JP2004141615A - 重量調節の可能な履物 - Google Patents
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Abstract
【目的】重量の調整を簡単に行うことのできる履物を提供する。
【構成】面ファスナ(14)を下部に有するアッパー(10)と、前記面ファスナ(14)と接合可能な面ファスナ(21)を上部に有するソール(20)からなる。前記ソール(20)には複数の空所(22)が設けられていて、この空所の全部又は一部に選択的におもり(23)を挿入したり、そこから取り出したりすることが可能である。前記空所(22)の高さに応じて複数種類の高さを有するおもり(23)を使用するのが好ましい。おもりは縦方向に収容することももできるし、横方向に収容することもできる。
【選択図】 図2
【構成】面ファスナ(14)を下部に有するアッパー(10)と、前記面ファスナ(14)と接合可能な面ファスナ(21)を上部に有するソール(20)からなる。前記ソール(20)には複数の空所(22)が設けられていて、この空所の全部又は一部に選択的におもり(23)を挿入したり、そこから取り出したりすることが可能である。前記空所(22)の高さに応じて複数種類の高さを有するおもり(23)を使用するのが好ましい。おもりは縦方向に収容することももできるし、横方向に収容することもできる。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は重量調節可能な履物に関する。このような履物は、運動靴の場合、脚を鍛えるのに使用することができ、水中歩行用シューズの場合、水中ではおもりを付けることにより、浮力の影響を少なくして歩きやすくすると共に、プールサイドではおもりをとることにより地上で歩きやすくすることができる。
【0002】
【従来の技術】
例えば、下記特許文献1では、靴の中敷き本体中に多数の空所を設け、その空所の中に鉛その他の重量資材を充填封入したトレーニング用シューズが公開されている。
【特許文献1】実開昭49−45742号公報
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来技術では、重量資材を封入してしまうため、重量の調整が不可能である。ここで、重量の調整とは、例えば、総重量を重くする、軽くする、つま先に特に負荷を与える、かかとに特に負荷を与えるというようなことである。
【0004】
本発明では、このような重量の調整を簡単に行うことのできる履物を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の重量調節の可能な履物は、係合具を底部に有するアッパーと前記係合具と接合可能な係合具を上部に有するソールからなり、前記ソールは複数の空所を有し、この空所の全部又は一部に選択的におもりを挿入したり、そこから取り出したりすることが可能であることを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の態様】
履物は、比較的分厚いソールを有するものであれば、短靴、長靴、運動靴、作業靴、サンダル、水中歩行用シューズなど、どのようなものでもよい。
【0007】
空所の設定場所はソール自体でもよいし、ソールの中に収容部を設けて、その中に設定してもよい。空所の向きはソールの縦方向又は横方向のどちらでもよい。空所の形状は穴又は溝であるのが一般的であり、例えば縦方向又は横方向の円柱穴・三角柱穴・四角柱穴、横方向の丸溝・四角溝などである。空所の設定個数は空所の大きさとソールの体積によって自ずから決定される事柄である。ソール自体に縦方向に設定する場合、5〜20個程度が普通である。ソールの中に収容部を設けて、その中に横方向に設定する場合、20〜40個程度が好ましい。
【0008】
おもりは前記空所の輪郭形状に適合していること及び重量物であることが必要である。普通は、鉄、鉛、真鍮などの金属が使用されるが、重量を重くしたプラスチックも可能である。プールで使用する場合はステンレス鋼が好ましい。磁石であってもよい。
【0009】
空所の縦方向高さ又は横方向長さはソールの位置により異なるので、おもりも高さ又は長さを変えたものを数種類用意しておくのが好ましい。工場出荷時はもっときめ細かく高さ又は長さを変えてもよい。単に棒状のものを切断するだけであるので、あまり費用もかからず手間もとらない。
