JP2004142936A - サクションロール装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】移送するフィルムにテンションむらを生じさせることがなく、高精度な膜厚制御を可能とするサクションロール装置を提供すること。
【解決手段】遮蔽部材35によって、ロール回転方向に見て、サクション作用域Aとサクション作用を行わないサクション非作用領域Bに区分し、サクション作用域Aでは、円筒状多孔質体20によってロール回転方向に連続した吸引面が得られる構造にする。
【選択図】   図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、サクションロール装置に関し、特に、樹脂フィルム、シート類の製造装置で使用されるサクションロール装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のサクションロール装置は、回転自在な円筒形部材の外周面に、円周方向(回転方向)に間隔をおいて複数個の長手方向溝が形成され、各長手方向溝に焼結金属等による空気透過性材料(多孔質体)によるバーが嵌め込まれたサクションロールを有し、サクションロールの端面に面係合するシールリングが固定配置され、シールリングに形成された弧形開口より所要の回転角範囲(サクションロールが移送対象のフィルムと接触する回転角範囲)に位置する長手方向溝に対して減圧空気を供給し、所要の回転角範囲で、空気透過性材料が吸引力を生じ、ウェブ(移送対象のフィルム)を吸引して移送する(たとえば、特許文献1参照)。 また、円筒状のロール本体に吸引口が均一分布で多数あけられ、各吸引口にスリット等の孔を多数有する多孔体が嵌め込れ、ロール本体の内部に仕切部材が固定配置され、仕切部材によって仕切られた所要の回転角範囲に位置する吸引口に対して減圧空気を供給し、所要の回転角範囲で、多孔体が吸引力を生じ、移送対象のフィルムを吸引して移送するサクションロール装置もある(たとえば、特許文献2参照)。
【0003】
【特許文献1】
特公昭59−9458号公報
【0004】
【特許文献2】
実公平6−20769号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来のサクションロール装置は、ロール外周面における吸引面(吸引口)がロール回転方向(ロール円周方向)に不連続である。これは、従来のものでは、サクションロールが移送対象のフィルムと接触する所要の回転角範囲でのみ吸引作用(サクション作用)を行う構造にするために、吸引面をロール回転方向に分割する必要があり、吸引面をロール回転方向に連続形成することができないことによる。
【0006】
このため、従来のサクションロール装置では、移送するフィルムにテンションむらが生じ、高精度な膜厚精度等を得ることができない。
【0007】
この発明は、上述の如き問題点を解消するためになされたもので、移送するフィルムにテンションむらを生じさせることがなく、高精度な膜厚制御等を可能とするサクションロール装置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するために、この発明による請求項1記載のサクションロール装置は、自身の中心軸線周りに回転自在に設けられたサクションロール本体と、前記サクションロール本体の外周面に装着され、前記サクションロール本体に形成された負圧供給通路よって当該サクションロール本体の側から負圧を与えられる通気構造の円筒状多孔質体と、前記円筒状多孔質体の所定回転角範囲の外周面を微少ギャップをおいて非接触で覆って非接触シールを行う固定配置の遮蔽部材とを有し、前記円筒状多孔質体は、前記遮蔽部材によって覆われていない回転角範囲のみが外部に露呈したサクション作用域とされている。
【0009】
この発明によるサクションロール装置によれば、円筒状多孔質体の外周面を微少ギャップをおいて非接触で覆って非接触シールを行う遮蔽部材により、ロール回転方向に見て、サクション作用域とサクション作用を行わないサクション非作用領域に区分され、サクション作用域では、円筒状多孔質体によってロール回転方向に連続した吸引面が得られる。
【0010】
この発明による請求項2及び3記載のサクションロール装置では、円筒状多孔質体のサクション作用域における吸引力がロール回転方向において均一になるよう、前記負圧供給通路は、前記サクションロール本体の外周面全周に連続形成されて前記円筒状多孔質体の内周面に向けて直接開口した周溝、あるいは前記サクションロール本体の外周面に菱形紋様に形成されて前記円筒状多孔質体の内周面に向けて直接開口した溝を含んでいることが好ましい。
【0011】
