JP2004134971A - 通信システム、スパニングツリー用ブリッジ装置およびスパニングツリー用ブリッジ装置のポート状態変更方法 - Google Patents
通信システム、スパニングツリー用ブリッジ装置およびスパニングツリー用ブリッジ装置のポート状態変更方法 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】スパニングツリー用ブリッジ装置11は、ポート11aが受信するBPDUを監視し当該BPDUが所定の第1の期間検出されなかった場合にタイムアウト検出信号を出力するタイムアウト検出手段と、ポート11aへの受信信号を監視し当該受信した信号がこの第1の期間よりも短い第2の期間検出されなかった場合にリンク断検出信号を出力するリンク断検出手段と、タイムアウト検出信号或いはリンク続断検出信号のいずれか一方を入力した場合にポート11aを閉鎖ポートとし且つポート11bをルートポートと変更するポート設定変更手段とを備える。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、一方を現用系伝送経路とし他方を予備系伝送経路として使用される2つの伝送経路に接続された少なくとも2つのスパニングツリー用ブリッジ装置から構成される通信システム、この通信システムで使用されるスパニングツリー用ブリッジ装置およびスパニングツリー用ブリッジ装置のポート状態変更方法に関し、特に、一方のスパニングツリー用ブリッジ装置が、現用系伝送経路で障害が発生した場合に使用する伝送経路を現用系伝送経路から予備系伝送経路に変更する手段を備えた通信システム、この通信システムで使用されるスパニングツリー用ブリッジ装置およびスパニングツリー用ブリッジ装置のポート状態変更方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
複数のブリッジ装置を複数の伝送経路で接続する際に、各ブリッジ装置にはスパニングツリープロトコルが実装される。スパニングツリープロトコルは、複数のブリッジ装置を接続する伝送経路が複数存在する場合に現用系伝送経路として一つの伝送経路だけを使用し、他の伝送経路を予備系伝送経路として使用するためのプロトコルである。以下の説明において、スパニングツリープロトコルが実装されたブリッジ装置をスパニングツリー用ブリッジ装置と呼ぶ。各スパニングツリー用ブリッジ装置は、各伝送経路と接続されるポートを有しており、このポートからコンフィギュレーションBPDU(Bridge Protocol Data Unit;以下単にBPDUと呼ぶ)というフレームを送受信している。このBPDUは各スパニングツリー用ブリッジ装置間の同報フレームであり、同じ伝送経路に接続された全てのスパニングツリー用ブリッジ装置がこのフレームを送受信する。各スパニングツリー用ブリッジ装置は、受信したBPDUの内容によって自装置内の各ポートの状態を決定し、更に自装置内の指定ポートからBPDUを送信する。
【0003】
従来、スパニングツリー用ブリッジ装置では、自装置内の各ポートは、メッセージエイジタイマと呼ばれるタイマをそれぞれ持ち、ルートポートおよびブロッキング状態のポート(閉鎖ポートとも呼ぶ)ではそれぞれのタイマを使用してBPDUを監視する。BPDUが所定の期間確認されない場合は、タイマがタイムアウトする。スパニングツリー用ブリッジ装置は、現用系伝送経路に接続されたポートにおいて上述のタイムアウトが発生した場合、使用する伝送経路を予備系伝送経路に変更するために、現用系伝送経路に接続された当該ポートの状態をルートポートから閉鎖ポートへ変更し且つ予備系伝送経路に接続されたポートの状態を閉鎖ポートからルートポートに変更する。このような変更処理を実行することにより、スパニングツリー用ブリッジ装置において予備系伝送経路に接続されたポートが送受信可能な状態となり、使用する伝送経路を現用系伝送経路から予備系伝送経路へ変更することが可能となる(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平6−350606号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の技術においては、スパニングツリー用ブリッジ装置の各ポートにおいてタイムアウトとして判断されるために設定されたタイムアウト設定時間は通常20秒とされているため、現用系伝送経路に接続されているポートにおいてタイムアウトと認識されるまで最大20秒を要することとなり、現用系伝送経路から予備系伝送経路への変更に時間を要していた。このため、現用系伝送経路に障害が発生した場合に、使用する伝送経路を予備系伝送経路に変更するまでの時間を短縮することが望まれていた。
