JP2004135196A - Manufacturing method for one-end supporting type piezoelectric vibrator - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、片端支持型圧電振動子の製造方法に関し、特に、小型化により非振動領域が極小の圧電振動片をほぼ水平に固定する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
周波数発生源やフィルタといった機能を有する電子部品に圧電材料を用いたものがある。例えば、人工的に成長させた水晶の結晶から一定の法則に従って正確に切り出した薄板を研磨して得られる水晶片(圧電振動片)は、種々の圧電材料の中でも特に共振特性に優れることから圧電振動子として多用されている。
従来から、このような圧電振動片の保持構造として、片端支持型あるいは片持型などと呼ばれる保持構造がある。
これは圧電振動片の縁部における一端を導電性接着材によってパッケージベース(基台とも呼ばれる)に固定し、他端は自由端とすることで、温度変化により生じるパッケージベースとの膨張係数の差違による熱膨張ストレスが圧電振動片に与える影響を回避する上で有効な構造である。
【0003】
この片端支持型の圧電振動片の保持方法として、例えば特開平10−098349号公報に示される方法が提案されている。
この公報に示される方法について、図7及び図8を用いて簡単に説明する。
図7及び図8は従来の片端支持型圧電振動子の製造方法を説明するための断面図であり、図7は接着剤乾燥前の状態を示し、図8は接着剤乾燥後の状態を示す。
【0004】
まず、図7は、矩形状のパッケージベース10と、このパッケージベース10内に傾斜した状態で収納された平板状の水晶振動片20と、この水晶振動片20をパッケージベース10に固着するために塗布した導電性接着剤30とを備えて構成される水晶振動子の例を示したものである。
なお、ここでは図示を省略したが、この水晶振動子の最終的な形態としては、パッケージベース10の上方を蓋で被覆して内部を気密に封止される。
前記パッケージベース10は、内部底面11とその周りを取り囲む周壁12とで内部空間を形成しており、内部底面11の周囲の一部に段差部13が設けられている。この段差部13の上面には一対の電極部14が設けられており、導電性接着剤30により水晶振動片20の片端が電極部14へ固定されることで片端支持されることになる。
【0005】
この図に示すように、導電性接着剤30の乾燥前状態にあっては、水晶振動片20は段差部13の角部(支点)15と内部底面11とに当接した傾斜状態に載置される。そして、乾燥工程に入る。乾燥工程では上記水晶振動片20が載置されたパッケージベース10をキュア炉に入れて導電性接着剤30を硬化させる。ここで導電性接着剤30は、エポキシ系の熱硬化性接着剤であるため硬化する際に分子間の架橋反応による収縮を伴う。そして、その際の導電性接着剤30の収縮量は、水晶振動片20と電極部14との間に介在する導電性接着剤30の厚みに比例する。即ち、段差部13の上面において角部15から離れるに従って次第に導電性接着剤30の厚みが増していくので、水晶振動片20の固定側端部は角部15での接触部分を支点として反時計方向へ僅かに回転する。
【0006】
水晶振動片20の回転によって、パッケージベース10の内部底面11に接触していた水晶振動片20の他端が僅かに持ち上がり、図8に示すようにパッケージベース10の間に隙間ができる。
そして、キュア炉から出して導電性接着剤30の硬化が完了すると、前記図8の状態が保たれ、水晶振動片20の他端が完全にフリーとなる片端支持型の水晶振動子を得ることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来の片端支持型圧電振動子の製造方法においては、以下に示すような問題点があった。つまり、導電性接着剤の成分や状態を一定に管理しておかなければ、乾燥工程における収縮の度合いにばらつきが生じてしまい、そのため水晶振動片の他端下の隙間長がばらつくことになる。
また、パッケージベースの段差部と圧電振動片と導電性接着剤の3者の配置関係が極めて正確であることが求められるが、実際には導電性接着剤の塗布精度および圧電振動片のマウント精度の相乗的な誤差により、圧電振動片の他端下の隙間長がばらつくことになる。
そして、このような圧電振動片の他端下の隙間長がばらつきが大きくなると、隙間長がなくなることもあり圧電振動片の他端下がパッケージベースの内部底面に接触した状態で固定されることが生じる虞があった。
近年の小型化により圧電振動片は、ほぼ全面が有効振動領域となっており非振動領域は圧電振動片の縁部の極わずかとなってきている。そのため、上述の如く圧電振動片の他端下がパッケージベースの内部底面に接触していると、振動領域に影響し、周波数特性が劣化することがあるという問題点があった。
【0008】
本発明はこのような問題点を解決するためになされたものであり、圧電振動片の他端下がパッケージベースの内部底面に接触することなく、確実に隙間を形成することができる片端支持型圧電振動子の製造方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明に係わる片端支持型圧電振動子の製造方法の請求項1の発明は、圧電振動片の一端を容器に接着固定して支持する片端支持型圧電振動子の製造方法であって、圧電振動片と容器とを固定する固着端とは別の他端位置において、当該圧電振動片と容器との間に熱収縮性を有する樹脂組成物からなる枕部材を配置し、圧電振動片は前記枕部材と容器とに跨がって載置した状態にて固着端固定のための第1の加熱工程を行ない、前記圧電振動片と容器との固定後に前記枕部材の収縮のための第2の加熱工程を行ない、前記圧電振動片と枕部材との間に隙間を形成することを特徴とする。
【0010】
