JP2004138193A - Linear guide device - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体製造装置や精密加工機械、精密測定器等の各種機械に用いられるリニアガイド装置に関し、特に金型加工機、半導体製造装置、精密測定機器等、高い加工精度や測定精度が要求される機械装置に用いられるのが好適なリニアガイド装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
被案内物を直線的に案内するのに用いられるリニアガイド装置としては、軸方向に延びる案内レールと、案内レール上に配されて案内レールの軸方向に移動可能に組み付けられたスライダと、ボールである転動体とを備えているものが知られている。
【0003】
案内レールの両側面には、転動体を摺動させるためのレール軌道面が形成され、スライダには、転動体を循環させながら保持する転動体循環路に、転動体を摺動させるスライダ軌道面が形成されている。
【0004】
案内レールのレール面には、上下に貫通した複数個のボルト孔が軸方向に沿って形成されている。案内レールは、ボルト孔を介して複数個のボルトが加工台にねじ込まれることによって、加工台に固定される。
【0005】
スライダは、下面に設けたスライド面が案内レールのレール面上に配され、半導体製造装置や精密加工機械、精密測定機器等の各種機械の移動体がボルト締結によって固定されるため、移動体が移動する際に、転動体が、案内レールのレール軌道面とスライダのスライダ軌道面との間で転動しながらスライダの転動体循環路内を循環することにより、案内レールの軸方向への移動を円滑に支持する。
【0006】
リニアガイド装置は、半導体製造装置や精密加工機械、精密測定機器等の各種機械に用いられるため、リニアガイド装置の運動精度は、これら各種機械の加工精度や測定精度に直接影響を与える。
リニアガイド装置の運動精度を悪化させる要因の一つに、転動体の循環に伴い発生する周期的な微小振動がある。これを転動体通過振動と呼ぶ。この転動体通過振動は、転動体が、予圧や外部荷重によって負荷を受けながら、スライダのスライダ軌道面を移動するために生ずる。
【0007】
図18に、転動体通過振動を測定する測定装置80を示す。測定装置80には、直径が6.35mmの転動体を用いた。測定装置80は、第一基準台81上に単一の案内レール82が固定され、案内レール82に単一のスライダ83が組み付けられている。スライダ83上には、基台84を介してミラー機構85が設置されており、スライダ83が、外部に設けられた駆動装置に連結された駆動軸86によって、等速で一方向に移動される。一方、第二基準台87上にオートコリメータ88が設置されており、このオートコリメータ88によってミラー機構85を介してスライダ83の傾き角(ピッチング変位)が測定される。
【0008】
図19に、測定装置80による測定結果を示す。図19において、横軸はスライダ83の移動量、縦軸はスライダ83のピッチング方向の角度変化である。振動の波長は、転動体の直径Daのほぼ2倍に相当する。測定されたピッチング変位そのものはごく小さい。しかし、スライダ83から離れた位置では、スライダ83の傾きが増幅されて、0.5〜1μm程度の大きな並進変位として現れる。このため、高い精度が要求される機械装置においては、上記の転動体通過振動が問題となる。ここでは、単一のスライダ83を用いて測定を行ったが、案内レールとスライダとを複数対組み合わせて構成するテーブル装置においても、転動体通過振動が同様に問題となる。
【0009】
上記のような転動体通過振動を抑制するための方法として、スライダの長さを長くすることで、転動体通過振動の低減を図ったものがある(例えば、特許文献1参照)。
【0010】
【特許文献1】
特開2000−46052号公報(第3頁、図1)
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記文献に記載されたリニアガイド装置では、スライダの長さが、通常のものと比べて長くなるため、装置全体の長さが大きくなり、その結果、機械全体が大型化するおそれがある。また、特に厳しい運動精度が要求される場合には、転動体通過振動の低減が十分になされないおそれがあった。
【0012】
また、図20(a),(b)に示すリニアガイド装置90のように、案内レール91のレール軌道面92とスライダ93のスライダ軌道面94とにより転動自在に支持される転動体95が、荷重を受けないようにするため、スライダ軌道面94の端部寄りに緩やかな傾斜面状のクラウニング部96,96を設けたものもある。
このようなリニアガイド装置90で、クラウニング部96の全長Lcのうち、転動体95が荷重を受ける部分の長さを、クラウニング部有効長と呼ぶ。クラウニング部有効長は短すぎると、転動体通過振動の低減を十分に行うことができない。これに反して、クラウニング部有効長が長すぎると、リニアガイド装置90における剛性や負荷容量の低下などの問題が発生する。しかし、クラウニング部96の最適な寸法については、明確な設計指針が無いため、経験に頼るしかなかった。
【0013】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、最適なクラウニング部の寸法を定めることによって転動体通過振動を飛躍的に低減することができるリニアガイド装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明の目的は、下記構成により達成される。
(1) レール軌道面を有する案内レールと、前記レール軌道面に対向配置されたスライダ軌道面を有し該レール軌道面に沿って移動するスライダと、前記レール軌道面と前記スライダ軌道面との間に転動自在に配された転動体と、を備えたリニアガイド装置であって、前記スライダ軌道面の端部寄りに傾斜状のクラウニング部が形成されるとともに、前記クラウニング部の端部に面取り部が形成され、前記クラウニング部の有効長さをLceとし、前記転動体の直径をDaとして、前記LceとDaとが、Lce/Da≧1に設定されていることを特徴とするリニアガイド装置。
(2) レール軌道面を有する案内レールと、前記レール軌道面に対向配置されたスライダ軌道面を有し該レール軌道面に沿って移動するスライダと、前記レール軌道面と前記スライダ軌道面との間に転動自在に配された転動体と、を備えたリニアガイド装置であって、前記スライダ軌道面の端部寄りに円弧形状のクラウニング部が形成されるとともに、前記クラウニング部の端部に面取り部が形成され、接触角の断面内で見た前記クラウニング部の半径をRcとし、前記転動体の直径をDaとして、前記Rcと前記Daとが、Rc/Da≧500に設定されていることを特徴とするリニアガイド装置。
(3) レール軌道面を有する案内レールと、前記レール軌道面に対向配置されたスライダ軌道面を有し該レール軌道面に沿って移動するスライダと、前記レール軌道面と前記スライダ軌道面との間に転動自在に配された転動体と、を備えたリニアガイド装置であって、前記スライダ軌道面の端部寄りに直線状のクラウニング部が形成されるとともに、前記クラウニング部の端部に面取り部が形成され、接触角の断面内で見た前記クラウニング部の傾き角をθcとして、前記θcが、θc≦0.001radに設定されていることを特徴とするリニアガイド装置。
(4) 前記クラウニング部の全長をLcとし、前記面取り部の長さをCとして、前記Lcと前記Cと前記Daとが、(Lc−C)/Da≦3に設定されていることを特徴とする前記(1)〜(3)のいずれかに記載のリニアガイド装置。
(5) 前記スライダ軌道面の全長が、前記転動体の直径の20〜50倍に設定されていることを特徴とする前記(1)〜(4)のいずれかに記載のリニアガイド装置。
【0015】
上記構成のリニアガイド装置によれば、クラウニング部の全長のうち、荷重を受ける部分の長さであるクラウニング部有効長Lceと、転動体の直径Daとが、Lce/Da≧1に設定される。
したがって、転動体の循環に伴う出入りの際における荷重変動を小さくでき、それによって、転動体通過振動を著しく低減することができる。
また、予圧荷重がかけられ、クラウニング部が半径Rcの円弧形状である場合に、クラウニング部の半径Rcと、転動体の直径Daとが、Rc/Da≧500に設定されれば、広い範囲の予圧荷重に対して転動体の出入りに伴う荷重変動を小さくすることができ、それによって、転動体通過振動を著しく低減することができる。
そして、予圧荷重がかけられ、クラウニング部が傾き角θcの直線状である場合に、クラウニング部の傾き角θcが、θc≦0.001radに設定されれば、広い範囲の予圧荷重に対して転動体の出入りに伴う荷重変動を小さくすることができ、それによって、転動体通過振動を著しく低減することができる。
また、スライダ軌道面の全長が、転動体の直径の20〜50倍に設定されても、広い範囲の予圧荷重に対して転動体の出入りに伴う荷重変動を小さくすることができ、それによって、転動体通過振動を著しく低減することができる。
