JP2004129257A - 通信装置セット、認証方法および端末間ワイヤレス接続方法 - Google Patents

通信装置セット、認証方法および端末間ワイヤレス接続方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 端末装置どうしを手軽にワイヤレス接続できるようにする。
【解決手段】 通信装置3a〜3cのセットは規格化された形状を有する。端末1a〜1cをワイヤレス接続する場合、通信装置3b、3cを端末1aのスロット2aに挿入し、通信装置3b、3cに記憶された通信アドレス及びセット固有の共通鍵を端末1aに登録する。同様に端末1bに通信装置3a、3cの、端末1cに通信装置3a、3bの、通信アドレス及びセット固有の共通鍵を登録する。その後、端末1aに通信装置3aを、端末1bに通信装置3bを、端末1cに通信装置3cをそれぞれ挿入し、送信先アドレス及び送信元アドレスに送信先通信装置および送信元通信装置の通信アドレスを使用し、送信データの暗号化及び復号に共通鍵を使用し、端末1a〜1c間でデータを送受信する。通信装置3a〜3cは端末からはみ出る部分が伝送速度に応じた色で色付けされており、色を見れば通信装置セットの種類が判別できる。
【選択図】 図1

Description

 本発明は端末装置に対して挿抜自在な通信装置に関し、特に通信装置と端末装置との間の認証方法および通信装置を使って端末間をワイヤレス接続する方法に関する。
 端末装置に対して挿抜自在な通信装置は、従来より各種のものが提案されている。例えば特許文献1では、情報端末とのインタフェース手段、アンテナ及び無線送受信回路を備え、情報端末のPCMCIA(Personal Computer Memory Card International Association)規格のスロットに挿入して使用するカード型無線通信装置が提案されている。また同特許文献1には、カード型無線通信装置に、GSM(Global System for Mobile communication)システムの個々の加入者に交付される認証モジュールを装着する部位を設け、認証モジュールを装着したカード型無線通信装置を情報端末に挿入したときにユーザから暗証番号を入力させ、この入力された暗証番号と認証モジュールに事前に設定された暗証番号とを照合することにより、他人による悪用を防止する技術も示されている。
 PCMCIA規格のスロットなどに挿抜自在な通信装置としては、他に、特許文献2に記載されたデータ通信用無線トランシーバーや、特許文献3に記載された無線端末がある。
特開平8−149035号公報 特開平8−321791号公報 特開平11−154886号公報
 端末装置に対して挿抜自在な通信装置は、特許文献1〜3に示されるように従来より各種のものが提案されているが、以下のような課題があった。
(1)一般に移動体通信サービスには、GSMシステム、CDMA(Code Division Multiple Access)システム、PDC(Personal Degital Cellular)システム、PHS(Personal Handyphone System)システムなど各種のものがある。このため、種々の無線インフラに対応するためには、それぞれの移動体通信サービスに対応した通信装置を用意し、通信装置を差し替えて使用する必要がある。この場合に重要なのは、他人による通信装置の悪用を防止することである。特許文献1に記載のカード型無線通信装置では、他人による悪用を防止するために暗証番号を利用しているが、そのためにユーザは、カード型無線通信装置を異なる端末装置に装着する都度、暗証番号を入力する必要があり、利便性が阻害される。
(2)従来のこの種の通信装置は、移動体通信サービスの使用を前提としている。このため、各個人が所有するPDA(Parsonal Digital Assistant)、携帯電話、パーソナルコンピュータ(PC)などの各端末それぞれに通信装置を挿入し、通信装置間で通信することによって複数の端末間をワイヤレス接続した場合、通信の都度、移動体通信サービスを利用しなければならない為に料金がかかり、また高速な通信が困難である。端末装置間をローカルに接続する技術に無線LANシステムがあるが、規模が大きく且つ通信アドレスの設定に専門的な知識が必要になるため、一般家庭では手軽に利用できない。
 本発明は以上のような事情に鑑みて提案されたものであり、その目的は、他人による通信装置の悪用を防止するために必要なユーザの作業量を削減することにある。
 本発明の他の目的は、端末装置間を手軽にワイヤレス接続できるようにすることにある。
 本発明の認証方法では、通信装置とは別にキーモジュールという部品を使う。キーモジュールは通信装置と同じ形をしており、端末装置のスロットに挿抜自在になっている。キーモジュールには、通信装置に記憶されたIDと同じIDが記憶されており、通信装置を使用する予定の1つ或いは複数の端末装置のスロットに挿入して、IDをキーモジュールから端末装置側に登録する。IDを一旦登録したら、キーモジュールは持ち歩く必要はない。通信装置を端末装置のスロットに挿入して使用する際、端末装置と通信装置との間で、通信装置に記憶されたIDと端末装置に登録されたIDとが一致するか否かが調べられる。従来のようにユーザがパスワードを一々入力する必要がなく、ユーザの作業量が軽減される。また登録には必ずキーモジュールが必要であるため、パスワード入力より安全性が高い。IDの一致のみ照合するのではなく、以下のように、より厳格に相互認証するようにしても良い。
 キーモジュールに、通信装置に記憶されたIDおよび認証コードと同じIDおよび認証コードを記憶させておくと共に、通信装置に記憶された逆暗号関数と対をなす暗号関数を記憶させておき、それらを端末装置に登録し、通信装置がスロットに挿入されたとき、通信装置と端末装置との間で上記の各種のデータを用いて認証を行わせる。先ず、通信装置に記憶されたIDと端末装置に登録されたIDとを照合する。次に、IDの照合が成功したときに、乱数を発生し、該乱数に認証コードを連結したものを暗号関数で暗号化したデータを端末装置から通信装置に送り、通信装置側では逆暗号関数によって認証コードと乱数を復元し、該復元した認証コードと記憶されている認証コードとを照合する。更に、認証コードの照合が成功したときに、前記復元した乱数を逆暗号関数で暗号化したデータを通信装置から端末装置に送り、端末装置では暗号関数によって乱数を復元し、該復元した乱数と自ら生成した前記乱数とを照合する。このように乱数を導入することにより、認証時に転送データが一意になるのを防止でき、悪意のある第三者に対して頑健な認証が実現できる。
 端末装置と通信装置との間で認証が成立した後、通信装置がスロットから取り出されたとき、端末装置を利用者からの入力を一切受け付けないロック状態としても良い。こうすれば通信装置に鍵(キー)の機能を持たせることができる。なお、ロック状態の端末装置のスロットに通信装置が挿入されて端末装置と通信装置との間で認証が成立したとき、端末装置のロック状態は解除される。
 本発明の端末間ワイヤレス接続用の通信装置セットの一例は、各通信装置が自通信装置の通信アドレス及び同セット中の他の通信装置の通信アドレスを記憶するメモリを備えている。また、データ暗号化用に共通鍵を使用する場合、その共通鍵もメモリに記憶され、データ暗号化用に公開鍵、復号化用に秘密鍵を使用する場合、各通信装置のメモリに自通信装置の秘密鍵と同セット中の他の通信装置の公開鍵とが事前に記憶されている。各通信装置に同セット中の他の通信装置の通信アドレスが記憶されているため、或る端末装置のスロットにその端末装置に割り当てた通信装置を挿入すれば、その端末装置はその通信装置から通信アドレス情報を読み出すだけで、自通信装置の通信アドレスおよび通信相手となる他の通信装置の通信アドレスを認識できる。この為、通信アドレスを設定する作業からユーザは解放され、また暗号化したデータを送受信する際の鍵も事前に設定されているため、鍵の設定をユーザ自身が行う必要がなくなる。
 本発明の端末間ワイヤレス接続用の通信装置セットの他の例は、各通信装置が同セットの他の通信装置の通信アドレスを記憶せず、自通信装置の通信アドレスだけを記憶している。このため、通信装置を使って複数の端末装置間をローカルにワイヤレス接続する場合、まず、ワイヤレス接続する端末装置のそれぞれに通信装置を割り当て、次に、各通信装置を割り当て先の端末装置以外の端末装置のスロットに挿入し、その通信装置のメモリに記憶された通信アドレスを挿入先の端末装置の送信先一覧テーブルに登録する。そして、各通信装置を割り当て先の端末装置のスロットに挿入し、以後、送信先アドレス及び送信元アドレスに送信先通信装置および送信元通信装置の通信アドレスを使用して、通信装置が挿入された端末装置間でデータを送受信する。
 勿論、各通信装置の前記メモリにセット固有の共通鍵を記憶しておき、送信データの暗号化および受信データの復号化に前記共通鍵を使用するようにしても良い。また、セット固有の共通鍵を使うと異なるセットの通信装置間では通信が行えない。それを可能にするには、複数のスロットを有し且つスロット間のデータ中継機能を有する中継装置を使用すれば良い。つまり、中継装置の1つのスロットに第1セットの通信装置を挿入し、他の1つのスロットに第2セットの通信装置を挿入し、第1セットの他の通信装置が挿入された端末装置と第2セットの他の通信装置が挿入された端末装置間を前記中継装置を介して通信可能とする。
 また、公開鍵、秘密鍵を使った暗号化方式によるデータ送信も可能である。この場合は、各通信装置のメモリに、自通信装置の通信アドレス、公開鍵および秘密鍵を記憶しておき、各通信装置を割り当て先の端末装置以外の端末装置のスロットに挿入し、その通信装置に記憶された通信アドレスおよび公開鍵を挿入先の端末装置の送信先一覧テーブルに登録する。そして、各通信装置を割り当て先の端末装置のスロットに挿入し、送信先アドレス及び送信元アドレスに送信先通信装置および送信元通信装置の通信アドレスを使用し、送信データの暗号化に送信先通信装置の公開鍵を使用し、受信データの復号化に秘密鍵を使用して、通信装置が挿入された端末装置間でデータを送受信する。
