JP2004140703A - 情報配信方法、情報サーバ装置、プログラムおよび記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】携帯電話機100は、当該携帯電話機100の使用者に付与された電話番号を情報サーバ装置400へ送信する。この情報サーバ装置400は、受信した電話番号を、顧客情報装置500へ送信する。顧客情報装置500は、電話番号を受信すると、当該電話番号に対応づけて記憶されている、契約種別を示すデータを情報サーバ装置400へ送信する。情報サーバ装置400は、顧客情報装置500から送信されたデータを受信すると、受信したデータに基づいて携帯電話機100へ送信する情報を決定し、決定した情報を携帯電話機100へ配信する。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、通信端末の種別に基づいて、通信端末に適した情報を配信する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
サーバ装置が、通信端末装置から送信されたHTTP(HyperText Transfer Protocol)リクエストメッセージのヘッダの「User−Agent」フィールドにされている記述に基づいて、通信端末装置に適した情報を配信する技術が知られている(例えば、特許文献1参照。)。特許文献1に開示されている技術によれば、サーバ装置は、「User−Agent」フィールドに記述された発信元の端末の種別を示す情報に基づいて、通信端末毎に異なる情報を配信することが可能となる。例えば、サーバ装置は一つのURL(Uniform Resource Locator)であっても、「User−Agent」フィールドに記述された発信元の端末の種別を示す情報を用いることにより、パーソナルコンピュータと携帯電話機とで異なる情報を配信することができる。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−244966号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1に記載されている技術を応用すれば、情報を配信する情報サーバ装置は、例えば携帯電話機に適したコンテンツを配信するだけでなく、携帯電話機の機種が異なる場合にも、携帯電話機の機種に適した情報を配信することが可能となる。ただし、機種の違いにまで対応して情報を配信するようにするためには、情報サーバ装置に携帯電話機の機種を識別するための識別子と配信する情報との対応関係を示すテーブルを持たせ、携帯電話機から機種を識別するための識別子を送信させ、送信された識別子に基づいて配信する情報を読み出して送信する必要がある。つまり、情報サーバ装置を管理する管理者は、新機種が発売される都度、携帯電話機の機種を識別するための識別子と配信する情報との対応関係を示すテーブルを更新しなければならない。特に近年では、新しい機種が次々に発売されているため、情報サーバ装置の運用者が新しい携帯電話機が「User−Agent」フィールドに記述する識別子を確認し、携帯電話機の機種を識別するための識別子と配信する情報との対応関係を示すテーブルを更新するのは、多大な労力を必要とする。
【0005】
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、情報サーバ装置の運用者にかかる負担を軽減しつつ、通信端末に適した情報を通信端末へ配信することを可能とする、情報配信方法、情報サーバ装置、プログラムおよび記録媒体を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するために本発明は、通信端末が、当該通信端末を一意に識別可能な通信端末識別子を、前記通信端末の使用者が要求する情報を配信する第1情報サーバ装置へ送信する送信ステップと、前記第1情報サーバ装置が、前記送信ステップにて送信された通信端末識別子を受信し、受信した通信端末識別子を、前記通信端末の種別を示す種別データと前記通信端末識別子とが対応づけて記憶されているデータ装置へ送信する識別子送信ステップと、前記データ装置が、前記識別子送信ステップにて送信された通信端末識別子を受信し、当該通信端末識別子に対応づけて記憶されている前記種別データを前記第1情報サーバ装置へ送信する種別データ送信ステップと、前記第1情報サーバ装置が、前記種別データ送信ステップにて送信された種別データを受信し、この受信した種別データに基づいて前記通信端末へ送信する情報を決定し、決定した情報を前記通信端末へ配信する配信ステップとを有する情報配信方法を提供する。
【0007】
また本発明は、通信端末から送信される、前記通信端末を一意に識別可能な通信端末識別子を受信し、受信した通信端末識別子を前記通信端末の種別を示す種別データと前記通信端末識別子とが対応づけて記憶されているデータ装置へ送信する識別子送信手段と、前記通信端末識別子に対応づけて記憶されている前記種別データを前記データ装置から受信する受信手段と、前記受信手段により受信される種別データに基づいて、前記通信端末へ送信する情報を決定し、決定した情報を前記通信端末へ配信する配信手段とを有する情報サーバ装置を提供する。
【0008】
また本発明は、コンピュータ装置を、通信端末から送信される、前記通信端末を一意に識別可能な通信端末識別子を受信し、受信した通信端末識別子を、前記通信端末の種別を示す種別データと前記通信端末識別子とが対応づけて記憶されているデータ装置へ送信する識別子送信手段と、前記通信端末識別子に対応づけて記憶されている前記種別データを前記データ装置から受信する受信手段と、前記受信手段により受信される種別データに基づいて、前記通信端末へ送信する情報を決定し、決定した情報を前記通信端末へ配信する配信手段として機能させるためのプログラムと当該プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供する。
【0009】
本発明によれば、通信端末が、当該通信端末を一意に識別可能な通信端末識別子を第1情報サーバ装置へ送信すると、この通信端末識別子を受信した第1情報サーバ装置が、受信した通信端末識別子を、前記通信端末の種別を示す種別データと前記通信端末識別子とが対応づけて記憶されているデータ装置へ送信する。データ装置は、送信された通信端末識別子を受信すると、当該通信端末識別子に対応づけて記憶されている種別データを前記第1情報サーバ装置へ送信する。第1情報サーバ装置は、データ装置から送信された種別データを受信すると、受信した種別データに基づいて前記通信端末へ送信する情報を決定し、決定した情報を前記通信端末へ配信する。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明に係る実施形態について説明する。
【0011】
[1.実施形態の構成]
図1は、本発明の実施形態に係わる通信システムの全体構成を例示する図である。通信システム10には多数の携帯電話機および金融機関サーバ装置が存在するが、図面が繁雑になるのを防ぐために、金融機関サーバ装置700と、携帯電話機100と携帯電話機150のみを図1に示す。