また、本発明に係わる片端支持型圧電振動子の製造方法の請求項2の発明は、圧電振動片の一端を容器に接着固定して支持する片端支持型圧電振動子の製造方法であって、圧電振動片と容器とを固定する固着端とは別の他端位置において、当該圧電振動片と容器との間に熱可塑性を有する樹脂組成物からなる枕部材を配置し、圧電振動片は前記枕部材と容器とに跨がって載置した状態にて固着端固定のための第1の加熱工程を行ない、前記圧電振動片と容器との固定後に前記枕部材の変形のための第2の加熱工程を行ない、前記圧電振動片と枕部材との間に隙間を形成することを特徴とする。
【0011】
また、本発明に係わる片端支持型圧電振動子の製造方法の請求項3の発明は、前記請求項1または2に記載の片端支持型圧電振動子の製造方法において、前記第2の加熱工程は、前記第1の加熱工程よりも温度を高くしたことを特徴とする。
【0012】
また、本発明に係わる片端支持型圧電振動子の製造方法の請求項4の発明は、圧電振動片の一端を容器に接着固定して支持する片端支持型圧電振動子の製造方法であって、圧電振動片と容器とを固定する固着端とは別の他端位置において、当該圧電振動片と容器との間に熱収縮性および熱可塑性を有する樹脂組成物からなる枕部材を配置し、前記枕部材は圧電振動片の一端を容器に固定する接着乾燥工程において形状を維持し、前記接着乾燥後のアニール工程において前記枕部材の形状を収縮および変形させ、前記圧電振動片と枕部材との間に隙間を形成することを特徴とする。
【0013】
また、本発明に係わる片端支持型圧電振動子の製造方法の請求項5の発明は、前記請求項2乃至4の何れかに記載の片端支持型圧電振動子の製造方法において、前記枕部材に用いる熱可塑性樹脂組成物に対し、予め延伸加工を施したことを特徴とする。
【0014】
また、本発明に係わる片端支持型圧電振動子の製造方法の請求項6の発明は、前記請求項5記載の片端支持型圧電振動子の製造方法において、前記枕部材は、気圧供給により膨らませて延伸加工を施した球体形状の枕部材であることを特徴とする。
【0015】
また、本発明に係わる片端支持型圧電振動子の製造方法の請求項7の発明は、前記請求項5記載の片端支持型圧電振動子の製造方法において、前記枕部材は、少なくとも貫通方向に引っ張って延伸加工を施した円筒状の枕部材であることを特徴とする。
【0016】
また、本発明に係わる片端支持型圧電振動子の製造方法の請求項8の発明は、前記請求項5記載の片端支持型圧電振動子の製造方法において、前記枕部材は、中央部を押し出して延伸加工を施したコップ形状の枕部材であることを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、図示した実施の形態例に基づいて本発明を詳細に説明する。
図1は本発明に係わる片端支持型圧電振動子の製造方法における最後の加熱工程(第2の加熱工程)前の状態構成例を示す圧電振動子の断面図である。なお、上述の従来例に示したものと同様の構成部材については同一の符号を付してその説明を省略する。
【0018】
この例に示す圧電振動子は、パッケージベース10と圧電振動片20と導電性接着剤30とに加え、更に枕部材1を備えて構成する。
前記枕部材1は、合成高分子化合物(所謂、プラスチック)であって、特に加熱により収縮する特性(熱収縮性)を持つ樹脂組成物を材料としたものであり、ここでは、枕部材1に、不飽和ポリエステル系の樹脂を用いた場合を例にして説明する。
不飽和ポリエステル樹脂の種類は多岐にわたるが、硬化時に大きな収縮を伴うものが多く、収縮を利用する本願発明に適合した材質といえる。収縮率は、架橋剤として配合されるモノマーの種類や含有量に大きく影響する傾向があるため、枕部材に必要な応力強度や外形的な状態等(例えば、圧電振動片20を支持するに充分な軟性弾性体を形成可能な程度)の条件に照らし、収縮率を大きくしておくことが好ましい。また、圧電振動子20と枕部剤1が接着することがないような物性にしておく必要がある。
なお、同図中には、収縮前の枕部材の形状を表わすため符号を1aとして枕部材を示す。
【0019】
つまり、この図に示す最後の加熱工程前の状態にある圧電振動子は、圧電振動片20が段差部13の上面と枕部材1aの2点で支持されており、圧電振動片20は、パッケージベース10の内部底面11に対し、ほぼ水平に保持されている。
【0020】
このような状態から、例えば、導電性接着剤30を硬化して圧電振動片20の固着端を固定するための接着剤乾燥工程(約180℃の温度に加熱する)を経て、次に、硬化後の導電性接着剤30を含め構成部材全体に対して残留ストレス歪を焼きなまして除去するアニール(anneal)工程(約270℃の温度に加熱する)を経て、最終的に図示を省略したキャップ(蓋)を被覆する気密封止工程を経て完成となる。
【0021】
次に、図2は本発明に係わる片端支持型圧電振動子の製造方法における最後の加熱工程(第2の加熱工程)後の状態構成例を示す圧電振動子の断面図である。なお、ここでいう最後の加熱工程として、上述のアニール工程を対応させて説明する。
この図に示すアニール工程後の状態にある圧電振動子は、収縮した枕部材1bとなり、圧電振動片20の他端(段差部13上に固定された固着端と対向する側)は、その下側に隙間が形成され、接触のないフリーな状態となっている。
つまり、枕部材1は、導電性接着剤30を乾燥させるための接着剤乾燥工程(第1の加熱工程)における約180℃の温度では収縮が加速されずに形状を維持し、その後のアニール工程(第2の加熱工程)による約270℃までの温度上昇中に収縮が加速されるのである。そのため、枕部剤1の材質例とした不飽和ポリエステル樹脂は、収縮開始点温度に留意する必要がある。そこで、添加剤を併用するなどして耐熱性を調整し、この場合に所望とする収縮開始点温度として、例えば200℃〜250℃に設定したものを用いる。
【0022】
次に図3は、本発明に係る工程順序における状態構成遷移を示す圧電振動子の断面図である。