 上記の方法は、2つ或いは3つといった少数の端末装置間をワイヤレス接続するのに好適である。しかし、ワイヤレス接続する端末装置の数が増えると、通信装置のスロットへの挿入回数が増え、ユーザの作業量が増える。以下のような方法によれば、端末装置数が増えてもユーザの作業量を少なく抑えることができる。先ず、特定の端末装置のスロットに、他の端末装置に割り当てられた通信装置を順番に挿入し、その通信装置に記憶された通信アドレスを前記特定の端末装置の送信先一覧テーブルに登録する。次に、各通信装置を割り当て先の端末装置のスロットに挿入し、前記特定の端末装置から他の端末装置に対して順番に、前記送信先一覧テーブルの内容を、今回の送信先通信装置の通信アドレス部分を前記特定の端末装置に挿入された通信装置に記憶された通信アドレスに置き換えて送信し、受信側各端末装置において受信した送信先一覧テーブルの内容を自装置の送信先一覧テーブルに設定する。以後、送信先アドレス及び送信元アドレスに送信先通信装置および送信元通信装置の通信アドレスを使用して、通信装置が挿入された端末装置間でデータを送受信する。
 勿論、各通信装置の前記メモリにセット固有の共通鍵を記憶しておき、送信データの暗号化および受信データの復号化に前記共通鍵を使用するようにしても良い。また、セット固有の共通鍵を使うと異なるセットの通信装置間では通信が行えないが、その場合には前述した中継装置を利用すれば良い。また、公開鍵、秘密鍵を使った暗号化方式によるデータ送信を行う場合は、各通信装置の前記メモリに自通信装置の通信アドレス、公開鍵および秘密鍵を記憶させておき、特定の端末装置のスロットに、他の端末装置に割り当てられた通信装置を順番に挿入し、その通信装置に記憶された通信アドレスおよび公開鍵を前記特定の端末装置の送信先一覧テーブルに登録する。次に、各通信装置を割り当て先の端末装置のスロットに挿入し、前記特定の端末装置から他の端末装置に対して順番に、前記送信先一覧テーブルの内容を、今回の送信先通信装置の通信アドレスおよび公開鍵の部分を前記特定の端末装置に挿入された通信装置に記憶された通信アドレスおよび公開鍵に置き換えて送信し、受信側端末装置において受信した送信先一覧テーブルの内容を自装置の送信先一覧テーブルに設定する。以後、送信先アドレス及び送信元アドレスに送信先通信装置および送信元通信装置の通信アドレスを使用し、送信データの暗号化に送信先通信装置の公開鍵を使用し、受信データの復号化に秘密鍵を使用して、通信装置が挿入された端末装置間でデータを送受信する。
 また本発明の端末間ワイヤレス接続用の通信装置は、端末装置のスロットに挿入されたときに端末装置から一部はみ出る部分に通信装置固有の番号が付記されており、その通信装置の通信アドレスは上位アドレス部と下位アドレス部とから構成され、前記番号が下位アドレス部に設定されている。これにより、ユーザは通信アドレスの下位アドレス部の値と通信装置に付記された番号とを見比べることによって、どの通信装置がどの通信アドレスに対応しているかを認識することができる。更に、スロットに挿入されたときに端末装置から露出する部分がその通信装置の伝送速度に応じた色で色付けしておけば、どの伝送速度のタイプであるかがスロットに挿入された状態でも外部から即座に認識することができる。
 以上説明したように本発明によれば、以下のような効果が得られる。
 通信装置と同形状のキーモジュールによって認証用のデータを端末装置に一旦登録しておけば、通信装置を挿入する都度、パスワードなどをユーザが一々入力しなくても通信装置と端末装置間で認証処理が自動的に行われるため、他人による通信装置の悪用を防止するために必要なユーザの作業量を削減することができる。また、登録には必ずキーモジュールが必要であるため、パスワード入力より安全性が高い。
 端末装置と通信装置との間で認証が成立した後、通信装置がスロットから取り出されたとき、端末装置を利用者からの入力を一切受け付けないロック状態とする構成にあっては、通信装置に鍵(キー)の機能を持たせることができる。
 端末間をワイヤレス接続する通信装置をその伝送速度に応じて色分けした構成にあっては、現在どのような伝送速度の通信装置を使用しているかを端末装置のスロットに通信装置が挿入された状態で外部から極めて容易に確認することができる。
 本発明の通信装置セット及び端末間ワイヤレス接続方法によれば、同じセットの通信装置を端末装置のスロットに挿入するといった簡単な作業を行うだけで、通信アドレスやデータ暗号化用の鍵などの設定が行え、複数の端末間を手軽にワイヤレス接続することができる。
 次に本発明の実施の形態の例について図面を参照して詳細に説明する。
 図1を参照すると、本発明の一実施の形態は、携帯端末装置1a、PDA1b、PC(パーソナルコンピュータ)1cの3台の端末装置が、それぞれに設けられたスロット2a、2b、2cに挿入された通信装置3a、3b、3cによって相互にワイヤレス接続されている。通信装置3a〜3cのそれぞれは、規格化された同一の外形形状を有し、また内部構造も全て同じになっている。通信装置3a〜3cの構成例を図2に示す。
 図2を参照すると、コネクタ31は、装置筐体30の一端側に設けられており、通信装置がスロット内に挿入されたときに通信装置側に設けられたソケットと物理的かつ電気的に結合する。アンテナ32は、コネクタ31と反対側の端部に設けられており、通信装置がスロットに装着された状態ではスロット外にはみ出る。アンテナ32はスロットアンテナ等の小型アンテナで構成される。コネクタ31とアンテナ32との間には、インタフェイス33、制御部34、メモリ35および無線部36が設けられる。インタフェイス33はコネクタ31と信号線L1で接続されると共に信号線L2で制御部34に接続され、制御部34は信号線L3、L4でメモリ35、無線部36に接続され、無線部36は信号線L5でアンテナ32に接続される。また、コネクタ31を通じて端末装置側から供給される電力が電源線37を介して各部に供給される構成となっている。
 メモリ35は、ROM等の不揮発性メモリで構成され、少なくとも自通信装置の通信アドレスを記憶している。メモリ35に記憶された通信アドレスは、通信装置の起動時に制御部34で読み取られ、無線部36に対して自通信装置の通信アドレスとして設定される。また、メモリ35の記憶情報は、制御部34、インタフェイス33およびコネクタ31を介して端末装置から読み取り可能になっている。
 無線部36は、無線周波数信号を生成し、伝送し、受信する機能を持つ。この無線部36は、例えばIEEE802.1として標準化されている無線LANの規格に準拠した既存の無線LANシステムにおける子機の無線部を流用して実現することができ、その場合、通信方式も直接拡散方式、周波数ホッピング方式など任意の方式を利用できる。また、bluetoothシステムで使われる無線部を流用することもできる。使用する周波数帯は2.4GHz、4GHz等、種々のタイプがある。また、媒体アクセス制御機能を持たせるようにしても良い。その場合、例えば、送信前にキャリアをセンスし、キャリアを検出したら送信を行わず、ランダム時間後に再送信を試みる分散制御型のCSMA/CA(Carrier Sense Multiple Access with Collision Avoidance)が使用できる。
 インタフェイス33は、コネクタ31と共に所定の電気的ないし機械的規格に適合するアダプタを構成する。規格としては、例えばPCMCIA規格を採用することができるが、USB(Universal Serial Bus)などの他の規格であっても良い。
 制御部34は、通信装置全体の制御を司る部分であり、例えばMPU及び制御用プログラムを記憶するROM等で構成される。制御部34は、無線部36で受信された自通信装置宛のデータをインタフェイス33及びコネクタ31経由で端末装置に伝達する制御、端末装置側からコネクタ31及びインタフェイス33経由で伝達された送信データを無線部36に伝達して送信させる制御といった送受信にかかる基本的な制御機能に加え、各種の付加的な制御機能を有する。
 携帯端末装置1aの構成例を図3に示す。図3を参照すると、携帯端末装置1aは、装置筐体100内に、キーパッド101、LCD等の表示器102、アナログからデジタル及びその逆変換を行うA/D変換器103、これらと信号線L11〜L13で接続された制御部104、A/D変換器103に信号線L14で接続されたマイク/スピーカ105、制御部104に信号線L15で接続されたメモリ106、制御部104に信号線L16で接続されたインタフェイス107及び各部に電力を供給する電源108を有し、またスロット2aを備え、このスロット2a内に信号線L17でインタフェイス107と接続されたソケット109が設けられている。
 ソケット109とインタフェイス107は、図2に示す通信装置3a〜3c側のアダプタ(31、33)に電気的ないし機械的に適合するアダプタを構成する。A/D変換器103は、マイクからのアナログ音声信号をデジタル音声信号へ変換し、制御部104からスピーカへ出力される音声信号をデジタル信号からアナログ信号へ変換する。制御部104は、一般の携帯電話が有する送受話制御機能に加えて、各種の付加的な機能を有し、例えばMPU及び制御プログラムを記憶するROMで構成される。メモリ106は、例えばRAMで構成され、各種のデータを記憶するために利用される。