【0010】
ソールを分離及び接合が可能な2層としておき、おもりをそのうちの一方に収容しておけば、おもりが全く必要ない場合、おもりのある層を完全に取り外すこともできる。例えば、プールでの水中歩行用シューズに使用する場合、水中ではおもりを付けることにより、浮力の影響を少なくして歩きやすくすると共に、プールサイドではおもりをとることにより地上で歩きやすくすることができる。2層のうち、上層は外皮に包むこともできる。
【0011】
アッパーとソールの間及びソールの分離可能な2層の間を接合する係合具としては、面ファスナが代表的であるが、その他、スナップボタン、スライドファスナ、かぎホック等が使用可能である。
【0012】
面ファスナとしては、例えば次のようなものを使用することができる。
(1)ポリエステル繊維、ポリアミド繊維、ポリオレフィン系繊維、塩化ビニル系繊維などから選ばれた合成繊維を編織して得た編織製基材の一面に鈎状、きのこ状、ループ状の係合素子群を有する織製または編製面ファスナ、
(2) ポリエステル、ポリアミド、ポリオレフィン、塩化ビニル系重合体、ポリウレタンなどの熱可塑性樹脂、あるいは熱硬化性樹脂を成形して得たシート状基材の一面に鈎状、きのこ状、膨頭状、角状、棒状などの係合素子群を有する成形面ファスナ。
【0013】
アッパーとソールは前記係合具でしっかりと係合されるが、念のために、前記アッパー下部と前記ソール上部に横方向移動防止手段を設けるのが好ましい。横方向移動防止手段としては、例えば前記アッパー下部と前記ソール上部のいずれかに設けられた隆起である。
【0014】
【実施例】
以下、添付の図面に基づき、本発明の実施例を説明する。
【0015】
<第1実施例>
図1は、本発明第1実施例のトレーニング用サンダルの斜視図である。図2に示すように、相互に分離可能なアッパー10とソール20からなる。
【0016】
アッパー10は、つま革11とストラップ12を有する底板13からなる。底板底面には第1面ファスナ14が取り付けられている。
【0017】
ソール20は厚いゴム板である。図示していないが、ミッドソールを入れて積層構造としてもよい。ソール上面には第2面ファスナ21が取り付けられていて、アッパーの第1面ファスナ14と接合及び分離が可能である。
【0018】
ソールの上部周囲14は隆起していて、それにより形成される浅い溝の中にアッパー下部(底板13)が収容され、両者が容易に移動しないようになっている。反対に、アッパー下部を隆起させ、それにより形成される浅い溝の中にソール10上部を収容してもよい。
【0019】
図2及び図3に示すように、ソールには円柱状の空所22が複数設けられている。ソールの厚みに応じて空所の高さは異なり、つま先側が浅く、かかと側が高い。図3に示すように、この空所に真鍮製の円柱状のおもり23を挿入する。おもり23は単に挿入するだけでよく、固定はしない。アッパー10を取り付けたとき、アッパー底板13が蓋となるので外れるようなことはない。おもり23は、空所の高さに応じて3種類くらい用意しておくのが好ましい。
【0020】
このサンダルは、ソールの空所の一部又は全部におもりを挿入し、ソールとアッパーを接合して、普通に使用する。重量が重すぎると感じたときにはアッパーを外し、おもりの内の幾つかを取り除くことができる。また、つま先だけを鍛えたいと思ったときにはつま先部だけにおもりを設定することができる。
【0021】
<第2実施例>
図4は、本発明第2実施例の水中歩行用シューズの側面図である。図5に示すように、相互に分離可能なアッパー10Aとソール20Aからなる。
【0022】
アッパー10A底面には第1の面ファスナ14Aが取り付けられている。ソール20A上面には第2の面ファスナ21が取り付けられていて、アッパーの第1の面ファスナ14Aと接合及び分離が可能である。
【0023】
ソールは上層25と下層26の2層からなる。上下層25,26は、上層25の下面に位置する第3の面ファスナ29及び下層26の上面に位置する第4の面ファスナ30が着脱可能に接合されている。
【0024】
