JP2004142217A - 刷版の作成方法及び刷版の作成装置並びに刷版 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】熱発泡性材料を含む版被膜形成材料をインキとして用い、インクジェットヘッド11等によって多孔性支持体7の面に吹き付けて版画像を形成し、この画像様に形成された版被膜形成材料を加熱手段4で加熱して発泡させることにより、所定の厚みを有する版被膜を作成する。この所定の厚みを有する刷版を使用して印刷を行った場合は、一般的な厚みの刷版に比べ版被膜層が厚い分だけインキ転移量は増加することになり、厚盛印刷が可能となる。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、スクリーン印刷用の刷版を作製する刷版の作成方法及び刷版の作成装置並びに刷版に関し、特に印刷過程で記録媒体へ多量のインキ転写を行う所謂、厚盛印刷用の刷版を容易に作製する改良技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
スクリーン印刷法によりインキを転写させて図柄を形成する記録方式において、例えばつむぎ糸で織られた絹織反物のように太目の糸で構成された物や、パイル地のタオルのように表面に細かなループ状の房を有する物などが記録媒体であった場合、図柄転写面には凹凸が生じており、印刷時のインキ転移量を増加させ、糸と糸の谷間へ十分にインキを浸透させることが記録媒体ヘインキを定着させる上で必要となる。また、例えば記録媒体が透明・半透明の素材で光を透過し易いものの場合には、印刷時のインキ転移量を増加させ、図柄部分のインキ積層高を高めてやることで光の透過を防ぎ、記録媒体上の図柄を読み取り易くする手法を用いる。このように、記録媒体に対して印刷時のインキ転移量を増やしたい場合に使用する刷版を、本明細書では厚盛印刷用の刷版と呼ぶ。この厚盛印刷用の刷版では、パターン形成した版の厚みの中に保持されるインキが記録媒体に転移するので、他の印刷条件(スキージ力、スキージ速度等)を同一とすれば、版の厚さが大きいほどインクの転移量が増えることとなる。
【0003】
ところで、スクリーン印刷法は、記録媒体の形態や用途に応じてインキ転移量の可変が可能であるため、印刷方式として永い歴史を持ちながら末だ産業印刷業界で幅広く利用されている印刷手法の一つである。現在、スクリーン印刷の刷版作製手法として一般的となっている直接写真製版法の作業工程を以下に示す。
1)ポジフィルムの作製:転写する図柄をフィルムに焼き付けた版下(ポジフィルム)を作製する。
2)紗張り作業:版枠へ紗をテンションをかけながら張り付ける。
3)感光性乳剤のコーティング:紗の表面に感光性乳剤を均一な膜厚になるようコーティングする。
4)ポジフィルムのセット:ポジフィルムを紗の感光性乳剤コーティング面に貼り付ける。
5)露光:感光性乳剤コーティング面に光を照射し、ポジフィルム画像を焼き付ける。
6)現像・洗い・乾燥:現像後、露光した版の未露光部の感光性乳剤を洗い流し、乾燥させる。
【0004】
従来、このようなスクリーン印刷法にて、厚盛印刷用の刷版を作成するには、「3)感光性乳剤のコーティング」工程において、「コーティング→乾燥」作業を何度も繰り返し行うことで乳剤の膜厚層を高める「感光性乳剤の厚膜化」、或いは「2)紗張り作業」に使用する紗の糸目を太くしたり、網目の間隔を大きくするなどの「紗の変更」を行って印刷時のインキ転移量を増加させる方法が採られていた。
【0005】
なお、この出願の発明に関連する先行技術文献情報として、本願出願人は次のものを認識している。
【0006】
【特許文献1】
特許第2542500号明細書
【0007】