更に、クラウニング部の全長Lc、面取り部の長さCと、転動体の直径Daとが、(Lc−C)/Da≦3に設定されると、転動体通過振動を低減すると同時にリニアガイド装置の剛性の低下を避けることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明に係る第1実施形態のリニアガイド装置の外観斜視図、図2は図1に示すリニアガイド装置におけるスライダの拡大断面図、図3は図1に示すリニアガイド装置におけるスライダの拡大断面図、図4は実施例1のリニアガイド装置の断面図、図5(a)は実施例1の共通部分の数値表、図5(b)は実施例1におけるオーバーサイズ量を0.01mmとした場合での各実施例と比較例との数値対照表、図5(c)は実施例1におけるオーバーサイズ量を0.005mmとした場合での各実施例と比較例との詳細対照表、図5(d)は実施例1におけるオーバーサイズ量を0.002mmとした場合での各実施例と比較例との数値対照表、図6は図5(b)の結果を表すグラフ、図7は図5(c)の結果を表すグラフ、図8は図5(d)の結果を表すグラフ、図9は図5(b)でのLce/Daとリニアガイド装置の剛性の関係を調べたグラフ、図10は実施例2のリニアガイド装置の断面図、図11(a)は実施例2の共通部分の数値表、図11(b)は実施例2における実施例と比較例との数値対照表、図11(c)は図11(b)の結果を表すグラフ、図12は実施例3のリニアガイド装置の断面図、図13(a)は実施例3の共通部分の数値表、図13(b)は実施例3における実施例と比較例との数値対照表、図13(c)は図13(b)の結果を表すグラフ、図14は実施例4のリニアガイド装置の断面図、図15(a)は実施例4の共通部分の数値表、図15(b)は実施例4における実施例と比較例との数値対照表、図15(c)は図15(b)の結果を表すグラフ、図16は実施例5のテーブル装置の外観斜視図、図17(a)は実施例5の数値表、図17(b)は実施例5における実施例と比較例との結果を表すグラフである。なお、第1実施形態以下の実施例において、既に説明した部材等と同様な構成・作用を有する部材等については、図中に同一符号を付すことにより、説明を簡略化或いは省略する。
【0017】
図1に示すように、本発明の第1実施形態のリニアガイド装置10は、案内レール11と、案内レール11上に配されて案内レール11の軸方向に移動可能に組み付けられたスライダ12と、ボールである複数の転動体13と、を備えている。
【0018】
案内レール11の上面には、レール面14が形成され、案内レール11の両側面には、転動体13を摺動させるためのレール軌道面15,15が上下に2条に形成されている。レール面14には、上下に貫通した複数個のボルト孔17が軸方向に沿って形成されている。案内レール11は、ボルト孔17を介してボルトが加工台にねじ込まれることによって、加工台に固定される。
【0019】
スライダ12には、転動体13を循環させながら保持する転動体循環路18に、転動体13を摺動させるためのスライダ軌道面(上溝,下溝)19,19が形成されている。
【0020】
図2に示すように、スライダ12のスライダ軌道面19の両端部寄りには、緩やかな傾斜面状であって円弧形状のクラウニング部20,20が形成されており、クラウニング部20,20の端部には、面取り部21,21が形成されている。クラウニング部20では、スライダ軌道面19の端部近傍において、転動体13が荷重を受けなくなる。
【0021】
クラウニング部20の全長Lcのうち、転動体13が荷重を受ける部分の長さをクラウニング部有効長Lceと呼ぶ。
ここで、δ0:転動体13のオーバーサイズ量、Rc:接触角方向の断面内で見たクラウニング部20の半径とすると、クラウニング部有効長Lceは、
【数1】
で計算される。
【0022】
図3に示すように、クラウニング部20が、直線状である場合、上記と同様にして、θc:接触角方向の断面内で見たクラウニング部の傾きとすると、クラウニング部有効長Lceは、
【数2】
で計算される。
【0023】
上式1,式2において、クラウニング部20の全長をLcとし、面取り部21の長さをCとして、前記Lceと前記Lcと前記Cとの関係が、Lce≧Lc−Cとなる場合には、Lce=Lc−Cとする。面取り部21が無い場合、C=0が代入される。
【0024】
転動体13のオーバーサイズ量δ0は、予圧がちょうどゼロ(0)になる転動体直径Dazと、予圧をかけるために挿入される転動体13の直径Da1との差である。リニアガイド装置10に挿入する転動体13の直径がDazより大きい場合には、予圧がかかる。これに対して、転動体13の直径がDazより小さい場合には、予圧はかからず、各軌道面15,15,19,19,19との間に微小な隙間が生ずる。転動体13のオーバーサイズ量δ0は、以下のようにして求めることができる。
【0025】
リニアガイド装置10に、Dazよりも直径が小さい直径Da2の転動体13を挿入する。スライダ12を、スライダ12の自重程度の力で、下方向に軽く押さえた時と、上方向に軽く引っ張った時との、スライダ12の上下方向の位置ずれ量(がたつき量)を、上下方向隙間量と呼ぶ。上下方向隙間量Δは、次式によって計算される。
【数3】
ここで、αUとαLとは、スライダ軌道面19,19のうち、上溝と下溝との接触角である。
【0026】
また、転動体直径Dazは、次式によって計算される。
【数4】
ここで、δ0=Da1−Dazであるから、δ0は、次式によって計算される。
【数5】
Da1とDazとの差Da1−Dazは、パッサメータなどの測定器によって測定が可能である。また、直径Dazの転動体13を挿入した時の上下方向隙間量Δは、ダイヤルゲージなどの測定器によって測定が可能である。
従って、上式5に、Da1−DazとΔとを代入することによって、オーバーサイズ量δ0を求めることができる。
【0027】
【実施例】
上述した第1実施形態に関して、実施例及び比較例を以下のように行った。
【0028】
<実施例1>
図4に示すように、実施例1に用いられるリニアガイド装置10は、図1に示したリニアガイド装置と同等の構成をもち、案内レール11の上面にレール面14が形成され、案内レール11の両側面にレール軌道面15,15が上下に2条に形成され、レール面14の上下に貫通した複数個のボルト孔17が形成されている。スライダ12には、スライダ軌道面(上溝,下溝)19,19が形成されており、スライダ12のスライダ軌道面19の両端部寄りに、円弧形状のクラウニング部が形成され、クラウニング部の端部に、面取り部が形成されている。
【0029】
図5(a)に示すように、実施例1は、転動体(玉)直径Daが、4.762mmであり、スライダ12の全長が、149mmであり、接触角が、50°である。
【0030】
クラウニング部は、溝底方向に半径Rc´の形状で加工されている。これは、NC研削盤によって軌道面の非クラウニング部とクラウニング部を同一の工程で加工するためである。接触角方向の断面から見たクラウニング部の半径Rcは、次式で計算される。
【数6】
ここで、α´は、クラウニング方向を基準とした接触角である。
【0031】
そして、図5(b)に示すように、オーバーサイズ量を0.01mmとした場合について、実施例1c,1d,1eと、比較例1a,1bの各条件で、クラウニング部有効長Lceと転動体13の直径Daとにおける関係Lce/Daと転動体通過振動の大きさを調べた。
【0032】
図6に示すように、Lce/Da=1程度まででは、Lce/Daの増加とともに、転動体通過振動は急激に減少する。しかし、Lce/Daが1以上では、転動体通過振動の減少は鈍くなる。この結果から、Lce/Da≧1とすることによって、転動体通過振動をかなり低減することができるのがわかる。このとき、より好適には、Lce/Da≧1.2とすることで、転動体通過振動を更に低減することができる。つまり、Lce/Da≧1.2とした各実施例1c、1d、1eのいずれも、比較例1a,1bに比べて転動体通過振動が著しく低減できる。
【0033】
ところで、通常のリニアガイド装置では、用途に応じてオーバーサイズ量δ0を変更して用いている。例えば工作機械等では、剛性を必要とするため、オーバーサイズ量を大きくしている。また、高速な駆動が必要な測定機器等で、摺動抵抗が小さいことが重要である場合には、オーバーサイズ量を小さくしている。同一の案内レールとスライダとの組合せでも、オーバーサイズ量が異なると、クラウニング部有効長Lceも異なるものとなる。そのため、生産性や在庫管理等の観点から、同一の案内レールとスライダとを広い用途に対して使用できるようにするのが望ましい。
一般に、高精度が求められる用途では、ある程度の荷重に対してもがたつきが発生しないことが求められる。そのため、オーバーサイズ量δ0として、およそ次式の範囲に設定する場合が多い。
【数7】
上記の範囲のオーバーサイズ量δ0に対し、転動体通過振動を低減するのに好適な条件であるLce/Da≧1は、次式のように書き換えられる。
【数8】
また、さらに好適な条件であるLce/Da≧1.2は、次式のように書き換えられる。
【数9】
【0034】
上記の例で、オーバーサイズ量δ0を、0.005mm(0.00105Da)に変更した場合について、LceとLce/Daを計算した結果を図5(c)に示し、同様にして転動体通過振動を調べた結果を図7に示す。
式8を満たす実施例1dと1eとは、転動体通過振動を著しく低減できる。しかし、式8を満たさない実施例1cでは、このオーバーサイズ量に対しては転動体通過振動の低減効果が小さい。オーバーサイズ量δ0の減少に伴い、Lceも減少し、Lce/Da≧1が満たされなくなるためである。以上のように、式8或いは式9を満たすようにすることによって、広い範囲のオーバーサイズ量に対して転動体通過振動を低減することができるのがわかる。
【0035】
また、リニアガイド装置の用途によっては、剛性よりも、摺動抵抗が小さいことが、特に望まれる場合がある。それは、半導体製造装置(露光装置)や精密測定機等に用いられる場合である。また、小さいサイズのリニアガイド装置(例えば転動体の直径が2mm以下のもの)においても、摺動抵抗が小さいことが重要になる。このような特定の用途においては、式7よりも小さいオーバーサイズ量でリニアガイド装置が構成される。その場合のオーバーサイズ量δ0は、例えば次式の範囲に設定される。
【数10】
上記の範囲のδ0に対しては、転動体通過振動を低減するのに好適な条件であるLce/Da≧1は、次式のように書き換えられる。
【数11】
