12gを加え、室温で6時間攪拌した。反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=49:1→4:1)にて精製することにより、下記第136表記載のN−[2−メトキシ−5−(5−トリフルオロメチルテトラゾール−1−イル)ベンジル]−N−メチルアミン2.2gを得た。
【0507】
【表1】
Figure 2004143139
【0508】
【表2】
Figure 2004143139
【0509】
【表3】
Figure 2004143139
【0510】
【表4】
Figure 2004143139
【0511】
【表5】
Figure 2004143139
【0512】
【表6】
Figure 2004143139
【0513】
【表7】
Figure 2004143139
【0514】
【表8】
Figure 2004143139
【0515】
【表9】
Figure 2004143139
【0516】
【表10】
Figure 2004143139
【0517】
【表11】
Figure 2004143139
【0518】
【表12】
Figure 2004143139
【0519】
【表13】
Figure 2004143139
【0520】
【表14】
Figure 2004143139
【0521】
【表15】
Figure 2004143139
【0522】
【表16】
Figure 2004143139
【0523】
【表17】
Figure 2004143139
【0524】
【表18】
Figure 2004143139
【0525】
【表19】
Figure 2004143139
【0526】
【表20】
Figure 2004143139
【0527】
【表21】
Figure 2004143139
【0528】
【表22】
Figure 2004143139
【0529】
【表23】
Figure 2004143139
【0530】
【表24】
Figure 2004143139
【0531】
【表25】
Figure 2004143139
【0532】
【表26】
Figure 2004143139
【0533】
【表27】
Figure 2004143139
【0534】
【表28】
Figure 2004143139
【0535】
【表29】
Figure 2004143139
【0536】
【表30】
Figure 2004143139
【0537】
【表31】
Figure 2004143139
【0538】
【表32】
Figure 2004143139
【0539】
【表33】
Figure 2004143139
【0540】
【表34】
Figure 2004143139
【0541】
【表35】
Figure 2004143139
【0542】
【表36】
Figure 2004143139
【0543】
【表37】
Figure 2004143139
【0544】
【表38】
Figure 2004143139
【0545】
【表39】
Figure 2004143139
【0546】
【表40】
Figure 2004143139
【0547】
【表41】
Figure 2004143139
【0548】
【表42】
Figure 2004143139
【0549】
【表43】
Figure 2004143139
【0550】
【表44】
Figure 2004143139
【0551】
【表45】
Figure 2004143139
【0552】
【表46】
Figure 2004143139
【0553】
【表47】
Figure 2004143139
【0554】
【表48】
Figure 2004143139
【0555】
【表49】
Figure 2004143139
【0556】
【表50】
Figure 2004143139
【0557】
【表51】
Figure 2004143139
【0558】
【表52】
Figure 2004143139
【0559】
【表53】
Figure 2004143139
【0560】
【表54】
Figure 2004143139
【0561】
【表55】
Figure 2004143139
【0562】
【表56】
Figure 2004143139
【0563】
【表57】
Figure 2004143139
【0564】
【表58】
Figure 2004143139
【0565】
【表59】
Figure 2004143139
【0566】
【表60】
Figure 2004143139
【0567】
【表61】
Figure 2004143139
【0568】
【表62】
Figure 2004143139
【0569】
【表63】
Figure 2004143139
【0570】
【表64】
Figure 2004143139
【0571】
【表65】
Figure 2004143139
【0572】
【表66】
Figure 2004143139
【0573】
【表67】
Figure 2004143139
【0574】
【表68】
Figure 2004143139
【0575】
【表69】
Figure 2004143139
【0576】
【表70】
Figure 2004143139
【0577】
【表71】
Figure 2004143139
【0578】
【表72】
Figure 2004143139
【0579】
【表73】
Figure 2004143139
【0580】
【表74】
Figure 2004143139
【0581】
【表75】
Figure 2004143139
【0582】
【表76】
Figure 2004143139