上記特許文献1に記載の発明は、インクジェットヘッドで光硬化性物質を含む液体を印刷版に付与して像を形成し、光照射により像部分を硬化させる製版方法に関するものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した厚盛印刷用の刷版の作成方法において、前者の「感光性乳剤の厚膜化」方法は、感光性乳剤の乾燥を待って重ねコーティングを行う必要があり、工程時間の増加が発生する上に多量の感光性乳剤を必要とするため、コストアップが伴った。また、「5)露光」工程では光の照射時間、「6)現像・乾燥工程」では現像及び乾燥時間が何れも増加するなど一般的な厚みの刷版を作製するのに比べ時間とコストの増加が発生した。
一方、後者の「紗の変更」方法は、刷版の画線解像度低下を伴うため、印刷時に図柄の輪郭部がギザギザになったり、細部につぶれを生じる可能性が懸念された。
【0009】
なお、上記特許文献1に記載の発明によっても、光硬化性物質を含む液体の乾燥を待ってインクジェットヘッドで重ねコーティングを行う必要があり、工程時間の増加が発生する上に多量の感光性乳剤を必要とするため、コストアップが伴うことはスクリーン印刷の場合と同様である。
【0010】
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、厚盛印刷という特殊用途の刷版の作製に際し、一般的な厚みの刷版と比べ作製時間や生産コストの増加を伴わずに、且つ一般的な刷版と同一の紗が利用可能である刷版の作成方法及び刷版の作成装置並びに刷版を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
この発明の請求項1記載の刷版の作成方法は、熱発泡性材料を含む版被膜形成材料で多孔性支持体の面に版画像を形成し、前記版被膜形成材料を加熱して発泡させることにより前記画像を有する版被膜を作成することを特徴とする。
【0012】
この刷版の作成方法では、従来の直接写真製版法で行われている刷版作製手法の版被膜形成を、感光性乳剤の使用から熱発泡性材料の利用に変更し、熱を加えることで厚みをもった版被膜を容易に形成し、印刷時のインキ転移量を増加させる手法を採った。この熱発泡性材料をインクジェット記録方式、スクリーン記録方式、又は手書き方式により形成することで、版枠に張られた多孔性支持体に対し直接図柄を形成する。その後、加熱手段を使い熱発泡性材料に熱を加え発泡させることで、多孔性支持体表面に厚みを持った版被膜が形成される。したがって、従来は感光性乳剤を何層にも重ねコーティングをする必要があり、また多孔性支持体の全面への塗布が必要であったが、この刷版の作成方法では図柄のネガ部分(印刷時のインク不通過部)のみに一層分の熱発泡性材料を形成するだけで済み、一般的な厚みの刷版と比べても作製時間とコストの増加は発生しなくなる。
【0013】
請求項2記載の刷版の作成方法は、前記版被膜形成材料が、発泡性インキであることを特徴とする。
【0014】
この刷版の作成方法では、熱発泡性材料を含む版被膜形成材料で多孔性支持体の面に版画像が形成され、版被膜形成材料が加熱されて発泡することにより厚みの大きい版被膜が作成される。
【0015】
請求項3記載の刷版の作成方法は、前記発泡性インキが、発泡性材料として、揮発性液体を熱可塑性樹脂中に封入した微小粒子とアゾビスイソブチロニトリスとの少なくともいずれかを含むことを特徴とする。
【0016】
この刷版の作成方法では、発泡性インキが、揮発性液体を熱可塑性樹脂中に封入した微小粒子を含むものであると、このカプセルが加熱によって破れて発泡する。発泡性インキが、アゾビスイソブチロニトリスを含むものであると、加熱によってアゾビスイソブチロニトリスが分解しガスを発生する。これにより、発泡性インキの体積が増加して、当該発泡性インキで形成された版被膜の厚みが増すことになる。
【0017】