同図(a)は、「接着剤および枕部剤の配置段階」として、パッケージベース10に導電性接着剤30の塗布と枕部剤1aの配置を行った状態例を示しており、具体的には、パッケージベース10の段差部13の上面に設けられた電極部14に導電性接着剤30が塗布され、また他方、圧電振動片20の固着端とは別の他端の下部に枕部材1aが配置される。
同図(b)は、「圧電振動片のマウント段階」として、圧電振動片20をマウントした状態例を示している。この段階では、圧電振動片20は両端で支持される。即ち、一方の支持端(固着端)側は導電性接着剤30が塗布された段差部13の上面に載置され、他方の支持端(他端)側は、枕部材1aに載置される。このようにパッケージベース10の段差部13と枕部材1aとに跨って載置することで、圧電振動片20はパッケージベース10の内部底面に対してほぼ水平に、且つ、安定して保持された状態にある。
【0023】
同図(c)は、「接着剤乾燥段階」(第1の加熱工程)として、導電性接着剤30を加熱乾燥して硬化させた状態例を示す。ここで導電性接着剤30は、上述の従来例に示したものと同様のエポキシ系の導電性接着剤、あるいは、一般に多用されているシリコン系の導電性接着剤である。この加熱乾燥は、導電性接着剤30の硬化条件に応じた環境に設定したもので、ここでは約180℃の温度に加熱して接着剤に溶け込んでいる有機溶剤を発散気化し、揮発を加速することで硬化する。なお、導電性接着剤30は硬化する際に収縮を伴うものの、その収縮率は僅かなものである。
また一方、枕部剤1aはこの段階では収縮せず、形状を維持しているので、圧電振動片20は他端を枕部剤1aに支持された状態で接着剤の硬化がなされるため、傾斜することなく確実にほぼ水平の状態に固定される。
【0024】
同図(d)は、「アニール段階」(第2の加熱工程)として、残留ストレス歪を焼きなましにより開放すると同時に、枕部材を収縮させた状態例を示す。これにより枕部材1bの如く収縮するので、圧電振動子20の他端の下には枕部材の収縮した高さ分の隙間が生じる。
【0025】
以上説明したように、熱収縮性を有する樹脂組成物からなる枕部材1を圧電振動片20の他端の下に配置するようにして、まず、第1の加熱工程により圧電振動片20の固着端の固定を施し、次に、第2の加熱工程により枕部材1を収縮することで、圧電振動片20は傾斜することなく他端下に確実に隙間を形成した片端支持型圧電振動子を得ることができる。
【0026】
以上説明した本発明の実施の形態例においては、枕部材に用いる材質として、熱収縮性を有する樹脂組成物を用いるという例を示したが、本発明の実施にあってはこの例に限らず、例えば、熱可塑性を有する樹脂組成物を用いて構成してもよい。熱可塑性樹脂は、加熱することで軟化し、外力により変形する性質をもつため、この場合の枕部材は、例えば、上述の第2の加熱工程において軟化し、枕部材自体の自重により潰れを生じさせて、高さ方向が縮むようにすればよい。熱可塑性樹脂としては、ポリエステル系熱可塑性エラストマーや、ポリエチレンテレフタレートなどが耐熱性(軟化点温度調整)の面から適用し易い材料と言えよう。
そして更には、高さ方向の縮小率を大きくとるために、枕部材の形状を工夫することが好ましい。以下に、本発明に係る片端支持型圧電振動子の製造方法に用いる枕部材の形状加工応用例を図示して説明する。
【0027】
図4は、枕部材の延伸加工処理の第1の実施例を示す図である。同図(a)は、金属パイプ40の先端部に枕部材の原形2を付着し、金属パイプ40を通して前記枕部材の原形2に気圧を供給して膨らませた後、金属パイプ40から切断して、一点が開口した球体形状の枕部材を形成する。
こうして得られる枕部材2aは、内部に与えられた応力により引き伸ばされた肉厚となる。
【0028】
そして枕部材2aは、同図(b)の如く、圧電振動片20とパッケージベース10との間に、圧電振動片20の他端を支えるように配置される。
なお、パッケージベース10側には、枕部材2aの底部が嵌合する凹溝を枕部材の配置位置に設けることも好ましい。
【0029】
このように配置した枕部材2aは、「接着剤乾燥段階」(第1の加熱工程)では軟化変形せずに圧電振動片20を支持し、「アニール段階」(第2の加熱工程)で、同図(c)に示す如く軟化変形する。即ち、この図に示す枕部材2bは、全体が萎みつつ収縮するので、圧電振動片20と枕部材2bとの間には隙間ができる。
【0030】
次に、図5は枕部材の延伸加工処理の第2の実施例を示す図である。同図(a)は、直円錐の先端を対向配置したそれぞれの圧伸ヘッド50aおよび50bとの間に、円筒形の枕部材の原形3の貫通孔に合わせて挟み込んだ状態を示している。
同図(b)は、同図(a)の状態から圧伸ヘッド50aと50bの間を接近させて枕部材の原形3の両端を押し広げると共に、圧伸ヘッド50aおよび50bの斜面に当接した枕部材3の端部を、押さえリング60aおよび60bにより押圧固定した状態を示す。
【0031】
同図(c)は、同図(b)の状態から圧伸ヘッド50aと50bの間を離すことで、枕部材3の胴体部分を引き伸ばした状態を示す。こうして得られる枕部材3aは、同図(d)に示すような形状に形成される。
【0032】
そして枕部材3aは、同図(e)の如く、圧電振動片20とパッケージベース10との間に、圧電振動片20の他端を支えるように配置される。このように配置した枕部材3aは、「接着剤乾燥段階」(第1の加熱工程)では軟化変形せずに圧電振動片20を支持し、「アニール段階」(第2の加熱工程)で、同図(f)に示す如く軟化変形する。即ち、この図に示す枕部材3bは、特に貫通孔方向(高さ方向)が萎みつつ収縮するので、圧電振動片20と枕部材3bとの間には隙間ができる。
【0033】
次に、図6は枕部材の延伸加工処理の第3の実施例を示す図である。同図(a)は、逆さ円錐台形状の穴を設けた型台70の上部に円形平板状の枕部材の原形4を載置した状態を示している。