【0012】
IMT通信網200は、IMT−2000(International Mobile Telecommunication 2000)に準拠した移動体通信網である。IMT通信網200は、IMT通信網200を運用する通信事業者との間で加入契約を結んだ者(以下、IMT加入契約者と略称する)に対して、通話サービスやパケット通信を利用したデータ通信サービスを提供する。
【0013】
IMTゲートウェイサーバ装置300は、IMT通信網200とインターネット600とを相互接続するものである。IMTゲートウェイサーバ装置300は、インターネット600とIMT通信網200との間でパケット通信が行われる際に、IMT通信網200内で使用されるプロトコルと、インターネット600にて標準で使用されるプロトコルであるTCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)との相互変換を行う。また、IMTゲートウェイサーバ装置300は、ドメイン名として「aaa_1.ne.jp」が付与されており、一般的なWWW(World Wide Web)サーバ装置と同様の機能を有している。IMTゲートウェイサーバ装置300は、HTML(HyperText Markup Language)に従って記述されたテキストファイル(以下、HTMLファイルと略省する)であって図2に例示されたページP10を提供するためのHTMLファイル(URL:http://www.aaa_1.ne.jp/index_aaa1.html)や、ページP11を提供するためのHTMLファイル(URL:http://www.aaa_1.ne.jp/aaa1.html)を記憶しており、携帯電話機100がインターネット600を利用した通信を行う際のポータルサイトとして機能する。
【0014】
携帯電話機100は、IMT−2000に準拠した携帯電話機であり、IMT加入契約者に所有されている(以下、携帯電話機100の使用者を第1使用者と略称する)。携帯電話機100は、パケット通信を行うことが可能であり、IMT通信網200、IMTゲートウェイサーバ装置300、インターネット600を介して、情報サーバ装置400や、金融機関サーバ装置700と通信を行う。
【0015】
PDC通信網250は、PDC(Personal Digital Cellular)と呼ばれるデジタル無線通信システムに準拠した通信網であり、IMT通信網200を運用する通信事業者と同じ者により運用されている。PDC通信網250は、PDC通信網250を運用する通信事業者との間で加入契約を結んだ者(以下、PDC加入契約者と略称する)に対して、通話サービスやパケット通信を用いたデータ通信サービスを提供する。
【0016】
PDCゲートウェイサーバ装置350は、PDC通信網250とインターネット600とを相互接続するものである。PDCゲートウェイサーバ装置350は、インターネット600とPDC通信網250との間でパケット通信が行われる際に、PDC通信網250内で使用されるプロトコルと、インターネット600にて標準で使用されるプロトコルであるTCP/IPとの相互変換を行う。また、PDCゲートウェイサーバ装置350は、ドメイン名として「aaa_2.ne.jp」が付与されており、一般的なWWWサーバ装置と同様の機能を有している。PDCゲートウェイサーバ装置350は、WWWブラウザにより解釈された時に、図3に例示されたページP20を提供するためのHTMLファイル(URL:http://www.aaa_2.ne.jp/index_aaa2.html)や、ページP21を提供するためのHTMLファイル(URL:http://www.aaa_2.ne.jp/aaa2.html)を記憶しており、携帯電話機150がインターネット600を利用した通信を行う際のポータルサイトとして機能する。
【0017】
携帯電話機150は、PDCに準拠した携帯電話機であり、PDC加入契約者に所有されている(以下、携帯電話機150の使用者を第2使用者と略称する)。携帯電話機150は、パケット通信を行うことが可能であり、PDC通信網250、PDCゲートウェイサーバ装置350、インターネット600を介して、情報サーバ装置400や、金融機関サーバ装置700と通信を行う。
【0018】
情報サーバ装置400は、IMT通信網200を運用する通信事業者と同じ者により運用されており、一般的なWWWサーバ装置と同様の機能を有している。情報サーバ装置400には、ドメイン名として「bbb.ne.jp」が付与されている。情報サーバ装置400は、HTMLファイルを記憶しており、HTTP(HyperText Transfer Protocol)に従い、記憶しているファイルを携帯電話機100や携帯電話機150からの要求に応じて配信する。
【0019】
顧客情報装置500は、IMT通信網200とPDC通信網250とを運用する通信事業者が運用するサーバ装置であり、一般的なサーバ装置と同様の構成および機能を有している。顧客情報装置500は、IMT加入契約者およびPDC加入契約者に関するデータを管理している。図4は、顧客情報装置500に記憶されている顧客テーブルTB1のフォーマットを例示する図である。図4に示すように、顧客テーブルTB1には加入契約者の氏名に対応付けて各種データが格納される。電話番号フィールドには、通信事業者が加入契約者に対して付与した電話番号が格納される。個体識別番号フィールドには、PDCに準拠した携帯電話機を一意に識別するための識別子が格納される。加入契約者識別子フィールドには、IMT加入契約者を一意に識別するための識別子が格納される。契約種別フィールドには、加入契約者がIMT通信網200とPDC通信網250のうち、いずれの通信網の利用契約を結んだかを示すデータ(以下、契約種別データと略称する)が格納される。顧客情報装置500は、情報サーバ装置400に接続されており、情報サーバ装置400からの要求に応じて、顧客テーブルTB1に格納されているデータを情報サーバ装置400へ送信する。例えば、顧客情報装置500は、電話番号を内包し、この電話番号を付与された加入契約者がいずれの通信網を利用する携帯電話機を使用しているかを示すデータを送信するように要求する要求メッセージを受信すると、メッセージに内包されている電話番号をキーにして顧客テーブルTB1を検索し、該当する電話番号に対応付けて格納されている契約種別データをメッセージを送信してきた携帯電話機へ送信する。
【0020】
金融機関サーバ装置700は、第1使用者および第2使用者の預金口座を有している銀行が運用するサーバ装置であり、インターネット600に接続されている。金融機関サーバ装置700は、一般的なWWWサーバ装置と同じ構成および機能を有しており、ドメイン名として「ccc.co.jp」が付与されている。第1使用者または第2使用者が、通信料金の支払いを口座振替にするために必要となるデータを携帯電話機を用いて情報サーバ装置400へ送信すると、金融機関サーバ装置は、送信されたデータを、当該サーバ装置に記憶されているCGIプログラム「ccc.cgi」を用いて記憶する。金融機関サーバ装置700を運用する銀行は、記憶したデータを用いて口座振替を行うか否かの審査を行い、通信事業者から通知された通信料金を加入契約者の口座から引き落とす。