また、この発明による請求項4記載のサクションロール装置は、詳細な特徴として、前記遮蔽部材がC形横断面形状のロール配置空間部を有し、当該ロール配置空間部に前記サクションロール本体が配置され、前記ロール配置空間部の円弧状内周面は、全体に亘って前記円筒状多孔質体の外径寸法より微少寸法大きい内径寸法による円弧面になっており、当該円弧面と前記円筒状多孔質体の外周面との間に前記円弧状内周面全域に亘って微少ギャップが形成されている。
【0012】
また、この発明による請求項5記載のサクションロール装置は、詳細な特徴として、前記遮蔽部材がC形横断面形状のロール配置空間部を有し、当該ロール配置空間部に前記サクションロール本体が配置され、前記ロール配置空間部の円弧状内周面は、円弧方向の始端領域と終端領域及び軸方向の両端領域において前記円筒状多孔質体の外径寸法より微少寸法大きい内径寸法による円弧面になっており、当該円弧面と前記円筒状多孔質体の外周面との間にのみ微少ギャップが形成され、始端領域と終端領域との間の中間領域において軸方向の両端を閉じられたエア空間が形成され、前記エア空間に負圧を供給する負圧供給通路が形成されている。
【0013】
この発明によるサクションロール装置によれば、遮蔽部材によって画定されるサクション非作用領域に負圧を供給されるエア空間があることにより、サクション非作用領域における円筒状多孔質体よりの吸引による負圧低減が減少あるいはなくなり、サクション作用領域におけるサクション効果が向上する。
【0014】
また、この発明による請求項6記載のサクションロール装置は、詳細な特徴として、外部よりの負圧供給のために、前記サクションロール本体は、円筒状をなし、一端部に設けられた非接触式のロータリジョイントによって外部より筒内空間部に負圧を供給され、前記筒内空間部より前記円筒状多孔質体に負圧を与える構造になっている。
【0015】
また、この発明による請求項7記載のサクションロール装置は、詳細な特徴として、高速回転対応のために、前記サクションロール本体が、静圧軸受によって機械フレームより自身の中心軸線周りに回転自在に支持されている構造とすることもできる。
【0016】
この発明による請求項8記載のサクションロール装置によれば、自身の中心軸線周りに回転自在に設けられたサクションロール本体と、前記サクションロール本体の外周面に装着され、前記サクションロール本体に形成された負圧供給通路よって当該サクションロール本体の側から負圧を与えられる通気構造の円筒状多穴体と、前記円筒状多穴体の所定回転角範囲の外周面を微少ギャップをおいて非接触で覆って非接触シールを行う固定配置の遮蔽部材とを有し、前記円筒状多穴体は、前記遮蔽部材によって覆われていない回転角範囲のみが外部に露呈したサクション作用域とされている。
【0017】
したがって、円筒状多穴体の外周面を微少ギャップをおいて非接触で覆って非接触シールを行う遮蔽部材により、ロール回転方向に見て、サクション作用域とサクション作用を行わないサクション非作用領域に区分され、サクション作用域では、円筒状多穴体によってロール回転方向に連続した吸引面が得られる。
【0018】
この発明による請求項9記載のサクションロール装置によれば、前記円筒状多穴体は、当該円筒状多穴体の円周面を平面体に展開した状態で、サクションロール本体の軸線方向に該当する幅方向の両側から円周方向に該当する方向の一方側に向けて狭くなる凸形傾斜辺部を有し、当該円筒状多穴体を円筒状に形成する際に前記凸形傾斜辺部に合わせて接合可能な凹形傾斜辺部を前記円周方向の他方側に有している。
【0019】
したがって、凸形傾斜辺部と凹形傾斜辺部とを合わせて接合する接合部は吸引に関わらない部分となるが、この接合部が円周方向に斜めに形成されるので、吸引に関わらない部分がサクション作用域に露出する円周部においていつでもほぼ均一になる。
【0020】
この発明による請求項10記載のサクションロール装置によれば、前記凸形傾斜辺部と凹形傾斜辺部との接合領域を、当該円筒状多穴体を円筒状に形成する際の一周分とすべく構成している。
【0021】
したがって、凸形傾斜辺部と凹形傾斜辺部とを合わせて接合するために吸引に関わらない部分の面積がサクション作用域に露出する円周部のどの部分をとっても同じになり、均一な吸引状態が得られる。
【0022】
この発明による請求項11記載のサクションロール装置によれば、前記円筒状多穴体は外側多穴体と内側多穴体との二重構造で構成し、前記外側多穴体を内側多穴体より小径穴部で構成すると共に開口率を小さく設けている。
【0023】
したがって、外側多穴体にはより多くの小径穴部が設けられるので、より一層均一なサクションが行われると共に内側多穴体により補強される。
【0024】
この発明による請求項12記載のサクションロール装置によれば、前記円筒状多穴体の表面に、連続空孔を有する焼結プラスチックシートを設けている。
【0025】