同図(b)は、同図(a)の状態にある枕部材の原形4の中腹上部から、押込ヘッド80により押し下げられた状態を示している。こうして得られるコップ形状の枕部材4aを同図(c)に示す如く、圧電振動片20とパッケージベース10との間に、圧電振動片20の他端を支えるように配置する。このように配置した枕部材4aは、「接着剤乾燥段階」(第1の加熱工程)では軟化変形せずに圧電振動片20を支持し、「アニール段階」(第2の加熱工程)で、同図(f)に示す如く軟化変形する。即ち、この図に示す枕部材4bは、特にコップの深さ方向(高さ方向)が萎みつつ収縮するので、圧電振動片20と枕部材3bとの間には隙間ができる。
【0034】
以上のように、本発明に係わる片端支持型圧電振動子の製造方法に用いる枕部材に熱可塑性樹脂を用いて構成すれば、第1の加熱工程により圧電振動片20の固定端を接着固定する際には、枕部材は圧電振動片20の他端を支持したままの状態で形状を維持し、次の第2の加熱工程の際に軟化変形または収縮することで、圧電振動片20は傾斜することなく他端下に確実に隙間を形成した片端支持型圧電振動子を得ることができる。
【0035】
【発明の効果】
以上のように本発明に係わる片端支持型圧電振動子の製造方法は、圧電振動片の固着端とは別の他端位置におけるパッケージベース(容器)の内底面上に枕部材を配置し、圧電振動片は前記枕部材と容器の段差部とに跨がって載置した状態にて、接着剤による固着端固定のための第1の加熱工程を行ない、この時は前記枕部材は収縮または変形せず、次に、前記圧電振動片と容器との固定後に前記第1の加熱工程よりも高温となる第2の加熱工程を行ない、このとき前記枕部材の収縮または変形が行なわれるようにしたので、圧電振動片の他端を確実に自由端とする片端支持型圧電振動子を得ることできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る片端支持型圧電振動子の製造方法における最後の加熱工程(アニール工程)前の状態構成例を示す圧電振動子の断面図である。
【図2】本発明に係る片端支持型圧電振動子の製造方法における最後の加熱工程(アニール工程)後の状態構成例を示す圧電振動子の断面図である。
【図3】本発明に係る工程順序における状態構成遷移を示す圧電振動子の断面図である。
【図4】本発明に係る片端支持型圧電振動子の製造方法に用いる枕部材への延伸加工処理の第1の実施例を示す図である。
【図5】本発明に係る片端支持型圧電振動子の製造方法に用いる枕部材への延伸加工処理の第2の実施例を示す図である。
【図6】本発明に係る片端支持型圧電振動子の製造方法に用いる枕部材への延伸加工処理の第3の実施例を示す図である。
【図7】従来技術の片端支持型圧電振動子の製造方法における加熱工程(接着乾燥工程)前の状態構成例を示す圧電振動子の断面図である。
【図8】従来技術の片端支持型圧電振動子の製造方法における加熱工程(接着乾燥工程)後の状態構成例を示す圧電振動子の断面図である。
【符号の説明】
1・・・枕部材
1a・・・収縮前の枕部材
1b・・・収縮後の枕部材
2・・・枕部材の原形
2a・・・収縮/変形前の枕部材
2b・・・収縮/変形後の枕部材
3・・・枕部材の原形
3a・・・収縮/変形前の枕部材
3b・・・収縮/変形後の枕部材
4・・・枕部材の原形
4a・・・収縮/変形前の枕部材
4b・・・収縮/変形後の枕部材
10・・・パッケージベース(容器)
11・・・内部底面
12・・・周壁
13・・・段差部
14・・・電極部
15・・・角部(支点)
20・・・水晶振動片(圧電振動片)
30・・・導電性接着剤
40・・・金属パイプ
50a、50b・・・圧伸ヘッド
60a、60b・・・押さえリング
70・・・型台
80・・・押込ヘッド[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a method of manufacturing a one-end supporting type piezoelectric vibrator, and more particularly, to a technique for fixing a piezoelectric vibrating piece having an extremely small non-vibration area substantially horizontally by miniaturization.
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art Some electronic components having functions such as a frequency generation source and a filter use a piezoelectric material. For example, a quartz piece (piezoelectric vibrating piece) obtained by polishing a thin plate accurately cut out from a crystal of an artificially grown quartz crystal according to a certain rule is excellent among various piezoelectric materials because of its excellent resonance characteristics. It is frequently used as a vibrator.
Conventionally, as a holding structure of such a piezoelectric vibrating reed, there is a holding structure called a one-end support type or a cantilever type.
