JP2004139310A - 決済用カードの認証・決済システム - Google Patents
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Abstract
【課題】決済用カードを用いて行う取引の決済における第3者の不正使用を防止すると共に、より確実なセキュリティを確保することができる決済用カードの認証・決済システムを提供する。
【解決手段】消費者1は、カード会社8が正規に発行するクレジットカード2を所持すると共に、予めカード会社8に電話番号を届け出て登録してある携帯端末3を所持する。消費者1がクレジットカード取扱店4に出向いてカード利用申込をするとカード会社8から一時使用暗証番号を携帯端末3宛に送信する。これを見た消費者1が暗証入力した状態でクレジットカード取扱店4を介してカード会社8に決済情報を送信することによってセキュリティを確保した状態のカード決済を行う。
【選択図】 図1
【解決手段】消費者1は、カード会社8が正規に発行するクレジットカード2を所持すると共に、予めカード会社8に電話番号を届け出て登録してある携帯端末3を所持する。消費者1がクレジットカード取扱店4に出向いてカード利用申込をするとカード会社8から一時使用暗証番号を携帯端末3宛に送信する。これを見た消費者1が暗証入力した状態でクレジットカード取扱店4を介してカード会社8に決済情報を送信することによってセキュリティを確保した状態のカード決済を行う。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、クレジットカード、デビットカード等のカードを用いてキャッシュレスの決済を行う取引システムにおける決済用カードの認証・決済システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、物品販売店で商品を購入したり、飲食等のサービス提供店の支払いをクレジットカードを用いてキャッシュレスで決済したり、銀行等の金融機関の発行するキャッシュカードを用いてデビット決済することが広く行われている。
【0003】
これらの決済用カードは、不正使用を防止するために種々の方策が採られている。ユーザーの所持する決済用カードの取扱店に設置されるカード読み取り装置と、プロバイダ等で用意されているプロバイダサーバを利用した決済用のデータベースとが公衆通信網を介して相互接続されることによって決済システムが構築され、ユーザーが契約している決済用カードを用いて決済されたときには、正規の利用であるか、他人が不正な手段を用いて利用したのかの別には関係なく全ての決済内容を、当該カードのユーザーの管理するパソコンにメール送信することによって、カード会社の月間の締め日まで待たなくても利用の都度に決済内容を確認することができ、不正利用されたことを直ちに知ることができる。
【0004】
このために、決済用カードが不正利用され、もしくは不正利用されそうになったときに、当該決済用カードの無効手続き等を迅速に行うことができるので不正利用に基づくユーザー被害を少なくすることができる(例えば特許文献1に開示)。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−291034号公報(段落番号の0008〜0017、図1〜図2)
【0006】
また、通信販売による物品購入の決済をインターネット等の通信回線を用いて行う場合に有用なものとしては、代金決済に先立って、決済用カードのユーザー番号及びパスワードを含んだコード発行申請データをカード会社等の認証・決済用ホストに対して送信し、当該のホストで受信されたコード発行申請データに基づいて、ユーザーが管理すると共に、予め認証・決済用ホストに届け出たパソコン機器やファクシミリ機器に対して一時使用コードを発行し、ユーザーからカード番号及び一時使用コードを伴う決済用カードによる代金決済依頼を受けたカード取扱店からの前記ユーザー確認申請データの通信に応答して、カード番号及び一時使用コードとユーザー確認申請に含まれるカード番号及び一時使用コードとを照合させることにより正規ユーザーによる決済依頼か否かの確認を行い、その確認結果をユーザーの有するパソコン機器もしくはファクシミリ機器に対して送信し、その確認の後に、正規の決済処理に移行するようにして、カードの不正使用を防止するようにしている(例えば特許文献1の段落番号の0012〜0027、及び図1に開示)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
従来の不正使用防止システムは、特許文献1に開示されているシステムによって決済用カードの使用明細がカード会社の支払い締め日まで待つことなく取引の都度に直ちにユーザーパソコンに対してeメールの形態で送信されるので、ユーザーがその都度に決済内容を確認することができ、不正利用されたことが解ったときにはカード無効化等の対策を直ちに採ることができ、換言すれば決済用カードが不正使用されたという過去履歴を直ちに知ることができるものの、決済用カードの不正使用を事前に防止することができないという難点がある。
【0008】
即ち、取引履歴の明細がユーザーの有するパソコンに対して送付されるので、ユーザーがメール受信のチェックを何らかの原因で後刻もしくは後日に行った場合には、不正使用が解るまで相当日時が経過してしまい、カード無効化等の対策を有効に採れないという問題がある。
【0009】
また、特許文献2に開示されているシステムによれば、決済用カードを使用するときには、使用の都度に一時的使用コードの案内メールをユーザーのパソコンまたはファクシミリ機器に送信することによって決済用カードの不正使用を事前に防止することができる。
【0010】
しかし、案内メールがユーザーのパソコンまたはファクシミリ機器で対して行われるので、インターネット回線を利用した通信販売に対する決済を消費者の自宅等で行う場合には有効であるものの、決済用カードを用いて物品販売店で買い物をしたり、飲食等のサービス提供をカード決済する場合には、携帯型パソコンや携帯型ファクシミリ機器を持参の上でカード取扱店に出向かなければならず、現実的には難しい場合が多い。
【0011】
そこで、本発明の目的は、決済用カードを用いて行う取引の決済における第3者の不正使用を防止すると共に、より確実なセキュリティを確保することができる決済用カードの認証・決済システムを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、本発明による決済用カードの認証・決済システムは、次に記載するような特徴的な機能を有している。
