JP2004139190A - 電子印鑑システム、電子印鑑、電子印鑑発行装置、電子印鑑認証装置及び電子印鑑認証方法 - Google Patents

電子印鑑システム、電子印鑑、電子印鑑発行装置、電子印鑑認証装置及び電子印鑑認証方法 Download PDF

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Abstract

【課題】印鑑の所有者を当該所有者に対応付けられた情報を用いて確認することによって、書類等に捺印する印鑑の偽造や不正使用を防止する電子印鑑システム及び電子印鑑認証方法等を提供する。
【解決手段】本発明に係る電子印鑑システムは、電子印鑑10と、電子印鑑発行装置20と、電子印鑑認証装置30とから構成される。電子印鑑発行装置20と電子印鑑認証装置30とは、通信ネットワーク60を介して接続される。また、通信ネットワーク60には、電子印鑑10の所有者に対応付けられて発行される公開鍵が当該所有者のものであることを証明する鍵証明書(電子証明書)の発行等を行う認証局40が接続される。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、印鑑の印影情報と当該印鑑の所有者の生体情報とを記憶する電子印鑑を用いた電子印鑑システム及び電子印鑑認証方法等に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、我が国では、各種の契約や申請において、当事者の合意や了解の意思表示の手段として、関連する書類等に当事者の印鑑を捺印することが日常的に行われている。捺印された印鑑が当事者本人の所有するものであるかは、公的な機関によって発行される印鑑証明によって確認される。
【0003】
一方、近年の情報通信(IT)技術の進展や情報通信基盤の整備拡充によって、コンピュータ・ネットワークを介して、契約や申請等を行うことが一般的になってきている。コンピュータ・ネットワークを介して契約や申請を行う場合、当事者が本人であることを確認するために公開鍵方式を利用した本人の認証手段、いわゆる公開鍵基盤(PKI)が整備されている。
【0004】
PKIを利用した電子的な書類上での捺印(電子署名)とその正当性を確認するシステムについては、様々なものが提案または実用化されている(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−236868号公報(第3−7頁、第4−10図)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上述したPKIを利用した電子署名の生成ならびにその正当性を確認するシステムでは、当然のことながら、従来から行われている「現実の」書類に対する捺印の正当性の確認には適用することができない。
【0007】
ところで、インターネットに代表されるIT技術の進展が叫ばれるようになって久しいが、40歳代のインターネット利用者の割合は15.6%、50歳代以上にいたっては、4.7%というデータがある(平成12年版情報通信白書)。このようなデータに基づけば、今後も高齢者層を中心として、従来の現実の書類に捺印する形態の契約や申請が残存すると考えられる。
【0008】
しかしながら、従来の印鑑証明による捺印の正当性の確認方法では、単に捺印された印影と印鑑証明書に示された印影とを比較するだけであるため、例えば同様の印影を有する印鑑を偽造された場合には、その偽造された印鑑による捺印が不正であるか否かを判定できないといった問題があった。
【0009】
そこで、本発明は上記状況に鑑みてなされたものであり、印鑑の所有者を当該所有者に対応付けられた情報を用いて確認することによって、書類等に捺印する印鑑の偽造や不正使用を防止する電子印鑑システム及び電子印鑑認証方法等を提供することをその目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の特徴は、所定の印影を有する電子印鑑と前記電子印鑑に関する情報を登録する電子印鑑発行装置と前記電子印鑑に関する情報に基づき認証を行う電子印鑑認証装置とを具備する電子印鑑システムであって、電子印鑑が、所定の印影を有する印判部と電子印鑑発行装置から送信される情報を記憶する情報記憶手段とを備え、電子印鑑発行装置が、印判部の印影を印影情報として読み取る印影読取手段と、印影読取手段によって読み取られた印影情報を電子印鑑の所有者に対応付けられている秘密鍵によって暗号化する暗号化手段と、暗号化手段により暗号化された印影情報を情報記憶手段に登録する情報登録手段とを備え、電子印鑑認証装置が、情報記憶手段に記憶されている印影情報を読み取る情報読取手段と、秘密鍵と対になる公開鍵を取得する公開鍵取得手段と、前記公開鍵取得手段により取得された公開鍵によって、前記情報読取手段により読み取られた印影情報を復号化する復号化手段と、前記復号化手段によって復号化された印影情報を表示する表示通知手段とを備えたことを要旨とする。
【0011】
かかる特徴によれば、暗号化されて電子印鑑に記憶されている印影情報は、所有者に対応付けられている公開鍵のみによってしか正常に復号化されないため、電子印鑑システムに印影が表示された場合には当該電子印鑑が所有者のものであると判定することができる。
【0012】
かかる特徴によれば、電子印鑑の印影が電子印鑑認証装置上に表示されるため、電子印鑑認証装置の運用者等は、書類等に捺印された印影と装置上に表示された印影とを視覚的に比較して、当該電子印鑑が所有者のものであることを確認することができる。
【0013】
かかる特徴によれば、電子印鑑に印影情報が記憶されるため、当該電子印鑑の所有者を証明する印鑑証明書等の携行を回避することができる。
【0014】