This is because one end at the edge of the piezoelectric vibrating reed is fixed to a package base (also called a base) by a conductive adhesive, and the other end is a free end. This structure is effective in avoiding the influence of the thermal expansion stress caused by the piezoelectric vibrating piece on the piezoelectric vibrating reed.
[0003]
As a method for holding this one-end supporting type piezoelectric vibrating reed, for example, a method disclosed in Japanese Patent Application Laid-Open No. 10-098349 has been proposed.
The method disclosed in this publication will be briefly described with reference to FIGS.
7 and 8 are cross-sectional views for explaining a method of manufacturing a conventional one-end supporting type piezoelectric vibrator. FIG. 7 shows a state before the adhesive is dried, and FIG. 8 shows a state after the adhesive is dried. .
[0004]
First, FIG. 7 shows a
Although not shown here, as a final form of the crystal unit, the upper part of the
The
[0005]
As shown in this figure, before the
[0006]
Due to the rotation of the
Then, when the
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
However, the above-described conventional method for manufacturing a one-end supporting type piezoelectric vibrator has the following problems. That is, unless the components and the state of the conductive adhesive are controlled to a certain level, the degree of shrinkage in the drying step varies, and the gap length under the other end of the crystal vibrating piece varies.
In addition, it is required that the positional relationship between the step portion of the package base, the piezoelectric vibrating piece, and the conductive adhesive be extremely accurate. However, in actuality, the application accuracy of the conductive adhesive and the mounting accuracy of the piezoelectric vibrating piece are required. The gap length below the other end of the piezoelectric vibrating piece varies due to the synergistic error of.
If the gap length under the other end of the piezoelectric vibrating reed has a large variation, the gap length may disappear, and the lower end of the piezoelectric vibrating reed is fixed in contact with the inner bottom surface of the package base. May occur.
Due to recent miniaturization, the entire surface of the piezoelectric vibrating piece has become an effective vibration area, and the non-vibration area has become extremely small at the edge of the piezoelectric vibrating piece. Therefore, when the lower end of the piezoelectric vibrating reed contacts the inner bottom surface of the package base as described above, there is a problem that the vibration region is affected and the frequency characteristics may be deteriorated.
