JP2004134390A - 粒子光学装置及びその操作方法 - Google Patents

粒子光学装置及びその操作方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2004134390A
JP2004134390A JP2003292463A JP2003292463A JP2004134390A JP 2004134390 A JP2004134390 A JP 2004134390A JP 2003292463 A JP2003292463 A JP 2003292463A JP 2003292463 A JP2003292463 A JP 2003292463A JP 2004134390 A JP2004134390 A JP 2004134390A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electric field
intensity
sources
source
magnetic field
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003292463A
Other languages
English (en)
Inventor
Rainer Knippelmeyer
キッペルマイヤー、ライナー
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Leo Elektronenmikroskopie GmbH
Original Assignee
Leo Elektronenmikroskopie GmbH
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Leo Elektronenmikroskopie GmbH filed Critical Leo Elektronenmikroskopie GmbH
Publication of JP2004134390A publication Critical patent/JP2004134390A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J37/00Discharge tubes with provision for introducing objects or material to be exposed to the discharge, e.g. for the purpose of examination or processing thereof
    • H01J37/02Details
    • H01J37/04Arrangements of electrodes and associated parts for generating or controlling the discharge, e.g. electron-optical arrangement, ion-optical arrangement
    • H01J37/10Lenses
    • H01J37/14Lenses magnetic
    • H01J37/141Electromagnetic lenses
    • GPHYSICS
    • G21NUCLEAR PHYSICS; NUCLEAR ENGINEERING
    • G21KTECHNIQUES FOR HANDLING PARTICLES OR IONISING RADIATION NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; IRRADIATION DEVICES; GAMMA RAY OR X-RAY MICROSCOPES
    • G21K1/00Arrangements for handling particles or ionising radiation, e.g. focusing or moderating
    • G21K1/08Deviation, concentration or focusing of the beam by electric or magnetic means
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J37/00Discharge tubes with provision for introducing objects or material to be exposed to the discharge, e.g. for the purpose of examination or processing thereof
    • H01J37/02Details
    • H01J37/04Arrangements of electrodes and associated parts for generating or controlling the discharge, e.g. electron-optical arrangement, ion-optical arrangement
    • H01J37/10Lenses
    • H01J37/12Lenses electrostatic
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J37/00Discharge tubes with provision for introducing objects or material to be exposed to the discharge, e.g. for the purpose of examination or processing thereof
    • H01J37/02Details
    • H01J37/04Arrangements of electrodes and associated parts for generating or controlling the discharge, e.g. electron-optical arrangement, ion-optical arrangement
    • H01J37/10Lenses
    • H01J37/14Lenses magnetic
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J37/00Discharge tubes with provision for introducing objects or material to be exposed to the discharge, e.g. for the purpose of examination or processing thereof
    • H01J37/02Details
    • H01J37/04Arrangements of electrodes and associated parts for generating or controlling the discharge, e.g. electron-optical arrangement, ion-optical arrangement
    • H01J37/147Arrangements for directing or deflecting the discharge along a desired path
    • H01J37/1472Deflecting along given lines
    • H01J37/1474Scanning means
    • H01J37/1475Scanning means magnetic
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J37/00Discharge tubes with provision for introducing objects or material to be exposed to the discharge, e.g. for the purpose of examination or processing thereof
    • H01J37/02Details
    • H01J37/04Arrangements of electrodes and associated parts for generating or controlling the discharge, e.g. electron-optical arrangement, ion-optical arrangement
    • H01J37/147Arrangements for directing or deflecting the discharge along a desired path
    • H01J37/1472Deflecting along given lines
    • H01J37/1474Scanning means
    • H01J37/1477Scanning means electrostatic
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J2237/00Discharge tubes exposing object to beam, e.g. for analysis treatment, etching, imaging
    • H01J2237/10Lenses
    • H01J2237/12Lenses electrostatic
    • H01J2237/121Lenses electrostatic characterised by shape
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J2237/00Discharge tubes exposing object to beam, e.g. for analysis treatment, etching, imaging
    • H01J2237/15Means for deflecting or directing discharge
    • H01J2237/1504Associated circuits

Abstract

【課題】粒子光学特性を向上することができる粒子光学装置とその操作方法を提供する。
【解決手段】 この装置は、2列の電界および磁界の少なくとも一方を発生させる発生源13から成る。各列を構成する発生源13は、対称面S、S’が存在し、かつこれら対称面に関して対称となるように、互いに離れて周期的に配置される。 電界および磁界の少なくとも一方は、x方向に変位可能な成分を有する。このような電界および磁界の少なくとも一方を発生させるために、式F1(x)=Fm(x)+Fc(x)による強度パターンが上記発生源に印加される。但し、Fmは変位x0に実質的に依存しない成分であり、Fcはx0に依存する補正成分である。
【選択図】 図9

