JP2004130384A - 磁気パルス溶接法を利用しチューブにヨークを固定するための装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】対向するヨークアームの変形を防止し、磁気パルス溶接作業中にヨークを介して伝播する可能性のある衝撃波を吸収することが出来る支持装置を提供する。
【解決手段】被加工物を磁気パルス溶接作業中に支持するための装置は、下部ジョー51、上部ジョー52、及び両者の間に延びる支持ピン53からなる。磁気パルス溶接作業中に、支持装置50の下部ジョー及び上部ジョーは対向するヨークアーム30と係合し、支持ピンは、対向するヨークアームを貫通して形成された各々の開口部33を通る。支持装置は下部ジョーと上部ジョーとの間に設けられ、両者の間に形成され、対向するヨークアームの外側部分をその内部に受容するアーチ状凹部54aを有するカウンターダイ54を有する。最後に、支持装置は、ヨークの本体部分と係合する一対の位置決めレールをさらに有する。
【選択図】図3
【解決手段】被加工物を磁気パルス溶接作業中に支持するための装置は、下部ジョー51、上部ジョー52、及び両者の間に延びる支持ピン53からなる。磁気パルス溶接作業中に、支持装置50の下部ジョー及び上部ジョーは対向するヨークアーム30と係合し、支持ピンは、対向するヨークアームを貫通して形成された各々の開口部33を通る。支持装置は下部ジョーと上部ジョーとの間に設けられ、両者の間に形成され、対向するヨークアームの外側部分をその内部に受容するアーチ状凹部54aを有するカウンターダイ54を有する。最後に、支持装置は、ヨークの本体部分と係合する一対の位置決めレールをさらに有する。
【選択図】図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は一般に、車両用ドライブシャフトアセンブリにおけるヨーク及びドライブシャフトチューブなどの2つの金属部品を固定するために磁気パルス溶接法を使用することに関する。より詳細には、本発明は、磁気パルス溶接作業などによってドライブシャフトチューブをヨークや類似のエンドフィッティングに固定する際に、ヨーク等に生じる望ましくない歪みを極力低減させる改良型装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
今日使用されている陸上用車両の多くでは、車両の少なくとも1つの車輪を回転可能に駆動するために、エンジン/トランスミッションアセンブリの出力軸からの回転力を軸アセンブリの入力軸に伝えるパワートレインシステムが使用される。これを実現するために、典型的な車両用パワートレインアセンブリは、対向する端部に固定された第1及び第2のエンドフィッティング(チューブヨークなど)を有する中空の円筒式のドライブシャフトチューブを備える。第1エンドフィッティングは、エンジン/トランスミッションアセンブリの出力軸からの回転可能な駆動力をドライブシャフトチューブに伝えるとともに、これら2つのシャフトの回転軸間の小さなずれを吸収する第1自在継手部を構成する。同様に、第2エンドフィッティングは、ドライブシャフトチューブからの回転可能な駆動力を軸アセンブリの入力シャフトに伝えるとともに、これら2つのシャフトの回転軸間の小さなずれを吸収する第2自在継手部を構成する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
この一般的なタイプの車両用ドライブシャフトアセンブリにおいては、通常、第1及び第2エンドフィッティングをドライブシャフトチューブの両端に恒久的に固定する必要がある。これまでは、従来の溶接法を使用して、第1及び第2エンドフィッティングがドライブシャフトチューブの両端に恒久的に接合されてきた。公知のように、従来の溶接法では、2つの金属部材の局所に熱が付加されて、2つの金属部材が接合される。この種の従来の溶接法では、圧が付与されることもあれば、溶加材が用いられることもある。従来の溶接法は、過去に満足のいく成果を挙げていたものの、第1及び第2エンドフィッティングをドライブシャフトチューブの両端に接合させるために使用するには、幾つかの不都合を抱えている。第一に、従来の溶接法では、上記したように2つの金属部材の局所に熱が付加される。局所的な熱付加によって、金属部材に望ましくない変形や欠陥が生ずるおそれがある。第二に、従来の溶接法は、同種の金属材料からなる部材の接合には適するものの、従来の溶接法によって異種の金属材料からなる部材を接合させるのは困難である。第三に、従来の溶接法は、ゲージ(厚さ)の異なる部材の接合に容易に応用することができない。車両用ドライブシャフトアセンブリの製造は、通常、大量生産方式で行なわれるため、従来の溶接法の不都合を解消しつつ、これら金属部材を恒久的に接合するための改善された方法を提供することが望まれている。
【0004】
第1及び第2エンドフィッティングをドライブシャフトチューブの対向する端部に固定するための別法として、磁気パルス溶接が提唱されている。この手法では、まず、端部を有する中空のドライブシャフトチューブと、ネックを有するエンドフィッティングが提供される。エンドフィッティングのネックが同軸上に配置されるように、ドライブシャフトチューブ端部は中空であり得る。別法として、ドライブシャフトチューブ端部が入れ子式にエンドフィッティングの中に入るように、エンドフィッティングのネックが中空のこともある。いずれの場合も、ドライブシャフトチューブ端部とエンドフィッティングのネックとの間に環状の空隙が設けられる。次に、ドライブシャフトチューブ及びエンドフィッティングが重なる部分の周りに同軸上に、或いはこれらの内部に同心円状に、電気インダクタが設置される。インダクタに通電が行なわれて、磁場が生じる。この磁場によって、外側にある部材が内側に潰れて、内側部材と係合するか、或いは内側にある部材が外側に広がって外側部材と係合する。いずれの場合も、2つの部材が高速で衝突するとともに高圧がかかることで、これらが恒久的に接合される。
【0005】