また、更に好適な条件であるLce/Da≧1.2は、次式のように書き換えられる。
【数12】
【0036】
次に、オーバーサイズ量δ0を、0.002mm(0.00042Da)に変更した場合について、LceとLce/Daを計算した結果を図5(d)に示し、同様にして転動体通過振動を調べた結果を図8に示す。
式11を満たす実施例1eは、転動体通過振動を著しく低減できる。しかし、式11を満たさない実施例1cと1dとでは、このオーバーサイズ量に対しては転動体通過振動の低減効果が小さい。以上のように、式11或いは式12を満たすようにすることによって、オーバーサイズ量が特に小さい場合でも、転動体通過振動を低減することができるのがわかる。
【0037】
図9に、オーバーサイズ量δ0が0.01mmの場合での、Lce/Daと、リニアガイド装置との剛性の関係図が示される。
リニアガイド装置10の剛性は、次のようにして測定される。案内レール11を固定した状態で、スライダ12を上方向に引き上げる。スライダ12に加える引張力をロードセルで測定するとともに、スライダ12の上方向への変位量を、電気式マイクロメータ等の測定機で測定する。リニアガイド装置10の剛性は、引張力÷変位量で算出できる。
クラウニング部では、非クラウニング部に比べて予圧量が小さいため、クラウニング部の長さが長いほど、リニアガイド装置10の剛性は下がる。図9により、Lce/Da≒3では、Lce/Da≒0.5に比べて、5%程度剛性が低下している。剛性の極端な低下を避けるためには、Lce/Da≦3にすることが望ましい。
【0038】
ところで、クラウニング部の効果を十分にするためには、接触角方向の断面内で見たクラウニング部の最大落ち量Δを、オーバーサイズ量δ0よりも大きくする必要がある。ここで、最大落ち量Δは、次式で計算される。
【数13】
従って、Δ≧δ0のために、次式を満たす必要がある。
【数14】
上記の範囲のδ0に対しては、剛性の極端な低下を避けるために好適な条件であるLce/Da≦3は、次式に書き換えられる。
【数15】
このとき、実施例1c,1dは式15を満たす。このため、剛性の極端な低下を避けることができる。
なお、本実施例において、スライダ12の長さは、上述した特許文献1の範囲である。この特許文献1によると、クラウニング部の寸法に因らず、良好な運動精度のリニアガイド装置が得られる。しかし、この特許文献1に本発明を適用することによって、更に高い運動精度を達成することができる。
【0039】
<実施例2>
図10に示すように、実施例2に用いられるリニアガイド装置30は、スライダ12に、3対のスライダ軌道面(上溝,中溝,下溝)31,31,31が形成されており、スライダ12のスライダ軌道面31の両端部寄りに、円弧形状のクラウニング部が形成され、クラウニング部の端部に、面取り部が形成されている。
【0040】
図11(a)に示すように、実施例2は、転動体(玉)直径Daが、5.556mmであり、スライダ12の全長が、114mmであり、オーバーサイズ量が、上下溝と中溝とで異なり、上溝と下溝が0.009、中溝が0.006mmであり、接触角が、45°である。
【0041】
図11(b)に示すように、クラウニング部寸法が異なる、実施例2b,2cと、比較例2aの各条件で、クラウニング部半径Rcと転動体13の直径Daとにおける関係Rc/Daと転動体通過振動の大きさを調べた。
【0042】
図11(c)に示すように、式8を満たす実施例2b,2cとは、転動体通過振動を著しく低減できる。しかし、式8を満たさない比較例2aでは、転動体通過振動の低減効果が小さいことがわかる。
【0043】
<実施例3>
図12に示すように、実施例3に用いられるリニアガイド装置40は、スライダ12に、2対のスライダ軌道面(上溝,下溝)41,41が形成されており、スライダ12のスライダ軌道面41の両端部寄りに、直線状のクラウニング部が形成され、クラウニング部の端部に、面取り部が形成されている。
【0044】
図13(a)に示すように、実施例3は、転動体(玉)直径Daが、3.175mmであり、スライダ12の全長が、39 mmであり、オーバーサイズ量が、0.004mmであり、接触角が、45°である。
【0045】
図13(b)に示すように、クラウニング部寸法が異なる、実施例3c,3dと、比較例3a,3bの各条件で、クラウニング部有効長Lceと転動体13の直径Daとにおける関係Lce/Daと転動体通過振動の大きさを調べた。
【0046】
クラウニング部は、溝底方向に傾きθc´の形状で加工されている。これは、NC研削盤によって軌道面の非クラウニング部とクラウニング部20を同一の工程で加工するためである。接触角方向の断面から見たクラウニング部の半径θcは、次式で計算される。
【数16】
ここで、α´は、クラウニング方向を基準とした接触角である。
【0047】
図13(c)に示すように、円弧形状のクラウニング部を有する場合と同様にして、Lce/Da=1程度まででは、Lce/Daの増加とともに、転動体通過振動が急激に減少する。しかし、Lce/Daが1以上では、転動体通過振動の減少は鈍くなる。この結果から、Lce/Da≧1とすることによって、転動体通過振動をかなり低減することができる。より好適には、Lce/Da≧1.2とすることにより、転動体通過振動を更に低減することができる。Lce/Da≧1.2とした実施例3c,3dのいずれも、比較例3a,3bに対して、転動体通過振動を著しく低減することができた。
【0048】
直線状のクラウニング部を有する場合、式7に示される一般的な範囲のオーバーサイズ量に対して、Lce/Da≧1の範囲は、次式のように書き換えられる。
【数17】
【0049】
また、更に好適な条件であるLce/Da≧1.2は、次式のように書き換えられる。
【数18】
【0050】
一方、リニアガイド装置の摺動抵抗が小さいことが、特に望まれる用途であって、オーバーサイズ量δ0が、式10の範囲にある場合には、Lce/Da≧1の範囲は、次式のように書き換えられる。
【数19】
【0051】
また、更に好適な条件であるLce/Da≧1.2は、次式のように書き換えられる。
【数20】
【0052】
円弧形状のクラウニング部を有する場合と同様にして、式17または式18を満たすようにすることにより、より広い範囲のオーバーサイズ量に対して、転動体通過振動を低減することができる。更に、式19または式20を満たすようにすることによって、オーバーサイズ量が特に小さい場合でも、転動体通過振動を低減することができる。
【0053】
直線状のクラウニング部を有する場合にも、円弧形状のクラウニング部をもつ場合と同様にして、剛性の極端な低下を避けるために、Lce/Da≦3にすることが望ましい。
【0054】
クラウニング部の効果を十分にするために、接触角方向の断面内で見たクラウニング部の最大落ち量Δを、オーバーサイズ量δ0よりも大きくすることが必要である。ここでΔは、次式で計算される。
【数21】
従って、Δ≧δ0のためには、次式を満たす必要がある。
【数22】
【0055】
上式の範囲δ0に対しては、剛性の極端な低下を避けるために好適な範囲であるLce/Da≦3は、次式に書き換えられる。
【数23】
実施例3c,3dは、上式を満たす。従って、剛性の極端な低下を避けることができる。
【0056】
<実施例4>
図14に示すように、実施例4に用いられるリニアガイド装置50は、スライダ12に、上下溝の接触角が異なる2対のスライダ軌道面(上溝,下溝)51,51が形成されており、スライダ12のスライダ軌道面51の両端部寄りに、直線状のクラウニング部が形成され、クラウニング部の端部に、面取り部が形成されている。
【0057】
図15(a)に示すように、実施例4は、転動体(玉)直径Daが、2.778mmであり、スライダ12の全長が、40mmであり、オーバーサイズ量が、0.003mmであり、接触角が、上溝が90°、下溝が30°である。
【0058】
図15(b)に示すように、クラウニング部寸法が異なる、実施例4b,4cと、比較例4aの各条件で、クラウニング部の傾きθcと転動体通過振動の大きさを調べた。
【0059】
図15(c)に示すように、式17を満たす実施例4b,4cでは、式17を満たさない比較例4aに比べて、転動体通過振動を低減できた。
ここで、クラウニング方向は、接触角方向と同一(式16においてα´=0)である。
【0060】
<実施例5>
図16に示すように、実施例1に用いられたリニアガイド装置10の案内レール11を一対用い、スライダ12を2対用い、4つのスライダ12上にテーブル61を配してテーブル装置60を構成し、実施例1d及び比較例1bの条件で実施例5とした。
【0061】
図17(a)に示すように、テーブル装置60では、案内レール11,11間の距離が、240mmであり、スライダ12の中心間距離が、200mmであり、テーブル中心から測定点A1までの距離が、500mmである。オーバーサイズ量は、0.005mmとした。
【0062】
テーブル装置60は、転動体通過振動により、各方向に傾くが、傾き角は大きくないため、測定は困難になる。そこで、テーブル中心位置A0から500mm離れた位置に測定点A1を定め、測定点A1での上下方向の振動振幅を調べた。
【0063】
図17(b)に示すように、リニアガイド装置単体でも転動体通過振動が小さかった実施例1dを用いたテーブル装置60では、比較例1bと比べて、転動体通過振動を著しく低減できた。
実施例5により明らかなように、本発明によるリニアガイド装置は、リニアガイド装置単体の場合に加えて、複数対を組み合わせたテーブル装置60においても、転動体通過振動を低減できることがわかる。
【0064】
上述したように、実施例1〜5をもって証明されたリニアガイド装置10〜50及びテーブル装置60によれば、クラウニング部の全長のうち、荷重を受ける部分の長さであるクラウニング部有効長Lceと、転動体13の直径Daとが、Lce/Da≧1に設定される。