かかる特徴によれば、電子印鑑にその電子印鑑の印影情報が暗号化されて記憶されるため、印影情報の改ざんや電子印鑑の偽造を防止することができる。
【0015】
本発明の第2の特徴は、本発明の第1の特徴において、電子印鑑発行装置が、所有者の生体情報を読み取る登録用生体情報読取手段をさらに備え、暗号化手段が、読み取られた印影情報と生体情報とを秘密鍵によって暗号化し、情報登録手段が、暗号化された印影情報と生体情報とを情報記憶手段に登録し、電子印鑑認証装置が、所有者の生体情報を読み取る照合用生体情報読取手段と生体情報について照合する照合手段とをさらに備え、情報読取手段が、情報記憶手段に記憶されている印影情報と生体情報とを読み取り、復号化手段が、情報読取手段によって読み取られた印影情報と生体情報とを公開鍵によって復号化し、照合手段が、情報読取手段によって読み取られた生体情報と照合用生体情報読取手段によって読み取られた生体情報とを照合し、表示通知手段が、照合手段による照合の結果を表示または通知することが好ましい。
【0016】
かかる特徴によれば、電子印鑑の所有者の生体情報に基づいて電子印鑑の所有者が確認されるため、所有者以外による電子印鑑の使用が制限され、電子印鑑の不正使用を確実に防止することができる。
【0017】
本発明の第3の特徴は、本発明の第1または第2の特徴において、電子印鑑発行装置が、所有者と対応付けられる秘密鍵と公開鍵とを生成する鍵生成手段をさらに備えることが好ましい。
【0018】
かかる特徴によれば、鍵生成手段が所有者に対応付けられる秘密鍵と公開鍵とを生成するため、電子印鑑に記憶される情報を暗号化または復号化する際に必要な秘密鍵や公開鍵を随時生成することができる。
【0019】
本発明の第4の特徴は、電子印鑑発行装置と電子印鑑認証装置を具備する電子印鑑システムにおいて用いられる電子印鑑であって、所定の印影を有する印判部と、電子印鑑発行装置から送信される情報を記憶する情報記憶手段とを備え、電子印鑑発行装置によって暗号化された印影の情報が情報記憶手段に記憶され、電子印鑑認証装置によって情報記憶手段に記憶されている印影の情報が読み取られることを要旨とする。
【0020】
本発明の第5の特徴は、本発明の第4の特徴において、電子印鑑発行装置によって暗号化された印影の情報と電子印鑑の所有者の生体情報とが情報記憶手段に記憶され、電子印鑑認証装置によって情報記憶手段に記憶されている印影の情報と生体情報とが読み取られることが好ましい。
【0021】
本発明の第6の特徴は、所定の印影を有する印判部と情報を記憶する情報記憶手段とを有する電子印鑑を用いた電子印鑑システムにおける電子印鑑発行装置であって、印判部の印影を印影情報として読み取る印影読取手段と、印影読取手段によって読み取られた印影情報を電子印鑑の所有者に対応付けられている秘密鍵によって暗号化する暗号化手段と、暗号化手段により暗号化された印影情報を電子印鑑に登録する情報登録手段とを備えることを要旨とする。
【0022】
本発明の第7の特徴は、本発明の第6の特徴において、所有者の生体情報を読み取る登録用生体情報読取手段をさらに備え、暗号化手段が、読み取られた印影情報と生体情報とを秘密鍵によって暗号化し、情報登録手段が、暗号化された印影情報と生体情報とを情報記憶手段に登録することが好ましい。
【0023】
本発明の第8の特徴は、本発明の第6または第7の特徴において、所有者と対応付けられる秘密鍵と公開鍵とを生成する鍵生成手段をさらに備えることが好ましい。
【0024】
本発明の第9の特徴は、所定の印影を有する印判部と情報を記憶する情報記憶手段とを有する電子印鑑を用いた電子印鑑システムにおける電子印鑑認証装置であって、情報記憶手段に記憶されている印判部の印影情報を読み取る情報読取手段と、電子印鑑の所有者に対応付けられている秘密鍵と対になる公開鍵を取得する公開鍵取得手段と、公開鍵取得手段により取得された公開鍵によって、情報読取手段により読み取られた印影情報を復号化する復号化手段と、復号化手段によって復号化された印影情報を視覚化された印影として表示する表示通知手段とを備えることを要旨とする。
【0025】
本発明の第10の特徴は、本発明の第9の特徴において、所有者の生体情報を読み取る照合用生体情報読取手段と、所有者の生体情報について照合する照合手段とをさらに備え、情報読取手段が、電子印鑑に記憶されている印影情報と生体情報とを読み取り、復号化手段が、情報読取手段によって読み取られた印影情報と生体情報とを公開鍵によって復号化し、照合手段が、情報読取手段によって読み取られた生体情報と照合用生体情報読取手段によって読み取られた生体情報とを照合し、表示通知手段が、照合手段による照合の結果を表示または通知することが好ましい。
【0026】
本発明の第11の特徴は、所定の印影を有する印判部と情報を記憶する情報記憶手段とを有する電子印鑑を用いた電子印鑑認証方法であって、印判部の印影を印影情報として読み取るステップ(A)と、電子印鑑の所有者に対応付けられている秘密鍵によって印影情報を暗号化するステップ(B)と、暗号化された印影情報を情報記憶手段に登録するステップ(C)と、ステップ(C)において記憶された印影情報を読み取るステップ(D)と、秘密鍵と対になる公開鍵を取得するステップ(E)と、ステップ(D)において読み取られた印影情報を公開鍵によって復号化するステップ(F)と、復号化された印影情報を視覚化された印影として表示するステップ(G)とを有することを要旨とする。
【0027】
本発明の第12の特徴は、本発明の第11の特徴において、ステップ(A)では、印影を印影情報として読み取るとともに、所有者の生体情報を読み取り、ステップ(B)では、読み取った印影情報と生体情報とを秘密鍵によって暗号化し、ステップ(C)では、暗号化された印影情報と生体情報とを情報記憶手段に登録し、ステップ(D)では、ステップ(C)において記憶された印影情報と生体情報とを読み取り、ステップ(F)では、ステップ(D)において読み取られた印影情報と生体情報とを公開鍵によって復号化し、所有者の生体情報を読み取り、この読み取られた生体情報とステップ(D)において読み取られた生体情報とを照合するステップを有し、ステップ(G)では、生体情報の照合の結果を表示することが好ましい。