上層25は、外皮31と、その中に収容されたおもり収容部28からなる。外皮31は、上面中央に縦長の開口部27を有する。開口部27は面ファスナやスライドファスナで開閉可能である。図6に示すように開口部を開けると、調節自在なおもり23Aがおもり収容部28に収容されているのが見える。
【0025】
図7はそのおもり23Aを2本だけ取り出した状態である。おもりはおもり収容部28に水平方向から挿入されている。おもり23Aはステンレス製の円柱を適当な長さに裁断したもので、全体としてソールの平面形状に適合するように長さが調整されている。おもり収容部28はこの実施例では軟質多孔性のプラスチックである。自然に形成されている孔(空所)22Aを利用しておもりを突き刺すことにより、おもりは収容部に収容されている。おもり23Aは、収容部28から引き抜くことにより簡単に外すこともできる。おもり収容部28はおもりを整然と収容するのが目的であるから、この実施例以外の形状も可能である。例えば、最初からおもりの大きさの孔を射出成形法により成形したプラスチック成型体でもよい。
【0026】
おもり23Aは必ずしもおもり収容部28に全面的に収容される必要はない。むしろおもりを付けたり外したりするために若干露出させておく方が都合がよい(図7参照)。
【0027】
下層26はグリップ力のあるゴムなどにより製造し、プール底やプールサイドで滑りにくくしておくことが好ましい。
【0028】
この水中歩行用シューズは、例えば、水中ではソール20Aとして上下層25,26を双方使用すると共に、このソール20Aとアッパー10Aを接合して使用する。このとき、おもりの入った上層25により、浮力の影響を少なくして水中で歩きやすくなる。プールサイドに上がればおもりの入った上層25を完全に取り去ってアッパー10Aと下層26のみとし、地上で歩きやすくすることもできる。
【0029】
<第3実施例>
図8は、本発明第3実施例に係る水中歩行用シューズのソールの変形例である。(a)は外皮31Bの平面図、(b)はおもり23Bを備えたおもり収容部28Bの平面図である。このソールは、第2実施例と同様、図5の上層25Bとして使用することができる。
【0030】
おもり収容部28Bは厚いゴム板からなり、おもり23B挿入用に多数の横方向溝(空所)22Bが形成されている。おもり23Bは第2実施例と同様にステンレス製円柱を適当な長さに裁断したものである。各溝(空所)の断面は逆Ω状であり、おもり23Bを溝(空所)22Bに押し込むことによって、埋められる(図8(c)参照)。おもり23Bを抜くときは、ゴム板を少し山形に曲げるようにすると取り出しやすい。
【0031】
第3実施例におけるアッパー及びソールの下層は第2実施例と同様である。また、このソールの使用法も第2実施例と同様である。
【0032】
<第4実施例>
図9は、本発明第4実施例に係る水中歩行用シューズのソールの変形例である。(a)はおもり23Cを備えたおもり収容部28Cの平面図、(b)はその断面図である。第4実施例のソールは、第2、第3実施例と異なり、外皮(第2実施例の31、第3実施例の31B参照)及び下層(第2実施例の26参照)を使用せず、アッパーに直接着脱可能に付着させると共に、ソール自体20Cが直接接地する。その点では、第1実施例に近い。
【0033】
ソール20Cの構造は第3実施例と似ており、第3実施例のおもり収容部28Bを外皮31Bから露出させたものと考えることができる。その点では、第3実施例に近いので、第3実施例の符号のBをCに変えてそのまま使用している。ただし、アッパーと付着させるためにおもり収容部28Cの表面は面ファスナ21Cとなっており、ソール底面には滑り止め32が付けられている点が異なる。
【0034】
【発明の効果】
本発明によれば、運動靴などの場合、おもりの重量に耐えて脚を持ち上げることにより、脚を鍛えることができる。また、水中歩行用シューズの場合、プールの中と外とで使い分けることができる。しかも、類似の従来技術と異なり、履物の重量を自由に調整して設定できるので、各人にあった運動の質及び量を選ぶことができる。
【0035】
さらに、本発明ではアッパー又はソールの取り替えが可能であるので、予めアッパーを何種類か用意しておき、衣服の色や柄に合わせて取り替えて使用することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第1実施例のトレーニング用サンダルの斜視図である。