したがって、転動体13の循環に伴う出入りの際における荷重変動を小さくでき、それによって、転動体通過振動を著しく低減することができる。
また、予圧荷重がかけられ、クラウニング部が半径Rcの円弧形状である場合に、クラウニング部の半径Rcと、転動体の直径Daとが、Rc/Da≧500に設定されることによって、広い範囲の予圧荷重に対して転動体の出入りに伴う荷重変動を小さくすることができ、それによって、転動体通過振動を著しく低減することができる。
そして、予圧荷重がかけられ、クラウニング部が傾き角θcの直線状である場合に、クラウニング部の傾き角θcが、θc≦0.001radに設定されることによって、広い範囲の予圧荷重に対して転動体の出入りに伴う荷重変動を小さくすることができ、それによって、転動体通過振動を著しく低減することができる。
また、スライダ軌道面の全長が、転動体の直径の20〜50倍に設定されても、広い範囲の予圧荷重に対して転動体の出入りに伴う荷重変動を小さくすることができ、それによって、転動体通過振動を著しく低減することができる。
更に、クラウニング部の全長Lc、面取り部の長さCと、転動体の直径Daとが、(Lc−C)/Da≦3に設定されると、転動体通過振動の低減と同時にリニアガイドの剛性低下を防ぐことができる。
【0065】
なお、本発明は前述した実施形態に限定されるものではなく、適宜な変形、改良等が可能である。
例えば、ボールである転動体の列は2列、4列、6列に限らず、それ以上の複数対配されたリニアガイド装置に本発明を用いても良い。
【0066】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、クラウニング部の全長のうち、荷重を受ける部分の長さであるクラウニング部有効長Lceと、転動体の直径Daとが、Lce/Da≧1に設定される。
したがって、転動体の循環に伴う出入りの際における荷重変動を小さくでき、それによって、転動体通過振動を著しく低減することができる。
また、予圧荷重がかけられ、クラウニング部が半径Rcの円弧形状である場合に、クラウニング部の半径Rcと、転動体の直径Daとが、Rc/Da≧500に設定されることにより、広い範囲の予圧荷重に対して転動体の出入りに伴う荷重変動を小さくすることができ、それによって、転動体通過振動を著しく低減することができる。
そして、予圧荷重がかけられ、クラウニング部が傾き角θcの直線状である場合に、クラウニング部の傾き角θcが、θc≦0.001radに設定されることによって、広い範囲の予圧荷重に対して転動体の出入りに伴う荷重変動を小さくすることができ、それによって、転動体通過振動を著しく低減することができる。
更に、クラウニング部の全長Lc、面取り部の長さCと、転動体の直径Daとが、(Lc−C)/Da≦3に設定され、或いは、スライダ軌道面の全長が、転動体の直径の20〜50倍に設定されることによって、広い範囲の予圧荷重に対して転動体の出入りに伴う荷重変動を小さくすることができ、それによって、転動体通過振動を著しく低減することができる。
以上により、最適なクラウニング部の寸法を定めることによって転動体通過振動を飛躍的に低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明に係る第1実施形態のリニアガイド装置の外観斜視図である。
【図2】図1に示すリニアガイド装置におけるスライダの拡大断面図である。
【図3】図1に示すリニアガイド装置におけるスライダの拡大断面図である。
【図4】実施例1のリニアガイド装置の断面図である。
【図5】(a)は実施例1の共通部分の数値表、(b)は実施例1におけるオーバーサイズ量を0.01mmとした場合での各実施例と比較例との詳細対照表、(c)は実施例1におけるオーバーサイズ量を0.005mmとした場合での各実施例と比較例との詳細対照表、(d)は実施例1におけるオーバーサイズ量を0.002mmとした場合での各実施例と比較例との詳細対照表である。
【図6】図5(b)の結果を表すグラフである。
【図7】図5(c)の結果を表すグラフである。
【図8】図5(d)の結果を表すグラフである。
【図9】図5(b)でのLce/Daとリニアガイド装置の剛性の関係を調べたグラフである。
【図10】実施例2のリニアガイド装置の断面図である。
【図11】(a)は実施例2の共通部分の数値表、(b)は実施例2における実施例と比較例との対照表、(c)は図11(b)の結果を表すグラフである。
【図12】実施例3のリニアガイド装置の断面図である。
【図13】(a)は実施例3の共通部分の数値表、(b)は実施例3における実施例と比較例との対照表、(c)は図13(b)の結果を表すグラフである。
【図14】実施例4のリニアガイド装置の断面図である。
【図15】(a)は実施例4の共通部分の数値表、(b)は実施例4における実施例と比較例との対照表、(c)は図15(b)の結果を表すグラフである。
【図16】実施例5のテーブル装置の外観斜視図である。
【図17】(a)は実施例5の数値表、(b)は実施例5における実施例と比較例との結果を表すグラフである。
【図18】転動体通過振動を計測するのに用いた測定装置の正面図である。
【図19】図18の測定装置によって測定した結果のグラフである。
【図20】(a)は従来のリニアガイド装置の断面図、(b)は(a)の(a−a)線断面図である。
【符号の説明】
10,30,40,50 リニアガイド装置
11 案内レール
12 スライダ
13 転動体
15 レール軌道面
19,31,41,51 スライダ軌道面
20 クラウニング部
21 面取り部
60 テーブル装置[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a linear guide device used for various machines such as a semiconductor manufacturing device, a precision processing machine, and a precision measuring device. In particular, a die processing machine, a semiconductor manufacturing device, a precision measuring device, and the like require high processing accuracy and measurement accuracy. The present invention relates to a linear guide device which is preferably used for a mechanical device.
[0002]
[Prior art]
As a linear guide device used to guide a guided object linearly, a guide rail extending in the axial direction, a slider disposed on the guide rail and assembled so as to be movable in the axial direction of the guide rail, and a ball are provided. And a rolling element that is
[0003]
Rail track surfaces for sliding the rolling elements are formed on both side surfaces of the guide rail, and the slider has a slider track surface for sliding the rolling elements in a rolling element circulating path that holds the rolling elements while circulating the rolling elements. Is formed.
[0004]
A plurality of bolt holes penetrating vertically are formed in the rail surface of the guide rail along the axial direction. The guide rail is fixed to the processing table by screwing a plurality of bolts into the processing table via the bolt holes.
[0005]
The slider has a slide surface provided on the lower surface on the rail surface of the guide rail, and the moving body of various machines such as semiconductor manufacturing equipment, precision processing machines, precision measuring equipment, etc. is fixed by bolting, so the moving body is When moving, the rolling element circulates in the rolling element circulation path of the slider while rolling between the rail raceway surface of the guide rail and the slider raceway surface of the slider, thereby moving the guide rail in the axial direction. Is supported smoothly.