【0006】
【課題を解決するための手段】
そこで本発明の通信システムは、以下の特徴的な構成で上述の課題を解決する。
【0007】
すなわち、本発明の通信システムは、第1ポートおよび第2ポートを有し当該各ポートの状態をスパニングツリープロトコルに従って変更し、BPDUを前述の第1ポートから出力する第1のスパニングツリー用ブリッジ装置と、この第1ポートに接続された第1伝送経路と、前述の第2ポートに接続された第2伝送経路と、この第1伝送経路の他端に接続された第3ポートおよびこの第2伝送経路の他端に接続された第4ポートを有し当該第3および第4ポートの状態をスパニングツリープロトコルに従って変更する第2のスパニングツリー用ブリッジ装置とから構成される通信システムであって、第2のスパニングツリー用ブリッジ装置は、第3ポートが受信するBPDUを監視し当該BPDUが所定の第1の期間検出されなかった場合にタイムアウト検出信号を出力するタイムアウト検出手段と、第3ポートへの受信信号を監視し当該受信した信号がこの第1の期間よりも短い第2の期間検出されなかった場合にリンク断検出信号を出力するリンク断検出手段と、タイムアウト検出信号或いはリンク続断検出信号のいずれか一方を入力した場合に第3ポートを閉鎖ポートとし且つ第4ポートをルートポートと変更するポート設定変更手段とを備える。
【0008】
また、本発明のスパニングツリー用ブリッジ装置は、以下の特徴的な構成で上述の課題を解決する。
【0009】
すなわち、本発明のスパニングツリー用ブリッジ装置は、ルートポートとして設定され、第1伝送経路を介して他のスパニングツリー用ブリッジ装置に接続された第5ポートと、閉鎖ポートとして設定され、第2伝送経路を介して前述した他のスパニングツリー用ブリッジ装置に接続された第6ポートと、前述した他のスパニングツリー用ブリッジ装置から第5ポートに入力されるBPDUを監視し、当該BPDUが所定の第1の期間検出されなかった場合にタイムアウト検出信号を出力するタイムアウト検出手段と、第5ポートへの信号入力が前述の第1の期間よりも短い第2の期間検出されなかった場合にリンク断検出信号を出力するリンク断検出手段と、タイムアウト検出信号或いはリンク続断検出信号のいずれか一方を入力した場合に第5ポートを閉鎖ポートとし且つ第6ポートをルートポートと変更するポート設定変更手段とを備える。
【0010】
また、本発明のスパニングツリー用ブリッジ装置のポート状態変更方法は、以下の特徴的な方法で上述の課題を解決する。
【0011】
すなわち、本発明のポート状態変更方法は、ルートポートとして設定され第1伝送経路を介して他のスパニングツリー用ブリッジ装置に接続された第5ポートと、閉鎖ポートとして設定され第2伝送経路を介して前述した他のスパニングツリー用ブリッジ装置に接続された第6ポートとを有するスパニングツリー用ブリッジ装置のポート状態変更方法であって、(a)前述した他のスパニングツリー用ブリッジ装置から第5ポートに入力されるBPDUを監視するステップと、(b)第5ポートへの信号入力を監視するステップと、(c)ステップ(a)においてBPDUが所定の第1の期間検出されなかった場合、或いはステップ(b)において信号入力が第1の期間よりも短い第2の期間検出されなかった場合に第5ポートを閉鎖ポートとし且つ第6ポートをルートポートと変更するステップとを備える。
【0012】
【発明の実施の形態】
次に、図面を参照しながら、本発明の実施の形態を説明するが、本発明は以下の実施の形態に限定されるものではない。
【0013】