Description

 本発明は、粒子光学装置とその操作方法に関する。
 粒子光学装置は、荷電粒子ビームを操作するために用いられる。この操作には、ビームの誘導および成形、特に、少なくとも1つの面におけるビームの偏向および/または集束あるいは焦点はずれが含まれていてもよい。
 本発明は、特に、結像構造体用の電子ビーム等の荷電粒子ビームを用いる顕微鏡システムおよびリソグラフィーシステムにも関する。
 荷電粒子ビームに対して集束型丸レンズの効果があり、丸レンズの光軸が、ビーム方向と交差するように変位可能である粒子光学装置が知られている(国際公開番号WO01/22469A1)。この目的のために、上記装置は、互いに間隔をあけて平行に2列配置されている、電界および磁界の少なくとも一方を発生させる発生源(field source members)を含む。各列の発生源は、列方向に間隔をあけて周期的に配置される。発生源の発生強度は、2列の発生源の間に、ビームを操作する4極子による場(quadrupole field)が発生するように調整される。この4極子による場は、複数のスリット状開口部によって形成された円筒レンズの場(field)と協働して、列方向における4極子による場の位置で規定される光軸に対して粒子ビームを集束させる。4極子による場を列方向にずらすことにより、集束効果の光軸も列方向にずらすことができる。
 このような従来の粒子光学装置の光学特性は、不十分であった。
 本発明は、粒子光学特性を向上することができる粒子光学装置とその操作方法を提供することを目的とする。
 本発明の第1の特徴は、荷電粒子ビームを操作するために、電界および/または磁界を発生させる発生源の発生強度を、パターンまたは位置依存関数で示し、ビーム操作効果を列方向に変位させるために、パターンおよび位置依存関数をそれぞれ列方向に変位させる方法に基づく。
 本発明の発明者は、変位が、列方向における発生源の配列周期の整数倍に相当する量だけ行われた場合、変位後に電界および/または磁界がビームに及ぼす影響は、特に、変位前のビームへの影響と一致することを発見した。上記変位量が配列周期の整数倍からずれると、発生源の数が限られることに起因する打切り(discretization)によって、変位を行わない電界および/または磁界の効果と変位を行った電界および/または磁界の効果との間にずれが生じる。従って、本発明は、変位されたパターンおよび変位された位置依存関数のそれぞれに依存する発生強度を設定するだけでなく、発生強度を決定する際に、さらに複数の補正項を取り入れることも提案する。変位量が、列方向における発生源の配列周期の整数倍である場合、補正項は、ぼぼゼロになる。変位量が、配列周期の整数倍とは異なる場合、補正項は、ゼロではない。
 本発明のさらなる特徴は、2列の発生源の間に、荷電粒子ビームごとに対応する領域が設けられ、上記発生源は、各領域において、それぞれのビームを操作する独立した電界および/または磁界を発生させる粒子光学装置に基づく。
 本発明の発明者は、以下のことを発見した。すなわち、電界および/または磁界による領域の列において、隣接する領域の間に配置された領域は、この領域を通過するビームに対し、特に再現性があり、変位に依存しない光学特性を付与する。しかし、上記列の端部に配置された領域は、この領域の列方向への変位に依存して変化する光学特性を付与する。
 この特徴に基づいて、本発明は、ビームの操作には必要ではないが、電界および/または磁界による別の領域を設けることを提案する。この領域は、ビーム列を操作するための、電界および/または磁界による領域の列の端部に位置する領域の隣に配置される。この領域では、上記列に含まれる領域と同様の電界および/または磁界が形成されるので、当初は列の端部に置かれていた領域が、この別の領域に囲まれた構成(surrounding field configuration)、すなわち、列の端部に置かれていない領域と同様の構成となる。従って、実質的に同一の電界および/または磁界構成により、上記列を通過するすべてのビームが操作される。
 本願の実施形態では、電界および/または磁界による1つの領域が、1つのビームに対応する。この領域は、1つのビームを操作するために、例えば4極子の形状のような、安定した形状を有する電界および/または磁界を形成する。しかし、本発明は、ビーム群を操作するための、電界および/または磁界による領域を提供することも含む(例えば、同一出願人による同時係属中の特許出願番号2003−277007の図6参照)。特許出願番号2003−277007の全範囲は、本願において参照されている。
 本発明による粒子光学装置は、リソグラフィーシステムおよび/または顕微鏡システムに用いられる。
 以下の実施形態において、機能および構造が同一の構成要素には、できるかぎり同一の符号を付すものとする。従って、特定の実施形態における個々の構成要素の特徴を理解するためには、他の実施形態の説明も参照する必要がある。
 図1に、本発明の装置および方法に用いられる粒子光学装置1(櫛形レンズと呼ぶ)を模式的に示す。
 櫛形レンズは、z方向に重ね合わせた3つの電極配置を含む。すなわち、x方向に伸びる開口部5を有し、底面に配置されたスリット電極3と、同じくx方向に伸びる開口部9を有し、z方向における上面に配置されたスリット電極7と、上記2つのスリット電極3、7の間に配置された櫛形電極11とを備える。櫛形電極11は、2列に並んだ電界発生源、すなわち、x方向に伸びる櫛形電極11の中心縦軸15の両側に配置されたフィンガー電極13を含む。このように、2列のフィンガー電極13は、y方向において、開口部5の上方および開口部9の下方の空間を形成するので、この空間も、同じく櫛形電極11の開口部と考えられる。
 制御部(図1には示さず)により、フィンガー電極13だけでなく、2つのスリット電極3、7にも電位が供給されるため、調整可能な複数の電界を電極(3、7、13)間に発生させることができる。これらの電界は、xy面と交差し、電極配置7、11、5を備えた装置を横切る荷電粒子ビームに作用する。スリット電極3、7の面における荷電粒子ビームの電位とは異なる電位をスリット電極3または7に印加した場合、それぞれのスリット電極3、7がビームに与える効果は、円筒レンズの効果となる。図2aに、このようなスリット電極3、7を用いて発生させた電界線の構成を模式的に示す。
 4極子状の電界が櫛形電極11の開口部に発生するように、櫛形電極11のフィンガー電極13に電位パターンを印加することができる。図2に、このような4極子の電界の電界線の構成を模式的に示す。この電界は、z方向に伸び、櫛形電極11の縦軸15と交差する対称軸17を有する。
 4極子の電界を横切る電気的に負の荷電粒子ビームは、x方向に集束され、y方向に焦点がずれる。
 従って、ビームが4極子の電界の対称軸17に沿って装置1を横切ると、全体として、櫛形電極11により発生した4極子の電界(図2b)の影響だけでなく、スリット電極3、7により発生した円筒レンズの電界(図2a)の影響も受けることになる。このように、ビームは、図2aおよび図2bに示された電界構成の重ね合わせによる影響を受ける。円筒レンズの電界の強度と、4極子の電界の強度とが互いに適切に調整された場合、ビームに与える影響は、丸レンズの電界が与える影響と同じになる。図2cに、丸レンズの場の電界線を模式的に示す。
 電極3、7、13に適切な電位を印加すれば、櫛形レンズ装置1を用いて、荷電粒子ビームを集束することができる。
