JP2004137025A - Frame for fixing elevator control panel - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、エレベータかごを昇降させる駆動部等を制御する制御エレベータ制御盤の固定用架台に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、エレベータかごを昇降させる駆動部の制御等はエレベータ昇降路内若しくはその付近に形成された機械室に設置されたエレベータ制御盤により行われるのが周知である。
【0003】
例えば、特許文献1には、エレベータかごの昇降範囲を避けるエレベータ昇降路の壁面にエレベータ制御盤が受電箱や抵抗器箱と別体で取り付けたものが開示されている。
【0004】
また、特許文献2には、エレベータ制御盤の底部にキャスタを取り付け、機械室の壁面にガイドを固定してこれにエレベータ制御盤を嵌合することでスライド可能としたものが開示されている。
【0005】
ところで、これら各特許文献に開示のものは、エレベータ制御盤の固定強度に問題があった。
【0006】
そこで、非特許文献1には、エレベータ制御盤の下部を固定用架台を介して床面に固定すると共に、その上部をステーやブラケットを介して天井や壁面に固定して固定強度を確保したものが開示されている。
【0007】
図3及び図4は、この非特許文献1に開示のエレベータ制御盤の固定用架台を示し、図3(A)はエレベータ制御盤を天井固定併用式の固定用架台に固定した状態の正面図、図3(B)はエレベータ制御盤を天井固定併用式の固定用架台に固定した状態の側面図、図4(A)はエレベータ制御盤を壁面固定併用式の固定用架台に固定した状態の正面図、図4(B)はエレベータ制御盤を壁面固定併用式の固定用架台に固定した状態の側面図である。
【0008】
図3において、1は筐体状のエレベータ制御盤、2はエレベータ制御盤1をボルト等(図示せず)を介して固定した固定用架台、3は床面コンクリート、4は床面コンクリート3の上面に設けられたシリンダーコンクリート、5は床面コンクリート3に固定用架台2と一体にエレベータ制御盤1を固定するアンカーボルト、6はエレベータ制御盤1の天面に固定されたフック、7はエレベータ昇降路(詳細図示せず)を構成する建築ビーム、8は建築ビーム7に固定されたブラケット、9はブラケット8とフック6との間に緊張状態で架設されたワイヤー、10は配線用ダクトである。
【0009】
アンカーボルト5は、図3(A)に示すように、エレベータ制御盤1の長手方向両端と、図3(B)に示すように、エレベータ制御盤1の小口方向両端の計四ヵ所に相当する位置に配置されている。
【0010】
エレベータ制御盤1は、その下部を固定用架台2を介してアンカーボルト5により床面コンクリート3に固定され、その上部をワイヤー9を介して建築ビーム7に固定される。
【0011】
これにより、幅広な筐体状のエレベータ制御盤1の転倒を防止した強固な固定強度を確保している。
【0012】
図4において、1は筐体状のエレベータ制御盤、2はエレベータ制御盤1をボルト等(図示せず)を介して固定した固定用架台、3は床面コンクリート、4は床面コンクリート3の上面に設けられたシリンダーコンクリート、5は床面コンクリート3に固定用架台2と一体にエレベータ制御盤1を固定するアンカーボルト、16はエレベータ制御盤1の天面に一端が固定された断面L字形状のステー、17はエレベータ昇降路(詳細図示せず)を構成する壁面にアンカーボルト18を介して固定されると共にステー16の他端を固定したブラケット、10は配線用ダクトである。
【0013】
エレベータ制御盤1は、その下部を固定用架台2を介してアンカーボルト5により床面コンクリート3に固定され、その上部をステー16を介してブラケット17に固定される。
【0014】
これにより、幅広な筐体状のエレベータ制御盤1の転倒を防止した強固な固定強度を確保している。
【0015】
【特許文献1】
特開2000−159453号公報(フロントページ)
【特許文献2】
特開平6−80359号公報(フロントページ)
【非特許文献1】
「昇降機耐震設計・施工指針 1998年度版」社団法人 日本エレベータ協会発行、P84図2−60(イ)−(ハ)、図2−61(イ)−(ロ)