(実施の形態1)
本実施の形態1では、本発明は加入者アクセスシステムの一つであるEPON(Ethernet(登録商標) Passive Optical Network)システムに適用されている。図1は、本実施の形態1におけるEPONシステムの構成図である。図1において、EPONシステム1は、スパニングツリー用ブリッジ装置2を備えている。スパニングツリー用ブリッジ装置2は、スパニングツリープロトコルにおけるルートブリッジとして機能する装置であり、ポート2aおよびポート2bを有している。ポート2aは、初期設定として、スパニングツリープロトコルにおける指定ポート(Designated Port)に設定されており、ポート2bは閉鎖ポート(Blocked Port)に設定されている。スパニングツリー用ブリッジ装置2は、ポート2aおよびポート2bの状態をスパニングツリープロトコルに従って決定する機能を有する。
【0014】
スパニングツリー用ブリッジ装置2のポート2aには、ケーブル3を介して局内加入者収容装置LT1が接続されている。局内加入者収容装置LT1には、光ファイバ4を介してスターカプラSC1が接続されている。スターカプラSC1には複数の光ファイバ51,…,5nを介して複数の宅内加入者終端装置NT11,…,NT1nが接続されている。スパニングツリー用ブリッジ装置2のポート2bには、ケーブル6を介して局内加入者収容装置LT2が接続されている。局内加入者収容装置LT2には、光ファイバ7を介してスターカプラSC2が接続されている。スターカプラSC2には複数の光ファイバ81,…,8nを介して複数の宅内加入者終端装置NT21,…,NT2nが接続されている。
【0015】
宅内加入者終端装置NT11およびNT21には、ケーブル9,10を介してスパニングツリー用ブリッジ装置11が接続されている。スパニングツリー用ブリッジ装置11は、ケーブル9に接続されるポート11aと、ケーブル10に接続されるポート11bを有している。本実施の形態1において、ポート11aはスパニングツリープロトコルにおけるルートポートに設定され、ポート11bは閉鎖ポートに設定されている。宅内加入者終端装置NT11およびNT21と同様に、宅内加入者終端装置NT1i(i=2,…,n)およびNT2i(i=2,…,n)についてもスパニングツリー用ブリッジ装置(図示せず)が接続されている。EPONシステム1においては、局内加入者収容装置LT1、光ファイバ4およびスターカプラSC1を介して接続された各宅内加入者終端装置NT11,…,NT1nが現用系伝送経路として使用され、局内加入者収容装置LT2、光ファイバ7およびスターカプラSC2を介して接続された各宅内加入者終端装置NT21,…,NT2nが予備系伝送経路として使用される。
【0016】
次に、図2を用いて上述した局内加入者収容装置LT1の構成を説明する。図2は、実施の形態1の局内加入者収容装置を機能ブロックで示した構成図である。なお、本実施の形態1では、これら各装置LT1の構成において本発明に関係する機能ブロックのみを説明し、その他の機能については説明を省略する。
【0017】
図2において、局内加入者収容装置LT1は、リンク断検出手段21と、信号出力停止手段22を有している。リンク断検出手段21は、ケーブル3とのリンク状態を監視し、当該リンク状態が切断された場合にリンク断検出信号を出力する機能を有している。信号出力停止手段22は、リンク断検出信号を監視し、リンク断検出信号が入力された場合に光ファイバ4への信号出力を停止する機能を有している。リンク断検出手段21は、スパニングツリー用ブリッジ装置2から送信される特定の制御信号を監視し、当該制御信号がBPDUの送信間隔より短い所定期間確認されなかった場合に、リンク断検出信号を出力する。例えば、リンク断検出手段21は、ケーブル3が10BASE−Tの規格に準拠したより対線ケーブルの場合、スパニングツリー用ブリッジ装置2からNLPs(Normal Link Pulse)が所定の期間(1秒)監視されなかったときにリンク断検出信号を出力する。また、局内加入者収容装置LT1が100BASE−FX、1000BASE−T、1000BASE−SX或いは1000BASE−LXの規格に準拠している場合には、定期的にスパニングツリー用ブリッジ装置2から送信されるScrambled Idle信号を監視することによりリンク断の検出を行う。