したがって、焼結プラスチックシートは連続空孔の空孔径が安定しているので、均一な吸引状態が得られる。
【0026】
この発明による請求項13及び14記載のサクションロール装置では、円筒状多穴体のサクション作用域における吸引力がロール回転方向において均一になるよう、前記負圧供給通路は、前記円筒状多穴体の外周面全周に連続形成されて前記円筒状多穴体の内周面に向けて直接開口した周溝、あるいは前記円筒状多穴体の外周面に菱形紋様に形成されて前記円筒状多穴体の内周面に向けて直接開口した溝を含んでいることが好ましい。
【0027】
また、この発明による請求項15記載のサクションロール装置は、詳細な特徴として、前記遮蔽部材がC形横断面形状のロール配置空間部を有し、当該ロール配置空間部に前記サクションロール本体が配置され、前記ロール配置空間部の円弧状内周面は、全体に亘って前記円筒状多穴体の外径寸法より微少寸法大きい内径寸法による円弧面になっており、当該円弧面と前記円筒状多穴体の外周面との間に前記円弧状内周面全域に亘って微少ギャップが形成されている。
【0028】
また、この発明による請求項16記載のサクションロール装置は、詳細な特徴として、前記遮蔽部材がC形横断面形状のロール配置空間部を有し、当該ロール配置空間部に前記サクションロール本体が配置され、前記ロール配置空間部の円弧状内周面は、円弧方向の始端領域と終端領域及び軸方向の両端領域において前記円筒状多穴体の外径寸法より微少寸法大きい内径寸法による円弧面になっており、当該円弧面と前記円筒状多穴体の外周面との間にのみ微少ギャップが形成され、始端領域と終端領域との間の中間領域において軸方向の両端を閉じられたエア空間が形成され、前記エア空間に負圧を供給する負圧供給通路が形成されている。
【0029】
この発明によるサクションロール装置によれば、遮蔽部材によって画定されるサクション非作用領域に負圧を供給されるエア空間があることにより、サクション非作用領域における円筒状多孔質体よりの吸引による負圧低減が減少あるいはなくなり、サクション作用領域におけるサクション効果が向上する。
【0030】
また、この発明による請求項17記載のサクションロール装置は、詳細な特徴として、外部よりの負圧供給のために、前記サクションロール本体は、円筒状をなし、一端部に設けられた非接触式のロータリジョイントによって外部より筒内空間部に負圧を供給され、前記筒内空間部より前記円筒状多穴体に負圧を与える構造になっている。
【0031】
また、この発明による請求項18記載のサクションロール装置は、詳細な特徴として、高速回転対応のために、前記サクションロール本体が、静圧軸受によって機械フレームより自身の中心軸線周りに回転自在に支持されている構造とすることもできる。
【0032】
【発明の実施の形態】
以下に添付の図を参照してこの発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0033】
図1、図2はこの発明によるサクションロール装置の一つの実施形態を示している。
【0034】
サクションロール装置は、固定配置の機械フレーム10を有している。機械フレーム10は、ブラケット11、12に取り付けられたころがり軸受部材13、14によってサクションロール本体15の両端の軸部16、17を回転自在に支持している。これにより、サクションロール本体15は、自身の中心軸線周りに回転自在である。
【0035】
サクションロール本体15は、両端を閉じられた円筒状をなし、内部に密閉構造の筒内空間部18を画定している。
【0036】
サクションロール本体15の外周面に止めリング19と共に円筒状多孔質体20が嵌合装着されている。円筒状多孔質体20は、焼結金属等、空気を透過し得る通気構造体により構成されており、周方向(サクションロール本体15の回転方向)に連続した外周面(サクション面)21を有している。
【0037】
サクションロール本体15の外周面には、円筒状多孔質体20に対する負圧供給通路として、外周面全周に連続形成されて円筒状多孔質体20の内周面22に向けて直接開口した複数個の周溝23が形成されている。周溝23は、サクションロール本体15の軸線方向に等間隔に複数個あり、サクションロール本体15の外周面母線方向に形成されたトラバース溝24によって相互に繋がっている。トラバース溝24はサクションロール本体15の周方向に等間隔に複数個あり、トラバース溝24と周溝23との交点位置の各々に、これら溝と筒内空間部18とを連通する貫通孔25が貫通形成されている。
【0038】
サクションロール本体15の一端部には外部より筒内空間部18に負圧を供給するための非接触式のロータリジョイント26が設けられている。ロータリジョイント26は、機械フレーム10に固定された継手用ブラケット27に固定された固定側スリーブ28を有している。