 PDA1bの構成例を図4に示す。図4を参照すると、PDA1bは、装置筐体110内に、MPU111とそのバス112に接続されたROM113、RAM114、キーボードコントローラ115、表示コントローラ116、タブレットコントローラ117およびインタフェイス118と、キーボードコントローラ115に信号線L31で接続されたキーボード119と、表示コントローラ116に信号線L32で接続されたLCD等の表示器120と、タブレットコントローラ117に信号線L33で接続されたタブレット121と、各部に電力を供給する電源122とを有し、またスロット2bを備え、このスロット2b内に信号線L34でインタフェイス118と接続されたソケット123が設けられている。
 ソケット123とインタフェイス118は、通信装置3aから3c側のアダプタ(31、33)に電気的ないし機械的に適合するアダプタを構成する。タブレット121は表示器120の表示面を覆うように配置されており、表示器120及びそれらのコントローラ116、117と共にペン入力機能付き表示装置を構成する。MPU111は、PDA1b全体の制御を司る制御部を構成し、ROM113はMPU111で実行する各種のプログラムを記憶する。RAM114は各種のデータを記憶するために利用される。
 PC1cは、PDA1bと基本的に同じ構成を有する。但し、ペン入力方式でないPCではタブレット121およびタブレットコントローラ117は省略される。また一般にマウス入力が可能であり、電源も通常は商用電源が利用される。
 次に、端末装置間をワイヤレス接続する実施例について説明する。
[実施例1]
 通信装置は複数本を1セットとしてユーザに販売される。含まれる通信装置の数の違いによって、また伝送速度の違いによって、様々なセットが存在する。例えば或るセットは、伝送速度2Mbpsの2個の通信装置から構成され、他のセットは伝送速度4Mbpsの10個の通信装置から構成される。各セット中の通信装置は、スロットに挿入されたときにスロット外にはみ出る部分に伝送速度に応じた色が塗られており、色によって通信装置の伝送速度が認識できるようになっている。例えば、2Mbpsは黄色、4Mbpsはオレンジ、10Mbpsは赤、16Mbpsは青、32Mpbsは緑である。なお、通信装置はスロット外にはみ出る必要は必ずしもなく、露出していれば良い。また、各セット中の通信装置には1から始まる連続番号が付記されている。価格は伝送速度が早くなれば高くなり、またセットに含まれる通信装置の個数が増えるほど高くなる。ユーザは、伝送速度と本数を決め、該当するセットを購入する。通信装置の個数は、ワイヤレス接続したい端末装置の総台数以上必要である。
 図5に、ユーザが購入した1セット分の通信装置の外観の概略を示す。この例のセットは3個組みのセットであり、通信装置3aには「1」、通信装置3bには「2」、通信装置3cには「3」がそれぞれ印刷ないし刻字されている。伝送速度を示す色は、1〜3の数字が色付け数字とされるか、または背景が着色される。後者の場合、端部全面を着色しても良く、一部を着色しても良い。
 本実施例の場合、同じセットの各通信装置3a〜3bのメモリ35には、図5に付記するように、自通信装置の通信アドレス、他通信装置の通信アドレス、データ送信時に使う暗号化用の共通鍵が予め記憶されている。通信アドレスは、複数ビットで構成される上位アドレス部と、数ビットで構成される下位アドレス部とから成り、上位アドレス部には当該セット固有のアドレスが設定され、下位アドレス部にはその通信装置に付記された連続番号の数値が設定されている。
 図5に示した3個の通信装置3a〜3cを使って、図1に示した3台の端末装置1a〜1cをワイヤレス接続する場合、各端末装置1a〜1cにそれぞれ1個の通信装置3a〜3cを割り当て、それぞれ登録作業を行う。以下、端末装置1aに通信装置3aを、端末装置1bに通信装置3bを、端末装置1cに通信装置3cをそれぞれ割り当てたものとして、本実施例における登録作業について説明する。
 携帯端末装置1aのキーパッド101を操作して、ワイヤレス接続用の通信装置の登録処理を起動すると、制御部104は、図6に示す処理を開始する。先ず、表示器102に「スロットに通信装置を挿入して下さい」といったメッセージを表示する(S1)。これに応じてユーザがスロット2aに通信装置3aを挿入すると、携帯端末装置1aに内蔵の電源108からソケット109を通じて通信装置3aに電力が供給されて通信装置3aが動作可能状態になる。次に、制御部104は、インタフェイス107、ソケット109および通信装置3aのコネクタ31、インタフェイス33および制御部34を通じて、メモリ35に記憶された自通信装置3aの通信アドレス、他通信装置3b、3cの通信アドレスおよび共通鍵Kを読み込む(S2)。そして、自通信装置情報テーブルを生成し(S3)、送信先一覧テーブルを生成し(S4)、送信先選択画面を生成し(S5)、登録完了メッセージを表示器102に表示し(S6)、処理を終了する。それぞれ生成された自通信装置情報テーブル、送信先一覧テーブルおよび送信先選択画面は、メモリ106に保存される。
 ステップS3で生成される自通信装置情報テーブルの内容例を図7(a)に示す。自通信装置情報テーブル130は、通信装置番号、通信アドレス、鍵の項目から構成される。通信アドレスには、自通信装置3aの通信アドレスが設定され、通信装置番号には、自通信装置3aの通信アドレスの下位アドレス部で示される数値、つまり通信装置3aに付記された番号1が設定される。鍵には、共通鍵Kが設定される。
 ステップS4で生成される送信先一覧テーブルの内容例を図7(b)に示す。送信先一覧テーブル131は、他通信装置3b、3c毎のエントリで構成され、各エントリは通信装置番号、通信アドレス、鍵の項目を含む。通信アドレスには、他通信装置3b、3cの通信アドレスが設定される。通信装置番号には、他通信装置3b、3cの通信アドレスの下位アドレス部で示される数値、つまり他通信装置3b、3cに付記された番号2、3が設定される。鍵には、共通鍵Kが設定される。
 ステップS5で生成される送信先選択画面は、実際の送信時に送信先をユーザに選択させる際に使用する画面であり、その内容例を図7(c)に示す。同図に示されるように送信先選択画面は、送信先一覧テーブル131に設定された通信装置番号2、3をユーザに提示し、その何れかを選択させる画面である。
 図6に示したような登録作業を支援する機能は、PDA1bおよびPC1cのMPU111によっても提供されており、ユーザはPDA1bおよびPC1cに対し通信装置3b、3cを使用して携帯端末装置1aと同様な作業を繰り返す。これによって、PDA1bおよびPC1cのRAM114に、図7と同様な自通信装置情報テーブル、送信先一覧テーブルおよび送信先選択画面が生成される。但し、通信装置3aと通信装置3b、通信装置3cとでは、自通信装置、他通信装置が異なるので内容は同じでない。
 以上のような登録作業が完了すると、携帯端末装置1a、PDA1b、PC1c間で相互にデータのワイヤレス送受信が可能となる。例えば携帯端末装置1aのメモリ106に記憶された或る種のファイル(例えば電話帳ファイル)を送信対象ファイルに選択し、図7(c)に示した送信先選択画面で例えば2番を選択して、キーパッド101の操作で送信開始を指示すると、制御部104は、ワイヤレス送信制御を開始する。先ず、送信対象ファイルをメモリ106から読み出し、自通信装置情報テーブル130に記憶されている共通鍵Kで暗号化する。そして、例えば図8に示すようなヘッダ140、送信先アドレス141、送信元アドレス142、送信データ143及びそのパリティビット等のチェックビット144から構成されるフォーマットの送信データを生成し、インタフェイス107を通じて通信装置3aに送り込む。ここで、送信先アドレス141は、送信先選択画面にてユーザが選択した番号に対応して送信先一覧テーブル131に記憶されている通信アドレスであり、送信元アドレス142は自通信装置情報テーブル130に記憶されている通信アドレスである。また、送信データ143は共通鍵Kで暗号化されている。通信装置3aの制御部34は、端末装置1a側からの送信データをインタフェイス33を介して受信すると、それを無線部36に送り込み、無線部36は無線周波数信号に変換し、アンテナ32から送信する。
 各端末装置1a〜1bに挿入された各通信装置3a〜3cにおける無線部36は、アンテナ32で受信されるデータの送信先アドレス141が自通信装置の通信アドレスと一致した場合、当該送信データを取り込み、制御部34に伝達する。制御部34は、この送信データをインタフェイス33を通じて端末装置側に送り込む。例えば、送信先アドレス141に番号2のPDA1bに挿入された通信装置1bの通信アドレスが設定されている場合、通信装置3aから送信されたデータは通信装置3bで受信され、PDA1bに送り込まれる。PDA1bのMPU111は、データをインタフェイス118を通じて受け取り、チェックビット144によるチェックを行った後、誤りがなければ送信データ143を自通信情報テーブルに設定された共通鍵で復号化する。復号化されたデータは例えばその送信元アドレスと共にRAM114の受信エリアに格納され、その後、PDA1bのユーザにデータの受信を知らせるメッセージが表示器120に表示される。
 以上は携帯端末装置1aからPDA1bへのワイヤレス送信であるが、PDA1bから携帯端末装置1aやPC1cへのワイヤレス送信等、任意の装置間でも同様なワイヤレス送信が可能である。
[実施例2]
 本実施例では、暗号化用の鍵として、通信装置固有の公開鍵を使用し、その復号に秘密鍵を使用する点で実施例1と相違し、その他の点は実施例1と同じである。図9に、ユーザが購入した1セット分の通信装置の外観の概略を示す。この例のセットは3個組みのセットであり、各通信装置3a〜3bのメモリ35には、自通信装置の通信アドレス、他通信装置の通信アドレス、自通信装置の秘密鍵、他通信装置の公開鍵が予め記憶されている。図9に示した3個の通信装置3a〜3cを使って、図1に示した3台の端末装置1a〜1cをワイヤレス接続する場合、実施例1と同様な登録作業を行う。このとき図6のステップS2では、自通信装置および他通信装置の通信アドレスと、自通信装置の秘密鍵と、他通信装置の公開鍵とが読み込まれ、図7の自通信装置情報テーブル130の鍵の項目に自通信装置の秘密鍵が設定され、送信先一覧テーブル131の鍵の項目には他通信装置の公開鍵が設定される。送信元の端末装置では、送信先端末装置の通信装置の公開鍵を使ってデータを暗号化して送信し、受信側の端末装置では自通信装置の秘密鍵を使って復号化する。