【0018】
宅内加入者終端装置NT11は、局内加入者収容装置LT1と同様にリンク断検出手段と信号出力停止手段とを有している(図示は省略)。宅内加入者終端装置NT11のリンク断検出手段は、局内加入者収容装置LT1から送信される特定の制御信号を監視し、当該制御信号がBPDUの送信間隔より短い所定期間確認されなかった場合に、リンク断検出信号を出力する。例えば、当該リンク断検出手段は、スターカプラSC1を介して局内加入者収容装置LT1から送信される有効パケット信号間に存在するアイドルパターンを監視し、当該アイドルパターンが最大パケット長の3倍に相当する期間検出されなかった場合にLOF(Loss Of Frame)と判断し、局内加入者収容装置LT1とのリンク状態が切断されたと認識する。
【0019】
更に、宅内加入者終端装置NT11のリンク断検出手段は、局内加入者収容装置LT1が信号出力を停止したことを検出する機能を有している。この機能については、例えば、局内加入者収容装置LT1からの信号出力が局内加入者収容装置2におけるBPDUの送信間隔より短い所定時間検出されなかった場合にリンク状態が切断されていると認識する。本実施の形態1では、局内加入者収容装置LT1と宅内加入者終端装置NT11との間は光ファイバで接続されているので、宅内加入者終端装置NT11への光信号の入力がBPDUの送信間隔より短い所定時間(例えば1秒間)検出されなかった場合にLOS(Loss of signal)と判断し、局内加入者収容装置LT1とのリンク状態が切断されたと認識する。宅内加入者終端装置NT11は、リンク状態が切断されたことを認識した場合、スパニングツリーブリッジ装置11への信号出力を停止する機能を有している。
【0020】
次に、図3を用いて上述したスパニングツリー用ブリッジ装置11の構成を説明する。図3は、本実施の形態1のスパニングツリー用ブリッジ装置11を機能ブロックで示した構成図である。なお、本実施の形態1では、スパニングツリー用ブリッジ装置11の構成において本発明に関係する機能ブロックのみを説明し、その他の機能については説明を省略する。
【0021】
図3において、スパニングツリー用ブリッジ装置11は、タイムアウト検出手段31と、リンク断検出手段32と、ポート設定変更手段33とを有している。タイムアウト検出手段31は、ポート11aが受信するBPDUを監視し、BPDUが所定のタイムアウト設定時間(本実施の形態では20秒)検出されなかった場合に、タイムアウト検出信号を出力する。リンク断検出手段32は、ポート11aが受信する信号を監視し、スパニングツリー用ブリッジ装置2におけるBPDUの送信間隔より短い間隔で送信される信号を監視する機能を有している。更に、リンク断検出手段32は、宅内加入者終端装置NT11が信号出力を停止したことを検出する機能、すなわち、局内加入者収容装置LT1からの信号出力がBPDUの送信間隔より短い所定期(例えば1秒間)間検出されなかった場合にリンク状態が切断されていると認識する機能を有している。リンク断検出手段32はリンク状態が接続されていることを認識した場合にリンク断検出信号を出力する。
【0022】
ポート設定変更手段33は、タイムアウト検出手段31およびリンク断検出手段32のいずれか一方からタイムアウト検出信号或いはリンク断検出信号が出力された場合、ポート11aおよび11bの状態を変更する機能を有している。すなわち、ポート設定変更手段33は、タイムアウト検出信号或いはリンク断検出信号を受信すると、ポート11aの状態をルートポートから閉鎖ポートへ変更するとともに、ポート11bの状態を閉鎖ポートからルートポートへ変更する。この変更によりスパニングツリー用ブリッジ装置11では、ポート11bが伝送経路10と信号送受信可能な状態となる。
【0023】