[0006]
Since the linear guide device is used for various machines such as a semiconductor manufacturing device, a precision processing machine, and a precision measuring device, the motion accuracy of the linear guide device directly affects the processing accuracy and the measurement accuracy of these various machines.
One of the factors that degrade the motion accuracy of the linear guide device is periodic minute vibration generated due to the circulation of the rolling elements. This is called rolling element passing vibration. The rolling element passing vibration is generated because the rolling element moves on the slider raceway surface of the slider while being loaded by a preload or an external load.
[0007]
FIG. 18 shows a
[0008]
FIG. 19 shows a measurement result obtained by the
[0009]
As a method for suppressing the rolling element passing vibration as described above, there is a method for reducing the rolling element passing vibration by increasing the length of a slider (for example, see Patent Document 1).
[0010]
[Patent Document 1]
JP-A-2000-46052 (
[0011]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the linear guide device described in the above document, the length of the slider is longer than that of a normal device, so that the entire length of the device is increased, and as a result, the entire machine may be enlarged. . Further, when particularly strict motion accuracy is required, there is a possibility that the rolling element passing vibration may not be sufficiently reduced.
[0012]
Further, like a
In such a
[0013]
The present invention has been made in view of the above circumstances, and an object of the present invention is to provide a linear guide device that can drastically reduce rolling element passing vibration by determining an optimal crowning portion size. .
[0014]
[Means for Solving the Problems]
The object of the present invention is achieved by the following configurations.
(1) A guide rail having a rail raceway surface, a slider having a slider raceway surface disposed opposite to the rail raceway surface and moving along the rail raceway surface, and a guide rail having the rail raceway surface and the slider raceway surface. A rolling element rotatably disposed between the slider track surface and the slider track surface, wherein an inclined crowning portion is formed near an end of the slider track surface, and an end of the crowning portion is formed at an end of the crowning portion. A linear guide, wherein a chamfered portion is formed, and the effective length of the crowning portion is set to Lce, the diameter of the rolling element is set to Da, and the Lce and Da are set to Lce / Da ≧ 1. apparatus.
(2) a guide rail having a rail raceway surface, a slider having a slider raceway surface opposed to the rail raceway surface and moving along the rail raceway surface, and a guide rail having the rail raceway surface and the slider raceway surface. A rolling element rotatably disposed between the slider track surface and an end portion of the slider raceway surface, wherein an arc-shaped crowning portion is formed and an end portion of the crowning portion. A chamfered portion is formed, and the radius of the crowning portion as viewed in the cross section of the contact angle is Rc, the diameter of the rolling element is Da, and Rc and Da are set to Rc / Da ≧ 500. A linear guide device, characterized in that:
(3) a guide rail having a rail raceway surface, a slider having a slider raceway surface disposed opposite to the rail raceway surface and moving along the rail raceway surface, and a guide rail having the rail raceway surface and the slider raceway surface. A rolling element rotatably disposed between the linear guide device and a linear crowning portion formed near an end of the slider raceway surface, and a linear crowning portion is formed at an end of the crowning portion. A linear guide device having a chamfered portion, wherein θc is set to θc ≦ 0.001 rad, where θc is an inclination angle of the crowning portion as viewed in a cross section of a contact angle.