【図2】図1のII−II断面図である。
【図3】本発明第1実施例ののソールの斜視図である。
【図4】本発明第2実施例の水中歩行用シューズの側面図である。
【図5】本発明第2実施例のアッパーとソールを分離した状態を示す側面図(アッパー)、平面図(ソール上層)及び側面図(ソール下層)である。
【図6】本発明第2実施例のソール平面図である。
【図7】本発明第2実施例に係る、外皮の平面図(a)及びおもり収容部の平面図(b)である。
【図8】本発明第3実施例に係る、外皮の平面図(a)おもり収容部の平面図(b)及び断面図(c)である。
【図9】本発明第4実施例に係る、おもり収容部の平面図(b)及び断面図(b)である。
【符号の説明】
10.10A アッパー
13 アッパー底板
14,14A 面ファスナ
20,20A,20B,20C ソール
21,21A,21B,21C 面ファスナ
22,22A,22B,22C 空所
23,23A,23B,23C おもり
28,28B,28C おもり収容部
【発明の属する技術分野】
本発明は重量調節可能な履物に関する。このような履物は、運動靴の場合、脚を鍛えるのに使用することができ、水中歩行用シューズの場合、水中ではおもりを付けることにより、浮力の影響を少なくして歩きやすくすると共に、プールサイドではおもりをとることにより地上で歩きやすくすることができる。
【0002】
【従来の技術】
例えば、下記特許文献1では、靴の中敷き本体中に多数の空所を設け、その空所の中に鉛その他の重量資材を充填封入したトレーニング用シューズが公開されている。
【特許文献1】実開昭49−45742号公報
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来技術では、重量資材を封入してしまうため、重量の調整が不可能である。ここで、重量の調整とは、例えば、総重量を重くする、軽くする、つま先に特に負荷を与える、かかとに特に負荷を与えるというようなことである。
【0004】
本発明では、このような重量の調整を簡単に行うことのできる履物を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の重量調節の可能な履物は、係合具を底部に有するアッパーと前記係合具と接合可能な係合具を上部に有するソールからなり、前記ソールは複数の空所を有し、この空所の全部又は一部に選択的におもりを挿入したり、そこから取り出したりすることが可能であることを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の態様】
履物は、比較的分厚いソールを有するものであれば、短靴、長靴、運動靴、作業靴、サンダル、水中歩行用シューズなど、どのようなものでもよい。
【0007】
空所の設定場所はソール自体でもよいし、ソールの中に収容部を設けて、その中に設定してもよい。空所の向きはソールの縦方向又は横方向のどちらでもよい。空所の形状は穴又は溝であるのが一般的であり、例えば縦方向又は横方向の円柱穴・三角柱穴・四角柱穴、横方向の丸溝・四角溝などである。空所の設定個数は空所の大きさとソールの体積によって自ずから決定される事柄である。ソール自体に縦方向に設定する場合、5〜20個程度が普通である。ソールの中に収容部を設けて、その中に横方向に設定する場合、20〜40個程度が好ましい。
【0008】
おもりは前記空所の輪郭形状に適合していること及び重量物であることが必要である。普通は、鉄、鉛、真鍮などの金属が使用されるが、重量を重くしたプラスチックも可能である。プールで使用する場合はステンレス鋼が好ましい。磁石であってもよい。
【0009】
空所の縦方向高さ又は横方向長さはソールの位置により異なるので、おもりも高さ又は長さを変えたものを数種類用意しておくのが好ましい。工場出荷時はもっときめ細かく高さ又は長さを変えてもよい。単に棒状のものを切断するだけであるので、あまり費用もかからず手間もとらない。
【0010】
ソールを分離及び接合が可能な2層としておき、おもりをそのうちの一方に収容しておけば、おもりが全く必要ない場合、おもりのある層を完全に取り外すこともできる。例えば、プールでの水中歩行用シューズに使用する場合、水中ではおもりを付けることにより、浮力の影響を少なくして歩きやすくすると共に、プールサイドではおもりをとることにより地上で歩きやすくすることができる。2層のうち、上層は外皮に包むこともできる。