【0039】
固定側スリーブ28は、サクションロール本体15の一端部に延長形成された延長軸状部29を受け入れ、延長軸状部29との間に微少ギャップ30を形成し、非接触になっている。継手用ブラケット27、固定側スリーブ28には図示されていない負圧供給源より負圧を供給される負圧供給ポート31が形成されている。
【0040】
負圧供給ポート31は固定側スリーブ28の内周面に開口しており、延長軸状部29が負圧供給ポート31と軸線方向に整合する軸線方向位置の外周面には周溝32が形成されている。延長軸状部29には周溝32に連通する径方向通路33、軸線方向通路34が形成され、これら通路によって周溝32が筒内空間部18に連通している。
【0041】
負圧供給源よりの負圧は、負圧供給ポート31、周溝32、径方向通路33、軸線方向通路34を経て筒内空間部18に導入され、筒内空間部18より貫通孔25、トラバース溝24を経て各周溝23に供給される。これにより、円筒状多孔質体20に負圧が与えられ、円筒状多孔質体20の外周面21の全体がサクション面となる。
【0042】
機械フレーム10には遮蔽部材35が固定配置されている。遮蔽部材35は、C形横断面形状のロール配置空間部36を有し、ロール配置空間部36にサクションロール本体15が配置されている。ロール配置空間部36の円弧状内周面37は、全体に亘って円筒状多孔質体20の外径寸法より微少寸法大きい内径寸法による円弧面になっており、この円弧面(円弧状内周面37)と円筒状多孔質体20の外周面21との間に、円弧状内周面37の全域に亘って微少ギャップ38が形成されている。
【0043】
これにより、遮蔽部材35は、円筒状多孔質体20の所定回転角範囲の外周面を微少ギャップ38をおいて非接触で覆って非接触シール(マスク)を行っている。円筒状多孔質体20は、遮蔽部材35によって覆われていない回転角範囲のみが外部に露呈したサクション作用域Aに、遮蔽部材35によって覆われている回転角範囲をマスクされてサクション作用を行わないサクション非作用領域Bに区分されている。
【0044】
上述の構成によるサクションロール装置によれば、遮蔽部材35によって、円筒状多孔質体20が、ロール回転方向に見て、サクション作用域Aとサクション非作用領域Bに区分されているので、サクション非作用領域Bにおける負圧損失を最小限にして、サクション作用域Aでは、円筒状多孔質体20によってロール回転方向に連続した有効な吸引面が得られる。また、周溝23によって円筒状多孔質体20の全周に負圧が均等に与えられるから、円筒状多孔質体20のサクション作用域Aにおける吸引力がロール回転方向において均一になる。
【0045】
これらのことにより、サクション作用域Aにおいて、円筒状多孔質体20の外周面21に接触して移送されるフィルムFにテンションむらが生じることがなくなり、高精度な膜厚制御等が可能となる。
【0046】
上述した実施形態では、サクションロール本体15の外周面に形成される負圧供給通路は、周溝23とトラバース溝24によって格子状になっているが、サクションロール本体15の外周面に形成されて円筒状多孔質体20の内周面に向けて直接開口する溝は、図3に示されているように、菱形紋様の溝23Aとすることもできる。
【0047】
この菱形紋様の溝23Aによっても、円筒状多孔質体20の全周に負圧を均等に与えることができ、円筒状多孔質体20のサクション作用域における吸引力がロール回転方向において均一になる。
【0048】
なお、円筒状多孔質体20は円周方向に連続していればよく、ロール軸線方向には、複数個に分割されていてもよい。
【0049】
図4はこの発明によるサクションロール装置の他の実施形態を示している。なお、図4において、図2に対応する部分は、図2に付した符号と同一の符号を付けて、その説明を省略する。
【0050】
この実施形態では、遮蔽部材35が、中間領域部材35Aと、始端領域部材35Bと、終端領域部材35Cとの組立体により構成され、その全体で、C形横断面形状のロール配置空間部36を画定している。ロール配置空間部36にはサクションロール本体15が配置されている。
【0051】
ロール配置空間部36の円弧状内周面は、始端領域部材35Bと終端領域部材35Cによって与えられる円弧方向の始端領域と終端領域において、円筒状多孔質体20の外径寸法より微少寸法大きい第1の内径寸法による第1の円弧面37Aになっており、第1の円弧面37Aと円筒状多孔質体20の外周面21との間に微少ギャップ38が形成されている。
【0052】
また、ロール配置空間部36の円弧状内周面は、中間領域部材35Aによって与えられる始端領域と終端領域との間の中間領域において、軸方向の両端領域を除く中央部分が第1の内径寸法より大きい第2の内径寸法による第2の円弧面37Bになっており、第2の円弧面37Bと円筒状多孔質体20の外周面21との間に軸方向の両端を閉じられたエア空間39が形成されている。