【0028】
【発明の実施の形態】
(本実施形態に係る電子印鑑システムの構成)
本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は、本実施形態に係る電子印鑑システムの構成図である。
【0029】
同図に示すように、本実施形態に係る電子印鑑システムは、電子印鑑10と、電子印鑑発行装置20と、電子印鑑認証装置30とから構成される。電子印鑑発行装置20と電子印鑑認証装置30とは、通信ネットワーク60を介して接続される。
【0030】
また、通信ネットワーク60には、電子印鑑10の所有者に対応付けられて発行される公開鍵が当該所有者のものであることを証明する鍵証明書(電子証明書)の発行等を行う認証局40が接続される。
【0031】
なお、本実施形態に係る通信ネットワーク60は、OSI(Open Systems Interconnection)第2層(データリンク層)や第3層(ネットワーク層)等において論理的に他の通信路と分離される仮想閉域網(VPN)であることが望ましい。また、本実施形態に係る通信ネットワーク60は、インターネットといった不特定多数に対して公開されたネットワークであってもよいが、この場合は伝送する情報を暗号化することが好ましい。
【0032】
電子印鑑10は、従来の印鑑と同様に所有者の名字等、所定の印影を有する印判部を備えるとともに、電子印鑑発行装置20によって登録される暗号化された印影情報と電子印鑑10の所有者の生体情報とを記憶するものである。また、電子印鑑10に記憶された情報は、電子印鑑認証装置30によって読み取られ、電子印鑑10の所有者の確認等に利用される。
【0033】
電子印鑑発行装置20は、電子印鑑10の印影及び電子印鑑10の所有者の生体情報を読み取るものである。さらに、電子印鑑発行装置20は、その読み取った印影の情報及び生体情報を当該所有者に対応付けられている秘密鍵によって暗号化し、その暗号化した情報を電子印鑑10に登録するものである。
【0034】
電子印鑑認証装置30は、電子印鑑10に記憶されている暗号化された電子印鑑10の印影の情報及び所有者の生体情報を読み取るものである。また、電子印鑑認証装置30は、当該所有者に対応付けられている公開鍵を用いて、電子印鑑10から読み取った電子印鑑10の印影の情報及び所有者の生体情報を復号化するものである。
【0035】
さらに、電子印鑑認証装置30は、当該所有者の生体情報を読み取り、電子印鑑10から読み取った生体情報と、当該所有者から直接読み取った生体情報とを照合するものである。また、電子印鑑認証装置30は、電子印鑑10から読み取った印影の情報を表示することもできる。
【0036】
認証局40は、公開鍵暗号方式を利用した公開鍵基盤(PKI: Public Key Infrastructure)における認証局(CA: Certificate Authority)であり、本実施形態では、電子印鑑10の所有者に対応付けられる公開鍵の鍵証明書(電子証明書)を発行するものである。
【0037】
書類50は、当事者の捺印が必要な各種の契約書や申請書等の書類である。本実施形態に係る電子印鑑10は、従来の印鑑と同様に印判部を有するため、書類50の所定の箇所に捺印することができる。電子印鑑10の所有者が、電子印鑑10と電子印鑑10を用いて捺印された書類50とを、電子印鑑認証装置30の設置された機関(例えば各種の公共団体)において提示することにより、当該機関は、電子印鑑10と電子印鑑認証装置30とを用いて書類50に捺印された印影ならびに電子印鑑10の所有者を確認することができる。
【0038】
また、当該機関は、電子印鑑10と電子印鑑認証装置30とを用いて、電子印鑑10の所有者が正当な所有者であることを確認した後に、所有者により電子印鑑10を用いて書類50に捺印させることもできる。
【0039】
次に、図2に示すように、電子印鑑10は、印判部11と、胴体部12と、通信IF部13と、情報記憶部14とを備えている。
【0040】
印判部11は、本実施形態では、電子印鑑10の所有者の名字や氏名等に応じた所定の印影を有している。なお、本実施形態に係る電子印鑑10は、印判部11を多孔体物質とし、捺印時の印判部11に対する圧力に応じて胴体部12に設けられたインク容器部(不図示)に充填されたインクを当該多孔体から滲出させることにより、捺印のための朱肉を不要とすることもできる。
【0041】
胴体部12は、長手方向の一端に印判部11を有するとともに、胴体内部に通信IF部13と情報記憶部14とを具備するものである。なお、胴体部12は、本実施形態では円筒形を有しているが、長方形等の形状であってもよい。
【0042】
通信IF部13は、電子印鑑発行装置20または電子印鑑認証装置30との印影の情報及び電子印鑑10の所有者の生体情報等を送受信するものである。通信IF部13としては、例えば、USB(Universal Serial Bus)を用いることができ、通信IF部13は、USBコネクタを具備することができる。
【0043】
情報記憶部14は、本実施形態では、電子印鑑発行装置20から送信される暗号化された印判部11の印影の情報と、電子印鑑10の所有者の生体情報とを記憶するものである。本実施形態に係る情報記憶部14は、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリによって構成することができる。また、本実施形態に係る情報記憶部14は、電子印鑑発行装置20から送信される電子印鑑10の所有者の個人情報を記憶することもできる。