[実施例3]
 本実施例では、暗号化用の鍵として、通信装置固有の公開鍵を使用し、その復号に秘密鍵を使用する点、それぞれの通信装置は自通信装置の通信アドレス、公開鍵および秘密鍵を記憶し、他通信装置の通信アドレス、公開鍵および秘密鍵は記憶していない点で実施例1と相違し、その他の点は実施例1と同じである。図10に、ユーザが購入した1セット分の通信装置の外観の概略を示す。この例のセットは3個組みのセットであり、各通信装置3a〜3bのメモリ35には、自通信装置の通信アドレス、自通信装置の秘密鍵および公開鍵が予め記憶されている。
 図10に示した3個の通信装置3a〜3cを使って、図1に示した3台の端末装置1a〜1cをワイヤレス接続する場合、各端末装置1a〜1cにそれぞれ1個の通信装置3a〜3cを割り当て、所定の登録作業を行う。以下、端末装置1aに通信装置3aを、端末装置1bに通信装置3bを、端末装置1cに通信装置3cをそれぞれ割り当てたものとして、本実施例における登録作業について説明する。
 先ず、各端末装置1a〜1cに自通信装置3a〜3cの通信アドレス、秘密鍵及び公開鍵を登録する作業を説明する。
 携帯端末装置1aのキーパッド101を操作して、ワイヤレス接続用の自通信装置の登録処理を起動すると、制御部104は、図11に示す処理を開始する。先ず、表示器102に「スロットに自通信装置を挿入して下さい」といったメッセージを表示する(S11)。これに応じてユーザがスロット2aに自通信装置3aを挿入すると、携帯端末装置1aに内蔵の電源108からソケット109を通じて通信装置3aに電力が供給されて通信装置3aが動作可能状態になる。次に、制御部104は、インタフェイス107、ソケット109および通信装置3aのコネクタ31、インタフェイス33および制御部34を通じて、メモリ35に記憶された自通信装置3aの通信アドレス、自通信装置3aの秘密鍵および公開鍵を読み込む(S12)。そして、自通信装置情報テーブルを生成し(S13)、登録完了メッセージを表示器102に表示し(S14)、処理を終了する。生成された自通信装置情報テーブルは、メモリ106に保存される。
 ステップS13で生成される自通信装置情報テーブルの内容例を図12(a)に示す。自通信装置情報テーブル140は、通信装置番号、通信アドレス、鍵の項目から構成される。通信アドレスには、自通信装置3aの通信アドレスが設定され、通信装置番号には、自通信装置3aの通信アドレスの下位アドレス部で示される数値、つまり通信装置3aに付記された番号1が設定される。鍵には、自通信装置3aの秘密鍵および公開鍵が設定される。
 図11に示したような自通信装置に関する登録作業を支援する機能は、PDA1bおよびPC1cのMPU111によっても提供されており、ユーザはPDA1bおよびPC1cに対し通信装置3b、3cを使って携帯端末装置1aと同様な作業を繰り返す。これによって、PDA1bおよびPC1cのRAM114に、図7(a)と同様な自通信装置情報テーブルが保存される。但し、通信装置3aと通信装置3b、通信装置3cとでは、通信アドレス、秘密鍵、公開鍵が異なるので内容は同じでない。
 次に、各端末装置1a〜1cに対して、他の端末装置に割り当てた通信装置3a〜3cの通信アドレスおよび公開鍵を登録する作業について説明する。
 携帯端末装置1aのキーパッド101を操作して、ワイヤレス接続用の他通信装置の登録処理を起動すると、制御部104は、図13に示す処理を開始する。先ず、表示器102に「スロットに他通信装置を挿入して下さい」といったメッセージを表示する(S31)。これに応じてユーザがスロット2aに例えば通信装置3bを挿入すると、携帯端末装置1aに内蔵の電源108によって通信装置3bが動作可能状態になる。次に、制御部104は、インタフェイス107、ソケット109および通信装置3aのコネクタ31、インタフェイス33および制御部34を通じて、メモリ35に記憶された通信装置3bの通信アドレス、通信装置3aの公開鍵を読み込み、メモリ106に一時的に保持する(S32)。次に制御部104は他通信装置が他にあるか否かを表示器102にメッセージを表示してユーザに問い合わせ、他の通信装置がある場合(S33でNO)、ステップS31に戻って上述した処理を繰り返す。今の場合、通信装置3cが残っているので、ユーザが通信装置3bに代えて通信装置3cをスロット2aに挿入すると、通信装置3cの通信アドレス、公開鍵が読み込まれ、メモリ106に一次的に保持される。
 他通信装置3b、3cの通信アドレス及び公開鍵を携帯端末装置1aに登録し終え、ユーザが他通信装置の終了をキーパッド101から入力すると(ステップS33でYES)、制御部104は、送信先一覧テーブルを生成し(S34)、送信先選択画面を生成し(S35)、登録完了メッセージを表示器102に表示し(S36)、処理を終了する。生成された送信先一覧テーブル、送信先選択画面は、メモリ106に保存される。
 ステップS34で生成される送信先一覧テーブルの内容例を図12(b)に示す。送信先一覧テーブル141は、他通信装置3b、3c毎のエントリで構成され、各エントリは通信装置番号、通信アドレス、鍵の項目を含む。通信アドレスには、他通信装置3b、3cの通信アドレスが設定される。通信装置番号には、他通信装置3b、3cの通信アドレスの下位アドレス部で示される数値、つまり他通信装置3b、3cに付記された番号2、3が設定される。鍵には、通信装置3b、3cの公開鍵が設定される。
 ステップS35で生成される送信先選択画面は、図12(c)に示すように、図7(c)に示したものと同じである。
 図13に示したような他通信装置の登録作業を支援する機能は、PDA1bおよびPC1cのMPU111によっても提供されており、ユーザはPDA1bおよびPC1cに対して携帯端末装置1aと同様な作業を繰り返す。これによって、PDA1bおよびPC1cのRAM114に、図12と同様な送信先一覧テーブルおよび送信先選択画面が保存される。但し、PDA1bには通信装置3aと通信装置3cの通信アドレス及び公開鍵が登録され、PC1cには通信装置3aと通信装置3bの通信アドレス及び公開鍵が登録されるので、内容は同じでない。
 以上のような登録作業が完了すると、実施例1と同様に携帯端末装置1a、PDA1b、PC1c間で相互にデータのワイヤレス送受信が可能となる。
 本実施例では、携帯端末装置1a、PDA1b、PC1cを相互にワイヤレス接続したが、そのような構成に限定されない。例えば、携帯端末装置1aとPDA1bとの間の接続が不要であれば、携帯端末装置1aには他通信装置としてPC1cの通信装置3cのみを登録し、PDA1bには他通信装置として携帯端末装置1aの通信装置3aのみを登録すれば良い。
[実施例4]
 本実施例では、ワイヤレス接続しようとする複数の端末装置のうちの何れか1つを情報配信サーバとし、サーバから他の全ての端末装置に対して送信先一覧テーブルを配信するようにした点で実施例3と相違し、その他の点は実施例1と同じである。本実施例の場合、図10に示した3個の通信装置3a〜3cをそれぞれ割り当て先の端末装置1a、1b、1cのスロットに挿入して、各端末装置1a〜1cの自通信装置情報テーブルに図12(a)に示したような自通信装置3a〜3cの通信アドレス、秘密鍵及び公開鍵を登録した後、例えば端末装置1aを情報配信サーバとして、各端末装置1a〜1cに、他の端末装置に割り当てた通信装置3a〜3cの通信アドレスおよび公開鍵を登録する作業を行う。
 携帯端末装置1aのキーパッド101を操作して、ワイヤレス接続用の他通信装置の登録処理を起動すると、制御部104は、図14に示す処理を開始する。ステップS31からステップS35までは実施例3と同じ処理であり、図12(b)、(c)に示したような送信先一覧テーブル141および送信先選択画面142が端末装置1aに生成される。続いて制御部104は、各端末装置にそれに割り当てた通信装置を挿入するよう促すメッセージを表示器102に表示する(S37)。ユーザは、このメッセージに従ってスロットへの通信装置の挿入作業を行う。
 次に制御部104は、送信先一覧テーブル141から1つの他通信装置、例えば通信装置3bを選択し(S38)、送信先一覧テーブル141中の当該選択した通信装置3bにかかる通信装置番号、通信アドレス、公開鍵を、自通信装置情報テーブル140中の自通信装置3aにかかる通信装置番号、通信アドレス、公開鍵で置き換えた配信用の送信先一覧テーブルを生成する(S40)。そして、この送信先一覧テーブルを、自装置1aのスロット2aに挿入された通信装置3aを使って、前記選択した通信装置3bがスロット2aに挿入されたPDA1bに送信する(S41)。この送信では、送信先アドレスに通信装置3bの通信アドレスを設定する。また、送信先一覧テーブルは通信装置3bの公開鍵で暗号化しておく。
 PDA1bのスロット2bに挿入された通信装置3bは、上記の配信データを受信すると、それをPDA1bに伝達し、PDA1bのMPU111は、自通信装置3bの秘密鍵で復号化し、得られた送信先一覧テーブルをRAM114に記憶する。また、送信先一覧テーブルに登録された通信装置番号に基づき送信先選択画面を生成し、RAM114に記憶する。
 携帯端末装置1aの制御部104は、PDA1bに対する配信を終えると、次に通信装置3cを選択し(S38)、送信先一覧テーブル141中の当該選択した通信装置3cにかかる通信装置番号、通信アドレス、公開鍵を、自通信装置情報テーブル140中の自通信装置3aにかかる通信装置番号、通信アドレス、公開鍵で置き換えた配信用の送信先一覧テーブルを生成し(S40)、PC1cに送信する(S41)。PC1cのスロット2cに挿入された通信装置3cは、上記の配信データを受信すると、それをPC1cに伝達し、PC1cのMPU111は、自通信装置3cの秘密鍵で復号化し、得られた送信先一覧テーブルをRAM114に記憶する。また、送信先一覧テーブルに登録された通信装置番号に基づき送信先選択画面を生成し、RAM114に記憶する。