請求項4記載の刷版の作成方法は、前記多孔性支持体に版画像を形成する前記版被膜形成材料に平面状の加熱手段を接触させ、発泡後に前記版被膜に適正な版画像が形成されるように、前記加熱手段の温度と前記版被膜形成材料に対する接触時間を制御することを特徴とする。
【0018】
この刷版の作成方法では、加熱手段の温度と接触時間が、発泡の際に生じる画像パターンの変形を見込んで制御されることで、発泡程度が加減され、熱発泡性材料の発泡に伴う画像形状の崩れやずれ等が抑制可能となる。
【0019】
請求項5記載の刷版の作成方法は、前記版被膜形成材料をインクジェットヘッドから吐出して前記多孔性支持体に版画像を形成するに際し、発泡後の前記版被膜に適正な版画像が形成されるように、前記版被膜形成材の前記インクジェットヘッドからの吐出量を制御することを特徴とする。
【0020】
この刷版の作成方法では、インクジェットヘッドから吐出される熱発泡性材料の吐出量が、発泡の際に生じる画像パターンの変形を見込んで制御されることで、発泡程度が加減され、熱発泡性材料の発泡に伴う画像形状の崩れやずれ等が抑制可能となる。
【0021】
請求項6記載の刷版の作成装置は、熱発泡性材料を含む版被膜形成材料で多孔性支持体の面に版画像を形成する画像形成手段と、前記版被膜形成材を加熱して発泡させることにより前記画像を有する版被膜を作成する加熱手段とを有する。
【0022】
この刷版の作成装置では、画像形成手段によって版画像の形成された多孔性支持体が、加熱手段により加熱されることで、版画像を形成する熱発泡性材料が加熱され、発泡現象が生じて、多孔性支持体の片面方向にのみ厚みを持った版被膜が形成される。
【0023】
請求項7記載の刷版の作成装置は、前記画像形成手段が、多孔性支持体の張られた版枠を平面状態でセットするための版枠セット手段と、前記多孔性支持体に所定の間隔をおいて配置されるインクジェットヘッドと、前記インクジェットヘッドを多孔性支持体上で2次元的に移動させるヘッド移動手段とを有することを特徴とする。
【0024】
この刷版の作成装置では、版枠セット手段にセットされた版枠の多孔性支持体に対し、インクジェットヘッドが2次元的に移動され、インクジェットヘッドの任意のノズルがパソコン部より転送される図柄情報に従ってを作動されることで、吐出された熱発泡性材料によって所望の版画像が多孔性支持体に形成される。
【0025】
請求項8記載の刷版の作成装置は、前記加熱手段が、多孔性支持体を水平に保つための押え板と、前記押え板に対して開閉動される加熱板と、前記押え板に対し平行に上下動するように前記加熱板に保持され多孔性支持体び熱発泡性材料に熱を加えるヒーター板とを有することを特徴とする。
【0026】
この刷版の作成装置では、加熱板が閉じた状態となると、ヒーター板が押え板と重なり、その間に版枠に張り付けられた多孔性支持体が挟まれる。そして、ヒーター板が加熱され、多孔性支持体に形成された熱発泡性材料からなる版被膜が発泡し、厚みを増すと、その膨張力でヒーター板が平行移動され、多孔性支持体の表面に形成される熱発泡性材料の発泡層が何れの箇所においても均一な厚みとなる。
【0027】
請求項9記載の刷版は、多孔性支持体と、前記多孔性支持体の面に版画像を表すように設けられ熱発泡性材料を含む版被膜形成材料を加熱して得た版被膜とを有することを特徴とする。
【0028】
この刷版では、従来の直接写真製版法による厚盛印刷用刷版のように、感光性乳剤を何層にもコーティングせずに、図柄が形成され、厚みのある版被膜が容易に形成されて、印刷時のインキ転移量が増加する。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る刷版の作成方法及び刷版の作成装置並びに刷版の好適な実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明に係る刷版の作成装置の概略構成を表す斜視図、図2はインクジェットヘッドを下面側から見た斜視図、図3は熱プレス装置の斜視図、図4は多孔性支持体である紗の網目構造を表す拡大図、図5は刷版の構成を表す側面図、図6はスクリーン印刷機の構成を表す側面図、図7はパソコン部の回路ブロック図、図8はスキャナ部の回路ブロック図、図9はプリンタ部の回路ブロック図である。