【0021】
[1−1.携帯電話機100の構成]
次に、携帯電話機100の構成について説明する。図5は、携帯電話機100のハードウェア構成を例示する図である。図5に示したように、アンテナ103を除く携帯電話機100の各部は、バス101に接続されている。携帯電話機100の各部は、このバス101を介して各部間でデータの授受を行う。
【0022】
通信部102は、通信インターフェースとしての機能を有している。通信部102は、CPU(Central Processing Unit)109の制御の下、通信部102に接続されているアンテナ103を介して、IMT−2000に準拠した方式でIMT通信網200を構成している無線基地局との間で無線通信を行う。通信部102は、CPU109から出力された信号を無線基地局へ送信する一方、無線基地局から送信された信号をCPU109へ出力する。操作部104は、図示を省略したテンキーなどの複数のキーを有している。携帯電話機100の使用者が、操作部104のキーを押下すると、押下されたキーを示す信号が操作部104からCPU109へ出力される。表示部105は、例えば図示を省略した液晶表示ディスプレイおよび液晶表示ディスプレイの表示制御を行う制御回路を有しており、CPU109の制御の下、文字やグラフィック画面、携帯電話機100を操作するためのメニュー画面などを液晶ディスプレイに表示する。
【0023】
不揮発性メモリ106は、携帯電話機100を制御するためのデータや携帯電話機100の機種を示すデータである「IMT−00A」が記憶されている。UIM(User Identity Module)110は、通信事業者が発行するICカードであり、通信事業者が第1使用者に付与した電話番号「0*0−1111−1111」と、第1使用者を一意に識別する加入契約者識別子である「IMT001」とを記憶している。
【0024】
ROM(Read Only Memory)107は、例えば、携帯電話機100の各部の初期化を行うための初期化プログラムや、携帯電話機100の各部を制御するためのOS(Operating System)ソフトウェア、HTMLを解釈可能なWWWブラウザを実現するためのブラウザプログラムなどを記憶している。ROM107に記憶されているブラウザプログラムを起動することにより実現するWWWブラウザは、HTTPリクエストメッセージ(以下、HTTPリクエストと略称する)を送信する際に、UIM110に記憶されている電話番号を当該メッセージのヘッダ部に記述する。例えば、WWWブラウザは、UIM110に記憶されている電話番号が「0*0−1111−1111」である場合には、HTTPリクエストのヘッダ部に「X−MSN:0*011111111」を記述して当該HTTPリクエストを送信する。また、WWWブラウザは、携帯電話機の機種を示すデータを不揮発性メモリ106から読み出して、「User−Agent」フィールドに記述する。
【0025】
CPU109は、図示を省略した電源から電力が供給されると、ROM107から初期化プログラムを読み出して実行し、RAM(Random Access Memory)108を作業エリアとして携帯電話機100の各部の初期化を行う。CPU109は、初期化を終了するとROM107からOSソフトウェアを読み出して起動する。OSソフトウェアを実行しているCPU109は、CPU109に入力される信号に応じた処理を行う。例えば、携帯電話機100の使用者が、操作部104が有するキーを押下すると、CPU109は、操作部104から出力された信号と表示部105に表示されている画面とに基づいて使用者の指示を特定し、使用者の指示に応じた処理を行う。このように、携帯電話機100の構成は、一般的なコンピュータ装置と同様である。
【0026】
[1−2.携帯電話機150の構成]
次に、携帯電話機150の構成について説明する。図6は、携帯電話機100のハードウェア構成を例示する図である。携帯電話機150の構成は、携帯電話機100とほぼ同じであるため、携帯電話機100と同じ部分については、その説明を省略する。携帯電話機150が携帯電話機100と異なるのは、UIM110を有していない点と、通信部と不揮発性メモリとROMとが携帯電話機100が有するものと異なる点である。
【0027】
通信部152は、通信インターフェースとしての機能を有しており、CPU159の制御の下、通信部152に接続されているアンテナ153を介して、PDCに準拠した方式でPDC通信網250を構成している無線基地局との間で無線通信を行う。通信部152は、CPU159から出力された信号を無線基地局へ送信する一方、無線基地局から送信された信号をCPU159へ出力する。
【0028】
不揮発性メモリ156は、携帯電話機150を制御するためのデータと、携帯電話機150の機種を示すデータである「PDC−00A」と、携帯電話機150を一意に識別する識別子である個体識別番号「MS0001」と、通信事業者が携帯電話機100の使用者に付与した電話番号「0*0−2222−2222」とを記憶している。
【0029】
ROM157には、ROM107に記憶されているブラウザプログラムと異なるブラウザプログラムが記憶されている。ROM157に記憶されているブラウザプログラムを起動することにより実現するWWWブラウザは、HTTPリクエストを送信する際に、不揮発性メモリ156に記憶されている電話番号を当該メッセージのヘッダ部に記述する。例えば、WWWブラウザは、不揮発性メモリ106に記憶されている電話番号が「0*0−2222−2222」である場合には、HTTPリクエストのヘッダ部に「X−MSN:0*022222222」を記述して、当該HTTPリクエストを送信する。また、WWWブラウザは、携帯電話機の機種を示すデータを不揮発性メモリ106から読み出して、「User−Agent」フィールドに記述する。このように、携帯電話機150の構成は、一般的なコンピュータ装置と同様である。
【0030】
[1−3.情報サーバ装置400の構成]
次に、情報サーバ装置400の構成について説明する。図7は、情報サーバ装置400のハードウェア構成を例示するブロック図である。図7に示したように、情報サーバ装置400の各部は、バス401に接続されている。情報サーバ装置400の各部は、このバス401を介して各部間でデータの授受を行う。
【0031】
通信部402は、通信インターフェースとしての機能を有しており、IMTゲートウェイサーバ装置300と、PDCゲートウェイサーバ装置350と、顧客情報装置500とに接続されている。通信部402は、携帯電話機100、携帯電話機150、顧客情報装置500から送信された信号をCPU408へ供給する一方、CPU408から出力された信号を携帯電話機100、携帯電話機150、顧客情報装置500へ送信する。操作部403は、図示を省略したキーボードおよびマウスを有している。操作部403は、情報サーバ装置400の使用者がマウスまたはキーボードを操作すると、操作されたボタンやキーを示す信号をCPU408へ出力する。表示部404は、図示を省略した液晶表示ディスプレイおよび液晶表示ディスプレイの表示制御を行う制御回路を有しており、CPU408の制御の下、文字やグラフィック画面、情報サーバ装置400を操作するためのメニュー画面等を表示する。