典型的なエンドフィッティングは、本体部分から第1軸方向に向かって延びる、一対の対向するヨークアームを備えた本体部分からなる。一対の整列した開口部がヨークアームを貫通して形成され、自在継手クロス(universal joint cross )の通常のベアリングカップを受容するように適合される。通常、中空のネックは、本体部分から第2軸方向に軸向きに延びる。磁気パルス溶接作業を実施するため、ドライブシャフトチューブ端部が、エンドフィッティングのネックの周りに同軸状に取り付けられる。ドライブシャフトチューブ及びエンドフィッティングを上記のように組み立てる場合、ドライブシャフトチューブ端部の裏面とエンドフィッティングのネックの外側表面との間に環状の間隔すなわち空間が生じる。次に、組み立てたドライブシャフトチューブとエンドフィッティングとのの周りに、電気インダクタが設置される。インダクタに通電されると、ドライブシャフトチューブ端部を中心として強力かつ一時的な電磁場が生成される。この電磁場によって、ドライブシャフトチューブ端部の外側表面に非常に強力な力が加わり、端部が内向きに潰れてエンドフィッティングのネックに高速で衝突する。このときに生ずるドライブシャフトチューブ端部内側表面とエンドフィッティングのネック外側表面との衝突により、両者が溶接すなわち分子的に結合される。
【0006】
しかし、磁気パルス溶接作業時のドライブシャフトチューブ端部と従来型のエンドフィッティングのネックとの高速衝突により、少なくとも場合によっては、上記したようにエンドフィッティングのヨークアームが恒久的に互いに対して偏移することがある。例えば、ドライブシャフトチューブ端部がエンドフィッティングのネックに衝突すると、ネックが内向きに変形し、これによってエンドフィッティングの対向する端に接するヨークアームが互いに対して外側に広がる。また、この種の高速衝突による衝撃波が、エンドフィッティングを介して伝播される。この結果、ヨークアームを貫通して形成された開口部の寸法がわずかに大きくなることがある。これら現象は、エンドフィッティングが、アルミニウム合金などの比較的軽量の材料からなる場合に特に生じ易い。ヨークアームのこの種の変形は、ヨークアームを貫通して形成された各開口部の整合不良につながりかねないため望ましくない。ヨークアームを貫通して形成された開口部が正確に整合されていない場合、この上に自在継手の残りの部分を取り付けて、回転するように自在継手の釣り合いを取るのが比較的困難になる。このため、磁気パルス溶接作業によってドライブシャフトチューブを取り付ける際に、ヨーク又は類似のエンドフィッティングに生ずる望ましくない変形の程度を極力低減させる改良型装置を提供することが望まれる。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、磁気パルス溶接作業によってドライブシャフトチューブを取り付ける際に、ヨーク又は類似のエンドフィッティングに生ずる望ましくない変形の程度を極力低減させる改良型装置に関する。同支持装置は下部ジョー、上部ジョー、及び両者の間に延びる支持ピンからなる。磁気パルス溶接作業中に、支持装置の下部ジョー及び上部ジョーは対向するヨークアームと係合し、支持ピンは、対向するヨークアームを貫通して形成された各々の開口部を通る。支持装置は下部ジョーと上部ジョーとの間に設けられ、両者の間に形成され、対向するヨークアームの外側部分をその内部に受容するアーチ状凹部を有するカウンターダイを有する。最後に、支持装置は、ヨークの本体部分と係合する一対の位置決めレールをさらに有することがある。このように、支持装置は対向するヨークアームの変形を防止し、磁気パルス溶接作業中にヨークを介して伝播する可能性のある衝撃波を吸収する。
【0008】
【発明の実施の形態】
添付の図面と照らし合わせて下記の好適な実施形態の詳細説明を読めば、本発明の種々の目的及び利点は、当業者にとって自明となるであろう。
【0009】
(好適な実施形態の詳細説明)
図面において、図1,2に、一般に参照符号20で示されるドライブシャフトチューブと一般に参照符号30で示されるエンドフィッティングの第1実施形態とを有する車両用ドライブシャフトアセンブリ10の一部が記載されている。本明細書では、ドライブシャフトチューブにエンドフィッティングを固定し、車両用ドライブシャフトアセンブリの一部を形成する例を用いて本発明を記載及び図示しているが、本発明の方法は、任意の目的又は用途を達成するために2つの金属部材を固定する例に使用可能である。
【0010】
図中のドライブシャフトチューブ20は一般に中空の円筒形であり、6061T6アルミニウムなどの任意の金属材料で成形され得る。好適には、ドラドライブシャフトチューブ20は、ほぼ一定の外径を画定する外側表面と、ほぼ一定の内径を画定する内側表面とを有する。したがって、図中のドライブシャフトチューブ20は、形状がほぼ円筒形でかつ壁面の厚みが均一であるが、これらは必須ではない。ドライブシャフトチューブ20は、端部面22で終端する端部21を有する。
【0011】
図中のエンドフィッティング30は、スチール又はアルミニウム合金など、ドライブシャフトチューブ20の金属材料の成形に使用したものと同一の金属材料又は別の金属材料からなるチューブヨークであり得る。エンドフィッティング30は、本体部分31から第1軸方向の中に延びる一対の対向するヨークアーム32を有する本体部分31を有する。一対の整列した開口部33が、ヨークアーム32を貫通して形成されており、自在継手クロス(universal joint cross )の通常のベアリングカップ(図示なし)を受容するように適合される。必要に応じて、各開口部33の中に環状溝33a(図2参照)を設けて、公知の方式で受け止め輪(図示なし)によってこの内部にベアリングカップが保持され易くしてもよい。一般に、中空のネック34は、本体部分31から軸方向に第2軸方向に延びる。ネック34の構造は、2002年3月6日に提出され、本発明の譲受人が所有する同時継続出願番号第60/362,215号に詳細に記載されている。同出願の開示は参照によりここに援用される。必要に応じて、環状溝35(図2参照)又は類似する凹部を、エンドフィッティング30の内部に設けることができる。この環状溝35の目的は、2002年3月6日に提出され、本発明の譲受人が所有する同時継続出願番号第60/362,150号に記載されている。同出願の開示は参照によりここに援用される。
【0012】