【0030】
本実施の形態における刷版の作成方法及び刷版の作成装置並びに刷版は、インクジェット記録方式を用いて、版枠に張られた紗の表面に向け熱発泡性材料(熱発泡性乳剤)を吐出することで図柄を形成し、その熱発泡性乳剤を加熱により発泡させ、紗の片面方向にのみ厚みを持った版被膜を形成することで、印刷時のインキ転移量の増加を可能としたものである。なお、熱発泡性乳剤で紗の表面に図柄を形成する手段は、本実施の形態で説明するインクジェット記録方式の他に、例えば手、スリーン印刷等であってもよい。
【0031】
図1に示すように、制御手段としてのパソコン部1には、原稿の図柄を読み取るための画像入力手段であるスキャナ部2と、版枠に張られた紗に対し熱発泡性乳剤を吐出するための画像形成手段であるプリンタ部3と、加熱手段である熱プレス部4とが、通信ケーブル5を介して接続されている。これらパソコン部1とスキャナ部2、パソコン部1とプリンタ部3、及びパソコン部1と熱プレス部4は、双方向に通信できるようになっている。
【0032】
プリンタ部3は、紗7が張られた版枠8を平面状態でセットするための版枠セット手段9と、紗7上に所定の間隔をおいて配置されるインクジェットヘッド11と、インクジェットヘッド11を紗7上で2次元的に移動させるヘッド移動手段13とを備えている。
【0033】
ヘッド移動手段13は、版枠セット手段9に対してY軸方向にスライド自在に支持されたXガイド軸15と、版枠セット手段9に対してX軸方向にスライド自在に支持されたYガイド軸16と、これらXガイド軸15及びYガイド軸16をそれぞれ駆動伝達系を介して移動させる、Y軸キャリアモータ17及びX軸キャリアモータ18を備えている。
【0034】
また、インクジェットヘッド11はXガイド軸15及びYガイド軸16に支持されており、Xガイド軸15がY軸方向に移動するとインクジェットヘッド11はYガイド軸16に沿ってY軸方向に移動し、Yガイド軸16がX軸方向に移動するとインクジェットヘッド11はXガイド軸15に沿ってX軸方向に移動し、これによってインクジェットヘッド11が2次元的に紗7の上を移動するようになっている。
【0035】
図2に示すように、インクジェットヘッド11は、へッドノズル群19と、熱発泡性乳剤を収容する乳剤タンク20とを備える。ヘッドノズル群19は、パソコン部1より転送される図柄情報に従って任意のノズルを作動させ、乳剤タンク20に収められている熱発泡性乳剤を紗7に向けて吐出する。
【0036】
ここで、乳剤タンク20に収容される熱発泡性乳剤である発泡インキについて説明する。
発泡インキには、プラスチゾルインキとマイクロスフェアーを用いたインキなどがある。
プラスチゾルインキは、塩化ビニルペーストレジンを可塑剤に分散し、これにアゾビスイソブチロニトリスのように加熱によって分解しガスを発生する発泡剤と、顔料などを加えたものである。発泡条件は、インキに使用している発泡剤の分解温度によって100〜200℃位の温度に決まってくる。以下にプラスチゾル発泡グラビアインキの処方例を示す。
【0037】
マイクロスフェアーは、揮発性液体を熱可塑性樹脂中に封入した微小球体で、このカプセルが加熱によって破れて発泡するものである。これを用いたインキには水性タイプと、有機溶剤を用いた油性タイプとがあり、水性タイプの樹脂としてはエチレン・酢酸ビニル共重合体エマルジョン、アクリル系エマルジョンなど、油性タイプの樹脂にはアクリル樹脂などが使われる。
これらの樹脂にマイクロスフェアー、消泡剤、増粘剤などの添加剤を加えたものが発泡インキとなる。