[0008]
The present invention has been made in order to solve such a problem, and a single-end supporting type that can reliably form a gap without the lower end of the piezoelectric vibrating piece contacting the inner bottom surface of the package base. An object of the present invention is to provide a method for manufacturing a piezoelectric vibrator.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above problems, a method of manufacturing a one-end supporting type piezoelectric vibrator according to the present invention is directed to a method of manufacturing a one-end supporting type piezoelectric vibrator for supporting one end of a piezoelectric vibrating piece by bonding and fixing the one end to a container. In the method, a pillow member made of a heat-shrinkable resin composition is arranged between the piezoelectric vibrating piece and the container at another end position different from the fixed end for fixing the piezoelectric vibrating piece and the container. Performing a first heating step for fixing the fixed end in a state where the piezoelectric vibrating reed is laid across the pillow member and the container, and after fixing the piezoelectric vibrating reed and the container, A second heating step for shrinkage is performed to form a gap between the piezoelectric vibrating reed and the pillow member.
[0010]
Further, the invention of
[0011]
Further, the invention of
[0012]
Further, the invention of claim 4 of the method for manufacturing a one-end supporting type piezoelectric vibrator according to the present invention is a method for manufacturing a one-end supporting type piezoelectric vibrator for bonding and fixing one end of a piezoelectric vibrating reed to a container, A pillow member made of a heat-shrinkable and thermoplastic resin composition is arranged between the piezoelectric vibrating piece and the container at another end position different from the fixed end for fixing the piezoelectric vibrating piece and the container, The pillow member maintains its shape in an adhesive drying step of fixing one end of the piezoelectric vibrating piece to the container, contracts and deforms the shape of the pillow member in an annealing step after the adhesive drying, and forms the pillow member between the piezoelectric vibrating piece and the pillow member. It is characterized in that a gap is formed between them.
[0013]
The invention of claim 5 of the method of manufacturing a one-end supporting type piezoelectric vibrator according to the present invention is the method of manufacturing a one-end supporting type piezoelectric vibrator according to any one of
[0014]
Further, according to a sixth aspect of the present invention, there is provided a method of manufacturing a one-end supporting type piezoelectric vibrator according to the fifth aspect, wherein the pillow member is inflated by supplying air pressure. It is a spherical pillow member subjected to stretching.
[0015]
Further, according to a seventh aspect of the present invention, there is provided a method for manufacturing a one-end supporting type piezoelectric vibrator according to the fifth aspect, wherein the pillow member is pulled at least in a penetrating direction. It is a cylindrical pillow member that has been subjected to a stretching process.
[0016]
Also, the invention of claim 8 of the method for manufacturing a one-end supporting type piezoelectric vibrator according to the present invention is the method for manufacturing a one-end supporting type piezoelectric vibrator according to claim 5, wherein the pillow member extrudes a central portion. It is a cup-shaped pillow member that has been subjected to a stretching process.
[0017]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, the present invention will be described in detail based on the illustrated embodiment.
FIG. 1 is a sectional view of a piezoelectric vibrator showing a state configuration example before a final heating step (second heating step) in a method of manufacturing a one-end supporting type piezoelectric vibrator according to the present invention. Note that the same components as those shown in the above-described conventional example are denoted by the same reference numerals, and description thereof will be omitted.
[0018]
The piezoelectric vibrator shown in this example includes a
The
Although there are various types of unsaturated polyester resins, many of them have a large shrinkage upon curing, and can be said to be a material suitable for the present invention utilizing shrinkage. Since the shrinkage tends to greatly affect the type and content of the monomer compounded as a cross-linking agent, the stress strength required for the pillow member, the external state, and the like (for example, sufficient for supporting the piezoelectric vibrating reed 20) It is preferable to increase the shrinkage ratio in light of the condition (to the extent that a flexible elastic body can be formed). In addition, it is necessary to have physical properties such that the
In addition, in the same figure, the pillow member is shown as 1a in order to represent the shape of the pillow member before contraction.
[0019]
That is, in the piezoelectric vibrator in a state before the final heating step shown in this figure, the piezoelectric vibrating
[0020]
From such a state, for example, an adhesive drying step (heating to a temperature of about 180 ° C.) for curing the conductive adhesive 30 to fix the fixed end of the piezoelectric vibrating
[0021]
Next, FIG. 2 is a cross-sectional view of the piezoelectric vibrator showing a state configuration example after a final heating step (second heating step) in the method of manufacturing a one-end supporting type piezoelectric vibrator according to the present invention. It should be noted that the last heating step here will be described in association with the above-described annealing step.
The piezoelectric vibrator in the state after the annealing step shown in this figure becomes the contracted
That is, at the temperature of about 180 ° C. in the adhesive drying step (first heating step) for drying the
[0022]
Next, FIG. 3 is a cross-sectional view of the piezoelectric vibrator showing a state configuration transition in a process sequence according to the present invention.