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記の如く構成されたエレベータ制御盤1の固定用架台3にあっては、図5に示すように、エレベータ制御盤1の小口方向を固定するためのアンカーボルト5,5の間Wが狭いため、エレベータ制御盤1の重心Gから床面コンクリート3の表面までの高さHが高いことと相俟って、十分な倒れ防止強度を確保しているとはいい難いという問題があった。
【0017】
そこで、ワイヤー9やステー16による固定強度を高くするということが考えられるが、そもそも、これらワイヤー9やステー16で固定するには、エレベータ制御盤1の設置位置に制約がある等の汎用性が低いうえ、建物建築側との兼ね合い(打ち合わせ等)が面倒であるといった問題が生じていた。
【0018】
さらに、固定用架台2と配線20を配策するための配線用ダクト10を固定用架台2とは別に床面コンクリート3に固定する作業も固定用架台2との配置関係を考慮する必要があることと相俟って、非常に面倒であるという問題も生じていた。
【0019】
本発明は、上記問題を解決するため、エレベータ制御盤の上面を固定する専用の固定部材を不要としたものでありながら、固定強度を確保することができるエレベータ制御盤の固定用架台を提供することを目的とする。
【0020】
また、配線用ダクトを不要とし得て、部品点数の削減並びにエレベータ設置工事全体の作業工数を削減することができるエレベータ制御盤の固定用架台を提供することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】
その目的を達成するため、本発明のエレベータ制御盤の固定用架台は、筐体状のエレベータ制御盤の底面を固定する固定部と、該固定部よりも側方に突出された突出部と、前記固定部の一端寄りとこの一端寄りとは反対側に位置する前記突出部の他端寄りとを貫通する固定部材貫通用の穴とを備えていることを特徴とする。
【0022】
このような構成においては、筐体状のエレベータ制御盤の底面が固定部に固定され、固定部よりも側方に突出部が突出され、固定部の一端寄りとこの一端寄りとは反対側に位置する突出部の他端寄りとに形成された貫通用穴に固定部材が貫通する。
【0023】
また、本発明のエレベータ制御盤の固定用架台は、前記突出部が前記エレベータ制御盤から配策された配線用のダクト部であることを特徴とする。
【0024】
【発明の実施の形態】
次に、本発明のエレベータ制御盤の固定用架台の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0025】
図1乃至図2は、本発明のエレベータ制御盤の固定用架台を示し、図1(A)はエレベータ制御盤を固定用架台に固定した状態の正面図、図1(B)はエレベータ制御盤を固定用架台に固定した状態の側面図、図1(C)は固定用架台の斜視図、図2は固定用架台の要部の拡大断面図である。
【0026】
この図2において、21は筐体状のエレベータ制御盤、22はエレベータ制御盤21をボルト等(図示せず)を介して固定した固定用架台、24は床面コンクリート、23は床面コンクリート24の上面に設けられたシリンダーコンクリート、25は床面コンクリート24に固定用架台22と一体にエレベータ制御盤21を固定するアンカーボルトである。
【0027】
固定用架台22は、図1(C)に示すように、互いに対向する断面L字形状の一対のベースフレーム26と、このベースフレーム26の一端並びに中央寄りから立ち上げられた四本の支柱フレーム27と、支柱フレーム27の上端に固定された矩形枠状の固定フレーム28と、ベースフレーム26の一端間に架設された補強フレーム29と、ベースフレーム26の他端間に架設された配線ホルダー30と、中央寄りの支柱フレーム27間に架設された補強用の側面パネル31とを備えている。
【0028】
ベースフレーム26には、その両端寄りに、アンカーボルト25が貫通する固定用長孔26aが形成され、これによりエレベータ制御盤21を固定フレーム28に固定した際のエレベータ制御盤21の小口方向の幅(奥行きに相当する)よりも幅広な間隔wにてエレベータ制御盤21を固定することができる。また、ベースフレーム26の中央寄りから他端に固定された配線ホルダー30に至る部位は配線20の配策用スペースを兼用した配策用ダクト部32となっている。これにより、配線ホルダー30には、配策用の配線貫通穴30aが形成されている。