【0038】
発泡条件は、インキに使用しているマイクロスフェアーのカプセル軟化温度によって、100〜180℃位で30〜60秒と決まってくる。
以下に水性タイプ及び油性タイプのインキ処方例を示す。
【0039】
【0040】
図3に示すように、熱プレス部4は、紗7を張り付けた版枠8をはめ込み固定する版枠ガイド溝21と、紗7の下面を水平に保つための紗押え板23と、紗7及び熱発泡性乳剤に熱を加えるためのヒーター板25と、ヒーター板25が保持されている加熱板27とから構成される。また、加熱板27は、ヒンジ29を介して開閉式となっており、閉じた状態ではヒーター板25が紗押え板23へ重なり合う位置にある。なお、ヒーター板25は、内部に発熱素子を搭載し、紗7に吐出した熱発泡性乳剤を約130℃で加熱するように制御される。
【0041】
また、ヒーター板25は、加熱板27を閉じた状態で紗押え板23に対し平行に上下動するように固定されており、加熱により紗7上の熱発泡性乳剤が発泡し、厚みを増した場合にはその膨張力で上方向へ平行移動するようになっている。このようなヒーター板25を移動可能とする構造は、ヒーター板25を取り付けた加熱板27の凹部に、変形可能なクッション材(スポンジ等)30を配設して構成することができる。これにより、加熱により紗7上の熱発泡性乳剤が発泡し、厚みを増した場合に、その膨張力でヒーター板25がクッション材30を押圧する方向に移動し、紗7の表面に形成される熱発泡性乳剤の発泡層が何れの箇所においても均一な厚みとなるようになっている。
【0042】
なお、紗7上の熱発泡性乳剤は、紗押え板23に当接されるため、図3の上へ向けて成長して厚みが増す。この際、熱発泡性乳剤は、下面が平滑な紗押え板23に当接していることから、後の記録媒体接触面となる下面が、平滑な面となって形成される。つまり、発泡時には、ヒーター板25は、熱発泡性乳剤の膨張に対応して接触を保ちながら後退(クッション材30側へ移動)する。
【0043】
図4に示すように、多孔性支持体である紗7は糸31で織られた網目構造の織物で、網目の空隙32をインクが通過するものである。また、図5に示す刷版33は、版枠8に紗7を張り付け、版枠8と反対側の紗7の面に版被膜34を形成した構成となる。この厚盛印刷用の刷版33は、紗7に形成する版被膜34の厚みtを、厚盛印刷用でない通常のものより厚く形成したものである。
【0044】
図6に示すように、刷版33は印刷台35上の記録媒体36と2〜5mm程度の間隙をもって置かれる。インキ39は刷版33の紗7の上面に供給され、スキージ37の平板ゴム部で紗7を記録媒体36に押し付けながら右方向に動かしていく。スキージ37の摺動で紗上面のインキ39に圧力がかかり、版被膜34が形成されていない部分のみ紗7の網目を通過したインキ39が記録媒体36に転移する。そして、本実施の形態による厚盛印刷用の刷版33を使用して印刷を行った場合では、版被膜34の厚みtが大きい分だけ紗7の網目を通過するインキ量が増え、記録媒体36に転移するインキ39の量が増加することになる。
【0045】
図7に示すように、パソコン部1は、スキャナ部2との通信を行うインターフェイス回路41aと、プリンタ部3との通信を行うインターフェイス回路41bと、熱プレス部4との通信を行なうインターフェイス回路41cと、キーボード等の操作部43及びCRT等の表示部44と、制御プログラム等を記憶するROM45及びRAM46と、出力データ保存メモリ47と、印刷データをインクジェットヘッド11の吐出ノズルに対応した配列に並び替えを行うビットマップ変換部49と、これらの各部を統括制御することによりスキャナ部2とプリンタ部3と熱プレス部4を制御するCPU50とを備えている。なお、印刷データとしては、スキャナ部2によって読み取る他、操作部43より入力され、編集されたデータを使用可能であることは勿論である。