 携帯端末装置1aの制御部104は、送信先一覧テーブル141に未処理の通信装置が残っていないことを確認し(S39でYES)、登録完了メッセージを表示して(S36)、処理を終える。
[実施例5]
 本実施例は、実施例3と実施例4とを組み合わせたものである。つまり、実施例3の構成によってワイヤレス接続された複数の端末装置の何れかを情報配信サーバに設定して、新たな通信相手の登録を実施例4の構成によって実現するものである。例えば図15に示すように、無線でワイヤレス接続された通信装置A1、A2、A0と、同じく無線でワイヤレス接続された通信装置C0、C1と、同じく無線でワイヤレス接続された通信装置E0、E1との3つのグループがある状況の下で、新たな通信装置B0、D0を導入し、通信装置A0、B0、C0、D0、E0を相互にワイヤレス接続する場合について、本実施例の動作を説明する。なお、説明の便宜上、通信装置A0は携帯端末装置1aに挿入された通信装置3aとする。
 先ず、実施例4と同様にして、新たな通信装置B0、D0の通信アドレス、秘密鍵及び公開鍵を、それらが割り当てられた端末装置に登録する。
 次に、携帯端末装置1aのキーパッド101を操作して、ワイヤレス接続用の他通信装置の追加処理を起動すると、制御部104は、図16に示す処理を開始する。先ず、表示器102に「スロットに追加する他通信装置を挿入して下さい」といったメッセージを表示する(S51)。これに応じてユーザがスロット2aに例えば通信装置B0を挿入すると、携帯端末装置1aに内蔵の電源108によって通信装置B0が動作可能状態になる。次に、制御部104は、インタフェイス107、ソケット109および通信装置B0のコネクタ31、インタフェイス33および制御部34を通じて、メモリ35に記憶された通信装置B0の通信アドレス、通信装置B0の公開鍵を読み込み、メモリ106に一時的に保持する(S52)。次に制御部104は他通信装置が他にあるか否かを表示器102にメッセージを表示してユーザに問い合わせ、他の通信装置がある場合、ステップS51に戻って上述した処理を繰り返す。今の場合、通信装置D0、C0、E0が残っているので、ユーザが通信装置B0に代えて順次にそれらの通信装置をスロット2aに挿入すると、各通信装置の通信アドレス、公開鍵が読み込まれ、メモリ106に一次的に保持される。
 通信装置B0、D0、C0、E0の通信アドレス及び公開鍵を携帯端末装置1aに登録し終え、ユーザが追加他通信装置の終了をキーパッド101から入力すると(S53でYES)、制御部104は、サーバ用送信先一覧テーブルを生成し(S54)、既にメモリ106に生成済の送信先一覧テーブルおよび送信先選択画面を更新する(S55、S56)。ここで、サーバ用送信先一覧テーブルは、追加された通信装置B0、D0、C0、E0の通信装置番号、通信アドレス、公開鍵を設定したテーブルである。また、送信先一覧テーブルおよび送信先選択画面には、サーバ用送信先一覧テーブルに設定された通信装置の情報が追加される。
 続いて制御部104は、各端末装置にそれに割り当てた通信装置を挿入するよう促すメッセージを表示器102に表示する(S57)。ユーザは、このメッセージに従ってスロットへの通信装置の挿入作業を行う。
 次に制御部104は、サーバ用送信先一覧テーブルから1つの他通信装置、例えば通信装置B0を選択し(S58)、サーバ用送信先一覧テーブル中の当該選択した通信装置B0にかかる通信装置番号、通信アドレス、公開鍵を、自通信装置情報テーブル中の自通信装置A0にかかる通信装置番号、通信アドレス、公開鍵で置き換えた配信用の送信先一覧テーブルを生成する(S60)。そして、この送信先一覧テーブルを、自装置のスロット2aに挿入された通信装置A0を使って、前記選択した通信装置B0がスロットに挿入された端末装置に送信する(S61)。この送信では、送信先アドレスに通信装置B0の通信アドレスを設定する。また、送信先一覧テーブルは通信装置B0の公開鍵で暗号化しておく。
 通信装置B0は、上記の配信データを受信すると、それをスロットを通じて端末装置に伝達し、端末装置の制御部は、自通信装置B0の秘密鍵で復号化し、得られた送信先一覧テーブルをメモリに記憶する。また、送信先一覧テーブルに登録された通信装置番号に基づき送信先選択画面を生成し、メモリに記憶する。
 携帯端末装置1aの制御部104は、通信装置B0に対する配信を終えると、同様の処理を通信装置D0、通信装置C0、通信装置E0に対して行う。通信装置D0側では通信装置B0と同じ動作が行われ、また通信装置C0、E0では、送信先一覧テーブルおよび送信先選択画面が既に作成されているので、送られてきた情報でそれらを更新する。制御部104は、通信装置B0、D0、C0、E0に対する配信を終えると、登録完了メッセージを表示し(S62)、処理を終える。
 以上のような登録作業が完了することにより、通信装置A0、B0、C0、D0、E0相互の通信が可能になる。但し、通信装置B0から通信装置A1、A2、C1、E1、通信装置C0から通信装置A1、A2、E1、通信装置D0から通信装置A1、A2、C1、E1、通信装置E0から通信装置A1、A2、C1へは、それぞれ通信できない。
[実施例6]
 本実施例では、中継装置を使って異なるセットの通信装置間での通信を実現する。その構成例を図17に示す。端末装置150〜152はそれぞれのスロットに挿入された通信装置A0〜A3によって相互にワイヤレス接続されている。また、端末装置160〜162はそれぞれのスロットに挿入された通信装置F0〜F3によって相互にワイヤレス接続されている。ここで、通信装置A0〜A3は同じセットの通信装置であり、共通鍵としてK1を使用する。他方、通信装置F0〜F3も同じセットの通信装置であり、共通鍵としてK2を使用する。共通鍵が異なるので、端末装置150と端末装置160とは直接に通信することはできない。中継装置170は、このような異なるセット間の通信を中継する装置であり、2つのスロット171、172を持ち、またソケット173、インタフェイス174、制御部175、メモリ176を備えている。
 先ず、実施例3で説明した方法によって、スロット171に通信装置A0と同じセット内の通信装置A3を挿入して、メモリ176上に、図18(a)に示すような通信装置A3の番号、通信アドレス、共通鍵K1を持つ、スロット171対応の自通信装置情報テーブル180を生成し、また、通信装置A0をスロット171に挿入して、メモリ176上に、図18(b)に示すような通信装置A0の番号、通信アドレス、共通鍵K1を持つ、スロット171対応の送信先情報テーブル181を生成する。更に、端末装置150の送信先一覧テーブルに通信装置A3の通信装置番号、通信アドレス、共通鍵K1を登録しておく。スロット172側についても同様の作業を行う。つまり、スロット172に通信装置F0と同じセット内の通信装置F3を挿入して、メモリ176上に、図18(c)に示すような通信装置F3の番号、通信アドレス、共通鍵K2を持つ、スロット172対応の自通信装置情報テーブル182を生成し、また、通信装置F0をスロット172に挿入して、メモリ176上に、図18(d)に示すような通信装置F0の番号、通信アドレス、共通鍵K2を持つスロット172対応の送信先情報テーブル183を生成する。更に、端末装置160の送信先一覧テーブルに通信装置F3の通信装置番号、通信アドレス、共通鍵K2を登録しておく。これにより、通信装置A0と通信装置A3との間がワイヤレス接続され、また通信装置F0と通信装置F3との間がワイヤレス接続される。
 さて、通信装置A0を持つ端末装置150から共通鍵K1で暗号化されたデータが通信装置A3に送信されてくると、中継装置170の制御部175は、スロット171対応の自通信装置情報テーブル180の共通鍵K1によって暗号データを復号化し、スロット172対応の自通信装置情報テーブル182の共通鍵K2によって再び暗号化する。そして、その暗号化したデータに、送信元アドレスとしてスロット172対応の自通信装置情報テーブル182の通信アドレスを、送信先アドレスとしてスロット172対応の送信先情報テーブル183の通信アドレスを、それぞれ付加した送信データを通信装置F2によって、通信装置F0に送信する。このデータを受信した通信装置F0を持つ端末装置160は共通鍵K2で復号化する。これとは逆の中継も同様に行われる。
 以上は中継専用の装置170を用いて異なるセットの通信装置間の接続を可能にしたが、端末装置自体に2つ以上のスロットと中継機能を持たせるようにしても良い。
 なお、以上の各実施例では、通信装置に固有の番号を付記し、その通信装置の通信アドレスの下位アドレス部に前記番号を設定し、送信先選択画面でその番号を表示することで、どの通信装置がどの端末装置に挿入されているかをユーザに認識させた。しかし、このような方法に代えて、例えば、各端末装置に自通信装置の通信アドレス及び他通信装置の通信アドレスを登録した後、各端末装置が他通信装置の通信アドレスを送信先アドレス、自通信装置の通信アドレスを送信元アドレスに指定して、他の端末装置に装置名を問い合わせるメッセージを送信し、このメッセージを受信した端末装置が自端末装置の名前(例えば携帯端末装置であるとか、PDAであるとか等)を返信し、この名前を前記番号に代えて、或いは番号と共に送信先選択画面に表示するようにしても良い。
[発明の他の実施の形態]
 これまでは、図1の携帯端末装置1a、PDA1b、PC1cをワイヤレス接続する構成について説明した。以下では、図1の携帯端末装置1a、PDA1b、PC1cから移動体通信サービスを利用する際の構成例について説明する。