【0053】
中間領域部材35Aには、エア空間39に負圧を供給する負圧供給通路40が形成されている。負圧供給通路40よりエア空間39に供給する負圧は、サクションロール本体15の筒内空間部18に供給する負圧と同圧の負圧であってよい。
【0054】
この実施の形態でも、遮蔽部材35は、円弧方向の始端領域と終端領域において、円筒状多孔質体20の外周面を微少ギャップ38をおいて非接触で覆って非接触シール(マスク)を行っており、円筒状多孔質体20は、遮蔽部材35によって覆われていない回転角範囲のみが外部に露呈したサクション作用域Aに、遮蔽部材35によって覆われている回転角範囲をマスクされてサクション作用を行わないサクション非作用領域Bに区分される。
【0055】
更に、この実施形態では、エア空間39に負圧が供給され、中間領域では、円筒状多孔質体20の内外の圧力差がなくなるので、この領域での負圧による流れがなくなる。これにより、サクション非作用領域Bにおける円筒状多孔質体20よりの吸引による負圧低減が減少あるいはなくなり、サクション作用領域Aにおけるサクション効果が向上する。
【0056】
図5はこの発明によるサクションロール装置の他の実施形態を示している。なお、図5において、図1に対応する部分は、図1に付した符号と同一の符号を付けて、その説明を省略する。
【0057】
この実施形態では、サクションロール本体15の支持が、左右のラジアル静圧軸受42、43と、スラスト静圧軸受44によって行われている。
【0058】
左右のラジアル静圧軸受42、43は、同一構造であり、ブラケット11あるいは12に取り付けられた静圧軸受スリーブ45を有している。静圧軸受スリーブ45には多孔質体軸受パッド46が取り付けられていると共に排気孔47が形成されている。ブラケット11あるいは12には作動流体供給通路48、作動流体排出通路49が形成されている。
【0059】
左右のラジアル静圧軸受42、43は、多孔質体軸受パッド46に作動流体を供給されることにより、サクションロール本体15の両端の軸部16、17を、静圧によって非接触で、回転自在に、ラジアル方向の支持を行う。
【0060】
スラスト静圧軸受44は、機械フレーム10に固定された取付部材50、左右のスラスト板51、52、スペーサ53と、サクションロール本体15の一方の軸部16に固定されたフランジ板54とを有している。
【0061】
スラスト板51、52はフランジ板54の両面に対向しており、この対向面に、各々、多孔質体軸受パッド55、56が取り付けられ、作動流体供給通路57より作動流体が多孔質体軸受パッド55、56に供給されるようになっている。
【0062】
スラスト静圧軸受44は、多孔質体軸受パッド55、56に作動流体を供給されることにより、サクションロール本体15のフランジ板54を、静圧によって非接触で、回転自在に、スラスト方向の支持を行う。
【0063】
この実施形態では、サクションロール本体15が、ラジアル静圧軸受42、43、スラスト静圧軸受44によって非接触状態で回転可能に支持されるので、高速回転対応になり、フィルムの走行速度が速いものに対応できる。
【0064】
図6はこの発明によるサクションロール装置の他の実施形態を示している。なお、図6において、図1に対応する部分は、図1に付した符号と同一の符号を付けて、その説明を省略する。
【0065】
この実施形態では、サクションロール本体15の外周面に円筒状多穴体としての例えばパンチングメタル58が嵌合装着されている。パンチングメタル58は、例えば板厚が0.4〜1mmで、図7に示されているように、多数の貫通する穴部59が高い密度で均一に設けられており、各穴径はφ0.5〜2.0mm程度で、ピッチが1〜3mmであり、周方向(サクションロール本体15の回転方向)に実質的に連続したサクション面(外周面)21を有している。なお、パンチングメタル58の材質は特に限定されないが、ステンレスや圧延鋼板が使用される。 サクションロール本体15の外周面には、上記のパンチングメタル58に対する負圧供給通路として、外周面全周に連続形成されてパンチングメタル58の内周面60に向けて直接開口した複数個の周溝61が形成されている。周溝61はサクションロール本体15の軸線方向に等間隔に複数個あり、各周溝61は比較的幅広に形成され、互いに隣接する周溝61の間は幅狭のリブ62が設けられ、この複数のリブ62によりパンチングメタル58の内周面60が支持される構成となっている。
【0066】
なお、上記の各周溝61の底面には当該周溝61と筒内空間部18とを連通する複数の貫通穴63が周溝61の周方向にほぼ等間隔で貫通形成されている。
【0067】