【0044】
なお、本実施形態に係る通信IF部13と情報記憶部14とは、上述した形態に代えて、ICチップとアンテナとを具備する接触型または非接触型のICカードを胴体部12に具備する形態とすることもできる。
【0045】
次に、図3に示すように、電子印鑑発行装置20は、印影読取部21と、生体情報読取部22と、鍵生成部23と、暗号化部24と、電子印鑑情報登録部25と、通信IF部26とを備えている。
【0046】
印影読取部21は、本実施形態では、電子印鑑10の印判部11の印影を電子的なデータとして読み取るものである。本実施形態に係る印影読取部21は、電子印鑑10の印判部11の印影をスキャナ等により読込むことができる。また、印影読取部21は、印影の取得のために圧電素子を用いた盤を具備し、その盤に印判部11が押し付けられることにより、印判部11の凸部の形状を検出する形態とすることもできる。
【0047】
さらに、印影読取部21は、読み取った印判部11の印影をディジタル値の情報に変換し、その変換した情報を暗号化部24に送信する。
【0048】
生体情報読取部22は、本実施形態では、電子印鑑10の所有者の生体情報を読み取る登録用生体情報読取手段を構成する。本実施形態に係る生体情報読取部22は、例えば所有者の指紋を読み取ることができる。なお、生体情報読取部22は、所有者の虹彩(網膜)の情報を読み取るようにしてもよい。生体情報読取部22は、読み取った所有者の生体情報をディジタル値の情報に変換し、その変換した情報を暗号化部24に送信する。
【0049】
鍵生成部23は、本実施形態では、電子印鑑10の所有者と対応付けられる秘密鍵と公開鍵とを生成するものである。本実施形態に係る鍵生成部23は、RSA暗号等の一方向ハッシュ関数を用いた公開鍵暗号方式により、電子印鑑10の所有者に固有の秘密鍵と公開鍵とのペアを生成することができる。
【0050】
また、本実施形態に係る鍵生成部23は、生成した公開鍵を電子印鑑認証装置30及び認証局40に通信IF部26を介して送信することができる。なお、電子印鑑10の所有者と対応付けられる秘密鍵と公開鍵とは、鍵生成部23が生成する形態に代えて、認証局40が生成する秘密鍵と公開鍵とを用いてもよい。この場合、鍵生成部23は、秘密鍵と公開鍵とを生成することに代えて、認証局40が生成する秘密鍵を取得することができる。
【0051】
暗号化部24は、本実施形態では、印影読取部21によってディジタル化された電子印鑑10の印判部11の印影情報と、生体情報読取部22によってディジタル化された電子印鑑10の所有者の指紋情報とを鍵生成部23によって生成された電子印鑑10の所有者に対応付けられた秘密鍵によって暗号化するものである。
【0052】
また、暗号化部24は、暗号化した印影情報と所有者の指紋情報とを電子印鑑情報登録部25に送信する。さらに、本実施形態に係る暗号化部24は、電子印鑑10の所有者の個人情報を送信することもできる。
【0053】
電子印鑑情報登録部25は、本実施形態では、暗号化された電子印鑑10の印判部11の印影情報と、電子印鑑10の所有者の指紋情報とを電子印鑑10に登録する情報登録手段を構成する。具体的には、電子印鑑情報登録部25は、暗号化された印影情報と所有者の指紋情報とを、電子印鑑10に対して送信する。さらに、本実施形態に係る電子印鑑情報登録部25は、電子印鑑10の所有者の個人情報を送信することもできる。
【0054】
電子印鑑10は、暗号化部24から送信された当該情報を通信IF部13により受信し、受信した情報を情報記憶部14に記憶することができる。
【0055】
電子印鑑情報登録部25としては、例えば、USBを用いることができ、電子印鑑情報登録部25は、USBコネクタを具備することができる。なお、電子印鑑10がICチップとアンテナによるICカードの機能を有する場合には、電子印鑑情報登録部25は、アンテナを有し、暗号化された印影情報と所有者の指紋情報とを電子印鑑10に対して無線通信により送信するようにしてもよい。
【0056】
通信IF部26は、本実施形態では、通信ネットワーク60と接続され、電子印鑑認証装置30及び認証局40に対して情報を送信するための通信インターフェースを提供するものである。本実施形態に係る通信IF部26は、鍵生成部23と接続され、鍵生成部23によって生成された電子印鑑10の所有者に対応付けられた公開鍵を電子印鑑認証装置30に送信することができる。通信IF部26としては、例えば、IEEE802.3uにより規定される100BASE−TX等を用いることができる。なお、通信IF部26は、通信ネットワーク60との接続インターフェースに応じて、さらにDSU(Digital Service Unit)やxDSL(Digital Subscriber Line)モデム等を介して通信ネットワーク60と接続することができる。
【0057】
次に、図4に示すように、電子印鑑認証装置30は、電子印鑑情報読取部31と、生体情報読取部32と、公開鍵取得部33と、復号化部34と、照合部35と、表示部36と、通信IF部37とを備えている。
【0058】
電子印鑑情報読取部31は、本実施形態では、電子印鑑10の情報記憶部14に記憶されている電子印鑑10の印判部11の暗号化された印影情報と、電子印鑑10の所有者の暗号化された指紋情報とを読み取る情報読取手段を構成する。
【0059】
本実施形態に係る電子印鑑情報読取部31は、USBを用いて電子印鑑10の通信IF部13と接続し、通信IF部13を介して情報記憶部14に記憶されている暗号化された印影情報と指紋情報とを読み取ることができる。さらに、本実施形態に係る電子印鑑情報読取部31は、情報記憶部14に電子印鑑10の所有者の個人情報が記憶されている場合には、当該個人情報を読み取ることもできる。