本実施の形態1においては、局内加入者収容装置LT1、宅内加入者終端装置NT11およびスパニングツリー用ブリッジ装置11の各リンク断検出手段における監視のための所定期間は、各々の合計が、スパニングツリー用ブリッジ装置11のタイムアウト検出手段のタイムアウト設定時間よりも短い時間になるように設定されており、この条件を満たす範囲内で任意に変更することが可能である。
【0024】
上述のように構成されたEPONシステム1において、スパニングツリー用ブリッジ装置2およびスパニングツリー用ブリッジ装置11間の現用系伝送経路に障害が発生した場合について説明する。
【0025】
図2において、ケーブル3に障害が発生した場合、局内加入者収容装置LT1のリンク断検出手段21がスパニングツリー用ブリッジ装置2から送信されるべき制御信号がスパニングツリー用ブリッジ装置2におけるBPDUの送信間隔より短い期間検出されなかったときに、ケーブル3とのリンク状態が切断されたと認識しリンク断検出信号を出力する。信号出力停止手段22は、このリンク断検出信号を受信し、光ファイバ4への信号出力を停止する。この局内加入者収容装置LT1では、スパニングツリー用ブリッジ装置2におけるBPDUの送信間隔より短い時間でリンク状態の切断を検出することができる。
【0026】
局内加入者収容装置LT1からの信号出力が停止されたため、宅内加入者終端装置NT11は、ケーブル9への信号出力を停止する。宅内加入者終端装置NT11においても、スパニングツリー用ブリッジ装置2におけるBPDUの送信間隔より短い時間でリンク状態の切断を検出することができる。
【0027】
スパニングツリー用ブリッジ装置11のリンク断検出手段32は、宅内加入者終端装置NT11が信号出力を停止したため、リンク断検出信号を出力する。このスパニングツリー用ブリッジ装置11においても、スパニングツリー用ブリッジ装置2におけるBPDUの送信間隔より短い時間でリンク状態の切断を検出することができる。したがって、スパニングツリー用ブリッジ装置11のリンク断検出手段32は、ケーブル3で障害が発生してからリンク断検出信号を出力するまでの処理を、タイムアウト検出手段31におけるタイムアウト設定時間よりも短時間で実行することが可能となる。
【0028】
ポート設定変更手段33は、ポート11aの状態を閉鎖ポートに変更するとともに、ポート11bの状態をルートポートに変更する。ルートポートに変更されたポート11bは、スパニングツリープロトコルに従って、スパニングツリーに再構成が発生したことをスパニングツリー用ブリッジ装置2に通知するためにTCN−BPDU(Topology Change Notification BPDU)を出力する。TCN−BPDUは、加入者終端装置NT21、スターカプラSC2および局内加入者収容装置LT2を経由して、スパニングツリー用ブリッジ装置2に送信される。スパニングツリー用ブリッジ装置2では、受信したTCN−BPDUを用いてスパニングツリープロトコルに従ってスパニングツリーの再構成の処理を実行することにより、スパニングツリー用ブリッジ装置2およびスパニングツリー用ブリッジ装置11間の伝送経路を現用系から予備系に変更することが可能となる。
【0029】
なお、図1において光ファイバ4、スターカプラSC1および光ファイバ51のいずれかで障害が発生した場合、宅内加入者終端装置NT11においてリンク状態が切断されたことが検出されるとともに、伝送経路9への信号出力が停止され、その後の処理については上述と同様の処理が実行される。
【0030】
本実施の形態1においては、スパニングツリー用ブリッジ装置11における障害検出の時間を短縮することにより、現用系の伝送経路から予備系の伝送経路への変更を短時間に実行することが可能となる。
【0031】
(実施の形態2)
次に本発明の実施の形態2について図4を用いて説明する。図4は、実施の形態2の局内加入者収容装置を機能ブロックで示した構成図であり、実施の形態1における図2に対応する図である。なお、本実施の形態2の説明において、実施の形態1の構成要素に対応する構成要素には同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
【0032】