【0032】
記憶部405は、例えばハードディスク装置など、データを永続的に記憶する装置(図示略)を有しており、情報サーバ装置400を一般的なWWWサーバ装置として機能させるためのサーバソフトウェアや、受付データテーブルTB2が記憶されている。図8は、受付データテーブルTB2のフォーマットを例示する図である。第1使用者または第2使用者が、通信料金の支払いを口座振替で行うために必要となるデータを携帯電話機を用いて情報サーバ装置400へ送信すると、送信されたデータが受付データテーブルTB2に格納される。また、記憶部405には、WWWブラウザにより解釈された時に、図9に例示されたページP30を表示提供するためのHTMLファイル(URL:http://www.bbb.ne.jp/index_bbb.html)と、ページP31を提供するためのファイル(URL:http://www.bbb.ne.jp/input.html)とが記憶されている。
【0033】
また、記憶部405には、2つのCGIプログラムが記憶されている。一つは、携帯電話機100または携帯電話機150から送信されたデータに基づいて、図9に例示されたページP32を提供するためのHTMLファイルを生成する処理をCPU408に行わせるためのプログラムである。このCGIプログラムのファイル名は、「input.cgi」であり、URLは「http://www.bbb.ne.jp/input.cgi」である。もう一つは、携帯電話機100または携帯電話機150から送信されたデータを記憶部405の受付データテーブルTB2に格納し、送信されたデータに基づいて、図9に例示されたページP33を提供するためのHTMLファイルを生成する処理をCPU408に行わせるためのプログラムである。このCGIプログラムのファイル名は、「confirm_bbb.cgi」であり、URLは「http://www.bbb.ne.jp/confirm_bbb.cgi」である。これらのCGIプログラムの詳細については、後に説明する。
【0034】
ROM406には、情報サーバ装置400の各部の初期化を行う初期化プログラムが記憶されている。CPU408は、図示を省略した電源から電力が供給されると、ROM406から初期化プログラムを読み出して実行し、RAM407を作業エリアとして情報サーバ装置400の各部の初期化を行う。CPU408は、初期化を終了すると記憶部405からサーバソフトウェアを読み出して起動する。CPU408がサーバソフトウェアを起動すると、情報サーバ装置400は一般的なサーバ装置として機能する。
【0035】
CPU408がサーバソフトウェアを起動すると、情報サーバ装置400へGETメソッドを用いたHTTPリクエストを送信してきた携帯電話機がいずれの通信網を利用する携帯電話機であるのかを識別し、識別結果に基づいて携帯電話機に適したHTMLファイルを送信する機能がCPU408に付与される。図10は、この処理の流れを例示するフローチャートである。
【0036】
CPU408は、GETメソッドのパラメータとしてこのリクエストに内包されているURLが「http://www.bbb.ne.jp/index.html」である場合には、図10に示したように、HTTPリクエストのヘッダの「X−MSN」フィールドに記述されている電話番号を抽出する。CPU408は、この電話番号を顧客情報装置500へ送信し、顧客情報装置500から送信される契約種別を示すデータを受信すると、受信したデータに基づいて、HTTPリクエストを送信してきた携帯電話機が、IMT−2000に準拠した携帯電話機であるのかPDCに準拠した携帯電話機であるのかを識別し、識別した種別に基づいて携帯電話機の種別に適したHTMLファイルを生成し、携帯電話機へ送信する。
【0037】
CPU408は、パラメータとしてURL「http://www.bbb.ne.jp/input.cgi」を内包するPOSTメソッドを用いたHTTPリクエストを受信すると、記憶部405から「input.cgi」を読み出して起動する。図11は、このCGIプログラムを起動することによりCPU408が行う処理の流れを例示するフローチャートである。CPU408は、「input.cgi」を起動すると、当該CGIプログラムのパラメータとしてHTTPリクエストに内包されたデータをHTTPリクエストから抽出する。次にCPU408は、携帯電話機との間で行われる通信のセッションを識別するセッション識別子を生成し、HTTPリクエストから抽出したデータとセッション識別子とを対応付けてRAM407に記憶する。次にCPU408は、抽出したデータを図9に示したページP32のように表示させるためのHTMLファイルであって、生成したセッション識別子がHIDDENタグを用いて記述されたHTMLファイルを生成する。CPU408は、生成したファイルを内包するHTTPレスポンスを生成して、このレスポンスをHTTPリクエストを送信してきた携帯電話機を宛先として送信する。
【0038】
CPU408は、パラメータとしてURL「http://www.bbb.ne.jp/confirm_bbb.cgi」を内包するPOSTメソッドを用いたHTTPリクエストを受信すると、記憶部405から「confirm_bbb.cgi」を読み出して起動する。図12は、このCGIプログラムを起動することによりCPU408が行う処理の流れを例示するフローチャートである。CPU408は、「confirm_bbb.cgi」を起動すると、当該CGIプログラムのパラメータとしてHTTPリクエストに内包されたセッション識別子をHTTPリクエストから抽出し、抽出したセッション識別子に対応付けてRAM407に記憶されているデータを受付データテーブルTB2に格納する。次にCPU408は、セッション識別子に対応付けて記憶されているデータを読み出し、図9に示したページP33を表示させるためのHTMLファイルであって、読み出したデータがHIDDENタグを用いて記述されたHTMLファイルを生成する。CPU408は、生成したファイルを内包するHTTPレスポンスを生成して、このレスポンスをHTTPリクエストを送信してきた携帯電話機を宛先として送信する。このように、情報サーバ装置400の構成は、一般的なコンピュータ装置と同様である。
【0039】
[2.本実施形態の動作例]
次に、本実施形態の動作例について説明する。なお、携帯電話機100にて実現される、前述のOS、WWWブラウザが行う動作は、携帯電話機100の動作となることから、以降の説明では、動作の主体を携帯電話機とする。
【0040】
[2−1.IMT加入契約者が行う口座振替申し込み]
まず第1使用者が、通信料金の支払いを口座振替にする申し込みを携帯電話機100を用いて行う際の動作例を説明する。