【0583】
【表77】
Figure 2004143139
【0584】
【表78】
Figure 2004143139
【0585】
【表79】
Figure 2004143139
【0586】
【表80】
Figure 2004143139
【0587】
【表81】
Figure 2004143139
【0588】
【表82】
Figure 2004143139
【0589】
【表83】
Figure 2004143139
【0590】
【表84】
Figure 2004143139
【0591】
【表85】
Figure 2004143139
【0592】
【表86】
Figure 2004143139
【0593】
【表87】
Figure 2004143139
【0594】
【表88】
Figure 2004143139
【0595】
【表89】
Figure 2004143139
【0596】
【表90】
Figure 2004143139
【0597】
【表91】
Figure 2004143139
【0598】
【表92】
Figure 2004143139
【0599】
【表93】
Figure 2004143139
【0600】
【表94】
Figure 2004143139
【0601】
【表95】
Figure 2004143139
【0602】
【表96】
Figure 2004143139
【0603】
【表97】
Figure 2004143139
【0604】
【表98】
Figure 2004143139
【0605】
【表99】
Figure 2004143139
【0606】
【表100】
Figure 2004143139
【0607】
【表101】
Figure 2004143139
【0608】
【表102】
Figure 2004143139
【0609】
【表103】
Figure 2004143139
【0610】
【表104】
Figure 2004143139
【0611】
【表105】
Figure 2004143139
【0612】
【表106】
Figure 2004143139
【0613】
【表107】
Figure 2004143139
【0614】
【表108】
Figure 2004143139
【0615】
【表109】
Figure 2004143139
【0616】
【表110】
Figure 2004143139
【0617】
【表111】
Figure 2004143139
【0618】
【表112】
Figure 2004143139
【0619】
【表113】
Figure 2004143139
【0620】
【表114】
Figure 2004143139
【0621】
【表115】
Figure 2004143139
【0622】
【表116】
Figure 2004143139
【0623】
【表117】
Figure 2004143139
【0624】
【表118】
Figure 2004143139
【0625】
【表119】
Figure 2004143139
【0626】
【表120】
Figure 2004143139
【0627】
【表121】
Figure 2004143139
【0628】
【表122】
Figure 2004143139
【0629】
【表123】
Figure 2004143139
【0630】
【表124】
Figure 2004143139
【0631】
【表125】
Figure 2004143139
【0632】
【表126】
Figure 2004143139
【0633】
【表127】
Figure 2004143139
【0634】
【表128】
Figure 2004143139
【0635】
【表129】
Figure 2004143139
【0636】
【表130】
Figure 2004143139
【0637】
【表131】
Figure 2004143139
【0638】
【表132】
Figure 2004143139
【0639】
【表133】
Figure 2004143139
【0640】
【表134】
Figure 2004143139
【0641】
【表135】
Figure 2004143139
【0642】
【表136】
Figure 2004143139
【0643】
【発明の効果】
本発明の化合物は、優れたタキキニン受容体拮抗作用を有する。また、本発明の化合物は、安全性が高く、また吸収性、脳内移行性、代謝安定性、血中濃度、持続性等の点で優れ、このため優れた薬効を奏する。

Claims (14)

  1. 一般式〔I〕
    Figure 2004143139
    (式中、環Aは置換基を有していてもよいベンゼン環を表し、環Bは置換基を有していてもよいベンゼン環を表し、Rは置換基を有してもよいアルキル基、置換基を有していてもよい水酸基、置換基を有しているチオール基、置換基を有しているカルボニル基、置換基を有しているスルフィニル基、置換基を有しているスルホニル基、または式:
    Figure 2004143139
    で示される基であり、