【0060】
なお、電子印鑑10がICチップとアンテナによるICカードの機能を有する場合には、電子印鑑情報読取部31は、アンテナを有し、情報記憶部14に記憶されている暗号化された印影情報と所有者の指紋情報とを無線通信により読み取るようにしてもよい。
【0061】
また、電子印鑑情報読取部31は、読み取った印影と所有者の指紋の情報とを復号化部34に送信する。
【0062】
生体情報読取部32は、本実施形態では、電子印鑑10の所有者の生体情報を読み取る照合用生体情報読取手段を構成する。本実施形態に係る生体情報読取部32は、所有者の指紋を読み取ることができる。なお、生体情報読取部32は、電子印鑑発行装置20の生体情報読取部22と合わせて、所有者の虹彩(網膜)の情報を読み取るようにしてもよい。
【0063】
また、生体情報読取部32は、読み取った所有者の生体情報をディジタル値の情報に変換し、その変換した情報を照合部35に送信する。
【0064】
公開鍵取得部33は、本実施形態では、電子印鑑発行装置20の鍵生成部23が生成した電子印鑑10の所有者に対応付けられた秘密鍵と対になる公開鍵を取得するものである。具体的には、本実施形態に係る公開鍵取得部33は、通信IF部37と通信ネットワーク60とを介して電子印鑑発行装置20から電子印鑑10の所有者に対応付けられた公開鍵を取得する。
【0065】
さらに、本実施形態に係る公開鍵取得部33は、電子印鑑発行装置20から取得した電子印鑑10の所有者に対応付けられた公開鍵に対して発行されている鍵証明書を認証局40から取得する。ここで、電子印鑑10の情報記憶部14に電子印鑑10の所有者の個人情報が記憶されている場合には、当該個人情報に基づいて、当該所有者に対応付けられている公開鍵及び鍵証明書を取得することができる。
【0066】
また、公開鍵取得部33は、当該公開鍵に対する鍵証明書が認証局40から取得できない場合または認証局40が当該公開鍵に対応する鍵証明書が無効化リスト(CRL: Certificate Revocation List)に記載されている場合、表示部36にその旨を表示させることができる。
【0067】
復号化部34は、本実施形態では、電子印鑑情報読取部31によって読み取られた電子印鑑10の印判部11の暗号化された印影情報と電子印鑑10の所有者の暗号化された指紋情報とを、公開鍵取得部33によって取得された電子印鑑10の所有者に対応付けられた公開鍵によって復号化するものである。
【0068】
また、復号化部34は、復号化した印影情報を用いて表示部36にその印影を表示させることができる。さらに、復号化部34は、復号化した所有者の指紋情報を照合部35に送信する。
【0069】
照合部35は、本実施形態では、電子印鑑情報読取部31によって読み取られ、復号化部34によって復号化された電子印鑑10の所有者の指紋情報と、生体情報読取部32によって読み取られた所有者の指紋情報とを照合するものである。
【0070】
具体的には、照合部35は、電子印鑑情報読取部31によって読み取られた指紋情報と生体情報読取部32によって読み取られた指紋情報の比較し、両指紋情報が一致するか否かを照合することができる。また、照合部35は、その照合の結果を表示部36に表示させることができる。
【0071】
表示部36は、本実施形態では、電子印鑑情報読取部31によって読み取られ、復号化部34によって復号化された電子印鑑10の印判部11の印影情報を印影として表示する表示通知手段を構成する。また、表示部36は、本実施形態では、照合部35による所有者の指紋情報の照合結果を表示するものである。表示部36としては、例えば電子印鑑10の印影等のグラフィックデータ及びテキスト情報が表示可能なCRTディスプレイ装置や液晶ディスプレイ装置を用いることができる。
【0072】
通信IF部37は、本実施形態では、通信ネットワーク60と接続され、電子印鑑認証装置30及び認証局40から情報を受信するための通信インターフェースを提供するものである。本実施形態に係る通信IF部37は、公開鍵取得部33と接続され、電子印鑑10の所有者に対応付けられた公開鍵を電子印鑑発行装置20から受信することができる。また、本実施形態に係る通信IF部37は、当該公開鍵に対して発行されている鍵証明書を認証局40から受信することができる。
【0073】
通信IF部37としては、通信IF部26と同様に、例えばIEEE802.3uにより規定される100BASE−TX等を用いることができる。なお、通信IF部37は、通信ネットワーク60との接続インターフェースに応じて、さらにDSU(Digital Service Unit)やxDSL(Digital Subscriber Line)モデム等を介して通信ネットワーク60と接続することができる。
【0074】
(本実施形態に係る電子印鑑認証方法)
次に、上述した構成を有する本実施形態に係る電子印鑑システムを用いた電子印鑑認証方法の一実施例について説明する。図5は、電子印鑑10の印影情報と、電子印鑑10の所有者の生体情報が記憶された電子印鑑10を発行するまでのフローを示す図である。
【0075】
まず、電子印鑑10の発行に先立って、電子印鑑10の発行希望者は、電子印鑑発行装置20が設置されている所定の機関に出向き、所定の印影を有する電子印鑑10を購入(S501)し、電子印鑑10を所有する。なお、所定の機関とは、例えば電子印鑑10の販売する店舗等のことである。また、電子印鑑発行装置20を市役所等の公的な機関に設置することにより、当該希望者は、電子印鑑10を当該店舗等で購入し、その後に当該機関に出向き、当該機関において印影情報及び指紋情報が記憶された電子印鑑10の発行を受けることもできる。
【0076】