図2に、本発明の方法によってこの2つの部品を固定するために磁気パルス溶接作業を実施する前の、ドライブシャフトチューブ20とエンドフィッティングとを組み立て、その周りにインダクタ40を設置した状態を示す。インダクタ40は、Yablochnikovに付与された米国特許第4,129,846号に図示及び記載されているものなど、任意の形状を有するように成形してよい。同出願の開示は参照によりここに援用される。インダクタ40は、選択的に作動できるように、模式的に示した制御回路と結合されている。図2に示すように、インダクタ40の第1端子は第1導電体41に接続されており、インダクタ40の第2端子は、帯電スイッチ42を介して第2導電体43と接続されている。第1導電体41と第2導電体43との間には、複数の高電圧コンデンサ44又は類似のエネルギー保存装置が接続されている。第1導電体41は、電源45と接続されており、第2導電体43は充電スイッチ46を介して電源45に接続されている。この制御回路の構造及び動作は、Yablochnikovに付与された米国特許第5,981,921号に詳細に記載されている。同出願の開示は参照によりここに援用される。
【0013】
磁気パルス溶接作業を実施するためのインダクタ40の動作は当業界で公知であり、その詳細に関してYablochnikovに付与された上記の米国特許第5,981,921号が参照される。しかし、簡潔に記載すると、まず、帯電スイッチ42を開き、充電スイッチ46を閉じることで、インダクタ40を作動させる。これにより、電源45から各コンデンサ44に電気エネルギーが伝達される。コンデンサ44が帯電し所定の電圧に達すると、帯電スイッチ46を開く。次に、帯電スイッチ42を閉じて、インダクタ40を作動させる。この結果、コンデンサ44から電流の高エネルギーパルスがインダクタ40を通って流れ、ドライブシャフトチューブ20の端部21を中心として強力かつ一時的な電磁場が生成される。この電磁場によって、ドライブシャフトチューブ20の端部21の外側表面に非常に強力な力が加わり、端部21が内向きに潰れてエンドフィッティング30のネック34に高速で衝突する。このときに生ずるドライブシャフトチューブ20の端部21内側表面とエンドフィッティング30のネック34外側表面との衝突により、両者が溶接すなわち分子的に結合される。溶接部の大きさ及び位置は、種々の要因によって決まる。これらの要因には、間隙36の大きさ、ドライブシャフトチューブ20及びエンドフィッティング30の形成に使用した金属材料の寸法、形状及び物性、インダクタ40の寸法及び形状、ドライブシャフトチューブ20の端部21とエンドフィッティング30のネック34との衝突の角度及び速度などがある。
【0014】
上記したように、磁気パルス溶接作業時のドライブシャフトチューブ20の端部21と従来型のエンドフィッティングのネックとの高速衝突により、少なくとも場合によっては、エンドフィッティング30のヨークアーム32が恒久的に互いに対して偏移することがある。この現象は、ドライブシャフトチューブ20の端部21とネック34との衝突の結果、従来型のエンドフィッティングの本体部分31が塑性変形するために生ずる。この現象は、エンドフィッティング34が、アルミニウム合金などの比較的軽量の材料からなる場合に特に生じ易い。また、この種の高速衝突による衝撃波が、ネック34からエンドフィッティング30を通ってヨークアーム32に伝わり、この結果両者の間に形成された開口部33に歪みが生ずることがある。
【0015】
この現象の発生を防止もしくは低減させるために、磁気パルス溶接作業中にエンドフィッティング30を支持するための一般に50で示す装置が提供される。図3〜5に、支持装置50の構造を詳細に示す。図面に示すように、支持装置50は、下部ジョー51、下部ジョー51を貫通して形成されたボア51a、上部ジョー52、及び上部ジョー52を貫通して形成されたボア52aからなる。下部ジョー51及び上部ジョー52は、開位置(図3に記載)と閉位置(図5に記載)との間で互いに対して移動できるように通常の支持装置(図示なし)に載置されている。開位置において、下部ジョー51及び上部ジョー52は互いに離れるように移動し、これにより、下記に記載するようにエンドフィッティング30などの被加工物の取り付け又は離脱が可能となる。閉位置において、下部ジョー51及び上部ジョー52は互いに接近するように移動し、磁気パルス溶接作業中にエンドフィッティング30などの被加工物を係合して支持する。ボア51a,52aは、好適には互いに対して同心円上に配置されている。
【0016】
また支持装置50は、一般に53で示す支持ピンを有する。図中の支持ピン53は、上部ジョー52を貫通して形成されたボア52aに押し付けられることでその中に嵌合する寸法を有する上部53aを有する。しかし、支持ピン53は、他の任意の一般的な方式によって上部ジョー52に支持されることがある。ただし、支持ピン53は、上記したように、上部ジョー51とともに下部ジョー52に対して移動するように、上部ジョー52に支持される。また、図中の支持ピン53は、エンドフィッティング30のヨークアーム32を貫通して形成された整列した開口部33よりもわずかに小さく、かつ下部ジョー51を貫通して形成されたボア51よりもわずかに小さい径を有する下部53bを有する。したがって、上記したように、下部ジョー51及び上部ジョー52が開位置から閉位置に移動する際に、支持ピン53の下部53bは、整列した開口部33及びボア51aを通って自由に移動できる。必要に応じて、支持ピン53は、上部53aと下部53bとの間に小口径部53cを有することがある。この小口径部53cの目的は下記に記載する。また、支持ピン53は、下部53bに施された面取り端部53dを有することがあり、これによって整列した開口部33及びボア51aの中に支持ピン53を容易に挿入できるようになる。本明細書では、上部ジョー52に支持ピン53が支持される実施形態を用いて本発明を記載しているが、同様な方法によって支持ピン53が下部ジョー51に支持される実施形態も可能である。別法として、支持ピン53がジョー51,52のいずれによっても支持されず、これらとは独立して支持されることもある。
【0017】
支持装置50はさらに、下部ジョー51と上部ジョー52との間に設けられたカウンターダイ54を有する。カウンターダイ54は、カウンターダイ54内部に形成されたアーチ状凹部54aを有し、凹部54aは一対の対向するカウンターダイアーム54bを画定している。また、カウンターダイ54は、一対の垂直位置決めレール54c(図4参照)を有することもある。図4に示すように、必要に応じて位置決めレール54cは、カウンターダイ54とは別の部材として設けられることもある。カウンターダイ54、カウンターダイアーム54b及び位置決めレール54cの目的は下記に記載する。