 これは、図3の斜視図にも示されている。矩形断面23を有する荷電粒子ビーム21は、z方向に向かって、対称軸17に沿って櫛形レンズ装置1に入射する。櫛形レンズ装置は、2列のフィンガー電極13を備えた櫛形電極11と、その下に配置されたスリット電極3とを含む。スリット電極3の下には、ビーム21が集束される対象面25が配置される。
 制御部103は、4極子の電界が、フィンガー電極13の列の間に形成された開口部に発生するように、フィンガー電極13に電圧パターンを印加する。図3では、4極子の電界の構成を等電位の線31で示している。この4極子の電界により、ビーム21はx方向に集束され、y方向に焦点がずれる。従って、櫛形電極11を横切ったビームは、スリット電極3の面において、断面形状がy方向に伸びた菱形27となる。しかし、スリット電極3は、ビーム21をy方向に集束させる円筒レンズのように作用するので、ビーム21は、対象面25上の微小スポット29に集束される。
 図1では、2つのスリット電極3、7をそれぞれ用いて円筒レンズの電界を発生させるが、図3では、1つのスリット電極3のみを用いて円筒レンズの電界を発生させる。さらに、櫛形電極の平均電位を、櫛形電極の面におけるビーム21の電位とは異なる値に設定した場合、フィンガー電極13を用いて円筒レンズの電界を発生させることができる。従って、フィンガー電極13によって、概ね円筒レンズの電界が発生し、個々のフィンガー電極13の位置に依存する平均電位からのずれによってそれぞれの4極子の電界が発生する。
 図4に、櫛形レンズ11の操作モードを示す。この操作モードは、荷電粒子ビームを集束させるために用いた図3の操作モードとは異なる。図4において、制御部(図示せず)は、実質的に均一なx方向の電界が、2列のフィンガー電極13の間に形成された開口部に発生するように、フィンガー電極13に電位を印加する。図4では、上記電界の電位線31を模式的に示している。矩形断面23を有する荷電粒子ビーム21は、z方向に向かって、対称軸17に沿って櫛形電極11に入射し、2列のフィンガー電極13間の開口部に発生した実質的に均一な電界により、x方向に角度αだけ偏向される。このとき、ビームの断面23は、実質的に変化しない。
 その結果、櫛形電極11をビーム偏向器として用いることが可能になる。特に、ビーム21を偏向させる電界は、このビーム21が横切る領域のみに局所的に設けることができる。つまり、上記電界は、x方向における櫛形電極11の全長に及ぶ必要はない。
 さらに、図3および図4の操作モードを組み合わせて、図3の4極子の電界と図4の均一な電界の重ね合わせが、電極列間の開口部に設けられるように、フィンガー電極13に電位を印加することができる。ゆえに、このように制御された櫛形電極は、集束型ビーム偏向器の効果を有する。
 上記図1〜図4では、各フィンガー電極13は、粒子ビーム21を操作する櫛形電極11により発生される電界の発生部としての役割を果たす。
 あるいは、粒子ビームを操作する櫛形装置の開口部に、磁界を発生させることもできる。図5に、このような櫛形装置の実施形態を模式的に示す。図5に示された櫛形装置11は、x方向における中心軸15の両側に配置された2つの平行なロッド35と、各ロッドから中心軸15の方向に突出したフィンガー37の列とを含む。各フィンガー37は、互いに間隔をあけて配置され、その前面39が中心軸15に向けられている。2つの隣接するフィンガー37の間には、導線からなる巻線41が、ロッド35に巻き付けられている。各巻線に電流を供給するために、電流源43が巻線ごとに設けられている。電流源43は、各巻線41に調整可能な電流を供給するように、制御部(図5には示さず)によって制御される。電流導体である巻線41は、複数の磁界、なかでもロッド35およびフィンガー37によって伝えられる磁界を発生させる。図5では、隣接する巻線41が互いに反対方向の磁界を発生するように、巻線41に電流パターンを印加する。その結果、図5において複数の磁界線で模式的に示されているような磁界構成が、櫛形配置11の開口部に発生する。この磁界構成は、ほぼ複数の4極子の磁界からなる構成である。これらの4極子の磁界は、それぞれの対称軸17が間隔をあけて配置されるように、中心軸15に沿って隣接する。
 ロッド35およびフィンガー37は、例えば、フェライト材料等の高透磁率材料で形成されるのが好ましい。
 また、磁界および電界の櫛形配置を組み合わせて、1つの構造的配置とすることができる。例えば、フィンガー37に金属めっきを施し、調整可能な電圧を印加できる電極を形成してもよい。これにより、2列のフィンガー間の開口部において電界と磁界を重ね合わせて、ともに荷電粒子ビームを操作することが可能になる。
 図9に、電界の発生部である複数のフィンガー電極13を有する櫛形電極11を示す。図9に、2つの電界領域I、IIを示す。各電界領域I、IIでは、4極子状の電界が発生する。これらの電界領域における場の等電位線は図9に示されている。
 図9の右側、すなわち、完全に示されていない電界領域IIの隣には、電界領域IIに接する電界領域III(図示せず)がさらに設けられている。
 左側の電界領域Iにおける4極子状の電界は、櫛形レンズ11の縦軸15と交差する電界対称面Fを有する。2列のフィンガー電極を構成するフィンガー電極13は、それぞれ対向して配置され、1組の対称面Sが存在する。両方の列のフィンガー電極13は、1組の対称面Sに関して対称的に配置されるとともに、対称面Sは、それぞれ対向する一対のフィンガー電極13を横切る。図9に示されたフィンガー電極13を横切る1組の対称面Sに加えて、さらに1組の対称面が存在する。図9において、そのうちの1つは対称面S’であり、一例として、隣接するフィンガー電極の間に配置される。
 電界領域Iの電界対称面Fが配置されるx方向の位置はx0で示される。これは、x方向における4極子状の電界の変位をあらわす。電界対称面Fに最も近い櫛形電極11の対称面Sが配置されるx方向の位置は、xsで示される。図9において、これは、電界対称面Fの左側に隣接する対称面Sであり、実線で示されている。図9において、一点鎖線で示された他の対称面Sは、電界対称面Fからより離れた位置に配置される。電界対称面Fと最も近い対称面Sとの間の距離は、(x0−xs)で示される。
 制御部103は、図9に示される電界構成をx方向にずらして距離(x0−xs)を変化させるように、構築および設定されている。
 以下に、x方向への移動は別として、それぞれ電気力線と等電位線の構成を著しく変えることなく電界パターンの変位を実現する場合、フィンガー電極13に印加される電圧を決定する方法について説明する。
 図6aは、距離(x0−xs)がゼロの状態を示す。右向きの軸は、x方向における電界対称面Fからの距離を示し、上向きの軸は、フィンガー電極13に印加される電圧Vを示している。
 連続関数F1は、(x0−xs)がゼロの状態でのフィンガー電極に印加される電圧パターンを規定していて、4極子の電界を発生させる場合には、放物線状となる。個々のフィンガー電極に指数iを用いると、個々のフィンガー電極に印加される電圧Viは、以下の式で規定される。
 Vi=F1(xi−x0
但し、xiは、列方向におけるi番目のフィンガー電極の位置である。従って、フィンガー電極に印加される電圧パターンは、連続関数F1の打切り(discretization)によって生じる。図6aに示された状態では、フィンガー電極は、電界対称面Fに関して対称的に配置されるので、この電極に印加される電圧パターンも、x=x0に関して対称となる。
 図6bは、図9と比較して、電界対称面Fが、隣接するフィンガー電極間の距離dの4分の1に相当する量だけ右にずれた状態を示す。