【0041】
第1使用者が、携帯電話機100の操作部104が有するキーを用いてWWWブラウザソフトウェアを起動させる旨の操作を行うと、WWWブラウザが実現される。携帯電話機100では、WWWブラウザが実現されると、IMTゲートウェイサーバ装置300に記憶されているHTMLファイルのURL(http://www.aaa_1.ne.jp/index_aaa1.html)をパラメータとするGETメソッドを用いたHTTPリクエストが生成される。このHTTPリクエストは、携帯電話機100から送信され、IMT通信網200を介してIMTゲートウェイサーバ装置300へ送信される。
【0042】
IMTゲートウェイサーバ装置300は、HTTPリクエストを受信すると、このリクエストに応じて記憶部からファイル名が「index_aaa1.html」であるHTMLファイルを読み出す。IMTゲートウェイサーバ装置300は、このHTMLファイルを内包するHTTPレスポンスを生成し、このレスポンスをIMT通信網200を介して携帯電話機100へ送信する。
【0043】
携帯電話機100が、このHTTPレスポンスを受信すると、このレスポンスに内包されているHTMLファイルがWWWブラウザにより解釈され、携帯電話機100の表示部105に、図2に示したページP10が表示される。
【0044】
このページP10を見た第1使用者が、操作部104が有するキーを操作して、テンキーの「5」ボタンを押下する操作を行うと、携帯電話機100では、リンク先としてHTMLファイルに記述されているURL(http://www.aaa_1.ne.jp/aaa1.html)がHTMLファイルから抽出される。携帯電話機100がURLを抽出すると、この抽出したURLをパラメータとするGETメソッドを用いたHTTPリクエストがIMTゲートウェイサーバ装置300へ送信され、「index_aaa1.html」ファイルを取得した時と同様にIMTゲートウェイサーバ装置300から「aaa1.html」ファイルを内包するHTTPレスポンスが送信される。携帯電話機100にて実現されているWWWブラウザが、HTTPレスポンスに内包されている「aaa1.html」ファイルを解釈すると表示部105に、図2に示したページP11が表示される。
【0045】
このページP11を見た第1使用者が、操作部104が有するキーを操作して、テンキーの「3」ボタンを押下する操作を行うと、携帯電話機100では、リンク先としてHTMLファイルに記述されているURL(http://www.bbb.ne.jp/index_bbb.html)がHTMLファイルから抽出される。携帯電話機100がURLを抽出すると、この抽出したURLをパラメータとするGETメソッドを用いたHTTPリクエストが情報サーバ装置400へ送信される。
【0046】
情報サーバ装置400のCPU408はHTTPリクエストを受信すると、GETメソッドのパラメータとしてこのリクエストに内包されているURLが「http://www.bbb.ne.jp/index_bbb.html」であるので、図10に示した処理を行う。まずCPU408は、HTTPリクエストのヘッダの「X−MSN」フィールドに記述されている電話番号「0*011111111」を抽出する(図10:ステップSA1)。次にCPU408は、抽出した電話番号を内包し、この電話番号を付与された加入契約者がいずれの通信網を利用する携帯電話機を使用しているかを示すデータを送信するように要求する要求メッセージを顧客情報装置500へ送信する。顧客情報装置500は、この要求メッセージを受信すると、メッセージに内包されている電話番号をキーにして顧客テーブルTB1を検索し、該当する電話番号に対応付けて格納されている契約種別データ「IMT」を読み出して、情報サーバ装置400へ送信する。CPU408は、顧客情報装置500から送信されたデータを受信すると(ステップSA2)、HTTPリクエストを送信してきた携帯電話機が、IMT−2000に準拠した携帯電話機であると識別し(ステップSA3:YES)、図9のページP30を表示させるためのHTMLファイルであって、「料金メニューへ戻る」のリンク先として「http://www.aaa_1.ne.jp/aaa1.html」を記述したHTMLファイルを生成する(ステップSA4)。CPU408は、この生成したファイルを携帯電話機へ送信する(ステップSA6)。
【0047】
携帯電話機100が、このHTTPレスポンスを受信すると、このレスポンスに内包されているHTMLファイルがWWWブラウザにより解釈され、表示部105に、図9に示したページP30が表示される。この画面を見た第1使用者が、操作部104が有するキーを操作して、「料金メニューへ戻る」ボタンをクリックする旨の操作を行うと、携帯電話機100では、リンク先としてHTMLファイルに記述されているURL(http://www.aaa_1.ne.jp/aaa1.html)がHTMLファイルから抽出され、この抽出したURLをパラメータとするGETメソッドを用いたHTTPリクエストがIMTゲートウェイサーバ装置300へ送信される。このHTTPリクエストを受信したIMTゲートウェイサーバ装置300から「aaa1.html」ファイルを内包するHTTPレスポンスが送信されると、携帯電話機100にて実現されているWWWブラウザが、HTTPレスポンスに内包されている「aaa1.html」ファイルを解釈し、表示部105に、図2に示したページP11が表示される。
【0048】
図9に示したページP30を見た第1使用者が、操作部104が有するキーを操作して、「次へ」ボタンをクリックする旨の操作を行うと、携帯電話機100では、リンク先としてHTMLファイルに記述されているURL(http://www.bbb.ne.jp/input.html)がHTMLファイルから抽出される。携帯電話機100が、この抽出したURLをパラメータとするGETメソッドを用いたHTTPリクエストを情報サーバ装置400へ送信すると、情報サーバ装置400から「input.html」ファイルを内包するHTTPレスポンスが送信され、携帯電話機100の表示部105に、図9に示したページP31が表示される。
【0049】
このページP31を見た第1使用者が、操作部104が有するキーを操作して、テキストボックスBX1に口座名義「サトウイチロウ」、BX2に金融機関名「AAA銀行」、BX3に支店番号「123」、BX4に口座番号「1234567」を入力し「次へ」ボタンをクリックする旨の操作を行うと、携帯電話機100は、「input.html」に記述されているURL(http://www.bbb.ne.jp/input.cgi)を抽出し、この抽出したURLと、テキストボックスBX1〜BX4に入力されたデータとをパラメータとするPOSTメソッドを用いたHTTPリクエストを生成して情報サーバ装置400へ送信する。
【0050】