【0011】
アッパーとソールの間及びソールの分離可能な2層の間を接合する係合具としては、面ファスナが代表的であるが、その他、スナップボタン、スライドファスナ、かぎホック等が使用可能である。
【0012】
面ファスナとしては、例えば次のようなものを使用することができる。
(1)ポリエステル繊維、ポリアミド繊維、ポリオレフィン系繊維、塩化ビニル系繊維などから選ばれた合成繊維を編織して得た編織製基材の一面に鈎状、きのこ状、ループ状の係合素子群を有する織製または編製面ファスナ、
(2) ポリエステル、ポリアミド、ポリオレフィン、塩化ビニル系重合体、ポリウレタンなどの熱可塑性樹脂、あるいは熱硬化性樹脂を成形して得たシート状基材の一面に鈎状、きのこ状、膨頭状、角状、棒状などの係合素子群を有する成形面ファスナ。
【0013】
アッパーとソールは前記係合具でしっかりと係合されるが、念のために、前記アッパー下部と前記ソール上部に横方向移動防止手段を設けるのが好ましい。横方向移動防止手段としては、例えば前記アッパー下部と前記ソール上部のいずれかに設けられた隆起である。
【0014】
【実施例】
以下、添付の図面に基づき、本発明の実施例を説明する。
【0015】
<第1実施例>
図1は、本発明第1実施例のトレーニング用サンダルの斜視図である。図2に示すように、相互に分離可能なアッパー10とソール20からなる。
【0016】
アッパー10は、つま革11とストラップ12を有する底板13からなる。底板底面には第1面ファスナ14が取り付けられている。
【0017】
ソール20は厚いゴム板である。図示していないが、ミッドソールを入れて積層構造としてもよい。ソール上面には第2面ファスナ21が取り付けられていて、アッパーの第1面ファスナ14と接合及び分離が可能である。
【0018】
ソールの上部周囲14は隆起していて、それにより形成される浅い溝の中にアッパー下部(底板13)が収容され、両者が容易に移動しないようになっている。反対に、アッパー下部を隆起させ、それにより形成される浅い溝の中にソール10上部を収容してもよい。
【0019】
図2及び図3に示すように、ソールには円柱状の空所22が複数設けられている。ソールの厚みに応じて空所の高さは異なり、つま先側が浅く、かかと側が高い。図3に示すように、この空所に真鍮製の円柱状のおもり23を挿入する。おもり23は単に挿入するだけでよく、固定はしない。アッパー10を取り付けたとき、アッパー底板13が蓋となるので外れるようなことはない。おもり23は、空所の高さに応じて3種類くらい用意しておくのが好ましい。
【0020】
このサンダルは、ソールの空所の一部又は全部におもりを挿入し、ソールとアッパーを接合して、普通に使用する。重量が重すぎると感じたときにはアッパーを外し、おもりの内の幾つかを取り除くことができる。また、つま先だけを鍛えたいと思ったときにはつま先部だけにおもりを設定することができる。
【0021】
<第2実施例>
図4は、本発明第2実施例の水中歩行用シューズの側面図である。図5に示すように、相互に分離可能なアッパー10Aとソール20Aからなる。
【0022】
アッパー10A底面には第1の面ファスナ14Aが取り付けられている。ソール20A上面には第2の面ファスナ21が取り付けられていて、アッパーの第1の面ファスナ14Aと接合及び分離が可能である。
【0023】
ソールは上層25と下層26の2層からなる。上下層25,26は、上層25の下面に位置する第3の面ファスナ29及び下層26の上面に位置する第4の面ファスナ30が着脱可能に接合されている。
【0024】
上層25は、外皮31と、その中に収容されたおもり収容部28からなる。外皮31は、上面中央に縦長の開口部27を有する。開口部27は面ファスナやスライドファスナで開閉可能である。図6に示すように開口部を開けると、調節自在なおもり23Aがおもり収容部28に収容されているのが見える。
【0025】