【0013】
(1)顧客から決済利用の依頼を受けた決済用カードに記録されている少なくとも番号データを読み取って得られた利用申請データをカード取扱店から認証ホストに送信し、
該認証ホストで受信された前記利用申請データを解読し、所定の条件を満たしていたときに、前記認証ホストから、前記決済用カードに対応する一時使用暗証番号データを、前記顧客から前記認証ホストに対して予め登録済みの携帯通信端末に対して送信し、
前記携帯通信端末で該一時使用暗証番号データを受信した顧客が当該一時使用暗証番号データに基づく暗証番号の入力データを含ませた決済依頼データを前記カード取扱店から前記認証ホストに返信し、
該決済依頼データを受信した前記認証ホストは、該決済依頼データに含まれる一時使用暗証番号データの認証を行って正規の顧客による決済依頼か否かの確認を行い、正規の決済依頼であったときに、所定のカード決済を実行し、
前記一時使用暗証番号データを前記携帯通信端末に対して送信する都度に新規データに変更する決済用カードの認証・決済システム。
【0014】
(2)前記決済依頼データに含まれる一時使用暗証番号データの認証を行って正規の顧客による決済依頼ではないと判定されたときに、前記カード取扱店に対して決済拒絶を通知する機能を含む上記(1)の決済用カードの認証・決済システム。
【0015】
(3)前記決済依頼データに含まれる一時使用暗証番号データの認証を行って正規の顧客による決済依頼であると判定され、所定のカード決済が実行されたときに当該内容を前記認証ホスト及び/または前記携帯通信端末に対して送信する機能を含む上記(1)の決済用カードの認証・決済システム。
【0016】
(4)前記携帯通信端末で受信される前記一時使用暗証番号データを解読して当該暗証番号を得るときに予め登録済みのパスワードの入力を要求する機能を含む上記(1)の決済用カードの認証・決済システム。
【0017】
(5)前記パスワードは、前記携帯通信端末の操作によって前記顧客が任意に変更することができる上記(4)の決済用カードの認証・決済システム。
【0018】
(6)前記決済用カードは、物品購入、サービス提供等の代金支払の決済を選択した支払い態様で行うクレジットカードである上記(1)乃至(5)のいずれかの決済用カードの認証・決済システム。
【0019】
(7)前記決済用カードは、物品購入、サービス提供等の代金支払の決済を金融機関への預貯金の振替え操作によって行うデビットカードである上記(1)乃至(5)のいずれかの決済用カードの認証・決済システム。
【0020】
(8)前記利用申請データをカード取扱店から認証ホストに送信する際に、顧客に付されたパスワードの入力を要求する機能を付加する上記(1)乃至(7)のいずれかの決済用カードの認証・決済システム。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。先ず、第1の実施の形態について図1を用いて説明する。本実施の形態は、クレジットカードを用いてオンラインで決済を行う取引システムに本発明の決済用カードの認証・決済システムを適用した例である。
【0022】
なお、図1は、オンライン決済の取引システムの全体構成を示すと共に、消費者1がクレジットカード取扱店4を介してカード会社8と相互通信して取引を完了させる一連の動作ステップを併記して示す図である。
【0023】
消費者1は、カード会社8が正規に発行するクレジットカード2を所持すると共に、予めカード会社8に電話番号を届け出て登録してある携帯端末3を所持し、この消費者1がクレジットカード取扱店4に出向いて商品の購入または飲食等のサービス提供の対価をオンライン決済するものである。
【0024】
ステップS1は、消費者1がクレジットカード2と携帯端末3を携え商品購入もしくは飲食等のサービス提供を受けるためにクレジットカード取扱店4に出向くもので、クレジットカード取扱店4に来店した消費者1は、購入する商品が決まったり飲食等のサービス提供を受けた直後に、自身で所持するクレジットカード2を店の会計カウンタ近傍に設置されているカード決済端末5にセットしてもらう。
【0025】
すると、顧客から決済利用の依頼を受けたクレジットカード2(決済用カード)に記録されている情報の内の少なくとも番号データがカード決済端末5で読み取られ、この例では、番号データと共に、有効期限データにクレジットカード取扱店4のコード番号が付加されたデータによって形成される利用申請データをクレジットカード取扱店4から通信回線7を介してカード会社8の認証ホスト9に対してステップS2として送信される。
【0026】
問い合わせを受けたカード会社8の認証ホスト9では、カード認証11を行い、例えば有効期間内のカードであるか否か、直接に決済ができるカード、もしくはカード会社8の提携先との決済条件を満たしているか否かの判定がなされ、カード認証11の処理が完了して正規条件を満たすカードである旨の判定がなされた場合には、1回限りに使用される暗証番号発行12の処理がなされ、次に消費者1の携帯端末3に対するeメール作成13の処理が行われ、次にeメール送信14の処理が行われ、カード会社8からステップS3として消費者1の携帯端末3にeメール送信が行われる。
【0027】
この送信は、通信回線7を介して行われ、携帯電話通信のための交換局、無線基地局や無線中継局等々を利用して行われると共に、送信先の電話番号は、消費者1がカード会社8に対して予め登録しておいたデータになっている。
【0028】
ステップS3によるeメール送信を携帯端末3で受けた消費者1は、自身の携帯端末3に予め設定されているパスワードを入力することによって当該eメールに隠蔽記載された暗証番号、もしくは添付ファイルとして格納された暗証番号が解読可能状態とされて実際に開かれることによって一時使用暗証番号を取得することができる。
【0029】
消費者1が取得した一時使用暗証番号は、カード決済端末5の近傍に設置されているピンパッド6を用いステップS4として消費者1が自ら数字入力すると共に、カード決済の情報、例えば、使用日、使用時刻、クレジットカード取扱店4のコード番号、支払い金額、一括払い/分割払いの別等々の決済データがステップS5としてクレジットカード取扱店4から通信回線7を介してカード会社8の認証ホスト9に送信される。換言すれば、携帯端末3で一時使用暗証番号データを受信した消費者が当該一時使用暗証番号データに基づく暗証番号の入力データを含ませた決済依頼データがクレジットカード取扱店4からカード会社8の認証ホスト9に返信されるのである。