(4) The total length of the crowning portion is Lc, and the length of the chamfered portion is C, wherein Lc, C, and Da are set to (Lc−C) / Da ≦ 3. The linear guide device according to any one of the above (1) to (3).
(5) The linear guide device according to any one of (1) to (4), wherein a total length of the slider raceway surface is set to be 20 to 50 times a diameter of the rolling element.
[0015]
According to the linear guide device having the above configuration, the effective length Lce of the crowning portion, which is the length of the portion receiving the load, and the diameter Da of the rolling element are set to Lce / Da ≧ 1 in the entire length of the crowning portion. .
Therefore, the load fluctuation at the time of going in and out due to the circulation of the rolling elements can be reduced, whereby the vibration passing through the rolling elements can be significantly reduced.
When a preload is applied and the crowning portion has an arc shape with a radius Rc, if the radius Rc of the crowning portion and the diameter Da of the rolling element are set to Rc / Da ≧ 500, a wide range can be obtained. Load fluctuations due to the ingress and egress of the rolling element with respect to the preload can be reduced, thereby significantly reducing the vibration passing through the rolling element.
When a preload is applied and the crowning portion is linear with the inclination angle θc, if the inclination angle θc of the crowning portion is set to θc ≦ 0.001 rad, the preload is reduced with respect to a wide range of the preload load. It is possible to reduce the load fluctuation caused by moving the moving body in and out, thereby significantly reducing the rolling body passing vibration.
Further, even if the total length of the slider raceway surface is set to be 20 to 50 times the diameter of the rolling element, the load fluctuation accompanying the ingress and egress of the rolling element can be reduced for a wide range of preload. The rolling element passing vibration can be significantly reduced.
Further, when the total length Lc of the crowning portion, the length C of the chamfered portion, and the diameter Da of the rolling element are set to (Lc−C) / Da ≦ 3, the linear guide device is simultaneously reduced with the rolling element passing vibration. Stiffness can be avoided.
[0016]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the drawings.
1 is an external perspective view of a linear guide device according to a first embodiment of the present invention, FIG. 2 is an enlarged sectional view of a slider in the linear guide device shown in FIG. 1, and FIG. FIG. 4 is a cross-sectional view of the linear guide device of the first embodiment, FIG. 5A is a numerical table of common parts of the first embodiment, and FIG. FIG. 5 (c) shows a detailed comparison between each example and the comparative example when the oversize amount in Example 1 was set to 0.005 mm. FIG. 5D is a numerical comparison table between each example and the comparative example when the oversize amount in Example 1 is 0.002 mm, and FIG. 6 is a graph showing the results of FIG. 5B. FIG. 7 is a graph showing the result of FIG. 5C, and FIG. 9 is a graph showing the relationship between Lce / Da and the rigidity of the linear guide device in FIG. 5B, FIG. 10 is a cross-sectional view of the linear guide device of Example 2, and FIG. (A) is a numerical value table of a common part of Example 2, FIG. 11 (b) is a numerical value comparison table between Example and Comparative Example in Example 2, and FIG. 11 (c) shows a result of FIG. 11 (b). FIG. 12 is a cross-sectional view of the linear guide device of the third embodiment, FIG. 13A is a numerical table of common parts of the third embodiment, and FIG. 13B is a numerical value of the embodiment and the comparative example in the third embodiment. 13C is a graph showing the results of FIG. 13B, FIG. 14 is a cross-sectional view of the linear guide device of the fourth embodiment, FIG. 15A is a numerical table of common parts of the fourth embodiment, FIG. 15B is a numerical comparison table between the example and the comparative example in Example 4, and FIG. 15C is the result of FIG. FIG. 16 is an external perspective view of the table device of the fifth embodiment, FIG. 17 (a) is a numerical table of the fifth embodiment, and FIG. 17 (b) shows the results of the fifth embodiment and the comparative example. It is a graph. In the following examples of the first embodiment, members having the same configuration and operation as those already described are denoted by the same reference numerals in the drawings to simplify or omit the description.
[0017]
As shown in FIG. 1, a
[0018]
On the upper surface of the
[0019]
In the
[0020]
As shown in FIG. 2, near the both ends of the
[0021]
Of the total length Lc of the crowning
Where δ 0 : Oversize amount of rolling
(Equation 1)
Is calculated by
[0022]
As shown in FIG. 3, when the
(Equation 2)
Is calculated by
[0023]
In the
[0024]
Oversize δ of rolling
[0025]
In the
[Equation 3]
Where α U And α L Is the contact angle between the upper groove and the lower groove of the slider raceway surfaces 19, 19.
[0026]
Also, the rolling element diameter Da z Is calculated by the following equation.
(Equation 4)
Where δ 0 = Da 1 -Da z Therefore, δ 0 Is calculated by the following equation.
(Equation 5)
Da 1 And Da z Difference Da 1 -Da z Can be measured by a measuring instrument such as a passometer. Also, the diameter Da z The vertical gap amount Δ when the rolling
Therefore, in the
[0027]
【Example】
With respect to the first embodiment described above, examples and comparative examples were performed as follows.
[0028]
<Example 1>
As shown in FIG. 4, the
[0029]
As shown in FIG. 5A, in Example 1, the rolling element (ball) diameter Da is 4.762 mm, the entire length of the
[0030]
The crowning part has a radius R in the groove bottom direction. c ´. This is because the non-crowning portion and the crowning portion on the raceway surface are processed in the same process by the NC grinder. Radius R of the crowning part viewed from the cross section in the contact angle direction c Is calculated by the following equation.
(Equation 6)
Here, α ′ is a contact angle based on the crowning direction.
[0031]
Then, as shown in FIG. 5B, when the oversize amount was 0.01 mm, the effective length Lce of the crowning portion was inverted under the conditions of Examples 1c, 1d, and 1e and Comparative Examples 1a and 1b. The relationship Lce / Da with the diameter Da of the moving
[0032]
As shown in FIG. 6, up to about Lce / Da = 1, the rolling element passing vibration rapidly decreases as Lce / Da increases. However, when Lce / Da is 1 or more, the decrease in the rolling element passing vibration becomes slow. From this result, it is understood that the rolling element passing vibration can be considerably reduced by setting Lce / Da ≧ 1. At this time, more preferably, by setting Lce / Da ≧ 1.2, the rolling element passing vibration can be further reduced. That is, in each of Examples 1c, 1d, and 1e where Lce / Da ≧ 1.2, the rolling element passing vibration can be significantly reduced as compared with Comparative Examples 1a and 1b.
[0033]
By the way, in a normal linear guide device, the oversize amount δ depends on the application. 0 Has been changed and used. For example, in a machine tool or the like, since the rigidity is required, an oversize amount is increased. Further, when it is important that the sliding resistance is small in a measuring device or the like that requires high-speed driving, the oversize amount is reduced. Even with the same combination of the guide rail and the slider, if the oversize amount is different, the effective length Lce of the crowning portion is also different. Therefore, it is desirable that the same guide rail and slider can be used for a wide range of applications from the viewpoints of productivity, inventory management, and the like.
Generally, in applications requiring high accuracy, it is required that no rattling occurs even under a certain load. Therefore, the oversize amount δ 0 Is often set in the range of the following expression.
(Equation 7)
Oversize amount δ in the above range 0 On the other hand, Lce / Da ≧ 1, which is a condition suitable for reducing the rolling element passing vibration, can be rewritten as the following equation.