【0046】
図8に示すように、スキャナ部2は、制御プログラム等を記憶するROM51及びRAM52と、画像読み込み用のCCDセンサ53と、CCDセンサ53のキャリアモータ54を駆動制御するモータドライバ55と、パソコン部1との通信を行うインターフェイス回路56と、これらの各部を統括制御するCPU57とを備えている。
【0047】
図9に示すように、プリンタ部3は、X軸方向の制御信号に基づいてX軸キャリアモータ18へのドライブ信号を作成するX軸モータドライバ58と、Y軸方向の制御信号に基づいてY軸キャリアモータ17へのドライブ信号を作成するY軸モータドライバ59と、印刷データに基づいてインクジェットヘッド11を駆動するノズル制御部60と、パソコン部1との通信を行うインターフェイス回路61と、制御プログラム等を記憶するROM62及びRAM63と、これら各部を統括制御するCPU64とを備えている。
【0048】
次に、上記した刷版の作成装置を用いて、厚盛印刷用の刷版33を作成する方法の手順を説明する。
ユーザーは、先ず、原稿をスキャナ部2の読み取り部にセットし、パソコン部1より図柄読み取り動作のスタート指示を与える。
スキャナ部2により原稿から読み取られた図柄の情報は、通信ケーブル5を介してパソコン部1に転送され、表示部44に映し出される。ユーザーは読み取った図柄情報の良否を確認し、再度の読み込みが必要無い場合には図柄情報をデータ保存メモリ47に保管する操作を行う。
【0049】
次に、紗7を張った版枠8をプリンタ部3にセットする。この時、プリンタ部3で形成される図柄の向きは、プリンタ部3のX軸方向に対して図柄の主走査方向が、プリンタ部3のY軸方向に対して図柄の副走査方向がくることに注意し、版枠8を版枠セット手段9にセットする。
【0050】
次に、ユーザーは、パソコン部1より図柄印刷動作のスタート指示を与える。パソコン部1のデータ保存メモリ47に保管されている図柄情報は、プリンタ部3のノズル制御部60へ送り込むためビットマップデータに変換され、通信ケーブル5を介してプリンタ部3に転送される。
【0051】
プリンタ部3は、転送されてきたビットマップデータの内容に合わせX軸キャリアモータ18及びY軸キャリアモータ17を駆動し、インクジェットヘッド11を紗7上で2次元的に移動させる。また、同時に転送されてきたビットマップデータはノズル制御部60へ送り込まれ、へッドノズル群19からは乳剤タンク20に収められている熱発泡性乳剤が紗7に向けて吐出される。
【0052】
版枠8に張られた紗7の全面において、パソコン部1から転送されるビットマップデータにより原稿図柄のネガ部分にあたるインキ不通過部にのみ熱発泡性乳剤が吐出され、乳剤の層が形成されると、図柄印刷動作が完了する。
【0053】
このような図柄のダイレクト転写法では、原稿の図柄情報をインクジェットヘッド11のノズル制御部60に与える電気信号に変換しデジタルデータとして保管し、刷版作製峙に直接インクジェットヘッド11へ転送して利用するため、焼き付け用ポジフィルムの作製を不要にすると共に、ポジフィルムの保管管理の手間も省けるなどメリットが多い。
【0054】
次に、ユーザーば、熱発泡性乳剤を吹き付けた版枠8を熱プレス部4にセットする。版枠8は、紗7の熱発泡性乳剤吹き付け面が上側に来るような向きで、版枠8を版枠ガイド溝21に嵌め込むようにする。ヒーター板25が約130℃付近まで加熱されたところで加熱板27を閉じ、熱発泡性乳剤に熱と圧力をかける。数秒程で熱発泡性乳剤の発泡膨張は完了する。
【0055】
次に、加熱板27を開いて版枠ガイド溝21から版枠8を抜き取ることで、刷版33は完成する。版枠8に張られた紗7の片面には、熱発泡性乳剤が熱により発泡して一定の厚みtを持った版被膜34が形成されている。なお、紗7の原稿図柄のポジ部分にあたるインキ通過部分には版被膜34は形成されていない。