【0018】
磁気パルス溶接作業を実施する際の支持装置50の使用法を記載する。最初に、支持装置50の下部ジョー51及び上部ジョー52を、図3,4に記載した開位置に移動させる。次に、図3に示すようにエンドフィッティング30を下部ジョー51に載置して、エンドフィッティング30を支持装置50に装着する。エンドフィッティング30が支持装置50に装着されると、エンドフィッティング30の下部ヨークアーム32の下部面が下部ジョー51の上部面と係合する。好適には、ヨークアーム33を貫通して形成された開口部33aは、下部ジョー51を貫通して形成されたボア51a及び上部ジョー52を貫通して形成されたボア52aと少なくともおおよそは整合されている。同時に、エンドフィッティング30の本体部分31は、水平方向に(つまり、図4において上から下へ)位置決めレール54cに対して正方向に配置されるように、位置決めレール54cと係合する。
【0019】
次に、支持装置50を駆動して、図5に記載した閉位置に支持装置50の下部ジョー51及び上部ジョー52を移動させる。これにより、支持ピン53が、エンドフィッティング30の上部ヨークアーム32を貫通して形成された上部開口部33と、エンドフィッティング30の下部ヨークアーム32を貫通して形成された下部開口部33とを通って移動し、下部ジョー51を貫通して形成されたボア51aに入る。この移動の間に、支持ピン53の面取り端部53dは、2つの開口部33とボア51aとの間に生じた僅かなずれを吸収し、支持ピン53が容易に挿入されるようにする。支持ピン53がヨークアーム32の開口部33に挿入されるときに、両者の間に生じたどのようなずれも自動的に補正されるように、支持ピン53は、好適には硬質材料で形成される。ジョー51,52が最初に閉位置に移動する際に大きな抵抗が生じないため、移動は比較的早く行なわれることがある。
【0020】
上部ジョー52の下部面がエンドフィッティング30の上部ヨークアーム32の上部面と係合すると、支持装置50は閉位置となる。したがって、下部ジョー51及び上部ジョー52がこれ以上互いに対して移動することはなくなる。しかし、磁気パルス溶接作業の開始前に、好適には支持装置50はエンドフィッティング30のヨークアーム32に対して予荷重力を付与する。これを達成するため、下部ジョー51及び上部ジョー52が、エンドフィッティング30のヨークアーム32をわずかに圧縮するように支持装置50が作動することがある。この結果、ヨークアーム32は互いに対してわずかに内向きに曲げられる。支持ピン53の小口径部53cは、ヨークアーム32の曲がりに対応するための相対的に脆弱な領域となる。したがって、エンドフィッティング30は、支持装置50によって、(ヨークアーム32の開口部を通って延びている支持ピン53によって)軸方向に、(エンドフィッティング30の本体部分31と係合している位置決めレール54cによって)水平方向に、及び(エンドフィッティング30の本体部分31と係合している下部ジョー51及び上部ジョー52によって)垂直方向に堅固に係合及び支持される。
【0021】
次に、ヨークアーム32の外側部分がヨークアーム32内に形成されたアーチ状凹部54a内に受容される位置まで、カウンターダイ54を駆動してエンドフィッティング30に向かって軸方向に移動させる。図4に最も明確に示されているように、エンドフィッティング30のヨークアーム32は、軸方向に(つまり、図4において左から右へ)正方向に配置されるように、対向するカウンターダイアーム54bと係合する。カウンターダイ54は、エンドフィッティング30を軸方向に付加的に支持する。
【0022】
その後、上記したように、インダクタ40への通電が行なわれて磁気パルス溶接作業が実施される。上記したように、磁気パルス溶接作業中にドライブシャフトチューブ20の端部21が高速でエンドフィッティング30のネック34と衝突することで、場合によっては、エンドフィッティングのヨークアームが恒久的に互いに対して偏移することがある。しかし、上記したように、エンドフィッティング30が支持装置50によって係合及び支持されている場合は、このような恒久的な変形が低減もしくは除去される。支持装置50は、磁気パルス溶接作業中にネック34が内向きに変形することと、エンドフィッティング30の対向する端部のヨークアーム32が互いに対して外側に広がることとを防止する。また、支持装置50は、エンドフィッティングを介して伝播されるこの種の高速衝突による衝撃波を吸収し、ヨークアーム32を貫通して形成された開口部33の寸法の増大を低減もしくは防止する。
【0023】
特許法の規定に従い、本発明の動作原理及び動作態様を好適な実施形態として記載並びに図示した。しかし、本発明の精神及び範囲を逸脱することなく、詳細に記載、図示したものとは異なる別法によって本発明を実施し得ることが理解されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による磁気パルス溶接作業によってエンドフィッティング及びドライブシャフトチューブの組み立て及び固定前を行なう前の、エンドフィッティング及びドライブシャフトチューブの分解斜視図。
【図2】磁気パルス溶接作業を実施するためにインダクタ内に組み立て及び配置された、図1に示すエンドフィッティング及びドライブシャフトチューブの拡大正面断面図。
【図3】磁気パルス溶接作業中にエンドフィッティングを支持するための装置の中に部分的に設置された、図1,2に示すエンドフィッティングの拡大正面断面図。
【図4】磁気パルス溶接作業中にエンドフィッティングを支持する装置の部分分解平面図。
【図5】磁気パルス溶接作業中にエンドフィッティングを支持する装置の中に完全に取り付けられたエンドフィッティングを示す、図3と類似の拡大正面断面図。
【発明の属する技術分野】
本発明は一般に、車両用ドライブシャフトアセンブリにおけるヨーク及びドライブシャフトチューブなどの2つの金属部品を固定するために磁気パルス溶接法を使用することに関する。より詳細には、本発明は、磁気パルス溶接作業などによってドライブシャフトチューブをヨークや類似のエンドフィッティングに固定する際に、ヨーク等に生じる望ましくない歪みを極力低減させる改良型装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