    11およびR12は同一または異なって、水素原子、置換基を有しているカルボニル基、置換基を有しているスルホニル基、置換基を有していてもよいアルキル基もしくはヘテロ原子として窒素原子、酸素原子および硫黄原子から選ばれる原子を1乃至4個含有する複素環式基であって、当該複素環式基は置換基を有していてもよく、さらに当該複素環式基に含まれる窒素原子は酸化されていてもよいか、あるいは互いに末端で結合して隣接する窒素原子とともに、ピペリジノ基、アザシクロへプチル基、ピロリジノ基、イミダソリジニル基、ヘキサヒドロピリミジニル基、チアゾリジル基、モルホリノ基、トリアゾリル基、テトラゾリル基およびプリニル基から選ばれる複素環式基を形成していることを表し、当該複素環式基は置換基を有していてもよく、さらに当該複素環式基に含まれる窒素原子は酸化されていてもよく、Rは水素原子、置換基を有していてもよい水酸基、置換基を有していてもよいアミノ基、置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有しているカルボニル基またはハロゲン原子を表し、Zは酸素原子又は−N(R)−で示される基を表し、Rは水素原子または置換基を有していてもよいアルキル基を表し、Rは水素原子または置換基を有していてもよいアルキル基を表す。)
    で示されるピペリジン誘導体またはその薬理的に許容しうる塩。
  2. が置換基を有していてもよいアルキル基である請求項1記載の化合物。
  3. が置換基を有していてもよい水酸基である請求項1記載の化合物。
  4. が置換基を有しているチオール基である請求項1記載の化合物。
  5. が置換基を有しているカルボニル基である請求項1記載の化合物。
  6. が置換基を有しているスルフィニル基である請求項1記載の化合物。
  7. が置換基を有しているスルホニル基である請求項1記載の化合物。
  8. が式:
    Figure 2004143139
    で示される基であり、
    11およびR12は同一または異なって、水素原子、置換基を有しているカルボニル基、置換基を有しているスルホニル基、置換基を有していてもよいアルキル基もしくはヘテロ原子として窒素原子、酸素原子および硫黄原子から選ばれる原子を1乃至4個含有する複素環式基であって、当該複素環式基は置換基を有していてもよく、さらに当該複素環式基に含まれる窒素原子は酸化されていてもよいか、あるいは互いに末端で結合して隣接する窒素原子とともに、ピペリジノ基、アザシクロへプチル基、ピロリジノ基、イミダゾリジニル基、ヘキサヒドロピリミジニル基、チアゾリジル基、モルホリノ基、トリアゾリル基、テトラゾリル基およびプリニル基から選ばれる複素環式基を形成していることを表し、当該複素環式基は置換基を有していてもよく、さらに当該複素環式基に含まれる窒素原子は酸化されていてもよい請求項1記載の化合物。
  9. 以下の(a)〜(s)の中から選ばれる化合物またはその薬理的に許容しうる塩。
    (a) (2R,4S)−1−[N−{1−(S)−(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)エチル}−N−メチル]アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオニルアミノ)ピペリジン、
    (b) (2R,4S)−1−[N−{1−(S)−(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)エチル}−N−メチル]アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−((S)−3−ヒドロキシブチリルアミノ)ピペリジン、
    (c) (2R,4S)−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−(2−ヒドロキシエチルアミノカルボニルオキシ)ピペリジン、
    (d) (2R,4S)−1−[N−{1−(S)−(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)エチル}−N−メチル]アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−(3−ヒドロキシ−3−メチルブチリルアミノ)ピペリジン、
    (e) (2R,4S)−1−[N−{1−(S)−(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)エチル}−N−メチル]アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−((R)−3−ヒドロキシブチリルアミノ)ピペリジン、
    (f) (2R,4S)−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロパンスルホニル)ピペリジン、
    (g) (2R,4S)−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロパンスルフィニル)ピペリジン、
    (h) (2R,4S)−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−((S)−2−ヒドロキシプロパンスルホニル)ピペリジン、
    (i) (2R,4S)−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−((S)−3−ヒドロキシブチリルアミノ)ピペリジン、
    (j) (2R,4S)−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−((R)−2−ヒドロキシプロピオニルアミノ)ピペリジン、
    (k) (2R,4S)−4−(4−アセチルピペラジノカルボニル)−1−[N−{1−(R)−(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)エチル}−N−メチル]アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)ピペリジン、