(Equation 8)
Further, Lce / Da ≧ 1.2, which is a more preferable condition, can be rewritten as the following equation.
(Equation 9)
[0034]
In the above example, the oversize amount δ 0 Is changed to 0.005 mm (0.00105 Da), the result of calculating Lce and Lce / Da is shown in FIG. 5C, and the result of similarly examining the rolling element passing vibration is shown in FIG. .
In Examples 1d and 1e
[0035]
Further, depending on the application of the linear guide device, it may be particularly desired that the sliding resistance is smaller than the rigidity. This is the case when it is used in a semiconductor manufacturing apparatus (exposure apparatus), a precision measuring machine, or the like. Also, in a small-sized linear guide device (for example, a rolling element having a diameter of 2 mm or less), it is important that the sliding resistance is small. In such a specific application, the linear guide device is configured with an oversize amount smaller than Equation 7. Oversize δ in that case 0 Is set, for example, in the range of the following equation.
(Equation 10)
Δ in the above range 0 , Lce / Da ≧ 1, which is a condition suitable for reducing rolling element passing vibration, can be rewritten as the following equation.
[Equation 11]
Further, Lce / Da ≧ 1.2, which is a more preferable condition, can be rewritten as the following equation.
(Equation 12)
[0036]
Next, the oversize amount δ 0 Is changed to 0.002 mm (0.00042 Da), the result of calculating Lce and Lce / Da is shown in FIG. 5D, and the result of similarly examining the rolling element passing vibration is shown in FIG. .
In Example 1e satisfying
[0037]
FIG. 9 shows the oversize amount δ. 0 Is 0.01 mm, the relationship between Lce / Da and the rigidity of the linear guide device is shown.
The stiffness of the
Since the preload amount is smaller in the crowning portion than in the non-crowning portion, the rigidity of the
[0038]
By the way, in order to make the effect of the crowning portion sufficient, the maximum drop amount Δ of the crowning portion as viewed in the cross section in the contact angle direction is set to the oversize amount δ. 0 Need to be larger than Here, the maximum drop amount Δ is calculated by the following equation.
(Equation 13)
Therefore, Δ ≧ δ 0 Therefore, the following equation must be satisfied.
[Equation 14]
Δ in the above range 0 , Lce / Da ≦ 3, which is a suitable condition for avoiding an extreme decrease in rigidity, can be rewritten into the following equation.
[Equation 15]
At this time, Examples 1c and 1d satisfy
In the present embodiment, the length of the
[0039]
<Example 2>
As shown in FIG. 10, a
[0040]
As shown in FIG. 11A, in Example 2, the rolling element (ball) diameter Da is 5.556 mm, the total length of the
[0041]
As shown in FIG. 11B, the relationship Rc / Da between the radius Rc of the crowning portion and the diameter Da of the rolling
[0042]
As shown in FIG. 11C, the rolling elements passing vibration can be remarkably reduced with Examples 2b and 2c
[0043]
<Example 3>
As shown in FIG. 12, in the
[0044]
As shown in FIG. 13A, in Example 3, the rolling element (ball) diameter Da is 3.175 mm, the total length of the
[0045]
As shown in FIG. 13B, the relationship Lce / between the effective length Lce of the crowning portion and the diameter Da of the rolling
[0046]
The crowning part tilts in the groove bottom direction θ c ´. This is because the non-crowning portion and the crowning
(Equation 16)
Here, α ′ is a contact angle based on the crowning direction.
[0047]
As shown in FIG. 13 (c), as in the case of having the arcuate crowning portion, up to about Lce / Da = 1, the rolling element passing vibration sharply decreases as Lce / Da increases. However, when Lce / Da is 1 or more, the decrease in the rolling element passing vibration becomes slow. From this result, by setting Lce / Da ≧ 1, the rolling element passing vibration can be considerably reduced. More preferably, by setting Lce / Da ≧ 1.2, the rolling element passing vibration can be further reduced. In each of Examples 3c and 3d where Lce / Da ≧ 1.2, the rolling element passing vibration was significantly reduced as compared with Comparative Examples 3a and 3b.
[0048]
In the case of having a linear crowning portion, the range of Lce / Da ≧ 1 is rewritten as the following expression with respect to the oversize amount in the general range shown in Expression 7.
[Equation 17]
[0049]
Further, Lce / Da ≧ 1.2, which is a more preferable condition, can be rewritten as the following equation.
(Equation 18)
[0050]
On the other hand, a small sliding resistance of the linear guide device is a particularly desired application, and the oversize amount δ 0 Is within the range of
[Equation 19]
[0051]
Further, Lce / Da ≧ 1.2, which is a more preferable condition, can be rewritten as the following equation.
(Equation 20)
[0052]
By satisfying
[0053]
Even in the case of having a linear crowning portion, it is desirable to satisfy Lce / Da ≦ 3 in order to avoid an extreme decrease in rigidity, similarly to the case of having an arc-shaped crowning portion.
[0054]
In order to make the effect of the crowning portion sufficient, the maximum drop amount Δ of the crowning portion viewed in the cross section in the contact angle direction is defined as the oversize amount δ 0 It is necessary to make it larger. Here, Δ is calculated by the following equation.
(Equation 21)
Therefore, Δ ≧ δ 0 For this purpose, the following equation must be satisfied.
(Equation 22)
[0055]
Range of the above formula δ 0 , Lce / Da ≦ 3, which is a preferable range for avoiding an extreme decrease in rigidity, can be rewritten into the following equation.
(Equation 23)
[0056]
<Example 4>
As shown in FIG. 14, in the
[0057]
As shown in FIG. 15A, in Example 4, the rolling element (ball) diameter Da was 2.778 mm, the overall length of the
[0058]
As shown in FIG. 15B, the inclination θc of the crowning portion and the magnitude of the rolling element passing vibration were examined under the respective conditions of Examples 4b and 4c and Comparative example 4a in which the dimensions of the crowning portion were different.
[0059]
As shown in FIG. 15C, in Examples 4b and
Here, the crowning direction is the same as the contact angle direction (α ′ = 0 in Expression 16).
[0060]
<Example 5>
As shown in FIG. 16, a
[0061]
As shown in FIG. 17A, in the
[0062]
The
[0063]
As shown in FIG. 17B, in the
As is apparent from the fifth embodiment, the linear guide device according to the present invention can reduce the rolling element passing vibration in the
[0064]
As described above, according to the
Therefore, the load fluctuation at the time of going in and out due to the circulation of the rolling
Further, when a preload is applied and the crowning portion has an arc shape with a radius Rc, the radius Rc of the crowning portion and the diameter Da of the rolling element are set to Rc / Da ≧ 500, so that a wide range is obtained. With respect to the preload, the load fluctuation accompanying the ingress and egress of the rolling element can be reduced, whereby the vibration passing through the rolling element can be significantly reduced.
When the preload is applied and the crowning portion is linear with the inclination angle θc, the inclination angle θc of the crowning portion is set to θc ≦ 0.001 rad, so that the preload load can be adjusted to a wide range. It is possible to reduce the load fluctuation due to the rolling element going in and out, whereby the rolling element passing vibration can be significantly reduced.
Further, even if the total length of the slider raceway surface is set to be 20 to 50 times the diameter of the rolling element, the load fluctuation accompanying the ingress and egress of the rolling element can be reduced for a wide range of preload. The rolling element passing vibration can be significantly reduced.