 図6bにおいて、関数Fmは、図6aの関数F1と同じ放物線状で示されている。図6aの関数F1と比較すると、関数Fmは、d/4だけx方向にずれている。関数Fmは、フィンガー電極に印加される電圧Viを規定する関数F1の主成分である。
 また、関数F1のさらなる補正成分として、Vcが用いられる。図6cに、Vcをグラフで示す。関数F1は、以下の式を満たす。
 F1(x)=Fm(x)+Fc(x)
 図6bから明らかなように、電圧V2、V3、V8は、主成分Fmのみで規定される状態に比べて、補正成分Fcの影響を受けて修正されている。図6bにおいて、補正成分Fcの影響を受けたフィンガー電極の電位は、それぞれV2’からV2、V3’からV3およびV8’からV8へ変化する。
 補正成分Fcの電圧パターンに及ぼす影響は、以下のように理解できる。
 図6aに示すような状態では、フィンガー電極に印加される電圧Viは、電界対称面Fに関して対称である。すなわち、V4=V6、V3=V7、V2=V8およびV1=V9を満たす。この関係は、図6bでは成り立たない(V4>V6、V3’>V7、V2’>V8’およびV1>V9)。従って、補正関数を用いずに、関数Fmで規定されたパターンをフィンガー電極に印加すると、櫛形レンズ11により、4極子の電界に重ね合わされた双極子の電界が発生する。
 しかし、この4極子の電界と双極子の電界の重ね合わせは、フィンガー電極13の面における等電位の線を示した図からは容易に明らかでない。また、4極子の電界の対称軸17に沿って装置を横切る粒子ビームは、重畳された双極子の電界によって大きな影響を受けない。図6bから明らかなように、電界対称面Fおよびこれに最も近い対称面Sのそれぞれに関して対称的に配置された一対の電極に印加される電圧の差は、上記一対の電極の、対称面Fおよび対称面Sのそれぞれからの距離が増加するにつれて増加する。例えば、電圧V4と電圧V6との差は、電圧V1と電圧V9との差よりも小さい。従って、双極子効果に対する貢献は、電界対称面Fから遠くに配置された一対のフィンガー電極の方が、電界対称面Fの近くに配置された一対のフィンガー電極よりも大きい。確かに、電界対称面Fから遠くに配置されたフィンガー電極の双極子効果は、フィンガー電極の面において、中間にあるフィンガー電極により遮蔽される。このため、フィンガー電極の面における双極子効果が低下する。しかし、フィンガー電極の面からz方向にある距離だけ離れた所では異なる。フィンガー電極の面からz方向に遠く離れた位置から見た場合、すべてのフィンガー電極13は、互いにほぼ同じ距離をあけて配置される。従って、すべてのフィンガー電極は、電極からz方向に離れた上記ような位置にある双極子の電界に対して、実質的に同じ貢献をする。双極子の電界の効果は、フィンガー電極の面からの距離が増加するにつれて増加する。
 補正電圧を少数のフィンガー電極のみに印加して、補正電圧が印加された電極が、上記双極子効果を補償するための双極子の電界を発生させるように、補正関数Fcが選ばれる。これらのフィンガー電極は、対称面Fから遠くに配置されるので、フィンガー電極の面および対称面Fの領域における上記電極の影響は、フィンガー電極の面からz方向により離れた位置よりも比較的小さい。従って、(x−x0)の値が小さい場合、補正関数Fcは、ほぼゼロになる。距離がx0の場合(dの2〜3倍よりも大きい)、補正関数Fcはゼロではない。補正関数Fcは、補償双極子効果を得るために、(x−x0)=0に関して非対称となるように選ばれる。
 補正成分の大きさは、距離(x0−xs)に依存する。(x0−xs)がゼロの場合(図6a参照)、補正は行わない。補正成分は、(x0−xs)の値が増加するにつれて増加する。電界対称面Fが、櫛形レンズ11の2つの対称面Sの間の中央に配置される状態では、フィンガー電極も電界対称面Fに関して対称的に配置され、かつ補正電圧もゼロに近い値になる。
 以下に、図7を参照しながら補正関数Fcを求める簡単な方法を説明する。補正関数Fcは、以下の式で表される。
 Fc(x)=I(x0−xs)・A(x)
 関数Aの依存状態は、補正関数(x−x0)の依存状態であり、図6cに示されている。
 Iは、補正関数Fcの変調をあらわし、図7に示すような依存状態にある。図7から明らかなように、電界をx方向に連続的にずらすと、補正関数の周期は、フィンガー電極の周期に等しくなり、(x0−xs)=0において符号が変わる。
 図6、図7および図9を参照した上記実施形態では、フィンガー電極間の領域に4極子の電界を発生させて、この4極子の電界をx方向に変位させたが、4極子の電界とは異なる複数の電界のタイプをフィンガー電極間に発生させることもできる。
 x方向に変位可能な4極子の電界を、x方向に変位不可能な別の電界に重ね合わせることができる。一例として、双極子の電界が挙げられる。図4で既に説明したように、ビームは、装置を横切って集束されることに加えて、双極子の電界により偏向される。この場合、フィンガー電極に印加される電圧は、以下の式で求められる。
 Vi=F1(xi−x0)+F2(xi
 但し、F1は、既に説明したように、x方向に変位可能な電界強度成分であり、F2(x)は固定電界成分である。
 さらに、x方向に変位可能な電界成分は、必ずしも4極子の対称を示す必要はない。変位可能な電界成分は、異なる特徴を有してもよい。ゆえに、上記考察が当てはまるため、フィンガー電極に印加される電圧パターンはx方向にずらされるだけではない。むしろ、これまでに説明した補正が考慮され、その大きさは、電界の特性面の、電極配置における最も近い対称面からの距離によって調整される。
 以上に説明したような、フィンガー電極の面からの距離が大きくなるにつれて顕著となる双極子効果とは別に、フィンガー電極の電界対称面Fを対称面Sから離れる方向にずらした際に、双極子のオーダーよりも高いオーダーのずれが発生する。このような高いオーダーのずれも補償するためには、図6および図7、特に図6cに示される補正双極子の電界は不十分である。そこで、上記双極子の電界に加えて、6極子の電界等の高いオーダーの電界も発生するように、フィンガー電極に補正電圧を印加する。
 図11aに、図6cに示した補正関数Fcの変形例を示す。この場合、Fcは、以下の式で求められる。
 Fc(x)=Ia(x0−xs)・A(x)+Is(x0−xs)・S(x)
 但し、S(x)は実質的にx0に依存しない、かつxについて対称な関数であり、A(x)は実質的にx0に依存しない、かつxについて非対称な関数である。
 IaおよびIsは、対称補正関数Sと非対称補正関数Aにそれぞれ対応する変形である。変形Iaは、図7に示した依存状態と同様の依存状態にある。すなわち、電界発生源が配置される対称面に一致した変位の場合、補正関数Fcの非対称成分はなくなる。
 図11bに、双極子の電界が、同じく位置x0に発生する補正関数Fcのさらに別の例を示す。しかし、この双極子の電界は、x0の両側の列において、x0からそれぞれ異なる距離だけ離れて配置された電界発生源により発生する。このような補正関数Fcも、同様に、対称関数Sおよび非対称関数Aを含むことができる。この場合も、(x0−xs)=0のときに非対称成分Aがなくなるように、非対称成分Aに対応する変調が選ばれる。
以上の説明では、電界発生源の強度は、発生させる電界の基準システムに必要な強度を計算することにより、分析的に決定した。このため、基準システムにおいて、個々の電界発生源の位置をずらした。本発明は、基準システムにおける補正のための電界発生源の位置を固定し、以下に説明するようなシステムにおいて電界を変位させることによっても理解される。