【0030】
クレジットカード取扱店4から送信された決済依頼データを受信した認証ホスト9は、決済依頼データに含まれる一時使用暗証番号データの認証を行って正規の顧客による決済依頼か否かの確認を行い、正規の決済依頼であったときに、当該の決済依頼データをステップS6として決済ホスト10に出力すると共に、既にステップS3によってカード会社8から消費者1に送信された、一時使用のための暗証番号のデータが暗証番号の無効化処理15によって抹消され、次回に暗証番号を発行する際に新規のデータに更新される。
【0031】
決済情報を認証ホスト9から受け取った決済ホスト10は、通常の決済処理16を行い、代金決済を完了すると同時に、決済ホスト10からクレジットカード取扱店4に決済処理情報の通知17のデータをステップS7として通信回線7を介して送信する。
【0032】
決済処理情報を受信したクレジットカード取扱店4は、その内容に対応する領収書もしくは計算書を発行しステップS8として消費者1に渡すことによって一連のクレジットカード決済処理が完了する。
【0033】
従って、本実施の形態による決済用カードの認証・決済システムは、消費者1がカード決済を希望し、クレジットカード取扱店4のカード決済端末5でクレジットカード2を読み取った時点でカード会社8に問い合わせを行い、一時使用暗証番号を発行してもらい、この暗証番号を消費者1の所持する携帯端末3にeメールの態様で送信してもらい、これを見た消費者1が実際の決済内容に付加した状態でクレジットカード取扱店4を介してカード会社8に対してデータ送信するので確実なセキュリティを保った状態でカード決済を行うことができる。
【0034】
即ち、一時使用暗証番号の発行は、予め設定された携帯端末3に対してであり、それ以外の通信端末には通知されず、当該暗証番号を知り得るのは消費者1のみであるために第3者による不正使用が防止でき、更に、携帯端末3に通知された暗証番号を見るには、当該携帯端末3に設定されたパスワードを入力しなければ見ることができないので2重のセキュリティが掛けられていることになる。
【0035】
また、スキミング等の不正な手段でクレジットカード2を偽造されたとしても、カードと対になる携帯端末3がなければカード利用をすることができず、万一、クレジットカード2と携帯端末3の対が盗難等で第3者に使用されたとしても、通知される一時使用暗証番号を見るにはパスワードが必要とされるのでより確実なセキュリティを保持することができる。
【0036】
次に、本発明の第2の実施の形態について図2を用いて詳細に説明する。本実施の形態は、デビットカードを用いてオンラインで決済を行う取引システムに本発明の決済用カードの認証・決済システムを適用した例である。
【0037】
なお、図2は、オンライン決済の取引システムの全体構成を示すと共に、消費者21がデビットカード取扱店24を介して金融会社28と相互通信して取引を完了させる一連の動作ステップを併記して示す図である。
【0038】
消費者21は、金融会社28が正規に発行するキャッシュカード22を所持すると共に、予め金融会社28に電話番号を届け出て登録してある携帯端末23を所持し、この消費者21がデビットカード取扱店24に出向いて商品の購入または飲食等のサービス提供の対価をオンライン決済するものである。
【0039】
ステップS11は、消費者21がキャッシュカード22と携帯端末23を携え商品購入もしくは飲食等のサービス提供を受けるためにデビットカード取扱店24に出向くもので、デビットカード取扱店24に来店した消費者21は、購入する商品が決まったり飲食等のサービス提供を受けた直後に、自身で所持するキャッシュカード22を店の会計カウンタ近傍に設置されているカード決済端末25にセットしてもらう。
【0040】
すると、顧客から決済利用の依頼を受けたキャッシュカード22(決済用カード)に記録されている情報の内の少なくとも番号データがカード決済端末25で読み取られ、この例では、金融機関コード、支店コード、預貯金種別、口座種類、口座番号と共に、デビットカード取扱店24のコード番号が付加されたデータによって形成される利用申請データが付加されると共に、ピンパッド26を用いて消費者21が自ら入力したカード暗証番号のデータがデビットカード取扱店24から通信回線27を介して金融会社28の認証ホスト29に対してステップS12として送信される。
【0041】
利用申請データによる問い合わせを受けた金融会社28の認証ホスト29では、先ずカード認証31を行い、有効期間内のカードであるか否か、直接に決済ができるカードであるか、入出金の決済を行える提携先との決済条件を満たしているか否かの判定がなされ、カード認証31の処理が完了して正規条件を満たすカードである旨の判定がなされた場合には、1回限りに使用される暗証番号発行32の処理がなされ、次に消費者21の携帯端末23に対するeメール作成33の処理が行われ、次にeメール送信34の処理が行われ、金融会社28からステップS13として消費者21の携帯端末23にeメール送信が行われる。
【0042】
この送信は、通信回線7を介して行われ、携帯電話通信のための交換局、無線基地局や無線中継局等々を利用して行われると共に、送信先の電話番号は、消費者21が金融会社28に対して予め登録しておいたデータになっている。
【0043】
ステップS13によるeメール送信を携帯端末23で受けた消費者21は、自身の携帯端末23に予め設定されているパスワードを入力することによって当該eメールに隠蔽記載された暗証番号、もしくは添付ファイルとして格納された暗証番号が解読可能状態とされて実際に開かれることによって一時使用暗証番号を取得することができる。
【0044】
消費者21が取得した一時使用暗証番号は、カード決済端末25の近傍に設置されているピンパッド26を用いステップS14として消費者21が自ら数字入力すると共に、カード決済の情報、例えば、使用日、使用時刻、デビットカード取扱店24のコード番号、支払い金額、等々の決済データがステップS15としてデビットカード取扱店24から通信回線27を介して金融会社28の認証ホスト29に送信される。換言すれば、携帯端末23で一時使用暗証番号データを受信した消費者が当該一時使用暗証番号データに基づく暗証番号の入力データを含ませた決済依頼データがデビットカード取扱店24から金融会社28の認証ホスト29に返信される。
【0045】