情報サーバ装置400のCPU408は、HTTPリクエストを受信すると、HTTPリクエストに内包されているURLで指定されるCGIプログラム「input.cgi」を起動する。CPU408は、「input.cgi」を起動すると、当該CGIプログラムのパラメータとしてHTTPリクエストに内包された、口座名義「サトウイチロウ」、金融機関名「AAA銀行」、支店番号「123」、口座番号「1234567」をHTTPリクエストから抽出する(図11:ステップSB1)。次にCPU408は、携帯電話機100との間で行われる通信のセッション識別子を生成し(ステップSB2)、このセッション識別子とHTTPリクエストから抽出したデータとを対応付けてRAM407に格納する(ステップSB3)。次にCPU408は、抽出したデータを図9に示しページP32のように表示させるためのHTMLファイルであって、生成したセッション識別子がHIDDENタグを用いて記述され、次へボタンのリンク先として「http://www.bbb.ne.jp/confirm_bbb.cgi」が記述されたHTMLファイルを生成する(ステップSB4)。次にCPU408は、生成したファイルを内包するHTTPレスポンスを生成して、このレスポンスをHTTPリクエストを送信してきた携帯電話機を宛先として送信する。
【0051】
携帯電話機100が、このHTTPレスポンスを受信すると、このレスポンスに内包されているHTMLファイルがWWWブラウザにより解釈され、表示部105に、図9に示したページP32が表示される。この画面を見た第1使用者が、操作部104が有するキーを操作して、「次へ」ボタンをクリックする旨の操作を行うと、携帯電話機100では、URL(http://www.bbb.ne.jp/confirm_bbb.cgi)と、HIDDENタグを用いてHTMLファイルに記述されているセッション識別子とがHTMLファイルから抽出される。携帯電話機100は、抽出したURLと、セッション識別子とをパラメータとするPOSTメソッドを用いたHTTPリクエストを生成し、生成したHTTPリクエストを情報サーバ装置400へ送信する。
【0052】
情報サーバ装置400のCPU408は、このHTTPリクエストを受信すると、このHTTPリクエストに内包されているURLで指定されるCGIプログラム「confirm_bbb.cgi」を記憶部405から読み出して起動する。CPU408は、「confirm_bbb.cgi」を起動すると、当該CGIプログラムのパラメータとしてHTTPリクエストに内包されたセッション識別子をHTTPリクエストから抽出し(図12:ステップSC1)、抽出したセッション識別子に対応付けてRAM407に記憶されているデータを受付データテーブルTB2に格納する(ステップSC2)。次にCPU408は、セッション識別子に対応付けて記憶されているデータを読み出し、図9に例示したページP33を表示させるためのHTMLファイルであって、読み出したデータがHIDDENタグを用いて記述されたHTMLファイルを生成する(ステップSC3)。次にCPU408は、生成したファイルを内包するHTTPレスポンスを生成して、このレスポンスをHTTPリクエストを送信してきた携帯電話機100を宛先として送信する。
【0053】
携帯電話機100が、このHTTPレスポンスを受信すると、このレスポンスに内包されているHTMLファイルがWWWブラウザにより解釈され、表示部105に図9に示したページP33が表示される。この画面を見た第1使用者が、操作部104が有するキーを操作して、「次へ」ボタンをクリックする旨の操作を行うと、携帯電話機100では、URL(http://www.ccc.co.jp/ccc.cgi)と、HIDDENタグを用いて記述されている、口座名義を示すデータと、金融機関名を示すデータと、支店番号を示すデータと、口座番号を示すデータとがHTMLファイルから抽出される。携帯電話機100は、これらの抽出したURLとデータとをパラメータとするPOSTメソッドを用いたHTTPリクエストを生成し、生成したHTTPリクエストを金融機関サーバ装置700へ送信する。
【0054】
金融機関サーバ装置700は、このHTTPリクエストを受信すると、HTTPリクエストに内包されているURLで指定されるCGIプログラム「ccc.cgi」を記憶部から読み出して起動する。金融機関サーバ装置700は、「ccc.cgi」を起動すると、当該CGIプログラムのパラメータとしてHTTPリクエストに内包された、口座名義を示すデータと、金融機関名を示すデータと、支店番号を示すデータと、口座番号を示すデータとをHTTPリクエストから抽出して記憶する。
【0055】
[2−2.PDC加入契約者が行う口座振替申し込み]
次に、第2使用者が、携帯電話機150を用いて通信料金の支払いを口座振替にする申し込みを行う際の動作例を説明する。
【0056】
第2使用者が、携帯電話機150においてWWWブラウザソフトウェアを起動させる旨の操作を行うと、PDCゲートウェイサーバ装置350に記憶されているHTMLファイルのURL(http://www.aaa_2.ne.jp/index_aaa2.html)をパラメータとするGETメソッドを用いたHTTPリクエストがPDCゲートウェイサーバ装置350へ送信され、PDCゲートウェイサーバ装置350から「index_aaa2.html」を内包するHTTPレスポンスが送信される。携帯電話機150が、このHTTPレスポンスを受信すると、図3に示したページP20が表示される。このページP20を見た第2使用者が、操作部154が有するキーを操作して、テンキーの「5」ボタンを押下する操作を行うと、携帯電話機150では、リンク先としてHTMLファイルに記述されているURL(http://www.aaa_2.ne.jp/aaa2.html)がHTMLファイルから抽出される。携帯電話機150がURLを抽出すると、この抽出したURLをパラメータとするGETメソッドを用いたHTTPリクエストがPDCゲートウェイサーバ装置350へ送信され、「index_aaa2.html」ファイルを取得した時と同様にPDCゲートウェイサーバ装置350から「aaa2.html」ファイルを内包するHTTPレスポンスが送信される。携帯電話機150にて実現されているWWWブラウザが、HTTPレスポンスに内包されている「aaa2.html」ファイルを解釈すると表示部155に、図3に示したページP21が表示される。
【0057】
このページP21を見た第2使用者が、操作部154が有するキーを操作して、テンキーの「3」ボタンを押下する操作を行うと、携帯電話機150では、リンク先としてHTMLファイルに記述されているURL(http://www.bbb.ne.jp/index_bbb.html)がHTMLファイルから抽出される。携帯電話機150がURLを抽出すると、この抽出したURLをパラメータとするGETメソッドを用いたHTTPリクエストが情報サーバ装置400へ送信される。
【0058】