次いで、電子印鑑10を発行する電子印鑑発行装置20の運用者は、電子印鑑10の所有者の個人情報を確認する(S503)。電子印鑑10の所有者の個人情報としては、例えば当該所有者の自動車運転免許証や健康保険証等を用いることができる。
【0077】
電子印鑑発行装置20の運用者は、当該個人情報が正しいか否かを判定する(S505)。この際、当該個人情報が公的な機関等によって発行されたものでない等の理由によって個人情報の正当性が判定できない場合には、電子印鑑発行装置20の運用者は、電子印鑑10の発行を受け付けない。
【0078】
電子印鑑発行装置20の運用者は、電子印鑑10の所有者の個人情報が確認できた場合には、電子印鑑発行装置20を用いて当該所有者の生体情報(指紋情報)を読み取る(S507)とともに、当該所有者が選定した電子印鑑10の印影を読み取る(S509)。
【0079】
また、電子印鑑発行装置20は、当該所有者に対応付けられる秘密鍵と公開鍵とのペアを生成する(S511)。
【0080】
次いで、電子印鑑発行装置20は、ステップS507及びステップS509において読み取られた当該所有者の生体情報と、電子印鑑10の印影情報とをステップS511において生成された秘密鍵によって暗号化する(S513)。
【0081】
さらに、電子印鑑発行装置20は、暗号化された当該所有者の生体情報と、印判部11の印影情報とを電子印鑑10に登録する(S515)。また、電子印鑑発行装置20は、ステップS511において生成された秘密鍵とペアになる公開鍵を認証局40に対して送信することによって公開する(S517)とともに、当該公開鍵に対する鍵証明書(電子証明書)の発行を認証局40に対して要求する(S519)。
【0082】
認証局40の運用者は、当該公開鍵と対応付けられている所有者の個人情報を確認(S521)する。次いで、認証局40の運用者は、個人情報が正しいか否かを判定(S523)し、当該個人情報が正しいと判定された場合には、当該公開鍵に対する鍵証明書を発行(S525)し、通信ネットワーク60を介して当該鍵証明書を第三者が取得できるように公開する。
【0083】
図6は、上述のステップによって発行された電子印鑑10の認証のフローを示す図である。電子印鑑10の所有者は、電子印鑑認証装置30が設置されている書類50の提出先の機関に出向き、当該機関に対して書類50及び電子印鑑10を提示する(S601)。
【0084】
次いで、電子印鑑認証装置30は、電子印鑑10に記憶されている暗号化された所有者の生体情報と電子印鑑10の印影情報とを読み取る(S603)。さらに、電子印鑑認証装置30の運用者は、電子印鑑10の所有者の個人情報に基づいて、電子印鑑認証装置30を用いて電子印鑑10の所有者に対応付けられている公開鍵を電子印鑑発行装置20から取得する(S605)。
【0085】
電子印鑑認証装置30は、ステップS605において取得された公開鍵に対する鍵証明書を認証局40から取得し、当該公開鍵の正当性を確認する(S607)。なお、電子印鑑10に所有者の個人情報が記憶されている場合には、電子印鑑認証装置30は、当該個人情報に基づいて、当該所有者に対応付けられている公開鍵及び当該公開鍵に対する鍵証明書を取得することができる。これにより、電子印鑑認証装置30の運用者が電子印鑑10の所有者の個人情報に基づいて公開鍵及び当該公開鍵に対する鍵証明書を取得する操作を不要とすることができる。
【0086】
次いで、電子印鑑認証装置30は、ステップS605において取得された公開鍵が有効か否かを鍵証明書に基づいて判定する(S609)。
【0087】
電子印鑑認証装置30は、ステップS605において取得された公開鍵が有効であると判定した場合には、ステップS603において読み取られた電子印鑑10の所有者の生体情報と電子印鑑10の印影情報とをステップS605において取得された公開鍵を用いて復号化する(S611)。
【0088】
さらに、電子印鑑認証装置30の運用者は、電子印鑑認証装置30を用いて電子印鑑10の所有者の生体情報(指紋情報)を読み取る(S613)。次いで、電子印鑑認証装置30は、ステップS603において電子印鑑10から読み取られ、ステップS611において復号化された電子印鑑10の所有者の生体情報と、ステップS613において読み取られた電子印鑑10の所有者の生体情報とを照合する(S615)。
【0089】
電子印鑑認証装置30は、ステップS615における照合の結果を判定(S617)し、当該生体情報が照合したか否かの照合結果を表示する(S619a,S619b)。ステップS619aまたはステップ619bにおいて、当該生体情報の照合結果が表示されるため、電子印鑑認証装置30の運用者は、ステップS601において電子印鑑認証装置30が設置される機関に出向いた者が、ステップS601において提示された電子印鑑10を所有する者であることを確認することができる。
【0090】
また、電子印鑑認証装置30は、ステップS611において復号化された電子印鑑10の印影を表示することができる(S621)。ステップS621において電子印鑑10の印影が電子印鑑認証装置30に表示されるため、電子印鑑認証装置30の運用者は、電子印鑑10本体の印影と、電子印鑑認証装置30に表示された印影とを視覚的に比較して確認することができる。
【0091】
上述したステップが完了することにより、電子印鑑10の所有者は、電子印鑑10を用いて書類50に対して捺印し、書類50を提出する。
【0092】
なお、上述した実施例においては、電子印鑑10の所有者の生体情報と、電子印鑑10の印影情報とを用いているが、電子印鑑10の印影情報のみを用いる形態を採ることもできる。かかる場合、電子印鑑システムによる電子印鑑10の所有者の生体情報による確認はできないが、電子印鑑10に記憶されている印影情報は、電子印鑑10の所有者に対応付けられている公開鍵のみでしか正常に復号化されないため、電子印鑑認証装置30に表示される印影情報と、電子印鑑10本体の印影とを視覚的に確認することにより、電子印鑑10が所有者のものであると判定することができる。