 実施形態は、以下の例に基づいている。すなわち、フィンガー電極は、1列に互いに1mm離れて配置され、一度に9つのフィンガー電極を用いて、フィンガー電極の列の間に変位可能な4極子の電界を発生させる。
 このような構成のフィンガー電極に電圧を印加すると、はじめのうち、この電圧は、補正を考慮しなければ、図12に示すような変位(x0−xp)に依存している。xpは固定座標系の原点であり、フィンガー電極の列における複数の対称面S(またはS’)の1つに一致するように選ばれる。
 変位値が(x0−xp)=0のとき、すなわち、4極子の電界の対称軸が、フィンガー電極が配置される1つの対称面Sに一致するとき、フィンガー電極に印加される電圧は、図12から以下のように読み取ることができる。
 指数「0」は、xpに配置された電極に用いる。指数「+1」は、電極「0」の右隣に配置された電極に用いる。指数「−1」は、電極「0」の左隣に配置された電極に用いる。指数「−2」と「+2」、指数「−3」と「+3」および指数「−4」と「+4」は、上記電極「−1」と「+1」の左右にそれぞれ配置された電極に用いる。変位ゼロ、すなわち、(x0−xp)=0のとき、以下の電圧が「−4」から「+4」までのそれぞれの電極に印加されて、強度が1.00V/mm2である4極子の電界が発生する。
Figure 2004134390
 これらの値は、図12において、(x0−xp)=0がゼロのとき、「−4」から「+4」までの指数の値をグラフから読み取ったものである。
 変位がゼロではない場合、電圧は同じ方法で求められる。図12には、「−4」から「+4」までの範囲を超えた位置にある電極の電圧曲線も示されている。
 図12の曲線は、変位に依存した放物線状であり、4極子の電界を発生させるのに理想的といえる。しかし、実際には、互いに1mm離れて配置されたフィンガー電極の打切りのために、既に説明したように、対称面Sの位置とは異なる変位に対してこのような理想的な4極子の電界は得られない。従って、選択された電極に、補正電圧を印加する。このことについて、図13を参照しながらさらに説明する。変位(x0−xp)<0.5mmのとき、補正電圧を印加するため、電極「−3」と「+3」が選択される。その他の電極は補正されない。
 変位がゼロのとき、図12で求めた電圧に補正電圧が加えられる。補正電圧は、それぞれの電極「−3」、「+3」に対して−0.75Vである。従って、電極「−3」、「+3」はともに補正電圧が等しく、そのため電極「−3」、「+3」だけが双極子の電界を発生させない。しかし、このような2つの電極「−3」、「+3」の補正電圧の一定部分は、補正の対称部分により一部発生した6極子の電界を補償するのに役立つ。
 変位が増加するにつれて、電極「+3」に印加される電圧が負になる一方、電極「−3」に印加される電圧は増加する。従って、これら2つの電極「−3」、「+3」は、補正双極子の電界を発生させる。変位が0.5mmのとき、すなわち、4極子の電界の対称軸が、2つのじかに隣接するフィンガー電極の間に配置された対称面に一致するとき、印加される補正電圧はゼロになるため、補正双極子の電界がなくなり、補正の一定部分もなくなる。変位が0.5mmよりも大きいとき、補正のために選択されるフィンガー電極は、次の一対の電極に「切り換えられる」。すなわち、補正電圧を印加するため、あらかじめ「−2」および「+4」で示された電極が選択される。変位(x0−xp)が0.5mmから1.5mmのとき、電極「−2」、「+4」に印加される電圧パターンは、変位が−0.5mmから+0.5mmのときに電極「−3」、「+3」に印加される電圧と等しい。さらに変位が増加して1.5mmを超えるとき、補正のために選択される電極は、次の一対の電極に切り換えられる。これは、変位が−0.5mm未満のときも当てはまる。
 図14に、電極に印加される補正電圧の依存状態を示す。補正電圧は、図12の理想的な曲線と図13の補正値を合計することによって得られる。
 図12、図13および図14の実施形態では、補正電圧を印加するために、中心電極「0」の両側にある2つの電極(「−3」、「+3」)のみを選択したが、中心電極の両側において、2つ以上電極からなるグループを選択することもできる。
 図8に、走査電子顕微鏡装置51を模式的に示す。この装置は、電子を出射する複数のグロー陰極57を備え、複数の1次電子ビーム55を発生する放射線源53と、陰極57からの電子を抽出する陽極59と、複数のビーム55の形状をつくる複数の開口63を備えた開口絞り61とを含む。図8には、3つの電子ビーム55を発生する装置51が示されている。しかし、発生させる電子ビームは、1つだけでも、2つでも、または3つ以上でもよい。
 上記顕微鏡装置51はさらに、例えば半導体ウェーハ67等の検査対象物が置かれた対象面25において、複数の電子ビーム55を集束させる対物レンズ配置65を含む。1次電子ビーム55(プローブビーム)は、対象物67から2次電子を放出させる。図8に、例示的な線69を用いてこの2次電子の軌跡を示す。2次電子は、対物レンズ配置65と対象物67との間に印加された適切な電界により加速され、ビーム70を形成する。さらにビーム70は対物レンズ配置65を通過し、開口絞り61の下に配置された検出器73に当たる。
 検出器73と対物レンズ配置65との間には、第1の偏向器配置75と第2の偏向器配置77が連続的に配置されている。偏向器配置75、77は、それぞれの1次電子ビーム55に対して、一対の偏向電極79、80を含む。制御部103により、一対の偏向電極79、80に電位が印加されて、この一対の偏向電極間で1次電子ビーム55を偏向させるための電界が発生する。ビーム55が図8の左側に示したような状態の場合、いずれの偏向器配置75、77の電極79、80にも電圧を印加していないので、左側の1次電子ビーム55は、偏向器配置75、77をまっすぐに横切る。
 ビーム55が図8の中央に示したような状態の場合、はじめに、上側の偏向器配置75の電極79、80に電圧を印加することにより、1次電子ビーム55は、ある角度で右に偏向される。次に、下側の偏向器配置77の電極79、80に逆の電圧を印加することにより、1次電子ビーム55は、偏向器配置77を通過後、再びz軸に平行となって対物レンズ配置65に向かうような角度に対応する角度で左に偏向される。このように、2つの偏向器配置75、77よって、対象面25に集束される1次電子ビーム55が平行に変位するので、対象物67をプローブビームで走査できる。
 対物レンズ配置65は、図1から図3で説明したような櫛形レンズ1を含む。櫛形レンズは、上部スリット電極7と、下部スリット電極3と、これらスリット電極の間に配置された櫛形電極11とを含む。櫛形電極11を構成するフィンガー電極は、3つの1次電子ビーム55それぞれに対して、図9に示したような電界が発生するように、制御部103によって制御される。各1次電子ビーム55は、別々の電界領域I、IIおよびIIIに関連している。図8の左側の1次電子ビーム55は図9の電界領域Iに、図8の中央のビームは図9の電界領域IIに、さらに図8の右側のビーム(図示せず)は、図9に示されていないが上記に説明した電界領域IIIに、それぞれ関連している。
 1次電子ビームを用いて対象物を走査する場合、1次電子ビーム55は、通常、対応する偏向器配置75、77の制御によってx方向にずれるが、このとき、4極子の電界の対称軸17も上記ビームとともにずれる。
 各ビームが感知する電界強度分布を、偏向と距離(x0−xs)にできるだけ依存しないで維持するために、フィンガー電極13に印加される電圧を計算するにあたっては、図6および図7で説明したように、補正項が考慮される。