図4において、局内加入者収容装置LT1は、リンク断検出手段41,42および信号出力停止手段43を有している。リンク断検出手段41は、リンク断検出手段21と同様の機能を有しており、ケーブル3とのリンク状態を監視し、当該リンク状態が切断された場合にリンク断検出信号を出力する機能を有している。リンク断検出手段42は、光ファイバ4とのリンク状態を監視し、当該リンク状態が切断された場合にリンク断検出信号を出力する機能を有している。信号出力停止手段43は、リンク断検出手段41,42から入力される各リンク断検出信号を監視し、リンク断検出手段41,42のいずれか一方からリンク断検出信号が入力された場合に光ファイバ4への信号出力を停止する機能を有している。
【0033】
本実施の形態2において、各宅内加入者終端装置NT11,…,NT1nから局内加入者収容装置LT1への信号伝送では、各宅内加入者終端装置NT11,…,NT1nが使用する帯域を共有しており、各々が所定のタイムスロットで信号を伝送する時分割多重伝送方式で行われる。局内加入者収容装置LT1では、リンク断検出手段42が各宅内加入者終端装置NT11,…,NT1nから伝送される各信号のタイミングを監視しており、各宅内加入者終端装置NT11,…,NT1nからの伝送信号が所定のタイムスロットに従っていない場合にリンク断検出信号を出力する。
【0034】
本実施の形態2によれば、図1に示すEPONシステム1において、光ファイバ4、スターカプラSC1或いは光ファイバ51,…,5nのいずれかで障害が発生した場合には、局内加入者収容装置LT1においてリンク断検出手段42が光ファイバ4とのリンク状態が切断したことを検出し、信号出力停止手段43が光ファイバ4への信号出力を停止する。宅内加入者終端装置NT11は、実施の形態1と同様に、信号出力停止手段43が光ファイバ4への信号出力を停止したことを検出し、スパニングツリー用ブリッジ装置11への信号出力を停止する。以降、スパニングツリー用ブリッジ装置11では実施の形態1と同様の処理を実行し、タイムアウト検出手段31におけるタイムアウト設定時間よりも短時間で障害発生を検出することが可能となる。
【0035】
本実施の形態2においては、前述した実施の形態1に加え、更に各宅内加入者終端装置NT11,…,NT1nから局内加入者収容装置LT1への信号伝送における障害についても、スパニングツリー用ブリッジ装置11が短時間で検出することが可能となる。
【0036】
【発明の効果】
以上述べた様に本発明の通信システムによれば、第1ポートおよび第2ポートを有し当該各ポートの状態をスパニングツリープロトコルに従って変更し、BPDUを前述の第1ポートから出力する第1のスパニングツリー用ブリッジ装置と、この第1ポートに接続された第1伝送経路と、前述の第2ポートに接続された第2伝送経路と、この第1伝送経路の他端に接続された第3ポートおよびこの第2伝送経路の他端に接続された第4ポートを有し当該第3および第4ポートの状態をスパニングツリープロトコルに従って変更する第2のスパニングツリー用ブリッジ装置とから構成される通信システムであって、第2のスパニングツリー用ブリッジ装置は、第3ポートが受信するBPDUを監視し当該BPDUが所定の第1の期間検出されなかった場合にタイムアウト検出信号を出力するタイムアウト検出手段と、第3ポートへの受信信号を監視し当該受信した信号がこの第1の期間よりも短い第2の期間検出されなかった場合にリンク断検出信号を出力するリンク断検出手段と、タイムアウト検出信号或いはリンク続断検出信号のいずれか一方を入力した場合に第3ポートを閉鎖ポートとし且つ第4ポートをルートポートと変更するポート設定変更手段とを備える。このため、第1伝送経路に何らかの障害が発生した場合に、使用する伝送経路を第2伝送経路に変更するまでの時間を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1におけるEPONシステムの構成図である。
【図2】実施の形態1の局内加入者収容装置を機能ブロックで示した構成図である。
【図3】実施の形態1のスパニングツリー用ブリッジ装置11を機能ブロックで示した構成図である。