【0093】
また、かかる場合、電子印鑑10の所有者の代理人が、電子印鑑認証装置30が設置されている書類50の提出先の機関に出向き、電子印鑑10を用いて書類50に対して捺印し、書類50を提出することが可能となり、電子印鑑10の所有者の確認する一定の効果を確保しつつ、従来の印鑑と印鑑証明を用いた捺印とその確認方法と同等の取扱いの容易性を実現することができる。
【0094】
(本実施形態に係る電子印鑑システム及び電子印鑑認証方法による作用・効果)
以上説明した本実施形態に係る電子印鑑システム及び電子印鑑認証方法によれば、暗号化されて電子印鑑10に記憶されている印影情報は、所有者に対応付けられている公開鍵のみによってしか正常に復号化されないため、電子印鑑システムに印影が表示された場合には当該電子印鑑が所有者のものであると判定することができる。
【0095】
また、本実施形態によれば、電子印鑑10の印影が電子印鑑認証装置30上に表示されるため、電子印鑑認証装置30の運用者等は、書類等に捺印された印影または電子印鑑10本体の印影と電子印鑑認証装置30上に表示された印影とを視覚的に比較して、電子印鑑10が所有者のものであることを確認することができる。
【0096】
さらに、本実施形態によれば、電子印鑑10に印影情報が記憶されるため、印鑑の所有者を証明する印鑑証明書等の携行を回避することができる。
【0097】
また、本実施形態によれば、電子印鑑10に電子印鑑10の印影情報が暗号化されて記憶されるため、印影情報の改ざんや電子印鑑10の偽造を防止することができる。
【0098】
さらに、本実施形態によれば、電子印鑑10の所有者の生体情報に基づいて電子印鑑10の所有者が確認されるため、所有者以外による電子印鑑10の使用が制限され、電子印鑑の不正使用を確実に防止することができる。
【0099】
また、本実施形態によれば、鍵生成部23が所有者に対応付けられる秘密鍵と公開鍵とを生成するため、電子印鑑10に記憶される情報を暗号化または復号化する際に必要な秘密鍵や公開鍵を随時生成することができる。
【0100】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、印鑑の所有者を当該所有者に対応付けられた情報を用いて確認することによって、書類等に捺印する印鑑の偽造や不正使用を防止する電子印鑑システム及び電子印鑑認証方法等を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る電子印鑑システムの構成図である。
【図2】本発明の実施形態に係る電子印鑑のブロック構成図である。
【図3】本発明の実施形態に係る電子印鑑発行装置のブロック構成図である。
【図4】本発明の実施形態に係る電子印鑑認証装置のブロック構成図である。
【図5】本発明の実施形態に係る電子印鑑の発行フロー図である。
【図6】本発明の実施形態に係る電子印鑑の認証フロー図である。
【符号の説明】
10…電子印鑑、11…印判部、 12…胴体部、 13…通信IF部、 14…情報記憶部、 20…電子印鑑発行装置、 21…印影読取部、 22…生体情報読取部、 23…鍵生成部、 24…暗号化部、 25…電子印鑑情報登録部、 26…通信IF部、 30…電子印鑑認証装置、 31…電子印鑑情報読取部、 32…生体情報読取部、 33…公開鍵取得部、 34…復号化部、 35…照合部、36…表示部、 37…通信IF部、 40…認証局、 50…書類、 60…通信ネットワーク

Claims (12)

  1. 所定の印影を有する電子印鑑と、前記電子印鑑に関する情報を登録する電子印鑑発行装置と、前記電子印鑑に関する情報に基づき認証を行う電子印鑑認証装置とを具備する電子印鑑システムであって、
    前記電子印鑑は、
    所定の印影を有する印判部と、
    前記電子印鑑発行装置から送信される情報を記憶する情報記憶手段と
    を備え、
    前記電子印鑑発行装置は、
    前記印判部の印影を印影情報として読み取る印影読取手段と、
    前記印影読取手段によって読み取られた印影情報を前記電子印鑑の所有者に対応付けられている秘密鍵によって暗号化する暗号化手段と、
    前記暗号化手段により暗号化された前記印影情報を前記情報記憶手段に登録する情報登録手段と
    を備え、
    前記電子印鑑認証装置は、
    前記情報記憶手段に記憶されている前記印影情報を読み取る情報読取手段と、
    前記秘密鍵と対になる公開鍵を取得する公開鍵取得手段と、
    前記公開鍵取得手段により取得された公開鍵によって、前記情報読取手段により読み取られた前記印影情報を復号化する復号化手段と、
    前記復号化手段によって復号化された前記印影情報を視覚化された印影として表示する表示通知手段と
    を備えたことを特徴とする電子印鑑システム。
  2. 前記電子印鑑発行装置は、前記所有者の生体情報を読み取る登録用生体情報読取手段をさらに備え、
    前記暗号化手段は、読み取られた前記印影情報と前記生体情報とを前記秘密鍵によって暗号化し、
    前記情報登録手段は、暗号化された前記印影情報と前記生体情報とを前記情報記憶手段に登録し、
    前記電子印鑑認証装置は、
    前記所有者の生体情報を読み取る照合用生体情報読取手段と、
    前記生体情報について照合する照合手段と
    をさらに備え、
    前記情報読取手段は、前記情報記憶手段に記憶されている前記印影情報と前記生体情報とを読み取り、
    前記復号化手段は、前記情報読取手段によって読み取られた前記印影情報と前記生体情報とを前記公開鍵によって復号化し、