 図19は移動体通信サービスを利用する際に使用する通信装置のセットを示し、4aはPHSシステム用、5aはPDCシステム用、6aはCDMAシステム用の通信装置(以下、無線モジュールと称す)であり、それぞれ移動体通信システムを利用する際に端末装置のスロットに挿入して使用する。また、4b、5b、6bは、正規の無線モジュールが正規の端末装置以外で不正に使用されるのを防止するための認証用のキーモジュールであり、無線モジュール4a、5a、6aに1対1に対応している。全ての無線モジュールおよびキーモジュールは、前述したワイヤレス接続用の通信装置と同じ規格で統一された同一の外形形状を有する。更に、無線モジュール4a、5a、6aは、端末装置のスロットに挿入したときに装置外にはみ出る装置の一部分(図19でハッチングを施した部分)が、利用できる移動体通信サービスの種類に応じた色で色付けされており、色を見れば、どの移動体通信サービス用の無線モジュールであるかが即座に認識できるようになっている。なお、無線モジュール4a、5a、6aはスロット外にはみ出る必要は必ずしもなく、露出していれば良い。
 無線モジュール4a、5a、6aの構造は、図2に示したワイヤレス接続用の通信装置3a〜3cと基本的に同じであり、図20に示すように、筐体30の両端にコネクタ31およびアンテナ32を有し、筐体30内に、インタフェイス33、制御部34、メモリ35、無線部36および要素間を接続する信号線L1〜L5並びに電源線37を有している。但し、無線部36は、無線モジュール4aにあってはPHSシステムに適合するよう設計され、無線モジュール5aにあってはPDCシステムに適合するよう設計され、無線モジュール6aにあってはCDMAシステムに適合するよう設計されている。また、メモリ35はEEPROM等の不揮発性メモリで構成され、何れも所定の認証用データが記憶されていると共に、PHSやPDCの場合は課金コードも記憶されている。
 またキーモジュール4b、5b、6bは、図21に示すように、筐体40の一端にコネクタ41を有し、筐体40内に、コネクタ41に信号線L41で接続されたインタフェイス42、これに信号線L42で接続された制御部43、これに信号線L43で接続されたメモリ44を有している。また、コネクタ41を通じて端末装置側から供給される電力を各部に伝達する電源線45がある。メモリ44は認証に使用する所定の情報を記憶するEEPROM等の不揮発性メモリである。コネクタ41とインタフェイス42は、端末装置側のアダプタと機械的ないし電気的に接続するアダプタを構成する。制御部43はMPUおよび制御プログラムを記憶するROM等で構成され、所定の認証処理を実行する。
 例えば図1の携帯端末装置1aをPHS電話機として利用する場合、PHS用の無線モジュール4aと組になっているキーモジュール4bをスロット2aに挿入して、メモリ44に記憶されている認証用のデータを携帯端末装置1a側に登録しておく。そして実際の利用時は、PHS用の無線モジュール4aをスロット2aに挿入してPHSシステムを利用する。このとき、無線モジュール4aと携帯端末装置1aとの間で相互に認証が行われる。認証が成功しない限り、無線モジュール4aは使用できない。携帯端末装置1aをPDC電話機、CDMA電話機として利用することもできる。その場合も、事前にキーモジュール5b、6bに記憶された認証用データを携帯端末装置1a側に登録し、無線モジュール5a、6aをスロット2aに挿入した際、無線モジュール5a、6aと携帯端末装置1aとで相互に認証処理を行う。携帯端末装置1aと同様の作業を行えば、無線モジュール4a、5a、6aおよびキーモジュール4b、5b、6bを使ってPDA1bやPC1cで、PHSシステム、PDAシステム、CDMAシステムを利用することもできる。
 キーモジュール4b、5b、6bは、それを使って認証用のデータを端末装置に一旦登録してしまえば普段は使わない。したがってキーモジュール4b、5b、6bを厳重に保管しておけば、PHS、PDC、CDMAシステム用の無線モジュール4a、5a、6aが盗難にあっても、悪用される心配がなくなり、様々な無線インフラを無線モジュールを差し替えるだけで安心して利用することが可能となる。
 次に認証の具体例について、携帯端末装置1aを例に以下説明する。
 無線モジュール4a、5a、6aを販売店で購入すると、それぞれ専用のキーモジュール4b、5b、6bが添付される。それぞれのモジュールには、認証に使うデータとして図22に示すようなデータが内部のメモリ35、44に記憶されている。認証用データは、モジュールID、認証コードKEYID、暗号関数fID(x)、その逆暗号関数fID -1(x)から成り、無線モジュールとそのキーモジュールとには同じユニークなモジュールID、認証コードKEYIDが共に記憶され、逆暗号関数fID -1(x)は無線モジュール側に、その暗号関数fID(x)はキーモジュール側に記憶される。認証コードKEYID、暗号関数fID(x)、逆暗号関数fID -1(x)も、無線モジュールとキーモジュールの組毎にユニークなものとなっている。
 最初に、キーモジュールに記憶された認証用データを携帯端末装置1aに登録する。携帯端末装置1aのキーパッド101の操作でキーモジュール登録処理を起動すると、制御部104は図23に示す処理を開始する。先ず、スロット2aにキーモジュールを挿入する促進メッセージを表示器102に表示する(S101)。ユーザが例えばPHSシステム用のキーモジュール4bをスロット2aに挿入すると、携帯端末装置1aに内蔵の電源108からスロット2aを通じてキーモジュール4bに電力が供給されて各部が動作可能となる。制御部104はインタフェイス107、ソケット109、コネクタ41、インタフェイス42および制御部43を通じてメモリ44に記憶されたモジュールID1、認証コードKEYID1 、暗号関数fID1(x)を読み込み(S102)、認証テーブルに保存する(S103)。
 次に制御部104は他に登録するキーモジュールがあるか否かを表示器102にメッセージを表示してユーザに問い合わせ、他のキーモジュールがある場合(S104でNO)、ステップS101に戻って上述した処理を繰り返す。ユーザがPHSシステム用以外にPDCシステム用やCDMAシステム用のモジュールを持っている場合、それらのキーモジュールをスロット2aに挿入することで、認証用データを携帯端末装置1aに登録する。登録するキーモジュールが他になければ(S104でYES)、制御部104は処理を終了する。
 図24に携帯端末装置1aのメモリ106上に設けられた認証テーブル201の内容例を示す。この例では、PHS用の認証データ202、PDC用の認証データ203、CDMA用の認証データ204の3種類が設定されている。なお、エントリ205〜207は実際の認証時に乱数が格納される部分であり、キーモジュールの登録時はNULLになっている。
 次に、無線モジュールを使用して携帯端末装置1aから移動体通信サービスを利用する際の認証処理について説明する。
 携帯端末装置1aのキーパッド101の操作で無線モジュール登録処理を起動すると、制御部104は図25に示す処理を開始する。先ず、スロット2aに無線モジュールを挿入する促進メッセージを表示器102に表示する(S111)。ユーザが例えばPHSシステム用の無線モジュール4aをスロット2aに挿入すると、携帯端末装置1aに内蔵の電源108からスロット2aを通じて無線モジュール4aに電力が供給されて各部が動作可能となる。制御部104は、無線モジュール4aからモジュールIDが送られてくるのを待つ。
 無線モジュール4aの制御部34は、電源が投入されると図26に示す認証処理を開始する。先ず、メモリ35に記憶されたモジュールID1を読み取って、インタフェイス33、コネクタ31を介して携帯端末装置1aに送出する(S131)。そして、携帯端末装置1aから応答データが送られてくるのを待つ。
 携帯端末装置1aの制御部104は、このモジュールID1をソケット109、インタフェイス107を通じて受け取ると(S112)、モジュールID1で図24の認証テーブル201を検索し、同じモジュールID1が登録されているか否かを調べる(S113)。同じモジュールID1が登録されていない場合(S113でNO)、認証失敗となる(S114)。認証が失敗すると、制御部104は当該無線モジュール4aを不正なモジュールと判断し、当該無線モジュール4aを使用した制御を行わない。他方、同じモジュールID1が登録されていた場合(S113でYES)、それと組になって登録されている認証コードKEYID1 、暗号関数fID1(x)を認証テーブル201から読み取り(S115)、乱数発生プログラム等によって乱数Randを生成し(S116)、KEYID1と乱数Randを連結したデータを暗号関数fID1(x)で暗号化し(S117)、無線モジュール4aに暗号化データを送出する(S118)。そして、無線モジュール4aから応答データが送られてくるのを待つ。なお、発生した乱数Randは、後の処理のために認証テーブルに記憶しておく。
 無線モジュール4aの制御部34は、暗号化データを携帯端末装置1aから受け取ると(S132)、その暗号化データを逆暗号関数fID1 -1(x)で復号し、認証コードKEYID1と乱数Randを得る(S133)。そして、復号化して得た認証コードKEYID1がメモリ35に記憶されている認証コードKEYID1と一致するか否かを調べ(S134)、一致しなければ異常コードを携帯端末装置1aに送出し(S135)、処理を終了する。他方、一致すれば、前記復号化して得た乱数Randを逆暗号関数fID1 -1(x)で暗号化し(S136)、携帯端末装置1aに送出して(S137)、処理を終了する。