Furthermore, when the total length Lc of the crowning portion, the length C of the chamfered portion, and the diameter Da of the rolling element are set to (Lc−C) / Da ≦ 3, the linear guide of the linear guide is simultaneously reduced with the rolling element passing vibration. The rigidity can be prevented from lowering.
[0065]
Note that the present invention is not limited to the above-described embodiment, and appropriate modifications and improvements can be made.
For example, the number of rows of rolling elements, which are balls, is not limited to two, four, or six, and the present invention may be applied to a linear guide device having a plurality of pairs or more.
[0066]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, of the entire length of the crowning portion, the effective length Lce of the crowning portion, which is the length of the portion receiving the load, and the diameter Da of the rolling element are set to Lce / Da ≧ 1. Is done.
Therefore, the load fluctuation at the time of going in and out due to the circulation of the rolling elements can be reduced, whereby the vibration passing through the rolling elements can be significantly reduced.
When a preload is applied and the crowning portion has an arc shape with a radius Rc, the radius Rc of the crowning portion and the diameter Da of the rolling element are set to Rc / Da ≧ 500, so that a wide range is obtained. With respect to the preload, the load fluctuation accompanying the ingress and egress of the rolling element can be reduced, whereby the vibration passing through the rolling element can be significantly reduced.
When the preload is applied and the crowning portion is linear with the inclination angle θc, the inclination angle θc of the crowning portion is set to θc ≦ 0.001 rad, so that the preload load can be adjusted to a wide range. It is possible to reduce the load fluctuation due to the ingress and egress of the rolling elements, thereby significantly reducing the vibrations passing through the rolling elements.
Further, the total length Lc of the crowning portion, the length C of the chamfered portion, and the diameter Da of the rolling element are set to (Lc−C) / Da ≦ 3, or the total length of the slider raceway surface is determined by the diameter of the rolling element. By setting the value to 20 to 50 times, the load fluctuation due to the ingress and egress of the rolling element can be reduced for a wide range of preload, thereby significantly reducing the vibration passing through the rolling element.
As described above, the rolling element passing vibration can be drastically reduced by determining the optimal size of the crowning portion.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an external perspective view of a linear guide device according to a first embodiment of the present invention.
FIG. 2 is an enlarged sectional view of a slider in the linear guide device shown in FIG.
FIG. 3 is an enlarged sectional view of a slider in the linear guide device shown in FIG.
FIG. 4 is a sectional view of the linear guide device according to the first embodiment.
5A is a numerical table of common parts of the first embodiment, FIG. 5B is a detailed comparison table of each embodiment and the comparative example when the oversize amount in the first embodiment is 0.01 mm, (C) is a detailed comparison table between each example and the comparative example when the oversize amount in Example 1 is 0.005 mm, and (d) is when the oversize amount in Example 1 is 0.002 mm. 3 is a detailed comparison table between each example and a comparative example.
FIG. 6 is a graph showing the result of FIG. 5 (b).
FIG. 7 is a graph showing the result of FIG. 5 (c).
FIG. 8 is a graph showing the result of FIG. 5 (d).
FIG. 9 is a graph showing the relationship between Lce / Da and the rigidity of the linear guide device in FIG. 5B.
FIG. 10 is a sectional view of a linear guide device according to a second embodiment.
11A is a numerical table of a common part of the second embodiment, FIG. 11B is a comparison table between the embodiment and the comparative example in the second embodiment, and FIG. 11C is a graph showing the result of FIG. 11B. It is.
FIG. 12 is a sectional view of a linear guide device according to a third embodiment.
13A is a numerical table of a common part of Example 3, FIG. 13B is a comparison table between Example and Comparative Example in Example 3, and FIG. 13C is a graph showing the result of FIG. It is.
FIG. 14 is a sectional view of a linear guide device according to a fourth embodiment.
15A is a numerical table of common parts of Example 4, FIG. 15B is a comparison table of Example and Comparative Example in Example 4, and FIG. 15C is a graph showing the results of FIG. It is.
FIG. 16 is an external perspective view of a table device according to a fifth embodiment.
17A is a numerical table of Example 5, and FIG. 17B is a graph showing the results of Example 5 and Comparative Example in Example 5. FIG.
FIG. 18 is a front view of a measuring device used to measure rolling element passing vibration.
FIG. 19 is a graph of a result measured by the measuring device of FIG. 18;
20A is a cross-sectional view of a conventional linear guide device, and FIG. 20B is a cross-sectional view taken along line (aa) of FIG.
[Explanation of symbols]
10,30,40,50 Linear guide device
11 guide rail
12 Slider
13 rolling elements
15 Rail track surface
19, 31, 41, 51 Slider raceway surface
20 Crowning part
21 chamfer
60 Table device
Claims (5)
前記スライダ軌道面の端部寄りに傾斜状のクラウニング部が形成されるとともに、前記クラウニング部の端部に面取り部が形成され、
前記クラウニング部の有効長さをLceとし、前記転動体の直径をDaとして、前記LceとDaとが、
Lce/Da≧1
に設定されていることを特徴とするリニアガイド装置。A guide rail having a rail raceway surface, a slider having a slider raceway surface disposed opposite to the rail raceway surface and moving along the rail raceway surface, and rolling between the rail raceway surface and the slider raceway surface. A rolling element movably arranged, and a linear guide device comprising:
An inclined crowning portion is formed near an end of the slider track surface, and a chamfered portion is formed at an end of the crowning portion,
The effective length of the crowning portion is Lce, the diameter of the rolling element is Da, and the Lce and Da are:
Lce / Da ≧ 1
A linear guide device, wherein the linear guide device is set to:
前記スライダ軌道面の端部寄りに円弧形状のクラウニング部が形成されるとともに、前記クラウニング部の端部に面取り部が形成され、
接触角の断面内で見た前記クラウニング部の半径をRcとし、前記転動体の直径をDaとして、前記Rcと前記Daとが、
Rc/Da≧500
に設定されていることを特徴とするリニアガイド装置。A guide rail having a rail raceway surface, a slider having a slider raceway surface disposed opposite to the rail raceway surface and moving along the rail raceway surface, and rolling between the rail raceway surface and the slider raceway surface. A rolling element movably arranged, and a linear guide device comprising:
An arc-shaped crowning portion is formed near an end of the slider raceway surface, and a chamfer is formed at an end of the crowning portion,
The radius of the crowning portion viewed in the cross section of the contact angle is Rc, the diameter of the rolling element is Da, and the Rc and the Da are:
Rc / Da ≧ 500
A linear guide device, wherein the linear guide device is set to:
前記スライダ軌道面の端部寄りに直線状のクラウニング部が形成されるとともに、前記クラウニング部の端部に面取り部が形成され、
接触角の断面内で見た前記クラウニング部の傾き角をθcとして、前記θcが、
θc≦0.001rad
に設定されていることを特徴とするリニアガイド装置。A guide rail having a rail raceway surface, a slider having a slider raceway surface disposed opposite to the rail raceway surface and moving along the rail raceway surface, and rolling between the rail raceway surface and the slider raceway surface. A rolling element movably arranged, and a linear guide device comprising:
A linear crowning portion is formed near an end of the slider track surface, and a chamfer is formed at an end of the crowning portion,
Assuming that the inclination angle of the crowning portion as viewed in the cross section of the contact angle is θc, the θc is:
θc ≦ 0.001 rad
A linear guide device, wherein the linear guide device is set to:
(Lc−C)/Da≦3
に設定されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のリニアガイド装置。The total length of the crowning portion is Lc, the length of the chamfered portion is C, and the Lc, the C, and the Da are:
(Lc-C) / Da ≦ 3
The linear guide device according to any one of claims 1 to 3, wherein the linear guide device is set to:
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