 また、フィンガー電極は、1次電子ビームの集束に必要な電界領域I、II、IIIの両側において、4極子特性の電界が発生する電界領域Rをさらに形成できるように制御される。従って、電界領域I、II、IIIの列の両端に配置された電界領域IおよびIIIが、中央の電界領域IIとは特徴が異なる電界分布を示さないようになる。そのため、これら電界領域の周期性を、電界領域の端部を超えて広げようと試みた結果、列の両端に位置する電界領域は、中央部に位置する電界領域と実質的に同じ状態になった。
 しかし、図9の左側に電界領域Rとして示したような、完全な4極子状の電界領域を設ける必要はなく、電界領域Iに隣接する電界領域Rの部分が、4極子の特性を部分的に備えてさえいればよい。
 上記のように、ビーム偏向に用いられる電界領域I、II、IIIを、これら電界領域の列の左右に配置される領域Rにも周期的に拡大する代わりに、ビーム偏向用の電界領域に関して対称的に広がる電界構成を、拡大領域Rとすることもできる。図15に、この構成を模式的に示す。図15のグラフにおいて、電位Vは、櫛形電極の中心軸15上の位置xに依存している。電界領域Iは、ビーム偏向に用いられる。電圧の依存性は放物線状で示され、この放物線に直線が重なっている。これは、双極子の電界が重畳された4極子の電界に対応する。電界領域Iの右側には、x方向と交差し、電界領域Iの右端に位置する面IRに関して、電界構成がミラー対称性を示す境界領域Rがある。電界領域Iの左側には、電界領域Iの電位構成に関して、すなわち、x軸と直交し、電界領域Iの左端に位置する面RIに関して、電位Vが対称性を示す別の端領域Rがある。
 対称面から離れる方向にずれた電界に起因する双極子の電界成分を補償するための上記手段に代えて、フィンガー電極自体に双極子の電界の補正項を印加することにより、対応する補正双極子の電界を、櫛形電極の外部に設けることもできる。一つの可能性として、例えば、図8のように、櫛形電極の上方にあって電極79、80を備えたビーム偏向器77を用いて、最終的に補正双極子の電界を発生させてもよい。
 あるいは、ビームが、櫛形電極の面と直交する方向に対して傾いた状態でこの面に当たるように、2つのビーム偏向器75、77を制御することも可能である。残りの双極子の電界は、この双極子の電界を通過することによって、最終的には対象面に直角に向かうように偏向されたビーム(図4参照)により補償される。x方向において、対象面25の位置を連続的に、かつ次第に大きくずらしていくと、櫛形レンズの面に対するビームの入射角は、z軸について周期的に変化する。
 さらに、別の方法として、フィンガー電極に印加される電圧パターンをx0に対してずらすことにより、補正双極子の電界を形成することもできる。この結果、中央のビームは、電界強度がなくなる櫛形開口絞りの面(the comb stop plane)の領域において、最終的に形成された電界を通過することになる。x=x0のとき、ビーム17がフィンガー電極の面を通過した場合、このフィンガー電極に印加される電圧は、以下の式で求められる。
 Ui=Fm(xi−x0+δx(x0−xs))+F2(xi
 但し、関数Fmの変数に含まれるδxは、印加される電圧パターンの対称軸のビーム軸17に対する変位を示す。ここで、x0およびビーム軸のそれぞれが電極の対称軸に一致するとき、δxはゼロになるが、x0と対称面との間の距離が増加するにつれて増加する。
 図10に、リソグラフィーシステム121を模式的に示す。構造に関して、このリソグラフィーシステムは、図8の顕微鏡装置に似ている。しかし、リソグラフィーシステム121は、上記顕微鏡装置とは放射線源53の構成が異なる。複数のレーザー115から出射した光は、コリメーターレンズ123により集光され、陽極板57の突出部112に導かれる。そこでは、1次電子ビーム55を発生させるために、光子を用いた電界放出により電子が放出される。図8のグロー陰極以外に、図10のリソグラフィーシステムでは、電子源が迅速に切り換えられるので、1次電子ビーム55もオン/オフを迅速に切り換えることができる。
 対象面25には、粒子放射に敏感なレジストが被覆されたウェーハ67の表面が配置される。ビーム偏向器75、77は、1次電子ビーム55を対象面25全体にわたって走査し、粒子感応レジストにパターンを書き込むように、制御部103によって制御される。このため、レーザー115も、必要に応じてオン/オフを切り換えるように、同じく制御部103によって制御される。
 リソグラフィーシステム121では、フィンガー電極も、図6および図7で説明した補正が、印加される電圧を求めるのに用いられるように制御される。さらに、電界領域R(図9参照)も、書込みビーム列の端部において、書込みビームに対する境界効果を減らすために1つの書込みビームに割り当てられている電界領域に隣接して設けられる。
 図8の顕微鏡装置および図10のリソグラフィーシステムでは、それぞれ櫛形電極11を用いてその開口部に電界を発生させたが、代わりに、図5で説明したような櫛形レンズを用いてその開口部に磁界を発生させることもできる。
 図3および図4では、電界は、模式的にxy面に限定され、この面において鋭い角度で偏向されたビームは、この面の外側にまっすぐに進むという趣旨で、ビーム経路および電界構成を簡潔に示した。しかし、実際には、電界は上記面に対してz方向にも伸びているため、ビームの偏向は、屈曲ではなく、連続する曲線(steady curve)として認識される。
 上記の用途は電子ビームに関するものであるが、これに限定されず、例えば、イオンビームやミューオンビーム(myon beam)のような他の種類の荷電粒子ビームに適用できる。
 以上のことをまとめると、少なくとも1つの荷電粒子ビームを操作する装置および方法である。この装置は、2列の電界および磁界の少なくとも一方を発生させる発生源13を含む。各列を構成する発生源13は、対称面S、S’が存在し、かつこれら対称面に関して対称となるように、互いに離れて周期的に配置される。
 電界および磁界の少なくとも一方は、x方向に変位可能な成分を有する。このような電界および磁界の少なくとも一方を発生させるために、式F1(x)=F(x)+Fc(x)による強度パターンが上記発生源に印加される。但し、Fmは変位x0に実質的に依存しない成分であり、Fcはx0に依存する補正成分である。
 なお、本発明は、最も実用的かつ好ましいと考えられる実施形態について説明したが、本発明の範囲内において、他の実施形態を含み得る。ゆえに、本発明の範囲は、この明細書の開示内容に限定されるのではなく、あらゆる同等な方法および装置を包含するように、全ての請求の範囲と一致するものである。
静電櫛形レンズの斜視図 図1の櫛形レンズの機能を説明するための電界構成を模式的に示した図 図1の櫛形レンズの集束機能を説明する図 図1の櫛形レンズの偏向機能を説明する図 磁気櫛形レンズの模式図 図1〜図3の櫛形レンズにおいて、4極子の電界を発生させるためにフィンガー電極に印加される電圧の主成分および補正成分を説明する図 図6の補正成分を求めるための補助関数を示すグラフ 本発明の実施形態に係る電子顕微鏡装置を示す図 図8の顕微鏡装置に用いる櫛形レンズの電位構成を示す図 本発明の実施形態に係る電子リソグラフィー装置を示す図 さらに別の補正関数を示すグラフ 簡単かつ理想的なモデルにおいて、フィンガー電極に印加される電圧を示すグラフ 実際においてより適したモデルに関する補正電圧を示すグラフ 実際においてより適したモデルにおける、印加される電圧の図12に対応するグラフ 図9の櫛形レンズの中心軸に沿った電位構成の別の例を示す図