今日使用されている陸上用車両の多くでは、車両の少なくとも1つの車輪を回転可能に駆動するために、エンジン/トランスミッションアセンブリの出力軸からの回転力を軸アセンブリの入力軸に伝えるパワートレインシステムが使用される。これを実現するために、典型的な車両用パワートレインアセンブリは、対向する端部に固定された第1及び第2のエンドフィッティング(チューブヨークなど)を有する中空の円筒式のドライブシャフトチューブを備える。第1エンドフィッティングは、エンジン/トランスミッションアセンブリの出力軸からの回転可能な駆動力をドライブシャフトチューブに伝えるとともに、これら2つのシャフトの回転軸間の小さなずれを吸収する第1自在継手部を構成する。同様に、第2エンドフィッティングは、ドライブシャフトチューブからの回転可能な駆動力を軸アセンブリの入力シャフトに伝えるとともに、これら2つのシャフトの回転軸間の小さなずれを吸収する第2自在継手部を構成する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
この一般的なタイプの車両用ドライブシャフトアセンブリにおいては、通常、第1及び第2エンドフィッティングをドライブシャフトチューブの両端に恒久的に固定する必要がある。これまでは、従来の溶接法を使用して、第1及び第2エンドフィッティングがドライブシャフトチューブの両端に恒久的に接合されてきた。公知のように、従来の溶接法では、2つの金属部材の局所に熱が付加されて、2つの金属部材が接合される。この種の従来の溶接法では、圧が付与されることもあれば、溶加材が用いられることもある。従来の溶接法は、過去に満足のいく成果を挙げていたものの、第1及び第2エンドフィッティングをドライブシャフトチューブの両端に接合させるために使用するには、幾つかの不都合を抱えている。第一に、従来の溶接法では、上記したように2つの金属部材の局所に熱が付加される。局所的な熱付加によって、金属部材に望ましくない変形や欠陥が生ずるおそれがある。第二に、従来の溶接法は、同種の金属材料からなる部材の接合には適するものの、従来の溶接法によって異種の金属材料からなる部材を接合させるのは困難である。第三に、従来の溶接法は、ゲージ(厚さ)の異なる部材の接合に容易に応用することができない。車両用ドライブシャフトアセンブリの製造は、通常、大量生産方式で行なわれるため、従来の溶接法の不都合を解消しつつ、これら金属部材を恒久的に接合するための改善された方法を提供することが望まれている。
【0004】
第1及び第2エンドフィッティングをドライブシャフトチューブの対向する端部に固定するための別法として、磁気パルス溶接が提唱されている。この手法では、まず、端部を有する中空のドライブシャフトチューブと、ネックを有するエンドフィッティングが提供される。エンドフィッティングのネックが同軸上に配置されるように、ドライブシャフトチューブ端部は中空であり得る。別法として、ドライブシャフトチューブ端部が入れ子式にエンドフィッティングの中に入るように、エンドフィッティングのネックが中空のこともある。いずれの場合も、ドライブシャフトチューブ端部とエンドフィッティングのネックとの間に環状の空隙が設けられる。次に、ドライブシャフトチューブ及びエンドフィッティングが重なる部分の周りに同軸上に、或いはこれらの内部に同心円状に、電気インダクタが設置される。インダクタに通電が行なわれて、磁場が生じる。この磁場によって、外側にある部材が内側に潰れて、内側部材と係合するか、或いは内側にある部材が外側に広がって外側部材と係合する。いずれの場合も、2つの部材が高速で衝突するとともに高圧がかかることで、これらが恒久的に接合される。
【0005】
典型的なエンドフィッティングは、本体部分から第1軸方向に向かって延びる、一対の対向するヨークアームを備えた本体部分からなる。一対の整列した開口部がヨークアームを貫通して形成され、自在継手クロス(universal joint cross )の通常のベアリングカップを受容するように適合される。通常、中空のネックは、本体部分から第2軸方向に軸向きに延びる。磁気パルス溶接作業を実施するため、ドライブシャフトチューブ端部が、エンドフィッティングのネックの周りに同軸状に取り付けられる。ドライブシャフトチューブ及びエンドフィッティングを上記のように組み立てる場合、ドライブシャフトチューブ端部の裏面とエンドフィッティングのネックの外側表面との間に環状の間隔すなわち空間が生じる。次に、組み立てたドライブシャフトチューブとエンドフィッティングとのの周りに、電気インダクタが設置される。インダクタに通電されると、ドライブシャフトチューブ端部を中心として強力かつ一時的な電磁場が生成される。この電磁場によって、ドライブシャフトチューブ端部の外側表面に非常に強力な力が加わり、端部が内向きに潰れてエンドフィッティングのネックに高速で衝突する。このときに生ずるドライブシャフトチューブ端部内側表面とエンドフィッティングのネック外側表面との衝突により、両者が溶接すなわち分子的に結合される。
【0006】
しかし、磁気パルス溶接作業時のドライブシャフトチューブ端部と従来型のエンドフィッティングのネックとの高速衝突により、少なくとも場合によっては、上記したようにエンドフィッティングのヨークアームが恒久的に互いに対して偏移することがある。例えば、ドライブシャフトチューブ端部がエンドフィッティングのネックに衝突すると、ネックが内向きに変形し、これによってエンドフィッティングの対向する端に接するヨークアームが互いに対して外側に広がる。また、この種の高速衝突による衝撃波が、エンドフィッティングを介して伝播される。この結果、ヨークアームを貫通して形成された開口部の寸法がわずかに大きくなることがある。これら現象は、エンドフィッティングが、アルミニウム合金などの比較的軽量の材料からなる場合に特に生じ易い。ヨークアームのこの種の変形は、ヨークアームを貫通して形成された各開口部の整合不良につながりかねないため望ましくない。ヨークアームを貫通して形成された開口部が正確に整合されていない場合、この上に自在継手の残りの部分を取り付けて、回転するように自在継手の釣り合いを取るのが比較的困難になる。このため、磁気パルス溶接作業によってドライブシャフトチューブを取り付ける際に、ヨーク又は類似のエンドフィッティングに生ずる望ましくない変形の程度を極力低減させる改良型装置を提供することが望まれる。