【0056】
完成した厚盛印刷用の刷版33を印刷台35にセットし、その上面からインキ39をスキージングし記録媒体36へ図柄を転写する。この刷版33を使用して印刷を行った場合は、一般的な厚みの刷版に比べ版被膜層が厚い分だけインキ転移量は増加することになる。
【0057】
本実施の形態では、刷版33の紗7の表面へ熱発泡性乳剤を吹き付けることにより図柄を形成し、そこへ熱を加え発泡させ、厚みのある版被膜34を形成することで印刷時のインキ転移量を増加させる手法をとった。
【0058】
現在のスクリーン印刷の刷版作製手法として一般的となっている直接写真製版法の作業工程は、先ず、転写する図柄を焼き付けたポジフィルムを用意し、予め感光性乳剤を全面コートした紗と重ね合わせ露光して図柄を紗表面に焼き付け、現像・洗い・乾燥処理により、版被膜形成に不要な感光性乳剤を除去する工程を経て刷版が完成するが、本実施の形態では、感光性乳剤の使用を熱発泡性乳剤の利用に変更した点に大きな特徴を有する。
【0059】
この熱発泡性乳剤をインクジェット記録方式、スクリーン記録方式、又は手書き方式により吹き付けることで、版枠8に張られた紗7に対し直接図柄を形成し、次工程で熱プレス部4により熱発泡性乳剤部を加熱し発泡現象を生じさせ、紗7の片面方向にのみ厚みtを持った版被膜34を形成する。即ち、熱発泡性乳剤の紗7への転移量としては1回で数十μmであるが、加熱発泡により数mmとなり、数十倍に厚みが増大することとなる。この版被膜34の厚み量が印刷時のインキ転移量に大きく影響を与える部分となる。
【0060】
熱発泡性乳剤の利用により、従来の直接写真製版法では厚盛印刷用刷版の作製の場合に版被膜の厚みを十分に確保するため感光性乳剤を何層にもコーティングする必要性があり、感光性乳剤の硬化を待つための乾燥時間が作製時間の延長を招き、また感光性乳剤の使用量増加によるコストのアップが生じていた点が解消する。また、インキ転移量増加を版被膜34の厚み増加により対応することで、使用する紗7は一般的な厚みの刷版と共有化でき、厚盛印刷専用の紗7を準備する必要もなくなる。
【0061】
この結果、厚盛印刷という特殊用途の刷版33の作製に際し、一般的な厚みの刷版と比べ作製時間や生産コストの増加を伴わずに、且つ一般的な刷版と同一の紗7が利用可能である刷版33を作成することができる。
【0062】
なお、熱発泡性乳剤の発泡時に、画像形状の崩れ、ずれ等が危惧されるが、上記した刷版33の作成方法では、発泡の際に生じる画像パターンの変形を見込んで、熱発泡性乳剤で紗7に直接画像を形成することで、このような危惧を解消することができる。例えば、インクジェットヘッド11から吐出される熱発泡性乳剤を調整し、出来上がり時の画像パターンが適正なものとなるように、発泡程度を加減する。より具体的には、インクジェットヘッド11による熱発泡性乳剤の吐出量を加減制御したり(発泡前の当初画像パターンを小さめに形成する等)、加熱板27の温度、接触時間を制御する。これにより、熱発泡性乳剤の発泡に伴う画像形状の崩れやずれ等を防止することが可能となる。
【0063】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る刷版の作成方法によれば、熱発泡性材料を含む版被膜形成材料で多孔性支持体の面に版画像を形成し、版被膜形成材料を加熱して発泡させることにより画像を有する版被膜を作成するので、厚盛印刷という特殊用途の刷版の作製に際し、一般的な厚みの刷版と比べ作製時間や生産コストの増加を伴わずに、且つ一般的な刷版と同一の紗が利用可能である刷版を作成することができる。
【0064】