Claims (23)

  1.  少なくとも1つの荷電粒子ビームを操作する粒子光学装置の操作方法であって、
     前記装置は、電界および磁界の少なくとも一方を発生させる発生源の列を少なくとも1列含み、
     前記発生源は、少なくとも1組の対称面が存在し、かつ各対称面に関して対称となるように、列方向に互いに離れて周期的に配置され、
     前記方法は、前記発生源の列に近いビームを操作する電界および磁界の少なくとも一方を発生させ、前記電界および磁界の少なくとも一方の領域における強度分布が、実質的に第1の強度成分と第2の強度成分とからなるように、前記各発生源の発生強度を設定することを含み、
     前記第1の強度成分は列方向に変位可能であり、前記第2の強度成分は前記第1の強度成分の変位には実質的に依存せず、
     前記各発生源の発生強度は、概ね以下の式で表され、
     Ui=Fm(xi−x0)+F2(xi)     (1)
    (但し、Uiはi番目の発生源の発生強度であり、xiは前記i番目の発生源の列方向における位置であり、x0は前記第1の強度成分の位置であり、Fm(x)は前記第1の強度成分の関数であり、F2(x)は前記第2の強度成分の関数である)
     前記少なくとも1組の対称面を構成する対称面のうち、位置x0に最も近い対称面の列方向における位置をxsとし、列方向に隣接する発生源どうしの距離に比べて小さい値をδとすると、|x0−xs|<δのときは値が略ゼロであり、|x0−xs|>δのときは|x0−xs|の値が増加するにつれて値が増加する少なくとも1つの補正項を用いて式(1)を変形することにより、前記各発生源の発生強度がより適切に示される粒子光学装置の操作方法。
  2.  位置x0に隣接する1つの発生源の両側それぞれにおいて、前記列を構成する複数の発生源から1つの発生源群が選ばれ、
     2つの発生源群の発生強度Uj’は、以下の式で求められ、
     Uj’=Uj+Cj(x0−xs
    (但し、Ujは、式(1)により求められる前記2つの発生源群におけるj番目の発生源の発生強度であり、Cj(x)は前記j番目の発生源に対する補正項である)
     前記発生源を、式Uj=Cj(x0−xs)に従ってのみ励起させることにより、位置x0において、双極子による電界および磁界の少なくとも一方が、前記列の近くにあるように実質的に発生し、かつ前記双極子による電界および磁界の少なくとも一方が、|x0−xs|<δのときは値が略ゼロであり、|x0−xs|>δのときは|x0−xs|の値が増加するにつれて増加するように、前記補正項が選ばれる請求項1に記載の粒子光学装置の操作方法。
  3.  関数Fm(x)は、x=0に関して実質的に対称である請求項1に記載の粒子光学装置の操作方法。
  4.  前記補正項は、Cj(0)≠0を満たす請求項2に記載の粒子光学装置の操作方法。
  5.  第1の組の対称面の第1の対称面と、前記第1の組の対称面の第2の対称面が位置x0に隣接して配置され、第2の組の対称面の第3の対称面が、位置xfにおいて、前記第1の対称面と前記第2の対称面との間に配置され、前記補正項がCj(xf−xs)=0を満たす請求項2に記載の粒子光学装置の操作方法。
  6.  前記2つの発生源群の各群は、1つの発生源のみを含む請求項2に記載の粒子光学装置の操作方法。
  7.  前記補正項をδ(x)とすると、前記各発生源の発生強度が以下の式で求められる請求項1に記載の粒子光学装置の操作方法。
     Uj=Fm(xi−x0+δx(x0−xs))+F2(xi)  (2)
  8.  前記荷電粒子ビームは、位置x=x0において前記発生源の面を通過するように、前記発生源の列に近い前記電界および磁界の少なくとも一方に導かれる請求項1に記載の粒子光学装置の操作方法。
  9.  少なくとも1つの荷電粒子ビームを操作する粒子光学装置の操作方法であって、
     前記装置は、電界および磁界の少なくとも一方を発生させる発生源の列を少なくとも1列含み、
     前記発生源は、少なくとも1組の対称面が存在し、かつ各対称面に関して対称となるように、列方向に互いに離れて周期的に配置され、
     前記装置は、荷電粒子ビームを、列方向に対して所定角度で前記電界および磁界の少なくとも一方のビーム位置に導くか、または前記ビーム位置から所定角度で出射した前記荷電粒子ビームを受光するビーム誘導装置をさらに含み、
     前記方法は、前記発生源の列に近いビームを操作する電界および磁界の少なくとも一方を発生させ、前記電界および磁界の少なくとも一方の領域における強度分布が、実質的に第1の強度成分と第2の強度成分とからなるように、前記各発生源の発生強度を設定することを含み、
     前記第1の強度成分は列方向に変位可能であり、前記第2の強度成分は前記第1の強度成分の変位には実質的に依存せず、
     前記各発生源の発生強度は以下の式で求められ、
     Ui=Fm(xi−x0)+F2(xi)     (1)
    (但し、Uiはi番目の発生源の発生強度であり、xiは前記i番目の発生源の列方向における位置であり、x0は前記第1の強度成分の位置であり、Fm(x)は前記第1の強度成分の関数であり、F2(x)は前記第2の強度成分の関数である)
     前記少なくとも1組の対称面を構成する対称面のうち、位置x0に最も近い対称面の列方向における位置をxsとし、列方向に隣接する発生源どうしの距離に比べて小さい値をδとすると、|x0−xs|<δのときは値が略ゼロであり、|x0−xs|>δのときは|x0−xs|の値が増加するにつれて値が増加する1つの補正項を用いることにより、前記ビーム誘導装置の前記所定角度を変化させる粒子光学装置の操作方法。
  10.  少なくとも1つの荷電粒子ビームを操作する粒子光学装置であって、
     前記装置は、電界および磁界の少なくとも一方を発生させる発生源の列を少なくとも1列含み、
     前記発生源は、少なくとも1組の対称面が存在し、かつ各対称面に関して対称となるように、列方向に互いに離れて周期的に配置され、
     前記装置は、前記発生源の列に近いビームを操作する電界および磁界の少なくとも一方を発生させ、前記電界および磁界の少なくとも一方の領域における強度分布が、実質的に第1の強度成分と第2の強度成分とからなるように、前記各発生源の発生強度を設定する制御部をさらに含み、
     前記第1の強度成分は列方向に変位可能であり、前記第2の強度成分は前記第1の強度成分の変位には実質的に依存せず、
     前記制御部は、以下の式に従って前記各発生源の発生強度を設定するように構成され、
     Ui=Fm(xi−x0)+F2(xi)     (1)
     (但し、Uiはi番目の発生源の発生強度であり、xiは前記i番目の発生源の列方向における位置であり、x0は前記第1の強度成分の位置であり、F1(x)は前記第1の強度成分の関数であり、F2(x)は前記第2の強度成分の関数である)
     F1(x)は、x0近傍の範囲において、以下の式で与えられ、
     F1(x)=Fm(x)+Fc(x)
     (但し、Fm(x)はx0には実質的に依存しない主成分であり、Fc(x)はx0に依存する補正成分である)
     Fc(x)は以下の条件を満たす、すなわち、
     前記少なくとも1組の対称面を構成する対称面のうち、位置x0に最も近い対称面の列方向における位置をxsとし、列方向に隣接する発生源どうしの距離に比べて小さい値をδとすると、
     |x0−xs|>δのときは、Fc(x)≠0において、前記x0近傍の範囲にxの値が存在し、
     |x0−xs|<δのときは、
    Figure 2004134390
     を実質的に満たす粒子光学装置。
     (但し、S(x)は実質的にx0に依存しない、かつxについて対称な関数であり、A(x)は実質的にx0に依存しない、かつxについて非対称な関数であり、Isは任意関数であり、Ia
    Figure 2004134390
    のときゼロになる関数である)
  11.  Fm(x)は、x=0に関して対称である請求項10に記載の粒子光学装置。
  12.  列方向に隣接する前記発生源の間の距離をdとし、1よりも大きい整数をkとすると、 |x|<k・dの範囲で
    Figure 2004134390
    を満たす請求項10に記載の粒子光学装置。
  13.  k>3である請求項12に記載の粒子光学装置。
  14.  発生源の第1の列を構成する各発生源は、列方向と交差する方向において、発生源の第2の列に向かって伸び、かつ前面が前記第2の列に向けられている請求項10に記載の粒子光学装置。
  15.  前記各発生源は電界の発生源であり、前記制御部は、調整可能な電圧を前記発生源に印加する請求項10に記載の粒子光学装置。
  16.  前記各発生源は磁界の発生源であり、前記発生源に対応する複数の巻線を備え、前記制御部は、調整可能な電流を前記複数の巻線に供給する請求項10に記載の粒子光学装置。
  17.  前記発生源の列は、前記ビームの方向において、前記電界および磁界の少なくとも一方を遮蔽する一対の遮蔽開口部の間に配置される請求項10に記載の粒子光学装置。
  18.  少なくとも1つの荷電粒子ビームからなる少なくとも1つのビーム群を操作する粒子光学装置の操作方法であって、
     前記ビームは前記装置に入射し、
     前記装置は、電界および磁界の少なくとも一方を発生させる発生源の列を少なくとも1列含み、
     前記発生源は、列方向に互いに離れて周期的に配置され、
     前記方法は、前記発生源の列に近いビームを操作する電界および磁界の少なくとも一方が発生するように、前記各発生源の発生強度を設定することを含み、
     電界および磁界の少なくとも一方による1つの独立した領域が、少なくとも1つの入射ビームからなるビーム群ごとに設けられ、前記領域の数は前記入射ビーム群の数に等しく、
     電界および磁界の少なくとも一方による別の領域が、前記領域の列の少なくとも一方の端に設けられ、前記別の領域の電界および磁界の少なくとも一方は、前記領域の列の端部にある電界および磁界の少なくとも一方と対称であるか、または前記別の領域の電界および磁界の少なくとも一方の強度が、実質的に、前記領域の列の電界および磁界の少なくとも一方と同じ関数によって、列方向に変化する粒子光学装置の操作方法。
  19.  前記少なくとも1つのビームからなる少なくとも1つのビーム群が列方向に変位され、前記電界および磁界の少なくとも一方による領域が、前記ビームに同調して列方向に変位される請求項18に記載の粒子光学装置の操作方法。
  20.  少なくとも1つの荷電粒子ビームからなる少なくとも1つのビーム群を操作する粒子光学装置であって、
     前記ビームは前記装置に入射し、
     前記装置は、電界および磁界の少なくとも一方を発生させる発生源の列を少なくとも1列含み、
     前記発生源は、列方向に互いに離れて周期的に配置され、
     前記装置は、前記発生源の列に近い少なくとも1つのビームを操作する電界および磁界の少なくとも一方による少なくとも1つの領域が発生するように、前記各発生源の発生強度を設定する制御部をさらに含み、
     前記制御部は、さらに、前記領域の列の少なくとも一方の端において、電界および磁界の少なくとも一方による別の領域を発生させるように、前記各発生源の発生強度を設定し、前記別の領域の電界および磁界の少なくとも一方は、前記領域の列の端部にある電界および磁界の少なくとも一方と対称であるか、または前記別の領域の電界および磁界の少なくとも一方の強度が、実質的に、前記領域の列の電界および磁界の少なくとも一方と同じ関数によって、列方向に変化する粒子光学装置。
  21.  複数の電子ビームを発生する電子源と、前記複数の電子ビームを、前記発生源の少なくとも1つの列の上側へ偏向させる少なくとも1つの偏向器とをさらに含む請求項10または20に記載の粒子光学装置。
  22.  前記電子源は、個々のビームをオンとオフとに選択的に切り換える請求項21に記載の粒子光学装置。
  23.  前記複数の電子ビームを、前記発生源の少なくとも1つの列の下側へ偏向させる少なくとも1つの偏向器と、前記電子ビームの強度を検出する電子検出器とをさらに含む請求項10または20に記載の粒子光学装置。
JP2003292463A 2002-08-13 2003-08-12 粒子光学装置及びその操作方法 Pending JP2004134390A (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE10237135A DE10237135A1 (de) 2002-08-13 2002-08-13 Teilchenoptische Vorrichtung und Verfahren zum Betrieb derselben