デビットカード取扱店24から送信された決済依頼データを受けた認証ホスト29は、決済依頼データに含まれる一時使用暗証番号データの認証を行って正規の顧客による決済依頼か否かの確認を行い、正規の決済依頼であったときに、当該の決済依頼データをステップS16として決済ホスト30に出力すると共に、既にステップS13によって金融会社28から消費者21に送信された、一時使用のための暗証番号のデータが暗証番号の無効化処理35によって抹消され、次回に暗証番号を発行する際には新規のデータに更新される。
【0046】
決済情報を認証ホスト29から受け取った決済ホスト30は、通常の決済処理36を行い、消費者21の有するキャッシュカード22の口座から引き出された所定金額をデビットカード取扱店24の口座に振り替えるという代金決済の処理を完了すると同時に、決済ホスト30からデビットカード取扱店24に決済処理情報の通知37のデータをステップS17として通信回線27を介して送信する。
【0047】
決済処理情報を受信したデビットカード取扱店24は、その内容に対応する領収書もしくは計算書を発行しステップS18として消費者21に渡すことによって一連のデビットカード決済処理が完了する。
【0048】
従って、本実施の形態による決済用カードの認証・決済システムは、消費者21がデビット決済を希望し、デビットカード取扱店24のカード決済端末25でキャッシュカード22を読み取った時点で金融会社28に問い合わせを行い、一時使用暗証番号を発行してもらい、この暗証番号を消費者21の所持する携帯端末23にeメールの態様で送信してもらい、これを見た消費者21が実際の決済内容に付加した状態でデビットカード取扱店24を介して金融会社28に対してデータ送信するので確実なセキュリティを保った状態でカード決済を行うことができる。
【0049】
即ち、一時使用暗証番号の発行は、予め設定された携帯端末23に対してであり、それ以外の通信端末には通知されず、当該暗証番号を知り得るのは消費者21のみであるために第3者による不正使用が防止でき、更に、携帯端末23に通知された暗証番号を見るには、当該携帯端末23に設定されたパスワードを入力しなければ見ることができないので2重のセキュリティが掛けられていることになる。
【0050】
また、スキミング等の不正な手段でキャッシュカード22を偽造されたとしても、カードと対になる携帯端末23がなければカード利用をすることができず、万一、キャッシュカード22と携帯端末23の対が盗難等で第3者に使用されたとしても、通知される一時使用暗証番号を見るにはパスワードが必要とされるのでより確実なセキュリティを保持することができる。
【0051】
なお、今まで説明した2つの実施の形態における決済用カードは、クレジットカードまたはキャッシュカードを用いて物品購入やサービス提供の代金の支払いを行うものであるが、物品購入や飲食等のサービス提供は行わず、金銭貸出や株券の売買や商品先物取引を行うためのカードであってもよいことは勿論である。
【0052】
【発明の効果】
以上の説明で明らかなように、本発明による決済用カードの認証・決済システムは、一時的使用暗証番号を消費者の所持する携帯通信端末に送信してもらい、これを見た消費者が実際の決済内容に当該番号データを付加した状態でカード取扱店を介してカード会社に対してデータ送信するので確実なセキュリティを保った状態でカード決済を行うことができる。
【0053】
即ち、予め設定された携帯通信端末に対してのみ暗証番号が知らされるので、それ以外の通信端末には通知されず、当該暗証番号を知り得るのは消費者のみであるために第3者による不正使用が防止でき、更に、携帯通信端末に通知された暗証番号を見るには、当該端末に設定されたパスワードを入力しなければ見ることができないので2重のセキュリティが掛けられていることになる。
【0054】
また、スキミング等の不正な手段でカードを偽造されたとしても、カードと対になる携帯通信端末がなければカード利用をすることができず、万一、カードと携帯通信端末の対が盗難等で第3者に使用されたとしても、通知される一時使用暗証番号を見るにはパスワードが必要とされるのでより確実なセキュリティを保持することができる。
【0055】
従って、本発明によれば、決済用カードを用いて行う取引の決済における第3者の不正使用を防止すると共に、より確実なセキュリティを確保することができる決済用カードの認証・決済システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による決済用カードの認証・決済システムをクレジットカードに適用した例の全体構成と動作ステップを併せて示すブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態による決済用カードの認証・決済システムをキャッシュカードを用いたデビットカードに適用した例の全体構成と動作ステップを併せて示すブロック図である。
【符号の説明】
1、21 消費者
2 クレジットカード
3、23 携帯端末
4、24 クレジットカード取扱店
5、25 カード決済端末
6、26 ピンパッド
7、27 通信回線
8 カード会社
9、29 認証ホスト
10、30 決済ホスト
11、31 カード認証
12、32 暗証番号発行
13、33 eメール作成
14、34 eメール送信
15、35 暗証番号の無効化処理
16、36 決済処理
17、37 決済処理情報の通知
22 キャッシュカード
28 金融会社
【発明の属する技術分野】
本発明は、クレジットカード、デビットカード等のカードを用いてキャッシュレスの決済を行う取引システムにおける決済用カードの認証・決済システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、物品販売店で商品を購入したり、飲食等のサービス提供店の支払いをクレジットカードを用いてキャッシュレスで決済したり、銀行等の金融機関の発行するキャッシュカードを用いてデビット決済することが広く行われている。
【0003】
これらの決済用カードは、不正使用を防止するために種々の方策が採られている。ユーザーの所持する決済用カードの取扱店に設置されるカード読み取り装置と、プロバイダ等で用意されているプロバイダサーバを利用した決済用のデータベースとが公衆通信網を介して相互接続されることによって決済システムが構築され、ユーザーが契約している決済用カードを用いて決済されたときには、正規の利用であるか、他人が不正な手段を用いて利用したのかの別には関係なく全ての決済内容を、当該カードのユーザーの管理するパソコンにメール送信することによって、カード会社の月間の締め日まで待たなくても利用の都度に決済内容を確認することができ、不正利用されたことを直ちに知ることができる。