【0029】
固定フレーム28には、エレベータ制御盤21をボルト固定するためのボルト挿入穴28aと、ベースフレーム26の一端寄りに固定用長孔26aを形成するためのドリル貫通穴28bとが形成されている。
【0030】
アンカーボルト25は、図1(A)に示すように、エレベータ制御盤21の長手方向両端と、図1(B)に示すように、エレベータ制御盤21の小口方向両端の計四ヵ所に相当する位置に配置されている。
【0031】
このような構成においては、エレベータ制御盤21は、その下部を固定用架台22を介してアンカーボルト25により床面コンクリート24に固定される。
【0032】
この際、エレベータ制御盤21の小口方向は、その奥行きよりも幅広な間隔wだけ離間したアンカーボルト25により固定用架台22に固定されていることから、エレベータ制御盤21の重心Gから床面コンクリート24の表面までの高さHが高くても、エレベータ制御盤21の転倒を防止した強固な固定強度を確保することができる。
【0033】
しかも、固定用架台22には、アンカーボルト25の小口方向の間隔wを広く確保すると同時に、配線20の配策用ダクト部32を一体に形成していることから、専用のダクト(例えば、配策用ダクト10)を固定用架台22とは別に設置するといった作業を不要とすることができる。
【0034】
【発明の効果】
本発明のエレベータ制御盤の固定用架台にあっては、以上説明したように構成したことにより、エレベータ制御盤の上面を固定する専用の固定部材を不要としたものでありながら、固定強度を確保することができる。
【0035】
また、配線用ダクトを不要とし得て、部品点数の削減並びにエレベータ設置工事全体の作業工数を削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係わるエレベータ制御盤の固定用架台を示し、(A)はエレベータ制御盤を固定用架台に固定した状態の正面図、(B)はエレベータ制御盤を固定用架台に固定した状態の側面図、(C)は固定用架台の斜視図である。
【図2】同じく、固定用架台の要部の拡大断面図である。
【図3】従来のエレベータ制御盤の固定用架台を示し、(A)はエレベータ制御盤を天井固定併用式の固定用架台に固定した状態の正面図、(B)はエレベータ制御盤を天井固定併用式の固定用架台に固定した状態の側面図である。
【図4】他の従来のエレベータ制御盤の固定用架台を示し、(A)はエレベータ制御盤を壁面固定併用式の固定用架台に固定した状態の正面図、(B)はエレベータ制御盤を壁面固定併用式の固定用架台に固定した状態の側面図である。
【図5】従来のエレベータ制御盤の固定用架台の要部の拡大断面図である。
【符号の説明】
2,22 固定用架台、5,25 アンカーボルト(固定部材)、28 固定フレーム(固定部)、32 配策用ダクト部(突出部)。[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a fixing gantry for a control elevator control panel that controls a drive unit for raising and lowering an elevator car.
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art Conventionally, it is well known that control of a drive unit for raising and lowering an elevator car is performed by an elevator control panel installed in a machine room formed in or near an elevator hoistway.
[0003]
For example,
[0004]
[0005]
By the way, those disclosed in these patent documents have a problem in fixing strength of the elevator control panel.