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、磁気パルス溶接作業によってドライブシャフトチューブを取り付ける際に、ヨーク又は類似のエンドフィッティングに生ずる望ましくない変形の程度を極力低減させる改良型装置に関する。同支持装置は下部ジョー、上部ジョー、及び両者の間に延びる支持ピンからなる。磁気パルス溶接作業中に、支持装置の下部ジョー及び上部ジョーは対向するヨークアームと係合し、支持ピンは、対向するヨークアームを貫通して形成された各々の開口部を通る。支持装置は下部ジョーと上部ジョーとの間に設けられ、両者の間に形成され、対向するヨークアームの外側部分をその内部に受容するアーチ状凹部を有するカウンターダイを有する。最後に、支持装置は、ヨークの本体部分と係合する一対の位置決めレールをさらに有することがある。このように、支持装置は対向するヨークアームの変形を防止し、磁気パルス溶接作業中にヨークを介して伝播する可能性のある衝撃波を吸収する。
【0008】
【発明の実施の形態】
添付の図面と照らし合わせて下記の好適な実施形態の詳細説明を読めば、本発明の種々の目的及び利点は、当業者にとって自明となるであろう。
【0009】
(好適な実施形態の詳細説明)
図面において、図1,2に、一般に参照符号20で示されるドライブシャフトチューブと一般に参照符号30で示されるエンドフィッティングの第1実施形態とを有する車両用ドライブシャフトアセンブリ10の一部が記載されている。本明細書では、ドライブシャフトチューブにエンドフィッティングを固定し、車両用ドライブシャフトアセンブリの一部を形成する例を用いて本発明を記載及び図示しているが、本発明の方法は、任意の目的又は用途を達成するために2つの金属部材を固定する例に使用可能である。
【0010】
図中のドライブシャフトチューブ20は一般に中空の円筒形であり、6061T6アルミニウムなどの任意の金属材料で成形され得る。好適には、ドラドライブシャフトチューブ20は、ほぼ一定の外径を画定する外側表面と、ほぼ一定の内径を画定する内側表面とを有する。したがって、図中のドライブシャフトチューブ20は、形状がほぼ円筒形でかつ壁面の厚みが均一であるが、これらは必須ではない。ドライブシャフトチューブ20は、端部面22で終端する端部21を有する。
【0011】
図中のエンドフィッティング30は、スチール又はアルミニウム合金など、ドライブシャフトチューブ20の金属材料の成形に使用したものと同一の金属材料又は別の金属材料からなるチューブヨークであり得る。エンドフィッティング30は、本体部分31から第1軸方向の中に延びる一対の対向するヨークアーム32を有する本体部分31を有する。一対の整列した開口部33が、ヨークアーム32を貫通して形成されており、自在継手クロス(universal joint cross )の通常のベアリングカップ(図示なし)を受容するように適合される。必要に応じて、各開口部33の中に環状溝33a(図2参照)を設けて、公知の方式で受け止め輪(図示なし)によってこの内部にベアリングカップが保持され易くしてもよい。一般に、中空のネック34は、本体部分31から軸方向に第2軸方向に延びる。ネック34の構造は、2002年3月6日に提出され、本発明の譲受人が所有する同時継続出願番号第60/362,215号に詳細に記載されている。同出願の開示は参照によりここに援用される。必要に応じて、環状溝35(図2参照)又は類似する凹部を、エンドフィッティング30の内部に設けることができる。この環状溝35の目的は、2002年3月6日に提出され、本発明の譲受人が所有する同時継続出願番号第60/362,150号に記載されている。同出願の開示は参照によりここに援用される。
【0012】
図2に、本発明の方法によってこの2つの部品を固定するために磁気パルス溶接作業を実施する前の、ドライブシャフトチューブ20とエンドフィッティングとを組み立て、その周りにインダクタ40を設置した状態を示す。インダクタ40は、Yablochnikovに付与された米国特許第4,129,846号に図示及び記載されているものなど、任意の形状を有するように成形してよい。同出願の開示は参照によりここに援用される。インダクタ40は、選択的に作動できるように、模式的に示した制御回路と結合されている。図2に示すように、インダクタ40の第1端子は第1導電体41に接続されており、インダクタ40の第2端子は、帯電スイッチ42を介して第2導電体43と接続されている。第1導電体41と第2導電体43との間には、複数の高電圧コンデンサ44又は類似のエネルギー保存装置が接続されている。第1導電体41は、電源45と接続されており、第2導電体43は充電スイッチ46を介して電源45に接続されている。この制御回路の構造及び動作は、Yablochnikovに付与された米国特許第5,981,921号に詳細に記載されている。同出願の開示は参照によりここに援用される。
【0013】
磁気パルス溶接作業を実施するためのインダクタ40の動作は当業界で公知であり、その詳細に関してYablochnikovに付与された上記の米国特許第5,981,921号が参照される。しかし、簡潔に記載すると、まず、帯電スイッチ42を開き、充電スイッチ46を閉じることで、インダクタ40を作動させる。これにより、電源45から各コンデンサ44に電気エネルギーが伝達される。コンデンサ44が帯電し所定の電圧に達すると、帯電スイッチ46を開く。次に、帯電スイッチ42を閉じて、インダクタ40を作動させる。この結果、コンデンサ44から電流の高エネルギーパルスがインダクタ40を通って流れ、ドライブシャフトチューブ20の端部21を中心として強力かつ一時的な電磁場が生成される。この電磁場によって、ドライブシャフトチューブ20の端部21の外側表面に非常に強力な力が加わり、端部21が内向きに潰れてエンドフィッティング30のネック34に高速で衝突する。このときに生ずるドライブシャフトチューブ20の端部21内側表面とエンドフィッティング30のネック34外側表面との衝突により、両者が溶接すなわち分子的に結合される。溶接部の大きさ及び位置は、種々の要因によって決まる。これらの要因には、間隙36の大きさ、ドライブシャフトチューブ20及びエンドフィッティング30の形成に使用した金属材料の寸法、形状及び物性、インダクタ40の寸法及び形状、ドライブシャフトチューブ20の端部21とエンドフィッティング30のネック34との衝突の角度及び速度などがある。
【0014】