【0004】
このために、決済用カードが不正利用され、もしくは不正利用されそうになったときに、当該決済用カードの無効手続き等を迅速に行うことができるので不正利用に基づくユーザー被害を少なくすることができる(例えば特許文献1に開示)。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−291034号公報(段落番号の0008〜0017、図1〜図2)
【0006】
また、通信販売による物品購入の決済をインターネット等の通信回線を用いて行う場合に有用なものとしては、代金決済に先立って、決済用カードのユーザー番号及びパスワードを含んだコード発行申請データをカード会社等の認証・決済用ホストに対して送信し、当該のホストで受信されたコード発行申請データに基づいて、ユーザーが管理すると共に、予め認証・決済用ホストに届け出たパソコン機器やファクシミリ機器に対して一時使用コードを発行し、ユーザーからカード番号及び一時使用コードを伴う決済用カードによる代金決済依頼を受けたカード取扱店からの前記ユーザー確認申請データの通信に応答して、カード番号及び一時使用コードとユーザー確認申請に含まれるカード番号及び一時使用コードとを照合させることにより正規ユーザーによる決済依頼か否かの確認を行い、その確認結果をユーザーの有するパソコン機器もしくはファクシミリ機器に対して送信し、その確認の後に、正規の決済処理に移行するようにして、カードの不正使用を防止するようにしている(例えば特許文献1の段落番号の0012〜0027、及び図1に開示)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
従来の不正使用防止システムは、特許文献1に開示されているシステムによって決済用カードの使用明細がカード会社の支払い締め日まで待つことなく取引の都度に直ちにユーザーパソコンに対してeメールの形態で送信されるので、ユーザーがその都度に決済内容を確認することができ、不正利用されたことが解ったときにはカード無効化等の対策を直ちに採ることができ、換言すれば決済用カードが不正使用されたという過去履歴を直ちに知ることができるものの、決済用カードの不正使用を事前に防止することができないという難点がある。
【0008】
即ち、取引履歴の明細がユーザーの有するパソコンに対して送付されるので、ユーザーがメール受信のチェックを何らかの原因で後刻もしくは後日に行った場合には、不正使用が解るまで相当日時が経過してしまい、カード無効化等の対策を有効に採れないという問題がある。
【0009】
また、特許文献2に開示されているシステムによれば、決済用カードを使用するときには、使用の都度に一時的使用コードの案内メールをユーザーのパソコンまたはファクシミリ機器に送信することによって決済用カードの不正使用を事前に防止することができる。
【0010】
しかし、案内メールがユーザーのパソコンまたはファクシミリ機器で対して行われるので、インターネット回線を利用した通信販売に対する決済を消費者の自宅等で行う場合には有効であるものの、決済用カードを用いて物品販売店で買い物をしたり、飲食等のサービス提供をカード決済する場合には、携帯型パソコンや携帯型ファクシミリ機器を持参の上でカード取扱店に出向かなければならず、現実的には難しい場合が多い。
【0011】
そこで、本発明の目的は、決済用カードを用いて行う取引の決済における第3者の不正使用を防止すると共に、より確実なセキュリティを確保することができる決済用カードの認証・決済システムを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、本発明による決済用カードの認証・決済システムは、次に記載するような特徴的な機能を有している。
【0013】
(1)顧客から決済利用の依頼を受けた決済用カードに記録されている少なくとも番号データを読み取って得られた利用申請データをカード取扱店から認証ホストに送信し、
該認証ホストで受信された前記利用申請データを解読し、所定の条件を満たしていたときに、前記認証ホストから、前記決済用カードに対応する一時使用暗証番号データを、前記顧客から前記認証ホストに対して予め登録済みの携帯通信端末に対して送信し、
前記携帯通信端末で該一時使用暗証番号データを受信した顧客が当該一時使用暗証番号データに基づく暗証番号の入力データを含ませた決済依頼データを前記カード取扱店から前記認証ホストに返信し、
該決済依頼データを受信した前記認証ホストは、該決済依頼データに含まれる一時使用暗証番号データの認証を行って正規の顧客による決済依頼か否かの確認を行い、正規の決済依頼であったときに、所定のカード決済を実行し、
前記一時使用暗証番号データを前記携帯通信端末に対して送信する都度に新規データに変更する決済用カードの認証・決済システム。
【0014】
(2)前記決済依頼データに含まれる一時使用暗証番号データの認証を行って正規の顧客による決済依頼ではないと判定されたときに、前記カード取扱店に対して決済拒絶を通知する機能を含む上記(1)の決済用カードの認証・決済システム。
【0015】
(3)前記決済依頼データに含まれる一時使用暗証番号データの認証を行って正規の顧客による決済依頼であると判定され、所定のカード決済が実行されたときに当該内容を前記認証ホスト及び/または前記携帯通信端末に対して送信する機能を含む上記(1)の決済用カードの認証・決済システム。
【0016】
(4)前記携帯通信端末で受信される前記一時使用暗証番号データを解読して当該暗証番号を得るときに予め登録済みのパスワードの入力を要求する機能を含む上記(1)の決済用カードの認証・決済システム。
【0017】
(5)前記パスワードは、前記携帯通信端末の操作によって前記顧客が任意に変更することができる上記(4)の決済用カードの認証・決済システム。
【0018】
(6)前記決済用カードは、物品購入、サービス提供等の代金支払の決済を選択した支払い態様で行うクレジットカードである上記(1)乃至(5)のいずれかの決済用カードの認証・決済システム。
【0019】
(7)前記決済用カードは、物品購入、サービス提供等の代金支払の決済を金融機関への預貯金の振替え操作によって行うデビットカードである上記(1)乃至(5)のいずれかの決済用カードの認証・決済システム。
【0020】