図7はそのおもり23Aを2本だけ取り出した状態である。おもりはおもり収容部28に水平方向から挿入されている。おもり23Aはステンレス製の円柱を適当な長さに裁断したもので、全体としてソールの平面形状に適合するように長さが調整されている。おもり収容部28はこの実施例では軟質多孔性のプラスチックである。自然に形成されている孔(空所)22Aを利用しておもりを突き刺すことにより、おもりは収容部に収容されている。おもり23Aは、収容部28から引き抜くことにより簡単に外すこともできる。おもり収容部28はおもりを整然と収容するのが目的であるから、この実施例以外の形状も可能である。例えば、最初からおもりの大きさの孔を射出成形法により成形したプラスチック成型体でもよい。
【0026】
おもり23Aは必ずしもおもり収容部28に全面的に収容される必要はない。むしろおもりを付けたり外したりするために若干露出させておく方が都合がよい(図7参照)。
【0027】
下層26はグリップ力のあるゴムなどにより製造し、プール底やプールサイドで滑りにくくしておくことが好ましい。
【0028】
この水中歩行用シューズは、例えば、水中ではソール20Aとして上下層25,26を双方使用すると共に、このソール20Aとアッパー10Aを接合して使用する。このとき、おもりの入った上層25により、浮力の影響を少なくして水中で歩きやすくなる。プールサイドに上がればおもりの入った上層25を完全に取り去ってアッパー10Aと下層26のみとし、地上で歩きやすくすることもできる。
【0029】
<第3実施例>
図8は、本発明第3実施例に係る水中歩行用シューズのソールの変形例である。(a)は外皮31Bの平面図、(b)はおもり23Bを備えたおもり収容部28Bの平面図である。このソールは、第2実施例と同様、図5の上層25Bとして使用することができる。
【0030】
おもり収容部28Bは厚いゴム板からなり、おもり23B挿入用に多数の横方向溝(空所)22Bが形成されている。おもり23Bは第2実施例と同様にステンレス製円柱を適当な長さに裁断したものである。各溝(空所)の断面は逆Ω状であり、おもり23Bを溝(空所)22Bに押し込むことによって、埋められる(図8(c)参照)。おもり23Bを抜くときは、ゴム板を少し山形に曲げるようにすると取り出しやすい。
【0031】
第3実施例におけるアッパー及びソールの下層は第2実施例と同様である。また、このソールの使用法も第2実施例と同様である。
【0032】
<第4実施例>
図9は、本発明第4実施例に係る水中歩行用シューズのソールの変形例である。(a)はおもり23Cを備えたおもり収容部28Cの平面図、(b)はその断面図である。第4実施例のソールは、第2、第3実施例と異なり、外皮(第2実施例の31、第3実施例の31B参照)及び下層(第2実施例の26参照)を使用せず、アッパーに直接着脱可能に付着させると共に、ソール自体20Cが直接接地する。その点では、第1実施例に近い。
【0033】
ソール20Cの構造は第3実施例と似ており、第3実施例のおもり収容部28Bを外皮31Bから露出させたものと考えることができる。その点では、第3実施例に近いので、第3実施例の符号のBをCに変えてそのまま使用している。ただし、アッパーと付着させるためにおもり収容部28Cの表面は面ファスナ21Cとなっており、ソール底面には滑り止め32が付けられている点が異なる。
【0034】
【発明の効果】
本発明によれば、運動靴などの場合、おもりの重量に耐えて脚を持ち上げることにより、脚を鍛えることができる。また、水中歩行用シューズの場合、プールの中と外とで使い分けることができる。しかも、類似の従来技術と異なり、履物の重量を自由に調整して設定できるので、各人にあった運動の質及び量を選ぶことができる。
【0035】
さらに、本発明ではアッパー又はソールの取り替えが可能であるので、予めアッパーを何種類か用意しておき、衣服の色や柄に合わせて取り替えて使用することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第1実施例のトレーニング用サンダルの斜視図である。
【図2】図1のII−II断面図である。
【図3】本発明第1実施例ののソールの斜視図である。
【図4】本発明第2実施例の水中歩行用シューズの側面図である。
【図5】本発明第2実施例のアッパーとソールを分離した状態を示す側面図(アッパー)、平面図(ソール上層)及び側面図(ソール下層)である。
【図6】本発明第2実施例のソール平面図である。
【図7】本発明第2実施例に係る、外皮の平面図(a)及びおもり収容部の平面図(b)である。