【図4】実施の形態2の局内加入者収容装置を機能ブロックで示した構成図であり、実施の形態1における図2に対応する図である。
【符号の説明】
LT1,LT2…局内加入者収容装置、NT11〜NT1n,NT21〜NT2n…宅内加入者終端装置、SC1,SC2…スターカプラ。
1…EPONシステム、2,11…スパニングツリー用ブリッジ装置、2a,2b,11a,11b…ポート、3,6,9,10…ケーブル、、4,51〜5n,7,81〜8n…光ファイバ、21,41,42…リンク断検出手段、22,43…信号出力停止手段、31…タイムアウト検出手段、32…リンク断検出手段、33…ポート設定変更手段。
Claims (4)
- 第1ポートおよび第2ポートを有し当該各ポートの状態をスパニングツリープロトコルに従って変更し、BPDUを前記第1ポートから出力する第1のスパニングツリー用ブリッジ装置と、前記第1ポートに接続された第1伝送経路と、前記第2ポートに接続された第2伝送経路と、前記第1伝送経路の他端に接続された第3ポートおよび前記第2伝送経路の他端に接続された第4ポートを有し当該第3および第4ポートの状態を前記スパニングツリープロトコルに従って変更する第2のスパニングツリー用ブリッジ装置とから構成される通信システムであって、
前記第2のスパニングツリー用ブリッジ装置は、前記第3ポートが受信する前記BPDUを監視し当該BPDUが所定の第1の期間検出されなかった場合にタイムアウト検出信号を出力するタイムアウト検出手段と、前記第3ポートへの受信信号を監視し当該受信した信号が前記第1の期間よりも短い第2の期間検出されなかった場合にリンク断検出信号を出力するリンク断検出手段と、前記タイムアウト検出信号或いはリンク続断検出信号のいずれか一方を入力した場合に前記第3ポートを閉鎖ポートとし且つ前記第4ポートをルートポートと変更するポート設定変更手段とを備えたことを特徴とする通信システム。 - 請求項1記載の通信システムにおいて、
前記第1伝送経路は、前記第1のスパニングツリー用ブリッジ装置とのリンクが切断しているリンク断を検出し、当該リンク断を検出したときに前記第2のスパニングツリー用ブリッジ装置への信号出力を停止する第1伝送装置を備えたことを特徴とする通信システム。 - スパニングツリー用ブリッジ装置において、
ルートポートとして設定され、第1伝送経路を介して他のスパニングツリー用ブリッジ装置に接続された第5ポートと、
閉鎖ポートとして設定され、第2伝送経路を介して前記他のスパニングツリー用ブリッジ装置に接続された第6ポートと、
前記他のスパニングツリー用ブリッジ装置から前記第5ポートに入力されるBPDUを監視し、当該BPDUが所定の第1の期間検出されなかった場合にタイムアウト検出信号を出力するタイムアウト検出手段と、前記第5ポートへの信号入力が前記第1の期間よりも短い第2の期間検出されなかった場合にリンク断検出信号を出力するリンク断検出手段と、前記タイムアウト検出信号或いはリンク続断検出信号のいずれか一方を入力した場合に前記第5ポートを閉鎖ポートとし且つ前記第6ポートをルートポートと変更するポート設定変更手段と、
を備えたことを特徴とするスパニングツリー用ブリッジ装置。 - ルートポートとして設定され第1伝送経路を介して他のスパニングツリー用ブリッジ装置に接続された第5ポートと、閉鎖ポートとして設定され第2伝送経路を介して前記他のスパニングツリー用ブリッジ装置に接続された第6ポートとを有するスパニングツリー用ブリッジ装置のポート状態変更方法において、
(a)前記他のスパニングツリー用ブリッジ装置から前記第5ポートに入力されるBPDUを監視するステップと、
(b)前記第5ポートへの信号入力を監視するステップと、
(c)前記ステップ(a)において前記BPDUが所定の第1の期間検出されなかった場合、或いは前記ステップ(b)において前記信号入力が前記第1の期間よりも短い第2の期間検出されなかった場合に前記第5ポートを閉鎖ポートとし且つ前記第6ポートをルートポートと変更するステップと、
を備えたことを特徴とするポート状態変更方法。
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