図7はこの実施の形態のパンチングメタル58の円周面を平面体に展開した状態が示されており、パンチングメタル58は、サクションロール本体15の軸線方向に該当する幅方向(図7において上下方向)の両側から円周方向に該当する方向の一方側(図7において左右方向の右側)に向けて狭くなる凸形傾斜辺部64が形成されている。
【0068】
さらに、このパンチングメタル58を円筒状に形成するときに、上記の凸形傾斜辺部64に突合わせて接合可能な凹形傾斜辺部65が前記円周方向の他方側、つまり図7において左右方向の左側に形成されている。換言すれば、前記凹形傾斜辺部65は、サクションロール本体15の軸線方向に該当する幅方向(図7において上下方向)の中央位置から円周方向に該当する方向の他方側(図7において左右方向の左側)に向けて広くなる切り欠き形状に形成されている。
【0069】
上記の凸形傾斜辺部64と凹形傾斜辺部65とが例えば突合わせ溶接されると、この接合部は穴部59が無いので吸引に関わらない部分となる。しかし、この接合部は円周方向に対して斜めに形成されるので、吸引に関わらない部分がパンチングメタル58の円周部のどの位置においてもほぼ均一となる。
【0070】
なお、上記の凸形傾斜辺部64と凹形傾斜辺部65との接合領域は、パンチングメタル58を円筒状に形成する際の一周分となるように構成されている。つまり、凸形傾斜辺部64の図7において左右方向の長さAはパンチングメタル58を円筒状に形成する際の一周分となっており、凹形傾斜辺部65の図7において左右方向の長さBも長さAと同じである。
【0071】
この場合は、凸形傾斜辺部64と凹形傾斜辺部65とを接合するために生じてしまう吸引に関わらない部分の面積が、パンチングメタル58のサクション作用域に露出する円周部のどの部分をとっても同じになるので、円周方向で均一な吸引状態が得られることになる。
【0072】
図8は他の実施の形態のパンチングメタル66が示されており、このパンチングメタル66は外側多穴体としての例えば外側パンチングメタル67と内側多穴体としての例えば内側パンチングメタル68との二重構造で構成されている。
【0073】
このパンチングメタル66の円周面を平面体に展開した全体的な状態は図7と同様であり、図8は便宜上、サクションロール本体15を円周方向に平面体に展開した状態で、この平面的なサクションロール本体15のリブ62上に上記パンチングメタル66が設置された状態を示している。また、図9は図8における矢視IX−IX線の断面図を示している。したがって、図8においては凸形傾斜辺部64と凹形傾斜辺部65との接合部69が円周方向(図8において左右方向)に対して斜め方向に形成されている。
【0074】
なお、外側パンチングメタル67の穴部70は内側パンチングメタル68の穴部71より小径穴部で構成され、且つ開口率が小さく設けられている。例えば、外側パンチングメタル67は、板厚が1mmで、多数の穴部70が均一に設けられており、各穴径はφ0.5mm程度で、ピッチが1mmで、開口率が22.63%である。一方、内側パンチングメタル68は、板厚が1.5mmで、多数の穴部71が均一に設けられており、各穴径はφ2mm程度で、ピッチが3mmで、開口率が40.22%である。
【0075】
上記構成により、外側パンチングメタル67にはより多くの小径の穴部70が設けられることにより、より一層均一なサクションが行われ、しかも外側パンチングメタル67は板厚が大きい内側パンチングメタル68で補強される。
【0076】
また、この発明の他の実施形態のパンチングメタルとしては、前述した実施形態のパンチングメタル58、66の表面に、連続空孔を有する焼結プラスチックシート(図示省略)を設けることができる。この焼結プラスチックシートは、例えばポリプロピレン、軟質ポリエチレン、硬質ポリエチレンのなどのプラスチックが焼結成型されたもので、軽量且つ強靱で、連続空孔の空孔径が安定している。この実施形態では筒状の焼結プラスチックシートが、前述したパンチングメタル58、66の表面に焼ばめ的に容易に且つ密着した状態で嵌着されることにより、より一層の均一な吸引状態が得られる。
【0077】
図6〜図9に示したサクションロール装置のサクションロール本体15の外周面に円筒状多穴体としての例えばパンチングメタル58や外側パンチングメタル67と内側パンチングメタル67とからなる2重構造のパンチングメタル66を、前述した図4,図5に示したサクションロール装置における多孔質体20の代りに用いても対応可能である。
【0078】
なお、この発明は前述した実施の形態に限定されることなく、適宜な変更を行うことによりその他の態様で実施し得るものである。
【0079】
【発明の効果】