[0006]
In
[0007]
FIGS. 3 and 4 show a fixing base for an elevator control panel disclosed in
[0008]
In FIG. 3,
[0009]
The
[0010]
The lower part of the
[0011]
As a result, a strong fixing strength that prevents the wide casing-shaped
[0012]
In FIG. 4,
[0013]
The lower part of the
[0014]
As a result, a strong fixing strength that prevents the wide casing-shaped
[0015]
[Patent Document 1]
JP-A-2000-159453 (front page)
[Patent Document 2]
JP-A-6-80359 (front page)
[Non-patent document 1]
"Elevator Seismic Design and Construction Guidelines 1998 Edition" Published by The Japan Elevator Association, P84 Fig. 2-60 (a)-(c), Fig. 2-61 (a)-(b)
[0016]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, in the
[0017]
Therefore, it is conceivable to increase the fixing strength of the
[0018]
Furthermore, the work of fixing the
[0019]
The present invention provides a fixing frame for an elevator control panel that can secure the fixing strength without using a dedicated fixing member for fixing the upper surface of the elevator control panel, in order to solve the above problem. The purpose is to:
[0020]
It is another object of the present invention to provide an elevator control panel fixing stand that can eliminate the need for a wiring duct and can reduce the number of parts and the number of steps in the entire elevator installation work.
[0021]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the object, the fixing base of the elevator control panel according to the present invention includes a fixing portion for fixing a bottom surface of the housing-like elevator control panel, and a protruding portion protruding laterally from the fixing portion, A fixing member penetrating hole penetrating through the one end of the fixing part and the other end of the protruding part located on the opposite side to the one end is provided.
[0022]
In such a configuration, the bottom surface of the housing-like elevator control panel is fixed to the fixed portion, and the protruding portion protrudes laterally beyond the fixed portion, and is located at one end of the fixed portion and on the opposite side to the one end. The fixing member penetrates the through hole formed near the other end of the located protrusion.
[0023]
Further, the fixing stand of the elevator control panel according to the present invention is characterized in that the protruding portion is a wiring duct arranged from the elevator control panel.
[0024]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Next, an embodiment of a fixing base for an elevator control panel according to the present invention will be described with reference to the drawings.
[0025]
1 and 2 show a mounting base for fixing an elevator control panel according to the present invention. FIG. 1 (A) is a front view showing a state where the elevator control panel is fixed to the mounting base, and FIG. 1 (B) is an elevator control panel. FIG. 1C is a perspective view of the fixing base, and FIG. 2 is an enlarged cross-sectional view of a main part of the fixing base.
[0026]
In FIG. 2,
[0027]
As shown in FIG. 1C, the fixing
[0028]
The
[0029]
The fixed
[0030]
The
[0031]
In such a configuration, the lower part of the
[0032]
At this time, the fore-edge direction of the
[0033]
In addition, since the fixing
[0034]
【The invention's effect】
In the fixing base of the elevator control panel according to the present invention, the fixing strength is ensured while eliminating the need for a dedicated fixing member for fixing the upper surface of the elevator control panel by employing the above-described configuration. can do.
[0035]
In addition, a wiring duct may not be required, so that the number of parts and the number of man-hours for the entire elevator installation work can be reduced.
[Brief description of the drawings]
BRIEF DESCRIPTION OF THE DRAWINGS FIG. 1 shows an elevator control panel fixing base according to an embodiment of the present invention, wherein (A) is a front view of a state where the elevator control panel is fixed to the fixing base, and (B) is a fixed elevator control panel. FIG. 7C is a side view of a state where the fixing base is fixed to the mounting base, and FIG.
FIG. 2 is an enlarged cross-sectional view of a main part of the fixing base.
3A and 3B show a conventional mounting frame for an elevator control panel, wherein FIG. 3A is a front view showing a state in which the elevator control panel is fixed to a fixing frame which is also used in combination with a ceiling fixing, and FIG. It is a side view in the state where it was fixed to a combination type mounting base.
4A and 4B show another conventional mounting base for fixing an elevator control panel, wherein FIG. 4A is a front view showing a state in which the elevator control panel is fixed to a fixing base combined with wall fixing, and FIG. It is a side view in the state where it fixed to the fixing stand of wall surface fixed combination type.
FIG. 5 is an enlarged cross-sectional view of a main part of a fixing frame of a conventional elevator control panel.
[Explanation of symbols]
2,22 fixing frame, 5,25 anchor bolt (fixing member), 28 fixing frame (fixing portion), 32 routing duct portion (projection portion).
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