(8)前記利用申請データをカード取扱店から認証ホストに送信する際に、顧客に付されたパスワードの入力を要求する機能を付加する上記(1)乃至(7)のいずれかの決済用カードの認証・決済システム。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。先ず、第1の実施の形態について図1を用いて説明する。本実施の形態は、クレジットカードを用いてオンラインで決済を行う取引システムに本発明の決済用カードの認証・決済システムを適用した例である。
【0022】
なお、図1は、オンライン決済の取引システムの全体構成を示すと共に、消費者1がクレジットカード取扱店4を介してカード会社8と相互通信して取引を完了させる一連の動作ステップを併記して示す図である。
【0023】
消費者1は、カード会社8が正規に発行するクレジットカード2を所持すると共に、予めカード会社8に電話番号を届け出て登録してある携帯端末3を所持し、この消費者1がクレジットカード取扱店4に出向いて商品の購入または飲食等のサービス提供の対価をオンライン決済するものである。
【0024】
ステップS1は、消費者1がクレジットカード2と携帯端末3を携え商品購入もしくは飲食等のサービス提供を受けるためにクレジットカード取扱店4に出向くもので、クレジットカード取扱店4に来店した消費者1は、購入する商品が決まったり飲食等のサービス提供を受けた直後に、自身で所持するクレジットカード2を店の会計カウンタ近傍に設置されているカード決済端末5にセットしてもらう。
【0025】
すると、顧客から決済利用の依頼を受けたクレジットカード2(決済用カード)に記録されている情報の内の少なくとも番号データがカード決済端末5で読み取られ、この例では、番号データと共に、有効期限データにクレジットカード取扱店4のコード番号が付加されたデータによって形成される利用申請データをクレジットカード取扱店4から通信回線7を介してカード会社8の認証ホスト9に対してステップS2として送信される。
【0026】
問い合わせを受けたカード会社8の認証ホスト9では、カード認証11を行い、例えば有効期間内のカードであるか否か、直接に決済ができるカード、もしくはカード会社8の提携先との決済条件を満たしているか否かの判定がなされ、カード認証11の処理が完了して正規条件を満たすカードである旨の判定がなされた場合には、1回限りに使用される暗証番号発行12の処理がなされ、次に消費者1の携帯端末3に対するeメール作成13の処理が行われ、次にeメール送信14の処理が行われ、カード会社8からステップS3として消費者1の携帯端末3にeメール送信が行われる。
【0027】
この送信は、通信回線7を介して行われ、携帯電話通信のための交換局、無線基地局や無線中継局等々を利用して行われると共に、送信先の電話番号は、消費者1がカード会社8に対して予め登録しておいたデータになっている。
【0028】
ステップS3によるeメール送信を携帯端末3で受けた消費者1は、自身の携帯端末3に予め設定されているパスワードを入力することによって当該eメールに隠蔽記載された暗証番号、もしくは添付ファイルとして格納された暗証番号が解読可能状態とされて実際に開かれることによって一時使用暗証番号を取得することができる。
【0029】
消費者1が取得した一時使用暗証番号は、カード決済端末5の近傍に設置されているピンパッド6を用いステップS4として消費者1が自ら数字入力すると共に、カード決済の情報、例えば、使用日、使用時刻、クレジットカード取扱店4のコード番号、支払い金額、一括払い/分割払いの別等々の決済データがステップS5としてクレジットカード取扱店4から通信回線7を介してカード会社8の認証ホスト9に送信される。換言すれば、携帯端末3で一時使用暗証番号データを受信した消費者が当該一時使用暗証番号データに基づく暗証番号の入力データを含ませた決済依頼データがクレジットカード取扱店4からカード会社8の認証ホスト9に返信されるのである。
【0030】
クレジットカード取扱店4から送信された決済依頼データを受信した認証ホスト9は、決済依頼データに含まれる一時使用暗証番号データの認証を行って正規の顧客による決済依頼か否かの確認を行い、正規の決済依頼であったときに、当該の決済依頼データをステップS6として決済ホスト10に出力すると共に、既にステップS3によってカード会社8から消費者1に送信された、一時使用のための暗証番号のデータが暗証番号の無効化処理15によって抹消され、次回に暗証番号を発行する際に新規のデータに更新される。
【0031】
決済情報を認証ホスト9から受け取った決済ホスト10は、通常の決済処理16を行い、代金決済を完了すると同時に、決済ホスト10からクレジットカード取扱店4に決済処理情報の通知17のデータをステップS7として通信回線7を介して送信する。
【0032】
決済処理情報を受信したクレジットカード取扱店4は、その内容に対応する領収書もしくは計算書を発行しステップS8として消費者1に渡すことによって一連のクレジットカード決済処理が完了する。
【0033】
従って、本実施の形態による決済用カードの認証・決済システムは、消費者1がカード決済を希望し、クレジットカード取扱店4のカード決済端末5でクレジットカード2を読み取った時点でカード会社8に問い合わせを行い、一時使用暗証番号を発行してもらい、この暗証番号を消費者1の所持する携帯端末3にeメールの態様で送信してもらい、これを見た消費者1が実際の決済内容に付加した状態でクレジットカード取扱店4を介してカード会社8に対してデータ送信するので確実なセキュリティを保った状態でカード決済を行うことができる。
【0034】
即ち、一時使用暗証番号の発行は、予め設定された携帯端末3に対してであり、それ以外の通信端末には通知されず、当該暗証番号を知り得るのは消費者1のみであるために第3者による不正使用が防止でき、更に、携帯端末3に通知された暗証番号を見るには、当該携帯端末3に設定されたパスワードを入力しなければ見ることができないので2重のセキュリティが掛けられていることになる。
【0035】
また、スキミング等の不正な手段でクレジットカード2を偽造されたとしても、カードと対になる携帯端末3がなければカード利用をすることができず、万一、クレジットカード2と携帯端末3の対が盗難等で第3者に使用されたとしても、通知される一時使用暗証番号を見るにはパスワードが必要とされるのでより確実なセキュリティを保持することができる。
【0036】
次に、本発明の第2の実施の形態について図2を用いて詳細に説明する。本実施の形態は、デビットカードを用いてオンラインで決済を行う取引システムに本発明の決済用カードの認証・決済システムを適用した例である。
【0037】
なお、図2は、オンライン決済の取引システムの全体構成を示すと共に、消費者21がデビットカード取扱店24を介して金融会社28と相互通信して取引を完了させる一連の動作ステップを併記して示す図である。