    前記照合手段は、前記情報読取手段によって読み取られた前記生体情報と前記照合用生体情報読取手段によって読み取られた前記生体情報とを照合し、
    前記表示通知手段は、前記照合手段による照合の結果を表示することを特徴とする請求項1に記載の電子印鑑システム。
  3. 前記電子印鑑発行装置は、前記所有者と対応付けられる前記秘密鍵と前記公開鍵とを生成する鍵生成手段をさらに備えることを特徴とする請求項1または2に記載の電子印鑑システム。
  4. 電子印鑑発行装置と電子印鑑認証装置を具備する電子印鑑システムにおいて用いられる電子印鑑であって、
    所定の印影を有する印判部と、
    前記電子印鑑発行装置から送信される情報を記憶する情報記憶手段と
    を備え、
    前記電子印鑑発行装置によって暗号化された前記印影の情報が前記情報記憶手段に記憶され、
    前記電子印鑑認証装置によって前記情報記憶手段に記憶されている前記印影の情報が読み取られることを特徴とする電子印鑑。
  5. 前記電子印鑑発行装置によって暗号化された前記印影の情報と前記電子印鑑の所有者の生体情報とが前記情報記憶手段に記憶され、
    前記電子印鑑認証装置によって前記情報記憶手段に記憶されている前記印影の情報と前記生体情報とが読み取られることを特徴とする請求項4に記載の電子印鑑。
  6. 所定の印影を有する印判部と情報を記憶する情報記憶手段とを有する電子印鑑を用いた電子印鑑システムにおける電子印鑑発行装置であって、
    前記印判部の印影を印影情報として読み取る印影読取手段と、
    前記印影読取手段によって読み取られた印影情報を前記電子印鑑の所有者に対応付けられている秘密鍵によって暗号化する暗号化手段と、
    前記暗号化手段により暗号化された前記印影情報を前記電子印鑑に登録する情報登録手段と
    を備えることを特徴とする電子印鑑発行装置。
  7. 前記所有者の生体情報を読み取る登録用生体情報読取手段をさらに備え、
    前記暗号化手段は、読み取られた前記印影情報と前記生体情報とを前記秘密鍵によって暗号化し、
    前記情報登録手段は、暗号化された前記印影情報と前記生体情報とを前記情報記憶手段に登録することを特徴とする請求項6に記載の電子印鑑発行装置。
  8. 前記所有者と対応付けられる前記秘密鍵と前記公開鍵とを生成する鍵生成手段をさらに備えることを特徴とする請求項6または7に記載の電子印鑑発行装置。
  9. 所定の印影を有する印判部と情報を記憶する情報記憶手段とを有する電子印鑑を用いた電子印鑑システムにおける電子印鑑認証装置であって、
    前記情報記憶手段に記憶されている前記印判部の印影情報を読み取る情報読取手段と、
    前記電子印鑑の所有者に対応付けられている秘密鍵と対になる公開鍵を取得する公開鍵取得手段と、
    前記公開鍵取得手段により取得された公開鍵によって、前記情報読取手段により読み取られた前記印影情報を復号化する復号化手段と、
    前記復号化手段によって復号化された前記印影情報を視覚化された印影として表示する表示通知手段と
    を備えることを特徴とする電子印鑑認証装置。
  10. 前記所有者の生体情報を読み取る照合用生体情報読取手段と、
    前記所有者の生体情報について照合する照合手段と
    をさらに備え、
    前記情報読取手段は、前記電子印鑑に記憶されている前記印影情報と前記生体情報とを読み取り、
    前記復号化手段は、前記情報読取手段によって読み取られた前記印影情報と前記生体情報とを前記公開鍵によって復号化し、
    前記照合手段は、前記情報読取手段によって読み取られた前記生体情報と前記照合用生体情報読取手段によって読み取られた前記生体情報とを照合し、
    前記表示通知手段は、前記照合手段による照合の結果を表示または通知することを特徴とする請求項9に記載の電子印鑑認証装置。
  11. 所定の印影を有する印判部と情報を記憶する情報記憶手段とを有する電子印鑑を用いた電子印鑑認証方法であって、
    前記印判部の印影を印影情報として読み取るステップ(A)と、
    前記電子印鑑の所有者に対応付けられている秘密鍵によって前記印影情報を暗号化するステップ(B)と、
    暗号化された前記印影情報を前記情報記憶手段に登録するステップ(C)と、
    前記ステップ(C)において記憶された前記印影情報を読み取るステップ(D)と、
    前記秘密鍵と対になる公開鍵を取得するステップ(E)と、
    前記ステップ(D)において読み取られた前記印影情報を前記公開鍵によって復号化するステップ(F)と、
    復号化された前記印影情報を視覚化された印影として表示するステップ(G)と
    を有することを特徴とする電子印鑑認証方法。
  12. 前記ステップ(A)では、前記印影を印影情報として読み取るとともに、前記所有者の生体情報を読み取り、
    前記ステップ(B)では、読み取った前記印影情報と前記生体情報とを前記秘密鍵によって暗号化し、
    前記ステップ(C)では、暗号化された前記印影情報と前記生体情報とを前記情報記憶手段に登録し、
    前記ステップ(D)では、前記ステップ(C)において記憶された前記印影情報と前記生体情報とを読み取り、
    前記ステップ(F)では、前記ステップ(D)において読み取られた前記印影情報と前記生体情報とを前記公開鍵によって復号化し、
    前記所有者の生体情報を読み取り、この読み取られた生体情報と前記ステップ(D)において読み取られた生体情報とを照合するステップを有し、
    前記ステップ(G)では、前記生体情報の照合の結果を表示することを特徴とする請求項11に記載の電子印鑑認証方法。
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