FIG. 2A shows an example of a state in which the
FIG. 5B shows an example of a state in which the
[0023]
FIG. 3C shows an example of a state in which the
On the other hand, the
[0024]
FIG. 4D shows an example of a state in which the residual stress strain is released by annealing and the pillow member is contracted at the same time as the “annealing step” (second heating step). Accordingly, the
[0025]
As described above, the
[0026]
In the embodiment of the present invention described above, an example in which a heat-shrinkable resin composition is used as the material used for the pillow member has been described. However, the present invention is not limited to this example. For example, it may be configured using a resin composition having thermoplasticity. Since the thermoplastic resin has a property of being softened by heating and being deformed by an external force, the pillow member in this case is softened in, for example, the above-described second heating step, and collapses due to the weight of the pillow member itself. In this case, the height direction may be reduced. As the thermoplastic resin, a polyester-based thermoplastic elastomer, polyethylene terephthalate, or the like can be said to be a material that can be easily applied in terms of heat resistance (softening point temperature adjustment).
Furthermore, in order to increase the reduction ratio in the height direction, it is preferable to devise the shape of the pillow member. Hereinafter, an application example of the shape processing of the pillow member used in the method of manufacturing the one-end supporting type piezoelectric vibrator according to the present invention will be illustrated and described.
[0027]
FIG. 4 is a diagram showing a first embodiment of the stretching process of the pillow member. FIG. 3A shows that the
The
[0028]
The
In addition, it is also preferable to provide a concave groove on the
[0029]
The
[0030]
Next, FIG. 5 is a view showing a second embodiment of the stretching process of the pillow member. FIG. 7A shows a state in which the tip of a right circular cone is sandwiched between the drawing heads 50a and 50b arranged opposite to each other in accordance with the through hole of the
FIG. 2B shows a state where the drawing heads 50a and 50b are approached from the state shown in FIG. 2A to push out both ends of the
[0031]
FIG. 3C shows a state in which the body portion of the
[0032]
The
[0033]
Next, FIG. 6 is a view showing a third embodiment of the stretching process of the pillow member. FIG. 7A shows a state in which a prototype 4 of a circular flat pillow member is placed on an upper part of a
FIG. 2B shows a state in which the pillow member in the state shown in FIG. The cup-shaped
[0034]
As described above, if the pillow member used in the method of manufacturing the one-end supporting type piezoelectric vibrator according to the present invention is made of a thermoplastic resin, the fixed end of the piezoelectric vibrating
[0035]
【The invention's effect】
As described above, in the method of manufacturing a one-end supporting type piezoelectric vibrator according to the present invention, the pillow member is disposed on the inner bottom surface of the package base (container) at the other end position different from the fixed end of the piezoelectric vibrating reed, In a state where the vibrating reed is placed over the pillow member and the step portion of the container, a first heating step for fixing the fixed end with an adhesive is performed. At this time, the pillow member contracts or Then, after fixing the piezoelectric vibrating reed and the container, a second heating step is performed which is higher in temperature than the first heating step. At this time, the pillow member is contracted or deformed. Therefore, it is possible to obtain a one-end supporting type piezoelectric vibrator in which the other end of the piezoelectric vibrating piece is surely a free end.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a cross-sectional view of a piezoelectric vibrator showing a state configuration example before a final heating step (annealing step) in a method of manufacturing a one-end supporting type piezoelectric vibrator according to the present invention.
FIG. 2 is a cross-sectional view of the piezoelectric vibrator showing a state configuration example after a final heating step (annealing step) in the method of manufacturing a one-end supporting type piezoelectric vibrator according to the present invention.
FIG. 3 is a cross-sectional view of the piezoelectric vibrator showing a state configuration transition in a process sequence according to the present invention.
FIG. 4 is a view showing a first embodiment of a stretching process for a pillow member used in the method of manufacturing a one-end supporting type piezoelectric vibrator according to the present invention.
FIG. 5 is a view showing a second embodiment of the stretching process for the pillow member used in the method of manufacturing the one-end supporting type piezoelectric vibrator according to the present invention.
FIG. 6 is a view showing a third embodiment of a stretching process for a pillow member used in the method of manufacturing a one-end supporting type piezoelectric vibrator according to the present invention.
FIG. 7 is a cross-sectional view of a piezoelectric vibrator showing a state configuration example before a heating step (adhesion drying step) in a conventional method of manufacturing a one-end supporting type piezoelectric vibrator.