【図8】本発明第3実施例に係る、外皮の平面図(a)おもり収容部の平面図(b)及び断面図(c)である。
【図9】本発明第4実施例に係る、おもり収容部の平面図(b)及び断面図(b)である。
【符号の説明】
10.10A アッパー
13 アッパー底板
14,14A 面ファスナ
20,20A,20B,20C ソール
21,21A,21B,21C 面ファスナ
22,22A,22B,22C 空所
23,23A,23B,23C おもり
28,28B,28C おもり収容部
Claims (12)
- 第1係合具(14,14A)を下部に有するアッパー(10,10A)と、前記第1係合具(14,14A)と係脱可能な第2係合具(21,21A)を上部に有するソール(20;20A;20B;20C)からなり、
前記ソール(20;20A;20B;20C)は複数の空所(22;22A;22B;22C)を有し、この空所の全部又は一部に選択的におもり(23;23A;23B;23C)を挿入したり、そこから取り出したりすることが可能である
ことを特徴とする重量調節の可能な履物。 - 前記ソール(20)の中に縦方向の空所(22)が設けられている請求項1記載の履物。
- 前記空所(22)の縦方向高さに応じて複数種類の高さを有するおもり(23)を使用する請求項2記載の履物。
- 前記ソール(20A;20B;20C)の中に横方向の空所(22A;22B;22C)を設けた請求項1記載の履物。
- 前記空所(22A;22B;22C)の横方向長さに応じて複数種類の長さを有するおもり(23A;23B;23C)を使用する請求項4記載の履物。
- 前記ソール(20A;20B)が2層(25,26;25B,26)からなり、この2層の間は第3,第4係合具(29,30)により相互に着脱可能であると共に、おもり(23A;23B)のある層(25;25B)を完全に取り外すことのできる請求項1記載の履物。
- 前記2層(25,26;25B,26)のうち、上層(25;25B)が第2係合具(21A)及び第3係合具(29)を有する外皮(31,31B)に包まれている請求項6記載の履物。
- 前記第1,第2係合具(14,21;14A,21A)及び前記第3,第4係合具(29,30)が面ファスナである請求項1ないし7のいずれかに記載の履物。
- 前記アッパー(10,10A)下部と前記ソール(20,20A)上部に横方向移動防止手段が設けられている請求項1ないし7のいずれかに記載の履物。
- 横方向移動防止手段が前記アッパー(10)下部と前記ソール(20)上部のいずれかに設けられた隆起(24)である請求項9記載の履物。
- 前記ソール(20B)が前記外皮(31B)に包まれたゴム板で、空所(22B)が横方向の溝である請求項7記載の履物。
- 前記ソール(20C)が上部表面に第2係合部(21C)を有するゴム板で、空所(22C)が横方向の溝である請求項1記載の履物。
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101195454B1 (ko) | 2010-10-27 | 2012-11-05 | 진성열 | 기능성 운동화 |
JP2014000336A (ja) * | 2012-06-20 | 2014-01-09 | Yoshimasa Sato | 靴の製造方法 |
JP2015123365A (ja) * | 2013-12-26 | 2015-07-06 | 俊明 小田 | 疾走動作を改善する履物 |
CH714975A1 (de) * | 2018-05-11 | 2019-11-15 | Richter Riccardo | Fitnessgerät umfassend mindestens einen Schuh. |
-
2003
- 2003-03-10 JP JP2003062603A patent/JP2004141615A/ja active Pending
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KR101195454B1 (ko) | 2010-10-27 | 2012-11-05 | 진성열 | 기능성 운동화 |
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