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004134390A true JP2004134390A (ja) 2004-04-30

Family

ID=30469733

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003292463A Pending JP2004134390A (ja) 2002-08-13 2003-08-12 粒子光学装置及びその操作方法

Country Status (4)

Country Link
US (1) US6891168B2 (ja)
EP (1) EP1389796B1 (ja)
JP (1) JP2004134390A (ja)
DE (2) DE10237135A1 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE10232689A1 (de) * 2002-07-18 2004-02-05 Leo Elektronenmikroskopie Gmbh Mit Strahlen geladener Teilchen arbeitende Anwendungen
KR101051370B1 (ko) 2003-09-05 2011-07-22 어플라이드 머티리얼즈 이스라엘 리미티드 입자광 시스템 및 장치와 이와 같은 시스템 및 장치용입자광 부품
US7394069B1 (en) * 2005-08-30 2008-07-01 Kla-Tencor Technologies Corporation Large-field scanning of charged particles
EP2270834B9 (en) 2005-09-06 2013-07-10 Carl Zeiss SMT GmbH Particle-optical component
CN102103966B (zh) 2005-11-28 2013-02-06 卡尔蔡司Smt有限责任公司 粒子光学组件
JP4878501B2 (ja) * 2006-05-25 2012-02-15 株式会社日立ハイテクノロジーズ 荷電粒子線応用装置
US8519353B2 (en) * 2010-12-29 2013-08-27 Varian Semiconductor Equipment Associates, Inc. Method and apparatus for controlling an asymmetric electrostatic lens about a central ray trajectory of an ion beam
JP7047076B2 (ja) * 2017-09-29 2022-04-04 エーエスエムエル ネザーランズ ビー.ブイ. 荷電粒子のビーム状態を調節するための方法及び装置

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6051839A (en) * 1996-06-07 2000-04-18 Arch Development Corporation Magnetic lens apparatus for use in high-resolution scanning electron microscopes and lithographic processes
DE19944857A1 (de) * 1999-09-18 2001-03-22 Ceos Gmbh Elektronenoptische Linsenanordnung mit weit verschiebbarer Achse
JP4401614B2 (ja) * 2000-04-04 2010-01-20 株式会社アドバンテスト 多軸電子レンズを用いたマルチビーム露光装置、複数の電子ビームを集束する多軸電子レンズ、半導体素子製造方法
EP1182684B1 (en) 2000-08-14 2008-07-23 eLith LLC Lithographic apparatus
JP4741115B2 (ja) * 2000-08-14 2011-08-03 イーリス エルエルシー リソグラフィ投影装置およびデバイス製造方法
TW579536B (en) 2001-07-02 2004-03-11 Zeiss Carl Semiconductor Mfg Examining system for the particle-optical imaging of an object, deflector for charged particles as well as method for the operation of the same
DE10161680A1 (de) 2001-12-14 2003-06-26 Ceos Gmbh Linsenanordnung mit lateral verschiebbarer optischer Achse für Teilchenstrahlen
DE10232689A1 (de) 2002-07-18 2004-02-05 Leo Elektronenmikroskopie Gmbh Mit Strahlen geladener Teilchen arbeitende Anwendungen

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
JPN6009035757, Peter Schmid,Harald Rose, "Outline of a variable−axis lens with arbitrary shi", Journal of Vacuum science & Technology B, 20011101, Volume19,Number6, 2555−2565, US, AVS *

Also Published As

Publication number Publication date
EP1389796A2 (de) 2004-02-18
EP1389796A3 (de) 2005-09-14
DE10237135A1 (de) 2004-02-26
US20040113092A1 (en) 2004-06-17
EP1389796B1 (de) 2009-06-03
DE50311571D1 (de) 2009-07-16
US6891168B2 (en) 2005-05-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR102211668B1 (ko) 복수의 하전 입자 빔들의 장치
JP6208653B2 (ja) 粒子光学装置、粒子光学部品、検査システム、検査方法、および、リソグラフィシステム
NL1025272C2 (nl) Toestel werkend met een elektronenbundel en correctie van daarbij optredende aberratie.
US5981962A (en) Distributed direct write lithography system using multiple variable shaped electron beams
KR101111374B1 (ko) 정형된 전자 빔을 기록하기 위한 전자 빔 컬럼
US6175122B1 (en) Method for writing a pattern using multiple variable shaped electron beams
JP2013004216A (ja) 荷電粒子線レンズ
JP6087154B2 (ja) 荷電粒子ビーム描画装置、試料面へのビーム入射角調整方法、および荷電粒子ビーム描画方法
JP2000252207A (ja) 粒子線マルチビームリソグラフイー
EP1389797B1 (en) Particle-optical apparatus and its use as an electron microscopy system
US5962859A (en) Multiple variable shaped electron beam system with lithographic structure
US7041988B2 (en) Electron beam exposure apparatus and electron beam processing apparatus
JP2004134390A (ja) 粒子光学装置及びその操作方法
US6878936B2 (en) Applications operating with beams of charged particles
JPH10302693A (ja) 中心に双極子を有する曲線軸移動型レンズ補正
JP2000173529A (ja) 電子ビーム描画方法及びその装置
TW201939562A (zh) 射束照射裝置
JP3014380B2 (ja) 複数の可変成形電子ビ―ムを使用してパタ―ンを直接書き込むシステムおよび方法
US7569834B1 (en) High resolution charged particle projection lens array using magnetic elements
JP2009531855A (ja) 高電流密度パターン化荷電粒子ビーム生成のための光学系
JP2022162802A (ja) 荷電粒子ビーム描画装置
KR20090008283A (ko) 고전류 밀도 패턴 하전 입자 빔의 생성을 위한 광학계
JP2003163149A (ja) 電子ビーム露光制御方法と電子ビーム露光装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060802

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20080730

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20080917

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091015

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091027

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100330