情報サーバ装置400のCPU408はHTTPリクエストを受信すると、GETメソッドのパラメータとしてこのリクエストに内包されているURLが「http://www.bbb.ne.jp/index_bbb.html」であるので、図10に示した処理を行う。まずCPU408は、HTTPリクエストのヘッダの「X−MSN」フィールドに記述されている電話番号「0*022222222」を抽出する(図10:ステップSA1)。次にCPU408は、抽出した電話番号を内包し、この電話番号を付与された加入契約者がいずれの通信網を利用する携帯電話機を使用しているかを示すデータを送信するように要求する要求メッセージを顧客情報装置500へ送信する。顧客情報装置500は、この要求メッセージを受信すると、メッセージに内包されている電話番号をキーにして顧客テーブルTB1を検索し、該当する電話番号に対応付けて格納されている契約種別データ「PDC」を読み出して、情報サーバ装置400へ送信する。CPU408は、顧客情報装置500から送信されたデータを受信すると(ステップSA2)、HTTPリクエストを送信してきた携帯電話機が、PDCに準拠した携帯電話機であると識別し(ステップSA3:NO)、図9のページP30を表示させるためのHTMLファイルであって、「料金メニューへ戻る」のリンク先として「http://www.aaa_2.ne.jp/aaa2.html」を記述したHTMLファイルを生成する(ステップSA5)。次にCPU408は、この生成したファイルを携帯電話機150へ送信する(ステップSA6)。
【0059】
携帯電話機150が、このHTTPレスポンスを受信すると、このレスポンスに内包されているHTMLファイルがWWWブラウザにより解釈され、表示部155に、図9に示したページP30が表示される。この画面を見た第2使用者が、操作部154が有するキーを操作して、「料金メニューへ戻る」ボタンをクリックする旨の操作を行うと、携帯電話機150では、リンク先としてHTMLファイルに記述されているURL(http://www.aaa_2.ne.jp/aaa2.html)がHTMLファイルから抽出され、この抽出したURLをパラメータとするGETメソッドを用いたHTTPリクエストがPDCゲートウェイサーバ装置350へ送信される。このHTTPリクエストを受信したPDCゲートウェイサーバ装置350から「aaa2.html」ファイルを内包するHTTPレスポンスが送信されると、携帯電話機150にて実現されているWWWブラウザが、HTTPレスポンスに内包されている「aaa2.html」ファイルを解釈し、表示部155に、図3に例示したページP21が表示される。
【0060】
図9に示したページP30を見た第2使用者が、「次へ」ボタンをクリックする旨の操作を行った後の動作は、上述した第1使用者が行う動作とほぼ同じであるため、その説明を省略する。
【0061】
以上説明したように本実施形態によれば、情報サーバ装置400は、電話番号を用いることによって、加入契約者に関する情報を容易に取得することが可能となる。また、情報サーバ装置400は、顧客情報装置500を利用することにより、携帯電話機がいずれの通信網を利用するのかを電話番号を利用して識別し、識別した結果に基づいて、適切なリンク先が記述されたHTMLファイルを携帯電話機へ配信することが可能となる。
【0062】
[3.変形例]
本発明は、係る実施形態に限定されるものではない。以下、上述した実施形態の変形例について述べる。
【0063】
情報サーバ装置400が、顧客情報装置500から取得した携帯電話機の契約種別を示すデータを、HIDDENタグを用いて図9に例示されたページP33を提供するためのHTMLファイルに記述して携帯電話機へ送信し、携帯電話機がHIDDENタグに記述された契約種別を示すデータを金融機関サーバ装置700へ送信するようにしてもよい。このような態様によれば、金融機関サーバ装置700も、HTTPリクエストを送信してきた携帯電話機の契約種別を識別することが可能となる。これにより、金融機関サーバ装置700も、リンク先としてページP11やページP21のURLが記述されたページを提供するためのHTMLファイルを携帯電話機へ配信することが可能となり、携帯電話機の種別に適したHTMLファイルを配信することが可能となる。
【0064】
携帯電話機100または携帯電話機150は、電話番号ではなく、個体識別番号または加入者契約者識別子を送信し、情報サーバ装置400は、個体識別番号または加入者契約者識別子を利用して契約種別を示す情報を顧客情報装置500から取得するようにしてもよい。このような態様でも、契約種別を一意に識別することができるので、上述した実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0065】
上述した実施形態では、携帯電話機および通信網が準拠するシステムとして、IMT−2000とPDCとを挙げているが、携帯電話機および通信網が準拠するシステムはこれらのシステムに限定されるものではない。例えば、通信網および携帯電話機は、PHS(Personal Handyphone System:登録商標)に準拠した通信網および携帯電話機であってもよい。
【0066】
上述した実施形態では、電話番号はWWWブラウザによりHTTPリクエストのヘッダの「X−MSN」フィールドに記述されているが、OSが電話番号を「X−MSN」フィールドに記述するようにしてもよい。
【0067】
上述した実施形態では、携帯電話機から送信されたHTTPリクエストに応答して、情報サーバ装置400が情報を配信する場合について述べたが、情報サーバ装置400が、携帯電話機に適した情報をプッシュ型の情報配信方法を用いて配信するようにしてもよい。例えば、情報サーバ装置400に、携帯電話機100および携帯電話機150の電話番号を記憶させておく。情報サーバ装置400は、携帯電話機100または携帯電話機150へ、プッシュ型の情報配信方法を用いて情報を配信する場合には、記憶している電話番号を顧客情報装置500へ送信し、顧客情報装置500から送信される、情報の配信先となる携帯電話機の契約種別を取得する。情報サーバ装置400は、取得した契約種別に基づいて、配信する情報を決定して携帯電話機へ情報を配信する。このような態様によれば、プッシュ型の情報配信を行う場合、サーバ装置は、携帯電話機に適した情報を配信する前に、携帯電話機から機種や契約種別を識別するためのデータを取得する必要がないため、効率よく情報配信を行うことが可能となる。
【0068】
上述した情報サーバ装置400に記憶されている各種プログラムは、書き換えが可能なようにしてもよい。例えば、情報サーバ装置400にCD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)ドライブを設け、各種プログラムを記録したCD−ROMをCD−ROMドライブに挿入し、各種プログラムをインストールするようにしてもよい。このような方法によれば、情報サーバ装置400が記憶している各種プログラムはバージョンアップなど書き換えが可能となる。また、インターネット600や、LAN(Local Area Network)などのネットワークに接続されたコンピュータ装置に記憶されている各種プログラムをダウンロードして情報サーバ装置400にインストールするようにしてもよい。
【0069】