上記したように、磁気パルス溶接作業時のドライブシャフトチューブ20の端部21と従来型のエンドフィッティングのネックとの高速衝突により、少なくとも場合によっては、エンドフィッティング30のヨークアーム32が恒久的に互いに対して偏移することがある。この現象は、ドライブシャフトチューブ20の端部21とネック34との衝突の結果、従来型のエンドフィッティングの本体部分31が塑性変形するために生ずる。この現象は、エンドフィッティング34が、アルミニウム合金などの比較的軽量の材料からなる場合に特に生じ易い。また、この種の高速衝突による衝撃波が、ネック34からエンドフィッティング30を通ってヨークアーム32に伝わり、この結果両者の間に形成された開口部33に歪みが生ずることがある。
【0015】
この現象の発生を防止もしくは低減させるために、磁気パルス溶接作業中にエンドフィッティング30を支持するための一般に50で示す装置が提供される。図3〜5に、支持装置50の構造を詳細に示す。図面に示すように、支持装置50は、下部ジョー51、下部ジョー51を貫通して形成されたボア51a、上部ジョー52、及び上部ジョー52を貫通して形成されたボア52aからなる。下部ジョー51及び上部ジョー52は、開位置(図3に記載)と閉位置(図5に記載)との間で互いに対して移動できるように通常の支持装置(図示なし)に載置されている。開位置において、下部ジョー51及び上部ジョー52は互いに離れるように移動し、これにより、下記に記載するようにエンドフィッティング30などの被加工物の取り付け又は離脱が可能となる。閉位置において、下部ジョー51及び上部ジョー52は互いに接近するように移動し、磁気パルス溶接作業中にエンドフィッティング30などの被加工物を係合して支持する。ボア51a,52aは、好適には互いに対して同心円上に配置されている。
【0016】
また支持装置50は、一般に53で示す支持ピンを有する。図中の支持ピン53は、上部ジョー52を貫通して形成されたボア52aに押し付けられることでその中に嵌合する寸法を有する上部53aを有する。しかし、支持ピン53は、他の任意の一般的な方式によって上部ジョー52に支持されることがある。ただし、支持ピン53は、上記したように、上部ジョー51とともに下部ジョー52に対して移動するように、上部ジョー52に支持される。また、図中の支持ピン53は、エンドフィッティング30のヨークアーム32を貫通して形成された整列した開口部33よりもわずかに小さく、かつ下部ジョー51を貫通して形成されたボア51よりもわずかに小さい径を有する下部53bを有する。したがって、上記したように、下部ジョー51及び上部ジョー52が開位置から閉位置に移動する際に、支持ピン53の下部53bは、整列した開口部33及びボア51aを通って自由に移動できる。必要に応じて、支持ピン53は、上部53aと下部53bとの間に小口径部53cを有することがある。この小口径部53cの目的は下記に記載する。また、支持ピン53は、下部53bに施された面取り端部53dを有することがあり、これによって整列した開口部33及びボア51aの中に支持ピン53を容易に挿入できるようになる。本明細書では、上部ジョー52に支持ピン53が支持される実施形態を用いて本発明を記載しているが、同様な方法によって支持ピン53が下部ジョー51に支持される実施形態も可能である。別法として、支持ピン53がジョー51,52のいずれによっても支持されず、これらとは独立して支持されることもある。
【0017】
支持装置50はさらに、下部ジョー51と上部ジョー52との間に設けられたカウンターダイ54を有する。カウンターダイ54は、カウンターダイ54内部に形成されたアーチ状凹部54aを有し、凹部54aは一対の対向するカウンターダイアーム54bを画定している。また、カウンターダイ54は、一対の垂直位置決めレール54c(図4参照)を有することもある。図4に示すように、必要に応じて位置決めレール54cは、カウンターダイ54とは別の部材として設けられることもある。カウンターダイ54、カウンターダイアーム54b及び位置決めレール54cの目的は下記に記載する。
【0018】
磁気パルス溶接作業を実施する際の支持装置50の使用法を記載する。最初に、支持装置50の下部ジョー51及び上部ジョー52を、図3,4に記載した開位置に移動させる。次に、図3に示すようにエンドフィッティング30を下部ジョー51に載置して、エンドフィッティング30を支持装置50に装着する。エンドフィッティング30が支持装置50に装着されると、エンドフィッティング30の下部ヨークアーム32の下部面が下部ジョー51の上部面と係合する。好適には、ヨークアーム33を貫通して形成された開口部33aは、下部ジョー51を貫通して形成されたボア51a及び上部ジョー52を貫通して形成されたボア52aと少なくともおおよそは整合されている。同時に、エンドフィッティング30の本体部分31は、水平方向に(つまり、図4において上から下へ)位置決めレール54cに対して正方向に配置されるように、位置決めレール54cと係合する。
【0019】
次に、支持装置50を駆動して、図5に記載した閉位置に支持装置50の下部ジョー51及び上部ジョー52を移動させる。これにより、支持ピン53が、エンドフィッティング30の上部ヨークアーム32を貫通して形成された上部開口部33と、エンドフィッティング30の下部ヨークアーム32を貫通して形成された下部開口部33とを通って移動し、下部ジョー51を貫通して形成されたボア51aに入る。この移動の間に、支持ピン53の面取り端部53dは、2つの開口部33とボア51aとの間に生じた僅かなずれを吸収し、支持ピン53が容易に挿入されるようにする。支持ピン53がヨークアーム32の開口部33に挿入されるときに、両者の間に生じたどのようなずれも自動的に補正されるように、支持ピン53は、好適には硬質材料で形成される。ジョー51,52が最初に閉位置に移動する際に大きな抵抗が生じないため、移動は比較的早く行なわれることがある。
【0020】