    (l) (2R,4S)−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−(1−オキソチオモルホリノカルボニルオキシ)ピペリジン、
    (m) (2R,4S)−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−(2−ヒドロキシエタンスルホニル)ピペリジン、
    (n) (2R,4S)−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−(1−メチルエタンスルホニル)ピペリジン、
    (o) (2R,4S)−1−[N−{1−(R)−(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)エチル}−N−メチル]アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−(4−ヒドロキシピペリジノカルボニル)ピペリジン、
    (p) (2R,4S)−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−メタンスルホニルピペリジン、
    (q) (2R,4S)−1−{N−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−((R)−3−ヒドロキシブチリルアミノ)ピペリジン、
    (r) (2R,4S)−1−[N−{1−(S)−(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)エチル}−N−メチル]アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−(2−ヒドロキシアセチルアミノ)ピペリジン、および、
    (s) (2R,4S)−1−[N−{1−(R)−(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)エチル}−N−メチル]アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−(1−メチルエチルチオ)ピペリジン。
  10. 一般式〔II〕
    Figure 2004143139
    (式中、環Aは置換基を有していてもよいベンゼン環を表し、Rは置換基を有してもよいアルキル基、置換基を有していてもよい水酸基、置換基を有しているチオール基、置換基を有しているカルボニル基、置換基を有しているスルフィニル基、置換基を有しているスルホニル基、または式:
    Figure 2004143139
    で示される基であり、
    11およびR12は同一または異なって、水素原子、置換基を有しているカルボニル基、置換基を有しているスルホニル基、置換基を有していてもよいアルキル基もしくはヘテロ原子として窒素原子、酸素原子および硫黄原子から選ばれる原子を1乃至4個含有する複素環式基であって、当該複素環式基は置換基を有していてもよく、さらに当該複素環式基に含まれる窒素原子は酸化されていてもよいか、あるいは互いに末端で結合して隣接する窒素原子とともに、ピペリジノ基、アザシクロへプチル基、ピロリジノ基、イミダゾリジニル基、ヘキサヒドロピリミジニル基、チアゾリジル基、モルホリノ基、トリアゾリル基、テトラゾリル基およびプリニル基から選ばれる複素環式基を形成していることを表し、当該複素環式基は置換基を有していてもよく、さらに当該複素環式基に含まれる窒素原子は酸化されていてもよく、Rは水素原子、置換基を有していてもよい水酸基、置換基を有していてもよいアミノ基、置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有しているカルボニル基またはハロゲン原子を表す。)
    で示される化合物と一般式〔III〕
    Figure 2004143139
    (式中、環Bは置換基を有していてもよいベンゼン環を表し、Rは水素原子または置換基を有していてもよいアルキル基を表し、Rは水素原子または置換基を有していてもよいアルキル基を表す。)
    で示される化合物とをウレア化剤の存在下反応させ、次いで所望により薬理的に許容し得る塩とすることを特徴とする一般式〔I’〕
    Figure 2004143139
    (式中、環A、環B、R、R、RおよびRは前記と同一意味を有する。)
    で示されるピペリジン誘導体またはその薬理的に許容し得る塩の製法。
  11. 一般式〔IV〕
    Figure 2004143139
    (環Aは置換基を有していてもよいベンゼン環を表し、環Bは置換基を有していてもよいベンゼン環を表し、Rは水素原子、置換基を有していてもよい水酸基、置換基を有していてもよいアミノ基、置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有しているカルボニル基またはハロゲン原子を表し、Zは酸素原子又は−N(R)−で示される基を表し、Rは水素原子または置換基を有していてもよいアルキル基を表し、Rは水素原子または置換基を有していてもよいアルキル基を表す。)
    で示される化合物を還元し、要すればさらにその薬理的に許容し得る塩とすることを特徴とする一般式〔I−a〕
    Figure 2004143139
    (式中、環A、環B、R、Z、RおよびRは前記と同一意味を有する。)で示されるピペリジン誘導体またはその薬理的に許容し得る塩の製法。
  12. 一般式〔IV〕
    Figure 2004143139