上述した変形例では、各種プログラムを記録した記録媒体としてCD−ROMを挙げているが、記録媒体はこれに限定されるものではない。DVD−ROMや、フラッシュROMを内蔵したICカード、フロッピーディスクなど他の記録媒体であってもよい。
【0070】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、通信端末の使用者が要求する情報を配信する情報サーバ装置は、通信端末の種別を識別するための識別子と配信する情報との対応関係を示すテーブルを持たなくとも通信端末の種別を識別することが可能となり、通信端末の使用者が要求する情報であり、且つ通信端末に適した情報を通信端末へ配信することが可能となる。情報を配信する情報サーバ装置に通信端末の種別を識別するための識別子と配信する情報との対応関係を示すテーブルを持たせる必要がなくなるので、情報サーバ装置の運用者の負担を軽減することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係わる通信システム10の全体構成を例示する図である。
【図2】同実施形態に係わる携帯電話機100に表示される画面を例示する図である。
【図3】同実施形態に係わる携帯電話機150に表示される画面を例示する図である。
【図4】同実施形態に係わる顧客情報装置500に記憶されている顧客データテーブルTB1のファーマットを例示する図である。
【図5】同実施形態に係わる携帯電話機100のハードウェア構成を例示する図である。
【図6】同実施形態に係わる携帯電話機150のハードウェア構成を例示する図である。
【図7】同実施形態に係わる情報サーバ装置400のハードウェア構成を例示する図である。
【図8】同実施形態に係わる情報サーバ装置400に記憶されている受付データテーブルTB2のフォーマットを例示する図である。
【図9】同実施形態に係わる携帯電話機100または携帯電話機150に表示される画面を例示する図である。
【図10】同実施形態に係わる情報サーバ装置400にて行われる処理の流れを例示するフローチャートである。
【図11】同実施形態に係わる情報サーバ装置400にて行われる処理の流れを例示するフローチャートである。
【図12】同実施形態に係わる情報サーバ装置400にて行われる処理の流れを例示するフローチャートである。
【符号の説明】
100・・・携帯電話機、101・・・バス、102・・・通信部、103・・・アンテナ、104・・・操作部、105・・・表示部、106・・・不揮発性メモリ、107・・・ROM、108・・・RAM、109・・・CPU、110・・・UIM
150・・・携帯電話機、151・・・バス、152・・・通信部、153・・・アンテナ、154・・・操作部、155・・・表示部、156・・・不揮発性メモリ、157・・・ROM、158・・・RAM、159・・・CPU
200・・・IMT通信網、250・・・PDC通信網、300・・・IMTゲートウェイサーバ装置、350・・・PDCゲートウェイサーバ装置
400・・・情報サーバ装置、401・・・バス、402・・・通信部、403・・・操作部、404・・・表示部、405・・・記憶部、406・・・ROM、407・・・RAM、408・・・CPU
500・・・顧客情報装置、600・・・インターネット、700・・・金融機関サーバ装置
Claims (7)
- 通信端末が、当該通信端末を一意に識別可能な通信端末識別子を、前記通信端末の使用者が要求する情報を配信する第1情報サーバ装置へ送信する送信ステップと、
前記第1情報サーバ装置が、前記送信ステップにて送信された通信端末識別子を受信し、受信した通信端末識別子を、前記通信端末の種別を示す種別データと前記通信端末識別子とが対応づけて記憶されているデータ装置へ送信する識別子送信ステップと、
前記データ装置が、前記識別子送信ステップにて送信された通信端末識別子を受信し、当該通信端末識別子に対応づけて記憶されている前記種別データを前記第1情報サーバ装置へ送信する種別データ送信ステップと、
前記第1情報サーバ装置が、前記種別データ送信ステップにて送信された種別データを受信し、この受信した種別データに基づいて前記通信端末へ送信する情報を決定し、決定した情報を前記通信端末へ配信する配信ステップと
を有する情報配信方法。 - 前記配信ステップは、前記通信端末へ配信する情報に、第2情報サーバ装置が配信する情報の記憶位置を示す記憶位置情報と前記種別データとを内包させて前記通信端末へ送信し、
前記通信端末が、前記記憶位置情報と前記種別データとが内包された情報を受信し、前記前記記憶位置情報で指定される情報を取得する際に、前記種別データを、前記記憶位置情報で指定される情報を配信する第2情報サーバ装置へ送信する種別データ送信ステップ
を有することを特徴とする請求項1に記載の情報配信方法。 - 前記通信端末は、携帯電話機であり、前記通信端末識別子は、電話番号であること
を特徴とする請求項1に記載の情報配信方法。 - 情報を配信すべき通信端末を一意に識別可能な通信端末識別子を記憶している第1情報サーバ装置が、前記通信端末識別子を前記通信端末の種別を示す種別データと前記通信端末識別子とが対応づけて記憶されているデータ装置へ送信する識別子送信ステップと、
前記データ装置が、前記識別子送信ステップにて送信された通信端末識別子を受信し、当該通信端末識別子に対応づけて記憶されている前記種別データを前記第1情報サーバ装置へ送信する種別データ送信ステップと、
前記第1情報サーバ装置が、前記種別データ送信ステップにて送信された種別データを受信し、この受信した種別データに基づいて前記通信端末へ送信する情報を決定し、決定した情報を前記通信端末へ配信する配信ステップと
を有する情報配信方法。 - 通信端末から送信される、前記通信端末を一意に識別可能な通信端末識別子を受信し、受信した通信端末識別子を前記通信端末の種別を示す種別データと前記通信端末識別子とが対応づけて記憶されているデータ装置へ送信する識別子送信手段と、
前記通信端末識別子に対応づけて記憶されている前記種別データを前記データ装置から受信する受信手段と、
前記受信手段により受信される種別データに基づいて、前記通信端末へ送信する情報を決定し、決定した情報を前記通信端末へ配信する配信手段と
を有する情報サーバ装置。 - コンピュータ装置を、
通信端末から送信される、前記通信端末を一意に識別可能な通信端末識別子を受信し、受信した通信端末識別子を、前記通信端末の種別を示す種別データと前記通信端末識別子とが対応づけて記憶されているデータ装置へ送信する識別子送信手段と、
前記通信端末識別子に対応づけて記憶されている前記種別データを前記データ装置から受信する受信手段と、
前記受信手段により受信される種別データに基づいて、前記通信端末へ送信する情報を決定し、決定した情報を前記通信端末へ配信する配信手段
として機能させるためのプログラム。 - 請求項6に記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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