【0038】
消費者21は、金融会社28が正規に発行するキャッシュカード22を所持すると共に、予め金融会社28に電話番号を届け出て登録してある携帯端末23を所持し、この消費者21がデビットカード取扱店24に出向いて商品の購入または飲食等のサービス提供の対価をオンライン決済するものである。
【0039】
ステップS11は、消費者21がキャッシュカード22と携帯端末23を携え商品購入もしくは飲食等のサービス提供を受けるためにデビットカード取扱店24に出向くもので、デビットカード取扱店24に来店した消費者21は、購入する商品が決まったり飲食等のサービス提供を受けた直後に、自身で所持するキャッシュカード22を店の会計カウンタ近傍に設置されているカード決済端末25にセットしてもらう。
【0040】
すると、顧客から決済利用の依頼を受けたキャッシュカード22(決済用カード)に記録されている情報の内の少なくとも番号データがカード決済端末25で読み取られ、この例では、金融機関コード、支店コード、預貯金種別、口座種類、口座番号と共に、デビットカード取扱店24のコード番号が付加されたデータによって形成される利用申請データが付加されると共に、ピンパッド26を用いて消費者21が自ら入力したカード暗証番号のデータがデビットカード取扱店24から通信回線27を介して金融会社28の認証ホスト29に対してステップS12として送信される。
【0041】
利用申請データによる問い合わせを受けた金融会社28の認証ホスト29では、先ずカード認証31を行い、有効期間内のカードであるか否か、直接に決済ができるカードであるか、入出金の決済を行える提携先との決済条件を満たしているか否かの判定がなされ、カード認証31の処理が完了して正規条件を満たすカードである旨の判定がなされた場合には、1回限りに使用される暗証番号発行32の処理がなされ、次に消費者21の携帯端末23に対するeメール作成33の処理が行われ、次にeメール送信34の処理が行われ、金融会社28からステップS13として消費者21の携帯端末23にeメール送信が行われる。
【0042】
この送信は、通信回線7を介して行われ、携帯電話通信のための交換局、無線基地局や無線中継局等々を利用して行われると共に、送信先の電話番号は、消費者21が金融会社28に対して予め登録しておいたデータになっている。
【0043】
ステップS13によるeメール送信を携帯端末23で受けた消費者21は、自身の携帯端末23に予め設定されているパスワードを入力することによって当該eメールに隠蔽記載された暗証番号、もしくは添付ファイルとして格納された暗証番号が解読可能状態とされて実際に開かれることによって一時使用暗証番号を取得することができる。
【0044】
消費者21が取得した一時使用暗証番号は、カード決済端末25の近傍に設置されているピンパッド26を用いステップS14として消費者21が自ら数字入力すると共に、カード決済の情報、例えば、使用日、使用時刻、デビットカード取扱店24のコード番号、支払い金額、等々の決済データがステップS15としてデビットカード取扱店24から通信回線27を介して金融会社28の認証ホスト29に送信される。換言すれば、携帯端末23で一時使用暗証番号データを受信した消費者が当該一時使用暗証番号データに基づく暗証番号の入力データを含ませた決済依頼データがデビットカード取扱店24から金融会社28の認証ホスト29に返信される。
【0045】
デビットカード取扱店24から送信された決済依頼データを受けた認証ホスト29は、決済依頼データに含まれる一時使用暗証番号データの認証を行って正規の顧客による決済依頼か否かの確認を行い、正規の決済依頼であったときに、当該の決済依頼データをステップS16として決済ホスト30に出力すると共に、既にステップS13によって金融会社28から消費者21に送信された、一時使用のための暗証番号のデータが暗証番号の無効化処理35によって抹消され、次回に暗証番号を発行する際には新規のデータに更新される。
【0046】
決済情報を認証ホスト29から受け取った決済ホスト30は、通常の決済処理36を行い、消費者21の有するキャッシュカード22の口座から引き出された所定金額をデビットカード取扱店24の口座に振り替えるという代金決済の処理を完了すると同時に、決済ホスト30からデビットカード取扱店24に決済処理情報の通知37のデータをステップS17として通信回線27を介して送信する。
【0047】
決済処理情報を受信したデビットカード取扱店24は、その内容に対応する領収書もしくは計算書を発行しステップS18として消費者21に渡すことによって一連のデビットカード決済処理が完了する。
【0048】
従って、本実施の形態による決済用カードの認証・決済システムは、消費者21がデビット決済を希望し、デビットカード取扱店24のカード決済端末25でキャッシュカード22を読み取った時点で金融会社28に問い合わせを行い、一時使用暗証番号を発行してもらい、この暗証番号を消費者21の所持する携帯端末23にeメールの態様で送信してもらい、これを見た消費者21が実際の決済内容に付加した状態でデビットカード取扱店24を介して金融会社28に対してデータ送信するので確実なセキュリティを保った状態でカード決済を行うことができる。
【0049】
即ち、一時使用暗証番号の発行は、予め設定された携帯端末23に対してであり、それ以外の通信端末には通知されず、当該暗証番号を知り得るのは消費者21のみであるために第3者による不正使用が防止でき、更に、携帯端末23に通知された暗証番号を見るには、当該携帯端末23に設定されたパスワードを入力しなければ見ることができないので2重のセキュリティが掛けられていることになる。
【0050】
また、スキミング等の不正な手段でキャッシュカード22を偽造されたとしても、カードと対になる携帯端末23がなければカード利用をすることができず、万一、キャッシュカード22と携帯端末23の対が盗難等で第3者に使用されたとしても、通知される一時使用暗証番号を見るにはパスワードが必要とされるのでより確実なセキュリティを保持することができる。
【0051】
なお、今まで説明した2つの実施の形態における決済用カードは、クレジットカードまたはキャッシュカードを用いて物品購入やサービス提供の代金の支払いを行うものであるが、物品購入や飲食等のサービス提供は行わず、金銭貸出や株券の売買や商品先物取引を行うためのカードであってもよいことは勿論である。
【0052】
【発明の効果】