上部ジョー52の下部面がエンドフィッティング30の上部ヨークアーム32の上部面と係合すると、支持装置50は閉位置となる。したがって、下部ジョー51及び上部ジョー52がこれ以上互いに対して移動することはなくなる。しかし、磁気パルス溶接作業の開始前に、好適には支持装置50はエンドフィッティング30のヨークアーム32に対して予荷重力を付与する。これを達成するため、下部ジョー51及び上部ジョー52が、エンドフィッティング30のヨークアーム32をわずかに圧縮するように支持装置50が作動することがある。この結果、ヨークアーム32は互いに対してわずかに内向きに曲げられる。支持ピン53の小口径部53cは、ヨークアーム32の曲がりに対応するための相対的に脆弱な領域となる。したがって、エンドフィッティング30は、支持装置50によって、(ヨークアーム32の開口部を通って延びている支持ピン53によって)軸方向に、(エンドフィッティング30の本体部分31と係合している位置決めレール54cによって)水平方向に、及び(エンドフィッティング30の本体部分31と係合している下部ジョー51及び上部ジョー52によって)垂直方向に堅固に係合及び支持される。
【0021】
次に、ヨークアーム32の外側部分がヨークアーム32内に形成されたアーチ状凹部54a内に受容される位置まで、カウンターダイ54を駆動してエンドフィッティング30に向かって軸方向に移動させる。図4に最も明確に示されているように、エンドフィッティング30のヨークアーム32は、軸方向に(つまり、図4において左から右へ)正方向に配置されるように、対向するカウンターダイアーム54bと係合する。カウンターダイ54は、エンドフィッティング30を軸方向に付加的に支持する。
【0022】
その後、上記したように、インダクタ40への通電が行なわれて磁気パルス溶接作業が実施される。上記したように、磁気パルス溶接作業中にドライブシャフトチューブ20の端部21が高速でエンドフィッティング30のネック34と衝突することで、場合によっては、エンドフィッティングのヨークアームが恒久的に互いに対して偏移することがある。しかし、上記したように、エンドフィッティング30が支持装置50によって係合及び支持されている場合は、このような恒久的な変形が低減もしくは除去される。支持装置50は、磁気パルス溶接作業中にネック34が内向きに変形することと、エンドフィッティング30の対向する端部のヨークアーム32が互いに対して外側に広がることとを防止する。また、支持装置50は、エンドフィッティングを介して伝播されるこの種の高速衝突による衝撃波を吸収し、ヨークアーム32を貫通して形成された開口部33の寸法の増大を低減もしくは防止する。
【0023】
特許法の規定に従い、本発明の動作原理及び動作態様を好適な実施形態として記載並びに図示した。しかし、本発明の精神及び範囲を逸脱することなく、詳細に記載、図示したものとは異なる別法によって本発明を実施し得ることが理解されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による磁気パルス溶接作業によってエンドフィッティング及びドライブシャフトチューブの組み立て及び固定前を行なう前の、エンドフィッティング及びドライブシャフトチューブの分解斜視図。
【図2】磁気パルス溶接作業を実施するためにインダクタ内に組み立て及び配置された、図1に示すエンドフィッティング及びドライブシャフトチューブの拡大正面断面図。
【図3】磁気パルス溶接作業中にエンドフィッティングを支持するための装置の中に部分的に設置された、図1,2に示すエンドフィッティングの拡大正面断面図。
【図4】磁気パルス溶接作業中にエンドフィッティングを支持する装置の部分分解平面図。
【図5】磁気パルス溶接作業中にエンドフィッティングを支持する装置の中に完全に取り付けられたエンドフィッティングを示す、図3と類似の拡大正面断面図。
Claims (10)
- (a) 第1部分及び第2部分を有する第1金属部品を提供する工程と、
(b) 端部を有する第2金属部品を提供する工程と、
(c) 前記第1金属部品の第1部分に対して軸方向に重ねて前記第2金属部品の端部を配置する工程と、
(d) 前記第1金属部品の第2部分を支持装置内で支持する工程と、
(e) 前記第2金属部品の端部と前記第1金属部品の第1部分とを固定するために磁気パルス溶接作業を実施する工程とからなる、前記第1金属部品及び前記第2金属部品を互いに固定するために磁気パルス溶接作業を実施するための方法。 - 前記(a)工程は、本体部分からなる第1部分と、一対の対向するヨークアームからなる第2部分とを有するヨークを提供することによって実施される、請求項1に記載の方法。
- 前記(d)工程は、前記一対の対向するヨークアームのうちの一方と係合する下部ジョーと、前記一対の対向するヨークアームのうちの他方と係合する上部ジョーとを備える支持装置を提供することによって実施される、請求項2に記載の方法。
- 前記(a)工程は、本体部分からなる第1部分と、一対の対向するヨークアームからなる第2部分とを有するヨークを提供することによって実施されており、前記一対の対向するヨークアームを貫通する開口部が各々形成されている、請求項1に記載の方法。
- 前記(d)工程は、前記一対の対向するヨークアームのうちの一方と係合する下部ジョーと、前記一対の対向するヨークアームのうちの他方と係合する上部ジョーとを備える支持装置を提供することによって実施される、請求項4に記載の方法。
- 前記(d)工程は、前記対向するヨークアームを貫通して形成された前記開口部を通って前記下部ジョーから前記上部ジョーへと延びる支持ピンを前記支持装置に提供することによって実施される、請求項5に記載の方法。
- 前記(d)工程は前記下部ジョー及び上部ジョーのいずれかに固定されている支持ピンを提供することによって実施される、請求項6に記載の方法。
- 前記(d)工程は支持ピンを提供することによって実施され、前記支持ピンは、前記下部ジョーに固定されかつ前記一対の対向するヨークアームのうちの一方を貫通して形成された前記開口部を通る下部と、前記上部ジョーに固定されかつ前記一対の対向するヨークアームのうちの他方を貫通して形成された前記開口部を通る上部と、前記下部と前記上部との間に延びる小さい寸法の部分とを有する、請求項6に記載の方法。
- 前記(d)工程は、前記第1金属部品の一部と係合する一対の位置決めレールを支持装置に提供して、前記磁気パルス溶接作業中に水平方向の支持を与えることによって実施される、請求項1に記載の方法。
- 前記(d)工程は、前記第1金属部品の一部と係合するカウンターダイを支持装置に提供して、前記磁気パルス溶接作業中に軸方向の支持を与えることによって実施される、請求項1に記載の方法。
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