    (式中、環Aは置換基を有していてもよいベンゼン環を表し、環Bは置換基を有していてもよいベンゼン環を表し、Rは水素原子、置換基を有していてもよい水酸基、置換基を有していてもよいアミノ基、置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有しているカルボニル基またはハロゲン原子を表し、Zは酸素原子又は−N(R)−で示される基を表し、Rは水素原子または置換基を有していてもよいアルキル基を表し、Rは水素原子または置換基を有していてもよいアルキル基を表す。)
    で示される化合物と一般式〔V〕
    Figure 2004143139
    (式中、R11およびR12は同一または異なって、水素原子、置換基を有しているカルボニル基、置換基を有しているスルホニル基、置換基を有していてもよいアルキル基もしくはヘテロ原子として窒素原子、酸素原子および硫黄原子から選ばれる原子を1乃至4個含有する複素環式基であって、当該複素環式基は置換基を有していてもよく、さらに当該複素環式基に含まれる窒素原子は酸化されていてもよいか、あるいは互いに末端で結合して隣接する窒素原子とともに、ピペリジノ基、アザシクロへプチル基、ピロリジノ基、イミダゾリジニル基、ヘキサヒドロピリミジニル基、チアゾリジル基、モルホリノ基、トリアゾリル基、テトラゾリル基およびプリニル基から選ばれる複素環式基を形成していることを表し、当該複素環式基は置換基を有していてもよく、さらに当該複素環式基に含まれる窒素原子は酸化されていてもよく、Xは水素原子、水酸基、珪素原子、リチウム原子またはマグネシウム原子を表す。)
    で示される化合物とを反応させ、次いで所望により薬理的に許容し得る塩とすることを特徴とする一般式〔I−b〕
    Figure 2004143139
    (式中、環A、環B、R、Z、R、R、R11およびR12は前記と同一意味を有する。)
    で示されるピペリジン誘導体またはその薬理的に許容し得る塩の製法。
  13. 一般式〔IV〕
    Figure 2004143139
    (式中、環Aは置換基を有していてもよいベンゼン環を表し、環Bは置換基を有していてもよいベンゼン環を表し、Rは水素原子、置換基を有していてもよい水酸基、置換基を有していてもよいアミノ基、置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有しているカルボニル基またはハロゲン原子を表し、Zは酸素原子または−N(R)−で示される基を表し、Rは水素原子または置換基を有していてもよいアルキル基を表し、Rは水素原子または置換基を有していてもよいアルキル基を表す。)
    で示される化合物と一般式〔VI〕
    CH13   〔VI〕
    (式中、R13は置換されていてもよいカルボキシル基、Xは脱離基を表す。)
    で示される化合物とを反応し、得られる一般式〔VII〕
    Figure 2004143139
    (式中、環A、環B、R13、Z、R、RおよびRは前記と同一意味を有する。)
    で示される化合物を還元し、さらに所望により薬理的に許容し得る塩とすることを特徴とする一般式〔I−c〕
    Figure 2004143139
    (式中、環A、環B、R13、Z、R、RおよびRは前記と同一意味を有する。)
    で示されるピペリジン誘導体またはその薬理的に許容し得る塩の製法。
  14. 一般式〔II〕
    Figure 2004143139
    (式中、環Aは置換基を有していてもよいベンゼン環を表し、Rは置換基を有してもよいアルキル基、置換基を有していてもよい水酸基、置換基を有しているチオール基、置換基を有しているカルボニル基、置換基を有しているスルフィニル基、置換基を有しているスルホニル基、または式:
    Figure 2004143139
    で示される基であり、
    11およびR12は同一または異なって、水素原子、置換基を有しているカルボニル基、置換基を有しているスルホニル基、置換基を有していてもよいアルキル基もしくはヘテロ原子として窒素原子、酸素原子および硫黄原子から選ばれる原子を1乃至4個含有する複素環式基であって、当該複素環式基は置換基を有していてもよく、さらに当該複素環式基に含まれる窒素原子は酸化されていてもよいか、あるいは互いに末端で結合して隣接する窒素原子とともに、ピペリジノ基、アザシクロへプチル基、ピロリジノ基、イミダゾリジニル基、ヘキサヒドロピリミジニル基、チアゾリジル基、モルホリノ基、トリアゾリル基、テトラゾリル基およびプリニル基から選ばれる複素環式基を形成していることを表し、当該複素環式基は置換基を有していてもよく、さらに当該複素環式基に含まれる窒素原子は酸化されていてもよく、Rは水素原子、置換基を有していてもよい水酸基、置換基を有していてもよいアミノ基、置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有しているカルボニル基またはハロゲン原子を表す。)
    で示される化合物と一般式〔III’〕
    Figure 2004143139
    (式中、環Bは置換基を有していてもよいベンゼン環を表し、Rは水素原子または置換基を有していてもよいアルキル基を表す。)
    で示される化合物とをウレア化剤の存在下反応させ、次いで所望により薬理的に許容し得る塩とすることを特徴とする一般式〔I’’〕
    Figure 2004143139
    (式中、環A、環B、R、RおよびRは前記と同一意味を有する。)
    で示されるピペリジン誘導体またはその薬理的に許容し得る塩の製法。
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