 携帯端末装置1aの制御部104は、無線モジュール4aからの応答データを受け取ると(S119)、それが異常コードであった場合(S120)、認証失敗とする(S114)。応答内容が異常コードでない場合、応答内容を暗号関数fID1(x)で復号し、乱数Randを得る(S121)。そして、この復号化した得た乱数RandとステップS116で自ら生成した乱数Randとが一致するか否かを調べ(S122)、一致しない場合、認証失敗とする(S114)。一致した場合は認証成功となる(S123)。以後、制御部104は、当該無線モジュール4aを使ったPHSシステムの利用を可能とする。認証成功の場合、制御部104は、携帯端末装置1aが若しロック状態であればそれを解除し(S124)、所定の監視処理を起動し(S125)、図25の処理を終了する。ステップS124、S125の詳細については後述する。
 以上はPHSシステムの無線モジュール4aを使う場合の携帯端末装置1aと無線モジュール間の相互認証について説明したが、PDCシステムの無線モジュール5a、CDMAシステムの無線モジュール6aを使用する場合にも、携帯端末装置1aと無線モジュール間で同様な相互認証が行われ、認証成功時にのみ当該無線モジュール5a、6aの利用が可能となる。また、携帯端末装置1aを例にしてキーモジュールの登録と無線モジュール使用時の認証処理を説明したが、図23および図25に示されるような機能はPDA1bおよびPC1cのMPU111によっても提供されているため、携帯端末装置1aと同じ作業を実施することにより、PDA1bおよびPC1cでも無線モジュール4a、5a、6aを使用した移動体通信サービスの利用が可能である。
 次に、図25のステップS124、S125について、携帯端末装置1aの場合を例に説明する。PDA1b、PC1aの場合も同様である。
 ステップS125で起動される監視処理の一例を図27に示す。この監視処理は携帯端末装置1aの電源スイッチのオン、オフにかかわらず実行される。監視処理が起動されると、制御部104はスロット2aから通信装置(無線モジュール)が外されたかどうか、キーパッド101から所定のキー操作によって監視停止が指示されたかどうかを監視する(S141、S142)。スロット2aから通信装置が外されたかどうかは、例えばソケット109の所定の端子がコネクタ31に接続されているときの電気的な状態を示すか否かや、通信装置の制御部と交信を試みる等の任意の方法が利用できる。
 スロット2aから通信装置が外された場合(S141でYES)、制御部104は、携帯端末装置1aに対するユーザの一切の入力を無効とするロック状態とする(S143)。従って、キーパッド101による操作は一切行えず、メモリ106に記憶された電話帳などの情報を表示器102に表示させることもできなくなる。PAD1bのようにタブレット121を有する装置ではペン入力も無効となり、マウスを有する場合にはマウス入力も無効となる。その後、制御部104は、スロット2aに通信装置(無線モジュール)が挿入されたか否かを監視し(S144)、挿入されたら、図25に示した相互認証処理におけるステップS112へと進む。この結果、外された通信装置が再びスロット2aに挿入されると図25に示した相互認証処理が実施される。そして、認証が成功すると、ステップS124において携帯端末装置1aのロック状態が解除される。これによって、ユーザによる入力操作が可能となる。
 他方、監視処理中に監視停止の指示があった場合(S142でYES)、制御部104は図27の監視処理を終了する。この後、スロット2aから通信装置を外しても装置はロック状態にならない。これは、携帯端末装置1aに対する新たなキーモジュールの登録作業や前述したワイヤレス接続用の通信装置の登録作業などを可能にするためである。
 図28は移動体通信サービスを利用する際に使用する通信装置の別のセットの例を示し、7aはお父さん用の無線モジュール、7bはそのキーモジュール、8aはお母さん用の無線モジュール、8bはそのキーモジュール、9aは自分用の無線モジュール、9bはそのキーモジュールである。無線モジュール7a、8a、9aは、所定の移動体通信サービス用(例えばPHSシステム用)のもので、端末装置のスロットに挿入して使用する。また、キーモジュール7a、8a、9aは、前述したキーモジュール4b、5b、6bと同じ目的のために使用するモジュールである。全てのモジュールは、前述したキーモジュール4b、5b、6bと同じ規格で統一された同一の外形形状を有する。更に、無線モジュール7a、8a、9aは、端末装置のスロットに挿入したときに装置外にはみ出る部分(図28でハッチングを施した部分)が、利用する個人に応じた色で色付けされており、色を見れば、どの人の無線モジュールであるかが即座に認識できるようになっている。
 特定のプロバイダーに、申請者各員毎の住所、氏名、パスワード等の所定の事項を記載した申込書を郵送ないしインターネット経由で送信すると、プロバイダーから各員用の無線モジュールとキーモジュールのセットが送られてくる。図28に示したモジュールのセットは、このようにして購入したもので、個々の無線モジュール7a、8a、9aのメモリ35には、当該プロバイダーに接続するために必要な一切の情報(プロバイダー接続情報と称す)が事前に記憶されている。プロバイダー接続情報には、プロバイダー側が各員に付与したユーザ名、各員が申請したパスワード、最寄りのアクセスポイントの電話番号等が含まれる。使用に際しては、前述と同様にキーモジュール7b、8b、9bに記憶された認証用データを例えば携帯端末装置1aに登録し、次いで、個人の無線モジュール7aまたは8aまたは9aを携帯端末装置1aのスロット2aに挿入し、認証を得た後、利用する。インターネットを利用する場合、無線モジュール7a、8a、9aに記憶されたプロバイダー接続情報が利用される。
 図29に携帯端末装置1aのスロット2aに例えば無線モジュール7aを挿入して、インターネットに接続する際の処理の一例を示す。ユーザが携帯端末装置1aのキーパッド101の操作で制御部104が有するブラウザ機能を起動すると、ブラウザが立ち上がる(S151)。次に制御部104は、スロット2aに挿入された無線モジュール7aのメモリ35からプロバイダー接続情報を読み出し、メモリ106に記憶する(S152)。次に、パスワードの入力を促すメッセージを表示器102に表示してユーザからパスワードを入力させ(S153)、メモリ106に記憶したプロバイダー接続情報中のパスワードと比較する(S154)。パスワードが不一致のときはエラー処理を行い、一致した場合は、メモリ106に記憶したプロバイダー接続情報中の電話番号を用いて無線モジュール7aからアクセスポイントに発呼し、ユーザIDおよびパスワードを送ってプロバイダーに接続する(S155)。以後、ユーザが指定するURLに従ってインターネット上のホームページをアクセスする。
 以上は無線モジュール7aを用いたが、他の無線モジュール8a、9aに差し替えれば他の個人もインターネットを即利用することができる。また、携帯端末装置1aだけでなく、PDA1bやPC1cのスロットに挿入することで、これらからもインターネットに接続することができる。
 なお、以上の説明では、ユーザからのブラウザ起動の指示を待ってプロバイダーに接続したが、図29の処理を図25のステップS125の直後に自動的に実行することにより、無線モジュール7a、8a、9aを端末装置のスロットに挿入すれば、プロバイダーに即接続される構成にすることができる。
本発明の一実施の形態を示すシステム構成図である。 ワイヤレス接続用の通信装置の構成例を示すブロック図である。 携帯端末装置の構成例を示すブロック図である。 PDAの構成例を示すブロック図である。 ユーザが購入した1セット分の通信装置の外観の概略と記憶情報の一例を示す図である。 端末装置へのワイヤレス接続用通信装置の登録処理の第1の例を示すフローチャートである。 ワイヤレス接続用通信装置の登録処理によって生成される自通信装置情報テーブル、送信先一覧テーブル、送信先選択画面の例を示す図である。 ワイヤレス接続用通信装置間で授受される送信データのフォーマット例を示す図である。 ユーザが購入した1セット分の通信装置の外観の概略と記憶情報の他の例を示す図である。 ユーザが購入した1セット分の通信装置の外観の概略と記憶情報の更に別の例を示す図である。 端末装置へのワイヤレス接続用通信装置の登録処理の第2の例を示すフローチャートである。 ワイヤレス接続用通信装置の登録処理によって生成される自通信装置情報テーブル、送信先一覧テーブル、送信先選択画面の他の例を示す図である。 端末装置へのワイヤレス接続用通信装置の登録処理の第3の例を示すフローチャートである。 端末装置へのワイヤレス接続用通信装置の登録処理の第4の例を示すフローチャートである。 ワイヤレス接続する通信装置群の一例を示す図である。 端末装置へのワイヤレス接続用通信装置の登録処理の第5の例を示すフローチャートである。 中継装置を使って異なるセットの通信装置間で通信する構成例を示すブロック図である。 中継装置の各スロット毎に生成される自通信装置情報テーブル、送信先情報テーブルの例を示す図である。 移動体通信サービスを利用する際に使用する通信装置のセットの概略を示す図である。 移動体通信サービスを利用する際に使用する通信装置の構成例を示すブロック図である。 キーモジュールの構成例を示すブロック図である。 無線モジュールおよびキーモジュールに記憶されている認証用データの例を示す図である。 端末装置へのキーモジュールによる認証用データの登録処理の一例を示すフローチャートである。 端末装置のメモリ上に設けられた認証テーブルの内容例を示す図である。 端末装置側の認証処理の一例を示すフローチャートである。 無線モジュール側の認証処理の一例を示すフローチャートである。 端末装置側が認証成立時に起動する監視処理の一例を示すフローチャートである。 移動体通信サービスを利用する際に使用する通信装置の別のセットの概略を示す図である。 端末装置から無線モジュールを使用してインターネットに接続する際の処理の一例を示すフローチャートである。
符号の説明
1a…携帯端末装置
1b…PDA
1c…PC
2a〜2c…スロット
3a〜3c…ワイヤレス接続用の通信装置