以上の説明から理解される如く、この発明によるサクションロール装置によれば、遮蔽部材により、ロール回転方向に見て、サクション作用域とサクション作用を行わないサクション非作用領域に区分され、サクション作用域では、円筒状多孔質体によってロール回転方向に連続した吸引面が得られるから、移送するフィルムにテンションむらを生じさせることがなく、高精度な膜厚制御等が可能になる。
【0080】
円筒状多穴体によっても穴の密度によりロール回転方向に実質的に連続した吸引面が得られるから、移送するフィルムにテンションむらを生じさせることがなく、高精度な膜厚制御等が可能になる。
【0081】
また、円筒状多穴体は、凸形傾斜辺部と凹形傾斜辺部を合わせた接合部が吸引に関わらない部分となるが、円周方向に対して斜めに形成すれば、接合部をサクション作用域に露出する円周部においていつでもほぼ均一にできる。しかも前記接合領域を円筒状の円筒状多穴体の一周分とすべく構成することにより、接合領域の面積はサクション作用域に露出する円周部のどの部分をとっても同じにでき、均一な吸引状態を得ることができる。
【0082】
また、円筒状多穴体を外側多穴体と内側多穴体との二重構造で構成することにより、外側多穴体にはより多くの小径穴部を設けられるので、より一層均一な吸引状態を得ることができ、内側多穴体により補強できる。
【0083】
連続空孔の空孔径が安定している焼結プラスチックシートを上記の円筒状多穴体の表面に設けることにより、より均一な吸引状態を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明によるサクションロール装置の一つの実施形態を示す縦断面図である。
【図2】この発明によるサクションロール装置の一つの実施形態を示す側断面図である。
【図3】この発明によるサクションロール装置の溝形状の他の実施形態を示すサクションロール本体の外周面の展開図である。
【図4】この発明によるサクションロール装置の他の実施形態を示す側断面図である。
【図5】この発明によるサクションロール装置の他の実施形態を示す縦断面図である。
【図6】この発明によるサクションロール装置の他の実施形態を示す縦断面図である。
【図7】この発明による円筒状多穴体の実施形態を示す平面的な展開図である。
【図8】この発明による円筒状多穴体の他の実施形態を示す平面的な展開図である。
【図9】図8における矢視IX−IX線の断面図である。
【符号の説明】
10 機械フレーム
13、14 ころがり軸受部材
15 サクションロール本体
18 筒内空間部
20 円筒状多孔質体
23 周溝
26 ロータリジョイント
31 負圧供給ポート
35 遮蔽部材
36 ロール配置空間部
38 微少ギャップ
39 エア空間
40 負圧供給通路
42、43 ラジアル静圧軸受
44 スラスト静圧軸受
58 パンチングメタル(円筒状多穴体)
59 穴部
61 周溝
62 リブ
63 貫通穴
64 凸形傾斜辺部
65 凹形傾斜辺部
66 パンチングメタル
67 外側パンチングメタル(外側多穴体)
68 内側パンチングメタル(内側多穴体)
69 接合部
70 穴部(外側パンチングメタル67の)
71 穴部(内側パンチングメタル68の)
A サクション作用域
B サクション非作用領域

Claims (18)

  1. 自身の中心軸線周りに回転自在に設けられたサクションロール本体と、
    前記サクションロール本体の外周面に装着され、前記サクションロール本体に形成された負圧供給通路よって当該サクションロール本体の側から負圧を与えられる通気構造の円筒状多孔質体と、この円筒状多孔質体の所定回転角範囲の外周面を微少ギャップをおいて非接触で覆って非接触シールを行う固定配置の遮蔽部材とを有し、
    前記円筒状多孔質体は、前記遮蔽部材によって覆われていない回転角範囲のみが外部に露呈したサクション作用域とされているサクションロール装置。
  2. 前記負圧供給通路は、前記サクションロール本体の外周面全周に連続形成されて前記円筒状多孔質体の内周面に向けて直接開口した周溝を含んでいる請求項1記載のサクションロール装置。
  3. 前記負圧供給通路は、前記サクションロール本体の外周面に菱形紋様に形成されて前記円筒状多孔質体の内周面に向けて直接開口した溝を含んでいる請求項1記載のサクションロール装置。
  4. 前記遮蔽部材はC形横断面形状のロール配置空間部を有し、当該ロール配置空間部に前記サクションロール本体が配置され、前記ロール配置空間部の円弧状内周面は、全体に亘って前記円筒状多孔質体の外径寸法より微少寸法大きい内径寸法による円弧面になっており、当該円弧面と前記円筒状多孔質体の外周面との間に前記円弧状内周面全域に亘って微少ギャップが形成されている請求項1〜3の何れか1項記載のサクションロール装置。