本発明に係る刷版の作成装置によれば、熱発泡性材料を含む版被膜形成材料で多孔性支持体の面に版画像を形成する画像形成手段と、版被膜形成材を加熱して発泡させることにより画像を有する版被膜を作成する加熱手段とを備えたので、版画像の形成された多孔性支持体を、加熱手段により加熱することで、熱発泡性材料を加熱し発泡現象を生じさせ、多孔性支持体の片面方向にのみ厚みを持った版被膜を形成することができる。
【0065】
本発明に係る刷版によれば、多孔性支持体と、この多孔性支持体の面に版画像を表すように設けられ熱発泡性材料を含む版被膜形成材料を加熱して得た版被膜とを有するので、従来の直接写真製版法による厚盛印刷用刷版のように、感光性乳剤を何層にもコーティングせずに、図柄が形成でき、厚みのある版被膜が容易に形成されて、印刷時のインキ転移量が増加する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る刷版の作成装置の概略構成を表す斜視図である。
【図2】インクジェットヘッドを下面側から見た斜視図である。
【図3】熱プレス装置の斜視図である。
【図4】紗の網目構造を表す拡大図である。
【図5】刷版の構成を表す側面図である。
【図6】スクリーン印刷機の構成を表す側面図である。
【図7】パソコン部の回路ブロック図である。
【図8】スキャナ部の回路ブロック図である。
【図9】プリンタ部の回路ブロック図である。
【符号の説明】
3…プリンタ部(画像形成手段)
4…熱プレス部(加熱手段)
7…紗(多孔性支持体)
8…版枠
9…版枠セット手段
11…インクジェットヘッド
13…ヘッド移動手段
23…押え板
25…ヒーター板
27…加熱板
33…刷版
34…版被膜
Claims (9)
- 熱発泡性材料を含む版被膜形成材料で多孔性支持体の面に版画像を形成し、
前記版被膜形成材料を加熱して発泡させることにより前記画像を有する版被膜を作成することを特徴とする刷版の作成方法。 - 前記版被膜形成材料が、発泡性インキであることを特徴とする請求項1記載の刷版の作成方法。
- 前記発泡性インキが、発泡性材料として、揮発性液体を熱可塑性樹脂中に封入した微小粒子とアゾビスイソブチロニトリスとの少なくともいずれかを含むことを特徴とする請求項2記載の刷版の作成方法。
- 前記多孔性支持体に版画像を形成する前記版被膜形成材料に平面状の加熱手段を接触させ、発泡後に前記版被膜に適正な版画像が形成されるように、前記加熱手段の温度と前記版被膜形成材料に対する接触時間を制御することを特徴とする請求項1記載の刷版の作成方法。
- 前記版被膜形成材料をインクジェットヘッドから吐出して前記多孔性支持体に版画像を形成するに際し、発泡後の前記版被膜に適正な版画像が形成されるように、前記版被膜形成材の前記インクジェットヘッドからの吐出量を制御することを特徴とする請求項1記載の刷版の作成方法。
- 熱発泡性材料を含む版被膜形成材料で多孔性支持体の面に版画像を形成する画像形成手段と、
前記版被膜形成材を加熱して発泡させることにより前記画像を有する版被膜を作成する加熱手段とを有することを特徴とする刷版の作成装置。 - 前記画像形成手段は、多孔性支持体が張られた版枠を平面状態でセットするための版枠セット手段と、前記多孔性支持体に所定の間隔をおいて配置されるインクジェットヘッドと、前記インクジェットヘッドを多孔性支持体上で2次元的に移動させるヘッド移動手段とを有することを特徴とする請求項6記載の刷版の作成装置。
- 前記加熱手段は、多孔性支持体を水平に保つための押え板と、前記押え板に対して開閉動される加熱板と、前記押え板に対し平行に上下動するように前記加熱板に保持され多孔性支持体び熱発泡性材料に熱を加えるヒーター板とを有することを特徴とする請求項6記載の刷版の作成装置。
- 多孔性支持体と、
前記多孔性支持体の面に版画像を表すように設けられ熱発泡性材料を含む版被膜形成材料を加熱して得た版被膜とを有することを特徴とする刷版。
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