FIG. 8 is a cross-sectional view of a piezoelectric vibrator showing a state configuration example after a heating step (adhesion drying step) in a method of manufacturing a one-end supporting type piezoelectric vibrator according to a conventional technique.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
11
20: Crystal vibrating piece (piezoelectric vibrating piece)
Reference numeral 30: conductive adhesive 40:
Claims (8)
圧電振動片と容器とを固定する固着端とは別の他端位置において、当該圧電振動片と容器との間に熱収縮性を有する樹脂組成物からなる枕部材を配置し、
圧電振動片は前記枕部材と容器とに跨がって載置した状態にて固着端固定のための第1の加熱工程を行ない、
前記圧電振動片と容器との固定後に前記枕部材の収縮のための第2の加熱工程を行ない、
前記圧電振動片と枕部材との間に隙間を形成することを特徴とする片端支持型圧電振動子の製造方法。A method of manufacturing a one-end supporting type piezoelectric vibrator for supporting one end of a piezoelectric vibrating piece by bonding and fixing the one end to a container,
At the other end position different from the fixed end that fixes the piezoelectric vibrating piece and the container, a pillow member made of a resin composition having heat shrinkage is arranged between the piezoelectric vibrating piece and the container,
The piezoelectric vibrating piece performs a first heating step for fixing the fixed end in a state of being placed over the pillow member and the container,
After fixing the piezoelectric vibrating reed and the container, perform a second heating step for contraction of the pillow member,
A method of manufacturing a one-end supporting type piezoelectric vibrator, wherein a gap is formed between the piezoelectric vibrating piece and the pillow member.
圧電振動片と容器とを固定する固着端とは別の他端位置において、当該圧電振動片と容器との間に熱可塑性を有する樹脂組成物からなる枕部材を配置し、
圧電振動片は前記枕部材と容器とに跨がって載置した状態にて固着端固定のための第1の加熱工程を行ない、
前記圧電振動片と容器との固定後に前記枕部材の変形のための第2の加熱工程を行ない、
前記圧電振動片と枕部材との間に隙間を形成することを特徴とする片端支持型圧電振動子の製造方法。A method of manufacturing a one-end supporting type piezoelectric vibrator for supporting one end of a piezoelectric vibrating piece by bonding and fixing the one end to a container,
At the other end position different from the fixed end that fixes the piezoelectric vibrating reed and the container, a pillow member made of a resin composition having thermoplasticity is arranged between the piezoelectric vibrating reed and the container,
The piezoelectric vibrating piece performs a first heating step for fixing the fixed end in a state of being placed over the pillow member and the container,
After fixing the piezoelectric vibrating piece and the container, perform a second heating step for deformation of the pillow member,
A method of manufacturing a one-end supporting type piezoelectric vibrator, wherein a gap is formed between the piezoelectric vibrating piece and the pillow member.
前記第2の加熱工程は、前記第1の加熱工程よりも温度を高くしたことを特徴とする片端支持型圧電振動子の製造方法。In claim 1 or 2,
The method of manufacturing a one-end supporting type piezoelectric vibrator, wherein the temperature of the second heating step is higher than that of the first heating step.
圧電振動片と容器とを固定する固着端とは別の他端位置において、当該圧電振動片と容器との間に熱収縮性および熱可塑性を有する樹脂組成物からなる枕部材を配置し、
前記枕部材は圧電振動片の一端を容器に固定する接着乾燥工程において形状を維持し、
前記接着乾燥後のアニール工程において前記枕部材の形状を収縮および変形させ、
前記圧電振動片と枕部材との間に隙間を形成することを特徴とする片端支持型圧電振動子の製造方法。A method of manufacturing a one-end supporting type piezoelectric vibrator for supporting one end of a piezoelectric vibrating piece by bonding and fixing the one end to a container,
At the other end position different from the fixed end that fixes the piezoelectric vibrating piece and the container, a pillow member made of a resin composition having heat shrinkability and thermoplasticity is arranged between the piezoelectric vibrating piece and the container,
The pillow member maintains a shape in an adhesive drying step of fixing one end of the piezoelectric vibrating piece to the container,
Shrinking and deforming the shape of the pillow member in the annealing step after the adhesive drying,
A method of manufacturing a one-end supporting type piezoelectric vibrator, wherein a gap is formed between the piezoelectric vibrating piece and the pillow member.
前記枕部材に用いる熱可塑性樹脂組成物に対し、予め延伸加工を施したことを特徴とする片端支持型圧電振動子の製造方法。In any one of claims 2 to 4,
A method of manufacturing a one-end supporting type piezoelectric vibrator, wherein a stretching process is performed in advance on a thermoplastic resin composition used for the pillow member.
前記枕部材は、気圧供給により膨らませて延伸加工を施した球体形状の枕部材であることを特徴とする片端支持型圧電振動子の製造方法。In claim 5,
The method for manufacturing a one-end supporting type piezoelectric vibrator, wherein the pillow member is a spherical pillow member which is expanded and stretched by supplying air pressure.
前記枕部材は、少なくとも貫通方向に引っ張って延伸加工を施した円筒状の枕部材であることを特徴とする片端支持型圧電振動子の製造方法。In claim 5,
The method for manufacturing a single-end support type piezoelectric vibrator, wherein the pillow member is a cylindrical pillow member that is stretched by being pulled at least in a penetrating direction.
前記枕部材は、中央部を押し出して延伸加工を施したコップ形状の枕部材であることを特徴とする片端支持型圧電振動子の製造方法。In claim 5,
The method for manufacturing a one-end support type piezoelectric vibrator, wherein the pillow member is a cup-shaped pillow member in which a central portion is extruded and subjected to a stretching process.
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