4a〜9a…移動体通信サービス接続用の無線モジュール(通信装置)
4b〜9b…キーモジュール

Claims (19)

  1.  端末装置のスロットに対して挿抜自在な通信装置と前記端末装置との間で認証を行う方法であって、
    (a)通信装置に記憶されたIDと同じIDを記憶させたキーモジュールをスロットに挿入し、該キーモジュールに記憶されたIDを端末装置に登録するステップと、
    (b)端末装置とそのスロットに挿入された通信装置との間で、通信装置に記憶されたIDと端末装置に登録されたIDとが一致するか否かを照合するステップとを含む認証方法。
  2.  端末装置のスロットに対して挿抜自在な通信装置と前記端末装置との間で認証を行う方法であって、
    (a)通信装置に記憶されたIDおよび認証コードと同じIDおよび認証コードを記憶し且つ通信装置に記憶された逆暗号関数と対をなす暗号関数を記憶したキーモジュールをスロットに挿入し、該キーモジュールに記憶されたID、認証コード及び暗号関数を端末装置に登録するステップと、
    (b)通信装置がスロットに挿入されたとき、通信装置と端末装置との間で認証を行うステップとを含み、
     前記ステップbは、
    (b−1)通信装置に記憶されたIDと端末装置に登録されたIDとを照合するステップと、
    (b−2)IDの照合が成功したときに、乱数を発生し、該乱数に認証コードを連結したものを暗号関数で暗号化したデータを端末装置から通信装置に送り、通信装置側では逆暗号関数によって認証コードと乱数を復元し、該復元した認証コードと記憶されている認証コードとを照合するステップと、
    (b−3)認証コードの照合が成功したときに、前記復元した乱数を逆暗号関数で暗号化したデータを通信装置から端末装置に送り、端末装置では暗号関数によって乱数を復元し、該復元した乱数と自ら生成した前記乱数とを照合するステップとを含む認証方法。
  3.  端末装置と通信装置との間で認証が成立した後、通信装置がスロットから取り出されたとき、端末装置を利用者からの入力を一切受け付けないロック状態とする請求項1または2記載の認証方法。
  4.  ロック状態の端末装置のスロットに通信装置が挿入されて端末装置と通信装置との間で認証が成立したとき、端末装置のロック状態を解除する請求項3記載の認証方法。
  5.  端末装置間をワイヤレス接続するために端末装置のスロットに対して挿抜自在であり且つ自通信装置の通信アドレスを記憶するメモリを備えた複数の通信装置のセットを使って、複数の端末装置間をローカルにワイヤレス接続する方法であって、
    (a)ワイヤレス接続する端末装置のそれぞれに通信装置を割り当てる段階、
    (b)各通信装置を割り当て先の端末装置以外の端末装置のスロットに挿入し、その通信装置のメモリに記憶された通信アドレスを挿入先の端末装置の送信先一覧テーブルに登録する段階、
    (c)各通信装置を割り当て先の端末装置のスロットに挿入する段階、
    (d)送信先アドレス及び送信元アドレスに送信先通信装置および送信元通信装置の通信アドレスを使用して、通信装置が挿入された端末装置間でデータを送受信する段階、
    を含む端末間ワイヤレス接続方法。
  6.  各通信装置の前記メモリにセット固有の共通鍵を記憶し、送信データの暗号化および受信データの復号化に前記共通鍵を使用する請求項5記載の端末間ワイヤレス接続方法。
  7.  端末装置間をワイヤレス接続するために端末装置のスロットに対して挿抜自在であり且つ自通信装置の通信アドレス、公開鍵および秘密鍵を記憶するメモリを備えた複数の通信装置のセットを使って、複数の端末装置間をローカルにワイヤレス接続する方法であって、
    (a)ワイヤレス接続する端末装置のそれぞれに通信装置を割り当てる段階、
    (b)各通信装置を割り当て先の端末装置以外の端末装置のスロットに挿入し、その通信装置に記憶された通信アドレスおよび公開鍵を挿入先の端末装置の送信先一覧テーブルに登録する段階、
    (c)各通信装置を割り当て先の端末装置のスロットに挿入する段階、
    (d)送信先アドレス及び送信元アドレスに送信先通信装置および送信元通信装置の通信アドレスを使用し、送信データの暗号化に送信先通信装置の公開鍵を使用し、受信データの復号化に秘密鍵を使用して、通信装置が挿入された端末装置間でデータを送受信する段階、
    を含む端末間ワイヤレス接続方法。
  8.  端末装置間をワイヤレス接続するために端末装置のスロットに対して挿抜自在であり且つ自通信装置の通信アドレスを記憶するメモリを備えた複数の通信装置のセットを使って、複数の端末装置間をローカルにワイヤレス接続する方法であって、
    (a)ワイヤレス接続する端末装置のそれぞれに通信装置を割り当てる段階、
    (b)特定の端末装置のスロットに、他の端末装置に割り当てられた通信装置を順番に挿入し、その通信装置に記憶された通信アドレスを前記特定の端末装置の送信先一覧テーブルに登録する段階、
    (c)各通信装置を割り当て先の端末装置のスロットに挿入する段階、
    (d)前記特定の端末装置から他の端末装置に対して順番に、前記送信先一覧テーブルの内容を、今回の送信先通信装置の通信アドレス部分を前記特定の端末装置に挿入された通信装置に記憶された通信アドレスに置き換えて送信し、受信側各端末装置において受信した送信先一覧テーブルの内容を自装置の送信先一覧テーブルに設定する段階、
    (e)送信先アドレス及び送信元アドレスに送信先通信装置および送信元通信装置の通信アドレスを使用して、通信装置が挿入された端末装置間でデータを送受信する段階、
    を含む端末間ワイヤレス接続方法。
  9.  各通信装置の前記メモリにセット固有の共通鍵を記憶し、送信データの暗号化および受信データの復号化に前記共通鍵を使用する請求項8記載の端末間ワイヤレス接続方法。
  10.  複数のスロットを有し且つスロット間のデータ中継機能を有する中継装置の1つのスロットに第1セットの通信装置を挿入し、他の1つのスロットに第2セットの通信装置を挿入し、第1セットの他の通信装置が挿入された端末装置と第2セットの他の通信装置が挿入された端末装置間を前記中継装置を介して通信可能とする請求項5、6または9記載の端末間ワイヤレス接続方法。
  11.  端末装置間をワイヤレス接続するために端末装置のスロットに対して挿抜自在であり且つ自通信装置の通信アドレス、公開鍵および秘密鍵を記憶するメモリを備えた複数の通信装置のセットを使って、複数の端末装置間をローカルにワイヤレス接続する方法であって、
    (a)ワイヤレス接続する端末装置のそれぞれに通信装置を割り当てる段階、
    (b)特定の端末装置のスロットに、他の端末装置に割り当てられた通信装置を順番に挿入し、その通信装置に記憶された通信アドレスおよび公開鍵を前記特定の端末装置の送信先一覧テーブルに登録する段階、
    (c)各通信装置を割り当て先の端末装置のスロットに挿入する段階、
    (d)前記特定の端末装置から他の端末装置に対して順番に、前記送信先一覧テーブルの内容を、今回の送信先通信装置の通信アドレスおよび公開鍵の部分を前記特定の端末装置に挿入された通信装置に記憶された通信アドレスおよび公開鍵に置き換えて送信し、受信側端末装置において受信した送信先一覧テーブルの内容を自装置の送信先一覧テーブルに設定する段階、
    (e)送信先アドレス及び送信元アドレスに送信先通信装置および送信元通信装置の通信アドレスを使用し、送信データの暗号化に送信先通信装置の公開鍵を使用し、受信データの復号化に秘密鍵を使用して、通信装置が挿入された端末装置間でデータを送受信する段階、
    を含む端末間ワイヤレス接続方法。
  12.  端末装置のスロットに挿入されたときに端末装置から一部はみ出る部分に通信装置固有の番号が付記されており、通信装置の通信アドレスは上位アドレス部と下位アドレス部とから構成され、前記番号が下位アドレス部に設定されている請求項5乃至11の何れか1項に記載の端末間ワイヤレス接続方法。
  13.  端末装置間をワイヤレス接続するために端末装置のスロットに対して挿抜自在な複数の通信装置のセットであって、各通信装置は、自通信装置の通信アドレス及び同セット中の他の通信装置の通信アドレスを記憶する、前記端末装置から読み取り可能なメモリを備えた通信装置セット。
  14.  各通信装置の前記メモリに、データ暗号化用の共通鍵を記憶してある請求項13記載の通信装置セット。
  15.  各通信装置の前記メモリに、自通信装置の秘密鍵と同セット中の他の通信装置の公開鍵とを記憶してある請求項13記載の通信装置セット。
  16.  端末装置間をワイヤレス接続するために端末装置のスロットに対して挿抜自在な複数の通信装置のセットであって、各通信装置は、自通信装置の通信アドレス及びデータ暗号化用のセット固有の共通鍵を記憶する、前記端末装置から読み取り可能なメモリを備えた通信装置セット。
  17.  端末装置間をワイヤレス接続するために端末装置のスロットに対して挿抜自在な複数の通信装置のセットであって、各通信装置は、自通信装置の通信アドレス、データ暗号化用の公開鍵およびデータ復号化用の秘密鍵を記憶する、前記端末装置から読み取り可能なメモリを備えた通信装置セット。
  18.  端末装置のスロットに挿入されたときに端末装置から一部はみ出る部分に通信装置固有の番号が付記されており、通信装置の通信アドレスは上位アドレス部と下位アドレス部とから構成され、前記番号が下位アドレス部に設定されている請求項13乃至17の何れか1項に記載の通信装置セット。
  19.  前記スロットに挿入されたときに端末装置から露出する部分が当該通信装置の伝送速度に応じた色で色付けされている請求項13乃至18の何れか1項に記載の通信装置セット。
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