  5. 前記遮蔽部材はC形横断面形状のロール配置空間部を有し、当該ロール配置空間部に前記サクションロール本体が配置され、前記ロール配置空間部の円弧状内周面は、円弧方向の始端領域と終端領域及び軸方向の両端領域において前記円筒状多孔質体の外径寸法より微少寸法大きい内径寸法による円弧面になっており、当該円弧面と前記円筒状多孔質体の外周面との間にのみ微少ギャップが形成され、始端領域と終端領域との間の中間領域において軸方向の両端を閉じられたエア空間が形成され、前記エア空間に負圧を供給する負圧供給通路が形成されている請求項1〜3の何れか1項記載のサクションロール装置。
  6. 前記サクションロール本体は、円筒状をなし、一端部に設けられた非接触式のロータリジョイントによって外部より筒内空間部に負圧を供給され、前記筒内空間部より前記円筒状多孔質体に負圧を与える請求項1〜5の何れか1項記載のサクションロール装置。
  7. 前記サクションロール本体は、静圧軸受によって機械フレームより自身の中心軸線周りに回転自在に支持されている請求項1〜6の何れか1項記載のサクションロール装置。
  8. 自身の中心軸線周りに回転自在に設けられたサクションロール本体と、
    前記サクションロール本体の外周面に装着され、前記サクションロール本体に形成された負圧供給通路よって当該サクションロール本体の側から負圧を与えられる通気構造の円筒状多穴体と、この円筒状多穴体の所定回転角範囲の外周面を微少ギャップをおいて非接触で覆って非接触シールを行う固定配置の遮蔽部材とを有し、
    前記円筒状多穴体は、前記遮蔽部材によって覆われていない回転角範囲のみが外部に露呈したサクション作用域とされていることを特徴とするサクションロール装置。
  9. 前記円筒状多穴体は、当該円筒状多穴体の円周面を平面体に展開した状態で、サクションロール本体の軸線方向に該当する幅方向の両側から円周方向に該当する方向の一方側に向けて狭くなる凸形傾斜辺部を有し、当該円筒状多穴体を円筒状に形成する際に前記凸形傾斜辺部に合わせて接合可能な凹形傾斜辺部を前記円周方向の他方側に有していることを特徴とする請求項8記載のサクションロール装置。
  10. 前記凸形傾斜辺部と凹形傾斜辺部との接合領域を、当該円筒状多穴体を円筒状に形成する際の一周分とすべく構成してなることを特徴とする請求項9記載のサクションロール装置。
  11. 前記円筒状多穴体は外側多穴体と内側多穴体との二重構造で構成し、前記外側多穴体を内側多穴体より小径穴部で構成すると共に開口率を小さく設けてなることを特徴とする請求項8〜10の何れか1項記載のサクションロール装置。
  12. 前記円筒状多穴体の表面に、連続空孔を有する焼結プラスチックシートを設けてなることを特徴とする請求項8〜11の何れか1項記載のサクションロール装置。
  13. 前記負圧供給通路は、前記サクションロール本体の外周面全周に連続形成されて前記円筒状多穴体の内周面に向けて直接開口した周溝を含んでいる請求項8〜12の何れか1項記載のサクションロール装置。
  14. 前記負圧供給通路は、前記サクションロール本体の外周面に菱形紋様に形成されて前記円筒状多穴体の内周面に向けて直接開口した溝を含んでいる請求項8〜13の何れか1項記載のサクションロール装置。
  15. 前記遮蔽部材はC形横断面形状のロール配置空間部を有し、当該ロール配置空間部に前記サクションロール本体が配置され、前記ロール配置空間部の円弧状内周面は、全体に亘って前記円筒状多穴体の外径寸法より微少寸法大きい内径寸法による円弧面になっており、当該円弧面と前記円筒状多穴体の外周面との間に前記円弧状内周面全域に亘って微少ギャップが形成されている請求項8〜14の何れか1項記載のサクションロール装置。
  16. 前記遮蔽部材はC形横断面形状のロール配置空間部を有し、当該ロール配置空間部に前記サクションロール本体が配置され、前記ロール配置空間部の円弧状内周面は、円弧方向の始端領域と終端領域及び軸方向の両端領域において前記円筒状多穴体の外径寸法より微少寸法大きい内径寸法による円弧面になっており、当該円弧面と前記円筒状多穴体の外周面との間にのみ微少ギャップが形成され、始端領域と終端領域との間の中間領域において軸方向の両端を閉じられたエア空間が形成され、前記エア空間に負圧を供給する負圧供給通路が形成されている請求項8〜15の何れか1項記載のサクションロール装置。
  17. 前記サクションロール本体は、円筒状をなし、一端部に設けられた非接触式のロータリジョイントによって外部より筒内空間部に負圧を供給され、前記筒内空間部より前記円筒状多穴体に負圧を与える請求項8〜16の何れか1項記載のサクションロール装置。
  18. 前記サクションロール本体は、静圧軸受によって機械フレームより自身の中心軸線周りに回転自在に支持されている請求項8〜17の何れか1項記載のサクションロール装置。
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