以上の説明で明らかなように、本発明による決済用カードの認証・決済システムは、一時的使用暗証番号を消費者の所持する携帯通信端末に送信してもらい、これを見た消費者が実際の決済内容に当該番号データを付加した状態でカード取扱店を介してカード会社に対してデータ送信するので確実なセキュリティを保った状態でカード決済を行うことができる。
【0053】
即ち、予め設定された携帯通信端末に対してのみ暗証番号が知らされるので、それ以外の通信端末には通知されず、当該暗証番号を知り得るのは消費者のみであるために第3者による不正使用が防止でき、更に、携帯通信端末に通知された暗証番号を見るには、当該端末に設定されたパスワードを入力しなければ見ることができないので2重のセキュリティが掛けられていることになる。
【0054】
また、スキミング等の不正な手段でカードを偽造されたとしても、カードと対になる携帯通信端末がなければカード利用をすることができず、万一、カードと携帯通信端末の対が盗難等で第3者に使用されたとしても、通知される一時使用暗証番号を見るにはパスワードが必要とされるのでより確実なセキュリティを保持することができる。
【0055】
従って、本発明によれば、決済用カードを用いて行う取引の決済における第3者の不正使用を防止すると共に、より確実なセキュリティを確保することができる決済用カードの認証・決済システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による決済用カードの認証・決済システムをクレジットカードに適用した例の全体構成と動作ステップを併せて示すブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態による決済用カードの認証・決済システムをキャッシュカードを用いたデビットカードに適用した例の全体構成と動作ステップを併せて示すブロック図である。
【符号の説明】
1、21 消費者
2 クレジットカード
3、23 携帯端末
4、24 クレジットカード取扱店
5、25 カード決済端末
6、26 ピンパッド
7、27 通信回線
8 カード会社
9、29 認証ホスト
10、30 決済ホスト
11、31 カード認証
12、32 暗証番号発行
13、33 eメール作成
14、34 eメール送信
15、35 暗証番号の無効化処理
16、36 決済処理
17、37 決済処理情報の通知
22 キャッシュカード
28 金融会社
Claims (8)
- 顧客から決済利用の依頼を受けた決済用カードに記録されている少なくとも番号データを読み取って得られた利用申請データをカード取扱店から認証ホストに送信し、
該認証ホストで受信された前記利用申請データを解読し、所定の条件を満たしていたときに、前記認証ホストから、前記決済用カードに対応する一時使用暗証番号データを、前記顧客から前記認証ホストに対して予め登録済みの携帯通信端末に対して送信し、
前記携帯通信端末で該一時使用暗証番号データを受信した顧客が当該一時使用暗証番号データに基づく暗証番号の入力データを含ませた決済依頼データを前記カード取扱店から前記認証ホストに返信し、
該決済依頼データを受信した前記認証ホストは、該決済依頼データに含まれる一時使用暗証番号データの認証を行って正規の顧客による決済依頼か否かの確認を行い、正規の決済依頼であったときに、所定のカード決済を実行し、
前記一時使用暗証番号データを前記携帯通信端末に対して送信する都度に新規データに変更することを特徴とする決済用カードの認証・決済システム。 - 前記決済依頼データに含まれる一時使用暗証番号データの認証を行って正規の顧客による決済依頼ではないと判定されたときに、前記カード取扱店に対して決済拒絶を通知する機能を含むことを特徴とする請求項1に記載の決済用カードの認証・決済システム。
- 前記決済依頼データに含まれる一時使用暗証番号データの認証を行って正規の顧客による決済依頼であると判定され、所定のカード決済が実行されたときに当該内容を前記認証ホスト及び/または前記携帯通信端末に対して送信する機能を含むことを特徴とする請求項1に記載の決済用カードの認証・決済システム。
- 前記携帯通信端末で受信される前記一時使用暗証番号データを解読して当該暗証番号を得るときに予め登録済みのパスワードの入力を要求する機能を含むことを特徴とする請求項1に記載の決済用カードの認証・決済システム。
- 前記パスワードは、前記携帯通信端末の操作によって前記顧客が任意に変更することができることを特徴とする請求項4に記載の決済用カードの認証・決済システム。
- 前記決済用カードは、物品購入、サービス提供等の代金支払の決済を選択した支払い態様で行うクレジットカードであることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の決済用カードの認証・決済システム。
- 前記決済用カードは、物品購入、サービス提供等の代金支払の決済を金融機関への預貯金の振替え操作によって行うデビットカードであることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の決済用カードの認証・決済システム。
- 顧客から決済利用の依頼を受けた決済用カードに記録されている少なくとも番号データを読み取って得られた利用申請データをカード取扱店から認証ホストに送信する際に、顧客に付されたパスワードの入力を要求する機能を付加することを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の決済用カードの認証・決済システム。
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Cited By (1)
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JP2016519814A (ja) * | 2013-03-18 | 2016-07-07 | ボク インコーポレイテッド | マーチャント管理のサブスクリプション |
-
2002
- 2002-10-17 JP JP2002302784A patent/JP2004139310A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2016519814A (ja) * | 2013-03-18 | 2016-07-07 | ボク インコーポレイテッド | マーチャント管理のサブスクリプション |
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